JP5360568B2 - 粉体収容容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる粉体を収容する粉体収容容器、及び、その粉体収容容器を備える画像形成装置に関するものである。
潜像担持体に形成された静電潜像をトナーを用いた現像装置によって可視像化する画像形成装置においては、画像形成に伴って現像装置内のトナーが消費されていく。そのため、従来よりトナーを収容したトナー容器を有するトナー補給装置を備え、そのトナー補給装置によってトナー容器に収容されたトナーを現像装置へ補給する画像形成装置が知られている。
特許文献1に記載の画像形成装置においては、容器本体内にトナーを収納したトナー容器を着脱自在に保持するトナー補給装置が備えられている。トナー容器の一端側には、トナー容器内に収容されたトナーを排出するトナー排出口が形成されている。トナー容器の他端側には、トナー補給装置に設けられトナー容器を回転駆動させるモータなどからなる駆動部と連結する駆動連結部が設けられている。また、トナー容器の内周面には、トナー容器軸方向に延在する螺旋溝が設けられている。トナー補給装置は、前記駆動部によってトナー容器が回転せしめトナー容器内のトナーを螺旋溝に沿ってトナー排出口側に搬送させて、トナー排出口から現像装置側にトナーを送り出して現像装置にトナーを補給する。また、画像形成装置本体内の所定の装着位置に装着されたトナー補給装置を画像形成装置本体外に引き出すことで、経時使用により空になったトナー容器と新しいトナー容器との交換をユーザーによって行えるように構成している。
このように経時使用により空になったトナー容器は、近年環境保全の見地から、ユーザから回収して清掃やトナー充填などの所定の再生処理を施した後、再生品として再び使用される。
また、トナー容器に関する情報(トナー容器のロット、製造年月日、トナー充填量、充填時期、種類、リサイクル回数、リサイクル回数の上限など)を記憶するためのICチップなどの情報格納手段をトナー容器に設け、この情報格納手段からトナー容器の前記情報を読み込む画像形成装置が知られている。前記情報は新品のトナー容器製造時に工場に設置された情報書込装置によってトナー容器に設けた情報格納手段に無線信号で送信される。情報格納手段は、情報書込装置から送信された無線信号を受信して、情報格納手段の不揮発性メモリに前記情報を記憶する。画像形成装置本体内に情報格納手段が設けられた新品のトナー容器がセットされると、画像形成装置はトナー容器に設けられた情報格納手段から前記情報を画像形成装置の通信手段を用いて無線信号で受信する。画像形成装置は、情報格納手段から受信した前記情報に基づいて適切なトナー容器が画像形成装置本体内にセットされたかなどの判断を行う。経時使用により空になって画像形成装置本体から取り外されたトナー容器の再生処理を行うときは、まず、再生処理を行う工場に設置された情報読込装置によって、トナー容器に設けられた情報格納手段の不揮発性メモリから前記情報を読み出し、トナー容器が再生可能かどうかなどの判断をする。トナー容器が再生可能な場合には、トナー容器の清掃やトナー充填などの所定の再生処理を施す。そして、その再生処理後に再生処理が施されたトナー容器に関する更新情報(トナー充填量、充填時期、種類、リサイクル回数など)が工場に設置された情報書込装置によってトナー容器の情報格納手段に無線信号で送信される。情報格納手段は、情報書込装置から送信された無線信号を受信して、情報格納手段の不揮発性メモリに前記更新情報を記憶する。再生処理が施されたトナー容器の情報格納手段に前記更新情報が記憶された後に、トナー容器は再生品として再び画像形成装置本体内にセットされて使用される。
画像形成装置の通信手段とトナー容器の情報格納手段との間で通信が行われる際、トナー容器を回転駆動させるモータが発する電磁波に起因して情報格納手段と通信手段との通信に用いられる無線信号にノイズとしてのり、通信不良となる虞がある。モータの電磁波の周波数帯が、前記無線信の周波数帯に近いとその傾向はより顕著になる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、情報格納手段と情報送受信手段との通信に容器本体を回転駆動させる駆動手段が発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制できる粉体収容容器、及び、その粉体収容容器を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成に用いる粉体を収容する容器本体と、該容器本体の一端側に設けられ、画像形成装置側の駆動手段と係合し該駆動手段から回転駆動力が伝達される駆動伝達部と、該容器本体の他端側に設けられ、容器本体内の粉体を容器本体外に排出する開口と、該容器本体の回転に伴って容器本体内の粉体を開口側に搬送する搬送手段と、を備えた粉体収容容器において、少なくとも前記容器本体に収容された粉体に係る情報を格納し、画像形成装置側の情報送受信手段と該情報を非接触状態で通信する情報格納手段を、前記開口の近傍の容器本体外周面に配設しており、前記情報格納手段は、少なくとも前記情報送受信手段と前記情報を送受信するためのアンテナと、該アンテナが配置される基板とを有し、前記基板は、前記開口の近傍の容器本体外周面から起立する姿勢で容器本体に固定されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の粉体収容容器において、上記容器本体は、前記搬送手段の回転軸方向から見て最大の投影面積を有し、上記情報格納手段の投影面積は、前記容器本体の投影面積内に収まっていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1または2の粉体収容容器において、上記基板は、上記開口の近傍の容器本体外周面から起立するリブによって保持されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の粉体収容容器において、上記基板には、上記リブとの対向面に凸部があり、前記リブには、前記凸部が嵌る穴または凹部があることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3またはの粉体収容容器において、上記情報格納手段と上記開口との間に気流遮断部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の粉体収容容器において、上記情報格納手段と上記開口との間に、画像形成装置側の粉体搬送機構に係合して上記駆動手段から容器本体に伝達された回転駆動力を該粉搬送機構に伝達する第2の駆動伝達部を備えており、上記気流遮断部材は、前記第2の駆動伝達部の一部で構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5またはの粉体収容容器において、少なくとも上記情報格納手段が配設される上記開口の近傍の容器本体外周面は樹脂製であり、インジェクション成型で形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の粉体収容容器において、上記容器本体は、インジェクション成型後のブロー成型で形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7またはの粉体収容容器において、熱収縮性の環状部材で上記情報格納手段を上記容器本体に固定したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8またはの粉体収容容器において、上記搬送手段は、上記容器本体の内壁面に形成された螺旋状の突起であることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、潜像を担持する像担持体と、該像担持体上に担持された該潜像を粉体の現像剤によって現像する現像手段と、該現像剤を収納した粉体収容容器を着脱自在に保持し該現像手段に該粉体収容容器の容器本体内の現像剤を補給する粉体補給手段と、該容器本体に取り付けられ少なくとも該容器本体に係る情報を格納する情報格納手段と、画像形成装置本体に設けられ該情報格納手段に格納された情報を読み取る通信手段とを備えた画像形成装置において、前記粉体収容容器として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の粉体収容容器を用いることを特徴とするものである。
本発明においては、上記開口の近傍の容器本体外周面に情報格納手段を配設したので、情報格納手段を上記駆動伝達部の近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも駆動手段から離れた位置に情報格納手段が配設される。これにより、情報格納手段を駆動伝達部の近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも、駆動手段が発する電磁波が情報格納手段と情報送受信手段との通信にノイズとしてのりにくくなる。よって、その分、情報格納手段と情報送受信手段との通信に駆動手段が発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制することができる。
以上、本発明によれば、情報格納手段と情報送受信手段との通信に容器本体を回転駆動させる駆動手段が発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制できるという優れた効果がある。
開口が形成された一端側の容器本体外周面にRFIDタグが取り付けられたトナー容器の模式図。 実施形態に係る複写機の概略構成図。 作像部の概略構成図。 (a)トナー容器の縦断面図。(b)開口近傍の拡大図。 トナー補給装置の各構成部品の分解斜視図。 容器保持部材近傍の分解した状態を示す断面図。 容器ホルダーをガイド板から引き出した状態を示す斜視図。 トナー容器をトナー補給装置に装着した状態を示す断面図。 トナー容器内のトナーを容器保持手段内に吐出させた状態を示す断面図。 トナー容器収容部の保持部を示す斜視図。 (a)RFIDタグ裏面の斜視図。(b)RFIDタグおもて面の斜視図。 トナー容器の開口近傍の拡大図。 トナー容器の開口近傍の拡大斜視図。 RFIDタグを開口側の容器本体外周面に寝かせて取り付けた場合のトナー容器回転軸方向開口側からトナー容器の模式図。 RFIDタグを開口側の容器本体外周面に起立させて取り付けた場合のトナー容器回転軸方向開口側からトナー容器の模式図。 インジェクション成型による一次加工後のトナー容器の中間成型品。 短冊形状のRFIDタグを管状にする際の説明図。 開口が形成された一端側の容器本体外周面にRFIDタグを管状にして取り付けたトナー容器の模式図。 (a)RFIDタグの一例を示す模式図。(b)RFIDタグの他の例を示す模式図。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例について説明する。
まず、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。図2に示すように、画像形成装置本体100にあるトナー容器収容部131には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器30Y、30M、30C、30Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。トナー容器収容部131の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
トナー容器収容部131に収容されたトナー容器30Y、30M、30C、30Kは、それぞれ、トナー補給装置70Y、70M、70C、70Kに保持される。そして、トナー容器30Y、30M、30C、30Kに収容されたトナーは、それぞれ、トナー補給装置70Y、70M、70C、70Kによって、作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置内に供給(補給)される。
図3を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像装置5Y(現像部)、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)、等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程など)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図3を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって図3中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図2を参照)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって機械的に回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される(除電工程)。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の下方に配設された露光装置7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。詳しくは、露光装置7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して各感光体ドラム1上に照射する。その後、現像工程を経て各感光体ドラム1上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、図2を参照して、中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、2次転写バックアップローラ12、複数のテンションローラ、中間転写クリーニング部、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材によって張架・支持されるとともに、2次転写バックアップローラ12の回転駆動によって図2中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ79との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ12が、2次転写ローラ79との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部(不図示である。)の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、画像形成装置本体100に配設された給紙部86から、給紙ローラ87やレジストローラ対88等を経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部86には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ87が図2中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対88のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対88に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対88のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対88が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対89のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対89によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部130上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図3にて、作像部における現像装置の構成・動作について、さらに詳しく説明する。現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー落下経路71Yに連通している。
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。現像ローラ51Yのスリーブは、図3の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
ここで、現像装置5Y内の現像剤Gは、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置5Y内のトナー消費に応じて、トナー容器30Yに収容されているトナーが、トナー補給装置70Yを介して現像剤収容部54Y内に補給される。
その後、現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、2つの現像剤収容部53Y、54Yを循環する(図3の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図3中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤Gはスリーブの回転にともない現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
図4(a)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又は、ポリエチレン+ポリカーボネイトなどの合成樹脂製のトナー容器30の一例を示した縦断面図であり、図4(b)はトナー容器30の開口23近傍の拡大図である。
トナー容器30は、ほぼ円筒状をしており、その一端面のほぼ中央に容器本体32内に収容されたトナーが容器本体32外に排出される開口23が形成されている。この開口23は容器本体32の一部である円筒状の口部24の先端に形成され、この開口23を封止するように栓25が設けられている。この栓25の中央には摘み部26が形成されている。さらに、容器本体32の内周面には、トナー補給装置70にトナー容器30を取り付けた状態で図示しない容器回転駆動装置によるトナー容器30の回転により内部の収納トナーを開口23側に案内するための案内溝27が螺旋状に形成されている。
次にトナー補給装置70について説明する。図5に示すように、符号13は回転駆動手段である駆動部あって、トナー補給装置70に保持したトナー容器30などを回転駆動させる駆動部であり、係合部であるジョイント13c、スプリング13d、モータ13e、及び軸を内蔵したケース部から構成され、図示しない本体後側板に固定されている。トナー容器30の底部には突起部32a及び32b(凸部形状)が設けられている。符号32bは、ジョイント13cの凹部13bに入り、トナー容器30の底部を保持する機能を果たし、符号32aは、同じくジョイント13cの凸部側面13aと嵌合して、トナー容器30を回転させるための突起である。この突起部32bの高さは、突起部32aの高さより高くなるように形成されている。符号16は、トナー容器30の頭部を保持するための容器保持部材である。符号117は、マイラー、あるいはゴム等の弾性材料から成るトナー補給羽根で、容器保持部材16と一体形成された一種のアジテータであるリブ16aに両面テープ等で貼り付けられている。尚、この実施例ではトナー補給羽根117は4枚設けている。
また、図6に示すように、容器保持部材16の内周面に設けた駆動用リブ16bは、トナー容器30の頭部に設けた駆動伝達用突起部32cと係合し、容器保持部材16とトナー容器30とが正転方向に一体的に回転するようになっている。
図5を参照して、符号20はシール材、符号21は栓25の摘み部26を摘んだり、離したりするコレットチャックで、円筒ケース22内に内蔵され、ネジ84によって軸部材123と一体とされている。符号125はシール部材、符号28は、コレットチャック21、円筒ケース22、軸部材123等の一連の部品をトナー容器30側へ常に加圧するコイルバネであり、これらの構成部品は、トナー補給装置70の容器ホルダー81と一体的に形成された容器保持手段であるケース18a内に保持される。符号76は、栓25を開閉栓するためのハンドルであり、軸部76bがケース18aの軸受部132に入り、回転可能となる。
また、符号127は軸部材123に設けられた穴123aに入るスライド軸であり、ハンドル76に設けられたカム部76aと接触しており、ハンドル76の回転によりコレットチャック21、円筒ケース22、軸部材123の一連の部品をトナー容器30から離れる方向にスライドさせることができる。
ケース18aに設けられ、容器ホルダー81に支持されたトナー容器30の開口23に連通する開口18cには、マイラーあるいはゴム等の弾性材料から成っていて、トナー補給羽根117の移動方向に直交する方向(水平方向)に細長い角穴であるスリット穴19aを持つ弾性部材19が両面テープ等で貼り付けられている。このスリット穴19aの開口面積の設定の仕方、即ち、スリット穴19aの長さ(水平方向)と幅(トナー補給羽根117の移動方向)とを適宜設定することにより、トナー補給量を適量にしている。本実施形態では、トナー補給羽根117のスリット穴19aからの突出量が約1mmとなるように、トナー補給羽根117をリブ16aに貼り付けている。
符号29は、スリット穴19aから排出されたトナーをトナー落下経路71(図3参照)へ導くためのカバーであり、このカバー29の下側には開口29aが設けられ、これが前記トナー落下経路71の位置と対応している。このような構成のトナー補給装置70は、図7に示すように、本体後側板131a、図示しない本体前側板に取り付けられたガイド板136により保持されている。容器ホルダー81と一体になっている符号18bは、図示しない前側板に設けられた位置決め用のピンと係合する穴であり、また、トナー補給装置70のずれ防止用の図示しないストッパーが、ガイド板136に取付けられている。したがって、本実施形態のトナー補給装置70は、ケース18aとこれに内蔵される容器保持部材16等の可動部品とから成る機構部分と、この機構部分に対して着脱可能なトナー容器30と、駆動部13とから構成されている。
上記構成において、先ず、トナー補給装置70のセット時の動作について説明する。図7に示すように、容器ホルダー81をガイド板136から引き出して、容器ホルダー81の段差40、41がガイド板136の切欠き部138、139に引っ掛かった状態になっている時に、トナーを充填させたトナー容器30を、矢印Dに示すように容器ホルダー81上に置いてセットする。次にトナー容器30をセットした状態でトナー補給装置70を矢印E方向へガイド板136上を滑らせてセットしていく。これにより、トナー容器30の底部の突起部32b(図5参照)がジョイント13cの位置決め用の凹部13bに入って位置決めされ、トナー容器30頭部は容器保持部材16とそれぞれ係合する。この時、前記ストッパーが容器ホルダー81の前面を押さえることによりトナー補給装置70のセットが完了する。
そして、図7に示すように、ハンドル76を矢印A方向(下方向)に回動させると、カム部76a(図5参照)がスライド軸127を、図8に示すように、矢印C方向に引っ張ると共に、軸部材123もC方向に移動し始め、コレットチャック21が円筒ケース22の突起部22aに突き当たるようになり、これに伴って、コレットチャック21が閉じ始めて栓25の摘み部26を摘む。この状態で、さらにC方向への移動が進むと、図9に示すように、コレットチャック21によってトナー容器30の栓25が取り外され、トナー容器30内のトナーがケース18a内に流出する(トナー容器30内のトナーが少ない場合は、この時には流出しない)。この状態が、トナー補給装置70のセット完了の状態である。
次に、トナー補給時の動作について説明する。トナー補給は、現像装置5内に設けられた濃度検知センサ56がトナー無しと検知すると、図5及び図7に示す駆動部13が作動し、ジョイント13cをB方向に回転させる。すると、ジョイント13cが容器底部の突起部32aに嵌合し、トナー容器30が回転する。トナー容器30が回転すると、開口23からトナーが吐出して、ケース18a内に溜る。それと同時にトナー容器30の回転は、容器保持部材16と一体の駆動用リブ16bを介して容器保持部材16に伝達され、トナー補給羽根117がケース18aの内壁面を摺動回転することにより、ケース18a内に溜ったトナーを掻きあげる。このトナー補給羽根117が、弾性部材19のスリット穴19aを通過する時に、トナーがスリット穴19aから押し出される。この時、トナー補給羽根117がスリット穴19aから突き出される際に、スリット穴19aの端部や開口18c端部近傍に溜ったトナーが押し出されることになる。押し出されたトナーは、カバー29内で落下し、カバー29下側の開口29aを通って、上述したトナー落下経路71から現像装置5内にトナーが補給される。
すなわち、トナー容器30が回転している時のみ、弾性部材19よりトナーがトナー落下経路71へ押し出されることにより、現像装置5内へ補給され、そのトナー濃度が一定に保たれる。
このような栓25の取り外し機構をトナー補給装置70に設けることによって、開口23を栓25で封止したままの状態で、トナー容器30を容器ホルダー81に載置することができる。そのため、特に、トナー容器30をほぼ水平な状態で容器ホルダー81上に載置する場合にも、開口23からのトナー漏れを防止することができる。
また、トナー容器30の開口23に栓25を取り付ける場合には、栓25を開口23から取り外す上述した動作の逆の動作を行う。このように、容器ホルダー81からトナー容器30を取り出すときなどにトナー容器30の開口23に栓25を取り付け、開口23が栓25で封止された状態にすることで、トナー容器30の開口23近傍の壁面などに付着したトナーが開口23から漏れ出して装置内外に飛散してしまうことがない。
以上のように本実施形態のトナー補給装置70によれば、トナー容器30の開口23からのトナー漏れを生じさせることなく、トナー容器30の交換を行うことができる。
また、本実施形態では、図10に示すように、トナー容器30が着脱自在に並設される、トナー容器収容部131(トナー補給装置70Y、70M、70C、70K)のガイド板136に、単数のアンテナ基板122が設置されている。詳しくは、アンテナ基板122には、ガイド板136に並設された4つのトナー容器30Y、30M、30C、30Kの周面に設置された後述するRFIDタグとそれぞれ無線にて通信をおこなうための4つのアンテナ121Y、121M、121C、121Kがトナー容器30のRFIDタグに対向するように同一平面上に並設されている。さらに詳しくは、アンテナ基板122は、ガイド板136に並設された4つのトナー容器30Y、30M、30C、30Kに対して下方に配設されている。本実施形態では、アンテナ基板122やアンテナ121Y、121M、121C、121Kなどで、RFIDタグと情報を非接触で通信するRFIDリーダ120を構成している。
なお、図10においては、画像形成装置本体前側でトナー容器30のRFIDタグとアンテナ121とが対向するようにアンテナ基板122をガイド板136に設けた構成の一例を示しているが、ガイド板136にアンテナ基板122を設ける箇所はこれに限定されるものではなく、トナー容器30のRFIDタグとアンテナ121とが対向するような箇所に適宜アンテナ基板122をガイド板136に設ければ良い。また、極端に言えば、トナー容器30のRFIDタグとアンテナ121との間で良好な通信が行える箇所であれば良い。
そして、トナー容器30がトナー容器収容部131にセットされた状態で、トナー容器30のRFIDタグと、RFIDリーダ120が設置された画像形成装置本体100と、の間で必要な情報の授受がおこなわれる。すなわち、RFIDタグに記憶された情報がRFIDリーダ120を介して画像形成装置本体100の図示しない制御部に送信されたり、その制御部で取得した画像形成装置本体100の情報がRFIDリーダ120を介してRFIDタグに送信され記憶されたりすることになる。そして、これらの情報に基いて、画像形成装置本体100が最適に制御される。例えば、上記情報からトナー容器収容部131に設置されるべきトナー色と異なると色のトナーを収納したトナー容器30がトナー容器収容部131に設置されていることが検知された場合などに、トナー補給装置70の稼働を停止させたりする。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。
[構成例1]
本実施形態においては、図1に示すようにトナー容器30の開口23が形成された一端側の口部24の外周面にRFIDタグ60が取り付けられている。
図11にはRFIDタグ60の一例を示しており、図11(a)がRFIDタグ裏面の斜視図であり、図11(b)がRFIDタグおもて面の斜視図である。RFIDタグ裏面の基板61上に設けられた凸球面状のメモリー部62には、例えば、以下の(1)、(2)、(3)に示すようなデータが収納されている。なお、(1)、(2)のデータはトナー容器製造時のイニシャルデータである。
(1)収納されるトナーの種類、トナー特性、収納量、トナーの製造番号、製造年月日、製造工場、収納量に基づくニアエンドタイミング(ニアエンドまでの印字画素数、容器回
(2)収納容器の種類、製造番号、製造年月日、セット可能な本体の種類。
(3)更新データとして、セットされたマシン本体の製造番号、セット日時(履歴)、形成画像の画素総数、画素総数に基づく消費量から算出した最新の収納量(=残存量)、トナーエンド年月日(履歴)。
また、RFIDタグ裏面に設けられているコンデンサ63は、ノイズカットのための整流コンデンサであり、本実施形態では、ローパスコンデンサとハイパスコンデンサとの両方が備えられている。
RFIDタグ60のおもて面と裏面とには、アンテナ64がプリントされており、RFIDタグ60のおもて面と裏面との両方向(RFIDタグ60のおもて面及び裏面それぞれの面に対して垂直であり面から離れる方向)に電磁波の指向性を有する。なお、画像形成装置本体に設けられたRFIDリーダ120と通信ができればRFIDタグ60のおもて面と裏面とのどちらか片方への指向性のみ有するようにアンテナ64を構成しても良い。
RFIDタグ60の基板61は、容器本体32の口部24の外周面(開口23の近傍の容器本体32の外周面)から起立するリブ33a及びリブ33bからなるリブ対33によって保持されている。RFIDタグ60をリブ対33に保持させる際には、接着剤や熱溶着が不要で、組立作業者がリブ対33の間にRFIDタグ60の基板61を手または冶具で挿入するだけで、容器本体32に対してRFIDタグ60を固定できる。これにより、容器本体32の表面が難接着性であったとしてもRFIDタグ60を簡単に保持することができる。
また、組立時、容器本体32の外周面に対してRFIDタグ60を載せるようなセットではなく、垂直方向からリブ対33の間にRFIDタグ60を差し込んでセットするので、容器本体32に対するRFIDタグ60の取付け部であるリブ対33の間の視認性が良く、その結果、組立不良の発生を低減することができる。
また、本実施形態においては、図12に示すように、リブ対33を押し広げてRFIDタグ60が挿入しやすいよう、リブ対33をフランジ31と一体にするのではなく、リブ対33とフランジ31との間にスリット38(隙間)を入れている。
リブ対33のリブ33aには、RFIDタグ60のメモリー部62、及び、基板61上の集積物(例えば、コンデンサ63)が通過する溝34が形成されている。RFIDタグ60をリブ対33の間に差し込んでセットした際には、RFIDタグ60のメモリー部62やコンデンサ63などがリブ対33の溝34に嵌り込み、メモリー部62の表面には軽く圧接触する、または、少しのガタを設けるなどして、リブ対33の間からRFIDタグ60が脱落しないように構成されている。
ここで、駆動部13のモータ13eが発する電磁波の周波数帯がRFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信に用いられる無線信号の周波数帯に近いと、モータ13eが発する電磁波が前記無線信号にノイズとしてのる虞がある。そのため、RFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信にモータが発する電磁波に起因した通信不良が起こるといった問題が生じる。
本実施形態においては、開口23の近傍の容器本体外周面にRFIDタグ60を配設したので、RFIDタグ60を駆動部13と係合する突起部32や突起部32bが設けられた容器本体32の底部近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも駆動部13から離れた位置にRFIDタグ60が配設される。これにより、RFIDタグ60を前記底部近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも、駆動部13のモータ13eが発する電磁波がRFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信にノイズとしてのりにくくなる。よって、その分、RFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信にモータ13eが発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制することができる。
また、駆動部13のモータ13eのパワーサイズにもよるが、定格入力2.4[V]、1.4[A]レベルのDCモータの場合、駆動部13とRFIDタグ60及びRFIDリーダ120とが50[mm]以上離れた位置関係ならばRFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信にノイズが乗るのを抑制できる。
RFIDリーダ120は、トナー容器30をトナー補給装置70にセットした際の開口23の比較的近傍に位置する本体側機構であるケース18aの下方に配置される。一方、容器本体32を回転駆動させる本体側機構である駆動部13のジョイント13cは、容器本体32の長手方向で汲み上げ部(開口23より直上流の螺旋溝の角度が寝る方向で形成され、且つ、容器本体内側に段状のせり出し部を形成し、そのせり出し部がトナーを容器本体内壁周辺から開口23のある中心方向に寄せる箇所)が形成されている箇所よりも上流側の長さ程度はなれた位置にあり、そのジョイント13cにダイレクトに接続するモータ13eは、それよりも外側にある。
次に、トナーは中抵抗の導電体であるので、RFIDタグ60にトナーが付着すると、RFIDタグ60の基盤61上の予期しない箇所が導通し、基盤回路の故障を生じさせる虞がある。
本実施形態においては、図9からわかるように、RFIDタグ60が位置する空間は、フランジ31を介して開口23と区画されている。フランジ31は、開口23から排出されたトナーが気流に乗ってRFIDタグ60まで飛散するのを防ぐ壁の役目を果たすことになるので、開口23からのトナー排出に際してもRFIDタグ60がトナー粉煙を浴びるのを抑えられ、RFIDタグ60にトナーが付着しRFIDタグ60の基盤61上の予期しない箇所が導通して基板回路が故障してしまうのを抑制することができる。
また、開口23から排出されたトナーが気流に乗ってRFIDタグ60まで飛散するのを防ぐ壁の役目を果たす気流遮断部材であるフランジ31の直径は、トナー補給装置本体側の容器保持部材16の内壁面とフランジ31の端面とがトナー容器30が回転できる程度に接触、または、容器保持部材16の内壁面とフランジ31の端面との間にわずかな隙間が生じる程度に設定されている。
図13に示すように、フランジ31には、トナー補給装置70の容器保持部材16の内周面に設けた駆動用リブ16bに係合する駆動伝達用突起部32cが設けられており、トナー容器30の回転に伴ってフランジ31に設けられた駆動伝達用突起部32cが変位することで回転駆動力を容器保持部材16を介してトナー補給羽根117に伝達する。このように、フランジ31は駆動伝達用突起部32cと共にトナー補給羽根117に回転駆動力を伝達する駆動伝達部の一部としても構成されている。よって、フランジ31が、開口23から排出されたトナーが気流に乗ってRFIDタグ60まで飛散するのを防ぐ壁の役目を果たす気流遮断部材としての機能と、トナー補給羽根117に回転駆動力を伝達する駆動伝達部としての機能との、複数の機能を果たすことになるので、それぞれの機能を果たす部材を別個で設ける場合よりも、トナー補給装置70の小型化を図ることができる。言い換えれば、コンパクトな配置の中で、複数機能(駆動伝達機能、気流遮断機能)を両立させることができる。
次に、トナー容器30を落下させてしまったときにRFIDタグ60が床などと衝突してRFIDタグ60に直接的な打撃が加わると、容器本体32からRFIDタグ60が取れてしまう虞がある。また、容器本体32からRFIDタグ60が取れなかったとしても、RFIDタグ60が破損してRFIDリーダ120との間で行われる情報の送受信が不能になってしまう虞がある。
図14に示すように、容器本体32はトナー容器回転軸方向(螺旋溝の回転軸方向)から見て最大の投影面積を有し、RFIDタグ60のトナー容器回転軸方向から見た投影面積は、容器本体32の投影面積内に収まっている。これにより、トナー容器30を落下させてしまったときに、容器本体32の外壁面が床などに衝突したとしても、その外壁面よりもトナー容器内側に配設されたRFIDタグ60に直接的な打撃が加わるのを抑制することができる。
容器本体32に取り付けるRFIDタグ60としてはコンパクトで安価な、RFIDリーダ120からの電磁波を駆動エネルギーとするパッシブタグタイプが良い。このようなパッシブタグタイプの場合、アンテナ内蔵のタグなのでRFIDリーダ120との通信距離は数十ミリ程度に制限されるが、本実施形態においては、RFIDタグ60とRFIDリーダ120とを近づけて配設するので問題無く通信可能である。また、RFIDタグ60とRFIDリーダ120との間での駆動エネルギーやデータ信号の伝達は、近接するRFIDリーダ120のアンテナ121とRFIDタグ60のアンテナ64とを磁束結合させて、駆動エネルギーとデータ信号とを伝達する電磁誘導方式で行う。電磁波の周波数としては、キャッシュカード等で一般的な非接触IC同様に13.56[MHz]を用いてもよいし、他の周波数を選んでも良い。このような電磁誘導方式は電波方式に比べてエネルギーを効率良く伝達でき、現在の非接触ICタグの主流として普及しており、その結果廉価である。
また、RFIDリーダ120とRFIDタグ60との距離が近づくよう、図15に示すようにRFIDタグ60を容器本体32の口部24の外周面に起立させて配置する。これにより、短い通信距離性能のRFIDタグ60でもRFIDリーダ120との通信が可能になる。特に、容器本体内壁に螺旋溝を形成したタイプはトナー容器30を回転させて容器本体32内のトナーを開口23側に搬送するので、容器本体32の回転に伴いRFIDタグ60がトナー容器回転軸を中心に回転する。そのため、RFIDリーダ120との距離及び通信方向は可変するが、容器本体32の外周面にRFIDタグ60を起立させずに寝かせて配置した場合に比べて、通信可能な容器の回転範囲を広くできる。
図14に示すようにRFIDタグ60を口部24の外周面に立てずに寝かせて取り付けた場合と、図15に示すようにRFIDタグ60を口部24の外周面に起立させて取り付けた場合との通信距離(RFIDリーダ120の通信可能範囲(図中半円破線内)でのRFIDリーダ120のアンテナ121とRFIDタグ60のアンテナ64中心との距離)は、RFIDタグ60を口部24の外周面に起立させて取り付けた場合のほうがRFIDタグ60を口部24の外周面に寝かせて取り付けた場合よりも常に近い。よって、RFIDタグ60を口部24の外周面に起立させて取り付けた場合のほうが、RFIDタグ60を口部24の外周面に寝かせて取り付けた場合よりも、より安定的な通信動作を行うことが可能となる。
また、図14からわかるように、RFIDタグ60を口部24の外周面に立てずに寝かせて取り付けた場合、RFIDタグ60のおもて面と裏面との両面にアンテナ64を配置しても、RFIDタグ60の裏面がRFIDリーダ120に対向する位置では、RFIDリーダ120の送受信範囲外に位置せざるを得ないので、あまり好ましくない。これに対し、図15からわかるように、RFIDタグ60を口部24の外周面に起立させて取り付けることで、RFIDタグ60のおもて面と裏面との両面にアンテナ64があり、RFIDタグ60のおもて面と裏面との両方向に送受信の指向性を備えているので、トナー容器30の回転によりRFIDタグ60がRFIDリーダ120のアンテナ121上方を通過した後も、RFIDタグ60がRFIDリーダ120のアンテナ121上方を通過する前と同等の送受信性を維持することができる。
本実施形態のトナー容器30において、図12に示した一点鎖線より開口23側はインジェクション成型による一次加工形状が最終形状として現われている。図12中一点鎖線よりも容器本体32の底部側は二次加工であるブロー成型で形成されている。例えば、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの材料を用いて、図16に示す一次加工(インジェクション成型)後の中間成型品を、ブロー成型金型に入れて上方から空気を吹き込み、螺旋溝を内壁に有する容器本体32を形成する。
このように容器本体32の少なくともRFIDタグ60が配置される開口23側の容器本体外周面は樹脂製であり、インジェクション成型で形成されている。ブロー成型に適した材料であるPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)は、いわゆる難接着性材料であり、両面テープなどによるRFIDタグ60の固定が困難である。PPなどであっても、難接着性用の特殊接着剤や両面テープによるRFIDタグ60の接着は可能であるが、ブロー成型は寸法精度を高くすることができず、接着面を平らにし、且つ、平面精度を出すことが困難である。接着剤を使わずにリブ等で容器本体32にRFIDタグ60を固定する場合でも、RFIDタグ60の基板61を締まり嵌め等で固定する嵌め合い寸法が出なかったり、固定のための突起を形成すること自体が困難(小さいリブ等をブロー成型で形成することは困難)である。
上述したように本実施形態では、トナー容器30の少なくともRFIDタグ60が配置される開口23側の容器本体外周面は樹脂を用いたインジェクション成型で形成されるので、材料としてPPやPET以外を用いることが可能である。また、容器本体32と一体でPPやPET等で成型する場合でも、開口23の周辺をまずインジェクション成型で形成すれば、両面テープ等の接着面の精度を出すことができる。また、寸法精度も容易に出せるので、容器本体32に各構造部(リブ、凹部等)を容易に形成することが可能である。
RFIDタグ60を容器本体32に固定するには、容器本体32のRFIDタグ60を固定する部分の寸法精度が必要である。ブロー成型は、飲料用PETボトルなどの成型に活用されており容器を一体成型できるので、容器本体32をブロー成型だけで成型した場合には容器本体32にトナー漏れの穴は生じ難いが、成型寸法がインジェクション成型よりでにくい。したがって、容器本体32のRFIDタグ60を固定する部分には、RFIDタグ60の貼り代面などに寸法精度が必要であるので、ブロー成型だけ容器本体32を成型した場合には容器本体32の外周面にRFIDタグ60を固定する部分を形成することは通常困難である。
そのため、本実施形態のように、トナー容器30の少なくともRFIDタグ60が配置される開口23側の容器本体外周面までインジェクション成型で形成すれば、上述したような容器本体32のRFIDタグ60を固定する部分の寸法精度を確保することが可能になる。
また、容器本体32は、インジェクション成型後のブロー成型で形成されるので、容器本体32を一体成型でき、複数のパーツを貼り合わせて成型した容器は各パーツの貼り合わせ部の不整合等が理由でトナーの漏れ穴が生じてしまう虞があるが、ブロー成型の採用でそのような漏れ穴が生じてしまう不具合の発生を抑制できる。
[構成例2]
本構成例においては、図17に示すように、短冊形状のRFIDタグ90(電子基板)の一端のおもて面と他端の裏面とを両面テープなどの接着部材45によって貼り合わせることによってRFIDタグ90を管状にしている。RFIDタグ90を容器本体32に取り付ける際には、RFIDタグ90を口部24の外周面に起立させて設けたリブ対33に取り付けるのではなく、図18に示すように、短冊形状のRFIDタグ90(電子基板)を口部24の外周面に沿って巻き付け、その後、上記一端のおもて面と上記他端の裏面とを接着部材45によって貼り合わせて、最終的に容器本体32に対し管状でRFIDタグ90を取り付けている。
本構成例で用いるRFIDタグ90は、図19(a)に示すような、可撓性及び熱収縮性を有する電子基板91、その電子基板91上に設けられ上記情報を格納するICチップ92、及び、そのICチップ92に電気接続され電子基板91の全周にわたって設けられたアンテナ部93などから構成されている。
ここで、RFIDタグとしては、図19(b)に示すような、情報を格納するICチップ97とそのICチップ97に電気接続されたアンテナ部98とが設けられた電子基板96からなるRFIDタグ95、及び、そのRFIDタグ95の電子基板96を保持する管状の可撓性及び熱収縮性を有する保持部材99からなるものを用いても良い。このようなRFIDタグを用いることで、一般に流通しているICチップを使用することができRFIDタグの低コスト化を図ることが可能となる。
ただ、図19(b)に示したようなRFIDタグを用いた場合には、容器本体32に取り付けたRFIDタグの取り付け位置などによっては、トナー補給動作時に回転していたトナー容器30の回転が停止した際に、RFIDタグ95とRFIDリーダ120のアンテナ121との間の通信距離が遠くなってしまう場合がある。このように通信距離が遠くなってしまうとRFIDタグ95とRFIDリーダ120との間で良好に通信が行えなくなる虞がある。
これに対し、図19(a)に示すようなアンテナ部93が電子基板91の全周にわたって設けられたRFIDタグ90を用いることで、トナー補給装置70によるトナー補給動作時に回転していたトナー容器30の回転が停止した際に、常に、トナー容器30のRFIDタグ90のアンテナ部93と、画像形成装置本体100に設置されたRFIDリーダ120のアンテナ121との間の距離が、RFIDタグ90とアンテナ121との間で良好に通信が行える所望の距離となる。よって、上述したような不具合が生じるのを抑制することができる。
口部24の外周面に取り付けられたRFIDタグ90は、図18に示すように、開口23の縁を形成する鍔部23aと、その鍔部23aと共にトナー容器長手方向でRFIDタグ90を挟み込むような位置(鍔部23aからトナー容器長手方向でRFIDタグ90の幅と略同程度の間隔を空けた位置)にあるリブ57とによって、トナー容器長手方向(管状のRFIDタグ90の軸方向)への移動が規制されている。つまり、RFIDタグ90のトナー容器長手方向両側端が鍔部23aの端壁やリブ57の端壁などに接触することによって、RFIDタグ90のトナー容器長手方向の移動が規制され、如いては容器本体32に対するRFIDタグ90のトナー容器長手方向の位置決めがなされている。
なお、鍔部23aやリブ57などの高さ方向(ここでは、容器本体32の口部24の外周面よりもトナー容器外側に突出する方向)の寸法とRFIDタグ90の厚さ寸法との大きさの関係は、鍔部23aやリブ57などによってRFIDタグ90のトナー容器長手方向の移動が規制できれば、鍔部23aやリブ57などの高さ方向の寸法がRFIDタグ90の厚さ寸法に対し大きくても小さくてもどちらでも良い。ただ、鍔部23aやリブ57などの高さ方向の寸法をRFIDタグ90の厚さ寸法よりも大きくしたほうが、鍔部23aやリブ57などを乗り越えてRFIDタグ90がトナー容器長手方向に移動してしまう虞をより低減することが可能となるので望ましい。
また、円筒形状の口部24の外周面に管状のRFIDが取り付けられるので、RFIDタグ90の内側面と口部24の外周面とが接触することでRFIDタグ90のトナー容器長手方向に直交する方向(管状のRFIDタグ90の軸方向に対して直交する方向)の移動が口部24の全周にわたって規制される。つまり、容器本体32に対するRFIDタグ90のトナー容器長手方向に直交する方向の位置決めがなされる。
よって、RFIDタグ90を接着剤などによって容器本体32の外周面に貼り付けなくても、容器本体32に対してRFIDタグ90を位置決めして取り付けることができ、さらに、容器本体32からRFIDタグ90が外れるのを防ぐことができる。
本構成例においても、開口23の近傍の容器本体外周面にRFIDタグ90を配設したので、RFIDタグ90を駆動部13と係合する突起部32や突起部32bが設けられた容器本体32の底部近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも駆動部13から離れた位置にRFIDタグ90が配設される。これにより、RFIDタグ90を前記底部近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも、駆動部13のモータ13eが発する電磁波がRFIDタグ90とRFIDリーダ120との通信にノイズとしてのりにくくなる。よって、その分、RFIDタグ90とRFIDリーダ120との通信にモータ13eが発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制することができる。
また、本構成例のトナー容器30においては、容器本体32に対するRFIDタグの取り付け方が構成例1のトナー容器30とは異なるが、容器本体32に対するRFIDタグの取り付け方以外の構成例1で説明したトナー容器30の種々の構成やトナー容器30の成型方法などは、本構成例のトナー容器30にも適用可能であり、構成例1で説明したのと同様の効果を得ることができる。
以上、本実施形態によれば、画像形成に用いる粉体を収容する容器本体32と、容器本体32の一端側に設けられ、画像形成装置側の駆動手段である駆動部13と係合し駆動部13から回転駆動力が伝達される駆動伝達部と、容器本体32の他端側に設けられ、容器本体32内の粉体を容器本体32外に排出する開口23と、容器本体32の回転に伴って容器本体32内の粉体を開口23側に搬送する搬送手段と、を備えた粉体収容容器であるトナー容器において、少なくとも容器本体32に収容された粉体に係る情報を格納し、画像形成装置側の情報送受信手段であるRFIDリーダ120と前記情報を非接触状態で通信する情報格納手段であるRFIDタグ60を、開口23の近傍の容器本体外周面に配設した。本実施形態においては、開口23の近傍の容器本体外周面にRFIDタグ60を配設したので、RFIDタグ60を前記駆動伝達部の近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも駆動部13から離れた位置にRFIDタグ60が配設される。これにより、RFIDタグ60を駆動伝達部の近傍の容器本体外周面に配設した場合よりも、駆動部13が発する電磁波がRFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信にノイズとしてのりにくくなる。よって、その分、RFIDタグ60とRFIDリーダ120との通信に駆動部13が発する電磁波に起因した通信不良が生じるのを抑制することができる。
また、RFIDタグ60は、少なくともRFIDリーダ120と前記情報を送受信するためのアンテナ64と、アンテナ64が配置される基板61とを有し、前記基板61は、開口23の近傍の容器本体外周面から起立する姿勢で容器本体32に固定されている。これにより、短い通信距離性能のRFIDでも通信が可能になる。特に、容器本体32の内壁に螺旋溝を形成したトナー容器では、RFIDタグ60が回転するので、RFIDリーダ120との距離及び通信方向は可変するが、容器本体32が回転するタイプの外周面にRFIDタグ60を起立させずに配置した場合に比べ、通信可能な容器の回転範囲を広くできる。
また、本実施形態によれば、容器本体32は、搬送手段の回転軸方向から見て最大の投影面積を有し、RFIDタグ60の投影面積は、容器本体32の投影面積内に収まっていることで、トナー容器を落下させてしまたっときにRFIDタグ60に直接的な打撃が加わるのを抑えられ、RFIDタグ60が容器本体32から取れてしまったり、RFIDタグ60が損傷して情報の送受信が不能になってしまったりするのを抑制することができる
た、本実施形態によれば、前記基板61は、開口23の近傍の容器本体外周面から起立するリブ対33によって保持されていることで、接着剤や熱溶着が不要で、組立作業者がリブ対33の間に基板61を手または冶具で挿入するだけで固定できる。また、組立時、容器外周面に対してRFIDタグ60を載せるようなセットでなく、垂直方向からリブ対33の間に差し込んでセットするので、容器本体32におけるRFIDタグ60の取付け部であるリブ対33の間の視認性が良く、その結果、組立不良の発生を低減することができる。
また、本実施形態によれば、RFIDタグ60の基板61にはリブ対33との対向面に凸部があり、リブ対33には前記凸部が嵌る穴または凹部があるので、RFIDタグ60をリブ対33の間に差し込んでセットした際に、RFIDタグ60の凸部がリブ対33の凹部に嵌ることで、容器本体32からRFIDタグ60が脱落するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、RFIDタグ60と開口23との間に気流遮断部材を設けたことで、開口23からの粉煙がRFIDタグ60に降りかかるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、RFIDタグ60と開口23との間に、画像形成装置側の粉体搬送機構に係合して駆動部13から容器本体32に伝達された回転駆動力を粉搬送機構に伝達する第2の駆動伝達部を備えており、気流遮断部材は、第2の駆動伝達部の一部で構成されている。これにより、コンパクトな配置の中で、複数機能(駆動伝達、気流遮断)を両立させることができる。
また、本実施形態によれば、少なくともRFIDタグ60が配設される開口23の近傍の容器本体外周面は樹脂製であり、インジェクション成型で形成されていることで、材料としてPPやPET以外を用いることが可能である。また、容器本体32と一体でPPやPET等で成型する場合でも、開口23周辺をまずインジェクション成型で形成すれば、両面テープ等の接着面の精度を出すことができる。また、寸法精度も容易に出せるので、容器本体32に各構造部(リブ、凹部等)を容易に形成することが可能である。また、開口23と容器本体32との間にRFIDタグ60の固定位置を設けたので、開口23から固定位置までをインジェクション成型で形成すれば、上述したよう固定のために寸法精度を確保することが可能になる。
また、本実施形態によれば、容器本体32は、インジェクション成型後のブロー成型で形成されていることで、一体で容器形状を形成できる。貼り合わせの容器は貼り合わせ部の不整合等が理由で粉体の漏れ穴が生じてしまう虞があるが、ブロー成型の採用でそのような漏れ穴が生じてしまう不具合の発生を抑制できる。
また、本実施形態によれば、熱収縮性の環状部材でRFIDタグを容器本体32に固定したことで、トナー容器30の表面が難接着性であったとしてもRFIDタグを簡単にトナー容器に保持させることができる。
また、本実施形態によれば、前記搬送手段は、前記容器本体32の内壁面に形成された螺旋状の突起であることで、簡単な構成でトナー容器30内のトナーを開口23側に搬送することができる。
また、本実施形態によれば、潜像を担持する像担持体と、該像担持体上に担持された該潜像を粉体の現像剤によって現像する現像手段と、現像剤を収納した粉体収容容器を着脱自在に保持し現像手段に粉体収容容器の容器本体32内の現像剤を補給する粉体補給手段と、容器本体32に取り付けられ少なくとも容器本体32に係る情報を格納する情報格納手段であるRFIDタグと、画像形成装置本体に設けられRFIDタグに格納された情報を読み取る通信手段であるRFIDリーダとを備えた画像形成装置において、前記粉体収容容器として、本実施形態のトナー容器30を用いることが望ましい。
1 感光体ドラム
2 クリーニング部
2a クリーニングブレード
4 帯電部
5 現像装置
6 作像部
7 露光装置
8 中間転写ベルト
9 1次転写バイアスローラ
12 2次転写バックアップローラ
13 駆動部
13a 凸部側面
13b 凹部
13c ジョイント
13d スプリング
13e モータ
15 中間転写ユニット
16 容器保持部材
16a リブ
16b 駆動用リブ
18a ケース
18b 穴
18c 開口
19 弾性部材
19a スリット穴
20 定着部
21 コレットチャック
22 円筒ケース
22a 突起部
23 開口
23a 鍔部
24 口部
25 栓
26 摘み部
27 案内溝
28 コイルバネ
29 カバー
29a 開口
30 トナー容器
32 容器本体
32a 突起部
32b 突起部
32c 駆動伝達用突起部
33 リブ対
40 段差
45 接着部材
51 現像ローラ
52 ドクターブレード
53 現像剤収容部
54 現像剤収容部
55 搬送スクリュ
56 濃度検知センサ
57 リブ
70 トナー補給装置
71 トナー落下経路
76 ハンドル
76a カム部
76b 軸部
79 2次転写ローラ
81 容器ホルダー
84 ネジ
86 給紙部
87 給紙ローラ
88 レジストローラ対
89 排紙ローラ対
90 RFIDタグ
91 電子基板
92 ICチップ
93 アンテナ部
95 RFIDタグ
96 電子基板
97 チップ
98 アンテナ部
99 保持部材
100 画像形成装置本体
117 トナー補給羽根
120 RFIDリーダ
121 アンテナ
122 アンテナ基板
123 軸部材
123a 穴
125 シール部材
127 スライド軸
130 スタック部
131 トナー容器収容部
131a 本体後側板
132 軸受部
136 ガイド板
138 切欠き部
特許第3492856号公報

Claims (11)

  1. 画像形成に用いる粉体を収容する容器本体と、
    該容器本体の一端側に設けられ、画像形成装置側の駆動手段と係合し該駆動手段から回転駆動力が伝達される駆動伝達部と、
    該容器本体の他端側に設けられ、容器本体内の粉体を容器本体外に排出する開口と、
    該容器本体の回転に伴って容器本体内の粉体を開口側に搬送する搬送手段と、
    を備えた粉体収容容器において、
    少なくとも前記容器本体に収容された粉体に係る情報を格納し、画像形成装置側の情報送受信手段と該情報を非接触状態で通信する情報格納手段を、前記開口の近傍の容器本体外周面に配設しており、
    前記情報格納手段は、少なくとも前記情報送受信手段と前記情報を送受信するためのアンテナと、該アンテナが配置される基板とを有し、
    前記基板は、前記開口の近傍の容器本体外周面から起立する姿勢で容器本体に固定されていることを特徴とする粉体収容容器。
  2. 請求項1の粉体収容容器において、
    上記容器本体は、前記搬送手段の回転軸方向から見て最大の投影面積を有し、
    上記情報格納手段の投影面積は、前記容器本体の投影面積内に収まっていることを特徴とする粉体収容容器。
  3. 請求項1または2の粉体収容容器において、
    上記基板は、上記開口の近傍の容器本体外周面から起立するリブによって保持されていることを特徴とする粉体収容容器。
  4. 請求項の粉体収容容器において、
    上記基板には、上記リブとの対向面に凸部があり、
    前記リブには、前記凸部が嵌る穴または凹部があることを特徴とする粉体収容容器。
  5. 請求項1、2、3またはの粉体収容容器において、
    上記情報格納手段と上記開口との間に気流遮断部材を設けたことを特徴とする粉体収容容器。
  6. 請求項の粉体収容容器において、
    上記情報格納手段と上記開口との間に、画像形成装置側の粉体搬送機構に係合して上記駆動手段から容器本体に伝達された回転駆動力を該粉搬送機構に伝達する第2の駆動伝達部を備えており、
    上記気流遮断部材は、前記第2の駆動伝達部の一部で構成されていることを特徴とする粉体収容容器。
  7. 請求項1、2、3、4、5またはの粉体収容容器において、
    少なくとも上記情報格納手段が配設される上記開口の近傍の容器本体外周面は樹脂製であり、インジェクション成型で形成されていることを特徴とする粉体収容容器。
  8. 請求項の粉体収容容器において、
    上記容器本体は、インジェクション成型後のブロー成型で形成されていることを特徴とする粉体収容容器。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7またはの粉体収容容器において、
    熱収縮性の環状部材で上記情報格納手段を上記容器本体に固定したことを特徴とする粉体収容容器。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8またはの粉体収容容器において、
    上記搬送手段は、上記容器本体の内壁面に形成された螺旋状の突起であることを特徴とする粉体収容容器。
  11. 潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体上に担持された該潜像を粉体の現像剤によって現像する現像手段と、
    該現像剤を収納した粉体収容容器を着脱自在に保持し該現像手段に該粉体収容容器の容器本体内の現像剤を補給する粉体補給手段と、
    該容器本体に取り付けられ少なくとも該容器本体に係る情報を格納する情報格納手段と、
    画像形成装置本体に設けられ該情報格納手段に格納された情報を読み取る通信手段とを備えた画像形成装置において、
    前記粉体収容容器として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の粉体収容容器を用いることを特徴とする画像形成装置。
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