JP5295705B2 - 型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカストマシン等に適用される型締装置に関する。
タイバーに設けられたピストンを収容する型締用の油圧シリンダに作動油を供給し、型締力を発生させる型締装置が知られている(例えば特許文献1)。図7は、特許文献1において開示された型締シリンダ9及び型締シリンダ9に作動油を供給する油圧回路176を示している。型締シリンダ9は、大径シリンダ室67と、小径シリンダ室68とを有している。また、油圧回路176は、大径シリンダ室67の第1シリンダ室67aと、大径シリンダ室67の第2シリンダ室67bとを接続又は遮断する第5方向制御弁183とを有している。特許文献1の技術は、第5方向制御弁183を開くことにより、ピストン8の移動に伴って第1シリンダ室67a及び第2シリンダ室67bの一方から排出された作動液を他方へ供給することができる。その結果、特許文献1の技術は、第5方向制御弁183を閉じて大きな型締力を得ることができる一方で、型締力以外の駆動力を得る場合には、第5方向制御弁183を開いて型締シリンダ9に供給する作動油の流量を低減することができる。なお、特許文献1の技術の構成及び作用の詳細については、後述する。
特開2007−167897号公報
特許文献1の技術は、後に詳述するように、型締力以外の駆動力を得るためにピストン8を型締方向へ移動させるときの作動液の流量が比較的大きなものとなっていた。
本発明の目的は、型締シリンダに供給する作動液の流量を低減することのできる型締装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の型締装置は、固定金型を保持する固定ダイプレートと、移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか一方に結合するための被結合部と、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか他方に収容され、型締力を発生させるためのピストンとが設けられたタイバーと、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記一方に備わり、前記被結合部に対して結合又は解放可能な結合部と、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記他方に備わり、前記ピストンを収容する型締シリンダと、前記型締シリンダに所定圧力の作動液を供給する液圧源と、前記型締シリンダから排出された作動液を収容するタンクと、前記液圧源、前記タンク及び前記型締シリンダの間における作動液の流れを制御する液圧回路と、を有し、前記型締シリンダは、大径シリンダ室と、前記大径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に連通し、前記大径シリンダ室よりも径が小さい小径シリンダ室と、を有し、前記ピストンは、前記大径シリンダ室において摺動可能であり、前記大径シリンダ室を、前記小径シリンダ室とは反対側の第1シリンダ室と、前記小径シリンダ室側の第2シリンダ室とに区画する大径ピストン部と、前記大径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面から突出し、前記小径シリンダ室を摺動可能な小径ピストン部と、を有し、前記タイバーは、前記大径ピストン部のダイプレート対向面側の端面から突出し、前記小径ピストン部よりも径が小さく、前記第1シリンダ室の前記ダイプレート対向面側に開口する開口部を閉塞する第1ロッド部と、前記小径ピストン部のダイプレート対向面側とは反対側の端面から突出し、前記第1ロッド部よりも径が大きく、前記小径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に開口する開口部を閉塞する第2ロッド部と、を有し、前記液圧回路は、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続又は遮断可能、前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを接続又は遮断可能、前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室との間で切り換え可能、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容又は禁止可能、に構成されている。
好適には、前記液圧回路は、前記第1シリンダ室に接続された第1流路と、前記第2シリンダ室に接続された第2流路と、前記小径シリンダ室に接続された第3流路と、前記第1流路と前記第2流路とを接続する第1連通流路と、前記第2流路と前記第3流路とを接続する第2連通流路と、前記第1連通流路を開閉する第1の弁と、前記第2連通流路を開閉する第2の弁と、前記第1流路と前記油圧源とを接続しつつ前記第3流路と前記タンクとを接続し、又は、前記第1流路と前記タンクとを接続しつつ前記第3流路と前記油圧源とを接続するように切り替えられる第3の弁と、前記第3流路を、当該第3流路と前記第2連通流路との接続位置よりも前記第3の弁側において開閉する第4の弁と、を有する。
好適には、前記被結合部と前記結合部とが結合していないときに、前記第1シリンダ室と、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室とを接続し、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を禁止した状態における、前記第1シリンダ室への作動液の供給、及び、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続し、前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを遮断した状態における、前記小径シリンダ室への作動液の供給、を選択的に行い、前記被結合部と前記結合部とが結合可能な位置に前記タイバーを移動させ、前記被結合部と前記結合部とが結合しているときに、前記第1シリンダ室と、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室とを遮断し、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容した状態で、前記第1シリンダ室に作動液を供給して型締めを行うように、前記結合部及び前記液圧回路を制御する制御装置を有する。
好適には、前記移動ダイプレートを型開閉方向へ移動させる移動機構を有し、前記制御装置は、成形材料の凝固後、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続し、前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを遮断した状態で、前記小径シリンダ室に作動液を供給して前記移動ダイプレートを型開方向に移動させ、前記固定金型と前記移動金型とを離間させ、その離間後、前記被結合部と前記結合部との解放を行い、前記解放後、前記移動機構により前記移動ダイプレートを更に型開方向へ移動させ、前記解放後から次サイクルの型接触時までに、型接触した状態で前記被結合部と前記結合部とが結合可能な位置へ前記タイバーを移動させるように、前記移動機構、前記結合部及び前記液圧回路を制御する。
好適には、前記制御装置は、前記次サイクルにおける型閉じ開始までに、前記タイバーを前記次サイクルにおける前記結合可能な位置へ到達させ、その到達後に生じた、前記タイバーの位置と前記次サイクルにおける前記結合可能な位置とのずれをなくすように、前記次サイクルにおける型閉じ中において前記タイバーを移動させる。
本発明の第2の観点の型締装置は、固定金型を保持する固定ダイプレートと、移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記固定金型及び前記移動金型を型締する型締力を発生させるピストン及び当該ピストンを収容する型締シリンダと、前記型締シリンダに所定圧力の作動液を供給する液圧源と、前記型締シリンダから排出された作動液を収容するタンクと、前記液圧源、前記タンク及び前記型締シリンダの間における作動液の流れを制御する液圧回路と、を有し、前記型締シリンダは、前記移動ダイプレートを型締方向へ移動させる際に作動液が供給される大径シリンダ室と、前記大径シリンダ室に連通し、前記大径シリンダ室よりも径が小さく、前記移動ダイプレートを型開方向へ移動させる際に作動液が供給される小径シリンダ室と、を有し、前記ピストンは、前記大径シリンダ室において摺動可能であり、前記大径シリンダ室を、前記小径シリンダ室とは反対側の第1シリンダ室と、前記小径シリンダ室側の第2シリンダ室とに区画する大径ピストン部と、前記大径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面から突出し、前記小径シリンダ室を摺動可能な小径ピストン部と、を有し、前記小径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面からは、前記小径シリンダ室の前記大径シリンダ室とは反対側に開口する開口部を閉塞するロッド部が突出し、前記大径ピストン部の前記第1シリンダ室側の受圧面積は、前記大径ピストン部の前記第2シリンダ室側の受圧面積と前記小径ピストン部の前記小径シリンダ室側の受圧面積との和より大きく、前記液圧回路は、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続又は遮断可能、前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを接続又は遮断可能、前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室との間で切り換え可能、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容又は禁止可能、に構成されている。
本発明によれば、型締シリンダに供給する作動液の流量を低減できる。
図1は本発明の一実施形態に係る型締装置1の機械部分の構成を示す一部に断面図を含む正面図であり、型厚調整前の状態を示している。また、図2は図1の型締装置1を上方から見た図である。図3は、型締装置1の機械部分の構成を示す一部に断面図を含む正面図であり、型締完了後に溶融金属MLを射出している状態を示している。
本実施形態に係る型締装置1は、例えば、ダイカストマシンに適用される。型締装置1は、いわゆる複合式型締装置として構成されており、主として型開閉に利用される移動機構40と、主として型締に利用される型締シリンダ9とを有している。また、型締装置1は、固定ダイプレート3と、移動ダイプレート4と、タイバー7と、ハーフナット20とを有している。
固定ダイプレート3は、ベース2上に固定されている。この固定ダイプレート3は、固定金型5を前面側に保持している。
移動ダイプレート4は、移動金型6を前面(固定ダイプレート3に対向する側)に保持している。移動ダイプレート4は、ベース2上に型開方向A1および型閉方向A2に移動可能に設けられている。具体的には、図1及び図3に示すように、ベース2上に固定された摺動板11と、移動ダイプレート4の下方に固定され、摺動板11に対して摺動可能な摺動板12とによりスライダが構成されることにより、移動ダイプレート4は移動可能にベース2に対して支持されている。また、移動ダイプレート4には、タイバー7が挿入される貫通孔4hが形成されている。この貫通孔4hは、たとえば、移動ダイプレート4の四隅に形成されている。
固定金型5と移動金型6の一対の金型が型閉されることにより、固定金型5の凹部5a(図1)と移動金型6の凹部6a(図1)との間にキャビティC(図3)が形成される。
固定ダイプレート3の背面には、スリーブ60が設けられている。スリーブ60には、プランジャチップ61(図1及び図3)が嵌合している。プランジャチップ61は、プランジャロッド62の先端部に連結されている。プランジャロッド62は、図1及び図3に示すように、カップリング63を介して射出シリンダ65のピストンロッド64と連結されている。射出シリンダ65は、油圧によって駆動され、ピストンロッド64を進退させる。
図3に示すように、供給口60aを通じてスリーブ60に溶融金属MLが供給された状態で、ピストンロッド64を前進させることにより、型締された固定金型5と移動金型6の間に形成されるキャビティCに成形材料としての溶融金属MLが射出、充填される。
なお、各部60〜65を含んで射出装置が構成される。また、型締装置1や射出装置を含んでダイカストマシン(成形機)が構成される。
タイバー7は、固定ダイプレート3によって水平に支持されている。タイバー7の移動ダイプレート4側の自由端部には、被結合部7aが形成されている。被結合部7aは、たとえば、タイバー7の外周において周方向に延びるリング状の溝部がタイバー7の軸方向に複数配列されて形成されている。なお、溝部は螺旋状に形成されていてもよい。タイバー7の中途には、型締シリンダ9に内蔵されるピストン8が設けられている。
型締シリンダ9は、固定ダイプレート3の内部に形成されており、この固定ダイプレート3にピストン8が移動可能に内蔵されている。型締シリンダ9のシリンダ室に高圧の作動油を供給することにより、固定ダイプレート3とタイバー7との間に力が作用し、タイバー7が固定ダイプレート3に対して駆動される。タイバー7に連結されたピストン8の可動範囲、すなわち、型締シリンダ9のもつストロークの範囲内で、タイバー7は固定ダイプレート3に対して移動可能である。
移動機構40は、ベース2の内部に内蔵されており、ねじ軸41と、支持部材42と、サーボモータ43と、可動部材44とを有する。支持部材42は、ベース2に対して固定され、ねじ軸41の一端部を回転自在に支持している。ねじ軸41の他端部は、ベース2に対して固定されたサーボモータ43に接続されている。ねじ軸41は、可動部材44にねじ込まれている。可動部材44は、図2に示すように、移動ダイプレート4の両側に固定されている。
この移動機構40では、サーボモータ43を回転制御することにより、ねじ軸41が回転し、このねじ軸41の回転が可動部材44の直線運動に変換される。これにより、移動ダイプレート4が型開方向A1または型閉方向A2に駆動される。移動ダイプレート4の位置は、サーボモータ43のエンコーダ45で可動部材44の位置を検出することによって特定される。
ハーフナット20は、移動ダイプレート4の貫通孔4hの背後に配置されている。このハーフナット20は、タイバー7の被結合部7aと係合する突条部(図5参照)が形成されている。換言すれば、被結合部7a及びハーフナット20は鋸刃状に形成されており互いに噛合する。
ハーフナット20は、ハーフナット開閉シリンダ21(図2)によって開閉される。ハーフナット20が閉じてタイバー7の被結合部7aと噛合(結合)すると、タイバー7と移動ダイプレート4とが連結される。ハーフナット20が開くと、タイバー7と移動ダイプレート4との連結が解かれる。
図4は、型締シリンダ9の拡大図である。型締シリンダ9は、大径シリンダ室67と、小径シリンダ室68とを有している。小径シリンダ室68は、大径シリンダ室67に対してダイプレート対向面側とは反対側(型締方向側)において連通し、大径シリンダ室67よりも径が小さい。
ピストン8は、大径シリンダ室67において摺動可能な大径ピストン部70と、小径シリンダ室68を摺動可能な小径ピストン部71とを有している。大径ピストン部70及び小径ピストン部71はそれぞれ、例えば円柱状に形成されている。大径ピストン部70は、大径シリンダ室67を、小径シリンダ室68とは反対側(型開方向側)の第1シリンダ室67aと、小径シリンダ室68側の第2シリンダ室67bとに区画している。小径ピストン部71は、大径ピストン部70の小径シリンダ室68側の端面から突出している。小径ピストン部71の直径D2は、大径ピストン部70の直径D1よりも小さい。小径ピストン部71は、大径シリンダ室67と小径シリンダ室68との連通部分を閉塞した状態で小径シリンダ室を摺動可能である。
タイバー7は、大径ピストン部70のダイプレート対向面側の端面から突出し、第1シリンダ室67aのダイプレート対向面側に開口する開口部67cを閉塞するタイバー本体7bを有している。タイバー本体7bは、開口部67cを閉塞した状態で開口部67cを摺動可能である。タイバー本体7bの径は型締力によって決定される。また、タイバー本体7bの直径D4は、小径ピストン部71の直径D2よりも小さい。従って、大径ピストン部70の第1シリンダ室67a側の受圧面積は、第2シリンダ室67b側の受圧面積よりも大きい。
また、タイバー7は、小径ピストン部71の小径シリンダ室68側の端面から突出し、小径ピストン部71よりも径が小さく、小径シリンダ室68の型締方向側(大径シリンダ室とは反対側)に開口する開口部68cを閉塞するタイバー端部7cを有している。タイバー端部7cは、開口部68cを閉塞した状態で開口部68cを摺動可能である。タイバー端部7cの直径D3は、タイバー本体7bの直径D4よりも大きい。従って、大径ピストン部70の第1シリンダ室67a側の受圧面積は、大径ピストン部70の第2シリンダ室67b側の受圧面積と小径ピストン部71の小径シリンダ室68側の受圧面積との和よりも大きい。
型締シリンダ9へは、油圧源75の作動油が供給される。油圧源75は、例えば電動式のポンプを含んで構成され、所定圧力の作動油を供給する。また、型締シリンダ9は、タンク86に作動油を排出可能である。油圧源75、タンク86及び型締シリンダ9の間の作動油の流れは、油圧回路76により制御される。
油圧回路76は、3つのシリンダ室(67a、67b及び68)それぞれに作動油を供給し、又は、3つのシリンダ室(67a、67b及び68)それぞれから作動油を排出するための流路を有している。具体的には、第1シリンダ室67aに連通する第1流路78と、第2シリンダ室67bに連通する第2流路79と、小径シリンダ室68に連通する第3流路80とを有している。
油圧回路76は、3つのシリンダ室間において、ピストン8の移動に伴って、1又は2つのシリンダ室から排出された作動液を他のシリンダ室へ供給するための流路を有している。具体的には、油圧回路76は、第1流路78と第2流路79とを連通する第1連通流路81と、第2流路79と第3流路80とを連通する第2連通流路82とを有している。
油圧回路76は、上述のような3つのシリンダ室間の作動液の流れを許容又は禁止するための弁を有している。具体的には、油圧回路76は、第1連通流路81を開閉する第1方向制御弁83と、第2連通流路82を開閉する第2方向制御弁84とを有している。第1方向制御弁83は、閉位置P101と開位置P102との間で切り換えられる。第2方向制御弁84は、閉位置P103と開位置P104との間で切り換えられる。第1方向制御弁83及び第2方向制御弁84は、例えば、閉位置P101又は閉位置P103において作動液の漏れを抑制できるノンリーク弁により構成されている。
このように、油圧回路76においては、第1シリンダ室67aと第2シリンダ室67bとに関してランアラウンド回路(差動回路)が構成されているとともに、第1シリンダ室67aと小径シリンダ室68とに関しても、ランアラウンド回路が構成されている。
油圧回路76は、油圧源75の作動油の供給先を、第1シリンダ室67aと小径シリンダ室68との間で切り換える第3方向制御弁85を有している。第3方向制御弁85は、位置P105では、油圧源75と第1流路78とを接続するとともに、第3流路80とタンク86とを接続する。第3方向制御弁85は、位置P106では、油圧源75と第3流路80とを接続するとともに、第1流路78とタンク86とを接続する。第3方向制御弁85は、位置P107では、油圧源75及びタンク86の双方と、第1流路78及び第3流路80の双方とを遮断する。
油圧回路76は、第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68からタンク86への作動液の排出を許容又は禁止するための弁を有している。具体的には、油圧回路76は、第3流路80と第2連通流路82との接続点よりもタンク86側において第3流路80を開閉する第4方向制御弁87を有している。第4方向制御弁87は、閉位置P108と開位置P109との間で切り換えられる。
油圧回路には、この他、油圧源75からの作動油を一定の設定圧にする圧力制御弁等が設けられるが図示は省略する。
図5は、型締装置1のタイバー7の駆動に係る信号処理系の構成を示すブロック図である。図5は、一のタイバー7について示しているが、他のタイバー7についても同様である。なお、図5において、油圧回路76は模式的に示されている。
型締装置1は、各種センサ等からの信号に基づいて、移動機構40、油圧回路76及びハーフナット20等の動作を制御する制御装置90を有している。各種センサは、例えば、エンコーダ45、タイバー7の位置を検出する位置センサ88、型締シリンダ9のシリンダ室の圧力を検出する圧力センサ89、被結合部7aの位置を検出する近接スイッチ95である。
位置センサ88は、例えば、タイバー端部7cに設けられたスケール部91とともに、光学式又は磁気式のリニアスケールを構成する。リニアスケールは、アブソリュート型でも、インクリメンタル型でもよい。
圧力センサは、例えば、3つのシリンダ室(67a、67b及び68)の圧力を検出可能に設けられる。ただし、図5では、図示の都合上、第1シリンダ室67aの圧力を検出する圧力センサ89のみを示している。
近接スイッチ95は、ハーフナット20の背面側に設けられている。近接スイッチ95は、物体との距離の変化に応じた信号を出力するセンサであり、例えば、物体が所定の範囲内に近接したときにオン信号を出力する。近接スイッチは、物体が所定の範囲外に離間したときにオン信号を出力するものであってもよい。近接スイッチ95は、光電センサ、レーザセンサ、磁気センサ、超音波センサ等の適宜な方式のセンサにより構成できる。
近接スイッチ95は、移動ダイプレート4に対して固定されるとともに、タイバー7の外周面側を検出方向として設けられている。従って、タイバー7の軸方向の移動に伴って、近接スイッチ95の検出面とタイバー7の外周面との距離は、被結合部7aの溝部の深さ分だけ変化する。近接スイッチ95は、例えば、被結合部7aの溝部と対向するとき(タイバー7と離間するとき)には信号を出力せず、被結合部7aの溝部間の突条部と対向するとき(タイバー7と近接するとき)にはオン信号を出力する。
制御装置90は、主制御部91と、型厚調整部92と、金型情報設定部93とを有する。なお、制御装置90の機能はプロセッサ等のハードウエアと所要のソフトウエアによって構成される。
金型情報設定部93は、固定金型5及び移動金型6に関する金型情報を取得し、保持している。金型情報は、不図示のコントロールパネルに作業者がデータ入力を行うことにより、あるいは、記憶媒体やネットワークを介して制御装置90がデータを読み出すことにより取得される。金型情報には、例えば、金型厚さが含まれる。
型厚調整部92は、エンコーダ45及び近接スイッチ95の出力信号と、金型情報設定部93の保持する金型情報に基づいて、型厚調整に必要な情報を主制御部91に出力する。例えば、型厚調整部92は、金型情報設定部93の保持する金型厚さに基づいて、型接触したときに被結合部7aとハーフナット20とが係合可能なタイバー7の位置(例えばピストン8の駆動限からの移動量A)を算出し、その算出結果を出力する。
主制御部91は、型締装置1を総合的に制御するために種々の処理を行う。例えば、型厚調整時には、型厚調整部92、エンコーダ45、位置センサ88及び圧力センサ89等からの信号に基づいて油圧回路76の各種の方向制御弁の制御を行う。型締時には、金型情報設定部93及び圧力センサ89等からの信号に基づいて油圧回路76の各種の方向切換弁の制御を行う。
図6は、型締装置1の動作の概略を説明するフローチャートである。ステップS1では、移動ダイプレート4を、図1に示す型開位置から図3に示す型閉位置に移動させる型閉工程が行われる。型閉工程では、制御装置90からサーボモータ43へ駆動信号が出力され、移動機構40により移動ダイプレート4が型閉方向へ移動される。制御装置90は、エンコーダ45の検出値に基づいて移動ダイプレート4の位置及び速度を特定し、その特定結果に基づいて移動ダイプレート4の位置及び速度を制御する。
ステップS2では、固定金型5と移動金型6とが接触する。すなわち、型接触が行われる。制御装置90は、エンコーダ45の検出値に基づいて、型接触を検出することができる。
ステップS3では、ハーフナット開閉シリンダ21によってハーフナット20が閉じられ、ハーフナット20と被結合部7aとが噛合する。
ステップS4では、制御装置90から油圧回路76へ制御信号が出力され、型締シリンダ9により型締が行われる。なお、このときの油圧回路76の動作については後述する。制御装置90は、例えば、位置センサ88の検出結果に基づいて、型締を開始してからのタイバー7の伸長量を特定することにより、目標の型締力が得られたか否かを判定し、目標の型締力が得られるまで型締シリンダ9に作動油を供給する。
目標の型締力が得られると、目標の型締力が維持された状態で、射出シリンダ65が駆動され、キャビティに溶湯が供給される(ステップS5)。その後、所定時間が経過するなど、制御装置90において溶湯が固化したと判定される条件が満たされると、型締シリンダ9の圧抜きが行われる。さらに、型開の初期動作が行われる(ステップS6)。すなわち、制御装置90から油圧回路76に制御信号が出力され、型締シリンダ9により移動ダイプレート4は型開方向へ若干量移動する。これにより、固定金型5と移動金型6とは離間し、また、成形品は、固定金型5及び移動金型6の一方から離型する。なお、このときの油圧回路76の動作については後述する。
ステップS7では、ハーフナット20と被結合部7aとの結合を解除する。ステップS8では、移動ダイプレート4を型開位置まで移動させる型開工程が行われる。型開工程では、制御装置90からサーボモータ43へ駆動信号が出力され、移動機構40により移動ダイプレート4が型開方向へ移動される。そして、移動ダイプレート4は型開位置(型開限)に到達する。なお、制御装置90は、エンコーダ45の検出値に基づいて、移動ダイプレート4が型開位置に到達したことを検出することができる。キャビティCにて成形された成形品は、型開完了後、又は、型開に並行して、固定金型5又は移動金型6から不図示の押出装置により押し出される。
ハーフナット20及び被結合部7aは、ハーフナット20を閉じる(ステップS3)前に、タイバー7の軸方向の位置が、互いに結合可能な位置に調整されている必要がある。すなわち、ハーフナット20の突条部と被結合部7aの結合溝との間における、結合溝のピッチ未満の位置ずれが解消されている必要がある。
そこで、型締装置1は、ステップS8の型開工程と並行して、次のサイクルにおけるハーフナット結合(ステップS3)のために、ハーフナット20と被結合部7aとのタイバー7の軸方向の位置調整を行う(ステップS10)。
具体的には、制御装置90の主制御部91は、タイバー7の位置が、型厚調整部92により予め算出及び保持されている、ハーフナット20と被結合部7aとが結合可能な位置に到達するように、タイバー7の位置を制御する。この位置制御は、制御装置90から油圧回路76に制御信号が出力され、型締シリンダ9によりタイバー7を型開方向又は型締方向(型閉方向)へ移動させることにより行われる。また、この位置制御は、位置センサ88の検出値に基づくフィードバック制御により行われる。なお、このときの油圧回路76の動作については後述する。タイバー7は、例えば、型開工程が完了するまでに、ハーフナット20と被結合部7aとが係合可能な位置に到達する。なお、制御装置90は、近接スイッチ95の検出値に基づいて、タイバー7が結合可能位置に到達したことを確認できる。
その後、次サイクルにおけるステップS2及びS3までの間において、型締シリンダ9においては、作動油の漏れ等の種々の要因により、タイバー7の位置が、ハーフナット20と被結合部7aとが係合可能な位置からずれてしまうことがある。そこで、型締装置1は、ステップS1の型開と並行して、タイバー位置の補正を行う(ステップS9)。この制御は、例えば、ステップS10と同様の制御である。
なお、ステップS9のタイバー位置補正の制御は、型接触まで、若しくは、ハーフナット20と被結合部7aとが係合するまで、継続的に行われることが好ましい。当該タイバー位置補正の制御は、型開きが開始されたときに開始されるなど、成形サイクルの所定の処理が開始されたときに開始されてよい。また、当該タイバー位置補正の制御は、近接スイッチ95によって位置ずれが検出されたり、位置センサ88の検出値に基づくずれ量が所定値を超えたときなど、位置ずれが検出されたときに開始されてもよい。ステップS10のタイバー位置の調整は、タイバー7が結合可能位置に到達したときに終了されてもよいし、型開完了等の所定の時期まで継続されてもよいし、ステップS2又はS3まで継続されてもよい(ステップS10とS9とを同一化してもよい。)
油圧回路76の動作について説明する。ステップS6、S9及びS10では、型締シリンダ9において生じる駆動力によりタイバー7の移動が行われている。しかし、この駆動力は、ステップS4の型締時の駆動力に比較して小さくてよい。そこで、ステップS4の型締時においては大きな駆動力を得つつ、それ以外の工程(ステップS6、S9及びS10)においては作動油の流量を低減するために、油圧回路76の動作は、以下のように制御される。
ステップS4の型締工程においては、油圧回路76は以下のように制御される。図4に示す第1方向制御弁83は閉位置P101にされる。第2方向制御弁84は開位置P104とされる。第3方向制御弁85は位置P105にされる。第4方向制御弁87は開位置P109にされる。
従って、油圧源75の作動油は、第1シリンダ室67aに供給される。また、第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68の圧力はタンク圧とされる。第1シリンダ室67aと、第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68とは遮断される。すなわち、ランアラウンド回路はオフされる。
そして、第1シリンダ室67aに供給される圧力とタンク圧との圧力差をP1、タイバーの本数をnとし、また、圧力差P1に比較してタンク圧が十分小さいと仮定すると、型締力W1は、
W1=π/4×(D1−D4)×P1×n…(1)
となる。
図4に示されるように、タイバー7(ピストン8)において、最も小径なタイバー本体7bの直径D4と、最も大径な大径ピストン部70の直径D1との差に応じて型締力が得られるから、大きな型締力が得られる。
なお、タイバー本体7bの直径D4は必要とされる型締力によって決定される。大径ピストン部70の直径D1は、必要とされる型締力、直径D4、圧力差P1により決定される。換言すれば、直径D1は、圧力差P1を一定とすれば、型締力により決定される。
ステップS6の型開初期動作工程、ステップS9のタイバー位置補正工程及びステップS10のタイバー位置調整工程において、ピストン8に型締方向への力を付与する場合には、油圧回路76は以下のように制御される。第1方向制御弁83は開位置P102にされる。第2方向制御弁84は開位置P104にされる。第3方向制御弁85は位置P105にされる。第4方向制御弁87は閉位置P108にされる。
従って、油圧源75の作動油は第1シリンダ室67aに供給される。第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68は、第1シリンダ室67aと接続されるとともに、タンク86とは遮断される。すなわち、ランアラウンド回路がオンされる。
第1シリンダ室67a、第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68は、互いに連通しているから、同一の圧力となる。しかし、大径ピストン部70の第1シリンダ室67a側の受圧面積は、大径ピストン部70の第2シリンダ室67b側の受圧面積と小径ピストン部71の小径シリンダ室68側の受圧面積との和よりも大きいことから、ピストン8には、型締方向への力が付与される。ピストン8が型締方向へ移動する際、第2シリンダ室67b及び小径シリンダ室68から排出される作動油は第1連通流路81及び第2連通流路82を介して第1シリンダ室67aに還流される。
このときの必要流量Q1は、型締シリンダ9の必要速度をv(mm/s)すると、
Q1=π/4×(D3−D4)×v×n…(2)
となる。なお、上述の型締時と同様の制御をするとすれば、必要流量は、(2)式において、(D3−D4)に代えて(D1−D4)が用いられることになる。従って、ランアラウンド回路により、必要流量Q1が低減されていることが理解される。
ステップS6の型開初期動作工程、ステップS9のタイバー位置補正工程及びステップS10のタイバー位置調整工程において、ピストン8に型開方向への力を付与する場合には、油圧回路76は以下のように制御される。第1方向制御弁83は開位置P102にされる。第2方向制御弁84は閉位置P103にされる。第3方向制御弁85は位置P106にされる。第4方向制御弁87は開位置P109にされる。
従って、油圧源75の作動油は小径シリンダ室68に供給される。第1シリンダ室67a及び第2シリンダ室67bの圧力はタンク圧とされる。従って、小径シリンダ室68に供給された作動油により型開力が生じる。また、ピストン8が型開方向へ移動する際、第1シリンダ室67aから排出される作動油は第1連通流路81を介して第2シリンダ室67bに還流される。
このときの型開力W2は、
W2=π/4×(D2−D3)×P1×n…(3)
となる。また、型開方向の必要流量Q2は、
Q2=π/4×(D2−D3)×v×n…(4)
となる。
従って、直径D2を直径D3に近い値とすれば、必要流量Q2を小さな値とすることができる。なお、直径D2と直径D3との比は型開力W2に影響する。一般に、型開力は型締力/10以上が好ましいとされているから、型開力W2がこの範囲に納まるように直径D2、D3を設定することが好ましい。
なお、ステップS10のタイバー位置調整の後、ステップS9のタイバー位置補正を開始するまでの間等の、タイバー7を停止させておくときには、制御装置90は、各シリンダ室(67a、67b及び68)において作動油の流入出が生じないように、油圧回路76を制御する。例えば、第1〜第4方向制御弁(83〜85及び87)は、閉位置(P101、P103、P107、P108)にされる。
本実施形態との比較のために、図7に示す従来技術の動作について説明する。図7に示す技術において、型締力、型開力、型開方向の必要流量は、本実施形態の型締力W1、型開力W2、型開方向の必要流量Q2と同じである。
図7に示す従来技術において、タイバー7の位置調整のために、型締方向の駆動力を生じさせる場合、油圧回路176は以下のように制御される。第5方向制御弁183は、開位置P202にされる。第6方向制御弁185は、位置P205にされる。第7方向制御弁187は、閉位置P208にされる。
従って、油圧源75の作動油は第1シリンダ室67aに供給される。第2シリンダ室67bは、第1シリンダ室67aと接続される。小径シリンダ室68は、タンク圧とされる。
第1シリンダ室67a及び第2シリンダ室67bは、互いに連通しているから、同一の圧力となる。しかし、大径ピストン部70の第1シリンダ室67a側の受圧面積は、大径ピストン部70の第2シリンダ室67b側の受圧面積よりも大きいことから、ピストン8には、型締方向への力が付与される。ピストン8が型締方向へ移動する際、第2シリンダ室67bから排出される作動油は連通流路181を介して第1シリンダ室67aに還流される。
このときの必要流量Q3は、
Q3=π/4×(D2−D4)×v×n…(5)
となる。
800トンクラスの型締シリンダを例にとって、図7の従来技術と本実施形態との比較を行う。
D1=440mm、D2=275mm、D3=240mm、D4=200mmとする。また、P1=16.5MPa、型締シリンダの動作スピードvを型締、型開とも10mm/sとする。
型締力W1、型開力W2、及び、必要流量Q2は、本実施形態及び図7の従来技術の双方とも同一であり、式(1)、(3)及び(4)より、以下のようになる。
W1=π/4×(440−200)×16.5/9.8/1000×4
=812tonf
W2=π/4×(275−240)×16.5/9.8/1000×4
=95.3tonf
Q2=π/4×(275−240)×10×60/1000000×4
=34L/min
なお、95.3>=812/10=81.2であるから、型開力>=型締力/10の条件は満たされている。
本実施形態における必要流量Q1は、式(2)より、
Q1=π/4×(240−200)×10×60/1000000×4
=33L/min
となる。
一方、図7に示す従来技術における、必要流量Q3は、式(5)より、
Q3=π/4×(275−200)×10×60/1000000×4
=67L/min
となる。
従って、本実施形態によれば、図7に示す従来技術に比較して、型締方向の必要流量を約1/2にすることができる。
以上のとおり、本実施形態の型締装置1によれば、油圧回路76は、特殊な形状の型締シリンダ9に適合するように構成されている。すなわち、第2シリンダ室67bだけでなく、小径シリンダ室68もランアラウンド回路により第1シリンダ室67aに接続されている。その結果、小径シリンダ室68から排出される作動油を第1シリンダ室67aに還流して必要流量を低減できる。
制御装置90は、型開初期動作(ステップS6)の後、次サイクルの型接触時(ステップS2)までに、型接触した状態で被結合部7aとハーフナット20とが結合可能な位置へタイバー7を移動させる。従って、型接触の直後にハーフナット20と被結合部7aとを結合させることができ、成形サイクルの短縮化が図られる。さらに、前のサイクルから位置調整を行うことにより、型締シリンダ9における必要速度vを小さくし、油圧回路76の負担を軽減できる。
制御装置90は、次サイクルにおける型閉じ開始までに、タイバー7を次サイクルにおけるハーフナット20と被結合部7aとが結合可能な位置へ到達させる(ステップS10)。そして、その到達後に生じた、タイバー7の位置と次サイクルにおける結合可能位置とのずれをなくすように、次サイクルにおける型閉じ中においてタイバー7を移動させる(ステップS9)。従って、型接触前に余裕を持って結合の準備をしつつも、作動油の漏れ等に起因するタイバーの位置ずれをなくし、適切に結合を行うことができる。
なお、以上の実施形態において、ハーフナット20は本発明の結合部の一例であり、油圧源75は本発明の液圧源の一例であり、油圧回路76は本発明の液圧回路の一例であり、タイバー本体7bは本発明の第1ロッド部の一例であり、タイバー端部7cは本発明の
第2ロッド部の一例であり、第1方向制御弁83は本発明の第1の弁の一例であり、第2方向制御弁84は本発明の第2の弁の一例であり、第3方向制御弁85は本発明の第3の弁の一例であり、第4方向制御弁87は本発明の第4の弁の一例である。
本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
本発明の型締装置及び型締方法が適用される成形機はダイカストマシンに限定されない。成形機には、金属成形機、プラスチック射出成形機、木粉等の成形機が含まれる。木粉等の成形機には、例えば木粉に熱可塑性樹脂を混合させた材料を成形するものが含まれる。
型締装置は、複合式のものや直圧式のものに限定されない。例えば、型締装置は、トグル式のものであってもよい。換言すれば、型締シリンダは、ダイプレートに設けられ、タイバーに設けられたピストンを収容するものに限定されない。
タイバーに設けられたピストンを収容するシリンダがダイプレートに設けられる場合、シリンダは移動ダイプレートに設けられてもよい。作動液は作動油に限定されない。例えば水でもよい。
液圧回路は、適宜に変更されてよい。実施形態において説明した、型締力W1、型開力W2、必要流量Q1及びQ2を得るための液圧回路は種々構成可能である。換言すれば、第1シリンダ室と第2シリンダ室とを接続又は遮断可能、第1シリンダ室と小径シリンダ室とを接続又は遮断可能、液圧源からの作動液の供給先を第1シリンダ室と小径シリンダ室との間で切り換え可能、第2シリンダ室及び小径シリンダ室からタンクへの作動液の排出を許容又は禁止可能な液圧回路は、種々構成可能である。また、第1〜第4の弁は、それぞれ、一つの弁により構成されてもよいし、複数の弁により構成されてもよい。第1〜第4の弁は、複数の弁により構成される場合、互いに一部が共用されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る型締装置の機械部分の構成を示す一部に断面図を含む正面図。 図1の型締装置を上方から見た図。 図1の型締装置の型締完了時の状態を示す図。 図1の型締装置の型締シリンダの構成を示す図。 図1の型締装置のタイバーの駆動に係る信号処理系の構成を示すブロック図。 図1の型締装置の動作の概略を示すフローチャート。 従来の油圧回路の構成を示す図。
符号の説明
1…型締装置、3…固定ダイプレート、4…移動ダイプレート、5…固定金型、6…移動金型、7…タイバー、7a…被結合部、7b…タイバー本体(第1ロッド部)、7c…タイバー端部(第2ロッド部)、8…ピストン、20…ハーフナット(結合部)、9…型締用シリンダ、67…大径シリンダ室、67a…第1シリンダ室、67b…第2シリンダ室、68…小径シリンダ室、70…大径ピストン部、71…小径ピストン部、76…油圧回路(液圧回路)、83…第1方向制御弁(第1の弁)、84…第2方向制御弁(第2の弁)、85…第3方向制御弁(第3の弁)、87…第4方向制御弁(第4の弁)、90…制御装置。

Claims (6)

  1. 固定金型を保持する固定ダイプレートと、
    移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか一方に結合するための被結合部と、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか他方に収容され、型締力を発生させるためのピストンとが設けられたタイバーと、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記一方に備わり、前記被結合部に対して結合又は解放可能な結合部と、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記他方に備わり、前記ピストンを収容する型締シリンダと、
    前記型締シリンダに所定圧力の作動液を供給する液圧源と、
    前記型締シリンダから排出された作動液を収容するタンクと、
    前記液圧源、前記タンク及び前記型締シリンダの間における作動液の流れを制御する液圧回路と、
    を有し、
    前記型締シリンダは、
    大径シリンダ室と、
    前記大径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に連通し、前記大径シリンダ室よりも径が小さい小径シリンダ室と、
    を有し、
    前記ピストンは、
    前記大径シリンダ室において摺動可能であり、前記大径シリンダ室を、前記小径シリンダ室とは反対側の第1シリンダ室と、前記小径シリンダ室側の第2シリンダ室とに区画する大径ピストン部と、
    前記大径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面から突出し、前記小径シリンダ室を摺動可能な小径ピストン部と、
    を有し、
    前記タイバーは、
    前記大径ピストン部のダイプレート対向面側の端面から突出し、前記小径ピストン部よりも径が小さく、前記第1シリンダ室の前記ダイプレート対向面側に開口する開口部を閉塞する第1ロッド部と、
    前記小径ピストン部のダイプレート対向面側とは反対側の端面から突出し、前記第1ロッド部よりも径が大きく、前記小径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に開口する開口部を閉塞する第2ロッド部と、
    を有し、
    前記液圧回路は、
    前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続又は遮断可能、
    前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを接続又は遮断可能、
    前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室との間で切り換え可能、
    前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室とした状態で、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容又は禁止可能、
    に構成されている
    型締装置。
  2. 固定金型を保持する固定ダイプレートと、
    移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか一方に結合するための被結合部と、前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートのいずれか他方に収容され、型締力を発生させるためのピストンとが設けられたタイバーと、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記一方に備わり、前記被結合部に対して結合又は解放可能な結合部と、
    前記固定ダイプレート又は前記移動ダイプレートの前記他方に備わり、前記ピストンを収容する型締シリンダと、
    前記型締シリンダに所定圧力の作動液を供給する液圧源と、
    前記型締シリンダから排出された作動液を収容するタンクと、
    前記液圧源、前記タンク及び前記型締シリンダの間における作動液の流れを制御する液圧回路と、
    を有し、
    前記型締シリンダは、
    大径シリンダ室と、
    前記大径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に連通し、前記大径シリンダ室よりも径が小さい小径シリンダ室と、
    を有し、
    前記ピストンは、
    前記大径シリンダ室において摺動可能であり、前記大径シリンダ室を、前記小径シリンダ室とは反対側の第1シリンダ室と、前記小径シリンダ室側の第2シリンダ室とに区画する大径ピストン部と、
    前記大径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面から突出し、前記小径シリンダ室を摺動可能な小径ピストン部と、
    を有し、
    前記タイバーは、
    前記大径ピストン部のダイプレート対向面側の端面から突出し、前記小径ピストン部よりも径が小さく、前記第1シリンダ室の前記ダイプレート対向面側に開口する開口部を閉塞する第1ロッド部と、
    前記小径ピストン部のダイプレート対向面側とは反対側の端面から突出し、前記第1ロッド部よりも径が大きく、前記小径シリンダ室のダイプレート対向面側とは反対側に開口する開口部を閉塞する第2ロッド部と、
    を有し、
    前記液圧回路は、
    前記第1シリンダ室に接続された第1流路と、
    前記第2シリンダ室に接続された第2流路と、
    前記小径シリンダ室に接続された第3流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを接続する第1連通流路と、
    前記第2流路と前記第3流路とを接続する第2連通流路と、
    前記第1連通流路を開閉する第1の弁と、
    前記第2連通流路を開閉する第2の弁と、
    前記第1流路と前記液圧源とを接続しつつ前記第3流路と前記タンクとを接続し、又は、前記第1流路と前記タンクとを接続しつつ前記第3流路と前記液圧源とを接続するように切り替えられる第3の弁と、
    前記第3流路を、当該第3流路と前記第2連通流路との接続位置よりも前記第3の弁側において開閉する第4の弁と、
    を有する型締装置。
  3. 前記被結合部と前記結合部とが結合していないときに、
    前記第1シリンダ室と、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室とを接続し、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を禁止した状態における、前記第1シリンダ室への作動液の供給、及び、
    前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続し、前記第1シリンダ室及び前記第2シリンダ室と前記小径シリンダ室とを遮断し、前記第1シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容した状態における、前記小径シリンダ室への作動液の供給、
    を選択的に行い、前記被結合部と前記結合部とが結合可能な位置に前記タイバーを移動させ、
    前記被結合部と前記結合部とが結合しているときに、前記第1シリンダ室と、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室とを遮断し、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容した状態で、前記第1シリンダ室に作動液を供給して型締めを行うように、
    前記結合部及び前記液圧回路を制御する制御装置を有する
    請求項1又は2に記載の型締装置。
  4. 前記移動ダイプレートを型開閉方向へ移動させる移動機構を有し、
    前記制御装置は、
    成形材料の凝固後、前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続し、前記第1シリンダ室及び前記第2シリンダ室と前記小径シリンダ室とを遮断した状態で、前記小径シリンダ室に作動液を供給して前記移動ダイプレートを型開方向に移動させ、前記固定金型と前記移動金型とを離間させ、
    その離間後、前記被結合部と前記結合部との解放を行い、
    前記解放後、前記移動機構により前記移動ダイプレートを更に型開方向へ移動させ、
    前記解放後から次サイクルの型接触時までに、
    前記第1シリンダ室と、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室とを接続し、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を禁止した状態における、前記第1シリンダ室への作動液の供給、及び、
    前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続し、前記第1シリンダ室及び前記第2シリンダ室と前記小径シリンダ室とを遮断し、前記第1シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容した状態における、前記小径シリンダ室への作動液の供給、
    を選択的に行い、前記被結合部と前記結合部とが型接触状態において結合可能な位置へ前記タイバーを移動させるように、
    前記移動機構、前記結合部及び前記液圧回路を制御する
    請求項に記載の型締装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記次サイクルにおける型閉じ開始までに、前記タイバーを前記次サイクルにおける前記結合可能な位置へ到達させ、
    その到達後に生じた、前記タイバーの位置と前記次サイクルにおける前記結合可能な位置とのずれをなくすように、前記次サイクルにおける型閉じ中において前記タイバーを移動させる
    請求項4に記載の型締装置。
  6. 固定金型を保持する固定ダイプレートと、
    移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレートと、
    前記固定金型及び前記移動金型を型締する型締力を発生させるピストン及び当該ピストンを収容する型締シリンダと、
    前記型締シリンダに所定圧力の作動液を供給する液圧源と、
    前記型締シリンダから排出された作動液を収容するタンクと、
    前記液圧源、前記タンク及び前記型締シリンダの間における作動液の流れを制御する液圧回路と、
    を有し、
    前記型締シリンダは、
    前記移動ダイプレートを型締方向へ移動させる際に作動液が供給される大径シリンダ室と、
    前記大径シリンダ室に連通し、前記大径シリンダ室よりも径が小さく、前記移動ダイプレートを型開方向へ移動させる際に作動液が供給される小径シリンダ室と、
    を有し、
    前記ピストンは、
    前記大径シリンダ室において摺動可能であり、前記大径シリンダ室を、前記小径シリンダ室とは反対側の第1シリンダ室と、前記小径シリンダ室側の第2シリンダ室とに区画する大径ピストン部と、
    前記大径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面から突出し、前記小径シリンダ室を摺動可能な小径ピストン部と、
    を有し、
    前記小径ピストン部の前記小径シリンダ室側の端面からは、前記小径シリンダ室の前記大径シリンダ室とは反対側に開口する開口部を閉塞するロッド部が突出し、
    前記大径ピストン部の前記第1シリンダ室側の受圧面積は、前記大径ピストン部の前記第2シリンダ室側の受圧面積と前記小径ピストン部の前記小径シリンダ室側の受圧面積との和より大きく、
    前記液圧回路は、
    前記第1シリンダ室と前記第2シリンダ室とを接続又は遮断可能、
    前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室とを接続又は遮断可能、
    前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室と前記小径シリンダ室との間で切り換え可能、
    前記液圧源からの作動液の供給先を前記第1シリンダ室とした状態で、前記第2シリンダ室及び前記小径シリンダ室から前記タンクへの作動液の排出を許容又は禁止可能、
    に構成されている
    型締装置。
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