JP5282620B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5282620B2
JP5282620B2 JP2009075248A JP2009075248A JP5282620B2 JP 5282620 B2 JP5282620 B2 JP 5282620B2 JP 2009075248 A JP2009075248 A JP 2009075248A JP 2009075248 A JP2009075248 A JP 2009075248A JP 5282620 B2 JP5282620 B2 JP 5282620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
cover
turret
tool post
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009075248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010228013A (ja
Inventor
崇倫 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2009075248A priority Critical patent/JP5282620B2/ja
Publication of JP2010228013A publication Critical patent/JP2010228013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5282620B2 publication Critical patent/JP5282620B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turning (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、タレット刃物台に設置された刃物で金属加工を行う工作機械に関し、特に加工対象物であるワークの寸法を計測する技術に関する。
従来、工作機械の1つとして、回転式の工具選択機構であるタレットを備えたタレット旋盤が使用されている。
図9は、一般的な従来のタレット旋盤の一例を示す外観斜視図である。図9に示すようにタレット旋盤200は、主軸2及びタレット3を備える。
主軸2は、ベッド4に設けられる主軸台5に支持され、主軸チャック6にてワーク(図示せず)を把持し回転する。
タレット3は、タレット刃物台7、インデックス機構8、及びタレットスライド9からなる。
タレット刃物台7は、回転軸の周囲に複数の工具取り付け面10を有し、インデックス機構8によって回転可能に支持されている。工具取り付け面10には、バイトやドリルなどの工具11が工具ステーション11aを介して装着される。
インデックス機構8は、タレットスライド9に設置され、モータ駆動によって、タレット刃物台7を回転させることで特定の工具取り付け面10をワーク側に位置させることができる。
タレット旋盤などの工作機械には、ワークの寸法を機内で計測する機能が設けられることがある。この機能を用いて、ワークを機外に取り出すことなく寸法計測を行うことで作業効率を向上できる。
また温度変化などの機内の環境変化によるワークや機体の変位を計測し工作機械に対する制御量を校正することで高い寸法精度を維持できる。
例えば、タレット刃物台の工具取り付け面に工具ステーションまたは同様の取付具を介してセンサを取り付け、ワークの直径を計測する機能を有するタレット旋盤が存在する。
この場合、ワークを把持する主軸の回転軸よりタレット刃物台側の、ワークの外周の1点以上の位置をセンサを用いて計測し、計測した値から直径を算出する。
このような算出方法を採用するのは、工具ステーション及び工具を含むタレット刃物台の最大回転半径を大きくできないことに起因する。
なお、当該最大回転半径を大きくできないのは、タレット刃物台が回転する際に取付具及び工具等が機内の他の構成部に干渉しないため等の理由による。
このように、主軸の回転軸より一方の側のワークの外周位置を計測することで直径を算出した場合、温度変化などの機内の環境変化によるワークや機体の歪み等により、正確な値を得ることは困難である。
そこで、ワークの直径の両端の位置を計測することでワークの直径を直接的に計測する機構を有するタレット旋盤も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、ワークの直径を直接的に計測するための機構を備えた従来のタレット刃物台の一例を示す概要図である。図10(A)は前面図であり、図10(B)は上面図である。
図10(A)及び図10(B)に示すタレット旋盤50は、タレット刃物台7の前方でタレット刃物台7中心の非回転部材に旋回可能に支持されるアーム31を備えている。また、アーム31の先端部にはセンサ32が取り付けられている。
タレット旋盤50は、このような構成を採用することにより、図10(B)に示すように、ワーク12の直径の両端であるP1およびP2の位置を計測することができる。このようにして得たP1とP2との差分からワーク12の直径を求めることができる。
また、センサ32を、切粉およびクーラント(coolant)等の異物から保護するために、センサカバー31が設けられている。センサカバー31は、カバー開閉シリンダ43により支軸44回りで回動駆動される蓋45を有している。
センサ32のプローブがセンサカバー31から出現する場合、カバー開閉シリンダ43により蓋45が開けられる。また、プローブがセンサカバー31に戻ると、カバー開閉シリンダ43により蓋45が閉じられる。このようにして、センサ32の切粉等からの保護が図られる。
実開平7−3902号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、センサ32を取り付けるためのアーム31をタレット刃物台7とは別体に設けるので、タレット旋盤50の小型化は困難である。
また、図10(A)及び図10(B)に示すように、アーム31の回転半径は比較的大きなものになるため、アーム31の設置自体が不可能な場合もある。
また、アーム31をタレット刃物台7の前方に設けるので、工具交換の際にアーム31が邪魔になりやすい。
さらに、センサ32をセンサカバー31から出退可能にする蓋45は、カバー開閉シリンダ43を含む開閉機構により開閉される。そのため、この開閉機構自体に切粉およびクーラント等が付着することで、蓋45の開閉動作に不具合が生じることも考えられる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、ワークの寸法を機内計測する工作機械であって、センサを適切に保護しつつ、ワークの直径を正確に計測できる工作機械を提供することを、目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明の工作機械は、主軸に把持されたワークを加工する工作機械であって、前記主軸に対して進退自在であって、複数の工具取り付け面を有するタレット刃物台と、前記ワークの寸法を計測するためのセンサと、前記センサを保持し、前記複数の工具取り付け面のうちの1つに取り付けられ、当該工具取り付け面と前記センサとの間の前記タレット刃物台の径方向の距離であるセンサ距離を伸縮させる距離伸縮機構と、前記センサ距離が縮められた状態における前記センサの少なくとも一部の上方を覆うためのカバーであって、前記タレット刃物台に取り付けられたカバーとを備え、前記カバーには、前記センサ距離が伸縮することにより前記センサの少なくとも一部が前記カバーから出退する開口部であって、常時開口している開口部が形成されている。
この構成によれば、センサは、センサ距離を伸縮させる距離伸縮機構を介してタレット刃物台の工具取り付け面に取り付けられている。
これにより、ワークの直径を、その両端の位置を計測することで正確に求めることが可能となる。また、工作機械内の空間を不要に消費することがないため、当該工作機械の小型化が可能である。
また、センサの少なくとも一部の上方がカバーで覆われるため、切粉等がセンサに付着する可能性を低減することができる。
さらに、センサのカバーに対する出入り口である開口部は常時開口している。そのため、センサがカバーから出退自在である状態は維持される。
従って、本発明は、ワークの寸法を機内計測する工作機械であって、センサを適切に保護しつつ、ワークの直径を正確に計測できる工作機械を提供できる。
また、前記距離伸縮機構は、回動するアームを有し、前記アームが、端部に前記センサを保持した状態で回動することにより前記センサ距離を伸縮させ、前記開口部は、前記タレット刃物台の回転位置が、前記センサが前記ワーク側に位置する回転位置であるときにおける下向きに開口するように前記カバーに形成されており、前記センサの少なくとも一部は、前記アームが下回りに回動することで、前記開口部を介して、前記カバーの内方および外方のいずれか一方から他方へ移動するとしてもよい。
この構成により、センサ距離の伸縮、すなわち、タレット刃物台の径方向のセンサの位置変更がセンサを保持するアームの回動により実現される。
また、さらに、前記タレット刃物台が回転する前と後の双方で前記カバーが前記センサの少なくとも一部の上方を覆うように、前記タレット刃物台の回転に追従して前記カバーを前記タレット刃物台の回転軸と平行な軸周りに回転させるカバー回転機構を備えるとしてもよい。
この構成により、タレット刃物台が回転することでセンサの位置が様々に変化した場合であっても、センサの少なくとも一部の上方は常にカバーで覆われる。そのため、切粉等がセンサに付着する可能性がより低減される。
また、前記カバー内方に気体を噴出する気体噴出手段を備えるとしてもよい。
これにより、例えば、カバー内に開口部から切粉等が進入することが防止される。また、仮にカバー内に開口部から切粉等が進入した場合であっても、その進入した切粉等を吹き飛ばすこともできる。つまり、カバー内での異物の堆積が防止される。
本発明の工作機械によれば、距離伸縮機構を介してタレット刃物台に取り付けられたセンサにより、ワークの直径を直接的に計測することができる。
また、センサはカバーによって保護され、センサがカバーから出退する開口部は常時開口している。つまり、開口部が蓋などにより塞がれていない。そのため、例えば、切粉等の異物により蓋が開かなくなるといった問題は発生せず、センサがカバーから出退自在である状態は維持される。
このように、本発明は、ワークの寸法を機内計測する工作機械であって、センサを適切に保護しつつ、ワークの直径を正確に計測できる工作機械を提供することができる。
本発明の実施の形態のタレット旋盤の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるセンサモジュールの外観を示す拡大斜視図である。 実施の形態のセンサモジュールがセンサ距離を伸縮させる様子を示す図である。 実施の形態のタレット旋盤の主要な機能構成を示すブロック図である。 実施の形態のタレット旋盤がワークの直径を計測する際の動作の流れの一例を示す動作概要図である。 (A)は、カバー回転機構とカバーとを示す前面図であり、(B)はカバー回転機構とカバーとを示す側面図であり、(C)はカバー回転機構とカバーとを示す上面図である。 カバー回転機構によりカバーが絶対的な姿勢を維持する様子を示す図である。 カバー内に気体を噴出する噴出管を示す図である。 一般的な従来のタレット旋盤の一例を示す外観斜視図である。 (A)は、ワークの直径を直接的に計測するための機構を備えた従来のタレット刃物台の一例を示す前面図であり、(B)は、当該タレット刃物台の上面図である。
本発明の実施の形態における、工作機械の一例としてのタレット旋盤について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、実施の形態のタレット旋盤100の構成について図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態のタレット旋盤100の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、タレット旋盤100の基本的な構成は、図9に示される従来の一般的なタレット旋盤200と同様であり、ワークを把持して回転する主軸2及び回転式の工具選択機構であるタレット3等を備えている。
しかしながら、タレット旋盤100は、特徴的な構成部としてさらにセンサモジュール120を備えている。
センサモジュール120は、センサ24を備え、主軸2に把持されたワークの寸法を計測するための装置である。センサモジュール120は、工具ステーション11aと同様にタレット刃物台7の工具取り付け面10に取り付けられている。
つまり、センサ24はあたかも1つの工具かのような態様でタレット刃物台7に取り付けられている。
なお、本実施の形態のタレット旋盤100において、主軸2の回転軸とタレット刃物台7の回転軸とは平行であり、これら2つの回転軸を含む平面はX軸に平行である。
図2は、本発明の実施の形態におけるセンサモジュール120の外観を示す拡大斜視図である。
センサモジュール120は、基台121と、基台121に取り付けられ回動するアーム122と、アーム122の回動を駆動する駆動部124と、センサ24と、センサ24を切粉およびクーラント等の異物から保護するカバー125とを有する。
センサ24は、物体との接触を検出するいわゆるタッチ式のセンサである。センサ24は、検出対象の物体と接触するプローブ26と、プローブ26を往復動および傾動可能に保持するハウジング25とを有する。
プローブ26の後端部には接触子が備えられ、ハウジング25の内部には、接触子と当接することで導通する端子が備えられている。プローブ26が、ハウジング25に対して動くことで、接触子と端子との間の導通が断絶する。これにより、センサ24は、プローブ26と物体との接触を検知する。
また、センサ24は、アーム122の回動軸とは反対側の端部に取り付けられており、アーム122が回動することにより、工具取り付け面10とセンサ24との間のタレット刃物台7の径方向の距離であるセンサ距離が伸縮する。
なお、本実施の形態において、アーム122は、図2の矢印が示すように下回りに180度回動する。
図2は、アーム122を内側(タレット刃物台7側)に収めてセンサ距離を縮めた状態のセンサモジュール120を示している。このようにセンサ距離が縮められた状態では、センサ24のプローブ26は、カバー125の内方に収められている。
図3は、実施の形態のセンサモジュール120がセンサ距離を伸縮させる様子を示す図である。
図3の上段の図に示すように、センサ距離が縮められた状態では、センサ24のプローブ26はカバー125の内方に収められている。以下、このときのセンサ24の位置を「初期位置」という。
センサ24が初期位置にある状態で、アーム122が下回りに回動すると、図3の中段および下段の図に示すように、プローブ26は、カバー125の開口部125aから外方に出現する。また、センサ24は、最終的にアーム122の回動軸を挟んで初期位置とは反対側の位置まで進出する。以下、この位置を「進出位置」という。
さらに、センサ24が進出位置にある状態から、アーム122が逆向き(図3において時計回りの向き)に回動すると、センサ24は初期位置に戻る。このとき、センサ24のプローブ26は、開口部125aを介して、カバー125の内方に収容される。
このように、実施の形態におけるセンサモジュール120は、センサ24を端部に保持するアーム122を回動させることにより、センサ距離を伸縮させることができる。
また、センサ24の少なくとも一部、具体的には、少なくともプローブ26は、アーム122が下回りに回動することで、開口部125aを介して、カバー125の内方および外方のいずれか一方から他方へ移動する。
また、センサ距離が伸ばされた状態で、タレット刃物台7が移動することにより、センサ24は、主軸2に把持されたワークの寸法を計測する。ワークの寸法を計測する際のタレット刃物台7等の動作は、図5を用いて後述する。
なお、駆動部124により回動するアーム122は、本発明の工作機械における距離伸縮機構の一例である。
また、タレット刃物台7には、切粉のブロー等のためにエアーが供給されている。本実施の形態では、駆動部124は、このタレット刃物台7に供給されるエアーを利用してアーム122を回動させている。しかし、アーム122の回動のための駆動源は、他の種類、例えば、電力であっても油圧であってもよい。
また、センサモジュール120の大きさは、センサ距離を縮めた状態では、タレット刃物台7が回転した場合に、センサモジュール120がタレット旋盤100の他の構成部に干渉しない長さである。
つまり、センサモジュール120がタレット刃物台7に取り付けられていても、少なくともセンサ距離が縮められた状態であれば、タレット刃物台7は回転自在である。
このようなセンサモジュール120の伸縮及びタレット刃物台7の移動等の動作はタレット旋盤100が備える制御部により制御される。
図4は、実施の形態のタレット旋盤100の主要な機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、タレット旋盤100は、主要な機能構成として上述のタレット刃物台7等を含む機構部40と、制御部41とを備えている。
制御部41は、機構部40の動作を制御する機能を有し、例えば、中央演算装置(CPU)、記憶装置、及び情報の入出力を行うインターフェース等を有するコンピュータにより実現される。
次に、図5を用いて、実施の形態のタレット旋盤100がワークの直径を計測する際の基本的な動作の流れを説明する。
図5は、実施の形態のタレット旋盤100がワーク12の直径を計測する際の動作の流れの一例を示す動作概要図である。なお、図5に示す、各構成要素による一連の動作は、制御部41によって制御されている。
また、図5に示されるP1は、ワーク12の直径の両端のうち、タレット刃物台7に近い方の一端であり、P2は、ワーク12の直径の両端のうち、タレット刃物台7から遠い方の一端を表している。
まず、[1]タレット刃物台7が回転することにより、センサモジュール120がワーク12側に位置する。
このときのタレット刃物台7の回転位置は、主軸2の回転軸とタレット刃物台7の回転軸とを通る直線上にセンサ24が位置する回転位置である。
次に、[2]アーム122が回動することで、センサ距離を伸ばされる。これにより、センサ24のプローブ26はカバー125から外に出される。また、このようにセンサ距離が伸ばされた状態で、タレット刃物台7がX軸に平行に主軸2に近づく方向に移動する。この移動の結果、センサ24がワーク12との接触を検出することによりP1の位置が計測される。
次に、[3]タレット刃物台7は、Z軸に平行に前方向(図5において下方向)に移動する。さらに、X軸に平行に、主軸2の回転軸を挟んでP1とは逆の方向(図5において左方向)に移動する。この移動により、センサ24はワーク12を越えた位置に来る。
次に、[4]タレット刃物台7は、Z軸に平行に後ろ方向(図5において上方向)に移動する。さらに、タレット刃物台7は、X軸に平行に、主軸2から遠ざかる方向(図5において右方向)に移動する。この移動の結果、センサ24がワーク12との接触を検出することによりP2の位置が計測される。
タレット旋盤100またはタレット旋盤100に接続されたコンピュータ等は、このようにして得られるワーク12の直径の両端(P1およびP2)の位置の差分を求めることで、ワーク12の直径を得ることができる。
本実施の形態のタレット旋盤100はこのような動作により、主軸2に把持されたワーク12の直径を計測することができる。
具体的には、ワーク12の直径の両端の位置を計測することにより直接的に直径を計測することができる。これにより、正確な直径の値を得ることができる。
また、この計測を行うセンサモジュール120は、タレット刃物台7の工具取り付け面10に取り付けられている。つまり、センサモジュール120は、タレット旋盤100内の空間を不要に消費することなく、バイト等の工具と同じ態様でタレット刃物台7に取り付けられている。
このように、本実施の形態のタレット旋盤100は、ワークの直径を正確に計測することができ、かつ、小型化が可能である。
また、タレット旋盤100は、センサ24の少なくとも上方を覆うためのカバー125であって、タレット刃物台7に取り付けられたカバー125を備えている。
さらに、カバー125には、センサ距離が伸縮することによりセンサ24の一部であるプローブ26が通過する開口部125aが形成されている。また、開口部125aには開閉する蓋等は設けられておらず、常時開口している。
このように、センサ24は、カバー125によって切粉等から保護される。具体的には、カバー125は、センサ24が初期位置にある場合、センサ24において計測対象のワークと接触する部分であるプローブ26の上方を覆うことができる。
これにより、切粉等がプローブ26に付着する可能性を低減することができる。
さらに、センサ24のカバー125に対する出入り口である開口部125aは常時開口している。つまり、開口部125aが蓋などにより塞がれていない。そのため、例えば、切粉等の異物により蓋が開かなくなるといった問題は発生せず、センサ24がカバー125から出退自在である状態は維持される。
このように、実施の形態のタレット旋盤100は、ワーク12の寸法を機内計測する工作機械であって、センサ24を適切に保護しつつ、ワークの直径を正確に計測できる工作機械である。
なお、本実施の形態において、カバー125は、基台121を介してタレット刃物台7に非可動状態に取り付けられている。つまり、カバー125の、タレット刃物台7に対する姿勢は常に一定である。
また、開口部125aは、タレット刃物台7の回転位置が、センサ24がワーク12側に位置する回転位置であるときにおける下向きに開口している。
そのため、タレット刃物台7が回転することにより、センサ24を中心とするカバー125の存在する方向、および、カバー125の開口部125aの開口している方向は変化する。
例えば、センサモジュール120がワーク12側に位置する状態(図5の[1]参照)から、タレット刃物台7が180度回転する場合を想定する。
この場合、開口部125aの開口方向は、鉛直下向きから次第に上向きに変化していき、タレット刃物台7の回転角が180度になると、開口部125aの開口方向は鉛直上向きとなる。
ここで、このように開口部125aの開口方向が鉛直下向きから鉛直上向きまで変化する間、センサ24は、ワーク12の切削が行われている位置から次第に遠ざかることとなる。
つまり、切粉等がセンサ24のプローブ26まで飛んでくる確率が、低くなるに従って、開口部125aの開口方向が鉛直下向きから鉛直上向きに変化することになる。
言い換えると、センサ24が、ワーク12の切削が行われている位置から比較的近く、切粉等がセンサ24のプローブ26まで飛んでくる確率が高い間は、プローブ26の上方は、ほぼカバー125で覆われる。
従って、本実施の形態のように、カバー125のタレット刃物台7に対する姿勢が常に一定であっても、センサ24の切粉等から適切に保護される。
なお、タレット旋盤100は、タレット刃物台7の回転に追従してカバー125を回転させるカバー回転機構を備えてもよい。
これにより、例えば、タレット刃物台7の回転位置がどのような位置であっても、常にセンサ24の上方をカバー125に覆わせることができる。つまり、センサ24の切粉等からの保護がより確実になる。
図6は、カバー回転機構129とカバー125とを示す図である。図6(A)は前面図であり、図6(B)は側面図であり、図6(C)は上面図である。
カバー回転機構129は、カバー125をタレット刃物台7の回転軸と平行な軸周りに回転させる機構である。なお、カバー125の「回転」とは、タレット刃物台7に対する相対的な回転である。
図6(A)〜図6(C)に示すように、カバー回転機構129は、カバー125を基台121を介してタレット刃物台7に取り付けるための取付部材126と、重力を利用してカバー125を回転させる錘部材128と、カバー125と錘部材128とを連結し、取付部材126に回転自在に支持される軸部材127とを有する。
このようなカバー回転機構129において、錘部材128が常に垂直な姿勢を保つことにより、カバー125は、常にセンサ24の上方を覆うように姿勢を維持する。
図7は、カバー回転機構129によりカバー125がセンサ24の上方を覆う姿勢を維持する様子を示す図である。
なお、カバー125の姿勢を明確に示すために、アーム122等の構成要素の図示は省略している。
図7に示すように、タレット刃物台7が回転し、センサモジュール120がタレット刃物台7の回転軸周りに回転した場合であっても、錘部材128は常に垂直な姿勢を保つ。
これにより、軸部材127を介して錘部材128と連結されたカバー125は、センサ24の上方を覆う姿勢を維持する。つまり、タレット刃物台7が回転する前と後の双方でカバー125はセンサ24の上方を覆うように、タレット刃物台7の回転に追従して回転する。
これにより、センサ24の切粉等からの保護をより確実に行うことができる。
なお、カバー回転機構129は、重力ではなく、電力、空圧、または油圧などを利用して、カバー125を回転させる機構であってもよい。
また、本実施の形態では、カバー125に対するセンサ24の出入り口である開口部125aは常時開口している。そのため、開口部125aを介して切粉等の異物が、カバー125内に進入することも考えられる。
そこで、開口部125aを介してカバー125内に切粉等が進入しないように、また、仮にカバー125内に切粉等が進入した場合であっても、その進入した切粉等を吹き飛ばすように、カバー125内に気体を噴出してもよい。
図8は、カバー125内に気体を噴出する噴出管130を示す図である。
なお、噴出管130は、本発明の工作機械における気体噴出手段の一例である。噴出管130は、上述の切粉のブロー等のためのエアーの供給源に接続されており、この供給源から供給されるエアーをカバー125内に噴出する。
なお、噴出管130から常時エアーが噴出されていてもよい。この場合、カバー125内に切粉等が進入する可能性が抑制される。
また、例えば、一定間隔ごとに、噴出管130からエアーが噴出されてもよい。この場合、カバー125内に進入した切粉等が吹き飛ばされ、切粉等の堆積が防止される。
以上、本発明の工作機械の一例であるタレット旋盤100について説明した。しかしながら、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本実施の形態において、センサモジュール120が計測するワークの寸法は、ワークの直径であるとし、具体的には図5に示すようにワークの外径であるとした。
しかしながら、センサモジュール120を用いてワークの他の寸法を計測してもよい。例えば、中ぐり加工により形成される穴の直径である穴の内径を計測してもよい。
また、本実施の形態においては、エアシリンダをアクチュエータとして採用している。しかしながら、ソレノイドや電気モータをアクチュエータとして採用してもよい。
また、回転式の工具選択機構としてのタレット刃物台を備える工作機械には、タレット旋盤以外にも、マシニングセンタなどがあり得る。従って、タレット旋盤以外の工作機械においても、センサモジュール120を用いて加工対象物の寸法を計測することができる。
本発明の工作機械は、例えばタレット旋盤やマシニングセンタといった、工具選択機構としてのタレットを有する工作機械であってワークの機内計測を行う工作機械として広く利用できる。
また、本発明の計測方法は、工作機械におけるワークの寸法の計測方法として広く利用できる。
2 主軸
3 タレット
4 ベッド
5 主軸台
6 主軸チャック
7 タレット刃物台
8 インデックス機構
9 タレットスライド
10 工具取り付け面
11 工具
11a 工具ステーション
12 ワーク
24 センサ
25 ハウジング
26 プローブ
40 機構部
41 制御部
100 タレット旋盤
120 センサモジュール
121 基台
122 アーム
124 駆動部
125 カバー
125a 開口部
126 取付部材
127 軸部材
128 錘部材
129 カバー回転機構
130 噴出管

Claims (4)

  1. 主軸に把持されたワークを加工する工作機械であって、
    前記主軸に対して進退自在であって、複数の工具取り付け面を有するタレット刃物台と、
    前記ワークの寸法を計測するためのセンサと、
    前記センサを保持し、前記複数の工具取り付け面のうちの1つに取り付けられ、当該工具取り付け面と前記センサとの間の前記タレット刃物台の径方向の距離であるセンサ距離を伸縮させる距離伸縮機構と、
    前記センサ距離が縮められた状態における前記センサの少なくとも一部の上方を覆うためのカバーであって、前記タレット刃物台に取り付けられたカバーとを備え、
    前記カバーには、前記センサ距離が伸縮することにより前記センサの少なくとも一部が前記カバーから出退する開口部であって、常時開口している開口部が形成されている
    工作機械。
  2. 前記距離伸縮機構は、回動するアームを有し、前記アームが、端部に前記センサを保持した状態で回動することにより前記センサ距離を伸縮させ、
    前記開口部は、前記タレット刃物台の回転位置が、前記センサが前記ワーク側に位置する回転位置であるときにおける下向きに開口するように前記カバーに形成されており、
    前記センサの少なくとも一部は、前記アームが下回りに回動することで、前記開口部を介して、前記カバーの内方および外方のいずれか一方から他方へ移動する
    請求項1記載の工作機械。
  3. さらに、前記タレット刃物台が回転する前と後の双方で前記カバーが前記センサの少なくとも一部の上方を覆うように、前記タレット刃物台の回転に追従して前記カバーを前記タレット刃物台の回転軸と平行な軸周りに回転させるカバー回転機構を備える
    請求項1記載の工作機械。
  4. さらに、前記カバー内方に気体を噴出する気体噴出手段を備える
    請求項1記載の工作機械。
JP2009075248A 2009-03-25 2009-03-25 工作機械 Expired - Fee Related JP5282620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075248A JP5282620B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075248A JP5282620B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010228013A JP2010228013A (ja) 2010-10-14
JP5282620B2 true JP5282620B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43044375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009075248A Expired - Fee Related JP5282620B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5282620B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6391967B2 (ja) * 2014-03-31 2018-09-19 Dmg森精機株式会社 工作機械
DE102015001068A1 (de) * 2015-01-29 2016-08-04 Emag Holding Gmbh Werkzeugrevolver mit Messeinrichtung

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6042050Y2 (ja) * 1981-08-28 1985-12-23 ワシノ機械株式会社 測定器保護カバ−
JPS60194404U (ja) * 1984-05-31 1985-12-25 村田機械株式会社 旋盤における自動計測装置
JPS6124138U (ja) * 1984-07-13 1986-02-13 村田機械株式会社 タレツト旋盤における自動計測装置
AT383534B (de) * 1985-04-18 1987-07-10 Heid Ag Maschf Messvorrichtung an werkzeugmaschinen
JPH073902U (ja) * 1993-06-16 1995-01-20 村田機械株式会社 タレット旋盤の機内計測装置
JPH10138096A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Niigata Eng Co Ltd 工作機械の測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010228013A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10603752B2 (en) Machine tool
KR102431825B1 (ko) 공작기계
EP2062686B1 (en) Machine tool, and measuring method
US10688612B2 (en) Machine tool
CN107685251B (zh) 机床
US10391559B2 (en) Machine tool
EP2062685B1 (en) Machine tool and sensor module
CN113146326B (zh) 机床
JP5282620B2 (ja) 工作機械
JP2010228011A (ja) 工作機械および計測方法
JP4944151B2 (ja) ツールプリセッタ
JP2010228012A (ja) 工作機械
JP2004268185A (ja) 工具折損検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5282620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees