以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、MFPの外観を示す斜視図である。図1を参照して、情報処理装置としてのMFP100は、自動原稿搬送装置(ADF)10と、画像読取部20と、画像形成部40と、給紙部45と、を含む。ADF10は、原稿台に搭載された複数枚の原稿をさばいて1枚ずつ順に、画像読取部20に搬送する。画像読取部20は、写真、文字、絵等の画像情報を原稿から光学的に読み取って画像データを取得する。画像形成部40は、画像データが入力されると、画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。画像形成部40は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを用いて画像を形成する。また、画像形成部40は、カラーモードがモノクロに設定されている場合、CMYKのいずれか1つのトナーを用いて画像を形成し、カラーモードがカラーに設定されている場合、CMYKの1以上のトナーを用いて画像を形成する。給紙部45は、用紙を格納しており、格納した用紙を1枚ずつ画像形成部40に供給する。MFP100は、その上面に操作パネル9を備える。
図2は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、メイン回路101と、ADF10と、画像読取部20と、画像処理部30と、画像形成部40と、給紙部45と、ファクシミリ部50と、を含む。メイン回路101は、中央演算装置(CPU)111と、CPU111の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)112と、CPU111が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)113と、表示部114と、操作部115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、データ通信制御部117と、を含む。CPU111は、表示部114、操作部115、HDD116およびデータ通信制御部117とそれぞれ接続され、メイン回路101の全体を制御する。また、CPU111は、ファクシミリ部50、ADF10、画像読取部20、画像処理部30、画像形成部40および給紙部45と接続され、MFP100の全体を制御する。
表示部114は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部115は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部115は、表示部114上に設けられたタッチパネルを含む。表示部114と操作部115とで、操作パネル9が構成される。
データ通信制御部117は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子118と、シリアルインターフェース端子119とを有する。データ通信制御部117は、CPU111からの指示に従って、LAN端子118またはシリアルインターフェース端子119に接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
LAN端子118に、ネットワークに接続するためのLANケーブルが接続される場合、データ通信制御部117は、LAN端子118を介して接続された他のMFP、スキャナ、プリンタ、またはコンピュータと通信する。ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、インターネットにゲートウエイを介して接続されてもよい。ネットワークは、有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網等であってもよい。
本実施の形態におけるMFP100は、LAN端子118にLANケーブルが接続され、データ通信制御部117は、インターネットに接続された電子メールサーバと通信可能であり、電子メールを電子メールサーバとの間で送受信することが可能である。
シリアルインターフェース端子119には、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード119Aが着脱可能である。CPU111は、シリアルインターフェース端子119に記憶媒体としてのメモリカード119Aが装着されると、データ通信制御部117を制御して、メモリカード119Aに記憶されたデータにアクセスすることが可能である。また、CPU111は、メモリカード119Aに記憶されたCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM112に記憶し、実行する。
なお、データまたはCPU111が実行するためのプログラムを記憶する記憶媒体としては、メモリカード119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。
さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードしてHDD116に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピュータがプログラムをHDD116に書込みするようにして、HDD116に記憶されたプログラムをRAM112にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
ファクシミリ部50は、PSTN7に接続され、PSTN7にファクシミリデータを送信する、またはPSTN7からファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部50は、受信したファクシミリデータを、RAM112に一時記憶する。また、ファクシミリ部50は、受信したファクシミリデータを画像形成部40でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部40に出力する。これにより、画像形成部40は、ファクシミリ部50により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部50は、HDD116に記憶された画像データをファクシミリデータに変換して、PSTN7に接続されたファクシミリ装置または他のMFPに出力する。これにより、HDD116に記憶されたデータをファクシミリ装置または他のMFPに出力することができる。なお、ファクシミリデータは画像データに含まれる。このように、MFP100は、ファクシミリ送受信機能を有する。
MFP100は、スキャナ機能を有し、画像読取部20が原稿を読み取って出力する画像データが、RAM112に一時的に記憶される。また、画像形成部40は、画像読取部20が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて、用紙等の記録シート上に画像を形成する。このため、MFP100は、コピー機能を有する。さらに、データ通信制御部117は、ネットワークに接続された他のコンピュータから受信した画像データ、または、シリアルインターフェース端子119に接続されたメモリカードに記憶された画像データをRAM112に一時的に記憶する。そして、RAM112に一時的に記憶された画像データに基づいて、用紙等の記録シート上に画像を形成する。このため、MFP100は、プリント機能を有する。
画像処理部30は、RAM112に記憶された画像データを画像処理する。画像処理部30は、MFP100がスキャナ機能またはコピー機能を能動化する場合には、画像読取部20が原稿を読み取って出力する画像データを画像処理する。また、画像処理部30は、MFP100がファクシミリ機能を能動化する場合には、ファクシミリ部50が受信するファクシミリデータ(画像データ)を画像処理する。さらに、画像処理部30は、データ通信制御部117が、ネットワークに接続された他のコンピュータ、スキャナ、MFPのいずれかから受信した画像データ、またはシリアルインターフェース端子119に接続されたメモリカード119Aに記憶された画像データを画像処理する。
図3は、MFPが備えるCPUの機能の概要の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、CPU101は、ユーザにより入力される設定値を受け付ける設定受付部51と、記憶媒体にアクセスするためのアクセス制御部53と、設定値を設定する設定部55と、処理を実行する処理実行部57と、を含む。
処理実行部57は、原稿読取制御部71と、画像形成制御部73と、データ送信部75と、表示制御部77とを含む。原稿読取制御部71は、画像読取部20を制御し、設定部55により設定された設定値に従って画像読取部20に原稿を読み取らせ、画像読取部20が出力する画像データを取得する。ここでの設定値は、例えば、カラーモード、読取解像度である。カラーモードは、原稿をモノクロで読み取るモノクロと、原稿をカラーで読み取るカラーとを含む。画像読取部20は、原稿読取制御部71から入力される設定値、ここでは、カラーモードと読取解像度とが入力されると、カラーモードおよび読取解像度で原稿を読み取り、ビットマップのファイル形式の画像データを出力する。なお、画像読取部20が出力する画像データのファイル形式は、ビットマップに限定されることなく、他のファイル形式であってもよいで。
また、原稿読取制御部71は、MFP100が原稿を読み取り画像データを生成するスキャンモードに設定されている場合、画像処理部30を制御し、画像読取部20から取得した画像データを、設定部55により設定された設定値に従って画像処理部30に画像処理させる。ここでの設定値は、ファイル形式である。画像処理部30は、原稿読取制御部71から入力されるビットマップの画像データを、設定値で定まるファイル形式に変換し、ファイル形式を変換した後の画像データをHDD116の所定の領域に記憶する。
画像形成制御部73は、画像形成部40を制御し、設定部55により設定された設定値に従って、画像形成部40に画像データの画像を用紙等の記録媒体に形成させる。ここでの設定値は、例えば、カラーモード、用紙サイズ、ヘッダ、印刷枚数等である。カラーモードは、CMYKの4色のトナーのいずれか1つを用いて画像を形成するモノクロと、CMYKの4色のトナーの1以上を用いて画像を形成するカラーとを含む。用紙サイズは、画像が形成される用紙のサイズを示す。ヘッダは、用紙に形成される画像の基になる画像データの上端部分に追加されるコンテンツであり、例えば、画像データのファイル名、日付等である。印刷枚数は、画像を形成する用紙の枚数を示す。
画像形成部40は、画像形成制御部73から入力される設定値、ここでは、カラーモード、用紙サイズ、ヘッダ、および印刷枚数が入力されると、画像形成制御部73から入力される画像データにヘッダを付加した画像を、カラーモードで定まるモノクロまたはカラーのいずれかで用紙サイズで特定されるサイズの用紙に印刷枚数分形成する。
データ送信部75は、データ通信制御部117を制御し、設定部55により設定された設定値に従って画像データをデータ通信制御部117に送信させる。ここでの設定値は、例えば、データの送信先を識別するための電子メールアドレスである。データ送信部75は、設定部55により設定された設定値、ここでは、送信先の電子メールアドレスを宛先とし、データ送信部75から入力される画像データを添付した電子メールを生成し、データ通信制御部117に生成した電子メールを電子メールサーバに送信させる。
表示制御部77は、表示部114を制御し、設定部55により設定された設定値に従って表示部114に画面を表示させる。ここでの設定値は、例えば言語の種類である。HDD116に、1つの画面に対して複数種類の言語でそれぞれ記述された複数の画面が予め記憶されており、表示制御部77は、HDD116に記憶された複数の画面のうち設定部55により設定される設定値、ここでは言語の種類で特定される言語で記述された画面を、表示部114に表示させる。
表示制御部77は、設定画面表示部79を含む。設定画面表示部79は、処理実行部57が処理を実行するための設定値を受け付けるための設定画面を表示する。HDD116に、原稿読取制御部71、画像形成制御部73、データ送信部75それぞれに対応し、処理を実行するための設定値を受け付けるための設定画面が予め記憶されており、設定画面表示部79は、原稿読取制御部71、画像形成制御部73、データ送信部75それぞれに対応し、処理を実行するための設定値を受け付けるための設定画面の少なくとも1つを表示部114に表示させる。また、設定画面表示部79は、表示制御部77が画面を設定するための設定値、ここでは言語の種類を受け付けるための設定画面を、表示部114に表示させることが可能である。ここでは、原稿読取制御部71に対応する設定画面を原稿読取設定画面といい、画像形成制御部73に対応する設定画面を画像形成設定画面といい、データ送信部75に対応する設定画面をデータ送信設定画面といい、表示制御部77に対応する表示設定画面という。
設定画面表示部79は、ユーザが操作部115に入力する指示に従って、原稿読取制御部71、画像形成制御部73、データ送信部75および表示制御部77にそれぞれ対応する、原稿読取設定画面、画像形成設定画面、データ送信設定画面、および表示設定画面のうちから選択した設定画面を表示部114に表示する。
設定受付部51は、設定画面表示部79により表示部114に表示された設定画面に従って、ユーザが操作部115に入力する操作または設定値を受け付ける。ユーザが操作部115に入力する操作は、設定値を自動設定する設定取得指示を含む。設定受付部51は、設定取得指示を受け付けると、アクセス制御部53に設定取得指示を出力し、設定値を受け付けると、設定部55に設定値を出力する。
アクセス制御部53は、設定受付部51から設定取得指示が入力されると、シリアルインターフェース端子119に接続されたメモリカード119Aにアクセスする。アクセス制御部53は、メモリカード119Aに記憶されているデータを読み取り、読み取ったデータを設定部55に出力する。
アクセス制御部53は、メモリカード119Aに複数のデータが記憶されている場合にアクセスの対象とするデータを特定するために、選択画面表示制御部61と、選択指示受付部63と、を含む。選択画面表示制御部61は、設定受付部51から設定取得指示が入力されると、メモリカード119Aに記憶されている複数のデータをそれぞれ識別するための複数の識別情報を含む選択画面を生成し、表示部114に表示する。
選択指示受付部63は、表示部114に表示された選択画面に従って、ユーザが、操作部115に入力する識別情報の選択指示を受け付ける。選択指示受付部63は、受け付けられる選択指示の識別情報で特定されるデータをメモリカード119Aから読み出し、設定部55に出力する。ユーザが、選択画面に含まれる複数の識別情報を選択する複数の選択指示を操作部115に入力する場合、選択指示受付部63は、複数の選択指示の識別情報で特定される複数のデータをメモリカード119Aから読み出し、設定部55に出力する。
設定部55は、アクセス制御部53から入力されるデータに基づいて原稿読取制御部71、画像形成制御部73、データ送信部75および表示制御部77が処理を実行するための設定値を決定し、決定された設定と、設定受付部51から設定値が入力される場合にはその設定値とを設定する。
設定部55が設定する設定値は、設定画面表示部79が表示している設定画面により定まる。設定画面表示部79が原稿読取設定画面を表示している場合、設定部55は、原稿読取制御部71が処理を実行するための設定値、ここでは、カラーモード、読取解像度およびファイル形式を決定し、設定する。具体的には、設定部55は、選択指示受付部63から入力されるデータが画像データの場合、その画像データのヘッダを参照して、その画像データと特性が同じ画像データが画像読取部20に出力させるための設定値を決定する。設定部55は、選択指示受付部63から入力される画像データがカラーならばカラーモードの設定値をカラーに決定し、画像データがモノクロならばカラーモードの設定値をモノクロに決定する。また、選択指示受付部63から入力される画像データの解像度を読取解像度の設定値に決定し、その画像データのファイル形式と同じファイル形式をファイル形式の設定値に決定する。
設定部55は、設定画面表示部79が画像形成設定画面を表示している場合、画像形成制御部73が処理を実行するための設定値、ここでは、カラーモード、用紙サイズ、ヘッダを設定値に決定し、設定する。設定部55は、選択指示受付部63から入力されるデータが画像データの場合、その画像データのヘッダを参照して、その画像データと同じ特性の画像を画像形成部40に形成させるための設定値を設定する。設定部55は、選択指示受付部63から入力される画像データがカラーならばカラーモードの設定値をカラーに設定し、画像データがモノクロならばカラーモードの設定値をモノクロに設定する。また、設定部55は、選択指示受付部63から入力されるデータが、アプリケーションプログラムを実行するコンピュータにより生成されるアプリケーションデータならば、そのアプリケーションデータにおいて定義されている印刷のための値を参照して、設定値を設定する。そのアプリケーションデータにおいて定義されている印刷のための値として、用紙サイズが設定されていれば、その用紙サイズと同じ用紙サイズを用紙サイズの設定値に設定し、ヘッダが定義されていれば、ヘッダと同じヘッダをヘッダの設定値に設定する。さらに、設定部55は、設定受付部51から印刷枚数が入力される場合にはその印刷枚数を印刷枚数の設定値に設定する。
設定部55は、設定画面表示部79がデータ送信設定画面を表示している場合、データ送信部75が処理を実行するための設定値、ここでは、電子メールアドレスを設定する。設定部55は、選択指示受付部63から入力されるデータを解析する解析部65を含む。解析部65は、選択指示受付部63から入力されるデータが電子メールの場合、その電子メールを解析して電子メールアドレスを抽出し、選択指示受付部63から入力されるデータが画像データの場合、その画像データを文字認識して電子メールアドレスを抽出する。設定部55は、解析部65により抽出された電子メールアドレスと、予めHDD116に記憶されている電子メールアドレスとのリストを表示部114に表示し、ユーザが操作部115に入力する選択操作により定まる電子メールアドレスを、宛先の設定値として設定する。
設定部55は、設定画面表示部79が表示設定画面を表示している場合、表示制御部77が処理を実行するための設定値、ここでは、言語の種類を決定し、設定値として設定する。解析部65は、選択指示受付部63から入力されるデータがマークアップ言語で記述されている場合、そのデータを解析してそのデータにより定義されている言語の種類を抽出する。設定部55は、解析部65により抽出された言語の種類を、設定値として設定する。
なお、設定部55は、決定された言語の種類を直ちに設定するのではなく、ユーザが許可する操作を入力するための確認画面を表示部114に表示し、ユーザが操作部115に許可する操作を入力することを条件に、設定値として決定された言語の種類を設定する。
図4は、処理実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。処理実行処理は、CPU111が設定プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図4を参照して、CPU111は、設定画面表示指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作部115に設定画面を表示する操作を入力すると、設定画面表示指示を受け付ける(ステップS01)。設定画面表示指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、設定画面表示指示を受け付けると(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。
次のステップS02においては、設定画面を表示部114に表示する。ここで表示する設定画面は、ユーザがステップS01において入力した設定画面表示操作において特定され、原稿読取設定画面、画像形成設定画面、データ送信設定画面、および表示設定画面のいずれかである。
ステップS03においては、設定取得指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが、操作部115に設定値を自動で取得するための操作を入力すると、設定取得指示を受け付ける。設定取得指示を受け付けたならば処理をステップS04に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。
ステップS04においては、シリアルインターフェース端子119にメモリカード119Aが、接続されているか否かを判断する。メモリカード119Aが接続されて、いれば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS21に進める。ステップS21においては、エラーメッセージを表示部114に表示し、処理をステップS18に進める。ステップS05〜ステップS17の処理は、シリアルインターフェース端子119にメモリカード119Aが接続されていることを条件に実行される。
ステップS05においては、選択画面を表示部114に表示する。選択画面は、メモリカード119Aに記憶されているデータのうちから処理対象となるデータを選択するための画面であり、メモリカード119Aに記憶されているデータのファイル名のリストを含む。
ステップS06においては、選択指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが表示部114に表示された選択画面に含まれるファイル名のうちから少なくとも1つを選択する操作を操作部115に入力すると、選択指示を受け付ける。選択指示を受け付けたならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければステップS07をスキップして処理をステップS08に進める。ステップS08においては、ユーザによる選択する操作が終了したか否かを判断する。ユーザが選択を終了させる操作を操作部115に入力すると、ユーザによる選択する操作が終了したと判断する。ユーザによる選択する操作が終了したと判断する場合は、処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に戻す。すなわち、メモリカード119Aに記憶されている複数のデータを処理対象に選択することが可能である。
図5は、設定画面の一例を示す第1の図である。図5に示す設定画面は、原稿読取設定画面の一例を示す。図5を参照して、原稿読取設定画面201は、カラーモードの設定値は設定するための領域203と、解像度の設定値を設定するための領域205と、ファイル形式の設定値を設定するための領域207と、設定取得指示を入力するための領域209とを含む。領域209がユーザにより指示されると、選択画面が表示部114に表示される。
図6は、選択画面の一例を示す第1の図である。図6を参照して、選択画面211は、データのファイル名のリストを表示する領域213と、選択の終了を指示する操作を入力するための領域215と、選択を解除する操作を入力するための領域217とを含む。ユーザが領域213に表示されたファイル名のリストのうちから、1つのファイル名を指示すれば、指示されたファイル名のデータが選択される。領域213に表示された複数のファイル名のうちから複数を指示することにより、複数のファイルが選択される。ファイル名の選択は、領域215または領域217が指示されるまで可能である。ユーザが領域215を指示する操作を操作部115に入力すれば、選択の終了を指示する操作が受け付けられる。
図4に戻って、ステップS09においては、最初に選択されたデータを処理対象に設定する。次のステップS10においては、処理種別により処理を分岐させる。処理種別は、原稿読取処理、画像形成処理、データ送信処理および画面表示処理のいずれかである。ステップS01において指示され、ステップS02において、表示された設定画面により、処理種別を判断する。原稿読取設定画面が表示されていれば、処理種別を原稿読取処理と判断し、画像形成設定画面が表示されていれば、処理種別を画像形成処理と判断し、データ送信設定画面が表示されていれば、処理種別をデータ送信処理と判断し、表示設定画が表示されていれば、処理種別を画面表示処理と判断する。
処理種別を原稿読取処理と判断する場合は処理をステップS11に進める、処理種別を画像形成処理と判断する場合は処理をステップS12に進め、処理種別をデータを送信処理と判断する場合は、処理をステップS13に進め、処理種別を画面表示処理と判断する場合は処理をステップS14に進める。ステップS11においては、読取設定処理を実行し、処理をステップS15に進める。読取設定処理については後述する。ステップS12においては、画像形成設定処理を実行し、処理をステップS15に進める。画像形成設定処理については後述する。ステップS13においては、データ送信設定処理を実行し、処理をステップS15に進める。データ送信設定処理については後述する。ステップS14においては、画面表示設定処理を実行し、処理をステップS15に進める。画面表示設定処理については後述する。
ステップS15においては、ステップS07において選択されたデータのうち処理対象に設定されていないデータが存在するか否かを判断する。未だ選択されていない処理対象のデータが存在するならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS17に進める。ステップS16においては、未処理のデータのうち選択された順番が次のデータを処理対象に設定し、処理をステップS10に戻す。
ステップS17においては、ステップS02において表示部114に表示した設定画面を更新する。具体的には、設定画面に表示されている設定値を、ステップS11において実行される読取設定処理、ステップS12において実行される画像形成設定処理、ステップS13において実行されるデータ送信設定処理、またはステップS14において実行される画面表示設定処理のいずれかで、決定された設定値で更新する。
図7は、更新後の原稿読取設定画面の一例を示す図である。図7を参照して、更新後の原稿読取設定画面201Aは、図5に示した。原稿読取設定画面201と比較して、領域203,205,207が、領域203A,205A,207Aに変更されている点が異なる。領域203A,205A,207Aそれぞれには、設定値が表示される。具体的には、領域203Aに「フルカラー」の文字が表示され、カラーモードの設定値としてカラーが設定されたことが示される。領域205Aに「300×300dpi」の文字が表示され、読取解像度の設定値として300×300dpiが設定されたことが示される。領域207Aに「bmp」の文字が表示され、ファイル形式の設定値としてビットマップが設定されたことが示される。
図4に戻って、ステップS18においては、設定を受け付ける。ユーザが、操作部115に設定値を入力する操作をすれば、入力された設定値を受け付ける。次に実行指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS19)。ユーザが、操作部115に実行指示を入力する操作(例えば、操作部115が備えるスタートボタンの押下)をすれば、実行指示を受け付ける。実行指示を受け付けたならば(ステップS19でYES)、処理をステップS20に進めるが、そうでなければ(ステップS19でNO)、処理をステップS18に戻す。ステップS20においては、ステップS17において更新された設定画面にいて表示されている設定値およびステップS18において受け付けられた設定された設定値に従って処理を実行する。
図8は、読取設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。読取設定処理は、図4に示した処理実行処理におけるステップS11において実行される処理である。図8を参照して、CPU111は、メモリカード119Aに記憶されている画像データの特性を取得する(ステップS31)。特性とは、画像データの解像度、カラー種別およびファイル形式を含む。画像データの特性は、画像データのヘッダ部分から抽出することにより取得する。
次のステップS32においては、解像度の設定値が未設定か否かを判断する。未設定ならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければステップS33をスキップして処理をステップS34に進める。未設定とは、デフォルトの設定値のままである状態であり、デフォルトの設定値とは異なる設定値に変更されていない状態をいう。ステップS33においては、ステップS31において取得された解像度を解像度の設定値に設定し、処理をステップS34に進める。ステップS34においては、カラーモードの設定値が未設定か否かを判断する。カラーモードの設定値が未設定ならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければステップS35をスキップして処理をステップS36に進める。ステップS35においては、ステップS31において取得されたカラー種別に対応するカラーモードをカラーモードの設定値に設定する。カラー種別がカラーの場合には、カラーモードの設定値をカラーに設定し、カラー種別がモノクロの場合にはカラーモードの設定値をモノクロに設定する。ステップS36においては、ファイル形式の設定値が未設定か否かを判断する。ファイル形式の設定値が未設定ならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理を処理実行処理に戻す。ステップS37においては、ステップS31において取得されたファイル形式をファイル形式の設定値に設定し、処理を処理実行処理に戻す。
読取設定処理においては、解像度の設定値が未設定の場合に解像度を設定し、カラーモードの設定値が未設定の場合にカラーモードを設定し、ファイル形式の設定値が未設定の場合にファイル形式を設定する。これは、図4に示した処理実行処理において2つ以上のデータが処理対象として選択される場合には、2つ以上のデータそれぞれに対して読取設定処理が実行される場合がある。この場合には、先に処理対象に選択されたデータから取得された。解像度、カラーモードおよびファイル形式の設定値がそれぞれ優先して設定するためである。
図9は、画像形成設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像形成設定処理は、図4に示した処理実行処理のステップS12において実行される処理である。図9を参照して、CPU111は、処理対象に選択されているデータを解析する(ステップS41)。具体的には、処理対象として選択されているデータにより定義されている印刷設定およびヘッダを抽出する。ステップS42においては、処理対象に選択されたデータから印刷設定が抽出されたか否かを判断する。印刷設定が抽出されたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければステップS43をスキップして処理をステップS44に進める。ステップS43においては、抽出された印刷設定のうち未設定の設定値に印刷設定により定義された設定値を設定し、処理をステップS44に進める。
ステップS44においては処理対象に選択されたデータからヘッダが抽出されたか否かを判断する。ヘッダが抽出されたならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップS47に進める。ステップS45においては、ヘッダの設定値が未設定か否かを判断する。ヘッダの設定値が未設定ならば処理をステップS46に進めるが、そうでなければ処理をステップS47に進める。ステップS46においては、処理対象に選択されたデータから抽出されたヘッダを、ヘッダの設定値に設定し、処理をステップS47に進める。
ステップS47においては、カラーモードの設定値が未設定か否かを判断する。カラーモードの設定値が未設定ならば処理をステップS48に進めるが、そうでなければ処理を処理実行処理に戻す。ステップS48においては、処理対象に設定されているデータがカラーか否かを判断する。データが有彩色の部分を含めばカラーと判断する。画像データがカラーと判断する場合、処理をステップS49に進め、そうでなければ処理をステップS50に進める。ステップS49においては、カラーモードの設定値をカラーに設定し、処理を処理実行処理に戻す。ステップS50においては、カラーモードの設定値をモノクロに設定し、処理を処理実行処理に戻す。
画像形成設定処理においては、印刷設定、ヘッダおよびカラーモードの設定値が未設定の場合に、処理対象に設定されているデータにより定義される印刷設定、ヘッダおよびカラーモードを設定する。このため、処理実行処理において2以上のデータが処理対象に選択されて画像形成設定処理が2回以上実行される場合であっても、先に選択されたデータにより定義された印刷設定、ヘッダおよびカラーモードが定義されている場合には、それらよりも後に選択されたデータにより定義される印刷設定、ヘッダおよびカラーモードよりも優先して設定値に設定される。
図10は、画像形成設定画面の一例を示す図である。図10を参照して、画像形成設定画面221は、カラーモードの設定値を設定するための領域223と、用紙サイズの設定値を設定するための領域225と、ヘッダの設定値を設定するための領域227と、設定取得指示を入力するための領域209とを含む。領域209がユーザにより指示されると、選択画面が表示部114に表示される。
図11は、選択画面の一例を示す第2の図である。図11を参照して、図6に示した選択画面211と異なる点は、データのファイル名のリストを表示する領域213においてファイル名が「FileA.png」のデータと、ファイル名が「FileB.doc」のデータとの2つが選択されている点である。ファイル名が「FileA.png」のデータは、ファイル形式がpngの画像データであり、ファイル名が「FileB.doc」のデータは文書編集のためのアプリケーションプログラムを実行するコンピュータにより生成されたアプリケーションデータである。この場合、画像データからカラーモードの設定値を抽出でき、アプリケーションデータから印刷設定に含まれる用紙サイズと、ヘッダとが抽出される。ここでは、ファイル名が「FileA.png」の画像データが、ファイル名が「FileB.doc」のアプリケーションデータより先に選択された場合を例に説明する。
図12は、更新後の原稿読取設定画面の一例を示す図である。図12を参照して、更新後の原稿読取設定画面221Aは、図10に示した。画像形成設定画面221と比較して、領域223,225,227が、領域223A,225A,227Aに変更されている点が異なる。領域223A,225A,227Aそれぞれには、設定値が表示される。具体的には、領域223Aに「フルカラー」の文字が表示され、ファイル名が「FileA.png」の画像データから抽出されたカラー種別によりカラーモードの設定値としてカラーが設定されたことが示される。領域225Aに「A4」の文字が表示され、ファイル名が「FileB.doc」のアプリケーションデータから抽出された印刷設定により用紙サイズの設定値としてA4の用紙が設定されたことが示される。領域227Aに「日付」の文字が表示され、ファイル名が「FileB.doc」のアプリケーションデータから抽出された印刷設定によりヘッダの設定値として日付が設定されたことが示される。
なお、ファイル名が「FileB.doc」のアプリケーションデータからカラー種別を抽出することができるが、ファイル名が「FileA.png」の画像データが先に選択されるため、ファイル名が「FileA.png」の画像データから抽出されたカラー種別が優先される。
図13は、データ送信設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ送信設定処理は、図4に示した処理実行処理のステップS13において実行される処理である。図13を参照して、CPU111は、処理対象に選択されているデータを解析する(ステップS61)。具体的には、処理対象として選択されているデータが電子メールの場合に、その電子メールにおいて宛先として設定されている電子メールアドレスを抽出する。次のステップS62においては、電子メールアドレスを抽出したか否かを判断する。電子メールアドレスを抽出した場合には処理をステップS63に進めるが、そうでなければステップS63をスキップして処理を処理実行処理に戻す。
ステップS63においては、抽出された電子メールアドレスを表示部114に選択可能に表示する。具体的には、抽出された電子メールアドレスの一覧表示する電子メールアドレス指定画面を表示部114に表示し、ユーザが操作部115に入力する選択する操作を受け付ける。
次のステップS64においては、一覧表示された電子メールアドレスが選択されたか否かを判断する。選択されたならば処理をステップS65に進めるが、そうでなければ処理を処理実行処理に戻す。ステップS65においては、選択された電子メールアドレスを設定値に設定する。これにより、処理対象として選択されたデータが電子メールの場合に、その電子メールに宛先として設定されている電子メールアドレスを、宛先の設定値として設定することができる。
図14は、データ送信設定画面の一例を示す図である。図14を参照して、データ送信設定画面241は、宛先の設定値を設定するための領域243と、設定取得指示を入力するための領域209とを含む。領域209がユーザにより指示されると、図6または図11に示したのと同様の選択画面が表示され、データが選択されると、電子メールアドレス指定画面が表示部114に表示される。
図15は、電子メールアドレス指定画面の一例を示す図である。図15を参照して、選択画面251は、宛先の電子メールアドレスのリストを表示する領域253と、選択の終了を指示する操作を入力するための領域215と、選択を解除する操作を入力するための領域217とを含む。ユーザが領域253に表示された電子メールアドレスのリストのうちから1以上の電子メールアドレスを指示すれば、指示された電子メールアドレスが選択される。ユーザが領域215を指示する操作を操作部115に入力すれば、選択の終了を指示する操作が受け付けられ、選択された電子メールアドレスが宛先の設定値として設定される。
図16は、画面表示設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。画面表示設定処理は、図4に示した処理実行処理のステップS14において実行される処理である。図16を参照して、CPU111は、処理対象に選択されているデータを解析する(ステップS71)。具体的には、処理対象として選択されているデータがマークアップ言語で記述されたデータの場合に、そのデータにより定義されている言語の種類を抽出する。
ステップS72においては、言語の種類が抽出されたか否かを判断する。言語の種類が抽出されたならば処理をステップS73に進め、そうでなければ処理を処理実行処理に戻す。
ステップS73においては、言語の設定値は未設定か否かを判断する。未設定ならば処理をステップS74に進め、未設定でなければ処理を処理実行処理に戻す。先に選択されたデータにより定義されている言語の種類を優先させるためである。ステップS74においては、確認画面を表示部114に表示する。
図17は、確認画面の一例を示す図である。ここでは、選択されたデータにより言語の種類として日本語が定義されている場合に表示される確認画面を示している。図17を参照して、確認画面は、「表示言語を日本語に変更しますか?」のメッセージと、「OK」の文字が表されたボタンと、「Cancel」の文字が表されたボタンと、を含む。ユーザが「OK」の文字が表されたボタンを指示すれば、許可する操作がMFP100に入力される。
図16に戻って、ステップS75においては、許可する操作を受け付けたか否かを判断する。許可する操作を受け付けたならば処理をステップS76に進めるが、そうでなければ処理を処理実行処理に戻す。ステップS76においては、ステップS71において抽出された言語の種類、ここでは日本語を言語の設定値に設定し、処理を処理実行処理に戻す。
<選択画面の変形例>
上述した実施の形態においては、選択画面において、メモリカード119Aに記憶されているデータのファイル名を表示するようにしたが、変形例における選択画面イおいては、ファイル名に代えて設定値を表示するようにしたものである。
図18は、変形例における選択画面の一例を示す図である。図18を参照して、変形例における選択画面261は、メモリカード119Aに記憶されているデータそれぞれから抽出された設定値を表示する領域213Aと、選択の終了を指示する操作を入力するための領域215と、選択を解除する操作を入力するための領域217とを含む。ユーザが領域213Aに表示された設定値のリストのうちから、1以上を指示すれば、指示された設定値に決定される。同じ種類の設定値が選択される場合には、先に選択された設定値が優先される。ユーザが領域215を指示する操作を操作部115に入力すれば、選択の終了を指示する操作が受け付けられる。
<データの自動選択>
なお、上述した実施の形態においては、選択画面を表示し、ユーザが選択画面に表示されたデータのファイル名のうちから設定に用いるデータのファイル名を選択する例を説明したが、メモリカード119Aに記憶されているデータを記憶された日時が新しいもの、換言すればより保存日時が現在に近いものから順に自動的に選択し、選択されデータに基づいて保存日時が遅いものから順に設定値を設定するようにしてもよい。より後にメモリカード119Aに記憶されたデータは、ユーザがMFP100に設定値を設定するときにより近い過去にパーソナルコンピュータ等で記憶させたデータであり、そのデータの特性またはデータに設定された印刷設定は、ユーザがこれから処理を実行させようとする設定値である可能性が高い。このため、よりユーザに適した設定値に設定することができる。
以上説明したように本実施の形態におけるMFP100は、設定値に従って処理を実行する処理実行部57と、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aにアクセスするアクセス制御部53と、メモリカード119Aに記憶されたデータに基づいて、処理実行部57が処理を実行するための設定値を設定する設定部55と、を備える。シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶されたデータに基づいて、処理を実行するための設定値を設定するので、ユーザは設定値を設定する必要がなく、設定値の設定作業を容易にすることができる。
また、画像読取部20が原稿を読み取って画像データを出力するための設定値、例えば、解像度、カラーモード、ファイル形式として、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶された画像データの特性と同じ特性の画像データを出力するための値を設定する。このため、原稿を読み取って得られる画像データの特性を、メモリカード119Aに記憶された画像データと同じにする設定をすることができる。
また、画像形成部40がデータの画像を形成するための設定値、例えば、カラーモードを、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶された画像データの特定と同じ特性の画像を形成するための値を設定する。このため、用紙に画像を形成するための設定を、メモリカード119Aに記憶された画像データと同じ画像を形成するための設定にすることができる。
また、画像形成部40がデータの画像を形成するための設定値、例えば、用紙サイズ、ヘッダを、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶されたアプリケーションデータにより定義される印刷設定と同じ設定に画像を形成するための値を設定する。このため、用紙に画像を形成するための設定を、メモリカード119Aに記憶されたアプリケーションデータにより定義された印刷設定と同じ設定で画像を形成するための設定にすることができる。
また、データを送信するための設定値、例えば宛先の電子メールアドレスを、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶された電子メールにより定義される電子メールアドレスを宛先に設定する。このため、データを送信するための設定を、メモリカード119Aに記憶された電子メールと同じ宛先に送信するための設定にすることができる。
また、画面を表示するための言語の設定を、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶されたデータにより定義される言語と同じ言語の画面を表示するための値を設定する。このため、画面を表示するための設定を、メモリカード119Aに記憶されたデータにより定義された言語と同じ言語の画面を表示するための設定にすることができる。
また、シリアルインターフェース端子119に装着されたメモリカード119Aに記憶されたデータそれぞれを識別するための識別情報を含む選択画面を表示し、表示された選択画面に含まれる識別情報のうちから少なくとも1つを選択する指示を受け付け、受け付けられた指示で選択される識別情報で特定さるデータに基づいて、設定値を設定する。このため、ユーザは、メモリカード119Aに記憶された複数のデータのうちから設定の元になるデータを選択することができる。
また、メモリカード119Aに記憶されている少なくとも1つのデータのうちから保存された日時が新しいものから順に選択し、選択された少なくとも1つのデータに基づいて、設定値を設定する。最後にメモリカード119Aに記憶されたデータは、ユーザが最も後にパーソナルコンピュータ等で記憶させたデータであり、そのデータの特性またはデータに設定された印刷設定は、ユーザがこれから処理を実行させようとする設定値に近い可能性が高い。このため、よりユーザに適した設定値に設定することができる。
また、原稿読取設定画面、画像形成設定画面、データ送信設定画面、および表示設定画面のうち、ユーザが処理を実行させるための設定値を入力するために表示させる操作をした場合に表示される画面に対応する処理を実行するための設定値が設定される。このため、ユーザが選択した処理を実行するための設定値を設定することができる。
なお、上述した実施の形態においては、情報処理装置の一例としてMFP100を例に説明したが、図4、図8、図9、図13および図16に示した処理を実行するための設定方法および設定方法をコンピュータに実行させるための設定プログラムとして発明を捉えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。