JP5307497B2 - 低床式鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

この発明は、運転者の足を載せるステップフロアを有する低床式鞍乗り型車両に関する。
従来、上記低床式鞍乗り型車両において、パッセンジャー(後部同乗者)が着座可能なパッセンジャーシートと、前記パッセンジャーの足を載せる可倒式のピリオンステップとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−019664号公報
ところで、上記従来の構成において、ピリオンステップの基端部はリヤサスペンションのピボット軸の前方かつ上方に位置しているが、当該車両の低重心化を図るべくシート高を下げた場合、パッセンジャーシートの着座面からピリオンステップまでの距離が短くなる傾向にあり、パッセンジャーの乗車姿勢に制約を受け易くなるとうい課題がある。
そこでこの発明は、運転者の足を載せるステップフロアを有する低床式鞍乗り型車両において、シート高を下げた場合にもパッセンジャーが比較的楽な姿勢で乗車可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、運転者が着座するメインシート(41)と、後部同乗者が着座するパッセンジャーシート(42)と、前記運転者の足を載せるステップフロア(45a)と、前記ステップフロア(45a)とは独立して設けられ、前記後部同乗者の足を載せるピリオンステップ(46)とを備えた低床式鞍乗り型車両において、当該車両の車体フレーム(5)は、前輪懸架系を操向可能に支持するヘッドパイプ(6)から後方に延びて後輪懸架系を直接又は間接的に上下揺動可能に支持するメインフレーム部(10)を有し、前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記後輪懸架系を上下揺動可能に支持するピボット軸(38)の軸中心よりも前方かつ下方に配置され、前記メインフレーム部(10)に固定的に支持されるエンジン(15)と、該エンジン(15)の出力を後輪側に伝達可能とする左右方向に沿う最終出力軸(24)とを備え、前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記最終出力軸(24)の軸中心よりも前方かつ下方に配置され、前記ピボット軸(38)と最終出力軸(24)とが互いに同軸とされ、前記後輪懸架系は、スイングアーム(35)とリヤクッション(37)とを備え、前記リヤクッション(37)は、略水平に前後方向に延在し、前記ピボット軸(38)の上方で該ピボット軸(38)を前後に跨ぐように配置され、前記ピリオンステップ(46)は、前記最終出力軸(24)の上方に配置されるフレーム部材(9a)にその上端部(47a)が結合され、該上端部(47a)に対してその下端部(48)が左右外側に位置するように傾斜して設けられたステー(47)の前記下端部(48)に支持され、前記最終出力軸(24)に取り付けられるドライブスプロケット(39)が、前記ステー(47)の前記上端部(47a)の下方に配置され、該ドライブスプロケット(39)の一部が上面視で、前記ステー(47)と重なることを特徴とする。
なお、前記低床式鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車するものであってステップフロアを有する車両の全般を含む概念であり、スクータ型の自動二輪車(原動機付自転車含む)はもちろん、例えば前輪を二つ(又は一つ)、後輪を一つ(又は二つ)備えた三輪車や、前後輪を二つずつ備えた四輪車をも含む概念である。
請求項に記載の発明は、前記ピリオンステップ(46)が側面視で、前記リヤクッションユニット(37)の前端よりも後方に配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記エンジン(15)のクランクシャフト(16a)の回転中心よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記メインシート(41)及びパッセンジャーシート(42)は、それぞれ前記メインフレーム部(10)を含む車体フレーム(5)に直接的に支持されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ピリオンステップの下端をピボット軸の軸中心よりも前方かつ下方に配置することで、当該車両の低重心化を図るべくシート高を下げた場合にも、パッセンジャーシートの着座面からピリオンステップまでの距離を確保し易くし、パッセンジャーの足の曲がりを抑えて比較的楽な姿勢で乗車させることができる。
また、ピボット軸と最終出力軸とが互いに別軸である場合と比べて、後輪懸架系の揺動半径を確保した上で車両全長を短くすることができる。
請求項に記載した発明によれば、車体バンク時における路面からピリオンステップまでの距離を十分に確保することができる。
請求項に記載した発明によれば、各シートが物品収納ボックスや車体カバー等を介して車体フレームに間接的に支持される場合と比べて、シート高をより下げることができる。




以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車(低床式鞍乗り型車両)1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に回転可能に軸支される。左右フロントフォーク3の上部はステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。これら左右フロントフォーク3及びステアリングステム4の集合体を前輪懸架系とする。ステアリングステム4上にはバー型の操向ハンドル7が取り付けられる。
車体フレーム5は複数種の鋼材を溶接等により一体に結合してなり、ヘッドパイプ6から斜め下後方に延びるダウンフレーム部8と、該ダウンフレーム部8の下部から後方に延びるセンターフレーム部9と、該センターフレーム部9の後部から斜め上後方に延びるシートフレーム部11とを主になる。ヘッドパイプ6、ダウンフレーム部8及びセンターフレーム部9は、前輪懸架系を操向可能に支持するヘッドパイプ6から後方に延びて後述の後輪懸架系をファイナルギヤケース23を介して間接的に上下揺動可能に支持するメインフレーム部10を構成する。
図2を併せて参照し、ダウンフレーム部8は、ヘッドパイプ6の上部から上面視で斜め後左右外側に分岐すると共に側面視で斜め下後方に延びる左右アッパダウンパイプ8aと、ヘッドパイプ6の下部から上面視で斜め後左右外側に分岐すると共に側面視で斜め下後方に延びる左右ロアダウンパイプ8bと、左右ロアダウンパイプ8bの前端部(上端部)からそれぞれ左右アッパダウンパイプ8aの中間部まで側面視で略水平に延びる左右ガセットパイプ8cとを主になる。
左右アッパダウンパイプ8a及びロアダウンパイプ8bは、それぞれ上面視でヘッドパイプ6から斜め後左右外側に延びた後に屈曲し、車体左右中心面CSと略平行をなして後方に延びる。左右アッパダウンパイプ8a及びロアダウンパイプ8bの後方延出部分は上面視で互いに重なり、当該部位が車体フレーム5全体の左右全幅を構成する。
センターフレーム部9は、車体前後中央部にて側面視で緩やかに屈曲して前後に延びる左右センターパイプ9aを主になる。左右センターパイプ9aは、上面視では車体左右中心面CSと略平行をなして前後に延び、それぞれ左右アッパダウンパイプ8a及びロアダウンパイプ8bと同一の左右位置に配置される。左右センターパイプ9aの前端部は左右ロアダウンパイプ8bの下部にそれぞれ後方から結合され、左右センターパイプ9aの前部には左右アッパダウンパイプ8aの下端部がそれぞれ上方から結合される。左右センターパイプ9aの前後中間部の間には、上面視で後方に凸の緩やかなV字状をなすセンタクロスパイプ9bが渡設される。センタクロスパイプ9bの左右中間部には、当該部位から側面視で斜め上後方に延びるクッション支持ブラケット9cが設けられる。
シートフレーム部11は、左右センターパイプ9aの後部から側面視で斜め上後方に延びる左右シートパイプ11aと、左右センターパイプ9aの後端部から側面視で左右シートパイプ11aよりもやや傾斜を急にして斜め上後方に延びる左右サポートパイプ11bとを主になる。左右サポートパイプ11bの後端部はそれぞれ左右シートパイプ11aの後部に下方から結合され、もって側面視で狭角のV字状をなすシートフレーム部11が構成される。左右シートパイプ11a及びサポートパイプ11bの前端部は、それぞれ左右センターパイプ9aの対応部位に左右方向に沿うボルト等により着脱可能に結合される。なお、図示都合上、シートフレーム部11は側面図にのみ示す。
車体フレーム5の下部内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン15が搭載される。エンジン15は、例えば水冷四ストロークV型二気筒エンジンであり、クランクシャフト16aを左右方向に沿わせて概ねセンターフレーム部9よりも下方に配置される。なお、図中符号C1は前記クランク軸の回転中心(軸中心、クランク軸線)を示す。エンジン15の下部を構成するクランクケース16の前端部からは前シリンダ17が前方(やや斜め上前方)に向けて突設され、クランクケース16の上端部からは後シリンダ18が上方(やや斜め後上方)に向けて突設される。
クランクケース16の後方には変速機ケース19が連設される。クランクケース16及び変速機ケース19の右側部には、これらに渡るように伝動ケース21が構成され、該伝動ケース21内には例えばベルト式の無断変速機22が収容される。変速機ケース19の斜め上後方にはファイナルギヤケース23が連設され、該ファイナルギヤケース23の左方にはエンジン15の最終出力軸24が突設される。
前シリンダ17の上部及び後シリンダ18の前部には、それぞれ別個のスロットルボディ25の下流側が接続される。各スロットルボディ25の上流側は、前シリンダ17の上方に配されたエアクリーナケース26にそれぞれ接続される。前シリンダ17の前方にはラジエータ29が配設される。
前シリンダ17の下部及び後シリンダ18の後部には、それぞれ排気管27の基端側が接続される。前シリンダ17の排気管27はクランクケース16の下部右側を通過してファイナルギヤケース23の下方まで延び、後シリンダ18の排気管27は変速機ケース19の後部左側を通過して同じくファイナルギヤケース23の下方まで延びる。各排気管27は、ファイナルギヤケース23の斜め下後方を後上がりに延びつつ互いに合流して一本の集合管となり、その先端側は車体後部右側に配されたサイレンサ28に接続される。サイレンサ28は、右シートパイプ11aの斜め下右側に位置し、側面視で右シートパイプ11aと略平行に傾斜して配置される。
左右ロアダウンパイプ8bの下端部には、該下端部から後方に突出する前エンジンハンガ31がボルト締結等により結合され、該前エンジンハンガ31にはエンジン15のクランクケース16の下端部前側が左右方向に沿うマウントボルトにより締結支持される。
また、左右センターパイプ9aの前部におけるアッパダウンパイプ8aとの結合部には、該結合部から下方に突出する前上エンジンハンガ32がボルト締結等により結合され、該前上エンジンハンガ32にはエンジン15のクランクケース16の上部前側(前後シリンダ17,18間)が左右方向に沿うマウントボルトにより締結支持される。
さらに、左右センターパイプ9aの後部には、該後部から下方に突出する後エンジンハンガ33がボルト締結等により結合され、該後エンジンハンガ33にはエンジン15のファイナルギヤケース23の上部が左右方向に沿うマウントボルトにより締結支持される。
クランクケース16は、側面視で左右ロアダウンパイプ8bよりも後方かつ左右センターパイプ9aよりも下方に位置する。クランクケース16の下端部は、前後輪2,36間の車体下方位置にあり、当該位置にはさらに前シリンダ17の排気管27の後方延出部及び前エンジンハンガ31が配置される。前シリンダ17は、左右ロアダウンパイプ8bの下部間に入り込むように配置され、後シリンダ18は、左右センターパイプ9aの前後中間部間に入り込むように配置される。
エンジン15左側のケースカバー21a及びケースカバー21bは、上面視で左センターパイプ9aよりも左方(左右外側)に張り出し、エンジン15右側の伝動ケース21は、上面視で右センターパイプ9aよりも右方(左右外側)に張り出す。これら伝動ケース21及び各ケースカバー21a,21bにより、エンジン15全体の左右全幅が構成される。ファイナルギヤケース23は、上面視で左右センターパイプ9aの左右内側においてこれらと所定量離間するように左右幅を狭めて設けられる。
ファイナルギヤケース23の左右側部には、スイングアーム35の前端部が上下揺動可能に枢支される。スイングアーム35の後端部には後輪36が回転可能に軸支される。スイングアーム35は、前後に延びる左右アーム35aと、該左右アーム35aの前部間を連結するクロスメンバ35bとを主になる。クロスメンバ35bの左右中間部には、当該部位から上方に延びるクッション連結部35cが設けられる。
クッション連結部35cには、略水平(やや前上がり)をなして前後に延在するリヤクッション37の後端部が上下揺動可能に連結される。一方、リヤクッション37の前端部は前記クッション支持ブラケット9cに上下揺動可能に連結され、もって後輪36の上下動に応じてリヤクッション37が伸縮する。これらスイングアーム35及びリヤクッション37の集合体を後輪懸架系とする。なお、図中符号C2はスイングアーム35の揺動中心(軸中心、ピボット軸線)を示す。
ここで、図3,4を参照し、スイングアーム35の前端部である左右アーム35aの前端部を上下揺動可能に支持する左右方向に沿うピボット軸38は、同じく左右方向に沿う前記最終出力軸24と同軸に配置される。すなわち、前記ピボット軸線(軸中心)C2が最終出力軸24の回転中心(軸中心)となる。ピボット軸38は、ファイナルギヤケース23を貫通することなく左右別体の部材により構成される。具体的には、ピボット軸38は、ファイナルギヤケース23の左側においては該ファイナルギヤケース23に固設した中空状のカラー部材38a等により構成され、ファイナルギヤケース23の右側においては該ファイナルギヤケース23に固設した段付きボルト38b等により構成される。
前記最終出力軸24は、ファイナルギヤケース23左側のピボット軸38内(カラー部材38a内)を通過してその左方に突出し、該突出部分にはドライブスプロケット39が取り付けられる。一方、後輪36のハブ部左側にはドリブンスプロケット39aが取り付けられ、該ドリブンスプロケット39aとドライブスプロケット39とにドライブスプロケット39bが巻き掛けられて、チェーン式の伝動機構が構成される。
図1,2を参照し、センターフレーム部9の後部上方には運転者用のメインシート41が配設され、シートフレーム部11の上方には後部同乗者用のパッセンジャーシート42が配設される。各シート41,42は、互いに別体とされつつも前後に連なるように配設される。メインシート41の略水平な上面(運転者用の着座面)41aに対し、パッセンジャーシート42の略水平な上面(後部同乗者用の着座面)42aは上方に変位して設けられる。メインシート41の後端部には、パッセンジャーシート42の着座面42aよりも上方に突出する側面視山形の前バックレスト41bが設けられ、パッセンジャーシート42の後端部には、同じく着座面42aよりも上方に突出する側面視山形の後バックレスト42bが設けられる。
ここで、自動二輪車1は、各シート41,42の下方に物品収納ボックスを設けておらず、各シート41,42は、その底板をセンターフレーム部9(左右センターパイプ9a)及びシートフレーム部11(左右シートパイプ11a)に近接させてこれらに直接的に支持される。なお、メインシート41の後部下方には前記リヤクッション37が近接配置され、パッセンジャーシート42の前部下方には燃料タンク43が近接配置される。
車体前部両側には、メインシート41に着座した乗員(運転者)が斜め下前方に伸ばした足を載せるための左右ステップボード45が配設される。左右ステップボード45は、側面視でエンジン15のクランクケース16の前端部近傍から左右ロアダウンパイプ8bの側方を通過して前輪2の後端部近傍まで略水平に延びるステップフロア45aと、側面視でステップフロア45aの前端部からフロントフォーク3の中間部と交差するまで前上がりに傾斜して延びるフットレスト45bとを一体的に有してなる。
左右のステップフロア45a及びフットレスト45bは、それぞれ支持ステーを介して左右ロアダウンパイプ8b等に支持される(フットレスト45bの支持ステー45cのみ側面図に示す)。
左右ステップボード45は、上面視で車体フレーム5の左右全幅よりも左右外側に張り出して設けられる。また、左右ステップボード45のフットレスト45bは、それぞれステップフロア45aよりもさらに左右外側に張り出して設けられる。なお、車体の周囲は合成樹脂製の車体カバー44により適宜覆われている。
そして、図3,4を併せて参照し、側面視でメインシート41の下方となる部位であって変速機ケース19の左右外方となる部位には、パッセンジャーシート42に着座した乗員(後部同乗者)が斜め下前方に伸ばした足を載せるための左右ピリオンステップ46が配設される。左右ピリオンステップ46は、それぞれ側面視V字状をなすステー47を介して左右センターパイプ9aの後部外側に支持される。ステー47の下端部はステップ支持部48とされ、該ステップ支持部48の外側に形成された上下一対の支持壁48aに、ピリオンステップ46の基端部46aが略垂直な支持軸48bを介して揺動可能に軸支される。
これにより、左右ピリオンステップ46は、ステップ支持部48から左右外側に略水平となるように起立して後部同乗者の足を載せることを可能とした使用状態(図中実線で示す)と、ステップ支持部48から斜め上後方に車体左右中心面CSと略水平となるように倒れてステップ支持部48からの左右外側への突出を無くした格納状態(図中鎖線で示す)との間で揺動可能な可倒式とされる。
ステー47の上端部47aは、左右方向に沿うボルト等により左右センターパイプ9aの後部外側に着脱可能に結合される。ステー47は、その上端部47aに対して下端部(ステップ支持部48)が左右外側に位置するように傾斜して設けられ、もって該ステップ支持部48(及びピリオンステップ46の基端部46a、さらには前記格納状態にあるピリオンステップ46全体)が、上面視で左右センターパイプ9aの左右外側にこれらと所定量離間して配置される。また、ステップ支持部48(及びピリオンステップ46の基端部46a、さらには前記格納状態にあるピリオンステップ46全体)は、上面視でエンジン15の左右外側面から左右外側に張り出すように配置され、かつステップボード45のステップフロア45aの左右外側縁よりも左右内側に配置される。
ここで、メインシート41は、その左右外側部が上面視でエンジン15の左右外側面よりも左右外側に円弧状に張り出すように設けられる。このメインシート41の左右外側部の下方には、前記ステー47のステップ支持部48が所定量離間して配置される。そして、ピリオンステップ46の前記格納状態では、該ピリオンステップ46におけるステップ支持部48に支持される基端部46aを含む全体が、上面視でメインシート41の左右外側部よりも左右内側に(メインシート41の左右全幅内に収まるように)配置される。一方、ピリオンステップ46の使用状態では、該ピリオンステップ46の先端側が、上面視でメインシート41の左右外側部から左右外側に突出するように配置される。
これにより、ピリオンステップ46の格納状態では、その左右外側への突出が十分に抑えられる一方、ピリオンステップ46の使用状態では、パッセンジャーシート42に着座した乗員がその左右の足の間にメインシート41を挟み込んだ状態で左右ピリオンステップ46に自然に足を載せることが可能である。
また、メインシート41の後部の下方には、前記スイングアーム35のピボット軸38が位置しており、該ピボット軸38に対して、ピリオンステップ46の基端部46aが側面視で前方かつ下方に離間して配置される。詳細には、ピリオンステップ46の基端部46aの下端位置(図では支持軸48bの貫通孔中心の下端位置に相当)が、側面視でピボット軸線C2よりも前方かつ下方に離間して配置される。なお、ピリオンステップ46の前記下端を図中符号46bで示す。
これにより、ピリオンステップ46がパッセンジャーシート42の着座面42aから前方かつ下方により離間して配置され、パッセンジャーの膝の曲がりが緩やかになって比較的楽な乗車姿勢をとることが可能である。
さらに、ピリオンステップ46の前記下端46bは、エンジン15のクランク軸線C1よりも上方かつステップフロア45aの上面よりも上方に位置しており、該左右ピリオンステップ46を車体下部に配置しながらも車体バンク時の路面クリアランスを十分に確保することが可能である。
以上説明したように、上記実施例における低床式鞍乗り型車両は、運転者が着座するメインシート41と、後部同乗者が着座するパッセンジャーシート42と、前記運転者の足を載せるステップフロア45aと、前記後部同乗者の足を載せるピリオンステップ46とを備えた自動二輪車1であって、当該自動二輪車1の車体フレーム5は、前輪懸架系を操向可能に支持するヘッドパイプ6から後方に延びて後輪懸架系を間接的に上下揺動可能に支持するメインフレーム部10を有し、前記ピリオンステップ46の下端46bは、前記後輪懸架系を上下揺動可能に支持するピボット軸38の軸中心(エンジン15におけるピボット軸38と同軸の最終出力軸24の軸中心でもある)C2よりも前方かつ下方に配置されるものである。
この構成によれば、ピリオンステップ46の下端46bをピボット軸38の軸中心C2よりも前方かつ下方に配置することで、当該自動二輪車1の低重心化を図るべくシート高を下げた場合にも、パッセンジャーシート42の着座面42aからピリオンステップ46までの距離を確保し易くし、パッセンジャーの足の曲がりを抑えて比較的楽な姿勢で乗車させることができる。
また、上記低床式鞍乗り型車両においては、前記ピボット軸38と最終出力軸24とが互いに同軸とされることで、ピボット軸38と最終出力軸24とが互いに別軸である場合と比べて、後輪懸架系の揺動半径を確保した上で車両全長を短くすることができる。
さらに、上記低床式鞍乗り型車両においては、前記ピリオンステップ46の下端46bは、前記エンジン15のクランクシャフト16aの回転中心C1よりも上方に配置されることで、車体バンク時における路面からピリオンステップ46までの距離を十分に確保することができる。
しかも、上記低床式鞍乗り型車両においては、前記メインシート41及びパッセンジャーシート42は、それぞれ前記メインフレーム部10を含む車体フレーム5に直接的に支持されることで、各シート41,42が物品収納ボックスや車体カバー等を介して車体フレーム5に間接的に支持される場合と比べて、シート高をより下げることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、エンジンが後輪懸架系と共に上下揺動するユニットスイング式の低床式鞍乗り型車両や、車体フレームに固定的に支持されたエンジンに対して変速機を収容する伝動ケースが上下揺動する低床式鞍乗り型車両にも適用できる。また、車体フレームのメインフレーム部が後輪懸架系を直接的に上下揺動可能に支持するピボット部を備えた低床式鞍乗り型車両や、左右一体のステップフロアを有する低床式鞍乗り型車両にも適用できる。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の上面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の要部拡大図である。
符号の説明
1 自動二輪車(低床式鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
10 メインフレーム部
15 エンジン
16a クランクシャフト
C1 回転中心(クランク軸線)
24 最終出力軸
38 ピボット軸
C2 軸中心(ピボット軸線)
41 メインシート
42 パッセンジャーシート
45a ステップフロア
46 ピリオンステップ
46b 下端

Claims (4)

  1. 運転者が着座するメインシート(41)と、後部同乗者が着座するパッセンジャーシート(42)と、前記運転者の足を載せるステップフロア(45a)と、前記ステップフロア(45a)とは独立して設けられ、前記後部同乗者の足を載せるピリオンステップ(46)とを備えた低床式鞍乗り型車両において、
    当該車両の車体フレーム(5)は、前輪懸架系を操向可能に支持するヘッドパイプ(6)から後方に延びて後輪懸架系を直接又は間接的に上下揺動可能に支持するメインフレーム部(10)を有し、前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記後輪懸架系を上下揺動可能に支持するピボット軸(38)の軸中心よりも前方かつ下方に配置され、
    前記メインフレーム部(10)に固定的に支持されるエンジン(15)と、該エンジン(15)の出力を後輪側に伝達可能とする左右方向に沿う最終出力軸(24)とを備え、前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記最終出力軸(24)の軸中心よりも前方かつ下方に配置され、
    前記ピボット軸(38)と最終出力軸(24)とが互いに同軸とされ、
    前記後輪懸架系は、スイングアーム(35)とリヤクッション(37)とを備え、
    前記リヤクッション(37)は、略水平に前後方向に延在し、前記ピボット軸(38)の上方で該ピボット軸(38)を前後に跨ぐように配置され
    前記ピリオンステップ(46)は、前記最終出力軸(24)の上方に配置されるフレーム部材(9a)にその上端部(47a)が結合され、該上端部(47a)に対してその下端部(48)が左右外側に位置するように傾斜して設けられたステー(47)の前記下端部(48)に支持され、
    前記最終出力軸(24)に取り付けられるドライブスプロケット(39)が、前記ステー(47)の前記上端部(47a)の下方に配置され、該ドライブスプロケット(39)の一部が上面視で、前記ステー(47)と重なることを特徴とする低床式鞍乗り型車両。
  2. 前記ピリオンステップ(46)が側面視で、前記リヤクッションユニット(37)の前端よりも後方に配置されることを特徴とする請求項に記載の低床式鞍乗り型車両。
  3. 前記ピリオンステップ(46)の下端は、前記エンジン(15)のクランクシャフト(16a)の回転中心よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の低床式鞍乗り型車両。
  4. 前記メインシート(41)及びパッセンジャーシート(42)は、それぞれ前記メインフレーム部(10)を含む車体フレーム(5)に直接的に支持されることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の低床式鞍乗り型車両。
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