JP5333932B2 - ディスクアレイ装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、優先値に応じてデータ転送の優先制御を行うディスクアレイ装置及びその制御方法に関する。
現在、優先度に応じてデータ転送の優先制御を行うディスクアレイ装置が広く知られている。例えば、このようなディスクアレイ装置として、複数のデータクラスの優先度をそれぞれ設定する優先度可変制御部、入力されたデータを優先度別に格納するための複数の優先度キューから転送されたデータをデータ処理して出力するデータ処理部、及び当該データ処理部の輻輳状態を監視する輻輳状態監視部を備え、該輻輳状態監視部の監視結果である前記データ処理部の輻輳状態に基づいて、前記複数のデータクラスの優先度の設定を変更するストレージ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、このようなディスクアレイ装置として、スイッチ部とSASイニシエータ装置との間のワイドリンク及びスイッチ部内のワイドリンクのうちの少なくとも一つのワイドリンクのうちの何本の物理リンクをどのSASターゲット装置に割り当てるかを制御し、SASイニシエータ装置からSASターゲット装置へのI/O(Input/Output)を、当該SASターゲット装置に割り当てられた物理リンクを経由して行い、当該SASターゲット装置に割り当てられていない物理リンクを経由できないようにしているストレージ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−086843号公報 特開2007−156597号公報
SAS(Serial Attached SCSI)を採用したHDD(Hard Disk Drive)(以下、SASHDDと呼ぶ)を搭載するディスクアレイ装置では、優先度に応じてデータ転送の優先制御を行うに際し、SASコントローラ及びエクスパンダ間のSASレーンの使用権獲得において、使用権獲得待ちが生じる場合があり、この待ちにより、SASHDDへの通信時間がSASレーンの使用権獲得の待ちの分、遅延するという課題がある。従来の技術では、SASレーンの使用権獲得は空いているSASレーンを単に獲得する方式が一般的で、優先したい論理ディスクを指定し、優先的に通信することが困難である。
具体的には、SASHDDを搭載するディスクアレイ装置では、ディスクアレイ制御部上にある、SASHDDを制御するSASコントローラが、エクスパンダ経由でSASHDDに接続されている。そして、SASコントローラ及びエクスパンダ間は、複数のSASレーン(ワイドリンク)で構成されており、エクスパンダ及びSASHDD間は、1つのSASレーンで接続される。
ここで、SASHDDを搭載するディスクアレイ装置では、SASコントローラ及びエクスパンダ間の複数のSASレーン(ワイドリンク)数がSASHDD数より少ない場合、複数のSASHDDに対してデータ転送したときに、データ転送するSASHDD数がSASコントローラ及びエクスパンダ間のSASレーン数を超えると、SASコントローラ及びエクスパンダ間のSASレーンの使用権獲得において、使用権獲得の待ちが生じる可能性がある。そのため、このようなディスクアレイ装置では、この待ちにより、SASHDDへのI/O応答時間がSASレーンの使用権獲得待ち分、遅延するという問題があった。
特に、SASレーンの制御は、SASコントローラが、SASレーンの使用可能(未使用)のレーンをラウンドロビン等で検索し、使用権を獲得した後、SASHDDに対して通信を行うのが一般的であるため、優先度の低い通信によって、優先度の高い通信が阻害され、遅延する可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、優先値の高い通信を迅速にさせ得るディスクアレイ装置及びその制御方法を提案するものである。
かかる課題を解決するために本発明においては、ディスクアレイ装置であって、それぞれ通信優先値が設定されるM個のディスクと、ホスト装置から送信されるコマンドに基づいて前記M個のディスクへのデータの読書きを制御する制御部と、通信優先値が高いディスクへの通信に用いられる通信路からなる第1のグループ及び前記第1のグループの通信優先値より低い通信優先値のディスクへの通信に用いられる通信路からなる第2のグループの2つのグループに少なくとも分類されており、前記制御部と前記M個のディスクとの通信を行うためのN個(N<M)の通信路とを備え、前記制御部は、定期的又はユーザから要求のあったときに、通信優先値として所定の固定値が設定されていない前記ディスクの通信優先値及び閾値を算出し、当該算出した前記ディクスの通信優先値と閾値との比較結果に基づいて、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがある場合には、未使用の前記第1のグループの通信路の使用権を当該高い通信優先値のディスクに割り当て、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがない場合には、前記第2のグループの通信路の空き状況と前記ディスクの通信優先値とに基づいて、前記第2のグループの通信路の使用権を前記読み書きの対象となるディスクに割当てることを特徴とする。
また、本発明においては、ディスクアレイ装置の制御方法であって、前記ディスクアレイ装置が、それぞれ通信優先値が設定されるM個のディスクと、ホスト装置から送信されるコマンドに基づいて前記M個のディスクへのデータの読書きを制御する制御部と、通信優先値が高いディスクへの通信に用いられる通信路からなる第1のグループ及び前記第1のグループの通信優先値より低い通信優先値のディスクへの通信に用いられる通信路からなる第2のグループの2つのグループに少なくとも分類されており、前記制御部と前記M個のディスクとの通信を行うためのN個(N<M)の通信路とを有しており、前記ディスクアレイ装置の制御方法は、定期的又はユーザから要求のあったときに、通信優先値として所定の固定値が設定されていない前記ディスクの通信優先値及び閾値を算出し、当該算出した前記ディクスの通信優先値と閾値との比較結果に基づいて、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがある場合には、未使用の前記第1のグループの通信路の使用権を当該高い通信優先値のディスクに割り当てる第1のステップと、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがない場合には、前記第2のグループの通信路の空き状況と前記ディスクの通信優先値とに基づいて、前記第2のグループの通信路の使用権を前記読み書きの対象となるディスクに割当てる第2のステップと、を備えることを特徴とする。
従って、ホスト装置からのコマンドに基づく通信がディスクアレイ装置にとってどの程度優先すべきかを認識することができるため、優先値の高い論理ディスクへの通信をできうる限り優先的に制御することができる。
具体的に、本発明は、データ記憶部14内に存在する論理ディスクごとに優先値を設けると共に、規定値以上の優先値を持った論理ディスクを構成するSASHDD22への通信のみ行う高優先レーンをSASレーン23に設定し、優先値の高い論理ディスクに高優先レーンを割り当てることで、優先値の高い論理ディスクへの通信に対する、SASレーン23の使用権の獲得待ちを最小限に抑える。
また、本発明は、複数のSASHDD22により構成されており、ホスト装置11からアクセス可能である論理ディスクごとに優先値を付与し、論理ディスク単位で優先制御することで、その論理ディスクにアクセスするホスト装置10の業務用途(オンライン処理・バックアップ処理等)に応じた優先制御を提供することができる。
さらに、本発明は、優先値の高い論理ディスクへの通信は、高優先レーンのほかに、通常レーンも使用することができるため、高優先レーンがすべて使用状態であっても、通常レーンを用いて、優先値の高い論理ディスクへの通信を行うことができる。
本発明によれば、優先値の高い通信を迅速にさせ得るディスクアレイ装置及びその制御方法を実現することができる。
ディスクアレイ装置の構成を示すブロック図の一例である。 データ記憶部の構成を示すブロック図の一例である。 SASレーンの使用権獲得手順を示すフローチャートの一例である。 SASレーンの使用権獲得手順を示すフローチャートの一例である。 SASレーンの使用権の獲得待ちの通信要求の実行手順を示すフローチャートの一例である。
図1を参照すると、本実施例のディスクアレイ装置10は、ホストインタフェース12とキャッシュメモリ13、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成された論理ディスク(後述)を有するデータ記憶部14及びRAIDコントローラ16を備える。
ホストインタフェース12は、ホスト装置11からのリード、ライトコマンドなどを受信する。キャッシュメモリ13は、ホスト装置11から受信したデータ又はホスト装置11へ送信するデータを記憶しておく。
ホストインタフェース12は、ホスト装置11からのリードコマンドを受信したとき、キャッシュメモリ13にその要求するデータが存在する場合には、そのデータを送信し、データが存在しない場合には、RAIDコントローラ16に、データ記憶部14からデータをリードするよう要求し、ホスト装置11に要求されたデータを送信する。
また、ホストインタフェース12は、ホスト装置11からのライトコマンドを受信したとき、キャッシュメモリ13に書き込みを行い、RAIDコントローラ16にそれを通知する。その後、RAIDコントローラ16は、データ記憶部14への書き込みを開始する。書き込みが完了すると、RAIDコントローラ16は、ホストインタフェース12に書き込み完了を報告し、ホストインタフェース12は、その応答をホスト装置11に返す。
本実施例は、I/O(Input/Output)がライトでデータ記憶部14にデータを書き込む場合と、I/Oがリードでデータ記憶部14からデータを読み出す場合について述べる。つまり、本実施例は、データ記憶部14のSASHDD22(後述)にアクセスする場合について説明する。
保守端末15は、ユーザの操作によりディスクアレイ装置10に対する設定の変更、表示を行う。
次に、データ記憶部14について、図2を参照して説明する。データ記憶部14は、SASコントローラ20、エクスパンダ21、複数のSAS(Serial Attached SCSI)を採用したHDD(Hard Disk Drive)(以下、SASHDDと呼ぶ)22、SASレーン23及びSASレーン24を備える。複数のSASHDD22は、RAID構成されて論理ディスクとして動作する。論理ディスクとは、データ記憶部14内の複数のSASHDD22により構成されたRAIDのRANK内に論理的に構成されたディスクをいう。ホスト装置11には、この論理ディスクをディスクアレイ装置10のディスクとして提供する。
SASコントローラ20は、SASHDD22に対するI/Oを制御する。エクスパンダ21は、SASHDD22及びSASコントローラ20間にあり、スイッチの役割をする。SASコントローラ20及びエクスパンダ21間は、複数のSASレーン23によって接続され、エクスパンダ21及び各SASHDD22間は、1つのSASレーン24によって接続される。
SASコントローラ20は、SASHDD22にコマンドやデータ転送等、SASHDD22との通信を行う場合、SASレーン23及びSASレーン24の使用権を獲得した後、SASHDD22に対して通信が可能となる。
次に、各論理ディスクの優先値について説明する。優先値は、0から100までの値をとり、値が大きいほど優先値が高くなる。本優先値は、論理ディスクの優先値決定手段31(後述)により動的に決定するが、ユーザが固定値を設定してもよい。
ユーザが固定値を設定する場合には、ユーザは、優先値の設定を保守端末15等により実施する。この場合、ホスト装置11からアクセスがある論理ディスクは優先値を高く、バックアップ用の論理ディスクは優先値を低く設定してもよい。例えば、バックアップ用途で、性能が必要とされない論理ディスクの場合、優先値を固定で0とすることができる。優先値を固定に設定することで、高優先レーン(後述)の使用権の獲得の対象外とし、常に通常レーン(後述)のみを使用するように設定することもできる。
次に、高優先レーンについて説明する。高優先レーンは、優先値の高い論理ディスクを構成するSASHDD22への通信のみに用いるための専用のSASレーン23である。すべてのSASレーン23のうち、規定の割合のSASレーン23を高優先レーンとして設定してもよく、また、ユーザが保守端末15等により所定数のSASレーン23を高優先レーンとして設定してもよい。本実施例では、すべてのSASレーン23の数を4とし、そのうちの1つを高優先レーンとする。なお、その他の3つのSASレーン23は、通常レーンとする。通常レーンは、高優先レーンでないSASレーン23である。
次に、高優先レーンを使用することができるための優先閾値について説明する。この優先閾値よりも大きい優先値を有する論理ディスクへの通信は、高優先レーンを使用することができる。高優先レーンを使用することができる優先閾値は、本実施例では、以下の計算式で求める。すなわち、優先閾値は、「(全論理ディスクの優先値のうち、もっとも高い優先値)×(全論理ディスクの優先値のうち、もっとも高い優先値)×0.01」により求められる。
例えば、すべての論理ディスクの優先値の最大値が60であった場合には、優先閾値は、60×60×0.01=36となる。この場合、36以上の優先値を有する論理ディスクを構成するSASHDD22への通信には、高優先レーンを使用することができる。
本実施例では、この計算式に従って優先閾値を算出することで、優先値が高い論理ディスクがある場合にはその論理ディスクの優先値に近い優先値の論理ディスクのみに高優先レーンの使用権を与える一方、優先値が高い論理ディスクがない場合にはほぼすべての論理ディスクに高優先レーンの使用権を与え、ある程度優先値が高い論理ディスクが複数あった場合にはそれらの論理ディスクに高優先レーンの使用権を与えるように動的に制御する。なお、優先閾値は、これ以外の方法で算出してもよく、ユーザが保守端末15等により設定してもよい。
次に、図1、図2、図3を用いて、本実施例の動作を説明する。図3は、SASコントローラ20の内部制御について説明する。
論理ディスクの優先値決定手段31は、論理ディスクの優先値を決定する。論理ディスクの優先値決定手段31は、定期的に論理ディスクの優先値を決定してもよいし、ユーザからの要求があったときに論理ディスクの優先値を決定してもよい。優先値は、その論理ディスクを構成するSASHDD22への通信によってSASレーン23を占有している時間の比率を用いる。
つまり、優先値は、「(論理ディスクを構成するSASHDD22へのSASレーン23の占有時間の合計/複数のSASレーン23の配下のすべてのSASHDD22へのSASレーン23の占有時間の合計)×100」により求められる。優先値の最大は100、最低は0となる。論理ディスクを構成するSASHDD22へのSASレーン23の占有時間が多いほど、値が大きくなる。
また、ユーザが優先値を固定値として設定することもできる。固定値として設定した論理ディスクに対しては、本優先値決定手段31の優先値決定の対象外となる。例えば、ホスト装置11のバックアップ用途の論理ディスクなど、性能が必要とされない論理ディスクに対して、優先値を固定で0とすることや、ディスクアレイ装置10内で非同期のデータコピーが行われている論理ディスクの優先値を固定で0とすることができる。優先値が固定値の論理ディスクは、この優先値決定手段31の優先値決定の対象外となる。
論理ディスクの優先値格納領域34は、論理ディスクの優先値決定手段31で決定した優先値を記憶する領域である。論理ディスクの優先値検索手段32は、論理ディスクの優先値格納領域34に記憶した優先値を参照する手段である。
次に、RAIDコントローラ16からSASHDD22に対して通信要求があったとき、SASコントローラ20がどのようにSASレーン23の使用権を獲得するかについて図3、図4を用いて説明する。
SASコントローラ20のSASレーン決定手段33は、論理ディスクの優先値検索手段32によって、そのSASHDD22が属する論理ディスクの優先値を取得する(40)。SASレーン決定手段33は、論理ディスクの優先値が、高優先レーンを使用することができる優先閾値よりも高いか否かをチェックする(41)。SASレーン決定手段33は、論理ディスクの優先値が、高優先レーンを使用することができる優先閾値よりも高い場合には(41:YES)、未使用の高優先レーンがあるか否かをチェックする(42)。
SASレーン決定手段33は、未使用の高優先レーンを検索し、未使用の高優先レーンがある場合には(42:YES)、当該未使用の高優先レーンの使用権を獲得する(43)。もし、高優先レーンがすべて使用中である場合には(42:NO)、SASレーン決定手段33は、未使用の通常レーンがあるか否かをチェックする(44)。
SASレーン決定手段33は、未使用の通常レーンを検索し、未使用の通常レーンがある場合には(44:YES)、当該未使用のレーンの使用権を獲得する(44)。SASレーン決定手段33は、通常レーンがすべて使用中である場合には(44:NO)、この通信要求を高優先レーン獲得待ちキューに入れる(46)。
SASレーン決定手段33は、論理ディスクの優先値が、高優先レーンを使用することができる優先閾値よりも低い場合には(41:NO)、高優先レーンを使用せず、通常レーンのみを使用し、未使用の通常レーンがある場合には(44:YES)、当該未使用のレーンの使用権を獲得する(45)。SASレーン決定手段33は、通常レーンがすべて使用中である場合には(44:NO)、この通信要求を低優先レーン(通常レーン)獲得待ちキューに入れる(46)。
次に、SASレーン23の使用権の獲得待ちの通信要求の実行手順について図5を用いて説明する。SASレーン23の使用権の獲得待ちの通信要求は、SASレーン使用権監視手段35によって処理する。
SASレーン23の使用権が開放されたとき(50)、SASレーン使用権監視手段35は、高優先レーン獲得待ちキューに通信要求があるか否かをチェックする(51)。SASレーン使用権監視手段35は、高優先レーン獲得待ちキューに通信要求がある場合には(51:YES)、高優先レーン獲得待ちキューから1つの通信要求を抜き出し、開放された高優先レーンを、この通信要求用の高優先レーンとして使用権を獲得する(52)。
SASレーン使用権監視手段35は、高優先レーン獲得待ちキューに通信要求がない場合には(51:NO)、使用権が開放されたSASレーン23が高優先レーンであるか、通常レーンであるかをチェックする(53)。
SASレーン使用権監視手段35は、開放されたSASレーン23が高優先レーンである場合には(53:YES)、処理を終える(56)。この場合、開放された高優先レーンは、次回、高優先レーン獲得待ちキューに入れられる通信要求に使用することができる。
SASレーン使用権監視手段35は、開放されたSASレーン23が通常レーンである場合には(53:NO)、低優先レーン獲得待ちキューに通信要求があるか否かをチェックする(54)。SASレーン使用権監視手段35は、低優先レーン獲得待ちキューに通信要求がある場合には(54:YES)、低優先レーン獲得待ちキューから1つの通信要求を抜き出し、開放された通常レーンを、この通信要求用の通常レーンとして使用権を獲得する(55)。SASレーン使用権監視手段35は、低優先レーン獲得待ちキューに通信要求がない場合には(54:NO)、処理を終える(56)。
このようにして、SASレーン使用権監視手段35は、高優先レーン獲得待ちキューにある通信要求を優先的に制御する。
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。第一の効果は、複数のSASレーンで構成されるSAS環境において、優先値の高い論理ディスクへの通信をできうる限り優先的に制御することができる点である。第二の効果は、論理ディスクの優先値を動的に変更し、優先値に応じて高優先レーンの使用可否を判定することで、将来的に論理ディスクへの負荷の変化があった場合でも、高優先レーンを適切な論理ディスクへの通信要求に使用することができる点である。
本実施例は、SASHDD22による接続を提供するディスクアレイ装置10について記載したが、接続先の記憶デバイスはSASHDD22でなくてもよく、例えば、SCSI系HDDや、SATA系HDD、HDD以外の記憶デバイスであってもよい。また、本実施例は、高優先レーンを使用するための優先値を論理ディスク単位で有しているが、論理ディスク単位でなくともよく、HDD、RANK等の単位で有していてもよい。
また、本実施例は、SASレーン23を高優先レーンと通常レーンの2つのグループに分類した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、優先閾値によって高優先レーン、中優先レーン、低優先レーン等に分類してもよく、少なくとも2つ以上のグループに分類して適用することができる。
また、本実施例は、優先値の高い論理ディスクへの通信を行う場合に、高優先レーンがすべて使用中のときには通常レーンを使用して、2つのグループのレーンにより論理ディスクへの通信を行った場合について述べたが、本発明はこれに限らず、高優先レーンのグループを含む少なくとも2つ以上のグループを使用して論理ディスクへの通信を行うときには、優先値が優先閾値よりも大きい場合に、高優先レーンのグループを含む少なくとも2つのグループから選択される1つの通信路を対象となる論理ディスクに割り当てて通信を行い、優先閾値以下の場合に、高優先レーンのグループを含む少なくとも2つのグループのうち高優先レーンのグループ以外のグループから選択される1つの通信路を前記対象となるディスクに割り当てて通信を行うようにしてもよい。
本発明は、SASHDD22を有するディスクアレイ装置の他、この他種々の記憶デバイスを有するストレージ装置に適用することができる。
10……ディスクアレイ装置、11……ホスト装置、12……ホストインタフェース、113……キャッシュメモリ、14……データ記憶部、15……保守端末、16……RAIDコントローラ、20……SASコントローラ、21……エクスパンダ、22……SASHDD、23、24……SASレーン、31……論理ディスクの優先値決定手段、32……論理ディスクの優先値検索手段、33……SASレーン決定手段、34……論理ディスクの優先値格納領域、35……SASレーン使用権監視手段

Claims (10)

  1. それぞれ通信優先値が設定されるM個のディスクと、
    ホスト装置から送信されるコマンドに基づいて前記M個のディスクへのデータの読書きを制御する制御部と、
    通信優先値が高いディスクへの通信に用いられる通信路からなる第1のグループ及び前記第1のグループの通信優先値より低い通信優先値のディスクへの通信に用いられる通信路からなる第2のグループの2つのグループに少なくとも分類されており、前記制御部と前記M個のディスクとの通信を行うためのN個(N<M)の通信路と
    を備え、
    前記制御部は、
    定期的又はユーザから要求のあったときに、通信優先値として所定の固定値が設定されていない前記ディスクの通信優先値及び閾値を算出し、当該算出した前記ディクスの通信優先値と閾値との比較結果に基づいて、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがある場合には、未使用の前記第1のグループの通信路の使用権を当該高い通信優先値のディスクに割り当て、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがない場合には、前記第2のグループの通信路の空き状況と前記ディスクの通信優先値とに基づいて前記第2のグループの通信路の使用権を前記読み書きの対象となるディスクに割当てる
    ことを特徴とするディスクアレイ装置。
  2. 前記制御部は、
    前記読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が所定の閾値よりも高いディスクがある場合に、前記第1のグループの通信路がすべて割り当てられていることを条件に、前記第1のグループ以外のグループの通信路の使用権を前記対象となるディスクに割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  3. 前記N個の通信路の占有時間に基づいて、前記ディスクごとの前記通信優先値を算出する占有時間算出部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  4. 前記制御部は、
    前記M個のディスクの通信優先値の最大値に基づいて、前記閾値を算出する優先値算出部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  5. 前記ディスクは、
    複数のハードディスクドライブから構成される論理ディスクである
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  6. ディスクアレイ装置の制御方法であって、
    前記ディスクアレイ装置が、それぞれ通信優先値が設定されるM個のディスクと、ホスト装置から送信されるコマンドに基づいて前記M個のディスクへのデータの読書きを制御する制御部と、通信優先値が高いディスクへの通信に用いられる通信路からなる第1のグループ及び前記第1のグループの通信優先値より低い通信優先値のディスクへの通信に用いられる通信路からなる第2のグループの2つのグループに少なくとも分類されており、前記制御部と前記M個のディスクとの通信を行うためのN個(N<M)の通信路とを有しており、
    前記ディスクアレイ装置の制御方法は、
    定期的又はユーザから要求のあったときに、通信優先値として所定の固定値が設定されていない前記ディスクの通信優先値及び閾値を算出し、当該算出した前記ディクスの通信優先値と閾値との比較結果に基づいて、読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがある場合には、未使用の前記第1のグループの通信路の使用権を当該高い通信優先値のディスクに割り当てる第1のステップと、
    読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が前記閾値より高いディスクがない場合には、前記第2のグループの通信路の空き状況と前記ディスクの通信優先値とに基づいて、前記第2のグループの通信路の使用権を前記読み書きの対象となるディスクに割当てる第2のステップと、
    を備えることを特徴とするディスクアレイ装置の制御方法。
  7. 前記第1のステップでは、
    前記制御部が、前記読書きの対象となるディスクのうちに通信優先値が所定の閾値よりも高いディスクがある場合に、前記第1のグループの通信路がすべて割り当てられていることを条件に、前記第1のグループ以外のグループの通信路の使用権を前記対象となるディスクに割り当てる
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクアレイ装置の制御方法。
  8. 前記第1のステップでは、
    前記占有時間算出部が、前記N個の通信路の占有時間に基づいて、前記ディスクごとの前記通信優先値を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクアレイ装置の制御方法。
  9. 前記第1のステップでは、
    前記優先値算出部が、前記M個のディスクの通信優先値の最大値に基づいて、前記閾値を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクアレイ装置の制御方法。
  10. 前記ディスクは、
    複数のハードディスクドライブから構成される論理ディスクである
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクアレイ装置の制御方法。
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