JP5325016B2 - 減圧ユニット及び圧力復元ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、減圧ユニット及び圧力復元ユニットに関する。
従来の真空成膜装置に於て、シート基材の表面に、高真空条件下で蒸着・スパッタリング等を行って薄膜を付着させる方法が多く行われている(特許文献1参照)。
国際公開第W02006/ 088024号
しかし、従来のシート基材の補充方法は真空チャンバを一旦、大気開放し供給(繰り出し)機能を持つリール及び巻き取り機能を持つリールを交換し、再度真空排気作業を経過した後、成膜作業を行う事で対応している。成膜の為の材料や原料ガスの連続供給が可能となり、スパッタリングの為のターゲット材の長寿命化が進んでいる昨今、真空成膜装置には、連続してシート基材が投入出来る機能が強く要望されている。
また、通常の真空装置に使用するゲート式バルブを転用して、連続投入可能なバルブの開発も行われているが、フレキシブルデバイスやフレキシブル太陽電池等のシート基材の成膜部には接触が許されない製品も多く、直接接触して姿勢を保持するために余分な寸法のシート基材が必要となり、無駄が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、連続して真空成膜を行い、さらに、真空を破壊することなく外部へ搬出する真空成膜装置を実現する上で有効な減圧ユニット及び圧力復元ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の減圧ユニットは、排気減圧される真空室を内部に有する金属製のブロック体と、上記真空室を貫通する平面スリット状パスラインと、該パスラインを通過する上記シート基材を吸着しつつ接触する多孔ローラと、上記シート基材を上記多孔ローラの反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラと、を備えているものである。
また、上記スリット状パスラインは、通過する上記シート基材と接触しない限度内で最小寸法間隔に設定されている。また、上記シート基材が上記パスライン内を走行するように搬送力を付与する一対の駆動ローラを内部に有している。また、上記多孔ローラは、長円筒状に形成され、排気減圧されている空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔を有している。
また、上記押圧ローラは、上記シート基材に接触して押圧する両端側円環部と、上記シート基材と接触しない非接触外周面部と、を有し、上記シート基材の成膜部に接触しないように設定されている。また、上記ブロック体は上記平面スリット状パスラインの開口する接続フランジを有し、同一形状のものを複数個接続可能に構成されている。
そして、本発明に係る圧力復元ユニットは、排気減圧される真空室を内部に有する金属製のブロック体と、上記真空室を貫通する平面スリット状パスラインと、該パスラインを通過する上記シート基材を吸着しつつ接触する多孔ローラと、上記シート基材を上記多孔ローラの反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラと、を備えているものである。
また、上記スリット状パスラインは、通過する上記シート基材と接触しない限度内で最小寸法間隔に設定されている。また、上記シート基材が上記パスライン内を走行するように搬送力を付与する一対の駆動ローラを内部に有している。また、上記多孔ローラは、長円筒状に形成され、排気減圧されている空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔を有している。
また、上記押圧ローラは、上記シート基材に接触して押圧する両端側円環部と、上記シート基材と接触しない非接触外周面部と、を有し、上記シート基材の成膜部に接触しないように設定されている。また、上記ブロック体は上記平面スリット状パスラインの開口する接続フランジを有し、同一形状のものを複数個接続可能に構成されている。
本発明の減圧ユニット及び圧力復元ユニットは、各々、真空チャンバ内に連続してシート基材を供給して、真空成膜を行なうことが可能な真空成膜装置の実現に大きく貢献できる。さらに、真空を破壊せずに連続的に作業ができる真空成膜装置が実現可能となる。
本発明に係る減圧ユニット・圧力復元ユニットを利用した真空成膜装置の全体図である。 最上流側の減圧ユニット(最下流側の圧力復元ユニット)の実施の一形態を示す断面図である。 中間及び最下流側の減圧ユニット(最上流側及び中間の圧力復元ユニット)の実施の一形態を示す断面図である。 第1〜第12の真空室を示す説明用略図である。 多孔ローラを示す斜視図である。 最上流側の減圧ユニット(最下流側の圧力復元ユニット)を示す斜視図である。 図2のA−A拡大断面図である。 図2のB−B断面図である。 押圧ローラの別の実施の形態を示す断面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図4に示すように、本発明に係る減圧ユニット,復元ユニットが適用された真空成膜装置は、真空成膜手段としての真空チャンバ3と、真空チャンバ3の外部の大気圧P0 側に設置されてシート基材1を繰り出す繰り出しリールR1 と、真空チャンバ3の外部の大気圧P0 側に設置されて成膜後のシート基材1を巻き取る巻き取りリールR2 と、繰り出しリールR1 と真空チャンバ3の入口側との間に介設され(排気)減圧ユニット100 を複数個順次接続して成る段階的減圧手段4と、真空チャンバ3の出口側と巻き取りリールR2 との間に介設され(排気)圧力復元ユニット200 を複数個順次接続して成る段階的圧力復元手段5と、を備えている。
シート基材1は、樹脂シート及び金属シート等から成る幅寸法W1 、厚さ寸法H1 の長尺の薄いシートである。なお、本発明に於て、シートとは、通常のシートの他に、いわゆるフィルムと呼ばれている極めて薄いもの(100 μm以下の薄さ)を全て包含する。
真空チャンバ3は、高真空P7 の条件下に減圧された真空室内で、連続的に供給されるシート基材1の表面に、蒸着、スパッタリング、化学気相法等の方法により成膜部2を形成する。真空チャンバ3の入口側には入口フランジ3aが設けられ、出口側には出口フランジ3bが設けられている。
(排気)減圧ユニット100 は、金属製のブロック体11と、ブロック体11に穿設された排気孔13と、ブロック体11に突設された接続フランジ14と、を有している。ブロック体11の内部には、大気圧P0 と分離されて排気減圧される真空室10と、真空室10を貫通する平面スリット状パスライン12と、ブロック体11に回転自在に枢着される多孔ローラ20と、ブロック体11に回転自在に枢着される押圧ローラ22と、外部から駆動されて回転する駆動ローラ23,24と、を有している。
ブロック体11は、SUS材一体加工も可能であるが鋳造金属(鋳鉄)を用いることで、低コスト化が実現できる。内部面へは、ニッケルメッキ等を実施することで安価な鋳鉄でも、真空性能を維持できる構造となる。
排気孔13は、ブロック体11の多孔ローラ20、押圧ローラ22、駆動ローラ23,24の取着部にそれぞれ設けられ、外部からの負圧によって(排気)減圧ユニット100 内の気体を排気している。
スリット状パスライン12は、ブロック体11内を貫通して同一平面状に形成されている。スリット状パスライン12は、通過するシート基材1と接触しない限度内でコンダクタンスCが極小となるように最小寸法間隔に設定されている。図7に示すように、最小寸法間隔は、パスライン12の高さ寸法H12と使用するシート基材の厚さ寸法H1 の差を1mm〜4mm程度に設定し、スリット状パスライン12の横幅寸法W12と使用するシート基材の幅W1 の差を2mm〜8mm程度に設定したものである。
パスライン12の高さ寸法H12と使用するシート基材の厚さ寸法H1 の差を1mmより小さく設定し、スリット状パスライン12の横幅寸法W12と使用するシート基材の幅W1 の差を2mmより小さく設定した場合は、スリット状パスライン12を通過するシート基材1がブロック体11に接触する虞れがある。
また、パスライン12の高さ寸法H12と使用するシート基材の厚さ寸法H1 の差を4mmより大きく設定すると、十分な圧力勾配が得られず、最終的に真空チャンバ3の高真空状態を達成困難となる。
なお、コンダクタンスCとは、パスライン12の気体の通り抜けやすさを示す係数であり、気体の流量Q、パスライン12両端の圧力差ΔPとすると、C=Q/ ΔPで表される。
図5は、多孔ローラ20を示す斜視図である。
多孔ローラ20は、取付フランジ26,27を介してブロック体11に取外し自在に取着されている。多孔ローラ20は、長円筒状に形成され、空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔21を有している。空洞中心部は、ロータリー継手28に外部から付与された負圧により排気され減圧している。多孔ローラ20は、ドリル等で穿孔して小孔21をラジアル方向に多数形成しても良いが、焼結金属等の連通気孔を有する材料を用いて製作するのが好ましい。
図8は、図2のB−B断面図である。
押圧ローラ22は、長円筒状に形成され、両端縁にシート基材1に接触して押圧する両端側円環部22aと、胴部にシート基材1と接触しない非接触外周面部22bと、を有している。
駆動ローラ23は、円柱状又は長円筒状に形成されている。駆動ローラ24は、円柱状又は長円筒状に形成され、図8に示した押圧ローラ22の外周面形状と同様に、両端縁にシート基材1に接触して押圧する両端側円環ガイド部と、胴部にシート基材1と接触しない非接触胴部と、を有している。
段階的減圧手段4は、上流側から順に最上流側の減圧ユニット 100a,中間の減圧ユニット 100b,最下流側の減圧ユニット 100cとして3個の減圧ユニット100 を連結して構成している。最上流側ユニット 100aを除いた中間の減圧ユニット100bと最下流側の減圧ユニット 100cとは同一形状に形成されている。
図2と図6に示すように、最上流側の減圧ユニット 100aは、入口側から1段目に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を一対に配置した真空室10を備え、排気孔13と多孔ローラ20の空洞中心部から排気して減圧している。2段目に、一対に配置した駆動ローラ23,24を備え、排気孔13から排気して減圧している。3段目には、1段目と同様に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を備え、4段目には、2段目と同様に、駆動ローラ23,24を備えている。同一平面状のスリット状パスライン12が、入口側から出口側まで貫通している。最上流側ユニット 100aの入口側は、スリット状パスライン開口端縁12aが外方拡大状に面取り11aが形成されている。最上流側の減圧ユニット 100aの出口側は、真空チャンバ3の入口フランジ14a及び出口フランジ14bと同一寸法・同一形状の接続フランジ14が形成されている。
図3に示すように、中間の減圧ユニット 100bと最下流側の減圧ユニット 100cとは、入口側から1段目に、一対に配置した駆動ローラ23,24を備え、排気孔13から排気して減圧している。2段目に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を一対に配置した真空室10を備え、排気孔13と多孔ローラ20の空洞中心部から排気して減圧している。3段目、5段目には、1段目と同様に、駆動ローラ23,24を備え、4段目には、2段目と同様に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を備えている。中間の減圧ユニット 100bの入口・出口側と、最下流側の減圧ユニット 100cの入口・出口側と、は全て真空チャンバ3の入口フランジ3a及び出口フランジ3bと同一寸法・同一形状の接続フランジ14が形成されている。
圧力復元ユニット200 は、金属製のブロック体11と、ブロック体11に穿設された排気孔13と、ブロック体11に突設された接続フランジ14と、を有している。ブロック体11の内部には、大気圧P0 と分離されて排気減圧される真空室10と、真空室10を貫通するスリット状パスライン12と、ブロック体11に回転自在に枢着される多孔ローラ20と、ブロック体11に回転自在に枢着される押圧ローラ22と、外部から駆動されて回転する駆動ローラ23,24と、を有している。
段階的圧力復元手段5は、上流側から順に最上流側の圧力復元ユニット 200c,中間の圧力復元ユニット 200b,最下流側の圧力復元ユニット 200aとして3個の圧力復元ユニット200 を連結して構成している。最下流側ユニット 200aを除いた中間の圧力復元ユニット 200bと最上流側の圧力復元ユニット 200cとは、図3の減圧ユニット 100b, 100cと同一形状に形成されている。
最下流側の圧力復元ユニット 200aは、図2の最上流側の減圧ユニット 100aと左右対称の同一形状に形成されている。つまり、入口側から1段目に、一対に配置した駆動ローラ23,24を備え、排気孔13から排気して減圧している。2段目に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を一対に配置した真空室10を備え、排気孔13と多孔ローラ20の空洞中心部から排気して減圧している。3段目には、1段目と同様に、駆動ローラ23,24を備え、4段目には、2段目と同様に、多孔ローラ20と押圧ローラ22を備えている。圧力復元ユニット 200aの入口側は、真空チャンバ3の入口フランジ3a及び出口フランジ3bと同一寸法・同一形状の接続フランジ14が形成されている。圧力復元ユニット 200aの出口側は、スリット状パスライン開口端縁12aが外方拡大状に面取り11aが形成されている。
段階的減圧手段4を真空チャンバ3の入口側に接続し、真空チャンバ3の出口側に段階的圧力復元手段5を接続する。図4に示すように、真空室10が真空チャンバ3を中心として対称にそれぞれ6個配置される。この際、全ての真空室10は、同一平面状のスリット状パスライン12によって連通状に接続されている。
段階的減圧手段4では、上流側から複数段階的に大気圧P0 から高真空P7 へ順次減圧するように圧力P1 の第1真空室10〜圧力P6 の第6真空室10が設けられている。第1〜第6の真空室10を経て、大気圧P0 から高真空P7 まで減圧される。言い換えると、各真空室の圧力P1 〜P7 は、P0 >P1 >P2 >P3 >P4 >P5 >P6 >P7 となる。
段階的圧力復元手段5では、上流側から複数段階的に高真空P7 から大気圧P0 へ順次複数段階的に圧力を復元するように圧力P6 の第7真空室10〜圧力P1 の第12真空室10が設けられている。第7〜第12の真空室10を経て、高真空P7 から大気圧P0 まで復元される。
上述した本発明の真空成膜装置の使用方法(作用)について説明する。
図1に示すように、大気圧P0 中に設置された繰り出しリールR1 から供給されたシート基材1は、段階的減圧手段4に供給される。漏斗状に形成されたスリット状パスライン開口端縁12aから最上流側の減圧ユニット 100aに挿入されたシート基材1は、スリット状パスライン12内を平面帯状を保ちつつ走行する。減圧ユニット 100aには、大気圧P0 から分離された圧力P1 の第1の真空室10が形成されている。
第1の真空室10内に設けられた多孔ローラ20と押圧ローラ22は、進入したシート基材1を挟持して、その姿勢を維持する。多孔ローラ20は、シート基材1に接触して小孔21の排気作用でシート基材1を吸着すると共に真空室10内を減圧している。押圧ローラ22は、両端の両端側円環部22aのみシート基材1に接触して、押圧している。第1の真空室10を通過したシート基材1は、再びスリット状パスライン12内に挿入される。
次に、回転する駆動ローラ23,24によって、シート基材1を挟持すると共にシート基材1がパスライン12内を走行するように搬送力を付与する。駆動ローラ23,24は、シート基材1にシワやたるみが発生することがないよう、所定の張力をもって搬送を行なう。この際、駆動ローラ23,24によってシート基材1に張力が与えられ平面帯状姿勢を維持するため、ブロック体11に接触させることなくスリット状パスライン12内を走行する。
平面状(平面帯状)に保持されたままスリット状パスライン12内を搬送されるシート基材1は、第2〜第6の真空室10を通過し、真空チャンバ3に搬入される。高真空P7 に減圧された真空チャンバ3内で、シート基材1の表面に成膜部2を形成する。その後、成膜後のシート基材1は、段階的圧力復元手段5に送られる。
段階的圧力復元手段5の最上流側の圧力復元ユニット 200cには、圧力P6 の第7の真空室10が形成されている。第7の真空室10内に設けられた多孔ローラ20と押圧ローラ22は、進入したシート基材1を挟持して、その姿勢を維持する。多孔ローラ20は、シート基材1に接触して小孔21の排気作用でシート基材1を吸着すると共に真空室10内の圧力を復元する。押圧ローラ22は、両端の両端側円環部22aのみ成膜後のシート基材1に接触して、成膜部2を傷つけることなく押圧している。第7の真空室10を通過したシート基材1は、再びスリット状パスライン12内に挿入される。
次に、回転する駆動ローラ23,24によって、成膜部2に接触しないようシート基材1を挟持すると共にシート基材1がパスライン12内を走行するように搬送力を付与する。駆動ローラ23,24は、シート基材1にシワやたるみが発生することがないよう、所定の張力をもって搬送を行なう。この際、駆動ローラ23,24によってシート基材1に張力が与えられ平面帯状姿勢を維持するため、ブロック体11に接触させることなくスリット状パスライン12内を走行する。
平面状(平面帯状)に保持されたままスリット状パスライン12内を搬送されるシート基材1は、第7〜第12の真空室10を通過し、大気圧P0 に復元される。その後、圧力復元ユニット 200aの出口側の漏斗状に形成されたスリット状パスライン開口端縁12aから巻き取りリールR2 に搬出され、巻き取られていく。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、減圧ユニット100 及び圧力復元ユニット200 の個数は 3個に限定されるものではなく、目的とする真空度によって増減自在に個数を設定してもよい。また、減圧ユニット100 及び圧力復元ユニット200 の個数が、同数である必要はなく、真空室の個数が相違しているものでもよい。
また、図9に示すように、押圧ローラ22は、非接触外周面部22bの中央部に中央円環部22cを付加したものでもよい。
以上のように、本発明に係る減圧ユニット,圧力復元ユニットを真空成膜装置に利用することにより、連続的に供給される連続帯状のシート基材1に高真空P7 の条件下にて真空成膜を行なう真空チャンバ3と、真空チャンバ3の外部の大気圧P0 側に設置されてシート基材1を繰り出す繰り出しリールR1 と、繰り出しリールR1 と真空チャンバ3の入口側との間に介設されると共に複数段階的に大気圧P0 から高真空P7 へ順次複数段階的に減圧する段階的減圧手段4と、真空チャンバ3の外部の大気圧P0 側に設置されて成膜後のシート基材1を巻き取る巻き取りリールR2 と、真空チャンバ3の出口側と巻き取りリールR2 との間に介設されると共に複数段階的に高真空P7 から大気圧P0 へ順次複数段階的に復元する段階的圧力復元手段5と、を備えるように構成可能となり、これによって、大気圧P0 側の繰り出しリールR1 から連続してシート基材1を供給しつつ真空成膜を行うことができる。また、高真空P7 を保ったままで大気圧P0 側の巻き取りリールR2 へ搬出することができる。巻設したシート基材1が繰り出しリールR1 から無くなれば、次の繰り出しリールR1 を搬送してセットすれば引き続いて作業ができるので、従来のような真空破壊を行わないで済む。
また、段階的減圧手段4は、排気減圧される真空室10を内部に有する金属製のブロック体11と、真空室10を貫通する平面スリット状パスライン12と、パスライン12を通過するシート基材1を吸着しつつ接触する多孔ローラ20と、シート基材1を多孔ローラ20の反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラ22と、を備えた減圧ユニット100 を、複数個順次接続してシート基材1を平面状に保持したまま真空チャンバ3の入口側に供給し、さらに、段階的圧力復元手段5は、排気減圧される真空室10を内部に有する金属製のブロック体11と、真空室10を貫通するスリット状パスライン12と、パスライン12を通過するシート基材1を吸着しつつ接触する多孔ローラ20と、シート基材1を多孔ローラ20の反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラ22と、を備えた圧力復元ユニット200 を、複数個順次接続してシート基材1を平面状に保持したまま真空チャンバ3の出口側から搬出しているので、大気圧P0 から高真空P7 へ複数段にて減圧することができ、目的とする真空度に応じて減圧ユニット100 の増減が簡単に行える。シート基材1を連続的に供給しつつ真空雰囲気を形成できるため、シート基材1に無駄が発生するのを防ぎ、かつ、作業効率が向上する。
また、複数の減圧ユニット100 は、最上流側の減圧ユニット 100aを除いて同一形状として増減自在に接続され、かつ、複数の圧力復元ユニット200 は、最下流側の圧力復元ユニット 200aを除いて同一形状として増減自在に接続され、全てのスリット状パスライン12が同一平面状としたので、簡単に減圧ユニット100 の個数を増減することができ、かつ、簡単に圧力復元ユニット200 の個数を増減することができる。
また、最上流側ユニット 100aは、スリット状パスライン開口端縁12aが外方拡大状に面取り11aが形成され、最下流側ユニット 200aは、スリット状パスライン開口端縁12aが外方拡大状に面取り11aが形成されているので、繰り出しリールR1 から挿入されるシート基材1を、容易に最上流側ユニット 100aのスリット状パスライン12内に案内することができる。また、最下流側ユニット 200aのスリット状パスライン12内から搬出されるシート基材1を、容易に巻き取りリールR2 に案内することができる。
また、真空チャンバ3の入口側には入口フランジ3aが設けられ、出口側には出口フランジ3bが設けられ、段階的減圧手段4における最上流側の減圧ユニット 100aの出口側と、中間の減圧ユニット 100bの入口・出口側と、最下流側の減圧ユニット100cの入口・出口側と、段階的圧力復元手段5における最下流側の圧力復元ユニット 200aの入口側と、中間の圧力復元ユニット 200bの入口・出口側と、最上流側の圧力復元ユニット 200cの入口・出口側と、が全て入口フランジ3a及び出口フランジ3bと同一寸法・同一形状に形成されているので、全ての真空チャンバ3には全ての減圧ユニット100 及び圧力復元ユニット200 が接続可能となり、確実に密封することができる。
そして、本発明に係る減圧ユニット 100, 200は、排気減圧される真空室10を内部に有する金属製のブロック体11と、上記真空室10を貫通する平面スリット状パスライン12と、該パスライン12を通過する上記シート基材1を吸着しつつ接触する多孔ローラ20と、上記シート基材1を上記多孔ローラ20の反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラ22と、を備えているので、シート基材1はシワやたるみを生ずることなく平面帯状を維持しつつ走行する。しかも、(図8,図9に示すように)シート基材1の成膜部2が傷付くことなく非接触のままで搬送される。
また、スリット状パスライン12は、通過するシート基材1と接触しない限度内で最小間隔寸法Dに設定されているので、コンダクタンスCが極小となり、効率のよい排気減圧が可能となる。
また、シート基材1がパスライン12内を走行するように搬送力を付与する一対の駆動ローラ23,24を内部に有しているので、スリット状パスライン12内を走行するシート基材1を正確に保持することができ、かつ、シート基材1にシワやたるみの発生するのを防止できる。
また、多孔ローラ20は、長円筒状に形成され、排気減圧されている空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔21を有しているので、真空室10を排気減圧すると共に多孔ローラ20に接触したシート基材1を負圧によって吸着することができる。また、シート基材1表面の水分を排出し、排気効率が向上する。
また、押圧ローラ22は、シート基材1に接触して押圧する両端側円環部22aと、シート基材1と接触しない非接触外周面部22bと、を有し、シート基材1の成膜部2に接触しないように設定されているので、成膜部2を傷つけることなくシート基材1の搬送が可能である。
そして、上記ブロック体11は上記平面スリット状パスライン12の開口する接続フランジ14,14を有し、同一形状のものを複数個接続可能としたので、図1に例示したように所望の段数(個数)を次々と接続が可能となり、しかも、その接続個数を(真空圧力に対応して)増減容易となる。
1 シート基材
2 成膜部
3 真空チャンバ
4 段階的減圧手段
5 段階的圧力復元手段
10 真空室
11 ブロック体
12 スリット状パスライン
20 多孔ローラ
21 小孔
22 押圧ローラ
22a 両端側円環部
22b 非接触外周面部
23 駆動ローラ
24 駆動ローラ
100 (排気)減圧ユニット
200 (排気)圧力復元ユニット
7 高真空

Claims (12)

  1. 排気減圧される真空室(10)を内部に有する金属製のブロック体(11)と、上記真空室(10)を貫通する平面スリット状パスライン(12)と、該パスライン(12)を通過する上記シート基材(1)を吸着しつつ接触する多孔ローラ(20)と、上記シート基材(1)を上記多孔ローラ(20)の反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラ(22)と、を備えていることを特徴とする減圧ユニット。
  2. 上記スリット状パスライン(12)は、通過する上記シート基材(1)と接触しない限度内で最小寸法間隔に設定されている請求項1記載の減圧ユニット。
  3. 上記シート基材(1)が上記パスライン(12)内を走行するように搬送力を付与する一対の駆動ローラ(23)(24)を内部に有している請求項1又は2記載の減圧ユニット。
  4. 上記多孔ローラ(20)は、長円筒状に形成され、排気減圧されている空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔(21)を有している請求項1,2又は3記載の減圧ユニット。
  5. 上記押圧ローラ(22)は、上記シート基材(1)に接触して押圧する両端側円環部(22a)と、上記シート基材(1)と接触しない非接触外周面部(22b)と、を有し、上記シート基材(1)の成膜部(2)に接触しないように設定されている請求項1,2,3又は4記載の減圧ユニット。
  6. 上記ブロック体(11)は上記平面スリット状パスライン(12)の開口する接続フランジ (14)(14) を有し、同一形状のものを複数個接続可能とした請求項1,2,3,4又は5記載の減圧ユニット。
  7. 排気減圧される真空室(10)を内部に有する金属製のブロック体(11)と、上記真空室(10)を貫通する平面スリット状パスライン(12)と、該パスライン(12)を通過する上記シート基材(1)を吸着しつつ接触する多孔ローラ(20)と、上記シート基材(1)を上記多孔ローラ(20)の反対側から部分的に押圧して挟持する押圧ローラ(22)と、を備えていることを特徴とする圧力復元ユニット。
  8. 上記スリット状パスライン(12)は、通過する上記シート基材(1)と接触しない限度内で最小寸法間隔に設定されている請求項7記載の圧力復元ユニット。
  9. 上記シート基材(1)が上記パスライン(12)内を走行するように搬送力を付与する一対の駆動ローラ(23)(24)を内部に有している請求項7又は8記載の圧力復元ユニット。
  10. 上記多孔ローラ(20)は、長円筒状に形成され、排気減圧されている空洞中心部から外周面部に連通する多数の小孔(21)を有している請求項7,8又は9記載の圧力復元ユニット。
  11. 上記押圧ローラ(22)は、上記シート基材(1)に接触して押圧する両端側円環部(22a)と、上記シート基材(1)と接触しない非接触外周面部(22b)と、を有し、上記シート基材(1)の成膜部(2)に接触しないように設定されている請求項7,8,9又は10記載の圧力復元ユニット。
  12. 上記ブロック体(11)は上記平面スリット状パスライン(12)の開口する接続フランジ (14)(14) を有し、同一形状のものを複数個接続可能とした請求項7,8,9,10又は11記載の圧力復元ユニット。
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