JP5370028B2 - エジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから噴射される高速度の噴射流体によって流体を吸引するエジェクタに関し、エジェクタ式冷凍サイクルに適用して好適である。
従来、流体を減圧膨張させるノズルから噴射される噴射流体の吸引作用によって、流体吸引口から流体を吸引するエジェクタが知られている。この種のエジェクタでは、噴射流体と流体吸引口から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを昇圧部(ディフューザ部)にて圧力エネルギに変換して、エジェクタから流出する流出流体の圧力を吸引流体の圧力よりも上昇させている。
従って、昇圧部にて流出流体の圧力を充分に上昇させるためには、噴射流体の流速を増加させて、混合流体の流速を増加させることが有効である。そのため、従来、噴射流体の流速を増加させるために、ノズルにおいて流体の圧力エネルギを流体の速度エネルギに変換する際のエネルギ変換効率(以下、ノズル効率ηnozという。)を向上させるための手段が提案されている。
例えば、特許文献1には、ノズルの流体通路の途中に流体通路面積を縮小させた2つの喉部(絞り部)を設けたエジェクタが開示されている。この特許文献1のエジェクタでは、2段目の喉部よりも下流側の流体通路の広がり角度を流体噴射口近傍で縮小することによって、2段目の喉部よりも下流側の流体通路における気液二相流体の剥離および渦流の発生を抑制することによってノズル効率ηnozの向上を狙っている。
なお、ノズル効率ηnozは、具体的には以下式F1にて定義される。
ηnoz=(Vnoz2/2)/Δinoz…(F1)
ここで、Vnozは、噴射流体の流速であって、Δinozは単位重量あたりの流体を等エントロピ的に減圧膨張させた際の比エンタルピの低下量、すなわち、ノズル部入口側流体のエンタルピと出口側流体の比エンタルピの差である。
特開平11−37577号公報
しかしながら、特許文献1のエジェクタでは、ノズルの1段目の喉部へ流入する流体が液相状態であることを前提としている。このため、特許文献1のエジェクタでは、ノズルの1段目の喉部へ流入する流体が気液二相状態となると、ノズル効率ηnozを向上させることが難しくなってしまう。
その理由を図13を用いて説明する。なお、図13(a)は、エジェクタのノズルで減圧される液相流体の減圧過程を説明するためのモリエル線図であり、図13(b)は、エジェクタのノズルで減圧される液相流体の減圧過程を説明するためのモリエル線図である。また、図13の破線は等エントロピ線を示している。
ここで、上述の式F1におけるΔinozは、流体の物性によって決定される値であるから、ノズル効率ηnozを向上させるためには、流体がノズルで減圧される際の損失を低減させて、Vnozを増加させる必要がある。従って、ノズルにて等エントロピ線に沿うように流体を減圧させることが望ましい。
また、図13から明らかなように、等エントロピ線は、液相流体が減圧されて気液二相流体となる際には、圧力低下に伴ってエンタルピの低下度合が徐々に小さくなり、比較的圧力の低い気液二相流体がさらに減圧される際には、圧力低下に伴ってエンタルピの低下度合が徐々に大きくなるような、略S字状のカーブを描いている。
従って、特許文献1のエジェクタでは、ノズル(具体的には、1段目の喉部)へ液相流体を流入させる場合は、2段目の喉部よりも下流側の流体通路の広がり角度を流体噴射口近傍で小さくする構成を採用しても、図13(a)に示すように、全体として等エントロピ線に近似した減圧過程となる。
一方、ノズルへ比較的圧力の低い気液二相流体を流入させる場合は、図13(b)に示すように、等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができなくなってしまう。その結果、特許文献1のエジェクタの1段目の喉部へ流入する流体が気液二相状態となると、ノズル効率ηnozを向上させることが難しくなってしまう。
これに対して、本発明者らは、先に、特願2008−64664(以下、先願例という。)にて、ノズルへ気液二相流体を流入させた場合であっても、高いノズル効率ηnozを発揮できるエジェクタを提案している。具体的には、この先願例のエジェクタのノズルは、1つの喉部を有し、この喉部よりも下流側の流体通路の広がり角度を流体噴射口近傍で拡大させている。
これにより、ノズルへ気液二相流体を流入させた場合に、等エントロピ線の描くカーブに追従するように、喉部よりも下流側の流体通路の通路面積を変化(拡大)させることができる。つまり、気液二相状態の流体が減圧膨張される際に、気相割合の増加によって体積膨張しても、この体積膨張に対応するように通路面積を拡大させることができる。従って、流体の減圧過程を等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができる。
しかしながら、先願例のエジェクタでは、ノズルへ気液二相流体を流入させた際に、ノズル効率ηnozを向上できるものの、流体吸引口から吸引流体を十分吸引できず、エジェクタ全体としてのエネルギ変換効率(以下、エジェクタ効率ηeという。)を向上できないことがあった。
なお、エジェクタ効率ηeとは、以下の式F2で定義されるものである。
ηe=(1+Ge/Gnoz)×(ΔP/ρ)/Δi…(F2)
ここで、Geは吸引流体の流量、Gnozは噴射流体の流量、ΔPはディフューザ部における昇圧量、ρは吸引流体の密度、そして、Δiは実際のノズル出入口間の流体のエンタルピ差である。
そこで、本発明者らが、その原因を調査したところ、先願例のように流体通路の広がり角度を流体噴射口近傍で拡大させてしまうと、ノズルの径方向に不必要に広がって噴射されてしまうことが原因であると判った。その理由は、噴射流体がノズルの径方向に不必要に広がってしまうと、流体吸引口から吸引された吸引流体がエジェクタ内部へ流入する際の妨げとなってしまうからである。
そして、吸引流体がエジェクタ内部へ流入することが妨げられてしまうと、上述の式F2から明らかなように、吸引流体の流量Geが低下してエジェクタ効率ηeが低下してしまう。
上記点に鑑み、本発明は、ノズルへ流入する流体が気液二相状態となっていても、エジェクタ効率ηeの低下を抑制可能なエジェクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および噴射流体と流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、喉部(161b)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる第1テーパ部(161e)、第1テーパ部(161e)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる第2テーパ部(161f)、および第2テーパ部(161f)の出口側から流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
ノズル(161)の軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、基準断面における第2テーパ部(161f)出口側の第2広がり角度(θ2)は、基準断面における第1テーパ部(161e)出口側の第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっており、基準断面における先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、第2広がり角度(θ2)よりも小さくなっているエジェクタを特徴とする。
これによれば、第2広がり角度(θ2)が第1広がり角度(θ1)よりも大きく形成されているので、第2テーパ部(161f)における流体通路面積の増加度合が第1テーパ部(161e)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなる。
従って、ノズル(161)へ流入した気液二相状態の流体が、喉部(161b)→第1テーパ部(161e)→第2テーパ部(161f)の順に流れて減圧膨張される際に、気相割合の増加によって体積膨張しても、この体積膨張に対応するように流体通路面積を拡大させることができる。
これにより、流体が第1テーパ部(161e)→第2テーパ部(161f)を通過する際の通路抵抗に起因する損失を抑制して、ノズル(161)における流体の減圧過程を等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができるので、ノズル効率(ηnoz)を向上させることができる。
さらに、先端広がり角度(θ3)が第2広がり角度(θ2)よりも小さくなっているので、流体噴射口(161a)から噴射された噴射流体が、ノズルの径方向に不必要に広がってしまうことを抑制できる。これにより、吸引流体がエジェクタ内部へ流入しやすくなり、吸引流体の流量(Ge)が低下してしまうことを抑制できるので、エジェクタ効率(ηe)の低下を抑制できる。
その結果、ノズル(161)へ流入する流体が気液二相状態となっていても、ノズル効率(ηnoz)およびエジェクタ効率(ηe)の低下を抑制可能なエジェクタを提供することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタにおいて、基準断面における第2テーパ部(161f)の形状は、流体通路側に凸となる曲線で形成されていることを特徴とする。これによれば、第2テーパ部(161f)の流体通路面積の増加度合を滑らかに変化させて、ノズル(161)における流体の減圧過程を、より一層、等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタにおいて、基準断面における第2テーパ部(161f)の形状は、直線で形成されていることを特徴とする。これによれば、ノズル(161)における流体の減圧過程を等エントロピ線に近似させることができることに加えて、第2テーパ部(161f)の加工が容易となりエジェクタの製造コストを低減できる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタにおいて、さらに、ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、喉部(161b)から第1テーパ部(161e)へ至る範囲に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる導入テーパ部(161g)が設けられており、基準断面における導入テーパ部(161g)出口側の導入広がり角度(θin)は、第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっていることを特徴とする。
ここで、ノズル(161)へ流入した気液二相状態の流体が、喉部(161b)→第1テーパ部(161e)→第2テーパ部(161f)の順に流れて減圧膨張される際に、気相割合が急激に増加する部位は喉部(161b)を通過した直後である。
従って、導入テーパ部(161g)を設けて、導入広がり角度(θin)を第1広がり角度(θ1)よりも大きくすることで、気相割合の急激な増加による急激な体積膨張に対応するように流体通路面積を拡大させることができ、より一層、効果的にノズル効率(ηnoz)の低下を抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のエジェクタにおいて、基準断面における導入テーパ部(161g)の形状は、ノズル(161)径方向外周側に凸となる曲線で形成されていることを特徴とする。これによれば、導入テーパ部(161g)の流体通路面積の増加度合を滑らかに変化させて、ノズル(161)における流体の減圧過程を、より一層、等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項4に記載のエジェクタにおいて、基準断面における導入テーパ部(161g)の形状は、直線で形成されていることを特徴とする。これによれば、ノズル(161)における流体の減圧過程を等エントロピ線に近似させることができる上に、導入テーパ部(161g)の加工が容易となりエジェクタの製造コストを低減できる。
請求項7に記載の発明のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のエジェクタにおいて、第2広がり角度(θ2)は、第1広がり角度(θ1)の1.33倍以上になっていてもよい。これによれば、後述する実施形態に説明するように、ノズル効率ηnozを確実に安定して向上できることが判っている。
また、請求項8に記載の発明では、流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および噴射流体と流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、喉部(161b)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる第1テーパ部(161e)、第1テーパ部(161e)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる第2テーパ部(161f)、および第2テーパ部(161f)の出口側から流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
第2テーパ部(161f)における流体通路面積の増加度合は、第1テーパ部(161e)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなっており、さらに、軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、基準断面における先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、基準断面における第2テーパ部(161f)出口側の出口広がり角度(θ2)よりも小さくなっているエジェクタを特徴とする。
これによれば、第2テーパ部(161f)における流体通路面積の増加度合が第1テーパ部(161e)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなっているので、請求項1に記載の発明と同様に、ノズル効率(ηnoz)を向上させることができる。さらに、先端広がり角度(θ3)が第2テーパ部(161f)出口側の出口広がり角度(θ2)第2広がり角度(θ2)よりも小さくなっているので、請求項1に記載の発明と同様に、エジェクタ効率(ηe)の低下を抑制できる。
その結果、ノズル(161)へ流入する流体が気液二相状態となっていても、ノズル効率(ηnoz)およびエジェクタ効率(ηe)の低下を抑制可能なエジェクタを提供することができる。
また、請求項9に記載の発明では、流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、ノズル(161)の流体通路の内部に配置されて、流体流れ方向に延びるニードル(163)と、流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および噴射流体と流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、喉部(161b)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させるテーパ部(161c)、およびテーパ部(161c)の下流側から流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
テーパ部(161c)とニードル(163)の外周面との間に形成される流体通路には、噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積が徐々に拡大する第1拡大部(164a)、第1拡大部(164a)の下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積が徐々に拡大する第2拡大部(164b)が形成され、第2拡大部(164b)における流体通路面積の増加度合は、第1拡大部(164a)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなっており、さらに、軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、基準断面における先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、基準断面における前記テーパ部(161c)出口側の出口広がり角度(θ2)よりも小さくなっているエジェクタを特徴とする。
これによれば、第2拡大部(164b)における流体通路面積の増加度合は、第1拡大部(164a)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなっているので、ノズル(161)へ流入した気液二相状態の流体が、喉部(161b)→テーパ部(161c)の順に流れて減圧膨張される際に、気相割合の増加に対応するように流体通路面積を拡大させることができる。従って、請求項1に記載の発明と同様に、ノズル効率(ηnoz)を向上させることができる。
さらに、先端広がり角度(θ3)が第2広がり角度(θ2)よりも小さくなっているので、請求項1に記載の発明と同様に、エジェクタ効率(ηe)の低下を抑制できる。その結果、ノズル(161)へ流入する流体が気液二相状態となっていても、ノズル効率(ηnoz)およびエジェクタ効率(ηe)の低下を抑制可能なエジェクタを提供することができる。
そして、具体的に、ノズル(161)のテーパ部(161c)の内周面とニードル(163)の外周面との間に形成される流体通路に、第1、第2拡大部(164a、164b)を形成して、第2拡大部(164b)における流体通路面積の増加度合を、第1拡大部(164a)における流体通路面積の増加度合よりも大きくするために、請求項10に記載の発明のように、テーパ部(161c)は、喉部(161b)の下流側に設けられた第1テーパ部(161e)および第1テーパ部(161e)の下流側に設けられた第2テーパ部(161f)から構成され、基準断面における第2テーパ部(161f)出口側の第2広がり角度(θ2)は、基準断面における第1テーパ部(161e)出口側の第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっており、さらに、ニードル(163)の外周面のうち、テーパ部(161c)の内側に位置付けられる部位の基準断面における形状は、直線で形成されていてもよい。
また、請求項11に記載の発明のように、基準断面におけるテーパ部(161c)の形状は、直線で形成されており、さらに、ニードル(163)のうち、テーパ部(161c)の内側に位置付けられる部位は、噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第1縮小部(163b)および第1縮小部(163b)よりも下流側に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第2縮小部(163c)から構成され、第1縮小部(163b)における面積の縮小度合は、第2縮小部(163c)における面積の縮小度合よりも小さくなっていてもよい。

また、請求項12に記載の発明のように、テーパ部(161c)は、喉部(161b)の下流側に設けられた第1テーパ部(161e)および第1テーパ部(161e)の下流側に設けられた第2テーパ部(161f)から構成され、さらに、ニードル(163)のうち、第1テーパ部(161e)の内側に位置付けられて第1拡大部(164a)を形成する部位には、噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第1縮小部(163b)が設けられ、ニードル(163)のうち、第2テーパ部(161f)の内側に位置付けられて第2拡大部(164b)を形成する部位には、噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第2縮小部(163c)が設けられていてもよい。
請求項13に記載の発明では、請求項10に記載のエジェクタにおいて、内周面には、喉部(161b)からテーパ部(161c)へ至る範囲に配置されて噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積が徐々に拡大する導入テーパ部(161g)が設けられており、基準断面における導入テーパ部(161g)出口側の導入広がり角度(θin)は、第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっていることを特徴とする。
これによれば、請求項4に記載の発明と同様に、喉部(161b)を通過した直後の気相割合の急激な増加に対応するように流体通路面積を拡大させることができ、効果的にノズル効率(ηnoz)の低下を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図である。 第1実施形態のエジェクタの軸方向断面図である。 第1実施形態のノズルの拡大断面図である。 第2拡がり角度θ2とノズル効率ηnozとの関係を示すグラフである。 第2実施形態のノズルの拡大断面図である。 第3実施形態のノズルの拡大断面図である。 第4実施形態のノズルの拡大断面図である。 第5実施形態のノズルの拡大断面図である。 第6実施形態のノズルの拡大断面図である。 他の実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの一例を示す全体構成図である。 他の実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの別の一例を示す全体構成図である。 他の実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルのさらに別の一例を示す全体構成図である。 (a)は、ノズルへ液相流体が流入した際の減圧過程を示すモリエル線図であり、(b)は、ノズルへ気液二相流体が流入した際の減圧過程を示すモリエル線図である。
(第1実施形態)
図1〜4により、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態では、本発明のエジェクタ16を、車両用空調装置に用いられるエジェクタ式冷凍サイクル10に適用している。図1は、このエジェクタ式冷凍サイクル10の全体構成図である。まず、エジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は、冷媒を吸入して圧縮するもので、車両走行用エンジン(図示せず)から駆動力が伝達されて回転駆動される。
圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは、電磁クラッチの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを採用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
圧縮機11の冷媒吐出側には、放熱器12が接続されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と冷却ファン12aにより送風される外気(車室外空気)とを熱交換させて、高圧冷媒を放熱させる放熱用熱交換器である。冷却ファン12aは、図示しない空調制御装置から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
なお、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、冷媒として通常のフロン系冷媒を採用し、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界サイクルを構成している。従って、放熱器12は冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。また、本実施形態では、冷媒が特許請求の範囲に記載された流体に対応する。
放熱器12の下流側には、レシーバ12bが接続されている。このレシーバ12bは、放熱器12から流出した冷媒の気液を分離して余剰液相冷媒を溜めておく気液分離器である。なお、本実施形態では、放熱器12とレシーバ12bとを一体的に構成しているが、放熱器12とレシーバ12bとを別体に構成してもよい。
さらに、放熱器12として、冷媒を凝縮させる凝縮用熱交換部と、この凝縮用熱交換部からの冷媒を導入して冷媒の気液を分離するレシーバ部と、このレシーバ部からの飽和液相冷媒を過冷却する過冷却用熱交換部とを有する、いわゆるサブクールタイプの凝縮器を採用してもよい。
レシーバ12bの液相冷媒出口には、可変絞り機構である膨張弁13が接続されている。この膨張弁13は、レシーバ12bから流出した高圧液相冷媒を気液二相状態の中間圧冷媒に減圧する減圧手段であるとともに、膨張弁13下流側へ流出させる冷媒の流量を調整する流量調整手段でもある。
なお、本実施形態では、膨張弁13として温度式膨張弁を採用している。具体的には、温度式膨張弁は、後述する流出側蒸発器17出口側の冷媒通路に配置された感温部13aを有しており、流出側蒸発器17出口側冷媒の温度と圧力とに基づいて流出側蒸発器17出口側冷媒の過熱度を検出し、流出側蒸発器17出口側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように機械的機構により弁開度(冷媒流量)を調整する。
膨張弁13の冷媒出口側には、膨張弁13にて減圧膨張された気液二相状態の中間圧冷媒の流れを分岐する分岐部14が接続されている。分岐部14は、3つの流入出口を有する三方継手構造のもので、流入出口のうち1つを冷媒流入口とし、2つを冷媒流出口としたものである。このような分岐部14は、複数の配管を接合して構成してもよいし、金属ブロックや樹脂ブロックに複数の冷媒通路穴を設けて構成してもよい。
そして、分岐部14において分岐された一方の冷媒は、分岐部14の一方の冷媒流出口とエジェクタ16のノズル161入口とを接続するノズル側配管15aへ流入し、他方の冷媒は、分岐部14の他方の冷媒流出口とエジェクタ16の冷媒吸引口162aとを接続する吸引口側配管15bへ流入する。
エジェクタ16は、高圧冷媒を減圧する減圧手段の機能を果たすとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段としての機能を果たす。エジェクタ16の詳細構成については、図2、3により説明する。図2は、エジェクタ16のノズル161の軸線φを含む軸方向断面図であり、図3は、図2のうちノズル161の拡大断面図である。以下の説明では、図2、3に図示された断面を基準断面とする。
本実施形態のエジェクタ16は、ノズル161およびボデー162を有して構成されている。まず、ノズル161は、略円筒状の金属(例えば、真鍮、ステンレス合金)で形成されており、図3に示すように、冷媒流れ方向に向かって先細り形状に形成されている。そして、その内部には、ノズル側配管15aを介して流入した冷媒が通過する冷媒通路(流体通路)が、軸線φに沿って形成されている。
この冷媒通路は、断面円形状のノズル161の内周面によって形成され、この円形状の径を変化させることによって、冷媒通路の冷媒通路面積(流体通路面積)を適宜変化させている。従って、冷媒通路は、同軸上に配置された複数の円柱状空間および円錐台状空間を組み合わせた形状の空間として構成されている。
より具体的には、ノズル161の内周面には、冷媒通路の最下流部となる先細り形状の先端側に配置されて冷媒を噴射する冷媒噴射口(流体噴射口)161a、冷媒通路の途中に配置されて冷媒通路面積を最も縮小させる喉部161b、喉部161bの冷媒流れ下流側に配置されて冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積を徐々に拡大させるテーパ部161cが設けられている。
つまり、本実施形態のノズル161は、ラバールノズルの如く構成されており、ノズル161に流入した冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させて、冷媒噴射口161aから噴射される噴射冷媒(噴射流体)の流速を音速以上となるまで加速させる。
さらに、本実施形態のノズル161の内周面には、冷媒通路の冷媒噴射口161a側の端部、すなわちテーパ部161cの出口側から冷媒噴射口161aへ至る範囲に、冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部161dが設けられている。
また、テーパ部161cは、2つの第1、第2テーパ部161e、161fに区画されており、基準断面における第1テーパ部161e出口側の広がり角度を第1広がり角度θ1とし、基準断面における第2テーパ部161f出口側の広がり角度を第2広がり角度θ2とし、さらに、基準断面における先端テーパ部161d出口側の広がり角度を先端広がり角度θ3としたときに、以下数式F3、F4を満たすように形成されている。
θ1<θ2…(F3)
θ2>θ3…(F4)
つまり、第2広がり角度θ2は第1広がり角度θ1よりも大きく、先端広がり角度θ3は、第2広がり角度θ2をよりも小さくなっている。より具体的には、本実施形態では、第2広がり角度θ2を、第1広がり角度θ1の1.33倍以上(具体的には、1.4〜2.0倍程度)としている。
換言すると、第2テーパ部161fにおける冷媒通路面積の増加度合は、第1テーパ部161eにおける冷媒通路面積の増加度合よりも大きく、先端テーパ部161dにおける冷媒通路面積の増加度合は、第2テーパ部161fにおける冷媒通路面積の増加度合よりも小さい。
なお、第1テーパ部161eと第2テーパ部161fとの接続部、および第2テーパ部161fと先端テーパ部161dとの接続部は、R面取等を施すことによって滑らかに接続されている。これにより、各接続部における冷媒通路面積の急変を抑制して、冷媒の有する運動エネルギの損失を抑制している。
また、第1テーパ部161e出口側の広がり角度である第1広がり角度θ1は、上述のR面取を除いた第1テーパ部161eの最下流部の広がり角度、すなわち基準断面における第1テーパ部161eの最下流部の接線同士のなす角度である。第2広がり角度θ2および先端広がり角度θ3についても同様である。
さらに、本実施形態では、基準断面における第1テーパ部161eおよび先端テーパ部161dの形状は直線で形成されており、基準断面における第2テーパ部161fの形状は冷媒通路の内側に凸となる曲線で形成されている。
また、ノズル161は、ボデー162の内部に収容されるように、圧入等の方法で固定されており、圧入部(固定部)から冷媒が漏れることを防止している。もちろん、固定部からの冷媒漏れを防止できれば、接着、溶接、圧接、はんだ付け等の接合手段で接合・固定してもよい。
ボデー162は、略円筒状の金属(例えば、アルミニウム)で形成されており、その内部にノズル161を支持固定する固定部材として機能するとともに、エジェクタ16の外殻を形成するものである。もちろん、上記の機能を実現できれば、ボデー162を樹脂にて形成してもよい。ボデー162の内部には、図2に示すように、冷媒吸引口(流体吸引口)162a、吸引通路162b、昇圧部としてのディフューザ部162c等が形成されている。
冷媒吸引口162aは、ボデー162の内外を貫通するように設けられ、噴射冷媒による圧力低下にて生じる吸引作用によって、後述する吸引側蒸発器19から流出した冷媒をエジェクタ16内部へ吸引する貫通穴である。さらに、冷媒吸引口162aは、ノズル161の外周側に位置付けされており、冷媒噴射口161aと連通している。
従って、ボデー162内部の冷媒吸引口162a周辺には、冷媒を流入させる入口空間が形成され、ノズル161の先細り形状の先端部周辺の外周側とボデー162の内周側との間の空間には、ボデー162の内部へ流入した吸引冷媒(吸引流体)をディフューザ部162c側へ導く吸引通路162bが形成されている。
本実施形態では、この吸引通路162bの冷媒通路面積を冷媒流れ下流側へ向かって徐々に縮小させるように変化させることによって、吸引通路162bを通過する吸引冷媒の流速を増加させて、噴射冷媒の流速に近づけるようにしている。
ディフューザ部162cは、ノズル161から噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口162aから吸引された吸引冷媒とを混合させながら、混合された気液二相状態の冷媒(混合流体)の運動エネルギを圧力エネルギに変換するものである。具体的には、ディフューザ部162cは、冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積を徐々に拡大させる冷媒通路として形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させている。
さらに、本実施形態のディフューザ部162cの冷媒通路形状は、図2に示すように、入口側における冷媒通路面積の広がり度合が、出口側における冷媒通路面積の広がり度合よりも大きくなるように変化している。つまり、入口側では、入口から出口に至る平均的な広がり度合よりも冷媒通路面積が急に拡大して、出口側では、緩やかに拡大している。
換言すると、ディフューザ部162cの入口側冷媒通路の基準断面における断面形状は、内周側に向かって凸となる曲線で形成され、出口側冷媒通路の断面形状は、外周側に向かって凸となる曲線で形成されている。これにより、ディフューザ部162cの出口部における冷媒の剥離を抑制して、冷媒の有するエネルギの損失を抑制している。
ディフューザ部162c下流側には、図1に示すように、流出側蒸発器17が配置されている。流出側蒸発器17はディフューザ部162cから流出した流出冷媒と送風ファン17aより送風された送風空気とを熱交換させて、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。
送風ファン17aは、空調制御装置から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。さらに、流出側蒸発器17の冷媒出口は圧縮機11の冷媒吸入口へ接続される。
次に、分岐部14にて分岐された他方の冷媒が流れる吸引口側配管15bは、絞り機構18および吸引側蒸発器19を介して、エジェクタ16の冷媒吸引口162aへ接続される。絞り機構18は吸引側蒸発器19に流入する冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、吸引側蒸発器19に流入する冷媒の流量調整を行う流量調整手段でもある。この絞り機構18としては、キャピラリチューブ、オリフィス等の固定絞りを採用することができる。
吸引側蒸発器19は、絞り機構18から流出した冷媒と送風ファン17aから送風された流出側蒸発器17通過後の送風空気とを熱交換させて、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。さらに、吸引側蒸発器19の出口側は冷媒吸引口14bに接続される。
なお、本実施形態の流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19は一体構造に組み付けられている。従って、送風ファン15aにより送風された送風空気は矢印100方向に流れ、まず、流出側蒸発器17で冷却され、次に、吸引側蒸発器19で冷却されて冷却対象空間(車室内)に流れ込む。従って、本実施形態では、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19の双方の蒸発器にて同一の冷却対象空間(車室内)を冷却できるようになっている。
次に、上記構成における本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の作動を説明する。圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11から吐出された高温高圧状態の冷媒は放熱器12に流入する。放熱器12では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した高圧冷媒はレシーバ12b内に流入して気液分離される。
レシーバ12bから流出した液相冷媒は膨張弁13へ流入して、気液二相状態の中間圧冷媒となるまで減圧膨張されて分岐部14へ流入する。この際、膨張弁13は、流出側蒸発器17出口側冷媒の過熱度が予め定めた値に近づくように、その下流側へ流出させて冷媒流量を調整する。
膨張弁13にて減圧膨張された冷媒は、分岐部14にてノズル側配管15aへ流入する冷媒流れと吸引口側配管15bへ流入する冷媒流れとに分流される。この際、ノズル側配管15aへ流入する冷媒流量Gnozと吸引口側配管15bへ流入する冷媒流量Geとの流量比Ge/Gnozは、ノズル161および絞り機構18の流量特性(圧力損失特性)によって、サイクル全体として高い成績係数(COP)を発揮できるように決定される。
ノズル側配管15aを介してエジェクタ16へ流入した気液二相状態の中間圧冷媒は、ノズル161にて、さらに減圧される。この際、ノズル161にて冷媒の圧力エネルギが速度エネルギに変換され、冷媒噴射口161aから気液二相状態の冷媒が高速度となって噴射される。そして、この噴射冷媒の吸引作用により、冷媒吸引口162aから吸引側蒸発器19にて蒸発した気相冷媒が吸引される。
ノズル161から噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口162aより吸引された吸引冷媒は、ディフューザ部162cへ流入する。ディフューザ部162cでは、噴射冷媒および吸引冷媒が混合されるとともに、冷媒通路面積の拡大によって冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換されて冷媒の圧力が上昇する。
ディフューザ部162cから流出した冷媒は流出側蒸発器17に流入する。流出側蒸発器17では、流入した低圧冷媒が送風ファン17aの送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、送風ファン17aの送風空気が冷却される。そして、流出側蒸発器17から流出した気相冷媒は、圧縮機11に吸入され再び圧縮される。
一方、吸引口側配管15bに流入した冷媒流れは、絞り機構18で減圧膨張されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒が吸引側蒸発器19に流入する。吸引側蒸発器19では、流入した低圧冷媒が、送風ファン17aから送風された流出側蒸発器17通過後の送風空気から吸熱して蒸発する。
これにより、送風ファン17aから送風された送風空気が、さらに冷却されて車室内へ送風される。吸引側蒸発器19から流出した気相冷媒は、上述の如く、冷媒吸引口162aからエジェクタ16内へ吸引される。
以上の如く、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、エジェクタ16のディフューザ部162c流出冷媒を流出側蒸発器17に供給できるとともに、吸引口側配管15b側へ流入した冷媒を絞り機構18を介して吸引側蒸発器19に供給できるので、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19で同時に冷却作用を発揮できる。
この際、送風ファン17aから送風された送風空気を流出側蒸発器17→吸引側蒸発器19の順に通過させて同一の冷却対象空間を冷却できる。さらに、ディフューザ部162cの昇圧作用によって流出側蒸発器17の冷媒蒸発温度を吸引側蒸発器19の冷媒蒸発温度よりも上昇させることができるので、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19の冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を確保して、効率的に送風空気を冷却できる。
また、流出側蒸発器17下流側を圧縮機11吸入側に接続しているので、ディフューザ部162cで昇圧された冷媒を圧縮機11に吸入させることができる。その結果、圧縮機11の吸入圧を上昇させて、圧縮機11の駆動動力を低減することができ、エジェクタ式冷凍サイクル全体としてのCOP(成績係数)を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、上述のエジェクタ16を採用しているので、エジェクタ効率ηeを向上させて、COPを効果的に向上させることができる。つまり、本実施形態のエジェクタ16では、ノズル161の冷媒通路に形成されるテーパ部161cを、第1、第2テーパ部161e、161fの2つに区画している。
そして、基準断面における第1テーパ部161e出口側の第1広がり角度θ1および基準断面における第2テーパ部161f出口側の第2広がり角度θ2を式F3の関係を満たすようにして、第2テーパ部161fにおける冷媒通路面積の増加度合を、第1テーパ部161eにおける冷媒通路面積の増加度合よりも大きくしている。
従って、ノズル161へ流入した気液二相状態の冷媒が、喉部161b→第1テーパ部161e→第2テーパ部161fの順に流れて減圧膨張される際に、気相割合の増加によって体積膨張しても、この体積膨張に対応するように冷媒通路面積を拡大させることができる。
これにより、冷媒が第1テーパ部161e→第2テーパ部161fを通過する際の通路抵抗に起因する損失を効果的に抑制して、ノズル161における冷媒の減圧過程を等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができるので、ノズル効率ηnozを向上させることができる。
さらに、基準断面における先端テーパ部161d出口側の先端広がり角度θ3および第2拡がり角度θ2を式F4の関係を満たすようにしているので、冷媒噴射口161aから噴射された噴射冷媒が、軸線φに垂直なノズルの径方向に不必要に広がってしまうことを抑制できる。
これにより、冷媒吸引口162aからエジェクタ16内へ吸引される吸引冷媒がエジェクタ内部へ流入しやすくなり、吸引冷媒の流量Geが低下してしまうことを抑制できる。その結果、ノズル161へ流入する冷媒が気液二相状態となっていても、ノズル効率ηnozおよびエジェクタ効率ηeの低下を抑制することができ、COPを効果的に向上させることができる。
また、本実施形態のエジェクタ16では、基準断面における第2テーパ部161fの形状を、冷媒通路側に凸となる曲線で形成しているので、第2テーパ部161fの冷媒通路面積の増加度合を滑らかに変化させて、ノズル161における冷媒の減圧過程を、より一層、等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができる。従って、より一層、ノズル効率ηnozの低下を抑制することができる。
もちろん、基準断面における第2テーパ部161fの形状を、直線で形成してもよい。これにより、ノズル161における冷媒の減圧過程を等エントロピ線に近似させてノズル効率ηnozの低下を抑制できる効果に加えて、第2テーパ部161fの加工が容易となりエジェクタの製造コストを低減できる。
また、本実施形態のエジェクタ16では、第2広がり角度θ2が、第1広がり角度θ1の1.33倍以上になっているので、ノズル効率ηnozを確実に安定して向上できる。このことを図4を用いて説明する。なお、図4は、第2拡がり角度θ2とノズル効率ηnozとの関係を示すグラフである。
より詳細には、図4では、第1拡がり角度θ1を0.75°としたノズル161を採用した際に、ノズル161に所定圧力の気液二相状態の冷媒を流入させた際の第2拡がり角度θ2とノズル効率ηnozとの関係を評価したものである。さらに、ノズル161の出口側冷媒圧力を0.248MPa〜0.428MPaまで変化させている。
図4から明らかなように、ノズル161の出口側冷媒圧力によらず、第2拡がり角度θ2が0.5°〜1°の間ではほぼ同等のノズル効率を示しているが、θ2が1°以上(すなわちθ2/θ1が1.33以上)である場合には、ノズル効率ηnozを向上させることができる。
その結果、本実施形態によれば、エジェクタ161へ流入する冷媒が気液二相状態となっていても、ノズル161のノズル効率ηnozおよびエジェクタ16全体としてのエジェクタ効率ηeの低下を抑制することができる。そして、本実施形態のようにエジェクタ161をエジェクタ式冷凍サイクル10に適用することで、エジェクタ式冷凍サイクル10のCOPを効果的に向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図5に示すように、第1実施形態のノズル161に対して、ノズル161の冷媒通路を形成する内周面のうち、喉部161bから第1テーパ部161eへ至る範囲に、冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積を徐々に拡大させる導入テーパ部161gを設けた例を説明する。
なお、図5は、本実施形態161の拡大断面図であり、第1実施形態の図3に対応する図面である。また、図5では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
導入テーパ部161gは、基準断面における導入テーパ部161g出口側の広がり角度を導入拡がり角度θinとしたときに、以下数式F5を満たすように形成されている。
θin>θ1…(F5)
つまり、導入広がり角度θinは第1広がり角度θ1よりも大きくなっている。換言すると、導入テーパ部161gにおける冷媒通路面積の増加度合は、第1テーパ部161eにおける冷媒通路面積の増加度合よりも大きい。
さらに、本実施形態では、基準断面における導入テーパ部161gの形状は冷媒通路の外側、すなわちノズル161径方向外周側に凸となる曲線で形成されている。また、導入テーパ部161gと第1テーパ部161eとの接続部は、第1実施形態と同様に、R面取等を施すことによって滑らかに接続されている。
その他の構成および作動は、第1実施形態と全く同様である。従って、本実施形態のエジェクタ16では、第1実施形態と同様に、エジェクタ161へ流入する流体が気液二相状態となっていても、ノズル161のノズル効率ηnozおよびエジェクタ16全体としてのエジェクタ効率ηeの低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、先端広がり角度θinおよび第1拡がり角度θ1を式F5の関係を満たすようにしているので、より一層、効果的にノズル効率ηnozを向上させることができる。
つまり、ノズル161へ流入した気液二相状態の冷媒が喉部161b→導入テーパ部161g→第1テーパ部161e→第2テーパ部161fの順に流れて減圧膨張される際に、気相割合が急激に増加する部位は喉部161bを通過した直後である。
従って、導入テーパ部161gを設けて、導入広がり角度θinを第1広がり角度θ1よりも大きくすることで、気相割合の急激な増加による急激な体積膨張に対応するように冷媒通路面積を拡大させることができ、より一層、効果的にノズル効率ηnozを向上させることができる。
また、本実施形態のエジェクタ16では、基準断面における導入テーパ部161gの形状を、冷媒通路の外側に凸となる曲線で形成しているので、導入テーパ部161gの冷媒通路面積の増加度合を滑らかに変化させて、ノズル161における冷媒の減圧過程を、より一層、等エントロピ線に近似した減圧過程とすることができる。従って、より一層、ノズル効率ηnozの低下を抑制することができる。
もちろん、基準断面における導入テーパ部161gの形状を、直線で形成してもよい。これにより、ノズル161における冷媒の減圧過程を等エントロピ線に近似させてノズル効率ηnozの低下を抑制できる効果に加えて、導入テーパ部161gの加工が容易となりエジェクタの製造コストを低減できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図6に示すように、ノズル161の冷媒通路内に針状のニードル163を配置した例を説明する。
このニードル163は、ノズル161の冷媒通路内に、軸線φに対して同軸上に伸びるよう配置され、冷媒流れ方向に向かって徐々に軸方向垂直断面積が減少する針状に形成されている。このため、本実施形態のノズル161では、ニードル163の外周面とノズル161の内周面との間に、断面円環形状(ドーナツ形状)の冷媒通路が形成される。
また、ニードル163のうちテーパ部161cの内側に位置付けられる部位の外周面の基準断面における形状は直線で形成され、ノズル161のテーパ部161cは、第1実施形態と同様に、第1、第2テーパ部161e、161fの2つに区画されている。さらに、本実施形態においても、第1広がり角度θ1および第2広がり角度θ2は、前述の式F3を満たしており、第2広がり角度θ2は第1広がり角度θ1よりも大きい。
従って、ニードル163の外周面とノズル161の内周面との間に形成される冷媒通路には、冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積が徐々に拡大する第1拡大部164a、第1拡大部164aの下流側に配置されて冷媒流れ方向に向かって冷媒通路面積が徐々に拡大する第2拡大部164bが形成される。
さらに、第2拡大部164bにおける流体通路面積の増加度合は、第1拡大部164aにおける流体通路面積の増加度合よりも大きくなる。これにより、本実施形態では、喉部161bから冷媒噴射口161aに至る範囲に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化は、第1実施形態の断面円形状の冷媒通路の面積変化と同様に変化させている。
その他の構成および作動は、第1実施形態と全く同様である。従って、本実施形態のエジェクタ16では、第1実施形態と同様に、エジェクタ161へ流入する流体が気液二相状態となっていても、ノズル161のノズル効率ηnozおよびエジェクタ16全体としてのエジェクタ効率ηeの低下を抑制することができる。
さらに、先端テーパ部161dでは、軸方向垂直断面積が徐々に減少するニードル163が配置されることによって、ニードル163が配置されない場合に対して、先端テーパ部161dにおける冷媒通路面積の増加度合を大きくすることができる。
その結果、冷媒噴射口161aから噴射された噴射冷媒が、軸線φに垂直なノズルの径方向に不必要に広がってしまうことを抑制できるとともに、先端テーパ部161dにて生じ得るエネルギ損失を抑制して、より一層ノズル効率ηnozの低下を抑制できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第2実施形態に対して、図7に示すように、ノズル161の冷媒通路内に第3実施形態と同様のニードル163を配置した例である。そして、本実施形態では、喉部161bから導入テーパ部161gを介して冷媒噴射口161aに至る範囲に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第2実施形態の断面円形状の冷媒通路の面積変化と全く同様に変化させている。
その他の構成および作動を第2実施形態と同様である。従って、本実施形態のエジェクタ16では、第2実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、第3実施形態と同様に、冷媒噴射口161aから噴射された噴射冷媒が、軸線φに垂直なノズル161の径方向に不必要に広がってしまうことを抑制できるとともに、先端テーパ部161dにおけるノズル効率ηnozの低下を抑制できる。
(第5実施形態)
第3、第4実施形態では、ニードル163の外周面とノズル161の内周面との間に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第1、第2実施形態における冷媒通路の面積変化と同様に変化させるために、テーパ部161cを、基準断面における拡がり角度の異なる第1、第2テーパ部161e、161fの2つに区画した例を説明したが、本実施形態では、図8に示すように、ニードル163の形状を変化させている。
具体的には、本実施形態のニードル163は、冷媒流れ方向に向かって順に、導入縮小部163a、第1縮小部163b、第2縮小部163cの3つの縮小部に区画されている。そして、導入縮小部163aにおける面積の縮小度合を、第1縮小部163bにおける面積の縮小度合よりも大きくし、第2縮小部163cにおける面積の縮小度合を第1縮小部163bにおける面積の縮小度合よりも大きくしている。
また、基準断面におけるノズル161のテーパ部161cの形状は、直線で形成されている。従って、本実施形態のテーパ部161cは、第1、第2テーパ部161e、161に区画されていない。
これにより、本実施形態では、ノズル161の喉部161bから冷媒噴射口161aに至る範囲に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第2実施形態の断面円形状の冷媒通路の面積変化と全く同様に変化させている。その他の構成および作動を第2実施形態と同様である。
従って、本実施形態のエジェクタ16では、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。もちろん、ニードル163から導入縮小部163aを廃止して、ノズル161に導入テーパ部161gを形成しても同様の効果を得ることができる。さらに、ニードル163とともに冷媒通路を形成するノズル161のテーパ部161cの基準断面における形状を直線で形成しているので、テーパ部161cの加工も容易となる。
なお、本実施形態のニードル163から導入縮小部163aを廃止すれば、ノズル161の喉部161bから冷媒噴射口161aに至る範囲に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第1実施形態の断面円形状の冷媒通路の面積変化と全く同様に変化させることもできる。これにより第3実施形態と同様の効果を得ることもできる。
(第6実施形態)
本実施形態では、ニードル163の外周面とノズル161の内周面との間に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第1、第2実施形態における冷媒通路の面積変化と同様に変化させるために、図9に示すように、テーパ部161cを、基準断面における拡がり角度の異なる第1、第2テーパ部161e、161fの2つに区画するとともに、ニードル163の形状を同時に変化させている。
より具体的には、本実施形態では、基準断面における拡がり角度は異なるものの第2実施形態と同様の導入テーパ部161g、第1、第2テーパ部161e、161f、先端テーパ部161dが形成されたノズル161と、軸方向断面積の縮小度合は異なるものの第5実施形態と同様の第1、第2縮小部163b、163cが形成されたニードル163によって、冷媒通路の面積を変化させている。
その他の構成および作動は、第2実施形態と同様である。従って、本実施形態のエジェクタ16では、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。もちろん、ニードル163から導入縮小部163aを廃止して、ノズル161に導入テーパ部161gを形成しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態のノズル161として、基準断面における拡がり角度は異なるものの第1実施形態と同様の第1、第2テーパ部161e、161f、先端テーパ部161dが形成されたノズル161を採用することで、断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第1実施形態の断面円形状の冷媒通路の面積変化と全く同様に変化させることもできる。これにより第3実施形態と同様の効果を得ることもできる。
以上の如く、ニードル163の外周面およびノズル161の内周面の形状を適宜変化させて組み合わせることで、ニードル163の外周面とノズル161の内周面との間に形成される断面円環形状の冷媒通路の面積変化を、第1、第2実施形態における冷媒通路の面積変化と同様に変化させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、ノズル161の上流側に配置された分岐部14にて冷媒の流れを分岐するエジェクタ式冷凍サイクル10に、エジェクタ16を適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、図1に示すエジェクタ式冷凍サイクル10において、膨張弁13を分岐部14からエジェクタ16のノズル161入口側へ至るノズル側配管15aに配置してもよい。
例えば、図10に示すように、レシーバ12b、膨張弁13、分岐部14、吸引口側配管15bを廃止して、エジェクタ16のディフューザ部162cの下流側に低圧側気液分離器(アキュムレータ)20を配置し、吸引側蒸発器19へアキュムレータ20にて分離された液相冷媒を流入させるエジェクタ式冷凍サイクルに適用してもよい。このサイクルでは、さらに、流出側蒸発器17を廃止してもよい。
例えば、図11に示すように、流出側蒸発器17を廃止して、エジェクタ16から流出した低圧冷媒と、分岐部14から吸引口側配管15bへ流入した高圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器21を設けたエジェクタ式冷凍サイクルに適用してもよい。このサイクルによれば、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒のエンタルピを低下させることができるので、吸引側蒸発器19にて発揮できる冷凍能力を拡大できる。
例えば、図12に示すように、エジェクタ16の出口側に分岐部14を配置して、分岐された一方の冷媒を流出側蒸発器17へ供給し、他方の冷媒を吸引側蒸発器19へ流入させるエジェクタ式冷凍サイクルに適用してもよい。
(2)上述の実施形態では、冷媒として通常のフロン系冷媒を採用した例を説明したが、冷媒の種類はこれに限定されない。例えば、炭化水素系冷媒、二酸化炭素を用いてもよい。さらに、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超える超臨界冷凍サイクルに、本発明のエジェクタを適用してもよい。
(3)上述の各実施形態では、車両用空調装置(車両用冷凍サイクル装置)用のエジェクタ式冷凍サイクル10に、本発明のエジェクタを適用した例を説明したが、本発明のエジェクタの適用はこれに限定されない。業務用冷蔵・冷蔵装置、自動販売機用冷却装置、冷蔵機能付きショーケース等の定置用のエジェクタ式冷凍サイクルに適用してもよいし、エジェクタ式冷凍サイクル以外に適用してもよい。
(4)上述の実施形態では、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19を一体構造に組み付けているが、その具体的手段として、例えば、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19の構成部品をアルミニウムで構成して、ろう付けにより一体構造に接合してもよい。さらに、ボルト締め等の機械的係合手段によって、例えば10mm以下程度の間隔を開けて一体的に結合する構成でもよい。
また、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19として、フィンアンドチューブタイプの熱交換器を採用し、流出側蒸発器17と吸引側蒸発器19のフィンを共通化し、フィンと接触するチューブ構成で分割する構成として一体化してもよい。
(5)上述の実施形態では、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19を室内側熱交換器として構成し、放熱器12を大気側へ放熱する室外熱交換器として構成しているが、逆に、流出側蒸発器17および吸引側蒸発器19を大気等の熱源から吸熱する室外側熱交換器として構成し、放熱器12を空気あるいは水等の被加熱冷媒を加熱する室内側熱交換器として構成するヒートポンプサイクルに、本発明のエジェクタを適用してもよい。
16 エジェクタ
161 ノズル
161a 冷媒噴射口(流体噴射口)
161b 喉部
161c テーパ部
161d 先端テーパ部
161e、161f 第1、第2テーパ部
161g 導入テーパ部
164a、164b 第1、第2拡大部
162 ボデー
162a 冷媒吸引口(流体吸引口)
162c ディフューザ部
163 ニードル
163b、163c 第1、第2縮小部

Claims (13)

  1. 流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、
    前記流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および前記噴射流体と前記流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
    前記ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、
    前記流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、
    前記喉部(161b)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる第1テーパ部(161e)、
    前記第1テーパ部(161e)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる第2テーパ部(161f)、
    および前記第2テーパ部(161f)の出口側から前記流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
    前記ノズル(161)の軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、
    前記基準断面における前記第2テーパ部(161f)出口側の第2広がり角度(θ2)は、前記基準断面における前記第1テーパ部(161e)出口側の第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっており、
    前記基準断面における前記先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、前記第2広がり角度(θ2)よりも小さくなっていることを特徴とするエジェクタ。
  2. 前記基準断面における前記第2テーパ部(161f)の形状は、前記流体通路側に凸となる曲線で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  3. 前記基準断面における前記第2テーパ部(161f)の形状は、直線で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  4. さらに、前記ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、前記喉部(161b)から前記第1テーパ部(161e)へ至る範囲に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる導入テーパ部(161g)が設けられており、
    前記基準断面における前記導入テーパ部(161g)出口側の導入広がり角度(θin)は、前記第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタ。
  5. 前記基準断面における前記導入テーパ部(161g)の形状は、前記ノズル(161)径方向外周側に凸となる曲線で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエジェクタ。
  6. 前記基準断面における前記導入テーパ部(161g)の形状は、直線で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエジェクタ。
  7. 前記第2広がり角度(θ2)は、前記第1広がり角度(θ1)の1.33倍以上になっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のエジェクタ。
  8. 流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、
    前記流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および前記噴射流体と前記流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
    前記ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、
    前記流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、
    前記喉部(161b)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる第1テーパ部(161e)、
    前記第1テーパ部(161e)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる第2テーパ部(161f)、
    および前記第2テーパ部(161f)の出口側から前記流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
    前記第2テーパ部(161f)における前記流体通路面積の増加度合は、前記第1テーパ部(161e)における前記流体通路面積の増加度合よりも大きくなっており、
    さらに、前記軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、前記基準断面における前記先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、前記基準断面における前記第2テーパ部(161f)出口側の出口広がり角度(θ2)よりも小さくなっていることを特徴とするエジェクタ。
  9. 流体を減圧膨張させて流体噴射口(161a)から噴射するノズル(161)と、
    前記ノズル(161)の流体通路の内部に配置されて、流体流れ方向に延びるニードル(163)と、
    前記流体噴射口(161a)から噴射された高速度の噴射流体によって流体を吸引する流体吸引口(162a)、および前記噴射流体と前記流体吸引口(162a)から吸引された吸引流体との混合流体の速度エネルギを圧力エネルギに変換する昇圧部(162c)が形成されたボデー(162)とを備え、
    前記ノズル(161)の流体通路を形成する内周面には、前記流体通路の流体通路面積を最も縮小させる喉部(161b)、前記喉部(161b)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積を徐々に拡大させるテーパ部(161c)、および前記テーパ部(161c)の下流側から前記流体噴射口(161a)へ至る範囲に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積を徐々に拡大させる先端テーパ部(161d)が設けられており、
    前記テーパ部(161c)と前記ニードル(163)の外周面との間に形成される流体通路には、前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積が徐々に拡大する第1拡大部(164a)、前記第1拡大部(164a)の下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって前記流体通路面積が徐々に拡大する第2拡大部(164b)が形成され、
    前記第2拡大部(164b)における流体通路面積の増加度合は、前記第1拡大部(164a)における流体通路面積の増加度合よりも大きくなっており、
    さらに、前記軸線(φ)を含む軸方向断面を基準断面としたときに、前記基準断面における前記先端テーパ部(161d)出口側の先端広がり角度(θ3)は、前記基準断面における前記テーパ部(161c)出口側の出口広がり角度(θ2)よりも小さくなっていることを特徴とするエジェクタ。
  10. 前記テーパ部(161c)は、前記喉部(161b)の下流側に設けられた第1テーパ部(161e)および前記第1テーパ部(161e)の下流側に設けられた第2テーパ部(161f)から構成され、
    前記基準断面における前記第2テーパ部(161f)出口側の第2広がり角度(θ2)は、前記基準断面における前記第1テーパ部(161e)出口側の第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっており、
    さらに、前記ニードル(163)の外周面のうち、前記テーパ部(161c)の内側に位置付けられる部位の前記基準断面における形状は、直線で形成されていることを特徴とする請求項9に記載のエジェクタ。
  11. 前記基準断面における前記テーパ部(161c)の形状は、直線で形成されており、
    さらに、前記ニードル(163)のうち、前記テーパ部(161c)の内側に位置付けられる部位は、前記噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第1縮小部(163b)および前記第1縮小部(163b)よりも下流側に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第2縮小部(163c)から構成され、
    前記第1縮小部(163b)における面積の縮小度合は、前記第2縮小部(163c)における面積の縮小度合よりも小さくなっていることを特徴とする請求項9に記載のエジェクタ。
  12. 前記テーパ部(161c)は、前記喉部(161b)の下流側に設けられた第1テーパ部(161e)および前記第1テーパ部(161e)の下流側に設けられた第2テーパ部(161f)から構成され、
    さらに、前記ニードル(163)のうち、前記第1テーパ部(161e)の内側に位置付けられて前記第1拡大部(164a)を形成する部位には、前記噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第1縮小部(163b)が設けられ、
    前記ニードル(163)のうち、前記第2テーパ部(161f)の内側に位置付けられて前記第2拡大部(164b)を形成する部位には、前記噴射流体の流れ方向に向かって徐々に断面積が縮小する第2縮小部(163c)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のエジェクタ。
  13. 前記内周面には、前記喉部(161b)から前記テーパ部(161c)へ至る範囲に配置されて前記噴射流体の流れ方向に向かって流体通路面積が徐々に拡大する導入テーパ部(161g)が設けられており、
    前記基準断面における前記導入テーパ部(161g)出口側の導入広がり角度(θin)は、前記第1広がり角度(θ1)よりも大きくなっていることを特徴とする請求項10に記載のエジェクタ。
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