JP5337416B2 - 画像処理装置及び画像診断装置 - Google Patents

画像処理装置及び画像診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5337416B2
JP5337416B2 JP2008173877A JP2008173877A JP5337416B2 JP 5337416 B2 JP5337416 B2 JP 5337416B2 JP 2008173877 A JP2008173877 A JP 2008173877A JP 2008173877 A JP2008173877 A JP 2008173877A JP 5337416 B2 JP5337416 B2 JP 5337416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
volume data
unit
calcified
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008173877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010011980A (ja
Inventor
義強 楊
仁 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp, Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008173877A priority Critical patent/JP5337416B2/ja
Publication of JP2010011980A publication Critical patent/JP2010011980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5337416B2 publication Critical patent/JP5337416B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、血管内狭窄の診断をするための画像処理装置及び画像診断装置に関する。
血管内狭窄の診断をするための画像処理装置及び画像診断装置がある。血管の石灰化による血管内狭窄の診断においては、石灰化領域を正確に特定することが重要である。現在、MDCT(Multi Detector row Computed Tomography:マルチスライスCT)は、冠状動脈に発生された石灰化領域の特定に関して、EBCT(Electron Beam Computed Tomography:電子ビームCT)と同程度の高い臨床評価を得ている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
石灰化領域を特定する代表例として、Agatston法(閾値法)がある(非特許文献3参照)。しかし、Agatston法は、パーシャルボリューム効果等の影響のために、石灰化領域が過大又は過小に抽出されてしまう。石灰化領域が正確に特定されないと、血管内狭窄の診断精度が低下してしまう。
Agatston法に比して、パーシャルボリューム効果の影響が低減される石灰化領域の特定法として、PVE統計モデルに基づく方法がある(非特許文献4参照)。しかし、PVE統計モデルに基づく方法では、石灰化領域の特定精度は、構築されたモデルの精度に大きく依存してしまう。また、モデルの構築は、とても困難である。
Becker CR et al,"Current development of cardiac imaging with multidetector-row CT," Eur. J Radiol, 36(2), pp.97-103(2000) Jun Horiguch etc., "Quantification of Coronary Artery Calcium Using Multidetector CT and a Retrospective ECG-Gating Reconstruction", AJR: 177 (2001) A.S.Agatston etc., "Quantification of coronary artery calcium using ultrafast computed tomography," J.Am. Coll.Cardiol., vol.15, pp.827-832(1990) Peter Santago etc., "Statistical Models of Partial Volume Effect," IEEE Tran. On Image Processing. Vol.4, No.11,pp.1531-1540 (1995)
本発明の目的は、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することにある。
請求項1記載の画像処理装置は、被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを記憶する記憶部と、前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する発生部と、前記発生された画像を表示する表示部と、を具備する。
請求項4記載の画像診断装置は、X線を発生するX線管と、前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器からの出力データに基づいて、前記被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと、造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを発生するボリュームデータ発生部と、前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する画像発生部と、前記発生された画像を表示する表示部と、を具備する。
本発明によれば、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る画像処理装置及び画像診断装置を説明する。本実施形態に係る画像診断装置及び画像処理装置は、関心領域(スキャン領域)における血管の石灰化による狭窄の診断に用いられる。本実施形態は、被検体のどの部位を関心領域としても実施可能である。しかし、説明を具体的に行なうため、関心領域を、臨床の場において有用な心臓とする。
精度良い血管狭窄の診断のためには、石灰化領域の位置を正確に特定する必要がある。ところで、血管は、そのままスキャンしたのでは画像に表示されない。表示させるために、血管を造影剤により造影する必要がある。しかし、パーシャルボリューム効果により、石灰化領域と造影剤とのコントラストが悪化するため、造影された血管に関するボリュームデータ(以下、造影ボリュームデータと呼ぶ)からは、石灰化領域を精度良く特定することはできない。
本実施形態の特徴は、パーシャルボリューム効果の影響を避けるため、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を、造影されていない当該血管に関するボリュームデータ(以下、非造影ボリュームデータと呼ぶ)を利用して、特定することにある。
本実施形態に係る画像診断装置は、X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と呼ぶ)又はボリュームデータを発生可能なX線アンギオ装置が好適である。以下、説明を具体的に行なうため、本実施形態に係る画像診断装置は、X線CT装置であるとする。
図1は、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成を示す図である。図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリ10とコンピュータ装置20とから構成される。ガントリ10は、円環又は円板状の回転フレーム11を回転可能に支持する。回転フレーム11は、スキャンを行うために、被検体Pを挟んで対向するようにX線管13とX線検出器14とを有する。回転フレーム11は、一定の角速度で連続回転する。被検体Pは、体軸(Z軸)が天板12の長軸に略一致するように撮影領域内に載置されるとする。
X線管13は、高電圧発生装置15からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給を受けてX線を発生する。X線管13から発生され被検体Pを透過したX線は、X線検出器14によって検出される。
コンピュータ装置20は、データ収集部22、前処理部24、再構成処理部26、記憶部28、石灰化領域特定部30、石灰化領域強調部32、3次元画像処理部34、狭窄率算出部36、表示部38、入力部40、及び制御部42を備える。
データ収集部22は、X線検出器14の各チャンネルから出力される透過X線の強度に応じた信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、投影データと呼ばれる。
前処理部24は、データ収集部22からの投影データを前処理する。具体的には、前処理部24は、ウェブレットの方法を用いて投影データに含まれる量子ノイズを除去する。ウェブレットの方法は、既知の技術であり、例えば、文献(Y.Yang, N.Nakamori, Y.Yoshida,”Improvement of CT Image Degraded by Quantum Mottle Using Singularity Detection,” IEICE Trans on Inf.& Syst., Vol.E86-D, No.1, pp.123-130 (2003))に記載されている。
再構成処理部26は、投影データを心電同期再構成して、造影ボリュームデータや、非造影ボリュームデータを発生する。再構成処理のアルゴリズムは、既存のどのアルゴリズムでもよく、例えばフェルドカンプによるCT画像再構成アルゴリズム(L.A.Feldkamp etc., “Practical cone-beam reconstruction,” J.Opt.Soc.Am, A1, pp.612-619 (1984))や、その拡張法(G.Wang etc., “A general cone-beam reconstruction algorithm,” IEEE Trans. Med. Imaging,No.12, pp.486-496(1993))が用いられる。
記憶部28は、発生された造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとを記憶する。なお、造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとは、位置合わせされているものとする。
石灰化領域特定部30は、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する。石灰化領域を特定するため、石灰化領域特定部30は、閾値処理部301と領域拡張処理302とを有する。閾値処理部301は、石灰化領域が有するCT値の範囲に基づく閾値処理により、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域の候補領域を特定する。以下、石灰化領域の候補領域を、石灰化候補領域と呼ぶことにする。CT値範囲は、石灰化領域が有するCT値の範囲に設定される。また、CT値範囲は、ボリュームデータの空間解像度やボクセルサイズに応じて変化する。領域拡張処理部302は、石灰化領域が有するCT値範囲に基づく領域拡張処理により、石灰化候補領域から孤立点(ノイズ)を除去し、石灰化領域を特定する。
石灰化領域強調部32は、非造影ボリュームデータ上で特定された石灰化領域に対応する、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する。より詳細には、非造影ボリュームデータ上で特定された石灰化領域の座標値を特定し、特定された座標値を有する造影ボリュームデータ上のボクセルの画素値を特定の画素値に置き換える。なお、画素値が置き換えられる造影ボリュームデータ上のボクセルは、石灰化領域の一部分(例えば、境界部分)であってもよい。
3次元画像処理部34は、石灰化領域が強調された造影ボリュームデータに基づいて、石灰化領域が強調された画像データを発生する。
狭窄率算出部36は、発生された画像上の血管領域の径又は面積と、当該血管領域に占める石灰化領域の径又は面積とに基づいて、血管領域の狭窄率を算出する。
表示部38は、発生された画像や算出された狭窄率を表示する。
入力部40は、ユーザからの各種指示をコンピュータ装置20に入力する。入力部40としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
制御部42は、X線CT装置1の中枢として機能し、X線CT装置1を構成する各部を制御する。また、制御部42は、各部を制御することにより、石灰化領域の特定・表示処理を行なう。
以下、本実施形態に係る石灰化領域の特定・表示処理の詳細を説明する。まずは、パーシャルボリューム効果について簡単に説明する。パーシャルボリューム効果とは、1ボクセル中に互いに線吸収係数の異なる複数の物質が存在する場合、1ボクセルのCT値が複数の物質のCT値を平均化したものとなることである。文献(M.Soret, S.L.Bacharach etc., “Partial-Volume Effect in PET Tumor Imaging,” The Journal of Nuclear medicine, Vol.48, No,6, pp.932-945 (2007))によれば、パーシャルボリューム効果の影響の度合は、(1)注目領域の大きさと形状、(2)注目領域の画素値とその周囲領域の画素値との差、(3)空間解像度(空間分解能)、(4)画像のピクセルサイズ(標本化間隔)の4つの要因が複合して変化する。
次に、血液が造影剤を含む場合と含まない場合とにおける、血管内の石灰化領域に対するパーシャルボリューム効果の影響の違いについて説明する。造影ボリュームデータに関する石灰化領域のCT値と造影剤を含む血液の領域のCT値との差は、非造影ボリュームデータに関する石灰化領域のCT値と造影剤を含まない血液の領域のCT値との差に比して、小さい。以下、造影剤を含まない血液の領域を単に血液領域と呼ぶことにする。また、造影剤を含む血液の領域を造影剤領域と呼ぶことにする。
一方、石灰化領域のCT値は、石灰化領域に含まれるカルシウムの濃度の違いや、個人差によって異なる。そのため、石灰化領域を抽出するための閾値は、ある程度の幅をもってしまう。
パーシャルボリューム効果により、石灰化領域と造影剤領域とのコントラスト、及び石灰化領域と血液領域とのコントラストは、低下する。特に、石灰化領域と造影剤領域とのCT値は近似しているので、造影ボリュームデータからの石灰化領域の抽出精度はとても低くなる。一方、石灰化領域と血液領域とのCT値は近似していないので、パーシャルボリューム効果を受けても、石灰化領域の抽出精度はあまり変化しない。すなわち、造影ボリュームデータは、非造影ボリュームデータよりもパーシャルボリューム効果の影響が大きいといえる。
本実施形態に係る石灰化領域の特定・表示処理は、造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとのパーシャルボリューム効果による影響の度合の違いを考慮し、石灰化領域を高精度に抽出する。
以下、制御部42による石灰化領域の特定・表示処理の流れを説明する。図2は、石灰化領域の特定・表示処理の流れを示す図である。制御部42は、心電同期再構成法により発生された造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとを記憶部28から読み込む(ステップS1)。以下、簡単に心電同期スキャン及び再構成法を用いた造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとの発生処理を説明する。
心電同期スキャンにおいて制御部42は、心電図データにおけるR―R間隔(隣り合うR波の時間間隔)がほぼ一定であるという前提で、R波をトリガとして、R波(又はR波から所定時間後)から所定心時相までの一定期間スキャンする。スキャンは、心拍毎に一定期間繰り返し行なわれる。まず制御部42は、造影剤を注入した直後に心臓を含むスキャン領域を繰り返し心電同期スキャンする。造影剤の注入直後においては、造影剤は心臓に流れていない。すなわち、造影剤注入直後に収集される投影データを心電同期再構成処理することにより非造影ボリュームデータが発生される。造影剤注入後から造影剤モニタリングを行い、造影剤が心臓の冠状動脈血管に充満している期間であると判断すると、制御部は、再びスキャン領域を繰り返し心電同期スキャンする。この期間において収集される投影データを心電同期再構成処理することにより造影ボリュームデータが発生される。
この様に、非造影ボリュームデータと造影ボリュームデータとは、同一の被検***置及びスキャン条件で撮影されるため、位置合わせは不用である。また、非造影ボリュームデータと造影ボリュームデータとは、心電同期再構成により、同一の心位相に関するボリュームデータである。
非造影ボリュームデータを読み込むと、制御部42は、石灰化領域特定部30に石灰化領域の特定処理を行なわせる。
石灰化領域の特定処理において石灰化領域特定部30は、まず、閾値処理部301に閾値処理を行なわせる。閾値処理において閾値処理部301は、閾値処理用のCT値範囲で非造影ボリュームデータを閾値処理して石灰化候補領域を抽出する(ステップS2)。CT値範囲は、非造影ボリュームデータの空間解像度やボクセルサイズに応じて決定される。例えば、空間解像度が1mmの場合、石灰化領域のCT値範囲は、120HU〜700HUである。この場合、閾値範囲は、300HU〜700HUに自動的に設定される。また、空間解像度が0.5mmの場合、石灰化領域のCT値範囲は、221HU〜1134HUである。なお閾値範囲は、ユーザにより入力部40を介して設定されてもよい。
閾値処理が行なわれると、石灰化領域特定部30は、領域拡張処理部302に領域拡張処理を行なわせる。領域拡張処理において領域拡張処理部302は、領域拡張処理用のCT値範囲を統合条件として石灰化候補領域を領域拡張処理し、石灰化領域を抽出する(ステップS3)。具体的には、まず、領域拡張処理部302は、石灰化候補領域の境界部分を構成する全てのボクセルをシード点に設定する。各シード点から26近傍にあるボクセルを探索し、統合条件を満たす近傍ボクセルを統合する。統合条件は、近傍ボクセルのCT値pと閾値範囲の最大CT値pmaxとに基づき、例えば、(1)のように設定される。
p≧pmax/2 ・・・(1)
(1)式における閾値範囲の最大CT値pmaxは、空間解像度が1.0mmの場合、700HUに設定される。従ってp≧350となる。
ボクセルの統合が終了すると、通常、複数の領域が生成される。生成された複数の領域のうち、連続性の要件を満たさない領域は、孤立点として除去される。
上記の閾値処理と領域拡張処理との組み合わせにより、石灰化領域特定部30は、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を精度良く特定することが可能である。
領域拡張処理が行なわれると、制御部42は、石灰化領域強調部32に石灰化領域の強調処理を行なわせる(ステップS4)。石灰化領域の強調処理において石灰化領域強調部32は、非造影ボリュームデータから抽出された石灰化領域の位置に基づいて、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する。
図3は、非造影ボリュームデータNVから抽出された石灰化領域NCRに基づいて、造影ボリュームデータCVに含まれる石灰化領域CCRを強調する処理を示す図である。図3に示すように、造影ボリュームデータCVは、パーシャルボリューム効果により、本当は石灰化領域でないのに石灰化領域であると過大に評価された領域FRを多く含む。非造影ボリュームデータNVも、パーシャルボリューム効果による過大評価領域を含むが、その大きさは、造影ボリュームデータCVに含まれる過大評価領域NVの大きさに比して十分小さい。強調処理において、まず、石灰化領域NCRの座標値が取得される。そして、取得された座標値と同一の座標値を有するボクセルに、石灰化領域NCRであることを表す画素値や色情報が割り付けられる。なお、造影ボリュームデータCVに含まれる石灰化領域NCRの一部分、例えば、エッジ部分のみを強調してもよい。
石灰化領域の強調処理が行なわれると、制御部42は、3次元画像処理部34に画像発生処理を行なわせる(ステップS5)。画像発生処理において3次元画像処理部34は、石灰化領域が強調された造影ボリュームデータに基づいて、石灰化領域が強調された画像データを発生する。例えば、ボリュームレンダリングやサーフェスレンダリングにより、ボリュームデータから画像データが発生される。
画像が発生されると、制御部42は、狭窄率算出部36に狭窄率の算出処理を行なわせる(ステップS6)。狭窄率の算出処理において狭窄率算出部36は、発生された画像上の血管領域の径又は面積と、当該血管領域に占める石灰化領域の径又は面積とに基づいて、血管領域の狭窄率を算出する。例えば、狭窄率Sは、画像上の石灰化領域の面積S1と血管領域の面積S2とに基づいて、以下の(2)式により計算される。
S=((S1−S2)/S1)×100・・・(2)
また、(2)式の石灰化領域の面積S1を石灰化領域の径R1に、血管領域の面積S2を血管領域の径R2に変更して、狭窄率Sを算出してもよい。

狭窄率算出処理が行なわれると、制御部42は、表示部38に表示処理を行なわせる(ステップS6)。表示処理において表示部38は、石灰化領域が強調された画像と血管の狭窄率とを表示する。画像上の石灰化領域は、割り付けられた画素値や色情報に応じて強調して表示される。石灰化領域のエッジ部分のみが強調された場合は、エッジ部分が強調して表示される。
以上で石灰化領域の特定・表示処理が終了する。
本実施形態によれば、パーシャルボリューム効果の影響の少ない非造影ボリュームデータ上で石灰化領域を特定し、特定された石灰化領域の位置情報に基づいて造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調して表示する。従って、パーシャルボリューム効果の影響の大きい造影ボリュームデータ上で石灰化領域を特定していた従来に比して、高精度に石灰化領域を抽出することができる。また、石灰化領域の抽出精度の向上に伴い、血管の狭窄率の算出精度も向上する。かくして、本実施形態によれば、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば本実施形態の石灰化領域の特定・表示処理は、制御部42を中枢として、記憶部28、石灰化領域特定部30、石灰化領域強調部32、3次元画像処理部34、狭窄率算出部36、表示部38、及び入力部40を具備する画像処理装置50でも実施可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る画像診断装置(X線コンピュータ断層撮影装置)の構成を示す図。 図1の制御部による石灰化領域の特定・抽出処理の流れを示す図。 図2のステップS4に係る、非造影ボリュームデータから抽出された石灰化領域に基づいて、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する処理を示す図。
符号の説明
1…画像診断装置、10…ガントリ、11…回転フレーム、12…天板、13…X線管、14…X線検出器、15…高電圧発生装置、20…コンピュータ装置、22…データ収集部、24…前処理部、26…再構成処理部、28…記憶部、30…石灰化領域特定部、301…閾値処理部、302…領域拡張処理部、32…石灰化領域強調部、34…3次元画像処理部、36…狭窄率算出部、38…表示部、40…入力部、42…制御部。

Claims (5)

  1. 被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを記憶する記憶部と、
    前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、
    前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、
    前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する発生部と、
    前記発生された画像を表示する表示部と、
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記画像上の血管領域の径又は面積と前記血管領域に占める前記石灰化領域の径又は面積とに基づいて前記血管領域の狭窄率を算出する算出部をさらに備える、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特定部は、
    前記第2のボリュームデータに閾値処理をして、石灰化領域の候補領域を抽出する閾値処理部と、
    前記抽出された候補領域を領域拡張処理することにより、前記石灰化領域を特定する領域拡張処理部と、
    を有する請求項1記載の画像処理装置。
  4. X線を発生するX線管と、
    前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器からの出力データに基づいて、前記被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと、造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを発生するボリュームデータ発生部と、
    前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、
    前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、
    前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する画像発生部と、
    前記発生された画像を表示する表示部と、
    を具備する画像診断装置。
  5. 前記出力データに含まれる量子ノイズを除去する前処理部をさらに備える請求項4記載の画像診断装置。
JP2008173877A 2008-07-02 2008-07-02 画像処理装置及び画像診断装置 Active JP5337416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008173877A JP5337416B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 画像処理装置及び画像診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008173877A JP5337416B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 画像処理装置及び画像診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010011980A JP2010011980A (ja) 2010-01-21
JP5337416B2 true JP5337416B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=41698726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008173877A Active JP5337416B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 画像処理装置及び画像診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5337416B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9311570B2 (en) * 2013-12-06 2016-04-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of, and apparatus for, segmentation of structures in medical images
US9642586B2 (en) 2014-08-18 2017-05-09 Siemens Aktiengesellschaft Computer-aided analysis of medical images
US10580132B2 (en) 2017-04-13 2020-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Medical image processing apparatus, control method therefor, and non-transitory storage medium storing program
JP7175606B2 (ja) * 2017-04-13 2022-11-21 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0211126A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd X線画像処理方法
JPH105203A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Toshiba Corp 医用診断システム,医用診断情報生成方法及び3次元画像再構成方法
AU2001235964A1 (en) * 2000-05-09 2001-11-20 Paieon Inc. System and method for three-dimensional reconstruction of an artery
FR2813973B1 (fr) * 2000-09-08 2003-06-20 Ge Med Sys Global Tech Co Llc Procede et dispositif de generation d'images tridimensionnelles et appareil de radiologie associe
US7117026B2 (en) * 2002-06-12 2006-10-03 Koninklijke Philips Electronics N.V. Physiological model based non-rigid image registration
JP2005261440A (ja) * 2004-02-19 2005-09-29 Aze Ltd 医療用画像の被造影領域抽出方法
DE102004036726A1 (de) * 2004-07-29 2006-03-16 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zur Visualisierung von Ablagerungen in Blutgefäßen, insbesondere in Herzkranzgefäßen
EP2284794B1 (en) * 2004-11-26 2017-01-18 Toshiba Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus and image processing device
DE102005038940B4 (de) * 2005-08-17 2007-08-30 Siemens Ag Verfahren zur Filterung tomographischer 3D-Darstellungen nach erfolgter Rekonstruktion von Volumendaten
DE102005049586A1 (de) * 2005-10-17 2007-04-26 Siemens Ag Verfahren zur Erzeugung von CT-Darstellungen in der Röntgen-Computertomographie
JP5279995B2 (ja) * 2006-08-17 2013-09-04 富士フイルム株式会社 領域確定装置
WO2008084413A2 (en) * 2007-01-08 2008-07-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Imaging system for imaging a region of interest comprising a moving object

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010011980A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11557069B2 (en) System and method for estimating vascular flow using CT imaging
US6628743B1 (en) Method and apparatus for acquiring and analyzing cardiac data from a patient
Roberts et al. Cardiac CT and CT coronary angiography: technology and application
JP5498787B2 (ja) エネルギー感受性コンピュータ断層撮影における動き補償
JP5039294B2 (ja) 筒状構造に沿って組織種別を解析するための装置及び方法
EP1526808B1 (en) Systems for detecting components of plaque
US10970836B2 (en) Spectral image data processing
US7702141B2 (en) Method for quantifying an object in a larger structure using a reconstructed image
US7957574B2 (en) Methods and apparatus for generating a risk metric for soft plaque in vessels
Flohr et al. Pushing the envelope: new computed tomography techniques for cardiothoracic imaging
US20180330503A1 (en) Medical image processing apparatus, medical image processing method, and x-ray ct apparatus
JP2013059620A (ja) 血管狭窄の視覚化及びナビゲーションのシステム及び方法
Flohr et al. Computed tomographic assessment of coronary artery disease: state-of-the-art imaging techniques
JP5156863B2 (ja) X線ct装置
US9349199B2 (en) System and method for generating image window view settings
US20140105477A1 (en) Low dose cardiac ct imaging with time-adaptive filtration
JP5337416B2 (ja) 画像処理装置及び画像診断装置
JP7191038B2 (ja) スペクトルイメージングffr
JP2018175374A (ja) 医用画像処理装置及びx線ct装置
JP6139100B2 (ja) 画像処理装置および放射線断層撮影装置並びにプログラム
Jung et al. Assessment of Calcium Quantification In Presence Of motion With A Novel Temporal Enhanced Reconstruction Technique.
US20240138795A1 (en) Systems and methods for pulmonary perfusion analysis using dynamic radiography
WO2023165876A1 (en) Measurement of blood flow parameters
Sengupta et al. Dual energy for material differentiation in coronary arteries using electron-beam CT
Schnapauff et al. Technical and clinical aspects of coronary computed tomography angiography

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5337416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350