JP5349205B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、単体としても使用でき、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねても使用できる尿取りパッド、失禁パッドなどの吸収性物品に関する。
従来より、かかる吸収性物品として、次の2通りの使用態様が知られている。第1は、吸収性物品単体を下着内に装着し、昼間の軽失禁などを考慮して吸収性物品のみを交換して使用する態様である。第2は、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着し、経済的な負担を軽減するため少量の体液を吸収した吸収性物品のみを交換して使用する態様である。
上述の第2の使用態様では、装着時に吸収性物品がズレたり、適切な位置に装着されなかったりする場合があった。かかる問題を解決するため、例えば下記特許文献1には、止着状態の好適な維持などを目的として、起立カフスの内面側又は、肌当接面シートの起立カフスと対面する部位の少なくとも一方に、非着性の滑り止め層を形成した吸収性物品が開示されている。また、下記特許文献2には、補助吸収性物品を適切な位置に装着せしめるため、吸収体における左右各側縁部の起立カフスに吸収パッドの装着位置決め用目印を配し、吸収パッドの使用面側の側縁部に前記おむつ本体の装着位置決め用目印に対応する位置合わせ用目印を配する吸収性物品が開示されている。
特開2008−55003号公報 特開2008−307298号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品では、起立カフスの内面側などに滑り止め層を形成しなければならず、上記特許文献2記載の吸収性物品では、おむつ本体及び補助吸収性物品にそれぞれ位置合わせ用の目印を形成しなければならないため、おむつ等のアウター用吸収性物品に特別な加工を施す必要があった。すなわち、上述の特別な加工が施されていない市販のアウター用吸収性物品に対しても、ズレやヨレを防止して、止着状態を維持しながら、表面側に重ねて装着できる吸収性物品が望まれていた。
また、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、アウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する補助的な使用態様のみを対象としており、この吸収性物品を単体として下着内に装着する使用態様が想定されていない。したがって、上記特許文献1記載の補助吸収性物品では、表面側両側部に立体ギャザーが形成されていないため、単体で下着内に装着した場合横漏れが生じやすいという問題があった。
一方、上記特許文献2記載の補助吸収性物品には、表面側両側部に立体ギャザーが形成されるものの、おむつ等のアウター用吸収性物品の表面側の立体ギャザー間に重ねて装着した場合に立体ギャザーが二重に形成されるようになり、脚周りの違和感を生じるおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品単体を下着内に装着する使用態様と、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する使用態様とを可能にするとともに、市販のアウター用吸収性物品に対しても、ズレやヨレが生じず、止着状態を維持しながら、違和感なく表面側の立体ギャザー間に重ねて装着できるようにした吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に吸収要素が介在されるとともに、前記トップシートの表面側の両側部に夫々、粘着剤を介してサイド不織布によって立体ギャザーが形成された吸収性物品であって、
前記サイド不織布は、前記粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記立体ギャザーを取り除くための切断用誘導線が設けられ、かつ前記粘着剤が少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、サイド不織布が、前記粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記立体ギャザーを取り除くための切断用誘導線が設けられ、かつ前記粘着剤が少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されているため、吸収性物品単体を下着内に装着する使用態様と、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する使用態様とが可能となる。
すなわち、吸収性物品単体を下着内に装着する場合には、立体ギャザーが形成されたそのままの状態で介装させることによって、表面側両側部に形成された立体ギャザーにより横漏れが防止できるようになる。
一方、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する場合には、前記切断用誘導線から立体ギャザーを取り除いた状態で介装させることによって、切断用誘導線の内側に所定幅で形成された粘着剤が露出し、この露出した粘着剤をアウター用吸収性物品の立体ギャザーの内面に接着することにより、吸収性物品をアウター用吸収性物品に固定することができ、市販のアウター用吸収性物品に対しても、ズレやヨレが生じず、止着状態を維持しながら表面側の立体ギャザー間に重ねて装着できるようになる。さらに、この使用態様においては吸収性物品の立体ギャザーが取り除かれるため、立体ギャザーが2重になることなく、装着時の脚周りの違和感を大幅に軽減することができる。
請求項2に係る本発明として、前記切断用誘導線は、前記吸収性物品の前後方向の全長に亘って形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記切断用誘導線を、吸収性物品の前後方向の全長に亘って形成することにより、立体ギャザーを取り除く際に、切断用誘導線からの切断が容易にできるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記粘着剤は前記切断用誘導線に跨って、その吸収性物品の幅方向中心側に少なくとも2mm〜50mmの幅で設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する使用態様において、切断用誘導線の内側に露出させる粘着剤の幅を規定したものであり、少なくとも2mm〜50mmの幅で粘着剤を露出させることにより、アウター用吸収性物品の立体ギャザーの内面に確実に接着できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品単体を下着内に装着する使用態様と、おむつ等のアウター用吸収性物品の立体ギャザー間に重ねて装着する使用態様とが可能になるとともに、市販のアウター用吸収性物品に対しても、ズレやヨレが生じず、止着状態を維持しながら、違和感なく表面側の立体ギャザー間に重ねて装着できるようになる。
本発明に係る尿取りパッド1の一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 尿取りパッド1のアウター用おむつ30への装着状態を示す断面図である。 尿取りパッド1の展開図である。 他の形態例に係る尿取りパッド1’の裏面図である。 尿取りパッド1’のアウター用おむつ30への装着状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
(尿取りパッド1の構造)
本発明に係る尿取りパッド1は、図1及び図2に示されるように、綿状パルプ等からなり、例えば長方形状(又は砂時計形状等)のある程度の剛性を有する吸収体4と該吸収体4を囲繞する被包シート5とからなる吸収要素6と、該吸収要素6の表面側(肌当接面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性のトップシート3と、前記吸収要素6の裏面側(非肌当接面側)を覆うように配設されたポリエチレンシートなどからなる不透液性のバックシート2と、表面側両側部に夫々粘着剤12を介して接合され、前後方向に沿って表面側に突出する左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成するためのサイド不織布7、7とから主に構成されている。
本尿取りパッド1では、前記サイド不織布7は、粘着剤12に対して剥離可能とされるとともに、立体ギャザーBSを取り除くための切断用誘導線11が設けられ、かつ前記粘着剤12が少なくとも前記切断用誘導線11を跨ぐように所定幅で形成されている。
以下、更に各構成について具体的に詳述すると、
前記吸収要素6を構成する吸収体4は、たとえば綿状パルプ等の繊維集合体と高吸収性ポリマー(SAP)、繊維状SAP等の高吸収材とにより構成され、図示例では長方形状のものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。吸収体4の平面形状としては、脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とすることもできる。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸収性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸収性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力(吸収倍率)と吸水速度の調整が可能である。前記吸収体4における高吸収性ポリマーの含有比率は、30〜70%程度が適当であるが、これに限るものではない。
前記吸収体4は、被包シート5によって囲繞されている。被包シート5は、ティシュー等の紙材からなるクレープ紙を使用することもできるが、吸収速度を速めるため不織布を使用することが好ましい。不織布を用いる場合は、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布、特にSMS法により加工された不織布が、薄さと強度のバランスに優れる点で好適である。一方、前記被包シート5は無くても良く、吸収体4を表面シート3及び裏面シート2で直接包む方が吸収速度、コストの面で好ましい。
前記吸収要素6の表面側(肌当接面側)を覆う透液性のトップシート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。特には、吸収体4を構成するパルプ及びSAPが抜け出ないように、SMS法により加工された不織布が好適である。トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。前記トップシート3は、吸収要素6の側縁部から側方まで延在している。
前記吸収要素6の裏面側(外面側)を覆うバックシート2としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、体液が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、体液の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
前記サイド不織布7の前記粘着剤12との接合部分よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収要素6の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端が尿取りパッド1の前後方向に沿って二重に折り返され、この折返し部の内方に1本の弾性伸縮部材8を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。
前記サイド不織布7は、少なくとも前記トップシート3側の面に剥離処理が施されることにより、粘着剤12に対して剥離可能とされている。この剥離処理としては、前記トップシート3側となる面に対し、例えばシリコン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布する離型処理を行うことができる。なお、特別に剥離処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
前記サイド不織布7には、立体ギャザーBSを取り除くための切断用誘導線11が設けられている。具体的に前記切断用誘導線11は、サイド不織布7の内、表面側に起立する前記立体ギャザーBS部分と、その周縁の粘着剤12との接合部分の一部とを取り除く範囲に設けられている。前記切断用誘導線11は、例えば断続的にサイド不織布7を貫通する切込み線からなるミシン目または連続した厚み方向への半切込み線などの易引裂性の線とすることができる。
一方、少なくともこの切断用誘導線11を跨ぐように所定幅で前記粘着剤12が形成されている。この粘着剤12としては、非透水性、撥水性を有するホットメルト接着剤を使用することが望ましく、その他スチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものも使用することができる。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、2種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフェニル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
具体的に図示例の尿取りパッド1では、前記切断用誘導線11が尿取りパッド1の前後方向の全長に亘って設けられるとともに、この切断用誘導線11より内側に所定幅で形成され、前記切断用誘導線11より外側には尿取りパッド1の側端縁まで形成されている。
なお、切断用誘導線11より外側の粘着剤12は、尿取りパッド1の側端縁までではなく、内側の粘着剤12と同様に所定幅で形成されるようにしても良い。このとき、尿取りパッド1の両側端でサイド不織布7が下層のシート材に接合されない領域が形成される場合があってもよい。
また前記粘着剤12は、図4に示されるように、前後方向の両端部においてサイド不織布7の内側端縁まで形成されるようにし、サイド不織布7の前後方向中間部のみが表面側に起立する立体ギャザーBSとなるようにしても良い。この場合、切断用誘導線11は、同図4に示されるように、前後方向両端部でサイド不織布の内側端縁まで屈折させ平面視略コの字形に形成されるようにしても良いし、尿取りパッド1の前後方向の全長に亘って形成されるようにしても良い。
前記粘着剤12は、前記切断用誘導線11に跨って、その両側に少なくとも2mm〜50mmの幅で、好ましくは5mm〜30mmの幅で面状に塗布されるようにすることが望ましい。前記切断用誘導線11の両側に少なくとも2mm〜50mmの幅で塗布することにより、立体ギャザーBS部分を取り除いた場合に、切断用誘導線11であった部分の内側に少なくとも2mm〜50mmの幅で粘着剤12が露出するようになる。この露出させる粘着剤12の幅は、アウター用おむつ30の立体ギャザー内面への接着性を考慮して定められるものである。また、粘着剤12が前記切断用誘導線11を含む領域に面状に形成されることにより、前記切断用誘導線11をミシン目など断続的に不透液性のサイド不織布7を貫通する切込み線によって形成した場合でも、サイド不織布7の不透液性が損なわれないようにしている。
(尿取りパッド1の使用方法)
次に、上記尿取りパッド1の使用方法について説明する。先ず第1の使用態様として、尿取りパッド1単体を下着内に装着し、昼間の軽失禁などを考慮して尿取りパッド1のみを交換して使用する場合について説明する。この場合、図2に示されるように、サイド不織布7によって立体ギャザーBSが形成されたそのままの状態で下着内に介装させる。このように、本使用態様においては、サイド不織布7によって立体ギャザーBSが形成されているため、尿などの横漏れが確実に防止できるようになる。
続いて、第2の使用態様として、図3に示されるように、アウター用おむつ30の表面側に重ねて装着し、経済的な負担を軽減するため少量の体液を吸収した尿取りパッド1のみを交換して使用する場合について説明する。前記アウター用おむつ30は、図3に示されるように、透液性表面シート31と裏面シート32との間に吸収要素33が介在されるとともに、表面側の両側部に夫々、サイド不織布34、34によって表面側に突出する立体ギャザー35、35が形成された一般的な使い捨て紙おむつである。この場合、サイド不織布7の起立側を前記切断用誘導線11から切り離して、立体ギャザーBSを取り除き、粘着剤12の一部を露出させた状態で、アウター用おむつ30の表面側であって、アウター用おむつ30の立体ギャザー35、35間に重ねて介装させるとともに、アウター用おむつ30の立体ギャザー35、35を内側に倒して、尿取りパッド1の露出した前記粘着剤12に接着させる。このように、アウター用おむつ30の立体ギャザーの内面と尿取りパッド1の露出した前記粘着剤12とを接着させることにより、アウター用おむつ30に対する尿取りパッド1のズレやヨレが防止でき、止着状態が維持できるようになる。さらに、尿取りパッド1の立体ギャザーBSとアウター用おむつ30の立体ギャザー35とが二重にならず、アウター用おむつ30の立体ギャザー35のみが形成されるため、装着時の脚周りの違和感が大幅に軽減できる。
(他の形態例)
本尿取りパッドは、上記形態例に限るものではなく、種々の態様で実施可能である。例えば、図5に示されるように、不透液性のバックシート2に代えて透液性のバックシート2’と、このバックシート2’の外面側を粘着剤21を介して覆う不透液性の防水シート20とで形成し、前記防水シート20が前記粘着剤21に対して剥離可能とされるとともに、前記防水シート20の一部を取り除いて開口を形成するための切断用誘導線22が設けられ、かつ前記粘着剤21が少なくとも前記切断用誘導線22を跨ぐように所定幅で形成されるようにした尿取りパッド1’とすることができる。
かかる尿取りパッド1’は、上記形態例のように、尿取りパッド1’単体を下着内に装着し、昼間の軽失禁などを考慮して尿取りパッド1’のみを交換して使用する使用態様及びアウター用おむつ30の立体ギャザー間に重ねて装着し、経済的な負担を軽減するため少量の体液を吸収した尿取りパッド1’のみを交換して使用する使用態様では、上記尿取りパッド1と同様の使用方法とすることができる。
本尿取りパッド1’では、これらの使用態様に加えて、図6に示されるように、アウター用おむつ30の立体ギャザー間に重ねて装着し、夜間の大量の尿漏れなどに備えてアウター用おむつ30の吸収能を補うために使用する補助的な使用態様が可能である。すなわち、この場合、前記防水シート20の全部又は一部を前記切断用誘導線22から切り離して取り除き、開口23を形成した状態で尿取りパッド1’をアウター用おむつ30の表面側に重ねて介装させることにより、前記開口23から尿取りパッド1’の吸収体に吸収された体液の一部が外側のアウター用おむつ30の吸収体に移行され、アウター用おむつ30の吸収能を補うことができるようになる。
さらに、本尿取りパッド1’では、前記粘着剤21が少なくとも前記切断用誘導線22を跨ぐように所定幅で形成されているため、切断用誘導線22から防水シート20の一部を取り除いて開口23を形成すると、この開口23の少なくとも外縁部に前記粘着剤21の一部が露出する。この露出した粘着剤21を下層のアウター用おむつ30の表面に接着することにより、開口部をアウター用おむつ30の表面に密着させることができ、この開口23を通じたアウター用おむつ30への体液移行が効果的に行われるようになる。同時に、尿取りパッド1’とアウター用おむつ30とのズレも防止できるようになる。
1・1’…尿取りパッド、2…バックシート、3…トップシート、4…吸収体、5…被包シート、6…吸収要素、7…サイド不織布、8…糸状弾性伸縮部材、11…切断用誘導線、12…粘着剤、20…防水シート、21…粘着剤、22…切断用誘導線、23…開口、30…アウター用おむつ

Claims (3)

  1. 透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に吸収要素が介在されるとともに、前記トップシートの表面側の両側部に夫々、粘着剤を介してサイド不織布によって立体ギャザーが形成された吸収性物品であって、
    前記サイド不織布は、前記粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記立体ギャザーを取り除くための切断用誘導線が設けられ、かつ前記粘着剤が少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記切断用誘導線は、前記吸収性物品の前後方向の全長に亘って形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記粘着剤は前記切断用誘導線に跨って、その吸収性物品の幅方向中心側に少なくとも2mm〜50mmの幅で設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
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