JP5295511B2 - 測距装置及び測距方法 - Google Patents

測距装置及び測距方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5295511B2
JP5295511B2 JP2007077872A JP2007077872A JP5295511B2 JP 5295511 B2 JP5295511 B2 JP 5295511B2 JP 2007077872 A JP2007077872 A JP 2007077872A JP 2007077872 A JP2007077872 A JP 2007077872A JP 5295511 B2 JP5295511 B2 JP 5295511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
modulated light
period
modulated
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007077872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008241259A (ja
JP2008241259A5 (ja
Inventor
洋一 沢地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007077872A priority Critical patent/JP5295511B2/ja
Priority to US12/053,568 priority patent/US7796239B2/en
Publication of JP2008241259A publication Critical patent/JP2008241259A/ja
Publication of JP2008241259A5 publication Critical patent/JP2008241259A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5295511B2 publication Critical patent/JP5295511B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/491Details of non-pulse systems
    • G01S7/493Extracting wanted echo signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/06Systems determining position data of a target
    • G01S17/08Systems determining position data of a target for measuring distance only
    • G01S17/32Systems determining position data of a target for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated
    • G01S17/36Systems determining position data of a target for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated with phase comparison between the received signal and the contemporaneously transmitted signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/87Combinations of systems using electromagnetic waves other than radio waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/88Lidar systems specially adapted for specific applications
    • G01S17/89Lidar systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging
    • G01S17/8943D imaging with simultaneous measurement of time-of-flight at a 2D array of receiver pixels, e.g. time-of-flight cameras or flash lidar
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/491Details of non-pulse systems
    • G01S7/4912Receivers
    • G01S7/4915Time delay measurement, e.g. operational details for pixel components; Phase measurement

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、測距装置及び測距方法に関するものであり、例えば変調光により照射された被検出物からの反射光の位相の遅れを撮像素子の各画素ごとに検出して被検出物の立体構造を検出する場合に好適な測距装置及び測距方法に関する。
被検出物までの距離を測定する方法として、TOF(Time Of Flight)方式の光波測距方法が知られている。
この方式による装置は、図18に示すように、例えばLEDアレイで構成され、強度変調された光(変調光)を出射する光源200と、該光源200から出射された変調光によって照射された被検出物202からの反射光を受光する撮像素子204と、反射光を撮像素子204に結像させる光学系206とを有する。
光源200から被検出物202に照射される変調光が例えば20MHzの高周波で強度変調されている場合、その波長は15mとなるから、光が7.5mの距離を往復すれば1周期の位相の遅れが生じることになる。
ここで、変調光に対する反射光の位相の遅れについて図19を参照しながら説明する。
図19に示すように、変調光Wに対して、反射光Rはφだけ位相遅れが生じている。この位相遅れφを検出するために、変調光Wの1周期に例えば4回だけ等間隔に反射光Rをサンプリングする。例えば変調光Wの位相が0°、90°、180°、270°であるときの反射光Rのサンプリング値をそれぞれA0,A1,A2,A3とすると、位相の遅れφは次式で与えられる。
φ=arctan{(A3−A1)/(A0−A2)}
被検出物202からの反射光は、光学系206を介して撮像素子204の受光面に結像される。撮像素子204の受光面には複数の画素(フォトダイオード)が2次元的に配列されており、各画素について上式による位相遅れφを求めることにより、被検出物202の立体的な構造を検出できる。
そして、上述の原理を利用した測距装置として、例えば特許文献1が提案されている。
特開2006−105694号公報
ところで、特許文献1に記載の技術は、変調光の1周期以上遅延して到達した反射光(遅延反射光)による誤検出を防ぐために、予め設定した閾値以下の受光光量の画素を採用しないようにしている。すなわち、複数の画素のうち、遅延反射光を受光した画素についての距離値を算出することができないという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、変調光の出射から変調光の1周期以上遅延して反射光(遅延反射光)が到達しても正確に距離に測定することができ、距離測定の高精度化を図ることができる測距装置及び測距方法を提供することを目的とする。
第1の本発明に係る測距装置は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の1周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという1周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記1周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、前記補正部は、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記参照値以下の場合に、変調光の1/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
また、第2の本発明に係る測距装置は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の2周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという2周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記2周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記2周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、前記補正部は、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の1周期に相当する距離に対応した第2参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記第2参照値以上で、且つ、前記第1参照値以下の場合に、前記変調光の1/2周期に相当する距離を加算し、前記サンプリング値が、前記第2参照値よりも小さい場合に、前記変調光の1周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
また、第3の本発明に係る測距装置は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光のn(n=3、4、・・・)周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すというn周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記n周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記n周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、前記補正部は、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離に対応した第(n−1)参照値、前記変調光のn/2周期に相当する距離に対応した第n参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記第n参照値以上で、且つ、前記第(n−1)参照値以下の場合に、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離を加算し、前記サンプリング値が、前記第n参照値よりも小さい場合に、前記変調光のn/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
これにより、変調光の出射から変調光の1周期以上遅延して反射光(遅延反射光)が到達しても正確に距離に測定することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
また、第1〜第3の本発明において、前記演算手段は、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある場合に、前記補正部での処理を行うようにしてもよい。特に、前記受光手段が、複数の受光部を有する場合においては、前記演算手段は、前記複数の受光部にそれぞれ対応する変調光と反射光の位相差から前記複数の受光部に対応する前記被検出物までの距離を算出し、前記複数の受光部のうち、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある受光部について、前記補正部での処理を行うようにしてもよい。
これにより、補正が必要な画素についてだけ補正処理が行われるため、処理の高速化を図ることができる。
また、第1〜第3の本発明において、前記補正部は、一定期間の前記受光光量の総和から前記反射光の受光量の総和を減算して、オフセット成分を算出し、前記オフセット成分を考慮して前記被検出物までの距離を補正するようにしてもよい。これにより、外光成分やオフセット成分による誤補正を低減することができ、距離測定の高精度化をさらに高めることができる。
次に、第の本発明に係る測距方法は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の1周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという1周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記1周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記1周期の終了部分をサンプリングするように前記撮像部を制御し、前記補正ステップは、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記参照値以下の場合に、変調光の1/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
また、第5の本発明に係る測距方法は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の2周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという2周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記2周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記2周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように前記撮像部を制御し、前記補正ステップは、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の1周期に相当する距離に対応した第2参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記第2参照値以上で、且つ、前記第1参照値以下の場合に、前記変調光の1/2周期に相当する距離を加算し、前記サンプリング値が、前記第2参照値よりも小さい場合に、前記変調光の1周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
また、第6の本発明に係る測距方法は、一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光のn(n=3、4、・・・)周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すというn周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記n周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記n周期における各1周期の終了部分をサンプリングするように前記撮像部を制御し、前記補正ステップは、少なくとも各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離に対応した第(n−1)参照値、前記変調光のn/2周期に相当する距離に対応した第n参照値とを比較し、前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、前記サンプリング値が、前記第n参照値以上で、且つ、前記第(n−1)参照値以下の場合に、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離を加算し、前記サンプリング値が、前記第n参照値よりも小さい場合に、前記変調光のn/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする。
これにより、変調光の出射から変調光の1周期以上遅延して反射光(遅延反射光)が到達しても正確に距離に測定することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
また、第4〜第6の本発明において、前記演算ステップは、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある場合に、前記補正ステップでの処理を行うようにしてもよい。特に、前記受光ステップにおいて、複数の受光部で受光を行う場合、前記演算ステップは、前記複数の受光部にそれぞれ対応する変調光と反射光の位相差から前記複数の受光部に対応する前記被検出物までの距離を算出し、前記複数の受光部のうち、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある受光部について、前記補正ステップでの処理を行うようにしてもよい。
また、第4〜第6の本発明において、前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間における受光光量をサンプリングする撮像ステップを有し、前記補正ステップは、一定期間の前記受光光量の総和から前記反射光の受光量の総和を減算して、オフセット成分を算出し、前記オフセット成分を考慮して前記被検出物までの距離を補正するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る測距装置及び測距方法によれば、変調光の出射から変調光の1周期以上遅延して反射光(遅延反射光)が到達しても正確に距離に測定することができ、距離測定の高精度化を図ることができる。
以下、本発明に係る測距装置及び測距方法の実施の形態例を図1〜図17を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る測距装置(以下、単に第1測距装置10Aと記す)は、図1に示すように、強度変調された変調光12を出射する発光手段14と、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を受光する受光手段20と、変調光12と反射光18の位相差から被検出物16までの距離を算出する演算手段22とを有する。
発光手段14は、発光部24(赤外線照射部)と、該発光部24から出射される光を強度変調して変調光12として出射させる発光制御部26(サイン波生成部)とを有する。発光部24は、例えば複数のLEDが配列されて構成されている。発光制御部26は、発光部24を制御して、例えば発光部24から出射される光を例えば発光強度がサイン曲線に沿って強度変調された変調光12として出射させる。変調光12は、例えば同期信号の例えば立ち下がりに基づいて照射開始されるようになっている。すなわち、この場合、同期信号の立ち下がり時点が照射開始時点となる。
受光手段20は、撮像素子28と、反射光18を撮像素子28の受光面に結像させる光学系30と、光学系30を介して入射する光を間欠的に遮断する電気光学シャッタ32と、光学系30を介して入射する光のうち、赤外線を通過して撮像素子28に入射させる赤外線通過フィルタ34とを有する。
また、この第1測距装置10Aは、第1信号処理系36と、第2信号処理系38と、第3信号処理系40とを有する。
第1信号処理系36は、同期信号に基づいて種々のタイミング信号(露光パルス、転送パルス、読出パルス等)を発生するタイミング発生部と、撮像素子28を駆動するための撮像素子制御部と、撮像素子28からの撮像信号をアナログの画像信号に信号処理するアナログ信号処理部と、画像信号をデジタル変換して画像データにするA/D変換部とを有する。
第2信号処理系38は、同期信号に基づいて発光制御部26を制御するタイミング制御部と、変調光12の出射時間等を計測する時間計測部とを有する。
第3信号処理系40は、カメラ制御部と、画像処理部と、メモリ制御部とを有する。
第1信号処理系36からの画像データは、第3信号処理系40におけるメモリ制御部によってバッファメモリ64に記録されるようになっている。
演算手段22は、バッファメモリ64に記録された画像データに基づいて、撮像素子28の各画素に対応した被検出物16までの距離を算出する距離演算部66と演算された距離を補正する補正部68とを有する。
また、第3信号処理系40には、バス70を介してモニタ部72、信号出力部74、記録媒体記録部76が接続されており、画像データによる距離画像や濃淡画像がモニタ部72に表示され、距離画像、濃淡画像や種々のパラメータが信号出力部74によって外部に出力され、距離画像、濃淡画像や種々のパラメータが記録媒体記録部76によって記録媒体78に記録されるようになっている。
そして、この第1測距装置10Aは、ゲート制御部80を有する。このゲート制御部80は、ゲートパルスを出力して、被検出物16に対して変調光12を間欠に照射するように発光制御部26を制御し、変調光12の間欠照射に基づいて、被検出物16からの反射光18の受光を間欠に制御するように電気光学シャッタあるいは撮像素子28の電子シャッタを制御する。すなわち、ゲート制御部80は、間欠照射制御手段と間欠受光制御手段とを構成する。
第1測距装置10Aでは、ゲート制御部80は、ゲートパルスによって、変調光12の照射が該変調光12の1周期置きになるように発光制御部26を制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12の1周期置きで受光するように電気光学シャッタあるいは撮像素子28の電子シャッタを制御する。
撮像素子28は、図2に示すように、受光部42と、該受光部42に隣接して設けられた水平転送路44とを有する。受光部42は、入射光量に応じた量の電荷に光電変換する画素46(フォトダイオード)が多数マトリクス状に配され、さらにこれら多数の画素46のうち、列方向に配列された画素46に対して共通とされた垂直転送路48が多数本、行方向に配列されている。水平転送路44は、多数本の垂直転送路48に対して共通とされている。
ここで、画素46から電荷を読み出す手順、例えば映像出力で用いられるフレームの概念に基づいて電荷の読出し手順を説明すると、図3A及び図3Bに示すように、例えば第1フレームにおいて、各画素46は、反射光18を受けて電荷を発生し、蓄積していく(露光)。このとき、第1フレーム全体にわたって露光するのではなく、必要なタイミングに露光期間を設定し、各露光期間において露光を行う。この露光期間は、第1信号処理系36からの制御信号に基づいて電気光学シャッタ32あるいは撮像素子28の電子シャッタを駆動することで設定される。なお、各画素46に隣接してオーバーフロードレイン領域50が形成され、排出用電極52に所定電圧を印加することで、オーバーフロードレイン領域50の電位ポテンシャルが下がり、画素に蓄積されていた電荷を排出することができるようになっている。
そして、次の第2フレームにおいて電荷転送を行う。具体的には、第2フレームの例えば垂直ブランキング期間において、図4A及び図4Bに示すように、垂直転送路48の1パケット分に対応する垂直転送用電極54に所定電圧を印加することによって、該パケットの電位ポテンシャルが画素46の電位ポテンシャルよりも下がる。これにより、画素46に蓄積されていた電荷は垂直転送路48側に流れ込むこととなる。その後、電位ポテンシャルを元に戻し、水平ブランキング期間において、垂直転送用電極54に転送時電圧を印加することによって、図2に示すように、電荷を水平転送路44に向けて転送する。水平転送路44に電荷が転送されると、水平走査期間において、水平転送用電極に転送時電圧が印加されることによって、電荷が出力部56に向けて転送される。そして、出力部56において、シリーズに電荷の量に応じた電圧信号に変換されて撮像信号として出力されることになる。
第2フレームにおける水平ブランキング期間及び水平走査期間が順次繰り返されることによって、各画素46に蓄積されていた電荷が順次垂直転送路48及び水平転送路44を介して出力部56にシリーズに転送され、撮像信号として出力されることになる。
上述した第2フレームにおいては、各画素46での露光を停止するようにしてもよいし、露光を行うようにしてもよい。
撮像素子28からの撮像信号は、第1信号処理系36のアナログ信号処理部においてアナログの画像信号に信号処理される。画像信号は、第1信号処理系36のA/D変換部にてデジタル変換されて画像データとされる。この画像データは、反射光18を必要なタイミング(露光期間)でサンプリングしたサンプリング値が各画素46に対応して配列されたデータ構造を有する。
そして、バッファメモリ64には、上述したTOF方式に従って4種類の画像データ(第1画像データ〜第4画像データ)が保存される。第1画像データは、変調光12の位相が例えば0°であるタイミングで反射光18をサンプリングした際のサンプリング値S1が各画素46に対応して配列されたデータ構造を有する。同様に、第2画像データ、第3画像データ、第4画像データは、それぞれ変調光12の位相が例えば90°、180°、270°であるタイミングで反射光18をサンプリングした際のサンプリング値S2、S3、S4が各画素46に対応して配列されたデータ構造を有する。
従って、距離演算部66は、第1画像データ〜第4画像データに基づいて、撮像素子の各画素46に対応した被検出物16までの距離を算出する。
この距離演算部66での演算アルゴリズム、特に、1つの画素46における距離の演算手法について図5を参照しながら説明する。変調光12の軌跡を原点を中心とする円60で考えたとき、反射光18は、変調光12の位相が0°(360°)、90°、180°、270°のとき、それぞれ点P1、P2、P3、P4に位置し、点P1の座標を(A,−B)としたとき、P2の座標は(B,A)、P3の座標は(−A,B)、P4の座標は(−B,−A)となる。
これらの座標は、図5の直角三角形62に変換することができるため、反射光18の変調光12に対する位相遅れφは、以下の式(1)で求めることができる。
φ=arctan{(B−(−B))/(A−(−A))} ……(1)
ここで、Aは第2画像データのサンプリング値S2に対応し、−Aは第4画像データのサンプリング値S4に対応し、Bは第3画像データのサンプリング値S3に対応し、−Bは第1画像データのサンプリング値S1に対応することから、(1)式は以下の式(2)に書き換えることができる。
φ=arctan{(S3−S1)/(S2−S4)} ……(2)
そして、変調光12の1周期をTとしたとき、変調光12を出射してから反射光18が受光されるまでの遅延時間τは、
τ=T×(φ/2π)
で求めることができる。
この遅延時間τは、被検出物16までの距離Lの往復距離であり、その間を光速cの速度で進むため、距離Lは、
L=(τ×c)/2
で求めることができる。
距離演算部66は、上述したアルゴリズムが例えばソフトウエアとして組み込まれており、上述のアルゴリズムが各画素46に対して行われ、各画素46に対応した距離が演算され、その結果、被検出物16の立体的な構造が検出されることになる。
次に、第1測距装置10Aの処理動作について図6及び図7の波形図、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図8のステップS1において、ゲート制御部80での間欠制御を行わないようにゲート制御部80をOFF状態とし、ステップS2において、変調光12を連続照射する。
その後、ステップS3において、一定周期(例えばフレーム)毎に変調光12を出射し、それに合わせてフレーム毎に露光期間Trの位相を変調光12の1/4周期ずつずらしながら反射光18の受光を行う。
すなわち、発光制御部26は、例えば第1フレームを示す同期信号の入力に基づいて発光部24から変調光12を出射させる。発光部24から出射された変調光12は、被検出物16に照射され、該被検出物16からの反射光18が光学系30を介して撮像素子28に入射される。第1信号処理系36の撮像素子制御部は、変調光12の位相が第1位相(例えば270°)となる時点で所定期間の露光を行うように撮像素子28を制御する。従って、この第1フレームにおいては、変調光12の位相が270°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。
その後、発光制御部は、次の第2フレームを示す同期信号の入力に基づいて発光部24から変調光12を出射させる。撮像素子制御部は、変調光の位相が第2位相(例えば0°)となる時点で所定期間の露光を行うように撮像素子28を制御する。従って、この第2フレームにおいては、変調光12の位相が0°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。また、この第2フレームでは、第1フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が270°であるときの反射光18のサンプリング値S4が画素ごとに配列された第4画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後、発光制御部は、次の第3フレームを示す同期信号の入力に基づいて発光部24から変調光12を出射させる。撮像素子制御部は、変調光12の位相が第3位相(例えば90°)となる時点で所定期間の露光を行うように撮像素子28を制御する。従って、この第3フレームにおいては、変調光12の位相が90°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。また、この第3フレームでは、第2フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が0°であるときの反射光18のサンプリング値S1が画素ごとに配列された第1画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後、発光制御部は、次の第4フレームを示す同期信号の入力に基づいて発光部24から変調光12を出射させる。撮像素子制御部は、変調光12の位相が第4位相(例えば180°)となる時点で所定期間の露光を行うように撮像素子28を制御する。従って、この第4フレームにおいては、変調光12の位相が180°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。また、この第4フレームでは、第3フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が90°であるときの反射光18のサンプリング値S2が画素ごとに配列された第2画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後の第5フレームにおいて、第4フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が180°であるときの反射光18のサンプリング値S3が画素ごとに配列された第3画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
この段階で、バッファメモリ64には、上述したTOF方式に従って4種類の画像データ(第1画像データ〜第4画像データ)が保存される。
その後、ステップS4において、ゲート制御部80をON状態にする。これによって、ステップS5において、発光制御部26がゲート制御部80によって制御されて、変調光12は、該変調光12の1周期置きに出射されることになる。この間欠的な変調光12の出射は、例えば第6フレームを示す同期信号の入力に基づいて発光部24から出射されることになる。
さらに、ステップS6において、ゲート制御部80は、撮像素子28にて間欠受光するように電気光学シャッタ32あるいは撮像素子28の電子シャッタを制御するが、具体的には、変調光12の位相が第4位相(例えば180°)となる時点で所定期間の露光を行うように制御する。変調光12の間欠照射及び撮像素子28での間欠受光は、ゲート制御部80から出力されるゲートパルスによって同期して行われることから、例えば図7に示すように、第6フレームのうち、変調光12の1周期、3周期、5周期、・・・に対応する期間では、変調光12の照射と撮像素子28での受光は行われず、第6フレームのうち、変調光12の2周期、4周期、6周期、・・・に対応する期間において、変調光12の照射と撮像素子28での受光が行われることになる。従って、この第6フレームにおいては、1周期置きに照射される変調光12の位相が180°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。但し、1周期置きに受光を行っているため、第6フレームでの撮像素子28の全露光時間は、上述した第1フレーム〜第4フレームでの各全露光時間の1/2となっている。
次の第7フレームでは、第6フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、補正用のサンプリング値Shとされ、この補正用のサンプリング値Shが画素ごとに配列された補正画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
次に、ステップS7において、距離演算部66は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4に基づいて、被検出物16までの各画素毎の距離値を算出する。これによって、各画素46に対応した距離値が配列されたデータ構造を有する距離画像データが作成される。
その後、ステップS8において、補正部68は、第3画像データの各サンプリング値S3と補正画像データの各サンプリング値Shから、各画素毎の信号レベルの比Sを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
S=Sh/(S3/2)
これによって、各画素46に対応した信号レベルの比Sが配列されたデータ構造を有する比画像データが作成される。
ここで、補正画像データを得る場合の全露光時間は、第3画像データを得る場合の全露光時間の1/2であるため、サンプリング値S4を1/2にする。
次に、ステップS9において、補正部68は、比画像データに格納された各画素毎の信号レベルの比Sと、変調光の1/2周期に相当する距離に対応した参照値Tとを比較する。
参照値Tの決定の仕方は、以下の通りである。被検出物16までの距離が変調光12の1/2周期に相当する距離以上である場合、変調光12の照射期間内に反射光は到来しないため、撮像素子28にはほとんど電荷が蓄積されることがない。従って、信号レベルの比Sは略0に近い値になる。このことから、参照値Tは、理想としては0であるが、残留するスミアや外光等の影響を考慮して0.05等の値が採用される。
前記ステップS9において、補正部68は、信号レベルの比Sが参照値Tよりも小さい画素については、例えば図6や図7の反射光2に示す場合であるため、ステップS10に進み、当該画素について被検出物16までの距離が変調光12の1/2周期に相当する距離以上であると判断し、ステップS7で得た距離値に変調光12の1/2周期に相当する距離値を加算(補正)して、その画素の距離値とする。
その後、ステップS11において、補正部68は、距離画像データのうち、距離値が補正された画素に対応する距離値を補正(加算)後の距離値に書き換える。
なお、前記ステップS9において、信号レベルの比Sが参照値T以上であると判別された画素については、例えば図6や図7の反射光1に示す場合であるため、距離値に対する補正は行われず、距離値の書き換えは行われない。
そして、全ての画素について上述した処理が終了した段階で、この第1測距装置における距離演算部での処理が終了する。
このように、第1測距装置10Aにおいては、変調光12の照射を該変調光12の1周期置きに制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12の1周期置きで受光するように制御するようにしたので、反射光18の1周期遅延を検出することが可能となり、誤測距を低減することができる。しかも、反射光18の周期遅延を検出するための動作が1フレームで済み、処理時間の短縮化に有利である。
上述の例では、反射光18を4つの位相(第1位相〜第4位相)で検出する方式を用いて被検出物16までの距離を測定するようにしたが、その他、2つの位相以上で検出するようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態に係る測距装置(以下、第2測距装置10Bと記す)について図9〜図11を参照しながら説明する。
この第2測距装置10Bは、上述した第1測距装置10Aとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、ゲート制御部80は、ゲートパルスによって、変調光12の照射を該変調光12の2周期置きに制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12の2周期置きで受光するように制御する。
また、距離演算部66は、各画素について、信号レベルの比Sが、第1参照値T1よりも大きい場合に、補正を行わず、信号レベルの比Sが、第2参照値T2以上で、且つ、第1参照値T1以下の場合に、変調光12の1/2周期に相当する距離を加算(補正)し、信号レベルの比Sが、第2参照値T2よりも小さい場合に、変調光12の1周期に相当する距離を加算(補正)する。
具体的に、第2測距装置10Bの処理動作について図9及び図10の波形図、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図11のステップS101〜ステップS103の動作は、第1測距装置10AにおけるステップS1〜ステップS3と同じであるため(図9参照)、ここではその重複説明を省略する。
そして、ステップS104において、ゲート制御部80をON状態にする。これによって、ステップS105において、発光制御部26がゲート制御部80によって制御されて、変調光12は、この第2測距装置10Bでは、変調光12の2周期置きに出射されることになる。この間欠的な変調光12の出射は、例えば第6フレームを示す同期信号の立ち下がり時点に基づいて発光部24から出射されることになる。
さらに、ステップS106において、ゲート制御部80は、撮像素子28にて間欠受光するように電気光学シャッタあるいは撮像素子の電子シャッタを制御するが、具体的には、変調光12の位相が第4位相(例えば180°)となる時点で露光を行うように制御する。変調光12の間欠照射及び撮像素子28での間欠受光は、ゲート制御部80によって同期して行われることから、例えば図10に示すように、第6フレームのうち、変調光12の(1周期、2周期)、(第5周期、第6周期)、(第9周期、第10周期)、・・・に対応する期間では、変調光12の照射と撮像素子28での受光は行われず、第6フレームのうち、変調光12の(3周期、4周期)、(7周期、第8周期)、(第11周期、第12周期)・・・に対応する期間において、変調光12の照射と撮像素子28での受光が行われることになる。従って、この第6フレームにおいては、2周期置きに照射される変調光12の位相が180°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。但し、2周期置きに受光を行っているため、第6フレームでの撮像素子28の全露光時間は、上述した第1フレーム〜第4フレームでの各全露光時間の1/2となっている。
次の第7フレームでは、第6フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、補正用のサンプリング値Shとされ、この補正用のサンプリング値Shが画素毎に配列された補正画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
次に、ステップS107において、距離演算部66は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4に基づいて、被検出物16までの各画素毎の距離値を算出する。これによって、各画素46に対応した距離値が配列されたデータ構造を有する距離画像データが作成される。
その後、ステップS108において、第3画像データの各サンプリング値S3と補正画像データの各サンプリング値Shから、各画素毎の信号レベルの比Sを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
S=Sh/(S3/2)
ここで、補正画像データを得る場合の全露光時間は、第4画像データを得る場合の全露光時間の1/2であるため、サンプリング値S3を1/2にする。
次に、ステップS109において、各画素毎の信号レベルの比Sと、変調光12の1/2周期に相当する距離に対応した参照値T1及び変調光12の1周期に相当する距離に対応した参照値T2とを比較する。
参照値T1及びT2の決定の仕方は、以下の通りである。被検出物16までの距離が変調光12の1周期に相当する距離である場合、変調光12の照射期間内に反射光18は到来しないため、撮像素子28にはほとんど電荷が蓄積されることがない。従って、信号レベルの比Sは略0に近い値になる。このことから、第2参照値T2は、理想としては0であるが、残留するスミアや外光等の影響を考慮して0.05等の値が採用される。一方、被検出物16までの距離が変調光12の1/2周期に相当する距離である場合、変調光12を照射してから照射期間の1/2だけ経過した時点で反射光18が到来することになる。そのため、連続照射する変調光12の照射時点からそれぞれ1周期遅れた反射光18を、1フレームにわたって変調光12の位相が第4位相(例えば180°)となる時点で露光して得られたサンプリング値S3を1/4した値に、残留するスミアや外光等の影響を考慮して例えば5%の誤差を見込んだ値が第1参照値T1として採用することができる。
前記ステップS109において、信号レベルの比Sが第2参照値T2よりも小さい画素については、例えば図10の反射光4に示す場合であるため、ステップS110に進み、当該画素について被検出物16までの距離が変調光の1周期に相当する距離以上であると判断し、ステップS107で得た距離値に変調光の1周期に相当する距離値を加算(補正)して、その画素の距離値とする。
ステップS111での比較において、信号レベルの比Sが第2参照値T2以上、第1参照値T1以下であると判別された画素については、例えば図10の反射光2や反射光3に示す場合であるため、ステップS112に進み、当該画素について被検出物16までの距離が変調光の1/2周期に相当する距離以上であると判断し、ステップS107で得た距離値に変調光の1/2周期に相当する距離値を加算(補正)して、その画素の距離値とする。
ステップS110又はステップS112の処理を終えた画素については、次のステップS113において、距離画像データのうち、距離値が補正された画素に対応する距離値を補正(加算)後の距離値に書き換える。
なお、信号レベルの比Sが第1参照値T1より大きい画素については、例えば図10の反射光1に示す場合であるため、距離値に対する補正は行われず、距離値の書き換えは行われない。
そして、全ての画素について上述した処理が終了した段階で、この第2測距装置10Bにおける距離演算部66及び補正部68での処理が終了する。
このように、第2測距装置10Bにおいては、変調光12の照射を該変調光12の2周期置きに制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12の2周期置きで受光するように制御するようにしたので、反射光18の1周期遅延や2周期遅延を検出することが可能となり、誤測距をさらに低減することができる。
また、ゲート制御部80によって制御される補正を行うための総露光期間は、通常の総露光期間の1/2を維持できる。すなわち、ゲート制御部80によって間欠する周期を可変にしても総露光期間が変化しないため、安定した検出が可能となる。
上述の例では、変調光12の照射を該変調光12の2周期置きに制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12の2周期置きで受光するように制御するようにしたが、変調光12の照射を該変調光12のn周期(n=、・・・)置きに制御し、変調光12により照射された被検出物16からの反射光18を変調光12のn周期置きで受光するように制御するようにしてもよい。
この場合、補正部68は、少なくとも各1周期の終了部分(この例では、変調光12の位相が第4位相(例えば180°)となる時点)の信号レベルの比Sと、変調光12の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値T1、変調光12の1周期に相当する距離に対応した第2参照値T2、変調光12の3/2周期に相当する距離に対応した第3参照値T3、・・・変調光12の(n−1)/2周期に相当する距離に対応した第(n−1)参照値Tn−1、変調光12のn/2周期に相当する距離に対応した第n参照値Tnを比較し、信号レベルの比Sが、第1参照値T1よりも大きい場合には補正を行わず、信号レベルの比Sが、第n参照値以上で、且つ、第(n−1)参照値以下の場合に、変調光12の(n−1)/2周期に相当する距離を加算し、信号レベルの比Sが、第n参照値よりも小さい場合に、変調光12のn/2周期に相当する距離を加算する。
この場合、反射光18の1周期遅延〜n周期遅延を検出することが可能となり、誤測距をさらに低減することができる。
また、この場合も、ゲート制御部80によって制御される補正を行うための総露光期間は、通常の総露光期間の1/2を維持できる。すなわち、ゲート制御部80によって間欠する周期を可変にしても総露光期間が変化しないため、安定した検出が可能となる。
次に、第3の実施の形態に係る測距装置(以下、第3測距装置10Cと記す)について図12のフローチャート及び図13の波形図を参照しながら説明する。
この第3測距装置10Cは、上述した第2測距装置10Bとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、補正部68は、全画素のうち、変調光12と反射光18の位相差φが所定範囲にある画素について、距離値の補正処理を行う機能を有する。
具体的に、第3測距装置10Cの処理動作について図6及び図13の波形図、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図12のステップS201〜ステップS203の動作は、第2測距装置におけるステップS101〜ステップS103と同じであるため、ここではその重複説明を省略する。
そして、ステップS204において、距離演算部は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4に基づいて、各画素毎の変調光12と反射光18の位相差φを算出する。これによって、各画素46に対応した位相差φが配列されたデータ構造を有する位相差画像データが作成される。
その後、ステップS205において、距離演算部66は、各画素46に対応した位相差φに基づいて、被検出物16までの各画素毎の距離値を算出する。これによって、各画素46に対応した距離値が配列されたデータ構造を有する距離画像データが作成される。
次に、ステップS206において、補正部68は、位相差画像データの各位相差φと所定範囲とを比較する。ここで所定範囲とは、先ず、被検出物16が遠くにあるにも拘わらず、位相差φが0の場合、被検出物16までの距離が0であることを示すことになり、実測値と矛盾する。そこで、図13に示すように、位相差φが0を含み負方向にφa(例えば1°〜3°)、正方向にφb(例えば1°〜5°)の範囲を所定範囲(−φa≦φ≦+φb)とし、この範囲に位相差φが入る場合は、被検出物16までの距離が変調光12の1/2周期に相当する距離以上であると判断する。
前記ステップS206において、全画素について位相差φが所定範囲にないと判別された場合は、この段階で、補正部68での処理が終了する。
一方、前記ステップS206において、1以上の画素について位相差φが所定範囲にあると判別された場合は、次のステップS207に進み、位相差φが所定範囲にある画素のアドレスを例えば情報テーブルに登録する。
その後、ステップS208以降において、上述した第2測距装置10Bの処理動作、特に、図11のステップS104以降の処理と同様の処理が行われる。従って、ここでは、その重複説明を省略する。
そして、全ての登録画素について上述した処理が終了した段階で、この第3測距装置10Cにおける距離演算部66及び補正部68での処理が終了する。
このように、第3測距装置10Cでは、変調光12と反射光18の位相差φが所定範囲にある場合に、補正部68での処理を行うようにしたので、毎回ゲート制御部80によって間欠照射、間欠受光を行う必要がなくなり、しかも、補正すべき画素(登録画素)を特定することができることから、その分、演算処理を減らすことができ、処理時間の高速化を図ることができる。さらに、補正すべき画素の検出に用いた所定範囲の設定において、反射光18が1周期遅延している可能性の高い範囲を設定したので、誤測距の低減にも有利である。
ところで、図14に示すように、反射光18に変調光12以外の光(外光等)が重畳して到達したり、変調光12自体にDC成分を重畳させて出射する場合、信号レベルの比Sが変動し、正確に検知できなくなるおそれがある。そこで、外光成分やDC成分(以下、オフセット成分dと記す)を演算にて求め、信号レベルの比Sの演算において、オフセット成分dを考慮して行う。
具体的には、図15のステップS301において、距離演算部66は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4に基づいて、被検出物16までの各画素毎の距離値を算出する。これによって、各画素46に対応した距離値が配列されたデータ構造を有する距離画像データが作成される。
その後、ステップS302において、補正部68は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4から、各画素毎のオフセット成分dを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
d=(S1+S2+S3+S4)
−2√{(S1−S3)2+(S2−S4)2
これによって、各画素46に対応したオフセット成分dが配列されたデータ構造を有するオフセット成分画像データが作成される。
その後、ステップS303において、第3画像データの各サンプリング値S3と補正画像データの各サンプリング値Shから、各画素毎の信号レベルの比Sを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
S=(Sh−d/2)/{(S3−d)/2}
これによって、各画素46に対応した信号レベルの比Sが配列されたデータ構造を有する比画像データが作成される。
この処理を第1測距装置10A〜第3測距装置10Cにおける補正部68で行うことで、第1測距装置10A〜第3測距装置10Cに、オフセット成分dを検出するための専用の露光制御等を追加することなく、各サンプリング値S1〜S4から容易にオフセット成分dを求めることができる。これにより、反射光18にオフセット成分dが重畳していたとしても、精度よく反射光18の周期遅延を検出することができ、被検出物16までの距離を正確に測定することができる。
次に、第4の実施の形態に係る測距装置(以下、第4測距装置10Dと記す)について図16及び図17を参照しながら説明する。
この第4測距装置10Dは、上述した第2測距装置10Bとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
発光制御部26は、変調光12の照射開始時の位相(開始位相)を制御する。発光部24からは、図16に示すように、位相1で発光が開始される第1変調光12Aと、位相2で発光が開始される第2変調光12Bと、位相3で発光が開始される第3変調光12Cと、位相4で発光が開始される第4変調光12Dとがシリーズに出射されるようになっている。
第1信号処理系36の撮像素子制御部は、第1変調光12A〜第4変調光12Dの各周期のうち、それぞれ最終の1/4周期で露光を行うように撮像素子28を制御する。
第1変調光12Aは、照射開始時の位相が位相1(例えば90°)であって、各周期の3/4周期が経過した時点で第2位相(例えば0°)となる波形とされ、第2変調光12Bは、照射開始時の位相が位相2(例えば180°)であって、3/4周期が経過した時点で第3位相(例えば90°)となる波形とされている。
同様に、第3変調光12Cは、照射開始時の位相が位相3(例えば270°)であって、各周期の3/4周期が経過した時点で第4位相(例えば180°)となる波形とされ、第4変調光12Dは、照射開始時の位相が位相4(例えば0°)であって、3/4周期が経過した時点で第1位相(例えば270°)となる波形とされている。
従って、第1変調光12Aを照射してその反射光18を受光する場合は、第1変調光12Aの位相が第2位相(例えば0°)となる時点で所定期間の露光が行われ、第2変調光12Bを照射してその反射光18を受光する場合は、第2変調光12Bの位相が第3位相(例えば90°)となる時点で所定期間の露光が行われる。同様に、第3変調光12Cを照射してその反射光18を受光する場合は、第3変調光12Cの位相が第4位相(例えば180°)となる時点で所定期間の露光が行われ、第4変調光12Dを照射してその反射光18を受光する場合は、第4変調光12Dの位相が第1位相(例えば270°)となる時点で所定期間の露光が行われる。
また、ゲート制御部80をON状態にした場合は、発光制御部26から第1変調光12Aを照射し、さらに、その照射を該第1変調光12Aの2周期置きに制御し、第1変調光12Aにより照射された被検出物16からの反射光18を第1変調光12Aの2周期置きで受光するように制御する。このとき、第1信号処理系36の撮像素子制御部は、第1変調光12Aの各周期のうち、それぞれ最終の1/4周期で露光を行うように撮像素子28を制御することから。第1変調光12Aの位相が第2位相(例えば0°)となる時点で所定期間の露光が行われる。
次に、第4測距装置10Dの処理動作について図6及び図16の波形図、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図17のステップS401において、ゲート制御部80での間欠制御を行わないようにゲート制御部80をOFF状態とする。
その後、ステップS402において、一定周期(例えばフレーム)毎に第1変調光12A〜第4変調光12Dを出射する。受光手段20は、上述のように予め設定されたタイミングで反射光18の受光を行う。
これによって、以下のようにして、第1画像データ〜第4画像データがバッファメモリ64に保存されることとなる(ステップS403)。
すなわち、第1フレームにおいては、第1変調光12Aの位相が0°(第2位相)であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積される。
その後の第2フレームでは、第2変調光12Bの位相が90°(第3位相)であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積される。また、この第2フレームでは、第1フレームで蓄積された電荷がアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、第1変調光12Aの位相が0°であるときの反射光18のサンプリング値S1が画素ごとに配列された第1画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後の第3フレームにおいては、第3変調光12Cの位相が180°(第4位相)であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積される。また、この第3フレームでは、第2フレームで蓄積された電荷がアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が90°であるときの反射光18のサンプリング値S2が画素ごとに配列された第2画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後の第4フレームにおいては、変調光12の位相が270°(第1位相)であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積される。また、この第4フレームでは、第3フレームで蓄積された電荷がアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が180°であるときの反射光18のサンプリング値S3が画素ごとに配列された第3画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後の第5フレームにおいて、第4フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、変調光12の位相が270°であるときの反射光18のサンプリング値S4が画素ごとに配列された第4画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
この段階で、バッファメモリ64には、第1画像データ〜第4画像データが保存される。
その後、ステップS404において、距離演算部66は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4に基づいて、各画素毎の変調光と反射光の位相差φを算出する。これによって、各画素46に対応した位相差φが配列されたデータ構造を有する位相差画像データが作成される。
その後、ステップS405において、距離演算部66は、各画素46に対応した位相差φに基づいて、被検出物16までの各画素毎の距離値を算出する。これによって、各画素46に対応した距離値が配列されたデータ構造を有する距離画像データが作成される。
次に、ステップS406において、補正部68は、位相差画像データの各位相差φと所定範囲とを比較する。ここで所定範囲とは、上述したように、位相差φが0を含み負方向にφa(例えば1°〜3°)、正方向にφb(例えば1°〜5°)の範囲を所定範囲(−φa≦φ≦+φb)とし、この範囲に位相差φが入る場合は、被検出物16までの距離が変調光の1/2周期に相当する距離以上であると判断する。
前記ステップS406において、全画素について位相差φが所定範囲にないと判別された場合は、この段階で、補正部68での処理が終了する。
一方、前記ステップS406において、1以上の画素について位相差φが所定範囲にあると判別された場合は、次のステップS407に進み、位相差φが所定範囲にある画素のアドレスを例えば情報テーブルに登録する。
その後、ステップS408以降において、上述した第2測距装置10Bの処理動作、特に、ステップS104以降の処理と同様の処理に加えて、図15に示すオフセット成分を考慮した処理が行われる。
すなわち、ステップS408において、ゲート制御部80をON状態にする。これによって、ステップS409において、発光制御部26がゲート制御部80によって制御されて、第1変調光12Aが、該第1変調光12Aの2周期置きに出射されることになる。この間欠的な第1変調光12Aの出射は、例えば第6フレームを示す同期信号の立ち下がり時点に基づいて発光部24から出射されることになる。
さらに、ステップS410において、ゲート制御部80は、撮像素子28にて間欠受光するように電気光学シャッタあるいは撮像素子の電子シャッタを制御するが、具体的には、第1変調光12Aの位相が第4位相(例えば180°)となる時点で露光を行うように制御する。この場合も、第2測距装置10Bと同様に、例えば図16に示す第6フレームのうち、変調光12の(1周期、2周期)、(第5周期、第6周期)、(第9周期、第10周期)、・・・に対応する期間では、変調光12の照射と撮像素子28での受光は行われず、第6フレームのうち、変調光12の(3周期、4周期)、(7周期、第8周期)、(第11周期、第12周期)・・・に対応する期間において、変調光12の照射と撮像素子28での受光が行われることになる。従って、この第6フレームにおいては、2周期置きに照射される第1変調光12Aの位相が180°であるときの反射光18の光量が光電変換されて撮像素子28に蓄積されることになる。但し、2周期置きに受光を行っているため、第6フレームでの撮像素子28の全露光時間は、上述した第1フレーム〜第4フレームでの各全露光時間の1/2となっている。
次の第7フレームでは、第6フレームで蓄積された電荷が転送されてアナログ信号(画像信号)とされ、さらにデジタル変換されて、補正用のサンプリング値Shとされ、この補正用のサンプリング値Shが画素毎に配列された補正画像データとしてバッファメモリ64に保存される。
その後、ステップS411において、補正部68は、第1画像データ〜第4画像データの各サンプリング値S1〜S4から、各画素毎のオフセット成分dを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
d=(S1+S2+S3+S4)
−2√{(S1−S3)2+(S2−S4)2
これによって、各画素46に対応したオフセット成分dが配列されたデータ構造を有するオフセット成分画像データが作成される。
その後、ステップS412において、第3画像データの各サンプリング値S3と補正画像データの各サンプリング値Shから、各画素毎の信号レベルの比Sを下記演算式に従って求める。代表的に1つの画素についての演算式を示す。
S=(Sh−d/2)/{(S3−d)/2}
これによって、各画素46に対応した信号レベルの比Sが配列されたデータ構造を有する比画像データが作成される。
その後のステップS413以降において、上述した第2測距装置10Bの処理動作、特に、図11のステップS109以降の処理と同様の処理が行われる。従って、ここでは、その重複説明を省略する。
そして、全ての登録画素について上述した処理が終了した段階で、この第4測距装置10Dにおける距離演算部66及び補正部68での処理が終了する。
この第4測距装置10Dにおいては、第2測距装置10Bと同様に、第1変調光12Aの照射を該第1変調光12Aの2周期置きに制御し、第1変調光12Aにより照射された被検出物16からの反射光18を第1変調光12Aの2周期置きで受光するように制御するようにしたので、反射光18の1周期遅延や2周期遅延を検出することが可能となり、誤測距をさらに低減することができる。
また、ゲート制御部80によって制御される補正を行うための総露光期間は、通常の総露光期間の1/2を維持できる。すなわち、ゲート制御部80によって間欠する周期を可変にしても総露光期間が変化しないため、安定した検出が可能となる。
特に、第4測距装置10Dでは、変調光の1周期における最終の1/4期間の光量が多くなる例えば第1変調光12Aを用いて、反射光18の周期遅延を検出を行うようにしたので、反射光18の周期遅延の検出制度がより向上する。
また、撮像素子28での露光期間のタイミングを第1変調光12A〜第4変調光12Dについて全て同じにし、しかも、反射光18の周期遅延の検出においても同じにしたので、撮像素子28に対する制御を複雑する必要がなく、CPUへの負担を低減させることができる。
さらに、図15に示すオフセット成分dを考慮したルーチンを付加するようにしたので(ステップS411、S412参照)、オフセット成分dを検出するための専用の露光制御等を追加することなく、各サンプリング値S1〜S4から容易にオフセット成分dを求めることができる。これにより、反射光18にオフセット成分dが重畳していたとしても、精度よく反射光18の周期遅延を検出することができ、被検出物16までの距離を正確に測定することができる。
また、上述した第3測距装置10Cと同様に、変調光と反射光の位相差φが所定範囲にある場合に、補正部68での処理を行うようにしたので、毎回ゲート制御部80によって間欠照射、間欠受光を行う必要がなくなり、しかも、補正すべき画素(登録画素)を特定することができることから、その分、演算処理を減らすことができ、処理時間の高速化を図ることができる。さらに、補正すべき画素の検出に用いた所定範囲の設定において、反射光18が1周期遅延している可能性の高い範囲を設定したので、誤測距の低減にも有利である。
なお、本発明に係る測距装置及び測距方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1測距装置〜第4測距装置の構成を示すブロック図である。 撮像素子の概略構成を示す説明図である。 図3A及び図3Bは、撮像素子での電荷蓄積状態を示す説明図である。 図4A及び図4Bは、撮像素子での電荷転送状態を示す説明図である。 撮像素子からの撮像信号に基づくサンプリング値によって反射光の位相遅れを求める原理を示す説明図である。 第1測距装置において、距離演算の基となるサンプリング値S1〜S4を求めるための変調光、反射光及び露光期間の一例を示す波形図である。 第1測距装置において、変調光の照射タイミングを該変調光の1周期置きとし、撮像素子での受光タイミングを変調光の1周期置きにした場合の変調光、反射光、露光期間及びゲートパルスの一例を示す波形図である。 第1測距装置での処理動作を示すフローチャートである。 第2測距装置において、距離演算の基となるサンプリング値S1〜S4を求めるための変調光、反射光及び露光期間の一例を示す波形図である。 第2測距装置において、変調光の照射タイミングを該変調光の2周期置きとし、撮像素子での受光タイミングを変調光の2周期置きにした場合の変調光、反射光、露光期間及びゲートパルスの一例を示す波形図である。 第2測距装置での処理動作を示すフローチャートである。 第3測距装置での処理動作を示すフローチャートである。 変調光と反射光との位相差に基づく反射光の周期遅延の判断基準を説明するための波形図である。 反射光にオフセット成分が重畳した場合における変調光、反射光及び露光期間の一例を示す波形図である。 信号レベルの比を演算する際に、オフセット成分を考慮した場合の処理を示すフローチャートである。 第4測距装置において、距離演算の基となるサンプリング値S1〜S4を求めるための第1変調光〜第4変調光、露光期間の一例を示すと共に、第1変調光の照射タイミングを該変調光の2周期置きとし、撮像素子での受光タイミングを変調光の2周期置きにした場合の第1変調光、反射光、露光期間及びゲートパルスの一例を示す波形図である。 第4測距装置での処理動作を示すフローチャートである。 TOF(Time Of Flight)方式の光波測距方法を示す説明図である。 変調光に対する反射光の位相の遅れを示す波形図である。
符号の説明
10A〜10D…第1測距装置〜第4測距装置
12…変調光 14…発光手段
16…被検出物 18…反射光
20…受光手段 22…演算手段
24…発光部 26…発光制御部
28…撮像素子 32…電気光学シャッタ
64…バッファメモリ 66…距離演算部
68…補正部 80…ゲート制御部

Claims (12)

  1. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の1周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという1周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、
    前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記1周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、
    前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、
    前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、
    前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、
    前記補正部は、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記参照値以下の場合に、変調光の1/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距装置。
  2. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の2周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという2周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、
    前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記2周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、
    前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、
    前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、
    前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記2周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、
    前記補正部は、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の1周期に相当する距離に対応した第2参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記第2参照値以上で、且つ、前記第1参照値以下の場合に、前記変調光の1/2周期に相当する距離を加算し、
    前記サンプリング値が、前記第2参照値よりも小さい場合に、前記変調光の1周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距装置。
  3. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光手段と、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光手段と、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算手段とを有する測距装置において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光のn(n=3、4、・・・)周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すというn周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御手段と、
    前記間欠照射制御手段による前記変調光の前記n周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御手段とを有し、
    前記演算手段は、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正部を有し、
    前記受光手段は、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量をサンプリングする撮像部を有し、
    前記間欠受光制御手段は、前記変調光の照射に対応する各前記n周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように制御し、
    前記補正部は、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離に対応した第(n−1)参照値、前記変調光のn/2周期に相当する距離に対応した第n参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記第n参照値以上で、且つ、前記第(n−1)参照値以下の場合に、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離を加算し、
    前記サンプリング値が、前記第n参照値よりも小さい場合に、前記変調光のn/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の測距装置において、
    前記演算手段は、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある場合に、前記補正部での処理を行うことを特徴とする測距装置。
  5. 請求項記載の測距装置において、
    前記受光手段は、複数の受光部を有し、
    前記演算手段は、前記複数の受光部にそれぞれ対応する変調光と反射光の位相差から前記複数の受光部に対応する前記被検出物までの距離を算出し、前記複数の受光部のうち、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある受光部について、前記補正部での処理を行うことを特徴とする測距装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の測距装置において
    記補正部は、一定期間の前記受光光量の総和から前記反射光の受光量の総和を減算して、オフセット成分を算出し、前記オフセット成分を考慮して前記被検出物までの距離を補正することを特徴とする測距装置。
  7. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の1周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという1周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、
    前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記1周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、
    前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、
    前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、
    前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記1周期の終了部分をサンプリングするように前記撮像部を制御し、
    前記補正ステップは、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記参照値以下の場合に、変調光の1/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距方法。
  8. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光の2周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すという2周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、
    前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記2周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、
    前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、
    前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、
    前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記2周期における各1周期の終了部分を前記撮像部にてサンプリングするように前記撮像部を制御し、
    前記補正ステップは、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の1周期に相当する距離に対応した第2参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記第2参照値以上で、且つ、前記第1参照値以下の場合に、前記変調光の1/2周期に相当する距離を加算し、
    前記サンプリング値が、前記第2参照値よりも小さい場合に、前記変調光の1周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距方法。
  9. 一定の周波数にて強度変調された変調光を出射する発光ステップと、
    前記変調光により照射された被検出物からの反射光を受光する受光ステップと、
    前記変調光と前記反射光の位相差から前記被検出物までの距離を算出する演算ステップとを有する測距方法において、
    前記被検出物に対して、前記変調光を該変調光のn(n=3、4、・・・)周期置きに照射することと照射しないことを交互に繰り返すというn周期置きの間欠照射を行う間欠照射制御ステップと、
    前記間欠照射制御ステップによる前記変調光の前記n周期置きの間欠照射に基づいて、前記被検出物からの前記反射光を、前記変調光の照射に対応する期間に受光し、前記変調光を照射しないことに対応する期間に受光しないことを交互に繰り返すという間欠受光を行う間欠受光制御ステップとを有し、
    前記演算ステップは、前記間欠受光にて得た情報に基づいて前記被検出物までの距離を補正する補正ステップを有し、
    前記受光ステップは、前記変調光の照射開始時を基準として一定周期ごとに設定された露光期間において前記反射光の光量を、撮像部によってサンプリングし、
    前記間欠受光制御ステップは、前記変調光の照射に対応する各前記n周期における各1周期の終了部分をサンプリングするように前記撮像部を制御し、
    前記補正ステップは、少なくとも
    各前記1周期の終了部分のサンプリング値と、前記変調光の1/2周期に相当する距離に対応した第1参照値、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離に対応した第(n−1)参照値、前記変調光のn/2周期に相当する距離に対応した第n参照値とを比較し、
    前記サンプリング値が、前記第1参照値よりも大きい場合に、前記補正を行わず、
    前記サンプリング値が、前記第n参照値以上で、且つ、前記第(n−1)参照値以下の場合に、前記変調光の(n−1)/2周期に相当する距離を加算し、
    前記サンプリング値が、前記第n参照値よりも小さい場合に、前記変調光のn/2周期に相当する距離を加算することを特徴とする測距方法。
  10. 請求項のいずれか1項に記載の測距方法において、
    前記演算ステップは、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある場合に、前記補正ステップでの処理を行うことを特徴とする測距方法。
  11. 請求項10記載の測距方法において、
    前記受光ステップは、複数の受光部で受光を行い、
    前記演算ステップは、前記複数の受光部にそれぞれ対応する変調光と反射光の位相差から前記複数の受光部に対応する前記被検出物までの距離を算出し、前記複数の受光部のうち、前記変調光と前記反射光の位相差が所定範囲にある受光部について、前記補正ステップでの処理を行うことを特徴とする測距方法。
  12. 請求項11のいずれか1項に記載の測距方法において
    記補正ステップは、一定期間の前記受光光量の総和から前記反射光の受光量の総和を減算して、オフセット成分を算出し、前記オフセット成分を考慮して前記被検出物までの距離を補正することを特徴とする測距方法。
JP2007077872A 2007-03-23 2007-03-23 測距装置及び測距方法 Expired - Fee Related JP5295511B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077872A JP5295511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 測距装置及び測距方法
US12/053,568 US7796239B2 (en) 2007-03-23 2008-03-22 Ranging apparatus and ranging method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077872A JP5295511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 測距装置及び測距方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008241259A JP2008241259A (ja) 2008-10-09
JP2008241259A5 JP2008241259A5 (ja) 2009-11-05
JP5295511B2 true JP5295511B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=39774339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007077872A Expired - Fee Related JP5295511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 測距装置及び測距方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7796239B2 (ja)
JP (1) JP5295511B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10356380B2 (en) 2015-10-29 2019-07-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for acquiring depth information

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009042605A1 (en) * 2007-09-24 2009-04-02 Laser Technology, Inc. Integrated still image, motion video and speed measurement system
US8203699B2 (en) 2008-06-30 2012-06-19 Microsoft Corporation System architecture design for time-of-flight system having reduced differential pixel size, and time-of-flight systems so designed
KR101565969B1 (ko) * 2009-09-01 2015-11-05 삼성전자주식회사 깊이 정보를 추정할 수 있는 방법과 장치, 및 상기 장치를 포함하는 신호 처리 장치
KR101646908B1 (ko) * 2009-11-27 2016-08-09 삼성전자주식회사 거리 정보를 감지할 수 있는 이미지 센서
JP2011145109A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Topcon Corp 光波距離測定装置
KR101102141B1 (ko) * 2010-06-01 2012-01-02 주식회사 에스원 이동 디바이스, 그의 이동방향 및 거리 추정방법
US9857469B2 (en) * 2010-10-22 2018-01-02 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. System and method for multi TOF camera operation using phase hopping
KR101722641B1 (ko) * 2010-12-23 2017-04-04 삼성전자주식회사 3차원 영상 획득 장치 및 상기 3차원 영상 획득 장치에서 깊이 정보를 추출하는 방법
KR101887099B1 (ko) * 2010-12-29 2018-08-09 삼성전자주식회사 이미지 처리 시스템 및 이미지 처리 방법
KR101788032B1 (ko) * 2011-03-24 2017-10-19 삼성전자주식회사 깊이 센서, 상기 깊이 센서의 깊이 정보 에러 보상 방법, 및 상기 깊이 센서를 포함하는 신호 처리 시스템
TW201243287A (en) * 2011-04-28 2012-11-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Laser range finder
EP2729916A4 (en) * 2011-07-04 2015-04-08 Lee Vincent Streeter MOTION COMPENSATION IN A AREA IMAGING
KR101300350B1 (ko) * 2011-08-09 2013-08-28 삼성전기주식회사 영상 처리 장치 및 영상 처리 방법
KR101854188B1 (ko) * 2011-10-25 2018-05-08 삼성전자주식회사 3차원 영상 획득 장치 및 3차원 영상 획득 장치에서 깊이 정보 산출 방법
KR101955334B1 (ko) * 2012-02-07 2019-03-07 삼성전자주식회사 3차원 영상 획득 장치 및 상기 3차원 영상 획득 장치에서 깊이 정보를 추출하는 방법
US9851245B2 (en) 2012-11-06 2017-12-26 Microsoft Technology Licensing, Llc Accumulating charge from multiple imaging exposure periods
JP6025081B2 (ja) * 2013-02-28 2016-11-16 株式会社テクノロジーハブ 距離画像センサ
KR102056904B1 (ko) * 2013-05-22 2019-12-18 삼성전자주식회사 3차원 영상 획득 장치 및 그 구동 방법
KR20150000250A (ko) * 2013-06-24 2015-01-02 삼성전자주식회사 단위 픽셀 및 그것을 포함하는 이미지 센서
JP6236955B2 (ja) * 2013-07-23 2017-11-29 日産自動車株式会社 距離測定装置
US10132626B2 (en) * 2013-09-18 2018-11-20 Infineon Technologies Ag Adaptive distance estimation
CN105899966B (zh) * 2014-01-14 2019-05-07 松下知识产权经营株式会社 距离图像生成装置以及距离图像生成方法
US9568603B2 (en) 2014-11-14 2017-02-14 Microsoft Technology Licensing, Llc Eyewear-mountable eye tracking device
JP6406076B2 (ja) * 2015-03-13 2018-10-17 オムロン株式会社 オブジェクト検知装置、オブジェクト検知方法、およびオブジェクト検知プログラム
CN107533136B (zh) * 2015-06-24 2020-08-25 株式会社村田制作所 距离传感器
JP6849371B2 (ja) * 2015-10-08 2021-03-24 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 側面発光レーザ光源、及びそれを含む三次元映像取得装置
KR102618542B1 (ko) 2016-09-07 2023-12-27 삼성전자주식회사 ToF (time of flight) 촬영 장치 및 ToF 촬영 장치에서 깊이 이미지의 블러 감소를 위하여 이미지를 처리하는 방법
US10466343B2 (en) 2017-05-17 2019-11-05 Garmin Switzerland Gmbh Dual laser range finder
CN116601458A (zh) * 2020-11-05 2023-08-15 索尼集团公司 信息处理装置、信息处理方法及信息处理程序
WO2022099447A1 (zh) * 2020-11-10 2022-05-19 深圳市汇顶科技股份有限公司 距离测量方法、电子设备以及存储介质

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2771933B2 (ja) * 1993-02-12 1998-07-02 三菱電機株式会社 距離測定装置
US5708860A (en) * 1994-08-31 1998-01-13 Olympus Optical Co., Ltd. Distance measurement apparatus and optical system using the same
JP3523368B2 (ja) * 1995-05-12 2004-04-26 ペンタックス株式会社 光波距離計
JPH11142520A (ja) * 1997-11-06 1999-05-28 Omron Corp 測距装置の軸調整方法及び軸ずれ検出方法並びに測距装置
JP2000206244A (ja) * 1999-01-20 2000-07-28 Kubota Corp 測距装置
US6906793B2 (en) * 2000-12-11 2005-06-14 Canesta, Inc. Methods and devices for charge management for three-dimensional sensing
JP4533582B2 (ja) * 2000-12-11 2010-09-01 カネスタ インコーポレイテッド 量子効率変調を用いたcmosコンパチブルの三次元イメージセンシングのためのシステム
JP2003319255A (ja) * 2002-02-20 2003-11-07 Casio Comput Co Ltd 閃光装置付撮像装置、閃光装置の制御方法及び撮像方法、並びに撮像装置制御プログラム
JP3832441B2 (ja) * 2002-04-08 2006-10-11 松下電工株式会社 強度変調光を用いた空間情報の検出装置
US7561255B1 (en) * 2002-04-19 2009-07-14 Billmers Richard I System for viewing objects at a fire scene and method of use
JP3758618B2 (ja) * 2002-07-15 2006-03-22 松下電工株式会社 撮像素子を用いた測距装置および測距方法
WO2005036372A2 (en) * 2003-10-09 2005-04-21 Honda Motor Co., Ltd. Systems and methods for determining depth using shuttered light pulses
JP4279168B2 (ja) * 2004-02-04 2009-06-17 北陽電機株式会社 レンジセンサの距離演算方法
JP4363296B2 (ja) 2004-10-01 2009-11-11 パナソニック電工株式会社 距離画像センサ
JP4200328B2 (ja) * 2005-04-18 2008-12-24 パナソニック電工株式会社 空間情報検出システム
US20070127009A1 (en) * 2005-12-07 2007-06-07 Su-Ling Chen Multi-modulation frequency laser range finder and method for the same
JP2007155569A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Ihi Aerospace Co Ltd 照準/妨害検知機能付きレーザレーダ装置
US7554652B1 (en) * 2008-02-29 2009-06-30 Institut National D'optique Light-integrating rangefinding device and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10356380B2 (en) 2015-10-29 2019-07-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for acquiring depth information

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008241259A (ja) 2008-10-09
US20080231832A1 (en) 2008-09-25
US7796239B2 (en) 2010-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5295511B2 (ja) 測距装置及び測距方法
JP6676866B2 (ja) 測距撮像装置及び固体撮像素子
US11448757B2 (en) Distance measuring device
US10545239B2 (en) Distance-measuring imaging device and solid-state imaging device
EP2395370B1 (en) Time-of-flight imager
US8311286B2 (en) Ranging apparatus and ranging method
JP6304567B2 (ja) 測距装置及び測距方法
US10073164B2 (en) Distance-measuring/imaging apparatus, distance measuring method of the same, and solid imaging element
US7869007B2 (en) Ranging apparatus and ranging method
US8948342B2 (en) X-ray imaging apparatus and measurement method
JP5486150B2 (ja) 測距装置、測距方法及び測距システム
JPWO2016133053A1 (ja) 距離画像計測装置
US8254638B2 (en) Ranging apparatus and ranging method
JP4391643B2 (ja) 3次元画像入力装置
KR20130082045A (ko) 이미지 센서, 이미지 센싱 방법, 그리고 이미지 센서를 포함하는 이미지 촬영 장치
JP3574602B2 (ja) 3次元画像入力装置
JP5180502B2 (ja) 測距装置及び測距方法
JP2016217907A (ja) 距離画像生成装置
JP2001148868A (ja) 3次元画像検出装置
JP2014021100A (ja) 3次元情報検出装置および3次元情報検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5295511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees