JP5372751B2 - Aza−ペプチドプロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、新規HIVプロテアーゼ阻害剤、その薬学的組成物、その新規HIVプロテアーゼ阻害剤を作製するためのプロセスおよびHIV感染症を阻害し、処置するための方法に関する。
発明の背景
近年、HIVプロテアーゼの阻害剤は、ヒトにおいてHIV感染症を阻害し、処置するための治療薬の重要なクラスになっている。HIVプロテアーゼ阻害剤は、例えば、2つ以上のHIV治療薬の「カクテル」において、HIV治療薬の他のクラスと、特にHIV逆転写酵素の阻害剤と併用して投与されるとき、特に有効である。
現在の、HIVプロテアーゼを阻害する化合物を用いたHIV感染個体の処置によって、臨床で現在使用されている承認済みの市販のHIV治療薬の阻害効果に耐性であるプロテアーゼを有する変異ウイルスの出現が導かれた。そこで、新規HIVプロテアーゼ阻害剤が、有効であるためには、HIVの野生型株に対して有効でなければならないだけでなく、市販のプロテアーゼ阻害剤に耐性である新しく出現してきている変異株に対する有効性も証明されなければならない。従って、引き続き、新規HIVプロテアーゼ阻害剤、例えば、HIVの野生型株と変異株の両方においてHIVプロテアーゼを標的化するものに対する必要性がある。
発明の要旨
従って、1つの実施形態において、本願は、式(I)の新規HIVプロテアーゼ阻害剤化合物:
Figure 0005372751
またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを提供し、式中、
およびXは、各々独立して、−C(O)−、−C(S)−、−S(O)−または−S(O)−であり;
Yは、−O−、−NR−または−S−であり;
は、−O−、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンまたは置換アルキニレンであり;
は、共有結合または−NR−であるが;
但し、Lが、アルキレンであり、Lが、共有結合であるとき、Rは:
Figure 0005372751
からなるヘテロシクリルの群から選択される置換ヘテロシクリルではなく、ここで、UおよびVは、独立して、O、SまたはNHであり;nは、1または2であり;
およびLは、各々独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり;
およびLは、各々独立して、結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−、−CHO−であり;
Ar、ArおよびArは、各々独立して、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル、−C(O)Rおよび−C(O)ORであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
およびR6aは、各々独立して、H、ハロ、シアノ、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、置換ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
各Rは、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
mは、0、1、2、3、4または5であり;
nは、0、1、2、3、4または5である。
別の実施形態において、本発明は、薬学的に許容可能な担体、ならびに治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを含む薬学的組成物を提供する。
別の実施形態において、本願は、HIV感染症を処置するための方法を提供し、その方法は、そのような処置を必要とする患者に、治療有効量の、式Iの少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを投与する工程を含む。
別の実施形態において、本願は、HIV感染症を処置するための方法を提供し、その方法は、そのような処置を必要とする患者に、(a)式Iの1つ以上の化合物と(b)別の治療薬(例えば、HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から選択される1つ以上の化合物)との治療的に有効な組み合わせを投与する工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、HIV感染症を処置する方法を提供し、その方法は、その必要がある患者に、治療有効量の(a)式Iの化合物;および(b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を投与する工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、薬学的化合物がHIVプロテアーゼおよび/またはHIV増殖を阻害する能力を判定するための検査またはアッセイにおいて標準物質または試薬として使用するために有効な量の式(I)の化合物を備えているキットまたは容器を提供する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
式(I)の化合物であって、
Figure 0005372751

式中、
およびX は、各々独立して、−C(O)−、−C(S)−、−S(O)−または−S(O) −であり;
Yは、−O−、−NR −または−S−であり;
は、−O−、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンまたは置換アルキニレンであり;
は、共有結合または−NR −であるが;
但し、L が、アルキレンであり、L が、共有結合であるとき、R は:
Figure 0005372751

からなるヘテロシクリルの群から選択される置換ヘテロシクリルではなく、式中、UおよびVは、独立して、O、SまたはNHであり;nは、1または2であり;
およびL は、各々独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり;L およびL は、各々独立して、結合、−O−、−CH −、−NR −、−OCH −または−CH O−であり;
Ar 、Ar およびAr は、各々独立して、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、−C(O)R または−C(O)OR であり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
およびR 6a は、各々独立して、H、ハロ、シアノ、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、置換ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
各R は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
mは、0、1、2、3、4または5であり;そして
nは、0、1、2、3、4または5である;
式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル。
(項目2)
PGが、−PO 2− 、−CH −O−C(O)R 3a 、−CH −O−C(O)OR 3a 、−CH OPO 2− または−PO CH CF 1− であり、ここで、R 3a は、アルキルまたは置換アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目3)
およびL の各々が、独立して、メチレン、エチレンまたはプロピレンである、項目1に記載の化合物。
(項目4)
Ar が、フェニル、ナフチル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、フリル、チアゾリルまたはイソチアゾリル、チオフェニルである、項目1に記載の化合物。
(項目5)
−L −Ar は、
Figure 0005372751

であり、式中、
は、共有結合、−O−、−CH −、−NR −または−OCH −であり;
は、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そして
mは、0、1、2、3、4または5である、
項目4に記載の化合物。
(項目6)
が、−O−CH −であり;R が、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである、項目5に記載の化合物。
(項目7)
が、フェニルまたは置換フェニルである、項目6に記載の化合物。
(項目8)
が、−O−であり;R が、アルキルまたは置換アルキルである、項目5に記載の化合物。
(項目9)
が、アルキレンであり;Ar が、アリールまたは置換アリールである、項目1に記載の化合物。
(項目10)
6a が、1〜3個のヘテロ原子を有する、5員もしくは6員の芳香族ヘテロシクリル、非芳香族ジヒドロヘテロシクリルまたは非芳香族テトラヒドロヘテロシクリルである、項目9に記載の化合物。
(項目11)
6a は、以下の構造:
Figure 0005372751

を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、
Aは、CR 10 またはNであり;
、D 、D およびD は、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;
各R 10 は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R 10 の各存在において、rは、0または1〜8の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして
−−−−−は、単結合または二重結合である、
項目10に記載の化合物。
(項目12)
Aが、Nであり;D が、Nであり;D が、Cであり;D が、Nであり;D が、Cである、項目11に記載の化合物。
(項目13)
6a が、
Figure 0005372751

である、項目12に記載の化合物。
(項目14)
Aが、Cであり;D が、Nであり;D が、Nであり;D が、Nであり;D が、Nである、項目11に記載の化合物。
(項目15)
6a が、
Figure 0005372751

である、項目14に記載の化合物。
(項目16)
6a は、以下の構造:
Figure 0005372751

を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、
Bは、CR 11 またはNであり;
、J 、J 、J およびJ は、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;
各R 11 は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R 11 の各存在において、rは、0または1〜10の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして
−−−−−は、単結合または二重結合である;
項目10に記載の化合物。
(項目17)
Bが、Cであり;J が、Cであり;J が、CまたはNであり、J が、CまたはNであり、J が、Cであり;J が、CまたはNである、項目16に記載の化合物。
(項目18)
6a が、
Figure 0005372751

である、項目17に記載の化合物。
(項目19)
Bが、Nであり;J が、Cであり;J が、Cであり;J が、Oであり、J が、Cであり;J が、Cである、項目16に記載の化合物。
(項目20)
6a が、
Figure 0005372751

である、項目19に記載の化合物。
(項目21)
6a が、ハロアルキルまたは置換ハロアルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目22)
Ar が、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルである、項目1に記載の化合物。
(項目23)
Ar が、炭素原子ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有するモノヘテロシクリルである、項目22に記載の化合物。
(項目24)
Ar は、
Figure 0005372751

であり、式中、A は、O、S、S(O)またはS(O) であり;
12 は、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
pは、1または2であり;そして
qは、0、1、2または3である、
項目23に記載の化合物。
(項目25)
Ar が、O、SおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する二環式ヘテロシクリルである、項目22に記載の化合物。
(項目26)
Ar は、
Figure 0005372751

であり、式中、
およびA は、各々独立して、OまたはSであり;
13 およびR 14 は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
tは、1、2または3であり;
vは、1、2、3または4であり;そして
wは、1または2である、
項目25に記載の化合物。
(項目27)
が、O、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する非芳香族ヘテロシクリルである、項目1に記載の化合物。
(項目28)
は、
Figure 0005372751

であり、式中、
およびA は、各々独立して、OまたはSであり;
15 およびR 16 は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
tは、1、2または3であり;
vは、1、2、3または4であり;そして
wは、1または2である、
項目27に記載の化合物。
(項目29)
−L −L −X −が、
Figure 0005372751

である、項目28に記載の化合物。
(項目30)
が、置換アルキレンであり、L が、N(R )であり、ここで、R は、Hまたはアルキルであり;R が、−C(O)OR であり、ここで、R は、アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目31)
−L −L −は、
Figure 0005372751

であり、式中、R は、アルキルであり;R 、R 17 およびR 18 は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであるか;またはR 17 およびR 18 は、それらが結合していると示されている炭素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルを形成する、項目30に記載の化合物。
(項目32)
17 が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである、項目31に記載の化合物。
(項目33)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、−O−であり;
は、共有結合であり;
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリール、置換アリールであり;
6a は、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
mは、0であり;そして
nは、1である、
項目1に記載の化合物。
(項目34)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、−O−であり;
は、共有結合であり、
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
は、−O−であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリールまたは置換アリールであり;
6a は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、
は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アリール、置換アリール;ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
項目1に記載の化合物。
(項目35)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R )であり;
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6a は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)R であり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
mは、0であり;そして
nは、1である、
項目1に記載の化合物。
(項目36)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R )であり;
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)R であり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
mは、1であり;そして
nは、0である、
項目1に記載の化合物。
(項目37)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R )であり;
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
は、−O−であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6a は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)R であり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アルキルまたは置換アルキルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
項目1に記載の化合物。
(項目38)
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R )であり;
およびL は、各々独立してアルキレンであり;
は、−O−であり;
は、−O−であり;
Ar およびAr は、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6a は、ハロアルキルまたは置換ハロアルキルであり;
Ar は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)R であり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アルキルまたは置換アルキルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
項目1に記載の化合物。
(項目39)
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751

からなる群から選択される項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル。
(項目40)
治療有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル、ならびに薬学的に許容可能な担体もしくは賦形剤を含む、薬学的組成物。
(項目41)
少なくとも1つのさらなる活性薬剤をさらに含む、項目40に記載の薬学的組成物。
(項目42)
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤は:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、項目41に記載の薬学的組成物。
(項目43)
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、
項目41に記載の薬学的組成物。
(項目44)
a)項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを含む第1の薬学的組成物;および
b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤を含む第2の薬学的組成物
を含む組み合わせ医薬品。
(項目45)
細胞においてHIVプロテアーゼを阻害する方法であって:
該細胞と、該細胞においてHIVプロテアーゼを阻害するのに十分な量の、項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルとを接触させる工程を含む方法。
(項目46)
患者においてHIV感染症を処置する方法であって:
治療有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを該患者に投与する工程を含む方法。
(項目47)
少なくとも1つのさらなる活性薬剤を同時投与する工程をさらに含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤は:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物およびそれらの混合物からなる群から選択される、項目47に記載の方法。
(項目49)
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、
項目47に記載の方法。
(項目50)
AIDSまたはAIDS関連症候群を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルをそのような処置を必要とする患者に投与する工程を含む方法。
(項目51)
HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤を同時投与する工程をさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
レトロウイルスの複製を阻害する方法であって、該レトロウイルスと、項目1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルとを接触させる工程を含む方法。
(項目53)
前記レトロウイルスと、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤とを接触させる工程をさらに含む、項目52に記載の方法。
(項目54)
式:
[薬物]−(PPG) nn
を有し、式中:
薬物は、項目1に記載の化合物であり;
nnは、1、2または3であり;そして
PPGは、ホスホネート基A である;
項目1に記載のホスホネートプロドラッグまたはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
(項目55)
[薬物]−(PPG) nn が、以下の式:
Figure 0005372751
Figure 0005372751
Figure 0005372751

のうちの1つからなる群から選択され、式中:
T1Aは、−O−Alkであり;
T1Bは、−O−Hetであり;
T1Cは、−O−Alk−Hetであり;
T2Aは、−Alk−NH−C(O)−O−Alkであり;
T2Bは、−Alk−NH−C(O)−O−Alk−Arであり;
T2Cは、−Alk−NH−C(O)−O−Alk−Hetであり;
T2Dは、−Alk−Hetであり;
T2Eは、−O−Hetであり;
T2Fは、−Alk−NH−C(O)−Alkであり;
X1Aは、−Arであり;
X1Bは、−Ar−Arであり;
X1Cは、−Ar−Hetであり;
X1Dは、−Ar−O−Hetであり;
X1Eは、−Ar−O−Alk−Hetであり;
X1Fは、−Ar−NH−Hetであり;
X2Aは、−Arであり;
X2Bは、−Ar−Arであり;
X2Cは、−Ar−Hetであり;
X2Dは、−Ar−O−Hetであり;
X2Eは、−Ar−O−Alk−Hetであり;
X2Fは、−Ar−NH−Hetであり;
Alkは、置換もしくは非置換アルキルまたは置換もしくは非置換アルキレンであり;
Hetは、置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリレンであり;そして
Arは、置換もしくは非置換アリールまたは置換もしくは非置換アリーレンである、
項目54に記載の結合体。
(項目56)
実質的に本明細書中に記載される、新規化合物。
(項目57)
項目1に記載され、実質的に本明細書中に記載され、図示される化合物。
(項目58)
実質的に本明細書中に記載される、新規薬学的組成物または薬物を調製するための使用。
(項目59)
治療的な物質としての、項目1に記載の化合物。
(項目60)
患者におけるHIV感染症の処置用の薬物を製造するための、項目1に記載の化合物の使用。
(項目61)
前記薬物が、少なくとも1つのさらなる活性薬剤をさらに含む、項目60に記載の使用。
(項目62)
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤が:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、項目61に記載の使用。
(項目63)
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤が:
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される;
からなる群から選択される、項目61に記載の使用。
詳細な説明
ここで、本発明のある特定の請求項に対して詳細に言及していくが、その請求項の例は、添付の構造および式に図示されている。本発明は、列挙されている請求項と併せて説明されるが、それらは、本発明をそれらの請求項に限定すると意図されないことが理解される。逆に、本発明は、すべての代替、改変および均等物を網羅すると意図され、それらは、請求項によって定義されるような本発明の範囲内に含まれ得る。
別段述べられない限り、以下の用語および句は、本明細書中で使用されるとき、以下の意味を有すると意図される:
本明細書中で商品名が使用されるとき、本出願人は、その商品名の製品およびその商品名の製品の活性な薬学的成分(複数を含む)を独立して包含すると意図する。
当該分野において使用されている慣例に従って、
Figure 0005372751
は、コア構造またはバックボンド(backbond)構造への部分または置換基の付着点である結合を示すために、本明細書中の構造式において使用される。
本明細書中で使用されるとき、「本発明の化合物」または「式(I)の化合物」は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくは生理的に機能的な誘導体を意味する。同様に、単離可能な中間体、例えば、式(IX)の化合物に関して、句「式(数字)の化合物」は、その式の化合物ならびにその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および生理的に機能的な誘導体を意味する。
「アルキル」は、ノルマル、第2、第3または環状の炭素原子を含む炭化水素である。例えば、アルキル基は、1〜20個の炭素原子(すなわち、C−C20アルキル)、1〜10個の炭素原子(すなわち、C−C10アルキル)または1〜6個の炭素原子(すなわち、C−Cアルキル)を有し得る。適当なアルキル基の例としては、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CHおよびオクチル(−(CHCH)が挙げられるが、これらに限定されない。
「アルコキシ」は、式−O−アルキルを有する基を意味し、ここで、上で定義したようなアルキル基は、酸素原子を介して親分子に結合している。アルコキシ基のアルキル部は、1〜20個の炭素原子(すなわち、C−C20アルコキシ)、1〜12個の炭素原子(すなわち、C−C12アルコキシ)または1〜6個の炭素原子(すなわち、C−Cアルコキシ)を有し得る。適当なアルコキシ基の例としては、メトキシ(−O−CHまたは−OMe)、エトキシ(−OCHCHまたは−OEt)、t−ブトキシ(−O−C(CHまたは−OtBu)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロアルキル」は、アルキル基の1つ以上の水素原子がハロゲン原子で置換されている、上で定義したようなアルキル基である。ハロアルキル基のアルキル部は、1〜20個の炭素原子(すなわち、C−C20ハロアルキル)、1〜12個の炭素原子(すなわち、C−C12ハロアルキル)または1〜6個の炭素原子(すなわち、C−Cアルキル)を有し得る。適当なハロアルキル基の例としては、−CF、−CHF、−CFH、−CHCFなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニル」は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素sp二重結合を有する、ノルマル、第2、第3または環状の炭素原子を含む炭化水素である。例えば、アルケニル基は、2〜20個の炭素原子(すなわち、C−C20アルケニル)、2〜12個の炭素原子(すなわち、C−C12アルケニル)または2〜6個の炭素原子(すなわち、C−Cアルケニル)を有し得る。適当なアルケニル基の例としては、エチレンまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、シクロペンテニル(−C)および5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキニル」は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素sp三重結合を有する、ノルマル、第2、第3または環状の炭素原子を含む炭化水素である。例えば、アルキニル基は、2〜20個の炭素原子(すなわち、C−C20アルキニル)、2〜12個の炭素原子(すなわち、C−C12アルキン)または2〜6個の炭素原子(すなわち、C−Cアルキニル)を有し得る。適当なアルキニル基の例としては、アセチレン性(acetylenic)(−C≡CH)、プロパルギル(−CHC≡CH)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキレン」とは、親アルカンの同じ炭素原子または2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を除去することによって得られる2つの一価ラジカル中心を有する飽和、分枝鎖もしくは直鎖または環状の炭化水素ラジカルをいう。例えば、アルキレン基は、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子または1〜6個の炭素原子を有し得る。代表的なアルキレンラジカルとしては、メチレン(−CH−)、1,1−エチル(−CH(CH)−)、1,2−エチル(−CHCH−)、1,1−プロピル(−CH(CHCH)−)、1,2−プロピル(−CHCH(CH)−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニレン」とは、親アルケンの同じ炭素原子または2つの異なる炭素原子から2つの水素原子の除去によって得られる2つの一価ラジカル中心を有する不飽和、分枝鎖もしくは直鎖または環状の炭化水素ラジカルをいう。例えば、アルケニレン基は、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子または1〜6個の炭素原子を有し得る。代表的なアルケニレンラジカルとしては、1,2−エチレン(−CH=CH−)が挙げられるが、これに限定されない。
「アルキニレン」とは、親アルキンの同じ炭素原子または2つの異なる炭素原子から2つの水素原子の除去によって得られる2つの一価ラジカル中心を有する不飽和、分枝鎖もしくは直鎖または環状の炭化水素ラジカルをいう。例えば、アルキニレン基は、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子または1〜6個の炭素原子を有し得る。代表的なアルキニレンラジカルとしては、アセチレン(−C≡C−)、プロパルギル(−CHC≡C−)および4−ペンチニル(−CHCHCHC≡CH−)が挙げられるが、これらに限定されない。
「アリール」は、親芳香族環系の単一の炭素原子から1つの水素原子の除去によって得られる芳香族炭化水素ラジカルを意味する。例えば、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子または6〜12個の炭素原子を有し得る。代表的なアリール基としては、ベンゼン(例えば、フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどから得られるラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。
「アリールアルキル」とは、炭素原子(代表的には、末端またはspの炭素原子)に結合している水素原子の1つがアリールラジカルで置換されている非環式のアルキルラジカルをいう。代表的なアリールアルキル基としては、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アリールアルキル基は、6〜20個の炭素原子を含み得、例えば、そのアルキル部分は、1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は、6〜14個の炭素原子である。
「アリールアルケニル」とは、炭素原子(代表的には、末端またはspの炭素原子だけでなくsp炭素原子にも)結合している水素原子の1つがアリールラジカルで置換されている非環式のアルケニルラジカルをいう。アリールアルケニルのアリール部は、例えば、本明細書中で開示されるアリール基のいずれかを含み得、アリールアルケニルのアルケニル部は、例えば、本明細書中で開示されるアルケニル基のいずれかを含み得る。アリールアルケニル基は、6〜20個の炭素原子を含み得、例えば、そのアルケニル部分は、1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は、6〜14個の炭素原子である。
「アリールアルキニル」とは、炭素原子(代表的には、末端またはspの炭素原子だけでなく、sp炭素原子にも)結合している水素原子の1つがアリールラジカルで置換されている非環式のアルキニルラジカルをいう。アリールアルキニルのアリール部は、例えば、本明細書中で開示されるアリール基のいずれかを含み得、アリールアルキニルのアルキニル部は、例えば、本明細書中で開示されるアルキニル基のいずれかを含み得る。アリールアルキニル基は、6〜20個の炭素原子を含み得、例えば、そのアルキニル部分は、1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は、6〜14個の炭素原子である。
アルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリルなどに対して言及される用語「置換」、例えば、「置換アルキル」、「置換アルキレン」、「置換アリール」、「置換アリールアルキル」、「置換ヘテロシクリル」および「置換カルボシクリル」は、1つ以上の水素原子が、各々独立して、非水素置換基で置換されている、それぞれアルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、カルボシクリルを意味する。代表的な置換基としては、−X、−R、−O、=O、−OR、−SR、−S、−NR、−N、=NR、−CX、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO、=N、−N、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR−S(=O)、−S(=O)OH、−S(=O)R、−OS(=O)OR、−S(=O)NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)、−N(=O)(OR)、−N(=O)(O、−N(=O)(OH)、−N(O)(OR)(O)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(=NR)NRRが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、各Xは、独立してハロゲン:F、Cl、BrまたはIであり;そして各Rは、独立して、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、複素環または保護基もしくはプロドラッグ部分である。アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレン基もまた、同様に置換されていてもよい。
「バイオアベイラビリティ」は、薬学的に活性な薬剤が体内に入った後に標的組織において利用可能になる程度のことである。薬学的に活性な薬剤のバイオアベイラビリティを増大させることによって、患者に対する処置がより効果的かつ有効なものになり得る。なぜなら、所与の用量に対して、より多くの薬学的に活性な薬剤が、標的とされる組織部位において利用可能となるからである。
「ヘテロアルキル」とは、1つ以上の炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)で置換されているアルキル基のことをいう。例えば、親分子に結合しているアルキル基の炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)で置換されている場合、生じるヘテロアルキル基は、それぞれ、アルコキシ基(例えば、−OCHなど)、アミン(例えば、−NHCH、−N(CHなど)またはチオアルキル基(例えば、−SCH)である。親分子に結合していない、アルキル基の末端でない炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)で置換されている場合、生じるヘテロアルキル基は、それぞれ、アルキルエーテル(例えば、−CHCH−O−CHなど)、アルキルアミン(例えば、−CHNHCH、−CHN(CHなど)またはチオアルキルエーテル(例えば、−CH−S−CH)である。アルキル基の末端の炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)で置換されている場合、生じるヘテロアルキル基は、それぞれ、ヒドロキシアルキル基(例えば、−CHCH−OH)、アミノアルキル基(例えば、−CHNH)またはアルキルチオール基(例えば、−CHCH−SH)である。ヘテロアルキル基は、例えば、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子または1〜6個の炭素原子を有し得る。C−Cヘテロアルキル基は、1〜6個の炭素原子を有するヘテロアルキル基を意味する。
「複素環」または「ヘテロシクリル」は、本明細書中で使用されるとき、Paquette,Leo A;Principles of Modern Heterocyclic Chemistry(W.A.Benjamin,New York,1968)、特にChapter 1,3,4,6,7および9;The Chemistry of Heterocyclic Compounds,A Series of Monographs”(John Wiley & Sons,New York,1950から現在)、特にVolume 13,14,16,19および28;ならびにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている複素環が例として挙げられるが、これらに限定されない。本発明の1つの特定の実施形態において、「複素環」は、本明細書中で定義されるような「炭素環」を含み、ここで、1つ以上の(例えば、1、2、3または4個の)炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)で置換されている。用語「複素環」または「ヘテロシクリル」は、飽和環、部分的に不飽和の環および芳香族環(すなわち、芳香族複素環)を含む。置換ヘテロシクリルは、例えば、カルボニル基をはじめとした本明細書中で開示される置換基のいずれかで置換された複素環式環を含む。カルボニル置換ヘテロシクリルの非限定的な例は:
Figure 0005372751
である。
複素環の例としては、ピリジル、ジヒドロピリジル(dihydroypyridyl)、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化(sulfur oxidized)テトラヒドロチオフェニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル(indazoly)、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシンドリル、ベンゾオキサゾリニル、イサチノイルおよびビス−テトラヒドロフラニル:
Figure 0005372751
が挙げられるが、これらに限定されない。
炭素結合複素環は、例として、ピリジンの2、3、4、5もしくは6位に、ピリダジンの3、4、5もしくは6位に、ピリミジンの2、4、5もしくは6位に、ピラジンの2、3、5もしくは6位に、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールもしくはテトラヒドロピロールの2、3、4もしくは5位に、オキサゾール、イミダゾールもしくはチアゾールの2、4もしくは5位に、イソオキサゾール、ピラゾールもしくはイソチアゾールの3、4もしくは5位に、アジリジンの2もしくは3位に、アゼチジンの2、3もしくは4位に、キノリンの2、3、4、5、6、7もしくは8位に、または、イソキノリンの1、3、4、5、6、7もしくは8位に結合するが、これらに限定されない。さらにより代表的には、炭素結合複素環としては、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリルまたは5−チアゾリルが挙げられる。
例としては、これらに限定されないが、窒素結合複素環は、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位に、イソインドールまたはイソインドリンの2位に、モルホリンの4位に、そしてカルバゾールまたはβ−カルボリンの9位に結合する。さらにより代表的には、窒素結合複素環としては、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリルおよび1−ピペリジニルが挙げられる。
「ヘテロシクリルアルキル」とは、炭素原子(代表的には末端またはspの炭素原子)に結合している水素原子のうちの1つが、ヘテロシクリルラジカル(すなわち、ヘテロシクリル−アルキレン−部分)で置換されている非環式アルキルラジカルをいう。代表的なヘテロシクリルアルキル基としては、ヘテロシクリル−CH−、2−(ヘテロシクリル)エタン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、「ヘテロシクリル」部としては、Principles of Modern Heterocyclic Chemistryに記載されているものをはじめとした、先に記載したヘテロシクリル基のいずれかが挙げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合を用いてヘテロシクリルアルキルのアルキル部に結合し得るが、但し、生じる基は化学的に安定であることも理解する。ヘテロシクリルアルキル基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、アリールアルキル基のアルキル部は、1〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部分は、5〜14個の炭素原子である。ヘテロシクリルアルキルの例としては、硫黄、酸素および/または窒素を含む5員の複素環(例えば、チアゾリルメチル、2−チアゾリルエタン−1−イル、イミダゾリルメチル、オキサゾリルメチル、チアジアゾリルメチルなど)、硫黄、酸素および/または窒素を含む6員の複素環(例えば、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、モルホリニルメチル、ピリジニルメチル、ピリジジルメチル、ピリミジルメチル、ピラジニルメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリルアルケニル」とは、炭素原子(代表的には、末端またはspの炭素原子だけでなく、sp炭素原子)にも結合している水素原子のうちの1つがヘテロシクリルラジカル(すなわち、ヘテロシクリル−アルケニレン−部分)で置換されている非環式のアルケニルラジカルをいう。ヘテロシクリルアルケニル基のヘテロシクリル部としては、Principles of Modern Heterocyclic Chemistryに記載されているものをはじめとした、本明細書中に記載されるヘテロシクリル基のいずれかが挙げられ、ヘテロシクリルアルケニル基のアルケニル部としては、本明細書中に開示されるアルケニル基のいずれかが挙げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合を用いてヘテロシクリルアルケニルのアルケニル部に結合し得るが、但し、生じる基は、化学的に安定であることも理解する。ヘテロシクリルアルケニル基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロシクリルアルケニル基のアルケニル部は、1〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部分は、5〜14個の炭素原子である。
「ヘテロシクリルアルキニル」とは、炭素原子(代表的には、末端またはspの炭素原子だけでなくsp炭素原子にも)結合している水素原子のうちの1つがヘテロシクリルラジカル(すなわち、ヘテロシクリル−アルキニレン−部分)で置換されている非環式のアルキニルラジカルをいう。ヘテロシクリルアルキニル基のヘテロシクリル部としては、Principles of Modern Heterocyclic Chemistryに記載されているものをはじめとした、本明細書中に記載されるヘテロシクリル基のいずれかが挙げられ、ヘテロシクリルアルキニル基のアルキニル部としては、本明細書中に開示されるアルキニル基のいずれかが挙げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合を用いてヘテロシクリルアルキニルのアルキニル部に結合し得るが、但し、生じる基は、化学的に安定であることも理解する。ヘテロシクリルアルキニル基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロシクリルアルキニル基のアルキニル部は、1〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部分は、5〜14個の炭素原子である。
「ヘテロアリール」とは、その環において少なくとも1つのヘテロ原子を有する芳香族ヘテロシクリルをいう。その芳香族環に含められ得る適当なヘテロ原子の非限定的な例としては、酸素、硫黄および窒素が挙げられる。ヘテロアリール環の非限定的な例としては、ピリジニル、ピロリル、オキサゾリル、インドリル、イソインドリル、プリニル、フラニル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、ピリダジル、ピリミジル、ピラジルなどをはじめとした、「ヘテロシクリル」の定義において列挙されたもののすべてが挙げられる。
「炭素環」または「カルボシクリル」とは、単環として3〜7個の炭素原子、二環として7〜12個の炭素原子および多環として最大約20個の炭素原子を有する、飽和、部分的に不飽和または芳香族の環をいう。単環式の炭素環は、3〜6個の環原子を有し、さらにより代表的には、5または6個の環原子を有する。二環式の炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]もしくは[6,6]系として配置される7〜12個の環原子、または、ビシクロ[5,6]もしくは[6,6]系として配置される9もしくは10個の環原子を有する。単環式および二環式の炭素環の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
「アリールヘテロアルキル」とは、水素原子(炭素原子またはヘテロ原子のいずれかに結合している場合がある水素原子)が本明細書中で定義されるようなアリール基で置換されている、本明細書中で定義されるようなヘテロアルキルをいう。そのアリール基は、得られるアリールヘテロアルキル基が、化学的に安定な部分を提供する場合、ヘテロアルキル基の炭素原子またはヘテロアルキル基のヘテロ原子に結合している場合がある。例えば、アリールヘテロアルキル基は、一般式−アルキレン−O−アリール、−アルキレン−O−アルキレン−アリール、−アルキレン−NH−アリール、−アルキレン−NH−アルキレン−アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−S−アルキレン−アリールなどを有し得る。さらに、上記一般式におけるアルキレン部分のいずれかは、本明細書中で定義されているかまたは例示されている置換基のいずれかでさらに置換され得る。
「ヘテロアリールアルキル」とは、水素原子が、本明細書中で定義されるようなヘテロアリール基で置換されている、本明細書中で定義されるようなアルキル基をいう。ヘテロアリールアルキルの非限定的な例としては、−CH−ピリジニル、−CH−ピロリル、−CH−オキサゾリル、−CH−インドリル、−CH−イソインドリル、−CH−プリニル、−CH−フラニル、−CH−チエニル、−CH−ベンゾフラニル、−CH−ベンゾチオフェニル、−CH−カルバゾリル、−CH−イミダゾリル、−CH−チアゾリル、−CH−イソオキサゾリル、−CH−ピラゾリル、−CH−イソチアゾリル、−CH−キノリル、−CH−イソキノリル、−CH−ピリダジル、−CH−ピリミジル、−CH−ピラジル、−CH(CH)−ピリジニル、−CH(CH)−ピロリル、−CH(CH)−オキサゾリル、−CH(CH)−インドリル、−CH(CH)−イソインドリル、−CH(CH)−プリニル、−CH(CH)−フラニル、−CH(CH)−チエニル、−CH(CH)−ベンゾフラニル、−CH(CH)−ベンゾチオフェニル、−CH(CH)−カルバゾリル、−CH(CH)−イミダゾリル、−CH(CH)−チアゾリル、−CH(CH)−イソオキサゾリル、−CH(CH)−ピラゾリル、−CH(CH)−イソチアゾリル、−CH(CH)−キノリル、−CH(CH)−イソキノリル、−CH(CH)−ピリダジル、−CH(CH)−ピリミジル、−CH(CH)−ピラジルなどが挙げられる。
式Iの化合物の特定の部分に対しての言及における用語「必要に応じて置換され(てい)る」(例えば、必要に応じて置換されるアリール基)とは、0、1、2個またはそれ以上の置換基を有する部分のことをいう。
「Ac」は、アセチル(−C(O)CH)を意味する。
「AcO」は、無水酢酸を意味する。
「DCM」は、ジクロロメタン(CHCl)を意味する。
「DIBAL」は、水素化ジイソブチルアルミニウムを意味する。
「DMAP」は、ジメチルアミノピリジンを意味する。
「EDC」は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを意味する。
「Et」は、エチルを意味する。
「EtOAc」は、酢酸エチルを意味する。
「HOBt」は、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールを意味する。
「Me」は、メチル(−CH)を意味する。
「MeOH」は、メタノールを意味する。
「MeCN」は、アセトニトリルを意味する。
「Pr」は、プロピルを意味する。
「i−Pr」は、イソプロピル(−CH(CH)を意味する。
「i−PrOH」は、イソプロパノールを意味する。
「室温」は、室温を意味する。
「TFA」は、トリフルオロ酢酸を意味する。
「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。
「PG」は、保護基を意味する。
用語「キラル」とは、鏡像パートナーと重ね合わせることができない特性を有する分子のことをいい、用語「アキラル」とは、鏡像パートナーに対して重ね合わせることができる分子をいう。
用語「立体異性体」とは、同一の化学組成を有するが、空間における原子または基の配置に関しては異なる化合物をいう。
「ジアステレオマー」とは、2つ以上のキラリティの中心を有し、また、互いに鏡像ではない分子を有する立体異性体をいう。ジアステレオマーは、異なる物理的特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性および反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、高分解能の分析手順(例えば、電気泳動およびクロマトグラフィ)において分離され得る。
「エナンチオマー」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体をいう。
本明細書中で使用される立体化学的な定義および慣行は、通常、S.N.Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New York;およびEliel,E.and Wilen,S.,Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley & Sons,Inc.,New Yorkに従う。多くの有機化合物は、光学活性な形態で存在する。すなわち、平面偏光の平面を回転する能力を有する。光学活性な化合物を説明するとき、接頭辞DおよびLまたはRおよびSは、そのキラル中心についてその分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞dおよびlまたは(+)および(−)は、化合物による平面偏光の回転の標識を明示するために使用され、(−)またはlは、その化合物が左旋性であることを意味する。(+)またはdの接頭辞を有する化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であること以外は同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーともいわれることがあり、そのような異性体の混合物は、しばしば鏡像異性混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体ともいわれ、これは、化学反応または化学プロセスにおいて立体選択または立体特異性がない場合に生じ得る。用語「ラセミ混合物」および「ラセミ体」とは、光学活性を欠いている2つの鏡像異性種の等モル混合物をいう。
「リンカー」または「リンク(link)」とは、薬物にホスホネート基を共有結合させている共有結合または原子の鎖もしくは群を含む化学部分をいう。リンカーは、置換基AおよびAの部分を含み、その置換基は、アルキルオキシ(例えば、ポリエチレンオキシ、PEG、ポリメチレンオキシ)およびアルキルアミノ(例えば、ポリエチレンアミノ、ジェファーミンJeffamine(商標))の反復単位;ならびにスクシネート、スクシンアミド、ジグリコレート、マロネートおよびカプロアミドを含む二酸エステルおよびアミドなどの部分を含む。
用語「ホスホネート」および「ホスホネート基」は、1)炭素に単結合している、2)ヘテロ原子に二重結合している、3)ヘテロ原子に単結合している、および4)別のヘテロ原子に単結合している(各ヘテロ原子は、同じであっても異なるものであってもよい)、亜リン酸(phosphorous)を含む分子内の官能基または部分を包含する。用語「ホスホネート」および「ホスホネート基」はまた、上に記載した亜リン酸と同じ酸化状態である亜リン酸を含む官能基または部分、ならびに、上に記載した特徴を有する亜リン酸を保持している化合物とは区別され得るプロドラッグ部分を含む官能基または部分も包含する。例えば、用語「ホスホネート」および「ホスホネート基」としては、ホスホン酸、ホスホン酸モノエステル、ホスホン酸ジエステル、ホスホンアミデートおよびホスホンチオエート官能基が挙げられる。本発明の1つの特定の実施形態において、用語「ホスホネート」および「ホスホネート基」は、1)炭素に単結合している、2)酸素に二重結合している、3)酸素に単結合している、および4)別の酸素に単結合している、亜リン酸を含む分子内の官能基または部分、ならびに、そのような特徴を有する亜リン酸を保持している化合物とは区別され得るプロドラッグ部分を含む官能基または部分を包含する。本発明の別の特定の実施形態において、用語「ホスホネート」および「ホスホネート基」は、1)炭素に単結合している、2)酸素に二重結合している、3)酸素または窒素に単結合している、および4)別の酸素または窒素に単結合している、亜リン酸を含む分子内の官能基または部分、ならびに、そのような特徴を有する亜リン酸を保持している化合物とは区別され得るプロドラッグ部分を含む官能基または部分を包含する。
用語「プロドラッグ」とは、本明細書中で使用されるとき、生体系に投与されるときに、自発的な化学反応、酵素に触媒される化学反応、光分解および/または代謝性の化学反応の結果として、原薬、すなわち、活性成分を生成する任意の化合物をいう。従って、プロドラッグは、治療的に活性な化合物の共有結合的に改変されたアナログまたは潜在的な形態(latent form)である。
「プロドラッグ部分」とは、代謝中の、全身性の、細胞内の、加水分解、酵素的切断またはいくつかの他のプロセスによる、活性な化合物とは区別される不安定な官能基をいう(Bundgaard,Hans,“Design and Application of Prodrugs”A Textbook of Drug Design and Development(1991),P.Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Eds.Harwood Academic Publishers,pp.113−191)。本発明のホスホネートプロドラッグ化合物と酵素的な活性化メカニズムに関与し得る酵素としては、アミダーゼ、エステラーゼ、微生物の酵素、ホスホリパーゼ、コリンエステラーゼおよびホスファターゼ(phosphases)が挙げられるが、これらに限定されない。プロドラッグ部分は、溶解性、吸収および親油性を増大させるように働いて、薬物送達、バイオアベイラビリティおよび有効性を最適化し得る。プロドラッグ部分は、活性な代謝産物または薬物自体を含み得る。
代表的なプロドラッグ部分は、加水分解的に感受性または不安定なアシルオキシメチルエステル−CHOC(=O)Rおよびアシルオキシメチルカーボネート−CHOC(=O)ORを含み、ここで、Rは、C−Cアルキル、C−C置換アルキル、C−C20アリールまたはC−C20置換アリールである。そのアシルオキシアルキルエステルは、最初にカルボン酸に対するプロドラッグストラテジーとして使用され、次いで、Farquharら(1983)J.Pharm.Sci.72:324;また、米国特許第4816570号、同第4968788号、同第5663159号および同第5792756号によって、ホスフェートおよびホスホネートに対して応用された。続いて、アシルオキシアルキルエステルは、細胞膜を超えてホスホン酸を送達するために、および、経口バイオアベイラビリティを増大させるために使用された。アシルオキシアルキルエステルに近い改変体(close variant)であるアルコキシカルボニルオキシアルキルエステル(カーボネート)もまた、本発明の組み合わせ化合物中のプロドラッグ部分として経口バイオアベイラビリティを増大させ得る。代表的なアシルオキシメチルエステルは、ピバロイルオキシメトキシ、(POM)−CHOC(=O)C(CHである。代表的なアシルオキシメチルカーボネートプロドラッグ部分は、ピバロイルオキシメチルカーボネート(POC)−CHOC(=O)OC(CHである。
ホスホネート基は、ホスホネートプロドラッグ部分であり得る。プロドラッグ部分(例えば、ピバロイルオキシメチルカーボネート(POC)またはPOM基であるがこれらに限定されない)は、加水分解に対して感受性であり得る。あるいは、プロドラッグ部分(例えば、ラクテートエステル基またはホスホンアミデートエステル基)は、酵素的な強力な切断に対して感受性であり得る。
当業者は、式Iの化合物の置換基および他の部分が、許容可能に安定な薬学的組成物に製剤化され得る薬学的に有用な化合物を提供するのに十分安定な化合物を提供するために選択されるべきであることを認識している。そのような安定性を有する式Iの化合物は、本発明の範囲内に入ると企図される。
保護基
本発明の状況において、保護基は、プロドラッグ部分および化学的な保護基を含む。
保護基は、通常知られているものおよび通常使用されているものが利用可能であり、合成手順中、すなわち、本発明の化合物を調製する経路または方法において、保護される基による副反応を防止するために必要に応じて使用される。ほとんどの部分に対して、どの基を保護すべきか、いつ保護すべきかについての判断および化学的保護基「PG」の性質は、保護すべき反応の化学(例えば、酸性、塩基性、酸化、還元または他の条件)および意図される合成の方向に依存する。化合物が、複数のPGで置換される場合、そのPG基は、同じである必要はなく、一般に同じでない。通常、PGは、官能基(例えば、カルボキシル、ヒドロキシル、チオまたはアミノ基)を保護するためおよびつまり副反応を防止するため、または別途合成効率を増加させるために使用される。自由な脱保護基を得るための脱保護の順序は、意図される合成の方向および直面する反応条件に依存し、当業者が決定する任意の順序であり得る。
本発明の化合物の様々な官能基は、保護されている場合がある。例えば、−OH基(ヒドロキシル、カルボン酸、ホスホン酸または他の官能基であるかに関係なく)に対する保護基としては、「エーテル形成基またはエステル形成基」が挙げられる。エーテル形成基またはエステル形成基は、本明細書中に示される合成スキームにおいて化学的保護基として機能することができる。しかしながら、いくつかのヒドロキシル保護基およびチオ保護基は、当業者が理解しているようにエーテル形成基でもエステル形成基でもなく、以下に記述するアミドとともに含められる。
非常に多数のヒドロキシル保護基およびアミド形成基ならびに対応する化学的切断反応は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts(John Wiley & Sons,Inc.,New York,1999,ISBN 0−471−16019−9)(「Greene」)に記載されている。Kocienski,Philip J.;Protecting Groups(Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994)(その全体が本明細書中で参考により組み込まれる)もまた参照のこと。特に、Chapter 1,Protecting Groups:An Overview,1−20頁、Chapter 2,Hydroxyl Protecting Groups,21−94頁、Chapter 3,Diol Protecting Groups,95−117頁、Chapter 4,Carboxyl Protecting Groups,118−154頁、Chapter 5,Carbonyl Protecting Groups,155−184頁。カルボン酸、ホスホン酸、ホスホネート、スルホン酸に対する保護基および酸に対する他の保護基については、以下に示されるとき、Greeneを参照のこと。そのような基としては、エステル、アミド、ヒドラジドなどが例として挙げられるが、これらに限定されない。
エーテル形成保護基およびエステル形成保護基
エステル形成基としては:(1)ホスホネートエステル形成基(例えば、ホスホンアミデートエステル、ホスホロチオエートエステル、ホスホネートエステルおよびホスホン−ビス−アミデート);(2)カルボキシルエステル形成基および(3)硫黄エステル形成基(例えば、スルホネート、スルフェートおよびスルフィネート)が挙げられる。
本発明の化合物の代謝産物
本明細書中に記載される化合物のインビボ代謝産物もまた、本発明の範囲内に入る。そのような産物は、主に酵素的プロセスに起因して、例えば、投与される化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などから生じ得る。従って、本発明は、本発明の化合物を、その代謝産物を得るのに十分な時間にわたって哺乳動物に接触させる工程を含むプロセスによって生成される化合物を含む。そのような産物は、代表的には、本発明の放射標識された(例えば、C14またはH)化合物を調製し、それを検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)で動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、サルまたはヒト)に非経口的に投与し、代謝が起きるのに十分な時間(代表的には約30秒から30時間)を経過させ、そして、尿、血液または他の生物学的サンプルからその変換産物を単離することによって、同定される。これらの産物は、標識されているので容易に単離される(他のものは、代謝産物に残存しているエピトープに結合することができる抗体を使用することによって単離される)。代謝産物の構造は、例えば、MS解析またはNMR解析によって、従来の様式で決定される。通常、代謝産物の解析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。変換産物は、それ自体が抗感染性活性を有しない場合でさえも、別途インビボにおいて見出されない限り、本発明の化合物の治療的な投薬のための診断アッセイにおいて有用である。
式Iの化合物
1つの実施形態において、本願は、本明細書中に記載されるような式Iに記載の化合物を提供する。
式Iの化合物の別の実施形態において、保護基(PG)は、−PO 2−、−CH−O−C(O)R3a、−CH−O−C(O)OR3a、−CHOPO 2−または−POCHCF 1−であり、ここで、R3aは、アルキルまたは置換アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、独立して、メチレン、エチレンまたはプロピレンである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lおよび/またはLは、共有結合である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、フェニル、ナフチル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、フリル、チアゾリルまたはイソチアゾリル、チオフェニルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、−L−Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Lは、共有結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−であり;Rは、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そしてmは、0、1、2、3、4または5である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、−L−Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Lは、共有結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−であり;Rは、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そしてmは、0、1、2、3、4または5であり;Lは、−O−CH−であり;Rは、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換(subsitued)シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、−NHS(O)R、−C(O)−R、−S(O)R、−C(O)NHR、−S(O)NHR(Rは、H、アルキルまたは置換アルキルである)である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、式Iの化合物のなおも別の実施形態において、−L−Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Lは、共有結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−であり;Rは、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そしてmは、0、1、2、3、4または5であり;Lは、−O−CH−であり;Rは、フェニルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、−L−Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Lは、共有結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−であり;Rは、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そしてmは、0、1、2、3、4または5であり;Lは、−O−であり;Rは、アルキルまたは置換アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、1〜3個のヘテロ原子を有する、5員もしくは6員の芳香族ヘテロシクリル、非芳香族ジヒドロヘテロシクリルまたは非芳香族テトラヒドロヘテロシクリルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、ここで、Aは、CR10またはNであり;D、D、DおよびDは、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;各R10は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R10の各存在において、rは、0または1〜8の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして−−−−−は、単結合または二重結合である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、Aは、Nであり;Dは、Nであり;Dは、Cであり;Dは、Nであり;Dは、Cであり;各R10は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R10の各存在において、rは、0または1〜8の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして−−−−−は、単結合または二重結合である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、
Figure 0005372751
である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、
Figure 0005372751
である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、Bは、CR11またはNであり;J、J、J、JおよびJは、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;各R11は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R11の各存在において、rは、0または1〜10の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして−−−−−は、単結合または二重結合である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、Bは、Cであり;Jは、Cであり;Jは、CまたはNであり、Jは、CまたはNであり、Jは、Cであり;Jは、CまたはNである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R6aは、
Figure 0005372751
である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり;Arは、アリールまたは置換アリールであり;R6aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、Bは、Nであり;Jは、Cであり;Jは、Cであり;Jは、Oであり、Jは、Cであり;Jは、Cである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R6aは、
Figure 0005372751
である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R6aは、ハロアルキルまたは置換ハロアルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、炭素原子ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有するモノヘテロシクリルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Aは、O、S、S(O)またはS(O)であり;R12は、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;pは、1または2であり;そしてqは、0、1、2または3である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、O、SおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する二環式ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、AおよびAは、各々独立して、OまたはSであり;R13およびR14は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;tは、1、2または3であり;vは、1、2、3または4であり;そしてwは、1または2である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Rは、O、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する非芳香族ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Rは、
Figure 0005372751
であり、式中、AおよびAは、各々独立して、OまたはSであり;R15およびR16は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;tは、1、2または3であり;vは、1、2、3または4であり;そしてwは、1または2である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R−L−L−X−は、
Figure 0005372751
である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、置換アルキレンであり、Lは、N(R)であり、ここで、Rは、Hまたはアルキルであり;Rは、−C(O)ORであり、ここで、Rは、アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R−L−L−は、
Figure 0005372751
であり、式中、Rは、アルキルであり;RおよびR17は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであるか、またはR17およびR18は、それらが結合していると示されている炭素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルを形成する。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R−L−L−は、
Figure 0005372751
であり、式中、Rは、アルキルであり;RおよびR17は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、XおよびXは、独立して、−C(O)−、−S(O)−または−S(O)−である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、XおよびXは、同じである、すなわち、XおよびXは、両方とも−C(O)−である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、XおよびXは、異なる、すなわち、Xは、−C(O)−であり、Xは、−S(O)−または−S(O)−であり;Xは、−S(O)−または−S(O)−であり、Xは、−C(O)−である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Yは、−S−または−O−であり;Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである。複素環の非限定的な例としては、ピリジル、ジヒドロピリジル(dihydroypyridyl)、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化(sulfur oxidized)テトラヒドロチオフェニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル(indazoly)、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、オキシンドリル、ベンゾオキサゾリニル、イサチノイルおよびビス−テトラヒドロフラニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Yは、−O−であり;Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、Aは、O、S、S(O)またはS(O)であり、R12は、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり、pは、1または2であり、qは、0、1、2または3である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Yは、−O−であり;Arは、
Figure 0005372751
であり、式中、AおよびAは、各々独立して、OまたはSであり;R13およびR14は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり、tは、1、2または3であり、vは、1、2、3または4であり;そして
wは、1または2である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンまたは置換アルキニレンである。アルキレンの非限定的な例としては、−CH−、−CH(CH)−、−CH(−CHCH)−、−CH(−CHCHCH)−、−CH(−CH(CH)−、−CH(−CHCHCHCH)−、−CH(−CHCH(CH)−、−CH(−CH(CH)CHCH)−、−CH(−C(CH)−、−C(CH−、−CH(OCH)−、−CH(CHOH)−、−CH(CHCHOH)−などが挙げられる。1つの特定の実施形態において、Lは、アルキル基で置換されているメチレンであり、ここで、そのアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、2−ブチル、tert−ブチルおよび2,2−ジメチルプロピルからなる群から選択される。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンまたは置換アルキレンであり、Lは、−NR−であり、ここで、Rは、H、アルキルまたは置換アルキルであり;ここで、前記アルキルまたは置換アルキルは、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキルまたは置換アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、独立して、アルキレンまたは置換アルキレンである。アルキレンおよび置換アルキレンの非限定的な例としては、本明細書中に定義または開示されているアルキレンまたは置換アルキレンのいずれかが挙げられる。例えば、置換アルキレンとしては、1つ以上の−OH基で置換されているアルキレン、1つ以上のエーテル基、例えば、−O−Bn基で置換されているアルキレン、1つ以上のハロゲンで置換されているアルキレンまたは2つ以上の置換基の組み合わせ(例えば、−OHとハロゲン、ハロゲンとエーテルなど)で置換されているアルキレンが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、同じである、すなわち、LおよびLは、同じアルキレン基または同じ置換アルキレン基である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、異なる、すなわち、Lが、アルキレンであり、Lが、置換アルキレンであるか、Lが、アルキレンであり、Lが、異なるアルキレンであるか、またはLが、置換アルキレンであり、Lが、異なる置換アルキレンである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、独立して、共有結合、−O−、−CH−、−NR−−OCH−または−CHO−からなる群から選択される。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、LおよびLは、異なる。例えば、Lは、共有結合であり、Lは、−O−であり;Lは、共有結合であり、Lは、−NH−であり;Lは、−O−であり、Lは、−NH−である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−CH−であり、nは、0である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−CH−であり、mは、0である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−CH−であり、nは、0である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−CH−であり、mは、0である。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールであり、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上のを含む。アリールの非限定的な例としては、フェニル、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどが挙げられる。特定の実施形態において、Arは、フェニルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R6aは、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールであり、そして、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基としては、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上が挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R6aは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のヘテロアリールである。ヘテロアリールの非限定的な例としては、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールであり、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。特定の実施形態において、Arは、フェニルまたは置換フェニルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。ヘテロアリールの非限定的な例としては、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Rは、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールであり、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基としては、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上が挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Rは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のヘテロアリールである。ヘテロアリールの非限定的な例としては、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり、Arは、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールであり、前記アリール上の置換基は、本明細書中で定義され、例示される任意の置換基である。特定の実施形態において、Arは、フェニルまたは置換フェニルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、アルキレンであり、そしてArは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。ヘテロアリールの非限定的な例としては、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、置換または非置換アルキレンであり、そしてArは、置換または非置換アリールであり、ここで、アルキレンおよびアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアルキレンまたはアリールであり、前記アルキレンまたはアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、置換または非置換アルキレンであり、そしてArは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、アルキレンおよびヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアルキレンまたはヘテロアリールであり、前記アルキレンまたはヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。ヘテロアリールの非限定的な例としては、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換アリールであり、Arは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Arは、置換または非置換アリールであり、そしてArは、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、ArおよびArの両方が、置換または非置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示される任意のアリールであり、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基は、本明細書中に定義または例示される任意の置換基の1つ以上を含む。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、共有結合であり、R6aは、アリール、置換アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールであり、前記アリール上に置換基が存在するとき、その置換基としては、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上が挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、共有結合であり、R6aは、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルからなる群から選択される。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、0であり、Arは、非置換アリールである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、1であり、Arは、アリールであり、Lは、−O−であり、R6aは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、アルキルまたは置換アルキルは、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキルまたは置換アルキルである。1つの特定の実施形態において、R6aは、メチルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Ar、Ar、RまたはR6aのうちの2つが、同じであり、残りの2つが、異なる、例えば、Ar、Ar、RまたはR6aのうちの2つが、置換または非置換アリールであり、Ar、Ar、RまたはR6aのうちの残りの2つが、置換または非置換ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールまたはヘテロアリールであり、そのアリールまたはヘテロアリール上に置換基が存在するとき、その置換基としては、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上が挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mは、0であり、Arは、非置換アリールである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mは、1であり;Lは、−O−CHであり;Rは、アリールであり、ここで、アリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mは、1であり;Lは、−O−であり;Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、アルキルまたは置換アルキルは、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキルまたは置換アルキルである。1つの特定の実施形態において、Rは、メチルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mは、1であり、Lは、O−アルキレンであり(O−アルキレン基のアルキレン部は、ArまたはR6aのいずれかに結合している)、R6aは、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、イソキノリニルおよびキノリニルからなる群から選択される。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−Oであり、Lは、共有結合であり、そしてRは、アリールまたは置換アリールであり、ここで、アリールおよび置換アリールは、本明細書中に定義または例示されている任意のアリールおよび置換アリールである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Lは、−Oであり、Lは、共有結合であり、そしてRは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルは、本明細書中に定義または例示されている任意のヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルである。複素環の非限定的な例としては、ピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、オキシンドリル、ベンゾオキサゾリニル、イサチノイルおよびビス−テトラヒドロフラニルが挙げられる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、Rは、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり、ここで、Rは、H、アルキル、置換アルキル、アルケニルである。アルキルまたは置換アルキルの非限定的な例としては、−CH、−CH(CH、−C(CH、−CH(アルキル)、−CH(置換アルキル)、−CH(ヘテロアルキル)、−C(アルキル)、−C(置換アルキル)、−C(ヘテロアルキル)、−C(アルキル)(置換アルキル)、−C(ヘテロアルキル)(置換アルキル)および−C(アルキル)(ヘテロアルキル)が挙げられ、ここで、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルは、本明細書中で定義され、例示されるとおりのものである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R、RおよびRは、各々同じである。特定の実施形態において、R、RおよびRは、各々Hである。別の特定の実施形態において、R、RおよびRは、各々アルキルであり、例えば、アルキル基の1つは、本明細書中に定義または開示されるものである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R、RおよびRは、各々異なる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、R、RおよびRのうちの2つは、同じであり、他のものは、異なる。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、0であり、mは、1であり、R、RおよびRは、各々独立して、H、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択され、ここで、アルキルまたは置換アルキルは、本明細書中に定義または開示されている任意のアルキルまたは置換アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、1であり、mは、0であり、R、RおよびRは、各々独立して、H、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択され、ここで、アルキルまたは置換アルキルは、本明細書中に定義または開示されている任意のアルキルまたは置換アルキルである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mおよびnは、両方とも1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mおよびnは、両方とも1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、mおよびnは、両方とも1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、0であり、mは、1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、0であり、mは、1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、0であり、mは、1であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、1であり、mは、0であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、1であり、mは、0であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のなおも別の実施形態において、nは、1であり、mは、0であり、Rは、Hであり;Rは、OHである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−O−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキルアリールおよびヘテロアリール部分である。1つの特定の実施形態において、アルキル上の1つの置換基は、ハロゲンである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−アリール基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−CH−O−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、ヘテロアリールおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−O−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−S(O)−アルキル基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−ヘテロシクリル基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でそのアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1、2または3であり;Lは、共有結合であり;Lは、アルキレンであり;Arは、アリールであり;各R6aは、独立して、ハロ、シアノ、ハロアルキルまたは−O−ハロアルキルである。好ましくは、各ハロは、独立してFまたはClである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−(置換アリール)基であり、ここで、置換アリール上の置換基は、ハロ、シアノ、ハロアルキルまたは−O−ハロアルキルからなる群から選択される1つ以上の部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1、2または3であり;Lは、共有結合であり;Lは、アルキレンであり;Arは、アリールであり;各R6aは、独立して、ハロ、シアノ、ハロアルキルまたは−O−ハロアルキルであり;mは、1であり;Lは、共有結合であり;−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。好ましくは、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−ヘテロシクリル基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6aは、−アルキレン−アリール−O−ハロアルキル基であり、ここで、前記アルキレン、ハロアルキルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ハロアルキルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、アリールおよび/またはヘテロアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、アリールおよび/またはヘテロアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−アリール基であり、ここで、前記アルキレンおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリール上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレンおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、ここで、前記アルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−アリール基であり、ここで、前記アルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−ヘテロシクリル基であり、ここで、前記アルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ヘテロシクリルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−O−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−S(O)−O−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリル、およびおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリルおよびアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−ハロアルキルであり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、ここで、前記アルキレン、ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−ハロアルキル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキル基であり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ハロアルキルおよびアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ハロアルキルおよびアリールヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−ヘテロアリール基、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり;−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R17およびR18は、それらが結合していると示されている炭素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルを形成し、Rは、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、アリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−アリール基であり、L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−ヘテロシクリル基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロアリール部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−O−アルキル基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−S(O)−O−アルキル基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−ヘテロアリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、−L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−ハロアルキルであり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、−L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−ハロアルキルであり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリールであり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、0であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、アリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレン、アリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R17およびR18は、それらが結合していると示されている炭素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルを形成し、Rは、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−CH−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−O−アルキル基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキル−であり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−S(O)−O−アルキル基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−NH−C(O)−ヘテロアリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−PO(アルキル)基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、RおよびR17は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキル基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、1であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール−O−ヘテロアリール基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン基であり、−L−L−Rは、−C(R1718)−NR−C(O)−O−Rであり、ここで、R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであり、Rは、アルキルまたは置換アルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−O−アルキレン−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上でアルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上において必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−O−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、nは、1であり、−L−Ar−(L−R6a部分は、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、mは、0であり、−L−Ar−(L−R部分は、−アルキレン−アリール基であり、L−L−Rは、−O−Rであり、ここで、Rは、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、Xは、−C(O)−であり、Yは、−S−であり、Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分は、本明細書中に定義または例示されている任意の置換基の1つ以上で必要に応じて置換されている、本明細書中に定義または例示されている任意のアルキレン、アルキル、アリールおよびヘテロシクリル部分である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態において、本化合物は、
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またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルからなる群から選択される。
なおもさらに別の実施形態において、式Iの化合物は、
一般式IIの化合物:
Figure 0005372751
として、以下の表の様式(表6)において命名される。
一般式IIの化合物は、4つの部分T1、T2、X1およびX2で置換される「コア」構造(Z)として示される。そのコア構造Zは、表1に示されている。T1、T2、X1およびX2の連結の点は、表1に示されている各コア構造上に示されている。表2〜5は、それぞれT1、T2、X1およびX2部分の構造を示している。そのコア構造Zの連結の点は、T1、T2、X1およびX2の構造の各々において示されている。表1におけるコア構造Zの各々ならびに置換基T1、T2、X1およびX2ならびに表2〜5の各々は、文字および数字を含む「コード」によって表されている。式IIの化合物の各構造は、以下のシンタックス:Z.T1.T2.X1.X2を使用して、各構造部分を表す「コード」を組み合わせることによって表形式で明示され得る。従って、例えば、Z1.T1A.T2A.X1A.X2Aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を表す。
表1〜5に示される構造において、用語「Alk」は、置換または非置換のアルキルまたはアルキレン基を意味し、ここで、用語「アルキル」および「アルキレン」は、本明細書中で定義されるとおりである。「Alk」は、一価と示されるとき、アルキル基を意味し、また、二価と示されるとき、アルキレン基を意味する。「Het」は、置換または非置換のヘテロシクリルまたはヘテロシクリレン基であり、ここで、用語「ヘテロシクリル」は、本明細書中で定義されるとおりであり、用語「ヘテロシクリレン」は、水素原子が開放原子価で置換される(アルキレンと類似して)ことによって、二価のヘテロシクリルが定義される、本明細書中で定義されるようなヘテロシクリル基を意味する。「Het」は、一価と示されるときヘテロシクリルであり、また、二価と示されるときヘテロシクリレンである。「Ar」は、置換または非置換のアリールまたはアリーレン基であり、ここで、用語「アリール」は、本明細書中で定義されるとおりであり、用語「アリーレン」は、水素原子が開放原子価で置換される(アルキレンに類似して)ことによって、二価のアリールが定義される、本明細書中で定義されるようなアリール基を意味する。「Ar」は、一価と示されるときアリールであり、また、二価と示されるときアリーレンである。「Alk」、「Het」および「Ar」は、置換されるとき、本明細書中で定義または例示される置換基のいずれかで置換され得る。例えば、「Alk」の置換基としては、エーテル、ハロゲン、−OH、アミド、アミンなどが挙げられ得、「Het」の置換基としては、アルキル、アリール、カルボニル、−OH、ハロゲンが挙げられ得、そして「Ar」の置換基としては、アルキル、アリール、−OH、ハロゲンなどが挙げられ得るが、但し、生じる構造は、化学的に妥当なものであり、薬学的に許容可能な組成物での製剤化に対して十分に安定である化合物を提供し得るものである。
表1:コア構造
Figure 0005372751
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表2:T1構造
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表3:T2構造
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表4:X1構造
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表5:X2構造
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表6:式IIの化合物構造のリスト
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さらになおも別の実施形態において、式Iの化合物は、一般式IIIの化合物:
Figure 0005372751
として、以下の表の様式(表30.6)において命名される。
上で述べたように、式IIIの化合物の各構造は、以下のシンタックス:z.t1.t2.x1.x2を使用して、各構造部分を表す「コード」を組み合わせることによって表形式で明示され得る。したがって、例えば、z1.t1a.t2b.x1a.x2aは、以下の構造:
Figure 0005372751
を表す。
表30.1:コア構造
Figure 0005372751
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表30.2:t1構造
Figure 0005372751
表30.3:t2構造
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表30.4:x1構造
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表30.5:x2構造
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表30.6:式IIIの化合物構造のリスト
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ホスホネートプロドラッグ化合物
本発明の化合物は、式Iの化合物から得られるホスホネートプロドラッグ化合物(または結合体)であり得る。例えば、式Iの化合物は、1つ以上のホスホネート基、特に、その化合物のバイオアベイラビリティ、有効性または標的部位を改変することができるホスホネート基と、会合し得る、例えば、直接的または間接的に構造的に連結し得る。通常、式Iの化合物は、共有結合を介してか、または連結基、例えば、リンカーを介して、1つ以上のホスホネート基に直接連結し得る。ホスホネート含有化合物が治療薬として機能する能力をリンカーが妨害しない場合には、そのリンカーの性質は、重要ではない。通常、ホスホネートまたはリンカーが結合するための開放原子価(open valence)を提供するために、化合物の水素または任意の部分を除去することによって、ホスホネートまたはリンカーは、その化合物における任意の合成的に実行可能な位置、例えば、任意の溶媒到達可能表面においてその化合物と連結することができる。
本願のこのホスホネートプロドラッグ化合物の項において使用される可変部分およびこれらの可変部分の定義(例えば、A、Rなど)は、別段示されない限り、本願のこの項にのみ適用される。
1つの実施形態において、連結基またはリンカー(「L」と明示され得るもの)は、本明細書中で説明されるA、A、A、AまたはW基(例えば、アルキルオキシの反復単位(例えば、ポリエチレンオキシ、PEG、ポリメチレンオキシ)およびアルキルアミノ(例えば、ポリエチレンアミノ、ジェファーミン(商標));ならびにスクシネート、スクシンアミド、ジグリコレート、マロネートおよびカプロアミドをはじめとした二酸エステルおよびアミド)の全部または一部を含み得る。
別の実施形態において、連結基またはリンカーの分子量は、約20ダルトン〜約400ダルトンである。さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーの長さは、約5オングストローム〜約300オングストロームである。さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、本発明の化合物とホスホネート基の亜リン酸とを約5オングストローム〜約200オングストローム離す(それら自体の長さを含む)。
さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、2〜25個の炭素原子を有する、二価で、分枝または非分枝の、飽和または非飽和の炭化水素鎖であり、ここで、その炭素原子の1つ以上(例えば、1、2、3または4個)は、(−O−)で必要に応じて置換されており、その鎖は、(C−C)アルコキシ,(C−C)シクロアルキル,(C−C)アルカノイル,(C−C)アルカノイルオキシ,(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ(=O)、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシから選択される1つ以上(例えば、1、2、3または4個)の置換基で炭素上において必要に応じて置換されている。
さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、式W−Aであり、ここで、Aは、(C−C24)アルキル,(C−C24)アルケニル,(C−C24)アルキニル、(C−C)シクロアルキル,(C−C10)アリールまたはそれらの組み合わせであり、ここで、Wは、−N(R)C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)−、−C(=O)−または直接的な結合であり;ここで各Rは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。
さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、ペプチドまたはアミノ酸から形成される二価のラジカルである。さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、ポリ−L−グルタミン酸、ポリ−L−アスパラギン酸、ポリ−L−ヒスチジン、ポリ−L−オルニチン、ポリ−L−セリン、ポリ−L−トレオニン、ポリ−L−チロシン、ポリ−L−ロイシン、ポリ−L−リシン−L−フェニルアラニン、ポリ−L−リシンまたはポリ−L−リシン−L−チロシンから形成される二価のラジカルである。
さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、式W−(CHであり、ここで、nは、約1〜約10であり;そしてWは、−N(R)C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−C(=O)−、−N(R)−または直接的な結合であり;ここで、各Rは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。さらに別の実施形態において、連結基またはリンカーは、メチレン、エチレンまたはプロピレンである。なおも別の実施形態において、連結基またはリンカーは、リンカーの炭素原子を介してホスホネート基と結合している。
1つの態様において、本発明の化合物は、その化合物に対して組織または細胞の選択を提供することができる、例えば、その化合物を所望の標的組織または標的細胞、特に、感染症または炎症と関連する組織または細胞(白血球が挙げられるがこれに限定されない)に向けることができる、1つ以上のホスホネート基に連結し得る。
別の態様において、本発明の化合物は、酵素的な活性化、例えば、切断もしくは修飾された化合物の細胞内蓄積をもたらし得る1つ以上のインビボにおける酵素的な切断または修飾を誘導することができるか、または引き起こすことができる1つ以上のホスホネート基と連結している場合がある。例えば、本発明の化合物のホスホネート基は、所望の作用部位、例えば、細胞内に到達した後、インビボにおいて徐々に切断され得る。細胞内での1つの作用メカニズムは、例えば、エステラーゼによる第1の切断を引き起こすことにより、負に帯電した「固定された(locked−in)」中間体をもたらし得る。このように、本発明の化合物の末端のエステル基が切断されることによって、負に帯電した「固定された」中間体を遊離する不安定な中間体がもたらされる。細胞内に運搬された後、ホスホネート化合物またはプロドラッグ化合物の細胞内の酵素的な切断または修飾は、切断または修飾された化合物を「捕捉」メカニズムによって細胞内に蓄積し得る。次いで、切断または修飾された化合物がホスホネートプロドラッグとして入ってくる速度よりも細胞を出ることができる速度を遅くする、電荷、極性の重大な変化または他の物理的特性の変化によって、その切断または修飾された化合物は、細胞内に「固定」され得る。治療効果が達成される他のメカニズムも同様に有効であり得る。通常、本発明のホスホネートプロドラッグ化合物とともに酵素的活性化メカニズムが可能な酵素としては、アミダーゼ、エステラーゼ、微生物の酵素、ホスホリパーゼ、コリンエステラーゼおよびホスファターゼが挙げられるが、これらに限定されない。
1つの特定の態様において、本発明の化合物は、1つ以上のA基と連結し得るか;またはその薬学的に許容可能な塩であり得、式中:
は、A、AまたはWであり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)またはN(N(R)(R))であり;
は、独立して、結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)(R))、−S(O)M2−または−S(O)M2−S(O)M2−であり;
は、独立して、H、R、W、保護基または式:
Figure 0005372751
であり;
式中:
は、独立して、H、W、Rまたは保護基であり;
は、独立して、Hまたは1〜18個の炭素原子のアルキルであり;
は、独立して、H、R、RまたはRであり、ここで、各Rは、独立して、0〜3個のR基で置換されているか、または炭素原子において一緒になって、2つのR基が、3〜8個の炭素の環を形成し、その環は、0〜3個のR基で置換され得;
は、R3a、R3b、R3cまたはR3dであるが、但し、Rが、ヘテロ原子に結合しているとき、Rは、R3cまたはR3dであり;
3aは、F、Cl、Br、I、−CN、Nまたは−NOであり;
3bは、Yであり;
3cは、−R、−N(R)(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(Y)R、−OC(Y)OR、−OC(Y)(N(R)(R))、−SC(Y)R、−SC(Y)OR、−SC(Y)(N(R)(R))、−N(R)C(Y)R、−N(R)C(Y)ORまたは−N(R)C(Y)(N(R)(R))であり;
3dは、−C(Y)R、−C(Y)ORまたは−C(Y)(N(R)(R))であり;
は、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニルまたは2〜18個の炭素原子のアルキニルであり;
は、Rであり、ここで、各Rは、0〜3個のR基で置換されており;
5aは、独立して、1〜18個の炭素原子のアルキレン、2〜18個の炭素原子のアルケニレンまたは2〜18個の炭素原子のアルキニレンであり、そのアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンの任意の1つは、0〜3個のR基で置換されており;
は、WまたはWであり;
は、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは−SOであり;
は、炭素環式化合物または複素環であり、ここで、Wは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
は、独立して1、2または3個のA基で置換されているWであり;
M2は、0、1または2であり;
M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M1a、M1cおよびM1dは、独立して、0または1であり;そして
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12である。
1つの特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
1つの特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;そしてW5aは、炭素環または複素環であり、ここで、W5aは、独立して、0または1個のR基で置換されている。M12aに対する特定の値は、1である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である;
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である;
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中W5aは、独立して0または1個のR基で置換されている炭素環である;
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、W5aは、独立して0または1個のR基で置換されている炭素環である;
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、W5aは、炭素環または複素環であり、W5aは、独立して、0または1個のR基で置換されている。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
さらに別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、M12bは、1である。
別の特定の実施形態において、M12bは、0であり、Yは、結合であり、Wは、炭素環または複素環であり、ここで、Wは、必要に応じておよび独立して、1、2または3個のR基で置換されている。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、W5aは、炭素環または複素環であり、W5aは、必要に応じておよび独立して、1、2または3個のR基で置換されている。
別の特定の実施形態において、M12aは、1である。
別の特定の実施形態において、Aは、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ピリジルおよび置換ピリジルから選択される。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、M12bは、1である。
さらに別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2aは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、M12dは、1である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Wは、炭素環である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Wは、フェニルである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2aは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Rは、Hである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、フェニル炭素環は、0、1、2または3個のR基で置換される。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2aは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてY2cは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y1aは、OまたはSであり;Y2bは、OまたはN(R)であり;Y2dは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y2bは、OまたはN(R)である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である;
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2aは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてY2cは、O、N(R)またはSである。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y1aは、OまたはSであり;Y2bは、OまたはN(R)であり;Y2dは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、Y2bは、OまたはN(R)である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり;式中:Y2bは、OまたはN(R)であり;そしてM12dは、1、2、3、4、5、6、7または8である。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、フェニル炭素環は、0、1、2または3個のR基で置換されている。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、フェニル炭素環は、0、1、2または3個のR基で置換されている。
別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
である。
さらに別の特定の実施形態において、Aは、式:
Figure 0005372751
であり、式中、各Rは、独立して、(C−C)アルキルである。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、独立して、H、R、W、保護基または式:
Figure 0005372751
であり;式中:
は、独立して、H、W、Rまたは保護基であり;
は、独立して、Hまたは1〜18個の炭素原子のアルキルであり;
は、独立して、H、R、RまたはRであり、各Rは、独立して、0〜3個のR基で置換されているか、または炭素原子において一緒になって、2個のR基が、3〜8個の炭素の環を形成し、その環は、0〜3個のR基で置換され得る;
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2cは、O、N(R)またはSである。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
であり;式中、Y1aは、OまたはSであり;そしてY2dは、OまたはN(R)である。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
である。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、水素または1〜10個の炭素のアルキルである。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
である。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
である。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
である。
さらに別の特定の実施形態において、Yは、OまたはSである。
さらに別の特定の実施形態において、Yは、O、N(R)またはSである。
さらに別の特定の実施形態において、Rは、式:
Figure 0005372751
の基であり;式中:
m1a、m1b、m1c、m1dおよびm1eは、独立して、0または1であり;
m12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
は、H、W、Rまたは保護基であるが;
但し:
m1a、m12cおよびm1dが、0である場合、m1b、m1cおよびm1eは、0であり;
m1aおよびm12cが、0であり、m1dが、0でない場合、m1bおよびm1cは、0であり;
m1aおよびm1dが、0であり、m12cが、0でない場合、m1bと、m1cおよびm1eのうちの少なくとも1つとは、0であり;
m1aが、0であり、m12cおよびm1dが、0でない場合、m1bは、0であり;
m12cおよびm1dが、0であり、m1aが、0でない場合、m1b、m1cおよびm1eのうちの少なくとも2つは、0であり;
m12cが、0であり、m1aおよびm1dが、0でない場合、m1bおよびm1cのうちの少なくとも1つは、0であり;そして
m1dが、0であり、m1aおよびm12cが、0でない場合、m1cおよびm1eのうちの少なくとも1つは、0である。
さらに別の特定の実施形態において、本発明のホスホネートプロドラッグ化合物は、式:
[薬物]−(Ann
を有するか、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、ここで、
薬物は、本発明の化合物であり;
nnは、1、2または3であり;
は、A、AまたはWであるが、但し、本化合物は、少なくとも1つのAを含み;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)またはN(N(R)(R))であり;
は、独立して、結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)(R))、−S(O)M2−または−S(O)M2−S(O)M2−であり;
は、独立して、H、R、W、保護基または式:
Figure 0005372751
であり;式中:
は、独立して、H、W、Rまたは保護基であり;
は、独立して、Hまたは1〜18個の炭素原子のアルキルであり;
は、独立して、H、R、RまたはRであり、各Rは、独立して、0〜3個のR基で置換されているか、または炭素原子において一緒になって、2つのR基が、3〜8個の炭素の環を形成し、その環は、0〜3個のR基で置換され得;
は、R3a、R3b、R3cまたはR3dであるが、但し、Rが、ヘテロ原子に結合しているとき、Rは、R3cまたはR3dであり;
3aは、F、Cl、Br、I、−CN、Nまたは−NOであり;
3bは、Yであり;
3cは、−R、−N(R)(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(Y)R、−OC(Y)OR、−OC(Y)(N(R)(R))、−SC(Y)R、−SC(Y)OR、−SC(Y)(N(R)(R))、−N(R)C(Y)R、−N(R)C(Y)ORまたは−N(R)C(Y)(N(R)(R))であり;
3dは、−C(Y)R、−C(Y)ORまたは−C(Y)(N(R)(R))であり;
は、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニルまたは2〜18個の炭素原子のアルキニルであり;
は、Rであり、各Rは、0〜3個のR基で置換されており;
5aは、独立して、1〜18個の炭素原子のアルキレン、2〜18個の炭素原子のアルケニレンまたは2〜18個の炭素原子のアルキニレンであり、そのアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンのうちの任意の1つは、0〜3個のR基で置換されており;
は、WまたはWであり;
は、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは−SOであり;
は、炭素環または複素環であり、Wは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
は、独立して1、2または3個のA基で置換されているWであり;
M2は、0、1または2であり;
M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M1a、M1cおよびM1dは、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
66は、水素またはフッ素であり;そして
67は、水素、ヒドロキシまたはアシルオキシである。
さらに別の特定の実施形態において、本発明のホスホネートプロドラッグ化合物は、式:
[薬物]−[L−P(=Y)−Y−Rnn
を有するか、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、ここで、
薬物は、本発明の化合物であり;
は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)またはN(N(R)(R))であり;
は、独立して、結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)(R))、−S(O)M2−または−S(O)M2−S(O)M2−であり;
は、独立して、H、W、保護基または式:
Figure 0005372751
であり;
は、独立して、H、W、Rまたは保護基であり;
は、独立して、H、RまたはRであり、各Rは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
は、R3a、R3b、R3cまたはR3dであるが、但し、Rが、ヘテロ原子に結合しているとき、Rは、R3cまたはR3dであり;
3aは、F、Cl、Br、I、−CN、Nまたは−NOであり;
3bは、Yであり;
3cは、−R、−N(R)(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(Y)R、−OC(Y)OR、−OC(Y)(N(R)(R))、−SC(Y)R、−SC(Y)OR、−SC(Y)(N(R)(R))、−N(R)C(Y)R、−N(R)C(Y)ORまたは−N(R)C(Y)(N(R)(R))であり;
3dは、−C(Y)R、−C(Y)ORまたは−C(Y)(N(R)(R))であり;
は、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニルまたは2〜18個の炭素原子のアルキニルであり;
は、Rであり、各Rは、0〜3個のR基で置換されており;
は、WまたはWであり;
は、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは−SOであり;
は、炭素環または複素環であり、Wは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
M2は、1、2または3であり;
M1a、M1cであり、M1dは、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
66は、水素またはフッ素であり;そして
67は、水素、ヒドロキシまたはアシルオキシであり;
nnは、1、2または3であり;そして
Lは、連結基である。
別の特定の実施形態において、本発明のホスホネートプロドラッグ化合物は、式:
[薬物]−(Ann
を有するか、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、ここで、
薬物は、本発明の化合物であり;
nnは、1、2または3であり;
は、A、AまたはWであるが、但し、その化合物は、少なくとも1つのAを含み;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は:
Figure 0005372751
であり;
は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)またはN(N(R)(R))であり;
は、独立して、結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)(R))、−S(O)M2−または−S(O)M2−S(O)M2−であり;
は、独立して、H、W、保護基または式:
Figure 0005372751
であり;
は、独立して、H、W、Rまたは保護基であり;
は、独立して、H、RまたはRであり、各Rは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
は、R3a、R3b、R3cまたはR3dであるが、但し、Rが、ヘテロ原子に結合しているとき、Rは、R3cまたはR3dであり;
3aは、F、Cl、Br、I、−CN、Nまたは−NOであり;
3bは、Yであり;
3cは、−R、−N(R)(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)、−S(O)(OR)、−S(O)(OR)、−OC(Y)R、−OC(Y)OR、−OC(Y)(N(R)(R))、−SC(Y)R、−SC(Y)OR、−SC(Y)(N(R)(R))、−N(R)C(Y)R、−N(R)C(Y)ORまたは−N(R)C(Y)(N(R)(R))であり;
3dは、−C(Y)R、−C(Y)ORまたは−C(Y)(N(R)(R))であり;
は、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニルまたは2〜18個の炭素原子のアルキニルであり;
は、Rであり、各Rは、0〜3個のR基で置換されており;
は、WまたはWであり;
は、R、−C(Y)R、−C(Y)W、−SOまたは−SOであり;
は、炭素環または複素環であり、Wは、独立して、0〜3個のR基で置換されており;
は、独立して1、2または3個のA基で置換されているWであり;
M2は、0、1または2であり;
M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
M1a、M1cおよびM1dは、独立して、0または1であり;
M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり;
66は、水素またはフッ素であり;そして
67は、水素、ヒドロキシまたはアシルオキシである。
1つの特定の実施形態において、X61は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エチル、メチル、プロピルまたはn−ブチル)である。
本発明のホスホネートプロドラッグ化合物において、W炭素環およびW複素環は、独立して、0〜3個のR基で置換されていてもよい。Wは、単環式もしくは二環式の炭素環または複素環を含む飽和、不飽和または芳香族の環であり得る。Wは、3〜10個の環原子、例えば、3〜7個の環原子を有し得る。W環は、3個の環原子を含むとき飽和であり、4個の環原子を含むとき飽和または一不飽和であり、5個の環原子を含むとき飽和または一不飽和もしくは二不飽和であり、そして6個の環原子を含むとき飽和、一不飽和もしくは二不飽和または芳香族である。
複素環は、3〜7個の環メンバー(2〜6個の炭素原子ならびにN、O、PおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子)を有する単環または7〜10個の環メンバー(4〜9個の炭素原子ならびにN、O、PおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子)を有する二環であり得る。W複素環式単環は、3〜6個の環原子(2〜5個の炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子);または5または6個の環原子(3〜5個の炭素原子ならびにNおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子)を有し得る。W複素環式二環は、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]系として配置される7〜10個の環原子(6〜9個の炭素原子ならびにN、OおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子);またはビシクロ[5,6]または[6,6]系として配置される9〜10個の環原子(8〜9個の炭素原子ならびにNおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子)を有する。W複素環は、安定な共有結合によって炭素、窒素、硫黄または他の原子を介してYに結合していてもよい。
複素環としては、例えば、ピリジル、ジヒドロピリジル異性体、ピペリジン、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、s−トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チオフラニル、チエニルおよびピロリルが挙げられる。Wとしてはまた、例えば:
Figure 0005372751
が挙げられるが、これらに限定されない。
炭素環および複素環は、独立して、上で定義されたような0〜3個のR基で置換され得る。例えば、置換W炭素環としては:
Figure 0005372751
が挙げられる。
置換フェニル炭素環の例としては:
Figure 0005372751
が挙げられる。
さらなるホスホネート基は、U.S.公開番号2004100960に開示されており、その全体が、本明細書中で参考により組み込まれる。当業者は、本願のこのホスホネートプロドラッグ化合物の項における本化合物の置換基および他の部分が、最低レベルの生物学的活性を有し、許容可能に安定で適当な薬学的組成物に製剤化され得る、十分に安定で、生物学的に利用可能で、かつ、薬学的に有用な化合物を提供するのに適している化合物を提供するために選択されるべきであることを認識している。
例としては、これらに限定されないが、本発明のホスホネートプロドラッグ実施形態は、以下の表の様式(表7)において命名される。これらの実施形態は、一般式「MBF」:
Figure 0005372751
である。
MBFの各実施形態は、置換核(Sc)として示される。Scは、本明細書中の表1.1の式1〜14に記載されており、ここで、Scは、式Iの化合物についての一般式であり、Aは、LgへのScの共有結合点であり、nnは、Scに結合している−Lg−P(O)PdPd基の数を明示しており、そして、T1A、T2A、X1A、X2Aなどならびに用語「Alk」、「Ar」および「Het」は、先に(例えば、表1−5および表1−5の前の文で)定義したとおりである。
表7に記載される実施形態については、Scは、数字で明示される核であり、各置換基は、文字または数字の列で明示される。表1.1は、表7の実施形態を形成する際に使用される核の一覧表である。各核(Sc)は、表1.1の数字による呼称が与えられており、この呼称は、各実施形態の名称の最初に現れる。同様に、表10.1〜10.19および20.1〜20.36は、それぞれ文字または数字による呼称によって、選択された連結基(Lg)およびプロドラッグ(PdおよびPd)置換基を列挙している。従って、式MBFの化合物は、本明細書中の式1〜14に基づいてSc基を有する化合物ならびに以下の表7に記載の化合物を含む。すべての場合において、式MBFの化合物は、以下の表に示されるLg、PdおよびPd基を有する。
従って、表7の命名された実施形態の各々は、表1.1の核を指定する数字に続いて、表10.1−10.19の連結基(Lg)を指定する文字および表20.1−20.36の2つのプロドラッグ基(PdおよびPd)を指定する2つの数字によって表される。図による表の様式において、表7の各実施形態は、以下のシンタックス:
Sc.Lg.Pd.Pd
を有する名称として表される。
理解されるべきことであるが、連結基(Lg)のQおよびQは、基または原子を表しているのではなく、単に結合性の意味である。Qは、核(Sc)への共有結合の部位であり、Qは、式MBFのリン(phosphorous)原子への共有結合の部位である。各プロドラッグ基(PdおよびPd)は、記号AにおいてMBFのリン原子に共有結合している。表10.1−10.19および20.1−20.36のいくつかの実施形態は、文字と数字との組み合わせ(表10.1−10.19)または数字と文字との組み合わせ(表20.1−20.36)として明示されることがある。例えば、BJ1およびBJ2については表10に記載されているものがある。任意の事象において、表10.1−10.19に記載されているものは、常に文字から始まっており、表20.1−20.36に記載されているものは、常に数字から始まっている。核(Sc)が、角括弧(「[]」)で囲まれて示されていて、共有結合が、その角括弧の外へ伸びているとき、LgへのScの共有結合点は、Sc上の任意の置換可能な部位であり得る。結合点の選択は、本明細書中に記載される。例としては、これらに限定されないが、結合点は、スキームおよび実施例に示されるものから選択される。
表1.1
Figure 0005372751
Figure 0005372751
表10.1
Figure 0005372751
Figure 0005372751
表10.2
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表7
1.Bのプロドラッグ
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1.Dのプロドラッグ
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1.Iのプロドラッグ
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1.Jのプロドラッグ
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1.Lのプロドラッグ
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1.Oのプロドラッグ
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2.Gのプロドラッグ
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2.Jのプロドラッグ
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2.Lのプロドラッグ
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2.Oのプロドラッグ
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2.Yのプロドラッグ
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3.Bのプロドラッグ
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3.Dのプロドラッグ
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3.Eのプロドラッグ
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3.Gのプロドラッグ
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3.Iのプロドラッグ
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3.Jのプロドラッグ
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3.Lのプロドラッグ
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3.Oのプロドラッグ
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3.Pのプロドラッグ
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3.Uのプロドラッグ
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3.Wのプロドラッグ
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3.Yのプロドラッグ
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4.Bのプロドラッグ
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5.Bのプロドラッグ
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5.Iのプロドラッグ
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5.Jのプロドラッグ
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5.Yのプロドラッグ
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6.Bのプロドラッグ
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6.Dのプロドラッグ
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6.Eのプロドラッグ
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6.Gのプロドラッグ
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6.Iのプロドラッグ
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6.Jのプロドラッグ
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6.Lのプロドラッグ
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6.Oのプロドラッグ
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6.Pのプロドラッグ
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6.Wのプロドラッグ
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6.Yのプロドラッグ
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7.AHのプロドラッグ
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13.Eのプロドラッグ
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13.Iのプロドラッグ
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14.ANのプロドラッグ
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14.AZのプロドラッグ
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14.BFのプロドラッグ
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14.CIのプロドラッグ
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14.COのプロドラッグ
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薬学的処方物
本発明の化合物は、通常の慣例を踏まえて選択される従来の担体および賦形剤とともに製剤化される。錠剤は、賦形剤、流動促進剤(glidant)、充填剤、結合剤などを含む。水性処方物は、無菌の形態で調製され、また、経口投与以外によって送達されることが意図されるときは、通常、等張性である。すべての処方物は、必要に応じて、Handbook of Pharmaceutical Excipients(1986)(本明細書中でその全体が参考により組み込まれる)に示されているような賦形剤を含む。賦形剤としては、アスコルビン酸および他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストリンなどの炭水化物、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などが挙げられる。処方物のpHは、約3〜約11の範囲であるが、通常、約7〜10である。
活性成分を単独で投与することが可能である場合、その活性成分が薬学的処方物として存在することが好ましい場合がある。動物とヒトの両方に対する使用を意図した本発明の処方物は、1つ以上の許容可能な担体および必要に応じて他の治療的な成分とともに、上で定義したような少なくとも1つの活性成分を含む。その担体(複数を含む)は、処方物の他の成分と適合可能であり、そしてそのレシピエントに対して生理的に無害であるという意味において「許容可能」である必要がある。
本処方物は、前述の投与経路に適したものを含む。本処方物は、便利に単位剤形で存在し得、薬学分野で周知の方法のいずれかによって調製され得る。手法および処方物は、通常、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.)(その全体が本明細書中で参考により組み込まれる)に見られる。そのような方法は、活性成分と、1つ以上の副成分を構成する担体とを会合させる工程を含む。通常、本処方物は、活性成分と、液体担体もしくは微粉化された固体担体またはその両方とを一様におよび密接に会合させ、次いで、必要であれば、その生成物を成形することによって、調製される。
経口投与に適した本発明の処方物は、各々が所定量の活性成分を含んでいる別個の単位(例えば、カプセル、カシェ剤または錠剤)として;散剤もしくは顆粒剤として;水性または非水性の液体中の溶液もしくは懸濁液として;または、水中油液体エマルジョンもしくは油中水液体エマルジョンとして存在し得る。活性成分はまた、ボーラス、舐剤またはペースト剤として投与され得る。
錠剤は、必要に応じて1つ以上の副成分とともに、圧縮または成形することによって作製される。圧縮錠剤は、適当な機械において活性成分を圧縮することによって散剤または顆粒剤などの自由流動型で調製され得、必要に応じて、結合剤、潤滑剤、不活性な希釈剤、保存剤、表面活性剤または分散剤と混合され得る。成形錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化された活性成分の混合物を適当な機械において成形することによって作製され得る。錠剤は、必要に応じて、コーティングされ得るか、またはスコア付けされ得、また、必要に応じて、活性成分の緩徐な放出または制御された放出をもたらすように製剤化される。
眼または他の外部組織、例えば、口腔および皮膚に投与するために、本処方物は、好ましくは、例えば、0.075〜20%w/w(0.1%w/w単位で0.1%〜20%の範囲(例えば、0.6%w/w、0.7%w/wなど)の活性成分(複数を含む)を含む)、好ましくは0.2〜15%w/wおよび最も好ましくは0.5〜10%w/wの量で活性成分(複数を含む)を含む局所的な軟膏またはクリームとして適用される。軟膏に製剤化されるとき、活性成分は、パラフィン性または水混和性の軟膏基剤とともに使用され得る。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤とともにクリームに製剤化され得る。
所望であれば、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール、すなわち、2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコール(例えば、プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロールおよびポリエチレングリコール(PEG400を含む))およびそれらの混合物を含み得る。局所的処方物は、望ましくは、皮膚または他の患部を通過する活性成分の吸収または浸透を促進する化合物を含み得る。そのような経皮浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシドおよび関連アナログが挙げられる。
本発明のエマルジョンの油相は、公知の様式で公知の成分から構成され得る。その油相は、単に乳化剤(別途、排出促進剤として知られる)を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪もしくは油との混合物または脂肪と油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性の乳化剤とともに含められる。油と脂肪との両方を含むこともまた、好ましい。また、安定剤(複数を含む)を含むかまたは含まない乳化剤(複数を含む)は、いわゆる乳化ろうを構成し、そのろうは、油および脂肪とともに、クリーム処方物の油性分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
本発明の処方物における使用に適した排出促進剤およびエマルジョン安定剤としては、Tween.RTM.60、Span.RTM.80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリンおよびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
本処方物に適した油または脂肪の選択は、所望の美容特性を達成することに基づく。クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器から漏出しないような適当な稠性を有する、ベタベタせず、非染色性であり、そして、洗浄可能な製品である必要がある。直鎖または分枝鎖の一塩基性または二塩基性のアルキルエステル(例えば、ジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルまたはCrodamol CAPとして知られる分枝鎖エステルの混合物)が使用され得、最後の3つが、好ましいエステルである。これらは、求められる特性に応じて、単独でまたは併用で使用され得る。あるいは、高融点脂質(例えば、白色ワセリンおよび/もしくは液体パラフィンまたは他の鉱油)が使用される。
本発明の薬学的処方物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体または賦形剤および必要に応じて他の治療薬とともに1つ以上の本発明の化合物を含む。活性成分を含んでいる薬学的処方物は、意図される投与方法に適した任意の形態であり得る。例えば、経口使用のために使用されるときは、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ、水性もしくは油性の懸濁液、分散性の散剤もしくは顆粒剤、エマルジョン、硬質もしくは軟質カプセル、シロップ剤またはエリキシル剤が調製され得る。経口使用を意図した組成物は、薬学的組成物の製造の分野において公知の任意の方法に従って調製され得、そのような組成物は、口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤をはじめとした1つ以上の薬剤を含み得る。錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容可能な賦形剤と混合されて活性成分を含んでいる錠剤は、許容可能である。これらの賦形剤は、例えば、不活性な希釈剤(例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム);造粒剤および崩壊剤(例えば、トウモロコシデンプンまたはアルギン酸);結合剤(例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア);ならびに滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルク)であり得る。錠剤は、コーティングされなくてもよいし、消化管における崩壊および吸着を遅延させ、それによって長時間にわたって持効性をもたらすために、マイクロカプセル化をはじめとした公知の手法によってコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料は、単独でまたはろうとともに使用され得る。
経口使用のための処方物は、活性成分が、不活性な固体希釈剤、例えば、リン酸カルシウムもしくはカオリンと混合されている硬質ゼラチンカプセルとして存在してもよいし、活性成分が、水または油の媒質(例えば、落花生油、液体パラフィンまたはオリーブ油)と混合される軟質ゼラチンカプセルとして存在してもよい。
本発明の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合されて、活性な材料を含む。そのような賦形剤としては、懸濁剤(例えば、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴム)および分散剤または湿潤剤(例えば、天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン))、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物から得られる部分エステルとの縮合物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が挙げられる。水性懸濁液は、1つ以上の保存剤(例えば、n−ヒドロキシ−安息香酸エチルまたはn−ヒドロキシ−安息香酸n−プロピル)、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤および1つ以上の甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン)も含み得る。
油性懸濁液は、活性成分を植物油(例えば、落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはやし油)または鉱油(例えば、液体パラフィン)に懸濁することによって製剤化され得る。経口懸濁液は、増粘剤(例えば、蜜ろう、固形パラフィンまたはセチルアルコール)を含み得る。甘味剤(例えば、本明細書中に示されるもの)および香味剤は、口当たりのよい経口調製物を提供するために加えられ得る。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤を加えることによって保存され得る。
水を加えることによって水性懸濁液を調製するのに適した本発明の分散性の散剤および顆粒剤は、分散剤または湿潤剤、懸濁剤および1つ以上の保存剤と混合されて活性成分を提供する。適当な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は、上で開示されたものによって例示されている。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤および着色剤もまた存在し得る。
本発明の薬学的組成物はまた、水中油エマルジョンの形態であり得る。その油相は、植物油(例えば、オリーブ油または落花生油)、鉱油(例えば、液体パラフィン)またはこれらの混合物であり得る。適当な乳化剤としては、天然に存在するゴム(例えば、アラビアゴムおよびトラガカントゴム)、天然に存在するホスファチド(例えば、ダイズレシチン)、脂肪酸およびヘキシトール無水物から得られるエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート)およびこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が挙げられる。エマルジョンは、甘味剤および香味剤も含み得る。シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤(例えば、グリセロール、ソルビトールまたはスクロース)とともに製剤化され得る。そのような処方物はまた、粘滑剤、保存剤、香味剤または着色剤を含み得る。
本発明の薬学的組成物は、無菌の注射可能な調製物(例えば、無菌の注射可能な水性または油性の懸濁液)の形態であり得る。この懸濁液は、本明細書中で述べてきた適当な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化され得る。無菌の注射可能な調製物はまた、無毒性の非経口的に許容可能な希釈剤もしくは溶媒(例えば、1,3−ブタン−ジオール中の溶液)中の無菌の注射可能な溶液または懸濁液であり得るか、または凍結乾燥された粉末として調製され得る。使用され得る許容可能なビヒクルおよび溶媒は、水、リンガー溶液および等張性の塩化ナトリウム溶液である。さらに、無菌の固定油が、従来、溶媒または懸濁化媒質として使用され得る。この目的で、合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドをはじめとした任意の刺激の強くない固定油が使用され得る。さらに、オレイン酸のような脂肪酸が、同様に、注射可能物の調製において使用され得る。
単回投与形態を提供するために担体材料と組み合わされ得る活性成分の量は、処置される宿主および特定の投与様式に応じて変化する。例えば、ヒトへの経口投与を意図した徐放性処方物は、組成物の合計の約5〜約95%(重量:重量)で変化し得る、適切な量および都合のよい量の担体材料と調合される、約1〜1000mgの活性材料を含み得る。薬学的組成物は、投与のために、容易に計測可能な量を提供するように調製され得る。例えば、静脈内点滴を意図した水溶液は、約30mL/時の速度で適当な体積の点滴が行われ得るように、溶液1ミリリットルあたり約3〜500μgの活性成分を含み得る。
眼への投与に適した処方物としては点眼剤が挙げられ、ここで、活性成分は、適当な担体、特に活性成分用の水性溶媒に溶解されているか、または懸濁されている。活性成分は、好ましくは、そのような処方物中に、0.5〜20%、有利には、0.5〜10%、特に約1.5%w/wの濃度で存在する。
口腔における局所的投与に適した処方物としては、香味付けされた基剤、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ;不活性な基剤(例えば、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシア)中に活性成分を含む香錠(pastille);および適当な液体担体中に活性成分を含むうがい薬が挙げられる。
直腸投与用の処方物は、例えば、カカオバターまたはサリチレートを含む適当な基剤を含む坐剤として存在し得る。
肺内投与または経鼻投与に適した処方物は、例えば、0.1〜500μm(0.1〜500μmの範囲の粒径(例えば、0.5μm、1μm、30μm、35μmなど)を含む)の範囲の粒径を有し、その処方物は、肺胞嚢に達するように鼻腔を介した迅速な吸入または口腔を介した吸入によって投与される。適当な処方物は、活性成分の水性または油性の溶液を含む。エアロゾル投与または乾燥粉末投与に適した処方物は、従来の方法に従って調製され得、また、他の治療薬(例えば、本明細書中に記載されるような感染症の処置または予防において今まで使用されていた化合物)とともに送達され得る。
膣投与に適した処方物は、活性成分に加えて適切であると当該分野で公知の担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト剤、泡沫またはスプレー処方物として存在し得る。
非経口投与に適した処方物は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および意図されるレシピエントの血液と処方物を等張にする溶質を含み得る水性および非水性で無菌の注射溶液;ならびに、懸濁剤および増粘剤を含み得る水性および非水性で無菌の懸濁液を含む。
本処方物は、単位用量容器または複用量容器、例えば、密閉されたアンプルおよびバイアル内に入っており、使用の直前に、無菌の液体担体、例えば、注射用水を加えることだけが必要なフリーズドライの(凍結乾燥された)状態で保存され得る。即時調合の(Extemporaneous)注射溶液および懸濁液は、先に記載した種類の無菌の散剤、顆粒剤および錠剤から調製される。好ましい単位投与量の処方物は、活性成分の、本明細書中の上で列挙したような1日用量もしくは単位1日サブ用量(unit daily sub−dose)またはその適切な割合を含むものである。
本発明の処方物は、先に特に述べた成分に加えて、対象の処方物のタイプを考慮して当該分野において従来の他の薬剤を含み得ること、例えば、経口投与に適したものは、香味剤を含み得ることが理解されるべきである。
本発明はさらに、先に定義したような少なくとも1つの活性成分を動物用担体とともに含む動物用の組成物を提供する。
動物用担体は、組成物を投与する目的で有用な材料であり、獣医学分野において別途、不活性または許容可能である、固体、液体または気体の材料であり得、活性成分と適合可能である。これらの動物用組成物は、経口的に、非経口的に、または、他の任意の所望の経路によって投与され得る。
本発明の化合物は、投薬の頻度を減少させるためかまたは活性成分の薬物動態学的なプロファイルもしくは毒性プロファイルを改善するために、活性成分の制御された放出を提供するようにも製剤化され得る。従って、本発明は、持続性の放出用または制御された放出用に製剤化される1つ以上の本発明の化合物を含む組成物も提供した。
活性成分の有効量は、処置される状態の性質、毒性、化合物が予防的に使用されるか(低用量)または活性な疾患もしくは状態に対して使用されるか、送達方法および薬学的処方物に少なくとも依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。有効量は、1日当たり約0.0001〜約100mg/kg体重であると考えられ得る。代表的には、1日当たり約0.01〜約10mg/kg体重であると考えられ得る。より代表的には、1日当たり約0.01〜約5mg/kg体重であると考えられ得る。より代表的には、1日当たり約0.05〜約0.5mg/kg体重であると考えられ得る。例えば、体重が約70kgの成人ヒトに対する候補1日用量は、1mg〜1000mgまたは5mg〜500mgの範囲であり、単回投与または反復投与の形態で投与され得る。
別の実施形態において、本願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルならびに薬学的に許容可能な担体を含む薬学的組成物を提供する。
別の実施形態において、本願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを少なくとも1つのさらなる活性な治療薬および薬学的に許容可能な担体とともに含む薬学的組成物を提供する。
別の実施形態において、本願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを少なくとも1つのさらなる活性な治療薬および薬学的に許容可能な担体とともに含む薬学的組成物を提供する。少なくとも1つのさらなる活性な治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
別の実施形態において、本願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを少なくとも1つのさらなる活性な治療薬および薬学的に許容可能な担体とともに含む薬学的組成物を提供し;ここで、前記少なくとも1つの活性な治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択され、ここで、(1)HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル(fosamprenavir)、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル(tipranavir)、ブレカナビル(brecanavir)、ダルナビル(darunavir)、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(mozenavir)(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン(capravirine)、エミビリン(emivirine)、デラビリジン(delaviridine)、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリド(calanolide)A、エトラビリン(etravirine)、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン(rilpivirene))、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン(emtricitabine)、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル(amdoxovir)、エルブシタビン(elvucitabine)、アロブジン(alovudine)、MIV−210、ラシビル(racivir)(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン(emtricitabine)、ホスファジド(phosphazide)、ホジブジンチドキシル(fozivudine tidoxil)、アプリシチビン(apricitibine)(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル(amdoxovir)、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(fosalvudine tidoxil)(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビル(adefovir)からなる群から選択され;(5)HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸(chicoric acid)、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(zintevir)(AR−177)、エルビテグラビル(elvitegravir)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル(raltegravir))、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;(6)gp41阻害剤は、エンフビルチド(enfuvirtide)、シフビルチド(sifuvirtide)、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;(7)CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;(8)エントリー阻害剤は、SP01Aであり;(9)gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチン(immunitin)であり;(11)CCR5阻害剤は、アプラビロック(aplaviroc)、ビクリビロク(vicriviroc)、マラビロック(maraviroc)、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして(12)HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット(bevirimat))、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ(ipilimumab))、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される。
別の実施形態において、本願は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、および/またはエステルを少なくとも1つのさらなる活性な治療薬および薬学的に許容可能な担体とともに含む薬学的組成物を提供し;ここで、少なくとも1つのさらなる活性な治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
より詳細には、本発明の1つ以上の化合物は、(1)HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビル(adefovir)からなる群から選択され;(5)HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;(6)gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;(7)CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;(8)エントリー阻害剤は、SP01Aであり;(9)gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;(11)CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして(12)HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、からなる群から選択される1つ以上の化合物と組み合わされ得る。
さらに別の実施形態において、本願は、本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物またはエステルを含む第1の薬学的組成物;ならびに、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物から選択される少なくとも1つのさらなる活性な治療薬を含む第2の薬学的組成物;を備える組み合わせ医薬品またはキットを提供する。
投与の経路
本発明の1つ以上の化合物(本明細書中で活性成分といわれる)は、処置される状態にとって適切な任意の経路によって投与される。適当な経路としては、経口、直腸、経鼻、局所的(頬側および舌下を含む)、膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態に応じて変化し得ることが認識される。本発明の化合物の利点は、本発明の化合物が、経口的に生物が利用可能であり、経口的に投薬することができる点である。
併用療法
1つの実施形態において、本発明の化合物は、単独で、例えば、成分中または薬剤中に他の活性な治療薬を伴わずに投与され得る。別の実施形態において、本発明の化合物は、他の活性な治療的な成分または薬剤とともに使用される。好ましくは、他の活性な治療的な成分または薬剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物である。
本発明の化合物の組み合わせは、代表的には、処置される状態、成分の交差反応性および組み合わされる薬の特性に基づいて選択される。例えば、感染症(例えば、HIVまたはHCV)を処置するとき、本発明の組成物は、治療薬(例えば、本明細書中に記載されるもの)と組み合わされる。
本発明の化合物と組み合わされるのに適した適当な治療薬の非限定的な例としては、(1)HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;(5)HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;(6)gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;(7)CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;(8)エントリー阻害剤は、SP01Aであり;(9)gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;(11)CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして(12)HIVを処置するための薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、が挙げられる。
患者に対して同時投与または連続投与するための単一剤形において、本発明の任意の化合物を1つ以上の他の活性な治療薬と組み合わせることも可能である。併用療法は、同時レジメンまたは連続レジメンとして施され得る。連続的に投与されるとき、その組み合わせは、2回以上の投与で投与され得る。
本発明の化合物と1つ以上の他の活性な治療薬との同時投与とは、通常、治療有効量の本発明の化合物および1つ以上の他の活性な治療薬が両方とも患者の体内に存在するような、本発明の化合物と1つ以上の他の活性な治療薬との同時投与または連続投与のことをいう。
同時投与は、単位投薬量(unit dosage)の1つ以上の他の活性な治療薬の投与の前または後の、単位投薬量の本発明の化合物の投与、例えば、1つ以上の他の活性な治療薬の投与の数秒以内、数分以内または数時間以内の本発明の化合物の投与を含む。例えば、本発明の化合物の単位用量(unit dose)が初めに投与された後、数秒以内または数分以内に単位用量の1つ以上の他の活性な治療薬が投与され得る。あるいは、単位用量の1つ以上の他の活性な治療薬が、初めに投与された後、数秒以内または数分以内に単位用量の本発明の化合物が投与され得る。いくつかの場合において、単位用量の本発明の化合物が初めに投与されて、数時間後(例えば、1〜12時間後)に、単位用量の1つ以上の他の活性な治療薬が投与されることが望ましい場合がある。他の場合において、単位用量の1つ以上の他の活性な治療薬が初めに投与されて、数時間後(例えば、1〜12時間後)に、単位用量の本発明の化合物が投与されるのが望ましい場合がある。
併用療法は、「相乗作用」および「相乗効果」をもたらし得、すなわち、その活性成分を一緒に使用したときに達成される効果は、それらの化合物を別々に使用することによってもたらされる効果の合計よりも大きい。相乗効果は、その活性成分が:(1)組み合わされた処方物において、共に製剤化され、そして同時に投与または送達されるとき;(2)別個の処方物として交互にまたは並行して送達されるとき;または(3)他のいくつかのレジメンによるときに、達成され得る。本化合物が、交互療法において送達されるとき、例えば、別個の錠剤、丸剤もしくはカプセルにおいて、または別個の注射器における異なる注射によって、連続的に投与または送達されるとき、相乗効果が達成され得る。通常、交互療法においては、有効な投与量の各活性成分が、連続的に、すなわち、一続きで投与されるのに対し、併用療法では、有効な投与量の2つ以上の活性成分が、一緒に投与される。
別の実施形態において、本発明は、HIVプロテアーゼを阻害するための方法を提供し、その方法は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、HIVプロテアーゼを阻害するための方法を提供し、その方法は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤の治療量を同時投与する工程をさらに含む。
別の実施形態において、本発明は、AIDSまたはエイズ関連症候群(AIDS Related Complex)を処置するための方法を提供し、その方法は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、AIDSまたはエイズ関連症候群(AIDS Related Complex)を処置するための方法を提供し、その方法は、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルと、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤の治療量とを、そのような処置を必要とする患者に同時投与する工程を含む。
さらに別の実施形態において、本願は、HIV感染症を処置するための方法を提供し、その方法は、それを必要とする患者に、(1)HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;(4)逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;(5)HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;(6)gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;(7)CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;(8)エントリー阻害剤は、SP01Aであり;(9)gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;(10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;(11)CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして(12)HIVを処置するための薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、からなる群から選択される1つ以上のさらなる治療薬の治療有効量とともに、治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを投与する工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、レトロウイルスの複製を阻害する方法を提供し、その方法は、前記レトロウイルスと、本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルとを接触させる工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、レトロウイルスの複製を阻害する方法を提供し、その方法は、前記レトロウイルスと、本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルならびに1つ以上のHIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤とを接触させる工程を含む。
別の実施形態において、本発明は、AIDS、エイズ関連症候群またはHIV感染症の処置用の薬物を調製するための、本発明の化合物あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルまたはそのホスホネートプロドラッグの使用を提供する。
(実施例1)
Figure 0005372751
Figure 0005372751
化合物1A
イソプロパノール(10mL)中の化合物2A(245mg、1.30mmol、実施例2を参照のこと)を80℃において18時間、市販の4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(186μL、1.30mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより白色固体を得た(371mg、1.03mmol、79%)。エタノール(6mL)中の上記白色固体の溶液(254mg)に、10%パラジウム/炭素(25mg)を加えた。得られた反応混合物を水素雰囲気下で1.5時間撹拌し、次いで、CELITEのパッドで濾過した。濾過した反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物1Aを白色固体として得た(231mg、0.638mmol、90%)。質量スペクトル:362.8(M+H)
化合物1D
Acme Bioscience、Inc.から購入した[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−オキシラニル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル、1E(0.99g、2.68mmol)とEtOH/EtOAc(1:4、25mL)中の20wt%水酸化パラジウム(0.15g)との混合物を水素雰囲気下で5時間撹拌した。混合物をCELITEのパッドで濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、25〜60%EtOAc/Hex)で精製することにより、白色固体を得た(0.618g、2.21mmol、83%)。上記生成物(0.500g、1.79mmol)をアセトニトリル(18mL)に溶解し、0℃に冷却した。炭酸セシウム(0.875g、2.685mmol)およびヨードメタン(0.223g、3.58mmol)を加え、そして反応混合物を一晩室温に温めた。反応混合物を濃縮し、EtOAc/HOに溶解し、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮することにより、白色(while)固体を得た(0.589g、2.01mmol、83%)。
化合物1B
イソプロパノール(3.0mL)中の化合物1D(64.0mg、0.218mmol)の溶液に、化合物1A(65.9mg、0.182mmol)およびAcOH(8.7mg)を加えた。80℃で3日間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物1Bを白色固体として得た(81.6mg、0.124mmol、68%)。質量スペクトル:656.0(M+H)
化合物1
0℃のCHCl(1.6mL)中の化合物1B(81.6mg、0.124mmol)の溶液に、TFA(0.4mL)を加えた。得られた反応混合物を0℃で15分間撹拌し、室温で75分間撹拌した。混合物をトルエン(5mL)と共蒸発させた(coevaporated)。残渣を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をHOで洗浄し(1×)、NaSOで乾燥し、そして濃縮することにより、粗生成物を得た。DMF(2mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(35.3mg、0.186mmol)およびTPTU(O−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)(55.3mg、0.186mmol)の溶液を10分間室温で撹拌した。反応混合物にDMF(2mL)中の上記粗生成物およびジイソプロピルエチルアミン(64.9μL、0.373mmol)を滴下し、そして室温で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(2×)、そしてNaSOで乾燥した。乾燥した溶液を濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hexおよび0〜10%MeOH/CHCl)で精製することにより、化合物1を白色固体として得た(48.5mg、0.067mmol、54%)。H NMR(300MHz、CDCl):δ7.36−7.34(d),7.18−7.15(d),7.13−7.10(d),6.77−6.74(d),6.34−6.31(d),6.07(s),5.68−5.67(d),5.32−5.30(d),5.11−5.04(m),4.18−4.01(m),3.94−3.57(m),3.02−2.96(m),2.88−2.75(m),2.61−2.57(d),1.72−1.64(m),0.86(s).質量スペクトル:727.2(M+H)
(実施例2)
Figure 0005372751
化合物2A
0℃のアセトニトリル中の化合物2H(3.01g、10.19mmol、J.F.Millerら、Bioorg.Med.Chem Lett.14,959−963,2004に従って調製したもの)の溶液に、ヒドラジン(1.60mL、51.0mmol)を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、その間に橙色の沈殿物が形成された。反応混合物を濾過し、そして濾液を濃縮した。得られた残渣をアセトニトリルに懸濁し、濾過した。残渣をアセトニトリルに再懸濁し、濾過し、そして濃縮することにより、化合物2Aを黄色油状物として、そして4−ニトロフェノールを夾雑物として得た(2.14g、10.19mmol、quant.)。質量スペクトル:189.2(M+H)
化合物2B
イソプロパノール(12.0mL)中の、市販の4−(2−ピリジル)ベンズアルデヒド(0.615g、3.36mmol)および化合物2A(0.421g、2.24mmol)の溶液を80℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、オフホワイトの固体を得た(0.555g、1.57mmol)。上記固体をTHF(3.0mL)に溶解し、シアノホウ水素化ナトリウム(0.095g、1.51mmol)を加えた後、THF(3.0mL)中のn−トルエンスルホン酸(0.291g、1.53mmol)の溶液を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌し、次いで、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。残渣をMeOH(2.0mL)およびTHF(3.0mL)に溶解し、そして0℃に冷却した。HO(6.0mL)中のNa・10HO(2.4g)の懸濁液を加え、混合物を一晩撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出し(3×)、併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物2Bを白色泡沫状物として得た(0.4497g、1.27mmol、84%)。質量スペクトル:356.1(M+H)
化合物2C
イソプロパノール(12.0mL)中の、市販の4−(3−ピリジル)ベンズアルデヒド(0.220g、1.20mmol)および化合物2A(0.227g、1.20mmol)の溶液を80℃で18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、精製する(シリカゲル、2〜15%IPA/CHCl)ことにより、オフホワイトの固体を得た(0.130g、0.367mmol)。エタノール(12mL)中の上記固体の溶液に、20%水酸化パラジウム/炭素(0.052g)および酢酸(42μL、0.734mmol)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下において50℃で1時間撹拌し、次いで、CELITEのパッドで濾過した。濾過した反応混合物を濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜10%IPA/EtOAc)ことにより、化合物2Cを無色の薄膜状物として得た(0.0919g、0.259mmol、22%)。質量スペクトル:356.1(M+H)
化合物2D
イソプロパノール(5.0mL)中の、4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ベンズアルデヒド(0.200g、1.06mmol)および化合物2A(0.200g、1.06mmol)の溶液を80℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、精製する(シリカゲル、40〜80%EtOAc/Hex))ことにより、オフホワイトの泡沫状物を得た。オフホワイトの泡沫状物をTHF(3.0mL)に溶解し、シアノホウ水素化ナトリウム(0.040g、0.633mmol)を加えた後、THF(3.0mL)中のn−トルエンスルホン酸(0.123g、0.646mmol)の溶液を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌し、次いで、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮することにより、残渣として無色の薄膜状物を得た。残渣をMeOH(2.0mL)およびTHF(1.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。HO(6.0mL)中のNa・10HO(1.0g)の懸濁液を加え、得られた混合物を一晩撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出し(3×)、併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物2Dを白色泡沫状物として得た(0.151g、0.420mmol、39%)。質量スペクトル:361.1(M+H)
化合物2E
イソプロパノール(4.0mL)中の、化合物2B(167mg、0.468mmol)および化合物1D(137mg、0.468mmol)の溶液を80℃で8時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製することにより、凍結乾燥後に、化合物2Eを白色粉末として得た(97.6mg、0.150mmol、32%)。質量スペクトル:649.1(M+H)
化合物2F
イソプロパノール(2.5mL)中の、化合物2C(91.9mg、0.259mmol)、化合物1D(75.9mg、0.259mmol)および酢酸(11.8μL、0.207mmol)の溶液を80℃で7時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、精製する(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hexから20%IPA/EtOAc)ことにより、化合物2Fを白色泡沫状物として得た(26.9mg、0.0415mmol、16%)。質量スペクトル:649.1(M+H)
化合物2G
イソプロパノール(2.0mL)中の、化合物2D(67mg、0.187mmol)、化合物1D(55mg、0.187mmol)および酢酸(8.6μL、0.150mmol)の溶液を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに溶解した。有機層を飽和NaHCO/ブライン溶液で洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した有機層を濃縮し、精製する(シリカゲル、50〜90%EtOAc/Hex)ことにより、化合物2Gを透明の薄膜状物として得た(70mg、0.107mmol、57%)。質量スペクトル:654.2(M+H)
化合物2
0℃のCHCl(2.0mL)中の化合物2E(97.6mg、0.150mmol)の溶液に、TFA(0.2mL)を加えた。反応混合物を0℃で5時間撹拌し、次いで、濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製した。生成物を含む画分を貯蔵し、濃縮した。得られた残渣を飽和NaHCO溶液とともに15分間撹拌し、EtOAcで抽出する(3×)ことにより、有機相を得た。有機相を乾燥し(MgSO)、濃縮し、凍結乾燥することにより、生成物を白色粉末として得た(50.6mg、0.0922mmol)。
DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(37.8mg、0.200mmol)およびTPTU(59.41mg、0.200mmol)の溶液を室温で35分間撹拌した。反応混合物にDMF(0.5mL)中の上記生成物およびN−メチルモルホリン(40μL、0.364mmol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、EtOAc)で精製し、再度逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物2を白色粉末として得た(48mg、0.0667mmol、44%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.64(d,J=5.4Hz,1H),8.20−8.12(m,1H),8.06−8.01(m,1H),7.84(d,J=8.1Hz,2H),7.72−7.50(m,3H),7.13(d,J=8.7Hz,2H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),5.53(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.80(m,1H),4.25−4.15(m,1H),3.95−3.60(m,14H),2.97−2.62(m,5H),1.65−1.55(m,2H),0.84(s,9H).質量スペクトル:720.2(M+H)
化合物3
0℃のCHCl(1.0mL)中の化合物2F(26.9mg、0.0415mmol)の溶液に、TFA(0.2mL)を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、EtOAcで逆抽出した(3×)。併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、高真空下で乾燥することにより、粗生成物を得た。
DMF(0.3mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(17.3mg、0.0913mmol)およびTPTU(27.1mg、0.0913mmol)の溶液を45分間室温で撹拌した。反応混合物に、DMF(0.3mL)中の上記粗生成物およびN−メチルモルホリン(14μL、0.125mmol)を加え、室温で36時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物3を白色粉末として得た(20mg、0.0278mmol、67%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.10(s,1H),8.84(d,J=8.1Hz,1H),8.76(d,J=5.1Hz,1H),8.12−8.05(m,1H),7.72(d,J=5.7Hz,2H),7.57(d,J=8.1Hz,2H),7.12(d,J=8.7Hz,2H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),5.54(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.80(m,1H),4.25−4.15(m,1H),3.95−3.60(m,14H),2.97−2.62(m,5H),1.65−1.55(m,2H),0.84(s,9H).質量スペクトル:720.2(M+H)
化合物4
0℃のCHCl(2.0mL)中の化合物2G(70mg、0.107mmol)の溶液に、TFA(0.4mL)を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、EtOAcで逆抽出した(3×)。併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、アセトニトリル/HOから凍結乾燥することにより、粗生成物を得た。
DMF(0.3mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(45mg、0.238mmol)およびTPTU(71mg、0.238mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.3mL)中の上記粗生成物およびN−メチルモルホリン(48μL、0.432mmol)を加え、室温で36時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物4を白色粉末として得た(50mg、0.0690mmol、64%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ7.97(d,J=8.4Hz,2H),7.47(d,J=8.1Hz,2H),7.12(d,J=8.4Hz,2H),6.74(d,J=8.7Hz,2H),5.53(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.80(m,1H),4.20−4.10(m,1H),3.95−3.60(m,17H),2.97−2.62(m,5H),1.60−1.50(m,2H),0.82(s,9H).質量スペクトル:720.2(M+H)
(実施例3)
Figure 0005372751
化合物5
Boldら、J.Med.Chem.1998,41,3387−3401(その全体が本明細書中で参考により組み込まれる)の方法に従って調製した化合物3A(0.120g、0.254mmol)をアセトニトリル(2.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.31mL、1.778mmol)およびDMAP(0.003g、0.0254mmol)を加えた後、化合物2H(0.1502g、0.509mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温に温め、次いで、EtOAcで希釈した。有機層をHO(3×)、1M NaOH(3×)、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した有機層を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製することにより、凍結乾燥後に白色粉末を得た。白色粉末をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO溶液とともに1時間撹拌した。次いで、ブラインを加え、得られた生成物をEtOAcで抽出した(3×)。凍結乾燥することにより、化合物5を白色粉末として得た(31.8mg、0.047mmol、19%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.75(d,J=5.7Hz,1H),8.60−8.50(m,1H),8.27(d,J=8.1Hz,1H),7.95−7.90(m,1H),7.86(d,J=8.4Hz,2H),7.67(d,J=8.4Hz,2H),7.30−7.05(m,5H),5.54(d,J=5.4Hz,1H),4.98−4.80(m,2H),4.10−3.40(m,11H),2.95−2.68(m,7H),1.65−1.45(m,4H).質量スペクトル:675.2(M+H)
(実施例4)
Figure 0005372751
化合物4A
イソプロパノール(4.0mL)中の、化合物2B(148mg、0.416mmol)および市販の化合物4D(148mg、0.562mmol)の溶液を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物4Aを白色泡沫状物として得た(115mg、0.186mmol、45%)。質量スペクトル:619.1(M+H)
化合物4B
イソプロパノール(3.0mL)中の、化合物2B(102mg、0.287mmol)および市販の化合物4E(227mg、0.860mmolの溶液を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、不純な生成物を得て、それを逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物4Bを白色粉末として得た(21.5mg、0.034mmol、12%)。質量スペクトル:619.2(M+H)
化合物6
0℃のCHCl(2.0mL)中の化合物4A(115mg、0.186mmol)の溶液に、TFA(0.2mL)を加えた。反応混合物を0℃で5時間撹拌し、次いで、濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製した。生成物を含む画分を貯蔵し、濃縮することにより、残渣を得た。残渣を飽和NaHCO溶液とともに15分間撹拌し、EtOAcで抽出した(3×)。有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、凍結乾燥することにより、生成物を白色粉末として得た(50.2mg、0.0922mmol)。
DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(32.2mg、0.170mmol)およびTPTU(50.7mg、0.170mmol)の溶液を室温で15分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.5mL)中の上で得られた生成物およびN−メチルモルホリン(25μL、0.231mmol)を加え、室温で36時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、EtOAc)で精製し、再度、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物6を白色粉末として得た(45mg、0.0560mmol、61%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.64(d,J=5.4Hz,1H),8.25−8.19(m,1H),8.06(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=8.1Hz,2H),7.72−7.50(m,3H),7.25−7.05(m,5H),5.53(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.80(m,1H),4.30−4.20(m,1H),3.95−3.40(m,11H),2.97−2.62(m,5H),1.65−1.55(m,2H),0.83(s,9H).質量スペクトル:690.2(M+H)
化合物7
0℃のCHCl(1.0mL)中の化合物4B(21mg、0.034mmol)の溶液に、TFA(0.1mL)を加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、次いで、濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、EtOAcで逆抽出した(3×)。併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、高真空下で乾燥することにより、粗生成物を得た。
DMF(0.3mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(14mg、0.07483mmol)およびTPTU(22mg、0.0748mmol)の溶液を室温で35分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.3mL)中の上記粗生成物およびN−メチルモルホリン(15μL、0.136mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物7を白色粉末として得た(15.3mg、0.0190mmol、56%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.74(d,J=5.4Hz,1H),8.535−8.42(m,1H),8.24(d,J=8.1Hz,1H),7.90−7.80(m,3H),7.67(d,J=8.4Hz,2H),7.25−7.05(m,5H),5.53(d,J=5.1Hz,1H),5.00−4.89(m,1H),4.20−3.50(m,12H),3.20−2.62(m,5H),1.60−1.50(m,2H),0.82(s,9H).質量スペクトル:690.2(M+H)
(実施例5)
Figure 0005372751
Figure 0005372751
化合物5A
イソプロパノール(5.0mL)中のベンズアルデヒド(0.107mL、1.05mmol)および化合物2A(0.247g、1.05mmol)の溶液を80℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、30〜80%EtOAc/Hex)で精製することにより、白色泡沫状物を得た(0.289g、1.05mmol)。白色泡沫状物をTHF(5.0mL)に溶解し、シアノホウ水素化ナトリウム(0.072g、1.14mmol)を加えた後、THF(5.0mL)中のn−トルエンスルホン酸(0.219g、1.15mmol)の溶液を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。得られた残渣をMeOH(5.0mL)およびTHF(5.0mL)に溶解した。HO(10.0mL)中のNa・10HO(0.6g)の懸濁液を加え、得られた混合物を一晩撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。水層をEtOAcで逆抽出し(3×)、併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、30〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物5Aを白色泡沫状物として得た(0.2121g、0.76mmol、73%)。質量スペクトル:278.9(M+H)
化合物5E
EtOH/EtOAc(1:2、30mL)中の、市販の[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1−オキシラニル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.02g、5.47mmol)と10wt%パラジウム/炭素(0.400g)との混合物を水素雰囲気下で2.5時間撹拌した。混合物をCELITEのパッドで濾過し、濃縮することにより、ジクロロメタン(20mL)に溶解された白色固体を得た。この溶液に、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.15g、6.02mmol)および炭酸セシウム(1.96g、6.02mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をHOおよびCHClで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、20〜50%EtOAc/Hex)で精製することにより、白色固体を得た(0.1.481g、3.60mmol、66%)。
化合物5B
イソプロパノール(2.0mL)中の、化合物5E(0.090g、0.219mmol)、化合物5A(0.061g、0.219mmol)および酢酸(10μL、0.175mmol)の溶液を80℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、50〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物5Bを白色固体として得た(0.099g、0.144mmol、66%)。質量スペクトル:690.1(M+H)
化合物5C
アセトン中の、化合物5B(0.099g、0.144mmol)、カンファースルホン酸(0.037g、0.158mmol)およびジメトキシプロパン(0.177mL、1.44mmol)の溶液を4.5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、固体の炭酸水素ナトリウムでクエンチした。混合物を30分間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、20〜50%EtOAc/Hex)で精製することにより、化合物5Cを白色泡沫状物として得た(0.0767g、0.105mmol、73%)。質量スペクトル:730.0(M+H)
化合物5D
スミスプロセスバイアル(Smith process vial)に、化合物5C(0.0767g、0.105mmol)、3−ピリジンボロン酸(0.0323g、0.263mmol)、PdCl(dppf)(9mg、0.011mmol)、2M NaCO(0.26mL)およびDME(0.6mL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波照射を用いて120℃で25分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、40〜100%EtOAc/Hex)で精製することにより、茶色油状物を得た(50.6mg、0.0768mmol、73%)。質量スペクトル:659.3(M+H)
化合物8
0℃のCHCl(0.6mL)中の化合物5D(15mg、0.0228mmol)の溶液に、TFA(0.4mL)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、EtOAcで逆抽出した(3×)。併せた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮し、高真空下で乾燥することにより、粗生成物を得た。
DMF(0.2mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(9.5mg、0.0501mmol)およびTPTU(15mg、0.0501mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物にDMF(0.2mL)中の上記粗生成物およびN−メチルモルホリン(7.5μL、0.0684mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。洗浄した反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(5〜100%アセトニトリル/HO+0.1%TFA)で精製し、凍結乾燥することにより、化合物8を白色粉末として得た(7.7mg、0.0096mmol、42%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.05(s,1H),8.76(d,J=8.7Hz,1H),8.73(s,1H),8.05(dd,J=8.1,5.7Hz,1H),7.63(d,J=8.1Hz,2H),7.44(d,J=8.1Hz,2H),7.31−7.20(m,5H),5.52(d,J=4.8Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),3.94−3.22(m,12H),3.10−2.65(m,5H),1.70−1.55(m,2H),0.83(s,9H).質量スペクトル:690.3(M+H)
(実施例6)
Figure 0005372751
化合物6D
260mLのMeCN中の2−トリメチルシラニル−エタノール(7.4mL、51.88mmol、1.0eq.)にTEA(21.9mL、155.6mmol、3.0eq.)を加えた後、ジスクシンイミジルカーボネート(20g、1.5eq.)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCOを使用して抽出した。有機層をNaSOで乾燥した後、濃縮した。残渣にエーテル(100mL)を加えることにより、沈殿物が形成した。沈殿物を濾過し、乾燥することにより、化合物6Dを白色固体として得た(11.1g、84%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ4.42(t,3H),2.82(s,4H),1.16(t,2H),0.1(s,9H).
化合物6E
0℃の50mLのTHF中の化合物6D(6g、23.13mmol、1.0eq.)にヒドラジン一水和物(5.73mL、115.6mmol、5.0eq.)を加えた。沈殿物が形成した。反応物をH NMRでモニタリングした。2時間後に反応が完了した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCO(1×)、ブライン(1×)を使用して抽出した。有機層をNaSOで乾燥した後、濃縮することにより、化合物6Eを白色固体として得た(3.23g、79%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ5.84(b,1H),4.20(t,2H),1.00(t,2H),0.1(s,9H).
化合物6F
室温の30mLのEtOH中の化合物6E(3.23g、18.3mmol、1.0eq.)に4−ピリジン−2−イル−ベンズアルデヒド(3.35g、18.3mmol、1.0eq.)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCO(2×)およびブライン(1×)を使用して抽出した。有機層をNaSOで乾燥した後、濃縮した。残渣を再度結晶化する(ヘキサン/EtOAc)ことにより、化合物6Fを白色固体として得た(5.13g、82%)。LC−MSは、342.1(M+H)を示す。
化合物6G
室温の30mLのTHF中の化合物6F(5.13g、15.0mmol、1.0eq.)にシアノホウ水素化ナトリウム(990mg、15.75mmol、1.05eq.)を加えた後、トルエン−4−スルホン酸一水和物(2.85g、1.0eq.)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣にTHF(20mL)とMeOH(4mL)との混合物を加えた。0℃の上記懸濁液に1N NaOH(82mL、5.5eq.)を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc/ブラインを使用して抽出した(2×)。有機層をNaSOで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲル(30−60%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、化合物6Gを白色固体として得た(4.4g、86%)。LC−MSは、343.9(M+H)を示す。
化合物6H
イソプロパノール(15mL)を化合物6G(1.96g、5.72mmol、1.0eq.)およびエポキシド([2−(4−ベンジルオキシ(bnzyloxy)−フェニル)−1−オキシラニル−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル)(2.11g、1.0eq.)に加えた。反応混合物を17時間65℃に加熱した。反応混合物を濃縮し、シリカゲル(30−60%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、化合物6Hを白色固体として得た(1.5g、47%)。LC−MSは、735.2(M+Na)を示す。
化合物6C
MeCN中の1N HCl(24mL、過剰量)を0℃の化合物6H(360mg、0.505mmol)に加えた。反応物を0℃で2.5時間撹拌した。0℃の22mLの1N NaOH溶液を加えることによって、反応混合物をクエンチした。反応混合物を、EtOAc/飽和NaHCOを使用して抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲル(2−10%MeOH/DCM)精製することにより、化合物6Cを白色固体として得た(285mg、92%)。LC−MSは、635.2(M+Na)を示す。
化合物6A
TPTU(38mg、1.5eq.)を0℃の1.5mLのDMF中のN−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(25mg、1.5eq.)に加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した。1.5mLのDMF中の化合物6C(53mg、0.086mmol、1.0eq.)およびDIEA(45μL、3.0eq.)を加えた。反応物を0℃で撹拌し、次いで、一晩室温まで温めた。反応混合物を濃縮し、EtOAcおよびブラインで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(40−100%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、化合物6Aを白色固体として得た(61mg、90%)。LC−MS:784.1(M+H)
化合物6B
4N HCl(0.3mL)を化合物6A(60mg、0.076mmol)に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、逆相HPLC(MeCN/水中の0.1%TFA)で精製することにより、化合物6Bを白色固体として得た(36mg、75%)。LC−MS:640.3(M+H)
化合物9
DIEA(16μL、0.09mmol、3.0eq.)を、室温(room temprature)の0.3mLのMeCN中の化合物6B(19mg、0.03mmol)に加えた後、2H(炭酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル4−ニトロ−フェニルエステル)(9.2mg、1.05eq.)およびDMAP(0.7mg、0.2eq.)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcおよびブラインで抽出した。有機層を濃縮し、逆相HPLC(MeCN/水中の0.05%TFA)で精製することにより、化合物9を白色固体として得た(4.5mg、19%)。LC−MS:796.3(M+H)H NMR(300MHz,CDOD):δ8.78(d,1H),8.28(m,1H),8.12(d,1H),7.91(d,2H),7.62(m,3H),7.38(m,5H),7.18(d,2H),6.84(d,2H),5.58(d,1H),5.02(s,4H),4.98(m,2H),4.23(m,1H),3.65−3.96(m,8H),3.54(m,4H),2.84(m,4H),1.58(m,2H),0.88(s,9H).
化合物10
DIEA(11μL、0.06mmol、4.0eq.)を、室温の0.3mLのMeCN中の化合物6B(10mg、0.0156mmol)に加えた後、モノフランカーボネート(WO2005064008に従って調製した炭酸4−ニトロ−フェニルエステルテトラヒドロ−フラン−3−イルエステル)(5mg、1.2eq.)およびDMAP(0.6mg、0.3eq.)を加えた。反応物を濃縮し、逆相HPLC(MeCN/水中の0.05%TFA)およびprep TLC(シリカゲル);8%MeOH/DCM)で精製することにより、化合物10を白色固体として得た(1.6mg、14%)。LC−MS:754.3(M+H)H NMR(300MHz,CDOD):δ8.60(d,1H),8.16(d,1H),7.85(m,3H),7.66(d,1H),7.50(d,2H),7.38(m,5H),7.18(d,2H),6.84(d,2H),5.02(m,4H),4.08(m,1H),3.60−3.96(m,10H),2.84(m,4H),2.02(m,2H),1.78(m,1H),0.88(s,9H).
(実施例7)
Figure 0005372751
化合物7A
市販の4−モルホリン−4−イル−ベンズアルデヒド(806mg、4.2mmol、1.05eq.)を25mLのイソプロパノール中のカルバジン酸tert−ブチル(667mg、4.0mmol、1.0eq.)に加えた。反応混合物を70分間80℃に加熱した。沈殿物が形成した。反応混合物を室温に冷却し、氷を加えた。沈殿物を濾過で除去し、乾燥することにより、化合物7Aを淡黄色固体として得た(1.34g、98%)。LC−MS:340.1(M+H)
化合物7B
シアノホウ水素化ナトリウム(sodium cyanoborohyride)(260mg、4.14mmol、1.05eq.)を、20mLのTHF中の化合物7A(1.34g、3.95mmol、1.0eq.)に加えた後、10mLのTHF中のトルエン−4−スルホン酸一水和物(751mg、1.0eq.)を滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をCELITEパッドで濾過した。濾液をEtOAc/飽和NaHCO(1×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮した。得られた残渣をTHF(20mL)と水(20mL)との混合物に溶解した。溶液に四ホウ酸ナトリウム十水和物(6.32g、4.2eq.)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、溶液をEtOAc/飽和NaHCO(2×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、NaSOで乾燥することにより、化合物7Bを白色固体として得た(1.31g、97%)。LC−MS:342.1(M+H)
化合物7C
酢酸(8μL、0.14mmol、0.8eq.)を、1.8mLのIPA中の化合物7B(59mg、0.174mmol、1.0eq.)および化合物1D(51mg、1.0eq.)に加えた。反応混合物を19時間80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィによりシリカゲル(40−80%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、化合物7Cを白色固体として得た(82mg、74%)。LC−MS:657.2(M+Na)
化合物7D
TFA(1mL)を、0℃の2.0mLのDCM中の化合物7C(82mg、0.129mmol)に加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCO溶液で抽出した(2×)。有機層を濃縮し、NaSOで乾燥することにより、化合物7Dを白色固体として得た(48mg、70%)。LC−MS:557.2(M+Na)
化合物7E
TPTU(40mg、1.5eq.)を、0℃の2.5mLのDMF中のN−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(25mg、0.134mmol、1.5eq.)に加えた。反応混合物を0℃で5分間撹拌した。化合物7D(48mg、0.09mmol、1.0eq.)およびDIEA(47μL、3.0eq.)を加えた。反応混合物を0℃で撹拌し、一晩室温まで温めた。反応混合物をEtOAc/飽和NaHCO(1×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(40−80%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、化合物7Eを白色固体として得た(41mg、65%)。LC−MS:728.3(M+Na)
化合物7F
亜硫酸ジメチル(0.6mL)とTFA(2.4mL)との混合物を、室温の2.0mLのDCM中の化合物7E(41mg、0.058mmol)に加えた。反応混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCO(2×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(4−8%MeOH/DCM)で精製することにより、白色固体を得た(15.5mg、46%)。LC−MS:572.2(M+H)
化合物11
DIEA(9.4μL、0.054mmol、2.0eq.)を、1.0mLのDCM中の、化合物7F(15.5mg、0.027mmol、1.0eq.)および2H(8.4mg、1.05eq.)に加えた後、DMAP(0.7mL、0.2eq.)を加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(4−8%MeOH/DCM)で精製することにより、化合物11を白色固体として得た(3.0mg、15%)。LC−MS:750.3(M+Na)H NMR(300MHz,CDCl):δ7.20(m,2H),7.18(d,2H),7.00(m,2H),6.76(d,2H),5.60(d,1H),5.18(m,1H),3.85(m,7H),3.60−3.80(m,10H),3.20(s,4H),3.0(m,2H),2.8(m,5H),2.5(m,1H),2.0(m,1H),1.55(m,2H),0.9(s,9H).
(実施例8)
Figure 0005372751
化合物8A
4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンズアルデヒド(市販のもの)(112mg、0.646mmol、1.0eq.)を、5mLのイソプロパノール中の化合物2A(152mg、1.0eq.)に加えた。反応混合物を16時間80℃に加熱した。淡黄色の沈殿物が形成した。反応混合物を室温に冷却し、氷を加えた。沈殿物を濾過し、乾燥することにより、化合物8Aを淡黄色固体として得た(200mg、91%)。LC−MS:344.4(M+H)
化合物8B
10%Pd(OH)/C(20mg)を、50mLのエタノール中の化合物8A(48mg、0.14mmol)に加えた。Hバルーンを反応容器に適用した。4時間後に反応は完了した。反応混合物をCELITEパッドで濾過し、濾液を濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(2−8%MeOH/DCM)で精製することにより、化合物8Bを淡黄色固体として得た(32mg、64%)。LC−MS:346.0(M+H)
化合物8C
酢酸(4.2μL、0.07mmol、0.8eq.)を、1.8mLのIPA中の化合物8B(32mg、0.093mmol、1.0eq.)および化合物7G(27mg、1.0eq.)に加えた。反応混合物を26時間80℃に加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(4−8%MeOH/DCM)で精製することにより、化合物8Cを白色固体として得た(23mg、39%)。LC−MS:661.2(M+Na)
化合物8D
TFA(0.5mL)を、0℃の2.0mLのDCM溶液中の化合物8C(23mg、0.036mmol)に加えた。反応混合物を0℃で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/飽和NaHCOで抽出した(2×)。有機層を濃縮し、NaSOで乾燥することにより、化合物8Dを白色固体として得た(11.5mg、60%)。LC−MS:561.2(M+Na)
化合物12
TPTU(9mg、1.5eq.)を、0℃の1.0mLのDMF中のN−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(6mg、0.03mmol、1.5eq.)に加えた。反応混合物を0℃で5分間撹拌した。化合物8D(11mg、0.02mmol、1.0eq.)およびDIEA(10.5μL、3.0eq.)を加えた。反応混合物を0℃で撹拌し、90分間室温まで温めた。反応混合物をEtOAc/飽和NaHCO(1×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィによるシリカゲル(2−8%MeOH/DCM)で精製することにより、化合物12を白色固体として得た(7.4mg、52%)。LC−MS:710.1(M+H)H NMR(300MHz,CDCl):δ7.20(m,2H),7.18(d,2H),7.00(m,2H),6.76(d,2H),5.60(d,1H),5.18(m,1H),3.85(m,7H),3.60−3.80(m,10H),3.20(s,4H),3.0(m,2H),2.8(m,5H),2.5(m,1H),2.0(m,1H),1.55(m,2H),0.9(s,9H).
(実施例9)
Figure 0005372751
Figure 0005372751
化合物9A
丸底フラスコに、化合物5E(1.24g、3.01mmol)、3−ピリジンボロン酸(Aldrich、0.741g、6.03mmol)およびPdCl(dppf)(0.276g、0.301mmol)を投入した。2M炭酸ナトリウム水溶液(7.5mL、15.05mmol)およびジメトキシエタン(30mL)を加え、反応混合物を80℃で45分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、10mLに濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、30〜60%イソプロパノール/Hex)で精製することにより、白色固体を得た(0.7247g、70%)。LC−MSは、341.1(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.81(s,1H),8.58(m,1H),7.82(m,1H),7.51(m,2H),7.37(m,3H),4.64(m,1H),4.17(m,1H),3.04(m,1H),2.95(m,2H),2.72(t,1H),2.60(s,1H),1.39(s,9H).
化合物9B1
ベンズアルデヒドの代わりに4−フルオロベンズアルデヒド(168μL、1.59mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B1を調製した;(0.329g、69%)。質量スペクトル:296.8(M+H)
化合物9B2
ベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロベンズアルデヒド(143μL、1.36mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B2を調製した;(0.2867g、71%)。質量スペクトル:296.9(M+H)
化合物9B3
ベンズアルデヒドの代わりに2,4,5−トリフルオロベンズアルデヒド(0.4052g、2.15mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B3を調製した。;(0.334g、47%)。質量スペクトル:332.9(M+H)
化合物9B4
ベンズアルデヒドの代わりに5−クロロ,2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(0.160g、0.906mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B4を調製した。;(0.2099g、60%)。質量スペクトル:348.8,350.8(M+H)
化合物9B5
ベンズアルデヒドの代わりに2,3,4−トリフルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B5を調製した。
化合物9B6
ベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B6を調製した。
化合物9B7
ベンズアルデヒドの代わりに4−クロロ,3−フルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B7を調製した;
化合物9B8
ベンズアルデヒドの代わりに4−クロロ−2−フルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B8を調製した。
化合物9B9
ベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B9を調製した。
化合物9B10
ベンズアルデヒドの代わりに3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.3077g、1.6mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B10を調製した;(0.3469g、60%)。質量スペクトル:364.8(M+H)
化合物9B11
ベンズアルデヒドの代わりに4−シアノ−2−フルオロベンズアルデヒド(0.249g、1.67mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B11を調製した;(0.2808g、52%)。質量スペクトル:321.8,322.81(M+H)
化合物9B12
ベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(0.254g、1.7mmol)を使用したことを除いて、化合物5Aに類似の様式で化合物9B12を調製した;(0.311g、57%)。質量スペクトル:321.8,322.8(M+H)
化合物9B13
丸底フラスコに、1.5mLのIPA中の、化合物2A(201mg、0.918mmol)および4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(123μL、0.918mmol)を投入した。反応物を一晩80℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、氷に注ぎ込み、沈殿物が形成した。沈殿物を濾過し、乾燥することにより、白色固体を得た(309mg、98%)。LC−MSは、344.8(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.12(s,1H),7.90(m,2H),7.68(m,2H),5.72(d,1H),5.34(m,1H),4.08(m,1H),3.96(m,2H),3.84(m,1H),3.19(m,2H),2.17(m,1H),1.97(m,1H).20mLのTHF中の上記化合物に、シアノホウ水素化ナトリウム(68mg、1.07mmol、1.2eq.)を加えた後、トルエン−4−スルホン酸一水和物(204mg、1.07mmol、1.2eq.)を加えた。反応物を部屋で一晩撹拌し、次いで、濃縮した。酢酸エチルを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を濃縮した。残渣をTHF/水混合物(10mL:10mL)に再度溶解した。溶液に四ホウ酸ナトリウム十水和物(1.44g、4.2eq.)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc/飽和NaHCO(2×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲル(40−80%EtOAc/ヘキサン)で精製することにより、白色固体を得た(206mg、67%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ7.60(m,4H),5.62(d,1H),5.10(q,1H),4.08(m,2H),3.80(m,2H),3.70(m,1H),3.03(m,1H),1.82(m,2H).
化合物9B14
イソプロパノール(13mL)中の化合物2A(401mg、2.13mmol)を80℃において4時間、市販の3−クロロベンズアルデヒド(364μL、3.20mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、精製する(シリカゲル、30〜90%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(662mg、2.13mmol、99%)。エタノール(15mL)中の上記泡沫状物の溶液に10%パラジウム/炭素(66mg)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次いで、Celiteのパッドで濾過した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜100%EtOAc/Hex)ことにより、透明の黄色油状物を得た(222mg、0.709mmol、33%)。質量スペクトル:312.9(M+H)
化合物9B15
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3−クロロ−6−フルオロ−ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B15を調製した。LC−MSは:330.9(M+H)を示す。
化合物9B16
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B16を調製した。LC−MSは:314.8(M+H)を示す。
化合物9B17
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに4−シアノベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B17を調製した。LC−MSは:301.9(M+H)を示す。
化合物9B18
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジフルオロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B18を調製した。LC−MSは:314.9(M+H)を示す。
化合物9B19
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに2−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B19を調製した。LC−MSは:346.9(M+H)を示す。
化合物9B20
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B20を調製した。LC−MSは:346.9(M+H)を示す。
化合物9B21
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3−クロロ−5−フルオロ−ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B21を調製した。LC−MSは:330.9(M+H)を示す。
化合物9B22
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに3−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B22を調製した。LC−MSは:330.9(M+H)を示す。
化合物9B23
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−3−フルオロ−ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B13と同様の様式で化合物9B23を調製した。LC−MSは:330.9(M+H)を示す。
化合物9B24
イソプロパノール(12mL)中の化合物2A(380mg、2.02mmol)を、80℃において4時間、市販の2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(331μL、3.03mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、精製する(シリカゲル、30〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(617mg、1.97mmol、98%)。エタノール(15mL)中の上記泡沫状物の溶液に、10%パラジウム/炭素(62mg)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次いで、Celiteのパッドで濾過した。濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(476mg、1.51mmol、77%)。質量スペクトル:314.8(M+H)
化合物9B25
2,4−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに2−クロロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B24と同様の様式で化合物9B25を調製した。
化合物9B26
イソプロパノール(12mL)中の化合物2A(380mg、2.02mmol)を、80℃において4時間、市販の2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(331μL、3.03mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、精製する(シリカゲル、30〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(617mg、1.97mmol、98%)。エタノール(15mL)中の上記泡沫状物の溶液に10%パラジウム/炭素(62mg)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次いで、Celiteのパッドで濾過した。濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(476mg、1.51mmol、77%)。質量スペクトル:314.8(M+H)
化合物9B27
2,4−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに3−クロロ−2−フルオロ−ベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B24と同様の様式で化合物9B27を調製した。
化合物9B28
2,4−ジフルオロベンズアルデヒドの代わりに4−クロロベンズアルデヒドを使用したことを除いて、化合物9B24と同様の様式で化合物9B28を調製した。
化合物9B29
イソプロパノール(12mL)中の化合物2A(381mg、2.02mmol)を80℃において4時間、市販の3−フルオロベンズアルデヒド(332μL、3.04mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、精製する(シリカゲル、30〜90%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(558mg、1.90mmol、94%)。エタノール(15mL)中の上記泡沫状物の溶液に、10%パラジウム/炭素(56mg)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次いで、Celiteのパッドで濾過した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(485mg、1.64mmol、86%)。質量スペクトル:296.8(M+H)
化合物9C1
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B1と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C1を調製した。
化合物9C2
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B2と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C2を調製した。
化合物9C3
化合物9A(イソプロパノール中の2.5mLの0.1M溶液、0.25mmol)を化合物9B3(0.334g、1.0mmol)と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C3を調製した;(0.025g、15%)。質量スペクトル:673.2(M+H)
化合物9C4
化合物9A(イソプロパノール中の1.5mLの0.1M溶液、0.15mmol)を化合物9B4(0.2099g、0.602mmol)と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C4を調製した;(0.024g、24%)。質量スペクトル:689.2,691.2(M+H)
化合物9C5
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B5と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C5を調製した。
化合物9C6
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B6と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C6を調製した。
化合物9C7
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B7と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C7を調製した。
化合物9C8
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B8と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C8を調製した。
化合物9C9
化合物9A(イソプロパノール中の0.1M溶液)を化合物9B9と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C9を調製した。
化合物9C10
化合物9A(イソプロパノール中の2.38mLの0.1M溶液、0.238mmol)を化合物9B10(0.3469g、0.602mmol)と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C10を調製した;(0.0308g、18%)。質量スペクトル:705.3,706.2(M+H)
化合物9C11
化合物9A(イソプロパノール中の2.18mLの0.1M溶液、0.218mmol)を化合物9B11(0.2808g、0.698mmol)と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C11を調製した;(0.0249g、17%)。質量スペクトル:662.3(M+H)
化合物9C12
化合物9A(イソプロパノール中の2.42mLの0.1M溶液、0.242mmol)を化合物9B12(0.311g、0.774mmol)と反応させることによって、化合物5Bと同様の様式で化合物9C12を調製した;(0.0295g、20%)。質量スペクトル:662.3(M+H)
化合物9C13
丸底フラスコに、化合物9A(IPA中の0.1M、1.49mL、0.149mmol)、化合物9B13(206mg、0.595mmol、4.0eq.)および酢酸(27μL、0.476mmol、3.2eq.)を投入した。反応混合物を18時間80℃で加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、30〜100%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、白色固体を得た(30mg、30%)。LC−MSは、687.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.80(s,1H),8.58(s,1H),7.84(d,1H),7.60−7.42(m,3H),7.40(m,3H),5.62(m,1H),5.01(m,2H),4.12−3.49(m,10H),3.02−2.83(m,4H),1.36(s,9H)。
化合物9C14
イソプロパノール(2.5mL)中の化合物9A(85mg、0.250mmol)の溶液に、化合物9B14(222mg、0.709mmol)およびAcOH(32μL)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、2〜10%MeOH/CHCl)ことにより、白色泡沫状物を得た(48.6mg、0.0744mmol、30%)。質量スペクトル:653.3(M+H)
化合物9C15
化合物9B13の代わりに化合物9B15を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C15を調製した。LC−MSは:671.2(M+H)を示す。
化合物9C16
化合物9B13の代わりに化合物9B16を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C16を調製した。LC−MSは:655.3(M+H)を示す。
化合物9C17
化合物9B13の代わりに化合物9B17を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C17を調製した。LC−MSは:644.2(M+H)を示す。
化合物9C18
化合物9B13の代わりに化合物9B18を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C18を調製した。LC−MSは:655.3(M+H)を示す。
化合物9C19
化合物9B13の代わりに化合物9B19を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C19を調製した。LC−MSは:687.3(M+H)を示す。
化合物9C20
化合物9B13の代わりに化合物9B20を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C20を調製した。LC−MSは:687.3(M+H)を示す。
化合物9C21
化合物9B13の代わりに化合物9B21を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C21を調製した。LC−MSは:671.2(M+H)を示す。
化合物9C22
化合物9B13の代わりに化合物9B22を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C22を調製した。LC−MSは:671.2(M+H)を示す。
化合物9C23
化合物9B13の代わりに化合物9B23を使用したことを除いて、化合物9C13と同様の様式で化合物9C23を調製した。LC−MSは:671.2(M+H)を示す。
化合物9C24
イソプロパノール(1.5mL)中の化合物9A(50mg、0.147mmol)の溶液に、化合物9B24(185mg、0.588mmol)およびAcOH(28mg)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、透明の薄膜状物を得た(28.1mg、0.0429mmol、29%)。質量スペクトル:655.2(M+H)
化合物9C25
イソプロパノール(1.5mL)中の化合物9A(50mg、0.147mmol)の溶液に、化合物9B25(184mg、0.588mmol)およびAcOH(28mg)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(30mg、0.045mmol、31%)。質量スペクトル:653.2(M+H)
化合物9C26
イソプロパノール(1.5mL)中の化合物9A(50mg、0.147mmol)の溶液に、化合物9B26(185mg、0.588mmol)およびAcOH(28mg)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、黄色の透明の薄膜状物を得た(16.6mg、0.025mmol、17%)。質量スペクトル:655.2(M+H)
化合物9C27
イソプロパノール(1.5mL)中の化合物9A(50mg、0.147mmol)の溶液に、化合物9B27(194mg、0.588mmol)およびAcOH(28mg)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、10〜100%EtOAc/Hex)ことにより、わずかに黄色の薄膜状物を得た(19mg、0.028mmol、19%)。質量スペクトル:671.3(M+H)
化合物9C28
イソプロパノール(1.5mL)中の化合物9A(50mg、0.147mmol)の溶液に、化合物9B28(183mg、0.588mmol)およびAcOH(28mg)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、10〜100%EtOAc/Hex)ことにより、粗生成物を得た(102mg)。質量スペクトル:653.2(M+H)
化合物9C29
イソプロパノール(3mL)中の化合物9A(102mg、0.300mmol)の溶液に、化合物9B29(485mg、1.64mmol)およびAcOH(74μL)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、2〜10%MeOH/CHCl)ことにより、透明の薄膜状物を得た(76.6mg、0.120mmol、40%)。質量スペクトル:637.3(M+H)
化合物13
化合物5Dの代わりに化合物9C1を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物13を調製した。質量スペクトル:(M+H).LC−MSは:708.3(M+1)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.08(s,1H),8.79(m,2H),8.08(m,1H),7.68(m,3H),7.51(d,2H),7.39(m,2H),7.01(m,1H),7.18−7.01(m,1H),5.58(d,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),3.97−3.50(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,5H),1.71(m,2H),0.92(s,9H)
化合物14
化合物5Dの代わりに化合物9C2を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物14を調製した;質量スペクトル:(M+H).LC−MSは:708.3(M+1)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.12(s,1H),8.79(d,2H),8.05(d,1H),7.78(d,1H),7.66(d,2H),7.52(m,3H),7.31(m,1H),7.18−7.01(m,1H),5.58(d,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),3.97−3.50(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,5H),1.71(m,2H),0.92(s,9H).
化合物15
化合物5Dの代わりに化合物9C3(0.025g、0.037mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物15を調製した;(0.013g、48%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(s,1H),8.01(d,J=7.8Hz,1H),7.4−7.25(m,6H),7.2−7.0(m,1H),5.52(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),3.94−3.22(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.70−1.55(m,2H),0.843(s,9H).質量スペクトル:744.3(M+H)
化合物16
化合物5Dの代わりに化合物9C4(0.0244g、0.0354mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物16を調製した。;(0.013g、50%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=3.9Hz,1H),8.02(d,J=7.5Hz,1H)7.64(dd,J=7.5,7.5Hz,1H),7.5−7.25(m,5H),7.06(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),5.53(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),3.94−3.22(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.70−1.55(m,2H),0.85(s,9H).質量スペクトル:760.3,761.3(M+H)
化合物17
化合物5Dの代わりに化合物9C5(0.0176g、0.0262mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物17を調製した;(0.010g、52%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=3.9Hz,1H),8.02(d,J=7.5Hz,1H)7.6−7.2(m,6H),7.1−7.0(m,1H),5.53(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),3.95−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.70−1.55(m,2H),0.85(s,9H).質量スペクトル:744.3,745.3(M+H)
化合物18
化合物5Dの代わりに化合物9C6(0.0576g、0.0866mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物18を調製した;(0.0356g、57%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=4.8Hz,1H),8.01(d,J=8.1Hz,1H)7.6−7.2(m,7H),7.0−6.8(m,1H),5.53(d,J=5.7Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.2−4.1(m,1H),3.95−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.60(m,2H),0.88(s,9H).質量スペクトル:726.3,727.3(M+H)
化合物19
化合物5Dの代わりに化合物9C7(0.0505g、0.0753mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物19を調製した;(0.0261g、47%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=3.6Hz,1H),8.02(d,J=7.8Hz,1H)7.6−7.2(m,7H),7.13(d,J=8.1,1H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),3.95−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.70(m,2H),0.82(s,9H).質量スペクトル:742.2,743.3(M+H)
化合物20
化合物5Dの代わりに化合物9C8(0.0470g、0.070mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物20を調製した;(0.0283g、54%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=3.9Hz,1H),8.02(d,J=7.5Hz,1H)7.6−7.3(m,7H),7.15−7.0(m,1H),5.52(d,J=4.8Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),3.95−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.85−1.65(m,2H),0.84(s,9H).質量スペクトル:742.2,743.3(M+H)
化合物21
化合物5Dの代わりに化合物9C9(0.0315g、0.0447mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物21を調製した;(0.0208g、60%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=3.6Hz,1H),8.02(d,J=8.1Hz,1H)7.73(dd,J=8.1Hz,8.1Hz,1H),7.6−7.3(m,7H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.85−1.75(m,2H),0.83(s,9H).質量スペクトル:776.3,777.3(M+H)
化合物22
化合物5Dの代わりに化合物9C10(0.0308g、0.0437mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物22を調製した;(0.0198g、58%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=5.1Hz,1H),8.02(d,J=8.7Hz,1H),7.6−7.3(m,8H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.6(m,2H),0.81(s,9H).質量スペクトル:776.3,777.3(M+H)
化合物23
化合物5Dの代わりに化合物9C11(0.0249g、0.0376mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物23を調製した;(0.0127g、46%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=4.5Hz,1H),8.02(d,J=8.1Hz,1H),7.75−7.65(m,1H),7.55−7.30(m,7H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.6(m,2H),0.84(s,9H).質量スペクトル:733.4,734.3(M+H)
化合物24
化合物5Dの代わりに化合物9C12(0.0295g、0.0446mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物24を調製した;(0.0112g、34%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.72(s,1H),8.45(d,J=4.5Hz,1H),8.02(d,J=8.1Hz,1H),7.64(dd,J=7.5,6.6Hz,1H),7.55−7.30(m,7H),5.52(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.4−4.3(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.6(m,2H),0.82(s,9H).質量スペクトル:733.4,734.3(M+H)
化合物25
TFA(1mL)を、2mLのDCM中の化合物9C13(30mg、0.0437mmol)に加えた。反応物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗反応物に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮することにより、淡い色の固体を得た(23mg、90%)。LC−MSは、587.2(M+H)を示す。TPTU(53mg、0.176mmol、4.5eq.)を、0℃の1.4mLのDMF中のN−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(34mg、0.176mmol、4.5eq.)に加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した。上記化合物(23mg、0.039mmol、1.0eq.)およびNMM(26μL、0.235mmol、6.0eq.)を加えた。反応物を0℃で撹拌し、一晩室温まで温めた。反応混合物をEtOAc/飽和NaHCO(1×)およびブライン(1×)で抽出した。有機層を濃縮し、シリカゲル(2−8%MeOH/DCM)で精製した後、逆相HPLC(MeCN/水中の0.5%TFA)で精製することにより、白色固体を得た(11.9mg、40%)。LC−MSは、758.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.82(m,1H),8.51(d,1H),8.07(d,1H),7.74(d,1H),7.56(m,7H),7.40(m,2H),5.58(m,1H),4.97(m,1H),4.39(m,1H),4.08−3.50(m,8H),3.36(s,3H),3.02−2.72(m,5H),1.53(m,1H),0.82(s,9H).
化合物26
化合物9C13の代わりに化合物9C14を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物26を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.79(s),8.57(s),7.84−7.82(d),7.47−7.45(d),7.34−7.26(m),6.38−6.35(d),6.04(s),5.65−5.63(d),5.26−5.23(d),5.11−5.04(m),4.27(s),4.21−4.09(m),3.96−3.61(m),3.01−2.98(m),2.85−2.78(m),2.67−2.64(d),1.85(s),1.70−1.68(m),0.87(s).質量スペクトル:724.3(M+H)
化合物27
化合物9C13の代わりに化合物9C15を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物27を調製した。LC−MSは:742.4(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.78(s,1H),8.50(m,1H),8.08(m,1H),7.98(m,1H),7.55(m,3H),7.40(m,2H),7.28(m,1H),7.05(m,1H),5.58(d,1H),4.96(m,1H),4.31(m,1H),3.96−3.52(m,8H),3.56−2.92(m,3H),2.79(m,2H),1.66(m,2H),0.92(s,9H).
化合物28
化合物9C13の代わりに化合物9C16を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物28を調製した。LC−MSは:726.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.79(s,1H),8.50(d,1H),8.06(d,1H),7.50(m,3H),7.40(m,3H),7.17(m,2H),5.58(d,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),3.97−3.50(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,3H),2.74(m,2H),1.63(m,2H),0.92(s,9H).
化合物29
化合物9C13の代わりに化合物9C17を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物29を調製した。LC−MSは:715.4(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.79(s,1H),8.52(d,1H),8.06(d,1H),7.72−7.49(m,6H),7.40(m,2H),5.58(d,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),3.97−3.50(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,3H),2.78(m,2H),1.60(m,2H),0.92(s,9H).
化合物30
化合物9C13の代わりに化合物9C18を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物30を調製した。LC−MSは:726.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.79(s,1H),8.52(d,1H),8.06(d,1H),7.74(m,1H),7.57(m,3H),7.40(m,2H),7.0(m,2H),6.82(t,1H),6.62(d,1H),5.58(d,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),3.97−3.50(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,3H),2.78(m,2H),1.60(m,2H),0.92(s,9H).
化合物31
化合物9C13の代わりに化合物9C19を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物31を調製した。LC−MSは:758.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.06(s,1H),8.76(m,2H),8.04(m,1H),7.96(m,1H),7.76(m,1H),7.67(m,3H),7.60(m,1H),7.50(m,2H),7.42(m,1H),5.58(d,1H),4.99(m,1H),4.38(m,1H),4.16(m,2H),3.90(m,2H),3.76(m,2H),3.69(m,2H),3.56(s,3H),30.3(m,1H),2.92(m,2H),2.83(m,2H),1.70(m,2H),0.92(s,9H).
化合物32
化合物9C13の代わりに化合物9C20を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物32を調製した。LC−MSは:758.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.06(s,1H),8.72(m,1H),8.52(m,1H),8.00(m,1H),7.86(m,2H),7.64(m,3H),7.58(m,1H),7.50(m,3H),5.58(d,1H),4.96(m,1H),4.38(m,1H),4.16−3.49(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.82(m,5H),1.60(m,2H),0.92(s,9H).
化合物33
化合物9C13の代わりに化合物9C21を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物33を調製した。LC−MSは:742.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.06(s,1H),8.72(m,2H),8.04(m,1H),7.76(m,1H),7.68(m,2H),7.51(m,2H),7.27(m,1H),7.19(m,1H),7.09(m,1H),5.58(d,1H),4.96(m,1H),4.41(m,1H),3.96−3.52(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.92(m,3H),2.81(m,2H),1.62(m,2H),0.92(s,9H).
化合物34
化合物9C13の代わりに化合物9C22を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物34を調製した。LC−MSは:742.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ9.06(s,1H),8.72(m,3H),8.02(m,1H),7.70(m,3H),7.51(m,3H),7.37(m,1H),7.18(m,1H),5.58(d,1H),4.96(m,1H),4.41(m,1H),3.96−3.52(m,8H),3.56(s,3H),3.09−2.92(m,3H),2.79(m,2H),1.60(m,2H),0.92(s,9H).
化合物35
化合物9C13の代わりに化合物9C23を使用したことを除いて、化合物25と同様の様式で化合物35を調製した。LC−MSは:742.4(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.78(s,1H),8.50(m,1H),8.08(m,1H),7.98(m,1H),7.55(m,3H),7.40(m,2H),7.28(m,1H),7.05(m,1H),5.58(d,1H),4.96(m,1H),4.31(m,1H),3.96−3.52(m,8H),3.56−2.92(m,3H),2.79(m,2H),1.66(m,2H),0.92(s,9H).
化合物36
20%TFA/CHCl(2mL)中の化合物9C24(28mg、0.043mmol)の溶液を1時間撹拌し、濃縮した。混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。DMF(1mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(21mg、0.11mmol)およびTPTU(33mg、0.11mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物にDMF(1mL)中の上記アミンおよびジイソプロピルエチルアミン(38μL、0.22mmol)を滴下し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(1×)、水で洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(prep TLC、5%MeOH/CHCl)ことにより、所望の化合物を得た(17mg、0.023mmol、53%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.79(s),8.57−8.56(d),7.84−7.81(d),7.47−7.44(d),7.37−7.31(m),6.89−6.77(m),6.39−6.36(d),5.99(s),5.65−5.64(d),5.27−5.24(d),5.07−5.05(m),4.19−4.11(m),3.96−3.89(m),3.78−3.55(m),3.01−2.98(m),2.86−2.79(m),2.67−2.63(d),1.86(s),1.72(m),1.28−1.23(m),0.91(s).質量スペクトル:726.3(M+H)
化合物37
化合物9C24の代わりに化合物9C25を使用したことを除いて、化合物36と同様の様式で化合物37を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.80(s),8.57−8.56(d),7.85−7.82(d),7.47−7.45(d),7.35−7.33(m),7.26−7.24(m),6.39−6.36(d),6.02(s),5.64−5.63(d),5.27−5.24(d),5.04−5.00(m),4.23−4.13(m),4.08−4.02(m),3.93−3.49(m),3.01−2.81(m),2.17(s),1.83(s),1.72−1.70(m),1.31−1.26(m),0.90(s).質量スペクトル:724.3(M+H)
化合物38
化合物9C24の代わりに化合物9C26を使用したことを除いて、化合物36と同様の様式で化合物38を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.81(s),8.57−8.56(d),7.85−7.83(d),7.48−7.46(d),7.38−7.35(m),7.11(s),7.02−6.99(m),6.31(d),5.87(s),5.66(d),5.22−5.20(d),5.09−5.06(m),4.20−4.17(m),3.99−3.89(m),3.82−3.79(m),3.70−3.63(m),3.01−2.98(m),2.84−2.81(m),2.71−2.68(d),1.72−1.66(m),1.32−1.26(m),0.91(s).質量スペクトル:726.3(M+H)
化合物39
化合物9C24の代わりに化合物9C27を使用したことを除いて、化合物36と同様の様式で化合物39を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.79(s),8.57−8.56(d),7.85−7.82(d),7.47−7.45(d),7.37−7.32(m),7.10−7.05(m),6.43−6.40(d),6.06(s),5.65−5.64(d),5.27−5.24(d),5.07−5.05(m),4.23−4.13(m),4.08−4.02(m),3.93−3.49(m),3.01−2.81(m),2.17(s),1.83(s),1.72−1.70(m),1.32−1.26(m),0.91(s).質量スペクトル:742.3(M+H)
化合物40
化合物9C24の代わりに化合物9C28を使用したことを除いて、化合物36と同様の様式で化合物40を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.80(s),8.58−8.56(d),7.85−7.82(d),7.48−7.45(d),7.37−7.27(m),6.31(d),5.91(s),5.65−5.64(d),5.24−5.21(d),5.12−5.05(m),4.17−4.11(m),3.97−3.90(m),3.79−3.49(m),3.00−2.98(m),2.80−2.76(m),2.62−2.58(m),2.18(s),1.82(s),1.67(m),1.27−1.25(m),0.86(s).質量スペクトル:724.4(M+H)
化合物41
化合物9C24の代わりに化合物9C29を使用したことを除いて、化合物36と同様の様式で化合物41を調製した。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.77(s),8.54(s),7.82−7.80(d),7.45−7.43(d),7.35−7.23(m),7.09−7.03(m),6.99−6.93(m),6.50−6.47(d),6.47−6.35(s),5.63−5.61(d),5.35−5.32(d),5.11−5.04(m),4.35(s),4.19−4.11(m),3.96−3.54(m),3.00−2.95(m),2.87−2.78(m),2.69−2.66(d),1.68−1.66(d),0.86(s).質量スペクトル:708.4(M+H)
Figure 0005372751
(実施例10)
化合物10B
−78℃のTHF(29mL)中の、市販のBoc−4−ブロモ−L−フェニルアラニン(5.9g、17.14mmol)およびN−メチルモルホリン(1.98mL、18.00mmol)の溶液をクロロギ酸イソブチル(2.33mL、18.00mmol)で処理した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌し、濾過し、乾燥THF(15mL)で洗浄することにより、粗混合無水物を得た。
塩化ナトリウム/氷浴中の別個のフラスコに、40%水酸化カリウム(16.5mL)、エーテル(69mL)を加えた後、1−メチル−3−ニトロ−1−ニトロソグアニジンを分けて加えた(5.29g、35.99mmol)。−20℃の上記混合無水物に、黄色のエーテル層を加え、反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応混合物を窒素ガスで30分間パージし、濃縮し、エーテル/酢酸エチルと水との間で分離させ、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。濃縮することにより、黄色残渣が得られ、それをエーテル(30mL)に溶解し、−20℃に冷却した。濃塩酸(3.82mL)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)。濃縮し、エタノールから再結晶化することにより、白色固体を得た(2.75g、42%)。
化合物10C
−10℃のトルエン(6mL)、エタノール(43mL)および酢酸エチル(5mL)中の化合物10B(3.69g、9.81mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.185g、4.91mmol)を分けて加えた。反応混合物を−10℃で1時間撹拌し、酢酸(0.57mL)でクエンチした。反応混合物を40分間にわたって60℃に加熱し、次いで、加熱還流することにより、濁った溶液を得た。反応混合物を2時間にわたって−10℃に冷却し、−10℃で3時間撹拌することにより、白色沈殿物を得た。生成物を濾過により回収し、冷水で洗浄し、高真空下で乾燥することにより、白色固体を得た(1.70g、46%)。
化合物10D
アセトニトリル(22mL)中の、化合物10C(1.70g、4.49mmol)と酢酸テトラブチルアンモニウム(1.62g、5.39mmol)との混合物を18時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、濃縮し、水(40mL)と酢酸エチル(40mL)との間で分離させた。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。得られた残渣(reside)を還流メタノール(20mL)に溶解し、冷却することにより、白色沈殿物を得た。生成物を濾過により回収し、高真空下で乾燥することにより、白色固体を得た(0.5229g、28%)。
化合物10E
0℃のピリジン(3.0mL)中の化合物10D(0.7194g、1.72mmol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.27mL、3.44mmol)を加えた。反応混合物を−20℃で48時間撹拌した。DMAP(25mg)および塩化メタンスルホニル(0.5mL)を加え、反応を24時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N HCl(3×60mL)、水で洗浄し、乾燥した(MgSO)。濃縮し、ヘキサン(60mL)で処理し、2時間静置した後、白色固体を得た。生成物を濾過により回収し、真空下で乾燥することにより、白色固体を得た(0.7781g、94%)。
化合物10F
メタノール(15mL)およびTHF(15mL)中の、化合物10E(0.7392g、1.54mmol)と炭酸カリウム(0.468g、3.89mmol)との混合物を室温で24時間撹拌した。酢酸エチル(15mL)および水(15mL)を加え、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、10〜50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、白色固体を得た(0.4176g、79%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ7.37(d,J=8.4Hz,2H),7.13(d,J=8.1Hz,2H),3.72(br s,1H),2.96(br d,J=2.7Hz,1H),2.9−2.6(m,3H),2.45(br s,1H),1.31(s,9H).
化合物10G
イソプロパノール(3.0mL)中の、化合物10F(0.099g、0.29mmol)、化合物9B2(0.172g、0.580mmol)酢酸(10μL、0.174mmol)の溶液を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、白色固体を得た(0.110g、59%)。質量スペクトル:637.8(M+H)
化合物10H
化合物5Bの代わりに化合物10G(0.110g、0.173mmol)を使用したことを除いて、化合物5Cと同様の様式で化合物10Hを調製した(0.0869g、74%)。質量スペクトル:700.2,703.2(M+Na)
化合物10I
化合物10H(0.489g、0.072mmol)を2−フルオロピリジン−3−ボロン酸(0.025g、0.18mmol)と反応させたことを除いて、化合物5Dと同様の様式で化合物10Iを調製することにより、化合物10Iを得た(0.0423g、85%)。質量スペクトル:695.1(M+H)
化合物42
化合物5Dの代わりに化合物10I(0.0423g、0.0609mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物42を調製することにより、化合物42を得た(0.0165g、37%)。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.11(d,J=4.4Hz,1H),8.00(dd,J=7.8,9.0Hz,1H),7.5−7.2(m,7H),7.15−6.90(m,2H),5.52(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.6(m,2H),0.85(s,9H).質量スペクトル:726.3(M+H)
(実施例11)
Figure 0005372751
化合物11A
化合物5Aの代わりに化合物9B2(g、mmol)を使用したことを除いて、化合物5Bと同様の様式で化合物11Aを調製することにより、化合物11Aを得た(g、%)。質量スペクトル:(M+H)
化合物11B
化合物5Bの代わりに化合物11A(g、mmol)を使用したことを除いて、化合物5Cと同様の様式で化合物11Bを調製することにより、化合物11Bを得た(g、%)。質量スペクトル:(M+H)
化合物11C
化合物11B(0.0792g、0.106mmol)を4−ピリジンボロン酸(0.0255g、0.208mmol)と反応させたことを除いて、化合物5Dと同様の様式で化合物11Cを調製することにより、化合物11Cを得た(0.0609g、85%)。質量スペクトル:677.2(M+H)
化合物43
化合物5Dの代わりに化合物11C(0.0584g、0.0863mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物43を調製することにより、化合物43を得た(0.0281g、46%)。1H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.53(br s,2H),7.67−6.9(m,9H),6.60(d,J=9.0Hz,1H),5.52(d,J=5.1Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.3−4.2(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.80−1.6(m,2H),0.85(s,9H).質量スペクトル:708.4(M+H)
(実施例12)
Figure 0005372751
化合物12A
化合物11B(0.1226g、0.164mmol)を新たに蒸留したジオキサン(3mL)に溶解し、この溶液にPdCl(dppf)(0.008g、0.0098mmol)、トリエチルアミン(0.137mL、0.984mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.14mL、0.984mmol)を加えた。反応混合物を6.5時間、還流しながら撹拌し、冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液/ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、10〜50%酢酸エチル)で精製することにより、無色の薄膜状物を得た(0.050g、42%)。質量スペクトル:726.2(M+H)
化合物12B
2M NaCO(0.14mL、0.274mmol)およびジメトキシエタン(0.5mL)中の、化合物12A(0.050g、0.0685mmol)と、2−ブロモピリジン(13μL、0.137mmol)と、PdCl(dppf)(0.0056g、0.00685mmol)との混合物を90℃で6時間撹拌し、冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和NaHCO溶液/ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、60〜100%酢酸エチル)で精製することにより、泡沫状物を得た(0.032g、69%)。質量スペクトル:677.3(M+H)
化合物44
化合物5Dの代わりに化合物12B(0.032g、0.0476mmol)を使用したことを除いて、化合物8と同様の様式で化合物44を調製することにより、化合物44を得た(0.0281g、46%)。H NMR(300MHz,CD3OD):δ8.53(d,J=4.8Hz,1H),7.8−7.7(m,4H),7.5−6.9(m,7H),5.49(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.89(m,1H),4.25−4.15(m,1H),4.0−3.20(m,11H),3.0−2.65(m,5H),1.70−1.5(m,2H),0.86(s,9H).質量スペクトル:708.4(M+H)
(実施例13)
Figure 0005372751
化合物45
3,3−ジメチル−ジオキシラン(アセトン中0.16M、0.467mL、0.0747mmol、2.4eq.)を、0℃の1mLの無水DCM中の化合物14(22mg、0.0437mmol)に加えた。反応物を0℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、prep TLC(6%MeOH/DCM)で精製することにより、白色固体を得た(7.0mg、31%)。LC−MSは、724.3(M+H)を示す。H NMR(300MHz,CDOD):δ8.58(s,1H),8.28(d,1H),7.84(d,1H),7.74(d,1H),7.56(m,3H),7.42(m,3H),7.30(m,1H),7.05(m,2H),5.58(m,1H),4.97(m,1H),4.36(m,1H),4.08−3.50(m,8H),3.39(s,3H),3.02−2.72(m,5H),1.53(m,1H),0.82(s,9H).
(実施例14)
Figure 0005372751
化合物14A
イソプロパノール(9mL)中の化合物2A(296mg、1.58mmol)を80℃において4.5時間、市販の4−ジフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(263μL、1.99mmol)で処理した。反応混合物を室温に冷却し、精製する(シリカゲル、30〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(491mg、1.43mmol、91%)。エタノール(12mL)中の上記泡沫状物の溶液に、10%パラジウム/炭素(49mg)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌し、次いで、Celiteのパッドで濾過した。濃縮し、精製する(シリカゲル、30〜100%EtOAc/Hex)ことにより、透明の粘稠な油状物を得た(376mg、1.09mmol、76%)。質量スペクトル:344.9(M+H)
化合物14B
イソプロパノール(15mL)中の化合物5E(424mg、1.03mmol)の溶液に、化合物14A(323mg、0.937mmol)およびAcOH(45mg)を加えた。反応混合物を3日間80℃で撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、10〜100%EtOAc/Hex)ことにより、所望の化合物を得た(480mg、0.636mmol、68%)。質量スペクトル:756.2(M+H)
化合物14C
アセトン(8mL)中の、化合物14B(480mg、0.636mmol)、カンファースルホン酸(155mg、0.667mmol)およびジメトキシプロパン(780mL、6.36mmol)の溶液を4.5時間、加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(1×)、HOで洗浄し(1×)、そしてNaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色泡沫状物を得た(354mg、0.445mmol、70%)。質量スペクトル:796.2(M+H)
化合物14D1
スミスプロセスバイアルに、化合物14C(70mg、0.088mmol)、3−ピリジンボロン酸(27mg、0.22mmol)、PdCl(dppf)(10mg、0.009mmol)、2M NaCO(0.22mL)およびDME(1.5mL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波照射により120℃で25分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、HOで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜90%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(49mg、0.067mmol、77%)。質量スペクトル:725.3(M+H)
化合物14D2
スミスプロセスバイアルに、化合物14C(53mg、0.064mmol)、4−ピリジンボロン酸(20mg、0.16mmol)、PdCl(dppf)(7.5mg、0.009mmol)、2M NaCO(0.16mL)およびDME(1.0mL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波照射により120℃で25分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、HOで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜90%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(42mg、0.058mmol、66%)。質量スペクトル:725.3(M+H)
化合物14D3
スミスプロセスバイアルに、化合物14C(70mg、0.064mmol)、2−ピリジンボロン酸N−フェニルジエタノールアミンエステル(89mg、0.22mmol)、PdCl(dppf)(8.6mg、0.009mmol)、2M NaCO(0.22mL)およびDME(1.5mL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波照射により120℃で25分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、HOで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜90%EtOAc/Hex)ことにより、透明の薄膜状物を得た(10mg、0.014mmol、16%)。質量スペクトル:725.2(M+H)
化合物46
2%TFA/CHCl(2mL)中の化合物14D1(49mg、0.067mmol)の溶液を一晩撹拌し、400μLのTFAを加え、次いで、40分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(19mg、0.10mmol)およびTPTU(30mg、0.10mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.5mL)中の上記アミンおよびジイソプロピルエチルアミン(26mg、0.20mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(2×)、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hexおよび0〜5%MeOH/CHClならびに5%MeOH/CHClを用いるprepTLC)ことにより、所望の化合物を得た(19mg、0.025mmol、37%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.79(s),8.58−8.56(d),7.85−7.82(d),7.49−7.44(m),7.37−7.30(m),7.09−7.06(m),6.76(s),6.51(s),6.39−6.26(m),6.02(s),5.59(s),5.65−5.64(m),5.43−5.40(d),5.24−5.21(d),5.11−5.04(m),4.41(s),4.28−3.08(m),3.93−3.57(m),3.06−2.78(m),2.64−2.60(d),1.91(s),1.67−1.65(m),1.32−1.26(m),0.86−0.85(d).質量スペクトル:756.3(M+H)
化合物47
2%TFA/CHCl(2mL)中の化合物14D2(42mg、0.058mmol)の溶液を一晩撹拌し、400μLのTFAを加え、次いで、40分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(16mg、0.09mmol)およびTPTU(26mg、0.09mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.5mL)中の上記アミンおよびジイソプロピルエチルアミン(22mg、0.17mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(2×)、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(6%MeOH/CHClを用いるprepTLC)ことにより、所望の化合物を得た(20mg、0.026mmol、46%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.62−8.60(d),7.55−7.50(m),7.47−7.45(m),7.38−7.30(m),7.09−7.06(m),6.76(s),6.51(s),6.39−6.26(m),6.02(s),5.59(s),5.65−5.64(m),5.43−5.40(d),5.24−5.21(d),5.11−5.04(m),4.41(s),4.28−3.08(m),3.93−3.57(m),3.06−2.78(m),2.64−2.60(d),1.91(s),1.67−1.65(m),1.32−1.26(m),0.86−0.85(d).質量スペクトル:756.4(M+H)
化合物48
2%TFA/CHCl(2mL)中の化合物14D3(10mg、0.014mmol)の溶液を一晩撹拌し、400μLのTFAを加え、次いで、40分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(4.1mg、0.02mmol)およびTPTU(6.4mg、0.02mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物に、DMF(0.5mL)中の上記アミンおよびジイソプロピルエチルアミン(5.6mg、0.04mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(2×)、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(6%MeOH/CHClを用いるprepTLC)ことにより、所望の化合物を得た(5.1mg、0.007mmol、47%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.67−8.65(d),7.91−7.87(m),7.77−7.68(m),7.38−7.20(m),7.10−7.07(m),6.76(s),6.51(s),6.39−6.26(m),6.02(s),5.59(s),5.65−5.64(m),5.43−5.40(d),5.24−5.21(d),5.11−5.04(m),4.41(s),4.28−3.08(m),3.93−3.57(m),3.06−2.78(m),2.64−2.60(d),1.91(s),1.67−1.65(m),1.32−1.26(m),0.86−0.85(d).質量スペクトル:756.3(M+H)
(実施例15)
Figure 0005372751
化合物15A
イソプロパノール(4mL)中の化合物5E(225mg、0.455mmol)の溶液に、化合物1A(165mg、0.546mmol)およびAcOH(22mg)を加えた。反応混合物を80℃で3日間撹拌した後、濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、白色固体を得た(249mg、0.322mmol、71%)。質量スペクトル:773.9(M+H)
化合物15B
アセトン(4mL)中の、化合物15A(249mg、0.322mmol)、カンファースルホン酸(82mg、0.354mmol)およびジメトキシプロパン(395mL、3.22mmol)の溶液を4.5時間、加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(1×)、HOで洗浄し(1×)、そしてNaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、0〜100%EtOAc/Hex)ことにより、透明の粘稠な油状物を得た(164mg、0.201mmol、63%)。質量スペクトル:814.3(M+H)
化合物15C
スミスプロセスバイアルに、化合物15B(62mg、0.076mmol)、3−ピリジンボロン酸(23mg、0.19mmol)、PdCl(dppf)(7.4mg、0.009mmol)、2M NaCO(0.19mL)およびDME(1.5mL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波照射により120℃で25分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO溶液、HOで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(シリカゲル、20〜90%EtOAc/Hex)ことにより、透明の粘稠な油状物を得た(45mg、0.061mmol、80%)。質量スペクトル:743.2(M+H)
化合物49
3%TFA/CHCl(2mL)中の化合物15C(45mg、0.061mmol)の溶液を一晩撹拌し、400μLのTFAを加え、次いで、40分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出した(1×)。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮した。DMF(0.5mL)中の、N−(メトキシカルボニル)−L−tert−ロイシン(17mg、0.091mmol)およびTPTU(27mg、0.091mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物にDMF(0.5mL)中の上記アミンおよびジイソプロピルエチルアミン(24mg、0.18mmol)を滴下し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液とEtOAcとの間で分離させ、EtOAcで抽出し(1×)、水で洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。濃縮し、精製する(6%MeOH/CHCl)ことにより、所望の化合物を得た(26mg、0.034mmol、55%)。H NMR(300MHz,CDCl):δ8.78(s),8.57−8.55(d),7.84−7.81(d),7.47−7.44(d),7.37−7.31(m),7.18−7.15(d),6.39−6.36(d),6.12(s),5.64−5.62(d),5.27−5.24(d),5.11−5.04(m),4.29(s),4.22−4.14(m),3.96−3.89(m),3.78−3.55(m),3.01−2.98(m),2.86−2.79(m),2.67−2.63(d),1.96(s),1.67−1.65(m),1.31−1.26(m),0.85(s).質量スペクトル:774.3(M+H)
HIVプロテアーゼ阻害剤の特徴付けに使用される生物学的アッセイ
HIV−1プロテアーゼ酵素アッセイ(Ki)
このアッセイは、M.V.TothおよびG.R.Marshall,Int.J.Peptide Protein Res.36,544(1990)に初めて記載されたように、規定される反応緩衝液中でのHIV−1プロテアーゼによる合成ヘキサペプチド基質の切断の蛍光定量的な検出に基づくものである。
基質:(2−アミノベンゾイル)Thr−Ile−Nle−(n−ニトロ)Phe−Gln−Arg
基質は、Bachem California,Inc.(Torrance,CA;Cat.no.H−2992)から供給された。
酵素:E.Coliにおいて発現される組換えHIV−1プロテアーゼ
酵素は、Bachem California,Inc.(Torrance,CA;Cat.no.H−9040)から供給された。
反応緩衝液:100mM酢酸アンモニウム、pH5.3
1M塩化ナトリウム
1mMエチレンジアミン四酢酸
1mMジチオトレイトール
10%ジメチルスルホキシド

阻害定数Kiを決定するためのアッセイプロトコル:
1.反応緩衝液中に、異なる濃度で同一の量の上記酵素(1〜2.5nM)および試験阻害剤を含む一連の溶液を調製する
2.溶液(各190μL)を白色96ウェルプレートに移す
3.37℃で15分間、プレインキュベートする
4.100%ジメチルスルホキシド中に基質を800μMの濃度に可溶化する。10μLの800μM基質を各ウェルに加えることによって反応を開始する(最終基質濃度は40μM)
5.λ(Ex)=330nmおよびλ(Em)=420nmにおいてGemini96ウェルプレート蛍光光度計(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を使用することによって、37℃におけるリアルタイム反応動態を測定する
6.異なる阻害剤濃度での反応物の初速度を決定し、Ermolieff J.,Lin X.およびTang J.,Biochemistry 36,12364(1997)に記載されているタイトバインディング競合阻害(tight−binding competitive inhibition)に対するアルゴリズムに従うEnzFitterプログラム(Biosoft,Cambridge,U.K.)を使用することによって、Ki値(ピコモル濃度単位)を算出する
抗HIV−1細胞培養アッセイ(EC50
このアッセイは、試験阻害剤の存在下または不在下におけるウイルス感染細胞の生存率の比色定量検出によるHIV−1関連細胞変性効果の定量化に基づくものである。Weislow OS,Kiser R,Fine DL,Bader J,Shoemaker RHおよびBoyd MR,J.Natl.Cancer Inst.81,577(1989)に記載されているように、インタクトな細胞によってのみ特定の吸収特性を有する生成物に変換される、代謝性基質である2,3−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム−5−カルボキサニリド(XTT)を使用して、HIV−1に誘導される細胞死を測定する。
EC50を決定するためのアッセイプロトコル:
1.5%ウシ胎児血清および抗生物質が補充されたRPMI−1640培地中でMT2細胞を維持する。
2.0.01に等しい感染効率に対応するウイルス接種材料を使用して、37℃で3時間、上記細胞を野生型HIV−1 IIIB株(Advanced Biotechnologies,Columbia,MD)に感染させる。
3.96ウェルプレート中に5倍段階希釈を作製する(100μL/ウェル)ことによって、様々な濃度の試験阻害剤を含む溶液のセットを調製する。上記感染細胞を上記96ウェルプレートに分配する(100μL中の20,000細胞/ウェル)。サンプルには、未処理の感染コントロール細胞および未処理のmock感染コントロール細胞を含める。
4.上記細胞を37℃で5日間インキュベートする。
5.リン酸緩衝食塩水pH7.4中に2mg/mLの濃度のXTT溶液(6mL/アッセイプレート)を調製する。上記溶液を、55℃の水浴において5分間加熱する。6mLのXTT溶液あたり50μLのN−メチルフェナゾニウムメタサルフェート(methylphenazonium methasulfate)(5μg/mL)を加える。
6.アッセイプレート上の各ウェルから100μLの培地を除去する。
7.ウェルあたり100μLのXTT基質溶液を加え、37℃で45〜60分間、CO恒温器内でインキュベートする。
8.ウェルあたり20μLの2%Triton X−100を加えることにより、ウイルスを不活化する。
9.450nmにおける吸光度を読み、650nmにおけるバックグラウンド吸光度を減じる。
10.未処理のコントロールに対して上記パーセンテージ吸光度をプロットし、感染細胞の50%保護をもたらす薬物濃度としてEC50値を推定する。

細胞傷害性細胞培養アッセイ(CC50):
このアッセイは、Weislow OS,Kiser R,Fine DL,Bader J,Shoemaker RHおよびBoyd MR,J.Natl.Cancer Inst.81,577(1989)に記載されているように代謝性基質である2,3−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム−5−カルボキサニリド(XTT)を使用する、試験化合物の細胞毒性効果の評価に基づくものである。
CC50を決定するためのアッセイプロトコル:
1.5%ウシ胎児血清および抗生物質が補充されたRPMI−1640培地中でMT−2細胞を維持する。
2.96ウェルプレート中に5倍段階希釈を作製する(100μL/ウェル)ことによって、様々な濃度の試験阻害剤を含む溶液のセットを調製する。細胞を上記96ウェルプレートに分配する(100μL中の20,000細胞/ウェル)。サンプルには、コントロールとして未処理細胞を含める。
3.上記細胞を37℃で5日間インキュベートする。
4.リン酸緩衝食塩水pH7.4中に2mg/mLの濃度のXTT溶液(6mL/アッセイプレート)を暗黒下で調製する。上記溶液を、55℃の水浴において5分間加熱する。6mLのXTT溶液あたり50μLのN−メチルフェナゾニウムメタサルフェート(5μg/mL)を加える。
5.アッセイプレート上の各ウェルから100μLの培地を除去し、ウェルあたり100μLのXTT基質溶液を加える。37℃で45〜60分間、CO恒温器内でインキュベートする。
6.ウェルあたり20μLの2%Triton X−100を加えることにより、XTTの代謝的変換を停止する。
7.450nmにおける吸光度を読み、650nmにおけるバックグラウンドを減じる。
未処理のコントロールに対して上記パーセンテージ吸光度をプロットし、細胞増殖の50%阻害をもたらす薬物濃度としてCC50値を推定する。吸光度は、細胞増殖に正比例するとみなす。
本発明の代表的な化合物は、約1〜1300または約1〜1000、約1〜500、約1〜200または約30未満の範囲のK値(pM)を有する。

Claims (11)

  1. 式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物であって、
    Figure 0005372751
    式中、
    およびXは、各々−C(O)−であり;
    Yは、−O−であり;
    は、−O−またはアルキレンであり;
    は、共有結合または−NR−であり;
    、アルキレンであり;
    およびLは、各々独立して、結合または−O−であり;
    Ar 、アリールまたは置換アリールであり;
    Arは、
    Figure 0005372751

    あり、ここで、
    、A 、およびA は、各々Oであり;
    12 、R 13 、およびR 14 は、各々独立して、Hまたはアルキルであり;
    pは、1であり;
    qは、0、1、2、または3であり;
    tは、1、2、または3であり;
    vは、1、2、3、または4であり;
    wは、1であり;
    −C(O)OR 、または以下の構造の基
    Figure 0005372751
    であり、ここで、
    およびA は、各々Oであり;
    15 およびR 16 は、各々Hであり;
    tは、1、2、または3であり;
    vは、1、2、3、または4であり;
    wは、1であり;
    、RおよびRは、Hであり;
    は、−OHであり;
    −L −Ar は、
    Figure 0005372751
    であり、
    は、H、アルキル、アリール、ピリジン、またはハロゲン置換された置換ピリジンであり
    6aは、H、ハロ、シアノ、アルキル、ハロアルキル、または以下の構造の基
    Figure 0005372751
    あり、ここで、
    10 およびR 11 は、各々独立して、Hまたはアルキルであり、rは0、1、または2であり;
    は、Hまたはアルキルであり;
    は、アルキルであり;
    mは、0または1であり;そして
    nは、0、1または2である;
    式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  2. 、メチレン、エチレンまたはプロピレンである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  3. Ar 、フェニルまたはナフチルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  4. が、フェニルまたはピリジンである、請求項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  5. が、−O−であり;Rが、アルキルである、請求項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  6. 6aが、
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    であり、
    11は、独立してHもしくはアルキルであり、rは0、1もしくは2である、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  7. が、アルキレンであり、Lが、N(R)であり、ここで、Rは、Hまたはアルキルであり;Rが、−C(O)ORであり、ここで、Rは、アルキルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  8. −L−L−は、
    Figure 0005372751
    であり、式中、Rは、アルキルであり;R、R17およびR18は、独立して、H、またはアルキルである、請求項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  9. は、−O−であり;
    は、共有結合であり;
    は、共有結合であり;
    6aは、以下の構造の基
    Figure 0005372751
    あり、ここで、
    10 およびR 11 は、各々独立して、Hまたはアルキルであり、rは0、1、または2であり
    は、以下の構造の基
    Figure 0005372751
    あり、ここで、
    およびA は、各々Oであり;
    15 およびR 16 は、各々Hであり;
    tは、1、2、または3であり;
    vは、1、2、3、または4であり;
    wは、1であり
    mは、0であり;そして
    nは、1である、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  10. は、アルキレンであり;
    は、N(R)であり;
    は、共有結合であり;
    は、アルキルであり;
    6aは、以下の構造の基
    Figure 0005372751
    あり、ここで、
    10 およびR 11 は、各々独立して、Hまたはアルキルであり、rは0、1、または2であり
    は、CO(O)Rであり;
    は、Hであり;
    は、メチルであり;
    mは、1であり;そして
    nは、1である、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  11. Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    Figure 0005372751
    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
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