JP5303348B2 - ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ - Google Patents

ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5303348B2
JP5303348B2 JP2009108815A JP2009108815A JP5303348B2 JP 5303348 B2 JP5303348 B2 JP 5303348B2 JP 2009108815 A JP2009108815 A JP 2009108815A JP 2009108815 A JP2009108815 A JP 2009108815A JP 5303348 B2 JP5303348 B2 JP 5303348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
insert
receptacle
engaging portion
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009108815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010257863A (ja
Inventor
光治 江嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DDK Ltd
Original Assignee
DDK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DDK Ltd filed Critical DDK Ltd
Priority to JP2009108815A priority Critical patent/JP5303348B2/ja
Priority to CN2010101517712A priority patent/CN101877445A/zh
Publication of JP2010257863A publication Critical patent/JP2010257863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5303348B2 publication Critical patent/JP5303348B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本発明は、ロボットや工作機等の電気機器や電子機器に使用される電気コネクタに関するもので、特に、客先の仕様に応じて、嵌合方向側若しくは嵌合方向と反対側からでもインサートをシェルに係合できるロック構造に関するものである。
通常、電気コネクタは、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとを備え、それぞれのコネクタが着脱自在に嵌合するものである。レセプタクルコネクタは、ソケットコンタクトと接触する第1接触部と基板やケーブルと接続する第1接続部を有する複数のピンコンタクトと、該ピンコンタクトが配列・保持される第1インサートと、該第1インサートを覆うとともに前記プラグコネクタが入る嵌合口を有するレセプタクルシェルとを有し、プラグコネクタは、ピンコンタクトと接触する第2接触部と基板やケーブルと接続する第2接続部を有する複数のソケットコンタクトと、該ソケットコンタクトが配列・保持される第2インサートと、該第2インサートを覆うとともに前記レセプタクルコネクタに入る嵌合部を有するプラグシェルと、該プラグシェルを覆うとともに前記レセプタクルシェルとの係合手段を有するカップリングリングと、該カップリングリングを前記プラグシェルに固定するカップリングロックレバーとを有している。上記したそれぞれの前記第1及び第2インサートは、それぞれの前記レセプタクル及びプラグシェルに一方方向から挿入されている。
インサートをシェルに固定している文献としては、本出願人が既に提案した特許文献1(特開2005−135745)や特許文献2(特開2007−294205)を挙げることができる。
特許文献1の特開2005−135745の要約によると、長手方向の狭小化が図れ、簡単にプラグ40とレセプタクル20とをロックでき、シェル40とケーブル12とのアースをとることができる電気コネクタ10を提供することを目的とし、レセ・コンタクトとハウジング22とレセ・シェルとを有するレセプタクル20と、プラグコンタクトとブロック42とプラグシェル44とバックシェル46とを有するプラグ40と、レセプタクル20とプラグ40とを固定するロック機構とを具える電気コネクタ10において、ロック機構として一端側に係止部62を有したロック部材50をプラグシェル44の支点70を軸に回動するように装着するとともにロック部材50の支点70部付近に突出部60を設け、レセ・シェル24に係止部62と係合する係合部30を設けるとともに突出部60に対応した位置に少なくとも1個以上の凸部32を設けることとクランプA48及びB54を使用した2重クランプ構造にすることで達成できる電気コネクタが開示されている。 ちなみに、特許請求の範囲の請求項1として、複数のレセプタクルコンタクトと、該レセプタクルコンタクトが保持・配列されるハウジングと、該ハウジングを覆うレセプタクルシェルとを有するレセプタクルコネクタと、複数のプラグコンタクトと、該プラグコンタクトが保持・配列されるブロックと、該ブロックを覆うプラグシェルと該プラグシェルに取り付けるバックシェルとを有するプラグコネクタと、前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとを固定するロック機構とを具える電気コネクタにおいて、 前記ロック機構として、一端側に係止部を有したロック部材を前記プラグシェルの支点を軸に回動するように装着するとともに前記ロック部材の支点部付近に突出部を設け、前記レセプタクルシェルに前記係止部と係合する係合部を設けるとともに前記突出部に対応した位置に少なくとも1個以上の凸部を設けたことを特徴とする電気コネクタ、請求項2として、前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとを嵌合していくと、前記レセプタクルシェルの前記凸部が前記ロック部材の前記突出部を押すことで前記ロック部材が回動し、前記ロック部材の前記係止部が前記レセプタクルシェルの前記係合部に仮ロックされるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ、請求項3として、前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとを抜去するために、前記ロック部材を回動すると、前記ロック部材の前記突出部が前記レセプタクルシェルの前記凸部を押すことで前記ロック部材の前記係止部が前記レセプタクルシェルの前記係合部から外れ、前記レセプタクルコネクタが所定の位置まで離間することを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ、請求項4として、前記バックシェルのケーブル引き出し側にネジ留め式のクランプAを装着するとともに前記プラグシェルが取り付けられる反対側付近に挿入穴を設け、該挿入穴にクランプBを挿入し装着し、2つのクランプによりケーブルを固定し、前記クランプBによりケーブルとバックシェルとプラグシェルとのアース構造をとったことを特徴とする請求項2又は3記載の電気コネクタ、請求項5として、前記ロック部材に突起を設け、該突起に対応した位置に窪みを設け、前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとを抜去する際に、ロック部材が回動し、前記突起が前記窪みに入ることで前記レセプタクルコネクタの離間距離を定めたことを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ、請求項6として、前記ロック部材を厚み方向両側に配置し、前記ロック部材を連結部で一体構造にするとともに前記連結部に手で操作し易いように突出片を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の電気コネクタ、請求項7として、前記プラグシェルに前記ロック部材の回動を制御するストッパ用突起を設けたことを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ、請求項8として、前記ロック部材を固定するためのばね部材を前記支点に装着し、前記ロック部材にトンボ形状の孔を設け、前記ばね部材の一方端を潰して前記孔に挿入し、かつ、一方端を回転させて固定したことを特徴とする請求項7記載の電気コネクタ、請求項9として、前記ハウジングと前記ブロックとを交換可能な構造にしたことを特徴とする請求項8記載の電気コネクタ、請求項10として、前記レセプタクルシェルの嵌合口内側に防水性のあるOリングを配置し、前記ロック部材の係止部が前記レセプタクルシェルの前記係合部に係合し、前記ばね部材により前記プラグシェルの先端を前記Oリングに押圧することにより前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとの嵌合時の防水構造をとったことを特徴とする請求項8記載の電気コネクタ等が開示されている。 特許文献2の特開2007−294205の要約によると、同一シェル16でコンタクト14の内の1本をアースとして使用するか別のアース端子20を使用するかを選択できるアース構造の提供を目的とし、アース構造はコンタクト14とハウジング12とシェル16とアース端子20又はアースラグ18とを備える電気コネクタ10であって、シェル16は嵌合溝42と装着溝44と結線部溝46とが連通した貫通孔48が設けられ、貫通孔48にはアース端子20を挿入する挿入溝50とアース端子20を保持する螺着部52とハウジング12と一体に取付るアースラグ18を逃げる逃げ溝51とハウジング12のロック部32と係合する係合部53とを備え、ハウジング12と一体に取付るアースラグ18又は別のアース端子20にも対応できるようにし、同一シェル16でアースラグ18又はアース端子20と導通させることで達成できるアース構造が開示されている。 ちなみに、特許請求の範囲の請求項1として、複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるハウジングと、該ハウジングが保持されるシェルと、所要数のアース端子若しくはアースラグとを備える電気コネクタであって、前記アース端子若しくは前記アースラグと前記シェルとを導通させるアース構造において、 前記シェルは、相手コネクタ嵌合溝と前記ハウジング装着溝と結線部溝とが連通した貫通孔が設けられ、該貫通孔にはアース端子が挿入できる挿入溝と前記アース端子を保持するため螺着部と前記ハウジングと一体に取付られたアースラグを逃げるための逃げ溝と前記ハウジングのロック部と係合する係合部とを備え、 前記ハウジングと一体に取付られた前記アースラグ若しくは別の前記アース端子にも対応できるようにし、同一シェルで前記アースラグ若しくは前記アース端子と導通させることを特徴とするアース構造、請求項2として、前記アースラグが一体に取付られた前記ハウジングを前記シェルに前記結線部溝側より挿入し、前記ハウジングのロック部が前記シェルの係合部と係合した際に前記アースラグと前記シェルとが導通することを特徴とする請求項1記載のアース構造、請求項3として、前記ハウジングを前記シェルに前記結線部溝側より挿入し、前記ハウジングのロック部が前記シェルの係合部と係合した後に前記アース端子を前記シェルの挿入溝に挿入し、止めネジを前記螺着部に螺着することで前記アース端子と前記シェルとが導通することを特徴とする請求項1記載のアース構造、請求項4として、複数のコンタクトと、該コンタクトが保持・配列されるハウジングと、該ハウジングが保持されるシェルと、所要数のアース端子若しくはアースラグとを備える電気コネクタであって、前記アース端子若しくは前記アースラグと前記シェルとを導通させる電気コネクタにおいて、前記シェルは、相手コネクタ嵌合溝と前記ハウジング装着溝と結線部溝とが連通した貫通孔が設けられ、該貫通孔にはアース端子が挿入できる挿入溝と前記アース端子を保持するため螺着部と前記ハウジングと一体に取付られたアースラグを逃げるための逃げ溝と前記ハウジングのロック部と係合する係合部とを備え、前記ハウジングと一体に取付られた前記アースラグ若しくは別の前記アース端子にも対応できるようにし、同一シェルで前記アースラグ若しくは前記アース端子と導通させることを特徴とする電気コネクタ、請求項5として、前記アースラグが一体に取付られた前記ハウジングを前記シェルに前記結線部溝側より挿入し、前記ハウジングのロック部が前記シェルの係合部と係合した際に前記アースラグと前記シェルとが導通することを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ、請求項6として、前記ハウジングを前記シェルに前記結線部溝側より挿入し、前記ハウジングのロック部が前記シェルの係合部と係合した後に前記アース端子を前記シェルの挿入溝に挿入し、止めネジを前記螺着部に螺着することで前記アース端子と前記シェルとが導通することを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ、請求項7として、前記ハウジングの嵌合部中央に、溝若しくは突起を有するキーを配置し、前記キーに対応する位置に、相手コネクタには逆に突起若しくは溝を有するキーを配置し、前記ハウジングのキーと相手コネクタのキーとが係合することで誤挿入を防止することを特徴とする請求項4項記載の電気コネクタ、請求項8として、前記キーは、溝若しくは突起を回転できる手段により前記ハウジングに保持することを特徴とする請求項4〜7項のうちいずれか1項記載の電気コネクタ等が開示されている。
近年、客先によっては、仕様に応じて、インサートのシェルへの挿入方向を自分たちで適宜選択したいという要求が出来てきている。しかしながら、従来技術で説明した特許文献1や特許文献2のような構造では、インサートのシェルへの挿入方向は固定されてしまっており、客先要求に応えることが出来なかった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、客先の仕様に応じて、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択できるロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタを提供せんとするものである。
本目的のロック構造は、請求項1記載のロック構造のように、インサートとシェルとのロック構造において、前記インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記第1係合部に対応する位置に第2係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第1係止部を設け、嵌合方向と反対側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記シェルの第2係止部に係合し、嵌合方向側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記シェルの第1係止部に係合することを特徴とするロック構造により達成できる。
請求項2記載のロック構造は、前記第1係合部には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部を設け、前記第2係合部には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部を設けることを特徴とする請求項1記載のロック構造にある。
本目的の電気コネクタは、請求項3記載のように、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、ピンコンタクトと接触する第1接触部と基板やケーブルと接続する第1接続部を有する複数のソケットコンタクトと、該ソケットコンタクトが配列・保持される第1インサートと、該第1インサートを覆うとともに前記プラグコネクタが入る嵌合口を有するレセプタクルシェルとを有するレセプタクルコネクタと、ソケットコンタクトと接触する第2接触部と基板やケーブルと接続する第2接続部を有する複数のピンコンタクトと、該ピンコンタクトが配列・保持される第2インサートと、該第2インサートを覆うとともに前記レセプタクルコネクタに入る嵌合部を有するプラグシェルと、該プラグシェルを覆うとともに前記レセプタクルシェルとの係合手段を有するカップリングリングと、該カップリングリングを前記プラグシェルに固定するカップリングロックレバーとを有するプラグコネクタとを備える電気コネクタにおいて、前記第1インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記レセプタクルシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第1インサートを前記レセプタクルシェルに挿入することにより保持を可能にし、前記第2インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記プラグシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第2インサートを前記プラグシェルに挿入することにより保持を可能にすることを特徴とする電気コネクタにより達成できる。
請求項4記載の電気コネクタは、嵌合方向側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第1係止部に係合し、嵌合方向と反対側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第2係止部に係合することを特徴とする請求項3記載の電気コネクタにある。
また、請求項5記載の電気コネクタは、前記レセプタクルコネクタの第1インサートの嵌合側に、前記第1インサートを覆うカバーインサートを装着することを特徴とする請求項3または4記載の電気コネクタにある。
以上の説明から明らかなように、本発明のロック構造及び電気コネクタによると、次のような優れた効果が得られる。
(1)請求項1記載のロック構造のように、インサートとシェルとのロック構造において、前記インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記第1係合部に対応する位置に第2係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第1係止部を設け、 嵌合方向と反対側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記シェルの第2係止部に係合し、嵌合方向側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記シェルの第1係止部に係合することを特徴とするロック構造にしているので、簡単な構造で、インサートは同一でシェルの係止部を逆にするだけで挿入方向を変えることができ、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択でき、即ち、インサートを嵌合方向側から挿入し、シェルに係合するか、インサートを嵌合方向と反対側から挿入し、シェルに係合するかを選択できるようになる。
(2)請求項2記載のロック構造は、前記第1係合部には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部を設け、前記第2係合部には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部を設けることを特徴とする請求項1記載のロック構造にしているので、簡単な構造で、インサートをシェルに誘い易くなり、インサートは同一でシェルの係止部を逆にするだけで挿入方向を変えることができ、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択でき、即ち、インサートを嵌合方向側から挿入し、シェルに係合するか、インサートを嵌合方向と反対側から挿入し、シェルに係合するかを選択できるようになる。
(3)請求項3記載の電気コネクタは、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、ピンコンタクトと接触する第1接触部と基板やケーブルと接続する第1接続部を有する複数のソケットコンタクトと、該ソケットコンタクトが配列・保持される第1インサートと、該第1インサートを覆うとともに前記プラグコネクタが入る嵌合口を有するレセプタクルシェルとを有するレセプタクルコネクタと、ソケットコンタクトと接触する第2接触部と基板やケーブルと接続する第2接続部を有する複数のピンコンタクトと、該ピンコンタクトが配列・保持される第2インサートと、該第2インサートを覆うとともに前記レセプタクルコネクタに入る嵌合部を有するプラグシェルと、該プラグシェルを覆うとともに前記レセプタクルシェルとの係合手段を有するカップリングリングと、該カップリングリングを前記プラグシェルに固定するカップリングロックレバーとを有するプラグコネクタとを備える電気コネクタにおいて、前記第1インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記レセプタクルシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第1インサートを前記レセプタクルシェルに挿入することにより保持を可能にし、前記第2インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、前記プラグシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第2インサートを前記プラグシェルに挿入することにより保持を可能にすることを特徴とする電気コネクタにしているので、簡単な構造で、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択でき、即ち、インサートを嵌合方向側から挿入し、シェルに係合するか、インサートを嵌合方向と反対側から挿入し、シェルに係合するかを選択できるようになる。
(4)請求項4記載の電気コネクタは、嵌合方向側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第1係止部に係合し、嵌合方向と反対側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第2係止部に係合することを特徴とする請求項3記載の電気コネクタにしているので、簡単な構造で、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択でき、即ち、インサートを嵌合方向側から挿入し、シェルに係合するか、インサートを嵌合方向と反対側から挿入し、シェルに係合するかを選択できるようになる。
(5)請求項5記載の電気コネクタは、前記レセプタクルコネクタの第1インサートの嵌合側に、前記第1インサートを覆うカバーインサートを装着することを特徴とする請求項3または4記載の電気コネクタにしているので、簡単な構造で、客先でインサートのシェルへの挿入方向を選択でき、即ち、インサートを嵌合方向側から挿入し、シェルに係合するか、インサートを嵌合方向と反対側から挿入し、シェルに係合するかを選択でき、ソケットコンタクトを保護できる。
(A) 嵌合方向から見たレセプタクルコネクタの斜視図である。(B) 嵌合方向から見たプラグコネクタの斜視図である。 (A) レセプタクルコネクタの断面図である。(B) プラグコネクタの断面図である。 (A) レセプタクルコネクタの第1インサートの嵌合方向からみた斜視図である。(B) プラグコネクタの第2インサートの嵌合方向からみた斜視図である。 (A) レセプタクルシェルを嵌合方向からみた斜視図である。(B) レセプタクルシェルの断面図である。(C) プラグシェルを嵌合方向からみた斜視図である。(D) プラグシェルの断面図である。 (A) ケーブルが結線された状態のピンコンタクトの斜視図である。(B) ケーブルが結線された状態のソケットコンタクトの斜視図である。 (A) カップリングリングを嵌合方向からみた斜視図である。(B) カップリングリングを断面した断面図である。 カップリングロックレバーの斜視図である。 カバーインサートを嵌合方向と嵌合方向と反対側からみた斜視図である。
本発明の特徴は、請求項1記載のロック構造は、インサート24、54とシェル26、56とのロック構造において、前記インサート24、54の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12を設け、該ロック片12、12の自由端部の幅方向両側に第1係合部13を設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14を設け、前記シェル26、56には前記第1係合部13に対応する位置に第1係止部15若しくは前記第2係合部14に対応する位置に第2係止部16を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記インサート24、54を前記シェル26、56に挿入することにより保持を可能にすることを特徴とするロック構造である。
つまり、前記インサート24、54の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12を設け、該ロック片12、12の自由端部の幅方向両側に第1係合部13を設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14を設け、前記シェル26、56には前記第1係合部13に対応する位置に第1係止部15若しくは前記第2係合部14に対応する位置に第2係止部16を設け、インサート24、54のシェル26、56への挿入方向を選択できるようにしたものである。ここでいう所定の位置とは、シェルと確実に嵌合できる位置ということである。
図に基づいて、本発明の電気コネクタの一実施例を説明する。
図1(A)は嵌合方向から見たレセプタクルコネクタの斜視図であり、(B)は嵌合方向から見たプラグコネクタの斜視図である。図2(A)はレセプタクルコネクタの断面図であり、(B)はプラグコネクタの断面図である。図3(A)はレセプタクルコネクタの第1インサートの嵌合方向からみた斜視図であり、(B)はプラグコネクタの第2インサートの嵌合方向からみた斜視図である。図4(A)はレセプタクルシェルを嵌合方向からみた斜視図であり、(B)はレセプタクルシェルの断面図であり、(C)はプラグシェルを嵌合方向からみた斜視図であり、(D)はプラグシェルの断面図である。図5(A)はケーブルが結線された状態のピンコンタクトの斜視図であり、(B)はケーブルが結線された状態のソケットコンタクトの斜視図である。図6(A)はカップリングリングを嵌合方向からみた斜視図であり、(B)はカップリングリングを断面した断面図である。図7はカップリングロックレバーの斜視図である。図8はカバーインサートを嵌合方向と嵌合方向と反対側からみた斜視図である。
本発明の電気コネクタは、レセプタクルコネクタとプラグコネクタを備えている。
まず、本発明のポイントであるロック構造について説明する。本発明のロック構造は、インサート24、54とシェル26、56のロック構造であり、客先の要求に応じて、1つのインサート24、54で、シェル26、56への挿入方向を選択できるようにしたものである。つまり、前記インサート24、54の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12を設け、該ロック片12、12の自由端部の幅方向両側に第1係合部13を設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14を設け、前記シェル26、56には前記第1係合部13に対応する位置に第1係止部15若しくは前記第2係合部14に対応する位置に第2係止部16を設け、嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記インサート24、54を前記シェル26、56に挿入することにより保持を可能にすることを特徴とするロック構造である。即ち、前記インサート24、54の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12を設け、該ロック片12、12の自由端部の幅方向両側に第1係合部13を設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14を設け、前記シェル26、56には前記第1係合部13に対応する位置に第1係止部15若しくは前記第2係合部14に対応する位置に第2係止部16を設け、インサート24、54のシェル26、56への挿入方向を選択できるようにしたものである。
嵌合方向側より前記インサート54を前記シェル56に挿入し・保持する場合には、前記第1係合部13が前記シェルの第1係止部15に係合し、嵌合方向と反対側より前記インサート24を前記シェル26に挿入し・保持する場合には、前記第2係合部14が前記シェル26の第2係止部16に係合する。
また、前記インサート24、54を前記シェル26、56に挿入し易くするために、前記第1係合部13には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部17を設け、前記第2係合部14には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部18を設けている。当然のことながら、前記シェル26、56の第1係止部15若しくは第2係止部16にも、誘い部を設けた方がよい。つまり、前記第1係止部15の誘い部は嵌合方向側に傾斜し、前記第2係止部16の誘い部は嵌合方向と反対側に傾斜することになる。
さらに、前記シェル26、56のそれぞれの係止部である第1係止部15と第2係止部16を逆に配置すれば、挿入方向を逆にできる。即ち、前記第1係合部13に対応する位置に第2係止部16若しくは前記第2係合部14に対応する位置に第1係止部15を設け、嵌合方向と反対側より前記インサート24を前記シェル26に挿入し・保持する場合には、前記第1係合部13が前記シェル26の第2係止部16に係合し、嵌合方向側より前記インサート54を前記シェル56に挿入し・保持する場合には、前記第2係合部14が前記シェル56の第1係止部15に係合する。当然のことながら、前記インサート24、54のそれぞれの係合部である第1係合部13と第2係合部14を逆に配置すれば、挿入方向を逆にできる。
次に、レセプタクルコネクタ20について説明する。前記レセプタクルコネクタは、少なくともソケットコンタクト22と第1インサート24とカバーインサート28とレセプタクルシェル26を有している。以下で、レセプタクルコネクタの各部位について説明する。
最初に、前記ソケットコンタクト22について説明する。このソケットコンタクト22は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作され、これらの材質としては、バネ性や導電性や加工性などを考慮すると、純銅や黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。前記ソケットコンタクト22は、ランス(引っ掛け)によって第1インサート24に配列・保持されている。前記ソケットコンタクト22は、主にプラグコネクタ50のピンコンタクト52と接触する第1接触部221と第1インサート24に配列・保持される第1固定部222と基板やケーブル等に接続する第1接続部223とを具えている。前記ソケットコンタクト22には、前記第1インサート24の第1挿入孔30内にある溝若しくは孔に引っかかるランス形状の第1固定部222が設けられている。前記第1接続部223には、ケーブルの芯線が挿入される孔が設けられ、圧着によって結線されている。
次に、第1インサート24について説明する。前記第1インサート24は、電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記第1インサート24は略直方体をしており、また、前記ソケットコンタクト22が挿入される複数の第1挿入孔30が設けられている。前記第1挿入孔30の大きさは、前記ソケットコンタクト22より0.1〜0.4mm程度大きくしている。
前記第1インサート24には、嵌合方向と反対側で、厚み方向の両側の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12が設けられている。前記ロック片12、12の自由端部の幅方向両側には、第1係合部13が設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14が設けられている。また、前記第1インサート24を前記レセプタクルシェル26に挿入し易くするために、前記第1係合部13には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部17が設けられ、前記第2係合部14には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部18が設けられている。すなわち、前記第1インサート24を前記レセプタクルシェル26に嵌合方向と反対側より挿入し・保持する。さらに、前記ロック片12の両側には、前記ロック片12に弾性を持たせるために第1スリット36が設けられている。前記ロック片12や前記第1スリット36や前記第1係合部13や前記第2係合部14の形状・大きさは前記第1インサート24が前記レセプタクルシェル26に保持・固定できればよく、その役割や加工性や強度や弾性等を考慮して適宜設計する。
前記第1インサート24には、前記カバーインサート28のロック部分38と係合する係止溝40が嵌合方向側で、厚み方向の両側の所定の位置に設けられている。前記係止溝40の大きさ・形状は、前記カバーインサート28のロック部分38と係合できればよく、役割や保持力や強度や加工性を考慮して適宜設計する。
次に、前記カバーインサート28について説明する。このカバーインサート28は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテルイミドやこれらの合成材料を挙げることができる。本実施例で、前記カバーインサート28を前記第1インサート24の嵌合方向に装着したのは、ソケットコンタクト22の変形防止のためである。
前記カバーインサート28には前記ソケットコンタクト22が挿入される第3挿入孔32が設けられている。前記第3挿入孔32は、嵌合方向側は前記ピンコンタクト52が挿入し易いように円形形状をし、嵌合方向と反対側は前記ソケットコンタクト22が回転し難いように四角形状をしている。
前記カバーインサート28には、前記第1インサート24の係止溝40と係合するロック部分38が嵌合方向と反対側に厚み方向両側から突出している。前記ロック部分38の大きさ・形状は、前記第1インサート24の係止溝40と係合できればよく、役割や保持力や強度や加工性を考慮して適宜設計する。
次に、前記レセプタクルシェル26について説明する。このレセプタクルシェル26は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテルイミドやこれらの合成材料を挙げることができる。
前記レセプタクルシェル26には図1のように前記プラグコネクタ50のプラグシェル62が嵌入される嵌合口34が形成されている。前記嵌合口34は貫通穴になっており、前記嵌合口34内に2つの各インサート24、28が挿入される装着部42が形成されている。
前記レセプタクルシェル26には機器に取り付けるためのフランジ部261が設けられ、該フランジ部261にはネジが挿入される複数の取付孔262が設けられている。前記レセプタクルシェル32の嵌合方向側の幅方向両側には、プラグコネクタ50と係合するための係止凸部45が設けられている。前記係止凸部45と前記プラグシェル56の係合突出片68が係合することでコネクタ同士が嵌合(係合)する。前記係止凸部45の大きさ・形状はコネクタ同士が係合できればよく、その役割や保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
前記レセプタクルシェル26の装着部42には、前記第1インサート24の第2係合部14に対応する位置に第2係止部16が設けられている。前記第2係止部16の大きさ・形状は前記第1インサート24が前記レセプタクルシェル26に保持できればよく、保持力や強度や加工性や役割等を考慮して適宜設計する。つまり、前記第1インサート24を前記レセプタクルシェル26に嵌合方向と反対側より挿入することで、保持される。
以下では、2番目に、プラグコネクタ50について説明するが、前記プラグコネクタ50は、少なくともピンコンタクト52と第2インサート54とプラグシェル56とカップリングリング58とカップリングロックレバーを有している。以下で、それぞれの各部位について説明する。
まず、前記ピンコンタクト52について説明する。このピンコンタクト52は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作され、これらの材質としては、バネ性や導電性や加工性などを考慮すると、純銅や黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。前記ピンコンタクト52は、ランス(引っ掛け)によって第2インサート54に配列・保持されている。前記ピンコンタクト52は、主にレセプタクルコネクタ20のソケットコンタクト22と接触する第2接触部521と第2インサート54に配列・保持される第2固定部522とケーブル等に接続する第2接続部523とを具えている。前記ピンコンタクト52には、前記第2インサート54の第2挿入孔62内にある溝若しくは孔に引っかかるランス形状の第2固定部522が設けられている。前記第2接続部523には、ケーブルの芯線が挿入される孔が設けられ、圧着によって結線されている。前記第2接触部521は前記ピンコンタクト22が入る円筒形をしている。
次に、第2インサート54について説明する。前記第2インサート54は、電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記第2インサート54は略直方体をしており、また、前記ピンコンタクト52が挿入される複数の第2挿入孔62が設けられている。前記第2挿入孔62の大きさは、前記ピンコンタクト52より0.1〜0.4mm程度大きくしている。
前記第2インサート54には、嵌合方向と反対側で、厚み方向の両側の所定の位置に断面略U字形状のロック片12、12が設けられている。前記ロック片12、12の自由端部の幅方向両側には、第1係合部13が設けるとともに前記第1係合部13間に前記第1係合部13と連設した第2係合部14が設けられている。また、前記第2インサート54を前記プラグシェル56に挿入し易くするために、前記第1係合部13には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部17が設けられ、前記第2係合部14には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部18が設けられている。すなわち、前記第2インサート54を前記プラグシェル56に嵌合方向側より挿入し・保持する。さらに、前記ロック片12の両側には、前記ロック片12に弾性を持たせるために第2スリット66が設けられている。前記ロック片12や前記第2スリット66や前記第1係合部13や前記第2係合部14の形状・大きさは前記第2インサート54が前記プラグシェル56に保持・固定できればよく、その役割や加工性や強度や弾性等を考慮して適宜設計する。
次に、前記プラグシェル56について説明する。このプラグシェル56は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテルイミドやこれらの合成材料を挙げることができる。
前記プラグシェル62には図4(C)のように略円筒形をしており、レセプタクルコネクタ20のレセプタクルシェルが嵌入される嵌合孔70が形成されている。前記嵌合孔70は貫通穴になっており、前記嵌合孔70に前記第2インサート54が挿入される装着部72が形成されている。
前記プラグシェル56の嵌合方向側の幅方向両側には、前記レセプタクルシェル26の係止凸部45と係合するための係合突出片68が設けられている。前記係合突出片68の大きさ・形状はコネクタ同士が係合できればよく、その役割や保持力や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
前記プラグシェル56の装着部72には、前記第2インサート54の第1係合部13に対応する位置に第1係止部15が設けられている。前記第1係止部15の大きさ・形状は前記第2インサート54が前記プラグシェル56に保持できればよく、保持力や強度や加工性や役割等を考慮して適宜設計する。つまり、前記第2インサート54を前記プラグシェル56に嵌合方向側より挿入することで、保持される。
前記プラグシェル56には、前記カップリングロックレバー60の係合凸74と係合する係止孔76が設けられている。前記プラグシェル56の係止孔76と前記カップリングロックレバー60の係合凸74とが係合することで、前記プラグシェル56と前記カップリングリング58を保持・固定している。前記係止孔76は、係合できればよく、役割や強度や加工性等を考慮して適宜設計する。
また、前記プラグシェル56には、嵌合方向と反対側の内周に、ケーブルクランプ(図示せず)を取り付ける場合のネジ部78が設けられている。
次に、カップリングリング58について説明する。このカップリングリング58は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテルイミドやこれらの合成材料を挙げることができる。
前記カップリングリング58は略円筒形をし、前記プラグシェル56が入る挿通孔80が貫通して設けられている。また、前記カップリングリング58の嵌合方向側の内周には、前記レセプタクルコネクタ20と前記プラグコネクタ50との嵌合を外すための係合凸部82が設けられている。つまり、前記係合凸部82が前記プラグシェル56の係合突出片68を外側方向へ押し上げることで、前記プラグシェル56の係合突出片68が前記レセプタクルシェル26の係止凸部45から外れる。
また、前記カップリングリング58は、前記カップリングロックレバー60が入る溝部84が設けられている。前記溝部84は、前記カップリングロックレバー60が入ることで、前記プラグシェル56と前記カップリングリング58を保持・固定するためのものである。
最後に、カップリングロックカバー60について説明する。このカップリングロックカバー60は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、これらの材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテルイミドやこれらの合成材料を挙げることができる。
前記カップリングロックレバー60は、前記プラグシェル56と前記カップリングリング58を保持・固定するためのものであり、略C字形状をしており、自由端の両側には内側方向に突出した係合凸74が設けられている。前記係合凸74の大きさ・形状は前記プラグシェル56と前記カップリングリング58を保持・固定できればよく、役割や保持力や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
本発明の活用例としては、ロボットや工作機等の電気機器や電子機器に使用される電気コネクタ10に活用され、特に、特に、簡便な構造でそれぞれのキーの取り外しができ、誤嵌合を防止できる構造を有した電気コネクタである。
10 電気コネクタ
11 ケーブル
12 ロック片
13 第1係合部
14 第2係合部
15 第1係止部
16 第2係止部
17 第1誘い部
18 第2誘い部
20 レセプタクルコネクタ
22 ソケットコンタクト
221 第1接触部
222 第1固定部
223 第1接続部
24 第1インサート
26 レセプタクルシェル
261 フランジ部
262 取付孔
28 カバーインサート
30 第1挿入孔
32 第3挿入孔
34 嵌合口
36 第1スリット
38 ロック部分
40 係止溝
42、72 装着部
45 係止凸部
50 プラグコネクタ
52 ピンコンタクト
521 第2接触部
522 第2固定部
523 第2接続部
54 第2インサート
56 プラグシェル
58 カップリングリング
60 カップリングロックカバー
62 第2挿入孔
64 嵌合部
66 第2スリット
68 係合突出片
70 嵌合孔
74 係合凸
76 係止孔
78 ネジ部
80 挿通孔
82 係合凸部
84 溝部

Claims (5)

  1. インサートとシェルとのロック構造において、
    前記インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、
    前記第1係合部に対応する位置に第2係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第1係止部を設け、
    嵌合方向と反対側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記シェルの第2係止部に係合し、嵌合方向側より前記インサートを前記シェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記シェルの第1係止部に係合することを特徴とするロック構造。
  2. 前記第1係合部には嵌合方向と反対側に傾斜する第1誘い部を設け、前記第2係合部には嵌合方向側に傾斜する第2誘い部を設けることを特徴とする請求項1記載のロック構造。
  3. プラグコネクタとレセプタクルコネクタとが着脱自在に嵌合する電気コネクタであって、
    ピンコンタクトと接触する第1接触部と基板やケーブルと接続する第1接続部を有する複数のソケットコンタクトと、該ソケットコンタクトが配列・保持される第1インサートと、該第1インサートを覆うとともに前記プラグコネクタが入る嵌合口を有するレセプタクルシェルとを有するレセプタクルコネクタと、
    ソケットコンタクトと接触する第2接触部と基板やケーブルと接続する第2接続部を有する複数のピンコンタクトと、該ピンコンタクトが配列・保持される第2インサートと、該第2インサートを覆うとともに前記レセプタクルコネクタに入る嵌合部を有するプラグシェルと、該プラグシェルを覆うとともに前記レセプタクルシェルとの係合手段を有するカップリングリングと、該カップリングリングを前記プラグシェルに固定するカップリングロックレバーとを有するプラグコネクタとを備える電気コネクタにおいて、
    前記第1インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、
    前記レセプタクルシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、
    嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第1インサートを前記レセプタクルシェルに挿入することにより保持を可能にし、
    前記第2インサートの所定の位置に断面略U字形状のロック片を設け、該ロック片の自由端部の幅方向両側に第1係合部を設けるとともに前記第1係合部間に前記第1係合部と連設した第2係合部を設け、
    前記プラグシェルには前記第1係合部に対応する位置に第1係止部若しくは前記第2係合部に対応する位置に第2係止部を設け、
    嵌合方向側または嵌合方向と反対側より前記第2インサートを前記プラグシェルに挿入することにより保持を可能にすることを特徴とする電気コネクタ。
  4. 嵌合方向側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第1係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第1係止部に係合し、嵌合方向と反対側より前記第1及び第2インサートを前記レセプタクル及びプラグシェルに挿入し・保持する場合には、前記第2係合部が前記レセプタクル及びプラグシェルの第2係止部に係合することを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ。
  5. 前記レセプタクルコネクタの第1インサートの嵌合側に、前記第1インサートを覆うカバーインサートを装着することを特徴とする請求項3または4記載の電気コネクタ。
JP2009108815A 2009-04-28 2009-04-28 ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ Active JP5303348B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108815A JP5303348B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ
CN2010101517712A CN101877445A (zh) 2009-04-28 2010-04-15 锁紧结构及使用该锁紧结构的电连接器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108815A JP5303348B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010257863A JP2010257863A (ja) 2010-11-11
JP5303348B2 true JP5303348B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=43019938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009108815A Active JP5303348B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5303348B2 (ja)
CN (1) CN101877445A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105889507B (zh) * 2013-04-27 2017-12-29 骆丽珊 带密封垫的数控机床用连接件
CN104934751B (zh) * 2015-06-17 2017-04-19 立讯精密工业股份有限公司 线缆连接器组件
CN106975121A (zh) * 2017-04-25 2017-07-25 河南忱诺科技有限公司 多功能输液监护器专用承载套杆
JP6386138B1 (ja) 2017-07-14 2018-09-05 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP6423053B1 (ja) 2017-07-14 2018-11-14 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
CN114498181B (zh) * 2020-10-26 2023-11-24 上海莫仕连接器有限公司 可动式连接器组合

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4944688A (en) * 1989-09-25 1990-07-31 Amp Incorporated Programmable sealed connector
JP2837085B2 (ja) * 1993-08-06 1998-12-14 矢崎総業株式会社 コネクタ係止構造
JP3259807B2 (ja) * 1995-03-31 2002-02-25 矢崎総業株式会社 コネクタ用保護カバー
EP0967694A3 (en) * 1998-05-29 2000-06-28 The Whitaker Corporation Automotive cellular phone connector assembly
JP2004047352A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Jst Mfg Co Ltd ロック機構を備えた電気コネクタ
JP2005209406A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Jst Mfg Co Ltd ロック機構付きコネクタ
JP4832241B2 (ja) * 2006-09-29 2011-12-07 矢崎総業株式会社 コネクタ保護構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN101877445A (zh) 2010-11-03
JP2010257863A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7255587B2 (en) Electric plug and electric plug socket
JP4427564B2 (ja) コネクタプラグ
JP5303348B2 (ja) ロック構造及び該ロック構造を用いた電気コネクタ
JP4976738B2 (ja) アース構造及び該アース構造と用いた電気コネクタ
JP5341532B2 (ja) 1対の誤嵌合防止キー及び該キーを用いた電気コネクタ
US10320110B2 (en) Plug-in connector
CN101552390B (zh) 具有护套支座的插接连接器
JP2007184231A (ja) コネクタプラグ
JP2007180008A (ja) コネクタプラグ
EP2259389A2 (en) Electrical Connector with a resilient latching rod
US8403696B2 (en) Connector with a conductive shell with a flange with an integral locking portion for engagement with a mating connector
JP2007179821A (ja) 電気コネクタ
US20090305536A1 (en) Electrical connector having a lever assist mating mechanism
JP2008186670A (ja) 電気コネクタ
US9214744B2 (en) Connector device
JP5312175B2 (ja) コネクタ
KR101653062B1 (ko) 전기 커넥터
JP2012182106A (ja) 電気コネクタ
JP4523062B1 (ja) 低背形電気コネクタ
JP2011181199A (ja) 嵌合構造及び該嵌合構造を用いた電気コネクタ
JP6329748B2 (ja) 電気コネクタ
JP5567868B2 (ja) レセプタクル同軸コネクタ
JP5660887B2 (ja) コネクタ用固定台座
JP5577125B2 (ja) 電気コネクタ
US20080214031A1 (en) Electrical connector

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5303348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250