JP5351438B2 - ディスプレイ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、視聴者が映像を視聴するときの視環境に応じて、映像を表示するディスプレイの輝度や色度を制御するディスプレイ制御装置に関する。
従来から、視聴者の視環境に応じて、ディスプレイの輝度を制御する発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された輝度調整装置は、液晶ディスプレイの周辺部の裏表に外光度検出を行うセンサを取り付け、このセンサが日光による画面照度を検知し、液晶ディスプレイの輝度が最適となるように制御するものである。
特開2007−279179号公報
しかし、特許文献1に記載された輝度調整装置は、センサが液晶ディスプレイから視聴者の側を向いているため、センサが検知する明るさと、視聴者から液晶ディスプレイを見た際の明るさとが大きく異なり、視聴者の視環境が、液晶ディスプレイの輝度に反映されない問題がある。
本発明は、視聴者の視環境を反映させて、ディスプレイの輝度を制御するディスプレイ制御装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、視聴者が映像を視聴するときの視環境に応じて、映像を表示するディスプレイの少なくとも輝度を制御するディスプレイ制御装置において、マーカ表示手段と、撮影手段と、撮影画像変換手段と、明るさ画像変換手段と、背景明るさ画像生成手段と、明るさ尺度範囲算出手段と、輝度範囲変換手段と、輝度制御手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、マーカ表示手段によって、ディスプレイの映像領域を示すマーカを表示する。このマーカは、ディスプレイの映像領域と背景とを切り分ける手掛かりとなる。また、ディスプレイ制御装置は、撮影手段によって、ディスプレイに表示された映像とマーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を、視聴者が映像を視聴する位置から撮影する。このように、撮影手段は、視聴者が映像を視聴する位置、つまり、視聴者と略等しい視環境でマーカ付加撮影画像を撮影する。
また、ディスプレイ制御装置は、撮影画像変換手段によって、マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換する。ここで、撮影画像変換手段は、sRGB色空間等のRGB色空間のマーカ付加撮影画像を、XYZ色空間を経てL*a*b色空間のマーカ付加輝度画像に変換する。
また、ディスプレイ制御装置は、明るさ画像変換手段によって、マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、各画素が明るさ尺度を示すマーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換する。ここで、明るさ画像変換手段は、マーカ付加輝度画像をウェーブレット分解して複数のレベルの画像を生成する。そして、明るさ画像変換手段は、各レベルの画像に、レベル毎の重み付け係数を乗算し、各レベルの画像をウェーブレット合成してマーカ付加明るさ画像を生成する。
また、ディスプレイ制御装置は、背景明るさ画像生成手段によって、マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成する。ここで、背景明るさ画像生成手段は、マーカ付加輝度画像に含まれるマーカの位置を最輝点検出処理又はエッジ検出処理によって検出する。
また、ディスプレイ制御装置は、明るさ尺度範囲算出手段によって、背景明るさ画像において、明るさ尺度の最小値と最大値との範囲を示す明るさ尺度範囲を算出する。また、ディスプレイ制御装置は、輝度範囲変換手段によって、明るさ尺度範囲を、重み付け係数に基づいて、輝度の最小値と最大値との範囲を示す輝度範囲に変換する。ここで、輝度範囲変換手段は、明るさ尺度範囲を重み付け係数で除算し、輝度範囲に変換する。そして、ディスプレイ制御装置は、輝度制御手段によって、輝度範囲を、ディスプレイの最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイの輝度を制御する。
また、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、請求項に記載のディスプレイ制御装置において、知覚色画像変換手段と、背景知覚色画像生成手段と、色感尺度範囲算出手段と、色度範囲変換手段と、色度制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、ディスプレイの輝度に加え、ディスプレイの色度を制御することができる。
前記した課題を解決するため、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、視聴者が映像を視聴するときの視環境に応じて、映像を表示するディスプレイの少なくとも輝度を制御するディスプレイ制御装置において、記憶手段と、マーカ表示手段と、撮影手段と、撮影画像変換手段と、明るさ画像変換手段と、背景明るさ画像生成手段と、ディスプレイ明るさ画像変換手段と、明るさ画像合成手段と、最適輝度画像変換手段と、輝度制御手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、記憶手段によって、映像と、映像を表示した表示時刻とを記憶する。また、ディスプレイ制御装置は、マーカ表示手段によって、ディスプレイの映像領域を示すマーカを表示する。このマーカは、ディスプレイの映像領域と背景とを切り分ける手掛かりとなる。
また、ディスプレイ制御装置は、撮影手段によって、ディスプレイに表示された映像とマーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を、視聴者が映像を視聴する位置から逐次撮影する。このように、撮影手段は、視聴者が映像を視聴する位置、つまり、視聴者と略等しい視環境でマーカ付加撮影画像を逐次撮影する。
また、ディスプレイ制御装置は、撮影画像変換手段によって、逐次撮影されたマーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換する。ここで、撮影画像変換手段は、sRGB色空間等のRGB色空間のマーカ付加撮影画像を、XYZ色空間を経てL*a*b色空間のマーカ付加輝度画像に変換する。
また、ディスプレイ制御装置は、明るさ画像変換手段によって、マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、各画素が明るさ尺度を示すマーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換する。ここで、明るさ画像変換手段は、マーカ付加輝度画像をウェーブレット分解して複数のレベル毎の画像を生成する。そして、明るさ画像変換手段は、各レベルの画像にレベル毎の重み付け係数を乗じ、各レベルの画像をウェーブレット合成してマーカ付加明るさ画像を生成する。
また、ディスプレイ制御装置は、背景明るさ画像生成手段によって、マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成する。ここで、背景明るさ画像生成手段は、マーカ付加輝度画像に含まれるマーカの位置を最輝点検出処理又はエッジ検出処理によって検出する。
また、ディスプレイ制御装置は、ディスプレイ明るさ画像変換手段によって、撮影時刻と一致する表示時刻における動画を構成するフレームを記憶手段から読み出し、フレームを、重み付け係数に基づいて、ディスプレイ明るさ画像にウェーブレット変換する。
また、ディスプレイ制御装置は、明るさ画像合成手段によって、ディスプレイ明るさ画像と背景明るさ画像とを合成して合成明るさ画像を生成する。この合成明るさ画像は、視聴者の視環境(背景明るさ画像)と、映像制作者が意図した映像(ディスプレイ明るさ画像)とを統合したものである。
また、ディスプレイ制御装置は、最適輝度画像変換手段によって、合成明るさ画像を、重み付け係数に基づいて、最適輝度画像にウェーブレット逆変換する。ここで、最適輝度画像変換手段は、合成明るさ画像をウェーブレット分解して複数のレベル毎の画像を生成する。そして、最適輝度画像変換手段は、各レベルの画像にレベル毎の重み付け係数を除算し、各レベルの画像をウェーブレット合成して最適輝度画像を生成する。
また、ディスプレイ制御装置は、輝度制御手段によって、最適輝度画像において、最小輝度と最大輝度との輝度範囲を算出し、輝度範囲をディスプレイの最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイの輝度を逐次制御する。
また、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、請求項に記載のディスプレイ制御装置において、知覚色画像変換手段と、背景知覚色画像生成手段と、ディスプレイ知覚色画像変換手段と、知覚色画像合成手段と、最適色度画像変換手段と、色度制御手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、ディスプレイの輝度に加え、ディスプレイの色度を逐次制御することができる。
また、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置において、マーカ表示手段は、撮影手段と対向するようにディスプレイの枠に複数配置されると共に、撮影手段がマーカ付加撮影画像を撮影するときに発光する発光素子であることを特徴とする。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、ディスプレイの映像領域と背景とを正確に切り分けることができる。
また、請求項6に記載のディスプレイ制御装置は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置において、マーカ表示手段は、所定の色、かつ、ディスプレイの枠に沿った矩形状のマーカを、映像に重ねて表示することを特徴とする。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、ディスプレイの映像領域と背景とを正確に切り分けることができる。
また、請求項に記載のディスプレイ制御装置は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置において、撮影手段は、絞りが異なる複数の画像を略同時に撮影し、撮影画像変換手段は、マーカ付加撮影画像として、絞りが異なる複数の画像を合成して生成することを特徴とする。
かかる構成において、ディスプレイ制御装置は、マーカ付加撮影画像のコントラスト範囲を広くすることができる。
本発明に係るディスプレイ制御装置によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項に係る発明によれば、視聴者と略等しい視環境でマーカ付加撮影画像を撮影し、このマーカ付加撮影画像を用いて輝度範囲を算出するため、視聴者の視環境を反映させて、ディスプレイの輝度を制御することができる。
請求項に係る発明によれば、ディスプレイの輝度に加え、ディスプレイの色度を制御することができるため、ディスプレイに表示される映像に、視聴者の視環境をより反映させることができる。
請求項に係る発明によれば、視聴者と略等しい視環境でマーカ付加撮影画像を逐次撮影し、このマーカ付加撮影画像を用いて輝度範囲を算出するため、部屋に差し込む夕日にディスプレイが照らされる又は部屋の照明をより明るくする等、視環境の変化に応じてディスプレイの輝度を逐次制御することができるので、視環境が変化してもディスプレイの輝度を再設定する必要が無く、視聴者が煩わしさを感じることが無い。
また、請求項に係る発明によれば、視聴者の視環境と映像制作者が意図した映像とを統合した合成明るさ画像を用いるため、視聴者の視環境に加え、爆発シーンのような明るい映像又は夜間のシーンのような暗い映像等、映像の内容も加味して、ディスプレイの輝度を逐次制御することができる。
請求項に係る発明によれば、ディスプレイの輝度に加え、ディスプレイの色度を逐次制御することができるため、ディスプレイに表示される映像に、視聴者の視環境をより反映させることができる。
請求項に係る発明によれば、ディスプレイの映像領域と背景とを正確に切り分けることができるため、誤った領域を切り出して、誤ってディスプレイの輝度や色度の制御を行う事態を防止でき、制御がより正確になる。
請求項に係る発明によれば、マーカ付加撮影画像のコントラスト範囲を広くすることができるため、輝度や色度の精度が高くなり、ディスプレイに表示される映像に、視聴者の視環境をより反映させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段及び同一の部材には同一の符号を付し、説明を省略した。
[ディスプレイ制御装置の概略]
図1を参照して、ディスプレイ制御装置の概略について説明する。図1は、本発明の第1及び第2実施形態に係るディスプレイ制御装置の概略構成図である。ディスプレイ制御装置1は、ディスプレイ2と、マーカ表示手段3と、撮影手段4と、ディスプレイ制御手段5と、を備える。また、図1には、視聴者を符号9で示し、背景として、かべとテレビ台とを示した。
ディスプレイ2は、視聴者9が視聴する映像を表示するものであり、例えば、ブラウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の直視型ディスプレイである。ここで、ディスプレイ2は、ディスプレイ制御手段5を内蔵する。
マーカ表示手段3は、ディスプレイ2の映像領域を示すマーカを表示するものである。ここでは、マーカ表示手段3は、撮影手段4と対向するようにディスプレイ2の枠の4隅に4個配置されると共に、撮影手段4がマーカ付加撮影画像を撮影するときに発光する赤外線発光素子である。なお、ディスプレイ2の枠の右上端と左下端、又は、右下端と左上端といった対角線上に発光素子を2個配置しても良い(不図示)。
以下、図2を参照して、マーカ表示手段の別の構成について説明する。図2は、図1のマーカ表示手段の別の構成を説明する説明図である。ディスプレイ2は、図2に示すように、映像の視聴を妨げない程度の駆動周波数(例えば、f=120Hz)以上で駆動する。そして、マーカ表示手段3は、駆動周波数において、瞬間的に、映像が表示されていないところに(図2のLow)、マーカを映像に重ねて表示(合成)する。ここでは、マーカ表示手段3は、例えば、赤色、かつ、ディスプレイ2の枠に沿った矩形状のマーカを表示(合成)している。
以下、図1に戻り、ディスプレイ制御装置の概略について説明を続ける。
撮影手段4は、ディスプレイ2に表示された映像とマーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を、視聴者9が映像を視聴する位置から撮影するものである。また、撮影手段4は、赤外線通信、無線通信又は有線通信等の任意の通信方法によって、撮影したマーカ付加撮影画像を、ディスプレイ制御手段5の撮影画像変換手段に送信する。なお、ディスプレイ制御手段5の構成については、後記する。
ここでは、撮影手段4は、ディスプレイ2のリモートコントローラに内蔵された小型CCDカメラ(Charge Coupled Device)等の撮影素子4aを有する。また、このリモートコントローラは、マーカ表示手段3と同期した撮影ボタンを備える(不図示)。そして、視聴者9が撮影素子4aをディスプレイ2に向けて、リモートコントローラの撮影ボタンを押すことで、マーカ表示手段3が発光し、撮影手段4がマーカ付加撮影画像を撮影する。このように、撮影手段4をリモートコントローラに内蔵することで、視聴者9と略等しい視環境でマーカ付加撮影画像を撮影することができる。
以下、図3を参照して、撮影手段が、絞りが異なる複数の画像を撮影することについて説明する。図3は、図1の撮影手段により撮影された、絞りの異なる複数の画像を説明する説明図である。図3に示すように、撮影手段4は、絞り(絞りα,絞りβ・・・絞りγ)が異なる画像をn枚(nは、1以上の整数)略同時に撮影し、これら画像を、ディスプレイ制御手段5の撮影画像変換手段(不図示)に送信する。そして、ディスプレイ制御手段5の撮影画像変換手段が、マーカ付加撮影画像として、絞りが異なるn枚の画像を1枚の画像に合成する。
[ディスプレイ制御手段の構成]
以下、図4を参照し、ディスプレイ制御手段の構成について説明する。図4は、図1のディスプレイ制御手段5の構成を示すブロック図である。ディスプレイ制御手段5は、視聴者9が映像を視聴するときの視環境に応じて、映像を表示するディスプレイ2の輝度を制御するものであり、撮影画像変換手段501と、映像領域輝度画像生成手段502と、設定輝度算出手段503と、輝度制御手段504と、を備える。
撮影画像変換手段501は、撮影手段4が撮影したマーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換するものである。この階調値は、マーカ付加撮影画像を構成する各画素のRGB要素毎の輝度階調値である。
また、撮影画像変換手段501は、式(1)〜式(3)を用いて、sRGB色空間等のRGB色空間のマーカ付加撮影画像を、XYZ色空間のマーカ付加輝度画像に変換する。ここで、マーカ付加撮影画像は、sRGB色空間に限定されず、AdobeRGB色空間等のRGB色空間であれば良い。なお、式(1)〜式(3)は、日本工業規格の高精細カラーディジタル標準画像(JIS X9204)で規定されたものである。
また、撮影画像変換手段501は、所定の変換式を用いて、XYZ色空間のマーカ付加輝度画像をL*a*b色空間のマーカ付加輝度画像に変換する。
映像領域輝度画像生成手段502は、撮影画像変換手段501が変換したマーカ付加輝度画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加輝度画像から映像領域を切り出して映像領域輝度画像を生成するものである。
ここで、マーカ表示手段3が、ディスプレイ2の枠の4隅に配置された発光素子である場合、映像領域輝度画像生成手段502は、マーカ付加輝度画像に対して最輝点検出処理を行うことで、マーカ付加輝度画像からディスプレイ2の枠の4隅に位置する4個のマーカを検出できる。そして、映像領域輝度画像生成手段502は、4個のマーカで囲まれる矩形領域を映像領域として切り出して、映像領域輝度画像を生成する。
また、マーカ表示手段3が、ディスプレイ2の枠に対角線上に2個配置された発光素子である場合、映像領域輝度画像生成手段502は、最輝点検出処理を行って2個のマーカを検出し、この2個のマーカを結ぶ対角線を有する矩形領域を、映像領域として切り出し、映像領域輝度画像を生成する。
さらに、マーカ表示手段3が、所定の色、かつ、ディスプレイ2の枠に沿った矩形状のマーカを表示する場合、映像領域輝度画像生成手段502は、この所定の色(赤色)でエッジ抽出処理を行って、マーカ付加輝度画像に含まれる所定の色の矩形領域を、映像領域として切り出し、映像領域輝度画像を生成する。
設定輝度算出手段503は、映像領域輝度画像生成手段502が生成した映像領域輝度画像の平均輝度を算出し、ディスプレイ2の設定輝度と平均輝度との予め設定された対応関係に基づいて、算出した平均輝度から設定輝度を算出するものである。ここで、設定輝度算出手段503は、映像領域輝度画像を構成する全画素の輝度値を求め、全画素の輝度値を平均して平均輝度を算出する。
以下、図5を参照して、ディスプレイ2の設定輝度と平均輝度との対応関係の例について説明する。図5は、ディスプレイの設定輝度と平均輝度との対応関係を示すグラフである。図5では、縦軸が設定輝度を示し、横軸が平均輝度を示す。なお、図5に示すグラフは、ディスプレイ2の輝度と背景の輝度との関係を示す暫増的な関数によって、この対応関係を求めた例であり、ディスプレイ2の設定輝度と平均輝度との対応関係は、図5に示すグラフに限定されない。
以下、図4に戻り、ディスプレイ制御手段の構成について説明を続ける。
輝度制御手段504は、設定輝度算出手段503が算出した設定輝度に基づいて、ディスプレイ2の輝度を制御するものである。ここでは、輝度制御手段504は、輝度設定信号を、ディスプレイ2に出力する。そして、ディスプレイ2は、輝度制御手段504から入力された輝度設定信号に基づいて、輝度を変更する。
ディスプレイ制御装置1は、前記した階調値を輝度に変換する関数、ディスプレイ2の設定輝度と平均輝度との対応関係、その他のパラメータを記憶するために、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段を備えても良い(不図示)。
また、ディスプレイ制御手段5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)で構成することができる。
[ディスプレイ制御手段の動作]
以下、図6を参照し、ディスプレイ制御手段の動作について説明する(適宜図4参照)。図6は、図4のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。ここでは、撮影手段4が、マーカ付加撮影画像を撮影し、撮影画像変換手段501に送信しているものとする。
ディスプレイ制御手段5は、撮影画像変換手段501によって、マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換する(ステップS1)。また、ディスプレイ制御手段5は、映像領域輝度画像生成手段502によって、マーカ付加輝度画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加輝度画像から映像領域を切り出して映像領域輝度画像を生成する(ステップS2)。
ステップS2に続いて、ディスプレイ制御手段5は、設定輝度算出手段503によって、映像領域輝度画像の平均輝度を算出し、ディスプレイ2の設定輝度と平均輝度との予め設定された対応関係に基づいて、算出した平均輝度から設定輝度を算出する(ステップS3)。また、ディスプレイ制御手段5は、輝度制御手段504によって、設定輝度に基づいて、ディスプレイ2の輝度を制御する(ステップS4)。
以上のように、ディスプレイ制御装置1は、簡易な構成で、視聴者の視環境を反映させて、ディスプレイ2の輝度を制御することができる。
(第2実施形態)
[ディスプレイ制御装置の概略]
以下、図1を参照し、本発明の第2実施形態に係るディスプレイ制御装置について説明する。ディスプレイ制御装置1Bは、ディスプレイ2、マーカ表示手段3及び撮影手段4が、ディスプレイ制御装置1と同様のものである。一方、ディスプレイ制御手段5Bは、のディスプレイ制御手段5と異なるため、詳細に説明する。
[ディスプレイ制御手段の構成]
以下、図7を参照して、ディスプレイ制御手段の構成について説明する。図7は、図1のディスプレイ制御手段5Bの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、ディスプレイ制御手段5Bは、撮影画像変換手段501Bと、明るさ画像変換手段511と、背景明るさ画像生成手段512と、明るさ尺度範囲算出手段513と、輝度範囲変換手段514と、輝度制御手段504Bと、知覚色画像変換手段515と、背景知覚色画像生成手段516と、色感尺度範囲算出手段517と、色度範囲変換手段518と、色度制御手段519と、を備える。
撮影画像変換手段501Bは、図4の撮影画像変換手段501と同様に、マーカ付加撮影画像をマーカ付加輝度画像に変換する。さらに、撮影画像変換手段501Bは、撮影手段4が撮影したマーカ付加撮影画像を、階調値を色度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が色度を示すマーカ付加色度画像に変換する。ここでは、撮影画像変換手段501Bは、前記した式(1)〜式(3)を用いて、XYZ色空間のマーカ付加色度画像に変換し、その後、L*a*b色空間のマーカ付加色度画像に変換する。
明るさ画像変換手段511は、撮影画像変換手段501Bが変換したマーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、各画素が明るさ尺度を示すマーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換するものである。なお、明るさ尺度、重み付け係数及びウェーブレット変換の詳細については、後記する。
背景明るさ画像生成手段512は、明るさ画像変換手段511がウェーブレット変換したマーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成するものである。ここでは、背景明るさ画像生成手段512は、図4の映像領域輝度画像生成手段502と同様の方法でマーカを検出し、背景明るさ画像を生成する。
明るさ尺度範囲算出手段513は、背景明るさ画像生成手段512が生成した背景明るさ画像において、明るさ尺度の最小値と最大値との範囲を示す明るさ尺度範囲を算出するものである。ここで、明るさ尺度範囲算出手段513は、背景明るさ画像を構成する画素のうち、最大の明るさ尺度値を有する画素と、最小の明るさ尺度値を有する画素を求め、両画素の明るさ尺度値を減算して明るさ尺度範囲を算出する。
輝度範囲変換手段514は、明るさ尺度範囲算出手段513が算出した明るさ尺度範囲を、重み付け係数に基づいて、輝度の最小値と最大値との範囲を示す輝度範囲に変換するものである。ここで、輝度範囲変換手段513は、明るさ尺度範囲を重み付け係数で除算し、輝度範囲に変換する。
輝度制御手段504Bは、輝度範囲変換手段514が変換した輝度範囲を、ディスプレイ2の最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の輝度を制御するものである。ここでは、輝度制御手段504Bは、正規化した輝度範囲信号を、ディスプレイ2に出力する。そして、ディスプレイ2は、輝度制御手段504Bから入力された輝度範囲信号に基づいて、輝度を変更する。
知覚色画像変換手段515は、撮影画像変換手段501Bが変換したマーカ付加色度画像を、重み付け係数に基づいて、各画素が色感尺度を示すマーカ付加知覚色画像にウェーブレット変換するものである。なお、色感尺度の詳細については、後記する。
背景知覚色画像生成手段516は、知覚色画像変換手段515がウェーブレット変換したマーカ付加知覚色画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加知覚色画像から背景を切り出して背景知覚色画像を生成するものである。ここでは、背景知覚色画像生成手段516は、図4の映像領域輝度画像生成手段502と同様の方法でマーカを検出し、背景知覚色画像を生成する。
色感尺度範囲算出手段517は、背景知覚色画像生成手段516が生成した背景知覚色画像において、色感尺度の最小値と最大値との範囲を示す色感尺度範囲を算出するものである。ここで、色感尺度範囲算出手段517は、背景知覚色画像を構成する画素のうち、最大の色感尺度値を有する画素と、最小の色感尺度値を有する画素とを求め、両画素の色感尺度値を減算して色感尺度範囲を算出する。
なお、ここでは、前記したように、L*a*b色空間を用いているので、色感尺度範囲算出手段517は、赤色‐緑色(R‐G値)の色感尺度範囲と、青色‐黄色(B‐Y値)の色感尺度範囲とをそれぞれ算出する。
色度範囲変換手段518は、色感尺度範囲算出手段517が算出した色感尺度範囲を、重み付け係数に基づいて、色度の最小値と最大値との範囲を示す色度範囲に変換するものである。ここで、色度範囲変換手段518は、色感尺度範囲を重み付け係数で除算し、色度範囲に変換する。
色度制御手段519は、色度範囲変換手段518が変換した色度範囲を、ディスプレイ2の最小色度と最大色度との予め設定された色度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の色度を制御するものである。ここでは、色度制御手段519は、正規化した色度範囲信号を、ディスプレイ2に出力する。そして、ディスプレイ2は、色度制御手段519から入力された色度範囲信号に基づいて、色度を変更する。
なお、ここでは、前記したように、L*a*b色空間を用いているので、色度制御手段519は、赤色‐緑色(R‐G値)の色感と、青色‐黄色(B‐Y値)の色感とをそれぞれ制御する。
なお、輝度特性範囲及び色度特性範囲は、ディスプレイ2の実際の輝度や色度の特性を示すものであり、正規化とは、輝度範囲が輝度特性範囲に収まるように変換すること、色度範囲が色度特性範囲に収まるように変換することである。
また、ディスプレイ制御装置1Bは、輝度特性範囲及び色度特性範囲を予め記憶する記憶手段を備えても良い。
[明るさ尺度、色感尺度及び重み付け係数の詳細]
以下、図8〜図10を参照して、明るさ尺度、色感尺度及び重み付け係数の詳細について説明する(適宜図7参照)。図8は、本発明における、明るさ尺度を説明する説明図である。図9は、本発明における色感尺度を説明する説明図であり、(a)は知覚的飽和度を示し、(b)は反対色型色相環を示す。また、図10は、本発明における、明るさ尺度及び色感尺度を被験者に評定させる評定装置の概略図である。
図8に示すように、明るさ尺度は、被験者に明るさを評定させるときの尺度となるものであり、明るさを13の数値で示したものである。ここで、輝度画像を構成する1つの画素に視線を向けた状況を考えると、視聴者の目の順応状態は、その画素と背景とを対比させた状態で表現される。輝度画像を構成する各画素を見て感じ取る明るさは、複数の空間的な大きさを持つ明るさを対比した上で、その画素の輝度から求められる。このような計算を輝度画像の全画素に対して行うと、各画素が明るさ尺度を示す明るさ画像が得られる。
また、図9に示すように、色感尺度は、被験者に知覚色を評定させるときの尺度となるものであり、式(4)〜式(6)で表される。これまでの色知覚研究の成果から考えれば、L*a*b色空間のように、反対色尺度である赤色‐緑色(R‐G値)及び青色‐黄色(B‐Y値)を色感尺度にすると良い。なお、ユニーク色とは、視環境を変えても知覚される色に変化が認められない色である。
ユニーク色成分=ユニーク色の割合×知覚的色飽和度・・・式(4)
R‐G値:赤色のユニーク色成分を正、緑色のユニーク色成分を負としたときの値・・・式(5)
B‐Y値:黄色のユニーク色成分を正、青色のユニーク色成分を負としたときの値・・・式(6)
また、明るさ尺度の評定は、図10に示す評定装置を用いて行われる。図10に示すように、評定装置10は、視界180°を覆う乳白色のパネル11と、パネル11の中央部から外側に向けて取り付けられた黒紙の筒12と、筒12の先端部に取り付けられた昼白色の蛍光ランプ13と、パネル11の外側全体に設けられた多数の蛍光灯14と、筒12の他方(パネル11側)の端部に取り付けられたフィルム15と、を備える。
そして、蛍光ランプ13の光量によって評定対象の輝度が調整され、近接領域の輝度はフィルム15の透過率によって調整され、周辺領域の輝度は蛍光灯14の光量によって調整され、近接領域の大きさは筒12の径によって調整される。なお、この評定装置10を用いた明るさ尺度の評定は、暗幕で遮光された部屋の中で行う。
また、この評定装置10を用いた明るさ尺度の評定は、被験者が各々の感覚にしたがい、提示された評定対象の明るさ感として、図8の明るさ尺度の数値(1〜13)から1つを選択させる。そして、全被験者による明るさ尺度の評定結果を重回帰分析することによって、各レベル毎の重み付け係数を算出し、予め記憶手段に記憶させておく。なお、色感尺度の評定も、明るさ尺度の評定と同様に図10の評定装置を用いて行うことができる。
なお、このレベルとは、ウェーブレット分解のレベルを示す。具体的には、ウェーブレット分解を1回行ったものを−1レベル、2回行ったものを−2レベル、n回行ったものを−nレベルとする。また、−1レベルの変化画像は細かい変化を抽出した画像であり、レベルが下がるに従って、粗い変化を抽出した画像が求められる。さらに、レベル毎の重み付け係数とは、この変化の粗さ毎に与えられる係数を示す。
[ウェーブレット変換の詳細]
以下、図11,図12を参照して、ウェーブレット変換の詳細について説明する。図11は、本発明における、ウェーブレット変換を説明する説明図である。図12は、本発明における、輝度画像と明るさ画像との双方向変換を説明する説明図である。
まず、図11に示すように、撮影画像変換手段501Bが、sRGB色空間等のRGB色空間のマーカ付加撮影画像(撮影画像)を、マーカ付加輝度画像(輝度画像)と、2枚のマーカ付加色度画像(色度画像(a画像))とマーカ付加色度画像(色度画像(b画像))とに変換する。なお、マーカ付加輝度画像(輝度画像)は、L*a*b色空間のL(輝度)、マーカ付加色度画像(色度画像(a画像))は、L*a*b色空間のa(色度)、及び、マーカ付加色度画像(色度画像(b画像))は、L*a*b色空間のb(色度)に対応する。
次に、明るさ画像変換手段511は、撮影画像変換手段501Bが変換したマーカ付加輝度画像をウェーブレット分解して複数のレベルの画像を生成する。そして、図12に示すように、明るさ画像変換手段511は、ウェーブレット分解を複数回行い(例えば、11回)、各レベルの画像に、前記したレベル毎の重み付け係数(係数)を乗算し、各レベルの画像をウェーブレット合成してマーカ付加明るさ画像(明るさ画像)を生成する。つまり、ウェーブレット変換とは、ウェーブレット分解し、その後、レベル毎の重み付け係数(係数)を乗算し、各レベルの画像をウェーブレット合成することである。
また、知覚色画像変換手段515は、2枚のマーカ付加色度画像(色度画像(a画像))とマーカ付加色度画像(色度画像(b画像))とを、明るさ画像変換手段511と同様にウェーブレット分解及びウェーブレット合成し、2枚のマーカ付加知覚色画像(知覚色画像(R‐G))とマーカ付加知覚色画像(知覚色画像(Y‐B))とを生成する。
[ディスプレイ制御手段の動作]
以下、図13を参照して、ディスプレイ制御手段の動作について説明する(適宜図7参照)。図13は、図7のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。ここでは、撮影手段4が、マーカ付加撮影画像を撮影し、撮影画像変換手段501Bに送信しているものとする。
ディスプレイ制御手段5Bは、撮影画像変換手段501Bによって、マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、マーカ付加輝度画像に変換し、階調値を色度に変換する予め設定された関数に基づいて、マーカ付加色度画像に変換する(ステップS11)。
ステップS11に続いて、ディスプレイ制御手段5Bは、明るさ画像変換手段511によって、マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、マーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換し、知覚色画像変換手段515によって、マーカ付加色度画像を、重み付け係数に基づいて、マーカ付加知覚色画像にウェーブレット変換する(ステップS12)。
ステップS12に続いて、ディスプレイ制御手段5Bは、背景明るさ画像生成手段512によって、マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成し、背景知覚色画像生成手段516によって、マーカ付加知覚色画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加知覚色画像から背景を切り出して背景知覚色画像を生成する(ステップS13)。
ステップS13に続いて、ディスプレイ制御手段5Bは、明るさ尺度範囲算出手段513によって、背景明るさ画像において、明るさ尺度範囲を算出し、色感尺度範囲算出手段517によって、背景知覚色画像において、色感尺度範囲を算出する(ステップS14)。また、ディスプレイ制御手段5Bは、輝度範囲変換手段514によって、明るさ尺度範囲を、重み付け係数に基づいて、輝度範囲に変換し、色度範囲変換手段518によって、色感尺度範囲を、重み付け係数に基づいて、色度範囲に変換する(ステップS15)。
ステップS15に続いて、ディスプレイ制御手段5Bは、輝度制御手段501Bによって、ディスプレイ2の輝度を制御する必要があるか否かを判別し、色度制御手段519によって、ディスプレイ2の色度を制御する必要があるか否かを判別する(ステップS16)。
ディスプレイ2の輝度を制御する必要があると判別した場合(ステップS16でYes)、ディスプレイ制御手段5Bは、輝度制御手段501Bによって、輝度範囲を、ディスプレイ2の最小輝度と最大輝度との輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の輝度を制御する。また、ディスプレイ2の色度を制御する必要があると判別した場合、ディスプレイ制御手段5Bは、色度制御手段519によって、色度範囲を、ディスプレイ2の最小色度と最大色度との色度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の色度を制御する(ステップS17)。
一方、ディスプレイ2の輝度を制御する必要がないと判別した場合(ステップS16でYes)、ディスプレイ制御手段5Bは、ディスプレイ2の輝度を制御することなく処理を終了する。また、ディスプレイ2の色度を制御する必要がないと判別した場合、ディスプレイ2の色度を制御することなく処理を終了する。
以上のように、ディスプレイ制御装置1Bは、視聴者の視環境を反映させて、ディスプレイ2の輝度と色度とを制御することができる。
なお、第2実施形態では、ディスプレイ2の輝度と色度とを制御する例を説明したが、ディスプレイ制御装置1Bは、ディスプレイ2の輝度のみを制御しても良い。この場合、図7のディスプレイ制御手段5Bは、撮影画像変換手段501Bと、明るさ画像変換手段511と、背景明るさ画像生成手段512と、明るさ尺度範囲算出手段513と、輝度範囲変換手段514と、輝度制御手段504Bと、を備える構成となる。
(第3実施形態)
[ディスプレイ制御装置の概略]
以下、図14を参照し、本発明の第3実施形態に係るディスプレイ制御装置の概略について説明する。図14は、本発明の第3実施形態に係るディスプレイ制御装置の概略構成図である。
ディスプレイ制御装置1Cは、ディスプレイ2及びマーカ表示手段3が、図1と同様のものである。
撮影手段4Cは、視聴者9が映像を視聴する位置から、ディスプレイ2に表示された映像とマーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を逐次撮影する。つまり、図14の撮影手段4Cは、図1の撮影手段4と異なり、リアルタイムで撮影を行う。ここでは、撮影手段4Cは、三脚に搭載した小型CCDカメラを、視聴者9が映像を視聴する位置に配置したものである。
記憶手段6は、ディスプレイ2に表示される映像と、映像を表示した表示時刻とを記憶するものである。ここでは、記憶手段6は、ディスプレイ2に内蔵されている。また、記憶手段6は、前記した階調値を輝度及び色度に変換する関数及び重み付け係数を記憶しても良い。
以下、図15を参照して、本発明の第3実施形態におけるディスプレイ制御手段の構成について説明する。図15は、図14のディスプレイ制御手段の構成を示すブロック図である。
[ディスプレイ制御手段の構成]
図15に示すように、ディスプレイ制御手段5Cは、撮影画像変換手段501Bと、明るさ画像変換手段511と、背景明るさ画像生成手段512と、ディスプレイ明るさ画像変換手段521と、明るさ画像合成手段522と、最適輝度画像変換手段523と、輝度制御手段524と、知覚色画像変換手段515と、背景知覚色画像生成手段516と、ディスプレイ知覚色画像変換手段525と、知覚色画像合成手段526と、最適色度画像変換手段527と、色度制御手段528と、を備える。
図15の撮影画像変換手段50B、明るさ画像変換手段511、背景明るさ画像生成手段512、知覚色画像変換手段515、及び、背景知覚色画像生成手段516は、図7と同様のものである。
ディスプレイ明るさ画像変換手段521は、撮影手段4Cがマーカ付加撮影画像を撮影した撮影時刻と一致する表示時刻における動画を構成するフレームを記憶手段6から読み出し、フレームを、重み付け係数に基づいて、ディスプレイ明るさ画像にウェーブレット変換するものである。ここで、ディスプレイ明るさ画像変換手段521は、前記した図11,図12と同様の方法で、ウェーブレット変換を行う。
明るさ画像合成手段522は、ディスプレイ明るさ画像変換手段521が変換したディスプレイ明るさ画像と、背景明るさ画像生成手段512が生成した背景明るさ画像とを合成して合成明るさ画像を生成するものである。つまり、明るさ画像合成手段522は、視聴者の視環境(背景明るさ画像)と、映像制作者が意図した映像(ディスプレイ明るさ画像)とを合成している。
最適輝度画像変換手段523は、明るさ画像合成手段522が生成した合成明るさ画像を、重み付け係数に基づいて、最適輝度画像にウェーブレット逆変換するものである。なお、ウェーブレット逆変換の詳細については、後記する。
輝度制御手段524は、最適輝度画像変換手段523がウェーブレット逆変換した最適輝度画像において、最小輝度と最大輝度との輝度範囲を算出し、輝度範囲をディスプレイ2の最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の輝度を逐次制御するものである。ここでは、輝度制御手段524は、最輝点検出処理及び最暗点検出処理を行って輝度範囲を算出し、正規化した輝度範囲信号を、ディスプレイ2に出力する。そして、ディスプレイ2は、輝度制御手段524から入力された輝度範囲信号に基づいて、輝度を変更する。
ディスプレイ知覚色画像変換手段525は、撮影手段4Cがマーカ付加撮影画像を撮影した撮影時刻と一致する表示時刻における動画を構成するフレームを記憶手段6から読み出し、フレームを、重み付け係数に基づいて、ディスプレイ知覚色画像にウェーブレット変換するものである。ここで、ディスプレイ知覚色画像変換手段525は、前記した図11,図12と同様の方法で、ウェーブレット変換を行う。
知覚色画像合成手段526は、ディスプレイ知覚色画像変換手段525がウェーブレット変換したディスプレイ知覚色画像と、背景知覚色画像生成手段516が生成した背景知覚色画像とを合成して合成知覚色画像を生成するものである。つまり、知覚色画像合成手段526は、視聴者の視環境(背景知覚色画像)と、映像制作者が意図した映像(ディスプレイ知覚色画像)とを合成している。
最適色度画像変換手段527は、知覚色画像合成手段526が生成した合成知覚色画像を、重み付け係数に基づいて、最適色度画像にウェーブレット逆変換するものである。
色度制御手段528は、最適色度画像変換手段527がウェーブレット逆変換した最適色度画像において、最小色度と最大色度との色度範囲を算出し、色度範囲をディスプレイ2の最小色度と最大色度との予め設定された色度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の色度を逐次制御するものである。ここでは、色度制御手段528は、正規化した色度範囲信号を、ディスプレイ2に出力する。そして、ディスプレイ2は、色度制御手段528から入力された輝度範囲信号に基づいて、輝度を変更する。
[ウェーブレット逆変換の詳細]
以下、図12,図16を参照して、ウェーブレット変換の詳細について説明する。図16は、本発明における、ウェーブレット逆変換の詳細を説明する説明図である。
図16に示すように、ウェーブレット逆変換は、ウェーブレット変換と全く逆の処理を行えば良い。具体的には、最適輝度画像変換手段523は、合成明るさ画像(明るさ画像)をウェーブレット分解して複数のレベルの画像を生成する。そして、図12に示すように、最適輝度画像変換手段523は、各レベルの画像に、前記したレベル毎の重み付け係数(係数)を除算し、各レベルの画像をウェーブレット合成して最適輝度画像(輝度画像)を生成する。つまり、ウェーブレット逆変換とは、ウェーブレット分解し、その後、レベル毎の重み付け係数(係数)を除算し、各レベルの画像をウェーブレット合成することである。
また、最適色度画像変換手段527は、2枚の合成知覚色画像(知覚色画像(R‐G)、知覚色画像(Y‐B))を最適輝度画像変換手段523と同様にウェーブレット分解及びウェーブレット合成し、2枚の最適色度画像(色度画像(a画像))と最適色度画像(色度画像(b画像))とを生成する。この場合、色度制御手段528は、最適色度画像(色度画像(a画像))を用いて、赤色−緑色(a軸)の制御を行い、最適色度画像(色度画像(b画像))を用いて、黄色−青色(b軸)の制御を行う。
[ディスプレイ制御手段の動作]
以下、図17を参照して、ディスプレイ制御手段の動作について説明する(適宜図15参照)。図17は、図15のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。ここでは、撮影手段4Cが、マーカ付加撮影画像を逐次撮影し、撮影画像変換手段501Bに逐次送信しているものとする。
ディスプレイ制御手段5Cは、撮影画像変換手段501Bによって、マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、マーカ付加輝度画像に変換し、階調値を色度に変換する予め設定された関数に基づいて、マーカ付加色度画像に変換する(ステップS101)。
ステップS101に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、明るさ画像変換手段511によって、マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、マーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換し、知覚色画像変換手段515によって、マーカ付加色度画像を、重み付け係数に基づいて、マーカ付加知覚色画像にウェーブレット変換する(ステップS102)。
ステップS102に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、背景明るさ画像生成手段512によって、マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成し、背景知覚色画像生成手段516によって、マーカ付加知覚色画像に含まれるマーカの位置に基づいて、マーカ付加知覚色画像から背景を切り出して背景知覚色画像を生成する(ステップS103)。
ステップS103に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、ディスプレイ明るさ画像変換手段521によって、撮影時刻と一致する表示時刻における動画を構成するフレームを記憶手段6から読み出し、フレームを、重み付け係数に基づいて、ディスプレイ明るさ画像にウェーブレット変換する。
また、ディスプレイ制御手段5Cは、ディスプレイ知覚色画像変換手段525によって、撮影時刻と一致する表示時刻における動画を構成するフレームを記憶手段6から読み出し、フレームを、重み付け係数に基づいて、ディスプレイ知覚色画像にウェーブレット変換する(ステップS104)。
ステップS104に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、明るさ画像合成手段522によって、ディスプレイ明るさ画像と背景明るさ画像とを合成して合成明るさ画像を生成し、知覚色画像合成手段526によって、ディスプレイ知覚色画像と背景知覚色画像とを合成して合成知覚色画像を生成する(ステップS105)。
ステップS105に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、最適輝度画像変換手段523によって、合成明るさ画像を、重み付け係数に基づいて、最適輝度画像にウェーブレット逆変換し、最適色度画像変換手段527によって、合成知覚色画像を、重み付け係数に基づいて、最適色度画像にウェーブレット逆変換する(ステップS106)。
ステップS106に続いて、ディスプレイ制御手段5Cは、輝度制御手段524によって、ディスプレイ2の輝度を制御する必要があるか否かを判別し、色度制御手段529によって、ディスプレイ2の色度を制御する必要があるか否かを判別する(ステップS107)。
ディスプレイ2の輝度を制御する必要があると判別した場合(ステップS107でYes)、ディスプレイ制御手段5Cは、輝度制御手段524によって、最適輝度画像において、最小輝度と最大輝度との輝度範囲を算出し、輝度範囲をディスプレイ2の最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の輝度を逐次制御する。
また、ディスプレイ2の色度を制御する必要があると判別した場合、ディスプレイ制御手段5Cは、色度制御手段529によって、最適色度画像において、最小色度と最大色度との色度範囲を算出し、色度範囲をディスプレイ2の最小色度と最大色度との予め設定された色度特性範囲で正規化して、ディスプレイ2の色度を逐次制御する(ステップS108)。
一方、ディスプレイ2の輝度を制御する必要がないと判別した場合(ステップS107でYes)、ディスプレイ制御手段5Cは、ディスプレイ2の輝度を制御することなく処理を終了する。また、ディスプレイ2の色度を制御する必要がないと判別した場合、ディスプレイ2の色度を制御することなく処理を終了する。
ここで、映像制作者は、映像を視聴して欲しいと考える視環境にて、マスタモニタを用いて映像を制作する。つまり、映像制作者が映像を制作するときの視環境で、マスタモニタに表示される映像が最適なものと言える。しかし、視聴者の視環境は映像制作者の視環境と異なり、視聴者のディスプレイ2の特性も映像制作者のマスタモニタの特性と異なるため、従来では、映像制作者が意図する映像を視聴者に視聴させること難しかった。
一方、ディスプレイ制御装置1Cは、視聴者の視環境に加え、ディスプレイ2に表示される映像の内容も加味して、ディスプレイ2の輝度と色度とを逐次制御するため、映像制作者が意図する映像に近い映像を視聴者に視聴させることができる。
なお、第3実施形態では、ディスプレイ2の輝度と色度とを制御する例を説明したが、ディスプレイ制御装置1Cは、ディスプレイ2の輝度のみを制御しても良い。この場合、図15のディスプレイ制御手段5Cは、撮影画像変換手段501Bと、明るさ画像変換手段511と、背景明るさ画像生成手段512と、ディスプレイ明るさ画像変換手段521と、明るさ画像合成手段522と、最適輝度画像変換手段523と、輝度制御手段524と、を備える構成となる。
なお、本発明の各実施形態では、視聴者9が視聴する映像、つまり、ディスプレイ2が表示する映像を、受信したテレビ放送波の映像として説明したが、この映像は特に制限されない。例えば、本発明の各実施形態に係るディスプレイ制御装置は、DVD等の録画映像、又は、印刷物の色校正の映像、遠隔地医療の映像等の実物に対しての厳密な色再現を必要とする映像にも用いることができる。
本発明の第1及び第2実施形態に係るディスプレイ制御装置の概略構成図である。 図1のマーカ表示手段の別の構成を説明する説明図である。 図1の撮影手段により撮影された、絞りの異なる複数の画像を説明する説明図である。 図1のディスプレイ制御手段5の構成を示すブロック図である。 ディスプレイの設定輝度と平均輝度との対応関係を示すグラフである。 図4のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。 図1のディスプレイ制御手段5Bの構成を示すブロック図である。 本発明における、明るさ尺度を説明する説明図である。 本発明における色感尺度を説明する説明図であり、(a)は知覚的飽和度を示し、(b)は反対色型色相環を示す。 本発明における、明るさ尺度及び色感尺度を被験者に評定させる評定装置の概略図である。 本発明における、ウェーブレット変換を説明する説明図である。 本発明における、輝度画像と明るさ画像との双方向変換を説明する説明図である。 図7のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るディスプレイ制御装置の概略構成図である。 図14のディスプレイ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明における、ウェーブレット逆変換の詳細を説明する説明図である。 図15のディスプレイ制御手段の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ディスプレイ制御装置
1B ディスプレイ制御装置
1C ディスプレイ制御装置
2 ディスプレイ
3 マーカ表示手段
4,4c 撮影手段
5 ディスプレイ制御手段
5B ディスプレイ制御手段
5C ディスプレイ制御手段
501 撮影画像変換手段
501B 撮影画像変換手段
502 映像領域輝度画像生成手段
503 設定輝度算出手段
504 輝度制御手段
504B 輝度制御手段
511 明るさ画像変換手段
512 背景明るさ画像生成手段
513 明るさ尺度範囲算出手段
514 輝度範囲変換手段
515 知覚色画像変換手段
516 背景知覚色画像生成手段
517 色感尺度範囲算出手段
518 色度範囲変換手段
519 色度制御手段
521 ディスプレイ明るさ画像変換手段
522 明るさ画像合成手段
523 最適輝度画像変換手段
524 輝度制御手段
525 ディスプレイ知覚色画像変換手段
526 知覚色画像合成手段
527 最適色度画像変換手段
528 色度制御手段
9 視聴者

Claims (7)

  1. 視聴者が映像を視聴するときの視環境に応じて、前記映像を表示するディスプレイの少なくとも輝度を制御するディスプレイ制御装置において、
    前記ディスプレイの映像領域を示すマーカを表示するマーカ表示手段と、
    前記ディスプレイに表示された映像と前記マーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を、前記視聴者が前記映像を視聴する位置から撮影する撮影手段と、
    前記マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換する撮影画像変換手段と、
    前記マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、各画素が明るさ尺度を示すマーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換する明るさ画像変換手段と、
    前記マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、前記マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成する背景明るさ画像生成手段と、
    前記背景明るさ画像において、明るさ尺度の最小値と最大値との範囲を示す明るさ尺度範囲を算出する明るさ尺度範囲算出手段と、
    前記明るさ尺度範囲を、前記重み付け係数に基づいて、輝度の最小値と最大値との範囲を示す輝度範囲に変換する輝度範囲変換手段と、
    前記輝度範囲を、前記ディスプレイの最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、前記ディスプレイの輝度を制御する輝度制御手段と、
    を備えることを特徴とするディスプレイ制御装置。
  2. 前記撮影画像変換手段は、前記マーカ付加撮影画像を、階調値を色度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が色度を示すマーカ付加色度画像に変換し、
    前記マーカ付加色度画像を、前記重み付け係数に基づいて、各画素が色感尺度を示すマーカ付加知覚色画像にウェーブレット変換する知覚色画像変換手段と、
    前記マーカ付加知覚色画像に含まれるマーカの位置に基づいて、前記マーカ付加知覚色画像から背景を切り出して背景知覚色画像を生成する背景知覚色画像生成手段と、
    前記背景知覚色画像において、色感尺度の最小値と最大値との範囲を示す色感尺度範囲を算出する色感尺度範囲算出手段と、
    前記色感尺度範囲を、前記重み付け係数に基づいて、色度の最小値と最大値との範囲を示す色度範囲に変換する色度範囲変換手段と、
    前記色度範囲を、前記ディスプレイの最小色度と最大色度との予め設定された色度特性範囲で正規化して、前記ディスプレイの色度を制御する色度制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載のディスプレイ制御装置。
  3. 視聴者が映像を視聴するときの視環境に応じて、前記映像を表示するディスプレイの少なくとも輝度を制御するディスプレイ制御装置において、
    前記映像と、前記映像を表示した表示時刻とを記憶する記憶手段と、
    前記ディスプレイの映像領域を示すマーカを表示するマーカ表示手段と、
    前記ディスプレイに表示された映像と前記マーカと背景とを含むマーカ付加撮影画像を、前記視聴者が前記映像を視聴する位置から逐次撮影する撮影手段と、
    逐次撮影された前記マーカ付加撮影画像を、階調値を輝度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が輝度を示すマーカ付加輝度画像に変換する撮影画像変換手段と、
    前記マーカ付加輝度画像を、予め設定された重み付け係数に基づいて、各画素が明るさ尺度を示すマーカ付加明るさ画像にウェーブレット変換する明るさ画像変換手段と、
    前記マーカ付加明るさ画像に含まれるマーカの位置に基づいて、前記マーカ付加明るさ画像から背景を切り出して背景明るさ画像を生成する背景明るさ画像生成手段と、
    前記撮影時刻と一致する前記表示時刻における前記動画を構成するフレームを前記記憶手段から読み出し、当該フレームを、前記重み付け係数に基づいて、ディスプレイ明るさ画像にウェーブレット変換するディスプレイ明るさ画像変換手段と、
    前記ディスプレイ明るさ画像と前記背景明るさ画像とを合成して合成明るさ画像を生成する明るさ画像合成手段と、
    前記合成明るさ画像を、前記重み付け係数に基づいて、最適輝度画像にウェーブレット逆変換する最適輝度画像変換手段と、
    前記最適輝度画像において、最小輝度と最大輝度との輝度範囲を算出し、当該輝度範囲を前記ディスプレイの最小輝度と最大輝度との予め設定された輝度特性範囲で正規化して、前記ディスプレイの輝度を逐次制御する輝度制御手段と、
    を備えることを特徴とするディスプレイ制御装置。
  4. 前記撮影画像変換手段は、前記マーカ付加撮影画像を、階調値を色度に変換する予め設定された関数に基づいて、各画素が色度を示すマーカ付加色度画像に変換し、
    前記マーカ付加色度画像を、前記重み付け係数に基づいて、各画素が色感尺度を示すマーカ付加知覚色画像にウェーブレット変換する知覚色画像変換手段と、
    前記マーカ付加知覚色画像に含まれるマーカの位置に基づいて、前記マーカ付加知覚色画像から背景を切り出して背景知覚色画像を生成する背景知覚色画像生成手段と、
    前記撮影時刻と一致する前記表示時刻における前記動画を構成するフレームを前記記憶手段から読み出し、当該フレームを、前記重み付け係数に基づいて、ディスプレイ知覚色画像にウェーブレット変換するディスプレイ知覚色画像変換手段と、
    前記ディスプレイ知覚色画像と前記背景知覚色画像とを合成して合成知覚色画像を生成する知覚色画像合成手段と、
    前記合成知覚色画像を、前記重み付け係数に基づいて、最適色度画像にウェーブレット逆変換する最適色度画像変換手段と、
    前記最適色度画像において、最小色度と最大色度との色度範囲を算出し、当該色度範囲を前記ディスプレイの最小色度と最大色度との予め設定された色度特性範囲で正規化して、前記ディスプレイの色度を逐次制御する色度制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載のディスプレイ制御装置。
  5. 前記マーカ表示手段は、前記撮影手段と対向するように前記ディスプレイの枠に複数配置されると共に、前記撮影手段が前記マーカ付加撮影画像を撮影するときに発光する発光素子であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置。
  6. 前記マーカ表示手段は、所定の色、かつ、前記ディスプレイの枠に沿った矩形状の前記マーカを、前記映像に重ねて表示することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置。
  7. 前記撮影手段は、絞りが異なる複数の画像を略同時に撮影し、
    前記撮影画像変換手段は、前記マーカ付加撮影画像として、前記絞りが異なる複数の画像を合成して生成することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のディスプレイ制御装置。
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