JP5332266B2 - 画像形成装置、連続用紙の搬送装置 - Google Patents

画像形成装置、連続用紙の搬送装置 Download PDF

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本発明は、連続用紙に画像を形成する画像形成装置およびこの連続用紙を搬送する連続用紙の搬送装置に関する。
近年、例えば電子写真方式の作像プロセスを採用し、記録媒体として長尺な連続用紙に画像を形成する画像形成装置が用いられている。
公報記載の技術として、連続用紙に画像を形成する画像形成部よりも連続用紙の搬送方向下流側に連続用紙を搬送する搬送部を設けるとともに、画像形成部よりも連続用紙の搬送方向上流側に、連続用紙を挟み込む一対のロールを設け、画像形成部を通過する連続用紙に所定の張力をかけるように構成した技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−262738号公報
本発明は、搬送される連続用紙に張力をかける際に、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくことを抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側で前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側であって当該第1接触部材との間で当該連続用紙を挟み込まない位置で当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、前記第1接触部材と前記連続用紙との接触面積および前記第2接触部材と当該連続用紙との接触面積を変えることで当該連続用紙に付与される張力を可変とし、さらに、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する場合には当該第1接触部材と前記第2接触部材とで前記連続用紙を挟み込むよう、前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置関係を変える位置変更部とを有し、前記第1接触部材または前記第2接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動することで、前記連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側で前記搬送方向に搬送される前記連続用紙に張力を付与する張力付与手段とを有し、前記張力付与手段は、前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与し、前記張力付与手段は、前記第2接触部材の移動によって当該第2接触部材とともに前記連続用紙を挟み込む第3接触部材と、前記第1接触部材および当該第3接触部材に対する当該第2接触部材の位置を変える位置変更部とをさらに含み、前記第2接触部材および前記第3接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部をさらに含み、前記張力付与手段は、前記位置変更部が前記第2接触部材を当該第2接触部材と前記第3接触部材とで前記連続用紙を挟み込める位置まで移動させ、前記駆動部が前記第1接触部材および当該第2接触部材のうち少なくともいずれか一方を駆動することで、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記位置変更部は、前記第1接触部材の位置を固定させたままで、前記第2接触部材を移動させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側において前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも当該搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて当該搬送方向に搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、前記第1接触部材および前記第2接触部材を、前記搬送部による前記連続用紙の前記搬送方向に間欠的に回転させる駆動部とを有する画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側であって前記第1接触部材よりも当該搬送方向下流側に設けられ、前記連続用紙の当該搬送方向に直交する方向の位置決めを行う位置決め部をさらに含み、前記位置決め部は、湾曲して形成され外側の面に前記連続用紙を接触させて案内する案内部材と、前記案内部材の前記外側の面と接触する前記連続用紙の面に接触して回転し、当該連続用紙に前記搬送方向の斜め方向への搬送力を付与する斜行回転体と、前記斜行回転体にて前記斜め方向に搬送された前記連続用紙の一方の側端が突き当てられる突き当て部材とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記位置決め部から送り出される前記連続用紙の前記側端の位置を検知する側端検知部と、前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置を制御して、前記連続用紙に付与する張力を可変に設定する張力設定部とをさらに含み、前記張力設定部は、前記側端検知部による検知結果に応じて前記連続用紙にかかる張力を変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側で前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側であって当該第1接触部材との間で当該連続用紙を挟み込まない位置で当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、前記第1接触部材と前記連続用紙との接触面積および前記第2接触部材と当該連続用紙との接触面積を変えることで当該連続用紙に付与される張力を可変とし、さらに、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する場合には当該第1接触部材と前記第2接触部材とで前記連続用紙を挟み込むよう、前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置関係を変える位置変更部とを有し、前記第1接触部材または前記第2接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動することで、前記連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送することを特徴とする連続用紙の搬送装置である。
請求項8記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側で前記搬送方向に搬送される前記連続用紙に張力を付与する張力付与手段とを有し、前記張力付与手段は、前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与し、前記張力付与手段は、前記第2接触部材の移動によって当該第2接触部材とともに前記連続用紙を挟み込む第3接触部材と、当該第1接触部材および当該第3接触部材に対する当該第2接触部材の位置を変える位置変更部とをさらに備え、前記第2接触部材および前記第3接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部をさらに含み、前記張力付与手段は、前記位置変更部が前記第2接触部材を当該第2接触部材と前記第3接触部材とで前記連続用紙を挟み込める位置まで移動させ、前記駆動部が当該第2接触部材および当該第3接触部材のうち少なくともいずれか一方を駆動することで、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆方向に搬送することを特徴とする連続用紙の搬送装置である。
請求項9記載の発明は、前記位置変更部は、前記第1接触部材の位置を固定させたままで、前記第2接触部材を移動させることを特徴とする請求項8記載の連続用紙の搬送装置である。
請求項10記載の発明は、連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記搬送方向上流側において前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも当該搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて当該搬送方向に搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、前記第1接触部材および前記第2接触部材を、前記搬送部による前記連続用紙の前記搬送方向に間欠的に回転させる駆動部とを有する連続用紙の搬送装置である。
請求項1記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくことを抑制すること、連続用紙にかかる張力を調整すること、そして、新たな構成を追加することなく、連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送することができる。
請求項2記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくこと、連続用紙にかかる張力を調整すること、そして、新たな構成を追加することなく、連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送することができる。
請求項3記載の発明によれば、張力付与手段から送り出される箇所において連続用紙の搬送路の位置変動が抑制されるので、画像形成部に向けて送り出される連続用紙の姿勢を安定させることができる。
請求項4記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくことを抑制することができ、且つ、第1接触部材および第2接触部材と連続用紙との接触位置が変わるので、第1接触部材および第2接触部材の偏摩耗を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、連続用紙の搬送方向に直交する方向の位置ずれを補正することができる。
請求項6記載の発明によれば、連続用紙の搬送方向に直交する方向の位置ずれを補正するのに適切な張力を、連続用紙に付与することができる。
請求項7記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくことを抑制すること、連続用紙にかかる張力を調整すること、そして、新たな構成を追加することなく、連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送することができる。
請求項8記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくこと、連続用紙にかかる張力を調整すること、そして、新たな構成を追加することなく、連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送することができる。
請求項9記載の発明によれば、第1接触部材を移動させる場合に比べ、第1接触部材から搬送部に向けて送り出される連続用紙の姿勢を安定させることができる。
請求項10記載の発明によれば、連続用紙を挟み込んで張力を付与する構成に比べ、滞留する異物によって連続用紙が傷つくことを抑制することができ、且つ、第1接触部材および第2接触部材と連続用紙との接触位置が変わるので、第1接触部材および第2接触部材の偏摩耗を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置10の全体構成を示す図である。この画像形成装置10は、搬送方向A(副走査方向)に搬送される長尺な連続用紙Pにトナー像を形成する機能を有している。また、この画像形成装置10は、例えば一旦画像形成動作を停止した後、次の画像形成動作を開始する前などにおいて、連続用紙Pを搬送方向Aとは逆方向(逆搬送方向B)に搬送する機能も有している。なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、穿孔等が形成されていない所謂ピンレス用紙を連続用紙Pとして用いている。
画像形成装置10は、連続用紙Pに画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20からみて搬送方向Aの下流側に設けられ、連続用紙Pに形成された画像を加熱定着する定着部30と、定着部30よりも搬送方向Aの下流側に設けられ、連続用紙Pに駆動力を付与する搬送部40と、画像形成部20よりも搬送方向Aの上流側に設けられ、画像形成部20を通過する連続用紙Pに対し搬送部40とともに張力を付与し、且つ、搬送方向Aに直交する方向(主走査方向)の連続用紙Pの位置ずれを補正する送り出し部50と、これら各部の動作を制御する制御部60とを備えている。なお、本実施の形態に係る画像形成装置10は、エンジン筐体12およびスタッカ筐体14を有しており、上記画像形成部20、送り出し部50および制御部60はエンジン筐体12に、上記定着部30および搬送部40はスタッカ筐体14に、それぞれ取り付けられている。また、送り出し部50よりも搬送方向Aの上流側には、図示しない給紙装置から送られてくる連続用紙Pを供給するアージロール68が設けられている。さらに、連続用紙Pの搬送経路中には、必要に応じて連続用紙Pを搬送するための搬送ロールが適宜設けられる。なお、以下の説明においては、連続用紙Pのうち、画像形成部20によって画像形成が行われる面を第1面と呼び、その裏面を第2面と呼ぶ。
画像形成部20は、図中矢印方向に回転する感光体ドラム21と、感光体ドラム21を所定の電位に帯電する帯電器22と、帯電器22よりも感光体ドラム21の回転方向下流側において帯電後の感光体ドラム21を露光する露光器23と、露光器23よりも感光体ドラム21の回転方向下流側において露光後の感光体ドラム21をトナーで現像する現像器24と、現像器24よりも感光体ドラム21の回転方向下流側において感光体ドラム21上に形成されたトナー像を連続用紙Pの第1面に転写する転写器25と、転写器25よりも感光体ドラム21の回転方向下流側且つ帯電器22よりも感光体ドラム21の回転方向上流側において転写後の感光体ドラム21を清掃するクリーナ26とを備えている。なお、本実施の形態では、画像形成部20として所謂電子写真方式にて画像の形成を行っているが、例えばインクジェット方式など、他の如何なる方式を採用しても差し支えない。
定着部30は、連続用紙Pの搬送方向Aと直交する方向に沿って延び、搬送方向Aに複数本並べて配置されたフラッシュランプ31を備えている。このフラッシュランプ31は、連続用紙Pの第1面と対向して非接触に配置されており、間欠的に点灯するように構成されている。
搬送部40は、図中時計方向および反時計方向に回転する駆動ロール41と、駆動ロール41の図中右側に取り付けられ、駆動ロール41に対する連続用紙Pの巻き付け量を規定する巻き付けロール42と、駆動ロール41の図中上側に取り付けられ、駆動ロール41とともに連続用紙Pを挟み込むピンチロール43とを備えている。なお、本実施の形態では、駆動ロール41が連続用紙Pの第2面に接触し、巻き付けロール42およびピンチロール43が連続用紙Pの第1面に接触するようになっている。ここで、駆動ロール41にはこれを回転駆動する主駆動モータ44(後述する図5参照)が接続されている。なお、駆動ロール41は、連続用紙Pを搬送方向Aに搬送する際には図中反時計方向に、また、逆搬送方向Bに搬送する際には図中時計方向に、それぞれ回転駆動される。なお、以下の説明では、駆動ロール41を図中反時計方向に回転させる際の主駆動モータ44の回転を正転と呼び、駆動ロール41を図中時計方向に回転させる際の主駆動モータ44の回転を逆転と呼ぶ。また、巻き付けロール42およびピンチロール43は、連続用紙Pを介して駆動ロール41の回転速度と同じ速度で連れ回るように構成されている。そして、駆動ロール41およびピンチロール43と連続用紙Pとの間で滑りが生じるのを抑制するように、駆動ロール41に対するピンチロール43の圧力が予め定められている。このため、駆動ロール41の回転によって連続用紙Pが搬送されるであろう理想の搬送量と、現実に連続用紙Pが搬送される実際の搬送量とが、上述の滑りによってずれることが抑制される。
では続いて、送り出し部50の構成について詳細に説明する。
図2は送り出し部50の構成を図1の左斜め上方から見た斜視図であり、図3は送り出し部50を図1の手前側からみた側面図である。また、図4は、送り出し部50における連続用紙Pの搬送経路を説明するための展開図である。なお、図4においては、後述する分離爪73および搬送ガイド74の記載を省略している。
送り出し部50は、画像形成部20を通過する連続用紙Pに対し搬送部40(図1参照)と協働して張力を付与する張力付与部70と、張力付与部70よりも搬送方向Aの下流側に配置され、搬送方向Aに直交する方向(主走査方向)の連続用紙Pの位置ずれを補正する位置ずれ補正部80と、位置ずれ補正部80よりも搬送方向Aの下流側に配置され、連続用紙Pの主走査方向の一方の側端の位置を検出する側端検知センサ90とを備えている。なお、張力付与部70は、後述するように、連続用紙Pを逆搬送方向Bに搬送する際に、連続用紙Pに駆動力を付与する機能も備えている。
張力付与部70は、図3において時計方向および反時計方向に回転する第1接触部材の一例としての位置固定ロール71と、位置固定ロール71よりも搬送方向Aの上流側に配置され、同じく図3において時計方向および反時計方向に回転する第2接触部材の一例としての位置可動ロール72とを備えている。ここで、位置固定ロール71は連続用紙Pの第1面と接触するように配置され、また、位置可動ロール72は連続用紙Pの第2面と接触するように配置される。また、例えば図3に示すように、連続用紙Pの搬送経路は、位置固定ロール71と位置可動ロール72との間において、位置固定ロール71の回転軸と位置可動ロール72の回転軸とを通る軸線Vを跨ぐようになっている。これにより、位置固定ロール71および位置可動ロール72の近傍では、連続用紙Pの搬送経路が略S字状となっている。また、位置固定ロール71の直径は19.5mmであり、その外周面には無電解ニッケルメッキ層が形成されている。一方、位置可動ロール72の直径は位置固定ロール71よりも大きい20.0mmであり、その外周面にはセラミック溶射層が形成されている。位置可動ロール72の外周面は、位置固定ロール71の外周面よりも連続用紙Pとの間での摩擦係数が高く設定される。
そして、位置固定ロール71および位置可動ロール72には、これらを回転駆動する駆動部の一例としての副駆動モータ75(後述する図5参照)が接続されている。なお、位置固定ロール71は、連続用紙Pを搬送方向Aに搬送する際には図中時計方向に、また、逆搬送方向Bに搬送する際には反時計方向に、それぞれ回転駆動される。一方、位置可動ロール72は、連続用紙Pを搬送方向Aに搬送する際には図中反時計方向に、また、連続用紙Pを逆搬送方向Bに搬送する際には時計方向に、それぞれ回転駆動される。なお、以下の説明では、位置固定ロール71を図中時計方向に回転させ且つ位置可動ロール72を図中反時計方向に回転させる際の副駆動モータ75の回転を正転と呼び、位置固定ロール71を図中反時計方向に回転させ且つ位置可動ロール72を図中時計方向に回転させる際の副駆動モータ75の回転を逆転と呼ぶ。
張力付与部70において、位置固定ロール71の回転軸の位置は固定されている。一方、位置可動ロール72の回転軸の位置は、位置固定ロール71の回転軸と位置可動ロール72の回転軸とを結ぶ軸線Vに沿って移動自在となっており、その結果位置固定ロール71と位置可動ロール72との軸間距離Lが変えられるようになっている。そして、位置可動ロール72にはウォームギア(図示せず)等を介して位置可動ロール72の回転軸の位置を移動させる移動モータ76(後述する図5参照)が接続されている。なお、以下の説明では、位置固定ロール71に位置可動ロール72を近づける際の移動モータ76の回転を正転と呼び、位置固定ロール71から位置可動ロール72を遠ざける際の移動モータ76の回転を逆転と呼ぶ。ここで、図3は、位置固定ロール71に対し位置可動ロール72が基準位置に配置された状態を示しており、このときの軸間距離Lは基準軸間距離L0となっている。そして、本実施の形態では、移動モータ76により、軸間距離Lが基準軸間距離L0よりも大きく設定されたり、あるいは小さく設定されたりする。なお、本実施の形態における移動モータ76およびウォームギアは、本発明における位置変更部の一例である。
また、張力付与部70は、搬送方向Aに直交する方向に延び、位置固定ロール71に接触配置される分離爪73をさらに備えている。この分離爪73は、例えばポリエステルフィルム等で構成されており、位置固定ロール71が図3において反時計方向に回転した場合に、その先端部が回転方向と対向して接触するように取り付けられている。さらに、張力付与部70は、位置可動ロール72を覆うように配置される搬送ガイド74をさらに備えている。なお、搬送ガイド74は、位置可動ロール72が移動した際にもこれと接触しないような位置に取り付けられる。
位置決め部の一例としての位置ずれ補正部80は、U字状に湾曲した形状を有し、外側の面に連続用紙Pの搬送経路が形成される案内部材の一例としての湾曲ガイド81と、この湾曲ガイド81の手前側に搬送経路を覆うように取り付けられる突き当て部材の一例としての扇形状のサイドガイド板82と、湾曲ガイド81の搬送方向Aのほぼ中央部において搬送方向Aと直交する方向に複数空けられた開口(この例では4箇所)に、それぞれ搬送方向Aに対して斜めに取り付けられ、図3において時計方向および反時計方向に回転する複数の斜行ロール83(83a〜83d)とを備えている。ここで、斜行ロール83は、搬送方向Aの上流側よりも下流側がサイドガイド板82に近づくように、湾曲ガイド81に取り付けられる。また、斜行ロール83は、その外周面が湾曲ガイド81の外側の面からわずかに飛び出すように配置されている。そして、斜行ロール83は、搬送される連続用紙Pと接触することで駆動力を受け、連続用紙Pが搬送方向Aに搬送される際には図3において時計方向に、また、逆搬送方向Bに搬送される際には反時計方向に、それぞれ回転する。なお、本実施の形態では、連続用紙Pの第1面が湾曲ガイド81の外側の面および斜行ロール83の外周面に接触するようになっている。また、本実施の形態では、張力付与部70に設けられた位置固定ロール71と、位置ずれ補正部80に設けられた湾曲ガイド81の搬送方向A上流側端部とが近接して配置されている。
側端検知部の一例としての側端検知センサ90は、連続用紙Pの搬送方向Aに直交する方向の両側端のうち、サイドガイド板82が取り付けられる側の側端の位置を検出する。ここで、側端検知センサ90としては、接触式あるいは非接触式など各種センサを用いて差し支えないが、本実施の形態では、例えば連続用紙Pの第1面側から連続用紙Pに向けてレーザ光を主走査方向に帯状に照射し、連続用紙Pの第2面側にて受光されるレーザ光の位置を検出することで、連続用紙Pの側端の位置を検出する所謂レーザセンサを用いている。
なお、側端検知センサ90は、位置ずれ補正部80から送り出される連続用紙Pのサイドガイド板82側の端部の検出結果を、電圧値Eとして出力する。ここで、排出されてくる連続用紙Pの端部位置がサイドガイド板82の突き当て面と一致している場合(図4参照)、側端検知センサ90は、電圧値Eとして基準電圧値ESを出力する。また、排出されてくる連続用紙Pの端部位置がサイドガイド板82の突き当て面からリア側(図4において上側)にずれた場合、側端検知センサ90は、電圧値Eとして基準電圧値ESよりも大きい値を出力する。一方、排出されてくる連続用紙Pの端部位置がサイドガイド板82の突き当て面からフロント側(図4に示す下側)にずれた場合、側端検知センサ90は、電圧値Eとして基準電圧値ESよりも小さい値を出力する。なお、電圧値Eの大きさは、連続用紙Pのずれ量が大きくなるほど、基準電圧値ESよりも大きくあるいは小さくなる。
続いて、図1に示す画像形成装置10による画像形成動作について説明する。
画像形成動作の開始に伴い、連続用紙Pは、搬送部40および張力付与部70によって搬送方向Aに対し張力がかけられた状態で、搬送方向Aに搬送される。このとき、搬送部40と張力付与部70との間に設けられた位置ずれ補正部80は、連続用紙Pにかかる張力を利用して連続用紙Pの主走査方向の位置決めを行い、画像形成部20の転写位置に向けて連続用紙Pを送り出す。
一方、画像形成動作の開始に伴い、画像形成部20では、感光体ドラム21が図1に示す矢印方向に回転し、その表面が帯電器22で帯電された後、露光器23で選択的に露光されることにより、感光体ドラム21上に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム21上に形成された静電潜像は現像器24で現像されてトナー像となり、転写位置を通過する連続用紙Pの第1面に転写器25によって静電転写される。なお、転写後に感光体ドラム21に残存する残トナーは、クリーナ26によって除去され、次の帯電動作に備える。
そして、トナー像が転写された連続用紙Pは、定着部30を通過する。このとき、連続用紙Pの第1面上のトナー像は、対向するフラッシュランプ31により加熱され、連続用紙Pに定着される。その後、トナー像の定着がなされた連続用紙Pは、搬送部40を通過し画像形成装置10の外部へと排出される。
図5は、図1に示す制御部60の機能のうち、連続用紙Pの搬送に関連するブロック図を示している。張力設定部の一例として機能する制御部60のCPU61は、ROM62に記憶されたプログラムに従い、RAM63との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部60には、入出力インタフェース64を介して、画像形成装置10に設けられたユーザインタフェースUIからの各種指示、側端検知センサ90からの側端検知情報が入力される。また、制御部60は、入出力インタフェース64を介して、主駆動モータ44、副駆動モータ75および移動モータ76の駆動を制御する。
続いて、上述した画像形成動作における連続用紙Pの搬送動作について、詳細に説明する。
図6(a)は、画像形成動作における連続用紙Pの搬送動作のタイミングチャートの一例を示している。では、図1〜図6(a)を参照しながら、画像形成動作における連続用紙Pの搬送動作について説明する。
ユーザインタフェースUIから画像形成動作の開始指示を受け付けた制御部60は、副駆動モータ75を停止させたまま、主駆動モータ44の正転を開始させる。このとき、主駆動モータ44は、駆動ロール41の表面速度を徐々に増速させる。その結果、連続用紙Pは、駆動ロール41とピンチロール43との間に働く摩擦力により、搬送方向Aに引っ張られる。一方、張力付与部70では、副駆動モータ75が停止していることから、位置固定ロール71が連続用紙Pの第1面を巻き付けた状態で停止し、且つ、位置可動ロール72が連続用紙Pの第2面を巻き付けた状態で停止している。これにより、位置固定ロール71と連続用紙Pの第1面との間および位置可動ロール72と連続用紙Pの第2面との間にはそれぞれ所定の摩擦力が働く。したがって、搬送部40と張力付与部70との間において、連続用紙Pは搬送部40によって搬送方向Aに引っ張られ且つ張力付与部70によって保持されようとすることから、連続用紙Pには所定の張力がかかる。そして、連続用紙Pは、駆動ロール41と巻き付けロール42およびピンチロール43との間に働く摩擦力が、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間に働く摩擦力よりも大きいことから、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間で滑りを生じつつ、所定の張力がかけられた状態で搬送方向Aに搬送され始める。このように、搬送部40と張力付与部70とによって連続用紙Pに搬送方向Aすなわち副走査方向に張力をかけることで、画像形成部20の転写位置における連続用紙Pの副走査方向の位置決めがなされる。
駆動ロール41の表面速度が目標とする連続用紙Pの搬送速度V1に到達すると、主駆動モータ44は、駆動ロール41の表面速度を搬送速度V1で一定に制御する。また、駆動ロール41の表面速度が搬送速度V1に到達したのに伴い、制御部60は、副駆動モータ75の正転を開始させる。このとき、副駆動モータ75は、位置固定ロール71および位置可動ロール72を徐々に増速させ、位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度が制限速度V2に到達すると、これら位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度を制限速度V2で一定に制御する。ただし、位置固定ロール71の直径よりも位置可動ロール72の直径が大きいことから、実際には、位置可動ロール72の表面速度が位置固定ロール71の表面速度よりもごくわずかに高速となる。ここで、制限速度V2は、搬送速度Vよりも著しく低速に設定される。その結果、連続用紙Pは、引き続き、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間で滑りを生じつつ、所定の張力がかけられた状態で搬送方向Aに搬送され続ける。ここで、本実施の形態では、連続用紙Pに張力をかける場合において、位置固定ロール71と位置可動ロール72とが搬送方向Aに対しずらして配置されており、これら2つのロールが接触しないようになっている。つまり、位置固定ロール71と位置可動ロール72とによって連続用紙Pを挟む構成を採用していない。このため、位置固定ロール71や位置可動ロール72に異物が付着した場合であっても、対向するものがないので異物が連続用紙Pに対し押し付けられにくくなり、また、連続用紙Pの搬送に伴って異物が搬送方向下流側に搬送されていきやすくなる。
搬送部40および張力付与部70によって連続用紙Pに張力がかけられた連続用紙Pは、両者の間に配置される位置ずれ補正部80において、湾曲ガイド81の外側の面および湾曲ガイド81に取り付けられた斜行ロール83に押し付けられた状態で、搬送方向Aに搬送される。すると、連続用紙Pには、斜行ロール83によって搬送方向Aの斜め方向すなわちサイドガイド板82側へと向かう力が付与され、連続用紙Pは、搬送されながらサイドガイド板82側に移動しようとする。そして、移動に伴って連続用紙Pのサイドガイド板82側の端部がサイドガイド板82に突き当たると、連続用紙Pのさらなる移動が規制される。その結果、連続用紙Pは、そのサイドガイド板82側の端部がほぼ同一位置に揃えられた状態すなわち主走査方向の位置決めがなされた状態で、位置ずれ補正部80から画像形成部20の転写位置に向けて送り出される。ここで、本実施の形態では、斜行ロール83が連続用紙Pの第1面に接触しているが、位置ずれ補正部80は斜行ロール83とともに連続用紙Pを第2面側から挟む部材を備えていない。
そして、搬送される連続用紙Pには、転写位置において画像形成部20の感光体ドラム21上に形成されたトナー像が転写され、その後、転写されたトナー像が定着部30にて定着された後、搬送部40を介して外部に排出される。
一連の画像形成動作が終了すると、制御部60は、主駆動モータ44を正転させたまま、副駆動モータ75を停止させる。このとき、副駆動モータ75は、位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度を制限速度V2から徐々に減速させる。そして、副駆動モータ75が停止したのに伴い、制御部60は、今度は主駆動モータ44を停止させる。このとき、主駆動モータ44は、駆動ロール41の表面速度を搬送速度V1から徐々に減速させる。このように、先に位置固定ロール71および位置可動ロール72の回転を停止させた後に駆動ロール41の回転を停止させることで、画像形成動作を終了した画像形成装置10では、搬送部40と張力付与部70との間において、連続用紙Pに所定の張力がかけられた状態が維持されることになる。
なお、上述した説明においては、位置固定ロール71および位置可動ロール72を制限速度V2に一定に制御していたが、これに限られるものではない。例えば図6(b)に示すように、副駆動モータ75を所定の間隔で間欠的に正転させることで、位置固定ロール71および位置可動ロール72を間欠的に回転させるようにしてもよい。この場合にも、搬送部40と張力付与部70との間において、搬送される連続用紙Pに所定の張力がかかることになる。また、位置固定ロール71および位置可動ロール72を回転させずに停止させ続けてもかまわない。ただし、連続的あるいは間欠的に位置固定ロール71および位置可動ロール72を回転させた場合は、搬送される連続用紙Pと位置固定ロール71および位置可動ロール72との接触部位が変わっていくことから、これら位置固定ロール71および位置可動ロール72に居所的な偏摩耗が生じにくくなる。
ところで、この画像形成装置10では、上述したように位置ずれ補正部80を用いて画像形成部20の転写位置に供給される連続用紙Pの主走査方向ずれを補正している。しかしながら、搬送される連続用紙Pの挙動の変化に伴って連続用紙Pに例えば蛇行が発生すると、結果として位置ずれ補正部80で連続用紙Pの主走査方向ずれを補正しきれなくなる場合が生じる。そこで、本実施の形態では、画像形成動作の実行に際して位置ずれ補正部80から排出される連続用紙Pの主走査方向の一端部の位置を側端検知センサ90で検出し、その検出結果に応じて連続用紙Pに付与する張力を可変することで、位置ずれ補正部80において連続用紙Pに加える主走査方向の力(スキュー力と呼ぶ)を調整し、転写位置に供給される連続用紙Pの主走査方向の位置を一定に維持している。
では、上述した画像形成動作における連続用紙Pにかかる張力の可変動作について、詳細に説明する。
図7は、画像形成動作において連続用紙Pにかかる張力の可変動作のタイミングチャートを示している。また、図8は、連続用紙Pにかかる張力の可変動作を説明するための図である。さらに、図9は、連続用紙Pにかかる張力の可変動作における位置固定ロール71および位置可動ロール72と連続用紙Pとの接触状態を説明するための図である。
なお、初期状態では、図3に示したように、張力付与部70において、位置固定ロール71に対して位置可動ロール72が基準位置に置かれ、軸間距離Lは基準軸間距離L0に設定される。このように位置可動ロール72が基準位置に置かれる場合、連続用紙Pは、図9(a)に示すように位置固定ロール71に対し第1巻き付け角度θ1で巻き付けられ、位置可動ロール72に対し第2巻き付け角度θ2で巻き付けられる。また、その結果として、連続用紙Pは、位置固定ロール71と第1接触面積S1で接触し、位置可動ロール72と第2接触面積S2で接触する。ここで、第1巻き付け角度θ1は、位置固定ロール71に対して連続用紙Pを巻き付けた際に、位置固定ロール71の軸中心と、位置固定ロール71および連続用紙Pの接触領域のうち搬送方向Aの両端とがなす角度をいう。また、第2巻き付け角度θ2は、位置可動ロール72に対して連続用紙Pを巻き付けた際に、位置可動ロール72の軸中心と、位置可動ロール72および連続用紙Pの接触領域のうち搬送方向Aの両端とがなす角度をいう。
例えば搬送される連続用紙Pがサイドガイド板82から離れる方向に蛇行しはじめた場合、側端検知センサ90から出力される電圧値Eは、図7(a)に示すように、基準電圧値ESよりも高くなっていく。このとき、電圧値Eが予め定められた上限電圧値EHを上回ると、制御部60は、移動モータ76を所定時間だけ正転させる。これにより、位置可動ロール72は、基準位置から位置固定ロール71に近づく側へと移動し、図8(a)に示すように、軸間距離Lが近接軸間距離L1(L1<L0)となる位置(近接位置と呼ぶ)で停止する。このように位置可動ロール72が基準位置から近接位置に移動すると、図9(b)に示すように、第1巻き付け角度θ1が増加し、且つ、第2巻き付け角度θ2も増加する。また、その結果として、第1接触面積S1が増加し、且つ、第2接触面積S2も増加する。したがって、位置可動ロール72が近接位置に置かれると、位置可動ロール72が基準位置に置かれていた場合と比較して、位置固定ロール71および位置可動ロール72と連続用紙Pとの間に働く動摩擦力が大きくなる。本実施の形態では、張力付与部70で発生させた動摩擦力が、搬送部40による連続用紙Pの駆動に対する抵抗力となっているため、位置可動ロール72を基準位置から近接位置へと移動させることで、搬送部40と張力付与部70との間において連続用紙Pにかかる搬送方向Aの張力が増加する。このように連続用紙Pにかかる張力が増加すると、位置ずれ補正部80において、連続用紙Pに対する斜行ロール83の押し付け力が大きくなる。すると、斜行ロール83から連続用紙Pに付与されるスキュー力が大きくなり、連続用紙Pがサイドガイド板82に近づく側に移動しようとする。その結果、連続用紙Pの主走査方向の位置ずれが抑制される。
一方、例えば搬送される連続用紙Pがサイドガイド板82に強く突き当たるように蛇行し始めた場合、側端検知センサ90から出力される電圧値Eは、図7(b)に示すように、基準電圧値ESよりも低くなっていく。このとき、出力電圧値Eが予め定められた下限電圧値ELを下回ると、制御部60は、移動モータ76を所定時間だけ逆転させる。これにより、位置可動ロール72は、基準位置から位置固定ロール71より遠ざかる側へと移動し、図8(b)に示すように軸間距離Lが遠隔軸間距離L2(L2>L0)となる位置(遠隔位置)で停止する。このように位置可動ロール72が基準位置から遠隔位置に移動すると、図9(c)に示すように、今度は第1巻き付け角度θ1が減少し、且つ第2巻き付け角度θ2も減少する。また、その結果として、第1接触面積S1および第2接触面積S2が減少する。したがって、位置可動ロール72が遠隔位置に置かれると、位置可動ロール72が基準位置に置かれていた場合と比較して、位置固定ロール71および位置可動ロール72と連続用紙Pとの間に働く動摩擦力が小さくなる。これに伴い、搬送部40と張力付与部70との間において連続用紙Pにかかる搬送方向Aの張力が減少する。このように連続用紙Pにかかる張力が減少すると、位置ずれ補正部80において、連続用紙Pに対する斜行ロール83の押し付け力が小さくなる。すると、斜行ロール83から連続用紙Pに付与されるスキュー力が小さくなり、連続用紙Pがサイドガイド板82から遠ざかる側に移動しようとする。その結果、連続用紙Pの主走査方向の位置ずれが抑制される。
図10は、位置固定ロール71に対する連続用紙Pの第1巻き付け角度θ1(°)と、搬送方向Aに発生する張力T(kgf)との関係を示すグラフ図である。なお、図10には、連続用紙Pとして、主走査方向に18インチの幅を有し33gsmの坪量を有するものを用いた場合の結果と、主走査方向に18インチの幅を有し40gsmの坪量を有するものを用いた場合の結果とを示した。同図より、第1巻き付け角度θ1を増加させることにより、発生する張力Tが増加していくことが理解される。また、当然のことながら、第2巻き付け角度θ2を大きくした場合にも、発生する張力Tは増加する。
ここで、位置固定ロール71の摩擦係数をμ1、位置可動ロール72の摩擦係数をμ2とし、連続用紙Pの重量をWとすると、位置固定ロール71および位置可動ロール72によって連続用紙Pに付与される張力Tは、以下の式で表される。
Figure 0005332266
この(1)式において、位置固定ロール71の摩擦係数μ1、位置可動ロール72の摩擦係数μ2および連続用紙Pの重量Wは一定の値をとる。したがって、上記(1)式からも、第1巻き付け角度θ1および第2巻き付け角度θ2を大きくすれば張力Tが増加し、第1巻き付け角度θ1および第2巻き付け角度θ2を小さくすれば張力が減少することが理解される。
さて、本実施の形態に係る画像形成装置10では、画像形成動作を終了した後、連続用紙Pを徐々に減速しながら停止させているので、連続用紙Pには、この画像形成動作における最後の画像の形成位置から転写位置までの間に余白が生じる。また、次の画像形成動作を開始する際にも、連続用紙Pを徐々に増速し連続用紙Pが搬送速度V1となってから画像の転写を開始するので、連続用紙Pには余白が生じる。そこで、この画像形成装置10では、前の画像形成動作が終了してから次の画像形成動作を開始するまでの間に、連続用紙Pを逆搬送方向Bに所定距離だけ移動させておくことで、連続用紙Pに無駄な余白が生ずるのを防止している。
では、上述した画像形成動作間における連続用紙Pの逆搬送動作について、詳細に説明する。
図11は、画像形成動作間における連続用紙Pの逆搬送動作のタイミングチャートを示している。また、図12は、連続用紙Pの逆搬送動作を説明するための図である。
画像形成動作の終了に伴って主駆動モータ44が停止した後(図6(a)参照)、制御部60は、移動モータ76を正転させる。これに伴い、基準位置、近接位置あるいは遠隔位置に配置されていた位置可動ロール72が、位置固定ロール71に近づく側へと移動し、図12に示すように、位置固定ロール71と接触する位置(接触位置と呼ぶ)に到達する。これにより、連続用紙Pが、位置固定ロール71と位置可動ロール72とによって挟み込まれる。そして、位置可動ロール72が接触位置に到達すると、移動モータ76は停止する。
移動モータ76が停止するのに伴い、制御部60は、副駆動モータ75の逆転を開始させる。このとき、副駆動モータ75は、位置固定ロール71および位置可動ロール72を徐々に増速させる。その結果、連続用紙Pは、位置固定ロール71と位置可動ロール72との間に働く摩擦力により、逆搬送方向Bに引っ張られる。一方、搬送部40では、主駆動モータ44が停止していることから、駆動ロール41、巻き付けロール42およびピンチロール43が連続用紙Pを挟み込んだ状態で停止している。これにより、駆動ロール41、巻き付けロール42およびピンチロール43と連続用紙Pとの間には摩擦力が働く。したがって、張力付与部70と搬送部40との間において、連続用紙Pは張力付与部70によって引っ張られ且つ搬送部40によって保持されようとすることから、連続用紙Pには所定の張力がかかる。ただし、連続用紙Pは、駆動ロール41とピンチロール43との間に働く摩擦力が、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間に働く摩擦力よりも大きいことから、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間で滑った状態で保持されるのに対し、駆動ロール41とピンチロール43との間では連続用紙Pが滑りづらくなっている。
位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度が目標とする逆搬送速度V3に到達すると、副駆動モータ75は、これら位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度を逆搬送速度V3で一定に制御する。ただし、位置固定ロール71の直径よりも位置可動ロール72の直径が大きいことから、実際には、位置可動ロール72の表面速度が位置固定ロール71の表面速度よりもごくわずかに高速となる。また、位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度が逆搬送速度V3に到達したのに伴い、制御部60は、主駆動モータ44の逆転を開始させる。このとき、主駆動モータ44は、駆動ロール41の表面速度を徐々に増速させ、駆動ロール41の表面速度が逆制限速度V4に到達すると、駆動ロール41の表面速度を逆制限速度V4で一定に制御する。ここで、逆制限速度V4は、逆搬送速度V3よりもわずかに低速に設定される。その結果、連続用紙Pは、位置固定ロール71および位置可動ロール72との間で滑りを生じつつ、所定の張力がかけられた状態で逆搬送方向Bに搬送される。一方、駆動ロール41とピンチロール43との間では連続用紙Pにほとんど滑りが生じない、もしくは、位置固定ロール71と位置可動ロール72との間で生じる滑りよりも少ない滑りが生じた状態で逆搬送方向Bに搬送される。
そして、所定の時間が経過すると、制御部60は、副駆動モータ75を逆転させたまま、主駆動モータ44を停止させる。このとき、主駆動モータ44は、駆動ロール41の表面速度を逆制限速度V4から徐々に減速させる。そして、主駆動モータ44が停止したのに伴い、制御部60は、副駆動モータ75を停止させる。このとき、副駆動モータ75は、位置固定ロール71および位置可動ロール72の表面速度を逆搬送速度V3から徐々に減速させる。このように、先に駆動ロール41の回転を停止させた後に位置固定ロール71および位置可動ロール72の回転を停止させることで、連続用紙Pの逆搬送方向Bへの移動を完了した画像形成装置10では、張力付与部70と搬送部40との間において、連続用紙Pに所定の張力がかけられた状態が維持されることになる。
続いて、副駆動モータ75が停止したのに伴い、制御部60は、移動モータ76を所定時間だけ逆転させる。これにより、接触位置に置かれた位置可動ロール72が、位置固定ロール71から遠ざかる側へと移動し、図3に示すように、軸間距離Lが基準軸間距離L0となる基準位置で停止する。このとき、位置可動ロール72が接触位置から基準位置に移動することによって、位置固定ロール71および位置可動ロール72と連続用紙Pとの接触状態に変化が生じ、結果として連続用紙Pにかかる張力が低下する。このため、移動モータ76が停止したのに伴い、制御部60は、副駆動モータ75を停止させた状態で主駆動モータ44を所定時間だけ正転させ、連続用紙Pにかかる張力を元に戻して、一連の逆搬送動作を完了する。
ところで、このようにして連続用紙Pを逆搬送方向Bに搬送する際、連続用紙Pが位置固定ロール71に巻き付いた状態で吸着してしまうことがある。これは、例えば転写位置において転写器25で帯電された連続用紙Pが張力付与部70まで巻き戻されることによるものである。本実施の形態では、図3に示したように位置固定ロール71に分離爪73を接触配置しており、位置固定ロール71に吸着した連続用紙Pは、分離爪73により剥離されることとなるため、貼り付きに起因するジャム等が発生し難い。また、位置移動ロール72には搬送ガイド74が設けられているので、逆搬送方向Bに搬送されることで位置固定ロール71と位置可動ロール72とのニップ域を通過した連続用紙Pは、搬送ガイド74によって案内されながら逆搬送方向B(下方)に搬送されることになり、この部位においてもジャム等が発生し難い。
なお、この例では、画像形成動作の終了に伴って主駆動モータ44が停止したことを起点として逆搬送動作を実行させていたが、これに限られるものではない。例えばユーザインタフェースUIから画像形成動作の開始時を受け付けたことを起点として逆搬送動作を実行させ、その後に画像形成動作を開始させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、張力の可変動作における位置可動ロール72の停止位置を基準位置、近接位置および遠隔位置の3箇所としていたが、これに限られるものではない。例えば基準位置と近接位置との間および基準位置と遠隔位置との間にさらに停止位置を設け、側端検知センサ90から出力される電圧値Eに応じて、段階的に停止位置を変えるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、1つの位置固定ロール71と1つの位置可動ロール72とを用いて張力付与部70を構成していたが、これに限られるものではない。
図13は、張力付与部70を含む送り出し部50の他の構成例を示す側面図である。なお、図13における位置ずれ補正部80および側端検知センサ90は、図3に示したものと同じである。この送り出し部50では、張力付与部70が、3つの位置固定ロール71(第1位置固定ロール71a、第2位置固定ロール71b、第3位置固定ロール71c)と1つの位置可動ロール72とで構成されている。なお、第1位置固定ロール71aは位置可動ロール72よりも搬送方向Aの下流側に、第2位置固定ロール71bは第1位置固定ロール71aよりも搬送方向Aの下流側に、第3位置固定ロール71cは第2位置固定ロール71bよりも搬送方向Aの下流側であって位置ずれ補正部80よりも上流側に、それぞれ配置されている。ここで、第2位置固定ロール71bおよび位置可動ロール72は連続用紙Pの第1面と接触するように、第1位置固定ロール71aおよび第3位置固定ロール71cは連続用紙Pの第2面と接触するように、それぞれ配置されている。また、これら第1位置固定ロール71a、第2位置固定ロール71b、第3位置固定ロール71cおよび位置可動ロール72の各回転軸の位置は、軸線V上に設定されており、連続用紙Pの搬送経路は各ロール間を跨ぐようになっている。そして、位置可動ロール72は、その回転軸が軸線V上で移動するように構成されている。
上記(1)式からも明らかなように、連続用紙Pにかかる張力は、連続用紙Pを巻き付けるロールの数の乗算で表される。したがって、このように位置固定ロール71を複数のロールで構成した場合、各ロールの摩擦係数を低くしたとしても、全体としての張力が確保されることになる。
また、例えば図14に示すように、張力付与部70よりも搬送方向Aの上流側(逆搬送方向Bの下流側)に、樹脂にて形成されたフィルム状の垂れ幕部材91を連続用紙Pの第1面と接するように配置し、この垂れ幕部材91を搬送方向Aの上流側端部を固定部材92で固定するようにしてもよい。なお、垂れ幕部材91としては、連続用紙Pの吸着を防止する観点から、帯電防止処理を施したものを用いることが好ましい。本実施の形態にかかる画像形成装置10では、連続用紙Pを逆搬送方向Bに搬送した際に、張力付与部70よりも逆搬送方向Bの下流側で連続用紙Pが弛むが、このような構成を設けておくことにより、連続用紙Pに垂れ幕部材91の自重が加えられることで、弛みが解消され、逆搬送動作が安定することになる。
<実施の形態2>
図15は、実施の形態2における送り出し部50の側面図である。ここで、本実施の形態における位置ずれ補正部80および側端検知センサ90の構成は、実施の形態1と同じである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この送り出し部50の張力付与部70において、位置固定ロール71の回転軸の位置が固定され、位置可動ロール72の回転軸の位置が移動可能となっている点は、実施の形態1と同じである。ただし、本実施の形態では、位置可動ロール72の回転軸の位置が、位置固定ロール71の回転軸を中心とし基準軸間距離L0を半径とする軌跡線Wに沿って移動自在となっている。また、張力付与部70は、位置可動ロール72の上方であって軌跡線Wの外側に配置された第3接触部材の一例としての対向ロール77をさらに備える。この対向ロール77は、図中時計方向および反時計方向に回転自在であって、位置可動ロール72が軌跡線Wに沿って図中上方に移動した際に、位置可動ロール72と接触する位置に取り付けられる。ここで、図15は、位置固定ロール71に対し位置可動ロール72が第1位置に配置された状態を示しており、このときの位置可動ロール72の回転軸の位置は、位置固定ロール71の回転軸から見て図中右斜め下45°の方向となっている。
図16は、本実施の形態において連続用紙Pにかかる張力の可変動作を説明するための図である。
画像形成動作において搬送方向Aに搬送される連続用紙Pがサイドガイド板82から離れる方向に蛇行した場合は、移動モータ76(図5参照)が、位置可動ロール72を第1位置から対向ロール77に近づく側へと移動させ、図16(a)に示す位置(第2位置と呼ぶ)で停止させる。このように位置可動ロール72が第1位置から第2位置に移動すると、実施の形態1と同様、第1巻き付け角度θ1および第1接触面積S1が増加し、且つ、第2巻き付け角度θ2および第2接触面積S2も増加する。その結果、連続用紙Pにかかる張力が増加し、連続用紙Pの主走査方向位置ずれが抑制される。
一方、画像形成動作において搬送方向Aに搬送される連続用紙Pがサイドガイド板82に強く突き当たる方向に蛇行した場合は、移動モータ76(図5参照)が、位置可動ロール72を第1位置から対向ロール77より遠ざかる側へと移動させ、図16(b)に示す位置(第3位置と呼ぶ)で停止させる。このように位置可動ロール72が第1位置から第3位置に移動すると、実施の形態1と同様、第1巻き付け角度θ1および第1接触面積S1が減少し、第2巻き付け角度θ2および第2接触面積S2も減少する。その結果、連続用紙Pにかかる張力が減少し、連続用紙Pの主走査方向位置ずれが抑制される。
また、図17は、本実施の形態において連続用紙Pの逆搬送動作を説明するための図である。
画像形成動作間において連続用紙Pを逆搬送方向Bに搬送しようとする場合は、移動モータ76(図5参照)が、位置可動ロール72を第1位置、第2位置または第3位置から位置固定ロール71に近づく側へと移動させ、位置固定ロール71と接触する位置(第4位置と呼ぶ)で停止させる。これにより、実施の形態1と同様、連続用紙Pが、位置固定ロール71と位置可動ロール72とによって挟み込まれる。そして、実施の形態1と同様の手順にて主駆動モータ44および副駆動モータ75を逆転させることで、連続用紙Pが逆搬送方向Bに搬送される。なお、逆搬送動作においては、実施の形態1と同様に、主駆動モータ44および副駆動モータ75の逆転を停止させ、移動モータ76にて位置可動ロール72を第1位置まで移動させた後、主駆動モータ44を所定時間だけ正転させて連続用紙Pに所定の張力をかけることが好ましい。
なお、実施の形態1、2では、連続用紙Pの蛇行量に応じて位置可動ロール72の位置を移動させるようにしていたが、これに限られるものではない。例えば、連続用紙Pの種類(例えば坪量や主走査方向長さ)に応じて位置可動ロール72の配置位置を決定するようにしてもよい。また、位置可動ロール72の位置を手動で設定する構成とし、使用者が任意に連続用紙Pにかかる張力を可変するようにしてもよい。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態1に係る送り出し部の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る送り出し部の側面図である。 実施の形態1に係る送り出し部における連続用紙の搬送経路を説明するための展開図である。 制御部のブロック図である。 画像形成装置の画像形成動作における連続用紙の搬送動作のタイミングチャートである。 画像形成動作において連続用紙にかかる張力の可変動作のタイミングチャートである。 実施の形態1における張力の可変動作を説明するための図である。 張力の可変動作における位置固定ロールおよび位置可動ロールと連続用紙との接触状態を説明するための図である。 位置固定ロールに対する連続用紙の第1巻き付け角度と、搬送方向に発生する張力(kgf)との関係を示すグラフ図である。 画像形成動作間における連続用紙の逆搬送動作のタイミングチャートである。 実施の形態1における連続用紙の逆搬送動作を説明するための図である。 送り出し部の他の構成例を示す側面図である。 垂れ幕部材の取り付けを説明するための図である。 実施の形態2に係る送り出し部の側面図である。 実施の形態2における張力の可変動作を説明するための図である。 実施の形態2における連続用紙の逆搬送動作を説明するための図である。
符号の説明
10…画像形成装置、20…画像形成部、30…定着部、40…搬送部、41…駆動ロール、42…巻き付けロール、43…ピンチロール、44…主駆動モータ、50…送り出し部、60…制御部、70…張力付与部、71…位置固定ロール、72…位置可動ロール、75…副駆動モータ、76…移動モータ、80…位置ずれ補正部、81…湾曲ガイド、82…サイドガイド板、83…斜行ロール、90…側端検知センサ、A…搬送方向、B…逆搬送方向、L…位置固定ロールと位置可動ロールとの軸間距離、P…連続用紙、V…軸線、θ1…第1巻き付け角度、θ2…第2巻き付け角度、μ1…位置固定ロールの摩擦係数、μ2…位置可動ロールの摩擦係数

Claims (10)

  1. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側で前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側であって当該第1接触部材との間で当該連続用紙を挟み込まない位置で当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と
    前記第1接触部材と前記連続用紙との接触面積および前記第2接触部材と当該連続用紙との接触面積を変えることで当該連続用紙に付与される張力を可変とし、さらに、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する場合には当該第1接触部材と前記第2接触部材とで前記連続用紙を挟み込むよう、前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置関係を変える位置変更部とを有し、
    前記第1接触部材または前記第2接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動することで、前記連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側で前記搬送方向に搬送される前記連続用紙に張力を付与する張力付与手段とを有し、
    前記張力付与手段は、前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与し、
    前記張力付与手段は、前記第2接触部材の移動によって当該第2接触部材とともに前記連続用紙を挟み込む第3接触部材と、前記第1接触部材および当該第3接触部材に対する当該第2接触部材の位置を変える位置変更部とをさらに含み、
    前記第2接触部材および前記第3接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部をさらに含み、
    前記張力付与手段は、前記位置変更部が前記第2接触部材を当該第2接触部材と前記第3接触部材とで前記連続用紙を挟み込める位置まで移動させ、前記駆動部が前記第1接触部材および当該第2接触部材のうち少なくともいずれか一方を駆動することで、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記位置変更部は、前記第1接触部材の位置を固定させたままで、前記第2接触部材を移動させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側に設けられ、前記連続用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側において前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも当該搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて当該搬送方向に搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、
    前記第1接触部材および前記第2接触部材を、前記搬送部による前記連続用紙の前記搬送方向に間欠的に回転させる駆動部と
    を有する画像形成装置。
  5. 前記画像形成部よりも前記搬送方向上流側であって前記第1接触部材よりも当該搬送方向下流側に設けられ、前記連続用紙の当該搬送方向に直交する方向の位置決めを行う位置決め部をさらに含み、
    前記位置決め部は、
    湾曲して形成され外側の面に前記連続用紙を接触させて案内する案内部材と、
    前記案内部材の前記外側の面と接触する前記連続用紙の面に接触して回転し、当該連続用紙に前記搬送方向の斜め方向への搬送力を付与する斜行回転体と、
    前記斜行回転体にて前記斜め方向に搬送された前記連続用紙の一方の側端が突き当てられる突き当て部材と
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記位置決め部から送り出される前記連続用紙の前記側端の位置を検知する側端検知部と、
    前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置を制御して、前記連続用紙に付与する張力を可変に設定する張力設定部とをさらに含み、
    前記張力設定部は、前記側端検知部による検知結果に応じて前記連続用紙にかかる張力を変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側で前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側であって当該第1接触部材との間で当該連続用紙を挟み込まない位置で当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と
    前記第1接触部材と前記連続用紙との接触面積および前記第2接触部材と当該連続用紙との接触面積を変えることで当該連続用紙に付与される張力を可変とし、さらに、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する場合には当該第1接触部材と前記第2接触部材とで前記連続用紙を挟み込むよう、前記第1接触部材と前記第2接触部材との相対的な位置関係を変える位置変更部とを有し、
    前記第1接触部材または前記第2接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動することで、前記連続用紙を前記搬送方向とは逆の方向に搬送する
    ことを特徴とする連続用紙の搬送装置。
  8. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側で前記搬送方向に搬送される前記連続用紙に張力を付与する張力付与手段とを有し、
    前記張力付与手段は、前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも前記搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて搬送される当該連続用紙に張力を付与し、
    前記張力付与手段は、前記第2接触部材の移動によって当該第2接触部材とともに前記連続用紙を挟み込む第3接触部材と、当該第1接触部材および当該第3接触部材に対する当該第2接触部材の位置を変える位置変更部とをさらに備え、
    前記第2接触部材および前記第3接触部材の少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部をさらに含み、
    前記張力付与手段は、前記位置変更部が前記第2接触部材を当該第2接触部材と前記第3接触部材とで前記連続用紙を挟み込める位置まで移動させ、前記駆動部が当該第2接触部材および当該第3接触部材のうち少なくともいずれか一方を駆動することで、当該連続用紙を前記搬送方向とは逆方向に搬送することを特徴とする連続用紙の搬送装置。
  9. 前記位置変更部は、前記第1接触部材の位置を固定させたままで、前記第2接触部材を移動させることを特徴とする請求項8記載の連続用紙の搬送装置。
  10. 連続用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記搬送方向上流側において前記連続用紙の一方の面に接触する第1接触部材と、当該第1接触部材よりも当該搬送方向上流側において当該連続用紙の他方の面に接触する第2接触部材とを備え、当該第1接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力および当該第2接触部材と当該連続用紙との間に働く動摩擦力によって、前記搬送部にて当該搬送方向に搬送される当該連続用紙に張力を付与する張力付与手段と、
    前記第1接触部材および前記第2接触部材を、前記搬送部による前記連続用紙の前記搬送方向に間欠的に回転させる駆動部と
    を有する連続用紙の搬送装置。
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