JP5347173B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水などの液体をミスト化し、加湿、冷却、液体散布、ミストシャワー浴、あるいはその他の用途にミストを利用するのに好適なミスト発生装置に関する。
従来、ミスト発生装置としては、たとえば特許文献1〜5に記載されたものがある。これらの文献1〜5に記載されたミスト発生装置は、モータにより駆動されるロータがハウジング内に収容された構成を有しており、ハウジング内に給水が行なわれると、この水はロータの回転に伴って発生する遠心力によってロータの周囲に飛散し、ハウジングに設けられた複数の衝突壁部に衝突することによりミスト化されて、このミストがハウジングの外部に噴出されるようになっている。特許文献1に記載のミスト発生装置は、たとえば浴室の床上に設置して使用され、ハウジングの上方に向けてミストが上昇する。これに対し、特許文献2〜5に記載のミスト発生装置では、たとえば浴室の天井部またはその付近の比較的高い箇所に設置されて使用され、ハウジングの周囲に噴出されたミストは、その後に重力によって下降する。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地があった。
すなわち、特許文献1に記載されたミスト発生装置は、床上に配置されたハウジング内において発生させたミストを、重力に逆らってハウジングの上方に向けて噴出させるようにしているために、広い空間スペースに多くのミストを効率良く供給することは難しい。これに対し、特許文献2〜5に記載されたミスト発生装置は、比較的高所に設置され、かつハウジングの周囲に向けてミストが噴出されるために、このハウジングの下方領域の広い空間スペースに多くのミストを効率良く供給することが可能である。ただし、これら特許文献2〜5に記載されたミスト発生装置は、浴室の天井部、あるいは浴室の天井部や側壁に設置された浴室暖房装置の下向き面に取り付けて使用するのに適したものとされており、このミスト発生装置を好適に使用するには、ハウジングの上部を支持する部材または部分が必要である。したがって、ミスト発生装置をたとえば屋外の高所に設置して、クーリング用のミスト噴出を行なわせるといった用途に利用する場合、ハウジングの上部を支持するための適当な部材または部分が存在せず、ミスト発生装置の設置に苦慮する場合がある。また、ハウジングを支持するための部材または部分が仮に存在したとしても、そのような部材または部分の一部がハウジングの周囲に大きな体積で位置すると、この部分に多くのミストが直接当たって水滴化する。これでは、前記部分から多くの水滴が下方に流れ落ちるといった不具合を生じる。さらに、ミスト発生装置には、ハウジング内に給水を行なうための給水管や、ロータを回転させるモータの電気配線を設ける必要があるが、これらの給水管や電気配線がミスト噴出領域に大きな体積で存在したのでは、やはりそれらの表面に多くの水滴が発生し、この水滴が下方に流れる事態を招く。したがって、このような不具合を解消することも要望される。
特許第3259559号公報 特開2008−259774号公報 特開2008−261607号公報 特開2008−261608号公報 特開2008−261610号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、ハウジングの外部に噴出されるミストがハウジングの周囲に位置する他の部材や部分に当たって多くの水滴を生じて下方に流れ落ちるといった不具合を極力防止しつつ、屋内あるいは屋外の所望の箇所に簡便に設置して好適に使用することが可能なミスト発生装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるミスト発生装置は、周壁部に複数のミスト噴出口が設けられているハウジングと、このハウジング内に液体を供給可能な液体供給手段と、前記ハウジング内に収容されてモータにより回転され、かつ前記液体供給手段から前記ハウジング内に供給されてきた液体を遠心力によって周囲に飛散させてミスト化を図るためのロータと、を備えている、ミスト発生装置であって、上下高さ方向または上下斜め方向に延びた姿勢で所望の箇所に設置可能であり、かつ前記ハウジングの複数のミスト噴出口よりも下方の部分に上部が接続されて、前記ハウジングをその下方側から支持する支持部材を備えており、前記液体供給手段および前記モータの電気配線のそれぞれの全体または一部は、前記支持部材に沿って前記支持部材の内部または外部に設けられて前記複数のミスト噴出口よりも下方に配されており、前記モータは、前記ハウジングの上部に取り付けられ、前記モータの電気配線は、前記ハウジングの下方から前記ハウジングの周壁部のうちの前記複数のミスト噴出口が形成されていない箇所を通るようにして前記モータまで配索されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、第1に、ハウジングは上下高さ方向または上下斜め方向に延びた支持部材に支持されているために、特許文献2〜5とは異なり、ハウジングの上部を支持する部材または部分は不要であり、前記支持部材を所望の箇所に設置または取り付けることによって、ハウジングを所定の高さの位置へ容易に配置することができる。したがって、ハウジングをある程度の高所に配置して使用する際の融通性に優れたものとなる。もちろん、このようにハウジングをある程度の高所に配置させてミストを噴出させれば、特許文献1とは異なり、多くのミストをハウジングの下方領域の空間スペースに効率良く供給することができる。
第2に、支持部材は、その上部がハウジングのミスト噴出口よりも下方の部分に接続されて、ハウジングをその下方から支持しているために、ミスト噴出口から噴出されるミストが支持部材に直接当たって、多くのミストが支持部材の表面において液滴化することは適切に防止される。
第3に、液体供給手段およびモータの電気配線の全体または一部も、ミスト噴出口よりも下方に配されているために、これら液体供給手段や電気配線に多くのミストが直接当たることも抑制される。したがって、液体供給手段や電気配線に多くの水滴が生じて、この水滴が下方に流れ落ちるといったことも適切に防止される。
さらに、モータの電気配線に向けてミストが直接噴出されないようにし、電気配線に多くの水滴が付着することが適切に防止される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ハウジングの底壁部には、孔部が設けられており、この孔部から前記支持部材に沿って下方に向けて延びるように設けられて、下部に液体排出口を有しており、かつ前記ハウジング内に供給された液体を前記孔部から前記液体排出口まで導いて排出させる状態と、前記排出が阻止された状態とを切り換え可能とされた液体流通路を備えている。
このような構成によれば、ミストを発生させないときには、ハウジング内に残存する液体や、外部からハウジング内に進入した液体を、ハウジングの底壁部の孔部および液体流通路を介して外部に適宜排出することが可能となり、ハウジング内を衛生的な状態に維持するのに好ましいものとなる。前記液体流通路は、その全体をハウジングの底壁部の下方に配置することができるために、ミスト噴出口から噴出されるミストがこの液体流通路を構成する部材に直接当たって水滴化することも、適切に防止される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記液体流通路は、外部から液体供給を受けるための液体供給口を有していることにより、前記液体供給手段を兼用しており、前記ロータを回転させるときには、前記液体供給口に供給された液体を前記孔部から前記ハウジング内に供給することが可能とされている。
このような構成によれば、ハウジング内の液体を外部に排出するための液体流通路が、液体供給手段を兼用しているために、これらを別々に設ける場合と比較すると、全体の構成の簡素化を図ることができる。さらに重要な効果として、液体供給手段またはその一部をミスト噴出口の周囲に配置させる必要がなくなるために、ミスト噴出口から噴出されるミストが液体供給手段に直接当たって水滴化するといった不具合も無くすことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記支持部材は、床面上または地面上に設置するための台座部と、この台座部から上方に向けて起立する支柱部とを有しており、この支柱部の上部に前記ハウジングが支持されている。
このような構成によれば、ミスト発生装置を所望の箇所に設置することが一層簡便に行なえることとなり、ミスト発生装置の汎用性を高めることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係るミスト発生装置の一例を示す概略説明図である。 図1に示すミスト発生装置の要部断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1に示すミスト発生装置を構成するハウジングの平面図である。 本発明の他の例を示す要部概略断面図である。 本発明の他の例を示す要部概略断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るミスト発生装置の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態のミスト発生装置MGは、ハウジング1、ロータ2、このロータ2の駆動用のモータM、ハウジング1を支持する支持部材3、この支持部材3内に設けられた液体流通路4、およびコントローラ5を備えている。本実施形態については、ミスト化対象の液体として、水道水などの水を用いる場合について説明する。
ハウジング1は、合成樹脂製であり、略カップ状の底壁部11、この底壁部11の外周縁から上向きに起立した複数の衝突壁部12、および底壁部11の外周縁から下向きに立ち下がったスカート部18を有している。スカート部18は、底壁部11の周囲を囲む略円筒状であり、モータMの後述する電気配線9の一部を隠すなどして全体の体裁を良くする役割を果たす。底壁部11には、孔部16が設けられているとともに、この孔部16には液体流通路4の上部が接続されている。このことにより、後述するように、液体流通路4から孔部16を介してハウジング1内に給水する動作と、ハウジング1内の水を孔部16を介して液体流通路4に流れ込ませて外部に排出する動作とが実行可能となっている。したがって、液体流通路4は、本発明でいう液体供給手段の一例にも相当する。ハウジング1内の下部領域は、液体流通路4から供給されてくる水を適当量貯留可能な貯水部14となっている。
モータMは、ハウジング1の上壁部17上に取り付けられている。ロータ2は、ハウジング1と同様に合成樹脂製であり、モータMの駆動軸30に支持されてハウジング1内に収容されている。このロータ2は、円板状の回転板20と、この回転板20の中央部から下向きに突出した液体汲み上げ用の軸状部21とを有している。軸状部21は、上部寄りほど大径となる円錐状または円錐台状である。軸状部21がこのような形状であると、この軸状部21を高速で回転させた際に、貯水部14に貯留されている水をこの軸状部21の外周面に沿った膜状として上昇させる力を発生させることが可能である。前記水が軸状部21に沿って上昇し、回転板20の下面まで汲み上げられると、この水は、遠心力によって回転板20の中央寄り領域から外周方向に向けて加速され、回転板20の周囲に飛散する。
複数の衝突壁部12は、ロータ2の回転板20から飛散してきた水を衝突させて微細ミスト化を図るための部分であり、図3および図4に示すように、ハウジング1の周方向に間隔を隔てて並んだリブ状である。これら複数の衝突壁部12は、ハウジング1の周壁部10を構成しているが、これら衝突壁部12どうしの隙間のうち、ハウジング1の周囲に向けて開口する部分は、ミスト噴出口13である。ただし、図1に示すように、本実施形態では、各衝突壁部12は、上部がハウジング1の中央方向に屈曲した側面視L字状であり、各ミスト噴出口13の一部は、ハウジング1の上方に向けても開口している。このような構成によれば、各ミスト噴出口13の開口面積を大きくとることができるために、ハウジング1内から外部へのミスト噴出が促進され、ミスト噴出量を多くするのに好ましいものとなる。
ロータ2の軸状部21の下部は、ハウジング1の孔部16に挿通しており、この孔部16の内周面と軸状部21の外周面との間には、たとえば1〜3mmほどの隙間が形成されている。この隙間に存在する水は、軸状部21の外周面に沿って水を上昇させる力によって常時上方に汲み上げられる結果、孔部16の下方には漏れない。このことにより、ロータ2の回転時には、貯水部14に一定量の水を適切に貯留させておくことが可能である。もちろん、ロータ2の回転停止時には、ハウジング1内に存在する水を孔部16から液体流通路4に流れ込ませて排出することが可能である。
図1および図4に示すように、ハウジング1の底壁部11には、空気流入口15を形成する上向きに起立した複数の筒状部15aが設けられている。ロータ2の高速回転時において、空気流入口15から外部空気をハウジング1内に流入させれば、ハウジング1内においてロータ2の回転に伴う乱流を生じ難くし、ミストの発生動作を安定させることが可能である。
支持部材3は、台座部30と、この台座部30とは別体に形成された支柱部31とを有している。台座部30は、床面上または地面上に安定的に載置可能な形態に構成されている。支柱部31は、たとえばステンレスなとの金属製や合成樹脂製の丸パイプ材などを用いて構成されており、下端部が台座部30に支持されていることにより、台座部30からその上方に向けて延びている。この支柱部31の上端部31bは、ハウジング1の底壁部11に接着またはネジ止めなどの手段を用いて接続されており、このことによりハウジング1は支柱部31の上部に支持されている。
液体流通路4は、軟質のフレキシブルチューブ、あるいは比較的硬質のパイプ材、および管継手類などの複数の配管用部材を用いて構成されており、この液体流通路4の全体または略全体は、支持部材3の内部に配されている。この液体流通路4の下部は、液体供給口40に繋がった第1の流路4aと、液体排出口41に繋がった第2の流路4bとに分岐している。液体供給口40および液体排出口41は、ともに台座部30の側面に開口して設けられており、液体供給口40には、たとえば水道水供給用のホースや貯水タンク(いずれも図示略)が接続され、この液体供給口40から液体流通路4内に給水が可能である。第1および第2の流路4a,4bには、開閉弁V1,V2が設けられており、開閉弁V1を開状態とし、かつ開閉弁V2を閉状態とした場合には、液体流通路4からハウジング1内への給水がなされる。第1の流路4aには、オリフィス49が設けられており、ハウジング1内への供給水量が絞られて過多にならように構成されている。一方、前記とは反対に、開閉弁V1を閉状態とし、かつ開閉弁V2を開状態とした場合には、ハウジング1内の水を液体排出口41に導いて外部に排出することが可能である。
コントローラ5は、支持部材3の外部から操作可能な操作スイッチなどを有する操作部50や、電源回路51を備えており、操作部50においてなされた操作に対応して開閉弁V1,V2の開閉制御や、モータMの駆動制御を実行する。電源回路51は、外部から電力供給を受け、かつこれをモータMや開閉弁V1,V2の駆動に分配する機能を果たす。コントローラ5には、モータMの電気配線9の一端が接続されている。この電気配線9は、その上部側の一部分を除き支持部材3内に配されて保護されている。図2によく表われているように、電気配線9の上部側は、支柱部31の上部に形成された切り欠き部31aを通過するようにして支柱部31の外部に引き出され、かつこの引き出された部分は、ハウジング1の底壁部11に形成された貫通孔11aに通されてハウジング1よりも上方に達してモータMに接続されている。図3のA部拡大図に示すように、複数の衝突壁部12のうち、2つの衝突壁部12どうしの間には、これらを互いに繋ぐ壁部18が設けられていることにより、前記の2つの衝突壁部12どうしの間にはミスト噴出口13が形成されないように構成されており、貫通孔11aを上方に通過した電気配線9は、その部分を通り、ミストが直接当たらないようにされている。
次に、前記したミスト発生装置MGの作用について説明する。
まず、このミスト発生装置MGは、支持部材3の台座部30を床面上または地面上に載置した状態で使用することが可能であり、いわゆるスタンド方式のものとして、屋内や屋外の所望の位置に簡易に設置して使用することができる。たとえば、屋内に設置した場合にはミストを利用した加湿装置、あるいはミスト発生に伴うマイナスイオン発生装置として利用することができる。浴室に設置した場合にはミストシャワー浴やミストサウナ用途に用いることができる。さらに、屋外に設置した場合には、夏期などにおいて冷水ミストシャワーによるクーリング効果を得るのに利用することができる。ハウジング1の床面または地面からの高さは、支持部材3の上下高さ寸法により規定することができ、床面または地面からたとえば2〜2.5m程度の高さにして、歩行者などの頭上からミストシャワーが供給されるように設定するなど、任意の高さに規定することができる。好ましくは、支持部材3は、上下方向に伸縮性を有し、ハウジング1の高さを容易に変更できる構成とされる。
次いで、ミストを発生させる場合には、開閉弁V1を開状態とし、かつ開閉弁V2を閉状態として、ハウジング1内に給水を行なうとともに、モータMを駆動させてロータ2を回転させる。このことにより、既述したように、ハウジング1内の貯水部14に貯留された水は、ロータ2の軸状部21により汲み上げられてから回転板20の周囲に飛散して、複数の衝突壁部12に衝突してミスト化される。このようにして発生したミストは、複数のミスト噴出口13からハウジング1の周囲および斜め上方に向けて噴出し、その後に重力によって徐々に下降していく。したがって、ハウジング1の下方の広い空間領域に多くのミストを供給することができる。
一方、このミスト発生装置MGでは、ハウジング1の周囲に、ミスト噴出口13から噴出されるミストが直接当たる障害物はなんら設けられていない構成となっている。より具体的には、支持部材3は、ハウジング1の底壁部11をその下方側から支えており、この支持部材3に向けてミストが直接噴出されることはない。液体流通路4は、その全体がハウジング1の底壁部11よりも下方に配置されて支持部材3内に設けられているために、やはりこの液体流通路4にミストが直接噴出されることはない。さらに、モータMの電気配線9は、図3を参照して説明したように、ミスト噴出口13を避けた位置に配されているために、この電気配線9に向けてミストが直接噴出されることもない。本実施形態とは異なり、ハウジング1の周囲にミストが直接当たる障害物が存在する場合には、この障害物の表面に多くの水滴が発生し、これが下方に流れ落ちるといった不具合を生じるが、本実施形態では、そのような不具合を好適に回避することができる。
ミストの発生を停止する場合には、ロータ2の回転を停止させるが、これに伴って、開閉弁V1を閉状態とし、かつ開閉弁V2を開状態とする。このことにより、ハウジング1内に残留する水が液体排出口41から外部に排出され、ハウジング1内を衛生的な状態にすることができる。ミスト発生装置MGが、屋外に設置されている場合には、たとえば雨水がハウジング1内に進入する場合があるが、このような雨水についても、孔部16および液体流通路4を介して液体排出口41に導き、外部に適切に排出することが可能である。
液体流通路4は、既述したように、ハウジング1内への給水用流路とハウジング1内からの排水用流路とを兼用しているために、これら給水用流路と排水用流路とを個別に設ける場合と比較すると、その構成を簡素とし、製造コストを低減するのに好ましい。また、本実施形態とは異なり、液体流通路4とは別に給水用の配管を設けて、この配管の一部をハウジング1の一側方または上方からハウジング1内に引き込むようにした場合には、この配管に向けてミストが直接噴出される虞があるが、本実施形態では、そのような虞も無くすことができる。
図5および図6は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図5に示す実施形態においては、液体流通路4の上部に、分岐流路43が設けられており、この分岐流路43は、ハウジング1の底壁部11に設けられた貫通孔11bを通過し、この分岐流路43の先端部43aは、ハウジング1内に引き込まれている。このことにより、液体供給口40から液体流通路4内に流入した水を、分岐流路43を介してハウジング1内に供給することが可能である。好ましくは、分岐流路43の先端部43aおよびその近傍部分は、たとえば衝突壁部12に形成された切り欠き部(図示略)内に配置されるなどして、ミスト噴出口13を塞がないように設けられている(この点は、後述する図6の液体供給流路45も同様)。液体流通路4のうち、分岐流路43の分岐部分よりも上方には、孔部16に向けて水が直接流れることを阻止する逆止弁44が設けられており、ハウジング1内の水を排出する場合には、ハウジング1内から孔部16を通過した水が液体流通路4に流れ込むようにされている。
図6に示す実施形態においては、液体供給口40を有する液体流通路(液体供給路)45と、液体排出口41を有する液体流通路(液体排出路)46とが完全に独立して別個に設けられており、液体流通路45は、図5に示した実施形態の分岐流路43と同様に、貫通孔11bを通過して、その先端部45aがハウジング1内に引き込まれている。これに対し、液体流通路46は、孔部16と液体排出口41とを繋ぐ流路として構成されている。
これら図5および図6に示す実施形態においても、ハウジング1内への給排水を適切に行なうことができるとともに、ハウジング1の周囲に、液体供給用または排出用の流路が大きく嵩張った状態で配置されないようにして、ミスト噴出の妨げにならないようにすることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るミスト発生装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう支持部材は、上下高さ方向(略鉛直方向)に延びたものに限らず、たとえば上下斜め方向に延びたものでもよい。また、支持部材は、ハウジングをその下方側から支持する機能を発揮すればよく、その具体的な形状、寸法、材質なども問わない。床面上や地面上への設置を容易にする観点からすれば、台座部を備えた構成とすることが好ましいものの、やはりこれに限定されず、たとえば単なるポール状の部材(支持部材)によってハウジングを支持させた構成とすることもできる。
液体供給手段およびモータの電気配線については、支持部材の内部に配置することによって、これらの保護を図り、また全体のコンパクト化を図ることができる利点を有するが、これに代えて、あえて支持部材の外部に設けた構成とすることもできる。ミスト発生の停止時にハウジング内の液体を外部に排出するための手段については、これを設けることが好ましいものの、本発明では、そのような手段を設けない構成(たとえば、ハウジング1の底壁部11に孔部16を設けない構成)とすることもできる。
ロータとしては、上述の実施形態で示されたものに代えて、たとえば特許文献2の図1に示された構成と同様に、回転板の下部に、貫通孔を有するパイプ状の軸状部が突出して設けられたものを用いることもできる。また、微細なミストを多く発生させるには、ロータの周囲に、複数の衝突壁部を設けることが好ましいものの、やはりこれに限定されない。ロータを高速回転させて液体をロータの周囲に高速で飛散させるだけであっても、ミスト(この場合のミストは、粒子径が大きい粗ミスト)を発生させることが可能である。
前記実施形態のスカート部18は、電気配線9を隠蔽する役割を果たすが、スカート部とは異なる手段を利用して電気配線9を隠蔽または保護することもできる。図3に示したA部拡大図の構成では、電気配線9を壁部18の外面側に沿わせているが、壁部18を角筒状(平面断面視ロ状)またはその他の筒状に形成してその内部に電気配線9を通すなどし、外部から電気配線9が見えないように配索した構成とすることもできる。前記実施形態においては、ロータ2の停止後に開閉弁V1を閉、開閉弁V2を開に設定しているが、これに代えて、たとえば開閉弁V1を閉、開閉弁V2を開に設定した後にロータ2を停止させることもできる。
本発明に係るミスト発生装置では、ミスト化対象の液体として、非加熱の水に代えて、加熱された温水を利用することもできる。また、水以外の液体として、たとえば薬液を用いて、ミスト発生装置を薬剤散布装置として利用することもできる。ミスト発生装置の具体的な使用用途は問わない。

Claims (4)

  1. 周壁部に複数のミスト噴出口が設けられているハウジングと、
    このハウジング内に液体を供給可能な液体供給手段と、
    前記ハウジング内に収容されてモータにより回転され、かつ前記液体供給手段から前記ハウジング内に供給されてきた液体を遠心力によって周囲に飛散させてミスト化を図るためのロータと、
    を備えている、ミスト発生装置であって、
    上下高さ方向または上下斜め方向に延びた姿勢で所望の箇所に設置可能であり、かつ前記ハウジングの複数のミスト噴出口よりも下方の部分に上部が接続されて、前記ハウジングをその下方側から支持する支持部材を備えており、
    前記液体供給手段および前記モータの電気配線のそれぞれの全体または一部は、前記支持部材に沿って前記支持部材の内部または外部に設けられて前記複数のミスト噴出口よりも下方に配されており、
    前記モータは、前記ハウジングの上部に取り付けられ、前記モータの電気配線は、前記ハウジングの下方から前記ハウジングの周壁部のうちの前記複数のミスト噴出口が形成されていない箇所を通るようにして前記モータまで配索されていることを特徴とする、ミスト発生装置。
  2. 前記ハウジングの底壁部には、孔部が設けられており、
    この孔部から前記支持部材に沿って下方に向けて延びるように設けられて、下部に液体排出口を有しており、かつ前記ハウジング内に供給された液体を前記孔部から前記液体排出口まで導いて排出させる状態と、前記排出が阻止された状態とを切り換え可能とされた液体流通路を備えている、請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記液体流通路は、外部から液体供給を受けるための液体供給口をさらに有していることにより、前記液体供給手段を兼用しており、前記ロータを回転させるときには、前記液体供給口に供給された液体を前記孔部から前記ハウジング内に供給することが可能とされている、請求項2に記載のミスト発生装置。
  4. 前記支持部材は、床面上または地面上に設置するための台座部と、この台座部から上方に向けて起立する支柱部とを有しており、この支柱部の上部に前記ハウジングが支持され
    ている、請求項1ないし3のいずれかに記載のミスト発生装置
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