JP5333885B2 - 留め具打込機 - Google Patents

留め具打込機 Download PDF

Info

Publication number
JP5333885B2
JP5333885B2 JP2007324229A JP2007324229A JP5333885B2 JP 5333885 B2 JP5333885 B2 JP 5333885B2 JP 2007324229 A JP2007324229 A JP 2007324229A JP 2007324229 A JP2007324229 A JP 2007324229A JP 5333885 B2 JP5333885 B2 JP 5333885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
driving
plunger
fastener
springs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007324229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009142953A (ja
Inventor
英之 谷本
裕幸 尾田
義博 仲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2007324229A priority Critical patent/JP5333885B2/ja
Publication of JP2009142953A publication Critical patent/JP2009142953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5333885B2 publication Critical patent/JP5333885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

本発明は、釘、鋲、ステープル等の留め具を被打込み部材に打込むための留め具打込機に関し、特に、圧縮バネによって付勢されたプランジャを解放してプランジャに取り付けられたブレードに圧縮バネによる打撃力を与えることによって留め具を打込むバネ駆動式留め具打込機に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、電動モータによって駆動力が与えられるバネ駆動式留め具打込機が公知である。この種のバネ駆動式留め具打込機は、バネによって付勢されたプランジャをバネの付勢力に抗して打込み方向の下死点側より上死点側へ電動モータの駆動力によって押上げ、引続いて、そのプランジャを上死点側より下死点側へ開放することによって、加速されたプランジャで釘等の留め具を被打込み部材に打込むものである。このバネ駆動式留め具打込機では、内蔵された電動モータが、回転出力軸側に設けられた減速機構と連係してプランジャをバネの付勢力に抗してバネを圧縮しながら上死点側の終端位置まで駆動し、その終端位置において電動モータの駆動力をバネの圧縮方向から解放し、解放時のバネの伸長力(弾発力)によってプランジャを下死点側方向へ駆動し、加速されたプランジャの打撃力によって留め具を打込むものである。
米国特許第4724992号公報
このようなバネ駆動式留め具打込機では、打込む釘(留め具)のサイズが大きくなるほど圧縮されたバネの蓄積エネルギー(バネエネルギー)を大きくすることが要求されるため、バネ寿命も考慮した打込みバネの設計を行う必要があり、打込みバネは大型化する。
しかし、打込み打撃力を強くするために、打込みバネを軸方向に大きく設計すると、打込みバネを持たない圧縮空気を用いた空気式釘打込機に比べて製品の高さ等の外形寸法が著しく大きくなり、また製品全体の重量も重くなる場合があり、作業性が非常に悪化するという問題が生ずる。このため打込みバネ(コイルバネ)を径方向に大きく設計する方法が考えられるが、バネの径方向内側に非常に大きな空間を占有することになり、空気式釘打込機に比べて製品の幅寸法が著しく大きくなり、作業性が非常に悪化するという問題を招く。打込みバネの径方向内側に、別の打込みバネを設置して無駄な占有空間を有効に活用する方法があるが、バネガイドの設置が難しいため打込みバネの寿命を保持することが難しくなり、バネの寿命を考慮すると打込みエネルギーを2倍以上に増加させることが困難であるという問題を生ずる。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、留め具打込機の小型化または軽量化を図り、作業性を向上したバネ駆動式留め具打込機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
上記の目的を達成するために本発明は、ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、前記プランジャを下方向に付勢し、かつ上方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮機構部と、を具備する留め具打込機において、前記打込みバネは複数のバネより構成され、前記プランジャを付勢する前記複数のバネは、プランジャ側端部の平面配置形状において、前記プランジャの中心軸を横切る直線状に配置され、前記プランジャの中心軸に対して点対称に配置されると共に、前記のマガジンから前記ノーズ部に留め具を供給する方向と直交する方向に配置され、かつ前記プランジャの上下動方向に沿って延在していることを特徴とする。
本発明の他の特徴によれば、前記複数のバネの伸縮方向をガイドするように前記複数のバネの各延在方向に沿って設置されたバネガイドをさらに具備する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネガイドは、前記複数のバネの各径方向外周部を取り囲む包囲部材より構成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネ圧縮機構部は、前記回転体の回転力を前記プランジャに伝達して前記打込みバネを圧縮するための巻上接続線を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネ圧縮機構部は、前記巻上接続線を前記回転体に巻込んで前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるように構成する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネ圧縮機構部は、前記モータの駆動力を前記回転体に伝達し、または切断するクラッチを具備し、該クラッチが伝達状態にあるとき、前記回転体を所定回転角度まで回転させることにより前記打込みバネを圧縮し、前記回転体が前記所定回転角度に達したときに、前記前記クラッチを前記伝達状態から前記切断状態に切換えることによって、圧縮された前記打込みバネを解放して前記プランジャに打撃力を与える。
上記本発明の留め具打込機によれば、打込みバネを複数のバネにより構成し、該複数のバネは、各バネの径方向外側において、互いに並列に配置され、かつプランジャの上下動方向に沿って延在しているので、打込みバネの占有体積を小さくすることが可能となり、留め具打込機の小型化および軽量化を図り、かつ作業の操作性を向上できる。
また、複数の打込みバネの伸縮方向をガイドするように、該複数の打込みバネの各延在方向に沿ってバネガイドを設けるので、打込みバネの圧縮伸長時のうねりを防止して打込みバネの寿命を向上させることができる。
本発明の上記およびその他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかにされる。
以下、本発明をバネ駆動式の留め具打込機に適用した実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本発明の留め具打込機に関する以下の説明では、留め具が打込まれる垂直方向を、便宜上、上下方向として表現するが、特別な実施形態または意図に限定するものではない。留め具が打込まれる方向を水平方向に設置した状態でも同様に表現することができ、留め具が打込まれる方向は、いずれも本発明の要旨を限定するものではない。図1は実施形態に係る留め具打込機の構造図、図2および図3は図1に示した構造図の上面図、図4は打込みバネの部分断面図をそれぞれ示す。
最初に、図1および図2を参照して留め具打込機の全体の構成について説明する。
留め具打込機1は、胴体ハウジング部2と、胴体ハウジング部2から分岐して設けられたハンドルハウジング部3と、ハンドルハウジング部3の端部に着脱可能に装着され、後述する電動モータ7に電気的接続される電池パック(蓄電池)4と、胴体ハウジング部2における留め具の打込方向の先端側(下端側)に設けられたノーズ(射出部)5と、連結された釘等の留め具(図示なし)を装填し、ノーズ5の射出部通路5a(図2参照)に留め具を一本毎に供給するためのマガジン6とを具備する。
胴体ハウジング部2は、プランジャ8と、プランジャ8に打撃力(弾発力)を与えるための打込みバネ(圧縮バネ)9と、モータ7と、モータ7の回転を減速して大きなトルクを得るための減速機構部30と、クラッチ19、ドラム(回転体)20およびワイア(巻上接続線)21からなるバネ圧縮機構部31とを内蔵している。
ハンドルハウジング部3は、胴体ハウジング部2の一端部より分岐して延出されており、その分岐部には、モータ7の制御回路装置(図示なし)に電気的接続されてモータ7の駆動を制御するトリガスイッチ10が設けられている。ハンドルハウジング部3の端部に設置される電池パック4は、胴体ハウジング部2およびハンドルハウジング部3内に設けられた配線によって、モータ7の制御回路装置およびモータ7に電気的接続されている。
マガジン6は、ノーズ5側に位置する一端部と、該一端部より水平方向に延在した他端部を有する。マガジン6内には留め具である釘(図示なし)が多数本マガジン6の延在方向(水平方向)に連接するように装填されており、マガジン6内に装填された連接釘は、その最端部が常にノーズ5の射出部通路5a内に給送されるように、マガジン6内に設置された給送部材(図示なし)によって、マガジン6の他端部側(左端部側)よりノーズ5の射出部通路5a側に押圧されている。ノーズ5の射出部通路5a内に位置する釘は、ブレード8aの先端部がノーズ5の射出部通路5a内に移動する際、ブレード8aの先端部により打撃を受け、ノーズ5の射出部通路5aより押し出されて被打込み部材(図示なし)に打ち込まれる。また、ノーズ5の射出部通路5aの長さを打込み釘の長さより長くすることにより、打撃される釘が被打込み部材に接触するまでプランジャ8(ブレード8a)を加速させ、これによって、留め具に強い打撃力を与えることができる。バンパ11は、プランジャ8の下死点側の胴体ハウジング部2に設置され、プランジャ8の加速運動に伴う胴体ハウジング部2に対する衝撃を吸収する。
巻上接続線として機能するワイア21は、複数の金属線材を束ねて構成されており、しなやかさと強度を兼ね備えている。ワイア21の表面には樹脂がコーティングされており、ワイア21と接触するドラム20の外周部の磨耗を防止している。
図2に示すように、プランジャ8は、胴体ハウジング部2内の上死点側と下死点側との間の上方向Aまたは下方向Bで上下移動可能に配置されている。プランジャ8はブレード(ドライバビット)8aを有し、プランジャ本体8が下死点側に移動したとき、ブレード8aの先端は、ノーズ5内に画成された釘が装填される射出通路部5aの先端まで延びる。プランジャ8のプランジャプレート8bの上面部とバネ圧縮機構部31の壁部2aとの間には、打込みバネ9が圧縮された状態で設置されている。打込みバネ9は、バネ圧縮機構部31のドラム20によるワイア21の巻上げ動作によってプランジャ8が上死点側方向Aへ巻上げられると圧縮され、圧縮された後に解放されるとプランジャ8を下死点側方向(打込方向)Bにより強い付勢力(バネエネルギー)で押圧する。
図1に示すように、減速機構部30は、モータ7に連係して設けられ、モータ7の回転出力軸に取り付けられた第1のプーリ12と、ベルト13と、該ベルト13によって第1のプーリ12より回転力が伝達される第2のプーリ14と、該第2のプーリ14の同軸上に設けられた第1のギア15と、該第1のギア15に噛合い、かつ第1のギア15に隣接した別個の回転軸を有する第2のギア16と、該第2のギア16の同軸上に係合して回転する第3のギア17と、該第3のギア17に係合する第4のギア18とから構成されている。第1のプーリ12と第2のプーリ14は、モータ7の回転出力軸の回転を第2のプーリ14の回転出力軸においてより減速させる第1の減速部を構成する。また、第1のギア15に連係する第2のギア16、第3のギア17および第4のギア18により第2の減速部を構成する。第4のギア18の回転出力軸18a(図2参照)に得られる減速された回転力は、バネ圧縮機構部31を構成するクラッチ19を介してドラム(回転体)20に伝達される。
図2に示されるように、ドラム20は、第4のギア18の回転出力軸18aに、ベアリングを介して正回転方向Aまたは逆回転方向Bに回動自在に支持されている。クラッチ19が伝達状態であるとき、回転出力軸18aの正回転方向Aの回転力(モータ7の駆動力)はクラッチ19を介してドラム20へ伝達され、回転出力軸18aの正回転に同期してドラム20を、基準位置(0度)から所定の回転角度(例えば、270度)まで回転させる。クラッチ19によってドラム20に正回転方向Aの回転が与えられると、ドラム20は、ワイア21の巻上げに連係してプランジャ8を上死点側へ移動させて打込みバネ9を強く圧縮する。ドラム20が270度の回転位置まで回転すると、プランジャ8は上死点側まで移動し、打込みバネ9に蓄積されるバネエネルギー(打込みエネルギー)は最大に達する。
クラッチ19の詳細な構造は図示していないが、ドラム20が回転方向Aに回転し、所定の回転角度270度まで回転すると、クラッチ19は、回転出力軸18aとドラム20間の伝達状態の結合を切断(分離)するように機能する。これによって、ドラム20は、モータ7の駆動力を受けることなく、ドラム20の逆回転方向Bへ回転可能となる。従って、ドラム20は圧縮された打込みバネ21の開放によって逆回転方向Bに逆回転し、打込みバネ9に蓄積されたバネエネルギーは、プランジャ8を打込み方向に加速させ、ブレード8aに大きな打撃力を与える。
打込みバネ9は、図3に示されるように、互いに並列配置された複数のバネ9より構成される。複数のバネ9は、例えば、図3および図4(図3のC−C線に沿う断面図)に示されるように、2本のコイルバネ9により構成される。
2本のコイルバネ9は、図4に示されるように、同一のコイル外径Dを持ち、各バネの径方向外側において互いに並列に配置され、図3に示すように、プランジャ8の上下動方向(バネ9の伸縮方向)に沿って延在している。2本の打込みバネ9の間に設けられた隙間にはワイア21が貫通されており、打込みバネ9が圧縮しても打込みバネ9とワイア21が干渉しない配置となっている。
打込みバネ9のバネエネルギーは、2本のコイルバネ9における各コイル9のバネエネルギーを合計したものに実質的に等しい。圧縮された複数のコイルバネ9が有するバネエネルギーをより効率よくプランジャ8に伝達するために、複数のコイルバネ9の下死点側一端は、プランジャ8のプランジャプレート8aの中心軸に対して、互いに点対称となるようにプランジャプレート8b上に配置されている。また、ブレード8aは、プランジャ8の中心軸に沿って取り付けられている。
コイルバネ9の外周部にはその伸縮方向に沿ってバネガイド(包囲部材)22が配置されている。バネガイド22は、図2に示されるように、その外周部が胴体ハウジング部2の内周面に固定され、その内周部が打込みバネ9の外周部に当接するように形成され、打込みバネ9が上下方向に伸縮した場合、バネ9の伸縮に伴うバネの径方向のうねりを抑制してバネの寿命を長く保持させる包囲部材としての機能をもつ。
このような実施態様によれば、プランジャ8を付勢する複数本のバネは、プランジャ側端部の平面配置形状において、プランジャ8の中心軸を横切る直線状(列状)に配置され、相対向する一対のバネ9は、プランジャ8の中心軸に対して点対称に配置される。すなわち、図3および図4に示すように、一列に配置することにより、釘打込機1のハンドル延在方向のバネ9部の高さH(図4参照)を低くできるので、被打込み部材が壁に近い部分に存在する場合の釘打込み、所謂、隅打込みの性能を向上できるという格別な効果が得られる。
次に、釘(留め具)の打込み動作について説明する。
作業者がハンドルハウジング部3を把持してトリガスイッチ10を引き込むと、電池パック4からモータ7へ電力が供給され、減速機構部30を介してモータ7の駆動力がバネ圧縮機構部31の回転出力軸18aに伝達される。さらに、回転出力軸18aに伝達されたモータ動力は、クラッチ19を介してドラム20へ伝達される。これによってドラム20は、図2に示される基準位置(0度の位置)より正回転方向Aへ回転を開始する。ドラム20の回転に伴ってドラムの外周部に設置されたワイア21がドラム20内に巻込まれるため、ワイア21の一端部に設置されたプランジャ8は、上死点側へ移動しつつ、打込みバネ9を圧縮する。
引続いて、ドラム20が図2に示した約270度の位置に回転するとプランジャ8は上死点へ達する。クラッチ19は、ドラム20が270度回転したことを検知して減速機構部30の回転出力軸18aからドラム20の回転軸の機械的結合を切断する。これによって、ドラム20は、モータ駆動力から解放され、回転出力軸18aに対して逆回転方向(打込み方向)Bに回転可能となる。従って、圧縮された打込みバネ9は、モータ駆動力より開放されてプランジャ8を打込み方向Bに加速させる。圧縮された打込みバネ9の解放による伸長力によってプランジャ8が下死点側へ移動すると、ワイア21に引張られてドラム20が逆回転を開始する。圧縮されたバネ9の開放力(伸長力)によってプランジャ8が下死点へ到達すると、ブレード8aによって釘が被打込み部材へと打込まれ、打込み動作を終了する。なお、打込機本体は、釘を打込み中に被打込み部材から受ける反力によって反動される。
以上の本発明の留め具打込機の構成において、打込みバネの配置形態は、次のような特徴を有する。
打込みバネ9は、複数のバネより構成され、図4に示されるように、各バネの径(D)方向外側において、互いに並列に配置され、かつプランジャ8の上下動方向に沿って延在している。また、図2、図3および図4に示されるように、2本の打込みバネ9の間に設けられた隙間にワイア21が通されており、打込みバネ9が圧縮または伸長しても、打込みバネ9とワイア21が干渉しない構成となっている。
また、図4に示すように、2本の打込みバネ9の圧縮方向正面から見て打込みバネ9のそれぞれの中心軸を結ぶ線上にブレード8aを配置している。言い換えれば、プランジャプレート8bの中心軸に沿ってブレード8aが配置される。これによって、複数の打込みバネ9の打撃エネルギーを効率よくブレード8aに伝達することができる。また、打込みバネ9を並列に複数本配置するので、打込みバネの全体の寸法(高さ)H、従って、打込機の外形寸法(高さまたは長さ)を増加させることなく、打込みバネによる打込みエネルギーを容易に増加させることができる。
さらに、2本の打込みバネ9は、胴体ハウジング部2とは別部材からなる、中空部品のバネガイド(包囲部材)22によって圧縮方向にガイドされている。このバネガイド22によって、打込みバネ9の圧縮時または伸長時のうねり動作を低減できるので、打込みバネの寿命を向上させることができる。また、バネガイド22は、複数の打込みバネ9の配置に合わせた形状とすることができるので、無駄な占有空間を排除し、打込機を小型化することができる。
本発明によれば、所定のバネエネルギーを得るために、外径(D)を小さく形成したコイルバネ9の本数を適度に増やすことができるので、大外径の打込みバネで所定のバネエネルギーを得る場合に比べ、打込みバネの内側に生じるような無駄な空間を低減できる。これによって、打込機をより小型化することが可能となる。
図8は、打込みバネ9に要求されるバネエネルギーEについてコイルバネの外径Dおよびコイルバネの質量Mの関係を示した特性図の例を示す。コイルバネの質量Mは、コイルバネの外径Dが小さくなるほど、単位バネエネルギーEに対する質量が軽減される傾向にある。例えば、図4に示した2本のコイルバネ9を並置した上記実施態様では、50Jのバネエネルギーを得るために、バネ外径Dが40mm(バネエネルギー25J、質量135g)のものを2本使用することができる。一方、単一のコイルバネで50Jのバネエネルギーを得るためには、バネ外径62mm、質量350gにする必要がある。この例によれば、図4に示したコイルバネの全体の高さHは、単一のコイルバネで構成する場合の高さHに比べてより低くすることができる。また、2本の打込みバネ全体の質量は270gとなり、一本の場合の350gに対して軽量化できる。また、本数を増加することによりバネの圧縮伸長方向(軸方向)の長さも短く形成できる。
打込みバネ9の他の変形例を図5乃至図7に示す。
図5に示した第1の変形例は、図4に示した上記実施態様と同様な配置形状を有し、一列に3本のコイルバネ9を直線状に配置した例である。すなわち、プランジャプレート8bの中央軸に沿って第1のコイルバネ9を配置し、その径方向外側の両端部に第2および第3のコイルバネ9を配置したもので、バネガイド22を含む打込みバネ9全体の断面形状が長円形状に形成されている。この形状によれば、図4に示した場合と同様に、打込みバネ9の外径Dを、単独のコイルバネとする場合に比べ、著しく軽減できる。例えば、50Jのバネエネルギーを得るために、コイルバネ9の外径Dは31mmとなり、これは同じ50Jのバネエネルギーを得るための単独コイルバネの外径(D)62mmに対して半分の高さにできる。また、バネの質量についても、本実施例の3本の総質量は、270gとなり、単一のコイルバネの質量350gに対して軽減できる。
図6に示す第2の変形例は、複数の打込みバネ9は、プランジャ8の中心軸(ブレード8aの中心軸)を囲む多角形状に配置し、ブレード8aはプランジャ8の中心軸に沿って設置されている。具体的には、図8に示した特性図のコイルバネの外径Dを18mm、質量を30gに規定した一本当たり6.3Jのコイルバネ9を8本使用して正八角形に配置することによって、50JのバネエネルギーEを得た例である。この変形例では、8本のコイルバネ9は正八角形に配置されるので、バネガイド22を含めた打込みバネ全体の断面形状を円形状に形成できる。これによって、8本のコイルバネ9の打撃エネルギーを効率よくブレード8aに伝達することができる。また、このような並列配置によりコイルバネの軸方向の寸法(長さ)も軽減できる。
図7に示す第3の変形例は、図6に示した第2の変形例と同様に、打込みバネ全体は円形の断面形状を有する。本変形例では、円形断面形状の中央部(プランジャ8の中心軸)に9本目のコイルバネ9が設置され、プランジャプレート8bの上面上の空間が有効に活用されている。これによって、複数のコイルバネ9のバネエネルギーEを効率よくブレード8aに伝達することができるとともに、コイルバネの軸方向の寸法(長さ)をより軽減できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係る留め具打込機の部分断面を含む側面図。 図1に示した留め具打込機の上面図。 図2に示した留め具打込機の部分上面図。 図3に示した留め具打込機の打込みバネのC−C線に沿う断面図。 本発明に使用される打込みバネの第1の変形例を示す断面図。 本発明に使用される打込みバネの第2の変形例を示す断面図。 本発明に使用される打込みバネの第3の変形例を示す断面図。 打込みバネのバネエネルギーに対するバネ外径およびバネ質量を示す特性図。
符号の説明
1:留め具打込機 2:胴体ハウジング部 2a:壁部
3:ハンドルハウジング部 4:電池パック 5:ノーズ 5a:射出部通路
6:マガジン 7:モータ 8:プランジャ 8a:ブレード
8b:プランジャプレート 9:打込みバネ 10:トリガスイッチ
11:バンパ 12:第1のプーリ 13:ベルト 14:第2のプーリ
15:第1のギア 16:第2のギア 17:第3のギア
18:第4のギア 18a:回転出力軸 19:クラッチ
20:ドラム(回転体) 21:ワイア(巻上接続線) 22:バネガイド
30:減速機構部 31:バネ圧縮機構部

Claims (6)

  1. ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、
    上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、
    前記プランジャを下方向に付勢し、かつ上方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、
    モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮機構部と、
    を具備する留め具打込機において、
    前記打込みバネは複数のバネより構成され、前記プランジャを付勢する前記複数のバネは、プランジャ側端部の平面配置形状において、前記プランジャの中心軸を横切る直線状に配置され、前記プランジャの中心軸に対して点対称に配置されると共に、前記のマガジンから前記ノーズ部に留め具を供給する方向と直交する方向に配置され、かつ前記プランジャの上下動方向に沿って延在していることを特徴とする留め具打込機。
  2. 前記複数のバネの伸縮方向をガイドするように前記複数のバネの各延在方向に沿って設置されたバネガイドをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載された留め具打込機。
  3. 前記バネガイドは前記複数のバネの各径方向外周部を取り囲む包囲部材より構成されていることを特徴とする請求項2に記載された留め具打込機。
  4. 前記バネ圧縮機構部は、前記回転体の回転力を前記プランジャに伝達して前記打込みバネを圧縮するための巻上接続線を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  5. 前記バネ圧縮機構部は、前記巻上接続線を前記回転体に巻込んで前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させることを特徴とする請求項4に記載された留め具打込機。
  6. 前記バネ圧縮機構部は、前記モータの駆動力を前記回転体に伝達し、または切断するクラッチを具備し、該クラッチが伝達状態にあるとき、前記回転体を所定回転角度まで回転させることにより前記打込みバネを圧縮し、前記回転体が前記所定回転角度に達したときに、前記前記クラッチを前記伝達状態から前記切断状態に切換えることによって、圧縮された前記打込みバネを解放して前記プランジャに打撃力を与えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載された留め具打込機。
JP2007324229A 2007-12-17 2007-12-17 留め具打込機 Expired - Fee Related JP5333885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007324229A JP5333885B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 留め具打込機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007324229A JP5333885B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 留め具打込機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009142953A JP2009142953A (ja) 2009-07-02
JP5333885B2 true JP5333885B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=40914190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007324229A Expired - Fee Related JP5333885B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 留め具打込機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5333885B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3676879B2 (ja) * 1995-07-25 2005-07-27 株式会社マキタ 締結具打込み工具
JPH0994776A (ja) * 1995-10-02 1997-04-08 Souki Kogyo Kk 人工芝用u字釘打装置
US5941441A (en) * 1998-03-10 1999-08-24 Ilagan; Artemio M. Electric nailing gun

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009142953A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8720765B2 (en) Nailing machine
JP5259968B2 (ja) 打込み装置
US7938305B2 (en) Fastener driving device
JP5184763B2 (ja) 打ち込み装置
US8505798B2 (en) Fastener driving device
CN101578160B (zh) 紧固件驱动工具
US8251271B2 (en) Nailing machine
US10525575B2 (en) Driver
US8186553B2 (en) Fastener driving tool
US9216502B2 (en) Multi-stranded return spring for fastening tool
CN101784372A (zh) 打入工具
WO2017179491A1 (ja) 打込み工具
JP5991437B2 (ja) 打込機
JP5333885B2 (ja) 留め具打込機
JP5376398B2 (ja) バネ式止具打込機
JP2015009313A (ja) 打込機
JP5229564B2 (ja) 電動式釘打機
JP5293123B2 (ja) 電動式釘打機
JP5257825B2 (ja) 打込機
JP7115025B2 (ja) 打込機
JP2008264907A (ja) 打込機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees