JP5324793B2 - 色素増感型太陽電池 - Google Patents

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Description

本発明は複数の電池セルを直列接続した色素増感型太陽電池に関するものである。
次世代の太陽電池として注目される色素増感型太陽電池は、既存のシリコン系太陽電池と比較して、低コスト、高いデザイン性、フレキシブル化が容易及び室内光による高度の光電交換効率の取得といった特徴がある。また、電力用途に限られることがなく、低消費電力機器の主電源又は補償電源としても注目されている。
かかる色素増感型太陽電池の単一電池セルの出力電圧は、約0.6Vから0.8Vであることが報告されている。従って、シリコン系太陽電池よりは出力電圧が高いものの、かかる出力電力では通常の電子機器を起動することが困難である。また、電力輸送の観点においても、低電圧交流よりも高電圧低電流の方が色素増感型太陽電池内部の抵抗損出や伝送経路でのエネルギー損失を低減することができる。
電子機器を起動するための高電圧を得る方法としては、昇圧回路を組み込む方法も考えられるが、実用上においては色素増感型太陽電池からの出力電圧を数ボルト程度まで高電圧化する必要がある。また、色素増感型太陽電池からの出力電圧を高電圧化する別の方法としては、複数の電池セルを直列接続することで出力電圧を取得する方法が知られている。具体的には、色素増感型太陽電池内部に電気的に分離された電池セルを複数形成し、且つ、これらの電池セルを金属配線等によって直列接続する方法が知られている。
例えば、図12に示されているように、2枚のガラス基板201、202上に透明導電膜であるアノード電極203及びカソード電極204を交互に形成している。ガラス基板201上のアノード電極203及びカソード電極204のうちの中心に形成されたアノード電極203とカソード電極204を電気的に接続させて1組の電極としている。ガラス基板202上のアノード電極203及びカソード電極204のうちの左側に図示されたアノード電極203とカソード電極204とを1組の電極とし、右側に図示されたアノード電極203とカソード電極204とを1組の電極として電気的に接続している。上述した以外のアノード電極203とカソード電極204とが隣り合う部分にはシール材205によって分離されている。カソード電極上にはPt膜206及び色素吸着した二酸化チタンポーラス層207が形成されている。ガラス基板201のアノード電極203とガラス基板202のカソード電極204とが対向するように2枚のガラス基板201、202が張り合わされている。また、2枚のガラス基板201、202の空隙部分には電解液208が充填されている。かかる構成によって、隣り合った単一電池セルを直接接続して出力電圧の高い色素増感型太陽電池を形成することが可能となる。
かかる構成においては、カソード電極204側からの入射光が二酸化チタンポーラス層207に到達する以前に光吸収されてしまうため、光電変換効率の低下を招く問題点があった。かかる問題点が解消された色素増感型太陽電池の一例が特許文献1に開示されている。
特開2007−173045号公報
特許文献1に記載された色素増感型太陽電池は、2枚の透明基板上に形成された透明導電膜の各々を導電性ワイヤによって接続する構成が開示されております。また、2枚の透明基板のうちの一方がカソード基板、他方がアノード基板としての役割を有しております。かかる構成によって、入射光の大部分が二酸化チタンポーラス層に到達することとなり、高い光電変換効率を得ることができます。
しかしながら、カソード基板に形成された透明導電膜とアノード基板に形成された透明導電膜とを接続する導電性ワイヤを隣接する透明導電膜を離間する溝に沿って設けるため、導電性ワイヤの直径よりも大きいセル間領域が必要となっている。かかるセル間領域の存在のため、複数の単一セルを直列接続した場合の色素増感型太陽電池の小型化が困難となる問題点があった。
本発明は、以上の如き事情に鑑みてなされたものであり、複数の単一電池セルを直列接続した場合においても、小型化を容易とすることができる色素増感型太陽電池を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、1の方向に沿って互いに並置され、且つ、各々が色素増感型太陽電池機能層並びにこれを挟むアノード電極及びカソード電極からなる複数の電池セルと、互いに対向して前記電池セルを挟んで配置されて、前記電池セルのアノード電極及びカソード電極を支持するアノード基板及びカソード基板と、からなる色素増感型太陽電池であって、前記電池セルのうちの少なくとも1つの電池セルのアノード電極又はカソード電極が、前記1つの電池セルに隣接する電池セルのアノード電極又はカソード電極の前記1の方向に沿って伸び側縁部の双方に対向する位置にまで伸長する2つの伸長部を有し、前記2つの伸長部の双方が前記1つの電池セルに隣接する電池セルのカソード電極又はアノード電極に電気的に接続されていることを特徴とする色素増感型太陽電池が提供される。
また、前記少なくとも1つの電池セルのアノード電極又はカソード電極は、前記隣接する電池セルのカソード電極又はアノード電極の前記1の方向に沿って伸びる2つの側縁部の双方の近傍にまで伸長しており、前記2つの側縁部においてそれぞれ電気的に接続していても良い。
また、前記アノード電極及びカソード電極の一方は矩形形状であっても良い。
また、前記アノード基板及び前記カソード基板の間には前記電池セルの複数の前記色素増感型太陽電池機能層を共通に囲む環状封止層を更に有していても良い。
本発明の色素増感型太陽電池においては、1の方向に沿って互いに並置された複数の電池セルのうちの少なくとも1つの電池セルのアノード電極若しくはカソード電極が、前記1つの電池セルに隣接する電池セルのカソード電極若しくはアノード電極の前記1の方向に沿って伸びる側縁部の近傍にまで伸長して前記側縁部に電気的に接続されることにより、複数の単一電池セルを直列接続した場合においても、小型化を容易とすることができる色素増感型太陽電池を提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)乃至(c)を参照しつつ、本発明の実施例の色素増感型太陽電池10を詳細に説明する。
図1(a)乃至(c)に示されているように、色素増感型太陽電池10は、アノード基板であるガラス基板11上に4つのフッ素ドープ酸化スズ膜(以下、FTO膜と称する)12a、12b、12c、12d(以下、いずれかを特定しない場合には、FTO12と称する)が形成されている。FTO膜12がアノード電極として機能し、例えば、その形状は全体として矩形であっても良い。ガラス基板11の上部にはカソード基板であるガラス基板13が配置されており、ガラス基板13の表面(FTO12膜と対向する面内)に3つのFTO膜14a、14b、14c(以下、いずれかを特定しない場合には、FTO14と称する)が形成されて、更に、FTO膜14a、14b、14c上の各々にはPt膜15a、15b、15c(以下、いずれかを特定しない場合にはPt膜15と称する)が形成されている。ガラス基板13においては、FTO14及びPt膜15によってカソード電極が構成されており、例えば、その形状は全体として矩形であっても良い。FTO膜12とPt膜15とは、導電性接着剤16によって電気的に接続されている。具体的には、FTO膜12aがPt膜15aに、FTO膜12bがPt膜15bに、FTO膜12cがPt膜15cに接続されている。また、FTO膜12とPt膜15とが環状封止層17によって接合されている。
次に、色素増感型太陽電池10の内部構造について図2(a)乃至(c)を参照しつつ詳細に説明する。
図2(a)に示されているように、ガラス基板11上に形成されたFTO膜12の各々は、間隙21によって離間している。間隙21は、X軸プラス方向に対して凹型に形成されている。間隙21の形状によってFTO膜12a〜12cはY軸方向の両端に隣接するFTO膜12b〜12dに向かって伸長した伸長部22を備えている。伸長部22上(例えば、図2(a)の破線部分)には、導電性接着剤16が固着されることとなる。FTO膜12a〜12cの各々に形成された2つの伸長部22の間には、隣り合うFTO膜12b〜12dが間隙21をおいて隣接している。以下、FTO膜12a〜12cの各々に形成された2つの伸長部22の間に隣接して配置された部分をFTO膜12b〜12dの凸部23と称する。FTO膜12b〜12dの凸部23上には色素吸着された色素担持酸化チタン層24a、24b、24c(以下、いずれかを特定しない場合には、色素担持酸化チタン層24と称する)が形成されている。以下、ガラス基板11上にFTO膜12及び色素担持酸化チタン層24が形成された基板をアノード電極基板20と称する。
図2(b)に示されているように、ガラス基板13上に形成されたFTO膜14及びPt膜15は、間隙25によって離間している。例えば、破線で示された部分にアノード電極基板20に固着された導電性接着剤16が接続されることとなる。従って、FTO膜12aとPt膜15aと、FTO膜12bとPt膜15bと、FTO膜12cとPt膜15cとが導電性接着剤16を介して電気的に接続されることとなる。以下、ガラス基板13上にFTO膜14及びPt膜15が形成された基板をカソード電極基板30と称する。
図2(c)に示されているように、色素担持酸化チタン層24aがPt膜15aと、色素担持酸化チタン層24bがPt膜15bと、色素担持酸化チタン層24cがPt膜15cと対向している。FTO膜12とPt膜15との間には、色素担持酸化チタン層24を覆うように電解液層26が形成されている。色素担持酸化チタン層24と電解液層26とによって色素増感型太陽電池機能層27が形成されている。FTO膜12b、色素担持酸化チタン層24a、電解液層26、Pt膜15a及びFTO膜14aによって単一の電池セル28aが構成されている。また、同様にFTO膜12c、色素担持酸化チタン層24b、電解液層26、Pt膜15b及びFTO膜14bによって単一の電池セル28bが構成され、FTO膜12d、色素担持酸化チタン層24c、電解液層26、Pt膜15c及びFTO膜14cによって単一の電池セル28cが構成されている。また、上述した構成によって電池セル28a〜28cは、X軸方向(すなわち、1の方向)に沿って互いに並置されている。以下、いずれかの電池セルを特定しない場合においては電池セル28と称する。
また、図2(a)乃至(c)に示されているように、隣接する電池セル28同士のアノード電極とカソード電極とが接続されている。例えば、電池セル28aのアノード電極であるFTO膜12bが電池セル28bのカソード電極を構成するPt膜15bに導電性接着剤16を介して接続されている。従って、3つの電池セル28が直列接続された構成となり、FTO膜12aがプラス側電極端子として機能し、FTO膜12dがマイナス側電極端子として機能する。
また、上述した構成から、伸長部22は、隣接する電池セル28のPt膜15の側縁部の近傍(例えば、導電性接着剤16が固着される位置)にまで伸長している。例えば、電池セル28aを構成するFTO膜12aの伸長部22は、隣接する電池セル28bを構成するPt膜15aの側縁部の近傍(図2(b)の導電性接着剤16の固着位置)に対向する位置まで伸長し、導電性接着剤16を介して伸長部22とPt膜15aの側縁部の近傍とが接続されている。
なお、隣接する電池セル28同士のアノード電極とカソード電極との間で酸化還元反応が起きないようにするために、隣接する電池セル28同士の距離は、電解液層26の厚みよりも十分に大きくすることが望ましい。また、アノード電極であるFTO膜12に凹型の間隙21を形成したが、カソード電極側に形成された間隙25を凹型に形成し、FTO膜14及びPt膜15に伸長部を設けても良い。また、伸長部22をガラス基板11上のY軸方向の両端に設けたが、いずれか一方のみとするように間隙21を変形させても良い。
次に、本発明の実施例のとしての色素増感型太陽電池10の製造方法について図3乃至図5を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、ガラス基板11の上面全体にFTO層31を形成する(図3(a))。次に、FTO層31にYAGレーザーを使用して間隙21を形成する(図3(b1)、(b2))。間隙21は凹型形状であり、FTO層31を4つのFTO膜12a、12b、12c、12dとして分離する。例えば、間隙21の幅は500μmであっても良い。間隙21の凹型形状によって、FTO膜12には隣接するFTO膜12の方向に伸長している伸長部22及び各FTO膜の2つの伸長部22に挟まれ領域に位置する凸部23を有することとなる。
次に、凸部23上に約50μmの酸化チタンペーストをスクリーン印刷法によって塗布し、酸化チタン層32a、32b、32cを形成する(図3(c1)、(c2))。以下、いずれかの酸化チタン層を特定しない場合においては酸化チタン層32と称する。ここで、酸化チタン層32は、単層又は積層のいずれかに限定はされない。酸化チタン層32の形成後のガラス基板11を大気雰囲気中において、約500℃にて約90分間のアニール処理を行い、酸化チタン層32を多孔質のポーラス状酸化チタン層33a、33b、33cに変化させる(図3(d))。以下、いずれかのポーラス状酸化チタン層を特定しない場合においてはポーラス状酸化チタン層33と称する。例えば、ポーラス状酸化チタン層33の厚みは約10μmである。
次に、アセトニトリルとtブチルアルコールとの混合溶液にRu系増感色素であるN719色素を溶かした溶液に、ポーラス状酸化チタン層33を約20時間ディップさせる。かかるディップによってポーラス状酸化チタン層33を色素担持酸化チタン層24に変化させることができる(図3(e))。以上の工程によってアノード電極基板20が形成される。
次に、ガラス基板13の上面全体にFTO層41を形成する(図4(f))。その後、FTO層41上にPtをスパッタし、約100ÅのPt層42を形成する(図4(g))。更に、FTO層41及びPt層42にYAGレーザーを使用して間隙25を形成する(図4(h1)、(h2))。間隙25は直線形状であり、FTO層41及びPt層42を3つのFTO膜14a、14b、14c及び3つのPt膜15a、15b、15cとして分離する。以上の工程によってカソード電極基板30が形成される。
次に、アノード電極基板20上であって、色素担持酸化チタン層24を共通に囲むように封止樹脂をディスペンサーによって塗布し、環状封止層17を形成する(図5(i1)、(i2))。また、FTO膜12とPt膜15とを電気的に接続するために、熱硬化型の導電性接着剤16を伸長部22上に塗布する。(図5(i2))。
次に、色素担持酸化チタン層24aとPt膜15aと、色素担持酸化チタン層24bとPt膜15bと、色素担持酸化チタン層24cとPt膜15cとが対抗するようにアノード電極基板20とカソード電極基板30とを結合させる(図5(j))。また、かかる結合工程においては、色素担持酸化チタン層24aと色素担持酸化チタン層24bとの間の間隙21とPt膜15aとPt膜15bと間の間隙25と、色素担持酸化チタン層24bと色素担持酸化チタン層24cとの間の間隙21とPt膜15bとPt膜15cとの間の間隙25とが対抗するように結合させる。
アノード電極基板20とカソード電極基板30とを結合後、約120℃の温度で約30分間の加熱処理を行い、導電性接着剤16を硬化させる。また、UV照射によって環状封止層17を硬化させる。更に、環状封止層17の一部にピンホールを形成し、かかるピンホールから真空注入法によって電解液を注入する。電解液注入後、再びかかるピンホールをエポキシ樹脂によって封止することで電解液層26を形成する(図5(k)。例えば、電解液は、ヨウ素、ヨウ化リチウム、アセトニトリル及びトリブチルリン酸エステル(TBP)を混合したものであっても良い。
また、導電性接着剤16は、環状封止層17よりもアノード電極基板20のY軸方向の端部に位置しているため、電解液層26を形成後にFOT膜12とPt膜15とを電気的に接続させても良い。
また、上述した、色素担持酸化チタン層24の各々が共通の電解液層26によって覆われているため、電池セル28ごとに封止を行う必要がなく、封止層を小さくすることができるため色素増感型太陽電池10としての光電変換効率を向上することができる。また、部材の共通化によりコストを抑えることもできる。
以上のように、本実施例による色素増感型太陽電池によれば、X軸方向に沿って互いに並置された複数の電池セル28のFTO膜12のX軸方向にそって伸長した伸長部22と、隣接する電池セル28のPt膜15の側縁部の近傍とを導電性接着剤16を介して電気的に接続させる故、複数の単一電池セルを直列接続した場合においても、小型化を容易とすることができる色素増感型太陽電池提供することができる。
第1の実施例における封止樹脂層の形状以外の構成を同様として、FTO膜又はPt膜上に更にAg膜を形成しても良い。かかる色素増感型太陽電池60及びその製造方法を図6乃至図10を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例1と同様の部分については、同一符号を使用してその説明は省略する。
図6(a)、(b)、(c)に示されているように、FTO膜12上の各々には、Ag膜61a、61b、61c、61d(以下、いずれかを特定しない場合には、Ag膜61と称する)が形成されている。また、Pt膜15上の各々には、Ag膜62a、62b、62c(以下、いずれかを特定しない場合には、Ag膜62と称する)が形成されている。上述した構成から、FTO膜12及びAg膜61によってアノード電極が構成され、FTO膜14、Pt膜15及びAg膜62によってカソード電極が構成されている。また、Ag膜61とAg膜62とが、導電性接着剤16によって電気的に接続されている。更に、Ag膜61とAg膜62とが封止層63によって接合されている。
図7(a)に示されているように、Ag膜61は、FTO膜12上に形成されているため、FTO膜12と同様に、伸長部71及び凸部72を有している。Ag膜61は、FOT膜12の全面上に形成されるのではなく、色素担持酸化チタン層24の周囲(例えば、色素担持酸化チタン層24から約3mmの範囲)には形成されていない。ガラス基板11上に形成されたFTO膜14、Ag膜61及び色素担持酸化チタン層24によってアノード電極基板70が構成されている。
また、図7(b)に示されているように、Ag膜62もPt膜15の全面上に形成されるのではなく、アノード電極基板70のAg膜61が形成されていない部分と接合後に対向する部分にはAg膜62は形成されていない。
図7(c)に示されているように、色素担持酸化チタン層24はそれぞれ電解液層64a、64b、64c(以下、いずれかを特定しない場合には、電解液層64と称する)に覆われている。電解液層64a、64b、64cは封止層63によってそれぞれ分離されている。
次に、本発明の実施例のとしての色素増感型太陽電池60の製造方法について図8乃至図10を参照しつつ詳細に説明する。
酸化チタン層32a、32b、32cの形成工程までは、第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
酸化チタン層32a、32b、32cを形成後、銀ペースト材料を酸化チタン層32から約3mmの範囲内及び間隙21を除いた部分にスクリーン印刷法によって印刷し、FTO膜12上にAg膜61を形成する(図8(d1)、(d2))。その後、約450℃にて、熱処理を行いAg層61のネッキング処理を施す。更に、第1の実施例と同様に、Ag層61のネッキング処理後のガラス基板11を大気雰囲気中において、約500℃にて約90分間のアニール処理を行い、酸化チタン層32を多孔質のポーラス状酸化チタン層33に変化させる(図8(e))。更に、アセトニトリルとtブチルアルコールとの混合溶液にRu系増感色素であるN719色素を溶かした溶液に、ポーラス状酸化チタン層33を約20時間ディップさせる。かかるディップによってポーラス状酸化チタン層33を色素担持酸化チタン層24に変化させることができる(図8(f))。以上の工程によってアノード電極基板70が形成される。
次に、カソード電極基板80の形成工程を説明するが、Pt層15の形成工程までは、第1の実施例と同様であるため、説明を省略する(図9(g)、(h)、(i))。
Pt層15の形成後、銀ペースト材料をアノード電極基板70のAg膜61が形成されてない部分と接合後に対向する部分以外にスクリーン印刷法によって印刷し、Pt膜15上にAg膜62を形成する(図9(j1)、(j2))。その後、約450℃にて、熱処理を行いAg層62のネッキング処理を施す。以上の工程によってカソード電極基板80が形成される。
次に、Ag層61上であって、色素担持酸化チタン層24から約2mmの範囲内、アノード電極基板70のX軸方向の両端から所定の範囲内(例えば、カソード電極基板80が対向しない部分)、及び導電性接着剤16の塗布部分を除いた部分に、封止樹脂をディスペンサーによって塗布して封止樹脂層63を形成する(図10(k1)、(k2))。また、Ag膜61とAg膜62とを電気的に接続するために、熱硬化型の導電性接着剤16を伸長部22上に塗布する。(図10(k2))。
次に、色素担持酸化チタン層24aとPt膜15aと、色素担持酸化チタン層24bとPt膜15bと、色素担持酸化チタン層24cとPt膜15cとが対抗するようにアノード電極基板20とカソード電極基板30とを結合させる(図10(l))。また、かかる結合工程においては、第1の実施例と同様に色素担持酸化チタン層24aと色素担持酸化チタン層24bとの間の間隙21とPt膜15aとPt膜15bとの間の間隙25と、色素担持酸化チタン層24bと色素担持酸化チタン層24cとの間の間隙21とPt膜15bとPt膜15cとの間の間隙25とが対抗するように結合させる。
アノード電極基板70とカソード電極基板80とを結合後、約120℃の温度で約30分間の加熱処理を行い、導電性接着剤16を硬化させる。また、UV照射によって封止樹脂層63を硬化させる。更に、封止樹脂層63の3箇所にピンホールを形成し、かかるピンホールから真空注入法によって電解液を注入する。電解液注入後、再びかかるピンホールをエポキシ樹脂によって封止することで電解液層64a、64b、64cを形成する(図10(m)。
以上のように、本実施例による色素増感型太陽電池によれば、FTO膜12、14と比較して電気抵抗が低いAg膜61、62を形成したため、色素増感型太陽電池60の内部の抵抗成分を削減することが可能となり、色素増感型太陽電池60のフィルファクターを改善することができる。
なお、Ag膜61、62をFTO膜12及びPt膜15の大部分を覆うように形成せずに、部分的に形成する(例えば、導電性接着剤16の周囲のみ)しても良い。
第1及び第2の実施例における電池セルは、X軸方向に沿ってのみ並置されていたが、X軸及びY軸方向に沿って並置されても良い。X軸及びY軸方向に沿って並置された電池セルを有する色素増加型太陽電池について図11を参照しつつ詳細に説明する。なお、第1及び第2の実施例と同様の構成部分については、同一符号を使用してその説明は省略する。
図11(a)に示されているように、アノード電極基板120においては、X軸プラス方向に対して凹型に形成された間隙111a、X軸マイナス方向に対して凹型に形成された間隙111b及びX軸プラス方向に直線的に伸びた間隙112によって、7つのFTO膜113a〜g(以下、いずれかを特定しない場合には、FTO膜113と称する)が形成されている。FTO膜113a〜cは、隣接するFTO膜113b〜dに向かって(すなわち、X軸プラス方向)伸長した伸長部114を備えている。伸長部114上には導電性接着剤16が固着されることとなる。FTO膜113d〜f、Y軸方向の両端に隣接するFTO膜113e〜gに向かって(すなわち、X軸マイナス方向)伸長した伸長部115を備えている。伸長部115上にも導電性接着剤16が固着されることとなる。各FTO膜113の伸長部114、115に間には、隣り合うFTO膜113が間隙111a、111bをおいて隣接している。FTO膜113の各々に形成された伸長部114、115の間に隣接して配置された部分を第1及び第2の実施例と同様にFTO膜113の凸部と称し、かかる凸部には色素担持酸化チタン層116a〜f(以下、いずれかを特定しない場合には、色素担持酸化チタン層116と称する)が形成されている。なお、FTO膜113dを含む電池セルは、Y軸方向に隣接した電池セルと直列接続するために、FTO膜113dは、Y軸マイナス方向にも伸長している。
図111(b)に示されているように、カソード電極基板130においては、X軸方向及びY軸方向に直線的に形成された間隙117によって6つのPt膜118a〜f(以下、いずれかを特定しない場合には、Pt膜118と称する)が形成されている。
アノード電極基板120とカソード電極基板130とは、第1又は第2の実施例と同様に封止樹脂によって接合される。また、FTO膜113aとPt膜118aと、FTO膜113bとPt膜118bと、FTO膜113cとPt膜118cと、FTO膜113dとPt膜118dと、FTO膜113eとPt膜118eと、FTO膜113fとPt膜118fと、が導電性接着剤16によって電気的に接続されることとなる。封止樹脂による接合後においては、第1及び第2の実施例と同様に電解液を注入することとなる。
なお、第2の実施例と同様にFTO膜113及びPt膜118上にAg膜を形成しても良い。
本実施例における色素増加型太陽電池においては、同一基板上に二次元的に電池セルを配置して直列接続することができるため、アノード基板及びカソード基板の面積を有効利用することが可能となり、同一面積の基板を使用した場合に第1及び第2の実施例よりも高い出力電圧が得られることとなる。
(a)は本発明の第1の実施例としての色素増感型太陽電池のX−Y平面図、(b)は本発明の第1の実施例としての色素増感型太陽電池のX−Z平面図、(b)は本発明の第1の実施例としての色素増感型太陽電池のY−Z平面図である。 (a)は本発明の第1の実施例としての色素増感型太陽電池のアノード電極基板のX−Y平面図、(b)は本発明の第1の実施例としての色素増感型太陽電池のカソード電極基板のX−Y平面図、(c)は図1(a)における一点鎖線2cにおける断面図である。 本発明の第1の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 本発明の第1の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 本発明の第1の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 (a)は本発明の第2の実施例としての色素増感型太陽電池のX−Y平面図、(b)は本発明の第2の実施例としての色素増感型太陽電池のX−Z平面図、(b)は本発明の第2の実施例としての色素増感型太陽電池のY−Z平面図である。 (a)は本発明の第2の実施例としての色素増感型太陽電池のアノード電極基板のX−Y平面図、(b)は本発明の第2の実施例としての色素増感型太陽電池のカソード電極基板のX−Y平面図、(c)は図6(a)における一点鎖線7cにおける断面図である。 本発明の第2の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 本発明の第2の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 本発明の第2の実施例として色素増感型太陽電池の製造工程毎の断面図である。 (a)は本発明の第3の実施例としての色素増感型太陽電池のアノード電極基板のX−Y平面図、(b)は本発明の第3の実施例としての色素増感型太陽電池のカソード電極基板のX−Y平面図である。 従来の色素増感型太陽電池の断面図である。
符号の説明
10 色素増感型太陽電池
11 ガラス基板
12a〜d フッ素ドープ酸化スズ膜(FTO)
13 ガラス基板
14a〜c フッ素ドープ酸化スズ膜(FTO)
15a〜c Pt膜
16 導電性接着剤
17 環状封止層
24a〜c 色素担持酸化チタン層
26 電解液層

Claims (3)

  1. 1の方向に沿って互いに並置され、且つ、各々が色素増感型太陽電池機能層並びにこれを挟むアノード電極及びカソード電極からなる複数の電池セルと、
    互いに対向して前記電池セルを挟んで配置されて、前記電池セルのアノード電極及びカソード電極を支持するアノード基板及びカソード基板と、からなる色素増感型太陽電池であって、
    前記電池セルのうちの少なくとも1つの電池セルのアノード電極又はカソード電極が、前記1つの電池セルに隣接する電池セルのアノード電極又はカソード電極の前記1の方向に沿って伸びた2つの側縁部の双方に対向する位置にまで伸長する2つの伸長部を有し、前記2つの伸長部の双方が前記1つの電池セルに隣接する電池セルのカソード電極又はアノード電極に電気的に接続されていることを特徴とする色素増感型太陽電池。
  2. 前記アノード電極及びカソード電極のうち、前記伸長部を有しない方の電極は矩形形状であることを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
  3. 前記アノード基板及び前記カソード基板の間には前記電池セルの複数の前記色素増感型太陽電池機能層を共通に囲む環状封止層を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の色素増感型太陽電池。
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