JP5355239B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
特許文献1は、位相差方式のAF(オートフォーカス)(位相差AF)で被写体の合焦位置近傍までフォーカスレンズを移動した後に、コントラスト方式のAF(TVAF)により高精度に合焦位置にフォーカスレンズを移動するハイブリッドAFを開示している。
特許文献2は、被写体が動体であるか焦点距離が閾値未満であれば位相差AFを行い、そうでなければハイブリッドAFを行なう撮像装置を開示している。
更に、過去の位相差AFの結果に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定し、動体である場合には次の撮影タイミングでの被写体距離を予測してフォーカスレンズを動作させる動体追従AFも提案されている。
特開2002−258147号公報 特開2006−053545号公報
しかし、位相差AFは、撮像装置から被写体までの距離(被写体距離)が長くなると遠近競合のために精度が低下し、その場合は、被写体の動きを正確に予測できないために動体追従AFの精度も低下する。
本発明は、被写体が遠距離で動体であっても焦点検出精度に優れた撮像装置およびその制御方法を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、第1光学系を介した被写体像のコントラストのピーク位置を検出する第1の検出部と、前記第1光学系とは異なる第2光学系を介した被写体像から被写体距離に対応する情報を検出する第2の検出部と、前記第1の検出部により検出されたコントラストのピーク位置に基づいて被写体距離に対応する情報を推定する推定部と、前記第2の検出部の過去の履歴から被写体との距離変化後の被写体距離を予測する予測部と、前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が第1の距離の場合に前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節し、前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離である場合には前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節することで、動体に対して繰り返し焦点調節を実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1の検出部の出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択し、前記予測部の出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択することを特徴とする。
本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、第1光学系を介した被写体像のコントラストのピーク位置を検出する第1の検出ステップと、前記第1光学系とは異なる第2光学系を介した被写体像から被写体距離に対応する情報を検出する第2の検出ステップと、前記第1の検出ステップにより検出されたコントラストのピーク位置に基づいて被写体距離に対応する情報を推定する推定ステップと、前記第2の検出ステップの過去の履歴から被写体との距離変化後の被写体距離を予測する予測ステップと、前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が第1の距離の場合に前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節し、前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離である場合には前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節することで、動体に対して繰り返し焦点調節を実行する制御ステップと、を有し、前記制御ステップでは、前記第1の検出ステップの出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択し、前記予測ステップの出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択することを特徴とする。
本発明は、被写体が遠距離で動体であっても焦点検出精度に優れた撮像装置およびその制御方法を提供することができる。
本実施例のビデオカメラ(撮像装置)のブロック図である。 図1に示すビデオカメラのCPUが実行するAF動作を説明するためのフローチャートである。 被写体がビデオカメラから遠ざかる場合の動体追従動作を示すグラフである。 被写体がビデオカメラに近づく場合の動体追従動作を示すグラフである。 リアフォーカスズーム光学系の特性を示すグラフである。 図1に示す絞りの状態によってFナンバーが変化した場合の距離閾値の変化を示すグラフである。
図1は、本実施例のビデオカメラ(撮像装置)の構成を示すブロック図である。ビデオカメラは、撮影レンズ、絞り14、撮像素子15、画像処理回路16、各種駆動源(21〜23)、各種エンコーダ(31〜33)、各種ゲート(40、41)、コントラスト焦点検出部42、CPU50、位相差焦点検出部60、速度検出部62を有する。
撮影レンズ(第1光学系)は、本実施例では4群であるが、これに限定されない。撮影レンズは、固定の前玉レンズ(群)10、バリエータレンズ(群)11、焦点調節用のフォーカシングレンズ(群)(以下、単に「フォーカスレンズ」という)13を有する。
バリエータレンズ11は、焦点距離を変更するのに使用され、一点鎖線で示す光軸方向に移動可能に構成される。バリエータレンズ11は、バリエータエンコーダ31によってその光軸方向の絶対位置が検出され、バリエータ駆動源21によって光軸方向に移動される。バリエータ駆動源21は、例えば、ステップモータや動力伝達部材から構成され、CPU50に接続されてCPU50によって制御される。バリエータエンコーダ31はCPU50に接続されてバリエータエンコーダ31の出力はCPU50に供給される。
フォーカスレンズ13は、焦点調節に使用され、光軸方向に移動可能に構成される。フォーカスレンズ13は、フォーカスエンコーダ33によってその光軸方向の絶対位置が検出され、フォーカス駆動源23によって光軸方向に移動される。フォーカス駆動源23は、例えば、ステップモータや動力伝達部材から構成され、CPU50に接続されてCPU50によって制御される。フォーカスエンコーダ33はCPU50に接続されてフォーカスエンコーダ33の出力はCPU50に供給される。
絞り14は、絞りエンコーダ32によってその開口状態が検出され、絞り駆動源22によって開口が調節される。絞り駆動源22は、例えば、ステップモータや動力伝達部材から構成され、CPU50に接続されてCPU50によって制御される。絞りエンコーダ32はCPU50に接続されて絞りエンコーダ32の出力はCPU50に供給される。
撮像素子15は、CCD、CMOSセンサーなどから構成されて、被写体からの光を光電変換して画像データを生成する。
画像処理回路16は、撮像素子15の出力に対して増幅やガンマ補正などを行う信号処理回路である。信号処理された映像信号は、不図示の記録系(図1には「REC」と示す)や表示系に出力されると共にAEゲート40とAFゲート41に出力される。
AE(自動露出)ゲートは、画像処理回路16に接続され、画像処理回路16から信号処理された映像信号を受信して、露出決定に最適な信号取り出し範囲を決定する。
AFゲート41は、画像処理回路16に接続され、画像処理回路16から信号処理された映像信号を受信し、ピント合わせに最適な信号取り出し範囲を決定する。
コントラスト焦点検出部(第1の検出部)42は、映像の輝度信号中における、AFゲート回路41で抽出された領域の信号に含まれている高周波成分を抽出して積算し、コントラストに対応するAF評価値(焦点信号)をCPU50に出力する信号処理回路である。コントラスト焦点検出部42は、TVAFを行うのに使用され、撮影レンズを介した被写体像のコントラストのピーク位置を検出することによって焦点状態を検出する。
CPU(制御部、プロセッサ)50は、AFに関する様々な演算やビデオカメラの各部の制御を行う。CPU50は、焦点距離検出部51、動体検出部52、被写体距離予測部53、Fナンバー算出部54、被写体距離推定部55、被写体距離比較部56、AF切り替え部57を有する。なお、これらのCPU50の一又は複数の構成要素はCPU50とは別個のユニット(回路、プロセッサ)としてCPU50の外部に形成されてもよい。また、CPU50は、メモリ58に接続されている。
焦点距離検出部51は、バリエータエンコーダ31の出力を得て焦点距離を検出する。
動体検出部52は、速度検出部62から得た被写体速度vが、メモリ58に記憶された閾値Vthよりも大きいかどうかを検出する。CPU50は、被写体速度vが閾値Vthよりも大きければ、被写体が動体と判断し、閾値Vth以下であれば動体ではないと判断することができる。CPU50は、動体検出部52の検出結果から被写体が動体であると判断すると動体追従AFを準備する。動体追従AFは位相差焦点検出部60の検出結果に基づいてAFを行うため、被写体が遠距離になると精度が低下する。
被写体距離予測部(予測部)53は、位相差焦点検出部の過去の履歴から被写体との距離変化後の被写体距離を予測する。
Fナンバー算出部54は、絞りエンコーダ32の出力に基づいてFナンバーの値を算出する。
被写体距離推定部55は、TVAFが行われている場合にフォーカスエンコーダ33が測定するフォーカスレンズ13の位置に基づいて被写体距離を推定する。
被写体距離比較部56は、被写体距離推定部55が推定した被写体距離(又はこれに対応する量)又は位相差焦点検出部60から入力される被写体距離と、メモリ58に記憶された距離閾値(又はこれに対応する量)とを比較する。
AF切り替え部57は、被写体が動体でない場合に、焦点調節用の焦点検出部を、コントラスト焦点検出部42と位相差焦点検出部60との間で切り替える(又は優先的に使用する)。また、AF切り替え部57は、被写体が動体である場合に、被写体距離比較部56の比較結果に基づいて、焦点調節用の焦点検出部を、コントラスト焦点検出部42と被写体距離予測部53との間で切り替える(又は優先的に使用する)。
メモリ58は、AF動作に必要な各種の閾値やデータ、図2に示すプロセッサが実行可能なAF方法のプログラムを格納する。
位相差焦点検出部(第2の検出部)60は、撮影レンズの焦点状態を位相差方式(コントラスト方式とは異なる方式)で検出する。具体的には、位相差焦点検出部60は、被写体からの光を集光し、(撮影レンズとは異なる第2光学系である)セパレータレンズによって2つの光束に分割し、2つの光束を異なる2つの光電変換素子列に結像する。被写体距離が変化すると、2つの光束から生じる被写体像の間の距離が変動する。光電変換素子列は被写体輝度によって定まる時間だけ電荷を蓄積し、電荷蓄積後に光電変換素子列の出力はAD変換器によって量子化され、量子化された信号は相関演算回路にて相関が検出される。この相関演算により、2つの信号の間で画素単位のずれ量が算出される。位相差焦点検出部60は、ずれ量、2つの光電素子列間の距離及び測距光学系の焦点距離から三角測量の原理を用いて光軸方向の被写体距離を測定し、これをCPU50に出力する。
速度検出部62は、位相差焦点検出部60とCPU50に接続され、位相差焦点検出部60の出力(被写体距離)に基づいて単位時間あたりの被写体距離変化量を算出し、被写体の光軸方向の移動速度(被写体速度)をCPU50に送信する。速度検出部62は、位相差焦点検出部60の出力の取得時刻t、t、t…tと、測距値(被写体距離の値)d、d、d…dとから次のように被写体速度vを算出し、これをCPU50(の動体検出部52)に供給する。
以下、図2を参照して、ビデオカメラのAF動作について説明する。ここで、図2は、AF動作を説明するためのフローチャートであり、「S」はステップの略である。
まず、CPU50は、動体検出部52の検出結果に基づいて被写体が動体であるかどうかを判断する(S102)。CPU50は、被写体が動体ではないと判断すると(S102のNo)、通常のハイブリッドAFを行なう(S104)。ハイブリッドAFでは、位相差AFで被写体の合焦位置近傍までフォーカスレンズ13を移動(S122)した後に山登り方式のTVAFで高精度に合焦位置にフォーカスレンズ13を移動する(S122)。
一方、CPU50は、被写体が動体であると判断すると(S102のYes)、焦点距離検出部51の検出結果に基づいて焦点距離が変動したかどうかを判断する(S106)。
CPU50は、焦点距離が変動していないと判断すると(S106のNo)、Fナンバー算出部54が検出したFナンバーが変動したかどうかを判断する(S108)。
CPU50はFナンバーが変動していないと判断すると(S108のNo)、被写体距離比較部56が、被写体距離は距離閾値よりも大きいかどうかを判断する(S110)。
被写体距離比較部56が、被写体距離は距離閾値以下(第2の距離)であると判断すると(S110のNo)、CPU50は、速度検出部62が検出した被写体の移動速度vがメモリ58に記憶された速度閾値よりも大きいかどうか判断する(S112)。この速度閾値は、動体判定に使用される閾値Vthよりも大きく、TVAFが追従可能な速度よりも小さく設定される。
CPU50は、被写体の移動速度vがメモリ58に記憶された速度閾値よりも大きい(第2の速度)と判断すると、位相差焦点検出部60を利用した動体追従AFを行なう(S114)。動体追従AFにおいて、被写体距離予測部53は、最小二乗近似などの近似手法を用いて、過去の測距結果から近似式を算出して被写体距離の予測値を求める。予測値は、次に画像が取得される時刻情報と近似式から求めることができる。
なお、電子スティルカメラに適用する場合には、ユーザがシャッターをレリーズしてから実際に画像が取得されるまでのタイムラグを予め測定及び記憶し、このタイムラグを用いて画像取得時刻を算出する。
被写体距離の予測値が算出されると、CPU50は、それに対応するフォーカスレンズ13の位置(フォーカスレンズ位置)を算出してその近傍にフォーカスレンズ13が移動するようにフォーカス駆動源23を制御する(S112)。これにより、被写体が動体である場合に合焦状態を維持することができる。
一方、被写体の移動速度vがメモリ58に記憶された速度閾値以下(閾値Vthよりは大きい第1の速度)であると判断すると(S112のNo)、AF切り替え部57はコントラスト焦点検出部42の出力を選択し、CPU50はTVAFを行う(S116)。被写体速度がTVAFで対応可能な速度なので、焦点調節精度が向上する。
同様に、被写体距離比較部56が、被写体距離は距離閾値よりも大きい(第1の距離)と判断すると(S110のYes)、AF切り替え部57はコントラスト焦点検出部42の出力を選択し、CPU50はTVAFを行う(S116)。TVAFによって動体追従の効果が得られる。以下、これについて更に詳しく説明する。
図3は、被写体がビデオカメラから遠ざかる場合の動体追従動作を示すグラフであり、横軸は不図示のタイマが測定した時間、縦軸は位相差焦点検出部60が測定した被写体距離を示している。
まず、被写体距離予測部53は、最小二乗近似などの近似手法を用いて、過去の測距結果である時間T1〜T6とその時の被写体距離D1〜D6に対応する点L1〜L6に基づいて近似式(直線L)を算出して被写体距離の予測値Dを求める。予測値Dは、次に画像が取得される時刻情報Tが近似式において対応する点Lから求めることができる。
次に、被写体距離比較部56は、予測値Dが、メモリ58に記憶された距離閾値Dthよりも大きいかどうかを判断する(S110)。被写体距離比較部56は、予測値Dが距離閾値Dthよりも大きいと判断すると(S110のYes)、CPU50はフォーカスレンズ13を予測値Dに対応するフォーカスレンズ位置に移動させる。また、AF切り替え部57がAF方式をTVAFに切り換える(S118)。
なお、被写体距離比較部56は、位相差焦点検出部60の出力がメモリ58に格納された距離閾値Dthを越えたと判断するとAF方式を切り換えてもよい。例えば、図3において、L6が最新の測距結果だとするとそれに対応する被写体距離D6が距離閾値Dthよりも大きいので、AF切り替え部57がAF方式を動体追従AFからTVAFに切り換える。そして、CPU50は、フォーカスレンズ13を距離閾値Dth付近に移動させてTVAFにより合焦動作を行う。このように、図3において、被写体距離がD5〜D6は距離閾値Dthを跨ぐためにその区間で動体追従AFを行なうかTVAFを行なうかは選択的である。
CPU50は、被写体距離D1〜D5においては被写体距離が距離閾値Dth以下であると判断する(S110のNo)。このため、CPU50は、被写体速度(直線Lの傾き)が速度閾値よりも大きいと判断した場合(S112のYes)には動体追従AFを行い(S114)、速度閾値以下であると判断した場合には(S112のNo)、TVAFを行う(S116)。
なお、CPU50は図2において被写体距離が距離閾値Dth以下である場合には合焦速度を重視して常に動体追従AFを行ってもよい。被写体距離が距離閾値Dth以下であるので動体追従AFはある程度の焦点調節精度を維持することができる。
S116が行われている場合に被写体が遠方から近接してくる際のCPU50の動作について説明する。被写体距離が距離閾値Dthよりも大きければTVAFが使用されるが、TVAFでは、直接的に被写体距離を測定できない。AF方式の切り替えは以下のように行なわれる。
TVAFでは、AF評価値のピークが探索される。AF評価値のピークにフォーカスレンズ13が配置されると、被写体距離推定部55が、そのフォーカスレンズ位置から被写体距離を推定する。また、Fナンバー算出部54が絞りエンコーダ32の出力値からFナンバーの値を算出する。
CPU50は、Fナンバー算出部54が算出したFナンバー、被写体距離推定部55が推定した被写体距離、及び、メモリ58に格納されている光学系の設計データとから、許容錯乱円の直径を生ずるフォーカスレンズ13の移動距離dを算出する。
一方、メモリ58は、距離閾値Dthに対するフォーカスレンズ位置Pthを予め記憶している。被写体距離比較部56(又はCPU50)は、TVAFの結果得られた現在のフォーカスレンズ位置Pと、許容錯乱円径を生じるフォーカスレンズ13の移動距離d、及び、位置Pthを比較に使用する。具体的には、被写体距離比較部56は、Pが、Pthからd/2を減じた値よりも至近であるかどうか(P<(Pth−d/2))を判断する。被写体距離比較部56は、Pが、Pthからd/2を減じた値よりも至近であると判断するとAF切り替え部57はAF方式をTVAFから動体追従AFに切り換える。
図4は、上記動作を説明するための、特定の被写体についてフォーカスレンズ位置に対するAF評価値の変化を示す曲線Cを示している。図4において、横軸はフォーカスレンズ位置、縦軸はTVAFのAF評価値であり、許容錯乱円を生じるAF評価値の閾値はTh3であるとする。曲線Cは、ピーク付近では至近側と無限遠側とでほぼ対称である。従って、距離閾値Dthに相当するフォーカスレンズ位置Pthが曲線C上でTh3である場合、フォーカスレンズ位置が(Pth−d/2)であるときに、AF評価値がピーク近傍になることが期待できる。
本実施例によれば、被写体距離が大きくなった場合に、CPU50のAF切り替え部57がAF方式を動体追従AFからTVAFに切り換え、遠近競合などにより動体追従AFの精度が低下してピンぼけが発生することを防止することができる。また、焦点深度が比較的浅い近距離領域で移動する被写体に対しては動体追従AFで迅速に合焦動作を行うことができる。
一方、CPU50は、焦点距離検出部51の検出結果に基づいて焦点距離が変動したと判断すると(S106のYes)、被写体距離比較部56が使用する、焦点距離検出部51の検出結果に基づいて設定される距離閾値を算出(変更)して設定する(S118)。撮像光学系の焦点距離が変動した場合とは、ユーザがズーム動作を行った場合である。
本実施例の光学系は、バリエータレンズ11の移動に対する焦点面の移動をフォーカスレンズ13の移動によって補償するリアフォーカスズーム光学系である。リアフォーカスズーム光学系では、光学系の焦点距離と被写体距離とのどちらか一方が変動すると焦点面が変動してしまうので、フォーカスレンズ13を移動させなければ合焦状態を維持できない特性がある。
図5は、リアフォーカスズーム光学系の特性を示すグラフである。図5において、横軸はバリエータレンズ11の位置(図5には「バリエータ位置」と記す)、縦軸はフォーカスレンズ13の位置である。被写体距離が無限遠、6m、3m、1m、0.3m、0.2m、0.1mの場合に合焦するための、バリエータレンズ11の位置とフォーカスレンズ13の位置との関係を実線L11〜L17で示す。また、図5において、バリエータレンズ11の移動に対する、距離閾値Dthに相当するフォーカスレンズ13の位置Pthを破線L10で示す。
本実施例の光学系では、フォーカスレンズ13の移動に対する焦点面の移動敏感度はほぼ1.0であるので破線L10は実線L11からほぼ等距離の位置となる。本実施例では、距離閾値Dthはワイド端で約0.3m、テレ端で約6mとなっている。もちろんフォーカスレンズ13の移動に対する焦点面の移動敏感度や距離閾値Dthの設定は限定されない。
動作において、ユーザのズーム操作によってバリエータレンズ11の位置が変動すると、CPU50は、バリエータエンコーダ31によって検出されたバリエータレンズ11の位置に対する距離閾値Dth(f)を算出する。距離閾値Dth(f)の算出には、複数の主要なバリエータレンズ11の位置と距離閾値との関係を予めメモリ58に記憶して線形補間を行って記憶されていないバリエータレンズ11の位置と距離閾値との関係を算出する方法を適用してもよい。また、距離閾値Dth(f)の算出に、バリエータレンズ11の位置と距離閾値Dth(f)との関係を近似式としてメモリ58に記憶し、検出されたバリエータレンズ11の位置から距離閾値Dth(f)を演算によって求める方法やその他の方法を適用してもよい。
距離閾値Dth(f)が算出されると図2に示すフローはS110に移行する。即ち、被写体距離が距離閾値Dth(f)以下で(S110のNo)、かつ、被写体速度が速度閾値よりも大きい場合(S112のYes)には動体追従AFが行なわれる(S114)。また、被写体速度が速度閾値以下の場合(S112のNo)又は距離閾値Dth(f)を超えた場合(S110のYes)にはTVAFが行われる(S116)。これにより、焦点距離が変動しても、遠距離の被写体に対して遠近競合などによる誤測距の影響を低減することができる。また、ズーム操作に伴って距離閾値が調節されるので、遠近競合の生じやすく焦点深度の深いワイド側では広い被写体距離範囲でTVAFを使用することにより、誤測距の影響を効果的に低減することができる。
図6は、絞り14の状態によってFナンバーが変化した場合の距離閾値の変化を示すグラフである。図6において、横軸はバリエータレンズ11の位置(図6には「バリエータ位置」と記す)、縦軸はフォーカスレンズ13の位置である。
実線L20は絞り14が開放の場合の距離閾値Dth(f, F)に相当するフォーカスレンズ13の位置Pth(f, F)の、バリエータレンズ11位置に対する変化を示している。また、実線L21〜L23はFナンバーがそれぞれ∞、8、16の場合の距離閾値Dth(f, F)に相当するフォーカスレンズ13の位置Pth(f, F)の、バリエータレンズ11の位置に対する変化を示している。このように、Fナンバー算出部54が算出したFナンバーが大きいほど距離閾値が小さくなる(コントラスト焦点検出部42の出力が焦点検出用に選択されやすくなる)ようにCPU50は距離閾値を算出及び設定する。
動作において、バリエータ位置が変動すると、CPU50は、バリエータエンコーダ31によって検出されたバリエータレンズ11の位置に対する距離閾値Dth(f,F)及び対応するフォーカスレンズ13の位置Pth(f, F)を算出する。
距離閾値Dth(f、F)の算出には、複数の主要なバリエータ位置とDth(f、F)、Pth(f, F)との関係を予めメモリ58に記憶して線形補間を行って記憶されていないバリエータ位置とDth(f)、Pth(f, F)との関係を求めてもよい。距離閾値Dth(f、F)の算出に、バリエータ位置とDth(f、F)、Pth(f, F)との関係を近似式としてメモリ58に記憶し、検出されたバリエータ位置からそれらを演算によって求める方法やその他の方法を適用してもよい。距離閾値Dth(f、F)と対応するフォーカスレンズ13の位置Pth(f, F)が算出されると、図2に示すフローはS110に移行する。
即ち、被写体距離が距離閾値Dth(f,F)以下で(S110のNo)、かつ、被写体速度が速度閾値よりも大きい場合(S112のYes)には動体追従AFが行なわれる(S114)。また、被写体速度が速度閾値以下の場合(S112のNo)又は距離閾値Dth(f,F)を超えた場合(S110のYes)にはTVAFが行われる(S116)。
本実施例では、絞り14を絞り込んでFナンバーが大きくなった場合には距離閾値を小さくしているので、焦点深度が深い場合にTVAFを使用する範囲が広くなり、誤測距の影響を減じることができる。
CPU50は、焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズ13を駆動して合焦したと判断すると(S124)、合焦表示を行い(S126)、AEゲート40の出力を利用して露出制御に移行する。合焦していないと判断すると(S124)、フローはS102に戻る。
撮像装置は、被写体の撮像に適用することができる。
11 バリエータレンズ
13 フォーカスレンズ(群)
14 絞り
15 撮像素子
21 バリエータ駆動源
22 絞り駆動源
23 フォーカス駆動源
31 バリエータエンコーダ
32 絞りエンコーダ
33 フォーカスエンコーダ
42 AF信号処理回路
50 CPU(制御部、プロセッサ)
51 位相差焦点検出部
52 速度検出回路

Claims (4)

  1. 第1光学系を介した被写体像のコントラストのピーク位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1光学系とは異なる第2光学系を介した被写体像から被写体距離に対応する情報を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部により検出されたコントラストのピーク位置に基づいて被写体距離に対応する情報を推定する推定部と、
    前記第2の検出部の過去の履歴から被写体との距離変化後の被写体距離を予測する予測部と、
    前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が第1の距離の場合に前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節し、前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離である場合には前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節することで、動体に対して繰り返し焦点調節を実行する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1の検出部の出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記推定部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択し、前記予測部の出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記第2の検出部より出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置は、前記第1光学系のFナンバーを算出するためのFナンバー算出部を更に有し、
    前記制御部は、前記Fナンバー算出部が算出した前記Fナンバーが大きいほど前記第1の検出部の出力が焦点調節用に選択されやすくなることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、前記第2の検出部の出力から前記被写体の速度を検出するための速度検出部を更に有し、
    前記制御部は、前記被写体距離が前記第2の距離の場合であっても前記被写体の移動速度が第1の速度の場合には前記第1の検出部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節し、前記被写体距離が前記第2の距離の場合で、かつ、前記被写体の移動速度が前記第1の速度より大きい第2の速度の場合には前記予測部の出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 第1光学系を介した被写体像のコントラストのピーク位置を検出する第1の検出ステップと、
    前記第1光学系とは異なる第2光学系を介した被写体像から被写体距離に対応する情報を検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の検出ステップにより検出されたコントラストのピーク位置に基づいて被写体距離に対応する情報を推定する推定ステップと、
    前記第2の検出ステップの過去の履歴から被写体との距離変化後の被写体距離を予測する予測ステップと、
    前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が第1の距離の場合に前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節し、前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報、又は、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離である場合には前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節することで、動体に対して繰り返し焦点調節を実行する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、前記第1の検出ステップの出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記推定ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択し、前記予測ステップの出力を用いて焦点調節が行われている場合には、前記第2の検出ステップにより出力された被写体距離に対応する情報に基づく被写体距離に応じて、前記第1の検出ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するか、前記予測ステップの出力を用いて前記被写体の移動に対して追従して焦点調節するかを選択することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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