JP5286126B2 - カード用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明はカード用コネクタに係り、特にカードが挿入されたことを検出するスイッチ機構を有するカード用コネクタに関する。
デジタルカメラ、携帯電話機、プリンタあるいは携帯型の端末装置(パーソナルコンピュータ)等の電子機器においては、ICメモリがパッケージされたメモリカードを記憶媒体として用いている。この種のメモリカードは、小型化、薄型化、大容量化が図れると共に、より多くの電子機器に装着されつつある。
また、各電子機器においては、形状の異なる各種メモリカードが選択的に装着可能なカード用コネクタが要望されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図1及び図2を参照してカード用コネクタの従来の一例について説明する。図1は形状の異なる各種メモリカードが選択的に挿入可能とされる従来のカード用コネクタの一例を示す斜視図である。図2は図1のカード用コネクタを分解して示す斜視図である。図3は図1のカード用コネクタのA−A線に沿う縦断面図である。
各図中、X1−X2は幅方向、Y1−Y2は長手方向、Z1−Z2は厚さ(高さ)方向である。Y1はメモリカードをメモリカード用コネクタに挿入する方向、Y2はメモリカードがイジェクトされる方向である。
[メモリカード用コネクタ60の概略構成]
図1乃至図3を参照するに、メモリカード用コネクタ60は、下段ハウジングモジュール70と、この上面に重ねられた上段ハウジング100と、この上段ハウジング100を覆う金属板製のカバー部材120とを有する。メモリカード用コネクタ60の内部には、誤挿入防止部材130と、第1の検出スイッチ140と、第2の検出スイッチ160とを有し、Y2端にカード挿入口61を有する。さらに、メモリカード用コネクタ60のカード挿入口61は、下段ハウジングモジュール70に対応する下段挿入口62と上段ハウジング100に対応する上段挿入口63とよりなる構成である。
このメモリカード用コネクタ60は、電子機器のプリント回路基板上に実装されて電子機器内に組み込まれ、挿入口61が当該電子機器の外面に露出している。
メモリカード用コネクタ60は、下段挿入口62に形状の異なる第1のメモリカード20、第2のメモリカード30、第3のメモリカード40が選択的に装着可能である。また、上段挿入口63には、第4のメモリカード50が装着可能である。
ここで、第3のメモリカード40と第4のメモリカード50とは、端子の配置が同じであり、第4のメモリカード50は、長手方向の長さ寸法が第2のメモリカード30の3/5の長さである。第1のメモリカード20と第3のメモリカード40とは、外形寸法が略同じであり、長さは第4のメモリカード50の長さと略同じで、幅は第2のメモリカード30の幅より少し広く、且つ端子の配置が同じであり、第1のメモリカード20が書き込み指示部材23を有する点が相違する。
[下段ハウジングモジュール70の構造]
図2に示すように、下段ハウジングモジュール70は、インサート成形部品であり、合成樹脂製の下段ハウジング本体71に、複数のコンタクト部材80と複数のダブルコンタクト部材90とがインサート成形されている。また、下段ハウジング本体71に、一対の可動端子部材141,161が圧入されて固定してある。
下段ハウジング本体71は、大略、X1側のフレームロッド72と、X2側のフレームロッド73と、3つの横架部74,75,76とを有する四角のフレーム形状である。フレームロッド72、73は、内側に、ガイド溝72a、73aを有する。
コンタクト部材80は、下段挿入口62の近くに位置する横架部74にインサートされており、第1、第3のメモリカード20、40の双方の各端子の装着位置に対応して複数本が並列に配置されている。
ダブルコンタクト部材90は、Y1端の横架部76にインサート成形してある。ダブルコンタクト部材90は、図3に示すように、短い長さのコンタクト腕部91と長い長さのコンタクト腕部92とを有する。また、ダブルコンタクト部材90は、根元93の箇所でコンタクト腕部91とコンタクト腕部92とがつながっており、根元93の箇所よりY1方向に延在するリード端子部94を有する。また、コンタクト腕部91は、横架部76にインサート成形されている。
コンタクト腕部91は、第2のメモリカード30の各端子の装着位置に対応して複数本が並列に配置されている。コンタクト腕部92は、フレームロッド72、73よりZ1側の高さ位置にあって、Y2方向に延在しており、第4のメモリカード50の各端子の装着位置に対応して複数本が並列に配置されている。
[上段ハウジング100の形状]
図2に示すように、上段ハウジング100は、合成樹脂製の成形部品であり、X1側のフレームロッド101と、X2側のフレームロッド102と、2つの横架部103,104とを有するフレーム形状である。フレームロッド101、102は、内側に、ガイド溝101a、102aを有する。横架部104には、複数の貫通孔105が形成してある。貫通孔105は、コンタクト腕部92が貫通してある。
[下段ハウジングモジュール70のメモリカード挿入動作]
図2及び図3に示すように、下段ハウジングモジュール70は、内部に、第1〜3のメモリカード20、30、40が装着されるための空間を有する。上段ハウジング100は、内部に、第4のメモリカード50が装着されるための空間を有する。
第4のメモリカード50が装着されていない場合に、メモリカード用コネクタ60には、下段挿入口62を通して、第1〜3のメモリカード20、30、40が選択的に装着される。
逆に、第1〜3のメモリカード20、30、40が装着されていない場合に、カード用コネクタ60には、上段挿入口63を通して、第4のメモリカード50が装着される。第4のメモリカード50は各端子がコンタクト腕部92と接触した状態となって装着される。
第1のメモリカード20等が装着されている場合には、誤挿入防止部材130が挿入された第1のメモリカード20等によってY1方向に押される。これにより、誤挿入防止部材130は、図3中反時計方向に約90度回動して上段ハウジング100内への第4のメモリカード50の装着を阻止する。また、第4のメモリカード50が装着されている場合には、誤挿入防止部材130は装着されている第4のメモリカード50によって押さえられる。これにより、誤挿入防止部材130は、図3中時計方向に約90度回動されて下段ハウジング本体71内への第1〜3のメモリカード20、30、40の装着を阻止する。
[第1の検出スイッチ140及び第2の検出スイッチ160の構造]
第1の検出スイッチ140は、第1、第3のメモリカード20,40が装着されたことを検出するスイッチであり、可動端子部材141と、カバー部材120の側板部123に切り起して形成してある固定端子部125とよりなる。
可動端子部材141は、フレームロッド73のスリットに圧入されて基部142を固定されて取り付けてあり、コンタクト部146は、腕部145が撓むことによってX1、X2方向に変位可能である。即ち、コンタクト部146は腕部145の先端が撓む方向と同じ方向に変位する。
第1、第3のメモリカード20,40が装着されると、第1、第3のメモリカード20,40のX2側の側面のうち挿入方向先端に近い部分が、腕部145をX2方向に押し退け、腕部145がX2方向に撓む。腕部145が弾性変形することにより、コンタクト部146は、X2方向に変位し、固定端子部125に接近し、先端部が固定端子部125に接触する。従って、第1の検出スイッチ140はオンとなり、カード検出信号を出力する。
第2の検出スイッチ160は、第1のメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置に設定されているか、あるいは書き込み禁止位置に設定されているか否かを検出するためのものであり、可動端子部材161と、カバー部材120の側板部123に切り起して形成してある別の固定端子部とよりなる。
可動端子部材161は、実質的に前記の可動端子部材141と同じ構成であり、腕部165の先端に馬蹄形状のコンタクト部166を有する。
第2の検出スイッチ160は、第1のメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置に設定されている場合には、書き込み指示部材23に接触せず、オフ状態を維持する。また、第1のメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置に設定されている場合には、第2の検出スイッチ160は、腕部165が書き込み指示部材23に当接すると共にX2方向に押し退けられ、コンタクト部166がカバー部材120に設けられた固定端子部と接触する。従って、第2の検出スイッチ160はオンとなり、書き込み可能検出信号を出力する。
なお、メモリカード用コネクタ60は、カバー部材120の脚部が電子機器のプリント回路基板にねじ止めされ且つグランドパターンと半田付けされてプリント回路基板上に実装される。また、可動端子部材141のリード端子部及び可動端子部材161のリード端子部は、プリント回路基板上の検出回路のパッドと半田付けされる。よって、第1、第2の検出スイッチ140、160がオンまたはオフ状態になると、各検出信号が上記検出回路に入力され、当該メモリカード用コネクタ60が搭載された電子機器では、各検出信号の組み合わせに応じた制御処理が行なわれる。
特願2007−279949号(本出願人が平成19年10月29日に出願したもの)
しかしながら、上記構成のカード用コネクタは、カードの挿入を検出するための第1の検出スイッチ140と、カードの書き込み可能または書き込み禁止が設定されているか否かを検出するための第2の検出スイッチ160とを設けた構成であるので、コネクタ側面の構成が複雑化しており、各スイッチを構成する可動端子部材141、161が狭いスペースで接近するため、小型化を図ろうした場合には互いに干渉しないように配置することが難しく、組み付け作業にも神経を使うことになるので、生産効率を高めることが難しかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したカード用コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、カードが挿入される挿入部を有するハウジングと、前記カードが前記挿入部に挿入されると共に当該カードに押されて弾性変位する可動端子と該可動端子の弾性変位によって接触される固定端子とからなるスイッチ機構とを有するカード用コネクタであって、
前記可動端子の変位方向に複数の固定端子を配し、
前記可動端子は、前記カードの有無及び前記カードの形状に応じた変位量によって前記複数の固定端子の何れかに接触または前記複数の固定端子と非接触となることを特徴とする。
本発明によれば、挿入されたカードの状態に応じて一つの可動端子の変位量が変化することで複数の固定端子の何れかに接触(オン)または非接触(オフ)になるため、可動端子数を削減してコネクタの組み立てが容易になり、生産効率を向上させることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図4は本発明によるカード用コネクタの実施例1を示す斜視図である。尚、図4において、カバー部材120が外されており、前述した図1乃至図3と同じ部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、カード用コネクタ200は、下段ハウジングモジュール70と、上段ハウジング100とを有する。また、カード用コネクタ200は、下段ハウジングモジュール70に下段挿入口62が設けられ、上段ハウジング100に上段挿入口63が設けられている。カード用コネクタ200の左側面には、スイッチ機構210が設けられている。
[スイッチ機構210の構成]
図5は下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。図6Aは図5中のB部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。図6Bは図5中のB部を下段ハウジングモジュール70の右側からみた拡大図である。図5及び図6A、図6Bに示されるように、スイッチ機構210は、下段挿入口62に連通されたカード挿入部220の左側方に配されている。
スイッチ機構210は、可動端子230と、第1の固定端子240と、第2の固定端子250とを有する。可動端子230は、カード挿入部220にメモリカードが挿入されると弾性変形するように構成されている。第1の固定端子240は、可動端子230の弾性変位によりメモリカードが挿入されたか否かを検出するための端子である。第2の固定端子250は、可動端子230の弾性変位により書き込み可能または書き込み禁止を検出するための端子である。
本実施例では、書き込み可能または書き込み禁止を指示する書き込み指示部材(突起)23が摺動可能に設けられた第1のメモリカード20(図1参照)がカード挿入部220に挿入される場合を例に挙げて説明する。
ここで、図7及び図8A、図8Bを参照してスイッチ機構210の構成について説明する。図7及び図8A、図8Bに示されるように、スイッチ機構210の可動端子230は、導電性金属板を打ち抜き加工及び曲げ加工したものである。可動端子230は、リード端子231と、支柱部232と、保持部233と、可撓部234と、カード当接部235と、曲げ部236と、ワイピング部237とを有する。
リード端子231は、プリント基板のGND端子に半田付けされる水平方向に延在する接続面231aを有する。接続面231aは、下段ハウジングモジュール70の左側面のY1方向側に形成された凹部72より左側(X2方向)に突出するように延在形成されている。
支柱部232は、リード端子231より上方に延在形成されており、下段ハウジングモジュール70の左側面に形成された凹部72(図6、図7参照)の内壁に当接する。
保持部233は、支柱部232の中間高さ位置から水平方向に延在形成されており、先端に凹部72内のスリットに嵌合係止される係止部233aを有する。
可撓部234は、保持部233の上方に位置し、支柱部232の上端より水平方向に延在形成されている。さらに、可撓部234は、基端部234aと、弾性変形部234bと、先端部234cとを有する。
基端部234aは、支柱部232に支持されて内側(カード挿入部220側)に曲げ加工されており、弾性変形部234bの支点として作用する。また、弾性変形部234bは、基端部234aよりX1方向に傾斜した形状に形成され、基端部234aを支点としてX1、X2方向に弾性変形可能に設けられている。
先端部234cは、弾性変形部234bの先端に設けられ、カード当接部235を保持している。カード当接部235は、上方からみると、先端部234cより右側(X1方向)に突出するR形状の曲面を有しており、後述するようにメモリカード20がカード挿入部220に挿入される過程でメモリカード20の側面に摺接する。
曲げ部236は、先端部234cの左側(X2方向)に設けられ、上下方向(Z1,Z2方向)に延在する逆U字形状に曲げ加工されている。そのため、曲げ部236は、左右方向(X1、X2方向)の応力が印加されると、逆U字形状部分が押圧方向に伸縮して左右方向の衝撃を緩和すると共に、ワイピング部237を弾力的に支持する作用も有している。
ワイピング部237は、曲げ部236より所定角度で傾斜するように下方に延在形成されており、下端には、第1、第2の固定端子240、250に摺接するように上方に曲げ加工された接触部237aを有する。接触部237aは、下段ハウジングモジュール70の左側面のY2方向側に形成された凹部74より左側(X2方向)に突出するように延在形成されている。そして、凹部74のX2方向には、第1、第2の固定端子240、250が配されている。
接触部237aは、曲面が下側に形成されており、当該曲面がワイピング部237の傾斜角度の変位によって下方に押圧されて第1、第2の固定端子240、250に密着する。そして、メモリカード20の挿入動作に伴ってカード当接部235がメモリカード20の左側面に当接すると共に、ワイピング部237は曲げ部236と共に左側(X2方向)に押し出される。そのため、ワイピング部237の接触部237aは、後述するように、第1、第2の固定端子240、250の上面を摺接する。
第1の固定端子240は、Y1方向からみるとコ字状に形成されており、接触面241と、垂直部242と、係止部243とを有する。接触面241は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされるように水平な平面に形成されている。垂直部242は、接触面241より鉛直方向(Z1方向)に延在形成されている。係止部243は、垂直部242の上端より右側(X1方向)に曲げられており、下段ハウジングモジュール70の左側面に設けられたスリットに圧入される。
第2の固定端子250は、Y1方向からみるとクランク状に形成されており、接触面251と、垂直部252と、係止部253とを有する。接触面251は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされるように水平な平面に形成されている。垂直部252は、接触面251より鉛直方向(Z1方向)に延在形成されている。係止部243は、垂直部242の上端より右側(X1方向)に曲げられており、下段ハウジングモジュール70の左側面に設けられたスリットに圧入される。
図9はスイッチ機構210の組み付け状態を示す斜視図である。尚、図9においては、下段ハウジングモジュール70を省略してある。
図9に示されるように、第1の固定端子240の接触面241と第2の固定端子250の接触面251とは、X方向の隙間S1を介してY方向に並列に延在するように取り付けられる。また、可動端子230のワイピング部237は、接触面241、251に対してX方向から交差するように配されており、可撓部234が左右方向(X1,X2方向)に弾性変形するのに伴って先端の接触部237aが接触面241、251の何れかに摺接する位置、または隙間S1の位置に変位する。この隙間S1は、接触面241と接触面25との間に形成された中立領域である。尚、隙間S1の間隔(寸法)は、接触部237aの左右方向(X1,X2方向)の幅寸法よりも幅広に設定されている。
[スイッチ機構210の検出動作]
図10Aはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。図10Bは図10AのC1−C1線に沿う縦断面図である。図10A及び図10Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されていない未挿入のときは、可動端子230の可撓部234が右側(X1方向)に変位している。そのため、可動端子230のカード当接部235は、カード挿入部220内に突出している。
また、可動端子230のワイピング部237は、先端の接触部237aが接触面241に摺接する位置にあり、接触面241を下方に押圧した状態で停止している。
図10Cはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構210の状態を模式的に示す図である。図10Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、第1の固定端子240の接触面241に接触しており、第1の固定端子240がオン状態、第2の固定端子250がオフ状態になっている。可動端子230、第1の固定端子240及び第2の固定端子250は、夫々プリント基板に設けられた検出回路300と接続されている。従って、スイッチ機構210から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子240及び第2の固定端子250からの検出信号の組合せ(オン、オフ)によってメモリカード20が未挿入であることを認知することができる。
図11Aは書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。図11Bは図11AのC2−C2線に沿う縦断面図である。図11A及び図11Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子230のカード当接部235が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入、装着された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子230のカード当接部235は、書き込み指示部材23に当接する。
これにより、可動端子230のワイピング部237は、可動端子230の可撓部234が左側(X2方向)に弾性変形すると共に、先端の接触部237aが接触面241を離間して左方(X2方向)に変位し、隙間S1を通過して第2の固定端子250の摺接面251に摺接する位置に移動する。そして、ワイピング部237の接触部237aは、第2の固定端子250の摺接面251の上面を摺接する。
さらに、ワイピング部237は、接触部237aが摺接面251を摺接する際の抵抗を受けて若干撓んだ状態になりながら曲げ部236により左側(X2方向)に押し出される。そのため、ワイピング部237の接触部237aは、可動端子230のバネ力によって接触面251を下方に押圧しながら摺動してワイピング動作を行なう。
図11Cは書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構210の動作状態を模式的に示す図である。図11Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、第2の固定端子250の接触面251に接触しており、第1の固定端子240がオフ状態、第2の固定端子250がオン状態になっている。従って、スイッチ機構210から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子240及び第2の固定端子250からの検出信号の組合せ(オフ、オン)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にあることを認知することができる。
図12Aは書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。図12Bは図12AのC3−C3線に沿う縦断面図である。図12A及び図12Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子230のカード当接部235が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にある場合、メモリカード20の左側面に形成された凹部24は、可動端子230のカード当接部235に当接する位置に変位する。
これにより、可動端子230のワイピング部237は、メモリカード20の挿入と共に、左側(X2方向)に変位した後、カード当接部235がメモリカード20の左側面に形成された凹部24に当接する際に右側(X1方向)に戻る。右側(X1方向)への戻り量は、接触面241と接触面251との離間距離の半分程度になるように設定されている。
そのため、ワイピング部237の接触部237aは、第2の固定端子250の摺接面251の上面を一旦摺接した後、接触面241と接触面251との中間に形成された中立領域に変位する。すなわち、ワイピング部237の接触部237aは、接触面241、251の何れにも接触しない中立領域(隙間S1)に停止する。
図12Cは書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構210の動作状態を模式的に示す図である。図12Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、接触面241、251の何れにも接触しない中立位置にあり、第1の固定端子240及び第2の固定端子250が共にオフ状態になっている。従って、スイッチ機構210から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子240及び第2の固定端子250からの検出信号の組合せ(オフ、オフ)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にあることを認知することができる。
このように、カード用コネクタ200は、挿入されたメモリカード20の状態に応じて可動端子230の変位量が変化することで第1の固定端子240及び第2の固定端子250の何れかに接触(オン)または離間(オフ)するため、可動端子数を削減してコネクタの組み立てが容易になり、生産効率を向上させることが可能になる。
図13は本発明によるカード用コネクタの実施例2を示す斜視図である。尚、図13において、前述した図4と同じ部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図13に示されるように、カード用コネクタ400は、下段ハウジングモジュール70と、上段ハウジング100とを有する。カード用コネクタ400の左側面には、スイッチ機構410が設けられている。
[スイッチ機構410の構成]
図14は下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。図15は図14中のD部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。図14及び図15に示されるように、スイッチ機構410は、下段挿入口62に連通されたカード挿入部220の左側方に配されている。下段ハウジングモジュール70は、プリント基板460の上面に実装されており、ねじ部材などの締結手段によりプリント基板460に固定される。
スイッチ機構410は、可動端子230と、第1の固定端子440と、第2の固定端子450とを有する。可動端子230は、実施例1の同一構成であるので、説明を省略する。
第1の固定端子440及び第2の固定端子450は、印刷またはめっき法などによりプリント基板460の上面に直接露出するように薄膜形成されている。また、第1の固定端子440及び第2の固定端子450は、プリント基板460に形成された回路パターンを介して検出回路300と接続されている。
従って、本実施例の場合、第1の固定端子440及び第2の固定端子450がプリント基板460を製造する工程で形成されるため、カード用コネクタ400を構成する部品点数を削減することが可能になる。よって、前述した実施例1の構成に比べて第1の固定端子440及び第2の固定端子450を個別に加工する手間と、第1の固定端子440及び第2の固定端子450を下段ハウジングモジュール70に組み付ける手間を削減して低コスト化を図ることが可能になる。
第1の固定端子440は、実施例1の第1の固定端子240と同様、可動端子230の弾性変位によりメモリカードが挿入されたか否かを検出するための端子である。第2の固定端子250は、実施例1の第2の固定端子250と同様、可動端子230の弾性変位により書き込み可能または書き込み禁止を検出するための端子である。
図16はスイッチ機構410を上方からみた平面図である。図16に示されるように、スイッチ機構410の第1、第2の固定端子440、450は、夫々Y方向に延在する長方形状に形成されている。また、第1、第2の固定端子440、450は、X方向の各辺が近接しているものの、微小な隙間を介して並列に設けられている。
また、可動端子230のワイピング部237は、第1、第2の固定端子440、450に対してX方向から交差するように配されており、可撓部234が左右方向(X1,X2方向)に弾性変形するのに伴って先端の接触部237aが第1、第2の固定端子440、450の何れかに摺接する検出領域、または第1、第2の固定端子440、450よりはずれた中立領域に変位する。
可動端子230のリード部231は、プリント基板460上に形成されたGND電極470に半田付けされる。
[スイッチ機構410の検出動作]
図17Aはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。図17Bは図17AのE1−E1線に沿う縦断面図である。図17A及び図17Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70において、下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されていない未挿入のときは、可動端子230の可撓部234が右側(X1方向)に変位している。そのため、可動端子230のカード当接部235は、カード挿入部220内に突出している。
また、可動端子230のワイピング部237は、先端の接触部237aが固定端子440、450の右側(X1方向)の中立領域となるプリント基板460の上面(絶縁層)に接触しており、固定端子440、450に対して非接触となる中立状態で停止している。
図17Cはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構410の状態を模式的に示す図である。図17Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、第1の固定端子440及び第2の固定端子450より離間しているので、第1の固定端子440及び第2の固定端子450はオフ状態になっている。従って、スイッチ機構410から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子440及び第2の固定端子450からの検出信号の組合せ(オフ、オフ)によってメモリカード20が未挿入であることを認知することができる。
図18Aは書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。図18Bは図18AのE2−E2線に沿う縦断面図である。図18A及び図18Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子230のカード当接部235が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入、装着された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子230のカード当接部235は、書き込み指示部材23に当接する。
これにより、可動端子230のワイピング部237は、可動端子230の可撓部234が左側(X2方向)に弾性変形すると共に、先端の接触部237aが第1の固定端子440を通過して第2の固定端子450の上面に摺接する検出位置に移動する。そして、ワイピング部237は、接触部237aが第2の固定端子450の上面を摺接する際の抵抗を受けて若干撓んだ状態になりながら曲げ部236により左側(X2方向)に押し出される。そのため、ワイピング部237の接触部237aは、可動端子230のバネ力によって第2の固定端子450の上面を下方に押圧しながら摺動してワイピング動作を行なう。
図18Cは書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構210の動作状態を模式的に示す図である。図18Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、第2の固定端子450の上面に接触しており、第1の固定端子240がオフ状態、第2の固定端子450がオン状態になっている。従って、スイッチ機構210から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子240及び第2の固定端子450からの検出信号の組合せ(オフ、オン)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にあることを認知することができる。
図19Aは書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。図19Bは図19AのE3−E3線に沿う縦断面図である。図19A及び図19Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子230のカード当接部235が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にある場合、メモリカード20の左側面に形成された凹部24は、可動端子230のカード当接部235に当接する位置に変位する。
これにより、可動端子230のワイピング部237は、メモリカード20の挿入と共に、左側(X2方向)に変位した後、カード当接部235がメモリカード20の左側面に形成された凹部24に当接する際に右側(X1方向)に戻る。右側(X1方向)への戻り量は、第1の固定端子440と第2の固定端子450とのピッチ(センタ間距離)と同程度になるように設定されている。
そのため、ワイピング部237の接触部237aは、第2の固定端子450の上面を一旦摺接した後、第1の固定端子440の上面に摺接する位置に変位する。
図19Cは書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構410の動作状態を模式的に示す図である。図19Cに示されるように、可動端子230のワイピング部237は、第1の固定端子440のみに接触する位置にあり、第1の固定端子240がオン状態、第2の固定端子450がオフ状態になっている。従って、スイッチ機構410から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子440及び第2の固定端子450からの検出信号の組合せ(オン、オフ)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にあることを認知することができる。
このように、カード用コネクタ400は、挿入されたメモリカード20の状態に応じて可動端子430の変位量が変化することで第1の固定端子440及び第2の固定端子450の何れかに接触(オン)または離間(オフ)するため、可動端子数を削減してコネクタの組み立てが容易になり、生産効率を向上させることが可能になる。
図20は本発明によるカード用コネクタの実施例3を示す斜視図である。尚、図20において、前述した図4、図13と同じ部分には、同一符号を付して説明を省略する。図20に示されるように、カード用コネクタ500は、下段ハウジングモジュール70と、上段ハウジング100とを有する。カード用コネクタ500の左側面には、スイッチ機構510が設けられている。
[スイッチ機構510の構成]
図21は下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。図22は図21中のF部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。図23はスイッチ機構510を左側方からみた部分側面図である。図24はスイッチ機構510を上方からみた平面図である。
図21乃至図24に示されるように、スイッチ機構510は、カード挿入部220の左側方に配されている。スイッチ機構510は、可動端子530と、第1の固定端子540と、第2の固定端子550とを有する。
図25Aは可動端子530の構成を示す斜視図である。図25Aに示されるように、可動端子530は、前述した実施例1の可動端子230と同様に、リード端子531と、支柱部532と、保持部533と、可撓部534と、カード当接部535とを有する。さらに、可動端子530は、可撓部534の先端に上下位置に二股形状に形成された一対の腕部536,537と、一対の腕部536,537の先端よりX2方向に曲げられた第1のワイピング部538と、第2のワイピング部539とを有する。
第1のワイピング部538及び第2のワイピング部539は、可撓部534の先端よりX2方向に曲げられた二股形状に形成されており、第1のワイピング部538が下方でX2方向に延在形成され、第2のワイピング部539が上方でX2方向に延在形成される。また、第1のワイピング部538及び第2のワイピング部539は、おなじ垂直面で上下対称となるように形成されている。
図25Bは第1の固定端子540及び第2の固定端子550の構成を示す斜視図である。図25Bに示されるように、左側面からみると左右対称な形状に見えるが、実際には、第1のワイピング部538が接触する第1の接触面546と、第2のワイピング部539が接触する第2の接触面556とが左右方向(X方向)にずらして配置されている点が異なる。
また、第1の固定端子540は、Y1方向からみるとクランク状に形成されており、接触面541と、垂直部542と、係止部543と、垂下部545と、第1の接触面546を有する。接触面541は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされる水平な平面と垂直な平面と有するL字状に形成されている。
垂直部542は、接触面541より鉛直方向(Z1方向)に延在形成され、上端が下段ハウジングモジュール70の上方に位置する高さまで延在形成されている。係止部543は、垂直部242の上端より右側(X1方向)に曲げられ、さらに下方に曲げられており、下端が下段ハウジングモジュール70の上面に設けられたスリットに圧入される。
また、垂下部545は、係止部543より上方に分岐して隙間547を介在させて垂直部542と並列に配されている。第1の接触面546は、第1のワイピング部538に対向するように垂下部545の下端に設けられている。
第2の固定端子550は、上記第1の固定端子540と同様にY1方向からみるとクランク状に形成されており、接触面551と、垂直部552と、係止部553と、垂下部555と、第2の接触面556を有する。接触面551は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされる水平な平面と垂直な平面と有するL字状に形成されている。
垂直部552は、接触面551より鉛直方向(Z1方向)に延在形成され、上端が下段ハウジングモジュール70の上方に位置する高さまで延在形成されている。係止部553は、垂直部252の上端より右側(X1方向)に曲げられ、さらに下方に曲げられており、下端が下段ハウジングモジュール70の上面に設けられたスリットに圧入される。
また、垂下部555は、係止部553より上方に分岐して隙間557を介在させて垂直部552と並列に配されている。第2の接触面556は、第2のワイピング部539に対向するように垂下部555の下端に設けられている。
図26は可動端子530、第1の固定端子540及び第2の固定端子550の取付状態を左側(外側)からみた斜視図である。図27は可動端子530、第1の固定端子540及び第2の固定端子550の取付状態を右側(内側)からみた斜視図である。尚、図26,図27では係止部543,553を省略してある。図26及び図27に示されるように、スイッチ機構510においては、下段ハウジングモジュール70の内側から可動端子530の第1のワイピング部538が第1の固定端子540の第1の接触面546に対向し、第2のワイピング部539が第2の固定端子550の第2の接触面556に対向する。
第1の固定端子540の第1の接触面546が下方に向けて傾斜しているのに対し、第1のワイピング部538の接触部538aが接触時の摺動抵抗を軽減するようにR形状に加工されると共に、先端が下方に傾斜している。また、第2の固定端子550の第2の接触面556が上方に向けて傾斜しているのに対し、第2のワイピング部539の接触部539aが接触時の摺動抵抗を軽減するようにR形状に加工されると共に、先端が上方に傾斜している。
[スイッチ機構510の検出動作]
図28Aはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。図28Bは図28AのG1−G1線に沿う縦断面図である。図28A及び図28Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70において、下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されていない未挿入のときは、可動端子530の可撓部534が右側(X1方向)に変位している。そのため、可動端子530のカード当接部535は、カード挿入部220内に突出している。
メモリカード未挿入状態のときは、可動端子530の第1、第2のワイピング部538、539は、第1、第2の固定端子540、550の第1、第2の接触面546、556から離間した中立領域に位置している。また、第1の固定端子540の第1の接触面546と第2の固定端子550の第2の接触面556との間には、左右方向(X方向)のずれ量S2が設定されている。すなわち、第1の接触面546の右端と第2の接触面556の右端とのずれ(間隔)がずれ量S2となる。
さらに、第1のワイピング部538の接触部538aと第1の固定端子540の第1の接触面546との離間距離L1は、第2のワイピング部539の接触部539aと第2の固定端子550の第2の接触面556の離間距離L2の所定割合(例えば、1/5倍程度)短くなるように設定されている。
すなわち、本実施例においては、L1<L2であるので、可動端子530の可撓部534が左側(X2方向)に変位する場合、第1のワイピング部538の接触部538aが第1の固定端子540の第1の接触面546に先に接触し、さらに可動端子530の可撓部534が左側(X2方向)に変位することにより、第2のワイピング部539の接触部539aが第2の固定端子550の第2の接触面556に接触するになる。そのため、本実施例のスイッチ機構510では、可動端子530の第1、第2のワイピング部538、539の変位量に応じて第1の固定端子540からの検出信号が得られる状態と、第1の固定端子540及び第2の固定端子550からの検出信号と得られる状態とが時間差をもって切り替わることになる。
図28Cはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構510の状態を模式的に示す図である。図28Cに示されるように、可動端子530の第1のワイピング部538及び第2のワイピング部539は、先端の接触部538a、539aが第1の固定端子540の第1の接触面546、第2の固定端子550の第2の接触面556から離間(中立位置)しており、共に非接触状態(オフ状態)である。
従って、スイッチ機構510から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子540及び第2の固定端子550からの検出信号の組合せ(オフ、オフ)によってメモリカード20が未挿入であることを認知することができる。
図29Aは書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。図29Bは図29AのG2−G2線に沿う縦断面図である。図29A及び図29Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子530のカード当接部535が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入、装着された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子530のカード当接部535は、書き込み指示部材23に当接する。そのため、可動端子530のカード当接部535は、書き込み指示部材23の側面に当接して第1のワイピング部538の接触部538aと第1の固定端子540の第1の接触面546との離間距離L1よりも大きく左側(X2方向)に変位する。すなわち、書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子530の第1、第2のワイピング部538、539の変位量をL3とすると、L1<L2<L3となる。そのため、第1、第2のワイピング部538、539の接触部538a、539aが第1の固定端子540の第1の接触面546、第2の固定端子550の第2の接触面556に共に接触した状態になる。
上記第1、第2のワイピング部538、539の検出動作過程においては、上記距離L1分変位したときに第1のワイピング部538の接触部538aが第1の固定端子540の第1の接触面546に接触、上記距離L1からL2に変位する間は、第1のワイピング部538の接触部538aが第1の固定端子540の第1の接触面546に沿って摺接してワイピング動作を行ないながら、第2のワイピング部539の接触部539aが第2の固定端子550の第2の接触面556に接触する。
さらに、可動端子530のカード当接部535が左側(X2方向)に押し出されると、第2のワイピング部539の接触部539aも第2の固定端子550の第2の接触面556を摺接してワイピング動作を行なう。この動作状態では、第1、第2のワイピング部538、539が、夫々傾斜する第1、第2の接触面546、556に沿って互いに広げられるように撓むことになる。そのため、第1、第2のワイピング部538、539は、互いに離間するようにZ方向に広げられると共に、第1、第2の接触面546、556に対する圧着力を増大させて確実に接触する。
図29Cは書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構510の動作状態を模式的に示す図である。図29Cに示されるように、可動端子530の第1、第2のワイピング部538、539は、第1、第2の固定端子540、550の第1、第2の接触面546、556に接触しており、第1、第2の固定端子540、550が共にオン状態になっている。従って、スイッチ機構510から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子540及び第2の固定端子550からの検出信号の組合せ(オン、オン)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にあることを認知することができる。
図30Aは書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。図30Bは図30AのG3−G3線に沿う縦断面図である。図30A及び図30Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子530のカード当接部535が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にある場合、メモリカード20の左側面に形成された凹部24は、可動端子530のカード当接部535に当接する位置に変位する。
これにより、可動端子530の第1、第2のワイピング部538、539は、メモリカード20の挿入と共に、左側(X2方向)に上記距離L3(>L1)分変位した後、カード当接部535がメモリカード20の左側面に形成された凹部24に当接する際に右側(X1方向)に距離L4分戻る。右側(X1方向)への戻り量L4は、L1>L4>L2となるように設定されている。
そのため、小さい離間距離L2を有する第2のワイピング部539の接触部539aが第2の固定端子550の第2の接触面556に接触しているものの、大きい離間距離L1を有する第1のワイピング部538の接触部538aが第1の固定端子540の第1の接触面546から離間して非接触状態となる。
図30Cは書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構510の動作状態を模式的に示す図である。図30Cに示されるように、可動端子530の第1のワイピング部538が第1の固定端子540に非接触でオフ状態になり、第2のワイピング部539が第2の固定端子550に接触してオン状態になっている。
従って、スイッチ機構510から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子540及び第2の固定端子550からの検出信号の組合せ(オフ、オン)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にあることを認知することができる。
このように、カード用コネクタ500は、挿入されたメモリカード20の状態に応じて可動端子530の変位量が変化することで第1の固定端子540及び第2の固定端子550の何れかに接触(オン)または離間(オフ)するため、可動端子数を削減してコネクタの組み立てが容易になり、生産効率を向上させることが可能になる。
図31は本発明によるカード用コネクタの実施例4を示す斜視図である。尚、図31において、前述した図4、図13、図20と同じ部分には、同一符号を付して説明を省略する。図31に示されるように、カード用コネクタ600は、下段ハウジングモジュール70と、上段ハウジング100とを有する。カード用コネクタ600の左側面には、スイッチ機構610が設けられている。
[スイッチ機構610の構成]
図32は下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。図33は図32中のH部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。図34はスイッチ機構610を左側方からみた部分側面図である。図35はスイッチ機構610を上方からみた平面図である。
図32乃至図35に示されるように、スイッチ機構610は、カード挿入部220の左側方に配されている。スイッチ機構610は、可動端子630と、第1の固定端子640と、第2の固定端子650とを有する。尚、可動端子630、第1の固定端子640、第2の固定端子650は、夫々上記実施例3の可動端子530、第1の固定端子540、第2の固定端子550と形状が同じであるが、第1、第2のワイピング部538、539及び第1、第2の接触面546、556の寸法が異なっている。そのため、スイッチ機構610は、検出動作のタイミングが上記スイッチ機構510と異なるように設定されている。
図36Aは可動端子630の構成を示す斜視図である。図36Aに示されるように、可動端子630は、前述した実施例3の可動端子530と同様に、リード端子631と、支柱部632と、保持部633と、可撓部634と、カード当接部635と、一対の腕部636,637と、第1のワイピング部638と、第2のワイピング部639とを有する。
図36Bは第1の固定端子640及び第2の固定端子650の構成を示す斜視図である。図36Bに示されるように、第1の固定端子640は、前述した実施例3の第1の固定端子540と同様に、接触面641と、垂直部642と、係止部643と、垂下部645と、第1の接触面646を有する。接触面641は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされる水平な平面と垂直な平面と有するL字状に形成されている。
垂直部642は、接触面641より鉛直方向(Z1方向)に延在形成され、上端が下段ハウジングモジュール70の上方に位置する高さまで延在形成されている。係止部643は、垂直部642の上端より右側(X1方向)に曲げられ、さらに下方に曲げられており、下端が下段ハウジングモジュール70の上面に設けられたスリットに圧入される。
また、垂下部645は、係止部643より上方に分岐して隙間647を介在させて垂直部642と並列に配されている。第1の接触面646は、第1のワイピング部638に対向するように垂下部645の下端に設けられている。
第2の固定端子650は、上記第1の固定端子640と同様にY1方向からみるとクランク状に形成されており、接触面651と、垂直部652と、係止部653と、垂下部655と、第2の接触面656を有する。接触面651は、プリント基板上の回路パターンに半田付けされる水平な平面と垂直な平面と有するL字状に形成されている。
垂直部652は、接触面651より鉛直方向(Z1方向)に延在形成され、上端が下段ハウジングモジュール70の上方に位置する高さまで延在形成されている。係止部653は、垂直部652の上端より右側(X1方向)に曲げられ、さらに下方に曲げられており、下端が下段ハウジングモジュール70の上面に設けられたスリットに圧入される。
また、垂下部655は、係止部653より上方に分岐して隙間657を介在させて垂直部652と並列に配されている。第2の接触面656は、第2のワイピング部639に対向するように垂下部655の下端に設けられている。
図37は可動端子630、第1の固定端子640及び第2の固定端子650の取付状態を左側(外側)からみた斜視図である。図38は可動端子630、第1の固定端子640及び第2の固定端子650の取付状態を右側(内側)からみた斜視図である。尚、図37、図38では係止部643,653を省略してある。図37及び図38に示されるように、スイッチ機構610においては、下段ハウジングモジュール70の内側から可動端子630の第1のワイピング部638が第1の固定端子640の第1の接触面646に対向し、第2のワイピング部539が第2の固定端子650の第2の接触面656に対向する。
第1の固定端子640の第1の接触面646が上方に向けて傾斜しているのに対し、第1のワイピング部638の接触部638aが接触時の摺動抵抗を軽減するようにR形状に加工されると共に、先端が上方に傾斜している。また、第2の固定端子650の第2の接触面656が下方に向けて傾斜しているのに対し、第2のワイピング部639の接触部639aが接触時の摺動抵抗を軽減するようにR形状に加工されると共に、先端が下方に傾斜している。
本実施例では、上記実施例3と異なり、第1の固定端子640の第1の接触面646と第2の固定端子650の第2の接触面656とが左右方向(X方向)で同じ位置となるように配されている。すなわち、第1の固定端子640の第1の接触面646は、第2の固定端子650の第2の接触面656の下方に位置するように設けられており、第1の固定端子640の第1の接触面646と第2の固定端子650の第2の接触面656とが上下方向で対称となるように設けられている。
さらに、第1のワイピング部638の接触部638aが左側(X2方向)に短く形成され、2のワイピング部639の接触部639aが左側(X2方向)に長く延在するように形成されている。すなわち、可動端子630の第1のワイピング部638と第1の固定端子640の第1の接触面646との離間距離が長くなるように設定されている。また、第2のワイピング部539と第2の固定端子650の第2の接触面656との離間距離は、第1のワイピング部638と第1の接触面646との離間距離よりも長くなるように設定されている。
そのため、後述する検出動作においては、可動端子630がメモリカード20の挿入によって左側(X2方向)に弾性変形するのに伴って、先ず、第1のワイピング部638が第1の固定端子640の第1の接触面646に接触する。その後、可動端子630がさらに左側(X2方向)に弾性変形した場合には、第2のワイピング部539が第2の固定端子650の第2の接触面656に接触する。
[スイッチ機構610の検出動作]
図39Aはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。図39Bは図39AのI1−I1線に沿う縦断面図である。図39A及び図39Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70において、下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されていない未挿入のときは、可動端子630の可撓部634が右側(X1方向)に変位している。そのため、可動端子630のカード当接部635は、カード挿入部220内に突出している。
メモリカード未挿入状態のときは、可動端子630の第1、第2のワイピング部638、639は、第1、第2の固定端子640、650の第1、第2の接触面646、656から離間している。本実施例では、第1の固定端子540の第1の接触面546と第2の固定端子550の第2の接触面556との左右方向(X方向)の位置が同一である。これに対し、第1のワイピング部538の接触部538aと第2のワイピング部539の接触部539aとの間には、左右方向(X方向)のずれ量S3が設定されている。
さらに、第1のワイピング部638の接触部638aと第1の固定端子640の第1の接触面646との離間距離LAは、第2のワイピング部639の接触部639aと第2の固定端子650の第2の接触面656の離間距離LBより所定割合(例えば、1/2倍程度)短くなるように設定されている。
すなわち、本実施例においては、LA<LBであるので、可動端子630の可撓部634が左側(X2方向)に変位する場合、第2のワイピング部639の接触部639aが第2の固定端子650の第2の接触面656に先に接触し、さらに可動端子630の可撓部634が左側(X2方向)に変位することにより、第1のワイピング部638の接触部638aが第1の固定端子640の第1の接触面646に接触するになる。そのため、本実施例のスイッチ機構610では、可動端子630の第1、第2のワイピング部638、639の変位量に応じて第1の固定端子640からの検出信号が得られる状態と、第1の固定端子640及び第2の固定端子650からの検出信号と得られる状態とが時間差をもって切り替わることになる。
図39Cはメモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構610の状態を模式的に示す図である。図39Cに示されるように、可動端子530の第1のワイピング部638及び第2のワイピング部639は、先端の接触部638a、639aが第1の固定端子640の第1の接触面646、第2の固定端子650の第2の接触面656から離間(中立状態)しており、共に非接触状態(オフ状態)である。
従って、スイッチ機構610から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子640及び第2の固定端子650からの検出信号の組合せ(オフ、オフ)によってメモリカード20が未挿入であることを認知することができる。
図40Aは書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。図40Bは図40AのI2−I2線に沿う縦断面図である。図40A及び図40Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子630のカード当接部635が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入、装着された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子630のカード当接部635は、書き込み指示部材23に当接する。そのため、可動端子630のカード当接部635は、書き込み指示部材23の側面に当接して第1のワイピング部638の接触部638aと第1の固定端子640の第1の接触面646との離間距離L1よりも大きく左側(X2方向)に変位する。すなわち、書き込み指示部材23が書き込み可能位置にある場合、可動端子630の第1、第2のワイピング部638、639の変位量をLCとすると、LC>LB>LAとなる。そのため、第1、第2のワイピング部638、639の接触部638a、639aが第1の固定端子640の第1の接触面646、第2の固定端子650の第2の接触面656に共に接触した状態になる。
上記第1、第2のワイピング部638、639の検出動作過程においては、上記距離LA分変位したときに第1のワイピング部638の接触部638aが第1の固定端子640の第1の接触面646に接触、上記距離LAから距離LBに変位する間は、第1のワイピング部638の接触部638aが第1の固定端子640の第1の接触面646に沿って摺接してワイピング動作を行ないながら、第2のワイピング部639の接触部639aが第2の固定端子650の第2の接触面656に接触する。
さらに、可動端子630のカード当接部635が左側(X2方向)に押し出されると、第2のワイピング部639の接触部639aも第2の固定端子650の第2の接触面656を摺接してワイピング動作を行なう。この動作状態では、第1、第2のワイピング部638、639が、夫々傾斜する第1、第2の接触面646、656に沿って互いに広げられるように撓むことになる。そのため、第1、第2のワイピング部638、639は、互いに離間するようにZ方向に広げられると共に第1、第2の接触面646、656に対する圧着力を増大させて確実に接触する。
図40Cは書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構610の動作状態を模式的に示す図である。図40Cに示されるように、可動端子630の第1、第2のワイピング部638、639は、第1、第2の固定端子640、650の第1、第2の接触面646、656に接触しており、第1、第2の固定端子640、650が共にオン状態になっている。従って、スイッチ機構610から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子640及び第2の固定端子650からの検出信号の組合せ(オン、オン)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み可能位置にあることを認知することができる。
図41Aは書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。図41Bは図41AのI3−I3線に沿う縦断面図である。図41A及び図41Bに示されるように、下段ハウジングモジュール70の下段挿入口62から第1のメモリカード20が挿入されたときは、可動端子630のカード当接部635が第1のメモリカード20の左側面に当接して左側(X2方向)に押し出される。
さらに、下段ハウジングモジュール70のカード挿入部220内に挿入された当該メモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にある場合、可動端子630のカード当接部635は、メモリカード20の左側面に形成された凹部24に当接する位置に変位する。
これにより、可動端子630の第1、第2のワイピング部638、639は、メモリカード20の挿入と共に、左側(X2方向)に上記距離LC(>LA)分変位した後、カード当接部635がメモリカード20の左側面に形成された凹部24に当接する際に右側(X1方向)に距離LD分戻る。右側(X1方向)への戻り量LDは、LB>LD>LAとなるように設定されている。
そのため、距離LAを有する第1のワイピング部638の接触部638aが第8の固定端子640の第1の接触面646に接触しているものの、距離LBを有する第2のワイピング部639の接触部639aが第2の固定端子650の第2の接触面656から離間して非接触状態となる。
図41Cは書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構610の動作状態を模式的に示す図である。図41Cに示されるように、可動端子630の第1のワイピング部638が第1の固定端子640に接触してオン状態になり、第2のワイピング部639が第2の固定端子650に非接触でオフ状態になっている。
従って、スイッチ機構610から出力された検出信号を受信した検出回路300は、第1の固定端子640及び第2の固定端子650からの検出信号の組合せ(オン、オフ)によってメモリカード20が装着され、且つメモリカード20の書き込み指示部材23が書き込み禁止位置にあることを認知することができる。
このように、カード用コネクタ600は、挿入されたメモリカード20の状態に応じて可動端子630の変位量が変化することで第1の固定端子640及び第2の固定端子650の何れかに接触(オン)または離間(オフ)するため、可動端子数を削減してコネクタの組み立てが容易になり、生産効率を向上させることが可能になる。
上記実施例では、メモリカードが挿入、装着される場合について説明したが、カード用コネクタに挿入されるものとしては、カード状のものであれば良いので、メモリカードに限りものではない。例えば、メモリを有していなくてもカード用コネクタに挿入されることにより何らかの電気的信号を出力するような機能を有していれば良い。
形状の異なる各種メモリカードが選択的に挿入可能とされるカード用コネクタの一例を示す斜視図である。 図1のカード用コネクタを分解して示す斜視図である。 図1のカード用コネクタのA−A線に沿う縦断面図である。 本発明によるカード用コネクタの実施例1を示す斜視図である。 下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。 図5中のB部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。 図5中のB部を下段ハウジングモジュール70の右側からみた拡大図である。 スイッチ機構210を上方からみた平面図である。 スイッチ機構210の可動端子230を示す斜視図である。 スイッチ機構210の第1の固定端子240及び第2の固定端子250を示す斜視図である。 スイッチ機構210の組み付け状態を示す斜視図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。 図10AのC1−C1線に沿う縦断面図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構210の状態を模式的に示す図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。 図11AのC2−C2線に沿う縦断面図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構210の動作状態を模式的に示す図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構210の状態を示す平面図である。 図12AのC3−C3線に沿う縦断面図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構210の動作状態を模式的に示す図である。 本発明によるカード用コネクタの実施例2を示す斜視図である。 下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。 図14中のD部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。 スイッチ機構410を上方からみた平面図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。 図17AのE1−E1線に沿う縦断面図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構410の状態を模式的に示す図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。 図18AのE2−E2線に沿う縦断面図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構410の動作状態を模式的に示す図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構410の状態を示す平面図である。 図19AのE3−E3線に沿う縦断面図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構410の状態を模式的に示す図である。 本発明によるカード用コネクタの実施例3を示す斜視図である。 下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。 図21中のF部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。 スイッチ機構510を左側方からみた部分側面図である。 スイッチ機構510を上方からみた平面図である。 可動端子530の構成を示す斜視図である。 第1の固定端子540及び第2の固定端子550の構成を示す斜視図である。 可動端子530、第1の固定端子540及び第2の固定端子550の取付状態を左側(外側)からみた斜視図である。 可動端子530、第1の固定端子540及び第2の固定端子550の取付状態を右側(内側)からみた斜視図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。 図28AのG1−G1線に沿う縦断面図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構510の状態を模式的に示す図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。 図29AのG2−G2線に沿う縦断面図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構510の動作状態を模式的に示す図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構510の状態を示す平面図である。 図30AのG3−G3線に沿う縦断面図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構510の動作状態を模式的に示す図である。 本発明によるカード用コネクタの実施例4を示す斜視図である。 下段ハウジングモジュール70を示す斜視図である。 図32中のH部を下段ハウジングモジュール70の左側からみた拡大図である。 スイッチ機構610を左側方からみた部分側面図である。 スイッチ機構610を上方からみた平面図である。 可動端子630の構成を示す斜視図である。 第1の固定端子640及び第2の固定端子650の構成を示す斜視図である。 可動端子630、第1の固定端子640及び第2の固定端子650の取付状態を左側(外側)からみた斜視図である。 可動端子630、第1の固定端子640及び第2の固定端子650の取付状態を右側(内側)からみた斜視図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。 図39AのI1−I1線に沿う縦断面図である。 メモリカード20が未挿入のときのスイッチ機構610の状態を模式的に示す図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。 図40AのI2−I2線に沿う縦断面図である。 書き込み可能を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構610の動作状態を模式的に示す図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20がカード挿入部220内に挿入されたときのスイッチ機構610の状態を示す平面図である。 図41AのI3−I3線に沿う縦断面図である。 書き込み禁止を設定されたメモリカード20が挿入されたときのスイッチ機構610の動作状態を模式的に示す図である。
20 第1のメモリカード
70 下段ハウジングモジュール
62 下段挿入口
200、400、500、600 カード用コネクタ
210、410、510、610 スイッチ機構
220 カード挿入部
230、530、630 可動端子
240、440、540、640 第1の固定端子
250、450、550,650 第2の固定端子
234 可撓部
235、535、635 カード当接部
237 ワイピング部
237a、538a、539a、638a、639a 接触部
300 検出回路
460 プリント基板
538、638 第1のワイピング部
539、639 第2のワイピング部
546、646 第1の接触面
556、656 第2の接触面

Claims (6)

  1. カードが挿入される挿入部を有するハウジングと、前記カードが前記挿入部に挿入されると共に当該カードに押されて弾性変位する可動端子と該可動端子の弾性変位によって接触される固定端子とからなるスイッチ機構とを有するカード用コネクタであって、
    前記可動端子の変位方向に複数の固定端子を配し、
    前記可動端子は、前記カードの有無及び前記カードの形状に応じた変位量によって前記複数の固定端子の何れかに接触または前記複数の固定端子と非接触となることを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記複数の固定端子は、一端が前記ハウジングに保持され、他端がプリント基板の回路パターンに接続されることを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記複数の固定端子は、前記ハウジングが実装されるプリント基板の同一平面に形成された電極パターンであることを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  4. 前記カードは、前記可動端子が接する部分にデータの書き込み可能または書き込み禁止を指示する突起が摺動可能に設けられたメモリカードであり、
    前記挿入部に挿入されるときの前記突起の位置に応じて前記可動端子の変位量が変化することを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  5. 前記可動端子は、前記カードが前記挿入部に挿入されると共に、前記カードに押圧されて弾性変位して一の固定端子に接触、または非接触となり、
    前記カードの前記突起が前記データの書き込み可を指示する位置にある場合には、さらに弾性変位して他の固定端子に接触、または非接触となることを特徴とする請求項に記載のカード用コネクタ。
  6. 前記複数の固定端子は、一端が前記プリント基板の回路パターンに接続され、
    前記可動端子は、前記カードの挿入、及び前記突起の位置に応じて弾性変位の変位量が変化し、前記複数の固定端子の何れかに接触または非接触となることにより、前記プリント基板の回路パターンにカード検出信号、及びデータ書き込み可能信号、またはデータ書き込み禁止信号を出力することを特徴とする請求項に記載のカード用コネクタ。
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