JP5335063B2 - 充電器排熱利用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車用の据置型充電器から発生する排熱を利用する装置に関する。
現在、電気自動車のバッテリに充電する際には、車載の充電器(交直変換器)を用いて、一般家庭用電源と同じAC電源を車両に接続し、長時間かけて充電する方法と、充電スタンドや公共機関等に設置された据置型充電器(急速充電器)をDC電源として車両に接続し、短時間に充電する方法とがある。
ところが、いずれの方法においても、充電中のエネルギー損失により車載機器が発熱するという問題がある。そこで、前者の車載充電器による充電中の発熱に関しては、例えば、特許文献1の「車両の制御装置」に記載されているように、車載のバッテリ及び充電器の排熱を、車室温度の調整に利用する等、総合エネルギー面での効率化が図られている。
特開2010−280352号公報 特開2009−143509号公報
一方、後者の据置型充電器を用いると、高電圧、大電流で急速充電するため、前者よりインバータ、変圧器、整流器等の車載機器が発熱するので、ブロワ(送風機)を用いた空冷等により冷却される。
また、特許文献2には、電動車両の充電システムにおいて、電動車両に搭載されたバッテリを外部電源により充電している最中に、発熱したバッテリを冷却風で冷却し、そのときに廃熱で暖められた温風を外部のヒートポンプ機構に送出することにより、バッテリで発生する廃熱を給湯の熱源として回収することが開示されている。
しかしながら、充電中における据置型充電器そのものの発熱は、充電器の外部へそのまま排気されており、有効に活用されてないのが現状である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、電気自動車用の据置型充電器の排熱を有効に利用することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、充電器排熱利用装置であって、屋外に設置され、電気自動車を充電するための充電部と、当該充電部を収容する筐体とを有する充電器と、前記筐体の内部に連通するように設けられ、前記筐体内で発生する熱により生じた温気が送り込まれて、2以上の温気供給対象に前記温気を供給するように分岐する分岐部と、前記送り込まれた温気を各温気供給対象に配分するダンパとを有する導管と、前記温気供給対象がそのときに利用すべき温気の量である需要量と、前記充電器が供給可能な温気の量である供給量とに基づいて、前記送り込まれた温気を配分するように、前記ダンパを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、電気自動車用の急速充電器において発生する排熱を導管経由で利用することにより、必要なときに、充電中の排熱を逃がすことなく、すぐに使うことができるので、使い勝手がよく、利用効率もよい。そして、2以上に分岐する分岐部と、排熱による温気を配分するダンパとを有する導管により、2以上の温気供給対象に温気を分けて供給するので、事前の設定や温気の需要に応じて、温気を任意に使い分けることができる。
また、本発明は、充電器排熱利用装置であっ、温気供給対象として、そのときに利用すべき温気の量である需要量を出力する機器である、1以上の第1機器と、前記需要量を出力しない機器である第2機器とが設置され、屋外に設置され、電気自動車を充電するための充電部と、当該充電部を収容する筐体とを有する充電器と、前記筐体の内部に連通するように設けられ、前記筐体内で発生する熱により生じた温気が送り込まれて、2以上の温気供給対象に前記温気を供給するように分岐する分岐部と、前記送り込まれた温気を各温気供給対象に配分するダンパとを有する導管と、前記充電器が供給可能な温気の量である供給量と、前記第1機器の前記需要量とを取得し、前記供給量が前記需要量の合計値以上である場合に、各需要量の温気を各第1機器に送出し、前記供給量が前記需要量の合計値より大きいときに、前記供給量から前記合計値を差し引いた量の温気を前記第2機器に送出するように、前記ダンパを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、電気自動車用の急速充電器において発生する排熱を導管経由で利用することにより、必要なときに、充電中の排熱を逃がすことなく、すぐに使うことができるので、使い勝手がよく、利用効率もよい。そして、2以上に分岐する分岐部と、排熱による温気を配分するダンパとを有する導管により、2以上の温気供給対象に温気を分けて供給するので、事前の設定や温気の需要に応じて、温気を任意に使い分けることができる。また、充電器の排熱を利用する第1機器に必要な温気の上限があったとしても、その上限のない第2機器を接続することにより、第1機器の上限を超えた余剰分の温気を廃棄することなく、その温気のすべてを第2機器で利用することができる。
また、本発明の上記充電器排熱利用装置において、前記制御部は、前記供給量が前記需要量の合計値より小さい場合に、各第1機器の需要量の比率に基づいて前記供給量を配分した量の温気を各第1機器に送出するように、前記ダンパを制御することとしてもよい。
この構成によれば、各第1機器の需要量に基づいて、充電器の排熱による温気を配分することにより、その時点の需要に応じた、排熱の利用が可能になる。
また、本発明の上記充電器排熱利用装置において、前記制御部は、前記供給量が前記需要量の合計値より小さい場合に、前記第1機器に関して予め設定された比率又は優先順位に基づいて前記供給量を配分した量の温気を各第1機器に送出するように、前記ダンパを制御することとしてもよい。
この構成によれば、事前に設定された比率又は優先順位に基づいて、充電器の排熱による温気を各第1機器に配分することにより、排熱の利用にユーザの意向を反映させることができる。
また、本発明の上記充電器排熱利用装置において、前記第1の機器として、住宅の暖房機器及び給湯機器が設置され、前記制御部は、前記優先順位が前記暖房機器及び前記給湯機器の順であることを記憶し、前記供給量が前記暖房機器及び前記給湯機器の需要量の合計値より小さい場合に、前記記憶した優先順位に基づいて、前記暖房機器に前記温気を送出し、当該温気の量が前記暖房機器の需要量に達した後に、前記充電器の供給量が0より大きいときに、当該供給量の温気を前記給湯機器に送出するように、前記ダンパを制御することとしてもよい。
この構成によれば、冬期の寒冷時に充電器の排熱を利用する際に、住宅で過ごす上で最も必要な室内暖房への利用を優先し、排熱が残っていれば、給湯に用いる。これによれば、ユーザの生活事情をそのまま排熱利用に反映させることができる。さらに、例えば、他の季節には、温気供給対象とする機器を変えて、それらの機器の優先順位を改めて設定することにより、その時の気候やユーザの都合に応じた排熱利用が可能になる。
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電気自動車用の据置型充電器の排熱を有効に利用することができる。
充電器排熱利用システム1の構成を示す図である。 建屋2、充電器3及びヒートポンプ6の全体構成を示す図である。 充電器排熱利用システム1の処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施の形態に係る充電器排熱利用システムは、電気自動車用の据置型充電器から発生する排熱を、据置型充電器の近傍に設置された建屋等に供給することにより、エネルギーの総合利用効率の向上を図るものである。充電器の排熱は、建屋内の温度調整だけでなく、ヒートポンプにも用いられ、さらに融雪、乾燥、貯熱等にも利用される。
≪システムの構成と概要≫
図1は、充電器排熱利用システム1の構成を示す図である。充電器排熱利用システム1は、建屋2、充電器3、電気自動車4及びヒートポンプ6を備える。充電器3と、電気自動車4とは、充電用ケーブル5を介して接続される。一方、充電器3と、建屋2及びヒートポンプ6とは、導管7を介して接続される。建屋2は、住宅や店舗、事務所等の建物であり、充電器3の排熱を導管7経由で取り込むことにより、屋内の温度調整が可能である。特に、寒冷時における建屋2内において、暖房の代用又は補填に充電器3の排熱を利用することは非常に有用である。
充電器3は、据置型の急速充電器であり、充電用ケーブル5経由で電気自動車4を充電するとともに、その充電の最中に蓄電器等の充電部で発生する排熱を導管7経由で建屋2及びヒートポンプ6に供給する。詳細には、充電器3の筐体の内部に連通するように導管7が設けられ、ファンを用いて、筐体内部に取り込んだ外気を、充電部で発生した排熱により暖め、その暖められた温風(温排気)を導管7側に送り出す。急速充電器である充電器3は、車載充電器と比較すると、出力が10倍以上であり、その分発生する排熱が多いため、必要なときに、充電中の排熱を逃がすことなく、すぐに使うことができるので、使い勝手がよく、利用効率もよい。
電気自動車4は、搭載されているバッテリに充電器3から充電用ケーブル5経由で充電を受ける。充電用ケーブル5は、充電器3から電気自動車4へ給電するためのケーブル(DC充電ケーブル)である。電気自動車4で充電器3の排熱を利用しなければ、その間で排熱を送出する導管が必要ないので、充電用ケーブル5の取り廻しが容易になる。ヒートポンプ6は、温度の低い部分から高い部分へ熱を移動させる装置であり、充電器3の排熱を導管7経由で取り込むことにより、冷房、暖房、給湯等が可能になる。
導管7は、充電器3の筐体内部から送り込まれた温風を、建屋2及びヒートポンプ6にそれぞれ送り出すように分岐している。なお、充電器3と、建屋2及びヒートポンプ6とを近傍に設置することにより、導管7の長さを短縮又は省略でき、ひいては、導管7を通過する熱媒体の温度低下を防止し、排熱の利用効率を向上させることができる。
切替ダンパ8は、導管7の分岐箇所に設けられ、建屋2及びヒートポンプ6の両方に排熱を送出するために排熱送風量(温気の量)を調整する装置であり、いずれにも排熱を利用しない場合には、排熱を外気へ排出したり、他の用途に使ったりするように設定することもできる。なお、切替ダンパ8は、必ずしも導管7の分岐箇所になくてもよく、例えば、複数に分かれた管ごとに設けられ、複数のダンパが連携して各管の排熱送風量を調整するようにしてもよい。
図2は、建屋2、充電器3及びヒートポンプ6の全体構成を示す図である。建屋2は、屋内温度調整装置21を備える。充電器3は、充電器制御装置31を備える。ヒートポンプ6は、ヒートポンプ制御装置61を備える。充電器制御装置31と、屋内温度調整装置21とは、相互に通信可能に接続される。また、充電器制御装置31と、ヒートポンプ制御装置61とは、相互に通信可能に接続される。
各装置は、充電器3の排熱を建屋2及びヒートポンプ6で利用するための制御を行う装置であり、図示しない通信部、処理部及び記憶部から構成される。通信部は、ネットワークを介して他の装置とIP(Internet Protocol)通信等を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。処理部は、所定のメモリを介して各部間のデータの受け渡しを行うととともに、当該装置全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部は、処理部からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置によって実現される。
≪システムの処理≫
図3は、充電器排熱利用システム1の処理を示すフローチャートである。本処理は、図2の各装置21、31及び61において、主として処理部が、通信部により他の装置との間でデータを送受信し、記憶部のデータを参照、更新しながら、充電器3の排熱を有効に利用するための制御を行うものである。まず、各装置の処理を説明し、続いて、送風量を調整する処理について詳細に説明する。
最初に、充電器制御装置31の処理について説明する。充電器制御装置31は、充電器3から電気自動車4への充電が開始されると、処理を開始する。まず、充電を開始した旨のメッセージを屋内温度調整装置21及びヒートポンプ制御装置61に送信する(S301)。次に、内部機構の排熱温度を計測し、その計測した温度に基づいて所定温度の温風を送ることができる量を送風可能量として特定する(S302)。送風可能量は、後記する送風量の調整に用いられる。この時点では、充電器3の排熱を建屋2やヒートポンプ6で利用するか否かが不明なので、排熱を外気へ放出するように切替ダンパ8を設定する。
続いて、充電器制御装置31は、屋内温度調整装置21又はヒートポンプ制御装置61から、排熱の送風を要求する旨のメッセージを受信する(S303)。この時点で、建屋2及びヒートポンプ6のうち、少なくとも一方が排熱を利用することが分かるので、充電器3の排熱を一時的に貯めるように切替ダンパ8を設定する。その後、送風量の調整を要求する旨のメッセージを受信する(S304)。そこで、特定した送風可能量(供給量)及び受信したメッセージに含まれる送風要求量(需要量)に応じて、建屋2及びヒートポンプ6への送風量を調整し(S305)、その送風量に応じて切替ダンパ8の開度を調整する(S306)。送風量を調整する処理の詳細は、後記する。
そして、充電器制御装置31は、充電器3から電気自動車4への充電が完了したか否かを確認する(S307)。充電が完了していなければ(S307のNo)、切替ダンパ8の開度調整に対する応答として、屋内温度調整装置21又はヒートポンプ制御装置61から送風量再調整の要求メッセージを受信する(S304)のを待つ。充電が完了していれば(S307のYes)、その旨を示すメッセージを屋内温度調整装置21及びヒートポンプ制御装置61に送信し(S308)、切替ダンパ8を閉じる(S309)。切替ダンパ8を閉じるのは、充電が完了すると、充電器3から導管7へ排熱が送風されなくなるので、逆に外気が導管7及び充電器3の筐体に入り込むのを防止するためである。これにより、充電器制御装置31の処理が終了し、次の充電開始を待つことになる。
続いて、ヒートポンプ制御装置61の処理について説明する。ヒートポンプ6は、当初、充電器3の排熱を利用することなく、独立運転している。そこで、ヒートポンプ制御装置61は、充電器制御装置31から充電開始の旨を示すメッセージを受信する(S311)と、まず、ヒートポンプ6が稼働中か否かを判定する(S312)。稼働中であれば(S312のYes)、ヒートポンプ6に充電器3の排熱を利用するために、排熱送風を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(S314)。稼働中でなければ(S312のNo)、排熱によるヒートポンプ6稼動の必要があるか否かを判定する(S313)。これは、例えば、その時点でヒートポンプ6は稼働していないが、排熱をヒートポンプ6に利用する余地があるか否かを判定するものである。排熱による稼動の必要があれば(S313のYes)、排熱送風を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(SS314)。排熱による稼動の必要がなければ(S313のNo)、送風量を0に設定する(S315)。
続いて、ヒートポンプ制御装置61は、必要な排熱の送風量(ヒートポンプ要求量)の調整を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(S316)。その後、その要求メッセージの効果を確認するために、ヒートポンプ6の給湯状態を確認し(S317)、給湯が完了した否かを判定する(S318)。給湯が完了していれば(S318のYes)、送風量に0を設定する(S315)。給湯が完了していなければ(S318のNo)、排熱の送風量を再調整する必要があるか否かを判定する(S319)。これは、例えば、給湯の必要量や緊急度に応じて、要求すべき排熱の送風量を変更する必要があるか否かを判定するものである。再調整の必要があれば(S319のYes)、変更した送風量調整の要求メッセージを充電器制御装置31に送信する(S316)。再調整の必要がなければ(S319のNo)、給湯状態の確認処理(S317)に戻る。
給湯の完了を監視している最中に、充電完了のメッセージを充電器制御装置31から受信する(S320)と、ヒートポンプ制御装置61は、充電器3の排熱が利用できなくなったことを認識し、ヒートポンプ6の独立運転に戻る(S321)。
さらに、屋内温度調整装置21の処理について説明する。建屋2の内部を暖房する屋内暖房装置(暖房機器)は、当初、充電器3の排熱を利用することなく、独立運転している。そこで、充電器制御装置31から充電開始の旨のメッセージを受信する(S331)と、まず、屋内暖房装置が稼働中か否かを判定する(S332)。稼働中であれば(S332のYes)、屋内暖房に充電器3の排熱を利用するために、排熱送風を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(S334)。稼働中でなければ(S332のNo)、排熱による屋内暖房の必要があるか否かを判定する(S333)。これは、例えば、その時点で屋内暖房装置は稼働していないが、排熱を温度調整に利用する余地があるか否かを判定するものである。排熱による暖房の必要があれば(S333のYes)、排熱送風を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(SS334)。排熱による暖房の必要がなければ(S333のNo)、送風量を0に設定する(S335)。
続いて、屋内温度調整装置21は、必要な排熱の送風量(建屋要求量)の調整を要求する旨のメッセージを充電器制御装置31に送信する(S336)。その後、その要求メッセージの効果を確認するために、建屋2内部の室温を計測し(S337)、計測した室温が目標温度以上か否かにより、排熱による暖房が完了した否かを判定する(S338)。暖房が完了していれば(S338のYes)、送風量に0を設定する(S335)。暖房が完了していなければ(S338のNo)、排熱の送風量を再調整する必要があるか否かを判定する(S339)。これは、例えば、計測した室温と、目標温度との差分に応じて、要求すべき排熱の送風量を変更する必要があるか否かを判定するものである。再調整の必要があれば(S339のYes)、変更した送風量調整の要求メッセージを充電器制御装置31に送信する(S336)。再調整の必要がなければ(S339のNo)、室温の計測処理(S337)に戻る。
室温が目標温度に達したか否かを監視している最中に、充電完了のメッセージを充電器制御装置31から受信する(S340)と、屋内温度調整装置21は、充電器3の排熱を利用できなくなったことを認識し、屋内暖房装置の独立運転に戻る(S341)。
≪送風量の調整の詳細≫
続いて、S305の処理の詳細を説明する。S305の処理では、充電器3による送風可能量(供給量)、ヒートポンプ6及び建屋2への送風要求量(需要量)に基づいて、ヒートポンプ送風量及び建屋送風量を計算する。
(1)「送風可能量≧ヒートポンプ要求量+建屋要求量」の場合
充電器制御装置31は、送風可能量が要求量に対して十分にあるので、切替ダンパ8により、ヒートポンプ要求量をそのままヒートポンプ送風量とし、建屋要求量をそのまま建屋送風量とする。余剰分があれば(「送風可能量>ヒートポンプ要求量+建屋要求量」の場合)、その余剰分(送風可能量−ヒートポンプ要求量−建屋要求量)を外部排出量とする。例えば、ヒートポンプ要求量及び建屋要求量ともに0であれば、送風可能量すべてを外部排出することになる。
(2)「送風可能量<ヒートポンプ要求量+建屋要求量」の場合
充電器制御装置31は、送風可能量が要求量に対して足りないので、切替ダンパ8により、送風可能量を、ヒートポンプ要求量及び建屋要求量の比率で配分する。
なお、ヒートポンプ6及び建屋2への送風量に関して、事前に配分比率を決めておいてもよいし、優先順位を決めておいて、ヒートポンプ6及び建屋2のいずれか一方への排熱供給を優先して行い、その後、排熱が残っていれば他方に供給するように設定してもよい。例えば、建屋2が住宅である場合、ユーザが「冬期の寒冷時には、まずは室内暖房を優先し、次に給湯が必要である」と考えれば、送風可能量の配分の優先順位を「第1は建屋2、第2はヒートポンプ6」として、充電器制御装置31の記憶部に設定する。これにより、充電器制御装置31は、まず建屋2に排熱の送風を行い、その送風量が建屋要求量に達すれば、ヒートポンプ6に排熱の送風を行うように切替ダンパ8を制御する。
≪排熱の外部排出以外の利用≫
排熱のうち、要求量を超えた余剰分を外部へ排出する以外に、別途利用する方法がある。例えば、切替ダンパ8による排熱供給先を、外部排出口の代わりに、断熱材により区画された空間にすることで、その空間に排熱を貯めておく。また、降雪時における駐車場等の融雪熱源、浴室の乾燥や、雨天時における洗濯物の乾燥等に用いることが考えられる。
なお、上記実施の形態では、図2に示す各装置を機能させるために、処理部(CPU)で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る、図1の充電器排熱利用システム1が実現されるものとする。この場合、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、電気自動車4のバッテリを充電中の充電器3で発生する排熱を有効に利用することができる。
詳細には、まず、図1に示すように、排熱の発生元として、急速充電器である充電器3を用いるので、出力が大きく、電気自動車4の充電中に発生する排熱をそのまま利用できるので、使い勝手がよく、利用効率もよい。そして、排熱を送出する導管7を短縮することにより、さらに排熱の利用効率がよくなる。
次に、図2に示すように、充電器制御装置31が、屋内温度調整装置21及びヒートポンプ制御装置61と通信可能であるので、建屋2及びヒートポンプ6のリアルタイムの排熱需要を取得し、その需要に基づいて、充電器3の排熱を配分することができる。
そして、図3によれば、S301及びS308に示すように、充電器制御装置31が、屋内温度調整装置21及びヒートポンプ制御装置61に対して充電の開始及び完了を通知し、S304〜S306に示すように、両装置21、61から送風量調整要求を受信し、送風量を調整するので、充電開始から充電完了までの間に充電器3で発生する排熱をそのまま、効率よく利用することができる。
続いて、S312〜S314及びS332〜S334に示すように、ヒートポンプ6や建屋2内の暖房装置が稼動中に、補填用として排熱を利用するだけでなく、稼働中でなくても、排熱を利用する余地があれば有効に使うことができる。
さらに、ヒートポンプ6や建屋2で排熱を利用する余地がなければ、導管7の第3の排出口から温風を送出することにより、融雪、乾燥、貯熱等(第2機器)に利用することができる。
以上によれば、充電器3の排熱利用による総合エネルギー効率の向上を図ることができる。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)上記実施の形態では、図1に示す充電器排熱利用システム1全体をまとめて説明したが、充電器排熱利用システム1から建屋2、電気自動車4及びヒートポンプ6(排熱利用機器)を除いた部分、すなわち、充電器3、導管7及び切替ダンパ8を備えた構成を充電器排熱利用装置として考えることができる。これによれば、充電器排熱利用装置を、建屋2やヒートポンプ6以外の排熱利用機器に適用することができる。
(2)上記実施の形態では、排熱利用箇所は、建屋2やヒートポンプ6の2つであるように説明したが、3つ以上の箇所や機器があってもよい。また、利用する排熱に制限のある箇所(建屋2、ヒートポンプ6等)が1つ以上あって、さらに利用する排熱に制限のない箇所(外気への排出口、融雪の熱源等)があってもよい。
1 充電器排熱利用システム
2 建屋(第1機器)
3 充電器
31 充電器制御装置(制御部)
4 電気自動車
5 充電用ケーブル
6 ヒートポンプ(第1機器、給湯機器)
7 導管
8 切替ダンパ(ダンパ)

Claims (5)

  1. 屋外に設置され、電気自動車を充電するための充電部と、当該充電部を収容する筐体とを有する充電器と、
    前記筐体の内部に連通するように設けられ、前記筐体内で発生する熱により生じた温気が送り込まれて、2以上の温気供給対象に前記温気を供給するように分岐する分岐部と、前記送り込まれた温気を各温気供給対象に配分するダンパとを有する導管と、
    前記温気供給対象がそのときに利用すべき温気の量である需要量と、前記充電器が供給可能な温気の量である供給量とに基づいて、前記送り込まれた温気を配分するように、前記ダンパを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする充電器排熱利用装置。
  2. 気供給対象として、そのときに利用すべき温気の量である需要量を出力する機器である、1以上の第1機器と、前記需要量を出力しない機器である第2機器とが設置され、
    屋外に設置され、電気自動車を充電するための充電部と、当該充電部を収容する筐体とを有する充電器と、
    前記筐体の内部に連通するように設けられ、前記筐体内で発生する熱により生じた温気が送り込まれて、2以上の温気供給対象に前記温気を供給するように分岐する分岐部と、前記送り込まれた温気を各温気供給対象に配分するダンパとを有する導管と、
    前記充電器が供給可能な温気の量である供給量と、前記第1機器の前記需要量とを取得し、前記供給量が前記需要量の合計値以上である場合に、各需要量の温気を各第1機器に送出し、前記供給量が前記需要量の合計値より大きいときに、前記供給量から前記合計値を差し引いた量の温気を前記第2機器に送出するように、前記ダンパを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする充電器排熱利用装置。
  3. 請求項2に記載の充電器排熱利用装置であって、
    前記制御部は、
    前記供給量が前記需要量の合計値より小さい場合に、各第1機器の需要量の比率に基づいて前記供給量を配分した量の温気を各第1機器に送出するように、前記ダンパを制御する
    ことを特徴とする充電器排熱利用装置。
  4. 請求項2に記載の充電器排熱利用装置であって、
    前記制御部は、
    前記供給量が前記需要量の合計値より小さい場合に、前記第1機器に関して予め設定された比率又は優先順位に基づいて前記供給量を配分した量の温気を各第1機器に送出するように、前記ダンパを制御する
    ことを特徴とする充電器排熱利用装置。
  5. 請求項4に記載の充電器排熱利用装置であって、
    前記第1の機器として、住宅の暖房機器及び給湯機器が設置され、
    前記制御部は、
    前記優先順位が前記暖房機器及び前記給湯機器の順であることを記憶し、
    前記供給量が前記暖房機器及び前記給湯機器の需要量の合計値より小さい場合に、前記記憶した優先順位に基づいて、前記暖房機器に前記温気を送出し、当該温気の量が前記暖房機器の需要量に達した後に、前記充電器の供給量が0より大きいときに、当該供給量の温気を前記給湯機器に送出するように、前記ダンパを制御する
    ことを特徴とする充電器排熱利用装置。
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