JP5294976B2 - 通信制御装置及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は中継指示技術に関する。特に、通信対象の端末装置を制御する通信制御装置ならびにそれを利用した通信装置および通信システムに関する。
近年、次世代の高速無線通信方式としてcdma2000 1x−EV DO(以下、「EV−DO」という)方式が開発されている。
EV−DO方式とは、cdmaOne方式を拡張し第3世代方式に対応させたcdma2000 1x方式を、さらにデータ通信に特化して伝送レートを高速化させた方式である。
ここで、「EV」はEvolution、「DO」はData Onlyを意味する。
EV−DO方式において、無線通信端末から基地局への上り回線の無線インターフェースの構成はcdma2000 1x方式とほぼ同様である。
基地局から無線通信端末への下り回線の無線インターフェース構成については、1.23MHzに規定された帯域幅がcdma2000 1x方式と同一である。
一方、変調方式、多重化方法等がcdma2000 1x方式と大きく異なる。
変調方式は、cdma2000 1x方式において使用されているQPSK、HPSKに対し、EV−DO方式において、QPSK、8−PSK、16QAMが無線通信端末における下り回線の受信状態に応じて切り替えられる。
その結果、受信状態が良好な場合は、誤り耐性が低くかつ高速な伝送レートを使用し、受信状態が悪い場合は、低速であるが誤り耐性の高い伝送レートを使用する。
また、ひとつの基地局から複数の無線通信端末への通信を同時に行うための多重化方法には、cdmaOne方式やcdma2000 1x方式で使用される符号分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)ではなく、時間を1/600秒単位で分割し、その時間内ではひとつの無線通信端末だけと通信を行い、さらに通信対象となる無線通信端末を単位時間ごとに切り替えて複数の無線通信端末と通信を行う時分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiple Access)を使用する。
無線通信端末は、通信対象となる基地局からの下り回線の受信状態としてパイロット信号の搬送波対干渉波比(以下、「CIR:Carrier to Interference power Ratio」という)を測定し、その変動から次の受信タイミングの受信状態を予測し、それから期待される「所定の誤り率以下で受信可能な最高伝送速度」をデータレートコントロールビット(以下、「DRC:Data Rate Control bit」という)として基地局に通知する。
ここで、所定の誤り率は、システム設計に依存するが通常1%程度とされる。
基地局は複数の無線通信端末からのDRCを受信し、基地局内のスケジューラ機能が各時分割単位にどの無線通信端末と通信するかを決定するが、各無線通信端末との通信には、基本的に無線通信端末からのDRCをもとに可能な限り高い伝送レートを使用する。
EV−DO方式は上記のような構成により下り回線において、セクタあたり最大2.4Mbps(Mega−bit per second)の伝送レートを可能にする。
ただし、この伝送レートは、ひとつの周波数帯域と、通常複数有するセクタのうちのひとつにおいて、ひとつの基地局が接続している複数の無線通信端末とのデータ通信量の合計であり、複数の周波数帯域を使用すれば伝送レートも増加する。
特開2002−300644号公報
ユーザがEV−DO方式を建物の内部や、鉄道の車両の内部で使用する場合、端末装置によって受信される無線信号の強度が十分でなく、あるいは無線信号の歪みが大きくなる場合があり、一般的にEV−DO方式の伝送レートが低くなる。
このような状況下において、EV−DO方式の伝送レートを改善するための方法の一例は、車両にEV−DO方式の端末機能を備えた通信装置を設置し、当該通信装置を車両の外部にあるEV−DO方式の基地局装置に接続させる。
さらに、通信装置は、無線LANシステム(以下、「W−LAN」という)の基地局装置の機能も備え、車両の内部でユーザが使用するW−LANの端末装置(以下、これも「端末装置」という)を接続する。
すなわち、ユーザは車両の内部でW−LANの端末装置を使用して、通信装置に接続する。
接続された通信装置は、EV−DO基地局装置に対して、W−LANの端末装置のデータを送受信する。
このような通信装置のアンテナが、車両のうちで伝搬環境のよい場所に設置されれば、EV−DO方式の伝送レートが改善される。
前述の通信装置が、複数の車両のそれぞれに設置されると、ユーザの使用する端末装置は、通常自らが乗車している車両に設置された通信装置を介して基地局装置と接続する。
しかしながら、特定の車両の内部に存在する端末装置の数が多くなり、当該通信装置から基地局装置への接続が集中すると、当該基地局装置の伝送帯域を当該通信装置に接続された端末装置でシェアする場合もおこり得た。
一般的にEV−DO方式の伝送レートはW−LANの伝送レートよりも低いため、基地局装置の伝送帯域のシェアによって、ひとつの端末装置あたりの伝送速度も低下する。
さらに、車両の内部に情報配信サーバを設置して、端末装置が通信装置を介して情報配信サーバから情報の配信を受ける場合、特定の車両の内部に存在する端末装置の数が多くなり、情報配信サーバへの接続が集中すると、情報配信サーバの処理量が増加して、ひとつの端末装置あたりの伝送速度が低くなる。
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的は、伝送速度を改善させる通信制御装置ならびにそれを利用した通信装置および通信システムを提供することである。
本発明のある態様は、通信制御装置である。
この装置は、 第1の無線通信システムを介して端末装置を接続するとともに、基地局装置と第2の無線通信システムを介して無線通信可能な通信装置を制御する通信制御装置において、複数の通信装置と通信する通信手段と、該通信手段を介して複数の通信装置のトラヒック情報をそれぞれ取得する情報取得手段と、該取得した複数の通信装置のトラヒック情報に基づいて各通信装置のトラヒックを監視する監視手段と、該監視手段が監視している各通信装置のトラヒックに基づいて端末装置が接続する通信装置を制御する制御手段とを備える。
以上の装置により、各通信装置のトラヒックにもとづいて、端末装置が接続する通信装置を決定するため、伝送速度を改善できる。
監視手段が監視している各通信装置のトラヒックは、通信装置と基地局装置との間の無線回線における伝送速度であってもよい。
監視手段が監視している各通信装置のトラヒックは、通信装置と端末装置との間の回線の利用量、又は通信装置に接続されている端末装置の数のうちのいずれかであってもよい。
本発明の別の態様は、通信装置である。
この装置は、無線回線を介して端末装置を接続するとともに、基地局装置と無線通信可能な通信装置において、基地局装置と通信を行う第一通信手段と、端末装置と通信を行う第二通信手段と、他の通信装置と通信を行う第三通信手段と、第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置のトラヒック情報を生成する情報生成手段と、第三通信手段を介して他の通信装置のトラヒック情報を取得する情報取得手段と、該取得したトラヒック情報と情報生成手段が生成したトラヒック情報に基づいて端末装置が接続する通信装置を制御する制御手段とを備える。
以上の装置により、各通信装置のトラヒックにもとづいて、端末装置が接続する通信装置を決定するため、自らの伝送速度と他の通信装置の伝送速度を改善できる。
本発明のさらに別の態様も、通信装置である。
この装置は、第1の無線通信システムを介して端末装置を接続するとともに基地局装置と第2の無線通信システムを介して無線通信可能な通信装置において、基地局装置と通信を行う第一通信手段と、端末装置と通信を行う第二通信手段と、第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置のトラヒック情報を生成する情報生成手段と、情報生成手段が生成したトラヒック情報を他の通信装置に送信し、該送信したトラヒック情報に基づく制御情報を取得する第三通信手段と、該取得した制御情報に基づいて端末装置の接続を制御する制御手段とを備える。
情報生成手段により生成されたトラヒック情報は、第一通信手段における伝送速度、第二通信手段における回線の利用量又は通信装置に接続されている端末装置の数のうちのいずれかであってもよい。
本発明のさらに別の態様は、通信システムである。
この通信システムは、基地局装置と通信を行う第一通信手段と、端末装置と通信を行う第二通信手段と、第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置のトラヒック情報を生成する情報生成手段と、情報生成手段が生成したトラヒック情報を他の通信装置に送信し、該送信したトラヒック情報に基づく制御情報を取得する第三通信手段と、該取得した制御情報に基づいて端末装置の接続を制御する制御手段とを備えた通信装置と、複数の通信装置からトラヒック情報をそれぞれ取得する取得手段と、該取得した複数の通信装置のトラヒック情報に基づいて各通信装置のトラヒックを監視する監視手段と、該監視手段が監視している各通信装置のトラヒックに基づいて端末装置が接続する通信装置を制御する制御手段と、当該制御対象の通信装置に対して制御情報を送信する送信手段とを備えた通信制御装置とを備える。
通信制御装置は、基地局装置と通信を行う第一通信手段と、端末装置と通信を行う第二通信手段と、第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置のトラヒック情報を生成する情報生成手段とを備え、監視手段は、取得した各通信装置のトラヒック情報と情報生成手段が生成したトラヒック情報に基づいてトラヒックを監視し、制御手段は監視手段が監視しているトラヒックに基づいて端末装置の接続を制御してもよい。
情報生成手段により生成されたトラヒック情報は、第一通信手段における伝送速度、第二通信手段における回線の利用量、もしくは通信装置または通信制御装置に接続されている端末装置の数のうちのいずれかであってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、伝送速度を改善させる通信制御装置ならびにそれを利用した通信装置および通信システムを提供できる。
本実施の形態に係る通信システム100を示す構成図である。 図1の第1通信装置18aの構成を示す図である。 図2の制御モジュール62の構成を示す図である。 図3の記憶部76に記憶されたトラヒック情報テーブルのデータ構造を示す図である。 図3の記憶部76に記憶された上限しきい値決定用テーブルのデータ構造を示す図である。 図1の情報交換用のバーストフォーマットを示す図である。 図6の識別ナンバーの構成を示す図である。 本実施の形態に係るマスタ通信装置による通信対象の指示手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスレーブ通信装置による通信対象の指示手順を示すフローチャートである。
本実施の形態は、鉄道の車両のそれぞれに設置された通信装置であり、かつ車両の外部のEV−DO方式の基地局装置、車両の内部のW−LAN端末装置、他の車両の通信装置とそれぞれ通信する機能を有して、EV−DO方式の基地局装置とユーザの使用するW−LAN端末装置を間接的に通信させるための通信装置に関する。
また、複数設置された通信装置のうちのひとつは、マスタ通信装置に設定され、残りはスレーブ通信装置に設定される。
スレーブ通信装置は、通信しているEV−DO方式の基地局装置や端末装置に関してのトラヒック情報を生成し、マスタ通信装置に伝送する。
マスタ通信装置は、自らのトラヒック情報を生成すると共に、他のスレーブ通信装置のトラヒック情報を取得して、これらをまとめてトラヒック情報テーブルを生成する。
マスタ通信装置は、トラヒック情報テーブルにもとづいて、それぞれの通信装置のうちEV−DO方式のトラヒックが少ない通信装置を中継先通信装置に、EV−DO方式のトラヒックが多い通信装置を中継元通信装置に決定する。
さらに、中継元通信装置に接続された端末装置のうちのひとつ(これを「通信対象端末装置」という)を決定し、通信対象端末装置と中継元通信装置との間のデータを中継先通信装置と中継元通信装置で中継し、中継先通信装置とEV−DO方式の基地局装置との間で当該データを通信するように指示する。
それぞれの通信装置には情報配信サーバが接続され、端末装置は通信装置と通信して、情報配信サーバから情報の配信を受けることが可能である。
マスタ通信装置は、トラヒック情報テーブルにもとづいて、それぞれの通信装置のうち情報配信サーバとのトラヒックが少ない通信装置を中継先通信装置に、情報配信サーバとのトラヒックが多い通信装置を中継元通信装置に決定し、前述のEV−DO方式の場合と同様に、データの中継処理を実行する。
なお、マスタ通信装置とスレーブ通信装置は、前述のトラヒック情報などを伝送するために、有線あるいは無線の通信回線によって接続されており、特に無線の場合、W−LANによっても実現可能であるが、通信装置と端末装置間のW−LANとの混同を避けるため、ここでは、「情報交換回線」あるいは端に「情報交換」とよぶ。
図1は、本実施の形態に係る通信システム100を示す。
通信システム100は、車両30と総称される第1車両30a、第2車両30b、第N車両30nにおいて使用され、第1基地局装置10、第2基地局装置12、ネットワーク14、通信装置18と総称される第1通信装置18a、第2通信装置18b、第N通信装置18n、端末装置26と総称される第1端末装置26a、第2端末装置26b、第3端末装置26c、第4端末装置26d、第5端末装置26e、第M端末装置26m、情報配信サーバ90と総称される第1情報配信サーバ90a、第2情報配信サーバ90b、第N情報配信サーバ90nを含む。
また、第1基地局装置10は、第1基地局用アンテナ16を含み、第2基地局装置12は、第2基地局用アンテナ32を含み、通信装置18は、EV−DO用アンテナ20と総称される第1EV−DO用アンテナ20a、第2EV−DO用アンテナ20b、第NEV−DO用アンテナ20n、W−LAN用アンテナ22と総称される第1W−LAN用アンテナ22a、第2W−LAN用アンテナ22b、第NW−LAN用アンテナ22n、情報交換用アンテナ24と総称される第1情報交換用アンテナ24a、第2情報交換用アンテナ24b、第N情報交換用アンテナ24nをそれぞれ含み、端末装置26は、端末用アンテナ28と総称される第1端末用アンテナ28a、第2端末用アンテナ28b、第3端末用アンテナ28c、第4端末用アンテナ28d、第5端末用アンテナ28e、第M端末用アンテナ28mを含む。
また、信号線として、サーバ用信号線220と総称される第1サーバ用信号線220a、第2サーバ用信号線220b、第Nサーバ用信号線220nを含む。
車両30は、複数接続され、かつそれぞれにユーザを乗せて、後述する第1基地局装置10や第2基地局装置12によって形成されるサービスエリアを横切りながら移動する。
端末装置26は、それぞれのユーザに使用され、後述の通信装置18と通信する。
なお、端末装置26の通信方式は、W−LANとし、その周波数に対応した端末用アンテナ28を有する。
第1基地局装置10と第2基地局装置12は、ともにEV−DO方式に対応した基地局装置であり、後述の通信装置18と通信する。
さらに、ネットワーク14にもアクセス可能である。
また、第1基地局装置10と第2基地局装置12は、第1基地局用アンテナ16と第2基地局用アンテナ32をそれぞれ有するが、ここで第1基地局用アンテナ16と第2基地局用アンテナ32は、それぞれ120°の指向性を有した3セクタアンテナであって、それぞれのセクタには、PN番号が設定されている。
ここで、W−LANの最大伝送速度の一例は、11Mbpsや54Mbpsであり、EV−DO方式の最大伝送方式は、2.4Mbpsであるため、後者は前者と比較して低速な通信回線である。
すなわち、車両30の外部への通信回線の伝送速度が、車両30の内部の通信回線の伝送速度より低い環境である。
なお以後、第1基地局装置10と第2基地局装置12をより一般化した表現として、単に「基地局装置」や「EV−DO基地局装置」と呼ぶ場合もある。
通信装置18は、EV−DO用アンテナ20、W−LAN用アンテナ22、情報交換用アンテナ24を有し、それらに対応して、EV−DO方式の端末装置の機能、W−LANの基地局装置の機能、情報交換に必要な機能を有する。
ここでは、複数の端末装置26が、通信装置18経由で基地局装置と通信しており、そのトラヒックが大きくなる場合を想定して、ひとつの車両30にひとつの通信装置18を設置するものとする。
複数の通信装置18は、互いに有線ケーブル或いは無線で接続されているが、ここでは前述のごとく、情報交換用アンテナ24を介してW−LANで接続されているものとする。
複数の通信装置18のうちのひとつをマスタ通信装置に設定し、残りの通信装置18をスレーブ通信装置に設定するが、以後は説明の簡略化のため、マスタ通信装置、スレーブ通信装置と表現し、それらと第1通信装置18等との対応の説明は省略する。
なお、マスタ通信装置とスレーブ通信装置の動作は後述する。
また、図1の異なった通信装置18は、それぞれ別個に第1基地局装置10または第2基地局装置12に接続している。
情報配信サーバ90は、サーバ用信号線220によって通信装置18に接続されており、さらに通信装置18を介して端末装置26に情報を配信する。
ここで情報の種類には、例えば、動画像やニュースなどがあるが、それらに限定するものではない。
通信装置18に対する情報の配信は、マルチキャストでもよく、ユニキャストでもよい。
図2は、第1通信装置18aの構成を示す。
第1通信装置18aは、EV−DO端末モジュール50、情報交換端末モジュール52、W−LAN端末モジュール54、第1I/Fドライバ56、第2I/Fドライバ58、第3I/Fドライバ60、制御モジュール62、NAPTモジュール64、HTTPサーバモジュール66、DHCPモジュール68、第4I/Fドライバ92を含む。
また、信号線として、モジュール出力線200と総称される第1モジュール出力線200a、第2モジュール出力線200b、第3モジュール出力線200c、モジュール入力線202と総称される第1モジュール入力線202a、第2モジュール入力線202b、第3モジュール入力線202c、NAPT入力線204、NAPT出力線206、HTTP入力線208、HTTP出力線210、DHCP入力線212、DHCP出力線214、サーバ出力線222、サーバ入力線224を含む。
EV−DO端末モジュール50は、EV−DO方式の端末装置としての機能を有するためのハードウエアおよびソフトウエアから構成される。
第1I/Fドライバ56は、EV−DO端末モジュール50と後述の制御モジュール62を接続する為のインターフェースのドライバーであり、ハードウエアとソフトウエアから構成される。
インターフェースとしては、例えばUSBやPCMCIAなどがある。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するために第1モジュール出力線200aと第1モジュール入力線202aを有する。
W−LAN端末モジュール54は、W−LANのAP(Access Point)用の、ハードウエアとソフトウエアから構成される。
第3I/Fドライバ60は、W−LAN端末モジュール54と後述の制御モジュール62を接続する為のインターフェースのドライバーであり、ハードウエアとソフトウエアから構成される。
ソフトウエア部では、ヘッダーの追加及び削除を行う。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するために第3モジュール出力線200cと第3モジュール入力線202cを有する。
情報交換端末モジュール52と第2I/Fドライバ58は、W−LAN端末モジュール54と第3I/Fドライバ60と同等の機能を有している。
なお、情報交換回線とW−LANの間の干渉を低減するために、無線周波数をW−LAN端末モジュール54の無線周波数の値と別の値に設定したり、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gのように異なった規格のものを使用する。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するために第2モジュール出力線200bと第2モジュール入力線202bを有する。
NAPTモジュール64は、NATとIPマスカレードの機能を併せ持ったソフトウエアモジュールであり、端末装置26に割り当てられたローカルIPアドレスと、第1基地局装置10、第2基地局装置12やネットワーク14で割り当てられたグローバルIPアドレスとのアドレス変換及び対応の管理を行うモジュールである。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するためにNAPT入力線204とNAPT出力線206を有する。
HTTPサーバモジュール66は、コンテンツをインターネットからダウンロードしておき、端末装置26に配信するためのHTTPサーバ機能を有したソフトウエアモジュールである。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するためにHTTP入力線208とHTTP出力線210を有する。
DHCPモジュール68は、端末装置26にローカルIPアドレスを割り当てる機能を有するソフトウエアモジュールである。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するためにDHCP入力線212とDHCP出力線214を有する。
複数の通信装置18がそれぞれ割り当てるプライベートIPアドレスが重複しないように、割り当てるべきプライベートIPアドレスの範囲を予め通信装置18単位に設定しておく。
例えば、第1通信装置18aでは、192.168.0.1から192.168.0.255の範囲に設定し、第2通信装置18bでは、192.168.1.1から192.168.1.255の範囲に設定する。
制御モジュール62は、ダイアルアップ機能とPPPプロトコルを有しており、EV−DO端末モジュール50、情報交換端末モジュール52、W−LAN端末モジュール54、NAPTモジュール64、HTTPサーバモジュール66、DHCPモジュール68を制御するハードウエアおよびソフトウエアモジュールである。
前述のマスタ通信装置とスレーブ基地局装置では、制御モジュール62の機能が異なる。
第4I/Fドライバ92は、制御モジュール62と図示しない情報配信サーバ90を接続するためのインターフェースのドライバーであり、ハードウエアとソフトウエアから構成される。
また、後述の制御モジュール62に対して、信号を伝送するためにサーバ出力線222とサーバ入力線224を有する。
図3は、制御モジュール62の構成を示す。
制御モジュール62は、データ取得部70と総称される第1データ取得部70a、第2データ取得部70b、第3データ取得部70c、情報生成部72、アクセス部74、記憶部76、チャネル処理部78、データ処理部80、上位レイヤ処理部82を含む。
データ取得部70は、モジュール出力線200からデータを入力し、データの内容に応じてその出力先を変更する。
第1データ取得部70aは、後述の情報生成部72あるいはデータ処理部80にデータを出力し、第2データ取得部70bは、後述の情報生成部72あるいはチャネル処理部78あるいはデータ処理部80にデータを出力し、第3データ取得部70cは、後述の情報生成部72あるいはデータ処理部80にデータを出力する。
情報生成部72は、第1データ取得部70aと第3データ取得部70cから入力されたデータをもとに、トラヒック情報を生成する。
トラヒック情報は、EV−DOの下りの平均スループット、EV−DOを使用する端末数、端末装置当たりEV−DOスループット、W−LAN平均トラヒック、W−LANの端末数、W−LAN端末情報を含む。
マスタ通信装置の場合、第2データ取得部70bを介して、スレーブ通信装置からのトラヒック情報を取得する。
マスタ通信装置では、生成したトラヒック情報と取得したトラヒック情報からトラヒック情報テーブルを作成し、アクセス部74を介して、記憶部76に記憶する。
一方、スレーブ通信装置では、生成したトラヒック情報をアクセス部74を介して、記憶部76に記憶する。
記憶部76は、トラヒック情報やトラヒック情報テーブルを記憶する。
図4は、トラヒック情報テーブルのデータ構造を示す。
ここで、「通信装置ID」は、予め通信装置18に付与されたID番号を示す。
「W−LAN端末情報」のうち、「端末ID」は、予め端末装置26に付与されたID番号を示す。
「EV−DO使用」は、端末装置26が通信装置18を介して基地局装置に接続しているかを示し、「無」の場合は、基地局装置に接続せず、情報配信サーバ90から情報の配信を受けている場合に相当する。
マスタ通信装置の場合に、チャネル処理部78は、記憶部76に記憶したトラヒック情報テーブルにもとづいて、それぞれの通信装置18に接続された端末装置26単位のトラヒック量から、マスタ通信装置とスレーブ通信装置のW−LANのトラヒックの平準化を図る。
すなわち、W−LANのトラヒックがあるしきい値より大きい通信装置18を中継元通信装置に、トラヒックが小さい通信装置18を中継先通信装置に選択し、中継元通信装置に接続された中継対象の端末装置26からのデータを中継先通信装置に中継させて、中継先通信装置のEV−DO方式の通信回線から、基地局装置に接続するように指示する。
中継方法の詳細は後述する。
マスタ通信装置の場合に、チャネル処理部78は、記憶部76に記憶したトラヒック情報テーブルにもとづいて、サーバアクセス端末数の上限しきい値とEV−DOアクセス端末数の上限しきい値を決定する。
図5は、記憶部76に記憶された上限しきい値決定用テーブルのデータ構造を示す。
トラヒック情報テーブルの中のEV−DOスループットに応じて、前述の上限しきい値をそれぞれ決定する。
この上限しきい値は、情報配信サーバ90にアクセスする端末数とEV−DOアクセスする端末数の妥当性に相当する。
また、マスタ通信装置とスレーブ通信装置間で前述の情報交換端末モジュール52を介して交換する情報を生成する。
図6は、情報交換用のバーストフォーマットを示す。
図6に示された各領域のうち、識別ナンバーの種別は、図7に示される。
マスタ通信装置が、スレーブ通信装置にトラヒック情報を要求する場合は、「種別No.」をトラヒック情報収集コマンドの「1」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「マスタ通信装置のID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、ブローキャストを意味する「0」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」および「中継先通信装置ID」にも「0」を入れる。
マスタ通信装置からトラヒック情報収集コマンドを受信したスレーブ通信装置は、マスタ通信装置にトラヒック情報を返信する。
「種別No.」にはトラヒック情報コマンドの「4」を設定する。
「送信元通信装置ID」には「各スレーブ通信装置の通信装置ID」を入れ、「送信先通信措置ID」には「マスタ通信装置のID」を入れ、「中継元通信装置ID」および「中継先通信装置ID」にも「0」を入れる。
「トラヒック情報」はデータのフィールドに入れられる。
マスタ通信装置が、中継元通信装置に中継を指示する場合は、「種別No.」をW−LANの外部への中継指示コマンドを示す「2」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「マスタ通信装置のID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継元通信装置のID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
さらに、「中継対象の端末装置」のIDは、データのフィールドに入れられる。
中継元通信装置が、中継先通信装置に中継対象の端末装置のデータを送信する場合は、「種別No.」を上り中継データを示す「5」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「中継元通信装置ID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継先通信装置ID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
さらに、「中継対象の端末装置」のデータは、中継元通信装置で割り当てられたプライベートIPアドレスを含んでカプセル化される。
中継先通信装置が、中継元通信装置に中継対象の端末装置のデータを送信する場合は、「種別No.」を下り中継データを示す「6」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「中継先通信装置ID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継元通信装置ID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
マスタ通信装置が、情報配信サーバ90に関して中継元通信装置に中継を指示する場合は、「種別No.」を新規の中継指示コマンドを示す「3」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「マスタ通信装置のID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継元通信装置のID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
さらに、「中継対象の端末装置」のIDは、データのフィールドに入れられる。
中継元通信装置が、情報配信サーバ90に関して、中継先通信装置に中継対象の端末装置のデータを送信する場合は、「種別No.」を上り中継データを示す「7」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「中継元通信装置ID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継先通信装置ID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
さらに、「中継対象の端末装置」のデータは、中継元通信装置で割り当てられたプライベートIPアドレスを含んでカプセル化される。
中継先通信装置が、情報配信サーバ90に関して、中継元通信装置に中継対象の端末装置のデータを送信する場合は、「種別No.」を下り中継データを示す「8」に設定する。
「送信元通信装置ID」には「中継先通信装置ID」を入れ、「送信先通信装置ID」には、「中継元通信装置ID」を入れ、さらに、「中継元通信装置ID」と「中継先通信装置ID」には、該当する通信装置のIDを入れる。
図3に戻る。
データ処理部80は、EV−DO端末モジュール50、情報交換端末モジュール52、W−LAN端末モジュール54間でのデータの送受信を行い、さらに情報配信サーバ90とデータ取得部70との間でのデータの送受信も行う。
例えば、第1データ取得部70aから入力したデータを第3モジュール入力線202cに出力する。
また、データを送受信する場合の上位レイヤからの指示は上位レイヤ処理部82より受け付け、上位レイヤに引き渡すデータは、上位レイヤ処理部82に出力する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。
したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図8は、マスタ通信措置による通信対象の指示手順を示すフローチャートである。
第2モジュール入力線202bを介して、チャネル処理部78は、スレーブ通信装置にトラヒック情報収集コマンドを送信する(S10)。
トラヒック情報収集コマンドを送信するためのバーストフォーマットは図6に示したとおりであり、このようなバーストをマスタ通信装置は、所定時間間隔で送信するが、ここでは、トラヒック情報収集コマンドを1回送信した場合の動作を説明する。
第2データ取得部70bを介して、情報生成部72がトラヒック情報を受信し、情報生成部72は図4に示したトラヒック情報テーブルを生成する。
生成されたトラヒック情報テーブルは、記憶部76に記憶される。
チャネル処理部78は、トラヒック情報テーブルにもとづいて、EV−DOアクセス端末数の上限しきい値を導出する(S12)。
情報生成部72は、通信装置18単位で、W−LAN平均トラヒックを予め定めたしきい値と比較し、しきい値より大きな値の通信装置18がある場合(S14のY)、既にW−LANの帯域をフルに使っていると判断して、さらにEV−DOアクセス端末数が前述の上限しきい値より大きければ(S16のY)、EV−DO方式の通信帯域も複数の端末装置26によってシェアされていると判断し、この通信装置18を中継元通信装置とする。
EV−DOアクセス端末数が上限しきい値以下の通信装置18を検索し、該当する通信装置18があれば(S20のY)、その中で端末あたりのEV−DOスループットが一番大きい通信装置18を選択し(S22)、中継先通信装置とする。
中継先通信装置での端末あたりのEV−DOスループットから、EV−DO下り平均スループットをEV−DOアクセス端末数の上限しきい値で割った値を減算し、余裕度を計算する(S24)。
この余裕度が、中継先通信装置でのEV−DOスループットの余裕の程度を示す。
中継元通信装置に接続されたEV−DO使用の端末装置26の中で、余裕度より小さいW−LANのトラヒックを持ち、かつ最大のトラヒックを持つ端末装置26を検索して(S26)、該当する端末装置26が有れば(S28のY)、その端末装置26を中継対象端末装置とする。
チャネル処理部78は、情報交換端末モジュール52を介し中継元通信装置に対して、中継対象通信装置との間のデータを中継先通信装置に中継するように指示し、また情報交換端末モジュール52を介し中継先通信装置に対して、中継元通信装置から中継された中継対象通信装置のデータで基地局装置と通信するように指示する(S30)。
これらの中継すべき中継対象通信装置のデータを送信するためのバーストフォーマットは図6に示したとおりである。
一方、W−LAN平均トラヒックが予め定めたしきい値と比較し、しきい値より大きな値の端末装置26がない場合(S14のN)、EV−DOアクセス端末数が上限しきい値以下の通信装置18を検索し、該当する通信装置18がない場合(S20のN)、W−LANの帯域には未だ余裕があり、データを他の通信装置18に中継して負荷を分散する必要は無いもしくは中継可能な通信装置が無いと判断するため、処理を終了する。
中継元通信装置に接続されたEV−DO使用の端末装置26の中で、余裕度より小さいW−LANのトラヒックを持ち、かつ最大のトラヒックを持つ端末装置26がない場合(S28のN)も、処理を終了する。
EV−DOアクセス端末数がその上限しきい値より大きくなく(S16のN)、かつサーバアクセス端末数が、図5に示した上限しきい値より大きい通信装置18があれば(S32のY)、その通信装置18を介した情報配信サーバ90のサービス能力は限界に達したと判断され、その通信装置18も中継元通信装置とする。
チャネル処理部78は、他の通信装置18に対して、トラヒック情報テーブルの端末数からEV−DO使用端末数を減算して、サーバアクセス端末数を計算する(S34)。
サーバアクセス端末数が上限しきい値以下で(S36のY)、かつW−LAN端末数が最小の通信装置18を選択し(S38)、これも中継先通信装置とする。
チャネル処理部78は、中継元通信装置に新たに接続を要求してきた端末装置26を中継対象通信装置とし、情報交換端末モジュール52を介し中継元通信装置に対して、中継対象通信装置との間のデータを中継先通信装置に中継するように指示し、また情報交換端末モジュール52を介し中継先通信装置に対して、中継元通信装置から中継された中継対象通信装置のデータで情報配信サーバ90と通信するように指示する(S40)。
これらの中継すべき中継対象通信装置のデータを送信するためのバーストフォーマットは図6に示したとおりである。
サーバアクセス端末数が、上限しきい値より大きい端末装置26がない場合(S32のN)、あるいは中継元通信装置以外で、サーバアクセス端末数が上限しきい値以下の端末装置26がない場合(S36のN)は、処理を終了する。
図9は、スレーブ通信装置による通信対象の指示手順を示すフローチャートである。
チャネル処理部78が、第2データ取得部70bを介してトラヒック情報収集コマンドを受信した場合(S50のY)、チャネル処理部78は記憶部76に記憶されたトラヒック情報をマスタ通信装置に送信する(S52)。
チャネル処理部78が、第2データ取得部70bを介してトラヒック情報収集コマンドを受信せず(S50のN)、W−LANの外部への中継指示コマンドを受信した場合(S54のY)、チャネル処理部78は、情報交換端末モジュール52とW−LAN端末モジュール54を介して、通信対象端末装置のデータを他の通信装置18に中継する(S56)。
チャネル処理部78が、第2データ取得部70bを介してW−LANの外部への中継指示コマンドを受信せず(S54のN)、第2データ取得部70bを介してW−LANの外部との上り中継データを受信した場合(S58のY)、EV−DO端末モジュール50を介して基地局装置に送信する(S60)。
チャネル処理部78が、W−LANの外部との上り中継データを受信せず(S58のN)、第1データ取得部70aを介してW−LANの外部との下り中継データを受信した場合(S62のY)、情報交換端末モジュール52を介して中継元通信装置に送信する(S64)。
チャネル処理部78が、第1データ取得部70aを介してW−LANの外部との下り中継データを受信せず(S62のN)、第2データ取得部70bを介して新規の端末装置26に対する中継指示コマンドを受信した場合(S66のY)、チャネル処理部78は、新規アクセス中継FLAGを1に設定する(S68)。
チャネル処理部78が、第2データ取得部70bを介して新規の端末装置26に対する中継指示コマンドを受信せず(S66のN)、新規の端末装置26からのアクセスがあって、かつ新規アクセス中継FLAGが1の場合(S70のY)、チャネル処理部78は、予め定めていた通信装置24に、通信対象端末装置のデータを中継する(S72)。
新規の端末装置26からのアクセスがなく、あるいは新規アクセス中継FLAGが1でなく(S70のN)、第2データ取得部70bを介して新規の端末装置26に対する上り中継データを受信した場合(S74のY)、新規の端末装置26のデータを情報配信サーバ90で処理させる(S76)。
チャネル処理部78が、第2データ取得部70bを介して新規の端末装置26に対する上り中継データを受信せず(S74のN)、第1データ取得部70aを介して新規の端末装置26に対する下り中継データを受信した場合(S78のY)、W−LAN端末モジュール54を介して新規の端末装置26に送信する(S80)。
以上の構成による基地局装置の動作を説明する。
マスタ通信装置のチャネル処理部78は、スレーブ通信装置にトラヒック情報収集コマンドを送信する。
スレーブ通信装置の情報生成部72は、トラヒック情報を生成して記憶部76に記憶すると共に、トラヒック情報収集コマンドを受信すれば、マスタ通信装置にトラヒック情報を送信する。
マスタ通信装置の情報生成部72は、トラヒック情報を生成すると共に、スレーブ通信装置からトラヒック情報を受信して、これらにもとづいてトラヒック情報テーブルを作成する。
チャネル処理部78は、作成されたトラヒック情報テーブルにもとづいて、中継元通信装置と中継先通信装置を決定し、さらに中継元通信装置に接続された端末装置26のひとつを中継対象の通信装置に決定する。
チャネル処理部78は、中継元通信装置と中継先通信装置に、中継対象の通信装置のデータの中継を指示する。
本実施の形態によれば、基地局装置とのトラヒックが多い通信装置に接続された端末装置のデータは、基地局装置とのトラヒックが少ない通信装置で中継されて、基地局装置と通信されるため、複数の通信装置の伝送速度を改善できる。
また、情報配信サーバからのデータのトラヒックが多い通信装置に接続された端末装置のデータは、情報配信サーバからのデータのトラヒックが少ない通信装置で中継されるため、複数の情報配信サーバの処理の平滑化を図ることができる。
また、通信装置間で中継する際のデータは、中継しない場合のデータをカプセル化するだけで送信するため、処理が軽減される。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。
この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態において、第1基地局装置10と通信装置18との間の通信方式にEV−DO方式を、通信装置18と端末装置26との間の通信方式にW−LANを使用した。
しかしこれに限らず例えば、別の通信方式、例えば第1基地局装置10と通信装置18との間の通信方式に簡易型携帯電話システムを使用してもよい。
さらに、第1基地局装置10と通信装置18との間の通信方式と通信装置18と端末装置26との間の通信方式に別の通信方式を使用したが、両者は同一の通信方式であってもかまわない。
本変形例によれば、様々な通信方式に本発明を適用できる。
つまり、第1基地局装置10と通信装置18との間の通信方式は、車両30の外部に設置された第1基地局装置10から車両30の内部に設置された通信装置18と通信できるものであればよい。
本実施の形態において、複数の通信装置18のうちのひとつをマスタ通信装置に設定していた。
しかしこれに限らず例えば、第1車両30aから第5車両30eの中にひとつのマスタ通信装置と4つのスレーブ通信装置を設置して、本実施の形態の処理を実行させ、第6車両30fから第10車両30jの中にひとつのマスタ通信装置と4つのスレーブ通信装置を設置して、前述の第1車両30aから第5車両30eとは別に本実施の形態の処理を実行させてもよい。
10 第1基地局装置、 12 第2基地局装置、 14 ネットワーク、 16 第1基地局用アンテナ、 18 通信装置、 20 EV−DO用アンテナ、 22 W−LAN用アンテナ、 24 情報交換用アンテナ、 26 端末装置、 28 端末用アンテナ、 30 車両、 32 第2基地局用アンテナ、 50 EV−DO端末モジュール、 52 情報交換端末モジュール、 54 W−LAN端末モジュール、 56 第1I/Fドライバ、 58 第2I/Fドライバ、 60 第3I/Fドライバ、 62 制御モジュール、 64 NAPTモジュール、 66 HTTPサーバモジュール、 68 DHCPモジュール、 70 データ取得部、 72 情報生成部、 74 アクセス部、 76 記憶部、 78 チャネル処理部、 80 データ処理部、 82 上位レイヤ処理部、 90 情報配信サーバ、 92 第4I/Fドライバ、 100 通信システム、 200 モジュール出力線、 202 モジュール入力線、 204 NAPT入力線、 206 NAPT出力線、 208 HTTP入力線、 210 HTTP出力線、 212 DHCP入力線、 214 DHCP出力線、 220 サーバ用信号線、 222 サーバ出力線、 224 サーバ入力線。

Claims (6)

  1. 第1の無線通信システムを介して端末装置を接続するとともに、基地局装置と第2の無線通信システムを介して無線通信可能な通信装置を制御する通信制御装置において、
    複数の通信装置と通信する通信手段と、
    該通信手段を介して前記複数の通信装置の前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報をそれぞれ取得する情報取得手段と、
    該取得した複数の通信装置のトラヒック情報に基づいて各通信装置のトラヒックを監視する監視手段と、
    該監視手段が監視している各通信装置の前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒックに基づいて前記端末装置のデータの中継を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記監視手段が監視している各通信装置の前記第2の無線通信システムに関するトラヒックは、通信装置と基地局装置との間の無線回線における伝送速度であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記監視手段が監視している各通信装置の前記第1の無線通信システムに関するトラヒックは、通信装置と端末装置との間の回線の利用量、又は通信装置に接続されている端末装置の数のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 第1の無線通信システムを介して端末装置を接続するとともに基地局装置と第2の無線通信システムを介して無線通信可能な通信装置において、
    基地局装置と通信を行う第一通信手段と、端末装置と通信を行う第二通信手段と、他の通信装置と通信を行う第三通信手段と、
    前記第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置の前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報を生成する情報生成手段と、
    前記第三通信手段を介して他の通信装置の前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報を取得する情報取得手段と、
    該取得した前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報と前記情報生成手段が生成した前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報に基づいて前記端末装置のデータの中継を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  5. 第1の無線通信システムを介して端末装置を接続するとともに基地局装置と第2の無線通信システムを介して無線通信可能な通信装置において、
    基地局装置と通信を行う第一通信手段と、
    端末装置と通信を行う第二通信手段と、
    前記第一通信手段又は第二通信手段を介して通信装置の前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報を生成する情報生成手段と、
    前記情報生成手段が生成した前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに関するトラヒック情報を他の通信装置に送信し、該送信したトラヒック情報に基づく制御情報を取得する第三通信手段と、
    該取得した制御情報に基づいて前記端末装置のデータの中継を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  6. 前記情報生成手段により生成されたトラヒック情報は、前記第一通信手段における伝送速度、前記第二通信手段における回線の利用量又は通信装置に接続されている端末装置の数のうちのいずれかであることを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
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