JP5330790B2 - 受信システム、受信方法及び受信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する受信システム、受信方法及び受信プログラムに関する。
近年、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データを含むデジタル放送データの放送が注目を集めている。ワンセグメント放送では、1チャネルを構成する13個のセグメントのうち、1個のセグメントが用いられる。フルセグメント放送では、1チャネルを構成する13個のセグメントのうち、残りの12個のセグメントが用いられる。
また、ワンセグメント放送データは、ノイズやマルチパスに対する耐性が強い強階層のセグメントによって放送される。一方で、フルセグメント放送データは、ノイズやマルチパスに対する耐性が弱い弱階層のセグメントによって放送される。
このように、ワンセグメント放送データの特性は、情報量が少なく、ノイズやマルチパスに対する耐性が強いことである。一方で、フルセグメント放送データの特性は、情報量が多く、ノイズやマルチパスに対する耐性が弱いことである。
このような背景において、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データを受信するカーナビゲーションが提案されている。具体的には、カーナビゲーションは、デジタル放送データの受信強度が大きい場合には、フルセグメント放送データに基づいて高品位なコンテンツ(画像や音声など)を出力する。一方で、カーナビゲーションは、デジタル放送データの受信強度が小さい場合には、ワンセグメント放送データに基づいて低品位なコンテンツ(画像や音声など)を出力する(例えば、非特許文献1)。
「松下、HDDカーナビ「Strada」に"12セグ標準装備モデル"」、[online]、2007年9月10日、IT Media +D LifeStyle、[2008年10月7日検索]、インターネット<URL:http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0709/10/news070.html>
ところで、パーソナルコンピュータなどの端末装置に接続され、ワンセグメント放送データを受信するチューナを内蔵する外部機器が知られている。同様に、パーソナルコンピュータなどの端末装置に接続され、フルセグメント放送データを受信するチューナを内蔵する外部機器も知られている。
ここで、外部機器によって受信されたワンセグメント放送データやフルセグメント放送データは、端末装置上で動作するアプリケーション(すなわち、ソフトウェア)によって再生される。
しかしながら、フルセグメント放送データの再生負荷は高い。従って、端末装置上で動作するアプリケーション(すなわち、ソフトウェア)によって、フルセグメント放送データを再生すると、端末装置において再生処理に係る負荷が非常に大きくなってしまう。この結果、端末装置に外部機器を接続しても、フルセグメント放送データに基づいて高品位な画像を適切に視聴できない場合があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ある程度の品質以上を維持しながら、デジタル放送データに基づいてコンテンツをユーザが視聴することを可能とする受信システム、受信方法及び受信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、低品位放送データ(ワンセグメント放送データ)と高品位放送データ(フルセグメント放送データ)とが重畳されたデジタル放送データを受信する外部機器(外部機器100)と、前記外部機器に接続されており、前記デジタル放送データを再生する端末装置(端末装置200)とを備えた受信システム(受信システム1)であって、前記端末装置は、前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離する分離部(第3分離部207)と、データの再生処理を行う再生部(再生部211)と、前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、前記再生部に出力するデータを判定する判定部(判定部209a)とを備え、前記分離部は、前記判定部によって判定されたデータを前記再生部に出力することを要旨とする。
本発明の第1の特徴によれば、端末装置は、自装置の処理能力に基づいて、低品位放送データおよび高品位放送データのうち、再生部に出力するデータを判定し、分離部は、判定されたデータを再生部に出力する。すなわち、本発明の第1の特徴によれば、端末装置は、自装置の処理能力に基づいて判定されたデータを再生する。このような構成によれば、端末装置は、自装置の処理能力が所定能力以上である場合には、再生処理に係る負荷が大きい高品位放送データを再生することができ、自装置の処理能力が所定能力未満である場合には、再生処理に係る負荷が小さい低品位放送データを再生することができる。従って、ある程度の品質以上を維持しながら、デジタル放送データに基づいてコンテンツを端末装置のユーザに視聴させることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記判定部は、前記再生処理に割り当て可能な前記端末装置の処理能力に基づいて、前記再生部に出力するデータを判定することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記判定部は、前記再生処理において単位時間当りに再生する情報量に基づいて、前記再生部に出力するデータを判定することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、データを記憶する記憶部(記憶部208)をさらに備え、前記分離部は、少なくとも前記高品位放送データを前記記憶部に出力することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する受信方法であって、前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離するステップAと、前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、再生するデータを判定するステップBと、前記ステップBにおいて判定されたデータを再生するステップCとを含むことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する受信プログラムであって、コンピュータに、前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離するステップAと、前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、再生するデータを判定するステップBと、前記ステップBにおいて判定されたデータを再生するステップCとを実行させることを要旨とする。
本発明によれば、ある程度の品質以上を維持しながら、デジタル放送データに基づいてコンテンツをユーザが視聴することを可能とする受信システム、受信方法及び受信プログラムを提供することができる。
次に、本発明に係る端末装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
以下において、本発明の第1実施形態に係る受信システムについて、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)受信システムの構成、(2)デジタル放送データの構成、(3)外部機器の構成、(4)端末装置の構成、(5)受信システムの動作、(6)作用・効果、(7)変形例1、(8)変形例2について説明する。
(1)受信システムの構成
まず、本発明の第1実施形態に係る受信システムの構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る受信システム1を示す図である。
受信システム1は、図1に示すように、外部機器100と、端末装置200とを備える。第1実施形態では、受信システム1は、低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する。低品位放送データとして、ワンセグメント放送データを例示する。高品位放送データとして、フルセグメント放送データを例示する。
ここで、1つの放送局に対応するデジタル放送データは、1つのチャネルを用いて放送される。1つのチャネルは、例えば、13個のセグメントを有する。ワンセグメント放送データは、13個のセグメントのうち、1個のセグメントを用いて放送される。フルセグメント放送データは、13個のセグメントのうち、残りの12個のセグメントを用いて放送される。このように、ワンセグメント放送データの情報量は、フルセグメント放送データの情報量よりも少ない。一般的に、フルセグメント放送データにはスクランブルが施されており、ワンセグメント放送データにはスクランブルが施されていない。
外部機器100は、デジタル放送データを受信する機器である。外部機器10は、デジタル放送データを受信するチューナを有する。外部機器10は、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データの双方を受信する。
外部機器100は、例えば、USBインタフェースを有しており、USBケーブルによって端末装置200に接続される。すなわち、外部機器100は、端末装置200に着脱可能に構成されている。外部機器100の構成については、後に詳述する(図4を参照)。
端末装置200は、パーソナルコンピュータなどの端末装置である。端末装置200は、外部機器100に接続され、デジタル放送データを再生する。端末装置200の構成については、後に詳述する(図5を参照)。
(2)デジタル放送データの構成
以下において、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送データの構成について、図面を参照しながら説明する。図2、図3(a)〜図3(d)は、第1実施形態に係るデジタル放送データを説明するための図である。
上述したように、1つの放送局に対応するデジタル放送データは、1つのチャネルを用いて放送される。一方で、デジタル放送では、各放送局に対応する複数のデジタル放送データが放送される。従って、デジタル放送では、各放送局に対応する複数のチャネルを管理するための情報(PSI;Program Specific Information)が放送される。PSIなどの情報はパケット化される。
1つの放送局に対応するデジタル放送データは、1つのチャネルを管理するための情報(SI;Stream Information)と、映像や音声などの各種情報(ES;Elementary Stream)とを含む。デジタル放送データはパケット化される。
第1に、パケットの構成について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、デジタル放送データを構成するパケットは、ヘッダ及びペイロードによって構成される。
ヘッダは、ペイロードの種類を示す情報(後述するPID;Packet Identifier)などを有する。ペイロードは、PSI、SI、映像情報、音声情報、データ情報などを含む。
ヘッダは、図2に示すように、同期情報(a)と、エラー表示(b)と、開始表示(c)と、優先度(d)と、PID(e)と、スクランブル制御(f)と、付加情報制御(g)と、順序表示(h)とを含む。
同期情報(a)は、パケットの先頭を識別するためのビット列(例えば、8bit)である。エラー表示(b)は、パケットの誤りの有無を示すビット列(例えば、1bit)である。開始表示(c)は、ペイロードの先頭(開始位置)を示すビット列(例えば、1bit)である。優先度(d)は、パケットの優先度を示すビット列(例えば、1bit)である。
PID(e)は、パケット(ペイロード)の種類を示すビット列(例えば、13bit)である。上述したように、ペイロードは、PSI、SI、映像情報、音声情報、データ情報などを含む。すなわち、PIDは、いずれの情報がペイロードに含まれているかを示す。
スクランブル制御(f)は、スクランブルの方法(モード)を示すビット列(例えば、2bit)である。スクランブルの方法(モード)は、スクランブルを施さない方法(モード)を含む。
付加情報制御(g)は、付加情報が含まれているか否かを示すビット列(例えば、2bit)である。付加情報は、例えば、プログラム基準時刻(PCR:Program Clock Reference)である。
順序表示(h)は、パケットの連続性をPID毎に示すビット列(例えば、4bit)である。順序表示(h)は、PID毎にパケットが連続しているか否かの判定に用いられる。
第2に、代表的なパケットの種類について、図3(a)〜図3(d)を参照しながら説明する。上述したように、パケット(ペイロード)の種類は、PIDによって識別される。
図3(a)〜図3(d)に示すように、パケット(ペイロード)の種類は、ECM(Entitlement Control Message)、映像情報(V)、音声情報(A)、データ情報(D)などである。
ここで、ECMは、スクランブルの解除に用いるスクランブル鍵の取得に用いる情報を含む。例えば、スクランブル鍵として、奇数番目のスクランブル鍵及び偶数番目のスクランブル鍵が交互に用いられるケースでは、ECMは、スクランブルに用いたスクランブル鍵が、奇数番目のスクランブル鍵であるか、偶数番目のスクランブル鍵であるかを示す情報を含む。
なお、映像情報(V)を含むパケット及び音声情報(A)を含むパケットにはスクランブルが施されている。ECMを含むパケット及びデータ情報(D)を含むパケットにはスクランブルが施されていない。
(3)外部機器の構成
以下において、本発明の第1実施形態に係る外部機器の構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る外部機器100を示すブロック図である。
外部機器100は、図4に示すように、アンテナ110と、受信処理部120と、インタフェース130とを備える。
アンテナ110は、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データが重畳されたデジタル放送データの電波を受信する。
受信処理部120は、アンテナ110によって受信された電波に基づいて、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データを取得する。受信処理部12は、ユーザによって選択された1つのチャネルに対応するデジタル放送データ(ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データ)を取得する。
具体的には、受信処理部120は、復調処理及び復号処理を行う。詳細には、受信処理部120は、同期検波処理、ガードインターバルの除去処理、DFT(Discrete Fourier Transform)処理、逆拡散処理、並列直列変換処理などを行う。
なお、アンテナ110及び受信処理部120は、デジタル放送データを受信するチューナを構成する。
インタフェース130は、端末装置200に接続するためのインタフェースである。インタフェース130は、例えば、USBポートなどである。インタフェース130は、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データが重畳されたデジタル放送データを端末装置200に出力する。
(4)端末装置の構成
(4.1)端末装置の概略構成
以下において、本発明の第1実施形態に係る端末装置の概略構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係る端末装置200を示すブロック図である。
端末装置200は、図5に示すように、インタフェース201と、第1分離部202と、第2分離部203と、チャネル情報解析部204と、CAモジュール205と、デスクランブル部206と、第3分離部207と、記憶部208と、制御部209と、デコード部210と、再生部211と、スイッチ群(SW1〜SW5)とを備える。
インタフェース201は、外部機器100を接続するためのインターフェイスである。インターフェイス201は、例えば、USBポートなどである。インターフェイス201は、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データが重畳されたデジタル放送データを外部機器100から取得する。インタフェース201は、外部機器100から取得したデジタル放送データを、第1分離部202に出力する。
第1分離部202は、パケットに含まれるPIDを参照して、PSIやSIを含むパケットを分離する。第1分離部202は、PSIやSIを含むパケットをチャネル情報解析部204および第3分離部207に出力する。第1分離部202は、PSIやSIを除いた他のパケットを第2分離部203に出力する。PSIやSIを除いた他のパケットには、映像情報を含むパケット、音声情報を含むパケット、データ情報を含むパケットなどが含まれる。
第2分離部203は、PSIやSIを含むパケットを除いた他のパケットを分離する。具体的には、第2分離部203は、スクランブルが施されたスクランブルパケットと、スクランブルが施されていないノンスクランブルパケットとを分離する。スクランブルパケットには、フルセグメント放送データが含まれる。ノンスクランブルパケットには、少なくともワンセグメント放送データが含まれる。ノンスクランブルパケットには、フルセグメント放送データが含まれていてもよい。
第2分離部203は、スクランブルパケットをデスクランブル部206に出力する。第2分離部203は、ノンスクランブルパケットを第3分離部207に出力する。
チャネル情報解析部204は、PSIやSIを含むパケットを解析する。第1に、チャネル情報解析部204は、PSIを含むパケットから、PAT(Program Association Table)を抽出する。続いて、チャネル情報解析部204は、PATに基づいて、ユーザによって選択された1つのチャネルに対応するデジタル放送データのPMT(Program Map Table)を含むパケットを識別するPIDを抽出する。PATには、各チャネルに対応するデジタル放送データのPMTを含むパケットを識別するPIDが記述されている。PMTには、デジタル放送データを構成する各データ(ECM、映像情報、音声情報、データ情報)を含むパケットを識別するPIDが記述されている。
第2に、チャネル情報解析部204は、SIを含むパケットから、PMT(Program Map Table)を抽出する。続いて、チャネル情報解析部204は、PMTに基づいて、デジタル放送データを構成する各データ(ECM、映像情報、音声情報、データ情報)を含むパケットを識別するPIDを抽出する。チャネル情報解析部204は、各データを含むパケットを識別するPIDをCAモジュール205に通知する。
CAモジュール205は、スクランブルの解除に用いるスクランブル鍵を格納する。CAモジュール205は、端末装置200に内蔵されていてもよく、端末装置200に着脱可能に構成されていてもよい。例えば、CAモジュール205としては、BCAS(BS Conditional Access System)カードなどが用いられる。CAモジュール205は、チャネル情報解析部204から通知されたPIDに応じて、スクランブル鍵をデスクランブル部206に出力する。
デスクランブル部206は、スクランブル鍵を用いて、デジタル放送データに施されたスクランブルを解除するデスクランブル処理を行う。具体的には、デスクランブル部206は、CAモジュール205から取得されたスクランブル鍵を用いて、第2分離部203から取得されたスクランブルパケットに施されたスクランブルを解除する。デスクランブル部206は、スクランブルが解除されたデスクランブルパケットを第3分離部207に出力する。
第3分離部207は、第1分離部202から取得されたPSIやSIを含むパケットに基づいて、ノンスクランブルパケットおよびデスクランブルパケットから、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとを抽出する。すなわち、第3分離部207は、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとを分離する。第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データは、SW1がONである場合に、後述する第1記憶部208aに出力される。第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データは、SW2がONである場合に、後述する第2記憶部208bに出力される。
記憶部208は、データを記憶するHDDなどのストレージである。記憶部208は、図5に示すように、第1記憶部208aと、第2記憶部208bとを有する。第1記憶部208aは、SW1がONである場合に、ワンセグメント放送データを記憶する。第2記憶部208bは、SW2がONである場合に、フルセグメント放送データを記憶する。
制御部209は、端末装置200の処理能力に基づいて、再生部211に出力するデータを制御する。制御部209の構成については、後に詳述する。
デコード部210は、ワンセグメント放送データまたはフルセグメント放送データの少なくとも一方についてデコード処理を行う。デコード部210は、SW5がA側に接続されている場合、ワンセグメント放送データのデコード処理を行う。デコード部210は、SW5がB側に接続されている場合、フルセグメント放送データのデコード処理を行う。デコード部210は、ワンセグメント放送データを取得した場合、映像情報を含むパケットについては、H.264/MPEG−4 AVCに基づいてデコード処理を行い、音声情報を含むパケットについては、MPEG−2 AACに基づいてデコード処理を行ってもよい。また、デコード部210は、フルセグメント放送データを取得した場合、映像情報を含むパケットについては、MPEG−2 Videoに基づいてデコード処理を行い、音声情報を含むパケットについては、MPEG−2 AACに基づいてデコード処理を行ってもよい。デコード部210は、デコード処理されたデータを、再生部211に出力する。
再生部211は、デコード部210から取得されたデータ、すなわち、デコード処理されたワンセグメント放送データまたはデコード処理されたフルセグメント放送データを再生する再生処理を行う。再生部211は、例えば、映像やデータを表示する表示部、音声を出力するスピーカなどによって構成される。
(4.2)制御部の構成
制御部209は、図5に示すように、判定部209aと、切替部209bとを有する。
判定部209aは、端末装置200の処理能力に基づいて、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データのうち、再生部211に出力するデータを判定する。具体的には、判定部209aは、端末装置200の処理能力が所定能力以上であるか否かについて判定する。判定部209aは、端末装置200の処理能力が所定能力以上である場合には、フルセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。判定部209aは、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合には、ワンセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。
端末装置200の処理能力は、例えば、端末装置200に搭載されたCPUの性能などである。CPUの性能としては、例えば、クロック数、キャッシュサイズ、並列処理を実行可能か否か(コアの数が1つか複数か)などが挙げられる。
切替部209bは、SW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、切替部209bは、図6に示すように、判定部209aによる判定結果、モードおよびデータ種別に応じて、SW1〜SW5の切り替えを制御する。モードは、視聴モード、または視聴/録画モードである。データ種別のうち、視聴の対象となるデータ種別(すなわち、再生部221に出力されるデータ種別)は、判定部209aの判定結果に対応する。図6においては、フルセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力以上である場合)、判定結果は○で示され、ワンセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合)、判定結果は×で示される。また、データ種別のうち、録画の対象となるデータ種別(すなわち、記憶部208に記憶されるデータ種別)は、ワンセグメント放送データまたはフルセグメント放送データの少なくとも一方である。
まず、データの視聴のみを行い、データの録画を行わない視聴モードについて説明する。
フルセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力以上である場合)、切替部209bは視聴モードA1に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴モードA1では、切替部209bは、SW4をB側に接続し、SW5をB側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データが、デコード部210を介して再生部211に出力される。
一方、ワンセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合)、切替部209bは視聴モードA2に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴モードA2では、切替部209bは、SW3をB側に接続し、SW5をA側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データが、フルセグメント放送データの代わりにデコード部210を介して再生部211に出力される。
次に、データの視聴と、データの録画との双方を行う視聴/録画モードについて説明する。
フルセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力以上である場合)、切替部209bは、視聴/録画モードB1,B2,B3のいずれかに従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。
第1に、録画対象データ種別がワンセグメント放送データである場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB1に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB1では、切替部209bは、SW1をONにし、SW4をB側に接続し、SW5をB側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力されるとともに、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データが第1記録部208aに記憶される。
第2に、録画対象データ種別がフルセグメント放送データである場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB2に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB2では、切替部209bは、SW2をONにし、SW4をA側に接続し、SW5をB側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データが第2記録部208bに記憶されるとともに、第2記録部208bに記録されたフルセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力される。
第3に、録画対象データ種別がワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データの双方である場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB3に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB3では、切替部209bは、SW1およびSW2の双方をONにし、SW4をA側に接続し、SW5をB側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データが第2記録部208bに記憶されるとともに、第2記録部208bに記録されたフルセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力される。また、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データが、第1記録部208aに記憶される。
一方、ワンセグメント放送データが再生部211に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合)、視聴/録画モードB4,B5,B6のいずれかに従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。
第1に、録画対象データ種別がワンセグメント放送データである場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB4に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB4では、切替部209bは、SW1をONにし、SW3をA側に接続し、SW5をA側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データが第1記録部208aに記憶されるとともに、第1記録部208aに記録されたワンセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力される
第2に、録画対象データ種別がフルセグメント放送データである場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB5に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB5では、切替部209bは、SW2をONにし、SW3をB側に接続し、SW5をA側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力されるとともに、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データが第2記録部208bに記憶される。
第3に、録画対象データ種別がワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データの双方である場合には、切替部209bは、視聴/録画モードB6に従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードB6では、切替部209bは、SW1およびSW2の双方をONにし、SW3をA側に接続し、SW5をA側に接続する。これによって、第3分離部207によって分離されたワンセグメント放送データが第1記録部208aに記憶されるとともに、第1記録部208aに記録されたワンセグメント放送データがデコード部210を介して再生部211に出力される。また、第3分離部207によって分離されたフルセグメント放送データが第2記録部208bに記憶される。
このように、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合においては、切替部209bがSW5を常にA側に接続することにより、再生処理に係る負荷が小さいワンセグメント放送データが再生部211に出力される。
(5)受信システムの動作
次に、本発明の第1実施形態に係る受信システム1の動作について、図7を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態に係る受信システム1の動作を示すフロー図である。
図7に示すように、ステップS10において、外部機器100は、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データが重畳されたデジタル放送データを受信する。
ステップS20において、端末装置200は、外部機器100から取得されたデジタル放送データに基づいて、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとを分離する。
ステップS30において、端末装置200は、自装置の処理能力に基づいて、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データのうち、再生部211に出力するデータを判定する。端末装置200は、ワンセグメント放送データを再生部211に出力するすると判定した場合には、ステップS40に移行する。一方、端末装置200は、フルセグメント放送データを再生部211に出力すると判定した場合には、ステップS50に移行する。
ステップS40において、端末装置200は、ワンセグメント放送データの再生処理を行う。
ステップS50において、端末装置200は、フルセグメント放送データの再生処理を行う。
なお、ステップS40、またはステップS50において、ワンセグメント放送データまたはフルセグメント放送データの少なくとも一方が記憶部208に記憶されてもよい。
(6)作用・効果
本発明の第1実施形態に係る受信システム1によれば、端末装置200は、自装置の処理能力に基づいて、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データのうち、再生部211に出力するデータを判定し、判定されたデータを再生部211において再生する。このような構成によれば、端末装置200は、自装置の処理能力が所定能力以上である場合には、再生処理に係る負荷が大きいフルセグメント放送データを再生し、自装置の処理能力が所定能力未満である場合には、再生処理に係る負荷が小さいワンセグメント放送データを再生する。
ここで、端末装置200の処理能力が低い場合にフルセグメント放送データを再生すると、高品位な画像を適切に視聴できない場合がある。その結果、ワンセグメント放送データを再生する場合と比較して、コンテンツの品位が却って悪くなる。そこで、自装置の処理能力が所定能力未満である場合にはワンセグメント放送データを再生し、自装置の処理能力が所定能力以上である場合にフルセグメント放送データを再生することによって、ある程度の品質以上を維持しながら、デジタル放送データに基づいてコンテンツを端末装置200のユーザに視聴させることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る受信システム1によれば、端末装置200は、自装置の処理能力が所定能力未満であると判定した場合には、ワンセグメント放送データを再生し、フルセグメント放送データを記憶することができる(視聴/録画モードB5,B6)。このような構成によれば、端末装置200のユーザに対して、ワンセグメント放送については直ちに視聴させることができ、フルセグメント放送については後で視聴させることができる。よって、ワンセグメント放送の視聴と、フルセグメント放送の視聴との両立を図ることができる。
(7)変形例1
以下において、本発明の第1実施形態の変形例1に係る端末装置200について説明する。上記した本発明の第1実施形態では、端末装置200の判定部209aが、再生部211に出力するデータを、端末装置200の処理能力に基づいて判定する場合について説明したが、本発明はこれには限定されない。
例えば、判定部209aは、端末装置200の処理能力に加え、再生部211における再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力に基づいて、再生部211に出力するデータを判定してもよい。
再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力としては、端末装置200のCPUの未使用率などがある。本変形例1に係る判定部209aは、再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力、すなわちCPUの未使用率を判定するために、端末装置200のCPU使用率を監視する。判定部209aは、例えば、端末装置200のCPU使用率が所定値未満である場合には、再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力が所定値以上であると判定する。一方、判定部209aは、端末装置200のCPU使用率が所定値以上である場合には、再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力が所定値未満であると判定する。
判定部209aは、例えば、端末装置200の処理能力が所定能力以上であり、かつ、再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力が所定値以上である場合に、フルセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。また、判定部209aは、例えば、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合、あるいは再生処理に割当て可能な端末装置200の処理能力が所定値未満である場合の少なくとも一方の場合には、ワンセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。
(8)変形例2
以下において、本発明の第1実施形態の変形例1に係る端末装置200について説明する。上記した本発明の第1実施形態では、端末装置200の判定部209aが、再生部211に出力するデータを、端末装置200の処理能力に基づいて判定する場合について説明したが、本発明はこれには限定されない。
例えば、判定部209aは、端末装置200の処理能力に加え、再生部211における再生処理において単位時間当たりに再生する情報量に基づいて、再生部211に出力するデータを判定してもよい。
本変形例2に係る判定部209aは、例えば、再生処理において単位時間当たりに再生する情報量として、デジタル放送データのビットレートを監視する。判定部209aは、例えば、デジタル放送データのビットレートが所定値以上である場合には、再生処理において単位時間当たりに再生する情報量が所定値以上であると判定する。一方、判定部209aは、例えば、デジタル放送データのビットレートが所定値未満である場合には、再生処理において単位時間当たりに再生する情報量が所定値未満であると判定する。
判定部209aは、例えば、端末装置200の処理能力が所定能力以上である場合であっても、再生処理において単位時間当たりに再生する情報量が所定値以上であると判定した場合には、ワンセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。これにより、再生部211における負荷を軽減することができる。また、判定部209aは、例えば、端末装置200の処理能力が所定能力未満である場合であっても、再生処理において単位時間当たりに再生する情報量が所定値未満であると判定した場合には、フルセグメント放送データを、再生部211に出力するデータとして判定する。これにより、ユーザに視聴させるコンテンツの品質を一時的に向上することができる。
[第2実施形態]
以下において、本発明の第2実施形態に係る受信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との差異について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとが、分離された状態で記憶される。これに対し、第2実施形態では、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとが、混合された状態で記憶される。
(1)端末装置の構成
(1.1)端末装置の概略構成
以下において、本発明の第2実施形態に係る端末装置の概略構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係る端末装置300を示すブロック図である。
端末装置300は、図8に示すように、インタフェース301と、第1分離部302と、第2分離部303と、チャネル情報解析部304と、CAモジュール305と、デスクランブル部306と、第3分離部307と、記憶部308と、制御部309と、デコード部310と、再生部311と、混合部312と、スイッチ群(SW6〜SW8)とを備える。インタフェース301、チャネル情報解析部304、CAモジュール305、および再生部311については、上述した第1実施形態におけるインタフェース201、チャネル情報解析部204、CAモジュール205、および再生部211と同様であるため、説明を省略する。
上述した第1実施形態との主な相違点は、第1実施形態における第3分離部207が接続されていた箇所に混合部312が接続されている点、および、第3分離部307が記憶部308とデコード部310との間に接続されている点である。
第1分離部302は、パケットに含まれるPIDを参照して、PSIやSIを含むパケットを分離する。第1分離部302は、PSIやSIを含むパケットをチャネル情報解析部304および混合部312に出力する。第1分離部302は、PSIやSIを除いた他のパケットを第2分離部303に出力する。PSIやSIを除いた他のパケットには、映像情報を含むパケット、音声情報を含むパケット、データ情報を含むパケットなどが含まれる。
第2分離部303は、PSIやSIを含むパケットを除いた他のパケットを分離する。具体的には、第2分離部303は、スクランブルが施されたスクランブルパケットと、スクランブルが施されていないノンスクランブルパケットとを分離する。スクランブルパケットには、フルセグメント放送データが含まれる。ノンスクランブルパケットには、少なくともワンセグメント放送データが含まれる。ノンスクランブルパケットには、フルセグメント放送データが含まれていてもよい。
第2分離部303は、スクランブルパケットをデスクランブル部306に出力する。第2分離部303は、ノンスクランブルパケットを混合部312に出力する。
デスクランブル部306は、スクランブル鍵を用いて、デジタル放送データに施されたスクランブルを解除するデスクランブル処理を行う。具体的には、デスクランブル部306は、CAモジュール305から取得されるスクランブル鍵を用いて、第2分離部303から取得されたスクランブルパケットに施されたスクランブルを解除する。デスクランブル部306は、スクランブルが解除されたデスクランブルパケットを混合部312に出力する。
混合部312は、第1分離部302から取得されたPSIやSIを含むパケットに基づいて、ノンスクランブルパケットおよびデスクランブルパケットを混合した混合データを生成する。混合部312によって生成された混合データは、SW6がONである場合に、記憶部308に出力される。混合部312によって生成された混合データは、SW7がB側に接続されている場合に、第3分離部307に出力される。
記憶部208は、データを記憶するHDDなどのストレージである。記憶部208は、SW6がONである場合に、混合データを記憶する。記憶部208に記憶された混合データは、SW7がA側に接続されている場合に、第3分離部307に出力される。
制御部209は、端末装置300の処理能力に基づいて、再生部211に出力するデータを制御する。制御部209の構成については、後に詳述する。
第3分離部307は、第1分離部302から取得されたPSIやSIを含むパケットに基づいて、混合データから、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとを抽出する。すなわち、第3分離部307は、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとを分離する。
具体的には、第3分離部307は、SW6がONである場合、かつ、SW7がA側に接続されている場合に、記憶部208から混合データを取得する。第3分離部307は、SW7がB側に接続されている場合に、混合部312から混合データを取得する。第3分離部307は、取得された混合データを、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとに分離する。SW8がA側に接続されている場合には、第3分離部307によって分離されたデータのうちワンセグメント放送データがデコード部310に出力される。SW8がB側に接続されている場合には、第3分離部307によって分離されたデータのうちフルセグメント放送データがデコード部310に出力される。
デコード部310は、ワンセグメント放送データまたはフルセグメント放送データの少なくとも一方についてデコード処理を行う。デコード部310は、SW8がA側に接続されている場合、ワンセグメント放送データのデコード処理を行う。デコード部310は、SW8がB側に接続されている場合、フルセグメント放送データのデコード処理を行う。デコード部310は、デコード処理されたデータを、再生部311に出力する。
(1.2)制御部の構成
制御部309は、図8に示すように、判定部309aと、切替部309bとを有する。
判定部309aは、端末装置300の処理能力に基づいて、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データのうち、再生部311に出力するデータを判定する。具体的には、判定部309aは、端末装置300の処理能力が所定能力以上であるか否かについて判定する。判定部309aは、端末装置300の処理能力が所定能力以上である場合には、フルセグメント放送データを、再生部311に出力するデータとして判定する。判定部309aは、端末装置300の処理能力が所定能力未満である場合には、ワンセグメント放送データを、再生部311に出力するデータとして判定する。
端末装置300の処理能力は、上述した第1実施形態と同様に、例えば、端末装置300に搭載されたCPUの性能などである。CPUの性能としては、例えば、クロック数、キャッシュサイズ、並列処理を実行可能か否か(コアの数が1つか複数か)などが挙げられる。
切替部309bは、SW6〜SW8の切り替えを制御する。具体的には、切替部309bは、図9に示すように、判定部309aによる判定結果、およびモードに応じて、SW6〜SW8の切り替えを制御する。モードは、視聴モード、または視聴/録画モードである。なお、視聴/録画モードでは、ワンセグメント放送データとフルセグメント放送データとが混合された混合データが録画される。視聴対象データ種別(すなわち、再生部311に出力されるデータ種別)は、判定部309aの判定結果に対応する。図9においては、フルセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力以上である場合)、判定結果は○で示され、ワンセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力未満である場合)、判定結果は×で示される。
まず、データの視聴のみを行い、データの録画を行わない視聴モードについて説明する。
フルセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力以上である場合)、切替部309bは視聴モードC1に従ってSW6〜SW8の切り替えを制御する。具体的には、視聴モードC1では、切替部309bは、SW7をB側に接続し、SW8をB側に接続する。これによって、混合部312から出力された混合データが第3分離部307によって分離され、第3分離部307によって分離されたフルセグメント放送データが、デコード部310を介して再生部311に出力される。
一方、ワンセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力未満である場合)、切替部309bは視聴モードC2に従ってSW6〜SW8の切り替えを制御する。具体的には、視聴モードC2では、切替部309bは、SW7をB側に接続し、SW8をA側に接続する。これによって、混合部312から出力された混合データが第3分離部307によって分離され、第3分離部307によって分離されたワンセグメント放送データが、フルセグメント放送データの代わりにデコード部310を介して再生部311に出力される。
次に、データの視聴と、データの録画との双方を行う視聴/録画モードについて説明する。
フルセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力以上である場合)、切替部309bは、視聴/録画モードD1に従って、SW6〜SW8の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードD1では、切替部309bは、SW6をONにし、SW7をA側に接続し、SW8をB側に接続する。SW6がONであり、SW7がA側に接続されることによって、混合部312から出力された混合データが記憶部208に記憶されるとともに、記憶部208に記憶された混合データが第3分離部307に出力される。そして、SW8がB側に接続されることによって、第3分離部307によって分離されたフルセグメント放送データが、デコード部310を介して再生部311に出力される。
一方、ワンセグメント放送データが再生部311に出力するデータとして判定された場合(すなわち、端末装置300の処理能力が所定能力未満である場合)、切替部309bは、視聴/録画モードD2に従って、SW6〜SW8の切り替えを制御する。具体的には、視聴/録画モードD2では、切替部309bは、SW6をONにし、SW7をA側に接続し、SW8をB側に接続する。SW6がONであり、SW7がA側に接続されることによって、混合部312から出力された混合データが記憶部308に記憶されるとともに、記憶部308に記憶された混合データが第3分離部307に出力される。そして、SW8がA側に接続されることによって、第3分離部307によって分離されたワンセグメント放送データが、デコード部310を介して再生部311に出力される。
このように、端末装置300の処理能力が所定能力未満である場合においては、切替部309bがSW8を常にA側に接続することにより、再生処理に係る負荷が小さいワンセグメント放送データが再生部311に出力される。
(2)作用・効果
本発明の第2実施形態に係る受信システム1によれば、端末装置300は、自装置の処理能力に基づいて、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データのうち、再生部311に出力するデータを判定し、判定されたデータを再生部311において再生する。このような構成によれば、上述した第1実施形態と同様に、端末装置300は、自装置の処理能力が所定能力以上である場合には、再生処理に係る負荷が大きいフルセグメント放送データを再生し、自装置の処理能力が所定能力未満である場合には、再生処理に係る負荷が小さいワンセグメント放送データを再生することができる。従って、ある程度の品質以上を維持しながら、デジタル放送データに基づいてコンテンツを端末装置300のユーザに視聴させることができる。
また、本発明の第2実施形態に係る受信システム1によれば、端末装置300は、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データが混合された混合データを記憶することができる(視聴/録画モードD2)。このような構成によれば、端末装置300のユーザに対して、ワンセグメント放送については直ちに視聴させることができ、ワンセグメント放送およびフルセグメント放送の双方について後で視聴させることができる。よって、ワンセグメント放送の視聴と、フルセグメント放送の視聴との両立を図ることができるとともに、放送の録画後に、視聴する放送の選択をユーザに行わせることができる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した第1実施形態では、切替部209bが、視聴モードまたは視聴/録画モードに従ってSW1〜SW5の切り替えを制御する場合について説明したが、切替部209bは、データの録画のみを行い、データの視聴を行わない録画モードに従ってSW1〜SW5の切り替えを制御してもよい。例えば、ワンセグメント放送データの録画を行う録画モードでは、切替部209bは、SW1をONにし、SW2をOFFにする。また、例えば、フルセグメント放送データの録画を行う録画モードでは、切替部209bは、SW1をOFFにし、SW2をONにする。また、例えば、ワンセグメント放送データおよびフルセグメント放送データの双方を録画する録画モードでは、切替部209bは、SW1およびSW2の双方をONにする。
また、例えば、受信システム1の動作(すなわち、図7に示したフロー)をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、このようなプログラムが格納された記憶媒体が提供されてもよい。プログラムが格納された記憶媒体は、例えば、端末装置200に付属するCD−ROMなどである。
また、フルセグメント放送データは、映像情報、音声情報及びデータ情報に加えて、字幕情報を含んでもよいことは勿論である。
また、上述した第1実施形態では、ワンセグメント放送データ及びフルセグメント放送データを含むデジタル放送データについて例示した。しかしながら、デジタル放送データはこれに限定されるものではないことは勿論である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
第1実施形態に係る受信システム1を示す図である。 第1実施形態に係るデジタル放送データを説明するための図である。 第1実施形態に係るデジタル放送データを説明するための図である。 第1実施形態に係る外部機器100を示すブロック図である。 第1実施形態に係る端末装置200を示すブロック図である。 第1実施形態に係るSW群の切り替え例を示す図である。 第1実施形態に係る受信システム1の動作を示すフロー図である。 第2実施形態に係る端末装置300を示すブロック図である。 第2実施形態に係るSW群の切り替え例を示す図である。
符号の説明
1…受信システム、100…外部機器、110…アンテナ、120…受信処理部、130…インタフェース、200…端末装置、201…インターフェース、202…第1分離部、203…第2分離部、204…チャネル情報解析部、205…CAモジュール、206…デスクランブル部、207…第3分離部、208…記憶部、208a…第1記憶部、208b…第2記憶部、209…制御部、209a…判定部、209b…切替部、210…デコード部、211…再生部、300…端末装置、301…インタフェース、302…第1分離部、303…第2分離部、304…チャネル情報解析部、305…CAモジュール、306…デスクランブル部、307…第3分離部、308…記憶部、309…制御部、309a…判定部、309b…切替部、310…デコード部、311…再生部、312…混合部、SW1〜SW8…スイッチ.

Claims (5)

  1. 低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する外部機器と、前記外部機器に接続されており、前記デジタル放送データを再生する端末装置とを備えた受信システムであって、
    前記端末装置は、
    前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離する分離部と、
    データの再生処理を行う再生部と、
    前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、前記再生部に出力するデータを判定する判定部と
    データを記憶する記憶部とを備え、
    前記分離部は、前記判定部によって判定されたデータを前記再生部に出力するとともに、前記記憶部に少なくとも前記高品位放送データを出力することを特徴とする受信システム。
  2. 前記判定部は、前記再生処理に割り当て可能な前記端末装置の処理能力に基づいて、前記再生部に出力するデータを判定することを特徴とする請求項1に記載の受信システム。
  3. 前記判定部は、前記再生処理において単位時間当りに再生する情報量に基づいて、前記再生部に出力するデータを判定することを特徴とする請求項1に記載の受信システム。
  4. 低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する受信方法であって、
    前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離するステップAと、
    前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、再生するデータを判定するステップBと、
    前記ステップBにおいて判定されたデータを再生するとともに、データを記憶する記憶部に少なくとも前記高品位放送データを出力するステップCとを含むことを特徴とする受信方法。
  5. 低品位放送データと高品位放送データとが重畳されたデジタル放送データを受信する受信プログラムであって、コンピュータに、
    前記デジタル放送データに基づいて、前記低品位放送データと前記高品位放送データとを分離するステップAと、
    前記端末装置の処理能力に基づいて、前記低品位放送データ及び前記高品位放送データのうち、再生するデータを判定するステップBと、
    前記ステップBにおいて判定されたデータを再生するとともに、データを記憶する記憶部に少なくとも前記高品位放送データを出力するステップCとを実行させることを特徴とする受信プログラム。
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