JP5310100B2 - 静電気保護回路および半導体装置 - Google Patents

静電気保護回路および半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5310100B2
JP5310100B2 JP2009048884A JP2009048884A JP5310100B2 JP 5310100 B2 JP5310100 B2 JP 5310100B2 JP 2009048884 A JP2009048884 A JP 2009048884A JP 2009048884 A JP2009048884 A JP 2009048884A JP 5310100 B2 JP5310100 B2 JP 5310100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
power supply
type
reference voltage
diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009048884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010205871A (ja
Inventor
輝夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2009048884A priority Critical patent/JP5310100B2/ja
Publication of JP2010205871A publication Critical patent/JP2010205871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5310100B2 publication Critical patent/JP5310100B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、静電気保護回路および半導体装置に関するものである。
特許文献1に開示されている半導体装置では、複数の電源系の間で生じる静電破壊を防止することを目的として、クランプ回路[1]〜[3]を備えている。クランプ回路[1]は、電源電圧Vdd1と基準電圧Vss2の間をクランプする。クランプ回路[2]は、電源電圧Vdd2と基準電圧Vss1の間をクランプする。クランプ回路[3]は、基準電圧Vss1と基準電圧Vss2の間をクランプする。クランプ回路[1]〜[3]は、例えば、ダイオード等で構成される。
また、その他の関連文献として、特許文献2が開示される。
特開2006−100606号公報 特開2004−146440号公報
しかしながら、従来技術には、静電破壊保護用のクランプ回路をダイオードで構成する場合、当該ダイオードのデバイス構造については、何ら開示・示唆がされていない。
静電保護回路は、端子に印加される静電気を短時間で効率よく放電する必要がある。そのため、放電電流経路の放電能力が重要である。電流経路の放電能力が不十分である場合、静電気が印加され発生した電圧が被保護回路の耐圧を上回ってしまうおそれがあるからである。印加電圧が被保護回路の耐圧を上回れば、半導体装置の内部に絶縁破壊や耐圧特性の劣化といった回復不可能なダメージを与えてしまうおそれがある。
こうしたダメージが防止され十分な静電気保護機能が実現されるために、静電気保護回路を構成するダイオードは、放電経路の放電能力が十分に確保されたデバイス構造である必要がある。
ダイオードのデバイス構造について開示・示唆がない背景技術では、静電気保護回路に構成して好適なダイオードを備えることができない。
本願に開示した静電気保護回路は、第1の電源電圧および第1の基準電圧を備える第1の電源系統と、第2の電源電圧および第2の基準電圧を備える第2の電源系統とを含む半導体装置に搭載されるものであり、該静電気保護回路は、P型の第1の半導体層と、第1の半導体層内に配置されるN型の第2の半導体層と、第1の半導体層を囲むN型の第3の半導体層とを備える第1のダイオード部と、P型の第4の半導体層と、第4の半導体層内に配置されるN型の第5の半導体層と、第4の半導体層を囲むN型の第6の半導体層とを備える第2のダイオード部とを備えている。半導体層間の接続は、第1の半導体層および第5の半導体層は、第1の基準電圧に接続され、第2の半導体層および第4の半導体層は、第2の基準電圧に接続され、第3の半導体層は、第2の電源電圧に接続され、第6の半導体層は、第1の電源電圧に接続されている。
本願に開示の静電気保護回路によれば、静電気保護回路を構成するダイオードを、放電能力を確保しながら実装面積を圧縮して配置することができる。
実施形態の静電気保護回路を含む半導体装置の構成例である。 実施形態の静電気保護回路の断面構造である。 静電気保護回路を構成する第1および第2のダイオード部の平面図である。 静電気保護回路を構成する第1および第2のダイオード部の平面図(第1の変形例)である。 実施形態の静電気保護回路の断面構造(第2の変形例)である。
図1は、第1の電源系統1と第2の電源系統2を有する半導体装置の構成例である。第1の電源系統1と第2の電源系統2とは、各々、電源電圧と基準電圧とを個別に備えている。すなわち、第1の電源系統1では、第1の電源電圧VDD1と第1の基準電圧VSS1とで構成され、第2の電源系統2では、第2の電源電圧VDD2と第2の基準電圧VSS2とで構成されている。
図1に示す複数の電源系統1、2を備える半導体装置に対する静電気保護については、各電源系統1、2に属する端子間で保護回路を備えると共に、電源系統を跨ぐ端子間での静電気保護回路3が必要である。
静電気保護回路3は、電源系統1、2を跨ぐ端子間の各組み合わせに対して4種類のダイオード素子を備えて構成されている。
第1の電源系統1の第1の基準電圧VSS1と、第2の電源系統2の第2の基準電圧VSS2との間には、ダイオード素子D11とダイオード素子D21とが互いに反対方向に接続されている。これにより、第1の基準電圧VSS1と第2の基準電圧VSS2との間に印加される静電気の放電経路が確保される。
また、第1の電源系統1の第1の基準電圧VSS1と、第2の電源系統2の第2の電源電圧VDD2との間には、第1の基準電圧VSS1をアノード端子とし第2の電源電圧VDD2をカソード端子とするダイオード素子D12が接続されている。これにより、第2の電源電圧VDD2に対して第1の基準電圧VSS1に印加される正の電圧の静電気の放電経路が確保される。尚、第2の電源電圧VDD2に対して第1の基準電圧VSS1に印加される負の電圧の静電気については、第2の電源電圧VDD2から不図示の静電保護回路を介して第2の基準電圧VSS2に抜け、第2の基準電圧VSS2からダイオード素子D21を介する放電経路が確保される。
また、第2の電源系統2の第2の基準電圧VSS2と第1の電源系統1の第1の電源電圧VDD1との間には、第2の基準電圧VSS2をアノード端子とし第1の電源電圧VDD1をカソード端子とするダイオード素子D22が接続されている。これにより、第1の電源電圧VDD1に対して第2の基準電圧VSS2に印加される正の電圧の静電気の放電経路が確保される。尚、第1の電源電圧VDD1に対して第2の基準電圧VSS2に印加される負の電圧の静電気については、第1の電源電圧VDD1から不図示の静電保護回路を介して第1の基準電圧VSS1に抜け、第1の基準電圧VSS1からダイオード素子D11を介する放電経路が確保される。
静電気保護回路3により、第1の電源系統1に備えられる第1の電源電圧VDD1および第1の基準電圧VSS1と、第2の電源系統2に備えられる第2の電源電圧VDD2および第2の基準電圧VSS2との間の如何なる組み合わせに対しても静電気の印加に対する放電経路が確保される。2つの電源系統を備える半導体装置において、電源系統を跨ぐ端子間に印加される静電気に対して放電経路が確保される。
図2には、静電気保護回路3を実現する半導体装置内でのデバイス構造の構成例を示す。図2に示すデバイス構造は、P型基板上に形成されることが好都合である。P型基板上に形成することにより静電保護回路3を面積効率よく配置することができるからである。
4種類のダイオード素子D11、D12、D21、D22は、アノード端子の接続先ごとに2つのダイオード部に分離して構成される。第1のダイオード部D1にはダイオード素子D11、D12を備える。第2のダイオード部D2にはダイオード素子D21、D22を備える。P型基板上に第1、第2のダイオード部D1、D2を構成するためには、P型基板から電気的に絶縁された領域を形成しその領域内にダイオード素子を配置する必要がある。この内部領域をP型基板から絶縁するのはN型半導体層である。図2に示すNウェル領域14、15、24、25がこれに対応する。Nウェル領域14、15、24、25を、P型基板からダイオード素子D11、D12、D21、D22が配置される内部領域を絶縁するN型半導体層であると共に、ダイオード素子D12、D22のカソード端子とするN型半導体層として兼用することができる。
第1のダイオード部D1と第2のダイオード部D2とは、同じデバイス構造を有している。概略次の手順で形成する。先ず、P型基板上にディープNウェル領域14(24)を形成する。次に、下端がディープNウェル領域14(24)と重なると共に、ディープNウェル領域14(24)の直上領域を周辺のP型基板領域と電気的に絶縁するNウェル領域15(25)を形成する。合わせて、ディープNウェル領域14(24)とNウェル領域15(25)で囲まれた内部領域にPウェル領域11(21)を形成する。Pウェル領域11(21)の内部には、P型拡散領域12(22)と、N型拡散領域13(23)とを形成する。ここで、P型拡散領域12(22)は、N型拡散領域13(23)を挟んで形成される。また、Nウェル領域15(25)には、N型拡散領域16(26)が形成される。ここで、P型拡散領域12(22)、N型拡散領域13(23)、16(26)は、金属配線層とのオーミック接続をとるために配置される。
P型拡散領域12とN型拡散領域23とは、第1の基準電圧VSS1に接続される。N型拡散領域13とP型拡散領域22とは、第2の基準電圧VSS2に接続される。また、N型拡散領域16は、第2の電源電圧VDD2に接続される。N型拡散領域26は、第1の電源電圧VDD1に接続される。
これにより、P型拡散領域12をアノード端子としN型拡散領域13をカソード端子とするダイオード素子D11が、第1の基準電圧VSS1をアノード端子とし第2の基準電圧VSS2をカソード端子として接続される。また、P型拡散領域22をアノード端子としN型拡散領域23をカソード端子とするダイオード素子D21が、第2の基準電圧VSS2をアノード端子とし第1の基準電圧VSS1をカソード端子として接続される。
また、P型拡散領域12をアノード端子としNウェル領域15およびN型拡散領域16をカソード端子とするダイオード素子D12が、第1の基準電圧VSS1をアノード端子とし第2の電源電圧VDD2をカソード端子として接続される。また、P型拡散領域22をアノード端子としNウェル領域25およびN型拡散領域26をカソード端子とするダイオード素子D22が、第2の基準電圧VSS2をアノード端子とし第1の電源電圧VDD1をカソード端子として接続される。
第1のダイオード部D1にはダイオード素子D11、D12が備えられ、第2のダイオード部D2にはダイオード素子D21、D22が備えられる。
図3は、第1、第2のダイオード部D1、D2の平面図である。N型拡散領域13(23)を囲んでP型拡散領域12(22)が配置されている。ここで、N型拡散領域13(23)およびP型拡散領域12(22)はPウェル領域11(21)内に配置されている。P型拡散領域12(22)の外周には、P型拡散領域12(22)を囲むようにNウェル領域15(25)およびN型拡散領域16(26)が配置されている。
これらの半導体層のうち、N型拡散領域13(23)、P型拡散領域12(22)、およびN型拡散領域16(26)には、金属配線層とのオーミック接続をするためのコンタクト層Cが備えられている。コンタクト層Cを介して、不図示の金属配線層とN型拡散領域13(23)、P型拡散領域12(22)、およびN型拡散領域16(26)とがオーミック接続される。
図3の平面図では、P型拡散領域12(21)がPウェル領域11(21)の中に配置されているので、ダイオード素子D11(D21)を構成するPN接合は、Pウェル領域11(21)に接触しているN型拡散領域13(23)の全体に存在するものではある。ダイオード素子D12(D22)についても同様である。静電保護回路3を構成するダイオード素子D11(D12)、D12(D22)においては、静電気を迅速に放電するために素子を流れる許容電流能力が確保されなければならない。ここで、素子を流れる電流は、電流を流す場合の抵抗値が小さい経路に集中して流れる。
ダイオード素子D11(D12)については、P型拡散領域12(22)のコンタクト層CとN型拡散領域13(23)のコンタクト層Cとが、領域L1において互いに対向した状態で近接配置されている。領域L1において抵抗値が小さくなっており、領域L1において主な電流経路が形成される。静電気の際の放電電流は、領域L1を中心に流れる。
同様に、ダイオード素子D12(D22)については、P型拡散領域12(22)のコンタクト層CとN型拡散領域16(26)のコンタクト層Cとが、領域L2において互いに対向した状態で近接配置されている。領域L2において抵抗値が小さくなっており、領域L2において主な電流経路が形成される。静電気の際の放電電流は、領域L2を中心に流れる。
ここで、領域L1とL2とは、P型拡散領域12(22)のコンタクト層Cを共通にしているので、両領域L1、L2の長さは略同じである。ダイオード素子D11(D21)とダイオード素子D12(D22)とで、略同じ許容電流能力を有している。静電気に対して同等の放電能力を確保することができる。
図4では、第1の変形例としてダイオード素子の平面形状が図3とは異なっている。N型拡散領域13(23)の形状は図3と同じとしながら、その他の半導体層について、左右方向それぞれにΔLだけ伸長した形状である。更に、伸長したP型拡散領域12a(22a)およびN型拡散領域16a(26a)において、伸長された領域(ΔL)にコンタクト層Cを配置した形状である。
これにより、ダイオード素子D11(D21)については、P型拡散領域12a(22a)のコンタクト層CとN型拡散領域13(23)のコンタクト層Cとの対向領域L1は、N型拡散領域13(23)のコンタクト層Cに制限されて、図3の場合と同等の対向長となる。
これに対して、ダイオード素子D12(D22)については、P型拡散領域12a(22a)のコンタクト層CとN型拡散領域13(23)のコンタクト層Cとの対向領域L2aは、共に伸長された領域(ΔL)に新たにコンタクト層Cを配置しているので、領域L2aの対向長は、図3の場合に比して(2・ΔL)だけ長い対向長を有している。
静電保護回路3を構成するダイオード素子D11(D12)、D12(D22)において、静電気を迅速に放電するためには、電流経路の抵抗値が小さいコンタクト層Cの対向領域が重要な領域であることは前述した。これに加えて、ダイオード素子D11(D12)、D12(D22)を構成するP型半導体層または/およびN型半導体層の不純物濃度が影響する場合も考えられる。一般的に、ダイオード素子においては、PN接合を構成する不純物濃度が濃くなるにつれて、順方向バイアスに対して急峻に立ち上がる電流特性を示す性質が知られている。
図4において、ダイオード素子D11(D12)、D12(D22)は、P型拡散領域12a(22a)およびPウェル領域11(21)は両ダイオード素子で共通である。これに対してN型拡散領域が異なっている。ダイオード素子D11(D12)ではN型拡散領域13(23)であり、ダイオード素子D12(D22)ではN型ウェル領域15(25)およびN型拡散領域16(26)である。この場合、直接に接触してPN接合を形成している半導体層に注目すると、P型半導体層はPウェル領域11(21)で共通である。一方、N型半導体層は、ダイオード素子D11(D12)ではN型拡散領域13(23)であり、ダイオード素子D12(D22)ではN型ウェル領域15(25)である。N型拡散領域13(23)の不純物濃度とN型ウェル領域15(25)の不純物濃度とを比較すると、後者の方が低濃度であることが考えられる。この濃度差がダイオード素子間の許容電流能力の差異として有意な濃度差である場合、ダイオード素子D11(D12)に比してダイオード素子D12(D22)の放電能力が小さい場合が考えられる。
図4に示す第1の変形例では、デバイス構造に起因したダイオード素子間の許容電流能力の差異を解消するための構成例を示すものである。すなわち、単位対向長当たりの許容電流能力の差異を相殺するために、対向長に差異を設ける。すなわち、N型拡散領域13(23)を除く半導体層について、左右方向にΔLだけ伸長した形状を備え、伸長した領域(2・ΔL)にコンタクト層Cを備えることにより、ダイオード素子D11(D12)の対向領域L1に比してダイオード素子D12(D22)の対向領域L2を対向長にして(2・ΔL)長くする。これにより、ダイオード素子D12(D22)の許容電流能力の増大を図り、ダイオード素子D11(D12)の放電能力とのバランスを図るものである。
不純物濃度に応じて伸長させる対向長を伸縮することにより、ダイオード素子間の放電電流能力のバランスを図ることができる。
図5に示す第2の変形例では、第1のダイオード部D1と第2のダイオード部D2との間に、Pウェル領域31およびその中にP型拡散領域32を備えている。また、P型拡散領域32は第3の基準電圧VSS3にバイアスされている。これにより、第1のダイオード部D1と第2のダイオード部D2との間を確実に絶縁することができる。静電気の印加に伴う放電時にノイズの混入を抑制することができる。ノイズの混入が抑制されることによりノイズに敏感な回路の不測のご動作を防止することができる。
ここで、第1のダイオード部D1において、P型拡散領域11、12は、P型の第1の半導体層の一例である。N型拡散領域13は、N型の第2の半導体層の一例である。ディープNウェル領域14、Nウェル領域15、およびN型拡散領域16は、N型の第3の半導体層の一例である。
また、第2のダイオード部D2において、P型拡散領域21、22は、P型の第4の半導体層の一例である。N型拡散領域23は、N型の第5の半導体層の一例である。ディープNウェル領域24、Nウェル領域25、およびN型拡散領域26は、N型の第6の半導体層の一例である。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、第1のダイオード部D1および第2のダイオード部D2は、各々2種類のダイオード素子D11、D12、およびD21、D22を備えている。このうち2つのダイオード素子D11、D21は、第1の電源系統1にある第1の基準電圧VSS1と第2の電源系統2にある第2の基準電圧VSS2とを各々の方向に接続する。残りの2つのダイオード素子D12、D22は、第1の基準電圧VSS1から第2の電源電圧VDD2に向かう方向と第2の基準電圧VSS2から第1の電源電圧VDD1に向かう方向との各々に接続される。この場合、N型拡散領域13、23はPウェル領域11、21およびP型拡散領域12、22に囲まれて配置される。
また、Pウェル領域11、21およびP型拡散領域12、22はディープNウェル領域14、24、Nウェル領域15、25、およびN型拡散領域16、26に囲まれて配置される。
更に、半導体装置としてP型基板を使用する際、P型基板からダイオード素子D11、D12、D21、D22が配置される内部領域を絶縁するN型半導体層であるディープNウェル領域14、24、Nウェル領域15、25、およびN型拡散領域16、26を、ダイオード素子D12、D22のカソード端子としても兼用することができる。
第1のダイオード部D1および第2のダイオード部D2において、各々2種類のダイオード素子D11、D12、およびD21、D22は、配置関係が包含関係にある半導体層を利用してコンパクトに配置されている。第1の電源系統1および第2の電源系統2の2つの電源系統を備える半導体装置において、静電保護回路3を、十分な放電能力を確保しながら実装面積を圧縮して配置することができる。
また、図3の平面図に示すように、静電保護回路3を構成するダイオード素子D11(D12)、D12(D22)の放電能力は、素子を流れる電流の経路の抵抗値が小さいことが重要である。これに鑑み、ダイオード素子D11(D12)について、P型拡散領域12(22)のコンタクト層CとN型拡散領域13(23)のコンタクト層Cとが、領域L1において互いに対向した状態で近接配置されている。これにより、領域L1において抵抗値が小さくなり主な電流経路が形成される。静電気の際の放電電流は、領域L1を中心に流れる。同様に、ダイオード素子D12(D22)については、領域L2においてコンタクト層Cが互いに対向した状態で近接配置されている。領域L2において抵抗値が小さくなり主な電流経路が形成される。静電気の際の放電電流は、領域L1を中心に流れる。
また、別の観点から、静電保護回路3を構成するダイオード素子D11(D12)、D12(D22)の許容電流能力は、PN接合を形成する半導体層の不純物濃度が影響する場合がある。このことに鑑み図4の平面図に示すように、不純物濃度に応じてコンタクト層が対向する対向長を調整することで、ダイオード素子間の放電能力のバランスを図ることができる。
なお、上述の実施形態によれば、第1のダイオード部および第2のダイオード部は、各々2種類のダイオードを備えており、第1のダイオード部と第2のダイオード部とで合わせて4種類のダイオードが備えられている。このうち2つのダイオードは、第1の電源系統にある第1の基準電圧と第2の電源系統にある第2の基準電圧とを各々の方向に接続する。残りの2つのダイオードは、第1の基準電圧から第2の電源電圧に向かう方向と第2の基準電圧から第1の電源電圧に向かう方向との各々に接続される。この場合、N型の第2の半導体層はP型の第1の半導体層に囲まれ、さらにP型の第1の半導体層はN型の第3の半導体層に囲まれて配置される。同様に、N型の第5の半導体層はP型の第4の半導体層に囲まれ、さらにP型の第4の半導体層はN型の第6の半導体層に囲まれて配置される。第1のダイオード部に備えられる2種類のダイオード、および第2のダイオード部に備えられる2種類のダイオードは、各々、包含関係にある半導体層を利用してコンパクトに配置されている。
以上に述べたことから、第1の電源系統および第2の電源系統の2つの電源系統を備える半導体装置において、電源系統を跨ぐ端子間に印加される静電気保護を、半導体層の組み合わせにより実装面積を圧縮しながら十分な放電能力を確保できる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、第1および第2のダイオード部D1、D2におけるN型拡散領域13、23が、各々1つ配置され、それを囲むようにP型/N型半導体層が配置される場合について記載したが、これに限定されるものではない。第1および第2のダイオード部D1、D2の中心に配置されるN型拡散領域は複数配置されてもよく、これに応じて、その周辺に配置される半導体層も複数配置してもよいことは言うまでもない。
1 第1の電源系統
2 第2の電源系統
3 静電気保護回路
11、21、31 Pウェル領域
12、12a、22、22a、32 P型拡散領域
13、16、16a、23、26、26a N型拡散領域
14、24 ディープNウェル領域
15、25 Nウェル領域
C コンタクト層
D1 第1のダイオード部
D2 第2のダイオード部
D11、D12、D21、D22 ダイオード素子
VDD1 第1の電源電圧
VDD2 第2の電源電圧
VSS1 第1の基準電圧
VSS2 第2の基準電圧
VSS3 第3の基準電圧


Claims (7)

  1. 第1の電源電圧および第1の基準電圧を備える第1の電源系統と、第2の電源電圧および第2の基準電圧を備える第2の電源系統とを含む半導体装置に搭載される静電気保護回路であって、
    P型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層内に配置されるN型の第2の半導体層と、前記第1の半導体層を囲むN型の第3の半導体層とを備える第1のダイオード部と、
    P型の第4の半導体層と、前記第4の半導体層内に配置されるN型の第5の半導体層と、前記第4の半導体層を囲むN型の第6の半導体層とを備える第2のダイオード部とを備え、
    前記第1の半導体層および前記第5の半導体層は、前記第1の基準電圧に接続され、
    前記第2の半導体層および前記第4の半導体層は、前記第2の基準電圧に接続され、
    前記第3の半導体層は、前記第2の電源電圧に接続され、
    前記第6の半導体層は、前記第1の電源電圧に接続されてなることを特徴とする静電気保護回路。
  2. 前記第1および第4の半導体層はPウェルであり、前記第3および第6の半導体層はNウェルであることを特徴とする請求項1に記載の静電気保護回路。
  3. 前記第1の半導体層と前記第3の半導体層との対向幅は、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との対向幅より長く、前記第4の半導体層と前記第6の半導体層との対向幅は、前記第4の半導体層と前記第5の半導体層との対向幅より長いことを特徴とする請求項1または2に記載の静電気保護回路。
  4. 前記対向幅とは、2つの半導体層が対向する領域のうち、前記半導体装置の表面に沿った長さであることを特徴とする請求項3に記載の静電気保護回路。
  5. 前記対向幅は、互いに対向する2つの半導体層において、該半導体層を他の層と接続するコンタクト層が対向している領域の長さであることを特徴とする請求項4に記載の静電気保護回路。
  6. 前記第1および第2の基準電圧とは系統の異なる第3の基準電圧を備え、
    前記第3の基準電圧は、前記第1のダイオード部と前記第2のダイオード部とに挟まれたP型半導体層に接続されてなることを特徴とする請求項1乃至5の少なくとも何れか1項に記載の静電気保護回路。
  7. 第1の電源電圧および第1の基準電圧を備える第1の電源系統と、
    第2の電源電圧および第2の基準電圧を備える第2の電源系統と、
    前記第1の基準電圧から前記第2の電源電圧に向かう方向、前記第2の基準電圧から前記第1の電源電圧に向かう方向、および前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧との間の双方向、の各々にダイオードを備える静電気保護回路とを備え、
    前記静電気保護回路は、
    P型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層内に配置されるN型の第2の半導体層と、前記第1の半導体層を囲むN型の第3の半導体層とを備える第1のダイオード部と、
    P型の第4の半導体層と、前記第4の半導体層内に配置されるN型の第5の半導体層と、前記第4の半導体層を囲むN型の第6の半導体層とを備える第2のダイオード部とを備え、
    前記第1の半導体層および前記第5の半導体層は、前記第1の基準電圧に接続され、
    前記第2の半導体層および前記第4の半導体層は、前記第2の基準電圧に接続され、
    前記第3の半導体層は、前記第2の電源電圧に接続され、
    前記第6の半導体層は、前記第1の電源電圧に接続されてなることを特徴とする半導体装置。

JP2009048884A 2009-03-03 2009-03-03 静電気保護回路および半導体装置 Active JP5310100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009048884A JP5310100B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 静電気保護回路および半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009048884A JP5310100B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 静電気保護回路および半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010205871A JP2010205871A (ja) 2010-09-16
JP5310100B2 true JP5310100B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=42967098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009048884A Active JP5310100B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 静電気保護回路および半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5310100B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013030573A (ja) 2011-07-28 2013-02-07 Elpida Memory Inc 半導体装置
CN117937409B (zh) * 2024-03-20 2024-07-02 深圳市晶扬电子有限公司 一种紧凑的双向静电保护电路

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693032B1 (fr) * 1992-06-25 1994-09-30 Sgs Thomson Microelectronics Structure de diodes de protection de plot.
KR100205609B1 (ko) * 1997-01-06 1999-07-01 윤종용 정전기 보호 소자
JP2000357775A (ja) * 1999-06-17 2000-12-26 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP4215482B2 (ja) * 2002-10-22 2009-01-28 Necエレクトロニクス株式会社 静電保護回路及び半導体装置
JP4698996B2 (ja) * 2004-09-30 2011-06-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP3940743B2 (ja) * 2005-06-27 2007-07-04 株式会社ルネサステクノロジ 半導体集積回路装置およびレベル変換回路
JP4337904B2 (ja) * 2007-04-12 2009-09-30 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置および電子機器
JP4337903B2 (ja) * 2007-04-12 2009-09-30 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010205871A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8067789B2 (en) Semiconductor integrated circuit device
JP5041749B2 (ja) 半導体装置
US7042028B1 (en) Electrostatic discharge device
US9871033B2 (en) Semiconductor integrated circuit device
US20080073721A1 (en) Semiconductor integrated circuit device
JP2014067986A (ja) 半導体装置
JP5310100B2 (ja) 静電気保護回路および半導体装置
US8866228B2 (en) Diode and electrostatic discharge protection circuit including the same
US10636781B2 (en) Semiconductor device
JP5550737B2 (ja) 電子回路用の保護素子
US8536680B2 (en) ESD protection circuit and semiconductor device
CN107799515B (zh) 半导体装置
JP4620387B2 (ja) 半導体保護装置
JP2009146977A (ja) 半導体装置
JP7048160B2 (ja) 半導体装置
US7791142B2 (en) Electrostatic discharge protection diode
WO2014115484A1 (ja) Esd保護素子を有する半導体装置
JPH03124056A (ja) 保護素子
JP2022082883A (ja) 半導体装置
JPH11204732A (ja) 半導体保護装置
JP2005294363A (ja) 半導体装置
JP2007150026A (ja) ダイオード
JP2009070917A (ja) 高耐圧半導体装置
JP2004193480A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5310100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350