JP5312847B2 - 非水系温感皮膚洗浄用組成物 - Google Patents

非水系温感皮膚洗浄用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、非水系温感皮膚洗浄用組成物に関する。
従来より、水と混ざり合うことで温熱効果を付与し、クレンジング効果を向上させる手段が用いられている。このような温熱効果を付与するものとしては、皮膚に対する安全性や発熱の穏やかさの観点から、主にアルコール類や多価アルコール類の水和熱が利用されている。
具体的には、アルコールとソルビットエーテルを含有した非水系化粧料(例えば、特許文献1を参照)、グリセリン又はジグリセリンとアニオン性高分子化合物と水を含有したゲル状温熱マッサージ料(例えば、特許文献2を参照)、特定の多価アルコールとスクラブ剤と水溶性高分子化合物を含有したマッサージ化粧料(例えば、特許文献3を参照)などの手段が提案されている。
しかしながら、アルコール類や多価アルコール類の水和熱を用いた場合、温熱感の発現が穏やかであるとともに、水と容易に混合するために発熱時間が短く、望ましい温熱感が得られ難いといった問題がある。また、適度な温熱感を得るためには多量に配合しなければならず、ベタつき感などの使用感に劣るといった問題がある。
また、アルコール類や多価アルコール類と比較して、水と混ざり合うことで瞬時に温熱効果を発現する無機塩などを用いた試みもなされている。具体的には、硫酸マグネシウムを含有するクレンジングパック化粧料(例えば、特許文献4を参照)、発熱剤と温感剤を含有する皮膚化粧料(例えば、特許文献5を参照)、特定の油剤と無機塩と活性剤を含有した非水系化粧料(例えば、特許文献6を参照)などの手段が提案されている。
しかしながら、これら無機塩の水和熱を用いた場合、優れた温熱効果は得られるものの、性質上、剤型を非水系、所謂、油性剤型としなければならず、洗浄時の油っぽさや洗い落ち悪化などの使用感に劣るといった問題がある。
一方、皮膚洗浄用化粧料に求められる効果としては、すっきりとした清涼感を有することが挙げられる。通常、このような使用感を付与するためには、清涼剤が配合される。しかしながら、上記したアルコール類や多価アルコール類による温熱感を有する化粧料に清涼剤を配合しても、清涼感が温熱感を上回り、十分な温熱感が得られないといった問題がある。また、無機塩による温熱感を有する化粧料に配合しても、洗い落ちが悪く、濯ぎ後のすっきりとした清涼感の実感に劣るといった問題がある。
特開平6−80534号公報 特開平11−12126号公報 特開2000−247860号公報 特開平7−173033号公報 特開平11−60460号公報 特開平11−228332号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、非水系であるにもかかわらず、油性感がなく、洗浄時の優れた温熱感と、濯ぎ後のすっきりとした清涼感の両質感を併せ持つ、洗い落ちに優れる非水系温感皮膚洗浄用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)非極性油、(B)発熱剤、(C)ヒドロキシステアリン酸、(D)非イオン性界面活性剤および(E)清涼剤を含有してなり、(B)成分が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化カルシウムの群から選ばれる少なくとも1種であり、(E)成分が、メントールおよび/又はメンチルグリセリルエーテルである非水系温感皮膚洗浄用組成物、
〔2〕(A)成分が、流動パラフィンおよび/又はデカメチルシクロペンタシロキサンである前記〔1〕に記載の非水系温感皮膚洗浄用組成物、並びに
〕前記〔1〕又は〔2〕に記載の非水系温感皮膚洗浄用組成物からなる非水系温感洗顔剤
に関する。
本発明の非水系温感皮膚洗浄用組成物、並びに、該組成物からなる非水系温感洗顔剤は、洗浄時の油性感がなく、適度な温熱感を有するとともに、洗い落ちに優れ、濯ぎ後にすっきりとした清涼感を付与することができるという効果を奏する。
本発明の非水系温感皮膚洗浄用組成物は、(A)非極性油、(B)発熱剤、(C)ヒドロキシステアリン酸、(D)非イオン性界面活性剤および(E)清涼剤を含有してなる。
(A)成分の非極性油としては、例えば、炭化水素油、揮発性シリコーンなどが挙げられる。炭化水素油の具体例としては、オゾケライト、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリンなどを例示することができる。また、揮発性シリコーンの具体例としては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサンなどの環状シリコーン;オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、低粘度メチルポリシロキサンなどの鎖状シリコーンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(A)成分としては、油性感を低減する観点から、軽質イソパラフィン、流動パラフィン、低粘度メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンが好ましく、中でも、流動パラフィン、デカメチルシクロペンタシロキサンを用いることがより好ましい。
(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、非水系とする観点から、組成物中、10重量%以上が好ましく、より好ましくは15重量%以上である。また、油性感を低減する観点から、60重量%以下が好ましく、より好ましくは50重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、好ましくは10〜60重量%、より好ましくは15〜50重量%である。
(B)成分の発熱剤は、水と混合することで発熱し、適度な温熱感を奏するものであれば特に限定されないが、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。これら(B)成分の中でも、水との混合後、素早く発熱し、適度な温熱感を奏する観点から、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウムを用いることが好ましい。本発明では、(B)成分が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化カルシウムの群から選ばれる少なくとも1種である。
尚、(B)成分は、市販品をそのまま用いることもできる。塩化カルシウムの市販品としては、例えば、塩化カルシウムH(商品名,富田製薬社製)、塩化マグネシウムの市販品としては、例えば、塩化マグネシウム(商品名,富田製薬社製)、硫酸カルシウムの市販品としては、例えば、硫酸カルシウム(商品名,馬居化成工業社製)、硫酸マグネシウムの市販品としては、例えば、無水硫酸マグネシウムO−TS(商品名,富田製薬社製)などを例示することができる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、温熱感を付与する観点から、組成物中、5重量%以上が好ましく、より好ましくは10重量%以上である。また、適度な温熱感とする観点から、50重量%以下が好ましく、より好ましくは45重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜45重量%である。
(C)成分のヒドロキシステアリン酸の具体例としては、2−ヒドロキシステアリン酸、3−ヒドロキシステアリン酸、4−ヒドロキシステアリン酸、5−ヒドロキシステアリン酸、6−ヒドロキシステアリン酸、7−ヒドロキシステアリン酸、8−ヒドロキシステアリン酸、9−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、11−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、13−ヒドロキシステアリン酸、14−ヒドロキシステアリン酸、15−ヒドロキシステアリン酸、16−ヒドロキシステアリン酸、17−ヒドロキシステアリン酸、18−ヒドロキシステアリン酸などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(C)成分としては、非水系であるにもかかわらず、洗い落ちを優れたものにする観点から、12−ヒドロキシステアリン酸を用いることが好ましい。
尚、(C)成分は、市販品をそのまま用いることもできる。12−ヒドロキシステアリン酸の市販品としては、例えば、ヒドロキシステアリン(商品名,川研ファインケミカル社製)、12−ヒドロキシステアリン酸(商品名,伊藤製油社製)などを例示することができる。
(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、洗い落ちの観点から、組成物中、0.5重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、使用感の観点から、8重量%以下が好ましく、より好ましくは6重量%以下である。これらの観点から、(C)成の含有量は、好ましくは0.5〜8重量%、より好ましくは1〜6重量%である。
(D)成分の非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットなどのソルビット脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(D)成分としては、製剤安定性の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステルを用いることが好ましく、中でも、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、セスキオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビットを用いることが好ましい。
(D)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、洗い落ちの観点から、組成物中、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上である。また、使用感の観点から、15重量%以下が好ましく、より好ましくは13重量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、好ましくは1〜15重量%、より好ましくは3〜13重量%である。
(E)成分の清涼剤としては、例えば、l−メントール、メンチルグリセリルエーテル、メンチルラクテート、1−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、dl−カンファ、オイゲノール、メントン、ミント、サリチル酸メンチル、ユーカリ油などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(E)成分としては、濯ぎ後の清涼感に優れる観点から、l−メントール、メンチルグリセリルエーテルを用いることが好ましく、l−メントールを用いることがより好ましい。本発明では、(E)成分が、メントールおよび/又はメンチルグリセリルエーテルである。
(E)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、清涼感の観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.3重量%以上である。また、清涼感による温熱感の低下を抑制する観点から、1.5重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、好ましくは0.1〜1.5重量%、より好ましくは0.3〜1重量%である。
尚、本発明の(A)成分の非極性油に溶解しないl−メントールなどの清涼剤を用いる場合、非水系製剤への溶解性の観点から、脂肪酸エステル油に溶解して配合させることが好ましい。用いられる脂肪酸エステル油としては、溶解させることができれば特に限定されないが、皮膚へのベタつき感を低減し、軽い使用感とする観点から、親油性の低い脂肪酸エステル油を用いることが好ましい。具体的には、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
脂肪酸エステル油の含有量は、特に限定されないが、軽い使用感とする観点から、組成物中、0.5〜6重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。0.5重量%未満では、清涼剤の溶解性に劣るため好ましくない。また、6重量%を超えて含有すると、濯ぎ後の清涼感に劣るため好ましくない。
本発明の非水系温感皮膚洗浄用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどの多価アルコール;カオリン、タルク、マイカ、シリカ、球状ポリエチレン、結晶セルロースなどの粉体;デキストリン脂肪酸エステル、増粘性高分子などの増粘性成分;固形ロウ類、油脂、高級脂肪酸などの油性成分;陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性などの界面活性剤;無機顔料、有機顔料、パール顔料などの粉体;酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤、植物抽出エキス、香料などを目的に応じて適宜配合することができる。
非水系温感皮膚洗浄用組成物の適用部位は、特に限定されないが、例えば、額、鼻、目元、目じり、頬、口元などの顔部;肘、指先、膝、かかとなどの身体部などに適用することができる。中でも、すっきりとした清涼感がより顕著に得られる顔部に好適に用いることができる。
また、施術方法としては、特に限定されないが、例えば、(1)該組成物を乾いた肌に塗布後、水で濡らした指先でマッサージするように洗浄する方法;(2)該組成物を濡れた肌に塗布後、乾いた指先又は水で濡らした指先でマッサージするように洗浄する方法;(3)該組成物を乾いた指先に取り、該組成物と指先に水を含ませた後、肌に塗布してマッサージするように洗浄する方法;(4)該組成物を水で濡らした指先に取り、肌に塗布してマッサージするように洗浄する方法などを例示することができる。これら施術方法の中でも、上記(1)の方法により洗浄を施すことで、本発明の優れた温熱感をより実感することができる。優れた温熱感と軽い使用感を発現するために用いられる水の量は、特に限定されないが、当該組成物1重量部に対し、0.05〜10重量部の水を用いることが好ましい。10重量部を超える量を用いた場合、当該組成物が皮膚上から流れ落ち、温熱感を実感することができない。
洗浄に要する時間については、特に限定されないが、適度な温熱を感じる観点から、30秒以上洗浄を施すことが好ましい。また、肌への負担の観点から3分以下とすることが好ましい。
尚、非水系温感皮膚洗浄用組成物を製造する場合、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えば、ディスパーミルで攪拌することにより製造することができる。尚、本発明における「非水系」とは、「別途、水を含有させることはしない」という意味であり、各配合成分に含有される少量の水までを除外するものではない。
本発明の非水系温感皮膚洗浄用組成物の商品形態は、特に限定されないが、ジャー容器、チューブ容器などに充填した商品形態とすることができる。中でも、ペースト状剤型の取り出しに好適なチューブ容器による商品形態とすることが好ましい。また、使用形態としては、洗顔剤、ボディーソープ、ハンドソープなどとして用いることができる。中でも、すっきりとした清涼感を付与することができることから、洗顔剤として好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。また、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
(試料の調製)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜4および比較例1〜5の非水系温感皮膚洗浄用組成物、並びに比較例6の多価アルコール系温感皮膚洗浄用組成物を常法に準じてそれぞれ調製し、洗顔剤の形態として下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1:使用感の評価1)
専門パネル20名により、各実施例および各比較例で得られた試料を、乾いた額から鼻筋にかかる部位へ塗布してもらい、指先を濡らして塗布した部位をマッサージするように1分間クレンジングしてもらい、クレンジング時の「温熱感」、「油性感のなさ」、並びに、「洗い落ち」について以下の評価基準に従って官能評価した。尚、濯ぎ後はタオルドライにより水分を拭き取った。
<温熱感の評価基準>
◎:20名中16名以上が適度な温熱感があると回答
○:20名中11〜15名が適度な温熱感があると回答
△:20名中6〜10名が適度な温熱感があると回答
×:20名中5名以下が適度な温熱感があると回答
<油性感のなさの評価基準>
◎:20名中16名以上が軽い使用感で油っぽくないと回答
○:20名中11〜15名が軽い使用感で油っぽくないと回答
△:20名中6〜10名が軽い使用感で油っぽくないと回答
×:20名中5名以下が軽い使用感で油っぽくないと回答
<洗い落ちの評価基準>
◎:20名中16名以上が洗い落ちが良いと回答
○:20名中11〜15名が洗い落ちが良いと回答
△:20名中6〜10名が洗い落ちが良いと回答
×:20名中5名以下が洗い落ちが良いと回答
(試験例2:使用感の評価2)
同パネル20名により、試験例3の評価後、「清涼感」について以下の評価基準に従って官能評価した。
<清涼感の評価基準>
◎:20名中16名以上がすっきりとした清涼感があると回答
○:20名中11〜15名がすっきりとした清涼感と回答
△:20名中6〜10名がすっきりとした清涼感と回答
×:20名中5名以下がすっきりとした清涼感と回答
Figure 0005312847
Figure 0005312847
表1および表2に示された結果から、各実施例で得られた非水系温感皮膚洗浄用組成物は、各比較例で得られた非水系温感皮膚洗浄用組成物と対比して、温熱感、油性感のなさ、洗い落ち、清涼感において格段に優れた効果を奏していることが分かる。また、比較例6の多価アルコール系温感皮膚洗浄用組成物においては、温熱感、洗い落ち、清涼感に劣っていることが分かる。
以下、本発明に係る非水系温感皮膚洗浄用組成物の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
(処方例1)
流動パラフィン 38.2
セレシン 5.0
硫酸マグネシウム 30.0
12−ヒドロキシステアリン酸 4.0
タルク 10.0
POE(9)ラウリルエーテル 8.0
l−メントール 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
球状ポリエチレン 0.5
黒酸化鉄 0.1
トコフェロール 0.2
1,2−オクタンジオール 0.5
合 計 100.0
(処方例2)
デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0
塩化マグネシウム 15.0
塩化カルシウム 15.0
12−ヒドロキシステアリン酸 4.5
マイカ 15.0
POE(20)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 8.0
l−メントール 0.5
ミリスチン酸イソプロピル 3.0
結晶セルロース 5.0
球状ナイロン 2.0
合 計 100.0
(処方例3)
流動パラフィン 31.5
ワセリン 2.0
キャンデリラロウ 2.0
硫酸マグネシウム 25.0
カオリン 20.0
12−ヒドロキシステアリン酸 3.0
セスキオレイン酸ソルビタン 2.0
POE(10)オレイルエーテル 8.0
l−メントール 0.5
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 4.0
球状ポリエチレン 2.0
合 計 100.0

Claims (3)

  1. (A)非極性油、(B)発熱剤、(C)ヒドロキシステアリン酸、(D)非イオン性界面活性剤および(E)清涼剤を含有してなり、
    (B)成分が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化カルシウムの群から選ばれる少なくとも1種であり、
    (E)成分が、メントールおよび/又はメンチルグリセリルエーテルである非水系温感皮膚洗浄用組成物。
  2. (A)成分が、流動パラフィンおよび/又はデカメチルシクロペンタシロキサンである請求項1に記載の非水系温感皮膚洗浄用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の非水系温感皮膚洗浄用組成物からなる非水系温感洗顔剤。
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