JP5321658B2 - フェイルオーバ方法、およびその計算機システム。 - Google Patents

フェイルオーバ方法、およびその計算機システム。 Download PDF

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Description

本発明は、外部ディスク装置からブートするサーバから成る計算機システムにおけるフ
ェイルオーバ方法に関し、より詳細には論理区画計算機システムにおいて特定の論理区画
のみフェイルオーバする方法に関するものである。
サーバがディスク装置として外部のディスクアレイ装置を利用してブートする形態では
、ディスクアレイ装置は、ファイバチャネルやファイバチャネルスイッチを介して複数の
サーバと接続することができるため、ディスクアレイ装置に接続されたあるサーバのブー
トディスクは、別のサーバから参照可能である。この構成では、業務を実行中のサーバで
障害が発生した場合、そのサーバのブートディスクを使用して予備サーバが起動すること
で業務を引き継ぐことができる。さらに、現用サーバに対してペアとなる予備サーバを準
備する必要がないため、任意の現用サーバから任意の予備サーバへの業務引き継ぎが可能
となり、導入コストを低減することができる。(特許文献1参照)
一方、導入コストを低減する方法として、単一のサーバを複数の論理区画に分割するこ
とで、複数業務を統合する技術がある。例えば複数のCPU、メモリ、I/O機器等を分
割し、個々の論理区画に割り当てる。
これらの技術を組み合わせることで、導入コストをより低減することができる。
また、特許文献2には、仮想計算機のホットスタンバイにおいて、障害があったオペレ
ーティングシステムのみをホットスタンバイ中の別のホストへ引き継ぐことが記載されて
いる。
特開2006−163963号公報 特開平4−141744号公報
特許文献2に記載の従来技術では、ホットスタンバイ方式であるので、障害が生じたホ
ストと同期させて別のホストを稼動させていなければならず、コスト上問題がある。また
、特許文献2には、オペレーティングシステムの障害について記載されているが、ハード
ウエアの障害については記載されていない。サーバ内のハードウエア構成の障害であった
場合には、そのハードウエアは論理区画と対応するかは、論理区画の構成状況によって互
いの関係は変化するのであり、場合によっては、ひとつのハードウエアが、複数の論理区
画に関係する場合もあり、従来では、障害が生じた場合には、論理区画の構成とは無関係
にサーバごとフェイルオーバするのが通常の対応であった。
外部のディスクアレイ装置を利用してOSをブートする形態のサーバで、サーバを論理区
画に分割し単一サーバ内で2つ以上の独立した仮想サーバを実行する計算機システムにお
いて、サーバ障害時に現用サーバから予備サーバへブートディスクの引き継ぎを行った場
合、現用サーバで稼動する複数の仮想サーバを停止するため、障害による影響が非常に大
きくシステム全体の可用性が低下してしまう問題がある。例えば、ある特定の論理区画に
割り当てられたCPUに障害が発生した場合であっても、他の論理区画も停止する必要が
あり可用性が低下する。
本発明では、このようなシステムにおいて、上記従来手法における問題を解決し、障害
回復時の可用性を高めることを目的とする。
複数のサーバがネットワーク上の外部ディスク装置に接続され、サーバ上に1つ以上の
論理区画を構築する論理区画機構を有し、論理区画は外部ディスク装置のブートディスク
からオペレーティングシステムをブートする計算機システムにおいて、業務を稼動中であ
るサーバの障害発生時に計算機システム内の業務を別のサーバへと引き継ぐ際に、障害の
影響を受ける論理区画のみフェイルオーバを行う。そのために、サーバの障害発生の検知
、障害の部位の特定、障害部位から障害の影響をうける論理区画の特定、前記論理区画の
停止、前記計算機システム内から引き継ぎ先となる予備サーバの検索、予備サーバに前記
障害の影響を受ける論理区画の構築、前記構築した論理区画に前記障害の影響を受ける論
理区画のブートディスクの引き継ぎ、前記構築した論理区画の起動を行うフェイルオーバ
方法に特徴がある。
また、複数のコンピュータがネットワークを介してディスク装置と接続され、前記コン
ピュータには1つ以上の論理区画を構築する論理区画機構を有した計算機システムであっ
て、業務を稼動中であるコンピュータの障害発生時に、前記コンピュータのうち少なくと
もひとつに、業務を別のコンピュータへと引き継ぐフェイルオーバ機構を備えており、
前記コンピュータのうち少なくともひとつに、業務を稼動中であるコンピュータの障害発
生時に、業務を別のコンピュータへと引き継ぐフェイルオーバ機構を備えており、
前記コンピュータは障害発生を検出する処理部と、前記障害の部位を特定する処理部とを
有し、
前記フェイルオーバ機構は、
前記障害部位から前記障害の影響を受ける論理区画を特定する処理部と、
前記論理区画を停止する処理部と、前記計算機システム内から引き継ぎ先となる予備コン
ピュータを検索する処理部と、
前記予備コンピュータに前記障害の影響を受ける論理区画を構築する処理部と、
前記予備サーバに構築した論理区画とオペレーティングシステムをブートする前記外部デ
ィスク装置との対応関係を構築する処理部と、
前記構築した論理区画を起動する処理部とを
有することを特徴とする計算機システムに特徴がある。
また、サーバ上に1つ以上の論理区画を構築する論理区画機構を有し、前記論理区画は
サーバの障害発生時に、
前記計算機システム内の業務を引き継ぐフェイルオーバ方法であって、
前記サーバの障害発生を検知するステップと、
前記障害の部位を特定するステップと、
前記障害部位から前記障害の影響をうける論理区画を特定するステップと、
前記論理区画を停止するステップと、
引き継ぎ先となる論理区画をサーバ内で検索するステップと、
前記障害の影響を受ける論理区画に対応した論理区画を構築するステップと、
前記構築した論理区画にて元の業務を引き継いて継続処理をするステップとを有すること
を特徴とするフェイルオーバ方法という一つの物理計算機内で、障害で影響のある論理区
画を、別の論理区画を構築して、フェイルオーバをする方法に特徴がある。
本発明は外部のディスク装置を利用してブートし、論理区画分割技術を用いて少なくと
も1つ以上の論理区画を構築するサーバにおいて障害が発生した場合に、ブートディスク
の引き継ぎによる業務引き継ぎを実現する方法において、障害の影響を受ける論理区画を
特定し該論理区画のみフェイルオーバすることで、障害の影響を受けない論理区画の業務
を継続可能とするフェイルオーバ方法を実現する。
本発明の全体構成図を示す。(実施例1) サーバの構成図を示す。 論理区画の構成図を示す。 管理サーバのフェイルオーバ機構図を示す。 サーバ管理テーブルを示す。 サーバ管理機能の構成を示す。 論理区画情報テーブルを示す。 論理区画の変更例を示す。 本発明のシーケンス図を示す。 サーバ管理機能の処理フローを示す。 影響範囲検索機能の処理フローを示す。 サーバ検索機能の処理フローを示す。 論理区画管理機能の処理フローを示す。 本発明のシーケンス図を示す。(実施例2) サーバ管理機能の処理フローを示す。 本発明のシーケンス図を示す。(実施例3) 論理区画情報テーブルを示す。 サーバ管理機能の処理フローを示す。 論理区画管理機能の処理フローを示す。 論理区画情報テーブルを示す。(実施例4) 影響範囲検索機能の処理フローを示す。 実施例2における管理サーバコンソール画面の例を示す。 実施例2においてサーバの構成を表示する管理サーバコンソールの例を示す。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明における実施例の全体図を示している。複数のサーバ102は、ネット
ワークインタフェースカード(NIC)122を介して管理サーバ101を含むネットワ
ークに接続され、ファイバチャネルのホストバスアダプタ(HBA)121を介してディ
スクアレイ装置103と接続されている。サーバ102には、BMC(Baseboard Manage
ment Controller)123が内蔵されており、ネットワークを介して、サーバ101から
ハードウェアの状態監視や、電源制御が可能である。また、サーバ102には、論理区画
構成機構120が搭載されており、少なくとも1つ以上の論理区画を構成可能である。管
理サーバ101は、サーバ102、ディスクアレイ装置103に対し、ネットワークを経
由して状態の監視や必要に応じて制御を行う。管理サーバ101にフェイルオーバ機構1
10が構成されている。フェイルオーバ機構110は、BMC122からの障害通知の受
信やBMC122への電源制御、障害発生要因の影響を受ける論理区画の検索、論理区画
機構120への論理区画制御、ディスクアレイ装置103のディスクマッピング機能13
0の制御を行う機構があり、本発明の特徴の一つである。ディスクアレイ装置103内の
ディスクマッピング機能130は、ディスク131にアクセス可能なサーバ102を制限
するセキュリティ機能であり、サーバ102に搭載されたHBA121とディスク131
との関係づけを行う。本発明の実施例1では、サーバ102はブートディスクとしてディ
スクアレイ装置103内のディスク131を利用し、ディスク131にはOS及び業務ア
プリケーションが格納されている。
本実施例では、サーバは、コンピュータ(物理計算機)の意味で使用している。また、
フェイルオーバとは、サーバに障害が発生した場合に、代替・予備サーバに処理やデータ
を引き継ぐことをいうが、本発明では障害だけでなく、ユーザの指定により、論理区画の
業務などの処理やデータを代替・予備サーバに引き継ぐことを含める。
また、本実施例で、論理区画とは,単一の計算機を複数の独立した計算機のように動作
させる機能で、例えば、複数のCPU、メモリ、I/O機器等を分割し、個々の論理区画に割り
当て、各論理区画でオペレーティングシステムを動作させる機能を言う。
図2は、本実施例におけるサーバ102の詳細な構成を示している。サーバ102には
プログラムやデータを格納するメモリ201と、メモリ内のプログラムを実行する少なく
とも1つ以上のCPU202と、I/Oデバイスとして少なくとも1つ以上のHBA12
1、少なくとも1つ以上のNIC122、BMC123から構成されている。HBA12
1にはファイバチャネル通信において通信相手を特定するために必要となるWWN(Worl
d Wide Name)204と呼ばれるユニークなデバイス識別子がメモリに格納されている。
BMC123は、主にサーバ102のハードウェアの監視や制御を行う。サーバ102の
ハードウェアに異常が発生した場合は、障害検出機構206が検知して外部に通知可能で
ある。また、BMC123を通じて遠隔からサーバ102の電源のON/OFFが可能で
ある。
図3は、本実施例におけるサーバ102の論理区画の構成を示している。サーバ102
には、論理区画機構120が搭載されており、前記論理区画機構120により、1つ以上
の論理区画301を構築可能で、論理区画301上ではオペレーティングシステム311
を実行可能である。論理区画機構120は、専用ハードウエアであってもよいし、サーバ
のCPUで、動作するプログラムであってもよい。
図4は、本実施例において、図1における管理サーバ101を構成するフェイルオーバ
機構110を示している。フェイルオーバ機構110は、サーバのハードウェアやパーテ
ィションの構成状況及びサーバの利用状態を格納するサーバ管理テーブル401と、サー
バの状態監視やサーバの電源制御を行うサーバ管理機能405と、サーバで構成している
論理区画と該論理区画が使用するハードウェアの一覧を格納する論理区画情報テーブル4
02と、サーバの論理区画制御を行う論理区画機能407と、ハードウェア障害時に該ハ
ードウェア障害の影響を受ける論理区画を検索する影響範囲検索機能403と、フェイル
オーバ時に業務の引き継ぎ先となる予備サーバを検索するサーバ検索機能406と、フェ
イルオーバ時に障害が発生したサーバから予備サーバへディスクマッピングを変更するデ
ィスクマッピング変更機能404から構成される。ここで、フェイルオーバ機構の機能や
、テーブルは、管理サーバ101のメモリにロードし、各機能をCPUが実行するようにし
てもよいし、専用のハードウエアで各機能や、テーブルを構成してもよい。
図5は、図4におけるサーバ管理テーブル401の詳細を示している。サーバ管理テー
ブルはフェイルオーバ機能110が管理対象としているサーバの一覧と、各サーバの構成
情報および状態が格納されている。テーブルのカラム501は、サーバの識別子が格納さ
れている。サーバ識別子501は、サーバが特定できる情報であれば良い。サーバのシリ
アル番号などが該当する。カラム502は、CPUの情報が格納されている。カラム50
2内のカラム521は、サーバに搭載されているCPU数が格納されている。カラム50
2内のカラム522はCPUの識別子が格納されている。CPU識別子522は、サーバ
内のCPUを特定できる情報であれば良い。CPUのスロット番号などが該当する。本実
施例におけるCPU情報はCPUのスロット単位、すなわち、CPU単体を単位としてい
るが、これは管理単位をCPU単体に限定する事を意味しているわけではない。障害を検
知できる粒度や、論理区画への割り当て単位などを考慮し、管理単位を決めることが考え
られる。例えば、他の実現手段としてCPUコア単位などが考えられる。カラム503は
、メモリの情報が格納されている。カラム503内のカラム531は、サーバに搭載され
ている総メモリ量が格納されている。カラム503内のカラム532は、メモリ識別子が
格納されている。メモリ識別子532は、サーバ内のメモリを特定できる情報であれば良
い。メモリのスロット番号などが該当する。カラム503内のカラム533は、メモリの
容量が格納されている。本実施例におけるメモリ情報は、メモリのスロット単位、すなわ
ち、メモリ単体を単位とした情報であるが、これは管理単位をメモリ単体に限定する事を
意味しているわけではない。障害を検知できる粒度や、論理区画への割り当て単位などを
考慮し、管理単位を決めることが考えられる。例えば、他の実現手段としてメモリバンク
単位などが考えられる。カラム504は、サーバのI/O機器の情報が格納されている。
カラム504内のカラム541は、NICのMACアドレスが格納されている。カラム5
04内のカラム542は、HBAのWWNが格納されている。
本実施例では、I/O機器情報はカラム541が示すNICのMACアドレスおよびカ
ラム542が示すHBAのWWNで構成されているが、これはI/O機器情報をNICお
よびHBAのみに限定する事を意味しているわけではない。サーバが他のI/O機器を搭
載する場合、カラム504には前記他のI/O機器情報も登録可能である。カラム505
は、サーバの状態を示している。使用中の場合は業務を実行中である。未使用の場合は直
ぐに別の業務に利用可能である。また、障害が発生して利用できない場合は障害発生中で
あることを示す情報が格納される。カラム506は、障害部位を示している。これは、カ
ラム505の情報が障害発生中を示している場合、サーバのどの部位で障害が発生してい
るかを示す情報が格納されている。
図6は、図4におけるサーバ管理機能405の詳細を示している。サーバ管理機能は、
サーバの状態監視を行い、サーバの稼動状況や障害監視および電源の制御を行う。サーバ
の障害発生時、図1に示すBMC123や、サーバ上で稼動するエージェントプログラム
などがサーバの障害を検出すると、サーバ管理機能405へ障害の発生が通知される。こ
の時通知される障害情報には障害の種類が含まれている。この障害種類によってフェイル
オーバ実行の是非を判断するために、サーバ管理機能405は障害動作テーブル601を
持つ。カラム611は発生した障害の種類を示し、カラム612は障害発生時のフェイル
オーバ実行の是非を示す。障害動作テーブルの格納情報は、システムのユーザが任意に設
定可能とすることもできる。
図7は、図4における論理区画情報テーブル402の詳細を示している。論理区画情報
テーブル402は、フェイルオーバ機能110が管理しているサーバにおいて、サーバ内
に構成された論理区画と該論理区画が使用するH/Wの一覧を格納する。カラム701は
サーバの識別子を示している。これは、図5のサーバ管理テーブルのカラム501と同様
の識別子である。カラム702は論理区画機構の識別子を示している。カラム703は論
理区画の識別子を示している。これは、論理区画機構が論理区画を識別するために使用し
ている識別子を登録する。カラム704は論理区画が使用するCPU数を示している。カ
ラム705はCPUの識別子を示している。これは、図5のサーバ管理テーブルのカラム
522と同様の識別である。カラム706は論理区画が使用するメモリ容量を示している
。カラム707はメモリの識別情報を示している。これは、図5のサーバ管理テーブルの
カラム532と同様の識別子である。カラム708は論理区画が使用するI/O機器を示
している。カラム781はNICのMACアドレスを示している。カラム782はHBA
のWWNを示している。
図7のテーブルに記載した例では、例えば、サーバ識別子S1のサーバには、LPAR1とL
PAR2の2つの論理区画が存在し、例えば、LPAR1には、CPU1、Mem1、MAC1、WWN1といった
ハードウエア素子が対応している。また、サーバ識別子S2のサーバでは、LPAR3、4とい
った2つの論理区画が存在し、LPAR3には、2つのCPUと、3つのメモリと、2つのNIC
、2つのHBAといったハードウエア素子が対応していることを示している。
図7のテーブルでは、CPUや、I/O機器などのハードウエア機器は複数の論理区画
にまたがっている例は記載していないが、論理区画によっては、ひとつのハードウエア機
器に対応して2つ以上の論理区画を兼用する場合があっても良い。その場合には、後述す
る障害の影響を受ける論理区画を特定するステップ(ステップ1104)にて、2つ以上
の論理区画が特定される場合がある。
図8は、本実施例における論理区画の変更例を示している。障害が発生したサーバ80
2は論理区画機構823を持ち、前記論理区画機構により、論理区画821および論理区
画822が構成されている。論理区画821はハードウェア824を使用し、論理区画8
22はハードウェア825を使用する。論理区画が使用するハードウェアは、実施例に示
すように背反であっても良いし、一部または全てのハードウェアを異なる論理区画で共有
することも可能である。予備サーバ803は論理区画機構832を持つ。サーバ802の
ハードウェア825で障害が発生した場合、障害検知機構826が障害を検知し、管理サ
ーバ101のフェイルオーバ機構110へ通知する。フェイルオーバ機構110は、影響
範囲検索機能403を起動し、障害が発生したハードウェアを使用する論理区画を特定す
る。図8においては、論理区画825を障害の影響を受ける論理区画と特定し、論理区画
825を代替可能な予備サーバ803に移動する。このとき、フェイルオーバ機構110
は、サーバ802の論理区画機構823を利用し論理区画822を停止し、論理区画機構
832を利用し予備サーバ803に論理区画822と同等のハードウェア構成を持つ論理
区画831を構成する。これにより、障害が発生したハードウェア825を使用しない論
理区画を停止することなく、フェイルオーバを実現できる。
図9は、本発明における動作シーケンスを示している。図示するシーケンスは、サーバ
901、フェイルオーバ機構902、サーバ論理区画機構903、ディスクマッピング機
構904、予備サーバ905および予備サーバ論理区画機構906である。ステップ91
1は障害の発生を示す。障害の発生はサーバ901に搭載のBMCやサーバ901上で稼
動中のエージェントプログラムが検出し、フェイルオーバ機構902に通知する。ステッ
プ921でフェイルオーバ機能は通知された障害を検知する。ステップ922では、サー
バ902のハードウェア構成などを取得する。この情報は図5で示したサーバ管理テーブ
ルから取得する。ステップ923では、サーバの論理区画構成などを取得する。この情報
は図7で示した論理区画情報テーブルから取得する。ステップ924では、ステップ92
1で通知された障害情報、ステップ922で取得したサーバの情報およびステップ923
で取得した論理区画の情報から障害の影響を受ける論理区画を特定する。ステップ925
では、ステップ924で特定した論理区画の停止をサーバ論理区画機構903に要求する
。ステップ924およびステップ925により、障害の影響を受ける論理区画のみを停止
し、障害の影響を受けない論理区画で実行中の業務は停止することなく継続できるように
なる。ステップ931では、フェイルオーバ機構902から指定された論理区画を停止す
る。前記論理区画でOSが稼動したままであった場合は、シャットダウンを試みる。ただ
し、前記OSがダンプ取得中である場合は、ダンプ処理が終了するまでシャットダウンは
行わない。
また、フェイルオーバ機構902がサーバ901にダンプ処理の起動を要求する場合も
ある。ステップ912で前記論理区画を停止する。OSのシャットダウンが不可能な場合
は、論理区画機構903が前記論理区画の強制停止を実行する。ステップ926では、ス
テップ922で取得したサーバの情報およびステップ923で取得した論理区画の情報を
もとに業務の引き継ぎが可能な予備サーバを検索する。この検索は、図5で示したサーバ
管理テーブルおよび図7で示した論理区画情報テーブルを使用し、前記障害の影響を受け
る論理区画と同等のH/W構成の論理区画を作成できるサーバを検索することで実行する
。検索の結果、発見したサーバを予備サーバ912、前記予備サーバの論理区画機構を予
備サーバ論理区画機構906とする。ステップ927では、フェイルオーバ機構から予備
サーバ905を起動する。これは、予備サーバ905に論理区画を構築するためである。
予備サーバ905がすでに起動している場合は、ステップ927を実行する必要はない。
ステップ951では、予備サーバ905が起動する。ステップ928では、予備サーバ論
理区画機構906に論理区画の構成変更を要求する。この構成変更の要求では、予備サー
バ905に前記障害の影響を受ける論理区画と同等のH/W構成の論理区画の作成を要求
する。ステップ961では、予備サーバ905に論理区画を作成する。ステップ952で
、予備サーバ905に論理区画が作成される。ステップ929では、前記障害の影響を受
ける論理区画のディスクマッピングを解除して、前記ステップ952で作成された論理区
画にマッピングするためのディスクマッピング変更要求をディスクマッピング機構904
に要求する。ステップ941では、ディスクアレイ装置のディスクマッピング機構904
が要求されたディスクマッピング変更を実行し、サーバ901が使用していたディスクを
予備サーバ905で使用できるようにする。
ここでは、予備サーバで構築した新しい論理区画で障害の影響を受ける論理区画をブー
トするために、予備サーバのHBAのWWNを障害の影響を受けるサーバのHBAのWWNに変更する
。ステップ92Aでは、前記ステップ952で作成された論理区画の起動を予備サーバ論
理区画機構906に要求する。ステップ962では、予備サーバ論理区画機構906が要
求された論理区画を起動する。ステップ953で、前記ステップ952で作成された論理
区画が起動する。これによりOSや業務アプリケーションが起動するため、ステップ95
4で業務が再開される。
図9では、予備サーバを別のサーバとしているが、サーバ901と同じサーバ内の正常
なハードウエアに対応させて代替できる論理区画を構築できる場合には、同一の物理サー
バ内で、フェイルオーバすることができる。その場合は新たなサーバをブートする必要は
無いので、ディスクマッピングの変更は不要である。
以下では、図9におけるシーケンスをより詳細に説明する。
図10は、サーバ管理機能405の動作フローを示している。ステップ1001では、
障害が発生したサーバから障害情報を受信する。ステップ1002では、受信した障害の
情報から障害の発生部位と障害の種類を特定する。ステップ1003では、障害動作テー
ブルを参照し、該当する障害の種類に対してフェイルオーバ動作の実行の是非となる情報
を参照する。ステップ1004は、障害動作テーブルの内容より、フェイルオーバの実行
の是非を判定する。フェイルオーバ動作が必要であればステップ1005に移り、不要で
あれば何もせず終了する。ステップ1005では、影響範囲検索機能を起動し、障害の影
響を受ける論理区画を特定する。これは、障害の影響を受けない論理区画で稼動する業務
については、そのまま継続稼動させるためである。以降の処理では、障害の影響を受ける
と特定した論理区画に対してのみフェイルオーバを行う。影響範囲検索機能の動作が終了
すると、ステップ1006に移る。ステップ1006では、ステップ1005で特定した
論理区画に対してシャットダウンを要求する。ステップ1011では、要求された論理区
画をシャットダウンする。シャットダウンが終了すると、ステップ1007に移る。ステ
ップ1007では、サーバ検索機能を起動し、切り替え可能な予備サーバを特定する。サ
ーバ検索機能の動作が終了するとステップ1008に移る。ステップ1008では、論理
区画管理機能を起動し、ステップ1007で特定した予備サーバに障害が発生したサーバ
におけるのと同等の論理区画を構成する。論理区画管理機能の実行が終了すると、ステッ
プ1009に移る。ステップ1009では、ディスクマッピング変更機能を起動し、障害
が発生したサーバの論理区画と予備サーバの論理区画のディスクマッピングを変更する。
ディスクマッピング機能の実行が終了すると、ステップ101Aに移る。ステップ101
Aでは、ステップ1008で構成した、予備サーバの論理区画の起動を要求する。
図11は、影響範囲検索機能403の処理フローを示す。ステップ1101は、論理区
画機構が障害の影響を受けるか判定する。論理区画機構が障害の影響を受ける場合は、ス
テップ1102に移る。論理区画機構が障害の影響を受けない場合は、ステップ1103
に移る。ステップ1102では、サーバで稼動する全ての論理区画を障害の影響を受ける
論理区画と特定する。ステップ1103では、論理区画情報テーブルからサーバの論理区
画の情報を取得する。このとき、サーバのサーバ識別子を元に情報を取り出す。ステップ
1104では、障害の影響を受ける論理区画を特定する。ステップ1101で取得した論
理区画の情報には、サーバに構成されている全論理区画について、どのH/Wを使用して
いるかが格納されている。この情報と、サーバから通知された障害部位の情報を用いるこ
とで、障害が発生したH/Wを使用する論理区画、すなわち、障害の影響を受ける論理区
画を特定することができる。同一のH/Wを使用する論理区画がある場合や、障害発生部
位が筺体ファンや筺体電源ユニットのようにサーバ全体に関わる部位であった場合、障害
の影響を受ける論理区画として、複数の論理区画が発見される。
図12は、サーバ検索機能406の処理フローを示す。ステップ1201は、サーバ管
理テーブルからサーバの情報を取得する。このとき、サーバのサーバ識別子をもとに情報
を取り出す。ステップ1202は、論理区画情報テーブルからフェイルオーバを行う論理
区画のH/W構成情報を取得する。このとき、サーバのサーバ識別子とフェイルオーバを
行う論理区画の論理区画識別子をもとに情報を取り出す。フェイルオーバを行う論理区画
の論理区画識別子は、影響範囲検索機能が特定した論理区画識別子である。ステップ12
03では、フェイルオーバを行う論理区画と同じ構成の論理区画を構成可能なサーバを検
索する。ここでは、サーバ管理テーブルの情報と論理区画情報テーブルの情報をもとに、
各サーバにおいて論理区画に使用されていない、かつ障害中でない、使用可能な未使用デ
バイスを求める。その情報と、フェイルオーバを行う論理区画のH/W構成情報を比較し
、フェイルオーバを行う論理区画のH/W構成と同等の使用可能な未使用デバイスを持つ
サーバを検索する。ここでH/W構成とは、CPU数、メモリ容量、I/O機器のことで
ある。ステップ1204は、ステップ1203でサーバが見つかったかどうか判定する。
サーバが見つからなかった場合は、ステップ1205に移る。ステップ1205では、す
でに他の論理区画に使用されているH/Wを用いて、フェイルオーバを行う論理区画と同
等の論理区画を構成可能なサーバを検索し予備サーバとする。ステップ1206では、ス
テップ1203もしくはステップ1205で見つかったサーバを予備サーバに指定する。
ステップ1203で複数のサーバが見つかった場合は、任意の1つのサーバを選択する。
任意の1つのサーバを選択するにあたり、ユーザの事前設定などによる何らかのルールを
設定することが可能である。
例えば、より安全性の高いサーバで業務を稼動させるために障害中のH/Wがないサー
バを優先する、処理を分散し効率を良くするために他の業務が稼動中でないサーバを優先
する、消費電力を低減させるために既に起動中のサーバを優先する等が考えられる。また
、障害の影響を受ける論理区画が複数あり、かつ全ての論理区画に対してフェイルオーバ
を行うための予備サーバが不足している場合、フェイルオーバを行う論理区画を選択する
にあたり、ユーザの事前設定などによる何らかのルールを設定することが可能である。例
えば、論理区画に対して優先度を設定し優先度の高い論理区画のフェイルオーバを優先す
る、より多くの論理区画をフェイルオーバ可能な組み合わせを選択する、また、ブレード
間SMPを構成している場合、複数のブレードがあたかも1枚のブレードのように見える
構成となりが、その場合には、障害を契機に、分かれていた論理区画を同じブレード内に
集約し、処理速度を高めるような構成を選択すること、などが考えられる。
なお、論理区画に対して優先度を設定する場合は、論理区画情報テーブル402に優先
度を示すカラムを新たに追加し、システム構築時などの契機でユーザが論理区画の優先度
の設定を行う。
図13は、論理区画管理機構407の処理フローを示す。ステップ1301では、予備
サーバが起動しているか判定する。ここで、予備サーバとは図12ステップ1205で選
択したサーバである。予備サーバが起動している場合は、ステップ1302に移る。予備
サーバが起動していなかった場合は、ステップ1311に移る。ステップ1311では、
予備サーバを起動する。予備サーバの論理区画機構を起動するためである。予備サーバの
起動は、予備サーバのBMCを通して実行することができる。ステップ1302では、予
備サーバの論理区画機構にフェイルオーバを行う論理区画と同等の論理区画の作成を要求
する。ステップ1321では、予備サーバの論理区画機構が要求された構成の論理区画を
作成する。
本発明における実施例2では、障害発生時以外の契機によりフェイルオーバを行う例を
示している。障害発生時以外の契機は、管理者や保守員などのユーザによる指示、スケジ
ュールによるプログラムからの指示などが考えられる。目的としては、サーバのファーム
ウェアのアップデート等のメンテナンスを行う場合等が考えられる。
図22は、実施例2における管理サーバコンソールを示している。管理サーバコンソー
ル2201は、ユーザ等の指示によりフェイルオーバを行うためのインタフェースである
。管理サーバコンソール2201は、サーバ識別子を選択または入力するためのインタフ
ェース2211、論理区画識別子を選択または入力するためのインタフェース2212、
ハードウェアを選択または入力するためのインタフェース2213、フェイルオーバの実
行を指示するためのインタフェース2214、フェイルオーバの完了を通知するためのイ
ンタフェース2215を有する。フェイルオーバ対象は、インタフェース2211、イン
タフェース2212、インタフェース2213で指定する。例えば、特定のハードウェア
をメンテナンスする場合は、メンテナンスするサーバ識別子およびハードウェアを指定し
、該ハードウェアを使用する論理区画をフェイルオーバする事が考えられる。また、特定
の論理区画をフェイルオーバする場合はサーバ識別子および論理区画識別子を指定し、サ
ーバをフェイルオーバする場合はサーバ識別子のみ指定すること等が考えられる。
他の使い方としては、実施例1に記述したように、障害発生後、障害に影響のある論理
区画をフェイルオーバし、その後に、サーバをメンテナンスするために、サーバに残って
稼動している論理区画を全て予備サーバへ引き継ぐため場合がある。その場合は、ユーザ
に稼動中で残っている論理区画が何を通知すること、フェイルオーバする論理区画をユー
ザに指定させるインターフェースを備えることになる。
フェイルオーバの実行はインタフェース2214で指示する。インタフェース2214
で実行を指示すると、擬似障害が発生しフェイルオーバが実行される。フェイルオーバの
実行が完了するとインタフェース2215に完了を通知する。通知内容としては、フェイ
ルオーバを行った論理区画、フェイルオーバの成否などが考えられる。フェイルオーバの
実行を指示するインタフェースは、図22のようにGUI(Graphical User Interface)の
みに限らず、例えばCLI(Command Line Interface)など、他の形式のインタフェースで
あっても良い。
図23は、実施例2においてサーバの構成を表示する管理サーバコンソールの例を示し
ている。管理サーバコンソール2301は、サーバの構成を調べるためのインタフェース
である。管理サーバコンソール2301は、サーバ識別子を選択または入力するためのイ
ンタフェース2302,選択されたサーバの構成を表示するためのインタフェース230
3を有する。インタフェース2303は、サーバの構成として、カラム2331に示す論
理区画識別子、カラム2332に示す論理区画の稼動状態、カラム2333に示すI/O
機器を表示する。これらの情報は、ユーザからの指示でフェイルオーバを実行する場合の
参考に使用することなどが考えられる.
図14は、実施例2における動作シーケンスである。実施例1との違いは、フェイルオ
ーバを実行する契機が障害発生時でなく、ユーザ等による擬似障害発生指示1400であ
る事である。実施例2では、ステップ1400で障害部位を指定されるのを契機にフェイ
ルオーバを実施する。
図15は、実施例2におけるサーバ管理機能の動作フローを示している。実施例1との
違いは、ステップ1501で擬似障害発生指示の受信を契機にフローが開始されるのと、
擬似障害を発生させることである。ステップ1502では、擬似障害を発生させる。擬似
障害を発生させる部位等の情報は、ステップ1501の受信した擬似障害発生指示から取
得する。
実施例1において記述したように、障害の影響のある論理区画を、予備サーバへ引き継
いだ後で、残っている稼動中の論理区画がある場合に、その論理区画を前記インターフェ
ースを使い、ユーザが指定することで、別のサーバで引き継がせることで、障害が生じた
サーバをメンテナンスしたり、プログラムのアップデートをすることができる、もしくは
、特定のハードウエアを交換したりするメンテナンスをしたい場合に、そのハードウエア
を指定して、それに対応する論理区画を検索することで、対応した論理区画を特定して、
別のサーバに移動させて、ハードウエアのメンテナンスをすることが可能になるという効
果を、本実施例は備える。
本発明における実施例3では、障害の影響を受ける論理区画のフェイルオーバを行った
後に、障害の影響を受けない他の論理区画を予備サーバに移動する例を示している。障害
の影響を受けない他の論理区画については、可能であれば稼動中再配置の技術を用いて業
務の稼動状態を維持したまま予備サーバに移動する。これにより、障害の影響を受けない
論理区画の業務を停止することなく、サーバの全ての論理区画を予備サーバに移動するこ
とができ、例えばサーバの電源を落とし、安全にハードウェア保守を行うことなどが可能
となる。なお、稼動中再配置とは、論理区画のプログラムを停止することなく、他の物理
サーバの論理区画に移動する事を指す。
図16は、実施例3における動作シーケンスを示している。実施例1との違いは、ステ
ップ162Bが追加されていることである。ステップ162Bでは、障害の影響を受けな
い他の論理区画を稼動中再配置により予備サーバに移動する。
図17は、実施例3における論理区画情報テーブルを示している。実施例1との違いは
、カラム1709が追加されていることである。カラム1709は、論理区画機構が稼働
中再配置を行うことができるか否かを示している。
図18は、図16のステップ162Bにおけるサーバ管理機能の動作フローを示してい
る。ステップ1801は、論理区画情報テーブルからサーバの論理区画情報を取得する。
ステップ1802は、ステップ1801で取得した論理区画情報テーブルの情報をもとに
、障害の影響を受けない論理区画があるか判定する。障害の影響を受けない論理区画がな
い場合は、ステップ1811に移る。障害の影響を受けない論理区画がある場合は、ステ
ップ1803に移る。ステップ1803は、障害の影響を受けない他の論理区画の状態が
正常か判定する。論理区画で稼動するエージェントプログラムが状態の異常を示した場合
や、エージェントプログラムと通信できなかった場合などは、稼動中再配置ができない状
態と判断しステップ1811に移る。正常の場合は、ステップ1804に移る。ステップ
1804は、サーバ検索機能を起動し、予備サーバを検索する。サーバ検索機能の動作フ
ローは実施例1と同様である。ステップ1805は、障害が発生したサーバおよび予備サ
ーバの論理区画機構が稼動中再配置をサポートするか判定する。未サポートの場合はステ
ップ1811に移る。サポートする場合はステップ1806に移る。ステップ1806は
、論理区画管理機能を起動し稼動中再配置を実行し終了する。ステップ1811は、稼動
中再配置できない場合のフローである。この場合、管理者等に対して、障害の影響を受け
ない論理区画がサーバで稼動中のままであることを通知する。通知方法としては、例えば
あらかじめ設定しておいた通知先へE-Mailを送信する方法や、管理サーバコンソールにメ
ッセージを表示する方法などが考えられる。
図19は、実施例3における論理区画管理機能の動作フローを示している。ステップ1
901は、予備サーバが起動しているか判定する。予備サーバが起動していない場合は、
ステップ1902に移り予備サーバを起動する。これは、予備サーバの論理区画機構を利
用可能にするためである。ステップ1903は、予備サーバの論理区画機構に対し、フェ
イルオーバする論理区画と同等の論理区画の作成を要求し、ステップ1921で前記論理
区画が作成される。ステップ1904は、障害が発生したサーバおよび予備サーバの論理
区画機構に対して、稼動中再配置の実行を要求し、ステップ1911およびステップ19
22で稼動中再配置が実行される。これにより、障害の影響を受けない論理区画で稼動す
る業務は、停止することなく予備サーバに移動する。
本実施例の効果としては、障害の影響を受けるため業務を継続できない論理区画をブー
トディスク引き継ぎにより予備サーバにフェイルオーバし、障害の影響を受けない他の論
理区画に関してはプログラムを停止することなく他の物理サーバに移動する技術を利用し
て予備サーバに移動することで、障害の影響を受けない論理区画を一切停止することなく
、障害が発生したサーバの全ての論理区画を予備サーバに移動できる。これにより、障害
の発生したサーバを停止して安全に保守作業を行う事を可能とする。これらの効果により
、稼動しているサーバの障害発生時に、可用性の高いフェイルオーバを実現する。
本発明における実施例4では、障害の影響を受ける論理区画と関連する論理区画もフェ
イルオーバする例を示している。
図20は、実施例4における論理区画情報テーブルを示している。実施例1と異なるのは
、カラム2009、カラム2091、カラム2092が追加されたことである。カラム2
009は、関連する論理区画の情報が格納されている。カラム2091は、関連する論理
区画のサーバ識別子が格納されている。カラム2092は、関連する論理区画の論理区画
識別子が格納されている。関連する論理区画の情報は、ユーザの事前設定により登録する
。本実施例では、関連する論理区画の情報をサーバ識別子および論理区画識別子で表して
いるが、他の実現手段として、関連する論理区画の集合に対して識別子を割り当てる方法
などがある。
図21は、実施例4における影響範囲検索機能の動作フローを示している。実施例1と
異なるのは、ステップ2105が追加されていることである。ステップ2105は、論理
区画情報テーブルのカラム2009の情報から、障害の影響を受ける論理区画と関連する
論理区画を特定し、前記障害の影響を受ける論理区画と関連する論理区画も障害の影響を
受ける論理区画とする。
本実施例では、論理区画で説明をしているが、論理区画を仮想サーバ(計算機)と置き
換えても構わない。
101 管理サーバ
102 サーバ
103 ディスクアレイ装置
110 フェイルオーバ機構
120 論理区画機構
121 HBA
122 NIC
123 BMC
130 ディスクマッピング機構
131 ブートディスク

Claims (17)

  1. 複数のサーバがネットワーク上の外部ディスク装置に接続され、前記サーバには1つ以上
    の論理区画が構築され、前記ネットワークを介して管理サーバが前記サーバと接続され、
    前記外部ディスク装置からオペレーティングシステムをブートする計算機システムを対象
    とし、稼動中のサーバの障害発生時に、前記計算機システム内の業務を別のサーバへと引
    き継ぐフェイルオーバ方法であって、
    前記管理サーバは、
    前記論理区画と前記論理区画が使用するI/O機器の識別子を含むハードウエア情報との
    対応関係情報を格納しておき、
    前記管理サーバのコンソールには特定のサーバに擬似障害を発生するインターフェースを
    有し、該インターフェースから擬似障害を受付けるステップと、
    前記擬似障害の部位を特定するステップと、
    前記サーバの擬似障害発生を受けて、前記擬似障害部位と前記対応関係情報とから前記擬
    似障害の影響を受ける論理区画を特定するステップと、
    前記論理区画を停止するステップと、
    前記計算機システム内から引き継ぎ先となる予備サーバを検索するステップと、
    前記検索にて特定した予備サーバを起動するステップと、
    前記起動した予備サーバに前記擬似障害の影響を受ける論理区画を構築するステップと、
    前記対応関係情報に基づいて、前記構築した論理区画のI/O機器の識別子を前記擬似障
    害の影響を受ける論理区画のI/O機器の識別子に変更して前記予備サーバに構築した論
    理区画と前記外部ディスク装置との対応関係を構築するステップと、
    前記構築した論理区画を起動するステップとを有することを特徴とするフェイルオーバ方
    法。
  2. 請求項1記載の前記擬似障害の影響を受ける論理区画を特定するステップは、前記擬似障害が論理区画機構に影響するか否かを検知し、前記論理区画機構に影響する場合は、全論理区画を前記擬似障害の影響を受ける論理区画とすることを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  3. 前記予備サーバを検索するステップは、前記擬似障害の影響を受ける論理区画が2つ以上
    存在し、かつ全ての前記擬似障害の影響を受ける論理区画を構築可能なサーバが存在しな
    い場合には、前記擬似障害の影響を受ける論理区画の内、優先度の高い論理区画をフェイ
    ルオーバ対象の論理区画とすることを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  4. 前記予備サーバを検索するステップは、前記擬似障害の影響を受ける論理区画を構築可能
    なサーバが存在しない場合には、すでに他の論理区画に割り当てられたサーバを前記予備
    サーバとすることを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  5. 障害の影響のある論理区画をフェイルオーバした後に、障害の影響の無い論理区画をフェ
    イルオーバする情報の指示を前記インターフェースから受付け、前記指示された論理区画
    を、予備サーバへ引き継がせ、引き継いだ後に前記インターフェースに、引継ぎが完了し
    たことを通知することを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  6. 前記擬似障害の影響を受ける論理区画を特定するステップは、前記論理区画に関連する他
    の論理区画が存在する場合、前記他の論理区画を前記擬似障害の影響を受ける論理区画と
    することを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  7. 前記擬似障害が発生したサーバにおいて前記擬似障害の影響を受ける論理区画を除く他の
    論理区画が存在し、かつ前記サーバの論理区画機構が論理区画を稼動中再配置する機能を
    有する場合に、前記他の論理区画を、前記予備サーバに稼働中再配置するステップを有す
    ることを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  8. 前記擬似障害が発生したサーバにおいて前記擬似障害の影響を受ける論理区画を除く他の
    論理区画が存在し、かつ擬似障害が発生した前記サーバの論理区画機構が論理区画を稼動
    中再配置する機能を持たない場合に、前記他の論理区画が前記サーバで稼働中であること
    を通知することを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  9. 前記論理区画を停止するステップは、擬似障害部位に対応した論理区画のダンプ処理が終
    了した後に、実行することを特徴とする請求項1記載のフェイルオーバ方法。
  10. 複数のコンピュータがネットワークを介してディスク装置と接続され、前記コンピュータ
    には1つ以上の論理区画が構築され、前記ネットワークを介して管理コンピュータが前記
    コンピュータと接続され、外部ディスク装置からオペレーティングシステムをブートする
    計算機システムを対象とし、業務が稼動中であるコンピュータの障害発生時に、前記管理
    コンピュータに、業務を別のコンピュータへと引き継ぐフェイルオーバ機構を備えており、
    前記管理コンピュータには特定のコンピュータに擬似障害を発生するインターフェースを有し、
    該インターフェースから擬似障害を受付ける手段を有し、
    前記フェイルオーバ機構は、
    前記論理区画と前記論理区画が使用するI/O機器の識別子を含むハードウエア情報との
    対応関係情報を格納しておき、
    前記擬似障害部位から前記擬似障害の影響を受ける論理区画を特定する処理部と、
    前記論理区画を停止する処理部と、
    前記計算機システム内から引き継ぎ先となる予備コンピュータを検索する処理部と、
    前記検索にて特定した予備コンピュータを起動する処理部と、
    前記起動した予備コンピュータに前記擬似障害の影響を受ける論理区画を構築する処理部
    と、
    前記ハードウエア情報との対応関係情報に基づいて、前記構築した論理区画のI/O機器
    の識別子を前記擬似障害の影響を受ける論理区画のI/O機器の識別子に変更して前記予
    コンピュータに構築した論理区画とオペレーティングシステムをブートする前記外部ディスク装置との対応関係を構築する処理部と、
    前記構築した論理区画を起動する処理部とを
    有することを特徴とする計算機システム。
  11. 障害の影響のある論理区画をフェイルオーバした後に、障害の影響の無い論理区画をフェ
    イルオーバする情報の指示を前記インターフェースから受付け、前記指示された論理区画
    を、予備コンピュータへ引き継がせ、引き継いだ後に前記インターフェ−スに、引継ぎが完了したことを通知することを特徴とする請求項10に記載の計算機システム。
  12. 稼動中再配置が可能な計算機であるかを表す情報を前記フェイルオーバ機構に備えており、擬似障害発生のコンピュータ並びに予備コンピュータの双方で稼動再配置に対応できる
    場合には前記擬似障害の影響を受けない論理区画も別のコンピュータに引き継ぐ処理を実
    行する処理部を有することを特徴とする請求項10に記載の計算機システム。
  13. 前記擬似障害の影響を受ける論理区画に関連する論理区画を予め定義しておき、関連する
    論理区画を障害の影響を受ける論理区画とともに、予備コンピュータへフェイルオーバす
    る処理部を有することを特徴とする請求項10に記載の計算機システム。
  14. 前記擬似障害部位から前記擬似障害の影響を受ける論理区画を特定する処理部は、擬似障
    害の影響を受ける論理区画が複数ある場合には、優先度の高い論理区画を表す情報を論理
    区画情報記憶手段に備えておき、その情報に基づいて、いずれかの論理区画のフェイルオ
    ーバを優先する処理を有することを特徴とする請求項10に記載の計算機システム。
  15. 複数のコンピュータがネットワークを介してディスク装置と接続され、前記コンピュー
    タには1つ以上の論理区画を構築され、前記ネットワークを介して管理コンピュータが前
    記コンピュータに接続しており、外部ディスク装置からオペレーティングシステムをブー
    トする計算機システムを対象とし、
    業務を稼動中であるコンピュータの障害発生時に、業務を別のコンピュータへと引き継ぐ
    フェイルオーバ機構を備える前記管理コンピュータに、以下の機能を実行させるフェイル
    オーバプログラムであって、
    擬似障害を発生するインターフェースを有し、該インターフェースから擬似障害を受付け
    る機能と、
    前記論理区画と前記論理区画が使用するI/O機器の識別子を含むハードウエア情報との
    対応関係情報を格納しておき、
    前記受付けた擬似障害部位から前記擬似障害の影響をうける論理区画を特定する機能と、
    前記論理区画を停止する機能と、
    前記計算機システム内から引き継ぎ先となる予備コンピュータを検索する機能と、
    前記検索にて特定した予備コンピュータを起動する機能と、
    前記起動した予備コンピュータに前記擬似障害の影響を受ける論理区画を構築する機能と、
    前記ハードウエア情報との対応関係情報に基づいて、前記構築した論理区画のI/O機器
    の識別子を前記擬似障害の影響を受ける論理区画のI/O機器の識別子に変更して前記予
    備コンピュータに構築した論理区画とオペレーティングシステムをブートする前記外部デ
    ィスク装置との対応関係を構築する機能と、
    前記構築した論理区画を起動する機能とを実行させることを特徴とするフェイルオーバ実
    行プログラム。
  16. 請求項15記載の前記擬似障害の影響を受ける論理区画を特定する機能は、前記擬似障害
    が論理区画機構に影響するか否かを検知し、前記論理区画機構に影響する場合は、全論理区画を前記擬似障害の影響を受ける論理区画とすることを特徴とする請求項15記載のフェイルオーバ実行プログラム。
  17. 前記論理区画を停止する機能は、擬似障害部位に対応した論理区画のダンプ処理が終了し
    た後に、実行することを特徴とする請求項16記載のフェイルオーバ実行プログラム。
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