JP5369957B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

この発明は、断熱筐体としてなる本体キャビネットの商品収納庫内に格納した商品収納ラックに収容した缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル飲料などの商品を販売適温に冷却ないし加熱して販売するようにした自動販売機に係り、特に本体キャビネットの商品収納庫の前面を閉塞する内扉のヒンジ構造に関する。
缶入り飲料,瓶入り飲料,ペットボトル飲料などの商品を販売する自動販売機は断熱筐体としてなる本体キャビネットの商品収納庫内に格納した商品収納ラックに商品をコールド,ホット状態に区分して保存し、外扉のディスプレイ室内に複数の商品見本を左右に並べて展示し、前記商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンの操作に基づいて選択された商品を販売するように構成されている。この種の自動販売機においては本体キャビネットの前面に開閉自在に配設された外扉と、前記本体キャビネットの商品収納庫の前面を閉塞する内扉とを備え、前記外扉と内扉とがそれぞれ個別のヒンジにより独立して開閉できるよう本体キャビネットに片開き式に取付けられている。この場合、外扉の最大開放角度は鈍角となるように大きく開放することができるように構成されている。しかしながら、自動販売機の設置場所、例えば自動販売機の左側面に建造物などがある場所においては外扉の開放位置が略90度以上に開放できない場合がある。この場合、外扉には商品見本のディスプレイ室,貨幣処理装置,商品取出口などが配設されていることから自動販売機の奥行き方向に比較的大きな幅(寸法)を有することから内扉を開放した際に外扉と干渉して内扉の開放角度が規制されてしまう。このため、内扉が商品収納庫の前面を斜めに横切るようになり、商品収納庫に格納された商品収納ラックを引き出して保守・点検を行う場合に内扉が障害となって十分な作業スペースを確保することが困難となる。また、商品収納ラックがレール機構により商品収納庫から引き出し自在に配設され、商品収納庫から商品収納ラックを引き出して商品の補充を行うように構成された自動販売機の場合も同様な問題を有し、内扉が障害となって商品収納ラックを十分に引き出すことができないことから商品の補充に支障を来たすという問題を有する。
このような問題を解決するために内扉を左右方向に分割してその相互間を連結ヒンジにより結合し、内扉の開放角度が規制される場合には前記連結ヒンジを支点として内扉を大きく開放できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。また、内扉を左右中央部で二分割してその相互間を連結ブラケットにより回動自在に連結するとともに内扉の左右両端を左右方向にスライド自在に配設し、商品収納ラックの引き出し位置に応じて内扉を折り畳むように連結ブラケット位置で屈曲させながら内扉の端部を左右方向にスライド移動させて商品収納庫の前面を開放するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2)。
特開平8−147546号公報 特開平8−279075号公報
特許文献1または特許文献2に開示された自動販売機においては内扉を、連結ヒンジを支点として開放または折り畳むことにより大きく開放または商品収納庫の前面を開放することができる点で優れている。しかしながら、内扉を左右に分割せねばならないことから内扉の構造が複雑化するという課題を有する。特に内扉は商品収納庫の前面を閉塞して商品収納庫の内外を断熱する機能を備えているが、内扉が左右に分割されていることからその連結部における断熱性能(機密性)を確保せねばならないという課題を有する。
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、内扉による商品収納庫の断熱性能を維持しつつ内扉を大きく開放することが可能な自動販売機を得ることにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、断熱筐体としてなる本体キャビネットの前面にヒンジ機構を介して開閉可能に配設された外扉および内扉を備えた自動販売機において、前記内扉のヒンジ機構は本体キャビネットに第1ヒンジ軸を介して結合された本体側ヒンジ部材と、当該本体側ヒンジ部材に内扉のヒンジ側とは反対の端部方向にスライド自在に取付けられるとともに内扉のヒンジ側端部から当該ヒンジ側とは反対の端部方向に離隔して配設された第2ヒンジ軸を介して内扉に結合された扉側ヒンジ部材とからなり、かつ、内扉の前面に配設してなり、前記内扉はヒンジ機構が縮退した状態において第1ヒンジ軸を支点として開閉し、ヒンジ機構が伸長した状態において第2ヒンジ軸を支点として開閉することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、ヒンジ機構が縮退した状態で内扉を本体側ヒンジ部材にロックするロック手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために請求項3に係る発明は、請求項2に記載の自動販売機において、ロック手段は本体側ヒンジ部材から延在する鉤状のロック片であり、ヒンジ機構が縮退移動した際に内扉に係合することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、断熱筐体としてなる本体キャビネットの前面にヒンジ機構を介して開閉可能に配設された外扉および内扉を備えた自動販売機において、前記内扉のヒンジ機構は本体キャビネットに第1ヒンジ軸を介して結合された本体側ヒンジ部材と、当該本体側ヒンジ部材に内扉のヒンジ側とは反対の端部方向にスライド自在に取付けられるとともに内扉のヒンジ側端部から当該ヒンジ側とは反対の端部方向に離隔して配設された第2ヒンジ軸を介して内扉に結合された扉側ヒンジ部材とからなり、かつ、内扉の前面に配設してなり、前記内扉はヒンジ機構が縮退した状態において第1ヒンジ軸を支点として開閉し、ヒンジ機構が伸長した状態において第2ヒンジ軸を支点として開閉することにより、外扉の開放位置が規制される場合にも内扉のヒンジ機構を伸長するようにスライド移動させたうえで第2ヒンジ軸を支点として内扉を開閉することにより外扉に干渉することなく大きく開放することができ、その際内扉を分割することがないことから内扉の断熱性能を損なうことがないという利点を有する。
また、本発明の請求項2に係る自動販売機によれば、請求項1に記載の自動販売機において、ヒンジ機構が縮退した状態で内扉を本体側ヒンジ部材にロックするロック手段を有することにより、内扉のヒンジ機構が縮退した状態においては内扉が第2ヒンジ軸を支点として開閉することがないように内扉を本体側ヒンジ部材にロックさせておくことができるので、第1ヒンジ軸を支点として内扉を開閉する際に内扉が第2ヒンジ軸を支点として不測に開閉することを防止することができる。
また、本発明の請求項3に係る自動販売機によれば、請求項2に記載の自動販売機において、ロック手段は本体側ヒンジ部材から延在する鉤状のロック片であり、ヒンジ機構が縮退移動した際に内扉に係合することにより、ヒンジ機構を伸長させた状態から縮退するようにスライド移動させることにより内扉を自動的にロックすることができるという利点を有する。
本発明の実施対象に係る自動販売機の全体構成を示す外扉開放状態の概略図である。 図1の内扉をヒンジ部側から見た斜視図である。 図2の内扉におけるヒンジ機構の分解斜視図である。 ヒンジ機構の動作説明図であり、(a)ないし(d)はそれぞれ開放動作の過程を示す平面図である。
以下、本発明における実施の形態である自動販売機を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この自動販売機は、前面が開口した本体キャビネット1と、本体キャビネット1の前面にヒンジにより片開き式の開閉可能に支持された外扉7、および断熱性の内扉9とからなる。前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁,左右側壁,背壁および底壁にウレタンフォームからなる断熱ボードを配設して断熱筐体として構成されている。前記本体キャビネット1の断熱ボードで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切板2により左右方向に複数の商品収納室3,4,5に区画されている。前記商品収納室3,4,5には商品を収容するとともにその下端に商品を1個ずつ搬出する商品払出機構を有する商品収納ラックR(この例ではサーペンタイン式と呼ばれる蛇行した商品通路を有する商品収納ラック)がそれぞれ収設され、前記商品収納ラックRの下部には前下がりに傾斜するシュートが配置されている。前記シュートの背後には、それぞれの商品収納室3,4,5を冷却もしくは加熱して商品収納ラックRに収容した商品をコールド・ホット状態に保存する冷却ユニット若しくは冷却/加熱ユニットが配設されている。前記本体キャビネット1の底壁の下部は機械室6として形成され、この機械室6には前記冷却/加熱ユニットの冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する冷凍機のコンデンシングユニットが配設されている。
前記本体キャビネット1の前面にヒンジにより片開き式に開閉自在に装着された外扉7の前面には良く知られているようにディスプレイ台に載置された商品見本のディスプレイ室が形成され、このディスプレイ室の前面を覆う透明板には各商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを備えた商品選択ボタンユニットが配設されている。また、前記外扉7の前面には、外扉7の背面に取付けられた硬貨処理装置(不図示)および紙幣処理装置(不図示)の硬貨投入口および紙幣投入口、釣銭返却口、返却レバー、シリンダー錠付きのハンドルロック装置、商品取出口8などが組付けられている。
前記本体キャビネット1における商品収納庫の前面を閉塞する内扉9は、この例では上下に分割されており、上部内扉は外扉7の背面に一体的に取付けられ、外扉7とともに開閉して商品収納ラックRの商品投入口を閉塞する。下部内扉には各商品収納室3〜5の下部に配置されるとともに前記商品収納ラックRから払い出された商品を送出するシュータと対峙する位置に搬出扉9aを有する商品搬出口が設けられている。前記搬出扉9aは上端を軸支されて常時商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シュートを介して送出される商品により押し開かれるように形成されている。上下に分割された内扉9の下部内扉は本発明に係るヒンジ機構10により本体キャビネット1に片開き式に開閉可能に取付けられている。なお、以下ではヒンジ機構10により開閉可能な下部内扉を内扉9ともいう。
前記ヒンジ機構10は図2および図3に示すように本体側ヒンジ部材20と扉側ヒンジ部材30を重ね合わせて両者を互いにスライド移動自在に組付けた組立体からなる。本体側ヒンジ部材20と扉側ヒンジ部材30はそれぞれ鋼板により形成された上下方向に延在する平板状部材からなる。前記本体側ヒンジ部材20の一方の側面(図では左側面)の上下両端にはカール状に形成された一対の筒ヒンジ具21,21が形成され、その平板面には逆凹形の係合溝22,22が形成されるとともに下部の係合溝22の下方にガイド溝23が形成されている。前記係合溝22,22は同一の形状であるので上部の係合溝22について説明すると上下方向に延在する脚部221,222と、両脚部221,222を連通する連通部223とからなり、前記連通部223の頂上部分の幅が脚部221,222の幅よりも広く形成されている。一方、扉側ヒンジ部材30は他方の側面(図では右側面)の上下両端にはカール状に形成された一対の筒ヒンジ具31,31が形成され、その平板面には前記本体側ヒンジ部材20の逆凹形状の係合溝22,22と対応する位置にフック状の係合爪32,32がそれぞれ切り起しにより形成され、さらに、その平板面の上下両端にはフック状のガイド部材33,33がそれぞれ切り起しにより形成されている。前記係合爪32,32は頸部321,321に対して先端側の胴部322,322が広幅に形成され、前記頸部321,321が前記係合溝22の脚部221,222に遊嵌可能である一方、胴部322,322は前記係合溝22の脚部221,222の幅よりも広い幅であって、かつ、連通部223の頂上部分の幅よりも狭い幅に形成されている。また、扉側ヒンジ部材30の上下両端に形成されたフック状のガイド部材33,33のうち、下方のガイド部材33の幅は本体側ヒンジ部材20のガイド溝23よりも幅狭に形成されている。
なお、図2における50は本体キャビネット1に固着されたヒンジ具であり、このヒンジ具50のヒンジ軸51,51(第1ヒンジ軸)に本体側ヒンジ部材20のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具21,21が貫入される。また、60は内扉9に固着されたヒンジ具であり、図3に示すようにこのヒンジ具60のヒンジ軸61,61(第2ヒンジ軸)に扉側ヒンジ部材30のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具31,31が貫入される。
次に、前記ヒンジ機構10の組立について説明すると、本体側ヒンジ部材20の背面側に扉側ヒンジ部材30を位置させた後、扉側ヒンジ部材30の係合爪32,32を本体側ヒンジ部材20の係合溝22,22に対峙させ、前記係合爪32,32の胴部322,322を前記係合溝22,22における連通部223の広幅の頂上部分を貫通させた上で前記係合爪32,32の頸部321,321を、連通部223を介して一方の脚部221に移動させて当該位置に係止させる。ここで、前記係合爪32,32を係合溝22,22に嵌め込む際、扉側ヒンジ部材30の上下両端に形成したフック状のガイド部材33,33のうち、下方のガイド部材33が本体側ヒンジ部材20のガイド溝23を貫通し、前記係合爪32,32の頸部321,321を連通部223を介して一方の脚部221に移動させた際、前記下方のガイド部材33が扉側ヒンジ部材30の板面との間にガイド溝23の下縁部を挟み付け、また、上方のガイド部材33が扉側ヒンジ部材30の板面との間に本体側ヒンジ部材20の上縁を挟み付けて抜け止めの役目を果たす。
前述したように組立てられたヒンジ機構10において、扉側ヒンジ部材30の係合爪32,32の頸部321,321を本体側ヒンジ部材20の係合溝22の一方の脚部221に係止した状態では本体側ヒンジ部材20に扉側ヒンジ部材30が重なり合って縮退しており、この状態から扉側ヒンジ部材30を持ち上げるようにしての係合爪32,32(の頸部321,321)を一方の脚部221から脱出させた後、係合溝22の連通部223を介して他方の脚部222に移動させて係止した状態では本体側ヒンジ部材20から扉側ヒンジ部材30が飛び出して伸長する。つまり、扉側ヒンジ部材30の係合爪32,32を本体側ヒンジ部材20の係合溝22の一方の脚部221に係止させるとヒンジ機構10が縮退した状態に保持され、扉側ヒンジ部材30の係合爪32,32を本体側ヒンジ部材20の係合溝22の他方の脚部221に係止させるとヒンジ機構10が伸長した状態に保持されるものである。なお、脱落防止片34は本体側ヒンジ部材20に扉側ヒンジ部材30を組付けた後、扉側ヒンジ部材30の板面との間に本体側ヒンジ部材20のガイド溝23の上縁を挟み付けるように扉側ヒンジ部材30に固着されてなるものであり、ヒンジ機構10縮退・伸長させるよう本体側ヒンジ部材20に対して扉側ヒンジ部材30をスライド移動させる際に扉側ヒンジ部材30の下方のガイド部材33が本体側ヒンジ部材20のガイド溝23から抜け出すのを防止する機能を有する。また、40は本体側ヒンジ部材20の一方の側面側に固着されたフックであり、このフック40の機能については後述するが内扉9と係合することによりヒンジ機構10が縮退した状態で内扉9がヒンジ軸61,61(第2ヒンジ軸)を支点として回動するのを阻止するロック手段を形成する。
前述したヒンジ機構10はモジュールとして形成されていることにより、本体側ヒンジ部材20のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具21,21を本体キャビネット1に固着されたヒンジ具50のヒンジ軸51,51(第1ヒンジ軸)に貫通させた上で扉側ヒンジ部材30のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具31,31に内扉9に固着されたヒンジ具60のヒンジ軸61,61(第2ヒンジ軸)を貫通させて取付けてもよく、逆に扉側ヒンジ部材30のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具31,31を内扉9に固着されたヒンジ具60のヒンジ軸61,61(第2ヒンジ軸)に貫通させた上で内扉9を支えつつ本体キャビネット1に固着されたヒンジ具50のヒンジ軸51,51(第1ヒンジ軸)に本体側ヒンジ部材20のカール状に形成された一対の筒ヒンジ具21,21を貫通させることにより取付けることもできる。この場合、ヒンジ機構10が縮退した状態では本体側ヒンジ部材20に固着したフック40が内扉9の側面に形成した係合孔91(図3参照)に係合して内扉9がヒンジ軸61,61(第2ヒンジ軸)を支点として回動するのを阻止しており、また、本体側ヒンジ部材20の係合溝22,22が逆凹形に形成されていることから人為的な外力を加えない限りヒンジ機構は縮退若しくは伸長した状態から伸長または縮退方向にスライド移動することはない。なお、フック40の寸法に対して内扉9の係合孔91は長く定められており、フック40が内扉9に上下方向に移動するのを妨げることがないように構成されている。
次に、前記ヒンジ機構10の動作を図4を用いて説明する。図4の(a)〜(d)は内扉9の閉じた状態から全開状態までの動作過程を順を追って示すものであり、図4の(a)に示すように内扉9を閉じた状態(外扉7も閉じた状態)ではヒンジ機構10が縮退した状態にあり、この場合フック40が外扉9に係合している。この状態から外扉7を開放した上で内扉9を開放した場合(図4の(b))、内扉9はフック40によりヒンジ機構10に一体的に固着された状態にロックされていることからヒンジ軸51(以下、第1ヒンジ軸51という)を支点として開放する。ここで、外扉7の開放位置が建造物などにより略90度以上に開放できない場合には内扉9外扉7に干渉した時点で内扉9は第1ヒンジ軸51を支点として開放することができなくなる。そこで、ヒンジ機構10を縮退した状態から伸長した状態にスライド移動させる(図4の(c))。この場合、内扉9を持ち上げるように人為的な力を加え、前述した図2および図3にて説明したように、扉側ヒンジ部材30の係合爪32,32を本体側ヒンジ部材20の係合溝22の一方の脚部221から脱出させた後、前記係合溝22の連通部223を介して他方の脚部222に移動させて係止すると、ヒンジ機構10が伸長した状態に保持される。また、ヒンジ機構10が伸長した状態ではフック40が内扉9から離隔していることによりフック40による内扉9のロックが解除されている。したがって、図4の(d)に示すように内扉9を開放させるとヒンジ軸61(以下、第2ヒンジ軸61という)を支点として内扉9は開放して全開位置(外扉7に沿った位置)まで開放する。この場合、ヒンジ機構10のスライドとともに内扉9がヒンジ側とは反対の端部方向にスライド移動することにより内扉9のヒンジ側の端部は商品収納庫から離隔することとなる。つまり、図4の(b)に示す状態で内扉9を第2ヒンジ軸61を支点として開放した場合には内扉9のヒンジ側の端部が商品収納庫内に配設された構成部品に干渉して破損する事態を惹起するが、ヒンジ機構10のスライドとともに内扉9がヒンジ側とは反対の端部方向にスライド移動することにより内扉9のヒンジ側の端部が商品収納庫内に配設された構成部品に干渉して破損することを防止できるものである。なお、内扉9を閉じる場合には前述した手順と逆の手順によりヒンジ機構10を縮退させることにより内扉9はフック40に自動的に係合して第2ヒンジ軸61を支点として回動するのをロックされ、第1ヒンジ軸51を支点として回動するようになる。
前述したとおり本発明によれば、断熱筐体としてなる本体キャビネット1の前面にヒンジ機構10を介して開閉可能に配設された外扉7および内扉9を備えた自動販売機において、前記内扉9のヒンジ機構10は本体キャビネット1に第1ヒンジ軸51,51を介して結合された本体側ヒンジ部材20と、当該本体側ヒンジ部材20に内扉9のヒンジ側とは反対の端部方向にスライド自在に取付けられるとともに内扉9のヒンジ側端部から当該ヒンジ側とは反対の端部方向に離隔して配設された第2ヒンジ軸61,61を介して内扉9に結合された扉側ヒンジ部材30とからなり、かつ、内扉9の前面に配設してなり、前記内扉9はヒンジ機構10が縮退した状態において第1ヒンジ軸51,51を支点として開閉し、ヒンジ機構10が伸長した状態において第2ヒンジ軸61,61を支点として開閉することにより、外扉7の開放位置が規制される場合にも内扉9のヒンジ機構10を伸長するようにスライド移動させたうえで第2ヒンジ軸61を支点として内扉9を開閉することにより外扉7に干渉することなく大きく開放することができ、その際内扉9を分割することがないことから内扉9の断熱性能を損なうことがないという利点を有する。
なお、前述した実施の形態においては内扉9のヒンジ機構10を構成する本体側ヒンジ部材20と扉側ヒンジ部材30とを、本体側ヒンジ部材20の係合溝22に扉側ヒンジ部材30の係合爪32を嵌合させることにより結合した例について説明したが、両者の結合方法はこれに限られるものではなく、また、前述した実施の形態においてはロック手段を構成するフック40を本体側ヒンジ部材20とは別部材により構成しているが、本体側ヒンジ部材20と一体に形成してもよいものであり、さらに、ヒンジ機構10に内扉9をロックする手段は実施の形態に記載したフック40に限られるものではない。
1 本体キャビネット
6 外扉
9 内扉
10 リンク機構
20 本体側リンク部材
22 係合溝
30 扉側リンク部材
32 係合爪
40 フック(ロック手段)
51 ヒンジ軸(第1ヒンジ軸)
61 ヒンジ軸(第2ヒンジ軸)

Claims (3)

  1. 断熱筐体としてなる本体キャビネットの前面にヒンジ機構を介して開閉可能に配設された外扉および内扉を備えた自動販売機において、前記内扉のヒンジ機構は本体キャビネットに第1ヒンジ軸を介して結合された本体側ヒンジ部材と、当該本体側ヒンジ部材に内扉のヒンジ側とは反対の端部方向にスライド自在に取付けられるとともに内扉のヒンジ側端部から当該ヒンジ側とは反対の端部方向に離隔して配設された第2ヒンジ軸を介して内扉に結合された扉側ヒンジ部材とからなり、かつ、内扉の前面に配設してなり、前記内扉はヒンジ機構が縮退した状態において第1ヒンジ軸を支点として開閉し、ヒンジ機構が伸長した状態において第2ヒンジ軸を支点として開閉することを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機において、ヒンジ機構が縮退した状態で内扉を本体側ヒンジ部材にロックするロック手段を有することを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項2に記載の自動販売機において、ロック手段は本体側ヒンジ部材から延在する鉤状のロック片であり、ヒンジ機構が縮退移動した際に内扉に係合することを特徴とする自動販売機。
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