JP5371895B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧の降圧等の変換を装置内で行う変換部と、回転体を回転させるモータを有する複合機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置は、制御基板(制御部)を有する。そして、制御部には、IC回路、CPU、メモリ、ASIC等、主として直流で動作する電子部品、素子等のデバイスが設けられる。これらのデバイスでは、駆動に要する電圧(電源電圧)が異なる場合がある(例えば、CPUは、DC3.3V、メモリはDC1.8V等)。そのため、画像形成装置内で、電圧値が異なる複数種の直流電圧を生成することが求められる場合がある。そこで、複数種の直流電圧生成のため、例えば、直流電圧の変換を行うDC−DCコンバータが設けられることがある。
そして、特許文献1には、DC−DCコンバータが搭載された画像形成装置が記載されている。具体的に、特許文献1には、負荷に所定の第1DC電圧の出力を供給する複数のDC−DCコンバータ及びDC−DCコンバータを選択的に負荷に接続する選択手段を有する画像形成装置用電源装置と、この画像形成装置用電源装置を搭載した画像形成装置が記載されている。この構成により、待機状態における消費電力を効果的に抑制しようとする(特許文献1:請求項1、請求項11、段落[0037]等参照)。
特開2004−012868
まず、DC−DCコンバータは、過電流保護回路を有する等、過電流保護機能を有することがある。例えば、過電流は、短絡等に起因して生ずる。もし、過電流が変換部(電圧変換回路)やデバイスに流れると、内部の素子や回路が破壊されることがある。そこで、過電流保護回路は、変換部の許容範囲を超えるような過電流発生を検知する。更に、過電流保護回路が過電流発生を検知すると、変換部は、出力を停止する(シャットダウンする)。
このシャットダウンが生ずると、変換部から電力の供給を受けるデバイスは、即座に動作を停止する。ここで、例えば、シャットダウンで電力供給が停止されるデバイスが、不揮発性のメモリ(例えば、EEPROM)である場合、記憶させておくべきデータを記憶させる前に、停止してしまう場合がある。言い換えると、シャットダウン発生時、EEPROM等にデータを退避させ記憶させることができないという問題がある。又、例えば、EEPROMのデータ更新中にシャットダウンが生ずれば、EEPROM内のデータの破損も生じ得るという問題もある。
ここで、特許文献1を見ると、過電流に関する記載は一切無い。又、特許文献1記載の電源装置には、電圧検知回路や電流検知手段が設けられ(特許文献1:段落[0023]や[0025]等参照)、これらにより過電流発生を検知できる可能性はある。しかし、特許文献1記載の発明は、電圧検知回路や電流検知手段で画像形成装置が作動中か、待機状態であるかを判断し、判断結果に基づき、使用するDC−DCコンバータが切り替えられるのみである。従って、過電流発生でDC−DCコンバータのシャットダウンが生じても、データを退避させることができない。即ち、上記の問題に対応できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、過電流検知による変換部の出力のシャットダウンが生じても、データを退避完了まで、シャットダウンが生じた変換部から電力の供給を受けるデバイスへの給電を維持し、データの退避を確実に行うことを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る画像形成装置は、商用電源と接続され、直流電圧を生成する電源部と、画像形成装置内の基板に設けられるデバイスと、前記電源部が生成した直流電圧を変換して前記デバイス用の電圧を生成するとともに、出力のフィードバックに基づき過電流発生を検知する過電流保護回路を有する変換部と、画像形成装置内の部材を回転させるモータと、前記モータの回生電流を前記デバイスに導く状態と導かない状態の切り替えを行うためのスイッチ部と、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、を有し、前記変換部は、過電流発生を検知した場合、前記デバイスへの電力供給を停止するとともに、前記スイッチ制御部に過電流発生信号を送信し、前記スイッチ制御部は、前記過電流発生信号を受けた場合、前記スイッチ部を制御して前記モータの回生電流を前記デバイスに導くこととした。
この構成によれば、スイッチ制御部は、過電流発生信号を受けた場合、スイッチ部を制御してモータの回生電流をデバイスに導く状態とするので、モータの回生電流に基づく電力がデバイスに供給される。これにより、変換部でシャットダウンが生じても、データを退避して、例えば、EEPROM等の不揮発性メモリに記憶させるまで、デバイスに電力を供給し、駆動させ続けることができる。又、不揮発性メモリへの書き込み中のシャットダウンによるデータの破損も生じない。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記スイッチ部と前記デバイスの間に、前記モータの回生電流を蓄える蓄電部が設けられることとした。この構成によれば、モータの回生電流を蓄える蓄電部を備えるので、確実にデータを退避してメモリに記憶させるまで、デバイスに電力を供給し駆動させ続けることができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、前記蓄電部の出力側に、前記蓄電部の出力電圧を前記デバイス用の電圧に変換する電圧変換回路が設けられることとした。この構成によれば、電圧変換回路が設けられるので、モータの駆動電圧や逆起電力の大きさによらずに、変換部のシャットダウン時に、適切な電圧でデバイスへの電力供給を行うことができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至の発明において、前記スイッチ制御部は、前記過電流発生信号を受けるまで、前記スイッチ部を制御して、前記デバイスに前記モータの回生電流を導かない状態とし、前記過電流発生信号を受けたとき、前記スイッチ部を制御して、前記デバイスに前記モータの回生電流を導く状態とすることとした。
この構成によれば、スイッチ制御部は、過電流発生信号を受けるまで、スイッチ部を制御して、デバイスにモータの回生電流を導かない状態とし、過電流発生信号を受けたときに、スイッチ部を制御して、デバイスにモータの回生電流を導く状態とする。このように変換部がシャットダウンしたとき、モータに回生電流が生ずれば、その回生電流を送り込むことによって、デバイスに電力を供給することができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項2又は3の発明において、前記スイッチ部として、前記モータと前記蓄電部間に接続される第1スイッチ部と、前記蓄電部と前記デバイス間に接続される第2スイッチ部とが設けられ、前記過電流発生信号を受ける前、前記スイッチ制御部は、前記第2スイッチ部を制御して、電力が前記蓄電部から前記デバイスに供給されない状態としつつ、前記第1スイッチ部を制御して、モータの回生電流が蓄電部に貯えられる状態とし、回生電流による前記蓄電部での充電完了後、前記モータと前記蓄電部とが接続されない状態とし、前記過電流発生信号を受けたとき、前記スイッチ制御部は、前記第2スイッチ部を制御して、電力が前記蓄電部から前記デバイスに供給される状態とすることとした。
この構成によれば、スイッチ部は、2種類であり、蓄電部での充電完了後、スイッチ制御部は、過電流発生信号を受けた場合、第2スイッチ部を蓄電部とデバイスとを接続する状態とする。これにより、シャットダウンが生じても、電力が蓄電部からデバイスに供給される。又、予め蓄電部にエネルギーが蓄えられるので、変換部がシャットダウンしたときのモータの駆動状態を問わず、デバイスに電力が供給される。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、前記デバイスは、メモリ、CPU、ASICのうち1つ、又は、複数の組み合わせであることとした。
この構成によれば、変換部がシャットダウンしても、データを退避してメモリに記憶させるまで、メモリ、CPU、ASIC等、データの退避に必要な部品、素子を駆動させることができる。これにより、メモリ、CPU、ASIC等に電力を供給する複数の変換部でシャットダウンがほぼ同時に生じても、確実に退避すべきデータをメモリに記憶させることができる。
この構成によれば、過電流検知によるDC−DCコンバータ等の変換部の出力のシャットダウンが生じても、データを退避完了まで、デバイスへの給電が維持される。これにより、データの退避が確実に行われる。
第1の実施形態に係る複合機の模型的正面断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成部の一部拡大模型的断面図である。 第1の実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例のブロック図である。 第1の実施形態に係る複合機内での配電系統の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るDC−DCコンバータと回生電流の利用したEEPROMの駆動ための構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態の各DC−DCコンバータの回路部の一例を示す回路図である。 第2の実施形態に係るDC−DCコンバータと回生電流を利用したEEPROM等の駆動ための構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るDC−DCコンバータと回生電流を利用したEEPROM等の駆動ための構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図6を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の構成)
まず、図1及び図2を用い、第1の実施形態に係る複合機100(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の模型的正面断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成部2の一部拡大模型的断面図である。
図1に示すように、複合機100の最上部に、原稿を押さえる原稿カバー101が設けられ、その下方に、入力デバイスとして原稿を読み取り、原稿の画像データを出力する画像読取部102が配される。又、複合機100の内部には、給紙部1a、搬送路1b、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーを用いてトナー像を形成する画像形成部2、中間転写部3a、定着部3b等が配される。
尚、複合機100の正面前方には、複合機100の動作開始を指示するためのスタートキー1cや、タッチパネル式の液晶表示部1dを有する操作パネル1eが設けられる(図1に破線で図示)。例えば、操作パネル1eは、使用者の設定指示を受け付け、複合機100の状態などの情報伝達の表示を行う。又、複合機100の使用者や、メンテナンスを行うサービスマンは、操作パネル1eを操作し、複合機100に関する各種設定を行える。
給紙部1aは、記録媒体として普通紙、再生紙、ラベル用紙、OHPシート等の各種用紙(A4、B4等の各サイズの用紙に対応)を収納し、画像形成の際、用紙を供給する。又、給紙部1aには、給紙モータM1a(モータに相当、図3参照)で駆動する給紙ローラ10が設けられ、給紙ローラ10の回転により、用紙が1枚ずつ供給される。搬送路1bは、供給された用紙を排出トレイ11まで搬送する。そのため、搬送路1bには、搬送ローラ対12等が複数設けられる。各搬送ローラ対12(12a〜12c)は、例えば、搬送モータM1b(モータに相当、図3参照)によって回転駆動する。
次に、図1及び図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の画像形成部2を説明する。画像形成部2は、画像データに基づき記録媒体に印刷を行うため画像(トナー像)を形成する。そして、画像形成部2は、図1に示すように、4つの画像形成ユニット20K(ブラック)、20Y(イエロー)、20C(シアン)、20M(マゼンタ)と、画像データに基づき、帯電後の感光体ドラム21の走査・露光を行って、静電潜像を形成する露光装置22等で構成される。
このように、本実施形態の複合機100は、複数色のトナーを用いてカラー画像を形成可能である。尚、各画像形成ユニット20は、使用するトナーの色が異なるが、基本的構成は同様であるので、以下の説明では、1つの画像形成ユニット20を抽出して説明し、特に説明する場合を除き、各画像形成ユニット20についてK、Y、C、Mの記号は省略する。
そして、図2に示すように、各画像形成ユニット20は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持され、メインモータM2(モータに相当、図3参照)等により、所定の方向に回転駆動される像担持体としての感光体ドラム21を備える。又、感光体ドラム21の周囲には、帯電装置23、現像装置24、清掃装置25などが配される。
帯電装置23は、感光体ドラム21の表面を帯電させる。露光装置22は、帯電後の感光体ドラム21表面を画像データにあわせ走査・露光し、静電潜像を形成する。そして、現像装置24は、トナーを担持し、トナーを感光体ドラム21に飛翔させるため、所定の電圧(現像バイアス)が印加される現像ローラ24aを備える。現像装置24は静電潜像にトナーを供給してトナー像を現像する(可視像化する)。清掃装置25は、感光体ドラム21の表面を清掃する。これらの構成により、トナー像が各感光体ドラム21の周面に形成され、トナー像は、中間転写部3aに1次転写される。尚、現像装置24には、トナー補給用のコンテナ24bが補給管24cにより接続される。
図1に戻り、説明を続ける。中間転写部3aは、画像形成部2の上方に設けられる。中間転写部3aは、画像形成部2が形成したトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行う。そして、中間転写ベルト31は、下側の外周面と各感光体ドラム21が当接するように、駆動ローラ32、従動ローラ33、4本の1次転写ローラ34等に張架される。駆動ローラ32には駆動モータM3a(モータに相当、図3参照)、ギア等の駆動手段(不図示)が接続される。中間転写ベルト31は、この駆動ローラ32の回転で図1において時計方向(矢印方向)に周回する。ここで、各1次転写ローラ34は、各感光体ドラム21に対向して1本ずつ回転可能に配される。又、各1次転写ローラ34に所定の大きさの電圧(転写バイアス)が印加される。電圧印加により、各色のトナー像が各感光体ドラム21から中間転写ベルト31に1次転写される。この1次転写の際、各色のトナー像はずれなく重ね合わせられる。
そして、中間転写ベルト31に当接し、駆動ローラ32に対向し、回転可能に支持される2次転写ローラ35が中間転写部3aに設けられる。2次転写ローラ35と中間転写ベルト31のニップに用紙とトナー像が進入した際、所定の電圧(転写バイアス)が2次転写ローラ35に印加され、トナー像は用紙に2次転写される。ベルトクリーニング装置36は、残トナー等を中間転写ベルト31から除去し、清掃する。
定着部3bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。用紙は、定着部3bの加熱ローラ37と加圧ローラ38のニップを通過する際に加圧・加熱され、トナー像が用紙に定着する。尚、加熱ローラ37と加圧ローラ38は、定着モータM3b(モータに相当、図3参照)からの駆動力を受けて回転する。その後、用紙は排出トレイ11に排出され、画像形成が完了する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3に基づき本発明の第1の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複合機100は、内部に制御部4を有する。制御部4は、複数の電子部品や素子が取り付けられた基板として構成される。尚、図3では、制御部4は1つとして図示するが、制御部4は、制御や画像処理を行うメイン制御部と、各種回転体を回転させるモータM等のON/OFF等を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。
そして、制御部4は、画像形成部2や中間転写部3a等を制御し、複合機100全体の制御を司る。例えば、制御部4は、CPU41(デバイスに相当)、記憶部42、ASIC43(デバイスに相当)等から構成される。即ち、画像形成装置内の基板(制御基板)には、デバイスが設けられる。CPU41は、中央演算処理装置であり、記憶部42に格納され、展開される制御プログラムに基づき複合機100の各部の制御や演算を行う。
記憶部42は、例えば、EEPROM44(Electrically Erasable PROM、デバイスに相当)、RAM45(Random Access Memory、デバイスに相当)、HDD46(Hard disk drive、デバイスに相当)、フラッシュROM47(デバイスに相当)等の半導体や磁気の揮発性と不揮発性の記憶装置を組み合わせで構成される。記憶部42は複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像読取部102で読み取られた画像データ等を記憶できる。
具体的に、例えば、不揮発性のEEPROM44は、印刷枚数や、印刷においてトナーをのせたドット数等のカウント値を色ごとに記憶し、又、更新する。例えば、感光体ドラム21や現像装置24や定着部3bは、使用による摩耗等で性能が低下する場合がある(例えば、濃度の低下等)。そこで、感光体ドラム21等は、寿命が設定される。寿命に到達したか否かは、使用を開始してからの累計印刷枚数によって判断される(例えば、数万枚)。この寿命到達を知る上での各色、各部材に対しての累計印刷枚数をEEPROM44は記憶する。例えば、白黒印刷がなされた場合、ブラックの画像形成ユニット20Kの感光体ドラム21や現像装置24の累計印刷枚数がカウントアップされる。一方、例えば、フルカラー印刷がなされた場合、全ての画像形成ユニット20の感光体ドラム21や現像装置24の累計印刷枚数がカウントアップされる。
又、ドットのカウント値は、補給用のトナーを収容するコンテナ24bでのトナー切れ検知のために用いられることがある。ドットにトナーをのせれば、トナーが消費される。例えば、1ドット当たりのトナー消費量の目安を定め、コンテナ24bに収容されるトナー量を目安で割れば、コンテナ24bを装着してからの印刷可能なドット数が求められる。そして、印刷可能なドット数までカウントしたとき、制御部4は、コンテナ24bがトナー切れであると判断する。そして、例えば、制御部4は、操作パネル1eにコンテナ24b交換の必要性を示す表示を行わせる。尚、例えば、CPU41や、後述のASIC43が、1ページ当たりのドットのカウント値を求めればよい。
ASIC43(Application Specific Integrated Circuit)は、例えば、濃度変換や拡大縮小処理等、画像データに関する演算や処理に関する複数機能の回路をまとめた集積回路である。尚、ASIC43は、1つとは限らず、複数搭載されても良く、又、画像処理用のものに限らず、例えば、モータ制御等、他の用途のものでも良い。
そして、制御部4は、画像読取部102、給紙部1a、搬送路1b、画像形成部2、中間転写部3a、定着部3b、操作パネル1e等と接続され、記憶部42の制御プログラムやデータに基づき、例えば、各モータMの動作等、各部の動作を制御する。又、制御部4は、例えば、コピーに関する設定等の操作パネル1eへの入力内容を把握する。
又、制御部4には、I/F部48(インターフェイス部)が装着又は接続される。複合機100は、このI/F部48を利用し、ネットワーク等で、外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)と通信可能に接続される。これにより、複合機100は、外部のコンピュータ200から画像データや印刷設定データの送信を受け、印刷を行える(プリンタ機能)。又、画像読取部102で得られた結果に基づく画像データを外部のコンピュータ200に向けて送信することもできる(スキャン機能)。又、I/F部48にモデム機能を含め、公衆回線等を通じ、相手方FAX装置300とのデータの送受信や、受信データに基づき印刷することもできる(FAX機能)。
(配電系統)
次に、図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100内での配電系統の一例を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100内での配電系統の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、電源部49が本実施形態の複合機100に搭載される。電源部49は、例えば、商用電源に接続され電力の供給を受ける。そして、電源部49は交流から直流への整流、平滑、降圧等を行い、複数種の直流電圧を生成する(例えば、DC24VとDC5V)。即ち、電源部49は、商用電源と接続され、直流電圧を生成する。
電源部49は、例えば、各モータMへの供給用として、DC24Vを生成する。本実施形態のメインモータM2等の各モータMには、例えば、ブラシレスDCモータを用いることができるところ、例えば、電源部49は、各モータMにDC24Vで電力を供給する。
ここで、近年、CPU41、ASIC43やメモリの高速化や、省電力化、熱対策等の観点から、素子の駆動電圧は、低電圧化されつつある。例えば、メモリでの駆動電圧を下げると、メモリ内での信号の立ち上がり、立ち下がりに要する時間が短くなり、高速化が図れる場合がある。このような背景から、例えば、制御部4内のCPU41、ASIC43、EEPROM44、RAM45、フラッシュROM47、HDD46でそれぞれ、供給すべき駆動電圧(電源電圧)が異なる場合がある。言い換えると、制御部4の制御基板には、複数種の直流電圧を供給すべき場合がある(例えば、DC3.3V、DC2.5V、DC1.8V、DC1.2V等)。
そこで、本実施形態の複合機100では、電源部49は、例えば、DC5Vを生成する。そして、CPU41、ASIC43、EEPROM44、RAM45、フラッシュROM47との間に、それぞれDC−DCコンバータ6(DC−DCコンバータ6A〜6E、変換部に相当)を設け、各DC−DCコンバータ6が各素子用の駆動電圧(電源電圧)を生成する。
例えば、EEPROM44の電源としてのDC−DCコンバータ6Aは、DC5Vを降圧し、EEPROM44用の直流電圧V1(例えば、DC1.8V等)を生成する。又、CPU41用の電源としてのDC−DCコンバータ6Bは、DC5Vを降圧し、CPU41用の直流電圧V2(例えば、DC3.3VやDC2.5V等)を生成する。又、ASIC43用の電源としてのDC−DCコンバータ6Cは、DC5Vを降圧し、ASIC43用の直流電圧V3(例えば、DC3.3VやDC2.5V等)を生成する。又、RAM45用の電源としてのDC−DCコンバータ6Dは、DC5Vを降圧し、RAM45用の直流電圧V4(例えば、DC1.8VやDC1.5V等)を生成する。又、フラッシュROM47用の電源としてのDC−DCコンバータ6Eは、DC5Vを降圧して、フラッシュROM47用の直流電圧V5(例えば、DC2.5VやDC3.3V等)を生成する。
尚、例えば、HDD46には、5Vの直流電圧をそのまま供給するように、各部品に対してそのまま5Vを供給して良い場合は、DC−DCコンバータ6は設けなくても良い。又、例えば、DC−DCコンバータ6が生成する電圧が、EEPROM44にもRAM45にも供給できる場合など、1つのDC−DCコンバータ6が複数の部品に電圧を供給できれば、図4に示す例よりもDC−DCコンバータ6の設置数を減らしても良い。又、図4では、各DC−DCコンバータ6A〜6Eは、制御部4とは別として示しているが、各DC−DCコンバータ6A〜6Eは、制御部4が搭載された基板上に設けられても良い。
(変換部の構成と基本的な動作)
次に、図5、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る変換部としてのDC−DCコンバータ6の構成と基本的な動作の一例を説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係るDC−DCコンバータ6Aと回生電流の利用したEEPROM44の駆動ための構成の一例を示すブロック図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係る各DC−DCコンバータ6の回路部62の一例を示す回路図である。尚、本実施形態の各DC−DCコンバータ6(6A〜6E)は、出力電圧は異なるが、構成としては同様でよい。そこで、本説明ではDC−DCコンバータ6Aを例に挙げ説明する。尚、DC−DCコンバータ6B〜6EもDC−DCコンバータ6Aの説明を適用できる。
まず、図5に示すように、本実施形態のDC−DCコンバータ6Aには、コントローラ61と回路部62が設けられる。図6に示すように、回路部62は、例えば、半導体スイッチとしてのFET63(トランジスタでもよい)、コイル64、コンデンサ65、ダイオード67等で構成される。回路部62のFET63のON/OFFタイミングを制御する(デューティ比を制御する)ことで、所望の電圧が出力される。例えば、本説明では、DC−DCコンバータ6AはEEPROM44に接続され、DC−DCコンバータ6の回路部62の出力電圧V1は、DC1.8Vである。
コントローラ61は、まず、回路部62のFET63のスイッチングを行う。又、コントローラ61に、DC−DCコンバータ6Aの出力のフィードバックが入力される。そして、コントローラ61は、フィードバックに基づき、FET63のON/OFFにおけるデューティ比を制御して、DC−DCコンバータ6Aの出力電圧がほぼ一定となるように制御する。
又、コントローラ61には、過電流保護回路66が設けられる。過電流は、例えば、短絡した際に流れる。そして、過電流が流れると、DC−DCコンバータ6Aの回路部62やEEPROM44を破損してしまう場合がある。そこで、コントローラ61の過電流保護回路66は、例えば、電流を電圧に変換するなどして、過電流の発生を検知する。そして、過電流の発生が検知されると、コントローラ61は、FET63をOFFし、強制的にDC−DCコンバータ6Aの出力を停止させる。即ち、DC−DCコンバータ6(変換部)は、電源部49が生成した直流電圧を変換してデバイス用の電圧を生成するとともに、出力のフィードバックに基づき過電流発生を検知する過電流保護回路66を有する。又、過電流保護回路66は、過電流検知したとき、後述のスイッチ制御部8に向けて過電流が発生した旨の過電流発生信号S1を送信する。
(回生電流の利用)
次に、図5を利用して、モータMの回生電流を利用したEEPROM44の駆動の一例を説明する。
過電流検知でDC−DCコンバータ6Aが停止すると、EEPROM44への電力供給が停止される。そうすると、EEPROM44も動作を停止してしまう。又、EEPROM44が停止すれば、CPU41等もエラー発生として停止しかねない。そうすると、各色、各部材に対しての累計印刷枚数や、ドットのカウント値等の継続的な更新がなされ、退避すべきデータをEEPROM44に記憶させることができなくなる。
そこで、本実施形態の複合機100では、DC−DCコンバータ66が停止した場合、モータMの回生電流をEEPROM44に供給する。これにより、各色、各部材に対しての累計印刷枚数や、ドットのカウント値等のシャットダウン時でも記憶させるべきデータをEEPROM44に記憶させるまで、EEPROM44に電力を供給する。
モータMとしては、上述の給紙部1aの給紙モータM1a、搬送路1bの搬送モータM1b、画像形成部2のメインモータM2、中間転写部3aの駆動モータM3a、定着部3bの定着モータM3bのいずれでも良い。そこで、以下では、単に「モータM」と称して説明する。即ち、モータMは、画像形成装置(複合機100)内の部材を回転させるものである。
そして、モータMに対しては、例えば、電源部49に接続され、24Vの供給を受けモータMのON/OFFを制御するドライバIC51が設けられる。このドライバIC51は、制御部4の指示を受け、印刷時にモータMを回転させる。ここで、モータMには、コイルが含まれるので、モータMを停止させた際(電力供給を停止させた際)、発電機として機能し回生電流が生ずる。この回生電流を利用してEEPROM44に電力を供給する。
まず、スイッチ部7Aは、3端子を有し、入力端子は、ダイオード52を経てモータMと接続される。又、スイッチ部7Aの2つの出力端子のうち、一方には、蓄電機能を有する蓄電部5が他方には、例えば、ドライバIC51が接続される。このスイッチ部7Aを制御するため、スイッチ部7Aと接続されるスイッチ制御部8(例えば、スイッチ部制御用のドライバやチップ)が設けられる。
スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けるまで、スイッチ部7Aを制御し、モータMとドライバIC51を接続する(図5において破線で図示)。この時、ダイオード52は、フライホイールダイオードとして機能する。一方、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けると、瞬時に、モータMからの回生電流が蓄電部5に流れ込むように、スイッチ部7Aを動作させる(図5において、実線で図示、又、モータMの回生電流の利用経路を2点鎖線で図示)。即ち、スイッチ部7Aは、モータMとデバイス間に設けられ、モータMの回生電流をデバイスに導く状態と導かない状態の切り替えを行うためのものである。又、スイッチ制御部8は、スイッチ部7Aを制御する。更に、変換部(例えば、DC−DCコンバータ6A)は、過電流発生を検知した場合、デバイスへの電力供給を停止するとともに、スイッチ制御部8に過電流発生信号S1を送信し、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けた場合、スイッチ部7Aを制御してモータMの回生電流をデバイス(EEPROM44)に導く。
より具体的には、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けるまで、スイッチ部7Aを制御して、デバイスにモータMの回生電流を導かない状態とし、過電流発生信号S1を受けたとき、スイッチ部7Aを制御して、デバイスにモータMの回生電流を導く状態とする。
例えば、印刷ジョブの実行中や完了直後、累計印刷枚数やドットのカウント値をEEPROM44に更新して記憶させる場合がある。例えば、ジョブの完了直後は、モータMがまもなく停止するといったタイミングである。そのため、シャットダウンによってDC−DCコンバータ6Aが停止したときに、モータMを停止させても大きな不都合は生じない場合もある。そこで、図5に示すように、過電流発生信号S1を受けたため、モータMを停止させる指示(モータ停止信号S2)をドライバIC51に与え、スイッチ制御部8とドライバIC51を接続する信号線L1を設けても良い。例えば、ドライバIC51は、モータ停止信号S2を受けると、即座にモータMを停止させる。
モータMの回生電流を蓄える蓄電部5は、スイッチ部7Aとデバイス(EEPROM44)の間に設けられる。蓄電部5には、例えば、スーパキャパシタを用いることができる。又、EEPROM44に印加する直流電圧の平滑化も期待できる。尚、蓄電部は蓄電機能があればよい。尚、蓄電部5を設けなくても、モータMの回生電流だけでデータの退避完了まで、EEPROM44等を駆動させることができれば、蓄電部5を省いた構成としてもよい。
そして、蓄電部5には、電圧変換回路9A(例えば、3端子レギュレータ)が接続される。即ち、蓄電部5の出力電圧をデバイス用(EEPROM44用)の電圧に変換する電圧変換回路9Aは、蓄電部5の出力側(デバイス側)に設けられる(電圧変換回路9Aは、デバイスと蓄電部5に接続される)。これにより、例えば、EEPROM44は、モータMの回生電流に基づく電力の供給を受け、少なくとも、シャットダウン時でも記憶させるべきデータをEEPROM44に記憶させるまでの時間(例えば、数ミリ秒)駆動できる。
このようにして、第1の実施形態によれば、過電流発生によって、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けた場合、スイッチ部7Aを制御してモータMの回生電流をデバイスに導く状態とするので、モータMの回生電流に基づく電力がデバイス(例えば、EEPROM44)に供給される。これにより、変換部(例えば、DC−DCコンバータ6A)でシャットダウンが生じても、データを退避して、例えば、EEPROM44等の不揮発性メモリに記憶させるまで、デバイスに電力を供給し、駆動させ続けることができる。又、不揮発性メモリへの書き込み中のシャットダウンによるデータの破損も生じない。
又、モータMの回生電流を蓄える蓄電部5を備えるので、確実に、データを退避してメモリに記憶させるまで、デバイスに電力を供給し、駆動させ続けることができる。又、電圧変換回路9が設けられるので、モータMの駆動電圧や逆起電力の大きさによらずに、変換部(例えば、DC−DCコンバータ6)のシャットダウン時に、適切な電圧でデバイスへの電力供給を行うことができる。又、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けるまで、スイッチ部7Aを、デバイスにモータMの回生電流を導かない状態とし、過電流発生信号S1を受けたとき、スイッチ部7Aを、デバイスにモータMの回生電流を導く状態とするので、変換部がシャットダウンしたとき、モータMに回生電流が生ずれば、その回生電流を送り込むことによって、デバイスに電力を供給することができる。
(第2の実施形態)
次に、図7に基づき、第2の実施形態を説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るDC−DCコンバータ6と回生電流を利用したEEPROM44等の駆動ための構成の一例を示すブロック図である。第1の実施形態では、モータMの回生電流に基づき、EEPROM44にのみ電力を供給する例を示した。本実施形態では、EEPROM44以外の制御部4(制御基板上)の部品、素子に、回生電流に基づき、電力の供給を行う場合を説明する。尚、他の点については、第1の実施形態に示した複合機100と同様の構成でよく、共通する部分については説明、図示を省略し、同じ符号を付す。
例えば、短絡等により、複数のDC−DCコンバータ6で同時に過電流が検知され、複数のDC−DCコンバータ6がほぼ同時に停止してしまう場合もあり得る。このとき、例えば、CPU41とRAM45とEEPROM44など、複数の部品、素子で同時に電力供給が停止されれば、尚更のこと、各色、各部材の累計印刷枚数や、ドットのカウント値等のシャットダウン時でも記憶させるべきデータをEEPROM44に記憶させておくことが難しくなる。
そこで、本実施形態では、EEPROM44に対してだけではなく、例えば、CPU41、ASIC43、RAM45、フラッシュROM47といった、制御部4(制御基板)の複数の部品にモータMの回生電流に基づき電力を供給する。具体的に、CPU41、ASIC43、RAM45、フラッシュROM47と蓄電部5との間に電圧変換回路9B〜9E(例えば、3端子レギュレータ)を設け、CPU41、ASIC43、RAM45、フラッシュROM47用の適切な電圧にした上で、CPU41等に電力が供給される。即ち、モータMから回生電流に基づく電力が供給されるデバイスは、メモリ、CPU41、ASIC43等のうち1つ、又は、複数の組み合わせといえる。
これにより、短絡等の過電流で、複数のDC−DCコンバータ6(6A〜6E)からの電力供給が停止されても、的確に、各色、各部材の累計印刷枚数や、ドットのカウント値をEEPROM44に記憶させて退避することができる。
このようにして、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、複数の変換部(DC−DCコンバータ6A等)が同時にシャットダウンしても、データを退避してメモリに記憶させるまで、メモリ、CPU41、ASIC43等、データの退避に必要な部品、素子を駆動させることができる。これにより、メモリ、CPU41、ASIC43等に電力を供給する複数の変換部でシャットダウンがほぼ同時に生じても、確実に退避すべきデータをメモリに記憶させることができる。
(第3の実施形態)
次に、図8に基づき、第3の実施形態を説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るDC−DCコンバータ6と回生電流を利用したEEPROM44等の駆動ための構成の一例を示すブロック図である。
尚、第1の実施形態では、モータMの回生電流に基づき、EEPROM44にのみ電力を供給する例を示した。第2の実施形態では、モータMの回生電流に基づき、EEPROM44以外の部品、素子にも電力を供給できる例を示した。そして、本実施形態では、モータMの回生電流を予め蓄電部5にエネルギーとして貯めておき、DC−DCコンバータ6A等が停止した際に、エネルギーを開放し、EEPROM44等に電力を供給する例を示す。尚、他の点については、第1、第2の実施形態に示した複合機100と同様の構成でよく、共通する部分については説明、図示を省略し、同じ符号を付す。
まず、本実施形態では、例えば、モータMと蓄電部5間にスイッチ部7A(第1スイッチ部に相当)を設け、蓄電部5と電圧変換回路9A間(EEPROM44間でも良い)にスイッチ部7B(第2スイッチ部に相当)を設ける(計2つ)。尚、スイッチ部7Bは、開閉動作を行えればよいので、半導体スイッチ(例えば、FET)を用いることができる。
そして、スイッチ制御部8は、例えば、主電源投入してから最初のジョブ実行によってモータMを停止させた際、まず、スイッチ部7Aを、実線に示す位置とする。これにより、回生電流が蓄電部5に貯えられる。尚、スイッチ制御部8は、スイッチ部7Bは、開いた状態(破線で示す。導通させない状態)としておく。
又、蓄電部5に回生電流が蓄えられた後(充電された後)、スイッチ制御部8は、スイッチ部7Aを制御して、モータMと蓄電部5の接続を解き、例えば、モータMとドライバIC51とが接続された状態とする。一方、スイッチ制御部8は、スイッチ部7Bは、開いた状態(破線で示す導通させない状態)のままとする。これにより、蓄電部5にエネルギーが貯えられた状態で維持される。
尚、モータMを停止させてから蓄電部5が十分に充電されるまでの時間(充電時間)は、用いる蓄電部5の容量とモータMの逆起電力により異なるが、予め実験等により把握することができる。そして、例えば、ドライバIC51から、例えば、スイッチ制御部8にモータMをOFFしたことを伝える信号を入力する(モータOFF信号S3)。スイッチ制御部8は、タイマ機能を有し、モータOFF信号S3を受けた後、充電時間を計り、モータOFF信号S3を受けてから、充電時間経過後に、モータMと蓄電部5の接続を解く。
そして、スイッチ制御部8は、過電流保護回路66から過電流発生信号S1を受けると、スイッチ部7Bを閉じさせ、蓄電部5に貯えられたエネルギーを電圧変換回路9Aに流れ込ませる。これにより、過電流発生によって、DC−DCコンバータ6Aが停止しても、累計印刷枚数等のデータを記憶させるまでEEPROM44を動作させることができる。
即ち、スイッチ部7として、モータMと蓄電部5間に接続される第1スイッチ部7(スイッチ部7A)と、蓄電部5とデバイス間に接続される第2スイッチ部7(スイッチ部7B)とが設けられ、過電流発生信号S1をスイッチ制御部8が受ける前、スイッチ制御部8は、第2スイッチ部7(スイッチ部7B)を制御して、電力が蓄電部5からデバイス(例えば、EEPROM44)に供給されない状態としつつ、第1スイッチ部7(スイッチ部7A)を制御して、モータMの回生電流が蓄電部5に貯えられる状態とし、回生電流による蓄電部5での充電完了後、モータMと蓄電部5とが接続されない状態とし、過電流発生信号S1をスイッチ制御部8が受けたとき、スイッチ制御部8は、第2スイッチ部7(スイッチ部7B)を制御して、電力が蓄電部5からデバイス(例えば、EEPROM44)に供給される状態とする。
尚、図8に示すように、第2の実施形態と同様、スイッチ部7Bと電圧変換回路9Aの間には、EEPROM44用の電圧変換回路9Aの他、CPU41用等の電圧変換回路9B〜9Eを接続しても良い。これにより、より確実に、累計印刷枚数等のシャットダウン時でも記憶させるべきデータを記憶させるまでEEPROM44を動作させることができる。
このようにして、第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態による効果に加えて、スイッチ部7は、2種類であり、蓄電部5での充電完了後、スイッチ制御部8は、過電流発生信号S1を受けた場合、第2スイッチ部7(スイッチ部7B)を蓄電部5とデバイスとを接続する状態とする。これにより、シャットダウンが生じても、電力が蓄電部5からデバイスに供給される。又、予め蓄電部5にエネルギーが蓄えられるので、変換部(例えば、DC−DCコンバータ6A)がシャットダウンしたときのモータMの駆動状態を問わず、デバイス(EEPROM44等)に電力が供給される。
次に、他の実施形態を説明する。上記の実施形態では、EEPROM44とこれに接続されるDC−DCコンバータ6Aに対して、スイッチ部7Aやスイッチ部7B、スイッチ制御部8、蓄電部5を設ける例を示した。しかし、CPU41、ASIC43、RAM45、フラッシュROM47等の制御部4の各デバイスと、EEPROM44の駆動電圧(電源電圧)と異なる電圧を生成するDC−DCコンバータ6B〜6Eのそれぞれに対して、スイッチ部7Aやスイッチ部7B、スイッチ制御部8、蓄電部5を設けてもよい。これにより、例えば、EEPROM44への記憶、更新にCPU41による制御が必要な場合、CPU41に電力を供給するDC−DCコンバータ6Bでシャットダウンが生じても、記憶させるべきデータの記憶完了まで、CPU41等を動作させることができる。
又、上記の実施形態では、変換部としてDC−DCコンバータ6を例に挙げたが、例えば、変換部に3端子レギュレータを用いてもよい。この場合、変換部としての3端子レギュレータには、過電流保護回路66を設ける。又、過電流発生を過電流保護回路66が検知すれば、EEPROM44等、3端子レギュレータの出力電圧を受ける部品、素子へのラインを遮断するスイッチも設ける。言い換えると、DC−DCコンバータ6を3端子レギュレータと過電流保護回路66とスイッチからなる構成に置き換える。このように置き換えた場合でも、3端子レギュレータからEEPROM44等への電力供給が停止したとき、累計印刷枚数等のデータを記憶させるまでの時間を稼ぐことができる。
又、上記の実施形態では、スイッチ制御部8を設ける例を示したが、スイッチ制御部8は、例えば、CPU41であってもよく、スイッチ制御部8に代えて、CPU41がスイッチ部7の制御を行うようにしても良い。言い換えると、CPU41をスイッチ制御部8として用いてもよい。
又、上記の実施形態では、シャットダウン時でも記憶させるべきデータの記憶させるメモリとしてEEPROM44を例に挙げたが、記憶先としては、フラッシュROM47等、他のメモリでもよい。この場合、フラッシュROM47に対し、スイッチ部7、スイッチ制御部8、蓄電部5等を設ければよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、装置内で直流電圧の変換を行う画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 4 制御部(基板)
41 CPU(デバイスの一種) 43 ASIC(デバイスの一種)
44 EEPROM(デバイスの一種) 45 RAM(デバイスの一種)
46 HDD(デバイスの一種)
47 フラッシュROM(デバイスの一種)
49 電源部 5 蓄電部
6(6A、6B、6C、6D、6E) DC−DCコンバータ(変換部)
6A DC−DCコンバータ(EEPROM44用)
6B DC−DCコンバータ(CPU41用)
6C DC−DCコンバータ(ASIC43用)
6D DC−DCコンバータ(RAM45用)
6E DC−DCコンバータ(フラッシュROM47用)
66 過電流保護回路
7A スイッチ部(スイッチ部7、第1スイッチ部)
7B スイッチ部(第2スイッチ部) 8 スイッチ制御部
9 電圧変換回路 9A 電圧変換回路(EEPROM44用)
9B 電圧変換回路(CPU41用)
9C 電圧変換回路(ASIC43用)
9D 電圧変換回路(RAM45用)
9E 電圧変換回路(フラッシュROM47用)
M モータ M1a 給紙モータ(モータ)
M1b 搬送モータ(モータ) M2 メインモータ(モータ)
M3a 駆動モータ(モータ) M3b 定着モータ(モータ)

Claims (6)

  1. 商用電源と接続され、直流電圧を生成する電源部と、
    画像形成装置内の基板に設けられるデバイスと、
    前記電源部が生成した直流電圧を変換して前記デバイス用の電圧を生成するとともに、出力のフィードバックに基づき過電流発生を検知する過電流保護回路を有する変換部と、
    画像形成装置内の部材を回転させるモータと、前記モータの回生電流を前記デバイスに導く状態と導かない状態の切り替えを行うためのスイッチ部と、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、を有し、
    前記変換部は、過電流発生を検知した場合、前記デバイスへの電力供給を停止するとともに、前記スイッチ制御部に過電流発生信号を送信し、前記スイッチ制御部は、前記過電流発生信号を受けた場合、前記スイッチ部を制御して前記モータの回生電流を前記デバイスに導くことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スイッチ部と前記デバイスの間に、前記モータの回生電流を蓄える蓄電部が設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記蓄電部の出力側に、前記蓄電部の出力電圧を前記デバイス用の電圧に変換する電圧変換回路が設けられることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記スイッチ制御部は、前記過電流発生信号を受けるまで、前記スイッチ部を制御して、前記デバイスに前記モータの回生電流を導かない状態とし、前記過電流発生信号を受けたとき、前記スイッチ部を制御して、前記デバイスに前記モータの回生電流を導く状態とすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記スイッチ部として、前記モータと前記蓄電部間に接続される第1スイッチ部と、前記蓄電部と前記デバイス間に接続される第2スイッチ部とが設けられ、
    前記過電流発生信号を受ける前、
    前記スイッチ制御部は、前記第2スイッチ部を制御して、電力が前記蓄電部から前記デバイスに供給されない状態としつつ、前記第1スイッチ部を制御して、モータの回生電流が蓄電部に貯えられる状態とし、回生電流による前記蓄電部での充電完了後、前記モータと前記蓄電部とが接続されない状態とし、
    前記過電流発生信号を受けたとき、
    前記スイッチ制御部は、前記第2スイッチ部を制御して、電力が前記蓄電部から前記デバイスに供給される状態とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 前記デバイスは、メモリ、CPU、ASICのうち1つ、又は、複数の組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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