JP5310694B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信装置及び無線通信方法に関するものである。
セルラ移動通信システムでは、各基地局がカバーする通信エリアとしてのセルが隣接或いは部分的に重複するように配置されている。各基地局は、対応する各セル内に位置する複数の移動局と無線通信することにより各移動局を移動通信システムに接続する。このようなセルラ移動通信システムでは、セル端付近に位置する移動局におけるスループットの向上が重要な課題となる。セル端付近では、そのセルをカバーする基地局からの受信電力が減衰し、かつ、周辺の他のセルに配置されている基地局からの信号により干渉を受けやすいため、誤り率特性が悪くなるのが一般的である。
このような問題点の解決手法として、セル端付近の移動局への送信信号については、他の移動局への送信信号よりデータの冗長度を増やすという手法がある。セル端付近の移動局宛ての送信信号には、同じ内容の情報を繰り返し挿入したデータを送信する手法である。しかしながら、この手法では、送信フレームが肥大化してしまい、送信フレームのオーバヘッドが増加することになる。また、送信フレーム長を固定としたとしても実質的なデータ伝送量は低下することになる。
別の手法として、セル端付近の移動局への送信データには他の移動局への送信データより冗長度の高い誤り訂正符号化を施すという手法がある。この手法については、基地局近辺の移動局への送信データに対しては符号化率3分の1(1/3)のターボ符号化を用い、セル端付近の移動局への送信データに対しては1/5、1/9のような符号化率1/3以下の低レートターボ符号化を施すことが提案されている(非特許文献1参照)。これにより、劣悪な伝搬環境にあるセル端付近に位置する移動局への通信であっても、冗長度を増した低レートのターボ符号化を用いることにより、誤り率特性の低下及びスループットの低下を防ぐことができると期待されている。
3rd Generation Partnership Project, "Lower rate extension of channel coding to the rate <1/3", 3GPP TSG RAN WG1 meeting #42bis (R1-051082), 2005-10, Agenda Item 8.7.
しかしながら、上述の従来技術では、セル端付近に位置する移動局へ送信するデータチャネルについてはスループット低下を改善することができるが、制御チャネルの伝送に関し問題が残る。以下、この問題点について図14、15及び16を用いて説明する。図14は、従来のセルラ移動通信システムで用いられるフレームフォーマットを示す図である。図15は、従来技術におけるセル位置に応じた符号化切替え手法を示す図である。図16は、従来技術における送受信状況を示す図である。
基地局と移動局との間の通信には、図14に示すようなフレームフォーマットが用いられている。当該無線フレームは、パイロットチャネル(PICH)、制御チャネル(CCH)、データチャネル(DCH)により構成される。上述の従来技術で提案されている符
号化切替え手法は、当該無線フレームのうちのデータチャネルを対象にした技術である。制御チャネルについては各移動局に対して共通に符号化率1/3の畳み込み符号化が用いられるのが一般的である。
図15は、セル510をカバーする基地局500がその基地局500の近辺に位置する移動局501及びセル端付近に位置する移動局502と通信している場合の例を示している。従来技術では、基地局500の近辺に位置する移動局501に対しての信号のうちデータチャネルには16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式及び符号
化率1/3のターボ符号化が用いられ、制御チャネルにはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の変調方式及び符号化率1/3の畳み込み符号化が用いられる。基地局5
00近辺では、制御チャネルの伝送がデータチャネルの伝送よりもトータルとして誤り率特性が良くなるように設計されている。
一方、セル端付近に位置する移動端末502に対する通信に関しては、データチャネルにはQPSKの変調方式及び符号化率1/3以下の低レートターボ符号化が用いられるように変更され、制御チャネルにはそのままQPSKの変調方式及び符号化率1/3の畳み込み符号化が用いられる。すなわち、セル端付近の移動局については制御チャネルよりもデータチャネルのほうがより冗長度の大きいコーディングが用いられているため、セル端付近では、データチャネルの誤り率特性よりも制御チャネルの誤り率特性のほうが低下するという現象が起こり得る。
従来技術では、制御チャネルにはデータチャネルに配置されるユーザデータを正しく復調及び復号するための制御情報が含められているため、図16に示すように制御チャネルに誤りが発生していることを移動局502が検知した場合には、移動局502は基地局500に再送を促す。従って、従来技術では、制御チャネルに誤りが頻発すると再送が繰り返されることとなり、システム全体としての伝送効率の低下を引き起こすこととなる。
このような問題点を解決するには、制御チャネルに用いる符号化の冗長度をデータチャネルの冗長度よりも大きくすることが考えられる。しかしこの方法では、制御チャネルは一般的に全移動局に共通のフォーマットが用いられることから、制御チャネルの冗長度を上げ制御チャネルのサイズが大きくなると送信フレーム全体のサイズが肥大化することになる。また、送信フレーム長を固定したとしても、制御チャネルのオーバヘッド増加により実質的なデータ伝送量は低下することになる。よって、このような手法では送信フレームのオーバヘッドが増加することになる。
本発明の目的は、無線フレームのオーバヘッドを増やすことなく、スループットを向上させる無線通信装置及び無線通信方法を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信装置において、他の無線通信装置へ送信する送信無線フレームに関し、通信制御に用いられる制御情報の一部を第2制御情報としてデータチャネルに配置する構成手段を備える無線通信装置についてのものである。
ここで、通信制御に用いられる制御情報には、例えば、当該送信する無線フレームについての変調方式、符号化率等の情報、送信先の他の無線通信装置が本装置へ送信する無線フレームについて利用されるべきCQI(Channel Quality Information)、変調方式、
符号化率等の情報がある。本発明では、これら制御情報のうちの一部が第2制御情報としてデータチャネルに配置された無線フレームが送信される。
従って、本発明によれば、当該送信無線フレームを受信した無線通信装置において、受信した制御チャネルに誤りが発生した場合でも、再送要求することなく、誤りが発生していなければ利用されたであろう制御情報を推定し、その推定された制御情報を用いることによりユーザデータを復調及び復号することができる。
これにより、本発明によれば、無線フレームのオーバヘッドを増加させることなく、セル端付近などのようにチャネル状態が悪い移動局に対して通信を行う場合であっても、制御チャネルのみの誤り発生による再送を低減することができ、スループットを向上させることができる。
また、本発明に係る無線通信装置は、前記送信無線フレームに関するデータチャネルの冗長度を送信先の無線通信装置との間のチャネル状態情報に基づき決定するレート決定手段を更に備え、上記構成手段が、当該決定されたデータチャネルの冗長度が制御チャネルの冗長度よりも高くなった場合に、上記第2制御情報をデータチャネルに配置するようにしてもよい。
本発明では、送信無線フレームのデータチャネルの冗長度が送信先の無線通信装置との間のチャネル状態情報に基づき変更される。そして、変更された結果、データチャネルの冗長度が制御チャネルの冗長度よりも高くなった場合に、第2制御情報がデータチャネルに配置される。
従って、本発明では、例えば、通信相手となる他の無線通信装置との間のチャネル状態が悪くデータチャネルの冗長度が上げられた場合に、第2制御情報がデータチャネルに配置され、そうでない場合に、第2制御情報が従来どおり制御チャネルに配置される。
これにより、再送を低減させスループットを向上させながらも、チャネル状態に応じて適切な無線フレームを用いることができ、余計な無線フレームのオーバヘッドを軽減することができる。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記構成手段が、上記第2制御情報を制御チャネル及びデータチャネルに重複して配置するようにしてもよい。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記構成手段が、上記制御情報のうち、当該送信無線フレームを受信した無線通信装置での復調処理及び復号処理に用いられる情報を第1制御情報として制御チャネルに配置し、その他の情報を第2制御情報とするようにしてもよい。
本発明では、当該送信無線フレームを受信した無線通信装置において推定しやすい情報が制御チャネルに配置され、その他の推定し難い情報がデータチャネルに配置される。
従って、本発明によれば、受信側の無線通信装置において、制御チャネルにのみ誤りが発生した場合には、推定される制御情報によりデータチャネルに配置されるデータの復調及び復号が可能となるため、再送の発生をより低減することができる。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記構成手段が、当該送信無線フレームに関し、上記制御情報のうち受信無線フレームに関する制御情報を上記第2制御情報とするようにしてもよい。
ここで、上記制御情報のうちの上記他の無線通信装置から受信する無線フレームのため
の制御情報とは、例えば、CQIであり、自装置が他の無線通信装置へ指示する変調方式などである。これらの情報は、当該無線フレームを受信した無線通信装置において推定しにくい情報であり、データチャネルに配置される。
これにより、本発明によれば、制御チャネルに誤りが発生した場合においても、他の無線通信装置は、データチャネルに配置される第2制御情報を用いて送信無線フレームを生成することが可能となるため、再送の発生を低減させることができる。
また、本発明は、制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いて通信する無線通信装置において、受信された制御チャネルに配置されているデータの誤りを検出する誤り検出手段と、受信された制御チャネルに配置されるべき制御情報を推定する推定手段と、上記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、上記推定手段により推定された制御情報を用いて、受信されたデータチャネルに配置されているデータを復調及び復号する復調復号手段とを備える無線通信装置についてのものでもある。
この本発明に係る無線通信装置は、上述の無線通信装置で送信された無線フレームを受信した側の無線通信装置の構成を特定するものである。すなわち、制御チャネルに配置されているデータに誤りが発生した場合には、この制御チャネルに配置されたデータを用いることができないため、推定手段により推定された制御情報により受信されたデータチャネルに配置されているデータが復調及び復号されるというものである。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記復調復号手段により復調及び復号されたデータに含まれる制御情報を抽出し、その制御情報を用いて、送信すべき無線フレームに関し制御チャネルに配置されるデータ及びデータチャネルに配置されるデータをそれぞれ生成する生成手段を更に備えるようにしてもよい。
本発明によれば、制御チャネルに誤りが発生した場合においても、データチャネル中の制御情報を用いて送信無線フレームを生成することが可能となるため、再送の発生を低減させることができる。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
本発明によれば、無線フレームのオーバヘッドを増やすことなく、スループットを向上させる無線通信装置及び無線通信方法を実現することができる。
本実施形態におけるフレームフォーマットの例1を示す図である。 本実施形態におけるフレームフォーマットの例2を示す図である。 本実施形態における送受信状況を示す図である。 第一実施形態におけるフレームフォーマットを示す図である。 第一実施形態における基地局の装置構成を示す図である。 MCSテーブルの例を示す図である。 第一実施形態における移動局の装置構成を示す図である。 第一実施形態における移動局の受信動作例を示す図である。 第二実施形態におけるフレームフォーマット(インバンドしない場合)を示す図である。 第二実施形態におけるフレームフォーマット(インバンドする場合)を示す図である。 第二実施形態における基地局の装置構成を示す図である。 第二実施形態における移動局の装置構成を示す図である。 第二実施形態における移動局501及び502の受信動作例を示すフローチャートである。 従来のフレームフォーマットを示す図である。 従来のセル位置に応じた符号化切り替え手法を示す図である。 従来技術における送受信状況を示す図である。
[発明の実施形態の概要]
本発明の実施形態を説明するにあたって、まず本発明の実施形態の概要について図1及び2を用いて説明する。図1及び2は、本発明の実施形態で用いる送信フレームフォーマットの例を示す図である。本実施形態では、図14に示すフレームフォーマットにおける制御チャネルに配置される制御情報を2つの部分(制御情報パート1と制御情報パート2と)に分け、そのうちの制御情報パート2をデータチャネルに配置するというものである。
制御情報の分け方としては、送信の度に変更され、受信側装置において容易に推定することができないような情報を制御情報パート2に含め、それ以外の受信側装置で容易に推定することができるような情報を制御情報パート1に含める方法がある。具体的には、例えば、変調方式、符号化率等の情報が制御情報パート1に含められ、チャネル状態を示すCQI(Channel Quality Information)情報等の情報が制御情報パート2に含められる
方法が考えられる。これは、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、
16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のようにある程度システムで対応する
変調方式が固定され、変更されるとしてもその固定された範囲に収まるデータであるため、受信側装置で推定しやすいデータであると考えられ、一方、CQIのような情報が時々刻々と変化しその変化の幅も未定のデータであるため、受信側装置で容易に推定できるデータではないと考えられるからである。
上述のように分けられた制御情報パート1及び制御情報パート2は、図1及び2に示すように配置する例が考えられる。図1は、制御情報パート2を制御チャネルとデータチャネルとに重複して配置する例を示す。図2は、制御チャネルに制御情報パート1のみを含め、制御情報パート2をデータチャネルに配置する例を示している。図2に示す例では、制御チャネルの長さは図14に示す従来の制御チャネルの長さより短いものとなる。
図3は、上述のようなフレームフォーマットを用いた本実施形態における送受信状況を示す図である。図16に示す従来技術の場合の送受信状況では、制御情報に誤りが発生した場合、受信側装置はユーザデータの復号を行わず、送信側装置に再送を要求していたところ、図3に示す本実施形態の送受信状況では、例え制御情報に誤りが発生した場合であっても、制御情報パート1の推定を行うことにより、ユーザデータを正しく復調、復号する可能性が向上する。
但し、基地局の近辺に移動局が位置する場合等、制御チャネルの方がデータチャネルよりも誤り率特性が良好となる環境においては、制御チャネルの一部をデータチャネルに配置するメリットがないため、図14に示す従来のメッセージフォーマットを用いるべきである。本実施形態では、データチャネルと制御チャネルで用いられる各符号化率に応じて、フレームフォーマットが切り替えられる。具体的には、データチャネルの符号化率が制御チャネルの符号化率よりも冗長度が高ければ、制御情報パート2をデータチャネルに配置し、データチャネルの符号化率が制御チャネルの符号化率よりも冗長度が低ければ、従
来のフレームフォーマットを用いる。以下の説明では、制御情報パート2をデータチャネルに配置することを「インバンドする」とも表記する。
[第一実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態における無線通信システムについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔システム構成〕
第一実施形態における無線通信システムは、図15に示すように基地局装置(以降、基地局と表記する)500、移動局装置(以降、移動局と表記する)501及び502により構成されるものとする。図15に示す構成は、説明の便宜のために採用した一例に過ぎず、基地局及び移動局がそれぞれ複数存在するようにし、図示されていない制御装置等を更に有するようにしてもよい。以下、図15に示すように、セル510をカバーする基地局500がその基地局500の近辺に位置する移動局501及びセル端付近に位置する移動局502とそれぞれ通信する場合の例に沿って説明する。
〔フレームフォーマット〕
第一実施形態における無線通信システムで用いるフレームフォーマットについて図4を用いて説明する。図4は、第一実施形態におけるフレームフォーマットを示す図であり、基地局500から移動局501若しくは502に送信されるフレーム(下りリンクのフレーム)のフォーマットを示す。第一実施形態におけるフレームフォーマットは、発明の実施形態の概要の項で述べた図1に示す例に相当するものであり、制御情報パート2を重複して制御チャネル(CCH)とデータチャネル(DCH)に配置する構成を持つものである。
本実施形態では、下り制御情報を制御情報パート1(PART1)とし、上り制御情報を制御情報パート2(PART2)として制御情報を分ける。下り制御情報には、当該フレームで送信されるデータに関する、変調方式、符号化率及びデータ長等が含まれる。一方、上り制御情報には、基地局が推定したCQI、基地局が移動局に対して指示する変調方式及び符号化率、移動局から基地局への送信メッセージの巡回冗長検査(以降、CRC(Cyclic Redundancy Check)と表記する)結果が含まれる。
制御情報パート2として分けられた上り制御情報はデータチャネルにも配置されることとなる。データチャネルには、更に、インバンド情報(IN−BAND)が配置されている。データチャネルにこのインバンド情報を配置させた理由は、制御チャネルのサイズを変えないようにするためである。データチャネルのサイズは、下り制御情報に含まれるデータ長によって判断可能であるため、このようにインバンド情報を配置しても問題ない。
インバンド情報は、制御情報パート2がデータチャネルに配置されているか否か(インバンドの有無)を示す有無情報及びデータチャネル中の制御情報パート2が配置されている位置を示す配置情報を含む。当該有無情報フィールドには、例えば数値で表される識別情報が設定されるようにしてもよく、「0」であれば制御情報パート2が存在しないことを示し、「1」であれば制御情報パート2が存在することを示すものとしてもよい。当該配置情報フィールドには、例えばデータチャネルの先頭からのオフセットアドレスが設定されるようにしてもよい。
なお、本発明は、制御情報パート1及び制御情報パート2に含めるデータを上述のデータに限定するものではなく、これらデータ構成はシステムに応じて変わるものである。例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)システムでは、拡散率、コード多重
数等が下り制御情報として含まれうるし、MIMO(Multi Input Multi Output)システムでは、アンテナ本数等が下り制御情報として含まれうるし、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)システムでは、ガードインターバル長等が下り制御情報
に含まれうる。また、上り制御情報としては、送信側装置で各受信機装置からの信号の受信タイミングを計り、それに応じて受信側装置の送信タイミングを指示するようなシステムの場合にはこれを実現するためのタイミング調整通知ビットのような情報が含まれうる。
〔基地局〕
以下、第一実施形態における基地局500の装置構成について図5を用いて説明する。図5は、第一実施形態における基地局500の送信機能に関連する装置構成を示すブロック図である。本実施形態における基地局500は、送信機能として、パイロット生成部101、制御情報パート1生成部102、制御情報パート2生成部103、データ生成部104、データ構成部105、変調部106、制御情報構成部107、変調部108、多重部109、送信部110、送信アンテナ115、受信アンテナ120、受信部121、上り送信フレーム復号部122、レート決定部123、チャネル推定部124、CQI情報生成部125などを有する。このうち、受信アンテナ120、受信部121及び上り送信フレーム復号部122は、受信機能を担うためのものでもあるが、ここでは上記送信機能を担う機能部で利用されるための情報を取得する機能部として取り上げている。
受信部121は、受信アンテナ120で受信された移動局からの信号を受けると、当該受信信号を周波数変換、アナログ/デジタル変換、復調などの処理を施す。受信部121は、これら所定の処理が施された信号を上り送信フレーム復号部122に送る。また、受信部121は、受信信号のうちのパイロット信号をチャネル推定部124に送る。
チャネル推定部124は、受信部121から渡されるパイロット信号と既知のパイロット信号とを比較することにより、送信元となる移動局から基地局への上りリンクに関するチャネル推定値を求める。このチャネル推定値は、例えば最小二乗法演算により求められるようにしてもよい。本発明はこのチャネル推定手法を限定するものではない。このチャネル推定値は、上り送信フレーム復号部122及びCQI情報生成部125へ渡される。
上り送信フレーム復号部122は、受信部121から受けた信号をチャネル推定部124から受けたチャネル推定値を用いて復調及び復号し、当該信号の送信元となる移動局により送られたCQIをその復号された信号から取得する。取得されたCQIはレート決定部123に渡される。
CQI情報生成部125は、チャネル推定部124から渡されるチャネル推定値等に基づいて上りリンクに関するCQIを生成する。このCQIの生成については、例えば、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)について、各シンボルの希望電力(S)及び干渉雑音電力(I)によりSをIで除算することにより求められるようにしてもよい。各シンボルの希望電力は、例えばチャネル推定値の絶対値を2乗することで求められ、干渉雑音電力は、例えば受信信号とパイロット信号の相関を取ることにより求められる。なお、本発明は、これらCQIの算出手法を限定するものではない。CQI情報生成部125により生成された上りリンクに関するCQIは、レート決定部123へ渡される。
レート決定部123は、上り送信フレーム復号部122から渡されるCQI、すなわち、移動局において生成された下りリンクに関するCQIと、CQI情報生成部125から渡されるCQI、すなわち、基地局において生成された上りリンクに関するCQIとを受け、それらのCQIに基づき、所定の符号化率及び変調方式を決定する。レート決定部123は、例えば、下りリンクに関するCQIに含まれるSINRに基づいて、送信されるデータチャネルの符号化率及び変調方式を決定し、上りリンクに関するCQIに含まれるSINRに基づいて、上り制御情報に含める符号化率及び変調方式を決定する。
レート決定部123は、図6に示すようなMCS(Modulation Coding Scheme)テーブルを予め保持し、このMCSテーブルを参照することでデータチャネルの符号化率及び変調方式を決定する。図6はMCSテーブルの例を示しており、このMCSテーブルはSINRとMCSとを対応付けたものとなっている。これは、各移動局から送られてくるCQIがSINRである場合のテーブル例である。MCSフィールドには、変調方式と符号化率との組み合わせに係る識別番号が設定される。
レート決定部123は、上り送信フレーム復号部122からCQIとしてSINRが送られてくると、MCSテーブルを参照し、このSINRに対応するMCSを決定する。例えば、SINRが3.5デシベル(dB)であった場合には、レート決定部123はMCS=2を選択する。これにより、データチャネルの変調方式がQPSKであり、符号化率が3/4であると決定される。決定されたデータチャネルの変調方式及び符号化率は、データ構成部105及び制御情報パート1生成部102に送られる。
レート決定部123は、同様に、CQI情報生成部125から渡される上りリンクに関するCQIに基づき、MCSテーブルを参照して、移動局へ指示すべき変調方式及び符号化率を決定する。決定された変調方式及び符号化率は、CQI情報生成部125から渡されたCQIと共に制御情報パート2生成部103に渡される。なお、本実施形態では、CQIに含まれるSINRに基づいて変調方式等を決定する例を示したが、それ以外のCQIにより決定するようにしてもよい。
パイロット生成部101、制御情報パート1生成部102、制御情報パート2生成部103及びデータ生成部104は、本実施形態で用いるフレームフォーマットに対応するように設けられており、それぞれ担当するデータを生成する。具体的には、制御情報パート1生成部102は、レート決定部123から渡された下りリンクに関する変調方式及び復号方式に基づいて下り制御情報を生成する。制御情報パート2生成部103は、レート決定部123から渡された上りリンクに関する変調方式及び復号方式、CQI情報生成部125から渡された上りリンクに関するCQIに基づいて上り制御情報を生成する。ここで、制御情報パート2生成部103により生成される上り制御情報に含められるCQIは、CQI情報生成部125により生成された上りリンクに関するCQIが含められる。なお、この上り制御情報に含められるCQIは、上り送信フレーム復号部122が抽出する移動局により生成されたものを含むようにしてもよい。
パイロット生成部101で生成されたパイロットデータは多重部109に渡され、制御情報パート1生成部102で生成された制御情報パート1(下り制御情報)は制御情報構成部107に渡され、制御情報パート2生成部103で生成された制御情報パート2(上り制御情報)は制御情報構成部107及びデータ構成部105にそれぞれ渡され、データ生成部104で生成されたユーザデータはデータ構成部105に渡される。
制御情報構成部107は、制御情報パート1及び制御情報パート2を併せ、図4に示すフレームフォーマット中の制御チャネルに配置する制御情報データを生成する。制御情報構成部107は、この制御情報データを所定の符号化率で符号化する。この制御情報構成部107で施される符号化率及び符号化方式には、システムで固定された符号化率及び符号化方式が用いられ、例えば符号化率1/3の畳み込み符号化が用いられる。符号化された制御情報データは、変調部108により所定の変調処理が施され、多重部109に渡される。変調部108で施される変調方式についても、システムで固定された方式が用いられ、例えばQPSKが用いられる。なお、このような制御チャネルに関する符号化率、符号化方式及び変調方式は、システムで固定された方式が用いられるが、これらは調整可能にテーブル等に保持されるようにしてもよい。また、本発明は、このような制御チャネルに関する符号化率、符号化方式及び変調方式を限定するものではない。
データ構成部105は、図4に示すフレームフォーマット中のデータチャネルに配置するデータを生成する。このとき、データ構成部105は、レート決定部123から受けたデータチャネルの符号化率とシステムで固定された制御チャネルの符号化率とを比較し、制御情報パート2生成部103から受けた制御情報パート2をデータチャネルに配置するか否かを決定する。具体的には、データ構成部105は、データチャネルの符号化率が制御チャネルの符号化率よりも小さい場合には、制御情報パート2をデータチャネル中の所定の位置に配置し、それ以外の場合には、制御情報パート2をデータチャネル中に配置しない。
データ構成部105は、制御情報パート2をデータチャネル中に配置する場合には、有無情報フィールドに「有り」を設定し配置情報フィールドに制御情報パート2の位置を設定したインバンド情報をデータチャネルに配置するデータの先頭に付加する。データ構成部105は、制御情報パート2をデータチャネル中に配置しない場合には、有無情報フィールドに「無し」を設定し配置情報フィールドを初期化したインバンド情報を付加する。このように生成されたデータは、レート決定部123から渡される符号化率により符号化され、変調部106に渡される。データ構成部105で施される符号化方式は、システムで固定された方式が用いられ、通常、ターボ符号化が用いられる。符号化されたデータは、変調部106によりレート決定部123で決定された変調方式により変調され、多重部109に渡される。
多重部109は、それぞれ変調されたパイロット信号、制御情報信号、データ信号をそれぞれ多重化し、送信部110に渡される。送信部110に渡された多重化信号は、デジタル/アナログ変換、周波数変換などの処理が施され、送信アンテナ115から送出される。
〔移動局〕
以下、第一実施形態における移動局501及び502の装置構成について図7を用いて説明する。図7は、第一実施形態における移動局501及び502の受信機能に関連する装置構成を示すブロック図である。なお、移動局501及び502はそれぞれ同じ装置であるため、以下の説明は移動局501について行うものとする。本実施形態における移動局501は、受信機能として、受信アンテナ130、分離部132、復調部133、データ復号部134、誤り検出部135、復調部136、制御情報復号部137、制御情報選択部138、誤り検出部139、チャネル推定部141、制御情報推定部142、CQI情報生成部143、上り送信フレーム生成部148、送信部149、送信アンテナ150などを有する。このうち、送信アンテナ150、送信部149及び上り送信フレーム生成部148は、送信機能を担うためのものでもあるが、ここでは基地局500へCQIを通知するための機能部として取り上げている。
受信部131は、受信アンテナ130で受信された基地局500からの信号を受けると、当該受信信号を周波数変換、アナログ/デジタル変換などの処理を施す。これら所定の処理が施された信号は、分離部132によりパイロット信号、制御情報信号、データ信号に分離される。当該パイロット信号はチャネル推定部141へ渡され、当該制御情報信号は復調部136へ渡され、当該データ信号は復調部133へ渡される。
チャネル推定部141は、分離部132から渡されるパイロット信号と既知のパイロット信号とを比較することにより、基地局500から移動局501への下りリンクに関するチャネル推定値を求める。本発明はこのチャネル推定手法を限定するものではないため、例えば最小二乗法演算により求めるようにしてもよい。このチャネル推定値は、復調部133及び136、CQI情報生成部143へ渡される。
CQI情報生成部143は、チャネル推定部141から渡されるチャネル推定値等に基づいてCQIを生成する。このCQI情報生成部143による生成手法は、基地局装置におけるCQI情報生成部125と同様であるため、ここでは説明を省略する。
復調部136は、チャネル推定部141から渡されたチャネル推定値に基づき、分離部132から渡される制御情報信号を復調する。更に、復調部136は、当該制御情報信号に関し基地局500により施された変調方式(QPSK)に対応する復調方式により当該制御情報信号を復調する。この復調方式は、対応する変調方式が基地局500においてシステム固定の方式として保持されているように、システムで固定された方式が利用される。復調された制御情報信号は、制御情報復号部137に渡される。
制御情報復号部137は、当該制御情報信号に関し基地局500により施された符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)に対応する復号化方式により、復調部136から渡された制御情報信号を復号する。この復号化方式は、対応する符号化率及び符号化方式が基地局500においてシステム固定の方式として保持されているように、システムで固定された方式が利用される。復号された制御情報データは誤り検出部139及び制御情報選択部138に送られる。
誤り検出部139は、制御チャネルに配置されるCRCを検査することで誤り検出を行う。誤り検出部139は、検出結果を制御情報選択部138に送る。
制御情報選択部138は、誤り検出部139から送られる検出結果に応じてデータチャネルの復調に用いられる制御情報を選択する。制御情報選択部138は、当該検出結果が誤りなし(正常)を示す場合には、制御情報復号部137から送られてくる制御情報データのうちの制御情報パート1及び制御情報パート2をそれぞれ取得する。制御情報パート1のうち変調方式については復調部133に渡され、符号化率についてはデータ復号部134に渡される。制御情報パート2はそのままデータ復号部134に渡される。一方、当該検出結果が誤り発生を示す場合には、制御情報選択部138は、制御情報推定部142で推定された制御情報パート1を復調部133及びデータ復号部134へそれぞれ送り、かつ、誤りの発生をデータ復号部134に通知する。
制御情報推定部142は、CQI情報生成部143からのCQIに含まれるSINRに基づき、制御情報パート1を推定する。制御情報パート1は、上述したように基地局500において移動局501からフィードバックされたSINRに基づいて生成された情報であるため、移動局501においても生成が可能である。すなわち、制御情報推定部142は、図6に示すようなMCSテーブルを予め保持し、このMCSテーブルを参照することで符号化率及び変調方式を決定する。この決定された符号化率及び変調方式を用いることにより制御情報パート1とする。このように推定された制御情報パート1は制御情報選択部138に送られる。
復調部133は、分離部132から渡されるデータ信号をチャネル推定部141から渡されるチャネル推定値に基づき復調する。更に、復調部133は、この復調されたデータ信号を制御情報選択部138から受けた変調方式に対応する復調方式により復調する。復調されたデータはデータ復号部134に送られる。
データ復号部134は、復調されたデータを制御情報選択部138から受けた符号化率及び符号化方式に基づき復号する。復号されたデータは誤り検出部135に渡される。また、データ復号部134は、復号されたデータの先頭に配置されているインバンド情報を抽出する。データ復号部134は、このインバンド情報の有無情報フィールドに「有り」を示す情報が設定されている場合には、同位置情報フィールドに設定されている位置(ア
ドレス)情報に基づき、当該復号されたデータから制御情報パート2を抽出する。データ復号部134は、誤り検出部135から通知された誤り検出結果に基づき、当該検出結果が誤りなし(正常)であった場合には、復号されたユーザデータを他の機能部(図示せず)に出力し、制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る。
なお、この制御情報パート2については、インバンド情報の有無情報フィールドに「無し」を示す情報が設定されている場合には、制御情報選択部138から受けた制御情報パート2が上り送信フレーム生成部148に送られるようにしてもよいし、インバンド情報の有無情報フィールドに「有り」を示す情報が設定されている場合には、データ復号部134により抽出された制御情報パート2が送られるようにしてもよい。
誤り検出部135は、復号されたデータに関しCRCを検査することで誤り検出をする。この誤り検出結果は、データ復号部134にフィードバックされる。
上り送信フレーム生成部148は、データ復号部134から受けた制御情報パート2及びCQI情報生成部143から受けたCQI情報を制御情報とし、他の機能部(図示せず)から受けたユーザデータとから送信フレームを生成する。このとき、上り送信フレーム生成部148は、制御情報を所定の符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)で符号化し、システム固定の変調方式(QPSK)で変調する。また、ユーザデータは、データ復号部134から受けた制御情報パート2に含まれる符号化率で所定の符号化が施され、同制御情報パート2に含まれる変調方式で変調される。このように生成された上り送信フレームは、デジタル/アナログ変換、周波数変換などの処理が施され、送信アンテナ150から送出される。
〈動作例〉
以下、第一実施形態における基地局500及び移動局501及び502の動作について説明する。まず、第一実施形態における基地局500の送信動作について図5を用いて説明する。
基地局500は、移動局501へのデータを送信する際には、制御情報パート2をインバンドしないで当該データを送信する。これは、データ構成部105において、レート決定部123により決定される送信無線フレームに関するデータチャネルの符号化率がシステムで固定された制御チャネルの符号化率より小さくならないことから制御情報パート2をデータチャネル中に配置しないと決定されるからである。
一方、基地局500は、移動局502へのデータを送信する際には、制御情報パート2をインバンドして当該データを送信する。この場合は、移動局502から通知されるCQIの値が劣悪であり、レート決定部123により決定されるデータチャネルの符号化率がシステムで固定された制御チャネルの符号化率よりも小さくなる。これにより、データ構成部105は制御情報パート2をデータチャネル中に配置する。
次に、第一実施形態における移動局501及び502の受信動作について図8を用いて説明する。図8は、第一実施形態における移動局501及び502の受信動作例を示すフローチャートである。
分離部132は、受信部131から受信信号を受けると、この受信信号をパイロット信号、制御情報信号、データ信号に分離させる。チャネル推定部141は、この分離されたパイロット信号から基地局と移動局との間のチャネルの推定を行う(S801)。推定されたチャネル推定値は、制御情報信号に関する復調部136に送られ、復調部136により制御情報信号が当該チャネル推定値に基づき復調される。更に、復調部136は、基地局500で施された変調方式(QPSK)に対応する復調方式によりこの制御情報信号を
復調する(S802)。また更に、制御情報復号部137がこの復調された制御情報データを基地局500で施された符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)に対応する復号方式により復号する(S802)。
復号された制御情報データは誤り検出部139に送られ、誤り検出部139によりCRC検査される。その結果誤りなしと判定された場合(S803;YES)、制御情報選択部138は、制御情報データに含まれる制御情報パート1を復調部133及びデータ復号部134に渡す。復調部133は、分離部132からのデータ信号をチャネル推定部141からのチャネル推定値により復調し、更に、制御情報選択部138から受けた制御情報パート1に含まれる変調方式に対応する復調方式により復調する(S804)。なお、このとき、制御情報選択部138は、制御情報パート2が制御チャネルに配置されている場合には、その制御情報パート2を抽出し、データ復号部134に渡す。
一方、誤り検出部139により誤り有りと判定された場合(S803;NO)、制御情報推定部142は、CQI情報生成部143からのCQI(SINR)により変調方式及び符号化率を推定する(S805)。この制御情報推定部142による推定方法は、基地局500のレート決定部123の変調方式及び符号化率の決定方法と同様である。この推定された変調方式は復調部133に送られ、符号化率はデータ復号部134に送られる。これにより、制御チャネルに誤りが発生した場合には、復調部133は、制御情報推定部142により推定された変調方式によりデータを復調する(S806)。
データ復号部134は、制御チャネルに誤りが発生した場合には、制御情報推定部142により推定された符号化率に応じて所定の復号を行い、制御チャネルに誤りが発生しなかった場合には、制御チャネルの制御情報パート1に設定されていた符号化率に応じて所定の復号を行う(S807)。復号されたCRCが誤り検出部135により検査されることにより、データチャネルに配置されたデータに誤りが発生しているか否かがチェックされる。そこで、データに誤りがあると判断された場合には(S808;NO)、再送要求がされる。
データ復号部134は、制御情報選択部138から通知されている制御チャネルに誤りが発生しているか否かの情報により、誤りがない場合には(S809;YES)、制御チャネル内の制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る。一方、誤りがある場合で(S809;NO)かつインバンドされている場合には(S810;YES)、データ復号部134は、データチャネル内にインバンドされた制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る(S811)。なお、制御チャネルに誤りが発生している場合で(S809;NO)かつインバンドされていない場合(S810;NO)には、再送要求がされる。
〈実施形態の作用効果〉
第一実施形態における無線通信システムでは、本来制御チャネルで伝送されるべき制御情報が、下り制御情報からなる制御情報パート1と上り制御情報からなる制御情報パート2とに分けられ、当該制御情報パート2が重複して制御チャネルとデータチャネルに配置されたフレームフォーマットが用いられる。
基地局500では、データ構成部105が、レート決定部123により決定されるデータチャネルの符号化率とシステムで固定された制御チャネルの符号化率とを比較し、制御情報パート2をデータチャネルにインバンドするか否かを決定する。レート決定部123では、送信先となる移動局とのチャネル状態(CQI)に応じてデータチャネルの符号化率等が決定される。そして、移動局501のように基地局500の近辺に位置しチャネル状態が良好な移動局に対して送信する場合には、制御情報パート2をインバンドしない無線フレームフォーマットが用いられる。一方、移動局502のようにセル端付近に位置し
チャネル状態が劣悪な移動局に対して送信する場合には、制御情報パート2をインバンドした無線フレームフォーマットが用いられる。
このように、本実施形態では、送信先となる移動局とのチャネル状態に応じて、当該チャネル状態が良好の場合(データチャネルの符号化率が制御チャネルの符号化率より小さくならない場合)にインバンドされず、当該チャネル状態が悪い場合(データチャネルの符号化率が制御チャネルの符号化率より小さくなる場合)にインバンドされるように決定される。
このようなフレームフォーマットを用いることにより、本実施形態によれば、制御チャネルのサイズを大きくする必要がなく、送信フレームのオーバヘッドが極端に増加することもない。
移動局では、制御チャネル中の制御情報信号がシステム固定の復調方式、符号化率及び復号方式により復調及び復号される。復調及び復号された制御情報データは、誤り検出部139によりCRC検査され、当該制御情報データに誤りがあるか否かがチェックされる。ここで、誤りがあると判定された場合、制御情報データを使うことができないため、制御情報推定部142がCQI情報生成部143により生成されたCQIに基づき変調方式及び符号化率を推定する。以降、データチャネル中のデータは、制御チャネルに誤りがない場合には制御チャネル中の制御情報により復調及び復号され、制御チャネルに誤りがある場合には制御情報推定部142により推定された変調方式、符号化率及び復号方式により復調及び復号される。
このように、本実施形態では、制御チャネル中のデータに誤りが発生した場合であっても、当該制御チャネル中に配置されているべき制御情報がその生成元となる基地局500の生成方法と同様の方法により推定され、その推定された制御情報が用いられてデータチャネルが復調及び復号される。
従って、本来、制御チャネルに誤りが生じた場合には再送を促すしかなかったものが、本実施形態によれば、同等の制御情報によりデータチャネルを復調及び復号することができ、再送を促す必要がなくなる。これにより、セル端付近に位置する移動局との通信において制御チャネルに誤りが頻発する場合であっても、再送が繰り返されることでシステム全体としての伝送効率の低下を引き起こすような現象を回避することができる。
また、移動局では、制御チャネルに誤りが発生しており制御情報パート2がデータチャネルにインバンドされている場合には、データチャネル内の制御情報パート2により上り送信フレームが生成される。
このように、本実施形態では、本来、制御情報に含まれる上り制御情報が制御チャネルに誤りが発生することにより取得することができない場合であっても、当該情報がデータチャネルにインバンドされていることから、そのインバンドされた上り制御情報を用いて上り送信のためのフレームが生成される。
従って、このような構成によっても、再送を要求する頻度を減少させることができ、ひいては、システム全体としてのスループットを向上させることができる。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態に係る無線通信システムについて以下に説明する。先に説明した第一実施形態に係る無線通信システムは、発明の実施形態の概要の項で述べた図1に示す例に相当するフレームフォーマット、すなわち、制御情報パート2を重複して制御チャネル(CCH)とデータチャネル(DCH)に配置する構成を持つフレームフォーマットを
用いたものであった。第二実施形態における無線通信システムは、発明の実施形態の概要の項で述べた図2に示す例に相当するフレームフォーマットを用いるものである。以下、第二実施形態における無線通信システムを構成する基地局500、移動局501及び502に関し、第一実施形態とは異なる機能部を中心に説明するものとする。以下に説明する第二実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の構成に限定されるものではない。なお、システム構成については第一実施形態の場合と同様であるため説明を省略する。
〔フレームフォーマット〕
第二実施形態における無線通信システムで用いるフレームフォーマットについて図9及び10を用いて説明する。図9及び10は、第二実施形態におけるフレームフォーマットを示す図であり、基地局500から移動局501若しくは502に送信されるフレーム(下りリンクのフレーム)のフォーマットを示す。第二実施形態におけるフレームフォーマットは、発明の実施形態の概要の項で述べた図2に示す例に相当するものであり、制御情報パート2をデータチャネル(DCH)にのみ配置する構成を持つものである。図9は、インバンドしない場合のフレームフォーマットを示し、図10は、インバンドする場合のフレームフォーマットを示す。
第二実施形態における制御情報の分け方については第一実施形態と同様とする。すなわち、下り制御情報を制御情報パート1(PART1)とし、上り制御情報を制御情報パート2(PART2)とする。また、上り制御情報に含まれる詳細情報及び下り制御情報に含まれる詳細情報についても第一実施形態と変わるところはない。
第二実施形態におけるフレームフォーマットでは、ヘッダチャネル(HCH)が付加されている。ヘッダチャネルはインバンド情報とCRCとを含んでいる。インバンド情報は、制御情報パート2がデータチャネルに含められているか否かを示す有無情報及びデータチャネル中の制御情報パート2が配置されている位置を示す配置情報を含む。有無情報フィールドには、インバンドされる場合には「有り」を示す識別情報が設定され、インバンドされない場合には「無し」を示す識別情報が設定される。配置情報フィールドには、インバンドされる場合のデータチャネル中の制御情報パート2に関し、その位置を示す情報が設定される。CRCには、ヘッダチャネルに含められるデータに関するCRCビットが設定される。
図9に示すインバンドされない場合のフレームフォーマットでは、制御情報パート1及び制御情報パート2が共に制御チャネルに配置され、データチャネルにはユーザデータのみが配置される。一方、図10に示すインバンドされた場合のフレームフォーマットでは、制御情報パート1が制御チャネルに配置され、制御情報パート2がデータチャネルに配置される。この場合のデータチャネルにはユーザデータと制御情報パート2とがそれぞれ配置される。
〔基地局〕
以下、第二実施形態における基地局500の装置構成について図11を用いて説明する。図11は、第二実施形態における基地局500の送信機能に関連する装置構成を示すブロック図である。第二実施形態における基地局500は、送信機能として、第一実施形態の構成に加えて、ヘッダ生成部171及び変調部172を有する。それ以外の機能部としては、データ構成部105及び多重部109に関する機能が変わるためこれらについてのみ説明し、残りの機能部は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
データ構成部105は、図9又は10に示すフレームフォーマット中のデータチャネルに配置するデータを生成する。このとき、データ構成部105は、レート決定部123から受けたデータチャネルの符号化率とシステムで固定された制御チャネルの符号化率とを比較し、制御情報パート2生成部103から受けた制御情報パート2をインバンドするか否かを決定する。具体的には、データ構成部105は、データチャネルの符号化率が制御
チャネルの符号化率よりも小さい場合には、制御情報パート2をデータチャネル中の所定の位置に配置し、それ以外の場合には、制御情報パート2をデータチャネル中に配置しない。データ構成部105は、制御情報パート2をインバンドする場合には、インバンドする旨及び制御情報パート2の位置(オフセットアドレス等)をヘッダ生成部171に通知する。
ヘッダ生成部171は、データ構成部105からの通知に基づき、ヘッダチャネルに配置するインバンド情報データ及びCRCデータを生成する。ヘッダ生成部171は、インバンド情報データについては、データ構成部105から通知されたインバンドの有無を有無情報フィールドに設定し、同様に通知された制御情報パート2の位置を配置情報フィールドに設定することで生成する。そして、ヘッダ生成部171は、生成されたインバンド情報データに基づきCRCビットを生成する。
ヘッダ生成部171は、このように生成されたデータを所定の符号化率で符号化する。このヘッダ生成部171で施される符号化率及び符号化方式には、システムで固定された符号化率及び符号化方式が用いられ、例えば符号化率1/3の畳み込み符号化が用いられる。符号化されたデータは、変調部172により所定の変調処理が施され、多重部109に渡される。変調部172で施される変調方式についても、システムで固定された方式が用いられ、例えばQPSKが用いられる。なお、このようなヘッダチャネルに関する符号化率、符号化方式及び変調方式は、システムで固定された方式が用いられるが、これらは調整可能にテーブル等に保持されるようにしてもよい。また、本発明は、このようなヘッダチャネルに関する符号化率、符号化方式及び変調方式を限定するものではない。
多重部109は、それぞれ変調されたパイロット信号、制御情報信号、データ信号及びヘッダ信号をそれぞれ多重化し、送信部110に渡す。送信部110に渡された多重化信号は、デジタル/アナログ変換、周波数変換などの処理が施され、送信アンテナ115から送出される。
〔移動局〕
以下、第二実施形態における移動局501及び502の装置構成について図12を用いて説明する。図12は、第二実施形態における移動局501及び502の受信機能に関連する装置構成を示すブロック図である。なお、移動局501及び502はそれぞれ同じ装置であるため、以下の説明は移動局501について行うものとする。第二実施形態における移動局501は、受信機能として、第一実施形態の構成に加えて、復調部181及びヘッダ復号部182を有する。それ以外の機能部としては、分離部132、制御情報選択部138及びデータ復号部134に関する機能が変わるためこれについてのみ説明し、残りの機能部は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
分離部132は、受信部131から受信信号を受けると、まず、ヘッダ信号、パイロット信号を分離する。分離されたパイロット信号はチャネル推定部141に渡される。ヘッダ信号は復調部181に渡される。分離部132は、ヘッダ復号部182から復号されたデータを受けると、そのデータ中のインバンド情報を参照し、インバンドの有無を判断する。具体的には、分離部132は、インバンド情報中の有無情報フィールドに「有り」を示す識別情報が設定されている場合にはインバンド有りと判断し、更に、位置情報フィールドに設定されている制御情報パート2の位置情報を取得する。逆に、分離部132は、インバンド情報中の有無情報フィールドに「無し」を示す識別情報が設定されている場合にはインバンド無しと判断する。
第二実施形態ではインバンド有無によって制御チャネル及びデータチャネルのサイズが変わってくるため(図9及び10参照)、分離部132は、このインバンド有無の判断結果に応じて、制御チャネルとデータチャネルを分離する。分離された制御情報信号は、イ
ンバンド情報とともに復調部136に送られる。同様に、分離されたデータ信号は、インバンド情報とともに復調部133に送られる。
復調部181は、チャネル推定部141から渡されたチャネル推定値に基づき、分離部132から渡されるヘッダ信号を復調する。更に、復調部181は、基地局500により施された変調方式(QPSK)に対応する復調方式により当該ヘッダ信号を復調する。この復調方式は、対応する変調方式が基地局500においてシステム固定の方式として保持されているように、システムで固定された方式が利用される。復調されたヘッダ信号は、ヘッダ復号部182に渡される。
ヘッダ復号部182は、当該ヘッダ信号に関し基地局500により施された符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)に対応する復号化方式により、復調部181から渡されたヘッダ信号を復号する。この復号化方式は、対応する符号化率及び符号化方式が基地局500においてシステム固定の方式として保持されているように、システムで固定された方式が利用される。復号されたデータ、すなわちインバンド情報とCRCは分離部132に送られる。
分離部132から復調部136及び制御情報復号部137を経由してインバンド情報を受けた制御情報選択部138は、このインバンド情報と誤り検出部139から送られる検出結果とに応じてデータチャネルの復調に用いられる制御情報を選択する。制御情報選択部138は、当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「有り」が設定されており、かつ当該検出結果が誤りなし(正常)を示す場合には、制御情報復号部137から送られてくる制御情報パート1のうち変調方式を復調部133に送り、符号化率をデータ復号部134に送る。制御情報選択部138は、当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「無し」が設定されており、かつ当該検出結果が誤りなし(正常)を示す場合には、制御情報復号部137から送られてくる制御情報データのうちの制御情報パート1及び制御情報パート2をそれぞれ取得する。制御情報パート1のうち変調方式については復調部133に送られ、符号化率についてはデータ復号部134に送られ、制御情報パート2はそのままデータ復号部134に送られる。また、当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「有り」が設定されており、かつ当該検出結果が誤り発生を示す場合には、制御情報選択部138は、制御情報推定部142で推定された制御情報パート1を復調部133及びデータ復号部134へそれぞれ送る。当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「無し」が設定されており、かつ当該検出結果が誤り発生を示す場合には、制御情報選択部138は、再送要求処理(図示せず)を依頼する。
データ復号部134は、復調されたデータを制御情報選択部138から受けた符号化率及び符号化方式に基づき復号する。復号されたデータは誤り検出部135に渡される。また、データ復号部134は、分離部132から復調部133を経由して渡されたインバンド情報に基づいて、復号されたデータから制御情報パート2を抽出する。具体的には、データ復号部134は、当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「有り」を示す識別情報が設定されている場合には、同位置情報フィールドに設定されている位置(アドレス)情報に基づき、当該復号されたデータから制御情報パート2を抽出する。データ復号部134は、誤り検出部135から通知された誤り検出結果に基づき、当該検出結果が誤りなし(正常)であった場合には、復号されたユーザデータを他の機能部(図示せず)に出力し、制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る。また、データ復号部134は、当該インバンド情報中の有無情報フィールドに「無し」を示す識別情報が設定されており、かつ誤り検出部135から通知された誤り検出結果が誤りなし(正常)であった場合には、復号されたユーザデータを他の機能部(図示せず)に出力し、制御情報選択部138から送られてくる制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る。
〈動作例〉
以下、第二実施形態における基地局500及び移動局501及び502の動作について説明する。まず、第二実施形態における基地局500の送信動作について図11を用いて説明する。
基地局500は、移動局501へのデータを送信する際には、制御情報パート2をインバンドしないで当該データを送信する。これは、データ構成部105において、レート決定部123により決定される送信無線フレームに関するデータチャネルの符号化率がシステムで固定された制御チャネルの符号化率より小さくならないことから制御情報パート2をデータチャネル中に配置しないと決定されるからである。この場合には、ヘッダ生成部171で生成されるインバンド情報には、有無情報フィールドに「無し」を示す情報が設定される。
一方、基地局500は、移動局502へのデータを送信する際には、制御情報パート2をインバンドして当該データを送信する。この場合は、移動局502から通知されるCQIの値が劣悪であり、レート決定部123により決定されるデータチャネルの符号化率がシステムで固定された制御チャネルの符号化率よりも低くなる。これにより、データ構成部105は制御情報パート2をデータチャネル中に配置する。この場合には、ヘッダ生成部171で生成されるインバンド情報には、有無情報フィールドに「有り」を示す情報が設定され、位置情報フィールドにデータチャネル内の制御情報パート2の位置情報が設定される。
次に、第二実施形態における移動局501及び502の受信動作について図12及び13を用いて説明する。図13は、第二実施形態における移動局501及び502の受信動作例を示すフローチャートである。
分離部132は、受信部131から受信信号を受けると、この受信信号からパイロット信号及びヘッダ信号を分離させる。チャネル推定部141は、この分離されたパイロット信号から基地局と移動局との間のチャネルの推定を行う(S1301)。推定されたチャネル推定値は、ヘッダ信号に関する復調部181に送られ、復調部181によりヘッダ信号が当該チャネル推定値に基づき復調される。更に、復調部181は、基地局500で施された変調方式(QPSK)に対応する復調方式によりこのヘッダ信号を復調する(S1302)。また更に、ヘッダ復号部182がこの復調されたヘッダデータを基地局500で施された符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)に対応する復号方式により復号する(S1302)。
分離部132は、この復号されたヘッダチャネルに配置されるCRCを検査し、ヘッダチャネルに誤りが発生しているか否かを判断する。ここで、ヘッダチャネルに誤りがある場合には(S1303;NO)、処理が終了される。一方、ヘッダチャネルに誤りがない場合には(S1303;YES)、分離部132は、ヘッダ復号部182から渡されたインバンド情報に基づき、制御情報パート2がインバンドされているか否かを把握し、制御信号及びデータ信号を受信信号から分離する。
復調部136は、分離された制御信号を当該チャネル推定値に基づき復調する。更に、復調部136は、基地局500で施された変調方式(QPSK)に対応する復調方式によりこの制御情報信号を復調する(S1304)。また更に、制御情報復号部137がこの復調された制御情報データを基地局500で施された符号化率(1/3)及び符号化方式(畳み込み符号化)に対応する復号方式により復号する(S1304)。
復号された制御情報データは誤り検出部139に送られ、誤り検出部139によりCRC検査される。その結果誤りなしと判定された場合(S1305;YES)、制御情報選
択部138は、制御情報データに含まれる制御情報パート1を復調部133及びデータ復号部134に渡す。復調部133は、分離部132からのデータ信号をチャネル推定部141からのチャネル推定値により復調し、更に、制御情報選択部138から受けた制御情報パート1に含まれる変調方式に対応する復調方式により復調する(S1306)。なお、このとき、制御情報選択部138は、制御情報パート2が制御チャネルにある場合には、その制御情報パート2を抽出し、データ復号部134に渡す。
一方、誤り検出部139により誤り有りと判定された場合(S1305;NO)、制御情報推定部142は、CQI情報生成部143からのCQI(SINR)により変調方式及び符号化率を推定する(S1307)。この制御情報推定部142による推定方法は、基地局500のレート決定部123の変調方式及び符号化率の決定方法と同様である。この推定された変調方式は復調部133に送られ、符号化率はデータ復号部134に送られる。これにより、制御チャネルに誤りが発生した場合には、復調部133は、制御情報推定部142により推定された変調方式によりデータを復調する(S1308)。
データ復号部134は、制御チャネルに誤りが発生した場合には、制御情報推定部142により推定された符号化率に応じて所定の復号を行い、制御チャネルに誤りが発生しなかった場合には、制御チャネルの制御情報パート1に設定されていた符号化率に応じて所定の復号を行う(S1309)。復号されたCRCが誤り検出部135により検査されることにより、データチャネルに配置されたデータに誤りが発生しているか否かがチェックされる。そこで、データに誤りがあると判断された場合には(S1310;NO)、再送要求がされる。
データ復号部134は、制御情報選択部138から通知されている制御チャネルに誤りが発生しているか否かの情報により、誤りがない場合には(S1311;YES)、制御チャネル内の制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る。一方、誤りがある場合で(S1311;NO)かつインバンドされている場合には(S1312;YES)、データ復号部134は、データチャネル内にインバンドされた制御情報パート2を上り送信フレーム生成部148に送る(S1313)。なお、制御チャネルに誤りが発生している場合で(S1311;NO)かつインバンドされていない場合(S1312;NO)には、再送要求がされる。
〈実施形態の作用効果〉
第二実施形態における無線通信システムでは、インバンドされる場合には、当該制御情報パート2がデータチャネルにのみ配置されるフレームフォーマットが用いられる。これに応じて、第二実施形態におけるフレームではインバンド情報を含むヘッダチャネルが付加される。これは、このフレームフォーマットでは制御チャネルのサイズがインバンドされる場合とインバンドされない場合とで可変となるからである。
これにより、当該フレームを受信した移動局は、このヘッダチャネルのインバンド情報を参照すれば、インバンドの有無を判断することが可能となる。また、付加されたインバンド情報には、所詮、有無情報及び位置情報が含まれるに過ぎないため、送信フレームのオーバヘッドが極端に増加することもない。
更に、インバンドする必要があるようなチャネル状態が悪い移動局への送信時には、上り制御情報がデータチャネルに配置されるため、制御チャネルのサイズを小さくすることができる。これにより、本実施形態によれば、送信フレームのオーバヘッドを軽減することができる。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り
組み合わせることができる。
(付記1)
制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信装置において、
送信無線フレームに関し、通信制御に用いられる制御情報の一部を第2制御情報として前記データチャネルに配置する構成手段、
を備える無線通信装置。(1)
(付記2)
前記送信無線フレームに関するデータチャネルの冗長度を送信相手の無線通信装置との間のチャネル状態情報に基づき決定するレート決定手段を更に備え、
前記構成手段は、前記決定されたデータチャネルの冗長度が前記制御チャネルの冗長度よりも高くなった場合に、前記第2制御情報を前記データチャネルに配置する、
付記1に記載の無線通信装置。(2)
(付記3)
前記構成手段は、前記第2制御情報を前記制御チャネル及び前記データチャネルに重複して配置する付記1又は2に記載の無線通信装置。(3)
(付記4)
前記構成手段は、前記送信無線フレームを受信した無線通信装置での復調処理及び復号処理に用いられる情報を第1制御情報として前記制御チャネルに配置し、その他の情報を前記第2制御情報とする付記1から3のいずれか1つに記載の無線通信装置。(4)
(付記5)
前記構成手段は、前記送信無線フレームに関し、前記制御情報のうち、受信無線フレームに関する制御情報を前記第2制御情報とする付記1から3のいずれか1つに記載の無線通信装置。(5)
(付記6)
受信された制御チャネルに配置されているデータの誤りを検出する誤り検出手段と、
前記受信された制御チャネルに配置されるべき制御情報を推定する推定手段と、
前記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記推定手段により推定された制御情報を用いて、受信されたデータチャネルに配置されているデータを復調及び復号する復調復号手段と、
を更に備える付記1から5のいずれか1つに記載の無線通信装置。
(付記7)
前記復調復号手段により復調及び復号されたデータに含まれる制御情報を抽出し、その制御情報を用いて、送信すべき前記制御チャネル及び前記データチャネルを生成する生成手段を更に備える付記6に記載の無線通信装置。
(付記8)
制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いて通信する無線通信装置において、
受信された制御チャネルに配置されているデータの誤りを検出する誤り検出手段と、
前記受信された制御チャネルに配置されるべき制御情報を推定する推定手段と、
前記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記推定手段により推定された制御情報を用いて、受信されたデータチャネルに配置されているデータを復調及び復号する復
調復号手段と、
を備える無線通信装置。(6)
(付記9)
前記復調復号手段により復調及び復号されたデータに含まれる制御情報を抽出し、その制御情報を用いて、送信無線フレームに関する制御チャネル及びデータチャネルに配置されるデータをそれぞれ生成する生成手段を更に備える付記8に記載の無線通信装置。(7)
(付記10)
制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いた無線通信方法において、
送信無線フレームに関し、通信制御に用いられる制御情報の一部を第2制御情報として前記データチャネルに配置する構成ステップ、
を備える無線通信方法。(8)
(付記11)
前記送信無線フレームに関するデータチャネルの冗長度を送信相手の無線通信装置との間のチャネル状態情報に基づき決定するレート決定ステップを更に備え、
前記構成ステップは、前記決定されたデータチャネルの冗長度が前記制御チャネルの冗長度よりも高くなった場合に、前記第2制御情報を前記データチャネルに配置する、
付記10に記載の無線通信方法。(9)
(付記12)
前記構成ステップは、前記第2制御情報を前記制御チャネル及び前記データチャネルに重複して配置する付記10に記載の無線通信方法。
(付記13)
前記構成ステップは、前記制御情報のうち、前記送信無線フレームを受信した無線通信装置での復調処理及び復号処理に用いられる情報を第1制御情報として前記制御チャネルに配置し、その他の情報を前記第2制御情報とする付記10に記載の無線通信方法。
(付記14)
前記構成ステップは、前記送信無線フレームに関し、前記制御情報のうち受信無線フレームに関する制御情報を前記第2制御情報とする付記10に記載の無線通信方法。
(付記15)
受信された制御チャネルに配置されているデータの誤りを検出する誤り検出ステップと、
前記受信された制御チャネルに配置されるべき制御情報を推定する推定ステップと、
前記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記推定手段により推定された制御情報を用いて、受信されたデータチャネルに配置されているデータを復調及び復号する復調復号ステップと、
を更に備える付記10に記載の無線通信方法。
(付記16)
制御チャネル及びデータチャネルを含む無線フレームを用いた無線通信方法において、
受信された制御チャネルに配置されているデータの誤りを検出する誤り検出ステップと、
前記受信された制御チャネルに配置されるべき制御情報を推定する推定ステップと、
前記誤り検出手段により誤りが検出された場合に、前記推定手段により推定された制御
情報を用いて、受信されたデータチャネルに配置されているデータを復調及び復号する復調復号ステップと、
を更に備える無線通信方法。(10)
(付記17)
前記復調復号ステップにより復調及び復号されたデータに含まれる制御情報を抽出し、その制御情報を用いて、送信無線フレームに関し制御チャネル及びデータチャネルに配置されるデータをそれぞれ生成する生成ステップを更に備える付記15又は16に記載の無線通信方法。
101 パイロット生成部
102 制御情報パート1生成部
103 制御情報パート2生成部
104 データ生成部
105 データ構成部
106、108、172 変調部
107 制御情報構成部
109 多重部
110 送信部
115 送信アンテナ
120 受信アンテナ
121 受信部
122 上り送信フレーム復号部
123 レート決定部
130 受信アンテナ
132 分離部
133、136、181 復調部
134 データ復号部
135 誤り検出部
137 制御情報復号部
138 制御情報選択部
139 誤り検出部
141、124 チャネル推定部
142 制御情報推定部
143、125 CQI情報生成部
148 上り送信フレーム生成部
149 送信部
150 送信アンテナ
171 ヘッダ生成部
182 ヘッダ復号部

Claims (5)

  1. 送信装置と受信装置とが、制御情報及びデータを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    前記受信装置において容易に推定することができる情報である第1の制御情報を生成する第1の生成手段と、
    前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる情報であって、前記受信装置において容易に推定することができない情報である第2の制御情報を生成する第2の生成手段と、
    送信無線フレームに関し、前記第1の制御情報と前記第2の制御情報とが前記制御情報に配置され、前記第2の制御情報が重複して前記データの間に配置されるよう多重する多重手段と、
    前記多重手段により多重された信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された、前記第2の制御情報が前記データの間に配置された前記信号を受信する受信手段を備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる制御情報は、受信信号の誤り検出に応じた情報であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 送信装置と受信装置とが、制御情報及びデータを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信方法において、
    前記送信装置が、
    前記受信装置において容易に推定することができる情報である第1の制御情報を生成し、
    前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる情報であって、前記受信装置において容易に推定することができない情報である第2の制御情報を生成し、
    送信無線フレームに関し、前記第1の制御情報と前記第2の制御情報とが前記制御情報に配置され、前記第2の制御情報が重複して前記データの間に配置されるよう多重し、
    前記多重された信号を送信し、
    前記受信装置が、
    前記送信装置から送信された、前記第2の制御情報が前記データの間に配置された前記信号を受信する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 送信装置と受信装置とが、制御情報及びデータを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    制御チャネル及びデータチャネルのいずれにも配置可能な、前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる制御情報を生成する生成手段と、
    前記制御情報が前記制御チャネルに配置されるように多重し、重複して前記制御情報が前記データチャネルに配置されるよう多重する多重手段と、
    前記多重手段により多重された信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された、前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる制御情報を受信する受信手段を備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 送信装置と受信装置とが、制御情報及びデータを含む無線フレームを用いて通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    制御チャネル及びデータチャネルのいずれにも配置可能な、前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる制御情報を生成する生成手段と、
    前記制御情報が前記制御チャネルに配置されるように多重し、重複して前記制御情報が前記データチャネルにおいてデータ間に配置されるよう多重する多重手段と、
    前記多重手段により多重された信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から送信された、前記受信装置から前記送信装置への方向の通信の制御に用いられる制御情報を受信する受信手段を備える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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