JP5350966B2 - 加湿用モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、複数の中空糸膜が筒状ケーシング内に収容される加湿用モジュールに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池では、良好なイオン伝導性を確保するために、電解質膜を所望の湿潤状態に維持する必要がある。このため、酸化剤ガスや燃料ガスは、一般的に、燃料電池に供給される前に加湿装置を介して加湿されている。
例えば、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池では、水蒸気透過膜と、この水蒸気透過膜により画成された加湿ガス室及び被加湿ガス室とを備え、反応ガス通路から排出されるオフガスを加湿ガス、前記反応ガス通路に供給される反応ガスを被加湿ガスとして反応ガスを加湿する反応ガス加湿装置が設けられている。
しかしながら、この特許文献1では、略平面状の水蒸気透過膜を介装し、その両面側から加湿ガスと被加湿ガスとを接触させて水分移動を行っている。このため、水分の接触領域が小さく、加湿効率が低下するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2に開示されている供給ガス加湿装置が知られている。この供給ガス加湿装置では、図8に示すように、ジャケット1内に中空糸膜の集合体からなる中空糸膜束2を収容するとともに、前記中空糸膜束2の両端は、一対の仕切り板3、4により前記ジャケット1内に固定されている。
仕切り板3、4の外側には、ガスチャンバ5a、5bが形成されるとともに、前記ガスチャンバ5a、5bには、燃料ガス供給ラインが接続されている。ガスチャンバ5a、5bは、中空糸膜束2の内部空間2aに連通している。ジャケット1の内部空間は、水チャンバ6を構成するとともに、前記水チャンバ6は、水入口7a及び水出口7bに連通している。
そこで、燃料ガスは、一方の仕切り板3から各中空糸膜の内部空間2aに導入され、他方の仕切り板4側に向かって流通する一方、水入口7aから水チャンバ6に冷却水が導入されている。ジャケット1内では、燃料ガスと冷却水とが対向する方向に流動し、各中空糸膜を介して前記燃料ガスが前記冷却水に接触して加湿されている。
特開平6−132038号公報 特開平8−273687号公報
ところで、上記の特許文献2では、中空糸膜束2を構成する各中空糸膜は、両端が仕切り板3、4に固定される際、加湿時の膨潤を考慮して、予め前記中空糸膜間に空隙を設けて配設されている。このため、各中空糸膜は、変形可能であり、水入口7aから導入される冷却水の水圧により、前記水入口7a側で大きく変形し易い。従って、冷却水は、各中空糸膜間に導入されずにバイパスしてしまい、燃料ガスの加湿効率が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、複数の中空糸膜全体を有効に使用することができ、加湿効率を良好に向上させることが可能な加湿用モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、筒状ケーシングと、前記筒状ケーシング内に収納される複数の中空糸膜と、前記中空糸膜の内側に形成され、第1流体を流通させる第1流路と、前記中空糸膜の外側と前記筒状ケーシングの内壁との間に形成され、第2流体を流通させて前記第1流体と前記第2流体との間で水分の移動を行う第2流路と、前記筒状ケーシングの外周部に設けられ、前記第2流路の入口側に連通する入口部及び前記第2流路の出口側に連通する出口部とを備える加湿用モジュールに関するものである。
この加湿用モジュールは、筒状ケーシング内に配設され、中空糸膜の延長方向に沿って延在し前記筒状ケーシング内を複数の中空糸膜層に仕切るとともに、前記延長方向に交差する方向の開口寸法が異なる複数の筒状多孔体を備えている。そして、各中空糸膜層には、中空糸膜が収納される一方、最大開口寸法を有する筒状多孔体を最外周に配置し、相対的に開口寸法の小さな前記筒状多孔体を相対的に開口寸法の大きな前記筒状多孔体の内部に配置して前記中空糸膜層を多層に構成し、少なくとも1つの前記筒状多孔体は、入口部を構成する筒状ケーシングの内壁部に固定されている。
また、入口部と出口部とは、筒状ケーシングの外周部に対して互いに対称となる位置に設けられることが好ましい。
さらに、この加湿用モジュールは、最大開口寸法を有する筒状多孔体と筒状ケーシングとの間には、中空糸膜が設けられておらず、最大開口寸法を有する前記筒状多孔体と出口部との間には、間隙を形成して張り付き防止部が設けられることが好ましい。
さらにまた、筒状多孔体は、筒状ケーシングの内壁部に対し、入口部から延長方向に沿って固定されることが好ましい。
また、筒状多孔体は、円筒形状又は角筒形状に構成されることが好ましい。
本発明によれば、筒状ケーシング内が筒状多孔体により複数の中空糸膜層に仕切られており、前記中空糸膜層には、複数の中空糸膜が収納保持されている。従って、中空糸膜の変形が良好に抑制される。
しかも、少なくとも1つの筒状多孔体は、入口部を構成する筒状ケーシングの内壁部に固定されている。このため、入口部から導入される流体により、前記入口部の近傍の中空糸膜が変形することを阻止することができ、前記入口部の近傍で前記流体がバイパスすることを良好に抑制することが可能になる。
これにより、流体の流れを最適化することができるとともに、中空糸膜の変形を抑制することが可能になり、前記中空糸膜全体を有効に使用して加湿効率を良好に向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る加湿用モジュールを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 前記加湿用モジュールの概略斜視説明図である。 前記加湿用モジュールの断面側面図である。 前記加湿用モジュールの一方の端部からの正面説明図である。 前記加湿用モジュールの他方の端部からの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る加湿用モジュールの概略斜視説明図である。 前記加湿用モジュールの断面側面図である。 特許文献2に開示されている供給ガス加湿装置の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る加湿用モジュール10は、燃料電池システム12に組み込まれる。この燃料電池システム12は、図示しない燃料電池車両に搭載される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14と、前記燃料電池スタック14に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック14に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック14に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30が接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、空気用ポンプ32を備える。この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿用モジュール10に他端が接続される。この加湿用モジュール10には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック14が接続される。
加湿用モジュール10には、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック14から加湿流体として供給するためのオフガス排出配管39が設けられる。また、加湿用モジュール10からのオフガスの排出側に、背圧弁(図示せず)が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガス(H2ガス)が貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)40を備える。この燃料ガスタンク40には、燃料ガス供給配管42の一端が接続され、前記燃料ガス供給配管42には、遮断弁44、レギュレータ46及びエゼクタ48が接続されるとともに、前記エゼクタ48は、燃料電池スタック14に接続される。
燃料電池スタック14には、使用済みの燃料ガスを排出するための排出燃料ガス配管50が接続される。この排出燃料ガス配管50は、リターン配管52を介してエゼクタ48に接続されるとともに、一部がパージ弁54に連通する。なお、パージ弁54の下流には、図示しないが、希釈器が配設される。
燃料電池スタック14は、複数の発電セル56が車長方向である水平方向又は重力方向に積層される。各発電セル56は、図示しないが、電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体を挟持する一対のセパレータとを備える。電解質膜・電極構造体は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜を挟持するアノード側電極及びカソード側電極とを備える。
燃料電池スタック14には、発電セル56の積層方向に延在して、酸化剤ガス、例えば、空気を供給するための酸化剤ガス供給連通孔58a、燃料ガス、例えば、水素ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔60a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔62a、前記酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔58b、前記燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔60b及び前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔62bが設けられる。
酸化剤ガス供給連通孔58a及び酸化剤ガス排出連通孔58bは、加湿空気供給配管38及びオフガス排出配管39に連通する。燃料ガス供給連通孔60a及び燃料ガス排出連通孔60bは、燃料ガス供給配管42及び排出燃料ガス配管50に連通する。冷却媒体供給連通孔62a及び冷却媒体排出連通孔は、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通する。
図2〜図4に示すように、加湿用モジュール10は、例えば、円筒形状を有する筒状ケーシング70を備え、前記筒状ケーシング70は、矢印A方向に長尺に構成される。筒状ケーシング70は、矢印A方向両端が開放されるとともに、矢印A1方向の端縁部には、例えば、4つの入口部72aが形成される一方、矢印A2方向の端縁部には、例えば、4つの出口部72bが形成される。入口部72aと出口部72bとは、筒状ケーシング70の外周部に対して互いに対称となる位置に設けられる。
筒状ケーシング70の内部には、複数の筒状多孔体、例えば、第1多孔体74a、第2多孔体74b、第3多孔体74c及び第4多孔体74dが配設される。第1多孔体74a〜第4多孔体74dは、開口寸法が異なっており、第1の実施形態では、それぞれ直径の異なる円筒形状を有し、前記第4多孔体74dが最大直径(最大開口寸法)に設定される。
第1多孔体74a〜第4多孔体74dは、例えば、金属やプラスチックからなるネット構造やメッシュ構造等を有する。なお、第1多孔体74a〜第4多孔体74dは、収納されている中空糸膜78(後述する)の移動を防止するために、良好な拘束力が得られる剛性及び弾性のバランスを維持する必要がある。
第1多孔体74aの内方には、第1中空糸膜層76aが形成され、前記第1多孔体74aと第2多孔体74bとの間には、第2中空糸膜層76bが形成される。第2多孔体74bと第3多孔体74cとの間には、第3中空糸膜層76cが形成され、前記第3多孔体74cと第4多孔体74dとの間には、第4中空糸膜層76dが形成される。
第1中空糸膜層76a、第2中空糸膜層76b、第3中空糸膜層76c及び第4中空糸膜層76dには、それぞれ複数の中空糸膜78が収納される。各中空糸膜78及び第1多孔体74a〜第4多孔体74dの両端は、筒状ケーシング70の軸線方向両端にシール部80、80を介して固定される。
中空糸膜78は、例えば、フェノールスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリトリフルオロスチレンスロホン酸、パーフルオロカーボンスルホン酸等の高分子イオン交換膜や、高分子樹脂系あるいはセラミック系の材料等で構成される。
各中空糸膜78の内側には、入口側に空気供給配管34が連通する一方、出口側に加湿空気供給配管38が連通し、使用前の酸化剤ガス(第1流体)が流通する酸化剤ガス流路(第1流路)82が形成される。筒状ケーシング70内では、中空糸膜78の外側にオフガス(第2流体)を流通させるためのオフガス流路(第2流路)84が形成される。
オフガス流路84は、入口側に入口部72aが連通するとともに、出口側に出口部72bが連通する。入口部72a及び出口部72bの流れ方向(矢印B方向)は、酸化剤ガス流路82の流れ方向(矢印A方向)と交差する。入口部72aは、オフガス排出配管39に連通し、このオフガス排出配管39から供給されるオフガスは、オフガス流路84に沿って矢印A2方向に流通する。空気供給配管34から各酸化剤ガス流路82に供給される酸化剤ガスは、この酸化剤ガス流路82に沿って矢印A1方向に流通する。オフガス流路84と酸化剤ガス流路82とは、対向流に設定される。
第1の実施形態では、少なくとも第4多孔体74dが、実質的には、第1多孔体74a〜第4多孔体74dが、入口部72aを構成する筒状ケーシング70の内壁部に固定される。図2及び図4に示すように、第1多孔体74a〜第4多孔体74dの一部は、筒状ケーシング70の内壁部に、入口部72aから中空糸膜78の延長方向(矢印A方向)に沿って接着される接着部位86を設ける。
筒状ケーシング70内には、図5に示すように、最大直径(最大開口寸法)を有する第4多孔体74dと出口部72bとの間に、間隙Sを形成して張り付き防止部88が設けられる。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、第1の実施形態に係る加湿用モジュール10との関連で、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿用モジュール10内に導入され、各中空糸膜78内の酸化剤ガス流路82を矢印A1方向に流通して加湿空気供給配管38に供給される(図2及び図3参照)。
その際、オフガス排出配管39から入口部72aを介してオフガス流路84には、後述するように、反応に使用された酸化剤ガスであるオフガスが供給され、このオフガスが矢印A2方向に流通している。このため、使用前の空気とオフガスとが対向流となり、この使用前の空気には、前記オフガス中に含まれる水分が移動し、前記使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38から燃料電池スタック14内の酸化剤ガス供給連通孔58aに供給される(図1参照)。
一方、燃料ガス供給機構20では、遮断弁44の開放作用下に、燃料ガスタンク40から導出された燃料ガス(水素ガス)は、レギュレータ46で降圧された後、エゼクタ48を通って燃料電池スタック14内の燃料ガス供給連通孔60aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック14内の冷却媒体供給連通孔62aに冷却媒体が導入される。
燃料電池スタック14内の各発電セル56に供給された空気は、電解質膜・電極構造体のカソード側電極に沿って移動する。一方、燃料ガスは、電解質膜・電極構造体のアノード側電極に沿って移動する。従って、各電解質膜・電極構造体では、空気中の酸素と燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。次いで、発電反応により消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔58bに沿って流動した後、オフガスとしてオフガス排出配管39に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図2〜図5に示すように、筒状ケーシング内は、第1多孔体74a、第2多孔体74b、第3多孔体74c及び第4多孔体74dにより第1中空糸膜層76a、第2中空糸膜層76b、第3中空糸膜層76c及び第4中空糸膜層76dに仕切られている。従って、第1中空糸膜層76a、第2中空糸膜層76b、第3中空糸膜層76c及び第4中空糸膜層76dには、それぞれ複数の中空糸膜78が収容保持されており、前記第1中空糸膜層76a〜第4中空糸膜層76dにより保持されることで前記中空糸膜78の変形が良好に抑制される。
しかも、第1多孔体74a〜第4多孔体74dは、筒状ケーシング70の内壁部に、入口部72aから中空糸膜78の延長方向(矢印A方向)に沿って接着される接着部位86を設けている。このため、筒状ケーシング70の入口部72aから導入されるオフガスにより、前記入口部72aの近傍の中空糸膜78が変形することを阻止することができ、前記入口部72aの近傍で前記オフガスがバイパスすることを良好に抑制することが可能になる。
これにより、オフガス流路84におけるオフガスの流れを最適化することができるとともに、中空糸膜78の変形を抑制することが可能になり、前記中空糸膜78全体を有効に使用して加湿効率を良好に向上させることができるという効果が得られる。
この第1の実施形態では、第1多孔体74a〜第4多孔体74dが入口部72aを構成する筒状ケーシング70の内壁部に固定されているが、例えば、前記第1多孔体74aのみが前記筒状ケーシング70の内壁部に入口部72aから中空糸膜78の延長方向(矢印A方向)に沿って接着されていてもよい。この場合にも、入口部72aの近傍の中空糸膜78の変形を有効に阻止することができる。
さらに、第1の実施形態では、図5に示すように、第4多孔体74dと出口部72bとの間には、間隙Sを形成して張り付き防止部88が設けられている。従って、オフガス流路84を流通して出口部72bから排出されるオフガスのガス圧により、中空糸膜78が筒状ケーシング70の内壁面に押し付けられて出口部72bが部分的又は全体的に閉塞されることがない。このため、オフガス流路84の圧損が増加することを可及的に阻止することが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る加湿用モジュール100の概略斜視説明図であり、図7は、前記加湿用モジュール100の断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る加湿用モジュール10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
加湿用モジュール100は、角筒形状を有する筒状ケーシング102を備える。筒状ケーシング102内には、筒状形状の第1多孔体104a、第2多孔体104b、第3多孔体104c及び第4多孔体104dが、前記筒状ケーシング102の長手方向(矢印A方向)に延在して配設される。
筒状ケーシング102内は、第1多孔体104a〜第4多孔体104dによって、第1中空糸膜層106a、第2中空糸膜層106b、第3中空糸膜層106c及び第4中空糸膜層106dに仕切られる。第1中空糸膜層106a〜第4中空糸膜層106dには、それぞれ複数の中空糸膜78が収納される。
第2の実施形態では、少なくとも第4多孔体104dが、実質的には、第1多孔体104a〜第4多孔体104dが、入口部72aを構成する筒状ケーシング102の内壁部に固定される。第1多孔体104a〜第4多孔体104dの一部は、筒状ケーシング102の内壁部に、入口部72aから中空糸膜78の延長方向(矢印A方向)に沿って接着される接着部位108を設ける。
筒状ケーシング102内には、図7に示すように、最大開口寸法を有する第4多孔体104dと出口部72bとの間に、間隙Sを形成して張り付き防止部110が設けられる。
このように構成される第2の実施形態では、筒状ケーシング102内が、第1多孔体104a〜第4多孔体104dにより第1中空糸膜層106a〜第4中空糸膜層106dに仕切られるとともに、前記第1多孔体104a〜前記第4多孔体104dは、前記筒状ケーシング102の内壁部に接着されている。
これにより、中空糸膜78の変形を抑制することが可能になり、前記中空糸膜78全体を有効に使用して加湿効率を良好に向上させることができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、100…加湿用モジュール 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック 16…冷却媒体供給機構
18…酸化剤ガス供給機構 20…燃料ガス供給機構
24…ラジエータ 34…空気供給配管
38…加湿空気供給配管 39…オフガス排出配管
56…発電セル 70、102…筒状ケーシング
72a…入口部 72b…出口部
74a〜74d、104a〜104d…多孔体
76a〜76d、106a〜106d…中空糸膜層
78…中空糸膜 82…酸化剤ガス流路
84…オフガス流路 86、108…接着部位
88、110…張り付き防止部

Claims (6)

  1. 筒状ケーシングと、
    前記筒状ケーシング内に収納される複数の中空糸膜と、
    前記中空糸膜の内側に形成され、第1流体を流通させる第1流路と、
    前記中空糸膜の外側と前記筒状ケーシングの内壁との間に形成され、第2流体を流通させて前記第1流体と前記第2流体との間で水分の移動を行う第2流路と、
    前記筒状ケーシングの外周部に設けられ、前記第2流路の入口側に連通する入口部及び前記第2流路の出口側に連通する出口部と、
    を備える加湿用モジュールであって、
    前記筒状ケーシング内に配設され、前記中空糸膜の延長方向に沿って延在し該筒状ケーシング内を複数の中空糸膜層に仕切るとともに、前記延長方向に交差する方向の開口寸法が異なる複数の筒状多孔体を備え、
    各中空糸膜層には、前記中空糸膜が収納される一方、
    最大開口寸法を有する前記筒状多孔体を最外周に配置し、相対的に開口寸法の小さな前記筒状多孔体を相対的に開口寸法の大きな前記筒状多孔体の内部に配置して前記中空糸膜層を多層に構成し、
    少なくとも1つの前記状多孔体は、前記入口部を構成する前記筒状ケーシングの内壁部に固定されることを特徴とする加湿用モジュール。
  2. 請求項1記載の加湿用モジュールにおいて、前記入口部と前記出口部とは、前記筒状ケーシングの外周部に対して互いに対称となる位置に設けられることを特徴とする加湿用モジュール。
  3. 請求項1又は2記載の加湿用モジュールにおいて、最大開口寸法を有する前記筒状多孔体と前記筒状ケーシングとの間には、前記中空糸膜が設けられておらず、最大開口寸法を有する前記筒状多孔体と前記出口部との間には、間隙を形成して張り付き防止部が設けられることを特徴とする加湿用モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加湿用モジュールにおいて、前記筒状多孔体は、前記筒状ケーシングの内壁部に対し、前記入口部から前記延長方向に沿って固定されることを特徴とする加湿用モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の加湿用モジュールにおいて、前記筒状多孔体は、円筒形状又は角筒形状に構成されることを特徴とする加湿用モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の加湿用モジュールにおいて、複数の前記筒状多孔体は、互いに積層された一部が前記筒状ケーシングの内壁部に一体に固定されることを特徴とする加湿用モジュール。
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