JP5306492B2 - 眼科装置および制御方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の固有情報(例えば近赤外レーザーの光干渉による眼底断層像(OCT))を取得する機能と、被検眼に対する位置合わせを行う機能を備えた眼科装置および眼科制御方法並びにプログラムに関するものである。
被検眼の固有情報の取得(測定・撮影等)を行う眼科装置では、被検眼に対して取得部を所定の位置関係にアライメントすることが必要である。また、人眼は視線を定めているときであっても、固視微動や跳躍運動などにより常に動いている。さらに、患眼の場合は、固視が定まらない場合もある。したがって、被検眼と取得部の最適な位置関係を保つために、被検眼を追尾(トラッキング)するアライメント動作も重要である。ただし、検査時に被検眼が大きく動き、ずれているときは、何らかの異常が生じていると考えられるため、その際にアライメントを行う必要は無い。
特許文献1には、被検眼に自動的にアライメントする眼科装置が記載されている。また、特許文献2には、被検眼方向の移動を規制する機構を調整中に偶発的にアライメント開始範囲内に入った場合、本来的なものとしてアライメントを開始するのでなく、偶発的なものとしてアライメントの開始を無効化する眼科装置が記載されている。
特開2001−309888号公報 特許3468909号公報
被検眼が大きく動いてしまった場合、特許文献1に記載の眼科装置は、取得部を移動可能な範囲全域にわたって移動させ、アライメントしようとする。このため、被検眼の動きが異常な状態であっても、取得部は被検眼へのアライメント動作を継続し、アライメント動作が不安定になる可能性がある。
一方、特許文献2に記載の眼科装置では、アライメント開始範囲内に入った場合にアライメントの開始を無効化するものであり、アライメント開始範囲内に入った場合にアライメントを開始する前提でアライメント制御を安定的に続行させることは困難である。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、継続的な自動アライメントを行う際に、安定性の高いアライメントを実現できる眼科装置および制御方法並びにプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る眼科装置の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、を備え、前記第1の位置合わせ手段は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行うことを特徴とする。
更に、本発明に係る眼科装置の他の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する取得する取得手段と、前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう位置合わせ手段と、前記位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記取得手段の前記被検眼に対して相対移動が可能な範囲を制限し当該制限された範囲外には前記取得手段の前記被検眼に対する相対移動を行わせないようにする制御手段と、を備え、前記位置合わせ手段は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記位置合わせを行うことを特徴とする。
また、本発明に係る眼科装置の他の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、を備え、前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じであることを特徴とする。
また、本発明に係る眼科装置の他の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、を備え、前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しいことを特徴とする。
また、本発明に係る制御方法の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第1の位置合わせ工程は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行うことを特徴とする。
また、本発明に係る制御方法の他の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じであることを特徴とする。
また、本発明に係る制御方法の他の代表的な構成は、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しいことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムの代表的な構成は、上記制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、継続的な自動アライメントを行う際に、安定性の高いアライメントを実現できる眼科装置および制御方法並びにプログラムを提供できる。即ち、アライメント中に被検眼が不安定な動作を行った場合でも、取得部の不必要なアライメント動作を抑制することができ、継続的な自動アライメントの安定性を向上させることができる。また、アライメント時間を短縮することができ、スループットを向上させることができる。
(a)は本発明の実施形態に係る眼科装置におけるキャプチャ画面の説明図、(b)は被検眼に対し取得部がXY方向にずれた状態の説明図、(c)は被検眼に対し取得部がZ方向にずれた状態の説明図、(d)は本発明の実施形態に係る眼科装置における動作フローの説明図である。 (a)は本発明の実施形態に係る眼科装置の全体概要図、(b)は本発明の実施形態に係る眼科装置の取得部である測定光学系の説明図である。 本発明の実施形態に係る第1の移動範囲を上方から見た図、(b)は側方から見た図、(c)は被検眼を正面から見たときの第1の移動範囲の説明図である。 (a)乃至(c)は夫々瞳孔が小さい場合のアライメントが合った状態を示す表示手段であるモニタに表示される図、被検眼の視線が動いた様子を示す図、視線が動いた被検眼に対してトラッキングを行った状態を示す図、(d)乃至(f)は夫々瞳孔が大きい場合のアライメントが合った状態を示す図、被検眼の視線が動いた様子を示す図、視線が動いた被検眼に対してトラッキングを行った状態を示す図である。 第2の実施形態における動作フローの説明図で、(a)はトラッキングの経過時間で第2の移動範囲を拡大するか否かを判断する場合の図、(b)は位置ずれ量が所定量以上であると判断された回数で第2の移動範囲を拡大するか否かを判断する場合の図、(c)は被検眼の動きに合わせて第2の移動範囲を変位する場合の図、(d)は被検眼の動きの軌跡を記録・解析し、その動きの重心を算出することの説明図、(e)は第2の移動範囲の原点位置を被検眼の動きの重心に一致させることの説明図である。 (a)は第2の移動範囲を表示する第3の実施形態における動作フローの説明図、(b)は第2の移動範囲を枠線として前眼部像に重畳して表示することの説明図、(c)は第2の移動範囲を四隅マークとして前眼部像に重畳して表示することの説明図である。 (a)は第2の移動範囲を超えた位置に被検眼がある場合に警告表示を行う動作フローの説明図、(b)は第2の移動範囲を超えた位置に被検眼がある場合のモニタにおける警告表示の説明図、(c)は第2の移動範囲を拡大するか否かの選択画面を示す図である。
《第1の実施形態》
(本体構成)
図2(a)は、第1の実施形態に係る眼科装置の側面図である。200は眼科装置、900は前眼部像および眼底の2次元像および断層像を取得するための取得部(測定光学系)、950は取得部900をXYZ方向に不図示のモータを用いて移動可能とした移動部としてのステージ部である。951は後述の分光器を内蔵するベース部である。
925は、ステージ部の制御部と、アライメント手段(後述する第1のアライメント手段、第2のアライメント手段)とを兼ねるパソコンであり、ステージ部の制御とともにアライメント動作の制御、後述する断層画像の構成等を行う。926は被検者情報記憶部を兼ね、断層撮像用のプログラムなどを記憶するハードディスクである。
928は表示部であるモニタであり、929はパソコンへの指示を行う入力部であり、具体的にはキーボードとマウスから構成される。323は顔受けであり、不図示のモータによる上下動が可能な顎受け324、額当て325、後述の対物レンズの高さ方向の移動範囲中心に設けられた目高線326を備えている。被検者の顎を顎受け324に載せ、額を額当て325に当て、被検者の眼の高さが目高線326と略一致するように被検者の顔を固定することで、被検眼を取得部900に概略位置決めすることができる。
(測定光学系および分光器の構成)
本実施形態の測定光学系および分光器の構成について図2(b)を用いて説明する。
まず、取得部900の内部について説明する。被検眼107に対向して対物レンズ135−1が設置され、その光軸上に第1ダイクロイックミラー132−1および第2ダイクロイックミラー132−2が配置されている。これらのダイクロイックミラーによって、OCT光学系の光路351、眼底観察と固視灯用の光路352および前眼観察用の光路353が波長帯域ごとに分岐される。
光路352は、更に第3ダイクロイックミラー132−3によって、眼底観察用のCCD172および固視灯191への光路へと、上記と同じく波長帯域ごとに分岐される。ここで135−3、135−4はレンズであり、レンズ135−3は固視灯および眼底観察用の焦点合わせのため、不図示のモータによって駆動される。CCD172は、不図示の眼底観察用照明光の波長、具体的には780nm付近に感度を持つものである。一方、固視灯191は可視光を発生して被検者の固視を促すものである。
光路353において、135−2、135−10はレンズ、140はスプリットプリズム、171は赤外光を検知する前眼部観察用のCCDである。このCCD171は、不図示の前眼観察用照明光の波長、具体的には970nm付近に感度を持つものである。スプリットプリズム140は、被検眼107の瞳孔と共役な位置に配置されており、被検眼107に対する取得部900のZ方向(前後方向)の距離を、前眼部のスプリット像として検出することができる。
光路351は、前述の通りOCT光学系を成しており、被検眼107の眼底の断層画像を撮像するためのものである。より具体的には断層画像を形成するための干渉信号を得るものである。134は光を眼底上で走査するためのXYスキャナである。XYスキャナ134は1枚のミラーとして図示してあるが、XY2軸方向の走査を行うガルバノミラーである。
135−5、135−6はレンズである。そのうちレンズ135−5は、光カプラー131に接続されているファイバー131−2から出射するOCT光源101からの光を用いて眼底107に焦点合わせするために、不図示のモータによって駆動される。この焦点合わせによって、眼底107からの光は、同時にファイバー131−2の先端にスポット状に結像されて入射されることとなる。
次に、OCT光源101からの光路と参照光学系、分光器の構成について説明する。
101はOCT光源、132−4は参照ミラー、115は分散補償用ガラス、131は光カプラー、131−1〜4は光カプラーに接続されて一体化しているシングルモードの光ファイバー、135−7はレンズ、180は分光器である。
これらの構成によってマイケルソン干渉系を構成している。OCT光源101から出射された光は、光ファイバー131−1を通じ光カプラー131を介して、光ファイバー131−2側の測定光と、光ファイバー131−3側の参照光とに分割される。
測定光は前述のOCT光学系光路を通じ、観察対象である被検眼107の眼底に照射され、網膜による反射や散乱により同じ光路を通じて光カプラー131に到達する。
光カプラー131によって、測定光と参照光は合波され干渉光となる。ここで、測定光の光路長と参照光の光路長がほぼ同一となったときに干渉を生じる。参照ミラー132−4は、不図示のモータおよび駆動機構によって光軸方向に調整可能に保持され、被検眼107によって変わる測定光の光路長に参照光の光路長を合わせることが可能である。干渉光は光ファイバー131−4を介して分光器180に導かれる。
また139−1は、光ファイバー131−2中に設けられた測定光側の偏光調整部である。139−2は、光ファイバー131−3中に設けられた参照光側の偏光調整部である。これらの偏光調整部は光ファイバーをループ状に引き回した部分を幾つか持ち、このループ状の部分をファイバーの長手方向を中心として回動させることでファイバーに捩じりを加え、測定光と参照光の偏光状態を各々調整して合わせることが可能なものである。
分光器180はレンズ135−8、135−9、回折格子181、ラインセンサ182から構成される。光ファイバー131−4から出射された干渉光はレンズ135−8を介して平行光となった後、回折格子181で分光され、レンズ135−9によってラインセンサ182に結像される。
次に、OCT光源101の周辺について説明する。OCT光源101は、代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。中心波長は855nm、波長バンド幅は約100nmである。ここで、バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメータである。
光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等を用いることができる。中心波長は、眼を測定することを鑑みると近赤外光が適する。また、中心波長は得られる断層画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましい。双方の理由から中心波長855nmとした。
本実施形態では干渉系としてマイケルソン干渉系を用いたが、マッハツェンダー干渉系を用いても良い。測定光と参照光との光量差に応じて光量差が大きい場合にはマッハツェンダー干渉系を、光量差が比較的小さい場合にはマイケルソン干渉計を用いることが望ましい。
(断層画像の撮像方法)
眼科装置200を用いた断層画像の撮像方法について説明する。眼科装置200はXYスキャナ134を制御することで、被検眼107の所定部位の断層画像を撮像することができる。まず、図中X方向に測定光のスキャンを行い、眼底におけるX方向の撮像範囲から所定の撮像本数の情報をラインセンサ182で撮像する。X方向のある位置で得られるラインセンサ182上の輝度分布を高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)し、FFTで得られた線状の輝度分布をモニタ928に示すために濃度あるいはカラー情報に変換する。これを、Aスキャン画像と呼ぶ。
また、この複数のAスキャン画像を並べた2次元の画像をBスキャン画像と呼ぶ。1つのBスキャン画像を構築するための複数のAスキャン画像を撮像した後、Y方向のスキャン値を移動させて再びX方向のスキャンを行うことにより、複数のBスキャン画像を得る。
複数のBスキャン画像、あるいは複数のBスキャン画像から構築した3次元画像をモニタ928に表示することで検者が被検眼の診断に用いることができる。
(撮像前にモニタ表示されるキャプチャ画面)
図1(a)を用いて本実施形態に係るキャプチャ画面を説明する。キャプチャ画面は、所望の被検眼像を得るために、各種の設定および調整を行う画面であり、撮像前にモニタに表示される画面である。1101は前眼部観察用のCCD171によって得られた前眼部観察画面、1201は眼底観察用CCD172によって得られた眼底2次元像表示画面、1301は取得された断層画像を確認するための断層画像表示画面である。1001は被検眼の左右眼を切り替えるボタンであり、L、Rボタンを押すことにより、左右眼の初期位置に取得部900を移動する。
1010は検査セット選択画面であり、選択されている検査セットを表示する。検査セットを変更する際には、検者は1011をクリックすることで、不図示のプルダウンメニューを表示させ、所望の検査セットを選択する。また、走査パターン表示画面1012には、現在選択されている検査セットで行うスキャンパターンの概要、例えば水平スキャン、垂直スキャン、クロススキャンなどを表示する。
前眼部観察画面1101上の任意の点をマウスでクリックすることで、その点を画面の中心にするよう取得部900を移動させ、取得部と被検眼の位置合わせを行う。
1004は開始ボタンであり、このボタンを押すことで二次元画像および断層像の取得が開始され、2次元像表示画面1201および断層画像表示画面1301に取得した被検眼像がリアルタイムで表示される。それぞれの画像の近傍に配置されているスライダは、調整を行うためのものである。スライダ1103は被検眼に対する取得部のZ方向の位置を調整するもの、スライダ1203はフォーカス調整を行うもの、スライダ1302はコヒーレンスゲートの位置を調整するものである。
フォーカス調整は、眼底に対する合焦調整を行うために、レンズ135−3および135−5を図示の方向に移動する調整である。コヒーレンスゲート調整は、断層画像が断層画像表示画面の所望の位置で観察されるために、参照ミラー132−4を図示の方向に移動する調整である。これらの調整操作により、検者は最適な撮像が行える状態を創出する。1003は撮像ボタンであり、各種調整が終了したときに、このボタンを押すことで所望の撮像が行われる。
(アライメント動作)
以下、被検眼107に対し取得部900を3次元方向(左右方向であるX方向、上下方向であるY方向、前後方向であるZ方向)にアライメントする一連の動作を図1(b)、(c)を用いて説明する。ここで、後述する第1の移動範囲、第2の移動範囲に関し、第1の移動範囲でのアライメント制御を第1のアライメント制御、第2の移動範囲でのアライメント制御を第2のアライメント制御と呼ぶ。第1のアライメント制御および第2のアライメント制御を順次用いることで、継続的な自動アライメントの安定性を向上させることができる。
1−1)第1の位置合わせ手段を用いた第1のアライメント制御
第1の位置合わせ手段としてパソコン925(図2)は、移動手段950によって取得部900を第1の移動範囲3100(図3)の範囲内で移動させることで、取得部900と被検眼との位置合わせを以下のように行なう。
被検眼に対し取得部のXY方向がずれている場合、キャプチャ画面1000の前眼観察画面1101内に表示される前眼部像(前眼観察用CCD171で撮像)は、図1(b)のように、画面中心から外れた位置に表示される。ここから、アライメント検出手段(撮像手段としての前眼観察用CCD171、および撮像された前眼部像の画像処理手段としてのパソコン925を含む)は、瞳孔107Pの重心位置を検出し、被検眼との取得部900とのXY方向の位置ずれ量を算出する。
また、Z方向の距離がずれている場合、図1(c)に示すように、視野の上下で像がスプリットするため、このスプリットの量とスプリットする方向により、Z方向の位置ずれ量と、手前か奥にずれているかを算出する。なお、Z方向の検知にはスプリットの検出の他、例えば被検眼の角膜に対してスポット光を照射し、その反射光の位置からZ方向の位置検出を行っても良いし、反射したスポット光のボケ具合から、位置ずれを判断しても良い。
このようなアライメント検出手段によって、取得部900と被検眼との位置ずれ量と方向を取得することができ、そのアライメント検出手段による検出結果を基に、移動手段950によりステージ部を被検眼に対して相対移動させることで、アライメント制御を行う。
1−2)第1の移動範囲
ここで、第1のアライメント制御が行われる第1の移動範囲について、図3を用いて説明する。図3(a)は上方(被検者の頭側)から見た図、図3(b)は側方から見た図、図3(c)は正面から見た図である。枠線で示した第1の移動範囲3100内で、取得部900の基準点である対物レンズ135−1の中心点3001が移動するよう、ステージ部950は制御される。なお、中心点3001は対物レンズ135−1の略中心であればよく、対物レンズ135−1の中心に一致しなくともよい。
被検者は、顎受け324に顎を乗せ、額当て325に額を当てた状態で検査が行われる。これにより、被検者の顔を安定させることができ、検査時の被検眼の大きな動きをある程度抑制することができる。また、目高線326の位置に合わせるように顎受け324の位置を調整することで、被検眼の位置は取得部に対して大まかに位置決めされることとなり、アライメントに掛かる時間を短縮することができる。
ここで、第1の移動範囲3100の特徴について説明する。第1の移動範囲3100は、取得部900の被検眼に対するずれが所定の許容範囲内に入るアライメント完了状態に至る前において取得部900が移動可能な範囲であり、装置の最大移動可能範囲(X方向、Y方向、Z方向)の範囲内で予め設定される。本実施形態では、第1の移動範囲を装置の最大移動可能範囲と等しく設定している。
具体的に本実施形態では、X方向の大きさが100mm、Y方向の大きさが30mm、Z方向の大きさが40mmとしている。その大きさは、どんな顔の形状の人でもその被検眼107に対して取得部900がアライメントできるように設定されている。なお、第1の移動範囲310は、上記の範囲に限定されるものではなく、措置の最大移動可能範囲よりも狭い範囲であってもよい。
取得部900は、人眼を測定するため眼に接近して測定できるような可動範囲を持っており、また、検査時の被検者の鼻3002は、図示のように取得部側に出っ張る状態となる。このような場合、取得部900と被検者の鼻が不用意に近づく恐れがあるため、これを防ぐために、第1の移動範囲3100は、そのX方向の中心部に、Z方向に被検者から遠ざかるような凹部3101を有している。
ここで、第1の移動範囲の制限方法について説明する。ステージ部950の移動は、X方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動させるステッピングモータによって行われる。ステージの制御部であるパソコン925は、ステッピングモータの駆動パルス回数を図示しないメモリ等に記憶することによって、ステージ部950の位置を検知することができ、制限をかけることができる。
また、各制限位置にセンサー(例えばフォトインタラプター)を設け、そのセンサー位置をステージ部950が通過したか否かを検知することによって制限をかけても良い。さらに、機械的に制限を掛けることも可能である。この場合はステージ部950の移動を制限する遮蔽物を設け、それ以上物理的にステージ部が動かないようにすることでステージ部950の移動範囲を制限する。
2)第2の位置合わせ手段を用いた第2のアライメント制御および第2の移動範囲
第2の位置合わせ手段としてパソコン925(図2)は、移動手段950によって取得部900を第2の移動範囲3200(図4)の範囲内で移動させることで、取得部900と被検眼との位置合わせを以下のように行なう。
第1のアライメント制御手段によって取得部900の被検眼に対するずれが所定の許容範囲内に入るアライメント完了状態に至ったと判断される場合(取得部と被検眼との位置関係が第1の条件を満たす場合、すなわち取得部と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合)に、第2のアライメント制御へ移行する。即ち、アライメント完了状態における移動手段900の位置を原点とし、第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲3200(図4)の範囲内で、アライメント検出手段による検出結果に基づいてアライメント制御がなされる。
第2の移動範囲3200の原点を、アライメント完了状態における移動手段900の位置からずらす設計では、アライメント完了状態から被検眼が左右上下いずれの方向に変位した場合に追尾可能な範囲に偏りが生じる。このため、被検眼の動きに特徴がある被検者に対しては、第2の移動範囲3200の原点をアライメント完了状態における移動手段の位置からずらすことは有効である。
但し、本実施形態では、第2の移動範囲3200の原点をアライメント完了状態における移動手段の位置とすることで、アライメント完了状態から被検眼が左右上下いずれの方向に変位した場合にも偏りなく被検眼に対して装置を追尾させることができる。なお、第2の移動範囲3200の原点をアライメント完了状態における移動手段900の位置と述べているが、より具体的には第2の移動範囲3200の原点はアライメント完了状態における対物レンズ135−1の中心点3001である。
このようにして、第2の移動範囲3200は、被検眼へのアライメントが一旦完了した後のトラッキング時に、取得部900が移動可能な範囲として設定される。第2の移動範囲3200は、アライメント許容範囲の大きさより大きく、かつ第1の移動範囲より小さく設定されることが好ましい。
第1の移動範囲より小さく設定されるのは、被検者の顔が顎受けおよび額受けに有る程度固定(接触)していれば、被検眼の位置は大きく動くことは無く、視線の移動や固視微動等による小さな位置変化しか生じないためである。これにより、一度アライメントした後のアライメント動作、すなわち被検眼を追尾するトラッキング動作時に、何らかの異常により大きく位置がずれた被検眼を不必要に追うことが無くなり、安定したアライメント動作が可能となる。そして、検査時間を短くすることができ、被検者への負担も低減させることができる。
ここで、第2の移動範囲3200の大きさについて、図4(c)を用いて説明する。図4(c)は被検者が視線を上下左右に動かした時の瞳孔の位置を示している。人眼は水平方向の動き量Xpの方が、鉛直方向の動き量Ypより大きい。このような人眼の動きに鑑みると、第2の移動範囲は、水平方向を他の方向より大きくするのがトラッキングに適している。
本実施形態では、第2の移動範囲をX:20mm、Y:10mm、Z:10mmとしており、この直方体の重心位置を原点としている。このように第2の移動範囲を設定することで、被検眼への追従性を損なうことなく移動可能範囲をできるだけ狭めることができるため、さらにアライメントの安定性を向上させることができる。
なお、第2の移動範囲3200の大きさは上述したものに限ることは無い。例えば、第2の移動範囲のY方向の範囲を第1の移動範囲のY方向の範囲と等しく設定(この場合、第2の移動範囲のX方向および/またはZ方向の範囲を第1の移動範囲の対応する方向の範囲より狭める)することも考えられる。この場合、検者が検査途中で被検者の姿勢に鑑み、顎受けの位置を変更する場合であっても、Y方向の移動範囲が広いためにトラッキングを可能とすることができる。
また、第2の移動範囲のX方向の範囲を第1の移動範囲のX方向の範囲と等しく設定してもよいし、第2の移動範囲のZ方向の移動範囲を第1の移動範囲のZ方向の範囲と等しく設定してもよい。
第2の移動範囲は、範囲が固定されるものに限らず、範囲が拡大可能または新たな原点へ変位可能とすることもできる。この場合、装置(具体的にはパソコン925)が自動的に行う、もしくは検者が手動で適宜行うようにすることができる。
ここで、第2の移動範囲の制限方法について説明する。第2の移動範囲の制限も第1の移動範囲の制限と同様に、パソコン925が、ステージ部950を駆動させるステッピングモータの駆動パルス回数を記憶することによって、ステージ部950の位置を検知し制限をかけることができる。
なお、第2の移動範囲の範囲内で位置合わせを行う際に、例えば、パソコン925が被検眼の複数の眼底画像に基づいて被検眼の動きを検出し、この動きに基づいて取得部900を移動させることで位置合わせが行われる。
(被検眼瞳孔径と第2の移動範囲の大きさ)
また、第2の移動範囲3200の大きさを、被検眼の情報、例えば瞳孔の大きさによって変えても良い。瞳孔の大きさは、アライメント時に瞳孔径検出手段としても機能する前眼部観察CCD171を用いて検出可能である。これについて図4を用いて説明する。107Pは瞳孔、4001は瞳孔を通過する際の測定光、3200は第2の移動範囲を示している。被検眼の眼底を検査する装置で、瞳孔を通る際のビーム径4001が図に示すように細い場合、瞳孔の位置が中心では無くても、その光を眼底に照射することができる。
ここで、図4(a)、(b)、(c)に瞳孔が小さい場合(瞳孔径が所定値未満の場合)の様子を示す。図4(a)では、アライメントが合った状態を示し、図4(b)では被検眼の視線が動いた様子を示し、図4(c)では動いた被検眼に対してトラッキングを行った場合を示している。図4(c)でアライメント検出手段を兼ねるパソコン925は、被検眼と取得部との位置関係がずれたことを検出し、そのずれ量を算出する。そして、そのずれ量分だけステージ部を駆動させ、被検眼と取得部とが適切な位置関係(被検眼が中心に位置する)になるようにする。
ただし、このとき第2の移動範囲3200による制限があるため、被検眼を中心に位置するまでステージ部を駆動させることはできない。ただし、この場合でも測定光4001は瞳孔内に位置しているため、測定光は眼底に届き、観察・検査は可能である。
一方、瞳孔が大きい場合(瞳孔径が所定値以上の場合)の様子を図4(d)、(e)、(f)に示す。図4(d)は、図4(e)と同じ量、被検眼が動いた場合を示している。図4(f)は、動いた被検眼に対してトラッキングを行った場合を示している。ここで、図4(f)に示すように、瞳孔が大きい場合は、被検眼と取得部との位置ずれ量が大きくても、瞳孔に検査光を入射させることができる。このため、瞳孔が大きい場合の第2移動範囲3200は図4(d)、(e)、(f)に示すように、瞳孔の小さい場合の第2の移動範囲3200よりも狭くすることができる。
このように、アライメント時に瞳孔径検出手段としても機能する前眼部観察CCD171を用いて瞳孔の大きさを検出し、その情報を基に、瞳孔が大きい場合に第2の移動範囲のXY方向の大きさを狭めることができる。これにより、トラッキング動作範囲を適切な範囲で縮小できるため、アライメント動作の安定性をさらに高めることができ、検査時間の短縮が期待できる。
(被検眼視線方向と第2の移動範囲の変位)
被検眼視線方向の情報を基に第2の移動範囲の原点位置を変えても良い。例えば、固視灯提示手段の提示位置情報によって、第2の移動範囲の原点位置を変更しても良い。本実施形態では、被検眼の視線を安定させるための固視灯191を取得部に備えている。検者は、検査途中に固視灯191の位置を変え、様々な部位の観察・検査を行うことがあり、このとき、被検者の視線は固視灯191の位置に順じて動き、瞳孔位置に変化が生じる。
このため、固視灯191の提示位置を取得し、その情報を基に第2の移動範囲の原点位置を提示位置に近づくように変位させることで、取得部位を途中で変更した際でも、安定したトラッキング動作が可能となる。
(被検者の左右眼と第2の移動範囲)
また、眼科装置では左右眼の検査を一つの検査内で片眼ずつ行うことがほとんどである。そして、左右の眼は通常、被検者の顔の鉛直中心、すなわち装置の略中心に対して対象である。このため、片眼に対して第2の移動範囲を定め、もう一方の眼の検査を行う際に、予め第2の移動範囲を設定しておき、この情報を基にアライメントを始めることもできる。これにより、最初のアライメント時の動きが不要となり、検査時間を短縮することができる。
なお、両眼を測定する場合には、撮像の写損確認時に表示部928に表示されるOKボタンの押下、もしくは左右眼切替ボタン1001の押下により、測定手段900の移動範囲は第2の移動範囲から第1の移動範囲へと切り替わる。
このように、第2の移動範囲の大きさを決定する方法を数種類説明した。ここで、第2の移動範囲の大きさ、および被検者の瞳孔間距離、奥眼等の要因により、第2の移動範囲の一部が第1の移動範囲を超えてしまうことが考えられる。この場合は、取得部が第1の移動範囲を超えることがないように、ステージ部の移動が制御され、
第2の移動範囲に入っていても第1の移動範囲を超える位置でステージ部は停止される。
(眼底撮像の動作フロー)
本実施形態における撮像の動作フローを、図1(d)を用いて説明する。ステップS1にて検査を開始すると、まず、ステップS2にて検者は、被検者に顎を顎受け324に置き、額が額当て325に当てるよう指示を出す。ここで検者は、被検者の眼の高さ方向の位置が目高線326とおおよそ一致するよう顎受け324の高さを調節し、被検眼の位置を適正位置にする。
さらに、キャプチャ画面1000の前眼像表示画面1101に取得した前眼部像をリアルタイムで表示し、検者は表示された前眼部像がおおよそ画面内に収まるよう顎受け324の位置および取得部900の位置を調整することができる。ここで、取得部に対する駆動入力は、前述したように前眼像表示画面内をマウス等でのクリックする方法や、キーボード等から行われる。ここでのステージ部が移動する場合の移動可能範囲は、第1の移動範囲3100によって制限されている。
次に、検者がキャプチャ画面1000のスタートボタン1004をクリックすると、ステップS3に遷移し、ステージ部950は、第1の移動範囲内において自動アライメント動作を開始する。ここで、アライメント検出手段は、受光手段である前眼観察用CCD171により取得された前眼部像の信号を基に被検者と取得部と位置ずれ量を算出し、そのずれ量だけ駆動手段へ駆動信号を渡す。これにより、被検者と取得部との位置関係を適正な位置関係になる。ここで、被検者と取得部との位置関係が、所定の位置ずれ量以下になったかどうかを判断するステップS4に進む。
ステップS4でアライメント検出手段による信号がアライメント未完了と判断した場合は、ステップS3に戻り、再びステージ部950を駆動させアライメントを行う。一方、被検眼と取得部とのアライメントのずれ量が所定の許容範囲内に入りアライメント完了状態に至ったと判断される場合は、ステップS5に遷移する。ここでは、アライメント検出手段によるアライメント完了の判断が起きるまでアライメント動作を続ける例を示したが、これに限らなくともよい。
予め、アライメント検出失敗の時間や回数を設定しておき、所定の時間または回数内にアライメントが完了しなかった時には、検者に再び被検眼位置を適正にするよう警告を出すようにしても良い。ステップS5では、ステージ部950の移動範囲が第1の移動範囲3100内から、第2の移動範囲3200内に変更される。ここで、第2の移動範囲3200の原点および大きさは、前述しているので説明は省略する。
次いで、ステップS6にてステージ部950は、第2の移動範囲3200内において被検眼と取得部との位置関係が適正になるようにトラッキングを行う。ここで、第2の移動範囲は、第1の移動範囲よりも狭いため、被検眼が大きく動きその移動範囲外に位置した場合に生じる不必要なトラッキングを回避することができる。その一方、第2の移動範囲は、被検眼の異常な移動以外の動き、例えば視線の動きや固視微動には対応できるだけの範囲に設定してあるため、安定したトラッキング動作が可能となる。また、ここで不図示の各種調整、例えば前述のフォーカス調整、コヒーレンスゲート調整が行われる。
ステップS7ではトラッキング動作時に、被検眼と取得部の位置関係が所定の位置ずれ量以下となった場合、キャプチャ画面1000の撮像ボタン1003に対してクリック等の操作による入力受付状態となり、検者が操作を行うことで撮像が開始される。ここで、撮像の開始トリガが検者の操作によって行われたが、アライメント状態や各種調整状態が所定の状態に遷移した場合に自動的に撮像が開始されても良い。ここで、被検眼と取得部の位置関係が所定の位置ずれ量以上であった場合は、ステップS6に戻り再びトラッキングを行う。
撮像の開始信号が入力されたのち、ステップS8にてパソコン925内の記憶装置に断層画像と眼底観察用のCCDで取得される眼底画像を保存し、ステップS9の検査終了に至る。以上のような構成により、継続的に安定したアライメント動作を行うことができる。本実施形態では、OCT装置を例にとり説明したがこれに限ることはなく、他の眼科装置でも良い。例えば、前眼部撮影機、眼底カメラ、屈折力計、眼圧計などの眼科装置でも、本発明の実施は可能である。
《第2の実施形態》
第2の実施形態におけるアライメントの動作フローを、図5を用いて説明する。ここでは、動作フローのみを説明し、他の構成については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。図5(a)は動きが大きい被検眼に対応するための動作フローである。ステップS101からステップS109までは、第1の実施形態と同様であるので省略する。本動作フローでは、ステップS107で被検眼と取得部900の位置関係が所定のずれ量以上であり、撮像が可能なアライメント状態ではないと判断された場合、ステップS110に遷移する。
なお、ステップS107で被検眼と取得部900の位置関係が所定の位置ずれ量未満となった場合にはステップS108に移行し、被検眼の撮像が行われる。なお、一例として、ステップS107における判断に用いられる所定のずれ量はステップS104における判断に用いられる所定のずれ量よりも小さい。
ステップS110では、トラッキング時間が開始されてからの経過時間Tが所定時間Tcより長いか否かを判断する。所定時間Tcは予めパソコン925に記憶されているものであり、工場出荷時の設定をそのまま用いてもよいし、検者が任意の時間を設定できるようにしてもよい。ステップS110にてトラッキング時間Tが所定時間内(所定時間Tc以下)であった場合は、ステップS106に戻り再びトラッキングを行う。一方、トラッキング時間Tが所定の時間Tcを超えてしまった場合は、ステップS111に進む。
所定時間Tc以内に撮像完了なアライメント状態にならない状況は、被検眼の動きが、第2の移動範囲3200に対して大きいことによって生じる。そこで、ステップS111では、第2の移動範囲3200の範囲拡大を行う。拡大された新しい第2の移動範囲は、既存の第2の移動範囲よりも大きく、かつ第1の移動範囲よりも小さい範囲である。
ここで、第2の移動範囲の拡大量は、予め定められており、X、Y、Z方向に一様に広げてもよいが、人眼のZ方向への動きは小さいため、X、Y方向にのみ拡大しても良い。また、前述のように人眼の動きはX方向が大きいため、X方向の拡大量を他方向よりも大きくすることで、より人眼の動きに適した第2の移動範囲の拡大を行うこともできる。ステップS111で第2の移動範囲を拡大した後は、ステップS106に戻り、トラッキングを再開する。
上記実施形態では、トラッキングの経過時間によって、第2の移動範囲を拡大するか否かを判断したが、これに限ることは無い。例えば、図5(b)に示すようにアライメント検出手段による被検眼と検査物との位置ずれ量が所定量以上であると判断された回数で判断しても良い。即ち、第2の移動範囲が拡大される場合は、第2の位置合わせ手段によって取得部と被検眼との位置関係が第2の条件を満たす状態に所定時間内に至らない場合、もしくは第2の条件を満たさないと判断される回数が所定回数に達する場合となる。
この動作フローについて図5(b)を用いて説明する。図5(b)のステップS201からステップS209までは、前述の動作フローと同様であるため説明を省略する。本動作フローでは、アライメント検出手段による被検眼と検査物との位置ずれ量が所定量以上であると判断された回数Nをカウントし、ステップS210にて、そのアライメント検出NGの回数Nが所定回数Ncを超えたか否かを判断する。所定の回数Ncは予めパソコン925に記憶されているものであり、工場出荷時の設定をそのまま用いてもよいし、検者が任意の時間を設定できるようにしてもよい。
ステップS210にてアライメントNG回数Nが所定の回数Ncの回数以下であった場合は、ステップS206に戻り再びトラッキングを行う。一方、アライメントNG回数Nが所定の回数Ncを超えてしまった場合は、ステップS211に進み、第2の移動範囲を拡大させる。ここで、第2の移動範囲の拡大については既に述べているため省略する。
以上のような動作フローにより、被検眼の大きな動きに対してもトラッキングを可能とすることができる。上述した実施形態では、第2の移動範囲の拡大量を予め設定していたが、被検眼の動きに合わせて第2の移動範囲の拡大量を設定することもできる。
また、被検眼の動きに合わせて第2の移動範囲の大きさを変えずに第2の移動範囲の原点位置を変位させても良い。この原点位置の変位に関して、図5(c)、(d)を用いて、以下説明する。なお、図5(c)のステップS301からステップS309までは、前述の動作フローと同様であるため説明を省略する。
(被検眼の動きと第2の移動範囲の変位)
本実施形態では、前眼部観察CCD171を被検眼の動きを検出する眼動作検出手段として用いる。即ち、本動作フローのステップS310で、図5(d)に示すように、前眼部観察CCD171から得られた情報を基に、被検眼の動き107P−1、107P−2、107P−3、107P−4の軌跡を記録・解析し、その動きの重心Gを算出する。
その後、ステップS311に遷移する。図5(d)で、3200は第2の移動範囲、3201は第2の移動範囲の原点位置である。ステップS311では、図5(e)に示すように、第2の移動範囲の原点位置53201を、ステップS310で被検眼の動いた方向の位置に近づけていき、算出された被検眼の動きの重心Gに一致させる。その後、ステップS306に戻り再びトラッキングを行う。これにより、被検眼の動きに合わせた位置に第2の移動範囲を変位でき、かつ第2の移動範囲を広げる必要が無いため、安定したアライメントおよびトラッキング動作を実現することができる。
《第3の実施形態》
第3実施形態におけるアライメントの動作フローを、図6、図7を用いて説明する。ここでは、動作フローのみを説明し、他の構成については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、図6(a)において、ステップS401からステップS405までは、第1および第2の実施形態と同様であるので省略する。
本動作フローでは、ステップS405にて第2の移動範囲をセットした後、ステップS406にて、図6(b)に示すようにキャプチャ画面1000の前眼部像表示画面1101に、第2の移動範囲3200を前眼部像に重畳して表示する。なお、図6(b)に示す表示画像は、図2(a)に示すパソコン925が表示制御手段として機能してモニタに第2の移動範囲3200を被検眼の前眼部像と共に表示させたものである。
これにより、検者は被検眼の動きが第2の移動範囲内にあるか否かを容易に判断できるようになる。また、第2の移動範囲に対して、被検者の眼の動きを相対比較できるようになるため、被検眼の動きか異常か否の判断を補助し得る。図6(a)では、枠線によって第2の移動範囲を表示する例を示したが、図6(c)に示すように、四隅にマークを付けても良い。
ステップS406の後のステップS407から410は、第1および第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
上記では、第2の移動範囲を表示するのみであったが、第2の移動範囲を超えた位置に被検眼がある場合は、警告表示をしてもよい。警告表示を行う動作フローを図7(a)を用いて説明する。ステップS501からステップS506までは、第1および第2の実施形態と同様であるので説明は省略する。
ステップS507で、被検眼の目標位置が第2の移動範囲の外にあると検知した場合、または、ステップS508で被検眼と取得部の位置関係が所定の位置ずれ量以上であり、撮像が可能なアライメント状態ではないと判断された場合、ステップS511に遷移する。テップS511では、図7(b)に示すように、被検眼が第2の移動範囲の外にある旨を警告表示するウィンドウ5001がキャプチャ画面1000上に表示される。
次いで、ステップS512に遷移し、今度は、図7(c)に示すように第2の移動範囲を拡大するか否かの選択を検者に求めるウィンドウ5002がキャプチャ画面1000上に表示される。検者はここで、第2の移動手段を拡大するか否かを判断し、マウス等を用いて判断結果を入力する。第2の移動範囲を拡大する選択がなされた時は、ステップS513に遷移し、第2の実施形態で説明したように、第2の移動範囲拡大を行い、ステップS505に戻る。一方、第2の移動範囲拡大を行わない選択がなされた場合は、ステップS502に戻る。
以上のように警告表示を行うことで、検者は被検眼の動きが異常であるか否かを容易に判断できる。また、警告とともに、移動範囲拡大の表示を行うことで、迅速に検者の意図を正確に装置のアライメント動作につなげることができる。
また、本発明は、更に制御方法として、以下の工程を有する。即ち、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程を有する。かつ、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第1の位置合わせ工程は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行う。 また、本発明は、異なる制御方法として、以下の工程を有する。即ち、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程を有する。かつ、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じである。
また、本発明は、異なる制御方法として、以下の工程を有する。即ち、被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程を有する。かつ、前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、を有し、前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しい。
そして、プログラムとして、以下の処理を実行することによっても実現される
。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
(変形例1)
なお、被検眼の固有情報を取得する固有情報取得手段として、実施形態においては近赤外レーザーの光干渉による眼底断層像の撮像装置(OCT)について説明したが、本発明はこれに限られない。即ち、眼底カメラ、眼底血流計、眼屈折力測定装置、角膜形状測定装置、眼圧計などであっても、本発明を同様に適用できる。
(変形例2)
上述した実施形態において、取得部に対し目標位置である被検眼が取得部に対し目標位置である被検眼が第2の移動範囲の外にある場合、外にある場合、警告表示することを述べたが、範囲限定の解除を選択できるようにしておくこともできる。この場合、範囲限定の解除がされている状態であることを表示手段に表示させると、より好ましい。
(変形例3)
上述した実施形態では、第1の移動範囲を装置の最大移動可能範囲としたが、本発明はこれに限らず、第1の移動範囲を装置の最大移動可能範囲より小さい所定範囲に設定することもできる。
(変形例4)
上述した実施形態では、被検眼に対し取得部を3次元方向(XYZ方向)にアライメントするものとしたが、本発明はこれに限らず2次元方向(XYZ方向のいずれか2方向)もしくは1次元方向(XYZ方向のいずれか1方向)であっても良い。
107・・被検眼、900・・取得部、925・・パソコン、928・・モニタ、950・・ステージ部、1000・・キャプチャ画面、3100・・第1移動範囲、3200・・第2移動範囲

Claims (21)

  1. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、
    第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、
    前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、
    を備え
    前記第1の位置合わせ手段は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行うことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記第2の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第2の位置合わせ手段を更に備え
    前記第2の位置合わせ手段は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行う請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記第2の移動範囲は、前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼との位置関係が前記ずれ量が閾値以下となった場合における前記取得手段の位置を原点とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼科装置。
  4. 表示手段に前記第2の移動範囲を前記被検眼の前眼部像と共に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記第2の移動範囲は、範囲が拡大可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
  6. 前記第2の移動範囲は、新たな原点へ変位可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
  7. 前記第2の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が所定時間内に閾値以下とならない場合、もしくは前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以上であると判断される回数が所定回数に達する場合、前記第2の位置合わせ手段は、前記第2の移動範囲の範囲を拡大し、拡大した範囲で前記移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行うことを特徴とする請求項5に記載の眼科装置。
  8. 固視灯提示手段または被検眼の動きを検出する眼動作検出手段を有し、
    前記第2の位置合わせ手段は、前記固視灯提示手段の提示位置情報または前記眼動作検出手段の信号を基に、前記第2の移動範囲の原点の位置を前記固視灯提示手段の提示位置または被検眼の動いた方向に近づく位置へ変更し、前記変更された位置を新たな原点とする前記第2の移動範囲で前記移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行うことを特徴とする請求項5に記載の眼科装置。
  9. 被検眼の瞳孔径を検出する瞳孔径検出手段を有し、前記瞳孔径検出手段の検出結果に基づいて、瞳孔径が所定値以上の場合は瞳孔径が所定値未満の場合の前記取得手段の移動範囲より小さい移動範囲となるように、前記第2の移動範囲が設定されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の眼科装置。
  10. 前記被検眼が前記第2の移動範囲の外にある場合、警告表示することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置。
  11. 前記第2の移動範囲は、水平方向の範囲が他方向の範囲より広いことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の眼科装置。
  12. 前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じであることを特徴とする請求項11に記載の眼科装置。
  13. 前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しいことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の眼科装置。
  14. 片眼に対するアライメント時の前記第2の移動範囲の情報を基に、他方の眼に対する前記第2の移動範囲を決定することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の眼科装置。
  15. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する取得する取得手段と、
    前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記取得手段の前記被検眼に対して相対移動が可能な範囲を制限し当該制限された範囲外には前記取得手段の前記被検眼に対する相対移動を行わせないようにする制御手段と、
    を備え
    前記位置合わせ手段は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記位置合わせを行うことを特徴とする眼科装置。
  16. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、
    第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、
    前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、
    を有し、
    前記第1の位置合わせ工程は、光が照射された前記被検眼からの戻り光を受光する受光手段の出力を用いて前記移動手段を制御することで前記位置合わせを行うことを特徴とする制御方法。
  17. 請求項16に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、
    第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、
    前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、
    を備え、
    前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じであることを特徴とする眼科装置。
  19. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段と、
    第1の移動範囲内で前記移動手段によって前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ手段と、
    前記第1の位置合わせ手段によって前記取得手段と前記被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限手段と、
    を備え、
    前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しいことを特徴とする眼科装置。
  20. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、
    第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、
    前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、
    を有し、
    前記第2の移動範囲は、鉛直方向の範囲が前記第1の移動範囲の鉛直方向の範囲と同じであることを特徴とする制御方法。
  21. 被検眼を光で照明することにより前記被検眼に関する情報を取得手段により取得する取得工程と、
    第1の移動範囲内で前記取得手段を前記被検眼に対して相対移動させる移動手段によって前記取得手段を移動させることで前記取得手段と前記被検眼との位置合わせを行なう第1の位置合わせ工程と、
    前記第1の位置合わせ工程において前記取得手段と被検眼とのずれ量が閾値以下となった場合、前記移動手段を制御することにより前記移動手段による前記取得手段の移動範囲を前記第1の移動範囲より狭い第2の移動範囲に制限する制限工程と、
    を有し、
    前記第1の移動範囲は、前記取得手段の最大移動可能範囲と等しいことを特徴とする制御方法。
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