JP5313975B2 - 切換操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1操作対象を操作するために人為操作にて操作される第1操作部材と、第2操作対象を操作するための第2操作部材と、前記第1操作部材と前記第2操作部材とを連動連係する連係状態と連動連係を解除する連係解除状態とに切り換え自在な係合連係部材と、前記係合連係部材に連動部材を介して連動連係された人為操作式の切換操作具とが備えられた切換操作装置に関する。
上記構成の切換操作装置は、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えることにより、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を連動して操作する状態と連動連係を解除する状態とに切り換えることができるようにしたものであるが、このような切換操作装置を作業車の走行伝動装置に適用したものとして、従来では、例えば特許文献1に記載されるものがあった。
すなわち、第1操作対象としての走行駆動用の無段変速装置の人為操作による変速操作に伴って操作される第1操作部材としての位置決め揺動体と、第2操作対象としてのエンジンのアクセル装置を操作するための第2操作部材としてのアクセル連動操作部材とが夫々、同一の支軸に揺動自在に支持されるとともに、アクセル連動操作部材が支軸に摺動自在に支持されている。そして、アクセル連動操作部材が位置決め揺動体に近づくように摺動操作されて、アクセル連動操作部材に備えた係合連係部材としての連動ピンが位置決め揺動体に設けたピン孔に入り込むと前記連係状態に切り換わり、連動ピンがピン孔から抜け外れると前記連係解除状態に切り換わるように構成されている。
説明を加えると、アクセル連動操作部材が位置決め揺動体から離間して前記連係解除状態となるようにスプリングにより移動付勢されるとともに、そのスプリングの付勢力に抗して、切換操作具としての連動入切レバーの人為操作に伴って、連動部材としての操作ケーブルにて引き操作されて揺動するように連動連係されたローラにて押し操作して、アクセル連動操作部材を支軸の軸芯方向に摺動させて前記連係状態に切り換えるように構成されている。
特開2007−331478号公報(段落〔0030〕〜〔0034〕、図6,7,11,12)
上記従来構成では、係合連係部材(連動ピン)を連係状態に切り換えることにより、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を連動操作させる状態に適切に切り換えることが可能となるものであるが、係合連係部材を第2操作部材に設けて、この第2操作部材を支軸に対して摺動自在に支持して、連動入切レバーの操作に伴い第2操作部材を支軸上を摺動させる構成であるから、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えるための操作構造が大型になり大きなスペースが必要となる不利がある。
しかも、第2操作部材を拗れ等を起こさない状態で良好に摺動させるために、第2操作部材の摺動部分に耐磨耗性が高い部材を用いるか又は耐磨耗性が高い表面処理を施す必要があり、さらに、第2操作部材を押し操作するローラには耐久性を確保するために高価なボールベアリングを使用する必要がある等、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えるための操作構造が複雑でコスト高を招く不利がある。
本発明の目的は、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を連動操作させる状態に適切に切り換えることが可能となるものでありながらも、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えるための操作構造をコンパクトに配備でき、且つ、構造の簡素化により低コスト化することが可能となる切換操作装置を提供する点にある。
本発明に係る切換操作装置は、第1操作対象を操作するために人為操作にて操作される第1操作部材と、第2操作対象を操作するための第2操作部材と、前記第1操作部材と前記第2操作部材とを連動連係する連係状態と連動連係を解除する連係解除状態とに切り換え自在な係合連係部材と、前記係合連係部材に連動部材を介して連動連係された人為操作式の切換操作具とが備えられたものであって、その第1特徴構成は、
前記第1操作部材が第1軸芯周りで回動自在に枠体に支持され、
前記第2操作部材が第2軸芯周りで回動自在に前記枠体に支持され、
前記係合連係部材が、前記第2軸芯と平行な第3軸芯周りで回動自在に前記第2操作部材に支持され、且つ、回動に伴って、前記第1操作部材に接当係合して前記第1操作部材の回動に伴い前記第2操作部材を連動して回動させる前記連係状態に対応する連動作用位置と、接当係合が解除される前記連係解除状態に対応する非作用位置とにわたり位置変更自在に構成され、
前記係合連係部材が前記連動作用位置にあるときは、前記係合連係部材と前記連動部材との接続箇所が前記第2軸芯上に位置するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、第1操作部材は第1操作対象を操作するために人為操作されると第1軸芯周りで回動し、第2操作部材は第2操作対象を操作するために第2軸芯周りで回動する。係合連係部材が非作用位置に位置変更していると、第1操作部材が回動しても第2操作部材が連動して回動されることはないが、係合連係部材が第2軸芯と平行な第3軸芯周りで回動して、連動作用位置に位置変更すると、係合連係部材が第1操作部材に接当係合して第1操作部材の回動に伴い第2操作部材を連動して回動させることになる。
このように係合連係部材を回動操作することにより連係状態と連係解除状態とに切り換えるものであるから、その切り換え操作を拗れ等が生じ無い状態で滑らかに行うことができ、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を連動操作させる状態に適切に切り換えることが可能となる。
又、係合連係部材を第2軸芯と平行な第3軸芯周りで回動自在に第2操作部材に支持するようにしたから、係合連係部材を第2軸芯に沿って第2操作部材に近接して配備することが可能であり、第2軸芯に沿う方向でのコンパクト化を図ることが可能となる。しかも、係合連係部材を回動自在に支持して、それを回動操作させて連係状態と連係解除状態とに切り換えるという簡素な構造であり、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えるための操作構造の簡素化により低コスト化を図ることが可能となる。
第1操作部材の回動に伴って第2操作部材が連動して回動するときは、係合連係部材が連動作用位置にあるので、係合連係部材と連動部材との接続箇所が第2軸芯上に位置することになる。第2操作部材は第2軸芯周りで回動自在であり、しかも、係合連係部材が第2操作部材に支持されるので、係合連係部材も第2軸芯周りで回動することになる。
その結果、第1操作部材の回動に伴って第2操作部材が連動して回動するとき、係合連係部材と連動部材との接続箇所は位置が変化することがないので、連動部材や切換操作具の操作状態が変化せず良好に連動操作させることができる。
従って、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を連動操作させる状態に適切に切り換えることが可能となるものでありながらも、係合連係部材を連係状態と連係解除状態とに切り換えるための操作構造をコンパクトに配備でき、且つ、構造の簡素化により低コスト化することが可能となる切換操作装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記第1軸芯と前記第2軸芯とが同一軸芯上に位置する形態で、前記第1操作部材と前記第2操作部材とが前記枠体に支持されている点にある。
第2特徴構成によれば、第1操作部材と第2操作部材とが同一軸芯の周りで回動自在に枠体に支持されるので、それらを回動自在に支持するための部材を共用することができ、部品点数を減らして構造の簡素化を図ることができる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記係合連係部材が前記非作用位置から前記連動作用位置に位置変更されたときに前記係合連係部材が接当する接当部が前記第2操作部材に備えられ、前記係合連係部材を前記第2操作部材の前記接当部に押し付けるように押圧付勢する付勢手段が備えられている点にある。
第3特徴構成によれば、係合連係部材が非作用位置から連動作用位置に位置変更されると、第2操作部材に備えられた接当部に係合連係部材が接当するから、連動作用位置に切り換えられた後は、係合連係部材と第2操作部材との相対位置関係は同じであり、係合連係部材と連動部材との接続箇所は第2軸芯上に位置する状態を維持することになる。
又、付勢手段によって係合連係部材が接当部に押し付けるように押圧付勢されるので、係合連係部材と第2操作部材との間でガタツキが発生することのない状態で、係合連係部材と連動部材との接続箇所が第2軸芯上に位置する状態が維持され、第1操作部材の人為操作に伴って第2操作部材を良好に連動操作させることができる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記第1操作部材が前記第1操作対象としての走行駆動用の無段変速装置の変速操作に伴って操作される変速連動操作部材であり、
前記第2操作部材が、前記第2操作対象としてのエンジンのアクセル装置を操作するためのアクセル連動操作部材であり、
前記係合連係部材が前記連動作用位置にあるときは、前記無段変速装置を増速側に変速操作するに伴って前記アクセル装置を高出力側に連動操作し、前記係合連係部材が前記非作用位置にあるときは、前記無段変速装置の変速操作にかかわらず、前記アクセル装置を操作しないように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、連動連係部材が連動作用位置にあると、変速連動操作部材とアクセル連動操作部材とが連動連係する状態となり、無段変速装置を増速側に変速操作するに伴ってアクセル装置が高出力側に連動操作される。一方、係合連係部材が非作用位置にあると、変速連動操作部材とアクセル連動操作部材との連動状態が解除され、無段変速装置の変速操作にかかわらず、アクセル装置が操作されない。
従って、走行駆動用の無段変速装置の変速操作に連動させてアクセル装置を作動させて、高速走行したり燃料消費を抑制しながら低速走行したりすることが可能な状態と、走行駆動用の無段変速装置の変速操作にかかわらずアクセル装置を予め設定した速度状態に維持させる状態とに切り換えることができ、作業車等に好適に使用できる切換操作装置を提供できるものとなる。
トラクタ全体の側面図である。 伝動状態を示す構成図である。 主変速装置配設部での縦断側面図である。 主変速装置配設部での横断平面図である。 制御ブロック図である。 位置決め機構の側面図である。 切換操作機構の一部切欠平面図である。 切換操作機構の分解斜視図である。 連動入切レバー配設部の平面図である。 連動入切レバー配設部の縦断側面図である。 連動入切レバー配設部の分解斜視図である。 切換操作機構の切り換え作動状態を示す説明図である。 切換操作機構の切り換え作動状態を示す説明図である。 切換操作機構の切り換え作動状態を示す説明図である。 切換操作機構の切り換え作動状態を示す説明図である。 連動入切レバーの切り換え状態を示す説明図である。 連動入切レバーの切り換え状態を示す説明図である。 別実施形態の切換操作機構の要部側面図である。 別実施形態の制御ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明を作業車の一例としてのトラクタに適用した場合を例に説明する。図1は、トラクタの全体側面図である。この図に示すように、トラクタは、エンジン1の後部に連結されたクラッチハウジング4Aを備えて成る車体フレーム4と、この車体フレーム4の前部に操向操作及び駆動自在に設けた左右一対の前車輪3,3と、車体フレーム4の後部に駆動自在に設けた左右一対の後車輪5,5と、車体フレーム4の後端部の上方に位置する運転座席7及び運転座席7の前方に位置するステアリングホィール6を有した運転部8と、車体フレーム4の後端部に上下駆動揺動自在に設けた左右一対のリフトアーム18,18と、前記車体フレーム4の後端部から車体後方向きに突出した動力取り出し軸15とを備えている。
車体フレーム4は、エンジン1及びクラッチハウジング4Aを備える他、エンジン1の下部に連結された前部フレーム2と、クラッチハウジング4Aの後部に連結された伝動ケース4Bと、この伝動ケース4Bの後端側に連結された後部ミッションケース4Cとを備えて構成してある。前部フレーム2は、左右一対の前車輪3,3を支持している。後部ミッションケース4Cは、左右一対の後車輪5,5を支持するとともに左右一対のリフトアーム18,18及び動力取り出し軸15を備えている。
このトラクタは、車体後部にロータリ耕耘装置(図示せず)を左右一対のリフトアーム18,18によって昇降操作するように連結するとともに、エンジン1の駆動力を動力取り出し軸15からロータリ耕耘装置に伝達するように構成して、乗用型耕耘機を構成するなど、車体後部に各種の作業装置を昇降操作及び駆動自在に連結して各種の乗用型作業機を構成する。
図2は、トラクタが備える走行用伝動装置の伝動状態を示す構成図である。この図に示すように、走行用伝動装置は、クラッチハウジング4Aの内部に設けた主クラッチ9、伝動ケース4Bの内部に設けた静油圧式無段変速装置(以下、無段変速装置と略称する)(第1操作対象の一例)10、後部ミッションケース4Cの内部に設けた副変速装置11及び後輪差動機構13、副変速装置11の前輪出力ギヤ11aにクラッチギヤ11b及び前輪伝動軸11cを介して連動された前輪差動機構12を備えている。
主クラッチ9は、エンジン1からの駆動力を無段変速装置10の入力軸16aに伝達する。前記無段変速装置10は、入力軸16aによって入力した駆動力を変速し、変速後の駆動力を出力軸17aから前記副変速装置11に出力する。副変速装置11は、シフトギヤ11dがシフト操作されることによって、無段変速装置10からの駆動力を、高速、中速、低速の3段階に変速して後輪差動機構13及び前輪差動機構12に出力する。
図3は、走行用伝動装置の主クラッチ9及び無段変速装置10が位置する部位での縦断側面図である。図4は、無段変速装置10の横断平面図である。これらの図に示すように、無段変速装置10は、入力軸16aがポンプ軸となっているアキシャルプランジャ形で、かつ可変容量形の油圧ポンプ16と、この油圧ポンプ16からの圧油によって駆動されるアキシャルプランジャ形の油圧モータ17とを備えて構成してある。
すなわち、無段変速装置10は、油圧ポンプ16の斜板16bの角度が変更操作されることにより、エンジン1から入力軸16aに伝達される駆動力を前進駆動力と後進駆動力とに変換して、かつ、前進駆動力も後進駆動力も無段階に変速して油圧モータ17のモータ軸で成る出力軸17aから出力し、副変速装置11及び後輪差動機構13を介して左右の後車輪5,5を駆動し、副変速装置11及び前輪差動機構12を介して左右の前車輪3,3を駆動する。
尚、図2に示すように、トラクタが備える作業用伝動装置は、無段変速装置10の入力軸16a(油圧ポンプ16のポンプ軸)の駆動力を作業クラッチ14を介して動力取り出し軸15に伝達する。
図5は、トラクタが備える走行操作装置の制御ブロック図である。この図に示すように、無段変速装置10を変速操作する油圧変速シリンダ26(以下、変速シリンダ26と略称する)、変速シリンダ26を制御するサーボ制御機構20、サーボ制御機構20の作動を制御する制御手段21、運転部8に設けた変速操作具の一例としての変速ペダル24の操作位置を検出するポテンショメータからなるペダルセンサ27、油圧ポンプ16の斜板16bの角度に基づいて無段変速装置10の変速状態を検出する斜板センサ34等を備えている。
又、変速ペダル24とアクセル装置40の操作部40aとを連動させる連動入り状態と連動を解除する連動切り状態とに切り換え自在な切換操作機構50と、運転部8におけるステアリングホイール6の下方箇所に位置する状態で運転操作パネルの後部に設けられて、切換操作機構50を入り状態と切り状態に切換え操作する切換操作具の一例としての連動入切レバー43とを備えている。前記切換操作機構50については後で詳述する。
図4に示すように、変速シリンダ26は、伝動ケース4Bの内部に設置されており、油圧ポンプ16の斜板16bを連動ピン26aを介して回動操作して斜板16bのシリンダブロック16cに対する角度を変更することにより、無段変速装置10を変速操作する。図5に示すように、サーボ制御機構20は、前進比例制御弁31及び後進比例制御弁32を備え、この前進比例制御弁31及び後進比例制御弁32が制御手段21からの指令によって切換え操作され、無段変速装置10が変速ペダル24の操作位置に対応した変速状態になるよう変速シリンダ26を操作する。図4に示すように、このサーボ制御機構20は、伝動ケース4Bに装着されている。
制御手段21は、マイクロコンピュータを利用して構成されており、ペダルセンサ27による検出情報と、斜板16bの角度に基づいて無段変速装置10の変速状態を検出する斜板センサ34による検出情報とを基に、無段変速装置10が変速ペダル24の操作位置に対応した変速状態になるようサーボ制御機構20を介して変速シリンダ26の作動を制御する。
図6に示すように、変速ペダル24を前側操作部24aによって中立状態から車体前方側に踏み込み操作すると、制御手段21が変速シリンダ26を前進側に操作して無段変速装置10が前進側に変速操作され、トラクタが前進走行する。又、変速ペダル24を後側操作部24bによって中立状態から車体後方側に踏み込み操作すると、制御手段21が変速シリンダ26を後進側に操作して無段変速装置10が後進側に変速操作され、トラクタが後進走行する。
前進走行の場合も後進走行の場合も、変速ペダル24の踏み込みストロークを多くするほど、制御手段21が変速シリンダ26を高速側に操作して無段変速装置10がより高速側に変速操作され、トラクタの走行速度が上昇する。
変速ペダル24を中立状態に位置決めし、変速ペダル24が前進側と後進側のいずれに踏み込み操作された場合も変速ペダル24を中立状態に復帰操作するための位置決め機構70が設けられており、以下、この位置決め機構70の構成について説明する。
図6〜図8に示すように、位置決め機構70は、運転部8の床板8aの下面側に固定されたベース体71(枠体の一例)が備えるバネ受け72に一端側が支持されたカム用のコイルバネ73、ベース体71に備えられている支軸71aにボス部75aで回転自在に支持された回転部材75、この回転部材75のアーム部75bの端部を変速ペダル24の後端部に位置する連結片24cに連結している連動ロッド76、ベース体71が有する支軸71bにボス部78aで回動自在に支持された変速連動操作部材78(第1操作部材の一例)、及び、変速連動操作部材78と回転部材75との間に設けたカム機構79を備えている。
つまり、変速連動操作部材78は、支軸71bの軸芯X1周りで回動自在にベース体71に支持される構成となっている。
変速連動操作部材78は、ボス部78aに固定された基端部78Aと、ベース体71の縦面部71Aを乗り越えるように平面視で略Uの字状に延設される延設部78Bとを備えており、前記コイルバネ73の他端側は基側部78Aに固定した係止ピン80に支持されている。
カム機構79は、回転部材75のカム板部75cに設けたV字形の傾斜カム面79aと、変速連動操作部材78の基端部にローラを回転自在に支持させて設けた回転式のカムフォロワ79bとによって構成してある。カム用のコイルバネ73は変速連動操作部材78を揺動付勢することにより、カムフォロワ79bを傾斜カム面79aに当て付け付勢する。
つまり、変速ペダル24が中立状態から前進側と後進側のいずれに踏み込み操作されても、回転部材75が変速ペダル24の揺動に連動して支軸71の軸芯X1周りで回転する。すると、カム機構79の作用により、変速連動操作部材78が支軸71bの軸芯X1周りで図6の左方向に回動する。変速ペダル24の踏み込み操作を解除すると、カム用のコイルバネ73の付勢力によりカムフォロワ79bが傾斜カム面79aに当て付け付勢されるから、回転部材75が初期位置に復帰するよう回転操作することになる。これにより、位置決め機構70は、カム用のコイルバネ73の弾性復元力によって変速ペダル24を中立状態に位置決めし、変速ペダル24が前進側と後進側のいずれに踏み込み操作された場合も変速ペダル24を中立状態に復帰操作する。
そして、このトラクタでは、車体を走行させるに当たり、たとえば路上走行する場合、運転部8に備えられた連動入切レバー43を入り位置に切り換えておくと、切換操作機構50が入り状態になり、変速ペダル24とアクセル装置40とが連動することにより、変速ペダル24を踏み込み操作した場合、これに連動してアクセル装置40が増速側に作動し、エンジン1の回転数が上昇する。つまり、変速ペダル24の踏み込みストロークを多くし、無段変速装置10の高速側への変化が多くなるほど、アクセル装置40がより高速側に作動してエンジン回転数が上昇する。変速ペダル24を低速側に操作した場合、これに連動してアクセル装置40が低速側に作動する。これにより、低速走行すれば、エンジン1の回転数が下降し、燃料消費が減少する。
これに対し、作業走行する場合には、連動入切レバー43を切り位置に切換えておくと、切換操作機構50が切り状態になり、変速ペダル24とアクセル装置40との連動が切れて、変速ペダル24を踏み込み操作しても低速側に復帰操作しても、アクセル装置40がアクセルレバー25によって設定された速度状態を維持する。
アクセル装置40の操作用連係機構について説明を加えると、図5に示すように、アクセルレバー25が軸芯P周りで揺動自在に且つ摩擦保持機構28により任意の操作位置で位置保持自在に支持され、このアクセルレバー25に操作ワイヤ29を介して連係されたレバー側操作部材35とアクセル装置40の操作具40aとが長孔35aとピン40bとの係合により連動する構成となっている。又、操作ワイヤ53を介して変速ペダル24と連動して操作されるペダル側操作部材41とアクセル装置40の操作具40aとが長孔41aとピン40cとの係合により連動する構成となっている。
アクセルレバー25を最低速指令位置から最高速指令位置まで操作すると、それに連れてアクセル装置40の操作具40aは、レバー側操作部材35との連係により最低速位置から最高速位置まで変化するが、そのとき、ペダル側操作部材41が最低速指令位置にあれば、長孔41aによる融通によって、アクセル装置40の操作具40aの移動を許容することになる。
そして、アクセルレバー25を操作して任意の操作位置に操作して位置保持している場合、切換操作機構50が入り状態にあって変速ペダル24が踏み込み操作されると、アクセルレバー25により設定されるアクセル操作位置を下限値として、変速ペダル24の操作に連動してペダル側操作部材41が高速側に操作され、アクセル装置40の操作具40aを下限値よりも高速側に移動操作させることが可能な構成となっている。
次に、切換操作機構50について説明する。
この切換操作機構50は、位置決め機構70と、変速連動操作部材78と、支軸71bにボス部51aにて揺動自在に支持されたアクセル連動操作部材51と、アクセル連動操作部材51と変速連動操作部材78とを連動連係する連係状態と連動連係を解除する連係解除状態とに切り換え自在な移動操作体52とを備える。
アクセル連動操作部材51は、支軸71bの軸芯X1周りで回動自在にベース体71に支持される構成となっており、この実施形態では、変速連動操作部材78が回動自在にベース体71に支持されるときの第1軸芯と、アクセル連動操作部材51が回動自在にベース体71に支持されるときの第2軸芯とが、同一の軸芯X1(支軸71bの軸芯)上に位置する形態で、変速連動操作部材78とアクセル連動操作部材51とがベース体71に支持される構成となっている。
図6〜図8に示すように、アクセル連動操作部材51は、支軸71bよりも下方側に位置する一方側の端部51bに、アクセル装置40の操作部40aに連動させている操作ワイヤ53が連結され、アクセル連動操作部材51の支軸71bよりも上方側に位置する他方側の端部51cと、ベース体71に設けられたバネ受け54との間にわたり、引張りバネ55を張設してある。
図8に示すように、移動操作体52は、軸芯X1(第1軸芯及び第2軸芯)と平行な第3軸芯X2周りで、回動自在にアクセル連動操作部材51に支持されている。つまり、移動操作体52に備えられた支軸56が、アクセル連動操作部材51に備えられたボス部51aにて回動自在に支持されている。
この移動操作体52は、支軸56と、支軸56の配設箇所から周方向に間隔をあけて3つの方向に径方向外方に放射状に延びる3つのアーム部52bを備えた板状回動部52Aと、板状回動部52Aの1つのアーム部52bの先端側箇所に回転軸芯方向に沿って突出する状態で設けられた係合作用部としての係合ピン52Bとを備えている。
板状回動部52Aの他の1つのアーム部52bの先端側箇所には、一端部が連動入切レバー43に連動連係されている連動部材としての操作ワイヤ59の他端部が連結され、板状回動部52Aの残りの1つのアーム部52bの先端側箇所とアクセル連動操作部材51に固定のバネ受け60とにわたって、位置保持用の付勢手段としての位置保持用の引張りバネ61が張設されている。
図12及び図13は、移動操作体52が連係解除状態(切り状態)に対応する非作用位置にあるときの側面図であり、図14及び図15は、移動操作体52が連係状態(入り状態)に対応する連動作用位置にあるときの側面図である。又、図16は、連係解除状態(切り状態)から連係状態(入り状態)への切り換わりを示す図である。これらの図12〜図16を参照しながら、移動操作体52の動作について以下に説明する。
移動操作体52は、位置保持用の引張りバネ61の付勢力により非作用位置(図12,図13,図16(a)参照)に向けて回動付勢され、後述するように連動入切レバー43が切り位置OFFに操作されているときは、移動操作体52は非作用位置にて位置保持されることになる。
図12に示すように、移動操作体52が非作用位置にあると、変速ペダル24が中立状態から前進側と後進側のいずれかに踏み込み操作されて、変速連動操作部材78が支軸71bの軸芯X1周りで回動しても、係合ピン52Bは、変速連動操作部材78に係合しないので、アクセル連動操作部材51が連動して操作されることはない(図13参照)。
図14に示すように、連動入切レバー43が入り位置ONに操作されると、図16(b),(c)に示すように、移動操作体52が操作ワイヤ59の引き操作により図16の時計周り方向に回動操作されて、係合ピン52Bがアクセル連動操作部材51の接当部63に接当係合してそれ以上の回動操作が規制される状態となる。この状態において、変速ペダル24の踏み込み操作に伴って変速連動操作部材78が回動すると、変速連動操作部材78の延設部78Bに形成されている係合凹部64の内縁が係合ピン52Bに接当して、係合ピン52Bを連動して回動させるように構成されている。つまり、このときの移動操作体52の位置が連動作用位置に対応する。
そして、変速連動操作部材78の係合凹部64の内縁が係合ピン52Bに接当して、その係合ピン52Bを連動して回動させると、その係合ピン52Bが接当部63に接当係合しているので、アクセル連動操作部材51が引張りバネ55の付勢力に抗して連動して支軸71bの軸芯X1周りで回動して、操作ワイヤ53が引き操作され、アクセル装置40の操作具40aを高速側に移動操作することになる。
又、係合ピン52Bがアクセル連動操作部材51の接当部63に接当してそれ以上の回動操作が規制される状態において、操作ワイヤ59と板状回動部52Aとの接続箇所Q(図7、図8参照)が支軸71bの軸芯X1上に位置するように構成されている(図14,図16(b),(c)参照)。尚、変速連動操作部材78の回動に伴う連動操作が行われても、そのとき、アクセル連動操作部材51と移動操作体52は支軸71bの軸芯X1周りで一体的に回動することになり、操作ワイヤ59と板状回動部52Aとの接続箇所Qは位置が変化しないので、操作ワイヤ59の位置が変化することがない。
図9及び図10に示すように、連動入切レバー43の近傍には、移動操作体52と操作ワイヤ59を介して連動連結され且つ連動入切レバー43とレバー側の引張りバネ65を介して連動連係される形態で長尺状の中継操作部材66が備えられ、連動入切レバー43を切り位置OFFから入り位置ONに操作すると、レバー側の引張りバネ65に張力が発生しながら中継操作部材66が移動して、移動操作体52が非作用位置から連動作用位置へ操作されるように構成されている。
そして、中継操作部材66には、移動操作体52が非作用位置から連動作用位置への移動操作が阻止されている状態において、連動入切レバー43に接当して連動入切レバー43の入り位置ONへの切り換え操作を規制する接当規制部67が備えられている。
説明を加えると、図9及び図10に示すように、ステアリングホイール6を支持するハンドルポスト68に固定されたステー69に、上下向きのレバー支軸44を備えてあり、このレバー支軸44に、その軸芯周りで左右に揺動操作自在に連動入切レバー43が支持されている。この連動入切レバー43は、上下方向に少し移動操作可能に融通を備える状態でレバー支軸44に支持されている。
又、レバー支軸44には、連動入切レバー43と軸芯方向に沿って並ぶ状態で、その軸芯周りで揺動自在に中継操作部材66の長手方向の一端側箇所が支持されている。
連動入切レバー43と中継操作部材66とは、圧縮バネ45によりレバー支軸44の軸芯方向に押圧付勢され、ガタツキが生じないように保持されている。
そして、中継操作部材66の長手方向の他端側箇所と、連動入切レバー43における長手方向の中間箇所とにわたってレバー側の引張りバネ65が張設されている。このレバー側の引張りバネ65は、移動操作体52を非作用位置に回動付勢する位置保持用の引張りバネ61よりも大きい付勢力を備えて構成されている。
連動入切レバー43は、握り操作部43Aを手で持って操作することで、ステー69から一体的に延設されたレバーガイド46のガイド溝46a(図9及び図11参照)に沿わせて、切り位置OFFと入り位置ONとにわたって、レバー支軸44の軸芯周りで左右方向に揺動操作できるよう構成されている。
連動入切レバー43を切り位置OFFから入り位置ONに操作すると、位置保持用の引張りバネ61の付勢力に抗してレバー側の引張りバネ65に張力が発生しながら中継操作部材66が移動して、操作ワイヤ59を介して移動操作体52が非作用位置から連動作用位置へ操作される。
連動入切レバー43は、握り操作部43Aと反対側の基端部には、平面視で略くの字形に突出する状態で接当作用部43Bが形成されている。又、図9及び図10に示すように、中継操作部材66には、連動入切レバー43が位置する上部側箇所に、側面視で連動入切レバー43と重複する状態で接当規制部67が一体的に固定する状態で備えられている。
連動入切レバー43が切り位置OFFにあれば、図9に示すように、レバー側の引張りバネ65の付勢力によってガイド溝46aの端部に接当するように付勢され、しかも、接当規制部67の一端側(図9の左側)が連動入切レバー43に接当することにより、中継操作部材66がレバー側の引張りバネ65の付勢力によってそれ以上、連動入切レバー43に近づくように揺動することが阻止される。
連動入切レバー43が切り位置OFFから入り位置ONに向けて揺動操作されると、レバー側の引張りバネ65の強い付勢力によって連動入切レバー43と中継操作部材66とがほぼ一体的に揺動操作される。そうすると、移動操作体52が操作ワイヤ59の引き操作により図16の時計周り方向に回動操作される。
そして、入り位置ONに近い所定位置まで操作されると、図16(b)に示すように、移動操作体52の係合ピン52Bがアクセル連動操作部材51の接当部63に接当してそれ以上の回動操作が規制される状態となる。
図16(b)に示す位置から、さらに連動入切レバー43が操作されて入り位置ONまで操作されると、図16(c)に示すように、レバー側の引張りバネ65が少し伸びた状態となって、係合ピン52Bが接当部63に押し付けられた状態となり、移動操作体52とアクセル連動操作部材51とがガタツキのない安定した状態で一体的に回動しながら移動することになる。
つまり、前記レバー側の引張りバネ65が、移動操作体52を接当部63に押圧付勢する付勢手段に対応する。
移動操作体52が、何ら規制されることなく、非作用位置と連動作用位置との間での移動操作することができる場合には、上述したように、連動入切レバー43と中継操作部材66とがほぼ一体的に揺動操作される。
しかしながら、例えば、部材の損傷や塵埃の侵入により移動が阻害される等、何らかの理由により移動操作体52が非作用位置から連動作用位置への移動操作、つまり、操作ワイヤ59の引張り操作が阻止されている状態であれば、操作者が、連動入切レバー43の握り操作部43Bを手で持って、切り位置OFFから入り位置ONに向けて揺動操作しようとしても、その操作途中で移動操作が行なえないものとなる。
すなわち、何らかの理由により移動操作体52の移動が阻止されている状態では、図17に示すように、操作者が、連動入切レバー43を切り位置OFFから入り位置ONに向けて操作しようとしても、その操作途中で、接当作用部43Bが接当規制部67に接当して、連動入切レバー43のそれ以上の入り位置ON側への操作ができないものとなるので、操作者は異常状態であることを認識することができる。
上記したような構成において、変速ペダル24とアクセル装置40とを連動させる場合には、連動入切レバー43をガイド溝46aに沿わせて揺動操作し、ガイド溝46aの一端側に位置する入り位置ONに切り換える。この切り換え操作により、移動操作体52が非作用位置から連動作用位置へ操作される(図14参照)。
この状態において、変速ペダル24が操作されると、図16に示すように、変速ペダル24の操作力が連動ロッド76、回転部材75、変速連動操作部材78、移動操作体52、アクセル連動操作部材51、操作ワイヤ53を介してアクセル装置40の操作部40aに伝達される。
この場合、変速ペダル24が前進側に踏み込み操作された場合と後進側に踏み込み操作された場合とでは、変速ペダル24の揺動方向が異なり、回転部材75の回転方向が異なる。しかし、変速ペダル24が中立状態から前進側に踏み込み操作された場合も後進側に踏み込み操作された場合も、傾斜カム面79aの形状による作用により、変速連動操作部材78が初期位置から同じ方向に回動して、アクセル連動操作部材51を連動回動させて操作ワイヤ53を引き操作することになる。
従って、変速ペダル24が前進側と後進側のいずれに踏み込み操作されても、アクセル装置40の操作部40aが変速ペダル24の踏み込みに連動して高速側に揺動操作されるように、変速ペダル24とアクセル装置40とが連動する。
また、この場合、連動入切レバー43をレバーガイド46の切り欠き部46bに係入操作することにより、連動入切レバー43がレバー側の引張りバネ65によって切り欠き部46aの内部に維持されて入り位置ONに保持され、切換操作機構50を入り状態に保持できる。
変速ペダル24とアクセル装置40との連動を断つ場合、連動入切レバー43をガイド溝43aの他端側に位置する切り位置OFFに切り換える(図12参照)。そうすると、図13に示すように、移動操作体52が非作用位置へ操作され、変速ペダル24が踏み込み操作されても、変速ペダル24の操作力は連動ロッド76、回転部材75及び変速連動操作部材78へは伝達されるが、移動操作体52は変速連動操作部材78に係合しないので、アクセル連動操作部材51は連動操作されず、操作力がアクセル装置40の操作部40aに伝達されない。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第1操作部材としての変速連動操作部材78の回動軸芯である第1軸芯と、第2操作部材としてのアクセル連動操作部材51の回動軸芯である第2軸芯とが同一軸芯X1上に位置する形態で構成されるものを示したが、次のように構成してもよい。
例えば、図18に示すように、変速連動操作部材78の回動軸芯である第1軸芯X3と、アクセル連動操作部材51の回動軸芯である第2軸芯X4とが、夫々異なる位置で且つ平行に位置する形態で、変速連動操作部材78及びアクセル連動操作部材51がベース体71に支持される構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、アクセルレバー25とアクセル装置40の操作部40aとを操作ワイヤ29で連係する構成としたが、以下に説明するように、アクセル装置40をアクチュエータにより操作する構成としてもよい。
すなわち、図19に示すように、アクセル装置40を操作する電動アクチュエータ90と、アクセルレバー25の操作位置を検出するポテンショメータからなるアクセルレバーセンサ91と、連動入切レバー43の操作位置を検出するレバー位置検出スイッチ92とを備えて、制御手段21が、レバー位置検出スイッチ92による検出情報を基に、切換操作機構50が入り状態と切り状態とのいずれにあるかを判断し、切換操作機構50が切り状態にあると判断した場合、アクセルレバーセンサ91による検出情報と、アクセル装置40の操作状態を検出するアクセルセンサ93による検出情報とを基に、アクセル装置40がアクセルレバー25の操作位置に対応した回転速度をエンジン1に現出させる操作状態になるようアクセルアクチュエータ90を操作する構成である。
又、この場合、切換操作機構50が入り状態にあると判断した場合、アクセルレバーセンサ91及びアクセルセンサ93による検出情報に基づくアクセルアクチュエータ90の操作を停止し、かつ、前記変速ペダル24によるアクセル装置40の操作が可能となるよう、アクセルアクチュエータ90を外力による操作が可能な状態に切り換える構成にするとよい。
(3)上記実施形態では、係合連係部材としての移動操作体52が非作用位置から連動作用位置に位置変更されたときに接当してそれ以上の回動を規制する接当規制部63が、アクセル連動操作部材51に備えられる構成としたが、このような構成に限らず、連動入切レバー43が切り位置OFFに操作されると、位置保持用のコイルバネ61とレバー側のコイルバネ65の夫々の付勢力がバランスして移動操作体52が位置保持される構成とする等、種々の構成を採用することができる。
(4)上記実施形態では、走行駆動用の無段変速装置10の変速操作に伴って操作される変速連動操作部材78と、エンジン1のアクセル装置40を操作するためのアクセル連動操作部材51とを連動連係する連係状態と連動連係を解除する連係解除状態とに切り換え自在に構成したものと示したが、このような構成に限らず、本発明は、例えば、2輪駆動状態と4輪駆動状態とを切り換えるための切換機構や、旋回走行時に前車輪を後車輪よりも高速で駆動する前輪増速旋回状態と、前車輪と後車輪とを同速で駆動する通常旋回状態とに切り換えるための切換機構等に適用することができ、又、このような走行用伝動機構に用いられるものに限らず、作業装置の駆動状態を切り換えるための切換機構等の等、種々の切換操作機構に適用することができる。
(5)上記実施形態では、第1操作部材としての変速連動操作部材78を操作するための変速操作具として足踏み操作式の変速ペダル24を用いる構成としたが、手で操作する変速レバー(図示せず)を用いる構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、作業車としてトラクタを例示したが、トラクタに限らず、例えば芝刈り機等の他の作業車にも本発明は適用できる。
本発明は、例えばトラクタあるいは芝刈り機等の作業車において使用される切換操作装置に適用できる。
1 エンジン
10 無段変速装置(第1操作対象)
40 アクセル装置(第2操作対象)
43 連動入切レバー(切換操作具)
51 アクセル連動操作部材(第2操作部材)
52 移動操作体(係合連係部材)
59 操作ワイヤ(連動部材)
63 接当部
65 レバー側のコイルバネ(付勢手段)
71 枠体
78 変速連動操作部材(第1操作部材)
X1,X3 第1軸芯
X1,X4 第2軸芯
X2 第3軸芯
Q 接続箇所

Claims (4)

  1. 第1操作対象を操作するために人為操作にて操作される第1操作部材と、第2操作対象を操作するための第2操作部材と、前記第1操作部材と前記第2操作部材とを連動連係する連係状態と連動連係を解除する連係解除状態とに切り換え自在な係合連係部材と、前記係合連係部材に連動部材を介して連動連係された人為操作式の切換操作具とが備えられた切換操作装置であって、
    前記第1操作部材が第1軸芯周りで回動自在に枠体に支持され、
    前記第2操作部材が第2軸芯周りで回動自在に前記枠体に支持され、
    前記係合連係部材が、前記第2軸芯と平行な第3軸芯周りで回動自在に前記第2操作部材に支持され、且つ、回動に伴って、前記第1操作部材に接当係合して前記第1操作部材の回動に伴い前記第2操作部材を連動して回動させる前記連係状態に対応する連動作用位置と、接当係合が解除される前記連係解除状態に対応する非作用位置とにわたり位置変更自在に構成され、
    前記係合連係部材が前記連動作用位置にあるときは、前記係合連係部材と前記連動部材との接続箇所が前記第2軸芯上に位置するように構成されている切換操作装置。
  2. 前記第1軸芯と前記第2軸芯とが同一軸芯上に位置する形態で、前記第1操作部材と前記第2操作部材とが前記枠体に支持されている請求項1記載の切換操作装置。
  3. 前記係合連係部材が前記非作用位置から前記連動作用位置に位置変更されたときに前記係合連係部材が接当する接当部が前記第2操作部材に備えられ、
    前記係合連係部材を前記第2操作部材の前記接当部に押し付けるように押圧付勢する付勢手段が備えられている請求項1又は2記載の作業車の走行操作装置。
  4. 前記第1操作部材が前記第1操作対象としての走行駆動用の無段変速装置の変速操作に伴って操作される変速連動操作部材であり、
    前記第2操作部材が、前記第2操作対象としてのエンジンのアクセル装置を操作するためのアクセル連動操作部材であり、
    前記係合連係部材が前記連動作用位置にあるときは、前記無段変速装置を増速側に変速操作するに伴って前記アクセル装置を高出力側に連動操作し、前記係合連係部材が前記非作用位置にあるときは、前記無段変速装置の変速操作にかかわらず、前記アクセル装置を操作しないように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の切換操作装置。
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