JP5370353B2 - 通信システム、転送ノード、移動ノード、サーバ装置、通信制御方法およびプログラム - Google Patents

通信システム、転送ノード、移動ノード、サーバ装置、通信制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動ノードが固定的に使用するアドレスと移動先のネットワークに依存するアドレスを管理サーバに登録することで移動通信を実現する通信システムと、そのシステムに用いられる転送ノード、移動ノードおよびサーバ装置と、通信制御方法と、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
移動通信を実現するための方法の一例として、RFC3344に記載されたMIP(Mobile Internet Protocol)がある。RFC3344は、“IP Mobility support for IPv4“、RFC3344、2002年8月、ネットワークワーキンググループ、<URL:http: //www.ietf.org/rfc/rfc3344>(閲覧日:平成20年1月17日)に紹介されている。
MIPでは、移動ノードであるMN(Mobile Node)は、ネットワーク接続時、ネットワーク移動時、および所定の時間経過時に、接続先のネットワークで取得したアドレスであるCoA(Care−of Address)と、MNに対し接続したネットワークに関わらず固定的に割当てられたHoA(Home Address)とを対応付けるための登録要求信号を管理サーバであるHA(Home Agent)に送る。
HAはこの登録要求信号により、HoAとCoAの対応関係を保持し、そのMNのHoA宛のトラフィックを代理で受信するとともに、カプセル化した上でCoAに転送する。これによりMNは、移動後においてもMNのHoAに送られたパケットを継続して受信することができ、移動通信が達成できる。
ここで、RFC3344では、CoAの使用に関して、MN自身に割当てられたCoAを利用する方法(Co−located CoAモード)と、転送ノードであるFA(Foreign Agent)が保持するCoAを複数のMNで共用する方法(FAモード)の2種類の方法を規定している。この内、FAモードの場合は、MNから送られた登録要求信号はFAを経由してHAに送られる。登録要求信号の応答となる登録応答信号もFAを経由してMNに送られる。
類似の技術として、Proxy Mobile IP(PMIP)というプロトコルが現在IETF(Internet Engineering Task Force)で検討されている。これは、PMIP Client、あるいはMAG(Mobile Access Gateway)と呼ばれるノードが、それらの配下に移動してきた移動ノードに代わって前述の登録要求信号をHA相当の役割をもったノードに送るという技術である。
PMIPについては、“WiMAX Forum/3GPP2 Proxy Mobile IPv4”、2007年9月20日、<URL:http: //tools. ietf. org/ html/ draft- leung- mip4- proxy- mode-04>(閲覧日:平成20年1月17日)、および、“Proxy Mobile IPv6”、2007年11月4日、NETLMM WG、<URL:http: //tools.ietf.org/html/draft-letf-netlmm-proxymip6-07>(閲覧日:平成20年1月17日)に紹介されている。
MIPやPMIPのように、移動ノードが登録要求信号を管理サーバに送り、管理サーバにHoAとCoAの対応関係を登録することで移動通信を可能とする移動通信システムを簡単に説明した。このシステムでは、上述したように移動ノード、PMIP Client、MAGは、ネットワーク接続時、ネットワーク移動時、および登録の失効を防止するために登録から所定の時間経過時のそれぞれの契機に登録要求信号を管理サーバに送信する必要がある。
しかしながら、上記メカニズムにより移動通信を可能とする移動通信システムを、携帯電話網のように大規模なシステムに適用すると、管理対象となる移動ノードの数が膨大なものとなる。さらに、それぞれの移動ノードは、上述のいくつかの契機で登録要求信号を管理サーバに送信するため、管理サーバの登録要求信号および登録応答信号を処理するための負荷が非常に大きくなるという問題があった。
これを解決する1つの方法として、送信対象の信号を集約してから送信する方法がある。これは、帯域の効率化が重要な無線分野など、多くの分野で一般に使われている方法である。信号の集約により、個別の信号で重複する情報を省略でき、さらに処理すべき信号数が減らせる。その理由は、信号の受信・送信処理は多くの場合、様々な処理モジュールが関与するので、仮に集約によるデータサイズの削減ができなかったとしても、信号数が減るだけで処理負荷は低減できるからである。そのため、伝送効率の向上や信号を処理するノードの負荷低減が見込める。
信号の集約は有効な方法ではあるが、例えば、受信した転送対象の信号を集約すると、集約を行っている期間は信号の転送を行わないので、その信号の応答が得られるまでのレーテンシが増大するという問題がある。信号を集約する方法を上述のMIPまたはPMIPに適用すると、移動ノードが移動した際の登録要求信号のレーテンシの増大は、多くのパケットロスの増大に繋がり、許容し難いサービス途絶が発生するという結果となる。
なお、特許第3972880号(以下では、特許文献1と称する)には、MR(Mobile Router)という移動ノードがルータとして動作する場合において、MRの配下に接続したノードに割当てた複数のアドレスをまとめた登録要求信号を送信する旨が記述されている。ただし、MRの場合は上述したように移動ノードが派生したものであるため、MRがネットワークを移動した際に、そのMRが管理するアドレスを一度にまとめた登録要求信号を送信すればよく、上述したレーテンシ増大の問題はそもそも発生しない。
複数の移動ノード毎に登録要求信号の送信契機がランダムに発生し、複数の移動ノードから送出される登録要求信号を集約している間、登録要求信号の送信を保留しなければならない場合に上記レーテンシの問題が発生するので、特許文献1の方法では本問題を解決することはできない。
本発明の目的の一例は、アドレスを管理するサーバにおける処理負荷を低減するとともに、移動ノードにおける通信品質の低下を抑制した通信システム、転送ノード、移動ノード、サーバ装置、通信制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することである。
本発明の一側面の通信システムは、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を送出する転送ノードと、転送ノードから登録要求信号を受信するサーバと、を有する通信システムであって、転送ノードは、登録要求信号の送信契機が発生すると、送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成してサーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成してサーバに送信し、サーバは、転送ノードから登録要求信号を受信する場合、登録要求信号が対象とする移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行い、転送ノードから集約登録要求信号を受信する場合、対象となる複数の移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行う構成である。
また、本発明の一側面の転送ノードは、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を、アドレスを管理するサーバに送信する転送ノードであって、登録要求信号の送信契機に含まれる情報を保存するための記憶部と、登録要求信号の送信契機が発生すると、送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成してサーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成してサーバに送信する制御部とを有する構成である。
また、本発明の一側面の移動ノードは、アドレスを管理するサーバと転送ノードを介して接続される移動ノードであって、自ノードのアドレスが格納された記憶部と、自ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号の種類を示す情報を含み、登録要求信号の送信契機となる信号をサーバ宛に転送ノードを介して送信する制御部と、を有する構成である。
また、本発明の一側面のサーバ装置は、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するサーバ装置であって、アドレスを登録するための記憶部と、転送ノードから登録要求信号を受信する場合、登録要求信号に含まれるアドレスを記憶部に登録する登録処理を行い、複数の登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を転送ノードから受信する場合、集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの登録処理を行う制御部と、を有する構成である。
また、本発明の一側面の通信制御方法は、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を送出する転送ノードと、転送ノードから登録要求信号を受信するサーバとによる通信制御方法であって、転送ノードは、登録要求信号の送信契機が発生すると、送信契機の種類を判定し、転送ノードは、判定した種類に応じて、登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成してサーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成してサーバに送信し、サーバは、転送ノードから登録要求信号を受信する場合、登録要求信号が対象とする移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行い、転送ノードから集約登録要求信号を受信する場合、対象となる複数の移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行うものである。
また、本発明の一側面のプログラムは、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を、アドレスを管理するサーバに送信するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、登録要求信号の送信契機が発生すると、送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成してサーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成してサーバに送信する処理をコンピュータに実行させるものである。
さらに、本発明の一側面のプログラムは、移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、転送ノードから登録要求信号を受信する場合、登録要求信号に含まれるアドレスを記憶部に登録する登録処理を行い、複数の登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を転送ノードから受信する場合、集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの登録処理を行う処理をコンピュータに実行させるものである。
図1は第1の実施形態の移動通信システムの一構成例を示すブロック図である。 図2は移動ノードの一構成例を示すブロック図である。 図3は転送ノードの一構成例を示すブロック図である。 図4は登録要求種類判定手段が登録要求信号の種類を判定する動作手順を示すフローチャートである。 図5は管理サーバ情報記録部に登録された情報の一例を示す表である。 図6は集約登録要求信号送信時刻の決定方法を説明するための図である。 図7は複数の移動ノードの登録要求信号に対して集約可否の決定方法を説明するための図である。 図8は集約情報記録部に登録される集約情報テーブルの一例を示す図である。 図9は第1の実施形態の管理サーバの一構成例を示すブロック図である。 図10は転送ノードが登録要求信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。 図11は転送ノードが集約登録要求信号を送信する際の動作手順を示すフローチャートである。 図12は転送ノードが登録応答信号または集約登録応答信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。 図13は管理サーバが登録要求信号または集約登録要求信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。 図14は第1の実施形態における移動通信システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。 図15は第1の実施形態における移動通信システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。 図16は第2の実施形態の転送ノードの一構成例を示すブロック図である。 図17は第2の実施形態の転送ノードが登録要求信号または集約登録要求信号の送信契機となる信号を受信した際の動作手順を示すフローチャートである。 図18は第2の実施形態の転送ノードが登録応答信号または集約登録応答信号を処理する際の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 移動ノード
200、200’ 転送ノード
300 管理サーバ
201、201’、305 通信部
202、202’、310 制御部
205、205’、325 記憶部
220、220’ 登録要求処理手段
240、240’ 登録応答処理手段
500 アクセスネットワーク
600 コアネットワーク
(第1の実施形態)
本実施形態の移動通信システムの構成を説明する。図1は本実施形態の移動通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の移動通信システムは、転送ノード200と、管理サーバ300とを有する。転送ノード200はアクセスネットワーク500およびコアネットワーク600のそれぞれと接続されている。移動ノード100がアクセスネットワーク500に接続されている。移動ノード100の通信相手となる通信ノード400がコアネットワーク600に接続されている。図1ではアクセスネットワークを1つだけ示しているが、アクセスネットワークが複数設けられており、移動ノード100の移動に伴って接続先のアクセスネットワークが変わる。
上記構成のうち、はじめに、移動ノード100について説明する。移動ノード100の構成および動作は、RFC3344で定義されたMobile Nodeと同様であるが、以下では、本発明に関連する部分について詳細に説明する。
図2は移動ノードの一構成例を示すブロック図である。図2に示すように、移動ノード100は、アクセスネットワーク500を介して信号を送受信する通信部110と、記憶部150と、各部を制御する制御部120とを有する。制御部120は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。
通信部110は、アクセスネットワーク500と無線および有線のいずれの方法でも通信接続することが可能である。
記憶部150には、接続先のネットワークに関係なく、固定のアドレスであるHoAと、接続先のネットワークに依存するアドレスであるCoAとが登録されている。
制御部120は、移動ノード100の移動などにより新たなアクセスネットワークに接続先が変更になる際、管理サーバ300に対してHoAとCoAの登録を要求するための登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する。登録要求信号には、HoAおよびCoAの他に、管理サーバ300のアドレスおよび管理サーバ300へのアドレスの登録が有効な時間の情報を含む。登録された情報が有効な時間である登録有効時間をLifetimeと称する。また、アクセスネットワークの接続先が変更になる際には、制御部120は、HoAとそれに関連する情報を登録要求信号に含める。登録要求信号に含める情報として、それ以外の情報が含まれていてもよい。登録要求信号は、転送ノード200を経由して管理サーバ300に送られる。
ここで、HoAは移動ノード100自身に割り当てられるアドレスであるが、CoAは、一般的には、移動ノード100自身に割り当てられたアドレスの場合と、同じアクセスネットワーク500に接続された転送ノード200に割り当てられたアドレスの場合とがある。本実施形態においては、CoAは転送ノード200に割り当てられたアドレスとする。
登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する契機となるのは、接続するアクセスネットワークが変更になる場合の他、移動ノード100の起動時にアクセスネットワークに接続する場合、および、既に登録したアドレスについての時間経過による登録失効を防止する場合がある。このように、登録要求信号には、新たな接続先となるアクセスネットワークのCoAを登録するためにアドレス変更の通知を目的とするもの、アドレス初期登録の通知を目的とするもの、そして、アドレス登録失効の防止を目的とするものがある。
アドレス初期登録の通知を目的とするものには、移動ノード100が通信圏外から通信圏内に入ったときにアクセスネットワークに接続する場合も含まれる。なお、登録要求信号に、集約対象とするか否かの情報が含まれていてもよい。
制御部120は、登録要求信号を送信する契機を示す情報を、転送ノードに送る信号に含むようにしてもよい。ここで、初期接続時の登録契機を示す情報、移動時の登録契機を示す情報、登録失効防止の契機を示す情報をそれぞれ、初期登録情報、移動登録情報、失効防止登録情報と称することとする。これらの情報により、前述の契機を通知する情報が無しに転送ノード200が登録要求信号の送信契機を判定するよりも、より確実な判定が可能となる。
なお、上記登録要求信号の送信契機を示す情報(初期登録情報、移動登録情報、失効防止登録情報)に基づく登録要求信号を格納した際、一般的な転送ノード、例えば、一般的なFAは、上記送信契機を示す情報の読み出しをスキップし、上記送信契機を示す情報が格納されていない登録要求信号と同様の処理を行えばよい。以下に、具体例を説明する。
MIPv4の場合は、Registration RequestにType番号が128〜255の内、未使用のものをType番号として用いた拡張情報に上記送信契機を示す情報を格納できる。この場合、RFC3344の仕様に従って本Typeを理解できない一般的なFAは、拡張情報の処理をスキップする動作となる。別の例として、RFC3025に規定されたNormal Vendor/OrganizationSpecific Extension(以下、NVSEと表記する)を使用して上記送信契機を示す情報を格納することも可能である。NVSEを使用した場合にも、これを認識しないFAは、NVSEを無視して登録要求信号の他の部分を処理する動作となる。ここで挙げた具体例の他にも、同様に動作可能であれば他の方法であってもよい。なお、送信契機を示す情報に、集約対象とするか否かの情報が含まれていてもよい。
次に、転送ノード200について説明する。
転送ノード200は、複数の移動ノード100から受信した登録要求信号を集約した集約登録要求信号を構成した上で、これを管理サーバ300に送信する。このとき、転送ノード200は、受信した登録要求信号が移動ノード100の移動の際の登録要求信号のように、登録処理時間が重要な登録要求信号かどうかを判定し、それに応じて登録信号を集約するための期間を制御する。例えば、登録処理時間が重要な場合には、集約時間を十分に短くする、ないしは集約しないこととする。本実施形態においては、この場合には集約を行わないこととする。
一方、登録要求信号が、アドレス初期登録の通知を目的とするものや、アドレス登録失効の防止を目的とするものである場合、アドレス変更の通知目的の場合に比べて登録までの時間はそれ程重要ではない。そのため、これら場合は、集約による管理サーバ300の負荷低減効果を大きくするため、集約期間を長くする。
また、転送ノード200は、集約登録要求信号を処理可能かどうかを管理サーバ300に問い合わせる。そして、管理サーバ300で集約登録要求信号を処理可能であると判断した場合にのみ、集約登録要求信号を管理サーバ300に送信する。管理サーバ300で集約登録要求信号を処理できないと判断した場合は、集約せずに通常の登録要求信号を管理サーバ300に送信する。この機能により、本発明の転送ノード200と、本発明の特徴を持たない一般的な管理サーバを組み合わせて動作させることができる。
転送ノード200は、管理サーバ300から登録応答信号または集約登録応答信号を受信した場合、登録成功を示すコードがその信号に設定されていると、管理サーバ300のアドレスと転送ノード300のアドレス(CoA)を端点とするトンネルを形成し、CoA宛としてカプセル化されたHoA宛のデータパケットをデカプセルし、移動ノード100に転送する。なお、このトンネル確立のための動作は一般的な動作であるため、その詳細な説明を省略する。
上述の処理を行う転送ノード200の構成について詳細に説明する。
図3は転送ノードの一構成例を示すブロック図である。図3に示すように、転送ノード200は、通信部201と、記憶部205と、制御部202とを有する構成である。制御部202は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。
通信部201は、受信手段210および送信手段230を含む。記憶部205は、登録情報記録部250、管理サーバ情報記録部251および集約情報記録部252を含む。制御部202は、登録要求処理手段220、登録応答処理手段240およびデータパケット処理手段(不図示)を含む。CPUがプログラムを実行することで、登録要求処理手段220、登録応答処理手段240およびデータパケット処理手段のそれぞれが仮想的に転送ノード200に構成される。
管理サーバ情報記録部251には、管理サーバが集約登録要求信号を処理可能か否かの情報が記録される。登録情報記録部250には、移動ノード100のHoA、登録の要求先となる管理サーバ300のアドレスおよびLifetimeなどの登録処理に関連する情報が記録される。これらの情報を登録情報と称する。集約情報記録部252には、集約対象となる登録要求信号の情報が記録される。例えば、集約登録要求信号を送信する時刻毎にまとめた形式や、宛先となる管理サーバ毎にまとめた形式で記録される。
通信部201には、アクセスネットワーク500およびコアネットワーク600のそれぞれと接続するためのインタフェースが設けられている。受信手段210はインタフェースを介してデータパケットをネットワークから受信する。受信したデータパケットが移動ノード100から送信された登録要求信号である場合、登録要求信号を登録要求処理手段220に渡す。受信したデータパケットが管理サーバ300から送信された登録応答信号、または管理サーバにより複数の移動ノード100に対する登録応答を集約した集約登録応答信号である場合、その信号を登録応答処理手段240に渡す。受信したデータパケットが、上記いずれの場合にも当てはまらない場合、データパケットをデータパケット処理手段(不図示)に渡す。
ここで、アクセスネットワーク500およびコアネットワーク600のそれぞれとのインタフェースは、NIC(Network Interface Card)とそれを動作させるドライバなどにより実施できる。また、データパケット処理手段は一般的なパケット処理を行う。一般的なパケット処理とは、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IPについてのソフトウェアプログラムをCPUが実行することによる、データパケットのフラグメント処理、フィルタリング処理、経路制御処理およびパケット送受信処理などである。これらの処理については、本発明の特徴とは直接関係しないため、その詳細な説明を省略する。
登録要求処理手段220は、受信手段210から受信した登録要求信号の種類に応じて集約を行うか否かを決め、集約期間を決める。登録要求信号を集約する場合、同一集約期間に受信した複数の登録要求信号を集約した集約登録要求信号を構成して送信する。また、転送ノード200が登録要求信号を集約能力を備えていることを複数の管理サーバに通知する。その通知に対して、複数の管理サーバのうち、集約登録要求信号を処理可能である旨の応答を返信してくれた管理サーバに対してのみ集約登録要求信号を送る。
図3に示すように、登録要求処理手段220は、登録要求種判定手段221と、管理サーバ能力判定手段222と、集約能力情報付加手段223と、集約信号送信時刻決定手段224と、集約登録要求構成手段225とを有する。
登録要求種判定手段221は、受信手段210から受け取った登録要求信号が、移動ノード100が最初にネットワークに接続した際の登録要求信号なのか、移動ノード100が移動した際に新たなアクセスネットワーク500で取得したCoAを登録するための登録要求信号なのか、時間経過による登録情報の失効を防止するための失効時間延長を目的とした登録要求信号なのかを判別する。
判別の結果、登録要求信号が最初にネットワークに接続した初期接続の際のもの、または、失効時間延長を目的としたものである場合、登録要求種判定手段221は、その登録要求信号を集約候補の対象とする。一方、登録要求信号が、アクセスネットワークの接続先変更により新たなCoAの登録を目的とするものである場合、その登録要求信号を集約しない。本実施形態では、ネットワーク移動時の登録要求信号は集約しないとしたが、極めて短い集約期間として登録要求信号の集約を行うこととしてもよい。また、初期接続の際には集約しないこととしても構わない。
ここで、登録要求種判定手段221の動作を説明する。HoAが登録要求信号のいずれに書き込まれているかは予め決められているものとする。
図4は登録要求種類判定手段が登録要求信号の種類を判定する動作手順を示すフローチャートである。登録要求信号の種類は本実施形態では3種類有する。それは、アドレス初期登録の通知を目的とする「初期登録」と、移動に伴うアドレス変更の通知を目的とする「移動登録」と、アドレス登録失効の防止を目的とする「登録失効防止」の3種類である。
登録要求種判定手段221は、登録要求信号を受信すると、登録要求信号に含まれている情報を調べる(ステップ1001)。登録要求信号に初期登録通知情報が含まれているか(ステップ1002)、有意なHoAが登録要求信号の所定の箇所に記述されていないかを判定する(ステップ1003)。有意なHoAとは、0でなく、かつ、全てのビットが1ではないHoAのことである。
ステップ1002で登録要求信号に初期登録通知情報が含まれている場合、またはステップ1003で登録要求信号に有意なHoAが設定されていない場合の少なくともいずれかの場合、登録要求種判定手段221は、受信した登録要求信号の種類を初期登録と判定する(ステップ1006)。そして、この登録要求信号を集約対象の候補とする。
登録要求信号に有意なHoAが設定されている場合、登録要求種判定手段221は、登録要求信号に移動登録通知情報が含まれているか(ステップ1004)、登録要求信号に設定されたHoAに関連付けられた登録情報が記録されているかを判定する(ステップ1005)。
ステップ1004で登録要求信号に移動登録通知情報が含まれている場合、またはステップ1005でHoAに関連付けられた登録情報が未登録である場合の少なくともいずれかの場合、登録要求種判定手段221は、登録要求信号の種類が移動登録であると判定する(ステップ1007)。この場合、登録要求信号を集約対象としない。
一方、ステップ1005の判定で「Yes」の場合、登録要求種判定手段221は、登録要求信号の種類が登録失効防止であると判定する(ステップ1008)。この場合、登録要求信号を集約対象の候補とする。
移動登録の登録要求信号を集約対象としないことで、管理サーバ300は、早急にアドレスの変更処理を行うことが可能となり、移動ノードが移動した際の登録処理が完了するまでの時間の増加を防止し、移動時の通信品質の低下を回避することが可能となる。レーテンシ増加の問題が発生するのを防げる。
なお、ステップ1004にて、移動ノード100から受信する登録要求信号に移動登録通知情報が明示的に含まれていない場合、登録要求種判定手段221は、登録情報記録部250に登録情報がないことをもって(ステップ1005)、移動時の登録要求信号であると判定することになる。この場合、正確な判定を行うようにするためには、移動ノード100が別のアクセスネットワークに移動した際、移動前のアクセスネットワークに接続された転送ノードから関連する登録情報が削除されている必要がある。
また、図4に示した判定の順序はこの場合に限られない。さらに、図4を用いて説明した、登録要求信号の種類の判定方法はその一例であり、この方法に限られない。
登録要求種判定手段221は、上述のようにして登録要求信号の種類を判定した後、その登録要求信号および判定結果を管理サーバ能力判定手段222に渡す。
管理サーバ能力判定手段222は、登録要求信号とその種類を示す判定結果を得ると、管理サーバ情報記録部251から登録要求信号の宛先となる管理サーバの情報を読み出し、その管理サーバが集約登録要求信号の処理が可能かどうかを判定する。
図5は管理サーバ情報記録部に登録された情報の一例を示す表である。図5に示すように、管理サーバの識別子と集約登録要求処理能力があるか否かの情報とが組になって登録されている。
ここで、登録要求種判定手段221により当該登録要求信号の種類が、初期登録あるいは登録失効防止であった場合、即ち集約候補であった場合で、かつ管理サーバ情報記録部251を検索した結果、当該登録要求信号の宛先となる管理サーバが、集約登録要求信号を処理可能な管理サーバであった場合、登録要求信号を集約することが確定される。
一方、宛先管理サーバが集約登録要求信号を処理できない管理サーバであった場合、その登録要求信号に対しては集約処理を行わないことに決定する。また、宛先の管理サーバの情報が管理サーバ情報記録部251になかった場合は、登録要求信号は集約処理しないことに決定し、さらに、後述の集約能力付加手段223により、転送ノード200が登録要求信号を集約する能力を保持していることを示す集約能力情報がその登録要求信号に付加される。
集約能力情報付加手段223は、管理サーバ能力判定手段222において管理サーバ情報記録部251で宛先とする管理サーバ300について、集約登録要求信号を処理する機能があるかどうかの情報が未だ取得できていない場合、集約能力情報を登録要求信号に付加する。集約能力情報を登録要求信号に付加する際には、一般的な管理ノードが当該情報を読み飛ばして、当該情報を含まない一般的な登録要求信号と同様の処理が行えるような方法とする。
具体的には、MIPv4の場合は、当該登録要求信号はRegistration Requestであり、この信号にType番号が128〜255のうち、未使用のものをType番号を割り当てた拡張情報として当該情報を格納できる。また、NVSEを用いてもよく、同様な効果が得られるのであれば他の方法であってもよい。
集約信号送信時刻決定手段224は、登録要求種別判定手段221および管理サーバ能力判定手段222により集約することに決定した登録要求信号を集約して、集約登録要求信号として送信する時刻を決定する。
ここで、集約登録要求信号送信時刻の決定方法の一例を説明する。図6は集約登録要求信号送信時刻の決定方法を説明するための図である。はじめに、集約信号送信時刻決定手段224は、ある移動ノード#n(nは1以上の任意の整数)の登録要求信号の送信を留保する限界時刻wait_limit_time(n)を次のようにして決定する。
集約信号送信時刻決定手段224は、登録要求信号が初期登録と判定された場合、その登録要求信号の受信時刻receive_time(n)に予め設定された固定時間を加え、その結果の時刻をwait_limit_time(n)とする。
一方、その登録要求信号が登録の失効防止を目的とするものであった場合、集約信号送信時刻決定手段224は、登録情報記録部250に記録された、移動ノード#nの登録情報を参照し、expire_time(n)の情報を読み出し、その時刻からマージン分の時間を減算した時刻を求め、求めた時刻をwait_limit_time(n)に決定する。マージン分の時間は、予め決められているものとする。このようにして限界時刻が決定される。
このとき、wait_limit_time(n)は、その登録要求信号のreceive_time(n)とexpire_time(n)の間になければならない。仮に、wait_limit_time(n)がreceive_time(n)と同じか、receive_time(n)よりも過去の時刻になった場合、その登録要求信号の集約処理は行われない。
なお、ここで説明した方法は、wait_limit_time(n)を算出する一例であり、他の方法を用いてwait_limit_time(n)を算出してもよい。
次に、集約信号送信時刻決定手段224は、登録要求信号のwait_limit_time(n)が以下の式(1)を満たすか否かを調べ、その登録要求信号について集約対象の可否を判定する。
T_aggr(HA)≦ wait_limit_time(n) ・・・式(1)
なお、式(1)のT_aggr(HA)は、次回、登録要求の送信先となる管理サーバ300に対して集約登録要求信号を送信する時刻である。この時刻を、集約信号送信時刻決定手段224は、管理サーバ毎に管理する。
wait_limit_time(n)が式(1)を満たす場合、その登録要求信号は最終的に集約対象となり、集約信号送信時刻決定手段224は、その登録要求信号を含む集約登録要求信号の送信時刻をT_aggr(HA)に決定する。一方、wait_limit_time(n)が式(1)を満たさない場合、集約せずにそのまま送信する。
式(1)に示したT_aggr(HA)を、集約信号送信時刻決定手段224は、以下の式(2)により決定する。
T_aggr(HA) = First_T_aggr(HA)+ aggr_window ・・・式(2)
なお、式(2)に示すFirst_T_aggr(HA)は、集約登録要求を構成するためにその送信が留保された登録要求信号のうち、最初に受信した登録要求信号の受信時刻である。この時刻も、集約信号送信時刻決定手段224が管理サーバ毎に管理する。また、aggr_windowは、事前設定などにより決定された集約時間である。集約時間の情報は予め集約情報記録部252に登録されている。
次に、登録要求信号に対する集約可否の決定方法の具体例を説明する。図7は複数の移動ノードの登録要求信号に対して集約可否の決定方法を説明するための図である。
ここでは、説明を簡単にするために、移動ノードは識別番号#1から#3の3台の場合とする。また、各登録要求信号の宛先となる管理サーバは集約登録要求信号を処理可能であるものとする。また、各移動ノードについての登録情報が既に登録情報記録部250に登録されているものとする。
上述した方法により、集約信号送信時刻決定手段224は、移動ノード#1について登録情報のexpire_time(1)を基にして、wait_limit_time(1)を算出する。移動ノード#2についても、上述した方法により、登録情報のexpire_time(2)を基にしてwait_limit_time(2)を算出する。移動ノード#3についても、上述した方法により、登録情報のexpire_time(3)を基にしてwait_limit_time(3)を算出する。
転送ノード200を起動した直後や、集約登録要求信号を送った直後は、集約登録要求信号を構成するために、送信が留保された登録要求信号がない状態である。この状態で、転送ノード200が移動ノード#1から登録要求信号を、図7に示すように、時刻Taに受信すると、式(2)のFirst_T_aggr(HA)=Taとなる。このタイミングで、式(2)にしたがって集約登録要求信号の送信時刻T_aggr(HA)が決定される。なお、図7は前述の通り、既に各移動ノードの登録情報を保持しており、集約登録要求信号を送った直後の状況を想定したものである。
集約信号送信時刻決定手段224は、T_aggr(HA)を決定した後、式(1)により移動ノード#1、移動ノード#2および移動ノード#3のそれぞれについて、登録要求信号を集約するか否かの判定を行う。式(1)から、結果として、移動ノード#1と移動ノード#2の登録要求信号が集約対象となり、移動ノード#3の登録要求は集約対象外となることがわかる。
したがって、時刻がT_aggr(HA)に達した際には、移動ノード#1と移動ノード#2の登録要求信号を集約した集約登録要求信号が送信されることになる。一方、集約対象から外れた移動ノード#3の登録要求信号は集約せずにそのまま送信される。
集約信号送信時刻決定手段224は、最終的に集約対象と判定し、集約登録要求信号の送信時刻を決定した登録要求信号について、それらの信号に含まれる情報を集約情報記録部252に記録する。その際、登録要求信号内の情報を、集約登録要求信号を送信する時刻毎、および集約登録要求信号の宛先となる管理サーバ毎に分けて、集約情報記録部252の集約情報テーブルに記録する。送信時刻と宛先の管理サーバとで分類されたものが集約登録要求信号を構成する単位となる。
図7を参照すると、移動ノード#1と移動ノード#2が集約対象になっている。ここで、両方のノードの登録要求信号の種類が登録失効防止であるとすると、移動ノード#1の限界時刻の方が移動ノード#2よりも早い時刻であることから、移動ノード#1の限界時刻より早い時刻を、集約登録要求信号の送信時刻に設定する必要がある。移動ノード#1の登録失効を防止するためである。このようにして、登録失効防止の登録要求信号がある場合には、登録要求信号の登録有効時間のうち最も早い終期よりも前の時刻を、集約登録要求信号の送信時刻に決定すれば、既に登録した移動ノードの登録失効を防げるとともに、複数の登録要求信号を集約することが可能となる。
なお、複数の移動ノードから受信した登録要求信号の情報を集約情報テーブルに記録する際、記録容量を効率的に使用するために、複数の登録要求信号で共通な情報は1つにまとめて記録するようにしてもよい。
図8は集約情報記録部に登録される集約情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、集約情報テーブルは、一番左の1番目の欄が集約登録要求信号の送信時刻T_aggr(1)とT_aggr(2)とで区切られている。2番目の欄が集約登録要求信号の送信先となる管理サーバの識別子で区切られている。そして、3番目の欄には2つ以上の登録要求信号に共通な情報である共通情報が記述され、4番目の欄には登録要求信号の集約数が記述され、最後の欄には移動ノード毎に異なる情報である個別情報が記述されている。共通情報や個別情報が、登録要求信号内に含まれる情報要素に相当する。このようにして、集約可能な情報をテーブルにまとめている。
図8では、共通情報をCOMMON_INFO#nと表記している。COMMON_INFO#nには、例えば、少なくともCoAの情報が含まれているが、その他の情報が含まれていてもよい。なお、ここでのnは1以上の整数であるが、移動ノード#nの「n」とは異なり、共通情報を識別するための番号である。
一方、個別情報をMN_INDIVIDUAL_INFO#nと表記している。ここでのnは移動ノード#nの「n」と共通であってもよい。MN_INDIVIDUAL_INFO#nには、例えば、HoA、NAI(Network Access Identifier:MNの識別子)、Lifetimeおよび認証情報などの情報のうち通信の目的に応じて少なくとも1つが含まれている。また、それ以外の情報が含まれていてもよい。
図8に示す場合では、送信時刻T_aggr(1)には管理サーバHA_addr1と管理サーバHA_addr2のそれぞれに集約登録要求信号が送信される。送信時刻T_aggr(2)には管理サーバHA_addr3に集約登録要求信号が送信される。図8のテーブルには、送信時刻がT_aggr(1)とT_aggr(2)の場合のみ記述されているが、時間経過に伴ってT_aggr(3)、T_aggr(4)、・・・のそれぞれの送信時刻に送信すべき集約登録要求信号の情報が集約情報テーブルに書き込まれる。
集約登録要求構成手段225は、集約情報記録部252に記録された集約情報テーブルを参照し、集約登録要求信号を送信すべき時刻を監視する。そして、集約登録要求信号を送信すべき時刻になると、集約情報テーブルの情報を用いて集約登録要求信号を生成した後、集約登録要求信号を信号送信手段230に渡す。
集約対象となる個別情報(MN_INDIVIDUAL_INFO#n)に認証情報が含まれていると、集約登録要求構成手段225は、認証情報を集約登録要求信号に挿入する。この場合、集約登録要求信号を受信する管理サーバ300において個別の登録要求に対する認証処理を行うことが可能となる。
一方、転送ノード200は、移動ノード100および管理サーバ300間で送受信される信号が改竄されたか否かを検出するための認証処理を行うために必要な鍵情報を管理サーバ300から取得した場合、管理サーバ300に代わって、認証処理を行ってもよい。この場合、集約登録要求信号に認証情報を必ずしも格納する必要はない。転送ノード200の鍵情報の受け取り方法の一例として、管理サーバ300から転送ノード200に送られる登録応答信号に鍵情報を格納する方法があるが、その他の方法であってもよい。
なお、転送ノード200は、集約登録要求信号を送信してから所定の時間が経過しても、集約登録要求信号に対応する信号である集約登録応答信号を受信できない場合や、集約登録応答信号に設定された、登録要求についての処理結果を示すコードがエラーを示している場合、集約情報テーブルの情報を用いて集約登録要求信号を再度生成して送信する。
通信部201の信号送信手段230は、登録要求処理手段220から出力された登録要求信号、または集約登録応答信号をコアネットワーク600およびインタフェースを介して管理サーバ300に送信する。また、登録応答処理手段240から出力された登録応答信号をアクセスネットワーク500およびインタフェースを介して移動ノード100に送信する。
登録応答処理手段240は、管理サーバ300から送出された登録応答信号、または集約登録応答信号の受信処理を行う。登録応答処理手段240は、能力応答取得手段241と、登録応答信号分離手段242と、個別登録応答処理手段243とを有する。
能力応答取得手段241は、信号受信手段210から登録応答信号を受け取ると、その登録応答信号の送信元である管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であることを示す集約登録要求処理能力情報がその信号に含まれているか否かを調べる。そして、登録応答信号に集約登録要求処理能力情報が含まれている場合、その登録応答信号の送信元の管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能である旨の情報を管理サーバ情報記録部251に記録する。
能力応答取得手段241は、集約能力情報付加手段223が集約能力情報を含む登録要求信号を送信した先の管理サーバ300から登録応答信号を受信し、その登録応答信号に集約登録要求処理能力情報が含まれていない場合、その登録応答信号の送信元の管理サーバ300が集約登録要求信号を処理できない旨の情報を管理サーバ情報記録部251に記録する。
ここでは、能力応答取得手段241は集約登録要求処理能力情報に基づいて管理サーバ300が集約登録要求信号を処理できると判断することとしたが、管理サーバ300が、転送ノード200に対して集約登録要求信号の送信を許可するか否かの情報を集約登録要求処理能力情報に含めるようにしてもよい。この場合、転送ノード200は、集約登録要求処理能力情報を管理サーバ300から取得すると、管理サーバ300に集約登録要求処理能力があることを認識し、さらに、管理サーバ300から集約処理が許可されたか否かを判定することが可能となる。
登録応答信号分離手段242は、外部から信号受信手段210に入力された信号が集約登録応答信号の場合、集約登録応答信号に含まれる情報要素から個別の登録応答信号を再構成する。集約された登録応答信号が個別の登録応答信号に再構成されることで、複数の移動ノード100のそれぞれに対して登録応答信号を返信することが可能となる。一方、外部から信号受信手段210に入力された信号が登録応答信号の場合はそのまま移動ノード100に転送可能であるため、何も処理しない。
個別登録応答処理手段243は、外部から受信した登録応答信号、または登録応答信号分離手段242により再構成された登録応答信号を、一般的な登録応答信号を処理する場合と同様に、次のように処理する。個別登録応答処理手段243は、受け取った登録応答信号に対応する登録処理についてはその処理が管理サーバ300で成功したものと判断し、登録応答信号に対応する登録要求信号の情報を集約情報記録部252から削除する。そして、登録応答信号を信号送信手段230を介して移動ノード100に転送する。
一方、個別登録応答処理手段243は、集約情報記録部252を参照し、所定の時間を経過しても登録要求信号の情報が記録に残っていると、登録処理が失敗したと判断し、その登録要求信号の再送のための準備を集約登録要求構成手段225に指示する。
このようにして、登録要求に失敗した登録要求信号が管理サーバ300に再送される。また、集約した登録要求信号の一部の登録要求が失敗し再送を行う場合には、失敗した登録要求信号のみを集約した集約登録要求信号が構成される。この場合、ネットワークへの負荷を抑制することができる。理由は次の通りである。登録処理に失敗した登録要求信号を1つでも含む集約登録要求信号があれば、登録処理に成功した登録要求信号の情報を集約情報記録部252から削除せずに、その集約登録要求信号を再度構成して送信することも考えられる。しかし、そのようにすると、再送する集約登録要求信号には登録処理に成功した登録要求信号の情報も含むことになり、ネットワークへの負荷が増し、ネットワーク利用効率の観点で不利となる。
なお、登録要求信号の種類が初期登録または移動登録であって、それに対応する登録応答信号に「登録成功」を示すコードが設定されていると、転送ノード200がその登録応答信号を受信するタイミングで、管理サーバ300のアドレスおよび転送ノード200のアドレス(CoA)を端点とするトンネルが移動ノード100のために確立される。その結果、移動ノード100と通信ノード400はHoAを用いた通信を開始または再開できる。
次に、管理サーバ300について説明する。
管理サーバ300は、転送ノード200から受け取る登録要求信号を処理し、移動ノード100のHoAとCoAとを対応付けて記録した後、登録応答信号を転送ノード200に送信するという一般的な処理を行う。これにより、HoA宛のデータパケットがCoA宛にトンネルを介して転送ノード200に送出され、最終的に移動ノード100の移動先に届けられる。
その他にも、本実施形態の管理サーバ300は、集約登録応答信号を受信すると、これを分離して個別の一般的な登録要求信号を構成する。また、集約登録応答信号の応答として、集約された登録要求信号に対応して、応答を集約した集約登録応答信号を生成し、この信号を転送ノード200に送信する。さらに、転送ノード200から受け取る登録要求信号に集約能力情報が含まれていると、集約登録要求処理能力情報を登録応答信号に格納する。
上述の処理を行う管理サーバ300の構成について詳細に説明する。図9は本実施形態の管理サーバの一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、管理サーバ300は、通信部305と、記憶部325と、登録要求処理手段となる制御部310とを有する。通信部305は信号受信手段301および信号送信手段302を含む。
信号受信手段301は、コアネットワーク600に接続されたインタフェースからデータパケットを受信し、データパケットが転送ノード200から送信された登録要求信号または集約登録要求信号であると、その信号を制御部310に出力する。
信号送信手段302は、制御部310から入力された登録応答信号または集約登録応答信号を、コアネットワーク600に接続されたインタフェースを介して転送ノード200に送信する。
記憶部325は登録情報記録部320を含む。登録情報記録部320は、登録要求信号に格納された移動ノード100のHoAとCoAの対応付けを記録しておくための記録装置である。また、HoAとCoAの対応付けに関する情報に限らず、登録要求信号に含まれる他の情報が格納される。
続いて、制御部310について説明する。
制御部310は、登録要求信号に含まれるHoAとCoAを対応付けて登録情報記録部320に記録するという一般的な処理を行う。その他に、制御部310は、集約登録要求信号を処理し、その応答となる集約登録応答信号を転送ノード200に送信する。さらに、集約登録要求信号を処理可能なことを転送ノード200に通知するために、集約登録要求処理能力情報を登録応答信号に付加する。
図9に示すように、制御部310は、集約能力通知取得手段311と、登録要求信号分離手段312と、個別登録要求処理手段313と、登録応答構成手段314と、集約登録処理能力情報付加手段315とを有する。また、制御部310には、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とが設けられている。CPUがプログラムを実行することで、集約能力通知取得手段311、登録要求信号分離手段312、個別登録要求処理手段313、登録応答構成手段314および集約登録処理能力情報付加手段315が管理サーバ内に仮想的に構成される。
集約能力通知取得手段311は、信号受信手段301から受け取る登録要求信号または集約登録要求信号に集約能力情報が含まれているか否かを検出する。
登録要求信号分離手段312は、集約登録要求信号を分離し、この集約登録要求信号の基になる個別の登録要求信号を再構成する。ここでは、集約処理を行わなかった場合の登録要求信号と同様の登録要求信号が再構成される。そのため、移動ノード100と管理サーバ300との間で登録要求信号に対して改竄が行われたか否かをチェックする目的で用いられる認証情報が適用されていた場合、管理サーバ300は、正しく認証処理を行うことが可能となる。
個別登録要求処理手段313は、信号受信手段301から受け取る登録要求信号、または登録要求信号分離手段312で再構成された登録要求信号を用いて登録処理を行う。この登録処理は一般的な管理ノードにおける登録処理と同様であるため、ここでは、詳細な説明を省略する。この処理により、登録要求信号に含まれるHoAおよびCoAなどの情報が登録情報記録部320に記録される。
また、個別登録要求処理手段313は、登録要求信号または集約登録要求信号に認証情報が含まれていると、認証情報の送信元の移動ノードを特定し、認証情報に対応する鍵情報をその移動ノードの登録情報に記録する。鍵情報の取得は、予め移動ノードから取得していてもよく、制御部310が公開鍵の情報を用いて鍵情報を算出してもよい。
登録応答構成手段314は、個別登録要求処理手段313で処理された登録要求信号の結果を応答するための登録応答信号を構成する。その際、登録要求信号分離手段313で集約登録要求処理を分離する処理が行われていた場合、登録応答構成手段314は、集約されていた分の登録処理の結果を示す情報を集約した集約登録応答信号を構成する。集約登録要求信号を分離する処理が行われていない場合、通常の登録応答信号を構成する。
なお、登録応答構成手段314が、移動ノード100と管理サーバ300で共有した認証処理を行うための鍵情報を登録応答信号に含むようにしてもよい。この場合、管理サーバ300に代わって転送ノード200が、移動ノード100より受信した登録要求信号に鍵情報を用いて移動ノード100の認証処理を行うことが可能となる。
集約登録処理能力情報付加手段315は、登録応答構成手段314で構成された、登録応答信号または集約登録応答信号に、集約登録要求処理能力情報を付加する。
次に、図1に示した通信ノード400、アクセスネットワーク500およびコアネットワーク600と、図1に示した各装置の設置について説明する。
通信ノード400は、IPを使って通信可能な、一般的な情報処理装置である。アクセスネットワーク500は、移動ノード100が他のノードやサーバと接続する際に利用するためのネットワークである。一般的に無線技術が用いられる。
本実施形態では、コアネットワーク600は移動通信システムのオペレータが管理するネットワークであり、管理サーバ300はコアネットワーク600内に設けられている。一方、転送ノード200は、アクセスネットワーク500とコアネットワーク600の間に設けられるのが一般的である。なお、コアネットワーク600は、必ずしもオペレータが管理するネットワークでなくともよい。
また、アクセスネットワーク500およびコアネットワーク600、ならびに移動ノード100、管理サーバ300および転送ノード200について、上述の説明による設置場所は1つの例に過ぎない。例えば、1つのネットワークに上記ノードおよびサーバの全てが設けられていてもよい。
次に、転送ノード200が移動ノード100から登録要求信号を受信したときの動作を詳細に説明する。図10は転送ノードが登録要求信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。
転送ノード200は、登録要求信号を受信すると(ステップ1011)、登録要求信号を集約するかどうかの判定を次のようにして行う(ステップ1012)。その登録要求信号が初期登録、登録失効防止および移動登録のうちいずれの種類に相当するかを判定する。登録要求信号の種類の判定には、図4に示した手順が適用される。また、管理サーバ情報記録部251に記録された情報を参照し、その登録要求信号の宛先となる管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であるか否かを判定する。それらの判定結果から、登録要求信号を集約するかどうかを最終的に決める(ステップ1013)。
登録要求信号の宛先となる管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であり、登録要求信号の種類が初期登録または登録失効防止であった場合には、その登録要求信号を集約対象とすることに決定する。それ以外として、管理サーバ300の集約登録要求信号に対する処理能力とは無関係に登録要求信号の種類が移動登録である場合、管理サーバ300がその処理能力を有しておらず、かつ、登録要求信号の種類が初期登録または登録失効防止である場合、集約対象にしないことに決定する。
ステップ1013で、転送ノード200はその登録要求信号を集約対象にすると決定した場合、ステップ1014の処理に進み、その登録要求信号を集約対象にしないと決定した場合、ステップ1017の処理に進む。
ステップ1014では、図7を用いて説明した方法で、登録要求信号の限界時刻を算出し、集約登録要求信号の送信時刻を決定する。続いて、決定した送信時刻が登録要求信号の限界時刻と同じか、またはそれよりも前である場合(ステップ1015)、登録要求信号に含まれる情報を集約情報記録部252に記録するなどの集約処理を行う(ステップ1016)。その後の集約登録要求信号の送信については後述する。
一方、ステップ1017で、転送ノード200は、登録要求信号の宛先となる管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であるか否かを判定する。ステップ1013で既に管理サーバ情報記録部251に記録された情報を参照しているので、ここでは、管理サーバ情報記録部251に再度アクセスする必要がなく、管理サーバ300に集約登録要求信号を処理する能力があるか否かが判定される。ステップ1013で、管理サーバ情報記録部251から読み出した情報を高速に読み出し可能なメモリに一時的に記録しておけばよい。
転送ノード200は、ステップ1017で管理サーバ300に集約登録要求信号を処理する能力があると判定すると、登録要求信号に集約能力情報を付加する(ステップ1018)。その登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する(ステップ1019)。ステップ1017で、転送ノード200は、管理サーバ300が集約登録要求信号の処理能力を有しているのか否か不明か、処理能力を有していないと判定すると、そのまま登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する(ステップ1019)。
また、ステップ1015で、決定した送信時刻が登録要求信号の限界時刻よりも後である場合、その登録要求信号を集約対象から除外し、登録要求信号を管理サーバ300に送信する(ステップ1019)。
なお、ステップ1013の判定条件はあくまで一例に過ぎず、これとは異なる条件であってもよい。例えば、登録要求信号が初期登録である場合は移動登録と同様に集約対象にしなくてもよい。本実施形態では、図10で説明した判定条件とする。
次に、転送ノード200が集約登録要求信号を管理サーバ300宛に送信するときの動作を詳細に説明する。
図11は転送ノードが集約登録要求信号を送信する際の動作手順を示すフローチャートである。
転送ノード200は、図10で説明したように、登録要求信号を受信する度に集約対象とするか否かの判定を行い、登録要求信号が集約対象である場合にはその登録要求信号の集約処理を行う(ステップ1021)。そして、現在時刻が集約登録要求信号の送信時刻になっているか否かを判定する(ステップ1022)。送信時刻の情報は、集約情報記録部252に記録された集約情報テーブルから取得する。
ステップ1022で現在時刻が集約登録要求信号の送信時刻になっている場合、転送ノード200は、集約情報記録部252の集約情報テーブルに記録された情報を基に集約登録要求信号を構成する(ステップ1023)。続いて、構成した集約登録要求信号を宛先に送信する(ステップ1024)。一方、ステップ1022で現在時刻が集約登録要求信号の送信時刻に達していない場合、ステップ1021に戻り、集約対象の登録要求信号に対して集約処理を続ける。
次に、転送ノード200が管理サーバ300から登録応答信号または集約登録応答信号を受信したときの動作を詳細に説明する。
図12は転送ノードが登録応答信号または集約登録応答信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。
転送ノード200は、管理サーバ300から登録応答信号または集約登録応答信号を受信すると(ステップ1031)、その信号に集約登録要求処理能力情報が含まれているか否かを調べる(ステップ1032)。集約登録要求処理能力情報が含まれている場合、管理サーバ300が集約登録要求処理能力を有している旨の情報を管理サーバ情報記録部251に記録し(ステップ1033)、ステップ1034に進む。受信した信号に集約登録要求処理能力情報が含まれていない場合、何も処理をしないで、ステップ1034に進む。
ステップ1034で、転送ノード200は、受信した信号が集約登録応答信号か否かを判定する。判定の結果、受信した信号が集約登録応答信号である場合、集約登録応答信号を個別の登録応答信号に分離し(ステップ1035)、それぞれの登録応答信号に対して予め決められた処理を行う(ステップ1036)。ステップ1034の判定の結果、受信した信号が登録応答信号である場合、ステップ1036に進む。ステップ1036の後、登録応答信号は転送ノード200から移動ノード100宛に送信される。
登録要求信号の種類が初期登録または移動登録であって、それに対応する登録応答信号に「登録成功」を意味するコードが設定されていると、転送ノード200がその登録応答信号を管理サーバ300から受信したときに、管理サーバ300と転送ノード200の間に移動ノード100用のトンネルが確立される。これにより、移動ノード100と通信ノード400はHoAを用いた通信を開始または再開できる。
次に、管理サーバ300が転送ノード200から登録要求信号または集約登録要求信号を受信したときの動作を詳細に説明する。ここでは、管理サーバ300が集約登録要求処理能力を有している場合とする。
図13は管理サーバが登録要求信号または集約登録要求信号を受信したときの動作手順を示すフローチャートである。
管理サーバ300は、転送ノード200から登録要求信号または集約登録要求信号を受信すると(ステップ1041)、その信号に集約能力情報が含まれているか否かを調べる(ステップ1042)。集約能力情報が含まれている場合、管理サーバ300は、転送ノード200が集約能力を有している旨の情報を一時的に保存した後(ステップ1043)、ステップ1044に進む。受信した信号に集約能力情報が含まれていない場合、何も処理をしないで、ステップ1044に進む。
ステップ1044で、管理サーバ300は、受信した信号が集約登録要求信号か否かを判定する。判定の結果、受信した信号が集約登録要求信号である場合、集約登録要求信号を分離し、個別の登録要求信号を再構成し(ステップ1045)、それぞれの登録要求信号にしたがって登録処理を実行する(ステップ1046)。これにより、移動ノード100のHoAとCoAを対応付けるための登録情報が登録情報記録部320に記録される。ステップ1044の判定の結果、受信した信号が登録要求信号である場合、ステップ1046に進む。
続いて、管理サーバ300は、転送ノード200が集約能力を有しているか否かを判定するために、その旨の情報が一時的に保存されているか否かと、集約登録要求信号を受信したか否かを判定する(ステップ1047)。2つの判定のうち少なくともいずれかが「Yes」であれば、転送ノード200が集約能力を有していると認識してステップ1048に進み、いずれも「No」の判定であればステップ1049に進む。
管理サーバ300は、ステップ1049では、登録処理の結果を応答するための登録応答信号を構成する。ステップ1048では、登録応答信号を集約して集約登録応答信号を構成する。ステップ1048またはステップ1049で構成した信号に集約登録要求処理能力情報を付加する(ステップ1050)。その後、登録応答信号または集約登録応答信号が転送ノード200宛に送信される。
次に、本実施形態の移動通信システムにおいて、移動ノードからの登録要求に対する動作を説明する。
ここでは、移動ノード100が転送ノード200配下のアクセスネットワーク500に初期接続した場合とする。また、転送ノード200は、集約能力を有しているが、管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能か否かの情報を保持していないものとする。管理サーバ300は、集約登録要求信号を処理可能であるものとする。
図14は本実施形態における移動通信システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。
移動ノード100は、転送ノード200配下のアクセスネットワーク500に接続した際に、アクセスネットワーク500に接続したことを検出し、初期登録を目的とする登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する(ステップ1101)。なお、アクセスネットワーク500との接続を検出する方法はどのような方法であってもよい。例えば、転送ノード200がRFC3344で規定されたFAであった場合、転送ノード200が移動ノード100に送信するAA(Agent Advertisement)が登録要求信号を送信する契機となる。
転送ノード200は、移動ノード100から登録要求信号を受信すると、図10に示した手順で処理を実行する(ステップ1102)。ここでは、転送ノード200は、管理ノード300が集約登録要求信号を処理可能か否かの情報を保持していないため、登録要求信号の集約を行わずに、集約能力情報を登録要求信号に付加して管理サーバ300に送信する(ステップ1103)。
管理サーバ300は、転送ノード200から登録要求信号を受信すると、図13に示した手順で処理を実行する(ステップ1104)。ここでは、登録要求信号は、集約能力情報が検出された後、集約されていないので、一般的な方法で処理される。そして、HoAとCoAの対応関係が登録情報記録部320に記録され、HoA宛のデータパケットをカプセル化する処理も開始される。その後、管理サーバ300は、登録応答信号に集約登録要求処理能力情報を付加して移動ノード100宛に送信する(ステップ1105)。
転送ノード200は、登録応答信号を管理サーバ300から受信すると、図12に示した手順で処理を実行する(ステップ1106)。ステップ1106においては、登録応答信号中の集約登録要求処理能力情報が検出され、管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であることが管理サーバ情報記録部251に記録される。そして、一般的な方法で登録応答信号が処理され、移動ノード100用の登録情報の失効時刻などの登録情報が、登録情報記録部250に記録される。転送ノード200は、管理サーバ300から登録応答信号を受信することで移動ノード100の登録処理が成功したことを認識する。そして、管理ノード300から受け取る、CoA宛にカプセル化されたデータパケットに対して、そのデータパケットをデカプセルし、取り出したHoA宛のデータパケットを移動ノード100に送信する処理の準備を開始する。転送ノード200は、登録要求応答信号を移動ノード100に送信する(ステップ1107)。
移動ノード100が登録応答信号を受信すると、転送ノード200と管理ノード300間のトンネルを経由して、移動ノード100と通信ノード400間でのデータパケットのやり取りが可能な状態となる(ステップ1108)。
次に、本実施形態の移動通信システムにおいて、複数の移動ノードからの登録要求に対する動作を説明する。
ここでは、2つの移動ノード100a、移動ノード100bが登録失効の防止を目的として登録要求信号を送信する場合とする。2つの移動ノード100a、100bのそれぞれは管理サーバ300に対して登録要求を行うものとする。転送ノード200は、集約能力を有しており、また、管理サーバ300が集約登録要求を処理可能である旨の情報を既に保持しているものとする。
図15は本実施形態における移動通信システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。
移動ノード100aと移動ノード100bのそれぞれは、既にHoAとCoAの登録を完了しており、通信ノード400と通信可能な状態である(ステップ1201)。登録を済ましてから時間が経過したことで、移動ノード100aと移動ノード100bのそれぞれは、登録の失効時刻が近づいたことを契機として、登録失効防止の登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する(ステップ1202)。登録の失効時刻が近づいたことは、登録の有効期間の情報を予め記録し、登録応答信号を受信してからの時刻を計測することで認識可能である。
転送ノード200は、移動ノード100a、100bのそれぞれから登録要求信号を受信すると、図10に示した手順で処理を実行する(ステップ1203)。ここでは、転送ノード200は管理ノード300が集約登録要求信号を処理可能である旨の情報を保持しているため、それらの登録要求信号に対して集約処理することに決定する。そして、図7で説明した方法で、集約登録要求信号の送信時刻を決定する。その結果、それら2つの登録要求信号が同じ集約期間の対象になったものとする。
集約登録要求信号の送信時刻をT_addr(1)とすると、転送ノード200は、図11に示した手順にしたがって、現在時刻が送信時刻T_addr(1)に達するのを待つ。現在時刻がT_addr(1)に達したとき、転送ノード200は、移動ノード100a、100bの登録要求信号を集約した集約登録要求信号を管理サーバ300に対して送信する(ステップ1204)。
管理サーバ300は、転送ノード200から集約登録要求信号を受信すると、図13に示した手順で処理を実行する(ステップ1205)。ここでは、集約登録要求信号が分離され、個別の登録要求信号が構成され、その後、それぞれについて登録処理が行われる。その結果、移動ノード100aおよび移動ノード100bの登録情報の失効時刻が延長される。ここで、集約登録要求信号に個別の登録要求信号用の認証情報が含まれている場合、管理サーバ300は、登録失効時刻の延長を行う前に登録要求信号の認証処理を行い、認証処理が成功した場合にのみ登録失効時刻の延長を行う。その後、管理サーバ300は、集約登録応答信号を転送ノード200に送信する(ステップ1206)。また、管理サーバ300は、認証情報から相手の移動ノードを特定し、特定した移動ノードから受信する登録要求信号に対して、鍵情報を用いて認証処理を行ってもよい。
転送ノード200は、管理サーバ300から集約登録応答信号を受信すると、図12に示した手順で集約登録応答信号の処理を実行する(ステップ1207)。ここでは、転送ノード200は、集約登録応答信号を分離し、個別の登録応答信号を構成した後、それぞれの登録応答信号を処理する。その際、転送ノード200は、登録情報記録部250に保持する登録情報内の登録失効時刻を延長する。転送ノード200は、個別に構成した登録応答信号を移動ノード100aと移動ノード100bのそれぞれに送信する(ステップ1208)。
本実施形態では、複数の移動ノードから送出された登録要求信号を転送ノードが集約し、1つの集約登録要求信号に構成して、集約登録要求信号を管理サーバに送るようにしている。そのため、管理サーバは、集約登録要求信号を処理することで一度に複数の登録要求信号を処理することが可能となり、1つずつ登録要求信号を受信する度に処理をする場合と比較して、登録要求信号を処理するための負荷が軽減する。
また、転送ノードは、集約登録要求信号を送信する能力を有していることを示す集約能力情報を管理サーバに通知する。また、集約登録要求信号を処理する能力を有していることを示す集約登録要求処理能力情報を登録応答信号に含めて送信してきた管理サーバに対してのみ、集約登録要求信号を送信するようにしている。そのため、集約能力を有する転送ノードと集約登録要求処理能力を有していない管理サーバとの間でも通信することができる。この場合、集約登録要求信号は使われず、一般的な登録要求信号と登録応答信号がやり取りされる。
また、管理サーバは、集約登録要求信号を送信してきた転送ノードに対してのみ集約登録応答信号を返信するようにしている。そのため、集約能力を有していない転送ノードと集約登録要求処理能力を有している管理サーバとの間でも通信することができる。この場合も、集約登録要求信号は使われず、一般的な登録要求信号と登録応答信号がやり取りされることになる。
また、移動ノードから管理サーバへの登録要求信号が途中で改竄されたか否かを検出するための認証情報が登録要求信号に含まれている場合、転送ノードは、この認証情報を集約登録要求信号に含めるようにしている。転送ノードは、認証情報以外にも集約登録要求信号から個別の登録要求信号を再構成するために必要な情報を全て集約登録要求信号に含むように処理する。したがって、管理サーバは、集約登録要求信号から個別の登録要求信号を再構成することができ、その後、個別の登録要求信号に対して認証処理を実行できる。このように、転送ノードが管理サーバから認証処理を行うための鍵情報を取得して、管理サーバの代わりに認証処理を実行しなくとも、管理サーバは、自ら認証処理を実行することができる。ここで、移動ノードと転送ノードの間で登録要求信号に改竄が行われた場合には、管理ノードでこの改竄を検出することが可能である。
上述の移動ノード100、転送ノード200および管理サーバ300のそれぞれはRFC3344に規定されたMN、FAおよびHAのそれぞれと見なしてもよい。また、移動ノード100は、WiMAXForumで規定されたPMIPv4 Clientと見なしてもよい。PMIPv4 Clientは、通常の移動ノードのようにネットワーク間を移動するわけではないが、移動ノードの移動先となるネットワークでのCoAをシステムとしての動作によりPMIPv4に通知されることでPMIPv4は、移動ノードの代わりに転送ノードに対応するFAに対して登録要求信号を送信し、登録応答信号を受信する。したがって、PMIPv4 Clientは動かないMNと見なせる。
また、登録要求信号および登録応答信号のそれぞれを、RFC3344に規定されたRegistration RequestおよびRegistration Replyのそれぞれに見なせる。
さらに、転送ノード200に相当するノードが、その配下に接続した複数の移動ノードに相当するノードが送信した、固定的に用いるアドレスとネットワーク毎に変わるアドレスの対応付けの登録を要求する信号を管理サーバ300に相当するノードに転送し、その応答を上記移動ノード100に相当するノードに転送する構成となるシステムに対して、本発明の通信システムを適用することが可能である。また、上述の構成のシステムにおけるノードに対して、本発明の転送ノードおよびサーバ装置を適用することが可能である。また、上述の構成のシステムにおけるノードを制御するプログラムに対して、本発明のプログラムを適用することが可能である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は移動ノードが登録要求信号を送信する起点であり、転送ノードがこれを転送するという形態であったが、本実施形態は、転送ノード自身が登録要求信号を生成して送信する形態である。具体的には、PMIPv6のケースがこれに当てはまる。PMIPv6の場合、MAGが転送ノードであり、LMA(Local Mobility Anchor)が管理サーバと見なせる。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態と同様な構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。以下に、本実施形態の移動通信システムを、図1を基にして説明する。
本実施形態の移動ノードは、第1の実施形態の移動ノード100とは異なり、HoAとCoAを対応付けるための明示的な登録要求信号を送信せず、RS(Router Solicitation)ならびにDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)DiscoveryおよびRequestなどのように、HoAとCoAの対応付けの登録を明示的に意図したものではない、一般的なIP端末が取り扱う信号を送信する。ただし、IP端末が取り扱う信号に、ネットワークへの初期接続の情報、またはネットワーク間の移動を示す情報を含めることとしてもよい。
RSならびにDHCP DiscoveryおよびRequestなどの信号、または無線に接続したことを示す信号のように、移動ノード100’がアクセスネットワーク500に接続したことや、接続先のネットワークを移動したことを検出可能な信号を、以下では、移動ノード接続信号と称する。
本実施形態の移動ノードは、本発明の特徴に直接に関連する構成および動作を含まないので、移動ノードについての詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の転送ノードについて説明する。図16は本実施形態の転送ノードの一構成例を示すブロック図である。
転送ノード200’は、RSならびにDHCP DiscoveryおよびRequestなどのように、HoAとCoAの対応付けの登録を明示的に意図したものではない、一般的なIP端末が行う信号を移動ノードと交換することや、移動ノードが無線への接続を検出したことを契機として自ら登録要求信号を生成する。そして、生成した登録要求信号を管理サーバ300に送信する。
図16に示すように、転送ノード200’の登録要求処理手段220’には、第1の実施形態の登録要求処理手段220の構成の他に、登録要求送信契機生成手段226および登録要求構成手段227が設けられている。また、登録要求種判定手段221’および集約信号送信時刻決定手段224’は、一部の動作が第1の実施形態と異なるため、本実施形態では、共通部分についての説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。通信部201’の信号受信手段210’についても同様である。
転送ノード200’の登録応答処理手段240’には、第1の実施形態の登録応答処理手段240の構成の他に、集約期間決定手段b244が設けられている。
信号受信手段210’は、移動ノードから移動ノード接続信号を受信すると、その信号を登録要求処理手段220’に出力する。
登録要求送信契機生成手段226は、移動ノード接続信号を受信したことを契機に、登録要求信号の送信を促すための登録要求契機信号を登録要求種判定手段221’に出力する。また、登録情報記録部250に記録された登録情報の失効時刻を元に、失効時刻を延長するための登録要求信号を送信する時刻を計算する。さらに、登録要求信号を送信する時刻となった場合には、登録要求契機信号を登録要求種判定手段221’に送信する。
登録要求送信契機生成手段226が送信する登録要求契機信号には、移動ノードがネットワークに初期接続したのか、他のネットワークから移動して接続したのか、登録失効時刻の延長か、といった登録要求契機の種類を示す情報が格納される。以下では、それぞれの種類を「初期登録」、「移動登録」および「登録失効防止」と称する。
なお、後述するが、転送ノード200’が移動ノードの登録失効防止を管理する場合には、登録要求契機の種類として登録失効防止を含まなくもよい。また、登録要求契機信号は、登録要求信号の送信契機となる信号の一種である。
初期登録か、移動登録かを判別する手段には、一般的な移動通信システムで用いられる手段を用いることが可能である。例えば、移動ノードの移動前のネットワークに属する転送ノードや他のノードと通信することなどにより、その移動ノードが他のネットワークから移動してきたのかどうかを判定することが可能である。登録要求送信契機生成手段226は、他のノードから得られる情報を利用して登録要求契機信号の種類を特定し、特定した種類の情報を登録要求契機信号に格納する。
登録要求種判定手段221’では、登録要求の種類判定の対象となる信号が、第1の実施形態の登録要求種判定手段221とは異なる。第1の実施形態の登録要求種判定手段221は移動ノード100から受け取った登録要求信号に対して種類判定を行うが、本実施形態の登録要求種判定手段221’は、登録要求送信契機生成手段226から受け取る登録要求契機信号に対して種類判定を行う。
集約信号送信時刻決定手段224’は、集約信号送信時刻決定手段224と同様に動作するが、式(2)によりT_aggr(HA)を決定する際に用いるFirst_T_aggr(HA)の意味が第1の実施形態とは異なる。本実施形態でのFirst_T_aggr(HA)は、集約対象とされ、留保された登録要求契機信号のうち、最初に受信した登録要求契機信号の受信時刻である。
登録要求構成手段227は、登録要求種判定手段221’と管理サーバ能力判定手段222での判定結果を鑑みた結果、登録要求信号を集約せずに送るよう決定された場合、または対象の登録要求契機信号が集約信号送信時刻決定手段224’において最終的に集約対象から外れた場合、登録要求信号を構成する。そして、構成した登録要求信号を管理サーバ300に送信する。
本実施形態においても、制御部202’に設けられたCPU(不図示)がプログラムを実行することで、制御部内の各手段が転送ノード200内に仮想的に構成される。
次に、登録要求信号または集約登録要求信号の送信契機となる信号を移動ノードから受信したときの転送ノード200’の動作を詳細に説明する。
図17は本実施形態の転送ノードが登録要求信号または集約登録要求信号の送信契機となる信号を受信した際の動作手順を示すフローチャートである。
登録要求送信契機生成手段226は、移動ノード接続信号を受信したことを契機に、登録要求契機信号を登録要求種判定手段221’に出力する。登録要求種判定手段221’は、登録要求送信契機生成手段226から登録要求契機信号を受け取ると、登録要求契機信号による登録要求信号を集約するかどうかを判定する(ステップ1301)。
この判定では、管理サーバ情報記録部251に記録された、登録要求信号の宛先となる管理サーバ300が集約登録要求信号を処理する能力を備えているか否かの情報や、登録要求契機信号が初期登録、登録失効防止および移動登録のうちいずれの種類なのかの情報を鑑みて、登録要求信号を集約するかどうかが決定される。管理サーバ300に集約登録要求信号に対する処理能力があるか否かは、管理サーバ情報記録部251に記録された情報を参照すればわかる。本実施形態では、登録要求種判定手段221’は、登録要求契機信号の種類が初期登録または登録失効防止であり、かつ管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能な場合、登録要求信号を集約することに決定し、それ以外の場合は集約しないことに決定する。
なお、集約するか否かの判定条件は一例に過ぎず、上述の条件とは異なるようにしてもよい。例えば、登録要求契機信号の種類が初期登録の場合は集約しないとしてもよい。
ステップ1302で、転送ノード200’はその登録要求信号を集約対象にすると決定した場合、ステップ1303の処理に進み、その登録要求信号を集約対象にしないと決定した場合、ステップ1306の処理に進む。
ステップ1303では、転送ノード200’は、登録要求信号の限界時刻を算出し、最初に受信した登録要求契機信号の受信時刻に基づいて第1の実施形態と同様にして、集約登録要求信号の送信時刻を決定する。続いて、決定した送信時刻が登録要求信号の限界時刻と同じか、またはそれよりも前である場合(ステップ1304)、登録要求信号に含まれる情報を集約情報記録部252に記録するなどの集約処理を行う(ステップ1305)。その後の送信処理については、第1の実施形態で説明した、図11に示す手順で行われる。
一方、ステップ1302で、転送ノード200’は、登録要求信号を集約対象にしない場合、登録要求契機信号にしたがって登録要求信号を構成する(ステップ1306)。続いて、登録要求信号の宛先となる管理サーバ300が集約登録要求信号を処理可能であるか否かを判定する(ステップ1307)。ステップ1301で既に管理サーバ情報記録部251に記録された情報を参照しているので、ここでは、管理サーバ情報記録部251に再度アクセスする必要がなく、管理サーバ300に集約登録要求信号を処理する能力があるか否かが判定される。
転送ノード200’は、ステップ1307で管理サーバ300に集約登録要求信号を処理する能力があると判定すると、登録要求信号に集約能力情報を付加する(ステップ1308)。その登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する(ステップ1309)。ステップ1307で、転送ノード200’は、管理サーバ300が集約登録要求信号の処理能力を有しているのか否か不明か、処理能力を有していないと判定すると、ステップ1309に進んで、そのまま登録要求信号を管理サーバ300宛に送信する。
また、ステップ1304で、決定した送信時刻が登録要求信号の限界時刻よりも後である場合、その登録要求信号を集約対象から除外し、登録要求信号を管理サーバ300に送信する(ステップ1309)。
次に、転送ノード200’が登録応答信号または集約登録応答信号を受信したときの動作を説明する。図18は転送ノードが登録応答信号または集約登録応答信号を処理する際の動作手順を示すフローチャートである。
転送ノード200’は、管理サーバ300から登録応答信号または集約登録応答信号を受信すると(ステップ1311)、その信号に集約登録要求処理能力情報が含まれているか否かを調べる(ステップ1312)。集約登録要求処理能力情報が含まれている場合、管理サーバ300が集約登録要求処理能力を有している旨の情報を管理サーバ情報記録部251に記録し(ステップ1313)、ステップ1314に進む。受信した信号に集約登録要求処理能力情報が含まれていない場合、何も処理をしないで、ステップ1314に進む。
ステップ1314で、転送ノード200’は、受信した信号が集約登録応答信号か否かを判定する。判定の結果、受信した信号が集約登録応答信号である場合、集約登録応答信号を個別の登録応答信号に分離し(ステップ1315)、それぞれの登録応答信号に対して予め決められた処理を行う(ステップ1316)。ステップ1314の判定の結果、受信した信号が登録応答信号である場合、ステップ1316に進む。
ステップ1316では、管理サーバ300において登録処理が成功したことを示すコードが登録応答信号に格納されていると、登録応答信号に含まれるHoA、管理サーバ300のアドレス、および、登録有効時間Lifetimeなどの登録情報が登録情報記録部250に記録される。
登録要求信号の種類が初期登録または移動登録であって、それに対応する登録応答信号に「登録成功」を意味するコードが設定されていると、転送ノード200’がその登録応答信号を管理サーバ300から受信したときに、管理サーバ300と転送ノード200’の間に移動ノード用のトンネルが確立される。これにより、移動ノードと通信ノード400はHoAを用いた通信を開始または再開できる。
転送ノード200’は、ステップ1316で登録情報を登録情報記録部250に記録すると、移動ノードの登録が失効しないようにするためにLifetimeを基にして集約登録要求信号の集約期間を求め、次回の集約登録要求信号の送信時刻を決定する(ステップ1317)。この送信時刻は、図6で説明したように、管理サーバ側で登録延長の処理に必要な時間分を見込んだマージンだけ登録失効時刻よりも早い時刻に決定される。その後、登録要求信号の契機となった信号に対応する応答信号を移動ノードに送信する(ステップ1318)。
本実施形態では、複数の移動ノードから送出された移動ノード接続信号を転送ノードが集約し、複数の移動ノード接続信号に基づいて1つの集約登録要求信号を構成し、集約登録要求信号を管理サーバに送るようにしている。そのため、管理サーバは、集約登録要求信号を処理することで一度に複数の登録要求信号を処理することが可能となり、1つずつ登録要求信号を受信する度に処理をする場合と比較して、登録要求信号を処理するための負荷が軽減する。
また、転送ノードは、集約登録要求信号を送信する能力を有していることを示す集約能力情報を管理サーバに通知する。また、集約登録要求信号を処理する能力を有していることを示す集約登録要求処理能力情報を登録応答信号に含めて送信してきた管理サーバに対してのみ、集約登録要求信号を送信するようにしている。そのため、第1の実施形態と同様に、集約能力を有する転送ノードと集約登録要求処理能力を有していない管理サーバとの間でも通信することができる。
また、上述した以外にも第1の実施形態と同様な効果が得られるとともに、本実施形態の転送ノードは、IP端末がネットワークに接続した際に送信するRSならびにDHCP DiscoveryおよびRequestなどの信号のうち少なくともいずれかを受信したことを契機にして、初期登録または移動登録を目的とする登録要求信号または集約登録要求信号を管理サーバに送信する。また、保持した登録情報のLifetimeの情報を参照して登録失効の時刻を監視し、現在時刻が登録失効の時刻に近づいたことを契機にして、登録失効防止を目的とする登録要求信号または集約登録要求信号を送信する。移動ノードに代わって転送ノードにより登録およびその延長の要求が管理サーバに対して行われるため、HoAとCoAを関係づけて登録する機能を備えていない移動ノードに対して、移動通信サービスを提供することができる。
なお、本実施形態の転送ノードおよび管理サーバのそれぞれを、IETFにおいて仕様策定が行われているPMIPv6draftに規定されたMAGおよびLMAのそれぞれと見なしてもよい。
また、登録要求信号および登録応答信号のそれぞれを、PMIPv6 draftに規定されたPBU(Proxy Binding Update)およびPBA(Proxy Binding Acknowledgement)のそれぞれと見なしてもよい。
さらに、転送ノード200’に相当するノードが、配下に接続した、HoAとCoAを関係づけて登録する機能を備えていない複数の移動ノード100’に相当するノードに代わって、HoAとCoAを関係づけて登録する要求を管理サーバ300に相当するノードに送信し、その応答を受信する構成となるシステムに対して、本発明の通信システムを適用することが可能である。また、上述の構成のシステムにおけるノードに対して、本発明の転送ノードおよびサーバ装置を適用することが可能である。また、上述の構成のシステムにおけるノードを制御するプログラムに対して、本発明のプログラムを適用することが可能である。
第1および第2の実施形態において、各装置の制御部における、それぞれの手段はCPUがプログラムを実行することで仮想的に構成されるものとしたが、各手段について一部または全体を専用の回路などハードウェアのみで構成してもよい。
アクセスネットワーク500は、WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3Gなどの無線技術により移動ノードがアクセス可能なネットワークとするのが好適であるが、有線技術を用いたものであってもよい。
コアネットワーク600は、3GPPや3GPP2などの携帯網のコアネットワークや、WiMAXForumでのCSN(Connectivity Service Network)を想定しているが、インターネットや特定組織内のIPネットワーク、またはその他のネットワークとしてもよい。
本発明を、位置登録の要求元である移動ノードと、位置登録の要求先である管理サーバの間に、位置登録のための登録要求信号を中継するための転送ノードが配置される全ての移動通信システムに適用できる。特に、MIPv4技術やPMIPv6を適用した移動通信システムへの適用が好適である。具体的には、3GPP、3GPP2やWiMAXForumで標準化された移動通信システムに適用できる。
また、上述の標準化団体によってノードやサーバの名称は違っているが、いずれにおいても、RFC3344で規定されたHA、またはPMIPv6draftに記載されたLMAとしての機能を有するノードは、第1および第2の実施形態で一例として説明した管理サーバ300として好適である。また、RFC3344で規定されたFAは、第1の実施形態で一例として説明した転送ノード200として好適である。PMIPv6draftに記載されたMAGとしての機能を有するノードは、第2の実施形態で一例として説明した転送ノード200’として好適である。
本発明の効果の一例として、登録要求信号の種類に応じて集約対象とするか否かを判定することで、登録要求信号をできるだけ集約すれば、管理側のサーバは登録要求信号の受信回数を減らすことができ、サーバの負荷を軽減できる。
また、本発明の効果の一例として、集約できない登録要求信号をすぐにサーバに送信することで、レーテンシ増加の問題が発生するのを防げる。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年3月10日に出願された日本出願の特願2008−059488の内容が全て取り込まれており、この日本出願を基礎として優先権を主張するものである。

Claims (56)

  1. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を送出する転送ノードと、前記転送ノードから前記登録要求信号を受信するサーバと、を有する通信システムであって、
    前記転送ノードは、
    前記登録要求信号の送信契機が発生すると、該送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、前記登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、該複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号が対象とする移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行い、前記転送ノードから前記集約登録要求信号を受信する場合、対象となる複数の移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行う、通信システム。
  2. 前記転送ノードは、
    前記登録要求信号を前記移動ノードから受信すると、該登録要求信号の種類に応じて該登録要求信号を集約対象とするか否かを判定し、判定の結果、前記登録要求信号を集約対象としない場合、該登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号を集約対象とする場合、所定の時刻まで前記登録要求信号を保持し、保持した登録要求信号を集約した前記集約登録要求信号を生成して前記所定の時刻に前記サーバに送信する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記登録要求信号の種類は、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記転送ノードは、
    前記登録要求信号の種類が前記登録失効防止である場合、該登録要求信号を集約対象とし、前記登録要求信号の種類が前記移動登録である場合、該登録要求信号を集約対象としない、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記登録要求信号に、集約対象とするか否かの情報が含まれている請求項2または3に記載の通信システム。
  5. 前記転送ノードは、
    前記サーバに登録した移動ノード毎の登録有効時間の情報を予め保持し、
    集約する登録要求信号に前記登録失効防止の信号があると該登録要求信号の前記登録有効時間のうち最も早い終期よりも前の時刻を、前記所定の時刻に決定する、請求項3に記載の通信システム。
  6. 前記登録要求信号の送信契機の種類として、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記転送ノードは、
    前記登録要求信号の送信契機の種類が前記登録失効防止である場合、登録の失効時刻の延長対象とする移動ノードを複数とするための前記集約登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号の送信契機の種類が前記移動登録である場合、登録の対象とする移動ノードを複数としない前記登録要求信号を前記サーバに送信する、請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記サーバは、
    前記集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す集約登録要求処理能力情報を前記転送ノードに通知する、請求項1から6のいずれか1項記載の通信システム。
  8. 前記転送ノードは、
    前記サーバから前記集約登録要求処理能力情報を受信すると、前記登録要求信号を集約対象とするか否かの判定を行う、請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記転送ノードは、
    前記集約登録要求信号を前記サーバに送信する前に、自装置が前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す集約能力情報を前記サーバに送信する、請求項1から8のいずれか1項記載の通信システム。
  10. 前記サーバは、
    前記集約能力情報を前記転送ノードから受信すると、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を集約して前記転送ノードに送信する、請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記転送ノードは、
    前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が集約対象の登録要求信号に含まれていると、前記認証情報を前記集約登録要求信号に含めて前記サーバに送信する、請求項1から10のいずれか1項記載の通信システム。
  12. 前記サーバは、
    前記認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該集約登録要求信号の元になる前記登録要求信号を再構成し、該登録要求信号に含まれていた前記認証情報を用いて個々の登録要求信号に対して認証処理を行う、請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記サーバは、
    前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該認証情報の計算に用いる鍵情報を、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号に含めて前記転送ノードに送信する、請求項1から10のいずれか1項記載の通信システム。
  14. 前記転送ノードは、
    前記鍵情報を含む前記登録応答信号を前記サーバから受信すると、該鍵情報を保持し、その後、前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号に対して前記鍵情報を用いて改竄の有無を確認する、請求項13に記載の通信システム。
  15. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を、前記アドレスを管理するサーバに送信する転送ノードであって、
    前記登録要求信号の送信契機に含まれる情報を保存するための記憶部と、
    前記登録要求信号の送信契機が発生すると、該送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、前記登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、該複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成して前記サーバに送信する制御部と、
    を有する転送ノード。
  16. 前記制御部は、
    前記登録要求信号を前記移動ノードから受信すると、該登録要求信号の種類に応じて該登録要求信号を集約対象とするか否かを判定し、判定の結果、前記登録要求信号を集約対象としない場合、該登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号を集約対象とする場合、所定の時刻まで前記登録要求信号を保持し、保持した登録要求信号を集約した前記集約登録要求信号を生成して前記所定の時刻に前記サーバに送信する、請求項15に記載の転送ノード。
  17. 前記登録要求信号の種類は、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記制御部は、
    前記登録要求信号の種類が前記登録失効防止である場合、該登録要求信号を集約対象とし、前記登録要求信号の種類が前記移動登録である場合、該登録要求信号を集約対象としない、請求項16に記載の転送ノード。
  18. 前記登録要求信号に、集約対象とするか否かの情報が含まれている請求項16または17に記載の転送ノード。
  19. 前記制御部は、
    前記サーバに登録した移動ノード毎の登録有効時間の情報を予め前記記憶部に保持し、
    集約する登録要求信号に前記登録失効防止の信号があると該登録要求信号の前記登録有効時間のうち最も早い終期よりも前の時刻を、前記所定の時刻に決定する、請求項17に記載の転送ノード。
  20. 前記登録要求信号の送信契機の種類として、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記制御部は、
    前記登録要求信号の送信契機の種類が前記登録失効防止である場合、登録の失効時刻の延長対象とする移動ノードを複数とするための前記集約登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号の送信契機の種類が前記移動登録である場合、登録の対象とする移動ノードを複数としない前記登録要求信号を前記サーバに送信する、請求項15に記載の転送ノード。
  21. 前記制御部は、
    前記集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す情報を前記サーバから受信すると、前記登録要求信号を集約対象とするか否かの判定を行う、請求項15から20のいずれか1項記載の転送ノード。
  22. 前記制御部は、
    前記集約登録要求信号を前記サーバに送信する前に、自装置が前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す情報を前記サーバに送信する、請求項15から21のいずれか1項記載の転送ノード。
  23. 前記制御部は、
    前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が集約対象の登録要求信号に含まれていると、前記認証情報を前記集約登録要求信号に含めて前記サーバに送信する、請求項15から22のいずれか1項記載の転送ノード。
  24. 前記制御部は、
    前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を前記サーバから受信し、該登録応答信号に前記認証情報の計算に用いる鍵情報が含まれていると、該鍵情報を前記記憶部に格納し、その後、前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号に対して前記鍵情報を用いて改竄の有無を確認する、請求項23に記載の転送ノード。
  25. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するサーバ装置であって、
    前記アドレスを登録するための記憶部と、
    複数の前記登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す情報を前記転送ノードに通知し、前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号に含まれるアドレスを前記記憶部に登録する登録処理を行い、前記集約登録要求信号を前記転送ノードから受信する場合、該集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの前記登録処理を行う制御部と、
    を有するサーバ装置。
  26. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するサーバ装置であって、
    前記アドレスを登録するための記憶部と、
    前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号に含まれるアドレスを前記記憶部に登録する登録処理を行い、複数の前記登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を前記転送ノードから受信する場合、該集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの前記登録処理を行う制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す情報を前記転送ノードから受信すると、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を集約して前記転送ノードに送信する、サーバ装置。
  27. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するサーバ装置であって、
    前記アドレスを登録するための記憶部と、
    前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号に含まれるアドレスを前記記憶部に登録する登録処理を行い、複数の前記登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を前記転送ノードから受信する場合、該集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの前記登録処理を行う制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該集約登録要求信号の元になる前記登録要求信号を再構成し、該登録要求信号に含まれていた前記認証情報を用いて個々の登録要求信号に対して認証処理を行う、サーバ装置。
  28. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するサーバ装置であって、
    前記アドレスを登録するための記憶部と、
    前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号に含まれるアドレスを前記記憶部に登録する登録処理を行い、複数の前記登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を前記転送ノードから受信する場合、該集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの前記登録処理を行う制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該認証情報の計算に用いる鍵情報を、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号に含めて前記転送ノードに送信する、サーバ装置。
  29. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を送出する転送ノードと、前記転送ノードから前記登録要求信号を受信するサーバとによる通信制御方法であって、
    前記転送ノードは、前記登録要求信号の送信契機が発生すると、該送信契機の種類を判定し、
    前記転送ノードは、判定した種類に応じて、前記登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、該複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号が対象とする移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行い、前記転送ノードから前記集約登録要求信号を受信する場合、対象となる複数の移動ノードの登録処理または登録の失効時刻の延長処理を行う、通信制御方法。
  30. 前記転送ノードは、前記登録要求信号を前記移動ノードから受信すると、該登録要求信号の種類に応じて該登録要求信号を集約対象とするか否かを判定し、判定の結果、前記登録要求信号を集約対象としない場合、該登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号を集約対象とする場合、所定の時刻まで前記登録要求信号を保持し、保持した登録要求信号を集約した前記集約登録要求信号を生成して前記所定の時刻に前記サーバに送信する、請求項29に記載の通信制御方法。
  31. 前記登録要求信号の種類は、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記転送ノードは、
    前記登録要求信号の種類が前記登録失効防止である場合、該登録要求信号を集約対象とし、前記登録要求信号の種類が前記移動登録である場合、該登録要求信号を集約対象としない、請求項30に記載の通信制御方法。
  32. 前記登録要求信号に、集約対象とするか否かの情報が含まれている請求項30または31に記載の通信制御方法。
  33. 前記転送ノードは、
    前記サーバに登録した移動ノード毎の登録有効時間の情報を予め保持し、
    集約する登録要求信号に前記登録失効防止の信号があると該登録要求信号の前記登録有効時間のうち最も早い終期よりも前の時刻を、前記所定の時刻に決定する、請求項31に記載の通信制御方法。
  34. 前記登録要求信号の送信契機の種類として、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記転送ノードは、
    前記登録要求信号の送信契機の種類が前記登録失効防止である場合、登録の失効時刻の延長対象とする移動ノードを複数とするための前記集約登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号の送信契機の種類が前記移動登録である場合、登録の対象とする移動ノードを複数としない前記登録要求信号を前記サーバに送信する、請求項29に記載の通信制御方法。
  35. 前記サーバは、
    前記集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す集約登録要求処理能力情報を前記転送ノードに通知する、請求項29から34のいずれか1項記載の通信制御方法。
  36. 前記転送ノードは、
    前記サーバから前記集約登録要求処理能力情報を受信すると、前記登録要求信号を集約対象とするか否かの判定を行う、請求項35に記載の通信制御方法。
  37. 前記転送ノードは、
    前記集約登録要求信号を前記サーバに送信する前に、自装置が前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す集約能力情報を前記サーバに送信する、請求項29から36のいずれか1項記載の通信制御方法。
  38. 前記サーバは、
    前記集約能力情報を前記転送ノードから受信すると、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を集約して前記転送ノードに送信する、請求項37に記載の通信制御方法。
  39. 前記転送ノードは、
    前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が集約対象の登録要求信号に含まれていると、前記認証情報を前記集約登録要求信号に含めて前記サーバに送信する、請求項29から38のいずれか1項記載の通信制御方法。
  40. 前記サーバは、
    前記認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該集約登録要求信号の元になる前記登録要求信号を再構成し、該登録要求信号に含まれていた前記認証情報を用いて個々の登録要求信号に対して認証処理を行う、請求項39に記載の通信制御方法。
  41. 前記サーバは、
    前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該認証情報の計算に用いる鍵情報を、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号に含めて前記転送ノードに送信する、請求項29から38のいずれか1項記載の通信制御方法。
  42. 前記転送ノードは、
    前記鍵情報を含む前記登録応答信号を前記サーバから受信すると、該鍵情報を保持し、その後、前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号に対して前記鍵情報を用いて改竄の有無を確認する、請求項41に記載の通信制御方法。
  43. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を、前記アドレスを管理するサーバに送信するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記登録要求信号の送信契機が発生すると、該送信契機の種類を判定し、判定した種類に応じて、前記登録要求信号による登録の対象または登録の失効時刻の延長の対象とする移動ノードを、複数とするか否かを判定し、複数の移動ノードを対象としない場合、1つの移動ノードを対象とした登録要求信号を生成して前記サーバに送信し、複数の移動ノードを対象とする場合、該複数の移動ノードを対象とすることを示す情報、もしくは対象となる複数の移動ノードを示す情報、またはそれら両方の情報を含む集約登録要求信号を生成して前記サーバに送信する処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  44. 前記登録要求信号を前記移動ノードから受信すると、該登録要求信号の種類に応じて該登録要求信号を集約対象とするか否かを判定し、判定の結果、前記登録要求信号を集約対象としない場合、該登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号を集約対象とする場合、所定の時刻まで前記登録要求信号を保持し、保持した登録要求信号を集約した前記集約登録要求信号を生成して前記所定の時刻に前記サーバに送信する、請求項43に記載のプログラム。
  45. 前記登録要求信号の種類は、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記登録要求信号の種類が前記登録失効防止である場合、該登録要求信号を集約対象とし、前記登録要求信号の種類が前記移動登録である場合、該登録要求信号を集約対象としない、請求項44に記載のプログラム。
  46. 前記登録要求信号に、集約対象とするか否かの情報が含まれている請求項45に記載のプログラム。
  47. 前記サーバに登録した移動ノード毎の登録有効時間の情報を予め記憶部に保持し、
    集約する登録要求信号に前記登録失効防止の信号があると該登録要求信号の前記登録有効時間のうち最も早い終期よりも前の時刻を、前記所定の時刻に決定する処理を有する請求項45に記載のプログラム。
  48. 前記登録要求信号の送信契機の種類として、移動に伴うアドレス変更の際の登録要求を目的とする移動登録、および、登録の失効を防止するための登録延長の要求を目的とする登録失効防止を有し、
    前記登録要求信号の送信契機の種類が前記登録失効防止である場合、登録の失効時刻の延長対象とする移動ノードを複数とするための前記集約登録要求信号を前記サーバに送信し、前記登録要求信号の送信契機の種類が前記移動登録である場合、登録の対象とする移動ノードを複数としない前記登録要求信号を前記サーバに送信する、請求項43に記載のプログラム。
  49. 前記集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す情報を前記サーバから受信すると、前記登録要求信号を集約対象とするか否かの判定を行う処理を有する請求項43から48のいずれか1項記載のプログラム。
  50. 前記集約登録要求信号を前記サーバに送信する前に、自装置が前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す情報を前記サーバに送信する処理を有する請求項43から49のいずれか1項記載のプログラム。
  51. 前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が集約対象の登録要求信号に含まれていると、前記認証情報を前記集約登録要求信号に含めて前記サーバに送信する処理を有する請求項43から50のいずれか1項記載のプログラム。
  52. 前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を前記サーバから受信し、該登録応答信号に前記認証情報の計算に用いる鍵情報が含まれていると、該鍵情報を記憶部に格納し、その後、前記移動ノードと前記サーバとの間で送受信される信号に対して前記鍵情報を用いて改竄の有無を確認する処理を有する請求項51に記載のプログラム。
  53. 移動ノードのアドレスの登録を要求するための登録要求信号を転送ノードから受信するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    複数の前記登録要求信号の情報を含む集約登録要求信号を処理する能力を有することを示す情報を前記転送ノードに通知し、
    前記転送ノードから前記登録要求信号を受信する場合、該登録要求信号に含まれるアドレスを記憶部に登録する登録処理を行い、前記集約登録要求信号を前記転送ノードから受信する場合、該集約登録要求信号に含まれる複数のアドレスの前記登録処理を行う処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  54. 前記集約登録要求信号を送信する能力があることを示す情報を前記転送ノードから受信すると、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号を集約して前記転送ノードに送信する処理を有する請求項53に記載のプログラム。
  55. 前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該集約登録要求信号の元になる前記登録要求信号を再構成し、該登録要求信号に含まれていた前記認証情報を用いて個々の登録要求信号に対して認証処理を行う処理を有する請求項53または54に記載のプログラム。
  56. 前記移動ノードと自装置との間で送受信される信号への改竄を検出するための認証情報が前記集約登録要求信号に含まれていると、該認証情報の計算に用いる鍵情報を、前記移動ノードに登録処理の結果を通知するための登録応答信号に含めて前記転送ノードに送信する処理を有する請求項53または54に記載のプログラム。
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