JP5351682B2 - 垂直回転軸型風車および同風車を用いた風力発電装置 - Google Patents

垂直回転軸型風車および同風車を用いた風力発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、垂直回転軸型風車と同垂直回転軸型風車を用いた風力発電装置に関するもので、詳しくは、どのような方向から風を受けても効率よく回転する風車とその風車を用いた風力発電装置に関するものである。
近年、環境保護および省エネルギーの面から太陽光発電と風力発電とが注目されている。風力発電には風車が用いられており、この風車には垂直回転軸型と水平回転軸型とがある。水平回転軸型の風車は、対向する風を受けなければプロペラが効率よく回転しない。このため、常にプロペラが前方から向かい風を受けるように、プロペラを先端に支持する支持体の先端部を風が吹いてくる方向に向くようにしなければならない。一方、垂直回転軸型の風車は、風の向きに左右されずに回転するが、ブレードの回転中心を境にして片方のブレードは効率よく回転しようとするが、他方のブレードには回転を妨げるように風が当たるという問題点を有している。
垂直回転軸型風車を用いた風力発電装置に関する先行技術として、縦軸形の第1風車、縦軸形の第2風車および発電装置を備え、風力による第1風車の羽根の回転方向と第2風車の羽根の回転方向は互いに反対方向であり、前記発電装置は前記第1風車と第2風車との間に配置され、前記発電装置の界磁用磁石と電機子コイルは同じ回転中心の周りを回転し、かつ、前記界磁用磁石は前記第1風車および第2風車の一方の回転方向に回転し、前記電機子コイルは前記界磁用磁石による磁界中において前記第1風車および第2風車の他方の回転方向に回転する風力発電機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−211707号公報
上記の特許文献1に記載の風力発電機によれば、第1風車と第2風車が風力により互いに反対方向に回転し、両者の間に配置された発電装置の界磁用磁石と電機子コイルが前記第1風車および第2風車の回転により互いに反対方向に回転するので、前記界磁用磁石による磁界を横切る電機子コイルにより発電量が倍の発電をすることができるという利点がある。
しかしながら、回転方向が反対の第1風車と第2風車とを発電装置を介在させて設ける必要があるため、構造が複雑である。また、ブレードの回転中心を境にして片側のブレードには同ブレードを回転させる方向に風が当たるが、反対側のブレードには回転を妨げるように風が作用するという上記問題点は解決されていない。さらに、特許文献1に記載の風車用ブレードは、鉛直方向からみて、回転方向の進行方向前側に向かって凸状に湾曲された前側面と、前側面の背面側に配置され、前記進行方向の後側に向かって凹状に湾曲された後側面とを備えており、前記前側面は、前記進行方向の前方に配置されると共に平均曲率の最も大きい前縁面と、前記回転中心に近い側に配置され前記前縁面から前記進行方向の後方に向かって連続形成された気流低速通過面と、前記回転中心から遠い側に配置され前記前縁面から前記進行方向の後方に向かって前記気流低速通過面よりも大きく膨らむ曲面で連続形成され前記鉛直方向からみた長さが前記気流低速通過面よりも長い気流高速通過面とを含んでいるために、ブレードの構造が複雑で製造が難しく、風車の重量が重くなる。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、風の向きに左右されずにブレードが効率よくスムーズに回転するとともに、円周方向に間隔をあけて配置される複数のブレードの回転中心位置を境にし、従来はブレードの回転を妨げるように風が作用する側のブレードについても回転が妨げられにくい、垂直回転軸型風車と同風車を備えた風力発電装置とを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明にかかる垂直回転軸型風車は、 鉛直方向に直交する断面が円弧状になるように湾曲させた板状の複数枚のブレードを、同ブレードの凹状側円弧面が風を受けるように鉛直方向の前記ブレードの回転中心部の周りに円周方向に間隔をあけて配置するとともに、前記各ブレードが受ける風が通過可能な空洞部を、前記各ブレードの前記回転中心部側において隣接する前記各ブレード間の空間部に連通させて設け、前記各ブレードの円弧面の外縁より、前記回転中心部から半径方向外方へ延びる延長板を張り出して設けたことを特徴とする。
上記の構成を有する垂直回転軸型風車によれば、図4に示すように凹状側円弧面41で風を受けるブレード4と反対側(風下側)の、凸状側円弧面42で風を受けて回転の抗力になる側のブレード4に対し、風車本体2の回転を助長するように風が流れ込むので、風車本体2の回転に風が有効に利用され風車本体2が効率よく回転する。
また、起動時に各ブレードの外縁から半径方向に張り出す延長板(フラットバー)がブレードの凹状の円弧面とともに風を受け、しかも前記延長板に当たる風は大部分が風車本体を一方向に回転させる回転力を生じさせるように作用するために、風車本体がスムーズに回転を開始する。なお、前記延長板の幅(張り出し寸法)は限定するものではないが、たとえば前記風車本体の外径の1/10前後位あればよい。
請求項2に記載のように、前記風車本体の外径の1/3の直径で同心の内径円を描き、その内径円を円周方向に6等分した各点から前記外径の1/2の直径で同心の中間径円を描き、その中間径円上の点を中心に前記外径の1/4〜1/3の半径で前記内径円の等分点と前記外径の円上とを結ぶ円弧状の6枚のブレードを備えることができる。
このようにすれば、円周方向に等間隔に6枚の円弧状ブレードを規則正しく、かつ容易に製作することができる。
請求項3に記載のように、前記各ブレードは対向する円形の上板と円形の下板との間に跨って上下の板と一体回転可能に支持され、前記上板と前記下板の各中心部にそれぞれ支持された回転軸により軸受を介して回転することができる。
このようにすれば、複数枚の円弧状ブレードを相互に隣接するブレード間に風が流通する空間部を設け、円形の上下板間に一体に支持することができ、構造が簡単で小型軽量化が可能になる。また、円弧状ブレードと円形の板と回転軸との3種類の、少ない点数の部品で製造できる。さらに、ブレードを共通にすることで、ブレードの枚数を簡単に増減できるとともに、ブレードの長さを変えるだけで、風車本体が受ける風量を任意に調整することができる。
請求項に記載のように、前記各ブレードの円弧面の曲率を、前方のブレードが受けた風が前記空洞部を挟んで反対側(風下側)のブレードの凹状側円弧面に流れ込み同ブレードに同一方向に回転させる回転力を生じさせるように設定することが望ましい。
このようにすれば、凹状の円弧面で風を受けるブレードと反対側(風下側)の、凸状側円弧面で風を受けて風車本体の回転の抗力になる側のブレードに対し、図4に示すように風車本体の回転を助長するように風が流れ込むので、風車本体の回転に風が有効に利用され風車本体が効率よく回転する。
請求項に記載のように、前記風車本体の側周面における円周方向の1/4(90度)前後を覆う風よけカバーを、上下の前記回転軸に回転可能に取り付けるとともに、風の吹く方向を指す風向翼を前記回転軸に回転可能に取り付け、前記風よけカバーを風に対向して前記風車本体の1/4前後の側周面を覆うように前記風向翼に対し一体的に回転するように連結することが望ましい。
このようにすれば、風を正面より受けて回転の抗力となる側を風よけカバーで覆ってブレードに風が当たらなくできるので、風よけカバーに隣接する位置から風車本体内のブレードに吹き込んで当たる風を、風車本体の回転に無駄なく利用でき、弱風でも風車本体が円滑に回転する。したがって、本請求項にかかる風車を用いた風力発電装置によれば、弱風から強風に至るまで風の強弱に拘わらず、風力を無駄なくかつ効率よく発電に利用することができる。
請求項に記載の風力発電装置は、請求項1〜のいずれか記載の垂直回転軸型風車を備えたことを特徴とする。
このようにすれば、上記の請求項1〜のいずれか1項に記載の風車を用いて風力発電装置を製造することにより、弱風から強風に至るまで風の強弱に拘わらず、風力を無駄なくかつ効率よく発電に利用することができる。
請求項に記載のように、前記回転軸に対し回転子コアを一体回転可能に取り付けるとともに、前記回転子コアの周囲に固定子コアを配設することができる。
このようにすれば、風車本体の回転に伴って回転子コアが固定子コア間の磁力に抗して同磁力線を切ることで発電する。
本発明にかかる垂直回転軸型風車および風力発電装置には、つぎのような優れた効果がある。
・本発明の風車は、風向きによる影響が少なく、弱風でも効率よく回転することができる。
・本発明の風力発電装置は、風向きによる影響が少なく、効率よく回転する風車を用いているので、風向きおよび風力の強弱にかかわらず、効率よく発電することができる。
図2の風力発電装置のA−A方向から見た平面図で、一部を省略して表している。 本発明の垂直回転軸型風車を備えた風力発電装置の実施の形態を示す正面図である。 本発明の垂直回転軸型風車におけるブレードの作成方法の一例を示す説明図である。 本発明の垂直回転軸型風車におけるブレードの作成方法の別の例を示す説明図と同作成方法に基づいて作成したブレードを備えた垂直回転軸型風車における風の流れを表すものである。 本発明の垂直回転軸型風車におけるブレードの変形例を示すもので、ブレードの作成方法の一例を表した説明図である。 図5の垂直回転軸型風車における2枚のブレードを示す斜視図である。 本発明の変形例にかかるブレード4’を備えた風車本体2を示す平面図である。 本発明の風力発電装置の別の実施形態を示す平面図である。 図8の風力発電装置を示す正面図である。
以下、本発明の垂直回転軸型風車および風力発電装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、風力発電装置1は、垂直回転軸型の風車本体2を支持枠3内の中心部に回転可能に備えている。風車本体2は円筒体状で、本例では6枚のブレード4を上下の円板5・5間に跨って一体回転可能に備えている。上下の各円板5・5の中心位置に上部回転軸6の上端と下部回転軸7の下端とが、上方または下方へ突出して一体回転可能に固定されている。
支持枠3は略正方形状の底板31を備え、この底板31上に4本の支柱32が左右に2本ずつ鉛直方向に立設されている。4本の各支柱32は左右方向および前後方向に一対の上部フレーム(図示せず)および下部フレーム35・36により連結され、枠体が構成されしている。また、上部フレーム(図示せず)間および下部フレーム36・36間が平板状フレーム37または38で連結されている。上下の平板状フレーム37・38の長さ方向の中央部に開口37a・38aが設けられ、各開口37a・38a内に配置された軸受16・17により上下の回転軸6・7がそれぞれ回転可能に支持されている。上下の平板状フレーム37・38の上面または下面には、補強フレーム37b・38bが一体に垂直(縦向き)に固着されている。
図2に示すように、底板31の中央部上に円筒状支持台11が設置されている。この支持台11内には、図示を省略した発電装置としての固定子コア12が配設され、この固定子コア12内に回転子コア13が配置されている。回転子コア13の中心部には回転軸14が一部を上方へ突出させて一体回転可能に設けられ、回転軸14は下部回転軸7に軸継手15を介して連結されている。発電装置には、たとえば図示しないスリップリングとこのスリップリングに摺動するブラシが複数組設けられ、それらのブラシは回転子コア13から交流電力を取り出せるように接続されている。固定子コア12には永久磁石を使用しているが、発電した交流電力の一部を図示しない整流回路により直流に変換した界磁用電力によって励磁するようにしてもよい。また、ブラシを用いず無接点方式にしてもよく、できるだけ小トルクで回転して発電されるものであれば、発電装置は特に限定されない。
風車本体2は、本例では図3に示すように、外径Dが1200mmの場合に外径Dの1/3の直径d1=400mmで同心の内径円201を描き、その内径円201を円周方向に60°間隔で6等分した各点から前記外径Rの1/2の直径d2=600mmで同心の中間径円202を描き、その中間径円202上の点を中心に前記外径Dの7/30の半径r=380mmで前記内径円201の6等分点と外径円200上とを結ぶことにより、扇形状角度α=90°の円弧状の6枚のブレード4を作成する。このようにして作成したブレード4が内径円201から外径円200に向けて時計方向へ円弧状に湾曲するように、かつ円周方向に等間隔に配置される。
図4は風車本体2の、ブレード4の半径rと扇形角αが異なる別の実施例で、本例の場合、上記実施例と共通の外径、中間径および内径において、ブレード4の半径rを外径Rの1/4の300mm、扇形角α=120°にし、上記実施例と同様に内径円201内が空洞部8を構成し、図4に示すように矢印方向に吹く風を風に対向する複数枚のブレード4の凹状側円弧面41で受ける。この風はブレード4に対し時計方向への回転力を与えるとともに、ブレード4の凹状側円弧面41に案内されて空洞部8を通り、反対側(風下側)に位置するブレード4の凹状側円弧面41に案内され、同様に時計方向への回転力を与えてブレード4・4間の空間部10を通って風車本体2の外部へ排出される。このため、ブレード4の凸状側円弧面42で風を受けて時計方向への回転に抗する力をある程度打ち消すことができる。図4は風車本体2の右側面に対向する風を 受ける状態を示しているが、風車本体2に対してどのような方向から風が吹いても、図4の右側面から風を受けるのと同じ態様により風車本体2が時計方向に回転する。
なお、本実施形態では、ブレード4を内径円201から外径円200に向けて反時計方向に円弧状に湾曲するように配置しているが、ブレード4を内径円201から外径円200に向けて時計方向に円弧状に湾曲するように配置してよい。そして、時計方向に円弧状に湾曲するようにブレード4を配置した場合には、風車本体2は時計方向に回転する。また、ブレード4の上下方向の長さ(高さ)は、本実施形態では風車本体2の外径Dの1.5倍、つまりL=1800mmに設定しているが、これについても限定するものではなく、たとえば風車本体2の外径Dと同一の1200mmにすることもでき、発電装置の必要トルクに応じて設定できる。
図1および図2に示すように、風車本体2の側周面2aを円周方向に概ね1/4(略90°)覆う風よけカバー9を設けている。この風よけカバー9は、上方より見て扇形状の上板9aと同扇形状の下板9bおよび上下板9a・9bの周面に跨る側周壁9cを備え、略1/4の円筒体からなる。風よけカバー9は風車本体2の側周面2aの一部(円周方向の1/4)を覆うように、上部回転軸6と下部回転軸7に対し軸受16または17を介して回転可能に取り付けられている。この状態で風よけカバー9内には、風車本体2の上下および半径方向にわずかな隙間が生じている。
また、風よけカバー9には風向翼18が一体回転可能に連結されている。すなわち、風向翼18は五角形状の縦向きの翼からなり、軸受19の外輪側に固定されている。この状態で、図1に示すように風向翼18は風よけカバー9の上板9aの半径の延長線上において、風よけカバー9の風下側の側辺9dに対しほぼ直角に交差する。この構成により、風向翼18は風が吹く方向に平行にかつ風の方向と反対側に回転し、この風向翼18の回転に伴って風よけカバー9は側周壁9cが、風に対向する風車本体2の側周面2aの一部(1/4)を常に覆う。したがって、回転を阻害する方向の風は風車本体2には当たらない。なお、ブレード4・上下の円板5などの風車本体2を構成する部材や風よけカバー9および風向翼18の材質については、アルミニウム、アルミニウム合金、ジュラルミン、チタンなどの軽合金、強化プラスチックなどが用いられるが、限定されるものではないことはいうまでもない。
以上のようにして、本実施形態の風力発電装置1が構成されるので、続いて風車本体2および風力発電装置1の動作について説明する。
図1および図2において風車本体2が正面方向からの風を受けたと仮定すると、風向翼18は図1において時計方向に90°回転するとともに、風よけカバー9も時計方向に90°回転する。この状態は図1と同様の状態であり、風よけカバー9に隣接する右側方90°の範囲に風が吹き込む。風は風車本体2内のブレード4の凹状側円弧面41に当たり、風車本体2は反時計方向に回転する。一方、風車本体2内のブレード4の凸状側円弧面42に当たろうとする風は、風よけカバー9によって阻止される。このため、風によって風車本体2の反時計方向への回転が阻害されることがない。また、風車本体2内のブレード4の凹状側円弧面41に当たった風は、図4に示すように空洞部8を通って反対側に位置するブレード4の凹状側円弧面41に案内され、同ブレード4に対し反時計方向への回転力を与えて風車本体2の外部へ排出される。したがって、本実施形態の風車本体2を備えた風力発電装置1によれば、風車本体2がどのような方向からの風を受けても、複数の異なる方向から風を受けても、あるいは風の吹く方向が変わっても、風車本体2は効率よく特定方向(反時計方向)に回転する。そして、風車本体2が特定方向に回転するのに伴って、下方の回転子コア13が固定子コア12間の磁力に抗して回転し磁力線を切ることによって発電し、交流電力が生じる。
つぎに、図5および図6は風車本体の変形例を示すもので、本例では、全てのブレード4の外縁から風車本体2’の中心位置より半径方向外方へ向け、延長板4aをブレード4の全長にわたり一定幅で張り出させている。延長板4aは板状のブレード4を湾曲させて一体に製造できる。各延長板4aは、風車本体2’の側周面2aから半径方向へ張り出しているので、0°から反時計方向に90°の位置では延長板4aの全面に風を垂直に受けるので、風車本体2’の回転開始時、つまり起動時に有効に働き、比較的弱い風でも風車本体2’が確実に回転を開始する。風車本体2’がいったん回転を開始すると、後は極めて弱い風でも風車本体2’は回転を継続する。したがって、本変形例は、風が止まってから風車本体2’の回転が停止した後、再び風が吹きだしたときに風車本体2を起動する際に有効である。なお、図5には風よけカバー9を示していないが、本変形例でも、風よけカバー9を設けることができ、その場合には、延長板4aと干渉しないように、風よけカバー9の側周壁9cの位置を半径方向外方へ移動させる。なお、延長板4aは通常、ブレード4と一体に形成するが、延長板4aの幅は本例では10〜20mm程度にしている。この数値は一例であって限定するものではない。
上記に本発明にかかる垂直回転軸型風車および同風車を備えた風力発電装置について実施の形態を説明したが、以下のように実施することができる。
・上記実施の形態では変形例を含めてブレード4の枚数を6枚にしているが、枚数は風車本体2の外径・内径円の大きさなどに基づいて適宜決定することができ、たとえば3枚、4枚、5枚、8枚でもよい。
・ブレード4の枚数によって円周方向の間隔(基本的には等間隔)、隣接するブレード4間の空間部10の大きさが決まってくるが、ブレード4の円弧面の曲率(湾曲の度合い)を変更することができる。
・ブレード4の円弧面の曲率を変更する場合は、風が吹き込むブレードから反対側の風下に位置するブレード4への風の流れをスムーズにするため、空洞部8の大きさ(内径円201の直径d1)を変更することが望ましい。基本的には、ブレード4の曲率を大きくするとときには、空洞部8の大きさを小さくするとよい。
・本発明の垂直回転軸型風車を横向きにして自動車のフロントバンバーなどの下方に取り付け、自動車用の風力発電装置として使用することができる。
・図5に示したブレード4の延長板4aは、ブレード4の1つおき、あるいは2つおきに設けてもよい。
・図7は変形例にかかるブレード4’を備えた風車本体2’を示す平面図である。本例のブレード4’は凹状側円弧面41の曲率(半径r)に比べて凸状側円弧面42の曲率を小さく(半径r’:r>r’)し、凹状側円弧面41で風を十分に受ける一方、凸状側円弧面42に当たる風は逃げやすくして回転の抗力になりにくくしている。また、ブレード4’の内外両側に比べて中央部の厚みがやや厚くなるようにして、ブレード4’の強度を増大させて耐久性に富むようにしている。本例の場合、アルミニウム合金などの軽合金や合成樹脂を押し出し成形あるいは射出成形してブレード4’を製造できる。
・図8および図9は風力発電装置の別の実施形態を示すもので、図8は平面図、図9は正面図である。本実施形態の風力発電装置1’は実質的に図1および図2に示す風力発電装置1に共通するものである。コンクリート基礎30上に4本の支柱32をそれぞれ底板31を介して立設し、支持枠3’を構成している。本風力発電装置1’は風車本体2の位置を上記実施形態の風力発電装置1に比べて高くし、発電装置12・13をコンクリート基礎30の上方に配置している。また本風力発電装置1’では、風よけカバー9および風向翼18を省いて構造を簡略にしている。なお、図8中の符号33・34は上部フレーム、図9中の符号39・40は平板状フレームである。そのほか、上記実施形態にかかる風力発電装置1と共通する部材は同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
本発明にかかる風力発電装置は、発電の分野において利用可能であり、家庭用および中小型の装置として好適であるが、大規模な装置にも適用できる。
1・1’風力発電装置
2・2’垂直回転軸型風車本体
2a風車本体2の側周面
3・3’支持枠
4・4’ブレード
4a延長板
5 円板
6 上部回転軸
7 下部回転軸
8 空洞部
9 風よけカバー
9a扇形状上板
9b扇形状下板
9c側周壁
9d側辺
10 空間部(隙間)
11 円筒状支持台
12 固定子コア
13 回転子コア
14 回転軸
15 軸継手
16・17・19・20 軸受
18 風向翼
30 コンクリート基礎
31 底板
32 支柱
33・34 上部フレーム
35・36 下部フレーム
37・38 平板状フレーム
37a・38a開口
37b・38b補強フレーム
39・40 平板状フレーム
41 ブレード4の凹状側円弧面
42 ブレード4の凸状側円弧面

Claims (7)

  1. 鉛直方向に直交する断面が円弧状になるように湾曲させた板状の複数枚のブレードを、同ブレードの凹状側円弧面が風を受けるように鉛直方向の前記ブレードの回転中心部の周りに円周方向に間隔をあけて配置するとともに、
    前記各ブレードが受ける風が通過可能な空洞部を、前記各ブレードの前記回転中心部側において隣接する前記各ブレード間の空間部に連通させて設け、
    前記各ブレードの円弧面の外縁より、前記回転中心部から半径方向外方へ延びる延長板を張り出して設けたことを特徴とする垂直回転軸型風車。
  2. 前記風車本体の外径の1/3の直径で同心の内径円を描き、その内径円を円周方向に6等分した各点から前記外径の1/2の直径で同心の中間径円を描き、その中間径円上の点を中心に前記外径の1/4〜1/3の半径で前記内径円の等分点と前記外径の円上とを結ぶ円弧状の6枚のブレードを備えたことを特徴とする請求項1記載の垂直回転軸型風車。
  3. 前記各ブレードは対向する円形の上板と円形の下板との間に跨って一体回転可能に支持され、前記上板と前記下板の各中心部にそれぞれ支持された回転軸により軸受を介して回転することを特徴とする請求項1または2記載の垂直回転軸型風車。
  4. 前記各ブレードの円弧面の曲率を、前方のブレードが受けた風が前記空洞部を挟んで反対側のブレードの凹状側円弧面に流れ込み同ブレードに同一方向に回転させる回転力を生じさせるように設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の垂直回転軸型風車。
  5. 前記風車本体の側周面における円周方向の1/4前後を覆う風よけカバーを、上下の前記回転軸に回転可能に取り付けるとともに、
    風の吹く方向を指す風向翼を前記回転軸に回転可能に取り付け、前記風よけカバーを風に対向して前記風車本体の1/4の側周面を覆うように前記風向翼に対し一体的に回転するように連結したことを特徴とする請求項3または4に記載の垂直回転軸型風車。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の垂直回転軸型風車を備えたことを特徴とする風力発電装置。
  7. 前記回転軸に対し回転子コアを一体回転可能に取り付けるとともに、前記回転子コアの周囲に固定子コアを配設したことを特徴とする請求項記載の風力発電装置。
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