JP5343709B2 - シート分岐装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート分岐装置及び画像形成装置関する。
複写機やプリンタには異なるサイズの用紙に印刷した後、大きさ毎に仕分けすることが行われている。
例えば、特許文献1、2に開示されているように偏向爪を用いて記録紙の進入方向を切り換える方式が多く用いられている。
また、特許文献3に開示されているように空気の吸引および吹き付け作用で記録紙の搬送方向を切り換える方法が用いられている。
具体的には、特許文献1には、垂直搬送手段によって搬送される画像形成済みのシートは、偏向爪で偏向され、ビンの底面を構成するトレイの下面に接触してビンに進入するが、偏向爪とビン入口の間には、偏向爪によって方向付けられた進入経路をほぼそのまま維持するようにシートを支持して案内するガイド部材が設けられている点。トレイの下面には下方へ突出し、シート進入方向へ延びるシート案内リブが設けられている点。ガイド部材及びシート案内リブによってシートの進入速度の減衰が抑制される点が開示されている。
特許文献2には、用紙を所定方向に排出する排紙ローラと、排紙スタッカとを備えた排紙装置において、排紙スタッカと鉛直方向に重なる位置に配される第2の排紙スタッカと、所定幅以上の用紙を第2の排紙スタッカに案内する一対の案内部材とを設ける点が開示されている。
特許文献3には、記録紙を搬送路が複数に分割され、記録紙の搬送先を決めるシート分岐装置において、搬送路が複数に分割される記録紙の分岐部に設けられた一対のガイド板と、その一対のガイド板に設けられた空気給排口と、その空気給排口と直接または間接的に接続され、搬送される記録紙に対し吸引作用または吹付け作用を付与する空気給排手段とを有し、空気給排口からの給排気によって記録紙が進行する搬送路を決定する点が開示されている。
特許文献1に開示されたように、搬送経路の切換手段として偏向爪のような分岐爪に類する部材の構成を用いた場合、インクジェット方式の画像形成装置においては、記録紙上に形成された画像が偏向爪で擦れて傷ついてしまうおそれがある。
また、特許文献3に開示されたような、記録紙に対して吸引作用と吹き付け作用を付与して記録紙の搬送方向の切り換えを行う方式では、用紙に接触することなく分岐することが可能である。しかし、吸引および吹き付け作用によって記録紙が不安定になると、上流側(記録位置)における用紙にも影響(ばたつき)が及ぶため、上流側へのばたつきを避けるためには、記録紙の後端側や先端側を対になる搬送ローラなどで挟み込む必要がある。よって、インクジェット方式の画像形成装置においては印字直後にインクが乾燥していないことが多いことから、この方式を採用した場合、記録後の用紙をローラで挟み込んだときにインクが搬送ローラに転写してしまい、これがさらに記録紙へ再転写してしまうことで記録紙を汚す原因となってしまう。さらに記録紙が分岐される搬送経路の方向によっては印字面がガイド板に接触することもあり、これも記録紙の汚れや画像の擦れなどの問題が顕著になってしまう。これらの理由によりインクジェット方式の画像形成装置においては適さない手段といえる。
そこで、本発明の目的は、シートに傷を付けたり、シートの印刷面を汚したりすることがないシート分岐装置及び画像形成装置提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、多数の吸引孔が形成され水平部と水平部の副走査方向下流側に配置された下り傾斜部とを有するラテンと、該プラテン上に負圧を発生させてシートを吸引する吸引手段と、前記プラテンに形成された搬送ローラ用の開口部から前記シートと接触して回転する搬送ローラで前記シートを副走査方向に搬送する搬送手段と、前記プラテンの下り傾斜部の途中に配置され多数の吸引孔が形成され水平部と下り傾斜部とを有する分岐搬送経路と、前記分岐搬送経路上に負圧を発生させて前記シートを吸引する他の吸引手段と、前記分岐搬送経路に形成された他の搬送ローラ用の開口部から前記シートと接触して回転する他の搬送ローラで前記シートを副走査方向に搬送する他の搬送手段と、を備え、前記プラテンの多数の吸引孔の一部が、前記下り傾斜部であって主走査方向の寸法が一定値より大きなシートのみが遮蔽可能な主走査方向の外側に設けられ、前記シートの主走査方向の寸法が異なることにより遮蔽される吸引孔の数が変わることによる負圧の変化で前記シートに働く単位面積あたりの吸引量の変化を利用して、主走査方向の寸法が一定値より大きいシートは前記吸引手段で吸引されたまま前記プラテンの下り傾斜部側に搬送され、主走査方向の寸法が一定値以下のシートは前記吸引手段の吸引力に打ち勝って前記分岐搬送路に到達して前記他の吸引手段で吸引されると共に前記他の搬送手段で搬送されるようにしたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記プラテンの下流に設けられ、一定の曲率を有し、前記主走査方向の寸法が一定値以下のシートを前記吸引手段から分離させるガイド板と、前記ガイド板に設けられ、分離されるシートの主走査方向の寸法に合わせた分離補助を担う突起と、を備えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記プラテンの水平部において前記シートに向けて主走査方向にインクを吐出して印刷を行う印刷手段と、請求項1または2記載のシート分岐装置と、を備えた画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、シートの印字面が物に接触することなく搬送され、また分岐爪を用いて分岐したり、インクの乾燥時間を考慮した搬送経路を必要としたりすることなく、印刷位置から分岐経路をもつ排紙口までの距離を縮めることができ、乾燥前インクによる再転写や印字面を擦ることにより記録紙が汚れることがなくなるので、シートに傷を付けたり、シートの印刷面を汚したりすることがないシート分岐装置及び画像形成装置提供を実現することができる。
図3に示したインクジェット記録装置に用いられる、本発明に係るシート分岐装置の構造図の一例である。 図3に示したインクジェット記録装置のブロック図の一例である。 本発明に係るシート分岐装置を用いた画像形成装置としてのインクジェット記録装置の外観斜視図である。 図1に示したシート分岐装置に用いられるプラテンの平面図の一例である。 図1に示した記録紙と分離補助部材との位置関係を説明するための説明図である。 図1に示したシート分岐装置の分岐部付近の拡大断面図である。 図1に示したシート分岐装置の記録紙の排出のフローチャートの一例である。 図1に示した記録紙と他の分離補助部材との位置関係を説明するための説明図である。
本発明の一実施の形態について述べる。
図3は、本発明に係るシート分岐装置を用いた画像形成装置としてのインクジェット記録装置の外観斜視図である。
図3に示すインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1と、記録装置本体1を支持する支持台2とを備えている。
記録装置本体1の内部には、図示しない両側板にガイドロッド3及びガイドレール4が掛け渡され、これらのガイドロッド3及びガイドレール4にキャリッジ5が矢示A方向に摺動可能に保持されている。
キャリッジ5は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドが搭載されている。
各記録ヘッドには、各記録ヘッドにインクを供給するサブタンク(図示せず。)が一体的に備えられている。
キャリッジ5を移動走査する主走査機構は、主走査方向(矢印A方向)の一方側に配置される駆動モータ11と、駆動モータ11によって回転駆動される駆動プーリ12と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ13と、駆動プーリ12と従動プーリ13との間に掛け回されたベルト部材14とを備えている。
なお、従動プーリ13は、図示しないテンションスプリングによって外方(駆動プーリ12に対して離れる方向)にテンションが架けられている。
ベルト部材14は、キャリッジ5の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向にキャリッジ5を牽引する。
また、キャリッジ5の主走査方向に沿ってキャリッジ5の主走査位置を検知するためのエンコーダシート(図示せず)が配置され、キャリッジ5に設けたエンコーダセンサ(図示せず)によってエンコーダシートが読取られる。
このキャリッジ5における主走査領域のうち、記録領域では、用紙10が図示しない紙送り機構によってキャリッジ5の主走査方向と直交する方向(副走査方向:矢示B方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッド5の維持回復を行う維持回復機構8が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外又は、主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッド5のサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ9が記録装置本体1に対して着脱自在に装着される。
このインクジェット記録装置1は、図示しない給紙手段より幅方向のサイズが異なる複数サイズの用紙10を搬送することが可能であり、給紙手段から搬送された用紙10は、装置後方から前方に向けて、図示しない搬送手段により記録領域へ搬送される。そして、キャリッジ5を主走査方向に移動し、用紙8を間欠的に送りながら、記録ヘッド5を画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙10上に所要の画像が形成される。さらに、画像形成後の用紙10は、下り傾斜部としての第1ガイド板104を通過した後、分離補助部材105により幅方向のサイズに応じて第1排紙ガイド板107または第2排紙ガイド板111のいずれかに案内され排出される。
図2は、図3に示したインクジェット記録装置のブロック図の一例である。
20は、インクジェット記録装置を統括制御するCPU(central processing unit)であり、例えば、マイクロプロセッサが挙げられる。
21は、画像データ、操作データ、処理データ等を一時的に格納するRAM(random access memory)であり、例えば、フラッシュメモリが挙げられる。
22は、制御プログラムを格納するROM(read only memory)であり、例えばマスクROMが挙げられる。
23は、ユーザが操作するための操作部であり、操作キー、オンオフスイッチ、テンキー、表示パネル等が挙げられる。
24は、外部からの制御信号を入力したり、記録状態を外部へ出力したりするためのI/O(in put /out put)ポートであり、例えばUSB(universal serial bus)規格のコネクタが挙げられる。
113aは、第1吸引ファン113を回転駆動するための第1吸引ファン駆動用モータであり、114aは、第2吸引ファン114を回転駆動するための第2吸引ファン駆動用モータであり、例えば、いずれもDC(direct current)軸流ファン、もしくはAC(alternating current)軸流ファンが挙げられる。
103aは、搬送ローラ及び第1搬送ローラを回転駆動するための第1搬送ローラ駆動用モータであり、110aは、第2搬送ローラを回転駆動するための第2搬送ローラ駆動用モータであり、例えば、いずれもDCモータ、DCブラシレスモータが挙げられる。
5aは、記録ヘッド5を主走査方向に移動させるためのモータであり、例えば、ステッピングモータが挙げられる。
センサS1、S2は、記録紙101の通過を検出するためのセンサであり、例えば、透過型フォトインタラプタが挙げられる。
次に図3に示したインクジェット記録装置に用いられるシート分岐装置について述べる。
図1は、図3に示したインクジェット記録装置に用いられる、本発明に係るシート分岐装置の構造図の一例である。図1は、記録ヘッド5付近から排紙トレイまでの断面を示している。
図4は、図1に示したシート分岐装置に用いられるプラテンの平面図の一例である。
図1において、記録ヘッド5に対向する位置にプラテン102が配置されている。
プラテン102は、多数の吸引孔が形成され水平部と下り傾斜部とを有するフォーク断面形状を有しており、図4に示すような吸引穴が多数設けられている。
プラテン102の裏側(図の下方)には、壁で覆われた気室115と、気室115内の空気を排出する第1吸引ファン113とが設けられている。
シートとしての記録紙101がプラテン102の水平部上にあるとき、第1吸引ファン113から発生する負圧によって、記録紙101の全幅において吸引作用が働く。この吸引作用により、第1吸引ファン113が吸気する側に動作すると、第1気室115内に負圧が発生し、このプラテン102に設けた吸引穴121より記録紙101に対して吸引が行われる。
記録紙101が吸引された状態で、記録ヘッド5からインクが塗布され図1におけるインクジェット記録装置の記録紙101の上面に画像が記録される。
記録紙101は、記録ヘッド5を通過するまでは、図示しない搬送手段(記録ヘッド5より上流側に設けられている)により挟持搬送される。
記録ヘッド5を通過すると、記録紙101は、プラテン102側に吸引されることで、プラテン102で形成される搬送経路中に配置された搬送ローラ103(駆動ローラ)に押しつけられる。
よって、記録紙101は、第1吸引ファン113によって発生する吸引力と搬送ローラ103の摩擦とによる搬送力で下流の搬送経路へと搬送されるので、印字面(上面)に接触する従動コロなどの部材を設けることなく搬送力を付加されて搬送が行われる。
なお、搬送ローラ103の代わりに搬送ベルトを用いて記録紙101を搬送ベルトに静電吸着させて搬送する手段を用いてもよい。
画像形成後の下流の搬送経路は、プラテン102から続いて形成される第1ガイド板104および第1排紙ガイド板107で構成される第1排紙経路と、プラテン102から離間して形成される第2ガイド板109と、第2排紙ガイド板111とで構成される。第2ガイド板(水平部)109、第2排紙ガイド板111(傾斜部)、及び第2排紙トレイ112(傾斜部)で分岐搬送経路が構成されている。第2ガイド板109と第2排紙ガイド板111との接合部は図では鈍角となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、湾曲していてもよい。
第1ガイド板104は、図1、6に示すように、プラテン102と一体、あるいは連続したガイド板として構成されていて、ある曲率ρをもって形成されている。この曲率ρは、記録紙101の主走査方向の寸法が一定値以下の場合における、記録紙101のコシの強さ(剛性)によってガイド板104から記録紙101が曲率分離できる形状となるべく値に設定されている。
また、第1ガイド板104は、図6に示すように、第2排紙経路を通る記録紙の最大寸法幅の幅を有し、第1ガイド板104の面から突出する分離補助部材105が形成されている。
図6は、図1に示したシート分岐装置の分岐部付近の拡大断面図である。
また、図5に示すように、分離補助部材105とガイド板109との位置関係は、分離補助部材105の上面部と、ガイド板109の上面部との間の鉛直方向の高低差をHとし、分離補助部材105の下流側端部とガイド板109の上流側端部との間の水平方向の距離をLとしたとき、吸引力から分離されて分岐搬送経路を経て第2排紙口へ搬送される狭幅の記録紙と、吸引力から分離されずに第1の排紙口へ搬送される広幅の記録紙とが、それぞれ途中で引っ掛からずに通過することができるようにHとLとの値を設定している。
さらに分離補助部材105は、第1ガイド面104の下り傾斜部(湾曲部)に形成されている。つまり、第1ガイド面104の水平部分から湾曲部に移ることにより、記録紙101のコシの強さにより水平方向へ戻ろうとする力が働くので、分離補助部材105での記録紙101の分離性が容易になるのである。
分離補助部材105は、狭幅の記録紙101ガイド板107から分離させるために作用する部材であるが、広幅の記録紙101に対しては単なる通過するときの障害物に過ぎない。
そこで、分離補助部材105の材質としては、記録紙101の搬送を阻害しない程度に摩擦係数が小さい材料を選択することが好ましい。例えばPOM(polyacetal resin:ポリアセタール樹脂)材であり、またテフロン(登録商標)加工などを施した別の部材でもよい。さらに搬送面となる下流側の角の部分は、図5の400に示すように記録紙101の非印字面に傷やスジ状の跡が付かないように丸める加工を施した形状にするとよい。
第1ガイド板104には、プラテン102と同様に多数の吸引穴が形成されており、搬送ローラ103における記録紙101の搬送と同様に、第1搬送ローラ106に記録紙101を吸着させて第1排紙ガイド107へ向けて搬送する。
一方、分離補助部材105には、吸引穴は設けられておらず、気室115からの負圧の影響を受けることがない。
第2のガイド板109には、プラテン102と同様に多数の吸引穴、気室116、ファン114、及び第2搬送ローラ110(駆動ローラ)が設けられている。
記録紙101が第2のガイド板109に到達すると、記録紙101が吸引穴にひきつけられ、上記と同様に第2搬送ローラ110に記録紙101を吸着させて第2排紙トレイ112へ向けて搬送される。
なお、第2ガイド板109は、図1のAの領域には、吸引穴が形成されていない。よって、領域Aから下流に向けては、第2ガイド板109および第2排紙トレイ112の傾斜面に沿って、自重で記録紙が落下(自由滑落)する構成になっている。
また、図5に示すように、第2のガイド板109の上流端には、下方へ傾斜する傾斜面401が形成されている。この傾斜面401は、第1のガイド板104から分離補助部材105によって分離された記録紙101の先端をすくいあげる作用をなす。この作用により記録紙101の先端がより確実に第2のガイド板109に着地できる。
以上の構成により、第1排紙経路にはA0縦(長辺が副走査方向に平行になる。)、A1横(長辺が主走査方向に平行になる)、A1縦、A2横、A2縦、A3横に相当、またはこれらに準ずるサイズの主走査方向の寸法をもつ広幅の記録紙101が搬送されるようになっており、第2排紙経路にはA3縦、A4横、A4縦に相当、またはこれらに準ずるサイズの主走査方向の寸法をもつ狭幅の記録紙101が搬送される。
次に、記録紙の第1排紙経路および第2排紙経路への排出のフローについて図7を用いて説明する。
図7は、図1に示したシート分岐装置の記録紙の排出のフローチャートの一例である。
CPU20(図2参照)は、操作部23の操作もしくはI/O(24)を介して外部からのプリント指示情報を受け取ると(S501)、第2吸引ファン114を停止させたまま、第1吸引ファン113(図1参照)を作動させると共に、第1搬送ローラ駆動用モータ103aを駆動させる(S502)。
記録紙101は、プラテン102に吸着されながら搬送ローラ103で搬送される際に上面に画像や文字が記録される(S503)。
画像や文字が記録された記録紙101は、プラテン102に吸着されながらさらに搬送ローラ103で下流側(図1の右側)に搬送される。
CPU20は、記録紙サイズが広幅か否かを判断する(S504)。
a)CPU20が、記録紙101は広幅サイズ(分離補助部材より長い)であると判断した場合(S504/Y)、記録紙101は、第1排紙経路(第1排紙ガイド板107から第1排紙トレイ108側の経路)に排紙される。
この場合の記録紙101は、第1ガイド板104で分離されない主走査方向の寸法をもつ広幅の記録紙であり、分離補助部材105の外側にも多数の吸引穴が形成されているため、曲率分離をしないでガイド板104側に吸引されながら第1版層ローラ106で搬送され第1排紙経路へ案内される。
具体的には、CPU20は、センサS1がONであるか否かを判断し(S505)、センサS1がONでない場合(S505/N)は待機し、センサS1がOFFであるか否かを判断する(S506)。
CPU20は、センサS1がOFF(記録紙101がセンサS1を通過)でない場合(S506/N)には待機し、センサS1がOFFになったと判断すると(S506/Y)、第1吸引ファン113及び第1搬送ローラ駆動用モータ103aを停止させる(S507)。
その後、記録紙101は、第1ガイド板104および第1排紙ガイド板107の傾斜により自重で落下し(自由滑落)、第1排紙トレイ108にスタックされ終了する。
このように、第2吸引ファン114は動作をしないので、余分な電力消費を抑えることができる。
すなわち、第1排紙ガイド板107へ向かった広幅の記録紙101は、分離補助部材105上を通過していくとき分離補助部材105上を通った範囲は一時的にガイド板から分離されるが、分離補助部材105上を通過しない両端の範囲では吸引作用が働くことで、完全に分離されて第2排紙経路へ進入することはなく、第1ガイド板104に吸引されたまま第1排紙ガイド板107へ搬送される。
さらに、第1排紙ガイド板107は、吸引作用が働かないようにオリフィス孔を設けていないガイド板となっているため、広幅の記録紙101は第1搬送ローラ106を通過後、搬送方向先端側より徐々に吸引力から解放されていくことで、斜め下方に配置された第1排紙トレイ108向かって自重で滑り落ち(自由滑落)て、排紙される。
b)記録紙101が広幅でない場合
CPU20は、S504にて記録紙が広幅サイズでない(分離補助部材より短い)と判断した場合(S504/N)、記録紙101は、第2排紙経路(第2排紙ガイド板から第2排紙トレイ112側の経路)に排紙される。
そこで、まず、CPU20は、センサS1がONしたか否かを判断し(S508)、センサS1がONでないと判断した場合(S508/N)は待機し、センサS1がONしたと判断した場合(S508/Y)、ファン114を作動させる(S509)。
ここで、第2排紙経路(分岐搬送路)へ搬送されるべき狭幅の記録紙101は、第1排紙経路の曲率ρを持った第1ガイド板104に到達すると、記録紙101が狭幅サイズであることで、記録紙101のコシの強さ(剛性)を利用して第1ガイド板104の曲面部から狭幅の記録紙101が曲率分離され始める。
記録紙101が曲率分離をしながら、さらに搬送されると、第1排紙経路の第1ガイド板104の中腹に設けている分離補助部材105に到達する。
図5に示すように分離補助部材105の主走査方向の寸法は、第2排紙経路に搬送される記録紙101のうち、主走査方向寸法が最も大きいサイズに対して両端部が僅かに内側になるように寸法Bを設定した連続形状でつくられている。
第1排紙経路から分離が行われる狭幅の記録紙101は分離補助部材105を利用して、プラテン102から離間した位置に平行な関係で、かつ分離補助部材105の位置よりも低い高さに設けられた第2ガイド板109に到達する。
記録紙101が到達した後、CPU20は、センサS1がOFFしたか否かを判断し(S510)、センサS1がOFFしていないと判断すると(S510/N)待機し、センサS1がOFFしたと判断すると(S510/Y)、ファン113を停止させる(S511)。
CPU20は、センサS2がOFFしたか否かを判断し(S512)、センサS2がOFFでない(S512/N)と判断すると待機し、センサS2がOFFしたと判断すると(S512/Y)、ファン114を停止する(S513)。
記録紙101は、第2排紙ガイド板111の傾斜により自重で落下し(自由滑落)、第2排紙トレイ1112にスタックされ終了する。
このように、記録紙101の位置にあわせて第2吸引ファン114を動作させることで余分な電力の消費を抑えることができる。
以上のように、インクジェット式記録装置において記録紙の搬送手段に吸引力が利用されるとき、記録紙サイズが異なると記録紙に作用する吸引力が変化する現象を利用し、記録紙がプラテンと接触するのは画像が記録されたばかりの面ではないため、印字面を汚すこと記録紙の搬送経路を分岐させて排紙を仕分けることができる。
<変形例>
分離補助部材105について
図8は、図1に示した記録紙と他の分離補助部材との位置関係を説明するための説明図である。
図5では、分離補助部材105を連続形状としたが、この形態には限られない。
例えば、図8示すように、第2排紙経路に搬送される各種記録紙サイズの主走査方向寸法に対応した間隔を設けた断続的な複数のリブ状で形成していても良い。このときのリブの形状については、図5と同様であるため、説明を省略する。
<プログラム>
以上で説明した本発明にかかるシート分岐装置もしくは画像形成装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現してもよい。コンピュータとしては、例えばマイクロプロセッサなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明を実現する場合の説明を以下で行う。
異なるサイズのシートを分岐路に搬送するために、コンピュータを、
(1)多数の吸引孔が形成され水平部と下り傾斜部とを有するフォーク断面形状のプラテン上に負圧を発生させてシートを吸引する吸引手段、
(2)プラテンに形成された搬送ローラ用の開口部からシートと接触して回転する搬送ローラでシートを副走査方向に搬送する搬送手段、
(3)プラテンの下り傾斜部の近傍に配置され多数の吸引孔が形成され水平部と下り傾斜部とを有する分岐搬送経路上に負圧を発生させてシートを吸引する他の吸引手段、
(4)分岐搬送経路に形成された他の搬送ローラ用の開口部からシートと接触して回転する他の搬送ローラでシートを副走査方向に搬送する他の搬送手段、
(5)及び、シートを分岐搬送経路上に搬送させるときは他の吸引手段及び他の搬送手段を作動させ、シートをプラテンの下り傾斜部側に搬送させるときは他の吸引手段及び他の搬送手段を停止させるように制御する制御手段、
として機能させるためのプログラムが挙げられる。
これにより、プログラムが実行可能なコンピュータ環境さえあれば、どこにおいても本発明にかかるシート分岐装置もしくは画像形成装置を実現することができる。
<記憶媒体>
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリやHDD(Hard Disc Drive)が挙げられる。
<作用効果>
本実施形態によれば、搬送経路の切り換え手段としてプラテン上に発生する負圧による吸引手段を利用して記録紙の非印字面をプラテン側に吸着させることで搬送力を付与する搬送手段を備えて、印字面に接触しないで搬送を行い、また分岐爪を用いないことでインクの乾燥時間を考慮した搬送経路を必要とせず印刷位置から分岐経路をもつ排紙口までの距離を縮めることができ、乾燥前インクによる再転写や印字面を擦ることにより記録紙が汚れる心配を不要とするシート分岐装置及び其れを用いた画像形成装置を提供できる。
本実施形態によれば、記録紙の主走査方向の寸法違いによって排紙口が切り替わることで、排紙された記録紙はサイズが混在した場合でも、一定の大きさで仕分けられているため取り出しやすさを向上させることができる。
本実施形態によれば、吸引力と搬送部材の曲率および分離補助部材を利用して、記録紙の主走査方向の寸法を境界にして搬送経路が切り替わるので別途、切換部材を設ける必要がないため万一、紙詰まりが発生したときでも記録紙の処理が容易であり、記録紙の損傷も軽微にすることが可能で、部品が破損するおそれも少なくすることができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
1 装置本体
2 支持台
3 ガイドロッド
4 ガイドレール
5 キャリッジ
8 維持回復機構
9 メインカートリッジ
10 記録紙
11 駆動モータ
12 駆動プーリ
13 従動プーリ
14 ベルト部材
102 プラテン
103 搬送ローラ
104 第1ガイド板
105 分離補助部材
107 第1排紙ガイド板
109 第2ガイド板
110 第2搬送ローラ
111 第2排紙ガイド板
112 第2排紙トレイ
113 第1吸引ファン
114 第2吸引ファン
115、116 気室
121 吸引孔
401 傾斜面
特開2000−264531号公報 特許第2969858号公報 特開2007−76882号公報

Claims (3)

  1. 多数の吸引孔が形成され水平部と水平部の副走査方向下流側に配置された下り傾斜部とを有するラテンと、
    該プラテン上に負圧を発生させてシートを吸引する吸引手段と、
    前記プラテンに形成された搬送ローラ用の開口部から前記シートと接触して回転する搬送ローラで前記シートを副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記プラテンの下り傾斜部の途中に配置され多数の吸引孔が形成され水平部と下り傾斜部とを有する分岐搬送経路と、
    前記分岐搬送経路上に負圧を発生させて前記シートを吸引する他の吸引手段と、
    前記分岐搬送経路に形成された他の搬送ローラ用の開口部から前記シートと接触して回転する他の搬送ローラで前記シートを副走査方向に搬送する他の搬送手段と、を備え、
    前記プラテンの多数の吸引孔の一部が、前記下り傾斜部であって主走査方向の寸法が一定値より大きなシートのみが遮蔽可能な主走査方向の外側に設けられ、前記シートの主走査方向の寸法が異なることにより遮蔽される吸引孔の数が変わることによる負圧の変化で前記シートに働く単位面積あたりの吸引量の変化を利用して、主走査方向の寸法が一定値より大きいシートは前記吸引手段で吸引されたまま前記プラテンの下り傾斜部側に搬送され、主走査方向の寸法が一定値以下のシートは前記吸引手段の吸引力に打ち勝って前記分岐搬送路に到達して前記他の吸引手段で吸引されると共に前記他の搬送手段で搬送されるようにしたことを特徴とするシート分岐装置。
  2. 前記プラテンの下流に設けられ、一定の曲率を有し、前記主走査方向の寸法が一定値以下のシートを前記吸引手段から分離させるガイド板と、
    前記ガイド板に設けられ、分離されるシートの主走査方向の寸法に合わせた分離補助を担う突起と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のシート分岐装置。
  3. 前記プラテンの水平部において前記シートに向けて主走査方向にインクを吐出して印刷を行う印刷手段と、
    請求項1または2記載のシート分岐装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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