いかなるメディア供給システムにおいても、ユーザが利用可能なメディアの量は相当ある。結果的に、ユーザの多くは、メディア案内形式、つまり、ユーザがメディア選択を効率的に操作し、かつユーザが所望するメディアを容易に特定可能にするインターフェースを求めている。このような案内を提供するアプリケーションは、本明細書において双方向メディア案内アプリケーションと呼ばれ、場合によって案内アプリケーションと呼ばれる。
双方向メディア案内アプリケーションは、案内を提供するメディアに応じて種々の形式をとってもよい。メディア案内アプリケーションの一般的な種類の1つとして、双方向テレビ番組ガイドが挙げられる。双方向テレビ番組ガイドは、よく知られている案内アプリケーションであり、特に、そのアプリケーションによって、ユーザによるテレビプログラミング閲覧選択の操作および検索が可能になり、システムによっては、デジタル音楽選択を操作および検索可能にする。テレビプログラミング(および音楽プログラミング)は、従来の放送、ケーブル、衛星、インターネット、またはその他のいかなる通信技術を介しても提供されてもよい。プログラミングは、有料視聴制番組、またはビデオオンデマンド(VOD)システムなどにおけるオンデマンドとして、加入ベース(場合により、有料番組と呼ばれる)で提供されてもよい。
インターネット、モバイルコンピューティング、および高速無線ネットワークの出現により、ユーザは、パーソナルコンピュータ(PC)および装置においてメディアにアクセス可能であるが、従来はそのような装置において不可能であった。非テレビ中心のプラットフォーム(つまり、ユーザの放送、ケーブル、または衛星テレビ配信ネットワークの一部でない機器と、メディアを通信するプラットフォーム)により、ユーザは、所望の映像クリップ、フルモーション映像(テレビ番組を含んでもよい)、画像、音楽ファイル、およびその他の適切なメディアを操作および検索することが可能になる。結果的に、メディア案内も、現代の非テレビ中心のプラットフォームに必要になる。例えば、メディア案内アプリケーションは、オンラインアプリケーションとして提供(つまり、ウェブサイト上で提供)されてもよく、あるいは、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、または携帯電話機において、スタンドアロン型のアプリケーションまたはクライアントとして提供されてもよい。いくつかのシステムにおいて、ユーザは、メディア案内アプリケーションを介して機器を遠隔制御してもよい。例えば、ユーザは、オンラインメディアガイドにアクセスすることによって、ユーザの家庭用機器における記録またはその他の設定を設定してもよい。これは、直接またはユーザの機器上で実行する別のメディアガイドを介してユーザの機器を制御するオンラインガイドによって、達成されてもよい。双方向メディア案内アプリケーションの遠隔アクセスについては、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる、2005年10月7日に出願された米国特許出願第11/246,392号においてより詳しく記載されている。
本発明の一側面によると、本明細書に記載される本発明の側面および実施形態は、双方向番組ガイドにおいて、またはそれによって、部分的または全体的に提供可能である。本明細書に記載されるように、双方向番組ガイドは、ユーザ機器に配置可能であり、あるいはオンライン/ネットワーク上の双方向番組ガイドであることが可能である。
本発明の一側面によると、サーバ/配信機器に存在するメディア番組は、テレビユーザ機器と、コンピュータ機器および移動式ユーザ機器(例えば、携帯電話機)などの非テレビ中心ユーザ機器との両方によってアクセス可能である。メディア番組には、映像プログラミング(例えば、映画、テレビ番組、音楽映像、ニュース、生または時差記録)、音声プログラミング(例えば、音楽、ラジオ番組、ニュース、生または時差記録)、コンピュータゲーム番組、ウェブコンテンツ、または別の適切な形式のメディアが含まれることが可能である。
本発明の一側面によると、メディア番組関連商品は、ユーザが利用可能なように生成および作製可能である。商品は、電子的商品(例えば、着信音、壁紙、スクリーンセーバ、ユーザインターフェースのスキン)または物質的商品(例えば、CD、DVD、ポスター、ゲーム盤)であることが可能である。例えば、メディア番組が映画である場合、映画関連の電子的商品の例として、映画の主題歌を扱う電話機着信音、映画の出演者が写るコンピュータの壁紙、映画の場面またはシーンを含むスクリーンセーバ、映画の主題色または映画のイメージを示すユーザインターフェースのスキン、あるいは映画に基づくコンピュータゲームが挙げられ、また、映画関連の物質的商品の例として、映画のCDのサウンドトラック、映画の出演者が写るポスター、または映画に基づくゲーム盤が挙げられる。
ユーザ機器(例えば、テレビおよびセットトップボックス、コンピュータ、携帯電話機)は、メディア番組関連商品に関するより多くの情報を、プレビュー、購入、および/または入手する機会を、ユーザに提示することができる。通常、ユーザ機器は、メディア番組関連の電子的商品を購入する機会をユーザに提示することができる。ユーザ機器は、付加的に、物質的商品に関するより多くの情報を入手する機会をユーザに提示することができる。このように、ユーザがメディア番組関連商品に関心がある場合、ユーザは、メディア番組を享受中に、その商品に関するより多くの情報を即座にプレビュー、購入、または入手することが可能であり、さらに時間を費やして他の場所でその商品を探さなくてもよい。本明細書で使用する用語の「購入機会」とは、ユーザが商品に関するさらなる情報を閲覧する機会、商品をプレビューする機会、または商品を購入する機会をいう。購入機会をユーザに提供する過程は、多数の動作を伴ってもよく、一実施形態において、商品に関する商品情報にアクセスすることを含む。
メディア番組およびその関連商品情報は、サーバ/配信設備に位置することができる。サーバ/配信設備が、メディア番組または商品情報に関する要求をユーザ機器から受信すると、サーバ/配信設備は、ユーザ機器の機器カテゴリに基づいて、ユーザ機器に提供する商品情報を調整することができる。このように、サーバ/配信設備は、該当しない商品情報がユーザ機器に殺到しないように、該当商品の商品情報をユーザ機器に効率的に提供することが可能である。
本発明の一側面において、ユーザ機器が商品情報を受信すると、ユーザ機器は、ユーザ機器に対応しているアプリケーションの種類に基づいて、商品情報の全部または一部を保管するように選択することができる。例えば、携帯電話機は、携帯電話機器に調整可能または不可能、あるいは適用可能または不可能な商品情報を受信し得る。ユーザ機器が、一般的に、携帯電話機器に調整および適用可能な商品情報を受信する場合であっても、商品情報は依然として、特定のブランドまたはモデルの携帯電話機に対応しない種類の商品を含む場合がある。例えば、携帯電話機は、通常、カスタマイズ可能な着信音に対応するが、最近の携帯電話機は、和音による着信音に対応可能である一方で、初期のモデルの携帯電話機はそれに対応しない場合がある。
本発明の一側面において、ユーザは、物質的商品に関する情報の閲覧に関心を持ってもよく、その場合その商品は購入可能である。一実施形態において、ユーザ機器および/またはサーバ/配信設備は、ユーザ機器の場所を決定可能であってもよい。サーバ/配信設備が、物質的商品に関する商品情報をユーザ機器に提供すると、ユーザ機器の場所付近の店舗で購入可能である物質的商品のみを含むように、商品情報を選択することができる。
図1を参照すると、家庭あるいはその他の建物または施設に位置するユーザテレビ機器が示される。図示されるテレビ機器は、セットトップボックス104と通信するテレビ102を備え、このセットトップボックス104は、任意でデジタル映像記録能力を含んでもよい。通常、セットトップボックス104は、有線技術106(例えば、ケーブル、デジタル加入者ループ、光ファイバー、電話機モデム)、衛星技術108、ならびにセルラ技術(例えば、GSM)、無線LAN(例えば、802.11b/g)、およびブルートゥースなどの無線技術120を含む1つ以上の通信技術によって、メディア配信設備およびサーバ(図示せず)にアクセス可能である。セットトップボックス104は、有線接続106、衛星接続108、および/または無線接続120を介してメディア番組を受信可能である。受信されたメディア番組は、テレビ画面112上に表示可能であり、および/または別のデジタルビデオレコーダ114に保存可能である。一実施形態において、セットトップボックスは、任意であってもよく、デジタルビデオレコーダ114は有線接続106、衛星接続108、および/または無線接続120に直接接続可能である。
図示される例において、ユーザは、テレビの連続番組のヒット作M*A*S*Hのある回の再放送を鑑賞していてもよい。宣伝時間中あるいはその放送回の鑑賞中または鑑賞後に、セットトップボックス104は、M*A*S*Hの放送回に関係する「追加」116を利用可能であるかを、視聴者に通知することができる。ユーザは、例えば、遠隔制御110のボタンを押すことによって商品に対する関心を示すことができる。図2を参照すると、ユーザが商品に対して関心を示すと、セットトップボックス/DVRは、テレビ画面上に商品情報画面118を表示することによって、ユーザのセットトップボックス104またはデジタルビデオレコーダ114にダウンロード可能である番組のシーズン1全体のデジタルリマスター版として、その商品を特定する。本購入機会は、その商品がユーザセットトップボックス/DVR機器に関連または対応しているため、利用可能である。画面118の選択オプションによって、ユーザは、M*A*S*H放送回のデジタルリマスター版のプレビューおよび/または購入、あるいは画面の終了を選択することができる。図1の一変形例において、ユーザは、M*A*S*H放送回の鑑賞前、鑑賞中、または鑑賞後に、双方向番組ガイド(図示せず)を閲覧していてもよい。双方向番組ガイドは、M*A*S*H放送回に関する商品について、ユーザに通知することができる。本変形例は、図19A〜19Bに関連してより詳細に説明する。
別の例として、図3は、家庭あるいはその他の建物または施設に位置するユーザコンピュータ機器を示す。コンピュータ302は、電話機モデム、ケーブルモデム、デジタル加入者ループ技術、ISDN技術、WLAN(例えば、802.11b/g)、またはブルートゥース、あるいは別の利用可能なコンピュータ通信技術304を介し、メディア番組ソースに接続可能である。メディア番組は、通信接続304を介し、コンピュータによって受信可能である。
図示される例において、ユーザは、コンピュータ画面312において同一のM*A*S*H放送回にアクセスし、鑑賞していてもよい。宣伝時間中あるいはその放送回の鑑賞中または鑑賞後に、コンピュータ302は、その放送回に関係する「追加」が利用可能であるかを、視聴者に通知することができる。ユーザは、例えば、マウスのポインタ306で画面アイコン314をクリックすることによって、またはキーボード310のキーを押すことによって商品に対する関心を示すことができる。図4を参照すると、ユーザが商品に対して関心を示すと、コンピュータは、コンピュータのディスプレイ画面上に商品情報画面316を表示することによって、番組の出演者を扱うM*A*S*Hテレビ番組に基づくコンピュータビデオゲームとして、その商品を特定することができる。本購入機会は、その商品がユーザコンピュータ機器に関連または対応しているため、利用可能である。この画面316のオプションで相互作用することによって、ユーザは、そのコンピュータゲームのプレビューおよび/または購入、あるいは画面の終了を選択することができる。図3の一変形例において、ユーザは、M*A*S*H放送回の鑑賞前、鑑賞中、または鑑賞後に、双方向番組ガイド(図示せず)を閲覧していてもよい。双方向番組ガイドは、M*A*S*H放送回に関する商品について、ユーザに通知することができる。本変形例は、図19A〜19Bに関連してより詳細に説明する。
別の例において、図5A〜5Bは、ユーザが持ち歩くのに便利な移動式ユーザ機器を示す。図示されるユーザ機器は、携帯電話機502、ハンドヘルド/ポケットPC504、ラップトップ型コンピュータ506、携帯式ゲームシステム530(例えば、SonyのPSP)、ならびに持ち運び自由自在のテレビの家庭用電子装置またはテレビチューナ付きの車用娯楽システムなどの移動式または携帯式テレビ鑑賞装置532、を含む。各移動式ユーザ機器は、セルラ通信技術、無線LAN通信技術(例えば、IEEE802.11b/g)、ブルートゥース通信技術、またはその他の通信技術508などの適切な通信技術によって、メディア番組ソース(図示せず)と通信可能である。メディア番組は、通信技術を介して、移動式ユーザ機器によって受信可能である。
図示される例において、携帯電話機502のユーザは、同一のM*A*S*H放送回にアクセスし、鑑賞していてもよい。宣伝時間中あるいはその放送回の鑑賞中または鑑賞後に、携帯電話機502は、その放送回に関係する「追加」が利用可能であるかを、視聴者に通知することができる。その通知は、ディスプレイ画面510上のアイコン528であること、あるいは電話機の振動(ユーザに注目させるために携帯電話機によって通常使用されるものである)であることが可能である。ユーザは、例えば、携帯電話機のボタン512を押すことによって、商品に対する関心を示すことができる。図6に示されるように、ユーザが商品に対して関心を示すと、携帯電話機は、電話機の画面上に商品情報画面522を表示することによって、その歌に基づく着信音として、その商品を特定することができる。本購入機会は、その商品がユーザ携帯電話機器に関連または対応しているため、利用可能である。この画面522のオプションで相互作用することによって、ユーザは、その着信音のプレビューおよび/または購入、あるいは画面の終了を選択することができる。
また、図5に図示される例において、ハンドヘルドPC504のユーザは、ユーザは、同一のM*A*S*H放送回にアクセスし、鑑賞していてもよい。宣伝時間中あるいはその放送回の鑑賞中または鑑賞後に、ハンドヘルドPC504は、その放送回に関係する「追加」が利用可能であるかを、ユーザに通知することができる。その通知は、本明細書に記載のように、ディスプレイ画面514上のアイコン528であることが可能である。ユーザは、例えば、ハンドヘルドPC504のボタン516を押すことによって、商品に対する関心を示すことができる。図6に示されるように、ユーザが商品に対して関心を示すと、ハンドヘルドPCは、ディスプレイに商品情報画面524を表示することによって、M*A*S*Hの番組の出演者を含む壁紙として、その商品を特定することができる。本購入機会は、その商品がユーザポケットPC機器に関連または対応しているため、利用可能である。この画面524のオプションで相互作用することによって、ユーザは、その壁紙のプレビューおよび/または購入、あるいは画面の終了を選択することができる。
また、図5に図示される例において、ラップトップ型コンピュータ506のユーザは、同一のM*A*S*H放送回にアクセスし、鑑賞していてもよい。宣伝時間中あるいはその放送回の鑑賞中または鑑賞後に、ラップトップ型コンピュータ506は、その映画に関係する「追加」が利用可能であるかを、視聴者に通知することができる。その通知は、本明細書に記載のように、ディスプレイ画面518上のアイコン528であることが可能である。ユーザは、例えば、ポインタ520でアイコンをクリックすることによって、商品に対する関心を示すことができる。図6に示されるように、ユーザが商品に対して関心を示すと、ラップトップ型コンピュータは、ラップトップ型の画面上に商品情報画面526を表示することによって、M*A*S*Hの番組の出演者に基づくスクリーンセーバとして、その商品を特定することができる。本購入機会は、その商品がユーザラップトップ型コンピュータ機器に関連または対応しているため、利用可能である。この画面526のオプションで相互作用することによって、ユーザは、そのスクリーンセーバのプレビューおよび/または購入、あるいは画面の終了を選択することができる。また、図5Aに関連して上に説明された同じ種類の動作は、図5Bの携帯式ゲームシステム530および移動式または携帯式テレビ鑑賞装置532にも適用する。また、それらの実施形態も想定される。さらに、購入機会には、ユーザ機器のディスプレイのユーザインターフェースのスキンを購入する機会も含めることが可能である。
図5の一変形例において、ユーザは、M*A*S*H放送回の鑑賞前、鑑賞中、または鑑賞後に、双方向番組ガイド(図示せず)を閲覧していてもよい。双方向番組ガイドは、M*A*S*H放送回に関する商品についてユーザに通知することができる。本変形例は、図19A〜19Bに関連してより詳細に説明する。
以下の詳細な説明において、サーバ/配信設備およびユーザ機器の例示的な構成要素、動作、および相互作用について、図7〜26を併用して説明する。
図7は、例示的なユーザ機器における例示的な構成要素を示し、テレビを備えるセットトップボックスまたはDVR(図1)、コンピュータ機器(図3)、ならびに携帯電話機、音楽/音声プレーヤー、ハンドヘルド/ポケットPC、および/またはPDAなどの携帯式ユーザ機器(図5)を含むことが可能である。図7に示されるように、ユーザ機器700は、多くの異なる種類のアプリケーションを含むことが可能であり、その例として、電話機アプリケーション702、音声再生アプリケーション706、映像再生アプリケーション704、ゲームアプリケーション708、着信音アプリケーション710、スクリーンセーバアプリケーション712、および/または壁紙アプリケーション714が挙げられる。ユーザインターフェースディスプレイを含むいかなるアプリケーションも、カスタマイズ可能なユーザインターフェースのスキンを含んでもよい。ユーザ機器700におけるアプリケーションは、本明細書において後述する図29のアーキテクチャを使用して、ハードウェアコンポーネントとソフトウェア命令との組み合わせによって実装可能である。図7は、例示的なものであり、ユーザ機器の実施形態は、図7に図示される全てのアプリケーションを含む必要はない。種々の実施形態において、ユーザ機器に含まれるアプリケーションは、図7に示されるよりも多くても少なくてもよい。例えば、テレビ機器(図1)は、電話機アプリケーション702を含まなくてもよいため、着信音アプリケーション714も含まない。また、ポケットPC(図5の504)は、画面の電源をオフにして電池を節約することから、スクリーンセーバアプリケーション712を含まなくてもよい。
図1〜6に関して本明細書において前述のとおり、ユーザ機器は、例えば、衛星接続、有線接続、または無線通信接続(図1の106、108、120)、インターネット接続(図3の304)、および/または種々の無線技術(図5の508)によって、サーバ/配信設備と通信可能である。サーバは、家庭におけるホームサーバのように、ユーザ機器に近接して配置可能であり、またはサーバファームにおけるサーバのように、ユーザ機器から遠隔場所に配置可能である。サーバ/配信設備ならびにその動作および周辺ネットワークとの相互作用について、図27に関連して、本明細書において後により詳しく説明する。
本発明の一側面に従い、図8を参照すると、サーバまたは配信設備802はメディア番組804と、メディア番組関連商品に関する商品情報806とを含むことができる。また、サーバまたは配信設備802は、メディア番組関連商品808も含むことが可能であり、このメディア番組関連商品808は、例えば、映像番組、音声番組、ウェブコンテンツ、ゲーム番組、壁紙、着信音、ユーザインターフェースのスキン、およびスクリーンセーバなどの、アプリケーション別商品812を含むことができる。さらに、サービスプロバイダまたは別のサーバ814は、メディア番組関連商品808を含むことができる。本明細書で使用の際、アプリケーション別商品812は、音声再生アプリケーション、映像再生アプリケーション、ゲームアプリケーション、スクリーンセーバアプリケーション、着信音アプリケーション、および壁紙アプリケーションなどの特定のアプリケーションに関連して使用される商品を言及する。アプリケーション別商品の例として、映画、サウンドトラック、ユーザ双方向ゲーム、着信音、壁紙、ユーザインターフェースのスキン、またはスクリーンセーバが挙げられる。アプリケーションについては、図9に関連してより詳細に説明する。
本発明に従うアプリケーション別商品は、多くの点においてメディア番組に関連可能である。例えば、メディア番組がビジュアルプログラミングを含む場合、アプリケーション別商品は、シーンの場面または静止画像をビジュアルプログラミングにおいて示すことができる。アプリケーション別商品は、メディア番組における出演者または主題に関連可能である。例えば、アプリケーション別商品は、メディア番組において映し出される出演者を示すことが可能であり、および/またはロゴ、トレードマーク、ブランドマーク、グラフィカル番組タイトル、主題に関するグラフィック、またはその他のメディア番組、ならびに/もしくはその放送局または制作者において使用されるまたはそれらに関係するその他の視覚的デザインを示すことが可能である。メディア番組が、音声番組ミング(例えば、インストルメンタル音楽、ボーカル音楽、自然の音、スピーチ、会話)を含む場合、音声プログラミングに関係するアプリケーション別商品は、音声プログラミングにおける話者および/または演奏者によって提示される音声を再生可能であり、あるいは、音声プログラミングからの主題曲またはトレードマーク音楽を再生可能である。アプリケーション別商品は、音声プログラミングの複製ではなく、音声プログラミングに基づく曲を再生可能である。
アプリケーション別商品は、商品生成の権限を有するプログラミングソースおよび/または非プログラミングソースによって生成可能である。例えば、ユーザ機器は、一般的に、多くの異なる会社によって設計および製造されており、ユーザ機器が異なると、含まれるアプリケーションも異なる場合がある。ゆえに、製造者は、特定のユーザ機器と使用するアプリケーションベースの商品の生成に関し、プログラミングソースよりも習熟している場合がある。また、特定のユーザ機器に詳しい第三者の業者も、ユーザ機器のアプリケーション別商品の提供に関し、習熟している場合がある。
図8を再び参照すると、サーバ/配信設備802および/またはサービスプロバイダ814は、メディア番組関連商品の商品情報806を含むことが可能である。商品情報806は、商品生成の権限を有するプログラミングソースおよび/または非プログラミングソースによって生成可能である。
図9は、例示的なデータ構造900に整理された商品情報の一実施形態を示す。データ構造900は、識別子902を含み、この識別子によって、データ構造が商品情報を含むことをユーザ機器が認識可能になり、ユーザ機器がデータ構造フィールドを正確に解析できるようになる。データ構造は、商品に関係するアプリケーションの種類を特定するフィールド906を含む。アプリケーションの各種類は、数字で表現可能である。アプリケーションの種類フィールドは、商品に関して使用されるアプリケーションを表現する数字に設定可能である。商品がアプリケーションに特有でない場合、フィールド906は、例えば0に設定可能である。図示されるデータ構造は、商品の場所を特定するフィールド908を含む。場所フィールド908は、多くの商品を含む電子リポジトリ(例えば、URLウェブアドレス)を識別可能であり、あるいは場所フィールド908は、個々の商品を識別する電子アドレスであることが可能である。任意により、場所フィールド908は、商品を購入できる物理的店舗および住所を特定することができる。データ構造は、商品に関する記述含むことが可能な記述フィールド910を含む。また、記述フィールド910は、グラッフィックまたは映像による宣伝などの、商品を記述または宣伝するマルチメディアによる表示も含むことができる。最後に、データ構造は、商品に由来するメディア番組部分の再生時間を識別可能であるフィールド912を含む。例えば、壁紙商品は、映画の特定のシーンのスナップショットであってもよい。その特定のシーンが映画に現れる時間は、データ構造の時間フィールド912において識別可能である。商品がメディア番組における特定時間と関連しない場合、メディア番組の時間フィールド912の値は、例えば、フィールドの許す最大値に設定可能である。
商品情報データ構造によって特定可能なアプリケーションの種類は、特定の実装に応じてその具体性の程度に差があってもよい。一実施形態において、アプリケーションの種類フィールドは、例えば、壁紙、スクリーンセーバ、ユーザインターフェースのスキン、および着信音のレベルだけで区別可能であってもよい。一実施形態において、アプリケーションの種類フィールドは、より具体的であることが可能で、例えば、携帯電話機の壁紙、デスクトップ型コンピュータの壁紙、およびポケットPCの壁紙をさらに区別可能であってもよい。さらに別の実施形態において、アプリケーションの種類フィールドは、よりさらに具体的であることが可能で、例えば、解像度640×480のデスクトップ型コンピュータの壁紙、解像度800×600のデスクトップ型コンピュータの壁紙、および解像度1280×1024のデスクトップ型コンピュータの壁紙を区別可能であってもよい。一実施形態において、アプリケーションの種類フィールドは、オペレーティングシステムのアプリケーションのバージョンおよび異なるオペレーティングシステムのアプリケーションのバージョンを区別できる。例えば、アプリケーションの種類フィールドは、Windows(登録商標)のMedia Player、Windows(登録商標) MobileのMedia Player、PalmOSのReal Player、Windows(登録商標)のAcrobat Reader4、Windows(登録商標)のAcrobat Reader5、およびPalmOSのAcrobat Readerなどを区別可能である。
図9は、例示的なものであり、図示されるデータ構造の変形例も想定される。例えば、データ構造におけるフィールドの順番および数は、ユーザ機器の情報の必要性に応じて変化可能である。さらに、商品情報に関する種々の実施形態は、図9に図示されるデータ構造において、1つ以上の特定フィールドを含まなくてもよい。当業者は、データ構造の実装に多くの方法が存在することを認識するだろう。
一実施形態において、商品情報は、その商品が関係するメディア番組に関連付けられることが可能であり、および/またはメディア番組と共に配置されることが可能である。図10に示される一実施形態において、メディア番組は、メディア番組に関係する商品情報の表1004の保存場所を識別するポインタ1002に関連付けられることが可能である。表に保存された商品情報1006は、商品情報データ構造における1つ以上のフィールドに基づき分類可能である。当業者は、表および分類能力を実装する種々の方法が存在することを認識するだろう。例えば、表1004は、多次元リンクリストを使用して実装可能である。いくつかの実施形態において、メディア番組時間に基づいて商品情報1006を分類することによって、メディア番組の初めの部分であればある程、その部分に関係する商品情報が表の初めに記載可能であることが所望されてもよい。その他の実施形態において、アプリケーションの種類に基づき商品情報1006を分類することによって、利用可能な商品の種類をより容易に整理およびアクセス可能にすることが所望されもよい。
本発明の一側面によると、配信設備/サーバは、実装に応じて特異性の程度を変更できるカテゴリにおいて、商品情報を保持可能である。図11に示されるカテゴリ1102は、ユーザ機器のカテゴリに基づいて整理され、そのカテゴリは、商品情報の携帯電話機カテゴリ1104、商品情報のデスクトップ型コンピュータカテゴリ1106、およびその他の類似のカテゴリを含む。メディア番組に関連付けられる商品情報ポインタ1108は、カテゴリの表1102の保存場所を示すことが可能である。各カテゴリ内において、表は、商品情報1110の表における特定の商品情報データ構造に対するポインタを含むことが可能である。ゆえに、特定の商品情報データ構造1112は、カテゴリの表1102における多数のカテゴリによって参照可能である。このように、商品情報データ構造は、ユーザ機器の複数のカテゴリに適用可能である場合でも重複しない。図12のカテゴリの表1202は、製造者別ユーザ機器のカテゴリに基づいて整理され、そのカテゴリは、SamsungTMの携帯電話機カテゴリ1204、NokiaTMの携帯電話機カテゴリ1206、およびその他の類似のカテゴリを含む。図11と同様に、メディア番組に関連付けられる商品情報ポインタ1208は、カテゴリ1202の表の保存場所を示すことが可能であり、各カテゴリは、商品情報の表における商品情報データ構造に対するポインタを含むことが可能である。図11〜12の変形例において、カテゴリの表は、ユーザ機器の特定モデルに基づいて整理可能であり(図示せず)、そのカテゴリは、例えば、Nokia1100の携帯電話機カテゴリ、Nokia2600の携帯電話機カテゴリ、Nokia3220の携帯電話機カテゴリ、およびその他の類似のカテゴリを含む。カテゴリが特定の装置モデルと一致すると、各カテゴリは、特定の装置およびモデルに対応するアプリケーションのみに関する商品情報のポインタを含むことが可能である。従って、一実施形態において、カテゴリの表におけるカテゴリは、特定の装置モデルに対応するアプリケーションに基づくことが可能である。
次に図13Aを参照し、本発明の一側面によると、配信設備/サーバは、メディア番組に関する要求をユーザ機器から受信可能であり、あるいはメディア番組関連の商品情報に関する商品情報の要求を受信可能である1302。一実施形態において、要求は、ユーザ機器が属するカテゴリを示す識別子を含む1304。配信設備/サーバは、図11〜12に示される商品情報ポインタによって、要求されたメディア番組に関連付けられるカテゴリの表にアクセスできる1306。ユーザ機器識別子に基づいて、カテゴリの表において対応するカテゴリにアクセスして、適用可能な商品情報を選択してユーザ機器に提供することが可能である1308〜1312。このように、配信設備/サーバは、例えば、ユーザ機器の1つのカテゴリに対する適用性に基づき購入機会を選択することによって、ユーザ機器に提供する購入機会を調整することができる。
図13Aの実施形態の変形例において、配信設備/サーバは、多数のユーザ機器と通信することができる。一実施形態において、配信設備/サーバは、多数のユーザ機器と通信するオンライン式/ネットワーク上の双方向番組ガイドを含むことができる。ネットワーク上の双方向番組ガイドは、商品情報の要求を1つのユーザ機器から受信するように動作可能であり、その要求により、ネットワーク上の双方向番組ガイドが、別のユーザ機器に商品情報を提供可能になる。例えば、サーバは、ネットワーク上の双方向番組ガイドを含むホームサーバであってもよい。ユーザコンピュータ機器、ユーザテレビ機器、または移動式/携帯式ユーザ機器などのユーザ機器は、家庭に位置することが可能であり、ホームサーバにおいてネットワーク上の双方向番組ガイドと通信することが可能である。本発明の一側面によると、テレビ機器のユーザは、ネットワーク上の双方向番組ガイドを介して、テレビ番組に関連し、かつホームサーバと通信する携帯電話機と通信されるように携帯電話機用に調整された商品情報を要求することが可能である。一実施形態において、ユーザテレビ機器は、ネットワーク上の双方向番組ガイドに、携帯電話機に関連付けられるユーザ機器のカテゴリを示す識別子を提供することができる。ユーザ機器の携帯電話機のカテゴリに基づき、ネットワーク上の双方向番組ガイドは、ユーザ機器の携帯電話機のカテゴリに関連付けられる商品情報にアクセスし、ユーザ機器のカテゴリに属するネットワーク上の双方向番組ガイドと通信する携帯電話機を識別し、商品情報を携帯電話機に通信することができる。
図13Bは、ユーザ機器によるメディア番組の要求またはメディア番組関連の商品情報の要求に関する別の実施形態である。配信設備/サーバは、要求をユーザ機器から受信する1314。図示される実施形態において、その要求は、ユーザ機器に対応するアプリケーションの種類を示す識別子を含むことが可能である1316。配信設備/サーバは、図11に示される商品情報ポインタによって、メディア番組に関連付けられる表の商品情報にアクセスできる1318。受信した識別子に基づき、対応するアプリケーションの種類を有する商品情報にアクセスし、ユーザ機器に通信可能である1320〜1322。
本発明の一側面によると、商品情報は、種々の方法でユーザ機器に通信可能である。メディア番組がアナログ信号の場合、商品情報は、アナログ信号の垂直帰線消去区間またはアナログ信号の別の適切な区間において、ユーザ機器に通信可能である。一実施形態において、商品情報は、メディア番組信号内で通信されなくてもよく、帯域外アナログチャネルにおいてユーザ機器に通信されることが可能である。メディア番組がデジタル信号の場合、商品情報は、メディア番組内においてパケット形式で送信可能であり、またはメディア番組とは分離してパケット形式で通信可能である。商品情報は、デジタル通信プロトコルに従い、帯域内デジタルチャネルおよび/または帯域外デジタルチャネルにおいて通信可能である。当業者は、既存のアナログおよび/またはデジタル通信技術を使用して、メディア番組を受信するユーザ機器に、商品情報を通信可能であることを認識するだろう。
本発明の一側面において、ユーザ機器が、メディア番組関連の商品情報を受信する際、ユーザ機器は、メディア番組内に直接、商品情報を保持/保存することができる。メディア番組がアナログ信号の場合、商品情報は、アナログ信号の垂直帰線消去区間またはアナログ信号の別の適切な区間に保持/保存することができる。メディア番組は、表示可能であり、および/または後で表示するために保存可能である。アナログ信号は、アナログ形式で保存可能であり、またはデジタル化されてデジタル形式で保存可能である。メディア番組がデジタル信号の場合、商品情報を、メディア番組情報中にインターリーブすることができる。デジタルメディア番組は、表示可能であり、および/または後で表示するために保存可能である。
本発明の一側面において、ユーザ機器が、メディア番組関連の商品情報を受信する際、ユーザ機器は、メディア番組と分離して商品情報を保存してもよい。一実施形態において、ユーザ機器は、図10に従って、受信した商品情報を保持および整理することができる。さらに、図14に示されるように、ユーザ機器は、使用不可能である商品に関する商品情報を拒否してもよい。ユーザ機器は、商品情報を受信し1402、商品情報の「アプリケーションの種類」フィールドを、そのフィールドが存在する場合に審査することができる1404。ユーザ機器は、対応するアプリケーションの種類のリストを備えることが可能である。示されたアプリケーションがユーザ機器に対応する場合1406、商品情報は、図10の表に保存可能である1408。対応しない場合は、商品情報は保存されない。
以下の詳細な説明において、メディア番組関連商品の利用可能性についてユーザに通知する種々の実施形態に関し、図15〜19Bを併用して示す。
図15の図示される実施形態は、メディア番組1504を表示しているディスプレイ画面1502を含む。ユーザ機器は、メディア番組関連商品に関して受信した商品情報を含んでもよい。ユーザ機器が商品情報を含む場合、ディスプレイ画面1502は、メディア番組関連商品の利用可能性についてユーザに通知するための指示部1506を提供することができる。可視的指示部1506は、アイコン、テキスト、または別の記号であることが可能であり、その指示部は、点滅アイコンなどの種々の表示特性を含むことが可能である。図15の図示される実施形態は、商品情報で特定されたメディア番組時間における、メディア番組間連商品についてユーザに通知するように使用可能である。一実施形態において、商品情報は、メディア番組内に保存可能である。一実施形態において、商品情報は、図10の商品情報の表において保存可能であり、商品情報におけるメディア番組時間フィールドに基づき昇順で保存可能である。
図16Aを参照すると、図示される実施形態におけるユーザ機器1600は、メディア番組が提示されている間、メディア番組における経過時間1602を記録することが可能である。ユーザ機器は、メディア番組時間に応じて分類された商品情報の表1604を保持することが可能である。ユーザ機器は、商品情報の表における現在の入力事項1606の記録することが可能である。まず、現在の入力事項1606は、表1604における最初の商品情報であることが可能である。ユーザ機器における制御ブロック1608は、メディア番組の経過時間1602を、商品情報の表における現在の入力事項1606のメディア番組時間1610と比較することができる。一実施形態において、番組経過時間1602が、現在の表の入力事項におけるメディア番組時間1610を越えると、ユーザ機器は、ディスプレイ画面1612に指示部を表示して、メディア番組関連商品についてユーザに通知することができる。一実施形態において、ユーザがその商品に関心を示すいかなる指示部1614も提供しない場合、既定時間経過後に、表示された指示部をディスプレイ画面1612から消去することが可能である。一実施形態において、表示された指示がディスプレイ画面1612から消去される際、制御ブロック1608は、商品情報の表1604が、表における次の入力事項を提供するように指示を出すこと可能である。
図16Bは、商品情報抽出器を備える図16Aのユーザ機器の変形例を示す。商品情報抽出器1616は、例えば、アナログ信号垂直帰線消去区間において、またはデジタル信号におけるメディア番組データ中において、メディア番組に含まれる商品情報を抽出することができる。当業者は、このような抽出器が多くの方法で実装可能であることを認識するだろう。図示される実施形態において、ユーザ機器は、メディア番組から抽出された最新の商品情報1618を記録することができる。ユーザ機器における制御ブロック1608は、メディア番組の経過時間1602を、最新の抽出商品情報1618におけるメディア番組時間1620と比較して、メディア番組関連商品についてユーザに通知するか否かを決定することができる。図17は図16A〜16Bの制御ブロックの動作に関する一実施形態を示す。一実施形態において、図17の動作は、制御ブロックによって周期的に実行可能である。
図16Aを引き続き参照すると、本明細書において前述したように、いくつかの商品は、メディア番組における特定のシーンに関連していない場合がある。そのような入力事項について、メディア番組の時間フィールド1610は、フィールドの許す最大値を有することができる。ゆえに、このような商品情報に関するメディア番組時間フィールド1610は、メディア番組の終了時における最終経過時間1602を越える。一実施形態において、メディア番組の経過時間1602は、提示中のメディア番組終了時に、制御ブロック1608に指示を提供することができる。これがもたらされると、制御ブロック1608は、商品情報の表1604にアクセスし、現在の商品情報入力事項1606が存在するか否かを決定することができる。存在する場合、ユーザは、メディア番組の終了時に、例えば、図18Aの通知画面で示されるように、残りの商品情報について通知を受けることができる。前述のとおり、ユーザが商品に関心を示さなかった場合、既定時間経過後にその通知画面を消去することが可能である。制御ブロックに関する本実施形態は、図18Bに示される。
本発明の一側面によると、ユーザは、メディア番組の提示と分離して、メディア番組関連の商品情報の利用可能性について通知を受けることができる。図19Aを参照すると、ユーザ機器上に、例示的な双方向(「EPG」)のディスプレイ画面1902が示される。図示されるディスプレイ画面1902は、現在の日付および時間1904を示し、また、番組リスト領域1906、番組記述領域1908、およびピクチャーインガイド(PIG)番組表示領域1910を含む。番組リスト領域、番組記述領域、および/またはPIG表示領域を示す双方向番組ガイドについては、例えば、米国特許第6,239,794号、6,563,515号、および6,564,378号に記載されており、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
図19Aに示されるように、ユーザは、メディア番組関連の商品情報の利用可能性について、双方向番組ガイドに示される指示部によって通知を受けることができる。一実施形態において、番組リストに関係する商品情報が利用可能であることを示すために、特定の番組リスト1912に「追加」指示部を示すことができる。番組リストは、後に放送予定のメディア番組に関連付けられることができる。例えば、図19Aに示されるように、現在時刻は午後12:44であり、メディア番組「The Sopranos」は、午後7:00に26チャンネルで放送予定である。メディア番組が後の放送予定であっても、双方向番組ガイドは、図13〜14に従い商品情報を要求および受信することによって、メディア番組に関する商品情報を含むことが可能である。商品情報は、図10に従い表に整理可能である。一実施形態において、「追加」指示部を番組記述領域1908に表示して、記述される番組に関係する商品情報が利用可能であることを示すことができる。図19Bは、双方向番組ガイドを使用している携帯電話機のディスプレイ画面を示す。また、図19Bの双方向番組ガイドも、メディア番組関連の商品情報が利用可能であることをユーザに通知するための「追加」指示部を提供可能である。通常、図19Aおよび19Bに示される双方向番組ガイドは、いかなる種類のユーザ機器においても存在可能である。
本発明の一側面によると、メディア番組関連商品の商品情報は、特定の物理的場所に調整可能である。図20を参照すると、移動式ユーザ機器によっては、全地球測位システム(「GPS」)2002などの場所決定技術を含むことが可能である。その他の移動式ユーザ機器は、場所決定技術を含まないが、ユーザ機器が通信しているネットワーク2004によってその場所を決定することができる。一般的に、このようなネットワークは、ユーザ機器2006を場所付けるための場所三角測量技術を共同で使用可能である多数の通信施設2004を含む。
図9に関連して本明細書に前述したように、商品情報のデータ構造における場所フィールドは、電子的商品の電子的場所または物質的商品の物理的場所を識別することができる。一実施形態において、図21Aに示されるように、商品情報の表は、電子的商品2104のグループおよび物質的商品2106のグループを含むグループに、別々に商品情報を整理することができる。
一実施形態において、ユーザ機器2108および/またはメディア番組2102のソース(例えば、配信設備)は、ユーザ機器2108の場所を決定可能であり、場所情報を相互に共有可能である。メディア番組2102のソースは、物理的に位置付けられた商品情報2106の通信を、1つ以上の場所基準2110を満たすものだけに制限することができる。例えば、メディア番組2102のソースは、物理的に位置付けられた商品情報2106の通信を、ユーザ機器2108の場所と同一の郵便番号または1つの近隣の郵便番号内に位置するものだけに制限可能であり、または、ユーザ機器2108の場所が特定範囲内に位置するものだけに制限可能である。メディア番組ソースは、ユーザ機器2108の場所に関する更新を入手することができる。メディア番組ソース2102の動作に関する本実施形態は、図22に示される。
一実施形態において、ユーザ機器2108は、物質的商品に関する商品情報2106の表も保持可能であり、また、1つ以上の場所基準2110も保持可能である。本実施形態において、ユーザ機器2108は、物質的商品2106の商品情報の全部または一部を、メディア番組ソース2102から要求および受信することができる。ユーザ機器2108は、その商品情報の表2102を処理して、その場所基準2110を満たす商品情報2106を選択することができる。
一実施形態において、図21Bに示されるように、物質的商品に関する商品情報の表は、デフォルト商品情報2112ならびに局地的商品情報2114、2116を含むことができる。局地的商品情報2114、2116は、例えば郵便番号などの特定の物理的場所に対応可能である。図示される実施形態において、一方の局地的商品情報2114は、「10012」の郵便番号に対応し、別の局地的商品情報2116は、「10030」の郵便番号に対応する。ゆえに、ユーザ機器がこれらの郵便番号内に存在する場合、これらの郵便番号に対応する局地的商品情報2114、2116は、ユーザに利用可能になる。しかしながら、ユーザ機器が局地的商品情報を含まない地域に存在する場合、デフォルト商品情報2112がユーザに利用可能である。デフォルト商品情報2112および局地的商品情報2116は、図9のデータ構造に従って実行可能である。
引き続き図21Bを参照すると、ユーザ機器は、周期的にまたは継続的にその場所を決定することが可能であるが、ユーザ機器がGPS対応可能である場合、またはユーザ機器が、ユーザ機器の場所を三角測量するようにネットワークに要求可能であり、また、その三角測量された場所がユーザ機器に通信可能である場合に限る。ユーザ機器の動作に関する本実施形態は、図23に示される。ユーザ機器は、図15〜19に従い提示されるメディア番組関連商品の利用可能性についてユーザに通知することができる。
本発明の一側面によると、ユーザは、メディア番組関連の物質的商品の利用可能性について、図24A〜24Cに示されるような宣伝によって通知を受けることが可能である。一実施形態において、メディア番組は、宣伝のために設計される時間枠を有してもよく、あるいは、ユーザ機器は、宣伝を提示するためにメディア番組を周期的に中断するように構成されてもよい。このような実施形態において、ユーザ機器は、メディア番組関連の物質的商品の利用可能性について、図24Aの宣伝2402のような宣伝においてユーザに通知することができる。一実施形態において、宣伝2402は、商品情報データ構造の商品記述フィールド(図9の910)に基づくことが可能である。本明細書において上述のように、記述フィールド(図9の910)は、映像、グラフィックス、および/またはテキストなどのマルチメディアコンテンツを含むことができる。商品情報は、図10に従い、表に保存可能である。表は、ユーザ機器またはサーバ/配信設備に位置することが可能である。商品情報は、宣伝を表示するために中断したメディア番組に関連してもしていなくてもよい。しかしながら、本明細書において上述のように、商品情報は、ユーザ機器の場所および場所基準に基づいて選択可能である。さらに、ユーザ機器またはサーバ/配信設備は、特定の商品情報を選択して、種々のビジネスモデルに基づき表示可能である。例えば、商品供給者は、宣伝料を支払って、他の情報よりも自身の商品情報を優先することができる。商品情報は、デフォルト商品情報(図21Bの2112)または局地的商品情報(図21Bの2114、2116)であってもよい。
本発明の一側面によると、ユーザは、メディア番組関連の物質的商品の利用可能性について、宣伝スポンサー通知2404によって通知を受けることが可能である。一実施形態において、宣伝2406は、表示中のメディア番組と関係する必要はないが、スポンサー通知2404および宣伝2406の両方はメディア番組に関係することができる。例えば、図24Bに示されるように、テレビ番組M*A*S*Hの宣伝2406が示され、また、M*A*S*Hに関係するスポンサー通知2404も示されることができる。一実施形態において、スポンサー通知2404は、商品情報データ構造の商品記述フィールド(図9の910)に基づくことが可能である。本明細書において上述のように、商品情報は、ユーザ機器の場所および場所基準に基づき選択可能である。商品情報は、デフォルト商品情報(図21Bの2112)または局地的商品情報(図21Bの2114、2116)であってもよい。
別の実施形態において、ユーザは、図24Cに示されるように、商品情報の利用可能性について、双方向番組ガイドの宣伝領域において通知を受けることが可能である。図24Cに示されるディスプレイ画面2408は、図19Aの双方向番組ガイドの他に、1つ以上の選択可能な宣伝領域2410を含む、双方向番組ガイドの一実施形態を示す。一実施形態において、双方向番組ガイドは、宣伝領域2410において商品情報の記述フィールド(図9の910)を表示することによって、商品情報の利用可能性についてユーザに通知することができる。本明細書において上述のように、商品情報は、ユーザ機器の場所および場所基準に基づいて選択可能である。さらに、双方向番組ガイドまたはサーバ/配信設備は、特定の商品情報を選択して、種々のビジネスモデルに基づき宣伝領域2410に表示することができる。例えば、商品供給者は、宣伝料を支払って、宣伝として商品情報を定期的に表示させることができる。
以下の詳細な説明において、メディア番組関連商品に関心を示したユーザに相互作用する動作について、図25〜26を併用して説明する。
図15および18に関連して本明細書において前述したように、ユーザは、メディア番組関連商品について通知を受けることが可能である。一実施形態において、ユーザは、ユーザ機器がポインタユーザインターフェースを有する場合は、画面に表示される指示をクリックすることによって商品に関心を示すことが可能であり、または、表示された指示部に関連付けられるユーザインターフェースボタンを押すことによって商品に関心を示すことが可能である。
図25に関連して、一実施形態において、ユーザ機器は、商品の記述(図9の910)をディスプレイ画面2502に提示することによって、ならびにユーザが商品をプレビュー2506し、商品を購入2508し、メディア番組に戻る2510ためのオプションを提供することによって、ユーザが関心を示すことに対して応答することができる。一実施形態において、プレビューおよび購入選択2506、2508は、商品が電子的に位置し、かつユーザ機器によってアクセス可能である場合にのみ利用可能である。一実施形態において、ユーザが「プレビュー」選択2506を選択する場合、ユーザ機器は、商品情報において特定される電子的場所にある商品にアクセスし、商品をユーザに提示することができる。一実施形態において、ユーザが「今すぐ購入」選択2508を選択する場合、ユーザ機器は、図1に関連して上述したように、サービスプロバイダのショッピングサービスと通信して、購入の取引を行なうことができる。一実施形態において、ユーザが「終了」選択2510を選択する場合、図25のディスプレイ画面が消去され、ディスプレイ画面がメディア番組の表示またはそれ以外に戻ることが可能である。また、ディスプレイ画面は、双方向矢印2512を提供することによって、その他の商品情報を閲覧するためのオプションをユーザに提供することができる。矢印2512が選択されると、商品情報の表は、別の商品情報データ構造にアクセスし、対応する商品記述をディスプレイ画面に提供することができる。図26は、商品が電子的アクセスに利用不可能であることを示し、かつ「プレビュー」および「今すぐ購入」の選択が無効になっているディスプレイ画面を示す。
一実施形態において、図25および26の画面は、提示中のメディア番組を被覆するオーバーレイであることが可能である。ユーザが「終了」選択を選択すると、オーバーレイは除去され、メディア番組を表示することができる。図示されるオーバーレイの変形例は想定される。例えば、オーバーレイは、ディスプレイ画面全体ではなくディスプレイ画面の一部だけを被覆可能であり、あるいは、オーバーレイは半透明であることが可能である。
一実施形態において、メディア番組がリアルタイムで提示されず、メディア番組を一時停止することが可能である場合、ユーザ機器は、メディア番組の提示を一時停止し、ユーザがメディア番組の一部を逃すことなく、メディア番組関連商品に対する関心を追求することが可能になる。
本発明の一側面によると、本明細書に記載の、前述のシステム、装置、および方法は、双方向メディア案内システムにおいて実装可能である。本発明に従う、図示される双方向メディア案内システム2700は、図27に示される。システム2700は、多くのアプローチを示すことを目的とし、そのアプローチによって各種メディアおよびそのメディアの案内が、各種ユーザ機器に提供され(およびアクセス)されてもよい。しかしながら、本発明は、これらのアプローチの任意の1つまたは一部を使用するシステム、あるいはメディアの供給およびメディア案内の提供のためのその他のアプローチを使用するシステムにおいて適用されてもよい。
第1のアプローチは、一般的なテレビ中心のシステムを示し、このシステムにおいて、ユーザは、テレビ(および、システムによっては音楽)プログラミングにアクセスしてもよい。これは、プログラミングソース2702および配信設備2704を備える。テレビプログラミングおよびデジタル音楽などのメディアは、通信経路2706を使用して、プログラミングソース2702から配信設備2704に提供される。通信経路2706は、衛星経路、光ファイバー経路、ケーブル経路、またはその他のいかなる適切な有線または無線の通信経路、あるいはそのような経路の組み合わせであってもよい。
プログラミングソース2702は、テレビ局(例えば、NBC、ABC、およびHBO)またはその他のテレビまたは音楽製作スタジオなどの、テレビおよび音楽プログラミングに関するいかなる適切なソースであってもよい。プログラミングソース2702は、例えば、1080p、1080i、720p、480p、480i、およびその他のいかなる適切な形式などの高解像度および標準解像度における種々の形式のテレビプログラミングを提供してもよい。
配信設備2704(図8において802としても示される)は、映像メディア(例えば、テレビ番組、ビデオオンデマンド番組、または有料視聴制番組)および音声メディア(例えば、音楽プログラミングおよび音楽クリップ)を、図1〜6のユーザ機器などの、対応するケーブル、衛星、IPTVシステムの加入者の機器に配信するための、ケーブルシステムのヘッドエンド、衛星テレビ配信設備、テレビ局、またはその他のいかなる適切な設備であってもよい。いくつかのアプローチによっては、配信設備2704(図8において802としても示される)は、映像および音声クリップ、ウェブページ、ゲームアプリケーション、着信音、壁紙、スクリーンセーバ、ユーザインターフェースのスキン、および双方向アプリケーションなどの、商品情報および/または電子的商品をユーザに配信してもよい。一般的に、システム2700において多数のテレビ配信施設2704が存在するが、図面において必要以上な複雑化を防ぐために、図27に示されるのは1つだけである。
配信設備2704(図8において802としても示される)は、図1〜6のユーザ機器などの種々なユーザ機器装置2708、2710、および2712に接続されてもよい。このようなユーザ機器装置は、例えば、ユーザの家庭に位置してもよい。ユーザ機器装置は、ユーザテレビ機器2710、ユーザコンピュータ機器2712、または図1〜6のユーザ装置などのメディアへのアクセスに適切なその他のいかなる種類のユーザ機器を含んでもよい。ユーザ機器2708は、いかなる種類のユーザ機器(例えば、ユーザテレビ機器、ユーザコンピュータ機器、携帯電話機、ハンドヘルド映像プレーヤー、ゲームプラットフォームなど)であってもよく、簡易化するために、ユーザ機器装置は、概して、ユーザ機器2708と呼ばれてもよい。
ユーザ機器装置2708、2710、および2712(例えば、図1〜6)は、通信経路2714、2716、および2718などの通信経路上で、メディア(テレビ、音楽、ウェブページなど)と、図8の商品情報および電子的商品などのその他のデータとを、配信設備2704(図8において802としても示される)からそれぞれ受信してもよい。また、ユーザ機器装置2708、2710、2712は、経路2714、2716、および2718上で、配信設備2704に信号をそれぞれ送信してもよく、この場合、信号は、図13の動作1302、1304に関連付けられることが可能である。経路2714、2716、および2718は、ケーブルまたはその他の有線接続、自由空間接続(例えば、放送またはその他の無線信号のための)、衛星リンク、またはその他のいかなる適切なリンクまたはリンクの組み合わせであってもよい。
メディアおよびメディア案内がエンドユーザに提供されるような、図27に示される第2のアプローチは、非テレビ中心アプローチである。本アプローチにおいて、映像(テレビプログラミングを含んでもよい)、音声、画像、ウェブページ、またはそれらの適切な組み合わせなどのメディアは、複数のユーザ(例えば、ユーザ機器2708、ユーザテレビ機器2710、およびユーザコンピュータ機器2712)の機器に、サーバ2730(図8において802としても示される)によって通信ネットワーク2726を介して提供される。本アプローチは、メディア(例えば、テレビプログラミング)が、主にテレビ閲覧技術に従来焦点を置かなかった機器を、少なくとも部分的にまたは場合によっては排他的に介して提供および供給されることから、非テレビ中心である。非テレビ中心の機器は、テレビ閲覧技術においてより大きな役割を果たしている。
本アプローチに関するいくつかの実施形態において、通信ネットワーク2726は、インターネットである。サーバ2730(図8において802、814としても示される)は、例えば、ユーザの機器(例えば、図1〜6の機器)がアクセス可能であり、かつオンライン案内アプリケーションをユーザに提供するウェブサイトを提供してもよい。このようなアプローチにおいて、ユーザの機器は、例えば、PCあるいはPDAまたはウェブブラウザ内蔵のウェブ対応携帯電話機などのハンドヘルド装置(例えば、図5の機器)であってもよい。その他の実施形態において、サーバ2730(図8において802としても示される)は、伝送媒体としてインターネットを使用するが、ウェブを使用しない。このようなアプローチにおいて、ユーザの機器は、ユーザがメディアにアクセス可能にするクライアントアプリケーションを実行してもよい。さらにその他のアプローチにおいて、通信ネットワーク2726は、インターネットを含まない携帯電話機ネットワークなどのプライベート通信ネットワークである。
さらにその他のアプローチにおいて、通信ネットワーク2726は、プライベート通信ネットワークおよびインターネットを含む。例えば、携帯電話機またはその他の移動式装置のサービスプロバイダは、プライベート通信ネットワークを介して、インターネットアクセスをその加入者に提供してもよく、またはインターネットおよびそれ独自のネットワークを介して、映像クリップまたはテレビ番組などのメディアをその加入者に提供してもよい。
いくつかの実施形態において、メディアを提供するための上述のアプローチは、組み合わせてもよい。例えば、配信設備2704(図8において802としても示される)は、テレビ中心のメディア配信システムを提供してもよいが、一方で、ユーザの機器(例えば、2708、2710および2712)に、サーバ2730が提供するその他の非テレビ中心配信システムへのアクセスを提供してもよい。例えば、ユーザの機器は、ウェブ対応のセットトップボックス(例えば、図1の104)またはテレビ対応のPC(例えば、図3の302)を備えてもよい。配信設備2704は、テレビおよび音楽プログラミングの他に、ユーザが通信ネットワーク2726を介してサーバ2730にアクセスしてもよいインターネットアクセスをユーザに提供してもよい。配信設備2704は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、またはそのような経路の組み合わせなど何らかの適切な経路2734上の通信ネットワーク2726と通信してもよい。
メディア案内アプリケーションは、アプリケーションが使用されるメディアおよびサーバ/配信システムの種類に適切な、いかなるアプローチも使用して提供されてもよい。メディア案内アプリケーションは、例えば、ユーザの機器上で実装されるスタンドアロン型アプリケーションであってもよい。その他の実施形態において、メディア案内アプリケーションは、クライアントのみがユーザの機器に存在するクライアントサーバアプリケーションであってもよい。さらにその他の実施形態において、案内アプリケーションは、ユーザの機器に実装されるブラウザがアクセスするウェブサイトとして提供されてもよい。図1〜6の例示的なユーザ機器は、1つ以上のこのようなメディア案内アプリケーションを使用してもよい。選択される実装に関わらず、案内アプリケーションは、案内を提供中のメディアに関する情報を要求する。例えば、ユーザが所望のメディア選択を操作および検索可能になるように、メディアのタイトルまたは名称、簡単な記述、あるいはその他の情報が必要であってもよい。
いくつかのテレビ中心の実施形態において、例えば、案内アプリケーションは、データフィード(例えば、連続フィード、トリクルフィード、またはチャネルの垂直帰線消去区間におけるデータ)を介して番組ガイドデータを受信するスタンドアロン型の双方向テレビ番組ガイドであってもよい。システム2700におけるデータソース2720は、番組リストデータベースを含んでもよく、そのデータベースは、テレビ番組関連情報をユーザに提供するのに使用され、その情報には、放送時間予定、タイトル、チャンネル、評価情報(例えば、親の評価および評論家の評価)、タイトル記述の詳細、ジャンルまたはカテゴリ情報(例えば、スポーツ、ニュース、映画など)、番組形式(例えば、標準解像度、高解像度)、ならびに俳優に関する情報などが含まれる。また、データソース2720は、宣伝および/または商品情報(図8の806、図9の900)(例えば、番組ガイドの宣伝およびその他の双方向テレビアプリケーションの宣伝)、スポーツの点数、株価、ニュースデータ、および天気データなどのリアルタイムデータ、1つ以上のメディア案内アプリケーションまたはその他の双方向アプリケーションのアプリケーションデータ、電子的商品(図8の808)、ならびにシステム2700が使用するその他のいかなる適切なデータを提供するために使用されてもよい。別の例として、データソース2720は、双方向メディア案内オーバーレイに含まれてもよい情報の種類を示すデータを提供してもよい(例えば、ユーザの要求時、ユーザ変更欠如など)。
メディア番組または商品情報などの番組ガイドデータは、任意の適切なアプローチを使用して、ホームネットワーク2713上のユーザ機器を含むユーザ機器に提供されてもよい。例えば、番組予定データならびに商品情報または電子的商品などのその他のデータは、帯域内デジタル信号を使用して、帯域外のデジタル信号を使用して、またはその他のいかなる適切なデータ伝送技術によって、テレビチャンネルの垂直帰線消去区間において、テレビチャンネルサイドバンド上のユーザ機器に提供されてもよい。番組予定データおよびその他のデータは、多数のアナログまたはデジタルテレビチャンネル上のユーザ機器に提供されてもよい。番組予定データおよびその他のデータは、いかなる適切な頻度でも(例えば、連続的に、毎日、ユーザ機器からの要求に応じてなど)ユーザ機器に提供されてもよい。番組予定データまたは商品情報は、ホームネットワーク2713上で、ホームサーバ(図8において802としても示される)からユーザ機器に提供されてもよい。ホームサーバは、配信設備2704または通信ネットワーク2726と通信することができる。
いくつかのテレビ中心の実施形態において、データソース2720からの案内データは、クライアントサーバアプローチを使用してユーザの機器に提供されてもよい。例えば、ユーザの機器上に存在する案内アプリケーションクライアントは、サーバ2740とセッションを開始し、必要に応じて案内データを入手してもよい。いくつかの実施形態において、案内アプリケーションは、ホームネットワークサーバ(例えば、ホームネットワーク2713に位置するユーザ機器装置に対応する、ホームネットワーク2713に位置するサーバ)を介してサーバ2740とセッションを開始してもよい。
システム2700において、多数のデータソース(データソース2720など)が存在してもよいが、図面において必要以上な複雑化を防ぐために、図27に示されるのは1つだけである。例えば、別々のデータソースは、複数のテレビ局のそれぞれと関連付けられてもよく、これらの放送局特有のデータを提供してもよい(例えば、放送局の今後の番組に関する宣伝、番組ガイドディスプレイ画面に放送局のロゴを表示するためのロゴデータなど)。データソース2720および図27のその他のいかなるシステム構成要素も、1つ以上の場所で機器を使用して提供されてもよい。システム構成要素は、図面において必要以上の複雑化を防ぐために、図27において単一のボックスとして描かれている。
データソース2720は、通信経路2722上で配信設備2704にデータを提供し、経路2714、2716、2718、および2719上で、関連付けられたユーザ機器およびホームネットワーク2713(後述する)に配信するようにする(例えば、データソース2720が主要施設に位置する場合)。通信経路2722は、衛星通信経路またはその他の無線経路、光ファイバーまたはその他の有線通信経路、インターネット通信に対応する経路、その他の適切な経路、あるいはそのような経路の組み合わせなどのいかなる適切な通信経路であってもよい。
いくつかのテレビ中心および非テレビ中心アプローチにおいて、データソース2720は、経路2724、通信ネットワーク2726、および経路2728上で、ユーザ機器2708に直接案内データを提供してもよい(例えば、データソース2720がプログラミングソース2702の1つなどの施設に位置する場合)。本発明のいくつかの実施形態において、データソース2720は、経路2724、通信ネットワーク2726,および経路2739(例えば、データソース2720がプログラミングソース2702の1つなどの施設に位置する場合)上で、ホームネットワーク2713(後述する)上に位置するユーザ機器(例えば、図1〜6)に直接案内データを提供してもよい。経路2724、2728、および2739は、電話線、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、無線経路、その他のいかなる適切な経路、またはこのような経路の組み合わせなどの有線経路であってもよい。通信ネットワーク2726は、インターネット、公衆交換電話網、またはパケットベースのネットワークなどのいかなる適切な通信ネットワークであってもよい。
ユーザテレビ機器(例えば、図1)およびパーソナルコンピュータ(例えば、図3)などの、ホームネットワーク2713(後述する)上に位置するユーザ機器装置を含むユーザ機器装置は、番組予定データおよびその他の双方向メディア案内アプリケーションデータを使用して、番組リストおよび商品情報などのその他の情報をユーザに表示してもよい。双方向テレビ番組案内アプリケーションまたはその他の適切な双方向メディア案内アプリケーションを使用して、ユーザのディスプレイに(例えば、所定のテレビチャンネル用の映像上に表示される1つ以上のオーバーレイにおいて)情報を表示してもよい。双方向表示(例えば、図25)は、任意の適切なアプローチを使用して生成され、ユーザに表示されてもよい。1つの適切なアプローチにおいて、配信設備2704、サーバ2730、または別の施設は、アプリケーション表示画面を生成してもよく、また表示画面をユーザ機器に伝送して表示してもよい。別の適切なアプローチにおいて、ユーザ機器は、データおよび商品情報(図9〜10)を保存して、1つ以上の双方向表示(例えば、図25)において使用してもよく、また、少なくとも部分的にユーザ機器において実装される双方向メディア案内アプリケーションは、配信設備2704、サーバ2730(図8の802)、または別の施設から受信した指示に基づき、双方向表示を生成してもよい。本発明のいくつかの実施形態において、ユーザ機器(例えば、図1〜6の機器)は、双方向テレビ表示の生成に使用されるデータのみを保存してもよい(例えば、商品情報の保存、1つ以上の双方向テレビ表示にロゴが含まれる場合のみ、特定のテレビ局用のロゴデータの保存)。本発明のいくつかの実施形態において、ユーザ機器は、双方向テレビ表示の生成に必ずしも使用されないデータを保存してもよい(例えば、テレビ局との交渉の結果に応じて表示または非表示の可能性のある、特定のテレビ局に関連付けられる宣伝の保存)。その他のいかなる適切なアプローチまたはアプローチの組み合わせを使用して、図2、4、6、および25〜26に示されるユーザ用のオーバーレイなどの双方向オーバーレイを生成および表示してもよい。
さらにその他の実施形態において、双方向メディア案内アプリケーション(テレビ中心および非テレビ中心)は、例えば、ウェブサイトとしてオンラインで提供されてもよい。例えば、サーバ2730(図8において802としても示される)は、オンラインの双方向テレビ番組案内を提供してもよい。別の例として、ユーザ機器2708(例えば、図5)は、携帯電話機または携帯情報端末(PDA)などの携帯式装置であってもよい。携帯式装置は、ユーザがオンライン案内アプリケーションにアクセス可能なようにウェブ対応であってもよい(携帯電話機に適用させるように元のバージョンから変更してもよい)。あるいは、携帯式装置は、サーバ2730と通信するアプレットを含み、インターネットを介して案内データを入手してもよい。
サーバ2730(図8において802としても示される)は、通信経路2724、通信ネットワーク2726、および通信経路2732、あるいは別の適切な経路または経路の組み合わせを介して、番組予定データおよびその他のデータ(例えば、商品情報、電子的商品)をデータソース2720から受信してもよい。経路2732は、衛星経路、光ファイバー経路、有線経路、いかなるその他の経路、または経路の組み合わせであってもよい。ユーザ機器2708は、オンラインの双方向メディア案内アプリケーションおよびその他ソースに、通信経路2728を介してサーバ2730からアクセスしてもよい。また、ユーザ機器2708は、通信経路2714、配信設備2704、および通信経路2734を介して、サーバ2730上でアプリケーションおよびその他のサービスにアクセスしてもよい。例えば、ケーブルモデムまたはその他の適切な機器をユーザ機器2708が使用することによって、配信設備2704と通信してもよい。
ユーザテレビ機器2710(図1にも示される)、ユーザコンピュータ機器2712(図3にも示される)、およびホームネットワーク2713上に位置するユーザ機器などのユーザ機器は、類似の配置を使用して、オンラインの双方向メディア案内アプリケーションおよびサーバ2730(図8において802としても示される)にアクセスしてもよい。ユーザテレビ機器2710は、通信経路2736を使用して、または経路2716、配信設備2704、および経路2734を使用して、オンラインの双方向メディア案内アプリケーションおよびサーバ2730にアクセスしてもよい。ユーザコンピュータ機器2712は、通信経路2738を使用して、または経路2718、配信設備2704、および経路2734を使用して、オンラインの双方向メディア案内アプリケーションおよびサーバ2730にアクセスしてもよい。ホームネットワーク2713上に位置するユーザ機器は、通信経路2739を使用して、または経路2719、配信設備2704、および経路2734を使用して、オンラインのメディア案内アプリケーションおよびサーバ2730にアクセスしてもよい。経路2736、2738、および2739は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、無線経路、衛星経路、またはそのような経路の組み合わせなどのいかなる適切な経路であってもよい。
いくつかの実施形態において、システム2700は、双方向メディア案内アプリケーションの他に、その他の双方向アプリケーションに対応してもよい。このようなアプリケーションは、任意の適切なアプローチを使用して実装されてもよい。例えば、双方向アプリケーションは、ユーザ機器において局地的にまたは分散して実装されてもよい(例えば、ユーザ機器が少なくとも部分的におよび少なくとも時折クライアントとしての役割を果たし、また、配信設備2704におけるサーバ2740、サーバ2730、またはその他の適切な機器などのサーバがサーバとして機能するクライアントサーバアーキテクチャを使用して)。また、その他の分散型アーキテクチャも必要に応じて使用してもよい。さらに、システム2700の双方向アプリケーション(メディア案内アプリケーションを含む)の特徴の一部または全部は、オペレーティングシステムソフトウェアまたはミドルウェアソフトウェアを使用して提供されてもよい。このようなオペレーティングシステムソフトウェアおよびミドルウェアを、アプリケーションレベルのソフトウェアの代わりに、またはそれと組み合わせて使用してもよい。さらにその他のアプローチにおいて、双方向アプリケーションは、サービスプロバイダ2742などの1つ以上のサービスプロバイダにおいて、サーバまたはその他の適切な機器に対応してもよい。使用する特定の配置に関わらず、これらの特徴に対応するソフトウェアは、アプリケーションと呼ばれてもよい。
例えば、ショッピングサービスなどの双方向アプリケーションは、サービスプロバイダ2742などのサービスプロバイダ(図8において814としても示される)に対応してもよく、このサービスプロバイダ2742は、販売代理店、受注処理施設、口座維持施設、および双方向家庭用ショッピング特徴に対応するその他の機器を有する。ユーザ機器(例えば、図1〜6の機器)を使って実行されるショッピングアプリケーションを使用して、サービスプロバイダにアクセスし、このような特徴をユーザに提供してもよい。ユーザ機器は、配信設備2704および通信経路2744あるいは通信ネットワーク2726および通信経路2746を介して、サービスプロバイダ2742にアクセスしてもよい。経路2744および2746などの通信経路は、有線経路、ケーブル経路、光ファイバー経路、衛星経路、またはそのような経路の組み合わせなどのいかなる適切な経路であってもよい。
双方向アプリケーションの別の例として、ホームバンキングアプリケーションが挙げられる。ホームバンンキングサービスは、サービスプロバイダ2742などの施設に人員を配置して対応されてもよい。ユーザ機器を使用して実行される双方向ホームバンキングアプリケーションは、配信設備2704および通信経路2744を介して、あるいは通信ネットワーク2726および通信経路2746を介してホームバンキングサービスにアクセスしてもよい。
必要に応じて、ネットワークベースの映像記録装置またはビデオオンデマンドアプリケーションなどの双方向メディア案内アプリケーションは、サーバ2740、サーバ2730、ホームネットワークサーバ、または図8の機器802、814などのサービスプロバイダ2742における機器を使用して対応されてもよい。ネットワークベースの映像記録装置配置を使用して記録されたビデオオンデマンドコンテンツおよび映像は、サーバ2740またはサーバ2730あるいはホームネットワークサーバまたはサービスプロバイダ2742(図8において802としても示される)に保存されてもよく、また、ユーザの要望に応じてユーザ機器に提供されてもよい。ユーザ機器2708を使用して実行されるデジタル式映像記録装置(デジタルビデオレコーダと呼ばれることもある)の機能に対応するために、例えば、双方向テレビ番組ガイドを使用してもよい。デジタル式映像記録装置機能に対応するのに使用可能である図示される機器には、専用デジタル式映像記録装置、衛星放送用受信機(IRD),一体型または外付けハードドライブ付きセットトップボックス、あるいは映像記録能力付きパーソナルコンピュータが含まれる。
メディア案内アプリケーション(例えば、双方向テレビ番組ガイドアプリケーションおよびビデオオンデマンドアプリケーション)、ショッピングアプリケーション、ホームバンキングアプリケーション、ゲームアプリケーション、およびその他のアプリケーション(例えば、電子メールおよびチャットまたはその他の通信機能などに関するアプリケーション)などの双方向アプリケーションは、ナビゲーションシェルアプリケーション(つまり、アプリケーションに対応するメニューオプション付きメニューアプリケーション)を介してアクセスされる別々のアプリケーションとして提供されてもよい。このようなアプリケーションの特徴は、組み合わせてもよい。例えば、ゲーム、ビデオオンデマンドサービス、家庭用ショッピングサービス、ネットワークベースの映像記録装置機能、デジタル式映像記録装置機能、ナビゲーション機能、番組ガイド機能、通信機能、およびその他の適切な機能は、1つのアプリケーションまたはその他の任意の適切な数のアプリケーションを使用して提供されてもよい。1つ以上のアプリケーションは、例えば所定のテレビチャンネル用の映像上の双方向テレビ情報を含む、ユーザ機器における種々のオーバーレイを表示してもよい。
双方向テレビ番組ガイドアプリケーション、ホームバンンキングアプリケーション、ショッピングアプリケーション、ネットワークベースの映像記録装置およびデジタル式映像記録装置アプリケーション、ビデオオンデマンドアプリケーション、ゲームアプリケーション、通信アプリケーション、およびナビゲーションアプリケーションは、双方向メディア案内およびシステム2700に対応可能であるその他のアプリケーションの種類に関するほんのわずかな図示例に過ぎない。その他の適切な双方向アプリケーションには、ニュースサービス、ウェブ閲覧、およびその他のインターネットサービス、ならびに双方向賭博サービス(例えば、競馬、スポーツイベント、およびそれと同等なものに対する賭博)が含まれる。また、これらのアプリケーションによって表示される双方向テレビオーバーレイも、本発明に従ってカスタマイズされてもよい。
ユーザは、メディアにアクセスし、かつメディア案内を入手する多数の種類のユーザ機器(例えば、図1〜6のユーザ機器)を有してもよい。例えば、ユーザによっては、家庭内および携帯式装置にアクセスされるホームネットワークを有する場合がある。図27に示されるように、ホームネットワーク2713は、配信設備2704およびサーバ2730(図8において802としても示される)と、経路2719および2739(また、サーバ2730の場合は、通信ネットワーク2726)上で通信する。このようなホームネットワーク2713は、例えばユーザの家庭内に位置し、あるいは例えばユーザ家庭間で分散されてもよい。各ホームネットワーク2713は、例えば、ユーザ機器装置2708、2710、および2712などのユーザ機器装置などの、複数の相互接続型ユーザ機器装置を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ユーザは、遠隔装置上で実行されるメディア案内アプリケーションを介して家庭内装置を制御してもよい。例えば、ユーザは、オフィスでパーソナルコンピュータあるいはPDAまたはウェブ対応携帯電話機などの携帯式装置を介し、ウェブサイト上でオンラインメディア案内アプリケーションにアクセスしてもよい。ユーザは、設定(例えば、記録、予約、またはその他の設定)を、オンライン案内アプリケーション上で設定し、ユーザの家庭内機器を制御してもよい。オンラインガイドは、ユーザの機器を直接制御してもよく、あるいは、ホームサーバ(図8において802としても示される)などのユーザの家庭内機器上で、メディア案内アプリケーションと通信することによって制御してもよい。ユーザ機器および装置は、機器図1〜6に示されるような機器であることが可能である。
図1〜6は、図27の双方向案内システム2700に記載されるユーザ機器の図示的配置を示す。ユーザ機器2710に関する図示されるセットトップボックスベースの配置は、図1に示される。ユーザテレビ機器2710は、スタンドアロン型またはホームネットワーク2713(図27)の一部であってもよい。入力/出力106、108は、経路2716および2736などの通信経路(図27)に接続されてもよい。入力/出力機能は、1つ以上の線または通信経路によって提供されてもよい。テレビプログラミング、番組ガイドデータ、商品情報、電子的商品、およびその他のいかなる適切な双方向メディア案内アプリケーションデータ、あるいはその他のデータは、入力/出力106、108を使用して受信されてもよい。また、命令および要求ならびに双方向メディア案内アプリケーションとのユーザの相互作用の結果として生成されたその他データも、入力/出力106、108上で伝送されてもよい。
セットトップボックス104は、いかなる適切なアナログまたはデジタルセットトップボックス(例えば、ケーブルセットトップボックス)であってもよい。セットトップボックス104は、所望のアナログテレビチャンネル(例えば、テレビプログラミング、双方向テレビデータ、またはその両方を含むチャンネル)に合わせるためのアナログチューナを含んでもよい。また、セットトップボックス104は、デジタルテレビチャンネル(例えば、テレビまたは音楽プログラミング、双方向テレビデータなどを含むチャンネル)を受信するためのデジタル復号化回路を含んでもよい。また、セットトップボックス104は、高解像度テレビチャンネルを受信および処理するための高解像度テレビチューナを含んでもよい。アナログ、デジタル、および高解像度チャンネルは、必要に応じて同時に対処されてもよい。多数のチューナが設けられてもよい(例えば、同時の鑑賞および録画機能またはピクチャーインピクチャー(PIP)機能に対処するために)。ボックス104は、衛星テレビに対処する衛星放送用受信機(IRD)であってもよい。必要に応じ、ボックス104は、ケーブル、無線放送、および衛星コンテンツに対処するための回路を有してもよい。
セットトップボックス104は、テレビ番組などのメディアを好適な形式で出力するように構成されてもよい。メディア番組は、種々の形式で受信可能であるため、セットトップボックス104は、セットトップボックス104および/または図1〜6の機器などのユーザ機器によって使用される好適な出力形式に、メディア番組をアップコンバートおよびダウンコンバートするためスケーラ回路を含んでもよい。例えば、セットトップボックス104は、テレビ番組を720pで出力するように構成されてもよい。本例において、スケーラ回路は、480線の垂直解像度を有する標準解像度のテレビ番組を720p形式にアップコンバートし、1080線の垂直解像度を有する特定の高解像度テレビ番組を720p形式にダウンコンバートしてもよい。
ボックス104は、記録能力を提供するための記憶装置(例えば、ハードディスクドライブなどのデジタル記憶装置)を含んでもよい。また、ボックス104は、ビデオカセットレコーダ、デジタル式映像記録装置、光ディスク記録装置、あるいは記憶能力有するその他の1つまたは複数の装置などの、記録装置114に接続されてもよい。いくつかの実施形態において、ボックス104は、標準解像度テレビ番組または高解像度テレビ番組のどちらかを記録するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、ボックス104は、標準解像度テレビ番組と高解像度テレビ番組の両方を記録するように構成されてもよい。
セットトップボックス104は、プロセッサ(例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサあるいはその同等物)を含み、このプロセッサは、ソフトウェアアプリケーションの実行および/または図14、17、19、および23に示されるような商品機会の提示のために使用される。セットトップボックス104は、アプリケーションの実行または商品機会の提示あるいは図9〜10のようなデータまたはデータ構造の保存に使用するランダムアクセスメモリなどのメモリを含んでもよい。また、不揮発性メモリを使用してもよい(例えば、起動ルーチンおよびその他の指示を開始するために)。ボックス104または記録装置114におけるハードディスク記憶装置を、データ(例えば、商品情報、電子的商品)をバックアップするために使用してもよく、そうでない場合は、ランダムアクセスメモリアプローチを使用して対応されうるものよりも大きいデータベースおよび必要メモリに対応するように使用してもよい。また、ボックス104または記録装置114におけるハードディスク記憶装置は、番組ガイド設定、ユーザの好み保存、商品情報、および/または電子的商品を保存およびバックアップするために使用されてもよい。
セットトップボックス104は、遠隔制御または無線キーボードと通信するための赤外線(IR)またはその他の通信回路を有してもよい。また、セットトップボックス104は、専用ボタンおよび前面パネルディスプレイを有してもよい。前面パネルディスプレイは、例えば、セットトップボックスが合わしている現在のチャンネルを表示するために使用されてもよい。
また、セットトップボックス104は、ケーブルモデム、総合デジタル通信網(ISDN)モデム、デジタル加入者回線(DSL)モデム、電話機モデム、あるいはその他の機器および/または図8に示すようなサーバ/配信設備と通信するための無線モデムなどの、通信回路を有してもよい。このような通信は、インターネットまたはその他のいかなる適切な通信ネットワークあるいは経路を伴ってもよい。必要に応じて、セットトップボックス104の構成要素は、その他のユーザ機器(例えば、テレビまたはビデオカセットレコーダ)に組み込まれてもよい。
記録装置114は、セットトップボックス104により提供される映像を記録するために使用されてもよい。例えば、セットトップボックス104が所定のテレビチャンネルに合わされている場合、そのテレビチャンネルの映像信号は、ビデオカセット、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、または内蔵ハードドライブ、あるいはその他の記憶装置に記録するために、記録装置114に送られてもよい。いくつかの実施形態において、記録装置114は、標準解像度テレビ番組または高解像度テレビ番組のどちらかを記録するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、記録装置114は、標準解像度テレビ番組および高解像度テレビ番組の両方を記録するように構成されてもよい。記録装置114は、ケーブルモデム、ISDNモデム、DSLモデム、またはその他の機器と通信する電話機モデムなどの通信回路を有してもよい。このような通信は、インターネットまたはその他のいかなる適切な通信ネットワークあるいは経路を伴ってもよい。記録装置114の構成要素は、その他のユーザ機器(例えば、テレビ、ステレオ機器など)に組み込まれてもよい。
記録装置114は、遠隔制御110またはその他の適切なユーザインターフェースを使用して制御されてもよい。必要に応じて、開始、停止、記録、および装置114のためのその他の機能などの映像記録装置機能は、セットトップボックス104によって制御されてもよい。例えば、セットトップボックス104は、記録装置114の遠隔制御入力に向けられる赤外線命令を使用して記録装置114を制御してもよく、あるいはセットトップボックス104は、ボックス104と装置114との間のその他の有線または無線通信経路を使用して、記録装置114を制御してもよい。
記録装置114の出力は、ユーザ(図示せず)に表示するためのテレビ102に提供されてもよい。いくつかの実施形態において、テレビ102は、高解像度プログラミング(つまり、HDTV対応)を表示可能であってもよい。必要に応じて、多数の記録装置206が使用されてもよく、あるいは記録装置114は使用されなくてもよい。記録装置114が存在しない場合、あるいは使用されていない場合、セットトップボックス104からの映像信号は、テレビ102に直接提供されてもよい。いかなる適切なテレビまたはモニターも、映像を表示するために使用されてもよい。例えば、映像が高解像度形式である場合、HDTV対応のテレビまたはモニターは、映像を表示するために必要とされる。図1の機器およびシステム2700(図27)のその他の機器において、種々の映像項目と関連付けられる音声は、一般的に、その映像項目と共に配信され、通常は、映像の再生時にユーザに再生される。いくつかの実施形態において、音声は、受信機(図示せず)に配信されてもよく、この受信機は、外部スピーカ(図示せず)を介して音声を処理および出力する。
図1に示されるユーザテレビ機器2710(図27)の一変形例において、ユーザテレビ機器2710は、スタンドアロン型またはホームネットワーク2713(図27)の一部であってもよい。一例において、ユーザテレビ機器2710は、映像の記録あるいは商品情報および電子的商品の保存のためのハードディスクまたはその他の記憶装置を使用するデジタルビデオレコーダ(例えば、デジタル式映像記録装置(PVR))などの記録装置114を含んでもよい。記録装置114は、択一的に、デジタルビデオディスクレコーダ、コンパクトディスクレコーダ、ビデオカセットレコーダ、またはその他の適切な記録装置(図示せず)であってもよい。また、図1の機器2710は、テレビ102を含んでもよい。いくつかの実施形態において、テレビ102は、HDTV対応であってもよい。入力/出力106、108は、経路2716および2736などの通信経路(図27)に接続されてもよい。テレビプログラミング、番組予定データ、商品情報、電子的商品、およびその他のデータ(例えば、宣伝データ、オーバーレイの表示がカスタマイズされる1つ以上のテレビチャンネルを示すデータなど)は、入力/出力106、108を使用して受信されてもよい。命令および要求ならびにユーザからのユーザ機器識別子(図13の1304)または場所情報(図22〜23に示されるような)などのその他のデータは、入力/出力106、108上で伝送されてもよい。
記録装置114は、所望のアナログテレビチャンネルに合わせるための少なくとも1つのアナログチューナを含んでもよく(例えば、所定のテレビチャンネルの映像をユーザに表示するために、番組ガイドデータおよびその他のデータを受信するために)、また、多数のその他のチューナを設けてもよい。また、記録装置114は、デジタルテレビプログラミング、音楽プログラミング、番組ガイドデータ、商品情報、電子的商品、および1つ以上のデジタルチャンネル上のその他のデータを受信するための、デジタル復号化回路を含んでもよい。また、記録装置114は、高解像度テレビチャンネルを受信するための回路を含んでもよい。必要に応じて、記録装置114は、アナログ、デジタル、および高解像度チャンネルに対処するための回路を含んでもよい。また、記録装置114は、ソフトウェアアプリケーションの実行に使用されるプロセッサ(例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサあるいはそれと同等物)を含んでもよい。記録装置114は、アプリケーションの実行および/または図14、17、19、23に示されるような購入機会動作の実行時に使用されるランダムアクセスメモリなどのメモリを含んでもよい。また、不揮発性メモリは、起動ルーチンまたはその他の指示を保存するために使用されてもよい。ハードディスクおよび記録装置114におけるその他の記憶装置は、データベース(例えば、番組ガイドデータベースまたはその他の双方向テレビアプリケーションデータベース)に対応するように使用されてもよい。また、ハードディスクまたは記録装置114におけるその他の記憶装置は、テレビ番組またはビデオオンデマンドコンテンツあるいは入力/出力106、108上で記録装置114に提供されるその他のコンテンツなどの映像を記録するために使用されてもよい。
記録装置114は、IR通信回路または遠隔制御と通信するためその他の適切な通信回路を有してもよい。また、記録装置114は、専用ボタンおよび前面パネルディスプレイを有してもよい。前面パネルディスプレイは、例えば、記録装置が合わせられる現在のチャンネルを表示するために使用されてもよい。
また、記録装置114は、その他の機器と通信するために、ケーブルモデム、ISDNモデム、DSLモデム、電話機モデム、または無線モデムなどの通信回路を有してもよい。このような通信は、インターネットまたはその他の適切な通信ネットワークあるいは経路を伴ってもよい。
必要に応じて、記録装置114は、衛星受信機、または衛星信号を受信するための無線通信回路を有するその他の機器を含んでもよい。
図1の記録装置114は、新しいメディア番組を記録する一方で、以前記録したメディア番組をテレビ102で再生することができる。これにより、ユーザは、通常のテレビ鑑賞中に、一時停止ボタンを押すことが可能になる。一時停止ボタンが押されると、進行中のメディア番組がデジタルビデオレコーダ114のハードディスクに保存される。ユーザが再生を押すと、記録されたメディア番組が再生されてもよい。本配置により、ユーザは、テレビ鑑賞のシームレスな一時停止および再開が可能になる。また、記録装置114を使用することによって、ユーザが、以前記録した番組を見ながら、同時に新しい番組を記録することが可能になる。
図1のセットトップボックス配置104および変形型内蔵セットトップボックス付きデジタル式映像記録装置114は、単なる実例に過ぎない。必要に応じてその他の配置を使用してもよい。例えば、ユーザテレビ機器は、WebTVボックス、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)(例えば、図3の機器)、またはその他のいかなる適切なテレビ機器配置に基づいてもよい。必要に応じて、セットトップボックス204、記録装置302、WebTVボックス、PC/TV、またはその同等物などの構成要素の機能は、テレビまたはパーソナルコンピュータ、あるいは図5の装置のようなその他の適切な装置に組み込まれてもよい。
ユーザテレビ機器2710(図27)または適切なユーザコンピュータ機器2712を操作するための図示される遠隔制御2800は、図28に示される。遠隔制御2800は、単なる実例に過ぎず、いかなるその他の適切なユーザ入力インターフェースも、ユーザ機器(例えば、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、音声認識システムなど)の操作に使用されてもよい。遠隔制御2800は、機能キー2802と、キーパッドキー、電源オン/オフキー、一時停止、停止、早送り、および巻き戻しキーなどのその他のキー2804とを有してもよい。音量上下キー2806は、映像の音声部分の音量を調整するために使用されてもよい。チャンネル増減キー2808は、テレビチャンネルを変更して、仮想チャンネルの内容にアクセスするために使用されてもよい。カーソルキー2810は、図25〜26に示されるような画面上メニューまたは双方向表示を操作するために使用されてもよい。例えば、カーソルキー2810は、画面上のカーソル、インジケータ、またはハイライト(これら全てを総称して本明細書においてハイライトまたはハイライト領域と呼ぶこともある)に場所を合わせるように使用し、特定のオプション(例えば、図25の2506〜2512)または双方向テレビアプリケーションに表示されるディスプレイ画面上のその他の項目に関心を示すようにしてもよい。
OKキー2812(選択またはエンターキーと呼ばれることもある)は、ユーザがハイライトを付けた画面上のオプションを選択するために使用されてもよい。一実施形態において、OKキー2812は、購入機会に関心を示すために使用可能である。例えば、「追加」アイコン(図15の1506)がディスプレイ画面上に表示されると、ユーザは、OKキー2812を押して、関連商品の記述の閲覧に関心があることを示すことが可能である。それに応じて、図25のような双方向画面を表示可能である。
キー2802は、記録を開始するための記録キー2814を含んでもよい。メニューボタン2816を使用して、双方向メディア案内アプリケーションがユーザのディスプレイ画面(例えば、テレビ208または304あるいは適切なモニターまたはコンピュータディスプレイ)上にメニューを表示するようにする。情報ボタン2818を使用して、双方向メディア案内アプリケーションが情報ディスプレイ画面を表示するようにしてもよい。例えば、所定のテレビチャンネルの映像がユーザに表示されている間にユーザが情報キー2818を押すと、双方向テレビ番組ガイドは、その映像の上に、所定のテレビチャンネルで進行中の番組に関する番組予定情報を含むフリップ/閲覧のオーバーレイを表示してもよい。別の例として、双方向テレビ番組リストのディスプレイ画面における特定の番組リストがハイライトされる場合、情報ボタン2818を押すユーザは、双方向テレビ番組ガイドが、その番組リスト(例えば、番組記述、役者情報。予定情報など)に関連付けられる追加の番組情報を提供するようにしてもよい。一例において、「追加」アイコン(例えば、図15の1506)が表示される場合、情報ボタン2818を押すことによって、図25の双方向画面が表示されてもよい。
ロックボタン2820は、アクセス権を修正するために使用されてもよい。例えば、親は、ロックボタン2820または画面上のオプションを使用して、双方向メディア案内アプリケーションのペアレンタルコントロール設定を確立してもよい。ペアレンタルコントロール設定は、時間ベースの設定であってもよい(例えば、PM3:00からPM5:00までなどの特定の区間時間中に、子供がテレビを見ないようにする)。また、ペアレンタルコントロール設定を使用して、例えば、評価、チャンネル、および番組名によってプログラミングを阻止することができる。ロックまたは阻止された番組(またはその他のメディア)は、一般的に、双方向メディア案内アプリケーションに適切な個人識別番号(PIN)が与えられるまで閲覧できない。このPINが入力されると、双方向メディア案内アプリケーションは、ユーザの機器のロックを解除し、ロックされたコンテンツにアクセスできるようになる。
終了ボタン2822は、双方向メディア案内アプリケーションを終了するために、あるいは双方向メディア案内アプリケーションの一部を終了するために(例えば、双方向テレビ番組ガイドが、フリップ、閲覧、またはその他の双方向テレビのオーバーレイをディスプレイ画面から取り除くようにする)ために、使用されてもよい。一例において、終了ボタン2822は、購入機会における終了オプション(例えば、図25の2510)と関連付けられることが可能である。ガイドボタン2824は、双方向テレビ番組ガイド(例えば、番組ガイドメニュー画面、番組リスト画面、またはその他の番組ガイド画面)を呼び出すために使用されてもよい。
図28に示されるキーは、単なる実例に過ぎない。その他のキーまたはボタンは、必要に応じて提供されてもよい。例えば、音楽ボタンを使用して、双方向メディア案内アプリケーションで音楽にアクセスしてもよい。編集ボタンを使用して、保存されたコンテンツを編集してもよい(例えば、宣伝の削除、映像の一部の削除など)。英数字のボタンを使用して、英数字文字を入力してもよい。最終または戻るボタンを使用して、双方向メディア案内アプリケーションの前に戻って閲覧してもよい(例えば、前のチャンネル、ウェブページ、またはその他のディスプレイ画面に戻る)。再生ボタン、一時停止ボタン、停止ボタン、巻き戻しボタン、早送りボタン、および記録ボタンなどの映像記録装置機能ボタンを使用して、システム2700(図27)における映像記録装置機能(ローカルまたはネットワークベース)を制御してもよい。ヘルプキーを使用して、コンテクストに応じた画面上ヘルプ機能などのヘルプ機能を呼び出してもよい。
図示されるユーザコンピュータ機器2712(図27)は、図3に示される。ユーザコンピュータ機器2712は、スタンドアロン型またはホームネットワーク2713(図27)の一部であってもよい。図3の配置において、パーソナルコンピュータユニット302は、キーボード310および/またはトラックボール、マウス306、タッチパッド、タッチスクリーン、音声認識システム、または図28の遠隔制御2800などの遠隔制御などその他の適切なユーザ入力装置を使用してユーザに制御されてもよい。テレビプログラミングまたは映像要素を有するウェブページなどの映像コンテンツ、双方向メディア案内アプリケーションのディスプレイ画面、および購入機会画面(例えば、図15、24〜26)は、モニター312に表示されてもよい。テレビおよび音楽プログラミング、メディア案内アプリケーションデータ(例えば、テレビ番組ガイドデータ)、ビデオオンデマンドコンテンツ、ネットワークベースの映像記録装置から再生される映像記録、商品情報、電子的商品、ならびにその他のデータは、入力/出力304を使用して、経路2718および2738(図27)から受信されてもよい。また、双方向メディア案内アプリケーションおよびシステム2700(図27)を使用したユーザの相互作用の結果として生成されたユーザ命令およびその他の情報(例えば、図13のユーザ機器識別子1304、図22〜23の場所情報)は、入力/出力508上で伝送されてもよい。
パーソナルコンピュータユニット302は、アナログ、デジタル、および高解像度テレビチャンネルを復号化し、かつ映像コンテンツのストリーム配信に対処するための、テレビチューナカードなどのテレビまたは映像カードを含んでもよい。多数の映像カード(例えば、チューナカード)は、必要に応じて提供されてもよい。図示される使用され得るテレビチューナカードは、所定のアナログチャネルに合わせるためのアナログテレビチューナと、所望のデジタルテレビまたは音楽チャンネルを、パケット化されたデジタルデータストリームから除去するためのデジタル復号化回路と、高解像度チャンネルに合わせるための高解像度テレビチューナとを含んでもよい。コンピュータユニット302におけるいかなる適切なカードまたは構成要素も、映像および入力/出力線304を介して供給されたその他のコンテンツに、必要に応じて対処するために使用されてもよい。
パーソナルコンピュータユニット302は、双方向メディア案内アプリケーションまたは双方向メディア案内アプリケーションの一部を実行するために使用される1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよい。また、1つ以上のプロセッサは、図14、17、19、および23などの購入機会動作を実行するために使用可能である。
パーソナルコンピュータユニット302は、ハードドライブ、記録可能なDVDドライブ、記録可能なCDドライブ、またはその他の適切な記憶装置、あるいは映像番組ガイドデータ、メディア番組、商品情報、電子的商品、およびその他のコンテンツを保存する装置を含んでもよい。双方向メディア案内アプリケーションおよびパーソナルコンピュータユニット302は、記憶装置、または例えばデジタル式映像記録装置の機能を提供するための装置を使用してもよい。
図1〜6に示されるような、ユーザ機器2708、ユーザテレビ機器2710、ユーザコンピュータ機器2712、およびホームネットワーク2713(図27)上に位置するユーザ機器などのユーザ機器を、サーバ2730、サーバ2740、ホームネットワークサーバ/配信設備(図8において802としても示される)、および図27のサービスプロバイダ2712または図8のサービスプロバイダ814などのサービスプロバイダにおける機器などのネットワーク機器と共に使用し、ネットワークベースの映像記録機能を提供してもよい。映像記録機能は、テレビ番組およびその他の映像コンテンツの複写を遠隔サーバ(例えば、サーバ2730またはサーバ2740、あるいはホームネットワークサーバ)または、サービスプロバイダ2742などのサービスプロバイダにおける機器などのその他のネットワークベースの機器において保存することによって提供されてもよい。
映像記録は、ユーザ機器2708またはホームネットワーク2713(図27)上に位置するユーザ機器において入力されるユーザ命令に応じて行なわれてもよい。デジタル式映像記録装置配置において、双方向メディア案内アプリケーションは、メディア番組および関連商品情報を、ユーザ命令に応じてユーザ機器に局地的に記憶するように使用されてもよい。ネットワークベースの映像記録装置配置において、双方向メディア案内アプリケーションは、メディア番組および関連商品情報を記憶するために、あるいはサーバ2730、サーバ2740、ホームネットワークサーバ、またはサービスプロバイダ2742における機器などのネットワーク機器上にユーザ命令に応じて仮想記録(後述する)を記憶するために使用されてもよい。ユーザ命令は、図27に示される通信経路上でネットワーク機器に提供されてもよい。デジタル式映像記録装置配置およびネットワークベースの映像記録装置配置は、早送り、巻き戻し、一時停止、再生、および記録などの機能に対応可能である。
ネットワークベースの映像記録装置環境において不要な重複を回避するために、システム2700は、仮想複写または記録を使用することによって、ネットワークベースの映像記録能力を提供してもよい。本アプローチを使用して、そのユーザの記録、メディア番組、商品情報、および電子的商品のリストを含むネットワーク上の個人領域が各ユーザに与えられてもよい。記録の1つとして記載された映像コンテンツを多数のユーザがネットワークベースの映像記録装置の個人領域を持っていたとしても、その映像コンテンツは、ネットワーク機器に一度(または比較的少ない回数)だけ保存されるだけでよい。個人設定またはその他のいかなる適切なデータは、ネットワーク上のユーザの個人領域に保存されてもよい。
記載されたユーザテレビ機器およびユーザコンピュータ機器配置は、単に図示されるものに過ぎない。図1〜6に示されるような図示されるユーザ機器2708、2710、および2712(図27)、およびホームネットワーク2713(図27)上に位置するユーザ機器についてより一般化された実施形態が、図29に示される。制御回路2902は、入力/出力2904に連結される。入力/出力2904は、図27の経路2714、2716、2718、2728、2736、および2738などの1つ以上の通信経路に連結されてもよい。メディア番組(例えば、テレビプログラミング、音楽プログラミング、その他の映像および音声およびウェブページ)は、入力/出力2904を介して受信されてもよい(例えば、プログラミングソース2702、サーバ2730などのサーバまたはその他の機器(例えば、図8の802、814)、サービスプロバイダ2742などのサービスプロバイダ、配信設備2704などから)。双方向テレビ番組ガイドの番組予定情報などの双方向メディア案内アプリケーションデータ、あるいは購入機会の商品情報は、データソース2720から入力/出力2904を介して受信されてもよい。また、入力/出力2904を使用して、その他の双方向テレビアプリケーションのデータソース2720からデータを受信してもよい。ユーザは、制御回路2902を使用して、命令、要求、およびその他の適切なデータ(例えば、商品情報、電子的商品、ユーザ機器識別子、または場所情報)を、入力/出力2904を使用して送受信してもよい。
制御回路2902は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、番組可能論理装置などに基づく処理回路などのいかなる適切な処理回路2906にも基づいてもよい。いくつかの実施形態において、制御回路2902は、メモリからの、双方向メディア案内アプリケーションまたはその他の双方向アプリケーション(例えば、ウェブ閲覧)のための指示を実行する。メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリおよび読取専用メモリ)、ハードドライブ、光ドライブ、あるいはその他のいかなる適切なメモリまたは記憶装置は、制御回路2902の一部である記憶装置2908として設けられてもよい。また、1つ以上のアナログチューナ、1つ以上のMPEG−2復号器、またはその他のデジタル映像回路、高解像度チューナ、またはその他のいかなる適切なチューニングまたは映像回路などのチューニング回路またはそのような回路の組み合わせは、回路2902の一部として含まれてもよい。また、符号化回路(例えば、無線、アナログ、またはデジタル信号を、記憶するためにMPEG信号に変換するための回路)も設けられてもよい。チューニングおよび符号化回路は、特定のテレビまたは音楽チャンネルあるいはその他の所望の音声および映像コンテンツ(例えば、ビデオオンデマンドコンテンツまたは要求されたネットワークベースまたはローカルの映像記録装置再生)を受信および表示、再生、または記録するために、ユーザ機器によって使用されてもよい。テレビ番組およびその他の映像ならびに画面上のオプションおよび情報(例えば、図15、25〜26の双方向画面)は、ディスプレイ2910上に表示されてもよい。ディスプレイ2910は、モニター、テレビ、または視像を表示するためのその他のいかなる適切な機器であってもよい。いくつかの実施形態において、ディスプレイ2910は、HDTV対応であってもよい。スピーカ2912は、テレビの一部として、またはスタンドアロン型のユニットとして提供されてもよい。ディスプレイ2910に表示される映像のデジタル音楽および音声コンポーネントは、スピーカ2912を介して再生されてもよい。いくつかの実施形態において、音声は、スピーカ2912を介して音声を処理および出力する受信機(図示せず)に配信される。
ユーザは、ユーザ入力インターフェース2914を使用して、制御回路2902を制御してもよい。ユーザ入力インターフェース2914は、マウス、トラックボール、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、音声認証インターフェース、または遠隔制御などのいかなる適切なユーザインターフェースであってもよい。
従って、上述した内容は、メディア番組およびメディア番組関連商品に関する商品情報をユーザ機器に供給するための、システムおよび方法である。メディア番組およびその関連商品情報は、サーバ/配信設備および/または別の種類のホスティング/配信システムに位置することができる。サーバ/配信設備が、メディア番組に関する要求をユーザ機器から受信すると、サーバ/配信設備は、ユーザ機器の機器カテゴリに基づいてユーザ機器に提供する商品情報を調整することができる。ユーザ機器が商品情報を受信すると、ユーザ機器は、どの種類の商品がユーザ機器に対応するかに基づいて商品情報を選別することができる。ユーザは、物質的商品およびそれを購入できる場所に関する情報の閲覧に関心を示してもよい。ユーザ機器および/またはサーバ/配信設備は、ユーザ機器の場所を決定することができる。サーバ/配信設備が、物質的商品に関する商品情報をユーザ機器に提供すると、商品情報は、例えば、ユーザ機器の場所付近にある店舗で購入可能である物質的商品のみを含むように選択可能である。開示された実施形態および説明は、例示的なものであり、以下の請求項に定義される開示される発明の範囲を限定するものではない。