JP5295388B2 - フォースセンサ及びその製造方法 - Google Patents

フォースセンサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5295388B2
JP5295388B2 JP2011547501A JP2011547501A JP5295388B2 JP 5295388 B2 JP5295388 B2 JP 5295388B2 JP 2011547501 A JP2011547501 A JP 2011547501A JP 2011547501 A JP2011547501 A JP 2011547501A JP 5295388 B2 JP5295388 B2 JP 5295388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
substrate
electrical connection
base
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011547501A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011078043A1 (ja
Inventor
英治 梅津
昌彦 石曽根
元輝 平山
英紀 牛膓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2011547501A priority Critical patent/JP5295388B2/ja
Publication of JPWO2011078043A1 publication Critical patent/JPWO2011078043A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5295388B2 publication Critical patent/JP5295388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/18Measuring force or stress, in general using properties of piezo-resistive materials, i.e. materials of which the ohmic resistance varies according to changes in magnitude or direction of force applied to the material
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/16Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force
    • G01L5/161Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force using variations in ohmic resistance
    • G01L5/162Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force using variations in ohmic resistance of piezoresistors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、荷重測定用のピエゾ抵抗素子を複数備えたセンサ基板をベース基板に接合してなるフォースセンサ及びその製造方法に関する。
近年では、モバイル機器のタッチパネルやコントローラ等のユーザーインターフェースに荷重測定用のフォースセンサが用いられている。フォースセンサとしては、外部からの荷重を受ける受圧部と、この受圧部で受けた荷重に応じて変位する変位部と、受圧部を設けた側とは反対側の面から変位部を変位自在に支持する支持部と、変位部の変位量を検出するピエゾ抵抗素子と、このピエゾ抵抗素子と電気的に接続した電気接続部とを形成したセンサ基板を備え、このセンサ基板をベース基板に接合した状態で外部実装可能にしたタイプが知られている。フォースセンサの外部実装は、具体的には、センサ基板の電気接続部と導通接続させたベース基板の電極パッド部をワイヤーボンディングにより外部回路と電気的に接続するか、あるいは、ワイヤーボンディングによりセンサ基板の電気接続部とベース基板の電極パッド部を導通接続させたパッケージを備え、このパッケージと外部回路を電気的に接続することで実現できる。このような従来構造のフォースセンサは、例えば特許文献1に記載されている。
特開平10−325772号公報
従来構造では、例えば特許文献1に記載されているように、センサ基板とベース基板を300〜400℃、電圧500〜1000Vで陽極接合していた。しかし、250℃以上の高温で基板接合をおこなうと、センサ基板、ベース基板及び接合材料の熱膨張係数の違いから、基板接合部(センサ基板の支持部及び電気接続部)に残留応力が生じて、センサ基板が歪んでしまうことがあった。センサ基板が歪むと、該センサ基板に備えた複数のピエゾ抵抗素子からなるブリッジ回路の出力ゼロ点が大きくシフトしたり、出力ゼロ点のばらつきが大きくなったり等するため、歩留まりが低下してしまう。また、特許文献1に記載されているようなセンサ基板とベース基板の接合面にパッド電極を設け、貫通電極でリードを外部に引き出す構造では、センサ基板とベース基板の接合と、パッド電極とリードの接合とを両立しなければならない。
本発明は、ピエゾ抵抗素子を複数備えたセンサ基板をベース基板に接合してなるフォースセンサにおいて、基板接合後の残留応力による基板歪みを低減でき、歩留まりを改善できるフォースセンサ及びその製造方法を得ることを目的とする。
本発明は、基板接合時に生じる残留応力がセンサ基板を歪ませ、該センサ基板に設けた複数のピエゾ抵抗素子によるブリッジ回路の出力ゼロ点ずれの原因であることを認識し、センサ基板とベース基板を250℃未満の低温で接合すれば基板接合による残留応力を低減できることに着目して完成されたものである。
すなわち、本発明は、受圧部を介して外部からの荷重を受けたときに変位部が変位し、該変位量に応じて電気抵抗が変化する複数のピエゾ抵抗素子を備えたセンサ基板を、ベース基板に接合してなり、前記センサ基板には、前記受圧部とは反対側の前記複数のピエゾ抵抗素子を形成した面に、少なくとも一部が前記複数のピエゾ抵抗素子と平面的に重複するように位置して前記変位部を変位自在に支持するセンサ側支持部と、このセンサ側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のピエゾ抵抗素子とそれぞれ電気的に接続した複数
のセンサ側電気接続部とを設け、かつ、前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内周エッジを有する平面形状で設け、前記複数のセンサ側電気接続部は、前記センサ側支持部の外周を囲むように前記センサ基板の周縁に沿わせて設け、前記受圧部と前記複数のピエゾ抵抗素子を各々中心で結ぶ仮想ラインから外れた位置で分割されていること、及び、前記ベース基板には、前記センサ基板との接合面側に、前記センサ側支持部に接合するベース側支持部と、このベース側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のセンサ側電気接続部に接合する複数のベース側電気接続部と、各ベース側電気接続部から引き出した電気配線の端部に外部接続可能に形成した複数の電極パッドとを設けたことを特徴としている。
この態様によれば、センサ側支持部で囲まれた変位部に封止樹脂が浸入することなく、かつ、複数のセンサ側電気接続部によりセンサ側支持部から基板周縁までのスペースが埋められて封止樹脂の浸入を抑えられるので、樹脂硬化による残留応力が低減する。また、複数のセンサ側電気接続部の分割による影響を複数のピエゾ抵抗素子に与えずに済む。
前記センサ側支持部と前記複数のセンサ側電気接続部のいずれか一つは、兼用させることができる。
前記複数のセンサ側電気接続部は、平面矩形状をなすセンサ基板の角部にそれぞれ設けることができる。前記センサ側支持部は、前記変位部の平面中心に関して対称に設けることが好ましく、この態様によれば変位部を安定に支持できる。より具体的に前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内周エッジを有し、前記センサ基板の角部を除いて前記センサ基板の周縁に沿う平面形状で設けられていることが好ましい。
一方、ベース基板には、前記ベース側支持部を前記センサ側支持部の内周エッジに対応する閉じた内周エッジを有する平面形状で設け、このベース側支持部とセンサ側支持部の接合により前記内周エッジで囲まれた空間を封止することが好ましい。
前記センサ側支持部の内周エッジは、前記各ピエゾ抵抗素子の中心から±10μm以内の距離範囲に位置させることが好ましい。この態様によれば、センサ感度を向上させることができる。
前記センサ側支持部と前記ベース側支持部及び前記センサ側電気接続部と前記ベース側電気接続部は、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる膜厚300nm以下の金属接合層を介して接合していることが好ましい。この態様によれば、250℃未満の低温で金属接合できる。
前記ベース基板を接着固定し、かつ、ワイヤーボンディングにより該ベース基板の複数の電極パッドと電気的に接続した複数の電極パッドと該各電極パッドに電気的に接続した複数の外部実装端子とを有するパッケージと、このパッケージ上の前記ベース基板及び前記センサ基板の周囲を固定する封止樹脂とを備えることができる。
また本発明は、製造方法の態様によれば、変位部を有するセンサ基板の表裏面の一方に、該変位部の変位量に応じて電気抵抗が変化する複数のピエゾ抵抗素子と、この複数のピエゾ抵抗素子と少なくとも一部が平面的に重複する位置で前記変位部を変位自在に支持するセンサ側支持部と、このセンサ側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のピエゾ抵抗素子とそれぞれ電気的に接続した複数のセンサ側電気接続部とを有するセンサ構造部を多数形成する工程と、 前記センサ基板の表裏面の他方に、各センサ構造部の変位部に外部からの荷重を与える受圧部を多数形成する工程と、前記複数のセンサ側電気接続部は、前記センサ側支持部の外周を囲むように前記センサ基板の周縁に沿い、前記受圧部と前記複数のピエゾ抵抗素子を各々中心で結ぶ仮想ラインから外れた位置で分割されるように設け、前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内側エッジを有する平面形状で設けて、多数形成する工程と、ベース基板の表裏面の一方に、前記複数のセンサ側電気接続部に対応する複数のベース側電気接続部と、各ベース側電気接続部から引き出した電気配線の端部にワイヤーボンディング可能に形成した複数の電極パッドと、前記複数のベース側電気接続部で囲まれた領域に位置させた前記センサ側支持部に対応するベース側支持部とを有するベース構造部を多数形成する工程と、常温から250℃未満の雰囲気において前記センサ基板と前記ベース基板を圧着し、前記複数のセンサ側電気接続部とベース側電気接続部かつ前記センサ側支持部と前記ベース側支持部を同時に接合する工程と、前記センサ基板及び前記ベース基板を一対のセンサ構造部とベース構造部からなるチップ単位で切断する工程とを有することを特徴としている。
前記複数のセンサ側電気接続部と前記複数のベース側電気接続部かつ前記センサ側支持部と前記ベース側支持部には、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層を300nm以下の膜厚で形成しておき、この金属接合層を介して、該複数のセンサ側電気接続部と複数のベース側電気接続部かつセンサ側支持部とベース側支持部を接合することが好ましい。
本発明によれば、センサ側支持部とベース側支持部及びセンサ側電気接続部とベース側電気接続部が250℃未満の低温で接合しているので、基板接合部に生じる残留応力は低減する。さらに、センサ側支持部及びベース側支持部と複数のセンサ側電気接続部及びベース側電気接続部とのうち少なくとも一つを基板周縁に沿って設けたので、センサ基板とベース基板の間に侵入する封止樹脂を抑えられる。これにより、センサ基板に設けた複数のピエゾ抵抗素子に悪影響を与えずに済み、歩留まりを改善できるフォースセンサ及びその製造方法を提供できる。
本発明を適用したフォースセンサの第1実施形態を示す模式断面図である。 同フォースセンサを上面側から見て示す平面図である。 同フォースセンサのセンサ基板の裏面(接合面)を示す平面図である。 同フォースセンサのベース基板の表面(接合面)を示す平面図である。 本発明によるフォースセンサの製造方法の一工程を示す模式断面図である。 図5の次工程を示す模式断面図である。 図6の次工程を示す模式断面図である。 図7の次工程を示す模式断面図である。 本発明を適用したフォースセンサの第2実施形態を上面側から見て示す上面透視図である。 同フォースセンサのセンサ基板の裏面(接合面)を示す平面図である。 同フォースセンサのベース基板の表面(接合面)を示す平面図である。 本発明を適用したフォースセンサの第3実施形態を上面側から見て示す上面透視図である。 同フォースセンサのセンサ基板の裏面(接合面)を示す平面図である。 同フォースセンサのベース基板の表面(接合面)を示す平面図である。 本発明を適用したフォースセンサの第4実施形態を上面側から見て示す上面透視図である。 同フォースセンサのセンサ基板の裏面(接合面)を示す平面図である。 同フォースセンサのベース基板の表面(接合面)を示す平面図である。
図1〜図8は、本発明を適用したフォースセンサの第1実施形態を示している。図1はフォースセンサ1の断面図、図2はフォースセンサ1を上面側から見て示す平面図、図3はセンサ基板10の裏面10b(ベース基板20との接合面)を示す平面図、図4はベース基板20の表面20a(センサ基板10との接合面)を示す平面図である。
フォースセンサ1は、ピエゾ抵抗方式のフォースセンサであって、一対のセンサ基板10とベース基板20を備えている。
センサ基板10は、平面矩形状で巨視的に見て凹凸のない一定厚さのシリコン基板からなり、その基板中央部が荷重を受けて変位する変位部11を構成している。このセンサ基板10の表面10aには、図1、図2に示されるように、外部からの荷重を受ける受圧部12が設けられている。受圧部12は、変位部11の上に***した円柱状の凸受圧部であり、その上面周縁に丸め加工(R加工)が施されていると好ましい。この受圧部12は、ニッケル合金またはシリコン(センサ基板10と同一材質)からなる。受圧部12は省略可能であるが、変位部11上に受圧部12を設けることでセンサ感度を安定させることができる。一方、センサ基板10の裏面10bには、図1、図3に示されるように、歪検出素子としての複数のピエゾ抵抗素子13と、変位部11を変位自在に支持する支持部(センサ側支持部)14と、複数のピエゾ抵抗素子13と電気的に接続した複数の電気接続部(センサ側電気接続部)15と、ピエゾ抵抗素子13と電気接続部15間を接続する回路配線部16とが設けられている。図3は、ピエゾ抵抗素子13、支持部14、電気接続部15及び回路配線部16の平面的な位置関係を示すもので、全てを実線で描いている。
複数のピエゾ抵抗素子13は、変位部11の周縁部に沿って、隣り合う素子同士が90°異なる位相(互いに直交する位置関係)で配置されている。受圧部12で受けた荷重により変位部11が変位すると、その変位量に応じて複数のピエゾ抵抗素子13の電気抵抗が変化し、この複数のピエゾ抵抗素子13によって構成されたブリッジ回路の中点電位が変化し、この中点電位がセンサ出力として公知の測定装置に出力される。
支持部14は、センサ基板10の裏面10bに突出形成され、変位部11の周縁部に沿って配置した複数のピエゾ抵抗素子13よりも基板周縁側で、かつ、少なくとも一部が複数のピエゾ抵抗素子13と平面的に重複するように位置している。本実施形態の支持部14は、図3に示すように平面環状(閉じた内周エッジαを有する平面形状)をなしていて、変位部11の平面中心に関して対称な位置関係にあり、変位部11を安定に支持することができる。この支持部14は、下地層14aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層14bとの積層構造で形成されている。
複数の電気接続部15は、上記支持部14と同様にセンサ基板10の裏面10bに突出形成され、該支持部14よりもさらに基板周縁側に位置している。本実施形態では図3に示すように、各電気接続部15が円柱状をなし、平面矩形状をなすセンサ基板10の裏面10bの4つの角部にそれぞれ配置されている。複数の電気接続部15は、センサ基板10の対角線上で対向する一対が変位部11の平面中心に関して対称な位置関係にあるので、変位部11を安定に支持することができる。各電気接続部15は、下地層15aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層15bとの積層構造で形成されている。この複数の電気接続部15は、センサ基板10の裏面10bに形成された回路配線部16を介して、複数のピエゾ抵抗素子13と電気的に接続されている。複数のピエゾ抵抗素子13と回路配線部16は、絶縁膜17により覆われてセンサ基板10の裏面10bに露出しない。
ベース基板20は、平面矩形状で巨視的に見て凹凸のない一定厚さのシリコン基板からなり、センサ基板10を接合して支持する支持基板である。このベース基板20は、図4に示すように、センサ基板10との接合面となる表面20aに、センサ基板10の支持部14に対応する平面環状(閉じた内周エッジαを有する平面形状)の支持部24と、センサ基板10の複数の電気接続部15に対応する円柱状の複数の電気接続部25と、各電気接続部25から引き出した電気配線の端部にワイヤーボンディング可能に形成した複数の電極パッド26とを備えている。支持部24及び複数の電気接続部25は、ベース基板20の表面20aに突出形成されている。支持部24は、センサ基板10の支持部14と同様に、下地層24aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層24bとの積層構造で形成されている。複数の電気接続部25は、センサ基板10の複数の電気接続部15と同様に、下地層25aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層25bとの積層構造で形成されている。電極パッド26は、下地層26aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層26bと、例えばCu、Au、Al等からなるメッキ金属層26cとによる積層構造で形成されている。下地層24a、25a、26aは同時に形成され、金属接合層24b、25b、26bは同時に形成されたものである。
上記センサ基板10とベース基板20は、互いの支持部14、24の金属接合層14b、24b同士及び互いの各電気接続部15、25の金属接合層15b、25b同士を接合することにより、一体化されている。金属接合層14b、15b、24b、25bの膜厚は300nm以下としてある。この膜厚範囲であれば、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜の表面粗さは3nm以下となり、常温から250℃未満の低温で支持部14、24同士及び複数の電気接続部15、25同士を接合することができる。金属接合層14b、15b、24b、25bは、単層であっても積層であってもよい。
金属接合したセンサ基板10とベース基板20は、ベース基板20がパッケージ基板40上にダイボンディングされ、パッケージ基板40を介して外部実装可能な状態となっている。すなわち、ベース基板20に設けた複数の電極パッド26がボンディングワイヤー41によってパッケージ基板40の複数の中継電極パッド42にそれぞれ接続され、この複数の中継電極パッド42を介してパッケージ基板40の外面に設けられた不図示の外部実装端子と電気的に接続されている。パッケージ基板40上のセンサ基板10及びベース基板20の周囲は封止樹脂43で覆われていて、封止樹脂43によりセンサ基板10とベース基板20の接合及びベース基板20とパッケージ基板40の接合が強化されている。
次に、図5〜図8を参照し、本発明によるフォースセンサの製造方法について説明する。図5〜図8は、フォースセンサの製造方法の一工程を示す模式断面図である。
先ず、基板裏面10bに上述の複数のピエゾ抵抗素子13、支持部14、複数の電気接続部15、回路配線部16及び絶縁膜17によるセンサ構造部を多数形成したセンサ基板10(図3)と、基板表面20aに上述の支持部24、複数の電気接続部25及び複数の電極パッド26によるベース構造部を多数形成したベース基板20(図4)を用意する。このセンサ基板10とベース基板20において、支持部14、24及び複数の電気接続部15、25は、下地層14a、15a、24a、25aと、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層14b、15b、24b、25bとの積層構造で形成する。金属接合層14b、15b、24b、25bは、例えばスパッタ蒸着により、300nm以下の膜厚で形成しておく。上記合金は、膜厚300nm以下で形成すると、その表面粗さが3nm以下になって、常温から250℃未満の低温状態での金属接合が可能となる。また、センサ基板10の裏面10bには、各センサ構造部毎に、ベース基板20の各電極パッド26と平面的に重複する位置に、基板ダイシング用の溝部10cをそれぞれ形成しておく。
続いて、図5に示すように、センサ基板10とベース基板20を、互いの支持部14、24及び複数の電気接続部15、25を平面的に一致させて、対向させる。そして、図6に示すように、常温から250℃未満の低温状態でセンサ基板10とベース基板20を圧着接合する。金属接合層14b、15b、24b、25bを介在させることで支持部14、24及び複数の電気接続部15、25は250℃未満の低温状態で良好に接合し、接合時に250℃以上の高温での加熱が不要となる。これにより、接合時の加熱による残留応力が支持部14、24及び複数の電気接続部15、25に生じにくく、生じても高温加熱時よりも低減するので、センサ基板10及びベース基板20の歪みを抑えられ、該センサ基板10に設けた複数のピエゾ抵抗素子13によるブリッジ回路の出力ゼロ点ずれを回避できる。本実施形態の支持部14、24は平面環状(閉じた内周エッジαを有する平面形状)で形成してあるので、接合により支持部14、24の内周エッジαで囲まれた空間が封止される。
基板接合後は、図7に示すように、センサ基板10の表面10aに、外部からの荷重を受けるための受圧部12を形成する。
続いて、図8に示すように、基板裏面10bと溝部10cの段差位置でセンサ基板10を切断してベース基板20の複数の電極パッド26を露出させ、さらに、ベース基板10を一対のセンサ構造部とベース構造部からなるチップ単位に切断する。
以上により、図1〜図4に示されるフォースセンサ1が多数同時に得られる。
第1実施形態によれば、センサ基板10とベース基板20に対応する支持部14、24及び複数の電気接続部15、25を設け、金属接合層14b、15b、24b、25bを介して支持部14、24同士及び複数の電気接続部15、25同士を250℃未満の低温状態で接合したので、基板接合部(支持部14、24及び複数の電気接続部15、25)に生じる残留応力が250℃以上の高温加熱時よりも低減し、接合による基板歪みが抑えられて、センサ基板10に設けた複数のピエゾ抵抗素子13に悪影響を与えずに済む。これにより、該複数のピエゾ抵抗素子13によるブリッジ回路の出力ゼロ点ずれを低減でき、歩留まりを改善できる。
第1実施形態では、平面環状の支持部14、24を備えたが、センサ基板10及びベース基板20に設ける支持部の平面形状は変形可能である。例えば、本実施形態の平面環状の支持部14、24を複数に分割して備えたり、四角柱状や円柱状の支持部を複数備えたりすることもできる。支持部を複数設ける場合、その配設位置は、複数のピエゾ抵抗素子13よりも基板周縁側であって該複数のピエゾ抵抗素子13と少なくとも一部が平面的に重複する位置であれば自由度があるが、変位部11を安定に支持するために変位部11の平面中心に関して対称に配置することが好ましい。
また、第1実施形態では外部実装可能なパッケージ基板40を備えているが、パッケージ基板40を備えず、ベース基板20の複数の電極パッド26をワイヤーボンディングにより外部回路に直接接続する構成としてもよい。この構成であっても外部実装容易である。
以上の第1実施形態では、基板接合強度を上げるために、センサ基板10及びベース基板20の周囲を封止樹脂43で固定している。しかし、センサ基板10及びベース基板20の周囲を封止樹脂43で固定すると、両基板10、20の周囲にできる空隙から支持部14、24の外側まで封止樹脂43が浸入し、樹脂硬化時に生じる封止樹脂43内部の残留応力によってセンサ基板10が歪み、センサ特性(センサ感度及び複数のピエゾ抵抗素子13により構成されたブリッジ回路の出力ゼロ点)が変動してしまうことが判明した。センサ基板10の裏面10b及びベース基板20の表面20aには電気配線が形成されており、この電気配線が存在することで両基板10、20の空隙間隔は部分的に異なる。一方、封止樹脂43内部に生じる残留応力の大きさは、両基板10、20間に侵入した封止樹脂43の体積分に応じて増減する。このため、センサ基板10では、封止樹脂43内部に生じた残留応力の大きい部分と小さい部分が混在して対称性が崩れ、これがセンサ特性を変動させる要因になっている。
以下に説明する第2〜第4実施形態は、上記第1実施形態の改良例であり、支持部及び電気接続部の少なくとも一方を基板周縁まで設けることでセンサ基板とベース基板の間に浸入する封止樹脂を減らし、樹脂硬化時に生じる残留応力による基板歪みを抑え、延いてはセンサ特性の変動を抑えることを図る。
図9〜図11は、本発明を適用したフォースセンサの第2実施形態を示している。図9はフォースセンサ2を上面側から見て示す上面透視図、図10はセンサ基板10の裏面10bを示す平面図、図11はベース基板20の表面を示す平面図である。なお、図10では回路配線部16を図示省略してある。
センサ基板10の裏面10bには、図10に示すように、支持部14と複数の電気接続部215a〜215dが突出形成されている。図10では、受圧部12、ピエゾ抵抗素子13、支持部14及び電気接続部215a〜215dの平面的な位置関係を全て実線で描いてある。支持部14は、第1実施形態の支持部と同一で、平面環状(変位部11の外周を囲む閉じた内周エッジαを有する平面形状)をなし、複数のピエゾ抵抗素子13が変位部11の変位量を感度良く検知できるように各ピエゾ抵抗素子13の中心から±10μm以内の距離範囲に内周エッジαを位置させてある。複数の電気接続部215a〜215dは、平面環状の支持部14の外周を囲ってセンサ基板10の周縁方向へ延び、センサ基板10の周縁に沿って設けられている。この複数の電気接続部215a〜215dは、図9の仮想ラインX1、X2を外した位置で分割されている。仮想ラインX1、X2は、受圧部12の中心と各ピエゾ抵抗素子13の中心を結ぶ直線であって、基板中心(受圧部12の中心位置)で直交している。仮想ラインX1、X2外に複数の電気接続部215a〜215dの分割位置を設けることで、センサ基板10の対称性を極力崩さず、電気接続部の分割による影響を複数のピエゾ抵抗素子13に与えずに済む。本実施形態では、一対の電気接続部215c、215dで支持部14の外周を囲み、残りの一対の電気接続部215a、215bを、該電気接続部215c、215dよりも基板周縁側で仮想ラインX2に関して対称に配置した。各電気接続部215a〜215d間の空隙及び電気接続部215c、215dと支持部14の間の空隙は、0.2μm程度である。
一方、ベース基板20の表面20aには、図11に示すように、センサ基板10に設けた支持部14及び複数の電気接続部215a〜215dに対応する平面形状及び平面位置で突出形成した支持部24及び複数の電気接続部225a〜225dと、各電気接続部225a〜225dから引き出した電気配線の端部にワイヤーボンディング可能に形成した複数の電極パッド26とが備えられている。ベース基板20側の支持部24及び複数の電気接続部224a〜225dは、センサ基板10側の支持部14及び複数の電気接続部215a〜215dとのアライメントを考慮して、該支持部14及び複数の電気接続部215a〜215dよりも若干大きく形成してある。
この第2実施形態によれば、支持部14、24で囲まれた変位部11に封止樹脂43が浸入することなく、かつ、複数の電気接続部215a〜215d、225a〜225dが支持部14、24の外周から基板周縁までのスペースを埋めているので、接合したセンサ基板10とベース基板20の間に生じる空隙は第1実施形態よりも狭くなり、該空隙に浸入する封止樹脂43が低減する。これにより、樹脂硬化時に生じる残留応力も低減し、該残留応力によるセンサ基板10の歪みが抑えられ、センサ基板10に設けた複数のピエゾ抵抗素子13に悪影響を与えずに済む。すなわち、センサ特性の変動を抑えることができ、歩留まりを改善できる。複数の電気接続部215a〜215d、225a〜225dから基板周縁までの間隔は、30μm以下にすることが好ましい。複数の電気接続部215a〜215d、225a〜225d以外の構成は第1実施形態と同一である。
図12〜図14は、本発明を適用したフォースセンサの第3実施形態を示している。図12はフォースセンサ3を上面側から見て示す上面透視図、図13はセンサ基板10の裏面10bを示す平面図、図14はベース基板20の表面を示す平面図である。なお、図13では回路配線部16を図示省略してある。
フォースセンサ3は、センサ基板10及びベース基板20において、支持部と複数の電気接続部のいずれかを兼用した実施形態である。センサ基板10の裏面10bには、第2実施形態の支持部14と該支持部14の外周を囲む一方の電気接続部215dを一体化した電気接続支持部315が設けられ、ベース基板20の表面20aには、第2実施形態の支持部24と該支持部24の外周を囲む一方の電気接続部225dを一体化した電気接続部325が設けられている。電気接続支持部315、325は、支持部14、24の外周を囲む閉じた内周エッジαを有する平面形状をなしており、複数のピエゾ抵抗素子13が変位部11の変位量を感度良く検知できるように各ピエゾ抵抗素子13の中心から±10μm以内の距離範囲に内周エッジαを位置させてある。ベース基板20側の電気接続支持部325は、アライメントを考慮して、センサ基板10側の電気接続支持部315よりも若干大きく形成されている。図13では、ピエゾ抵抗素子13、電気接続部215a〜215c及び電気接続支持部315の平面的な位置関係を全て実線で描いてある。
この第3実施形態においても、電気接続支持部315、325で囲まれた変位部11に封止樹脂43が浸入することなく、かつ、電気接続支持部315、325及び複数の電気接続部215a〜215c、225a〜225cが変位部11の外周から基板周縁までのスペースを埋めているので、第2実施形態と同様に、接合したセンサ基板10とベース基板20の間の空隙に浸入する封止樹脂43は第1実施形態よりも減少し、樹脂硬化時の残留応力によるセンサ特性の変動を抑えることができる。電気接続支持部315、325及び複数の電気接続部215a〜215c、225a〜225c以外の構成は第1実施形態と同様である。
図15〜図17は、本発明を適用したフォースセンサの第4実施形態を示している。図15はフォースセンサ4を上面側から見て示す上面透視図、図16はセンサ基板10の裏面10bを示す平面図、図17はベース基板20の表面20aを示す平面図である。なお、図16では回路配線部16を図示省略してある。
平面矩形をなすセンサ基板10の裏面10bには、図16に示すように、該裏面10bの角部にそれぞれ配置した複数の電気接続部415a〜415dと、変位部11の外周を囲む閉じた内周エッジαを有し、裏面10bの角部を除いてセンサ基板10の周縁に沿って設けた支持部414とを備えている。支持部414は、別言すれば、内周エッジαからセンサ基板10の角部を除いて該基板周縁まで延設されていて、その外形(輪郭)が略八角形をなしている。この支持部414の内周エッジαは、複数のピエゾ抵抗素子13が変位部11の変位量を感度良く検知できるように、各ピエゾ抵抗素子13の中心から±10μm以内の距離範囲に位置させてある。支持部414と各電気接続部415a〜415d間の空隙は、0.2μm程度である。図16では、ピエゾ抵抗素子13、支持部414及び電気接続部415a〜415dの平面的な位置関係を全て実線で描いてある。
一方、ベース基板20の表面20aには、図17に示すように、センサ基板10に設けた支持部414及び複数の電気接続部415a〜415dに対応する平面形状及び平面位置で突出形成した支持部424及び複数の電気接続部425a〜425dと、各電気接続部425a〜425dから引き出した電気配線の端部にワイヤーボンディング可能に形成した複数の電極パッド26とを備えている。ベース基板20側の支持部424及び複数の電気接続部425a〜425dは、アライメントを考慮して、センサ基板10側の支持部414及び複数の電気接続部415a〜415dよりも若干大きく形成されている。電極パッド26は、複数の電気接続部425a〜425dに対応させて、隣り合う電極パッド同士が90°異なる位相(互いに直交する位置関係)で4つ配置され、上下左右の四方向へ引き出される。
この第4実施形態においても支持部414、424の内周エッジαで囲まれた変位部11に封止樹脂43が浸入することなく、かつ、支持部414、424及び複数の電気接続部415a〜415d、425a〜425dが変位部11の外周から基板周縁までのスペースを埋めている。よって、第2実施形態と同様に、接合したセンサ基板10とベース基板20の間に浸入する封止樹脂43は第1実施形態よりも低減し、樹脂硬化時の残留応力によるセンサ特性の変動を抑えることができる。また第4実施形態では、支持部414、424及び複数の電気接続部415a〜415d、425a〜425dが図15の仮想ラインX1、X2に関して対称になっている。仮想ラインX1、X2は、受圧部12の中心と各ピエゾ抵抗素子13の中心を結ぶ直線であって、基板中心(受圧部12の中心位置)で直交している。この対称性を有することで、樹脂硬化時に残留応力が生じても、該残留応力はセンサ基板10及びベース基板20において上下左右対称に加わるので、センサ特性への影響を軽減できる。支持部414、424及び複数の電気接続部415a〜415d、425a〜425d以外の構成は第1実施形態と同様である。
本願発明は、モバイル機器のタッチパネルやコントローラ等のユーザーインターフェースに搭載される荷重測定用のフォースセンサ及びその製造方法に適用可能である。
1、2、3、4 フォースセンサ
10 センサ基板
10a 表面
10b 裏面
11 変位部
12 受圧部
13 ピエゾ抵抗素子(歪検出素子)
14 支持部
14a 下地層
14b 金属接合層
15 電気接続部
15a 下地層
15b 金属接合層
16 回路配線部
17 絶縁膜
20 ベース基板
20a 表面
24 支持部
24a 下地層
24b 金属接合層
25 電気接続部
25a 下地層
25b 金属接合層
26 電極パッド
26a 下地層
26b 金属接合層
26c メッキ金属層
40 パッケージ基板
41 ボンディングワイヤー
42 電極パッド
43 封止樹脂
215a〜215d 電気接続部
225a〜225d 電気接続部
315、325 電気接続支持部
414、424 支持部
415a〜415d 電気接続部
425a〜425d 電気接続部
α 内周エッジ

Claims (10)

  1. 受圧部を介して外部からの荷重を受けたときに変位部が変位し、該変位量に応じて電気抵抗が変化する複数のピエゾ抵抗素子を備えたセンサ基板を、ベース基板に接合してなり、
    前記センサ基板は、前記受圧部とは反対側の前記複数のピエゾ抵抗素子を形成した面に、少なくとも一部が前記複数のピエゾ抵抗素子と平面的に重複するように位置して前記変位部を変位自在に支持するセンサ側支持部と、このセンサ側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のピエゾ抵抗素子とそれぞれ電気的に接続した複数のセンサ側電気接続部とを設け、かつ、前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内周エッジを有する平面形状で設け、前記複数のセンサ側電気接続部は、前記センサ側支持部の外周を囲むように前記センサ基板の周縁に沿わせて設け、前記受圧部と前記複数のピエゾ抵抗素子を各々中心で結ぶ仮想ラインから外れた位置で分割されていること、及び
    前記ベース基板には、前記センサ基板との接合面側に、前記センサ側支持部に接合するベース側支持部と、このベース側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のセンサ側電気接続部に接合する複数のベース側電気接続部と、各ベース側電気接続部から引き出した電気配線の端部に外部接続可能に形成した複数の電極パッドとを設けたこと、
    を特徴とするフォースセンサ。
  2. 請求項1記載のフォースセンサにおいて、前記センサ側支持部と前記複数のセンサ側電気接続部のいずれか一つを兼用させたフォースセンサ。
  3. 請求項1記載のフォースセンサにおいて、前記複数のセンサ側電気接続部は、平面矩形状をなすセンサ基板の角部にそれぞれ設け、前記センサ側支持部は、前記変位部の平面中心に関して対称に設けたフォースセンサ。
  4. 請求項3記載のフォースセンサにおいて、前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内周エッジを有し、前記センサ基板の角部を除いて前記センサ基板の周縁に沿う平面形状で設けられているフォースセンサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のフォースセンサにおいて、前記ベース側支持部は、前記センサ側支持部の内周エッジに対応する閉じた内周エッジを有する平面形状で設け、このセンサ側支持部とベース側支持部の接合により前記内周エッジで囲まれた空間を封止したフォースセンサ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のフォースセンサにおいて、前記センサ側支持部の内周エッジは、前記各ピエゾ抵抗素子の中心から±10μm以内の距離範囲に位置させたフォースセンサ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のフォースセンサにおいて、前記センサ側支持部と前記ベース側支持部及び前記センサ側電気接続部と前記ベース側電気接続部は、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる膜厚300nm以下の金属接合層を介して接合しているフォースセンサ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のフォースセンサにおいて、前記ベース基板を接着固定し、かつ、ワイヤーボンディングにより該ベース基板の複数の電極パッドと電気的に接続した複数の電極パッドと該各電極パッドに電気的に接続した複数の外部実装端子とを有するパッケージと、このパッケージ上の前記ベース基板及び前記センサ基板の周囲を固定する封止樹脂とを備えたフォースセンサ。
  9. 変位部を有するセンサ基板の表裏面の一方に、該変位部の変位量に応じて電気抵抗が変化する複数のピエゾ抵抗素子と、この複数のピエゾ抵抗素子と少なくとも一部が平面的に重複する位置で前記変位部を変位自在に支持するセンサ側支持部と、このセンサ側支持部よりも基板周縁に位置して前記複数のピエゾ抵抗素子とそれぞれ電気的に接続した複数のセンサ側電気接続部とを有するセンサ構造部を多数形成する工程と、
    前記センサ基板の表裏面の他方に、各センサ構造部の変位部に外部からの荷重を与える受圧部を多数形成する工程と、
    前記複数のセンサ側電気接続部は、前記センサ側支持部の外周を囲むように前記センサ基板の周縁に沿い、前記受圧部と前記複数のピエゾ抵抗素子を各々中心で結ぶ仮想ラインから外れた位置で分割されるように設け、前記センサ側支持部は、前記変位部の全周を囲む閉じた内側エッジを有する平面形状で設けて、多数形成する工程と、
    ベース基板の表裏面の一方に、前記複数のセンサ側電気接続部に対応する複数のベース側電気接続部と、各ベース側電気接続部から引き出した電気配線の端部にワイヤーボンディング可能に形成した複数の電極パッドと、前記複数のベース側電気接続部で囲まれた領域に位置させた前記センサ側支持部に対応するベース側支持部とを有するベース構造部を多数形成する工程と、
    常温から250℃未満の雰囲気において前記センサ基板と前記ベース基板を圧着し、前記複数のセンサ側電気接続部とベース側電気接続部かつ前記センサ側支持部と前記ベース側支持部を同時に接合する工程と、
    前記センサ基板及び前記ベース基板を一対のセンサ構造部とベース構造部からなるチップ単位で切断する工程と、
    を有することを特徴とするフォースセンサの製造方法。
  10. 請求項9記載のフォースセンサの製造方法において、前記複数のセンサ側電気接続部と前記複数のベース側電気接続部かつ前記センサ側支持部と前記ベース側支持部にはAl、Ti、Cr、Ni、Cu、Ru、Rh、Ir、Pt、Ta、Fe、Auのいずれかまたは2つ以上を含む合金または2層以上の積層膜からなる金属接合層を300nm以下の膜厚で形成しておき、この金属接合層を介して、該複数のセンサ側電気接続部とベース側電気接続部かつセンサ側支持部とベース側支持部接合するフォースセンサの製造方法。
JP2011547501A 2009-12-25 2010-12-16 フォースセンサ及びその製造方法 Active JP5295388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011547501A JP5295388B2 (ja) 2009-12-25 2010-12-16 フォースセンサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009295231 2009-12-25
JP2009295231 2009-12-25
JP2010090884 2010-04-09
JP2010090884 2010-04-09
JP2011547501A JP5295388B2 (ja) 2009-12-25 2010-12-16 フォースセンサ及びその製造方法
PCT/JP2010/072615 WO2011078043A1 (ja) 2009-12-25 2010-12-16 フォースセンサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011078043A1 JPWO2011078043A1 (ja) 2013-05-09
JP5295388B2 true JP5295388B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=44195573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011547501A Active JP5295388B2 (ja) 2009-12-25 2010-12-16 フォースセンサ及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8516906B2 (ja)
EP (1) EP2518462B1 (ja)
JP (1) JP5295388B2 (ja)
CN (1) CN102575964B (ja)
WO (1) WO2011078043A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9902611B2 (en) * 2014-01-13 2018-02-27 Nextinput, Inc. Miniaturized and ruggedized wafer level MEMs force sensors
JP6346279B2 (ja) * 2014-06-27 2018-06-20 北陸電気工業株式会社 力検出器
US10466119B2 (en) 2015-06-10 2019-11-05 Nextinput, Inc. Ruggedized wafer level MEMS force sensor with a tolerance trench
JP6684696B2 (ja) * 2016-12-01 2020-04-22 株式会社フジクラ 荷重検知センサ及び荷重検知センサユニット
WO2018148503A1 (en) 2017-02-09 2018-08-16 Nextinput, Inc. Integrated digital force sensors and related methods of manufacture
WO2018148510A1 (en) 2017-02-09 2018-08-16 Nextinput, Inc. Integrated piezoresistive and piezoelectric fusion force sensor
CN111448446B (zh) 2017-07-19 2022-08-30 触控解决方案股份有限公司 在mems力传感器中的应变传递堆叠
WO2019023309A1 (en) 2017-07-25 2019-01-31 Nextinput, Inc. FORCE SENSOR AND INTEGRATED FINGERPRINTS
WO2019023552A1 (en) 2017-07-27 2019-01-31 Nextinput, Inc. PIEZORESISTIVE AND PIEZOELECTRIC FORCE SENSOR ON WAFER AND METHODS OF MANUFACTURING THE SAME
US11579028B2 (en) 2017-10-17 2023-02-14 Nextinput, Inc. Temperature coefficient of offset compensation for force sensor and strain gauge
US11385108B2 (en) 2017-11-02 2022-07-12 Nextinput, Inc. Sealed force sensor with etch stop layer
US11874185B2 (en) 2017-11-16 2024-01-16 Nextinput, Inc. Force attenuator for force sensor
US10962427B2 (en) 2019-01-10 2021-03-30 Nextinput, Inc. Slotted MEMS force sensor
JP2023143466A (ja) * 2022-03-25 2023-10-06 Koa株式会社 荷重センサ素子
JP2024034271A (ja) * 2022-08-31 2024-03-13 Tdk株式会社 センサ部材および物理量センサ

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147532A (ja) * 1984-08-11 1986-03-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 歪センサ
JPS63155676A (ja) * 1986-12-19 1988-06-28 Agency Of Ind Science & Technol 触覚センサ
JPS63196080A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 Nec Corp 半導体力センサ及びそれを用いた触覚センサ
JPH07294355A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Nippondenso Co Ltd 圧力センサ
JPH1168120A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Nippon Seiki Co Ltd 半導体圧力センサ及びその製造方法
JP2001284603A (ja) * 2000-03-28 2001-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 半導体圧力センサの製造方法
JP2005249520A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Nagano Keiki Co Ltd 歪検出素子及び圧力センサ
JP2007240250A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Fujikura Ltd 圧力センサ、圧力センサパッケージ、圧力センサモジュール、及び電子部品
JP2008089559A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Matsushita Electric Works Ltd 圧力センサ
JP2008196918A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Alps Electric Co Ltd 磁気式圧力センサ

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3918019A (en) * 1974-03-11 1975-11-04 Univ Leland Stanford Junior Miniature absolute pressure transducer assembly and method
US4079508A (en) * 1975-08-13 1978-03-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Miniature absolute pressure transducer assembly and method
US4680606A (en) * 1984-06-04 1987-07-14 Tactile Perceptions, Inc. Semiconductor transducer
US4991283A (en) * 1989-11-27 1991-02-12 Johnson Gary W Sensor elements in multilayer ceramic tape structures
DE4040821A1 (de) 1990-12-20 1992-06-25 Bosch Gmbh Robert Elektronisches bauelement und verfahren zu dessen aufbau
US5589810A (en) * 1991-03-28 1996-12-31 The Foxboro Company Semiconductor pressure sensor and related methodology with polysilicon diaphragm and single-crystal gage elements
US5264820A (en) * 1992-03-31 1993-11-23 Eaton Corporation Diaphragm mounting system for a pressure transducer
WO1997032320A1 (en) * 1996-02-28 1997-09-04 Sigma-Netics, Inc. Improved strain gauge and method of manufacture
JPH10325772A (ja) 1997-05-27 1998-12-08 Nissan Motor Co Ltd 半導体圧力センサおよびその製造方法
US6056888A (en) * 1999-04-19 2000-05-02 Motorola, Inc. Electronic component and method of manufacture
US6447106B1 (en) * 1999-05-24 2002-09-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ink jet head and method for the manufacture thereof
US6812558B2 (en) * 2003-03-26 2004-11-02 Northrop Grumman Corporation Wafer scale package and method of assembly
DE102004003413A1 (de) * 2004-01-23 2005-08-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Verpacken von Halbleiterchips und entsprechende Halbleiterchipanordnung
US8109149B2 (en) * 2004-11-17 2012-02-07 Lawrence Livermore National Security, Llc Contact stress sensor
CN101317262A (zh) * 2005-11-25 2008-12-03 松下电工株式会社 传感器装置及其制造方法
US8097850B2 (en) * 2006-05-25 2012-01-17 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Infrared sensor
WO2008041607A1 (fr) 2006-10-02 2008-04-10 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Capteur de pression
JP2008241482A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd センサ装置
US8297125B2 (en) * 2008-05-23 2012-10-30 Honeywell International Inc. Media isolated differential pressure sensor with cap
CN101446682B (zh) * 2008-12-25 2011-07-20 西北工业大学 基于soi的连续薄膜式微变形镜的制备方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147532A (ja) * 1984-08-11 1986-03-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 歪センサ
JPS63155676A (ja) * 1986-12-19 1988-06-28 Agency Of Ind Science & Technol 触覚センサ
JPS63196080A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 Nec Corp 半導体力センサ及びそれを用いた触覚センサ
JPH07294355A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Nippondenso Co Ltd 圧力センサ
JPH1168120A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Nippon Seiki Co Ltd 半導体圧力センサ及びその製造方法
JP2001284603A (ja) * 2000-03-28 2001-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 半導体圧力センサの製造方法
JP2005249520A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Nagano Keiki Co Ltd 歪検出素子及び圧力センサ
JP2007240250A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Fujikura Ltd 圧力センサ、圧力センサパッケージ、圧力センサモジュール、及び電子部品
JP2008089559A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Matsushita Electric Works Ltd 圧力センサ
JP2008196918A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Alps Electric Co Ltd 磁気式圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011078043A1 (ja) 2011-06-30
EP2518462A1 (en) 2012-10-31
CN102575964B (zh) 2014-06-18
CN102575964A (zh) 2012-07-11
US8516906B2 (en) 2013-08-27
EP2518462B1 (en) 2019-07-24
US20120234112A1 (en) 2012-09-20
JPWO2011078043A1 (ja) 2013-05-09
EP2518462A4 (en) 2016-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5295388B2 (ja) フォースセンサ及びその製造方法
US7540190B2 (en) Semiconductor device with acceleration sensor
JP5576331B2 (ja) 圧力センサ装置
CN102749159A (zh) 具有密封结构的传感器器件
WO2012102979A1 (en) Differential pressure sensor using dual backside absolute pressure sensing
JP5357100B2 (ja) フォースセンサパッケージ及びその製造方法
JPH11344402A (ja) 半導体圧力センサ
JP2004333133A (ja) 慣性力センサ
JP5974595B2 (ja) 半導体センサ及びその製造方法
KR101633027B1 (ko) Mems 센서
KR101573367B1 (ko) 압저항형 세라믹 압력센서
JP5859133B2 (ja) 半導体装置
JP5804445B2 (ja) 半導体圧力センサ
JP2014077793A (ja) セラミックダイアフラム型圧力センサ
JP6248009B2 (ja) 圧力センサ
CN109844482B (zh) 压力传感器
JP2007171040A (ja) 物理量センサ
JP2010025760A (ja) 半導体センサ
JP2017040540A (ja) 複合センサデバイスの製造方法
JP5698064B2 (ja) 圧力センサ
JP5718140B2 (ja) 圧力センサ
TWI776513B (zh) 圖像感測器及其製造方法
JP2020021809A (ja) 半導体装置
JP2018096910A (ja) 圧力センサ
JP2010164364A (ja) センサ装置の製造方法およびセンサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5295388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350