JP5290927B2 - クランプセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、第1センサと、第1センサに回動可能に連結された第2センサとを備えたクランプセンサに関するものである。
この種のクランプセンサとして、特開平10−213598号公報において出願人が開示したクランプセンサが知られている。このクランプセンサは、磁気コアが収容されたコアホルダを有する可動側センサおよび固定側センサ、並びに2つのねじりコイルばね等を備えて構成されている。この場合、両センサは、軸受部に挿通された支軸によって開閉自在に軸支されている。また、各ねじりコイルばねは、コイルスプリング部が軸受部に嵌め込まれると共に、開放一端部および開放他端部が可動側センサおよび固定側センサにそれぞれ掛止されて、両センサを付勢している。このセンサは、例えば、電流測定装置に接続されて、ケーブルを取り囲むようにしてクランプすることにより、ケーブルに流れる電流を非接触で測定する際に用いられる。
特開平10−213598号公報(第3頁、第1−2図)
ところが、上記のクランプセンサには、改善すべき以下の課題がある。すなわち、このクランプセンサでは、ねじりコイルばねの付勢力のみによって可動側センサおよび固定側センサの先端部同士が接合した状態(クランプセンサを閉塞させた状態)に維持している。しかしながら、例えば、大径のケーブルや硬質のケーブルをクランプする際に、これらのケーブルが両センサに接触したときには、両センサの各先端部同士が離反する向き(両センサが開く向き)に大きな力が加わることがあり、このようなときには、ねじりコイルばねの付勢力だけでは、両センサの先端部同士を接合状態に維持するのが困難となり、この結果、正確な測定値が困難となるおそれがある。また、クランプが大形化したときには、センサの自重も増加するため、この際にも、ねじりコイルばねの付勢力だけでセンサの先端部同士の接合状態を維持するのが困難となるおそれもある。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、測定時において先端部同士の接合状態を確実に維持すると共に、その接合状態を簡易な操作で解除し得るクランプセンサを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のクランプセンサは、略弧状のコイルが収容された第1コイル収容部および当該第1コイル収容部の基端部側に連設されたグリップ部を有する第1センサと、略弧状のコイルが収容された第2コイル収容部および当該第2コイル収容部の基端部側に連設されたレバー部を有して当該レバー部の基端部および前記グリップ部の基端部に挿通された連結軸を中心として回動可能に前記第1センサに連結された第2センサとを備え、前記グリップ部および前記レバー部の握持および当該握持の解除に応じた前記第2センサの回動に伴って前記両コイル収容部の各先端部同士が接離するクランプセンサであって、前記第2センサを回動規制状態にロックするロック機構を備え、前記ロック機構は、一端部が前記グリップ部に位置しかつ他端部が前記レバー部の先端部側に位置した状態で当該レバー部に設けられた支軸を中心として回動可能に配設されたロック部材と、前記グリップ部に形成されて前記両コイル収容部の前記各先端部同士の接合状態において前記ロック部材の前記一端部を嵌め込ませて当該ロック部材の回動を規制する凹部と、前記グリップ部に配設されて前記ロック部材の前記一端部を前記凹部の底部側に向けて付勢するばね部材と、前記ロック部材の前記他端部に配設されて前記凹部に嵌め込まれた当該ロック部材の前記一端部を当該凹部から引き出して当該ロック部材の回動規制状態を解除する解除部材とを備えて構成されている。
また、請求項2記載のクランプセンサは、請求項1記載のクランプセンサにおいて、前記ロック部材の前記一端部は、滑動部材で構成され、前記凹部は、当該一端部としての当該滑動部材を嵌め込み可能に構成されている。
また、請求項3記載のクランプセンサは、請求項1または2記載のクランプセンサにおいて、前記グリップ部には、前記凹部から引き出された前記ロック部材の前記一端部が前記両コイル収容部の前記各先端部同士の離反状態において待機する待機位置と当該凹部の開口部における当該待機位置側の縁部との間で当該一端部を案内する案内面が当該縁部に連接して形成されている。
また、請求項4記載のクランプセンサは、請求項3記載のクランプセンサにおいて、前記案内面は、当該案内面のいずれの位置においても前記連結軸からの距離が一定となるように形成されている。
また、請求項5記載のクランプセンサは、請求項3または4記載のクランプセンサにおいて、前記グリップ部には、前記案内面における前記待機位置側の端部における当該案内面の仮想延長面に対して前記連結軸から離反する向きに傾斜して前記両コイル収容部の前記各先端部同士の離反状態において前記ロック部材の前記一端部を支持する支持面が当該案内面の当該端部に連接して形成されている。
請求項1記載のクランプセンサによれば、レバー部に設けられた支軸を中心として回動可能に配設されたロック部材と、ロック部材の一端部を嵌め込ませてロック部材の回動を規制する凹部と、ロック部材の一端部を凹部の底部側に向けて付勢するばね部材と、凹部に嵌め込まれたロック部材の一端部を凹部から引き出してロック部材の回動規制状態を解除するロック解除ボタンとで構成されたロック機構を備えたことより、例えば、電線をクランプした状態において、ロック部材の一端部が凹部に嵌め込まれてロック部材の回動が規制され、これによって支軸を介してロック部材を支持しているレバー部の第1センサ側への移動、つまり両コイル収容部の各先端部同士が離反する向きへの第2センサの回動を確実に規制することができる。したがって、このクランプセンサによれば、ばねの付勢力だけで両コイル収容部の各先端部同士を接合させている従来の構成とは異なり、電線をクランプした状態において、各先端部同士が離反する向きに力が加わったとしても、その力が凹部やロック部材を変形させたり破壊させるほどの大きさでない限り、各先端部同士の離反を確実に防止して各先端部同士の接合状態を確実に維持することができる。また、このクランプセンサによれば、ロック部材の他端部に配設されたロック解除ボタンを押圧するだけの簡易な操作で両コイル収容部の各先端部同士の接合状態を解除することができる。また、このクランプセンサによれば、ロック解除ボタンを押圧する操作をした後に、その状態において、グリップ部およびレバー部を握持する握持操作を続けて行うことができるため、操作性を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載のクランプセンサによれば、ロック部材の一端部を滑動部材で構成したことにより、凹部への滑動部材の嵌め込み、および凹部からの滑動部材の引き出し、つまり第2センサのロックおよびロック解除をスムーズに行うことができる。
また、請求項3記載のクランプセンサによれば、握持操作を解除して両コイル収容部の各先端部同士を接合させる際に、第2センサの回動に伴って移動するロック部材の一端部を案内面に沿わせて凹部に確実にかつスムーズに案内することができるため、第2センサを確実に回動規制状態にロックすることができる。
また、請求項4記載のクランプセンサによれば、いずれの位置においても連結軸からの距離が一定となるように案内面を形成したことにより、第2センサの回動に伴うロック部材の回動時において、ばね部材の付勢力によって案内面に押し付けられるロック部材の一端部と連結軸との間の距離を一定に維持することができるため、ロック部材および第2センサをスムーズに回動させることができる。また、第2センサの回動に伴うロック部材の回動時においてロック部材の一端部と連結軸との間の距離が一定に維持されるため、このときの第2センサに対するロック部材の相対的な回動(移動)が回避される。このため、ロック部材の相対的な回動に起因してロック部材の他端部に配設されている解除部材が押し戻されて、使用者に違和感を与える事態を確実に防止することができる。
また、請求項5記載のクランプセンサによれば、案内面の待機位置側の端部における仮想延長面に対して連結軸から離反する向きに傾斜する支持面を案内面の端部に連接して形成したことにより、両コイル収容部の各先端部同士の離反状態においてロック部材の一端部が支持面によって支持されて、ばね部材の付勢力の全部または一部が支持面によって受け止められる結果、受け止められる付勢力の分だけ握持状態を解除したり握持する力を緩めてクランプ対象体を取り囲む作業を行うことができるため、操作性をさらに向上させることができる。
クランプセンサ1の平面図である。 クランプセンサ1の構成を示す平面図である。 ロック部材33および支持部23の構成を示す斜視図である。 クランプセンサ1の動作を説明する第1の説明図である。 クランプセンサ1の動作を説明する第2の説明図である。 クランプセンサ1の動作を説明する第3の説明図である。 クランプセンサ1の動作を説明する第4の説明図である。 クランプセンサ101の構成を示す平面図である。 支持部123の構成を示す斜視図である。 クランプセンサ101の動作を説明する第1の説明図である。 クランプセンサ101の動作を説明する第2の説明図である。
以下、本発明に係るクランプセンサの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、クランプセンサ1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示すクランプセンサ1は、例えば、電線100に流れる電流を非接触で測定する際に用いられるクランプ型のセンサであって、第1センサ2、第2センサ3およびロック機構4(図2参照)を備えて構成されている。また、クランプセンサ1は、第1センサ2のグリップ部22と第2センサ3のレバー部32とを握持する操作、および握持状態を解除する操作に応じて第2センサ3が第1センサ2に対して回動し、この第2センサ3の回動に伴って第1センサ2における第1コイル収容部21の先端部21aと第2センサ3における第2コア収容部31の先端部31aとが接離するように構成されている。
第1センサ2は、図1に示すように、第1ケース11およびコイル12を備えて構成されている。第1ケース11は、互いに嵌合可能な一対のケース半体(図2〜図11において、その一方のみを図示する)で構成されて、両ケース半体の嵌合状態において、コイル12を収容可能な平面視略弧状の空間を有する第1コイル収容部21と、第1コイル収容部21の基端部21b側に連設されるグリップ部22とを構成する。
また、第1センサ2のグリップ部22には、図2に示すように、ロック機構4の一部を構成する支持部23およびばね部材24が配設されている。支持部23には、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の接合状態において後述するロック部材33のベアリング35を嵌め込ませてロック部材33の回動を規制する凹部23bが形成されている(図5,7参照)。この場合、凹部23bは、グリップ部22の先端部22a側(図2参照)に凹んだ平面視半円状(U字状)に形成されている。また、支持部23には、図5に示すように、案内する案内面23aが形成されている。この場合、案内面23aは、凹部23bから引き出されたベアリング35が両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の離反状態において待機する待機位置P(図6参照)と凹部23bの開口部における待機位置P側の縁部との間でベアリング35を案内する機能を有しており、凹部23bの開口部における待機位置P側の縁部に連接して形成されている。また、案内面23aは、第1センサ2と第2センサ3とを連結する連結軸5からの距離がそのいずれの位置においても一定となるように、つまり連結軸5を中心とする平面視円弧状に形成されている。
ばね部材24は、ロック機構4の一部を構成するばね部材の一例であって、コイルばねで構成され、図2に示すように、ロック部材33の一端部33aにその一端部24aが係合されると共に、グリップ部22の先端部22aにその他端部24bが係合されて、ロック部材33の一端部33a側を凹部23bの底部側(つまり、グリップ部22の先端部22a側)に向けて付勢する(引っ張る)。
コイル12は、一例として、コアの周囲に巻線が巻回されたコイル本体と、コイル本体の外側を覆う絶縁ケース(いずれも図示せず)と、絶縁ケースのさらに外側に取り付けられたシールド12a(図2参照)とを備えて平面視が略弧状(略円弧状)に形成されている。また、コイル12は、同図に示すように、第1ケース11の第1コイル収容部21に収容されて、磁気を検出して検出信号を出力する。
第2センサ3は、図1に示すように、第2ケース13およびコイル14を備えて構成されている。第2ケース13は、互いに嵌合可能な一対のケース半体(図2〜図11において、その一方のみを図示する)で構成されて、両ケース半体の嵌合状態において、コイル14を収容可能な平面視略弧状の空間を有する第2コイル収容部31と、第2コイル収容部31の基端部31b側に連設されるレバー部32とを構成する。また、第2センサ3は、レバー部32の基端部32bおよび第1センサ2におけるグリップ部22の基端部22bに挿通された連結軸5を中心として回動可能に第1センサ2に連結されている。
また、第2センサ3のレバー部32には、図2,3に示すように、2枚の板部材で構成されてロック機構4の一部を構成するロック部材33が配設されている。この場合、ロック部材33は、図2に示すように、一例として、平面視M字状に形成されて、一端部33a(同図における右側の端部)が第1センサ2のグリップ部22に位置し、かつ他端部33bが第2センサ3のレバー部32の先端部32a側に位置した状態で、レバー部32(具体的には、連結軸5とレバー部32の先端部32aとの間)に設けられた支軸34を中心として回動可能に支軸34を介して第2センサ3によって支持されている。また、図2,5に示すように、ロック部材33における連結軸5側の一端部33aには、滑動部材としての一対のベアリング35が回転可能に配設されている。つまり、ロック部材33の一端部33aは滑動部材で構成されている。また、図2に示すように、ロック部材33の他端部33bには、ロック機構4の一部を構成するロック解除ボタン(解除部材)36が配設されている。この場合、ロック解除ボタン36は、ロック部材33を回動させて第1センサ2における支持部23の凹部23bに嵌め込まれたベアリング35を凹部23bから引き出すことによってロック部材33の回動規制状態を解除する際に用いられる。また、ロック解除ボタン36は、同図に示すように、その先端部(同図における左上の部分)がレバー部32の先端部32aに形成されている開口部32cからレバー部32の外部に露出している。
コイル14は、一例として、コアの周囲に巻線が巻回されたコイル本体と、コイル本体の外側を覆う絶縁ケース(いずれも図示せず)と、絶縁ケースのさらに外側に取り付けられたシールド14a(図2参照)とを備えて平面視が略弧状(略円弧状)に形成されている。また、コイル14は、同図に示すように、第2ケース13の第2コイル収容部31に収容されて、磁気を検出して検出信号を出力する。
ロック機構4は、上記した支持部23、ばね部材24、ロック部材33、支軸34、ベアリング35およびロック解除ボタン36で構成されて、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の接合状態において、第2センサ3を回動規制状態にロックする機能を有している。
次に、クランプセンサ1の使用方法について、図面を参照して説明する。
このクランプセンサ1を用いて、例えば、図6に示す電線100に流れている電流の電流値を測定する際には、クランプセンサ1のケーブルを測定装置(いずれも図示せず)に接続し、次いで、測定装置側において所定の操作を行う。ここで、このクランプセンサ1では、図2に示すように、ばね部材24の収縮力によってロック部材33の一端部33aがグリップ部22の先端部22a側に引っ張られることにより、第2センサ3が矢印Aの向き(連結軸5を中心して右回りに回動する向き)に付勢されている。このため、第1センサ2のグリップ部22と第2センサ3のレバー部32とを握持していない状態では、同図に示すように、第1センサ2における第1コイル収容部21の先端部21aと第2センサ3における第2コイル収容部31の先端部31aとが互いに接合している。また、この状態では、ロック部材33の一端部33aがグリップ部22の先端部22a側に引っ張られることにより、図3に示すように、ロック部材33の一端部33aに配設されているベアリング35が、支持部23の凹部23bに嵌っている。
次に、第1センサ2における第1コイル収容部21の先端部21aと第2センサ3における第2コイル収容部31の先端部31aとを離反させる開放操作を行う。具体的には、まず、第1センサ2のグリップ部22と第2センサ3のレバー部32とに指を掛け、次いで、図4に示すように、ロック部材33の他端部33bに配設されているロック解除ボタン36を矢印Cの向き(グリップ部22側への向き)に押圧する(押し込む)。この際に、同図に示すように、ロック解除ボタン36に対する押圧によってロック部材33が矢印Eの向き(支軸34を中心して左回り)に回動する。また、図5に示すように、ロック部材33の回動に伴い、ロック部材33の一端部33aに配設されているベアリング35がばね部材24の収縮力に抗して上方に引き上げられる。
次いで、ロック解除ボタン36をさらに押し込むことにより、ロック部材33がさらに回動し、これに伴ってベアリング35が支持部23の凹部23bから引き出される。これにより、第2センサ3の回動規制状態(ロック状態)が解除される。続いて、ロック解除ボタン36に対する押圧状態を維持しつつ、グリップ部22とレバー部32とを握持する。この際に、図6に示すように、第2センサ3がばね部材24の収縮力に抗して矢印Bの向き(連結軸5を中心して左回りに回動する向き)に回動し、この第2センサ3の回動に伴って両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が離反する。この場合、第2センサ3の回動に伴ってロック部材33が回動し、これに伴って、図7に示すように、ロック部材33に配設されているベアリング35が支持部23の案内面23aに案内されて第2センサ3(ロック部材33)の回動方向に移動する。
続いて、図6に示すように、電線100を両センサ2,3によって取り囲んだ状態で、グリップ部22とレバー部32との握持状態を解除する(握持する力を緩める)と共に、ロック解除ボタン36に対する押圧を解除する。この際に、ばね部材24の収縮力によって第2センサ3が同図に示す矢印Aの向きに回動させられる。また、第2センサ3の回動に伴ってロック部材33が回動し、これに伴ってロック部材33のベアリング35が支持部23の案内面23aに案内されて、凹部23bの開口部に向けて移動する。次いで、第2センサ3がさらに回動して、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が接合したときには、図5に示すように、ベアリング35が凹部23bの開口部に位置する。これにより、電線100が第1センサ2および第2センサ3によってクランプされる。次いで、ばね部材24の収縮力によってロック部材33の一端部33aが凹部23bの底部に向けて引っ張られることにより、図3に示すように、ベアリング35が凹部23bに嵌め込まれ、これによってロック部材33の回動が規制される。この場合、ロック部材33は、第2センサ3のレバー部32に設けられた支軸34を介して第2センサ3(レバー部32)に支持されている。このため、ロック部材33を支持しているレバー部32の第1センサ2側への移動、つまり両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が離反する向き(図2に示す矢印Bの向き)への第2センサ3の回動が規制される。したがって、電線100をクランプした状態において、第2センサ3は、ロック機構4によって回動規制状態にロックされる。
ここで、ばねの付勢力だけで両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士を接合させている従来の構成では、大径のケーブルや硬質のケーブルをクランプしたときに先端部21a,31a同士が離反する向きにばねの付勢力よりも大きい力が加わったときには、先端部21a,31a同士が簡単に離反してしまうおそれがある。これに対して、このクランプセンサ1では、上記したように、電線100をクランプした状態において、ロック部材33のベアリング35が凹部23bに嵌め込まれてロック部材33の回動が規制され、これによって第2センサ3が回動規制状態にロックされている。このため、このクランプセンサ1では、各先端部21a,31a同士が離反する向きに力が加わったとしても、その力が凹部23bやロック部材33を変形させたり破壊させるほどの大きさでない限り、各先端部21a,31a同士の離反が確実に防止されて各先端部21a,31a同士の接合状態が確実に維持される。
次いで、両センサ2,3が、電線100に流れている電流によって電線100から発生している磁気を検出して、検出信号を出力する。次いで、測定装置が検出信号に基づいて電線100に流れている電流の電流値を測定する。この場合、上記したように両コイル収容部21,31における各先端部2a,3a同士の接合状態が確実に維持されているため、クランプセンサ1が磁気を確実に検出する結果、測定装置によって電流が正確に測定される。
このように、このクランプセンサ1によれば、レバー部32に設けられた支軸34を中心として回動可能に配設されたロック部材33と、ロック部材33の一端部33a(ベアリング35)を嵌め込ませてロック部材33の回動を規制する凹部23bと、ロック部材33の一端部33aを凹部23bの底部側に向けて付勢するばね部材24と、凹部23bに嵌め込まれたロック部材33の一端部33aを凹部23bから引き出してロック部材33の回動規制状態を解除するロック解除ボタン36とで構成されたロック機構4を備えたことより、電線100をクランプした状態において、ロック部材33の一端部33aが凹部23bに嵌め込まれてロック部材33の回動が規制され、これによって支軸34を介してロック部材33を支持しているレバー部32の第1センサ2側への移動、つまり両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が離反する向きへの第2センサ3の回動を確実に規制することができる。したがって、このクランプセンサ1によれば、ばねの付勢力だけで両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士を接合させている従来の構成とは異なり、電線100をクランプした状態において、各先端部21a,31a同士が離反する向きに力が加わったとしても、その力が凹部23bやロック部材33を変形させたり破壊させるほどの大きさでない限り、各先端部21a,31a同士の離反を確実に防止して各先端部21a,31a同士の接合状態を確実に維持することができる。また、このクランプセンサ1によれば、ロック部材33の他端部33bに配設されたロック解除ボタン36を押圧するだけの簡易な操作で両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の接合状態を解除することができる。また、このクランプセンサ1によれば、ロック解除ボタン36を押圧する操作をした後に、その状態において、グリップ部22およびレバー部32を握持する握持操作を続けて行うことができるため、操作性を十分に向上させることができる。
また、このクランプセンサ1によれば、ロック部材33の一端部33aを滑動部材の一例としてのベアリング35で構成したことにより、凹部23bへのベアリング35の嵌め込み、および凹部23bからのベアリング35の引き出し、つまり第2センサ3のロックおよびロック解除をスムーズに行うことができる。
また、このクランプセンサ1によれば、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の離反状態においてロック部材33の一端部33a(ベアリング35)が待機する待機位置Pと凹部23bの開口部における待機位置P側の縁部との間で一端部33aを案内する案内面23aをその縁部に連接して形成したことにより、握持操作を解除して両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士を接合させる際に、第2センサ3の回動に伴って移動する一端部33aを案内面23aに沿わせて凹部23bに確実にかつスムーズに案内することができるため、第2センサ3を確実に回動規制状態にロックすることができる。
また、このクランプセンサ1によれば、いずれの位置においても連結軸5からの距離が一定となるように案内面23aを形成したことにより、第2センサ3の回動に伴ってロック部材33の回動時において、ばね部材24の付勢力によって案内面23aに押し付けられるロック部材33の一端部33a(ベアリング35)と連結軸5との間の距離を一定に維持することができるため、ロック部材33をスムーズに回動させることができる。また、第2センサ3の回動に伴うロック部材33の回動時においてロック部材33の一端部33aと連結軸5との間の距離が一定に維持されるため、このときの第2センサ3に対するロック部材33の相対的な回動(移動)が回避される。このため、ロック部材33の相対的な回動に起因してロック部材33の他端部33bに配設されているロック解除ボタン36が押し戻されて、使用者に違和感を与える事態を確実に防止することができる。
なお、図8〜図11に示すクランプセンサ101を採用することもできる。このクランプセンサ101は、上記した支持部23に代えて、支持部123を備えて構成されている。支持部123には、図9に示すように、上記した支持部23と同様の凹部23bが形成されている。また、支持部123には、凹部23bの開口部における待機位置P(図8参照)側の縁部に連接する案内面23aが形成されている。この場合、支持部123の案内面23aは、ベアリング35の移動方向に沿った長さが、上記した支持部23の案内面23aよりも短く規定されている。さらに、支持部123には、案内面23aにおける待機位置P側の端部(図9における右上の端部)に連接して支持面23cが形成されている。この場合、この支持面23cは、同図に示すように、案内面23aの待機位置P側の端部における案内面23aの仮想延長面23dに対して連結軸5から離反する向きに傾斜するように形成されている。
このクランプセンサ101では、上記したように、ロック解除ボタン36を押圧することによって第2センサ3の回動規制状態が解除され、続いて、ロック解除ボタン36に対する押圧状態を維持しつつグリップ部22とレバー部32とを握持することによって第2センサ3の回動に伴ってロック部材33が回動し、これに伴ってロック部材33のベアリング35が支持部23の案内面23aに案内されて第2センサ3の回動方向に移動する。次いで、グリップ部22とレバー部32とをさらに握持して、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が最大限に離反したときには、図9に示すように、ベアリング35が案内面23aの上方に位置する。
ここで、この状態でロック解除ボタン36に対する押圧を解除したときには、ばね部材24の収縮力によってロック部材33だけが図10に示す矢印Fの向きに回動させられて、図11に示すように、ベアリング35が支持部23の支持面23cに当接して支持面23cによって支持される。この状態では、ロック部材33の矢印Fの向きへ回動が規制されるため、第2センサ3の矢印Aの向きへの回動も規制される。このため、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31aが離反した状態に維持される。
続いて、電線100を両センサ2,3によって取り囲んだ状態で、ロック解除ボタン36を再び押圧してロック部材33を矢印Eの向きに回動させ(図8参照)、ベアリング35を案内面23aの上方に位置させる。続いて、ロック解除ボタン36に対する押圧状態を維持しつつグリップ部22とレバー部32との握持状態を解除する。この際に、ばね部材24の収縮力によって第2センサ3が同図に示す矢印Aの向きに回動させられ、これに伴ってロック部材33も回動させられる。
次いで、ベアリング35が支持部23の案内面23aに当接した状態でロック解除ボタン36に対する押圧を解除する。この際に、ベアリング35が支持部23の案内面23aに案内されて、凹部23bの開口部に向けて移動し、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が接合したときには、ベアリング35が凹部23bに嵌め込まれる。これにより、電線100が第1センサ2および第2センサ3によってクランプされると共に、第2センサ3が回動規制状態にロックされる。このように、このクランプセンサ101では、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士が最大限に離反した状態でロック解除ボタン36に対する押圧を解除することで、ロック部材33の一端部33aが支持面23cによって支持されて、ばね部材24の付勢力(収縮力)が支持面23cによって受け止められる。したがって、握持状態を解除したとしても(または握持する力を緩めたとしても)、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31aが離反した状態を維持することができる結果、この状態で電線100を取り囲む作業を行うことができるため、操作性をさらに向上させることができる。
なお、上記したクランプセンサ101の使用方法の説明では、両コイル収容部21,31の各先端部21a,31a同士の離反状態を維持させ(ベアリング35を支持部23の支持面23cに当接させ)、その後にロック解除ボタン36を押圧してその状態(離反維持状態)を解除させて各先端部21a,31a同士を接合させる例について上記したが、他の方法で離反維持状態を解除することもできる。具体的には、矢印E(図8参照)の向きとは逆の向きにレバー部32を回動させて離反維持状態を解除する。この場合、この向きへのレバー部32の回動に伴ってロック部材33が回動する際に、支持部23の支持面23cに当接しているベアリング35が、ばね部材24の収縮力に抗して支持面23cに沿って支持面23cの端部(案内面23aとの接合部)側に向けて移動させられる。次いで、ベアリング35が、案内面23aとの接合部を乗り越えて案内面23a側に移動させられたときには、ベアリング35が支持部23の案内面23aに案内されて凹部23bの開口部に向けて移動する。続いて、各先端部21a,31a同士が接合したときには、ベアリング35が凹部23bに嵌め込まれて、第2センサ3が回動規制状態にロックされる。
また、ばね部材24をコイルばねで構成した例について上記したが、コイルばねに代えて、ねじりコイルばねを用いる構成を採用することもできる。また、ロック部材33の一端部33aにベアリング35を配設した(一端部33aをベアリング35で構成した)例について上記したが、ベアリング35に代えて、例えば円柱状の非回転体を一端部33aに配設する構成や、一端部33a自体を摩擦係数の小さな材料で形成する構成を採用することもできる。また、ロック部材33の形状も任意に規定することができる。
1,101 クランプセンサ
2 第1センサ
3 第2センサ
4 連結軸
12,14コイル
21 第1コイル収容部
21a,31a 先端部
21b,31b 基端部
22 グリップ部
23,123 支持部
23a 案内面
23b 凹部
23c 支持面
23d 仮想延長面
24 ばね部材
31 第2コイル収容部
32 レバー部
33 ロック部材
33a 一端部
33b 他端部
34 支軸
35 ベアリング
36 ロック解除ボタン
P 待機位置

Claims (5)

  1. 略弧状のコイルが収容された第1コイル収容部および当該第1コイル収容部の基端部側に連設されたグリップ部を有する第1センサと、略弧状のコイルが収容された第2コイル収容部および当該第2コイル収容部の基端部側に連設されたレバー部を有して当該レバー部の基端部および前記グリップ部の基端部に挿通された連結軸を中心として回動可能に前記第1センサに連結された第2センサとを備え、前記グリップ部および前記レバー部の握持および当該握持の解除に応じた前記第2センサの回動に伴って前記両コイル収容部の各先端部同士が接離するクランプセンサであって、
    前記第2センサを回動規制状態にロックするロック機構を備え、
    前記ロック機構は、一端部が前記グリップ部に位置しかつ他端部が前記レバー部の先端部側に位置した状態で当該レバー部に設けられた支軸を中心として回動可能に配設されたロック部材と、前記グリップ部に形成されて前記両コイル収容部の前記各先端部同士の接合状態において前記ロック部材の前記一端部を嵌め込ませて当該ロック部材の回動を規制する凹部と、前記グリップ部に配設されて前記ロック部材の前記一端部を前記凹部の底部側に向けて付勢するばね部材と、前記ロック部材の前記他端部に配設されて前記凹部に嵌め込まれた当該ロック部材の前記一端部を当該凹部から引き出して当該ロック部材の回動規制状態を解除する解除部材とを備えて構成されているクランプセンサ。
  2. 前記ロック部材の前記一端部は、滑動部材で構成され、
    前記凹部は、当該一端部としての当該滑動部材を嵌め込み可能に構成されている請求項1記載のクランプセンサ。
  3. 前記グリップ部には、前記凹部から引き出された前記ロック部材の前記一端部が前記両コイル収容部の前記各先端部同士の離反状態において待機する待機位置と当該凹部の開口部における当該待機位置側の縁部との間で当該一端部を案内する案内面が当該縁部に連接して形成されている請求項1または2記載のクランプセンサ。
  4. 前記案内面は、当該案内面のいずれの位置においても前記連結軸からの距離が一定となるように形成されている請求項3記載のクランプセンサ。
  5. 前記グリップ部には、前記案内面における前記待機位置側の端部における当該案内面の仮想延長面に対して前記連結軸から離反する向きに傾斜して前記両コイル収容部の前記各先端部同士の離反状態において前記ロック部材の前記一端部を支持する支持面が当該案内面の当該端部に連接して形成されている請求項3または4記載のクランプセンサ。
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