JP5299891B2 - 容器入りチルド食品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、容器入りチルド食品の製造方法、特に非高温加熱殺菌処理工程における殺菌処理能力の向上、およびこれにより風味・食感等の劣化が抑えられた賞味期限の長い容器入りチルド食品の製造方法に関する。
調理済み容器入り食品においては、良好な風味・食感を保ちつつ、長期間保存可能であることが望まれる。このため、レトルト食品、チルド食品、冷凍食品といったそれぞれの流通食品分野においては、加熱殺菌あるいは冷凍保存等によって賞味期限の長期化を図っているものの、例えば、下記(1)〜(3)に示すように、良好な風味・食感と長期間の保存安定性とを両立することは難しかった。
(1)100℃を超える温度でレトルト殺菌処理(加圧加熱殺気処理)した食品は、常温で長期間保存できるものの、風味や食感が悪い。
(2)湯殺菌や調理による加熱だけで殺菌した食品は、風味が良い反面、殺菌が不十分であるため、常温では1日程度、チルド保存でも3日〜10日程度しか保存できない。
(3)冷凍保存すれば長期間保存が可能であるものの、ジャガイモや冬瓜等、食感が悪化する食材がある。
一方、非加熱の殺菌法として高圧処理法が知られており、特定の細菌に対して高い殺菌効果を示すことが確認されている。しかしながら、従来の高圧処理法では、10℃以下の低温で発育する芽胞菌を十分に殺菌することができないという問題があった。このような高圧処理法の改良に関し、例えば、加圧と減圧を繰り返し処理する方法(例えば、特許文献1参照)や、高圧処理と100℃以下の低温殺菌処理とを併用する方法(例えば、特許文献2参照)等が報告されているものの、これらいずれの方法においても、10℃以下の低温で発育する芽胞菌に対する殺菌効果は未だ不十分であり、従来のチルド食品のうち、芽胞菌で汚染される可能性のある食品の場合には、良好な風味・食感を長期間保持することは不可能であった。このため、従来、良好な風味・食感を長期間保つことのできるチルド食品の製造方法の開発が望まれていた。
特開昭63−82667号公報 特開平4−91770号公報
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて行われたものであり、その目的は、100℃を超える高温加熱処理を行うことなく高い殺菌効果が得られ、これにより風味・食感の劣化が抑えられ、且つ賞味期限の長いチルド食品を得ることのできる容器入りチルド食品の製造方法を提供することにある。
本発明者らが、前記従来技術の課題に鑑み鋭意検討を行った結果、容器入りチルド食品を40〜80℃程度の食品の風味に与える影響が少ない温度以下に加熱した状態で、100〜700MPaの圧力範囲で圧力を少なくとも1回以上変化させた二段以上の多段状高圧処理を合計4〜30分間行うことによって、10℃以下の低温で発育する芽胞菌が非常に効率良く発芽し、その後、発芽した芽胞菌を殺菌するために60〜100℃の低温殺菌処理を行うことによって、高圧処理により発芽した芽胞菌を殺菌することができることから、100℃を超える高温加熱処理を行うことなく非常に高い殺菌効果が得られ、特に10℃以下の低温で発育する芽胞菌を効率的に殺菌することが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法は、容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行った後、つづいて大気圧まで減圧することなく、300〜700MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行う多段高圧処理工程と、前記高圧処理工程後、大気圧に減圧し、60〜100℃の温度で加熱殺菌する低温殺菌処理工程と、前記低温殺菌処理工程後、直ちにチルド保存温度まで冷却する冷却工程とを備えることを特徴とするものである。
また、前記容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧せずに、300〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う二段高圧処理工程であることが好適である。
また、前記容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧せずに、300〜500MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行い、さらにつづいて圧力を減圧せずに、500〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う三段高圧処理工程であることが好適である。
また、前記容器入りチルド食品の製造方法は、容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、300〜700MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行った後、つづいて大気圧まで減圧することなく、100〜300MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行う多段高圧処理工程と、前記高圧処理工程後、大気圧に減圧し、60〜100℃の温度で加熱殺菌する低温殺菌処理工程と、前記低温殺菌処理工程後、直ちにチルド保存温度まで冷却する冷却工程とを備えることを特徴とするものである。
また、前記容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、容器に密封された調理済み食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、300〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧調整して、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う二段高圧処理工程であることが好適である。
また、前記容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、500〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧調整して、300〜500MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行い、さらにつづいて圧力を減圧調整して、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う三段高圧処理工程であることが好適である。
本発明の方法によれば、100℃を超える高温加熱処理を行うことなく非常に高い殺菌効果が得られ、特に10℃以下の低温で発育する芽胞菌を効率的に殺菌することが可能であり、これにより風味・食感の劣化が抑えられ、且つ賞味期限の長いチルド食品を得ることができる。
本発明は、従来の高圧処理法のみでは十分に殺菌することのできなかった芽胞菌の殺菌、特に10℃以下の低温で発育する芽胞菌の発芽及び不活化に着目してなされたものである。
そして、本発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法によれば、容器入りチルド食品を40〜80℃程度に加熱した状態で、100〜700MPaの圧力範囲で圧力を少なくとも1回以上変化させた二段以上の多段状高圧処理を合計4〜30分間行うことによって、10℃以下の低温で発育する芽胞菌が非常に効率良く発芽し、その後、発芽した芽胞菌を殺菌するために60〜100℃の低温殺菌処理を行うことによって、前記高圧処理により発芽した芽胞菌を殺菌することができるため、100℃を超える高温加熱処理を行うことなく芽胞菌を効率的に殺菌することが可能となる。
なお、高圧処理により芽胞菌の発芽が抑制されること、及び発芽後の芽胞菌が、60〜100℃の湯殺菌程度の低温加熱殺菌により殺菌可能であることは知られている(Y.Aoyama,et al.,Food.Sci.Technol.Res.,11(1),101〜105,2005)。
本発明において、容器入りチルド食品とは、通常、10〜−5℃程度のチルド温度帯で保存される食品であり、このような食品であれば特に限定されることなく、本発明を適用することができる。チルド食品としては、例えば、カレー、肉じゃが、ポトフ、ブイヤベース、おでん、スープ、牛すじ煮込み、モツ煮等、あるいはルー、スープ、出汁、たれ等の液体、及びこれらルー、スープ、出汁、たれ等の液体と、肉、魚、野菜等の固形具材を組み合わせたものが挙げられる。
また、チルド食品を封入する容器は、特に限定されないが、通常、低温殺菌に耐えられる耐熱性があり、加圧による体積変化を許容可能な缶等の金属容器、あるいはプラスチックカップ、パウチ等の軟包装容器が用いられる。長期間の保存を可能とするため、ガスや光に対するバリア性を有する容器が好ましく、特に金属容器を使用することが望ましい。
以下、本発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法の一例を挙げて、本発明の好適な実施形態について説明を行う。図1に、本発明の一例にかかる容器入りチルド食品の製造方法のフローチャートを示す。
本発明の一例にかかる容器入りチルド食品の製造方法では、まず最初に、第1調理工程で食材を下ごしらえし、これを充填密封工程で金属または軟包装容器に充填し、二重巻締めまたはヒートシール等により密封する。さらに第2調理工程で100℃以下の加熱調理を行い、つづく予熱工程で高圧処理に適した温度に調整する。この後、圧力を少なくとも1回以上変化させた多段状高圧処理を行い、食品中の10℃以下の低温で発育する芽胞菌を発芽させる。この後、大気圧に減圧し、100℃以下の低温加熱殺菌工程を行い、発芽した芽胞菌を殺菌し、直ちに10℃以下に冷却して保存する。
以下、上記各工程ごとに説明を行う。
〈第1調理工程〉
野菜の皮むき、食べ易い大きさに食材をカット、下茹で、灰汁抜き等の下ごしらえ、調味液の作成等の準備を行う。
〈充填密封工程〉
第1調理工程で下ごしらえした食材と調味液を混合して金属容器または軟包装容器に二重巻締めまたはヒートシールにより密封する。充填・密封する際にヘッドスペースがあると高圧処理中にヘッドスペースが圧縮され、容器の容積が減少し容器の変形の原因となる。また、ヘッドスペースを圧縮する動力も無駄であるので、ヘッドスペースは極力少なくすることが望ましい。70〜90℃程度で充填を行い、可能であれば真空脱気して密封することが望ましい。
〈第2調理工程〉
タンパク質が変性しない程度の温度から食品の風味を損なわない調理に適した温度まで、60〜98℃程度で調理を行う。なお、タンパク質は63℃程度から凝固をはじめ、68℃程度から水分を分離しはじめる。
高圧処理後の低温加熱殺菌工程で食品が加熱されるので、全工程が終了した時点で最も良い仕上がりになる様に第2調理工程の調理時間を調整する。
〈予熱工程〉
高価な高圧処理装置を最も効率良く稼動させるため、被処理物はあらかじめ高圧処理する温度±5℃程度に加熱または冷却してから加圧室へ投入する。高圧処理する温度±5℃程度に加熱または冷却してから加圧室へ投入することによって、加圧室内の被処理物と加圧媒体の温度は短時間のうちに高圧処理に適した温度となるので、速やかに高圧処理できる。
〈多段高圧処理工程〉
本発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法においては、大気圧から加圧を開始し、100〜700MPaの圧力に加圧保持した圧力を1回以上変化させる必要がある。圧力を1回変化させた場合、時間と圧力との関係は2段の階段状になる。同様に、圧力を2回変化させた場合、時間と圧力との関係は3段の階段状になる。すなわち、本発明の製造方法においては、この様な高圧処理中の経過時間と高圧処理圧力の関係が多段の階段状になる多段高圧処理を行うことによって、10℃以下の低温で発育する芽胞菌を効率良く発芽させる工程を含んでいる。
一つの段の高圧処理保持時間は2分以上で顕著な芽胞菌の発芽効果があり、高圧処理時間が長ければ長い程芽胞菌の発芽効果は大きくなる傾向があるが、生産性を考慮すると一段当たり2〜15分が良い。このため、多段高圧処理工程全体での処理時間は4〜30分が望ましい。
生産性と設備コスト、ランニングコストを考慮すれば、高圧処理圧力は低い方が好ましく、高圧処理圧力の上限を700MPa以下とすることが望ましい。一方で、100MPa未満の圧力では短時間で芽胞菌を発芽させることができない。
前段と次の段との高圧処理圧力の差は100MPa以上が好ましい。前段と次段との高圧処理圧力の差が100MPaよりも少ない場合、前段の圧力のみで高圧処理した場合や次段の圧力のみで高圧処理した場合と比べて、芽胞菌の発芽効果に顕著な差がみられない。
なお、高圧処理により発芽が誘発される芽胞菌には、100〜300MPaで最も良く発芽する菌株と、300MPa以上の圧力で最も良く発芽する菌株がある。このため、どちらの菌株も効率良く発芽させるためには、それぞれの圧力範囲における圧力保持を少なくとも1回以上ずつ行うことが望ましい。本発明の多段高圧処理は、100〜300MPaの範囲で2〜15分の圧力保持を1回以上行い、つづけて大気圧に減圧することなく300〜700MPaの範囲で2〜15分の圧力保持を1回以上行う(100〜300MPa→300〜700MPa)か、あるいは300〜700MPaの範囲で2〜15分の圧力保持を1回以上行い、つづけて大気圧まで減圧すること無く100〜300MPaの範囲で2〜15分の圧力保持を1回以上行う(300〜700MPa→100〜300MPa)ことが好ましい。
しかし、それぞれの段において2〜15分の圧力保持時間が必要となるため、圧力変化の回数を多くすると各段の圧力保持時間が加算され、全段を合計した高圧処理工程時間が増加し生産性が低下してしまう。短時間で効率的に殺菌を行うためには、圧力変化の回数は2回以下(段数では3段以下)が望ましい。
高圧処理時の温度は、食品の風味を劣化させないためには低い方が良く、芽胞菌の発芽を促進させるためには高い方が良い。また、設備への負担や加熱に必要なエネルギー、作業の安全性を考慮すれば高圧処理時の温度は低い方が良い。これらのバランスを考慮すると、高圧処理時の温度は40〜80℃が好ましい。40℃未満では芽胞菌が発芽し難く、一方で、80℃を超えると食品への熱によるダメージが大きく、風味・食感が劣化するほか、装置のパッキンにダメージを与え、エネルギーロスが大きくなる。
〈減圧工程〉
多段高圧処理終了後、圧力を大気圧まで減圧する。
〈低温加熱殺菌工程〉
次に、発芽した芽胞菌を殺菌しうるのに十分な温度と時間で、高圧処理により発芽を誘発された芽胞菌を殺菌する。発芽した芽胞菌を確実に殺菌するためには、低温加熱殺菌の際の温度は高く、時間は長い方が良いが、食品の熱による風味や食感の劣化を考慮すれば、温度は低く、時間は短い方が良い。これらのバランスを考慮すると、低温加熱殺菌は、60〜100℃で1〜120分程度行うことが望ましい。例えば、60℃ならば60〜120分程度、75℃ならば10〜30分程度、90℃ならば1〜5分程度、100℃ならば1〜3分程度で加熱殺菌することが望ましい。60℃未満では発芽した芽胞を十分に殺菌することができず、100℃を超えると食品の風味・食感が著しく劣化してしまう。
〈冷却工程〉
低温加熱殺菌後は、速やかにチルド保存温度(10℃以下)に冷却する。なお、冷却後のチルド食品の温度は10℃以下であればよいが、より具体的には、10〜−5℃程度であることが望ましい。また、冷却速度も特に限定されないが、できるだけ速やかに行うことが望ましく、例えば、0.5〜20℃/分程度で冷却することが望ましい。
なお、本発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法は、軟包装容器だけでなく、金属容器にも適用することができる。例えばカレーを製作する場合、20〜50mm角程度の大きな具材でも問題無く調理殺菌できるが、パウチ等の軟包装容器では輸送中に具材が潰されてしまうことがある。これに対して、金属容器(缶)を用いた場合、具材が押し潰されることは無い。また、酸素や光に対するバリア性に優れ、酸化や光による劣化を防ぐことができるため、食品の賞味期限を長くすることができる。但し、金属容器(缶)は通常、中身の体積変化に追従できる柔軟性が無いため、高圧処理を行うと塑性変形してしまう。そこで、例えば、図2に示すように、アルミヒートシール蓋を用いることにより、600MPa程度の高圧処理に耐えられ、また、調理工程あるいは湯殺菌工程の熱水加熱にも対応できる。また、これらの金属容器は、高圧処理の前または後にレトルト処理を行うことも可能である。
以下、本発明にかかる容器入りチルド食品の製造方法の実施例を挙げてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
最初に本実施例において用いた試験条件および試験方法について説明する。
〈指標菌〉
バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、パエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)等、低温で発育する芽胞菌、及びその他一般生菌、カビ、酵母。
なお、上記指標菌については、10℃以下の低温で発育する芽胞菌の中から、加熱調理後も生存し、かつ最も圧力耐性のある菌として、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、パエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)を選択した。バチルス・セレウスとバチルス・プミルスは食中毒を起こす菌として知られており、パエニバチルス・ポリミキサは変敗原因菌として知られている。芽胞菌以外の低温で発育する細菌、カビ、酵母等の微生物は低温殺菌工程における100℃以下の低温で加熱殺菌される。
〈試料の作成〉
供試菌バチルス・セレウス(Bacillus cereus JCM 2152T 株)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus NBRC 12092T 株)、パエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa JCM 2507T 株)の芽胞菌液をpH7.0の1/15Mリン酸緩衝液に106CFU/mLになるように接種し、その混合液を滅菌済みのパウチに5mLずつ充填し、口をヒートシールした。接種した芽胞菌溶液中の栄養細胞を殺菌するために湯中にて70℃で20分間加熱後、直ちに4℃以下に冷却し、これを試料とした。
〈高圧処理〉
高圧処理装置は石川島播磨重工社製ITP−70を用いた。加圧室内に試料を投入する前に湯中にて高圧処理する温度まで加熱後に加圧室へ投入した。加圧室内は加圧媒体である水道水で満たされており、試料には静水圧が作用する。大気圧から600MPaまでの昇圧と600MPaから大気圧までの減圧にかかる時間はそれぞれ約2分間である。恒温水槽中の温水を加圧室外側のジャケットに循環させて加圧室内の温度を調整した。
〈検査方法〉
処理後の試料は標準寒天培地(日水製薬)で混釈し、30℃で好気的に恒温培養器(ADVANTEC TVA460DA)を用いて2日間培養した後に菌数を測定した。
〈不活化率〉
処理実施直後の生残菌数N(CFU/mL)を、処理前の菌数N(CFU/mL)で割り、常用対数をとった数値によって不活化率とした。
不活化率=log(N/N
CFU:Colony Forming Unit(コロニー形成単位)
比較試験例1(高圧処理のみ)
試料を予熱工程で高圧処理に適した温度に調整した後、設定した各種圧力を20分間保持後に大気圧まで減圧する高圧処理を行った。予熱は、高圧処理温度+5℃に設定された温水中に5分間浸漬して行った。高圧処理の保持圧力は100MPa、300MPa、600MPaの3種、高圧処理温度は60℃で試験を行った。
上記比較試験例1において、バチルス・セレウスとバチルス・プミルスは600MPaの時に最も不活化された。バチルス・セレウスは4オーダー菌数が減少し、バチルス・プミルスは3オーダー菌数が減少した。パエニバチルス・ポリミキサは300MPaの時に最も不活化され3オーダー菌数が減少し、500MPaの時は2オーダー菌数が減少した。比較試験例1では2〜4オーダー菌数を減少できたが、これらの芽胞菌は10℃以下の低温で発育するので、10℃以下で長期間保存するためには殺菌が不十分である。
比較試験例2(加圧,減圧繰り返し処理:特開昭63−82667号)
試料を予熱工程で高圧処理に適した温度に調整した後、高圧処理を2回繰り返した。所定の圧力まで加圧し10分間圧力を保持した後、大気圧まで減圧し、30秒後に再び加圧して所定の圧力を10分間保持した後に大気圧まで減圧した。予熱は、高圧処理温度+5℃に設定された温水中に5分間浸漬して行った。高圧処理の圧力は300MPa、600MPaの2種、高圧処理温度は60℃で試験を行った。
上記比較試験例2では、比較試験例1の場合と同様に、バチルス・セレウスとバチルス・プミルスは600MPaの時に最も不活化され、バチルス・セレウスは4〜5オーダー菌数が減少し、バチルス・プミルスは3オーダー菌数が減少した。パエニバチルス・ポリミキサは300MPaの時に最も不活化され、3オーダー菌数が減少し、600MPaの時は2オーダー菌数が減少したが、比較試験例1の結果と顕著な差は無かった。
比較試験例3(高圧処理+低温殺菌処理:特開平4−91770号)
上記比較試験例1と同様にして予熱及び高圧処理を行った後、95℃の油中で20分間の低温加熱殺菌を行った。高圧処理の圧力は300MPa、600MPaの2種、高圧処理温度は60℃で試験を行った。
上記比較試験例3では、バチルス・セレウスとバチルス・プミルスは600MPaの時に最も不活化され、バチルス・セレウス、バチルス・プミルス共に5〜6オーダー菌数が減少した。パエニバチルス・ポリミキサは300MPaの時に最も不活化され、5オーダー菌数が減少し、600MPaの場合は4オーダー菌数が減少した。なお、この方法では、高圧処理によって発芽した芽胞菌が低温加熱により殺菌されたため、比較試験例1,2よりも不活化された。しかしながら、いずれの圧力条件においても、3種すべての芽胞菌を十分に不活化することはできず、10℃以下で長期間保存するための殺菌が十分であるとは言えなかった。
試験例1(2段高圧処理+低温殺菌処理)
試料の予熱は、高圧処理温度+5℃に設定された水または温水中に5分間浸漬して行った。予熱終了後加圧室にパウチを投入し、大気圧から300MPaまで加圧し10分間圧力を保持した後、減圧せずに再加圧を行い600MPaまで加圧しさらに10分間圧力を保持した。合計20分間の加圧保持終了後、大気圧まで減圧した。その後95℃の湯中で20分間の低温加熱殺菌を行った。高圧処理温度は20℃,40℃,60℃の3種類で試験を行った。なお、上記試験例1(高圧処理温度60℃の場合)における各工程時の処理温度と処理圧力の関係を図示したものを図3に示す。
高圧処理工程の1段目の加圧を開始すると、加圧室内の温度は、約1分間で300MPaまで加圧されることで5℃程度上昇した。そして加圧室外側の温水ジャケット内を流れる温水により冷却されて、約3分後には設定温度±1℃になった。2段目の加圧を開始すると加圧室内の温度は、約1分間で600MPaまで加圧されることで5℃程度上昇した。そして加圧室外側の温水ジャケット内を流れる温水により冷却されて、約3分後には設定温度±1℃になった。
上記試験例1において、高圧処理温度を20℃、1段目、2段目の高圧処理時間をそれぞれ10分にした場合、供試芽胞菌の菌数は1オーダー程度しか減少しなかった。高圧処理温度を40℃、1段目、2段目の高圧処理時間をそれぞれ10分にした場合、供試芽胞菌の菌数はいずれも4〜5オーダー程度減少した。高圧処理温度を40℃、1段目、2段目の高圧処理時間をそれぞれ5分にした場合、供試芽胞菌の菌数は3〜4オーダー程度しか減少しなかった。また、高圧処理温度を60℃、1段目、2段目の高圧処理時間をそれぞれ5分にした場合、いずれの細菌も検出せず、6オーダー以上菌数が減少した。
以上の結果から、高圧処理温度が40℃の場合には、1段目、2段目の高圧処理時間はそれぞれ10分以上とすることが好ましいと言える。また、高圧処理温度が60℃の場合には、1段目、2段目の高圧処理時間はそれぞれ5分以上が好ましいと言える。なお、チルドで長期保存する場合、より高い殺菌効果を得るため、60℃以上の高圧処理温度が望ましい。
試験例2(3段高圧処理+低温殺菌処理)
試料を65℃の湯中で5分間加熱した後、加圧室に投入し、大気圧から200MPaまで加圧し10分間圧力を保持した後、減圧せずに再加圧を行い400MPaまで加圧し10分間圧力を保持後、減圧せずにさらに再加圧を行い600MPaまで加圧し10分間圧力を保持した。合計30分間の加圧保持が終了後、大気圧まで減圧する。その後95℃の湯中で20分間の低温加熱殺菌を行った。高圧処理温度は60℃で試験を行った。なお、上記試験例2における各工程時の処理温度と処理圧力の関係を図示したものを図4に示す。
上記試験例2においては、高圧処理工程中に保持圧力を2回変化させ、時間と高圧処理圧力の関係を3段の階段状にする方法により処理を行った試料の細菌検査を行ったものの、いずれの細菌も検出することはできず、6オーダー以上菌数が減少した。
なお、上記比較試験例1〜3及び試験例1,2の試験条件、及び測定結果の詳細を下記表1に示す。
Figure 0005299891
実施例1(ビーフカレー)
つづいて、実際のチルド食品の一例として、上記試験例1の処理方法を用い、ビーフカレーを作製した。
(材料)
国産牛肩バラ肉、たまねぎ、にんじん、じゃが芋、サラダ油、塩、コショウ、市販ブイヨン(マギーブイヨン)、市販カレールー(ハウス食品製プライムジャワカレー中辛)。
肉は予めブイヨンで60分煮込み、16時間程度ブイヨンに漬けた状態でチルド保存したものを使用した。
(手順)
下ごしらえした材料をアルミパウチに入れて真空パックした。その後、95℃の湯中で30分間の低温調理を行った後、上記試験例1と同様にして、60℃の湯中で5分間の予熱を行い、二段高圧処理を行い、圧力を大気圧に減圧後、95℃の湯中で20分間の低温加熱殺菌を行った。低温加熱殺菌終了後直ちに10℃以下に冷却しチルド保存した。なお、二段高圧処理の圧力は一段目を300MPa、二段目を600MPaとし、高圧処理温度は60℃、各段の高圧処理時間は5分とした。
上記実施例1により作成したカレーを、チルドで6ヶ月間保存した結果、良好な風味を保っていることが確認された。また、チルドで6ヶ月間保存後に細菌検査を行ったが、一般細菌、黴、及び低温で発育する芽胞菌は検出されなかった。
実施例2(ビーフカレー)
また、実際のチルド食品の一例として、上記試験例2の処理方法を用い、ビーフカレーを作製した。
(材料)
国産牛スネ肉、たまねぎ、にんじん、じゃが芋、サラダ油、塩、コショウ、市販ブイヨン(マギーブイヨン)、市販カレールー(ハウス食品製プライムジャワカレー中辛)。
肉は予めブイヨンで90分煮込み、16時間程度ブイヨンに漬けた状態でチルド保存したものを使用した。
(手順)
下ごしらえした材料をアルミパウチに入れて真空パックした。その後、95℃の湯中で30分間の低温調理を行った後、上記試験例2と同様にして、60℃の湯中で5分間の予熱を行い、三段高圧処理を行い、圧力を大気圧に減圧後、95℃の湯中で20分間の低温加熱殺菌を行った。低温加熱殺菌終了後直ちに10℃以下に冷却しチルド保存した。なお、三段高圧処理の圧力は一段目を200MPa、二段目を400MPa、三段目を600MPaとし、高圧処理温度は60℃、各段の高圧処理時間は5分とした。
上記実施例2により作成したカレーを、チルドで6ヶ月間保存した結果、良好な風味を保っていることが確認された。また、チルドで6ヶ月間保存後に細菌検査を行ったが、一般細菌、黴、及び低温で発育する芽胞菌は検出されなかった。
本発明の一例にかかる容器入りチルド食品の製造方法のフローチャートである。 本発明に使用するアルミヒートシール蓋付き金属容器の各工程時における変形の様子を図示したものである。 本発明の試験例1(2段高圧処理)における各工程時の処理温度と処理圧力の関係を図示したものである。 本発明の試験例2(3段高圧処理)における各工程時の処理温度と処理圧力の関係を図示したものである。

Claims (6)

  1. 容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行った後、つづいて大気圧まで減圧することなく、300〜700MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行う多段高圧処理工程と、
    前記高圧処理工程後、大気圧に減圧し、60〜100℃の温度で加熱殺菌する低温殺菌処理工程と、
    前記低温殺菌処理工程後、直ちにチルド保存温度まで冷却する冷却工程と
    を備えることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
  2. 請求項に記載の容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、
    容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧せずに、300〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う二段高圧処理工程
    であることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
  3. 請求項に記載の容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、
    容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧せずに、300〜500MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行い、さらにつづいて圧力を減圧せずに、500〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う三段高圧処理工程
    であることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
  4. 容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40〜80℃に加熱した状態で、300〜700MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行った後、つづいて大気圧まで減圧することなく、100〜300MPaの範囲の少なくとも一以上の所定圧力による圧力保持を合計2〜15分間行う多段高圧処理工程と、
    前記高圧処理工程後、大気圧に減圧し、60〜100℃の温度で加熱殺菌する低温殺菌処理工程と、
    前記低温殺菌処理工程後、直ちにチルド保存温度まで冷却する冷却工程と
    を備えることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
  5. 請求項に記載の容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、
    容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、300〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧調整して、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う二段高圧処理工程
    であることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
  6. 請求項に記載の容器入りチルド食品の製造方法において、前記多段高圧処理工程が、
    容器に密封された調理済みまたは調理途中の食品を、40℃〜80℃に加熱した状態で、500〜700MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行った後、つづいて圧力を減圧調整して、300〜500MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行い、さらにつづいて圧力を減圧調整して、100〜300MPaの範囲の一の所定圧力により2〜15分間の圧力保持を行う三段高圧処理工程
    であることを特徴とする容器入りチルド食品の製造方法。
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