JP5345075B2 - ロッカアームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、揺動して内燃機関のバルブを駆動するロッカアームに関する。
ロッカアームの中には、従来例1(特許文献1)のロッカアームのように、ロッカシャフトに揺動可能に軸支され、バルブを押圧するラッシュアジャスタを備えるとともに、該ロッカシャフトから該ラッシュアジャスタにまでオイルを送るための油路穴を備えたものがある。
特開平6−193411号公報
このようなロッカアームは、油路穴を設ける関係上構造が複雑であるため、ロストワックス法等の鋳造による鋳物品にするのが一般的である。
しかし、鋳造による鋳物品は、製造コストが高くなり、また、強度を確保するため厚さを大きくとる必要から重量も大きくなってしまう。
また、更に、ロッカアームの中には、図7に示すロッカアーム本体90のように、基端部にロッカシャフト56に軸支されるための軸孔91を備え、長さ方向中間部に、カム54により駆動される入力部材に連結ピン58を介して連結される被連結部92を備え、先端部にバルブ53を押圧するラッシュアジャスタ93を備えたことにより、それら軸孔91と被連結部92とラッシュアジャスタ93とが一直線上に並んだものもある。そのロッカアーム本体90では、ロッカシャフト56からラッシュアジャスタ93にまでオイルを送るための油路穴94が、円弧状に被連結部92(連結ピン58)を迂回している。
しかし、このように油路穴94が被連結部92を円弧状に迂回している場合、油路穴94の全長が延びるとともに形状が複雑になることによって、油圧が伝わり難くなってしまい、それにより、ラッシュアジャスタ93の応答性が悪くなってしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ラッシュアジャスタと該ラッシュアジャスタにオイルを送るための油路穴とを備えたロッカアームを低コストで製造しかつ軽量化することを第1の目的とし、油路穴が被連結部(連結ピン)を円弧状に迂回することなく延びるようにすることを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、本発明のロッカアームの製造方法は、ロッカアーム本体と、該ロッカアーム本体に取り付けられてバルブを押圧するラッシュアジャスタとからなり、前記ロッカアーム本体に、前記ラッシュアジャスタを取り付けるラッシュアジャスタ取付孔と、ロッカシャフトを挿通する軸孔と、前記ロッカシャフトから前記ラッシュアジャスタにまでオイルを送るための油路穴とが形成されたロッカアームを製造する方法において、前記ロッカアーム本体は、前記油路穴を形成するための線状(勿論、太さを備えた線状であり、ここでは曲がった線状も含む。)に延びる厚肉部と、該厚肉部以外の一般部とを含み、該厚肉部は該一般部の所定厚さよりも厚いものであり、前記ロッカアーム本体を、次の[ア]〜[エ]により製造し、
[ア]ロッカアーム本体製造後の前記一般部の所定厚さよりも厚い金属板に前記厚肉部を残して、該金属板の前記一般部に対応する部位をプレス加工して前記所定厚さにまで減肉する。
[イ]前記厚肉部に線状(同上)に延びる前記油路穴を形成する。
[ウ]前記一般部をロッカアーム本体製造後の形状に曲げ加工する。
[エ]前記金属板に前記ラッシュアジャスタ取付孔と前記軸孔を形成する。
製造した前記ロッカアーム本体の前記ラッシュアジャスタ取付孔に前記ラッシュアジャスタを挿入して取り付けることを特徴とする。
上記[イ]の油路穴の形成方法としては、特に限定されないが、切削加工を例示できる。上記[ウ]の曲げ加工としては、特に限定されないが、プレス曲げ加工を例示できる。上記[エ]のラッシュアジャスタ取付孔と軸孔の形成方法としては、特に限定されないが、切削加工を例示できる。
また、上記第2の目的を達成するため、前記ロッカアーム本体は、上壁と、該上壁の両側縁から折曲して下方へ延びる2つの側壁とからなるように形成し、前記上壁の基端部から長さ方向中間部にかけて前記厚肉部及び前記油路穴を形成し、前記一般部の一部である前記上壁の先端部に前記ラッシュアジャスタ取付孔を形成し、前記一般部の一部である前記側壁の基端部に前記軸孔を形成し、前記一般部の一部である前記側壁の長さ方向中間部に、カムにより駆動される入力部材に連結ピンを介して連結される被連結部材を備えさせ、前記厚肉部及び前記油路穴は前記被連結部材を迂回する目的では曲がらない配置とすることが好ましい。厚肉部及び油路穴が被連結部材を円弧状に迂回することなく延びるようにすることができるからである。
また、前記厚肉部及び前記油路穴を曲げないで一直線状(太さを備えた一直線状)にすることが好ましい。板金加工をよりシンプルにするとともに、ラッシュアジャスタの応答性をより良くするためである。但し、これらを一直線状にしたときに、前記ラッシュアジャスタ取付孔を、前記一般部に該一般部の面方向と直交するように形成すると、前記ラッシュアジャスタのプランジャの中心軸線方向が前記バルブの中心軸線方向から大きくずれてしまう場合には、前記ラッシュアジャスタを前記ラッシュアジャスタ取付孔に取り付けるためのホルダを、前記ラッシュアジャスタ取付孔に挿入される取付部と前記プランジャが摺動可能に挿入される筒状部とが屈曲して繋がった形状に形成して、両中心軸線方向をほぼ一致させればよい。
本発明によれば、ラッシュアジャスタと該ラッシュアジャスタにオイルを送るための油路穴とを備えたロッカアームを、低コストで製造することができ、かつ軽量化することができる。
本発明の実施例1のロッカアーム及びその周辺部材を示す斜視図である。 同実施例1のロッカアーム及びその周辺部材を示す平面図である。 同実施例1のロッカアーム及びその周辺部材を示す側面断面図である。 (A)は同実施例1でロッカアーム本体を製造するのに用いる金属板の平面図、(α)は(A)のIV(α)−IV(α)断面図、(a)は(A)の正面図である。(B)は、プレスにより一般部の減肉を行った同金属板の平面図、(β)は(B)のIV(β)−IV(β)断面図、(b)は(B)の正面図である。 (C)は同金属板を曲げ加工したときの平面図、(c)は(C)の正面図である。(D)は同金属板に孔や凹部を形成したときの平面図、(d)は(D)の正面図である。(E)は製造したロッカアーム本体にラッシュアジャスタ等を取り付けたときの平面図、(e)は(E)の正面図である。 本発明の実施例2のロッカアーム及びその周辺部材を示す側面断面図である。 従来例2のロッカアームを示す側面図である。
図1〜図5に示す実施例1のロッカアーム1は、板金製のロッカアーム本体2と、ロッカアーム本体2に取り付けられたラッシュアジャスタ30とからなる。板金製のロッカアーム本体2は、上壁3と、上壁3の両側縁から折曲して下方へ延びる2つの側壁4,4とからなる。
上壁3は、基端部から長さ方向中間部にかけて幅が相対的に狭く、長さ方向中間部と先端部との間で幅が増加することにより、先端部で幅が相対的に広くなっている。本実施例では、上壁3は、長さ方向中間部の一箇所において上下方向に10〜30度屈曲しており、その屈曲部5より先端部側3aに対して、その屈曲部5より基端部側3bが基端ほど低く傾斜している。
側壁4,4は、上壁3の幅に伴い、基端部から長さ方向中間部にかけて側壁間距離が小さく、長さ方向中間部と先端部との間で側壁間距離が増加することにより、先端部で側壁間距離が大きくなっている。また、側壁4,4の先端部は上壁3の先端部より短くなっており、その短くなった分だけ上壁3の先端部が側壁4,4の先端部よりも先方へ突出している。
側壁4,4の基端部には軸孔17,17が貫設され、この軸孔17,17にロッカシャフト56が挿通されることにより、ロッカアーム1は揺動可能に軸支される。すなわち、本実施例のロッカアーム1はスイングアームである。
側壁4,4の長さ方向中間部には被連結部材取付孔18,18が貫設され、この取付孔18,18に筒状の被連結部材50が取り付けられる。被連結部材50は、後述する可変動弁機構を成立させるためのものである。
上壁3の幅が広くなった先端部には、上壁3の面方向とは直交するラッシュアジャスタ取付孔13が貫設され、この取付孔13に後述する円柱状のラッシュアジャスタ30が取り付けられる。従って、上壁3の先端部に対しラッシュアジャスタ30の長さ方向は直交する。本実施例では、ラッシュアジャスタ30の下端でバルブ53を押圧するようにしている。
上壁3の下面の幅方向中央部には、基端部から長さ方向中間部(先端部の近傍まで)にかけて線状に延びる、所定幅の厚肉部8が一体形成されている。この厚肉部8には、ラッシュアジャスタ30にまでオイルを送るための線状に延びる油路穴9が形成されている。前述した上壁3の屈曲部5は、厚肉部8及び油路穴9の中間部にもかかっているため、厚肉部8及び油路穴9も屈曲部5で同様に上下方向に10〜30度屈曲している。但し、厚肉部8及び油路穴9は被連結部材50を迂回する目的では曲がらない配置となっており、前記10〜30度の屈曲は後述する目的で付与されている。
ここで、ロッカアーム本体2の厚さについて説明すると、厚肉部8の厚さは、例えば4.5mm(4〜6mmの範囲で変更してもよい。)であり、厚肉部8以外の一般部11(すなわち上壁3の基端部から長さ方向中間部にかけての厚肉部8の両隣部と、上壁3の先端部と、側壁4,4)の所定厚さは、例えば3.2mm(2.8〜3.6mmの範囲で変更してもよく、同範囲内で部位により変化していてもよい。)である。従って、厚肉部8はその両側の一般部11に対して下方へ例えば1.3mm突出している。また、厚肉部8の幅は例えば4〜6mmである。
前記ラッシュアジャスタ30は、(本実施例ではボディを兼ねた)筒状のホルダ31と、ホルダ31に摺動可能に挿入されたプランジャ36と、プランジャ36がホルダ31の内部に退入した際に圧力が上昇する高圧油室37と、該高圧油室37に逆止弁38を介して連通し得る低圧油室32と、プランジャ36をホルダ31の外部に進出させるスプリング(図示略)とを含み構成されている。そして、プランジャ36が退入した際には、高圧油室37のオイルが、プランジャ36とホルダ31と間のクリアランスを経て低圧油室32へリークし、プランジャ36が進出した際には、低圧油室32のオイルが、逆止弁38を経て高圧油室37へ流入する仕組みになっている。ホルダ31が上壁3の先端部のラッシュアジャスタ取付孔13に挿入されることにより、ラッシュアジャスタ30はロッカアーム本体2に取り付けられており、プランジャ36の先端はバルブ53に当接している。このラッシュアジャスタ30の取付角度は、プランジャ36の中心軸線方向が(ロッカアーム本体2の揺動とともに多少揺動するが)、バルブ53の中心軸線方向とほぼ一致するような角度である。
前記可変動弁機構は、カムシャフト51に並べて形成された駆動用カム54及び丸カム55(又は低リフト用カム)と、ロッカシャフト56にロッカアーム1と並べて揺動可能に軸支された、可変動弁機構の入力部材としての入力アーム52と、入力アーム52に回転可能に軸着されて駆動用カム54に押圧されるローラ57と、入力アーム52に摺動可能に挿通された連結ピン58と、ロッカアーム1の被連結部材50に挿通された連結ピン59と、ロッカアーム1の上壁3に取着されて丸カム55に摺接する摺接部材40とを含む。ピン駆動機構(図示略)により駆動されて摺動する連結ピン58又は59が、入力アーム52とロッカアーム1とにまたがるときに、駆動用カム54により入力アーム52とともにロッカアーム1が揺動し、またがらないときに、ロッカアーム1は揺動しないで丸カム55により無用な動きが規制される(低リフト用カムのときは低リフトする。)。つまり、ロッカアーム1は可変動弁機構の出力アームとして機能する。
以上に示したロッカアーム本体2を板金により製造する際の手順を、次の[ア]〜[エ]に説明する。なお、以下では、金属板10の板面方向のうちロッカアーム本体2の基端・先端方向に対応する方向を基先方向といい、基先方向に直交する方向を左右方向という。また、板面の法線方向を上下方向という。
[ア]金属板の減肉
図4(A)(α)(a)に示すように、ロッカアーム本体製造後の一般部11の所定厚さ(例えば、3.2mm)よりも厚い金属板10(例えば、厚さ4.5mm)を用意する。そして、図4(B)(β)(b)に示すように、金属板10の左右方向中間部に油路穴9を形成するための基先方向に延びる厚肉部8を残して、該金属板(10)の前記一般部11に対応する部位11a,11b,11cをプレス加工し、前記所定厚さ(3.2mm)にまで減肉する(左右方向及び基先方向には延びる)。一般部11に対応する部位には、上壁3の基端部から長さ方向中間部にかけての厚肉部8の両隣部に対応する上壁基端部乃至中間部形成部位11a,11aと、上壁3の先端部に対応する上壁先端部形成部位11bと、側壁4,4に対応する側壁形成部位11c,11cとが含まれる。
なお、製造後の厚肉部8よりも厚い金属板10を用い、一般部11に対応する部位をプレス加工するだけでなく、厚肉部8も僅かにプレス加工してもよい。
また、上記減肉のプレス加工と同時に又はその後のプレス加工により、金属板10の周縁部をロッカアーム本体2の製造後の形状が得られるようにトリミング加工する。
[イ]油路穴の形成
そして、残した厚肉部8に、基先方向に延びて基先方向に貫通する油路穴9を、切削加工等により形成する。油路穴9の直径は、例えば1.5〜2.5mmとする。
[ウ]金属板の曲げ加工
次に、図5(C)(c)に示すように、プレス曲げ加工により、上壁基端部乃至中間部形成部位11a,11a及び上壁先端部形成部位11bと側壁形成部位11c,11cとの境界部を、側壁形成部位11c,11cが垂下するように折り曲げて、側壁4,4を形成するとともに、上壁基端部乃至中間部形成部位11a,11aと厚肉部8(油路穴9を含む)の長さ方向中間部を上下方向に屈曲させて屈曲部5のある上壁3を形成し、もって金属板10をロッカアーム本体製造後の形状に整える。
[エ]所定部位の形成
次に、図5(D)(d)に示すように、上壁3の前端部に、ラッシュアジャスタ取付孔13を、油路穴9と連通するように切削加工等により形成する。また、上壁3の長さ方向中間部の上面に、摺接部材40を取り付けるための摺接部材取付凹部14を切削加工等により凹設する。また、側壁4,4に、軸孔17,17と被連結部材取付孔18,18とを切削加工等により貫設する。また、厚肉部8に、ロッカシャフト56内の油穴60と油路穴9とを繋ぐための連通孔26を切削加工等により貫設する。
こうして製造されたロッカアーム本体2に対し、図5(E)(e)に示すように、ラッシュアジャスタ取付孔13にラッシュアジャスタ30を取り付ける。また、摺接部材取付凹部14に摺接部材40を取り付ける。また、被連結部材取付孔18,18に被連結部材50を取り付ける。これにより、被連結部材50が厚肉部8及び油路穴9と立体交差する。また、油路穴9の後端の開口部に閉塞部材27を取り付ける。以上により、ロッカアーム1を完成させる。
実施例1によれば、厚肉部8及び油路穴9を備えた(よって単純形状とはいえない)ロッカアーム本体2を、鋳造によらず、板金のプレス加工等により製造するため、製造コストを低く抑えることができる。また、油路穴9を形成するのに必要な部位は厚肉部8とするが、厚肉部8以外の一般部11はプレス加工による加工硬化により厚さを鋳造の場合よりも小さくできることから、ロッカアーム本体2を軽量化することもできる。また、厚肉部8及び油路穴9は被連結部材50を迂回する目的では曲がらない配置としており、特に油路穴9が被連結部材50を(従来例2のように)円弧状に迂回してはいないので、該迂回によるラッシュアジャスタ30の応答性の悪化が発生することはない。
なお、本実施例では、上壁3が上下方向に10〜30度屈曲し、屈曲部5より基端部側3bが基端ほど低く傾斜しているが、その目的は、動弁機構の各部品の配置の関係で軸孔17を側壁4,4の低いところに設けるので、ここに上壁3を接近させて、油穴60と連通孔26を連通させるためである。油路穴9が10〜30度屈曲するくらいでは、ラッシュアジャスタ30の応答性はほとんど悪化しない。これに対し、同配置の関係で軸孔17を側壁4,4の高いところに設けることができる場合には、上壁3を上下方向に屈曲させないようにすること(基端部側3bは傾斜しない)、従ってロッカアーム本体2の製造において、厚肉部8及び油路穴9を含む上壁3を上下方向に曲げないようにすることができる。この場合は、厚肉部8及び油路穴9の屈曲しない一直線化が可能になるので、板金加工のさらなるシンプル化が可能になるとともに、ラッシュアジャスタの応答性をより良くすることができる。
図6に示す実施例2のロッカアーム1は、実施例1の最後で述べた上壁3を上下方向に屈曲させないための、別の態様である。この実施例2でも、動弁機構の各部品の配置の関係で軸孔17を側壁4,4の低いところに設けるため、上壁3の基端部側3bを基端ほど低く傾斜させているが、上壁3は上下方向に屈曲させておらず、従って先端部側3aは基端部側3bの延長上にある。つまり、ロッカアーム本体の製造において、厚肉部8及び油路穴9を含む上壁3を上下方向に曲げない点が実施例1の製造方法とは相違する。
しかし、こうすると、上壁3の先端部に上壁3の面方向とは直交するラッシュアジャスタ取付孔13を貫設したときに、ラッシュアジャスタ30の取付角度が実施例1とは変わってしまい、プランジャ36の中心軸線方向がバルブ53の中心軸線方向から大きくずれてしまう。そこで、実施例2では、ラッシュアジャスタ30のホルダ31を、ラッシュアジャスタ取付孔13に挿入される取付部31aとプランジャ36が摺動可能に挿入される筒状部31bとが屈曲して繋がった形状とすることにより、プランジャ36の中心軸線方向がバルブ53の中心軸線方向とほぼ一致するようにしている。
実施例2によっても、実施例1の最後で述べたように、厚肉部8及び油路穴9も屈曲しないので、板金加工のさらなるシンプル化が可能になるとともに、油路穴9の一直線化が可能になり、ラッシュアジャスタの応答性をより良くすることができる。
なお、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
1 ロッカアーム
2 ロッカアーム本体
3 上壁
3a 先端部側
3b 基端部側
4 側壁
5 屈曲部
8 厚肉部
9 油路穴
10 金属板
11 一般部
13 ラッシュアジャスタ取付孔
14 摺接部材取付凹部
17 軸孔
18 被連結部材取付孔
26 連通孔
27 閉塞部材
30 ラッシュアジャスタ
31 ホルダ
31a 取付部
31b 筒状部
32 低圧油室
36 プランジャ
37 高圧油室
38 逆止弁
40 摺接部材
50 被連結部材
51 カムシャフト
52 入力アーム
53 バルブ
54 駆動用カム
55 丸カム
56 ロッカシャフト
57 ローラ
58 連結ピン
59 連結ピン
60 油穴
69 ロッカアーム

Claims (4)

  1. ロッカアーム本体(2)と、該ロッカアーム本体(2)に取り付けられてバルブ(53)を押圧するラッシュアジャスタ(30)とからなり、前記ロッカアーム本体(2)に、前記ラッシュアジャスタ(30)を取り付けるラッシュアジャスタ取付孔(13)と、ロッカシャフト(56)を挿通する軸孔(17)と、前記ロッカシャフト(56)から前記ラッシュアジャスタ(30)にまでオイルを送るための油路穴(9)とが形成されたロッカアーム(1)を製造する方法において、
    前記ロッカアーム本体(2)は、前記油路穴(9)を形成するための線状に延びる厚肉部(8)と、該厚肉部(8)以外の一般部(11)とを含み、該厚肉部(8)は該一般部(11)の所定厚さよりも厚いものであり、
    前記ロッカアーム本体(2)を、次の[ア]〜[エ]により製造し、
    [ア]ロッカアーム本体製造後の前記一般部(11)の所定厚さよりも厚い金属板(10)に前記厚肉部(8)を残して、該金属板(10)の前記一般部(11)に対応する部位をプレス加工して前記所定厚さにまで減肉する。
    [イ]前記厚肉部(8)に線状に延びる前記油路穴(9)を形成する。
    [ウ]前記一般部(11)をロッカアーム本体製造後の形状に曲げ加工する。
    [エ]前記金属板(10)に前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)と前記軸孔(17)を形成する。
    製造した前記ロッカアーム本体(2)の前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)に前記ラッシュアジャスタ(30)を挿入して取り付けることを特徴とするロッカアームの製造方法。
  2. 前記ロッカアーム本体(2)は、上壁(3)と、該上壁(3)の両側縁から折曲して下方へ延びる2つの側壁(4,4)とからなるように形成し、
    前記上壁(3)の基端部から長さ方向中間部にかけて前記厚肉部(8)及び前記油路穴(9)を形成し、
    前記一般部(11)の一部である前記上壁(3)の先端部に前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)を形成し、
    前記一般部(11)の一部である前記側壁(4,4)の基端部に前記軸孔(17)を形成し、
    前記一般部(11)の一部である前記側壁(4,4)の長さ方向中間部に、カム(54)により駆動される入力部材(52)に連結ピン(58)を介して連結される被連結部材(50)を備えさせ、
    前記厚肉部(8)及び前記油路穴(9)は前記被連結部材(50)を迂回する目的では曲がらない配置とする請求項1記載のロッカアームの製造方法。
  3. 前記厚肉部(8)及び前記油路穴(9)を曲げないで一直線状にする請求項1又は2記載のロッカアームの製造方法。
  4. 前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)を、前記一般部(11)に該一般部(11)の面方向と直交するように形成し、
    前記ラッシュアジャスタ(30)を前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)に取り付けるためのホルダ(31)を、前記ラッシュアジャスタ取付孔(13)に挿入される取付部(31a)と前記ラッシュアジャスタ(30)のプランジャ(36)が摺動可能に挿入される筒状部(31b)とが屈曲して繋がった形状に形成した請求項3記載のロッカアームの製造方法。
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