JP5307404B2 - Gタンパク質共役受容体rcc356の天然リガンドおよびその使用 - Google Patents
Gタンパク質共役受容体rcc356の天然リガンドおよびその使用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5307404B2 JP5307404B2 JP2007557423A JP2007557423A JP5307404B2 JP 5307404 B2 JP5307404 B2 JP 5307404B2 JP 2007557423 A JP2007557423 A JP 2007557423A JP 2007557423 A JP2007557423 A JP 2007557423A JP 5307404 B2 JP5307404 B2 JP 5307404B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- rcc356
- polypeptide
- isovaleric acid
- isovaleric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/566—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor using specific carrier or receptor proteins as ligand binding reagents where possible specific carrier or receptor proteins are classified with their target compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/08—Antiepileptics; Anticonvulsants
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/04—Antineoplastic agents specific for metastasis
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2333/00—Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
- G01N2333/435—Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans
- G01N2333/705—Assays involving receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
- G01N2333/72—Assays involving receptors, cell surface antigens or cell surface determinants for hormones
- G01N2333/726—G protein coupled receptor, e.g. TSHR-thyrotropin-receptor, LH/hCG receptor, FSH
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2500/00—Screening for compounds of potential therapeutic value
- G01N2500/02—Screening involving studying the effect of compounds C on the interaction between interacting molecules A and B (e.g. A = enzyme and B = substrate for A, or A = receptor and B = ligand for the receptor)
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Immunology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Hematology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Neurology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
本明細書において用いられるように、「Kd」は、解離定数、つまり受容体の半数が平衡状態でリガンドと結合するリガンドの濃度である。
本発明は、イソ吉草酸が該RCC356 GPCRの天然リガンドであるとの発見と関連している。相互作用は、該相互作用、ひいてはRCC365の機能を調節する薬剤のスクリーニングアッセイに有用である。既知のリガンドおよびその受容体との相互作用は、無調節な前記受容体の活性などの状態の診断法も提供する。
RCC356の活性を調節する薬剤は、前記受容体とイソ吉草酸との相互作用を上手く利用した多数の方法で同定可能である。例えば、インビトロ、細胞培養、またはインビボにおいてRCC356/イソ吉草酸の結合を再構成する能力によって、該結合を破壊する薬剤の同定における標的が与えられる。結合破壊に基づくアッセイによって、有機低分子のライブラリーまたは集合から有機低分子などの薬剤の同定が可能となる。または、該アッセイによって、植物、真菌、細菌の抽出物またはヒトの組織サンプルなどの天然材料からのサンプルまたは抽出物における薬剤の同定が可能となる。次に、該受容体を介した下流のシグナル伝達を測定する結合アッセイまたは機能アッセイを利用して、RCC356/イソ吉草酸の結合の調節因子をスクリーニング可能である。結合アッセイおよび機能アッセイのいずれもイソ吉草酸を使用して検証される。
RCC356とイソ吉草酸との相互作用を利用したアッセイでは、RCC356ポリペプチドの材料が必要となる。ヒトのRCC356のポリヌクレオチドとポリペプチドの配列を本明細書の図1に示している。ヒトのRCC356ポリヌクレオチドの配列は、GenBank受託番号AR581085.1でも入手可能であり、米国特許第6,790,631号で報告されており、参照により本明細書に援用されている。RCC356ポリペプチド配列は、Swissprotデータベース受託番号sp/Q8TCB6/oxe1ヒトにも記録されている。関連する配列としては、NM_152430、NP_689643、AY775731、AAV54110.1、AB065787、BAC06006、BK004369、DAA04767、AC090719、AL833127、AY698056、AAU07996が挙げられる。
イソ吉草酸の構造は当業者には周知である。また、当業者であれば、前記構造から容易に同等の酸を生じさせて、前記等価体がRCC356受容体に結合および/または調節可能あるか否かを容易に試験できる。イソ吉草酸およびその等価体は、天然試料または化学合成されたサンプルから分離できる。
イソ吉草酸がRCC356受容体のリガンドであるとの発見によって、受容体活性のアゴニスト、アンタゴニスト、インバースアゴニストを同定するためのスクリーニングアッセイが可能となる。スクリーニングアッセイには通常2つのアプローチが存在する。
イソ吉草酸とRCC356との結合を抑制する化合物をスクリーニングするために、イソ吉草酸とともに、細胞上で発現しているRCC356ポリペプチド、または受容体ポリペプチドを含む分離膜を利用可能である。結合またはイソ吉草酸の置換のみを測定するアッセイにおいて同定された場合、それらを機能試験にかけて化合物がアゴニスト、アンタゴニスト、インバースアゴニストのいずれとして作用するかを判定する必要がある。
本発明の方法はタンパク質チップに適用できる。前記タンパク質チップは、ガラススライドまたはニトロセルロース膜でありうるが、これらに限定されない。タンパク質チップ用のアレイ法は、該技術分野において周知である。
i.GTPase/GTP結合アッセイ
RCC356などのGPCRについて、受容体活性の測定は、受容体を含む細胞膜によるGTPの結合である。参照により本明細書に援用されている、Traynor and Nahorski, 1995, MoI.Pharmacol.47: 848-854に記述の方法では、基本的に、標識GTPの結合を測定することでGタンパク質の膜への結合を測定する。GTP結合アッセイにおいては、受容体を発現する細胞の分離膜を20mM HEPES pH7.4、100mM NaCl、10mM MgCl2、80pM 35S−GTPγS、3μM GDPを含むバッファー中でインキュベートさせる。アッセイ混合物を30℃で60分間インキュベートさせ、その後、未結合の標識GTPをGF/Bフィルター上でのろ過によって除去する。結合標識GTPは液体シンチレーション計数で測定する。イソ吉草酸によって誘発された RCC356活性の調節をアッセイするために、RCC356ポリペプチドを発現する細胞から調製された膜をイソ吉草酸と混合して、RCC356活性の候補調節因子の存在下および非存在下においてGTP結合アッセイを実施する。候補調節因子を含まないアッセイと比較した、該候補調節因子を含むこの種のアッセイでのシンチレーション計数によって測定された標識GTP結合における10%以上の低下は、候補調節因子がRCC356活性を抑制することを示唆する。
a.カルシウム流束− エクオリンアッセイ
エクオリンアッセイでは、GPCRの活性化によって誘発される細胞内でのカルシウム流束またはカルシウム流束(入口)に対するミトコンドリアまたは細胞質のアポエクオリンに対する反応性を上手く利用する(Stables ら, 1997, Anal.Biochem.252:115-126;Detheux ら, 2000, J. Exp.Med., 192 1501-1508; いずれの文献も参照により本明細書に援用されている)。簡単に説明すると、ミトコンドリアまたは細胞質のアポエクリオンおよびGα16またはG−olfを同時発現するように、RCC356を表現するクローンにトランスフェクションする。細胞を5μMコエレンテラジンHまたは派生物(Molecular Probes)と一緒に4時間室温でインキュベートさせて、DMEM−F12培養液で洗い、濃度0.5×106細胞個/mLに再浮遊させる。次に細胞を試験アゴニストのペプチドと混合させて、エクオリンによる発光を発光計で30秒間記録する。結果を相対的な光単位(RLU)で表す。候補化合物で起こり得る非特異的作用を除外するために、対照にはC356非発現細胞(mock導入)からの分離膜を使用したアッセイが含まれる。
蛍光アッセイでは、受容体の活性化によって引き起こされるカルシウム流束(例えば、CNGを介したカルシウム流束入または小胞体からのカルシウム放出)を上手く利用している。これらに限定されないが、Fluo3、Fluo4、Fura2(Molecular Probes)、Calcum3キットシリーズ(Molecular Device)などの一部のフルオロフォアがカルシウムと結合することが知られている。このようなフルオロフォア-カルシウム複合体は、それぞれに固有の周波数で蛍光を発する。これによって、Gタンパク質共役受容体の活性化の際、小胞体から放出された、もしくはCNGを介して進入したカルシウムがフルオロフォアに結合して、固有の蛍光を発する。RCC356を過剰発現している細胞を1−8μMのフルオロフォア溶液と37℃で30−60分間インキュベートさせる。生理食塩水での十分な洗浄後、細胞(6〜1536)を含む各ウェルに同バッファー50μLを分注する。次に、該添加細胞上に試験済みアゴニストを注入して、RCC356の活性化後に蛍光を測定する。
該アッセイの原理は、細胞膜の脱分極に従うはずである。陰イオン性プローブDiBAC4(3)は、膜電位依存的に細胞内、細胞外区画に分かれる。膜電位の上昇(脱分極)に伴い、プローブはさらに細胞内に分かれて、蛍光を増大させる。逆に、過分極は、染料の押し出しのために蛍光を減弱させる。
アデニル酸シクラーゼ活性のアッセイについては、Kenimer & Nirenberg, 1981, Mol.Pharmacol.20: 585-591に記述されており、この文献は参照により本明細書に援用されている。このアッセイは、Solomon ら、 1974、 Anal.Biochem.58: 541-548で説明されているアッセイの変法であり、この文献は参照により本明細書に援用されている。簡単に説明すると、100μLの反応液は、50mM Tris−HCl(pH 7.5)、5mM MgCl2、20mM クレアチンリン酸(ジナトリウム塩)、クレアチン、ホスホキナーゼ10ユニット(タンパク質71μg)、1mM α−32P−ATP (四ナトリウム塩2μCi)、0.5mM cAMP、G3H標識cAMP(約10,000cpm)、0.5mM Ro20−1724、0.25%エタノール、被験タンパク質ホモジネート(RCC356ポリペプチド発現/未発現、イソ吉草酸処理/未処理、候補調節因子含有/不含の細胞のホモジネート)50〜200μgを含んでいる。 通常、反応混合物を37℃で6分間インキュベートする。インキュベーション後、反応混合物に6%冷三塩化酢酸0.9mLを添加してタンパク質を除去する。チューブを1800xgで20分間遠心分離にかけて、各上精をDowex AG50W−X4カラムに加える。カラムからのcAMP画分を4mLの0.1mMイミダゾール−HCl(pH7.5)でカウンターバイアル内に溶出させる。アッセイは3回行う。RCC356ポリペプチドを発現しない細胞のタンパク質ホモジネートを使用して対照反応も行う必要がある。
cAMPラジオイムノアッセイ(RIA)を利用して細胞内cAMPを、もしくは該技術分野において周知の方法に従ってcAMP結合タンパク質を測定する。例えば、Horton & Baxendale, 1995, Methods Mol.Biol.41:91-105においてcAMPに関するRIAについて記述されており、この文献は参照により本明細書に援用されている。
リン脂質の分解、および結果としてもたらされるセカンドメッセンジャーであるDAGおよび/またはイノシトール三リン酸(IP3)の産生をモニタリングすることで、既知の、もしくは予想されるRCC356調節因子の活性に起因する変化について、リン脂質の分解を活性化させる受容体をモニターできる。これらの各測定方法は、Ian M. Bird.Totowa(NJ1 Humana Press)が編集したPhospholipid Signaling Protocols(1998年)に記載されており、この文献は参照により本明細書に援用されている。本明細書において援用される、ホスファチジルイノシトールのアッセイについても記述しているRudolph ら, 1999, J. Biol.Chem.274: 11824-11831も参照されたい。RCC356を発現する、イソ吉草酸処理済/未処理、候補調節因子含有/不含の細胞または細胞抽出物を使用してアッセイを行う必要がある。一部の候補調節因子によって起こり得る非特異的作用を除外するために、mock移入細胞またはその抽出物を使用して対照反応を行う必要がある。
増殖因子の受容体であるチロシンキナーゼは、リン脂質、カルシウムで活性化されるプロテインキナーゼのファミリーであるプロテインキナーゼC(PKC)の活性化を含む経路を介してシグナル伝達を行う傾向がある。PKC活性化は、最終的には、c−fos、c−myc、c−junなどの一連のプロトオンコジーン転写因子、コラゲナーゼI型およびプラスミノゲンアクチベータインヒビターなどのプロテアーゼおよびプロテアーゼインヒビター、そして細胞内接着分子I(ICAM I)などの接着分子をコードする遺伝子の転写をもたらす。PKCによって誘発される遺伝子産物の増加を検出するように設計されたアッセイを利用して、PKC活性化、ひいては受容体活性をモニターできる。また、PKCを介してシグナル伝達を行う受容体の活性は、PKC活性化によって活性化される遺伝子の制御配列によって促進されるレポーター遺伝子の利用によってモニター可能である。このタイプのリポーター遺伝子アッセイについては、以下で詳述されている。
PKA活性は、例えば、Molecular Device社のIMAP PKAアッセイキットまたはPromega社のProFluor PKAアッセイキットなど、市販のいくつかのキットを使用してアッセイ可能である。
例えば、New England Biolabs社が販売しているp38 MAP Kinaseアッセイキット(カタログ番号9820)またはPerkin-Elmer Life Sciences社が販売しているFlashPlate(商標) MAP Kinaseアッセイキットなど、市販のいくつかのキットを使用してMAPキナーゼ活性のアッセイが可能である。
受容体に対するアゴニスト(例、RCC356)の結合によって開始される細胞内シグナルが細胞内事象のカスケードで機能しており、この最終的な結末は1つ以上の遺伝子における転写および/または翻訳の急速かつ検出可能な変化である。したがって、受容体の活性は、RCC356活性化に応答する制御配列によって促進されるレポーター遺伝子の発現の測定によってモニター可能である。
カルシウム流束、膜分極、メラノフォアアッセイ、GTP結合、GTPase、アデニル酸シクラーゼ、cAMP、リン脂質分解、ジアシルグリセロール、イノシトール三リン酸、PKC、PKA、キナーゼ、受容体内在化、転写レポーターアッセイなど、受容体活性のアッセイを利用して、サンプル(例、RCC356受容体分子の活性に影響を及ぼす組織サンプル)中の薬剤の存在を判定できる。この目的のために、サンプルまたはサンプルの抽出物の存在下および非存在下におけるRCC356ポリペプチドの活性をアッセイする。 サンプルの非存在下と比較した、サンプルの存在下におけるRCC356活性の上昇は、サンプルが受容体活性のアゴニストを含むことを示している。イソ吉草酸のみの存在下における受容体活性と比較して、イソ吉草酸または他のアゴニストとサンプルの存在下における受容体活性の低下は、サンプルがRCC356活性のアンタゴニストを含むことを示している。必要に応じて、次にサンプルを画分して、さらに試験してアゴニストまたはアンタゴニストを分離または精製できる。サンプルが調節因子を含んでいると言えるために必要な活性の測定値における上昇または低下は、利用したアッセイの種類に左右される。通常、サンプルの非存在下において実施したアッセイと比較した、10%以上の変化(上昇または低下)は、サンプル中の調節因子の存在を示唆する。1つの例外は転写レポーターアッセイであり、このアッセイにおいてサンプルが調節因子を含んでいると言えるには少なくともシグナルの2倍の上昇または10%の低下が必要である。アゴニストが少なくとも50%、好ましくは75%または100%以上(イソ吉草酸の2倍、5倍、10倍以上)に刺激することが好ましい。
イソ吉草酸は不快な臭いを有する有機酸であり、ヒトや動物の分泌物、特に汗の悪臭形成の一部である。前記酸および他のにおいは、RCC356受容体を調節することが見出されており、本発明では、恐らくRCC356が嗅覚機能を有することを示唆している。本発明では、このように、特にイソ吉草酸およびその同等な酸を介したにおい認識が、RCC356の調節を通じて調節されうることを示唆している。このように、イソ吉草酸などのRCC356を認識するリガンドの使用は、少なくともイソ吉草酸と関連するにおい知覚に影響を及ぼしうる。前記知見に基づいて、診断アッセイを設定して、におい認識の喪失を招く、異常機能しているRCC356受容体が被験者において存在するか否かを判定できる。
前記酸の定量に使用可能な方法は、a)抽出および精製:溶媒抽出、油抽出、蒸気抽出、CO2超臨界抽出、液体クロマトグラフィー、蒸留、ガスクロマトグラフィー、b)定量:ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、質量分析でありうるが、これらに限定されない。当業者であれば、該方法の実施方法を知っている。
サンプル中での異常レベルの前記受容体の存在を判定するために、RCC356レベルを測定して、標準と比較できる(標準組織以上または以下は、RCC356シグナル伝達の異常調節を示す)。例えば、ポリペプチド特異的な抗体を使用した免疫組織化学によって、ポリペプチドレベルを測定する。RCC356活性を特徴とする疾患または障害の罹患が疑われる個人から分離されたサンプルをRCC356に対する抗体と接触させて、該技術分野において周知の通りに(例、二次抗体に結合させた酵素の活性測定)抗体の結合を測定する。
RCC356ポリペプチドまたはそれをコードするmRNAが野生型であるか否か、もしくは診断に利用可能か否かを評価するアッセイ。RCC356の調節異常を特徴とする嗅覚障害またはCNS障害または疾患をこの方法で診断するために、サンプルから分離されたRNAをRCC356のPCR増幅用テンプレートとして使用する。次に標準方法を利用して増幅配列の配列を直接決定するか、もしくはまずベクターにクローニング後、配列を決定する。野生型RCC356の配列と比較した、コード化されるアミノ酸を1つ以上変化させる配列上の変化は、RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患または障害の診断に利用可能である。サンプルにおいてコード配列の変化が同定される場合、その変異受容体またはリガンドを発現させて、その活性を野生型RCC356の活性と比較することが有効となりうる。他の利点として、このアプローチによって、構成的に活性化しているヌル変異体などの新しい変異体がもたらされる。
イソ吉草酸と関連する嗅覚異常またはCNS疾患または障害の診断は、機能アッセイを利用して実施することも可能である。この目的のための、組織サンプルから調製した細胞膜または細胞抽出物が、本明細書に記載のRCC356活性アッセイ(例、リガンド結合アッセイ、カルシウム流束アッセイ、膜分極アッセイ、メラノフォアアッセイ、GTP結合アッセイ、GTPaseアッセイ、アデニル酸シクラーゼアッセイ、cAMPアッセイ、リン脂質分解/ジアシルグリセロール/イノシトール三リン酸アッセイ、PKCまたはPKA活性化アッセイ、キナーゼアッセイ、受容体内在化アッセイ)に使用される。検出された活性を、健常人、または罹患者の非罹患部位から採取された標準サンプルの活性と比較する。代わりの方法として、サンプルまたはサンプル抽出物をRCC356発現細胞に適用後、標準サンプルとの比較でRCC356シグナル伝達活性を測定可能である。標準の活性と比較した、これらのアッセイで測定された活性における10%以上の差は、イソ吉草酸と関連する嗅覚異常またはCNS疾患または障害の診断に用いられる。
RCC356のリガンドとしてのイソ吉草酸の発見は、細胞内で発現しているRCC356ポリペプチドの活性の調節方法をもたらす。RCC356ポリペプチドの機能を調整する薬剤を細胞に送達することで、RCC356活性は細胞内で調節される。該調節は、さらなる調節薬剤の同定のためのアッセイの一環として、培養細胞内、もしくは、例えば、ヒトを含む動物において実施可能である。薬剤としては、イソ吉草酸およびその等価体が挙げられる。
合成または天然化合物の大規模ライブラリーから候補調節因子をスクリーニング可能である。現在、様々な種類の化合物のランダム合成または指向性合成において多数の方法が利用されている。合成化合物ライブラリーは多数の企業から市販されている:例、Maybridge Chemical Co.(英国コーンウォール州Trevillet)、Comgenex(ニュージャージー州プリンストン)、Brandon Associates(ニューハンプシャー州メリマク)、Microsource(コネチカット州ニューミルフォード)。 希少化学ライブラリーがAldrich(ウィスコンシン州ミルウォーキー)から入手可能である。有機低分子のコンビナトリアルライブラリーを利用可能であり、また調製可能である。または、細菌、真菌、植物、動物の抽出物中の天然化合物ライブラリーが、例えばPan Laboratories(ワシントン州ボセル)やMycoSearch(ノースカロライナ州)から入手可能であるか、もしくは該技術分野において周知の方法によって容易に製造可能である。また、天然/合成のライブラリーおよび化合物は、従来の化学的、物理的、生化学的方法によって容易に修飾される。
本発明は、RCC356、イソ吉草酸、イソ吉草酸/RCC356複合体に対する抗体の特定の使用法に関する。抗体は、該技術分野において既知の標準プロトコルを利用して作成可能である(Antibodies: A Laboratory Manual ed. by Harlow and Lane(Cold Spring Harbor Press: 1988)参照)。マウス、ハムスター、ヤギ、ヒツジ、ウサギなどの哺乳動物、または鶏などの鳥に免疫原性RCC356ペプチド(例、RCC356ポリペプチドまたは抗体反応を引き起こすことの可能な抗原断片、本明細書における先述の融合タンパク質)、イソ吉草酸、イソ吉草酸/RCC356複合体を免疫可能である。抗体作成用の免疫原は、アジュバントと化合物(例、分離した組換えポリペプチドまたは合成ペプチド)を混合させて調製する。または、RCC356ポリペプチドまたはペプチドから、融合タンパク質として、より大きな免疫原性タンパク質が作成される。ポリペプチドは、キーホールリンペットヘモシアニンなどのより大きな他の免疫原性タンパク質と共有結合させることができる。前記ペプチドと前記酸との化学結合によってイソ吉草酸の免疫原性を高めることができる。または、RCC356またはこれらのタンパク質の断片をコードするプラスミドまたはウィルスベクターを使用して、ポリペプチドを発現させて、動物において免疫反応を起こすことができる(Costagliola ら, 2000, J. Clin.Invest.105:803-811、本文献は参照により本明細書に援用されている)。抗体を作成するために、通常、免疫原をウサギ、ヒツジ、マウスなどの実験動物の皮内、皮下、筋肉内に投与する。上述の抗体に加えて、一本鎖抗体などの遺伝子組換え抗体の派生物を作成可能である。該組換え抗体はファージディスプレイライブラリーとして維持できる。RCC356、イソ吉草酸および/またはイソ吉草酸/RCC356複合体を認識する組換え抗体は、このようにしてBiacore技術などの結合アッセイを利用して該ライブラリーから分離可能である。
RCC356またはその変異体を発現しているトランスジェニック動物は、RCC356の活性を調節する薬物または薬剤の研究の他、RCC356を介したシグナル伝達の研究にも有用である。トランスジェニック動物は、その遺伝物質の一部にトランス遺伝子と呼ばれる少なくとも1つの外来遺伝子を含むヒト以外の動物である。好ましくは、前記トランス遺伝子が動物の子孫に伝えられるように、それは動物の生殖細胞系列に含まれる。受精卵の前核へのトランス遺伝子のマイクロインジェクションおよびES細胞の操作など(これらに限定されない)、動物の遺伝物質へのトランス遺伝子の導入には多数の技術が利用されうる(WagnerおよびHoppeによる米国特許第4,873,191号;Palmiter and Brinster, 1986, Ann.Rev.Genet, 20:465-499; 1987年8月公開の仏国特許出願第2,593,827号、これら全ての文献は参照により本明細書に援用されている)。トランスジェニック動物は全ての細胞にトランス遺伝子を有するか、もしくは遺伝的にモザイクである。
RCC356またはその変異体をコードする染色体配列中にホモ接合性欠失を有する動物を使用して、受容体の機能の研究が可能である。イソ吉草酸の産生および/または異化に関与する遺伝子(IVDHaseなど)のノックアウトが、特に癌またはCNS障害について異なる表現型を有するか否かが特に興味深く、これはイソ吉草酸がRCC356に結合する唯一のリガンドであるか否か、またはそれがファミリーの一員であるか否かを指摘しうる。特定の生理学的および/または病理学的な過程におけるRCC356/イソ吉草酸の特定の役割を特定することはさらに興味深い。
ノックアウト動物はヒト以外の動物であり、相同的組換えによる遺伝子欠失の作成方法によって作出される。この技術は、胚由来で、培養で維持されており、宿主の胚盤胞内に導入された場合に動物の全ての組織の発生に関与する能力を有する胚性幹(ES)細胞の開発に基づいている。ノックアウト動物が、ES細胞内の特定の標的遺伝子に相同組換えを導き、該遺伝子のヌル対立遺伝子を作成することで作出される。ノックアウト動物の作成技術は詳細に説明されている(例、Huszar ら, 1997, Cell, 88:131;Ohki-Hamazaki ら, 1997, Nature, 390:165参照。これらのいずれの文献も参照により本明細書に援用されている)。当業者であれば、イソ吉草酸産生および(または)異化に関与する1つ以上の遺伝子のノックアウトを伴うホモ接合性RCC356ノックアウト動物または動物遺伝子を作成可能である(例、マウス)。
標的相同組換え方法は、バクテリオファージP1部位特異的レコンビナーゼCreに基づく部位特異的組換え系の開発によって改良されている。バクテリオファージP1由来のCre−loxP部位特異的DNAリコンビナーゼは、特定の組織または発生段階に限定した遺伝子ノックアウトを作成するために、トランスジェニックマウスアッセイにおいて使用される。全体的な遺伝子ノックアウトと対照的に、部位を限定した遺伝子欠失では、表現型が特定の細胞/組織に起因しうることを上手く利用する(Marth, 1996, Clin.Invest.97: 1999)。Cre−loxPシステムでは、loxP部位が目的遺伝子の1つ以上のエキソンの両側を挟むように、1つのトランスジェニックマウス系統が改変される。このいわゆる「floxed遺伝子」のホモ接合体は、細胞/組織タイプ転写プロモーターの制御下でCre遺伝子を発現する第二のトランスジェニックマウスと交配させる。次に、Creタンパク質はloxP認識配列間のDNAを切り出して、効果的に標的遺伝子の機能を取り除く(Sauer, 1998, Methods, 14:381)。例えば、***組織特異的遺伝子の誘導性不活性化など、現在、この方法には多くのin vivoでの実施例が存在する(Wagner ら, 1997, Nucleic Acids Res., 25:4323)。したがって、当業者であれば、選択された組織または細胞種において上記のRCC356またはイソ吉草酸と関連する遺伝子がホモ接合的に除去された組織特異的ノックアウト動物の作成が可能である。
本発明は、RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患または障害の診断に有用なキットの他、RCC356活性の調節因子のスクリーニングに有用なキットを提供する。本発明での有用なキットとして、分離RCC356ポリペプチド(膜または細胞結合RCC356ポリペプチド、例、RCC356を発現する分離膜、細胞、またはSPRチップ)および分離イソ吉草酸が挙げられる。細胞が含まれる場合、前記RCC356をコードするポリヌクレオチドを前記細胞に形質転換させうる。別の実施態様では、本発明のキットは、RCC356ポリペプチドおよびイソ吉草酸をコードするポリヌクレオチドを含みうる。本発明の全てのキットは、定められた品目または品目の組み合わせ、およびそれらの包装材料を含む。キットは使用説明書も含みうる。
補体不含FBSを添加したMEM中においてHek293細胞を37℃、5%CO2、湿度90%で増殖させた。スクリーニングの2日前、細胞を96ウェルプレート上に播種した(PDLコーティング済みプレート、Becton-Dickinson)。翌日、蛍ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼをそれぞれコードする2つのプラスミドと一緒にRCC356ポリペプチドをコードするプラスミドを細胞にトランスフェクションした。蛍ルシフェラーゼの転写はCREB応答性エレメント(CRE)を含む最小プロモーターによって促進させて、ウミシイタケルシフェラーゼは強力な構成的プロモーターであるCMVプロモーターによって促進させた。トランスフェクションは、Lipofectamine 2000試薬を使用して実施した(Invitrogen)。トランスフェクションした細胞を標準的な培養条件下でさらに24時間静置して、機能アッセイのために処理した。
RCC356を過剰発現するHek293細胞に対する80種のにおい物質のスクリーニング中に見出されるヒットをさらに検証するために、濃度反応分析を実施している。補体不含FBSを添加したMEM中においてHek293細胞を37℃、5%CO2、湿度90%で増殖させた。スクリーニングの2日前、細胞を96ウェルプレート上に播種した(PDLコーティング済みプレート、Becton-Dickinson)。翌日、蛍ルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼをそれぞれコードする2つのプラスミドと一緒にRCC356ポリペプチドをコードするプラスミドを細胞にトランスフェクションした。蛍ルシフェラーゼの転写はCREB応答性エレメント(CRE)を含む最小プロモーターによって促進させて、ウミシイタケルシフェラーゼは強力な構成的プロモーターであるCMVプロモーターによって促進させた。トランスフェクションは、Lipofectamine 2000試薬を使用して実施した(Invitrogen)。トランスフェクションした細胞を標準的な培養条件下でさらに24時間静置して、機能アッセイのために処理した。
単一細胞カルシウムイメージングアッセイでは、実験の48時間前に96ウェルプレートに細胞を播種して、カルシウムイメージングアッセイの20時間前、使用説明書に従って、Lipofectamine(Invitrogen Inc.)を使用して嗅覚受容体のcDNAをトランスフェクションさせた。4μg/mL Fluo4−AM (Molecular Probe)を含む生理食塩水バッファー中での37℃、1時間の培養後、細胞をFluo4−AM不含生理食塩水バッファーで洗い流した。各ウェルに生理食塩水バッファー50μLを添加した。蛍光検出器を備えたZeiss Axiovert 200 Mot顕微鏡により、倍率20倍でカルシウム動員を記録した。60秒間1秒毎に同じ視野の画像を1枚撮影した。記録開始から10秒後、生理食塩水バッファーに溶解した2倍濃度のリガンド50μLを注入した。試験されたリガンドは、イソ吉草酸(図4)、酪酸(図5)、ペラルゴン酸(図6)であった。
Claims (69)
- RCC356ポリペプチドに結合する薬剤の同定方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)イソ吉草酸とRCC356ポリペプチドとの結合を可能にする条件下で、候補調節因子の存在下または非存在下において前記RCC356ポリペプチドとイソ吉草酸とを接触させること、および
b)候補調節因子の非存在下における結合と比較して、候補調節因子の存在下における結合の低下によって、RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤としての候補調節因子が同定される、前記RCC356ポリペプチドとイソ吉草酸との結合を測定することを含む、方法。 - サンプル中でRCC356ポリペプチドに結合する薬剤のサンプル中での存在を検出する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)イソ吉草酸とRCC356ポリペプチドとの結合を可能にする条件下で、サンプルの存在下または非存在下においてRCC356ポリペプチドとイソ吉草酸とを接触させること、および
b)候補調節因子の非存在下における結合と比較して、サンプルの存在下における結合の低下が、サンプル中でRCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の存在を示す、前記RCC356ポリペプチドとイソ吉草酸との結合を測定することを含む、方法。 - RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の同定方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)候補調節因子の存在下または非存在下またはイソ吉草酸によってRCC356ポリペプチドが活性化される条件下で、RCC356ポリペプチドとイソ吉草酸とを接触させること、
および
b)候補調節因子の非存在下における活性と比較して、候補調節因子の存在下における活性の変化によって、RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤として候補調節因子が同定される、RCC356ポリペプチドのシグナル活性を測定することを含む、方法。 - RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の同定方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)RCC356ポリペプチドと候補調節因子とを接触させること、
b)候補調節因子の存在下において、RCC356ポリペプチドのシグナル活性を測定すること、
および
c)候補調節因子の存在下で測定された活性が、EC50のイソ吉草酸による誘導量の少なくとも10%である場合、候補調節因子がRCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤として同定される、RCC356ポリペプチドをEC50のイソ吉草酸と接触させているサンプル中において測定するRCC356ポリペプチドのシグナル活性と、候補調節因子の存在下で測定するRCC356ポリペプチドのシグナル活性とを比較することを含む、方法。 - サンプル中においてRCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の存在を検出する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)サンプルの存在下、または非存在下において、RCC356ポリペプチドとイソ吉草酸とを接触させること、
b)RCC356ポリペプチドのシグナル活性を測定すること、
および
c)サンプルの非存在下における活性と比較して、サンプルの存在下における前記活性の変化が、サンプル中におけるRCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の存在を示唆する、サンプルを含まずにRCC356ポリペプチドおよびイソ吉草酸を含む反応液中において測定されたRCC356ポリペプチドのシグナル活性と、RCC356ポリペプチド、イソ吉草酸、およびサンプルを含む反応液中において測定されたRCC356ポリペプチドのシグナル活性を比較することを含む、方法。 - RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤の存在を検出する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)RCC356ポリペプチドとサンプルとを接触させること、
b)サンプルの存在下において、RCC356ポリペプチドのシグナル活性を測定すること、
および
c)サンプルの存在下において測定された前記活性が、EC50のイソ吉草酸による誘導量の少なくとも10%である場合、RCC356ポリペプチドの機能を調節する薬剤が検出される、RCC356ポリペプチドをEC50のイソ吉草酸と接触させている反応液中において測定されたRCC356ポリペプチドのシグナル活性と、サンプルの存在下で測定されたRCC356ポリペプチドのシグナル活性とを比較することを含む、方法。 - イソ吉草酸が、検出可能に標識された、請求項1または2に記載の方法。
- イソ吉草酸が、ラジオアイソトープ、フルオロフォア、蛍光クエンチャー、NMRで検出可能な成分からなる群から選択される成分によって検出可能に標識されている、請求項7に記載の方法。
- 接触が、RCC356ポリペプチドを発現する細胞内、または細胞上で行われる、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 合成リポソーム内、またはリポソーム上で接触が行われる、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 接触が、RCC356ポリペプチドを含むウイルス誘発性発芽膜内または膜上で行われる、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- RCC356ポリペプチドを発現する細胞からの膜画分を用いて行われる、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- プロテインチップ上で行われる、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
- 測定が、ラベル置換、表面プラズモン共鳴、蛍光共鳴エネルギー転移、蛍光クエンチング、蛍光偏光から選択される方法を利用して行われる、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 薬剤が、ペプチド、ポリペプチド、抗体またはその抗原結合断片、脂質、糖質、核酸、におい物質およびフェロモンを含有する有機低分子からなる群から選択される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
- RCC356ポリペプチドのシグナル活性を測定する段階が、セカンドメッセンジャーレベルにおける変化を検出することからなる、請求項3〜6および9〜15のいずれかに記載の方法。
- シグナル活性を測定する段階が、グアニンヌクレオチド結合/共役または交換、アデニル酸シクラーゼ活性、cAMP、プロテインキナーゼC活性、プロテインキナーゼA活性、ホスファチジルイノシトールの分解、ジアシルグリセロール、イノシトール三リン酸、細胞内カルシウム、カルシウム流束、アラキドン酸、MAPキナーゼ活性、チロシンキナーゼ活性、メラニンアッセイ、受容体内在化アッセイまたはリポーター遺伝子発現を測定することからなる、請求項3〜6および9〜16のいずれかに記載の方法。
- シグナル活性を蛍光または発光アッセイによって測定する、請求項17に記載の方法。
- 細胞内におけるRCC356ポリペプチドの活性の調節方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
RCC356ポリペプチドの活性を調節できるように、RCC356ポリペプチドの活性を調節するイソ吉草酸を細胞内に送り込む段階を含む、方法。 - ハイスループットスクリーニングである、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
- 薬剤が化合物ライブラリーまたは動物器官の抽出物の一部である、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
- 分離されたRCC356ポリペプチドおよびイソ吉草酸を含む組成物であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、組成物。
- 分離されたRCC356ポリペプチドおよびイソ吉草酸を含む組成物を製造するためのイソ吉草酸の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- RCC356シグナル伝達を調整する薬剤のスクリーニング用キットの製造、RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患の診断または予後診断用キットの製造、またはにおい物質もしくはにおい物質のアンタゴニストのスクリーニング用キットの製造におけるRCC356ポリペプチドとの併用における、イソ吉草酸の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- RCC356ポリペプチドのリガンドとしてのイソ吉草酸の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- IVA/RCC356複合体またはその断片を認識する抗体。
- CNS障害または疾患の治療用医薬品の調製のための、IVA/RCC356複合体を認識する抗体の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- CNS疾患または障害がてんかんである、請求項27に記載の使用。
- イソ吉草酸に関連する嗅覚異常の治療用医薬品の調製のための、IVA/RCC356複合体を認識する抗体の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- 癌または腫瘍の転移の治療用医薬品の調製のための、IVA/RCC356複合体を認識する抗体の使用であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、使用。
- RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断のための判断材料を提供する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)組織サンプルとIVA/RCC356複合体に対する特異的な抗体とを接触させること、
b)前記抗体の前記組織サンプルへの結合を検出すること、
および、
c)標準品と比較した結合の違いが、RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断のための判断材料に用いられる、段階(b)で検出される結合と標準品とを比較することを含む、方法。 - RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断のための判断材料を提供する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)組織サンプルとIVA/RCC356複合体に対する特異的な抗体が接触すること、
b)前記抗体の前記組織サンプルへの結合を検出すること、
および、
c)標準品と比較したいずれか一方または両方の抗体の結合の違いが、RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断のための判断材料に用いられる、段階(b)で検出される結合と標準品とを比較することを含む、方法。 - 疾患または障害が、癌または腫瘍の転移からなる群から選択されるRCC356関連疾患またはRCC356関連障害である、請求項31または32に記載の方法。
- 疾患または障害が、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、直腸癌、胃癌、腎臓癌からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
- IVA/RCC356複合体に特異的な抗体が使用され、疾患または障害が、イソ吉草酸関連の嗅覚異常またはCNS障害もしくは疾患である、請求項31または32に記載の方法。
- CNS疾患または障害がてんかんである、請求項35に記載の方法。
- イソ吉草酸関連の嗅覚異常またはCNS関連障害もしくは疾患の診断または予後診断のための判断材料を提供する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)組織サンプルのRCC356ポリペプチド含量を定量することであって、該定量はIVA/RCC356抗体またはイソ吉草酸を使用して行われ、
および
b)標準品と比較したRCC356ポリペプチドの量における違いが、嗅覚異常の診断または予後診断のための判断材料、またはCNS関連障害もしくは疾患の診断または予後診断のための判断材料に用いられる、段階(a)で定量される受容体の量と標準品とを比較することを含む、方法。 - CNS関連疾患または障害がてんかんである、請求項37に記載の方法。
- 癌または腫瘍の転移の診断または予後診断のための判断材料を提供する方法であって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものであり、
a)IVA/RCC356抗体を使用した組織サンプルのRCC356ポリペプチド含量を定量すること、
および
b)標準品と比較したRCC356ポリペプチドの量の違いが、癌もしくは腫瘍の転移の診断もしくは予後診断のための判断材料に用いられる、段階(a)で定量された受容体の量と標準品とを比較することを含む、方法。 - 分離されたRCC356ポリペプチド、イソ吉草酸、そしてこれらのパッケージング材料を含むキットであって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、キット。
- RCC356ポリペプチドをコードする分離されたポリヌクレオチド、イソ吉草酸、そしてこれらのパッケージング材料を含むキットであって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、キット。
- RCC356ポリペプチドを発現する細胞またはその細胞膜、イソ吉草酸、そしてこれらのパッケージング材料を含むキットであって、RCC356ポリペプチドは、配列番号5に示される配列と80%以上の同一性があり、かつイソ吉草酸と結合できるものである、キット。
- 細胞がRCC356ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを形質転換されたものである、請求項42に記載の該キット。
- RCC356のシグナル伝達活性を調節する薬剤のスクリーニングのための、請求項40〜43のいずれかに記載のキットの使用。
- におい物質または抗におい物質剤のスクリーニングのための、請求項40〜43のいずれかに記載のキットの使用。
- 抗腫瘍化合物またはCNS障害もしくは疾患の治療用化合物のスクリーニングのための、請求項40〜43のいずれかに記載のキットの使用。
- 癌が、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、直腸癌、胃癌、腎臓癌からなる群から選択され、CNS障害または疾患がてんかんである、請求項46に記載のキットの使用。
- RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断用のイソ吉草酸を含むキットの使用。
- RCC356シグナル伝達の異常調節を特徴とする疾患もしくは障害の診断または予後診断用のイソ吉草酸抗体を含むキットの使用。
- 疾患または障害が癌である、請求項48または49記載の使用。
- イソ吉草酸として、配列番号5に示されるRCC356ポリペプチドに特異的に結合して、そのシグナル伝達活性を活性化させるイソ吉草酸等価体が使用される、請求項1〜21、31〜39のいずれかに記載の方法。
- イソ吉草酸として、配列番号5に示されるRCC356ポリペプチドに特異的に結合して、そのシグナル伝達活性を活性化させるイソ吉草酸等価体が使用される、請求項23〜25、27〜30、44〜50のいずれかに記載の使用。
- イソ吉草酸として、配列番号5に示されるRCC356ポリペプチドに特異的に結合して、そのシグナル伝達活性を活性化させるイソ吉草酸等価体が使用される、請求項26に記載の抗体。
- イソ吉草酸として、配列番号5に示されるRCC356ポリペプチドに特異的に結合して、そのシグナル伝達活性を活性化させるイソ吉草酸等価体が使用される、請求項22に記載の組成物。
- イソ吉草酸として、配列番号5に示されるRCC356ポリペプチドに特異的に結合して、そのシグナル伝達活性を活性化させるイソ吉草酸等価体が使用される、請求項40〜43のいずれかに記載のキット。
- イソ吉草酸等価体が、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、 イソヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、バルプロ酸、イソバレルアミド、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
- イソ吉草酸等価体が、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、 イソヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、バルプロ酸、イソバレルアミド、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項52に記載の使用。
- イソ吉草酸等価体が、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、 イソヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、バルプロ酸、イソバレルアミド、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項53に記載の抗体。
- イソ吉草酸等価体が、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、 イソヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、バルプロ酸、イソバレルアミド、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項54に記載の組成物。
- イソ吉草酸等価体が、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、 イソヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、イソオクタン酸、ノナン酸、イソノナン酸、バルプロ酸、イソバレルアミド、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項55に記載のキット。
- イソ吉草酸等価体が、酪酸、吉草酸、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
- イソ吉草酸等価体が、酪酸、吉草酸、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項52に記載の使用。
- イソ吉草酸等価体が、酪酸、吉草酸、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項53に記載の抗体。
- イソ吉草酸等価体が、酪酸、吉草酸、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項54に記載の組成物。
- イソ吉草酸等価体が、酪酸、吉草酸、カプロン酸、オエナンチル酸、カプリル酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ペラルゴン酸、5−ヘキセン酸からなる群から選択される、請求項55に記載のキット。
- RCC356ポリペプチドがキメラまたはその活性フラグメントである、請求項1〜21、31〜39、51、56、61のいずれかに記載の方法。
- RCC356ポリペプチドがキメラまたはその活性フラグメントである、請求項23〜25、27〜30、44〜50、52、57、62のいずれかに記載の使用。
- RCC356ポリペプチドがキメラまたはその活性フラグメントである、請求項22、54、59、64記載の組成物。
- RCC356ポリペプチドがキメラまたはその活性フラグメントである、請求項40〜43、55、60、65のいずれかに記載のキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP05447046 | 2005-03-03 | ||
EP05447046.3 | 2005-03-03 | ||
PCT/EP2006/001904 WO2006094704A2 (en) | 2005-03-03 | 2006-03-02 | Natural ligand of g protein coupled receptor rcc356 and uses thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008538278A JP2008538278A (ja) | 2008-10-23 |
JP5307404B2 true JP5307404B2 (ja) | 2013-10-02 |
Family
ID=35344663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007557423A Expired - Fee Related JP5307404B2 (ja) | 2005-03-03 | 2006-03-02 | Gタンパク質共役受容体rcc356の天然リガンドおよびその使用 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8008023B2 (ja) |
EP (1) | EP1864131B1 (ja) |
JP (1) | JP5307404B2 (ja) |
AT (1) | ATE526585T1 (ja) |
AU (1) | AU2006222265B2 (ja) |
CA (1) | CA2597255C (ja) |
DK (1) | DK1864131T3 (ja) |
ES (1) | ES2373913T3 (ja) |
WO (1) | WO2006094704A2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007081716A2 (en) * | 2006-01-04 | 2007-07-19 | Stanford University | Self-illuminating quantum dot systems and methods of use thereof |
JP4980418B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2012-07-18 | 株式会社リバース・プロテオミクス研究所 | 創薬標的タンパク質及び標的遺伝子、並びにスクリーニング方法 |
GB201020133D0 (en) * | 2010-11-26 | 2011-01-12 | Royal Holloway & Bedford New College | Therapeutic use of compounds |
US8637259B1 (en) * | 2011-02-09 | 2014-01-28 | Chemcom S.A. | Methods of identifying modulators of olfactory receptors involved in the perception of sweat carboxylic acids |
EP2753643A2 (en) * | 2011-09-08 | 2014-07-16 | Institut National De La Recherche Agronomique (INRA) | Novel pheromonal receptor of spodoptera littoralis (lepidoptera, noctuidae) and identification of natural ligand of said receptor and uses thereof |
JP5948139B2 (ja) * | 2012-05-11 | 2016-07-06 | ヒノキ新薬株式会社 | サーチュイン1(sirt1)遺伝子活性化剤 |
WO2014191047A1 (en) | 2013-05-31 | 2014-12-04 | Chemcom S.A. | Olfactory receptors involved in the perception of sweat carboxylic acids and the use thereof |
WO2016123133A1 (en) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | The Johns Hopkins University | Surface plasmon resonance approach to monitor protein-ligand interactions |
JP6122181B2 (ja) | 2015-06-17 | 2017-04-26 | 花王株式会社 | スルフィド化合物の臭いの抑制剤の評価又は選択方法 |
JP6371336B2 (ja) | 2015-06-17 | 2018-08-08 | 花王株式会社 | ポリスルフィド化合物の臭いの抑制剤 |
EP3670656A4 (en) * | 2017-08-17 | 2021-10-13 | Komi Hakko Corporation | ODOR QUANTIFICATION PROCESS, CELLS USED IN THIS PROCESS AND PROCESS FOR THE PRODUCTION OF SUCH CELLS |
CA3081911A1 (en) | 2017-12-05 | 2019-06-13 | Chemcom S.A. | Olfactory receptor involved in the perception of musk fragrance and the use thereof |
CN112143547B (zh) * | 2020-09-22 | 2022-07-15 | 上海桉欣新能源科技有限公司 | 一种制冷压缩机用润滑油及其制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1220913B1 (en) * | 1999-10-05 | 2008-12-10 | Agensys, Inc. | G protein-coupled receptor up-regulated in prostate cancer and uses thereof |
US7361338B2 (en) * | 1999-10-05 | 2008-04-22 | Agensys, Inc. | Methods to inhibit growth of prostate cancer cells |
WO2002036142A2 (en) * | 2000-11-03 | 2002-05-10 | University Of Vermont And State Agricultural College | Compositions for inhibiting grb7 |
US7189507B2 (en) * | 2001-06-18 | 2007-03-13 | Pdl Biopharma, Inc. | Methods of diagnosis of ovarian cancer, compositions and methods of screening for modulators of ovarian cancer |
US20030096299A1 (en) * | 2001-07-09 | 2003-05-22 | Valerie Wittamer | Natural ligand of G protein coupled receptor ChemR23 and uses thereof |
EP1463759B8 (en) * | 2002-01-07 | 2013-07-10 | Euroscreen S.A. | Ligand for g-protein coupled receptor gpr43 and uses thereof |
-
2006
- 2006-03-02 WO PCT/EP2006/001904 patent/WO2006094704A2/en not_active Application Discontinuation
- 2006-03-02 AU AU2006222265A patent/AU2006222265B2/en not_active Ceased
- 2006-03-02 ES ES06707378T patent/ES2373913T3/es active Active
- 2006-03-02 AT AT06707378T patent/ATE526585T1/de active
- 2006-03-02 CA CA2597255A patent/CA2597255C/en not_active Expired - Fee Related
- 2006-03-02 JP JP2007557423A patent/JP5307404B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2006-03-02 DK DK06707378.3T patent/DK1864131T3/da active
- 2006-03-02 EP EP06707378A patent/EP1864131B1/en active Active
-
2008
- 2008-05-12 US US12/152,275 patent/US8008023B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2006222265A1 (en) | 2006-09-14 |
CA2597255A1 (en) | 2006-09-14 |
ATE526585T1 (de) | 2011-10-15 |
WO2006094704A2 (en) | 2006-09-14 |
JP2008538278A (ja) | 2008-10-23 |
WO2006094704A3 (en) | 2006-11-09 |
ES2373913T3 (es) | 2012-02-10 |
DK1864131T3 (da) | 2011-10-31 |
US8008023B2 (en) | 2011-08-30 |
EP1864131A2 (en) | 2007-12-12 |
CA2597255C (en) | 2014-05-27 |
EP1864131B1 (en) | 2011-09-28 |
US20090264526A1 (en) | 2009-10-22 |
AU2006222265B2 (en) | 2012-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5307404B2 (ja) | Gタンパク質共役受容体rcc356の天然リガンドおよびその使用 | |
JP4446737B2 (ja) | Gタンパク質共役型レセプターChemR23の天然リガンドとその使用 | |
DK3004157T3 (en) | OLFACTORY RECEPTORS INVOLVED IN THE PERCEPTION OF SWEET CARBOXYLIC ACIDS AND THE USE THEREOF | |
JP4360915B2 (ja) | Gタンパク質共役受容体gpr43のリガンドおよびその使用 | |
AU2018379263B2 (en) | Olfactory receptor involved in the perception of musk fragrance and the use thereof | |
JP5940541B2 (ja) | Gpcr galr2の調節剤としてのニューロペプチドq及びその使用 | |
CA2589393C (en) | Ligand for g-protein coupled receptor gpr72 and uses thereof | |
JP2009544330A (ja) | Rgs21活性の調節物質を同定するための方法、rgs21調節物質を含む組成物、および味覚を調節するためのその使用方法 | |
EP1867994B1 (en) | Ligand for G-protein coupled receptor GPR72 and uses thereof | |
US20030050235A1 (en) | Natural ligand for orphan G protein coupled receptor GPR86 and methods of use | |
EP1409541A2 (en) | A single-cell biosensor for the measurement of gpcr ligands in a test sample | |
WO2013034666A2 (en) | Novel pheromonal receptor of spodoptera littoralis (lepidoptera, noctuidae) and identification of natural ligand of said receptor and uses thereof | |
WO2003082907A1 (en) | Ligands for g protein coupled receptor gpr7 and uses thereof | |
EP1632778A2 (en) | Natural ligand of gpcr chemr23 and uses thereof | |
WO2002077153A2 (en) | The human psychosine receptor | |
AU2002320053A1 (en) | A single-cell biosensor for the measurement of GPCR ligands in a test sample |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120228 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120514 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120521 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5307404 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |