JP5278222B2 - 無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラムに関する。
従来、携帯端末などのように、無線通信を用いた音声通信処理やデータ通信処理に加え、アプリケーション処理など複数の処理を実行する無線通信装置が利用されている。このような無線通信装置は、無線処理用のプロセッサ(以下、CCPUと記載する)とアプリケーション用のプロセッサ(以下、ACPUと記載する)との2系統のプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)を搭載している。このように用途にあわせた複数のプロセッサを用いることで高速な処理を実現している。
ここで、図10を用いて、上述した無線通信装置の構成を説明する。図10に示すように、無線通信装置10は、アンテナ11と、無線機能部15と、アプリ機能部40とを有する。
アンテナ11は、基地局を介して、他の無線通信装置等との間でやり取りされるデータを送受信する。例えば、アンテナ11は、他の無線通信装置との間でやり取りされる音声データや画像などのパケットデータを送受信する。また、アンテナ11は、管理サーバなどから送信されたアプリケーション情報、ソフトウエアやファームウエアの更新情報などを受信して、後述するデジタル処理部30に出力する。更新情報とは、例えば、バージョンアップに関する情報などである。
無線機能部15は、無線処理部20と、デジタル処理部16と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)メモリ17と、不揮発性メモリ(ROM:Read Only Member)18とを有する。
デジタル処理部16は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ:Digital Signal Processor)を含む処理部であり、レイヤ1用データ転送プログラム16aと、レイヤ1用無線制御プログラム16bとを有する。レイヤ1用データ転送プログラム16aは、アンテナ11を介して受信されたアップデート等のデータをレイヤ1側インタフェース24bに出力する。また、レイヤ1用データ転送プログラム16aは、無線処理部20によって処理されたデータを、アンテナ11を介した無線通信で宛先に送信する。
レイヤ1用無線制御プログラム16bは、アンテナ11を介して受信された音声データなどの無線データをリソースコントロール機能部23に出力する。また、レイヤ1用無線制御プログラム16bは、無線処理部20によって処理された音声データやアプリ機能部40によって処理されたアプリデータを、アンテナ11を介した無線通信で宛先に送信する。
SDRAMメモリ17は、例えば、無線処理部20などが利用するプログラムやデータを記憶する。不揮発性メモリ18は、例えば、無線処理部20やデジタル処理部16などが利用するプログラムやデータを記憶する。
無線処理部20は、CCPUを含む処理部であり、ターミナル適応機能部21と、外部インタフェース22と、リソースコントロール機能部23と、レイヤ2機能部24とを有する。さらに、無線処理部20は、リアルタイムOS(OS:Real Time Operating System)25と、起動機能部26とを有する。
ターミナル適応機能部21は、TAF(Terminal Adaptation Function)を含む処理部であり、汎用バスを介して、リソースコントロール機能部23などと接続され、プロトコル変換などを行う。さらに、ターミナル適応機能部21は、無線通信装置10と基地局や他の無線通信装置との間の通信のアダプテーションを行う。また、ターミナル適応機能部21は、外部インタフェース22を介してアプリ機能部40と接続され、アンテナ11によって受信されたアプリケーション情報、ソフトウエアやファームウエアの更新情報などを受信する。
リソースコントロール機能部23は、RRC(Radio Resource Control)を含む処理部である。また、リソースコントロール機能部23は、無線制御するL1用無線制御プログラム23aと接続され、他の端末装置と無線アクセスネットワーク間の無線回線制御プロトコル(レイヤ3プロトコル)の制御を行う。例えば、リソースコントロール機能部23は、無線リソースの管理及び無線に関連する各手順を実行する。
レイヤ2機能部24は、複数のレイヤ2プログラム24aを有し、例えば、データリンク層などのレイヤ2プロトコルで送受信されるデータに対する各種処理を行う。また、レイヤ2機能部24は、レイヤ1側インタフェース24bを介してデジタル処理部16と接続され、レイヤ2側インタフェース24cを介して無線処理部20の他の制御部と接続される。また、レイヤ2機能部24の複数のレイヤ2プログラム24aは、レイヤ1側インタフェース24bを介してデジタル処理部16から受信したデータを、IPパケットバッファ24dに格納する。ここでレイヤ2プログラム24aとしては、例えば、PDCP(Packet Data Control Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Medium Access Control)などのプログラムがある。PDCPは、例えば、データ制御を実施するプロトコル処理部である。RLCは、例えば、無線リンクを制御する処理部である。MACは、例えば、媒体アクセスを制御する処理部である。
リアルタイムOS25は、必要な処理時間の予測を行なう機能や複数の処理要求が同時に発生した場合でも目的の時間内に完了させるための機構などを有し、タスクの実行を行う。また、リアルタイムOS25は、タスクのスケジューリングを保持しており、タスクの優先度に基づいて、最も優先度の高いタスクを実行する。
起動機能部26は、無線通信装置10を起動するブートプログラムを格納するROMを有し、ユーザの指示操作や起動、終了、リブートなどのコマンドを含むデータを受信した場合に、無線通信装置10を起動、終了、リブートを行う。
アプリ機能部40は、ACPUを含む処理部であり、無線機能部15と同様に、SDRAMメモリ17と不揮発性メモリ18などを有し、アプリケーションを記憶するとともに、ユーザの指示操作などによってアプリケーションを実行する。
上述したように、無線通信やアプリケーション処理など複数の処理を実行する無線通信装置は複雑な構成を有している。そして、近年では、LTE(Long Term Evolution)などの普及によって、より高速な処理、より複雑なアプリケーションの実行、高精度な画像処理などが求められている。そして、これらの要求に対応するためには、上述した機能部であるソフトウエアやファームウエアのバージョンアップなどが必要となっている。
そこで、図11を用いて、上記した無線通信装置10の無線通信を用いた更新処理の流れを説明する。図11は、従来の更新処理の流れを示すシーケンス図である。無線通信装置10の更新は、例えば、ファームウエアやソフトウエアの無線アップデート、あるいは、エアダウンロードなどである。なお、ここでは、更新情報処理の一例としてエアダウンロードを用いた場合について説明するが、無線アップデート等であっても同様の課題が存在する。
また、無線通信装置10と基地局(eNodeB)とは無線通信により接続されている。また、無線通信装置10に対して更新情報を送信し、無線通信装置をユーザに提供するメーカ等に管理される管理サーバと、基地局とは無線通信により接続されている。つまり、無線通信装置10と管理サーバとは、基地局を介した無線通信で接続されている。
図11に示すように、無線通信装置10は、エアダウンロードアプリケーションによる開始ハンドシェークが基地局から通知されると(ステップS501)、エアダウンロードを検出する(ステップS502)。ここで、例えば、無線通信装置10は、エアダウンロードを検出したことをディスプレイ等に表示する。基地局は、ファームウエア等の更新が必要になったことを管理サーバなどから受信し、その旨を無線通信装置10に通知する。当該通知を受信した無線通信装置10は、ファームウエアの更新が必要であることをディスプレイ等に表示する。
そして、無線通信装置10は、エアダウンロード更新開始指示をユーザから受け付けると(ステップS503)、エアダウンロード開始指示を基地局に送信する(ステップS504)。開始指示を受信した基地局は、管理サーバから受信したエアダウンロードPDU(PDU:Protocol Data Unit)を無線通信装置10に送信する(ステップS505)。無線通信装置10は、送信されたエアダウンロードPDUをL1用データ転送プログラム16aで受信する(ステップS506)。なお、PDUとは、プロトコルが扱うデータであり、例えば、パケット、フレーム、セルなどのデータを示す。
続いて、無線通信装置10のデジタル処理部16は、受信したPDUをレイヤ2機能部24に送信する(ステップS507)。レイヤ2機能部24は、受信したPDUをIPパケットとしてIPパケットバッファ24dに格納する(ステップS508)。そして、アプリ機能部40は、IPパケットバッファ24dからIPパケットを読み出し、更新プログラムの組み立てを開始する(ステップS509)。
その後、アプリ機能部40は、基地局から受信された全てのエアダウンロードPDUをIPパケットバッファ24dから読み出し、更新プログラムの組み立てを完了する(ステップS510〜ステップS514)。すると、アプリ機能部40は、ターミナル適応機能部21に無線処理機能の停止を指示する(ステップS515)。無線処理機能の停止を指示されたターミナル適応機能部21は、リソースコントロール機能部23に無線処理機能の停止を指示する(ステップS516)。
続いて、リソースコントロール機能部23は、レイヤ2機能部24とデジタル処理部16に対して、無線処理機能の停止指示を送信する(ステップS517とステップS518)。その結果、無線通信装置10は、無線処理機能を停止し、外部との通信が遮断されることとなる(ステップS519)。
このようにして無線処理機能が停止された後、アプリ機能部40は、組み立てた更新プログラムを不揮発性メモリ18に書き込み(ステップS520)、起動機能部26に対して更新指示を送信する(ステップS521)。更新指示を受信した起動機能部26は、コード展開を実施する(ステップS522)。すなわち、起動機能部26は、不揮発性メモリ18に書き込まれた更新プログラムを読み出してSDRAMメモリ17に書き込み、SDRMAメモリ17に書き込まれた更新プログラムを実行して、更新処理を開始する。
その後、起動機能部26は、コード展開を終了したターミナル適応機能部21から割り込み要求を受信すると、リアルタイムOS25のメインプログラムの先頭に分岐する(ステップS523)。割り込みを発生させた起動機能部26は、例えば、無線通信装置10を再起動し、更新が完了したことをアプリ機能部40に送信する(ステップS524)。
こうして、更新が完了したことを受信したアプリ機能部40は、無線開始要求をターミナル適応機能部21に送信する(ステップS525)。その後、無線通信装置10は、リアルタイムOS25によって、最も優先度の高いタスクである無線処理機能開始タスクとして、ターミナル適応機能部21の無線処理機能等の各機能が実行されて、無線通信を開始する(ステップS526)。
特表2005−509381号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、無線機能またはアプリケーションなどいずれの更新処理にも時間がかかるという課題があった。具体的には、例えば、無線機能のレイヤ1〜レイヤ3のファームウエアやソフトウエアのアップデート、エアダウンロードなどの無線通信を用いた更新を行う場合、アプリ機能部40の上位プロトコルを必ず用いる必要があった。
上記した課題について、図12を用いて具体的に説明する。図12に示すように、更新情報を提供する管理サーバは、レイヤ1のプロトコルを定義する物理層(PHY)と、イーサネット(登録商標)などのレイヤ2のプロトコルを定義するデータリンク層とを制御可能な通信処理機能を有する。また、管理サーバは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)やインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)などのプロトコルを定義するネットワーク層を制御可能な通信処理機能を有する。さらに、管理サーバは、UDP(User Datagram Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)などのプロトコルを定義するトランスポート層を制御可能な通信処理機能を有する。そして、管理サーバは、トランスポート層よりも上位のアプリケーション層に、更新情報を配信するエアダウンロード配信アプリを保持する。すなわち、管理サーバは、UDP/TCPよりも上位であるアプリケーション層のプロトコルを用いて、更新情報を示すエアダウンロードを配信する。
これに対して、基地局は、図12に示すように、レイヤ1のプロトコルを定義する物理層(PHY)と、PDCP・RLC・MACなどが処理するレイヤ2のプロトコルを定義するデータリンク層とを制御可能な通信処理機能を有する。また、基地局は、TCP/IPパケットの送受信を行うIPルーティングを実施するネットワーク層を制御可能な通信処理機能を有する。なお、基地局は、UDP/TCPなどのトランスポート層より上位層を処理できる機能を有していない。
そして、無線通信装置10は、図12に示すように、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層のそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なレイヤ2機能部24を有する。具体的には、レイヤ2機能部24は、バスインタフェースなど物理層(PHY)を制御可能な通信処理機能を有する。また、レイヤ2機能部24は、共有メモリインタフェースやPDCP・RLC・MACなどデータリンク層を制御可能な通信処理機能を有する。また、レイヤ2機能部24は、RoHCが実施できるトランスポート層を制御可能な通信処理機能を有する。
また、無線通信装置10は、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層のそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なターミナル適応機能部21およびリソースコントロール機能部23を有する。具体的には、ターミナル適応機能部21およびリソースコントロール機能部23は、USB(Universal Serial Bus)通信などを制御可能な通信処理機能を有する。また、ターミナル適応機能部21およびリソースコントロール機能部23は、PPP(Point-to-Point Protocol)のサーバ機能や共有メモリインタフェースなどを制御可能な通信処理機能を有する。また、ターミナル適応機能部21およびリソースコントロール機能部23は、TCP/IPパケットの送受信を行うIPルーティングを制御可能な通信処理機能を有する。
さらに、無線通信装置10は、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層と、トランスポート層と、アプリケーション層とのそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なアプリ機能部40を有する。具体的には、アプリ機能部40は、USB通信などの物理層(PHY)、PPPのクライアント機能などのデータリンク層、IPv4やIPv6などのネットワーク層、UDP/TCPなどのトランスポート層などを制御可能な通信処理機能を有する。さらに、アプリ機能部40は、トランスポート層よりも上位のアプリケーション層に、更新情報を受信して実行するエアダウンロード処理アプリを保持する。すなわち、アプリ機能部40は、UDP/TCPよりも上位であるアプリケーション層上で、更新情報を示すエアダウンロードを受信して実行する。
このように、無線通信装置10は、CCPUを含むレイヤ2機能部24、ターミナル適応機能部21、リソースコントロール機能部23には、UDP/TCPなどのトランスポート層より上位層を処理できる機能はない。つまり、無線通信装置10は、管理サーバから提供された更新情報を処理できるエアダウンロード処理アプリを、アプリ機能部40のみが有している。
そのため、無線通信装置10は、管理サーバから送信された更新情報を無線機能部15で一度受信した後、アプリ機能部40に送信する。その後、無線通信装置10は、アプリ機能部40によって、更新情報から生成された更新プログラム等を実行する。つまり、無線通信装置10は、更新情報を外部装置等から受信しても、内部でデータ転送を行う必要があり、更新情報を受信してから完了するまでの一連の処理を実行するのに多くの時間が必要である。
また、更新プログラム等の更新情報が格納されたデータカードを用いて更新を行う場合であっても、データカードから更新プログラムを読み出す処理は、無線機能部15で実行されるが、無線機能部15では更新プログラムを解析および実行することができない。そのため、無線機能部15は、データカードから読み出した更新プログラムをアプリ機能部40に送信し、アプリ機能部40が更新プログラムを実行する必要があった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無線機能の更新にかかる時間を短縮することが可能である無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置は、一つの態様において、無線による通信を行う無線処理部と、アプリケーションを実行するアプリ処理部とを有し、前記無線処理部は、当該無線通信装置の各機能を更新する更新情報を受信した場合に、前記無線処理部の機能を更新する無線機能更新情報の受信を検知する更新検知部と、前記更新検知部により無線機能更新情報の受信が検知され場合に、前記アプリ処理部を介さずに、前記無線機能更新情報によって特定される更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理部と、を有する。
本願の開示する無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラムの一つの態様によれば、無線機能の更新にかかる時間を短縮することが可能であるという効果を奏する。
図1は、無線通信装置を含むシステムの全体構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施例2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図4は、実施例2に係る無線通信装置による処理シーケンスを示す図である。 図5は、コード認証を説明するための図である。 図6は、エアダウンロード解析部223fが実施する処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、ランデブプログラム225bが実施する処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、アプリ機能部400と無線機能部210それぞれがエアダウンロード処理を実施することを説明するための図である。 図9は、無線通信処理プログラムを実行するコンピュータシステム500を示す図である。 図10は、従来技術に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図11は、従来の更新処理の流れを示すシーケンス図である。 図12は、従来の更新処理の流れを示す図である。
以下に、本願の開示する無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、無線通信装置を含むシステムの全体構成を説明する。図1は、無線通信装置を含むシステムの全体構成を示す図である。図1に示すように、開示する無線通信装置は、基地局と無線通信で接続され、当該基地局を介した無線通信で管理サーバと接続される。管理サーバは、無線通信装置をユーザに提供するメーカ等に管理されるサーバであり、当該メーカが製造した無線通信装置に対して更新情報をエアダウンロードなどで配信する。なお、更新情報とは、例えば、バージョンアップに関する更新プログラムや更新データなどである。また、更新情報には、アプリケーション用のプロセッサ(以下、ACPUと記載する)の機能を更新するアプリ用更新プログラムと、無線処理用のプロセッサ(以下、CCPUと記載する)の機能を更新する無線機能更新プログラムとがある。
管理サーバは、アプリ用更新プログラムと、無線機能更新プログラムとを区別して、無線通信装置に配信する。例えば、管理サーバは、アプリ用更新プログラムのパケットのヘッダには「ID=0」を付与して配信し、無線機能更新プログラムのパケットのヘッダには「ID=1」を付与して配信することで、配信する更新情報を区別している。また、管理サーバは、無線通信装置との間で予め決めたポート番号を使用して、各種更新情報を配信する。
また、開示する無線通信装置は、無線通信を用いた音声通信処理やデータ通信処理に加え、アプリケーション処理など複数の処理を実行する携帯端末であり、例えば、LTE(Long Term Evolution)を実装した高精度の携帯端末である。もっとも、開示する無線通信装置は、携帯端末に限られるものではない。例えば、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)端末、移動体通信端末またはPDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理端末であってもよい。
次に、図2を用いて、開示する無線通信装置の構成について説明する。図2は、実施例1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、無線通信装置100は、無線通信I/F部110と、アプリ機能部120と、無線機能部130とを有する。かかる無線通信I/F部110は、基地局、管理サーバ、他の無線通信装置と無線通信を行うインタフェースであり、例えば、基地局を介して、他の無線通信装置とデータ通信や音声通信を行う。また、無線通信I/F部110は、基地局を介して、アプリ用更新プログラムや無線機能更新プログラムなどの更新情報を管理サーバから受信する。
アプリ機能部120は、ACPUを含む処理部であり、無線通信装置10が内蔵するアプリケーションや外部から取得したアプリケーションを実行し、当該アプリケーションを更新(アップデート)したりするアプリ更新部121を有する。例えば、アプリ機能部120は、図示しないメモリなどにアプリケーションを保持しておき、ユーザからの指示操作によって、該当するアプリケーションをメモリから読み出して実行し、ディスプレイなどの表示部への表示出力やスピーカーへの音声出力を行う。
アプリ更新部121は、アプリ機能部120が保持するアプリケーションやACPUの機能等を更新する。例えば、アプリ更新部121は、無線通信I/F部110によって受信された更新情報のパケットのうち、IP(Internet Protocol)ヘッダに「ID=0」が付与されたパケットだけを取得する。そして、アプリ更新部121は、「ID=0」が付与されたパケットを組み立てて、アプリ更新プログラムやアプリ更新データを生成する。そして、アプリ更新部121は、生成したアプリ更新データを図示しないメモリなどに書き込んだりして、アプリ更新部121が保持するアプリケーションやACPUの機能等を更新する。また、アプリ更新部121は、生成したアプリ更新プログラムを実行して、レジストリの書換えやメモリに保持されるプログラムを書き換えたりして、アプリケーションやACPUの機能等を更新する。
無線機能部130は、CCPUを含む処理部であり、データ通信や音声通信などの無線通信を制御するとともに、特に、更新検知部131と、更新データ生成部132と、更新処理部133とを有する。例えば、無線機能部130は、他の無線通信装置との音声通話、メール送受信などの無線通信を行う。
更新検知部131は、無線機能部130を更新する無線機能更新プログラムを検知する。具体的には、更新検知部131は、無線通信I/F部110によって受信された更新情報のパケットのうち、無線機能部130を更新するパケットを取得して、更新データ生成部132に出力する。例えば、更新検知部131は、無線通信I/F部110によって受信された更新情報のパケットのうち、IPヘッダに「ID=1」が付与されたパケットだけを取得して、更新データ生成部132に出力する。
更新データ生成部132は、更新検知部131により検知された無線機能更新プログラムを受信し、無線機能更新プログラムや無線機能更新データを生成する。具体的には、更新データ生成部132は、IPヘッダに「ID=1」が付与された更新情報のパケットを組み立てて、無線機能更新プログラムや無線機能更新データを生成し、更新処理部133に出力する。
更新処理部133は、更新データ生成部132により作成された無線機能更新プログラムや無線機能更新データを用いて、無線機能部130の機能やCCPUの機能等を更新する。具体的には、更新処理部133は、無線更新データを更新データ生成部132から受信し、受信した無線更新データを図示しないメモリなどに書き込んだりして、無線機能部130やCCPUの機能等を更新する。また、更新処理部133は、更新データ生成部132から受信したデータが無線機能更新プログラムの場合には、当該プログラムを実行し、レジストリの書換えやメモリに保持されるプログラムを書き換えたりして、無線機能部130やCCPUの機能等を更新する。なお、更新される機能としては、例えば、無線による音声やデータ通信を行うためのモジュールやプロトコル、当該無線通信装置100に対応した新機能(メーカが作成した新機能)など様々なものが該当する。
このように、実施例1によれば、アプリ機能部120を更新する更新情報は、アプリ機能部120で処理し、無線機能部130を更新する更新情報は、無線機能部130で処理することができる。その結果、管理サーバから配信される更新情報をアプリ機能部120に送信する必要がなくなり、無線機能の更新にかかる時間を短縮することが可能である。
ところで、開示する無線通信装置は、実施例1で説明した機能部以外にも様々な機能部を有することができる。そこで、実施例2では、様々な機能部を有する無線通信装置について説明する。
[無線通信装置の構成]
まず、図3を用いて、実施例2に係る無線通信装置の構成について説明する。図3は、実施例2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、無線通信装置200は、アンテナ201と、無線機能部210と、アプリ機能部400とを有する。なお、無線機能部210やアプリ機能部400は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。または、無線機能部210やアプリ機能部400は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などを含む電子回路である。
アンテナ201は、基地局を介して、他の無線通信装置等との間でやり取りされるデータを送受信する。例えば、アンテナ201は、他の無線通信装置との間でやり取りされる音声データや画像などのパケットデータを送受信する。また、アンテナ201は、管理サーバなどから送信されたアプリケーション情報、ソフトウエアやファームウエアの更新情報などを受信して、後述するデジタル処理部211に出力する。更新情報とは、例えば、バージョンアップに関する情報などである。
無線機能部210は、デジタル処理部211と、無線処理部220と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)メモリ212と、不揮発性メモリ(Read Only Member)213とを有する。
デジタル処理部211は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ:Digital Signal Processor)を含む処理部である。例えば、デジタル処理部211は、後述するリソースコントロール機能部222やレイヤ2機能部223と接続され、基地局を介して、音声通信やデータ通信に関する各種データ等の送受信をレイヤ1で制御する。このデジタル処理部211は、レイヤ1用データ転送プログラム211aと、レイヤ1用無線制御プログラム211bとを有する。
レイヤ1用データ転送プログラム211aは、基地局を介してやり取りされる各種通信のうち、特にデータ送受信に関する制御を実施する。例えば、レイヤ1用データ転送プログラム211aは、基地局を介して、管理サーバから送信された更新情報のパケットを受信し、レイヤ2機能部223に送信する。また、レイヤ1用データ転送プログラム211aは、レイヤ1用無線制御プログラム211bから出力された音声データなどを宛先となる端末に送信する。また、レイヤ1用データ転送プログラム211aは、レイヤ1用無線制御プログラム211bから無線処理停止指示を受信した場合には、基地局を介した無線通信を停止する。同様に、レイヤ1用データ転送プログラム211aは、開始指示を受信した場合には、無線処理を開始する。
レイヤ1用無線制御プログラム211bは、リソースコントロール機能部222から出力された音声パケットなどの音声データを受信し、レイヤ用1データ転送プログラム211aに出力する。また、レイヤ1用無線制御プログラム211bは、レイヤ1用データ転送プログラム211aにより受信された他の装置から出力された音声データを、リソースコントロール機能部222に出力する。そして、レイヤ1用無線制御プログラム211bは、リソースコントロール機能部222から無線処理停止指示を受信した場合には、受信した処理停止指示をレイヤ1用データ転送プログラム211aに出力する。同様に、レイヤ1用無線制御プログラム211bは、開始指示を受信した場合には、無線開始指示を出力する。
SDRAMメモリ212は、汎用バスを介して無線処理部220と接続され、例えば、無線処理部220などが利用するプログラムやデータを記憶する。また、SDRAMメモリ212は、後述するリアルタイムOS(OS:Operating System)224が割り込み処理で参照するメインプログラムの先頭である分岐先を記憶する。
不揮発性メモリ213は、汎用バスを介して無線処理部220と接続され、例えば、無線処理部220やデジタル処理部211などが利用するプログラムやデータを記憶する。さらに、不揮発性メモリ213は、後述するレイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fにより作成された無線機能更新プログラムやデータを用いて、無線機能部210の更新処理を実行するプログラムであるランデブプログラム213aを記憶する。このランデブプログラム213aは、工場での無線通信装置200製造時に、不揮発性メモリ213の上書き非対象領域に書き込まれる。
無線処理部220は、CCPUを含む処理部であり、データ通信や音声通信などの無線通信をレイヤ2やレイヤ3で制御する。この無線処理部220は、ターミナル適応機能部221と、リソースコントロール機能部222と、レイヤ2機能部223と、リアルタイムOS224と、起動機能部225とを有する。
ターミナル適応機能部221は、TAF(Terminal Adaptation Function)を含む処理部であり、レイヤ2側インタフェース221aと外部インタフェース221bとを有する。具体的には、ターミナル適応機能部221は、プロトコル変換などを実施して、無線通信装置200と基地局や他の端末装置との間の通信のアダプテーションを行う。また、ターミナル適応機能部221は、レイヤ2側インタフェース221aを介して汎用バスと接続され、無線処理部220の他の機能部やSDRAMメモリ212、不揮発性メモリ213と接続される。さらに、ターミナル適応機能部221は、外部インタフェース221bを介したATコマンドが利用できる汎用インタフェースで、アプリ機能部400と接続される。
そして、ターミナル適応機能部221は、リソースコントロール機能部222やレイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fなどからの制御信号やユーザの指示操作等によって、ATコメンドの入力可能状態の遷移を行う。具体的には、ターミナル適応機能部221は、制御信号やユーザの指示操作等によって、「On Line Data Mode」、「On Line Command Mode」、「Off Line Command Mode」の各状態を遷移させる。ここで、「On Line Data Mode」とは、各種データの送受信中を示す状態である。「On Line Command Mode」とは、回線が使用中でATコマンドが入力できる状態である。また、「Off Line Command Mode」とは、回線が未使用中でATコマンドが入力できる状態である。
例えば、ターミナル適応機能部221は、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fから無線処理機能停止を示す「XOFF」信号を受信した場合には、「Off Line Command Mode」に状態を遷移させる。そして、ターミナル適応機能部221は、「XOFF」信号をアプリ機能部400に出力する。このとき、ターミナル適応機能部221は、無線処理機能を停止するとともに、無線処理機能が停止される直前の無線接続情報、CCPUの情報、ACPUの接続情報などを不揮発性メモリ213などに保存する。その結果、ハンドオーバー処理を可能とする。すなわち、再度、CCPUやACPUが起動された場合に、停止前の接続先に再接続することができる。
また、例えば、ターミナル適応機能部221は、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fから無線処理機能開始を示す「XON」信号を受信した場合には、「On Line Command Mode」に状態を遷移させる。そして、ターミナル適応機能部221は、「XON」信号をアプリ機能部400に出力する。
リソースコントロール機能部222は、RRC(Radio Resource Control)を含む処理部であり、レイヤ1用無線制御プログラム211bと接続され、他の端末装置と無線アクセスネットワーク間の無線回線制御プロトコルの制御を行う。具体的には、リソースコントロール機能部222は、無線リソースの管理及び無線に関連する各手順を実行する。例えば、リソースコントロール機能部222は、LTEを実装し、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fから無線処理機能停止を示す「XOFF」信号を受信した場合には、LTEを停止する「LTE−IDLE」状態に遷移する。なお、「LTE−IDLE」状態になった無線通信装置200は、電源OFF直後の状態となる。
また、リソースコントロール機能部222は、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fから無線処理機能開始を示す「XON」信号を受信した場合には、LTEを起動する「LTE−ACTIVE」状態に遷移する。なお、「LTE−ACTIVE」状態になった無線通信装置200は、電源ON直後の状態となる。
レイヤ2機能部223は、複数のレイヤ2プログラム223aを有し、レイヤ1側インタフェース223bを介してデジタル処理部211と接続され、レイヤ2側インタフェース223cを介して無線処理部220の他の制御部と接続される。また、複数のレイヤ2プログラム223aは、レイヤ1側インタフェース223bを介してデジタル処理部221から受信したデータを、IPパケットバッファ24dに格納する。ここでレイヤ2機能部223が有するレイヤ2プログラム223aとしては、PDCP(Packet Data Control Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Medium Access Control)などのプログラムがある。PDCPは、例えば、データ制御を実施するプロトコル処理部である。RLCは、例えば、無線リンクを制御する処理部である。MACは、例えば、媒体アクセスを制御する処理部である。
例えば、PDCPは、デジタル処理部211によって受信された更新情報であるエアダウンロードPDUのうち、IPヘッダに「ID=1」が付与されるPDUであり、無線機能部210を更新するPDUのみを取得する。そして、PDCPは、取得したPDUをIPパケットへ組み立てて、組み立てたIPパケットを後述するIPパケットバッファ223dに格納する。なお、例えば、IPヘッダに「ID=0」が付与されるPDUについては、アプリ機能部400の更新情報であるので、アプリ機能部400が取得する。また、IDが格納される領域としては、例えば、RoHC(Robust Header Compression)で利用されるIPヘッダ領域を用いることができる。
また、レイヤ2機能部223は、レイヤ2側インタフェース223cを介して汎用バスと接続され、無線処理部220の他の機能部やSDRAMメモリ212、不揮発性メモリ213と接続される。レイヤ2機能部223は、レイヤ1側インタフェース223bを介してレイヤ1用データ転送プログラム211aと接続されるとともに、RoHCを実施する機能であり、IPヘッダ情報を保持している。IPヘッダ情報としては、例えば、更新情報の種類を示すID(ID=1、ID=0)や製造元を示すベンダーIDなどがある。
このようなレイヤ2機能部223は、レイヤ1用データ転送プログラム211aによって取得されてIPパケットバッファ223dに格納されたパケットに対して、各種処理を実行する処理部である。そして、レイヤ2機能部223は、IPパケットバッファ223dと、更新プログラム格納バッファ223eと、エアダウンロード解析部223fとを有する。
IPパケットバッファ223dは、レイヤ2プログラム223aのPDCPによって受信されて、組み立てられたIPパケットを保持する。更新プログラム格納バッファ223eは、IPパケットバッファ223dに格納されたパケットを用いて生成された更新情報である無線機能用更新プログラム又は無線機能用更新データを保持する。
エアダウンロード解析部223fは、無線機能部210を更新する無線機能更新プログラムを検知し、検知された無線機能更新プログラムを受信して無線機能更新データを生成する。具体的には、エアダウンロード解析部223fは、エアダウンロード用のIPヘッダ情報を保持しておき、このパターンと一致したパケットを受信した場合に、無線機能更新プログラムを検知する。例えば、エアダウンロード解析部223fは、レイヤ2機能部223が保持するIPヘッダ情報に「IPヘッダ、ID=1」などと格納しておく。そして、エアダウンロード解析部223fは、「ID=1」が付与されているパケットがIPパケットバッファ223dに格納された場合に、無線機能更新プログラムのパケットが受信されたと検出する。
無線機能更新プログラムのパケットを受信したことを検知したエアダウンロード解析部223fは、無線機能更新プログラムのIPパケットをIPパケットバッファ223dから読み出し、IPヘッダのベンダーIDを参照する。そして、エアダウンロード解析部223fは、参照したベンダーIDがIPヘッダ情報内のベンダーIDと一致する場合には、当該IPパケットのTCP(Transmission Control Protocol)またはUDP(User Datagram Protocol)層のポート番号を参照する。すなわち、エアダウンロード解析部223fは、IPヘッダのベンダーIDが当該無線通信装置200のベンダーを示すベンダーIDである場合には、IPヘッダなどからポート番号を参照する。続いて、エアダウンロード解析部223fは、参照したポート番号がエアダウンロードで利用するポート番号である場合には、エアダウンロードが開始されたと検出する。
そして、エアダウンロードが開始されたことを検出したエアダウンロード解析部223fは、IPパケットバッファ223dに格納されたパケットを組み立てて、無線機能更新プログラム又はデータを生成し、更新プログラム格納バッファ223eに格納する。そして、エアダウンロード解析部223fは、無線機能更新プログラム又は更新データを生成して格納したことを起動機能部225に通知する。
リアルタイムOS224は、必要な処理時間の予測を行なう機能や複数の処理要求が同時に発生した場合でも目的の時間内に完了させるための機構などを有するタスクである。また、リアルタイムOS224は、タスクのスケジューリングを保持しており、タスクの優先度に基づいて、最も優先度の高いタスクを実行する。例えば、リアルタイムOS224は、ランデブプログラム225bの割り込み処理によって分岐された場合に、無線処理機能開始タスクなど、その時点で最も優先度の高いタスクを実行する。
起動機能部225は、ユーザの指示操作や起動、終了、リブートなどのコマンドを含むデータを受信した場合に、無線通信装置200を起動、終了、リブートする処理部である。起動機能部225は、IPL(Initial Program Loader)225aとランデブプログラム225bとを有する。
IPL225aは、不揮発性メモリ213に格納されており、無線通信装置200の電源が投入された時に、不揮発性メモリ213から読み出されて一番最初に起動する。また、IPL225aは、図示しない主記憶などの記憶装置からOSを読み込んでメモリに展開して起動する。
ランデブプログラム225bは、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fにより作成された無線機能更新プログラムや無線機能更新データを用いて、無線機能部210やCCPUの機能等の更新を行う。このランデブプログラム225bは、起動機能部225の割り込み処理によって不揮発性メモリ213から読み出されてランデブプログラム213aを実行したプログラムである。具体的には、起動機能部225は、無線機能更新プログラム等が生成されて格納されたことをエアダウンロード解析部223fから受信すると、更新処理を実行する割り込み処理に分岐する。この際、起動機能部225は、不揮発性メモリ213のランデブプログラム213aを読み出して実行する。
このようなランデブプログラム225bは、レイヤ2機能部223のエアダウンロード解析部223fによって、更新プログラム格納バッファ223eに格納された無線機能更新プログラム等を読み出して実行する。そして、ランデブプログラム225bは、実行した無線機能更新プログラムによって、SDRAMメモリ212や不揮発性メモリ213に記憶される無線機能部210やCCPU用のプログラムやデータを更新する。その結果、無線機能部210やCCPUの機能等を更新する。また、ランデブプログラム225bは、更新プログラム格納バッファ223eから無線機能更新プログラムではなく無線機能更新データを読み出した場合でも無線機能部210やCCPUの機能等を更新することができる。例えば、ランデブプログラム225bは、読み出した無線機能更新データをSDRAMメモリ212や不揮発性メモリ213の該当の領域に格納したり、レジストリに格納したりすることで、無線機能部210やCCPUの機能等を更新することができる。また、ランデブプログラム225bは、無線機能部210やCCPUの機能等を更新が終了すると、割り込み処理を発生させて、リアルタイムOS224のメインプログラムの先頭に分岐する。
アプリ機能部400は、ACPUを含む処理部である。具体的には、アプリ機能部400は、無線機能部210等に接続され、無線通信装置200が内蔵するアプリケーションや外部から取得したアプリケーションを実行したり、当該アプリケーションをアップデートしたりする。例えば、アプリ機能部400は、図示しないメモリなどにアプリケーションを保持しておき、ユーザからの指示操作によって、該当するアプリケーションをメモリから読み出して実行し、ディスプレイなどの表示部に出力したり音声出力したりする。
また、アプリ機能部400は、ターミナル適応機能部221から「XOFF」信号を受信した場合、ACPUなどの各機能を停止し、データ通信などの通信制御を停止する。また、また、アプリ機能部400は、ターミナル適応機能部221から「XON」信号を受信した場合や無線通信装置200自体が再起動された場合、ACPUなどの各機能を起動して、データ通信などの通信制御を開始する。
また、アプリ機能部400は、メモリなどに保持するアプリケーションをアップデートする。例えば、アプリ機能部400は、基地局を介して、デジタル処理部211に受信された更新情報のパケットのうち、IPヘッダに「ID=0」が付与されたパケットだけを取得する。そして、アプリ機能部400は、「ID=0」が付与されたパケットを組み立ててアプリ機能更新データやアプリ機能更新プログラムを生成する。その後、アプリ機能部400は、生成したアプリ機能更新データをメモリなどに書き込んだり、生成したアプリ機能更新プログラムを実行してレジストリなどの書換えを行ったりする。そうして、アプリ機能部400は、アプリ機能部400やACPUの機能等を更新する。なお、更新だけでなく、新たなアプリケーションをインストールすることもできる。
[無線通信装置によるアップデート処理シーケンス]
次に、図4を用いて、無線通信装置200によるアップデート処理シーケンスを説明する。図4は、実施例2に係る無線通信装置による処理シーケンスを示す図である。
図4に示すように、無線通信装置200のデジタル処理部211は、基地局を介して、管理サーバから送信されたエアダウンロードPDUを受信する(ステップS101)。そして、レイヤ2機能部223のレイヤ2プログラム223aは、受信されたPDUのうち、無線機能部210を更新する更新プログラムのPDUのみを取得する(ステップS102)。そして、レイヤ2プログラム223aは、取得したPDUをIPパケットとしてIPパケットバッファ223dに格納する(ステップS103)。
続いて、エアダウンロード解析部223fは、IPパケットバッファ223dからIPパケットを読み出してIPヘッダを参照し(ステップS104)、エアダウンロードが開始されたことを検出してパケットの組み立てを開始する(ステップS105)。
その後、エアダウンロード解析部223fは、基地局から受信された全てのエアダウンロードPDUをIPパケットバッファ223dから読み出し、エアダウンロードPDUの組み立てを完了させる(ステップS106〜ステップS110)。ここで、エアダウンロード解析部223fは、エアダウンロードPDUを組み立てて、無線機能更新プログラム又は無線機能更新データを生成して、更新プログラム格納バッファ223eに格納する。
このとき、エアダウンロード解析部223fは、生成した無線機能更新プログラム又は無線機能更新データからMD5(Message Digest Algorithm 5、RFC1321)などのハッシュ関数を用いてダイジェスト値を算出し、コード認証などを行う。例えば、図5に示すように、管理サーバは、エアダウンロードで配信するアップデート用プログラムのバイナリデータがNビットであった場合、512ビットのパケットに分割して配信する。また、管理サーバは、512ビットにならない最後のパケットに対しては、αビットを付加して512ビットのビット長にして配信することとなる。ここでは、512ビットのパケットA個と512ビット+αビットのパケット1個のA+1個のパケットを配信することとする。
そして、管理サーバは、このA+1個のパケットと任意のレジスタ値とをMD5などのハッシュ関数に代入することで、128ビットのダイジェスト値を算出する。その結果、配信対象となるビット数は、「N+α+128」ビットとなる。つまり、管理サーバは、この「N+α+128」ビットを任意のビット数に分割したペイロードを無線通信装置200に配信することとなる。したがって、管理サーバは、算出した128ビットのダイジェスト値も無線通信装置200に配信する。
その後、このようなパケットを受信した無線通信装置200のエアダウンロード解析部223fは、例えば、各パケットのペイロードの格納先を示す先頭アドレスを任意の領域に格納する。続いて、エアダウンロード解析部223fは、格納した情報をMD5などのハッシュ関数(例えば、管理サーバと同様の関数)に代入して、128ビットのダイジェスト値を算出する。そして、エアダウンロード解析部223fは、算出したダイジェスト値が管理サーバから受信したダイジェスト値と一致するか否かを判定するコード認証を実施し、一致する場合に、以下のステップS111以降の処理を実施する。なお、図5は、コード認証を説明するための図である。
図4に戻り、無線機能更新プログラム又は無線機能更新データを生成したエアダウンロード解析部223fは、ターミナル適応機能部221に対して、CCPU等の無線機能を停止する信号「XOFF」を出力する(ステップS111)。この信号「XOFF」を受信したターミナル適応機能部221は、「Off Line Command Mode」に状態を遷移させ、アプリ機能部400に対して信号「XOFF」を出力する(ステップS112)。そして、アプリ機能部400は、データや音声などの転送処理を中断する(ステップS113)。
また、転送処理を中断させたターミナル適応機能部221は、エアダウンロード解析部223fに対して、信号「XOFF」を送信する(ステップS114)。そして、信号「XOFF」を受信したエアダウンロード解析部223fは、LTEの状態をACTIVEからIDLEに遷移させる要求をリソースコントロール機能部222に送信する(ステップS115)。
このIDLE遷移を受信したリソースコントロール機能部222は、デジタル処理部211とレイヤ2プログラム223aとのそれぞれに対して、無線機能の停止指示を出力する(ステップS116とステップS117)。その後、リソースコントロール機能部222は、LTEの状態をACTIVEからIDLEに遷移させ(ステップS118)、遷移が完了したことをエアダウンロード解析部223fに通知する(ステップS119)。
そして、エアダウンロード解析部223fは、割り込み要求を起動機能部225に出力し、起動機能部225は、割り込み処理を発生させる(ステップS120)。すなわち、起動機能部225は、ランデブプログラム213aを不揮発性メモリ213から読み出して、ランデブプログラム225bとして実行する。このとき、ランデブプログラム225bは、無線機能更新プログラム又は無線機能更新データのデータ長、格納位置を示す更新プログラム情報をエアダウンロード解析部223fから取得する。
すると、ランデブプログラム225bは、取得されたデータ長や格納位置を用いて、更新プログラム格納バッファ223eから無線機能更新プログラム等を読み出して実行し、不揮発性メモリ213に格納する書き込み処理を実行する(ステップS121)。さらに、ランデブプログラム225bは、更新プログラム格納バッファ223eから読み出した無線機能更新プログラム等を読み出して実行し、SDRAMメモリ212に格納する書き込み処理を実行する(ステップS122)。
その後、ランデブプログラム225bは、上記書き込み処理が終了すると、現在実行している更新処理をリアルタイムOS224に分岐させる(ステップS123)。具体的には、ランデブプログラム225bは、書き込み処理が終了したことをターミナル適応機能部221やリソースコントロール機能部222、レイヤ2機能部223に出力する。その後、ランデブプログラム225bは、現在実行している更新処理に割り込み処理を発生させて、リアルタイムOS224に分岐させる。
そして、リアルタイムOS224は、起動機能部225のIPL225aを起動するタスク等や無線機能を開始するタスク等を実行して、無線機能を開始する(ステップS124)。その後、ターミナル適応機能部221やリソースコントロール機能部222は、Camp−Onなどを実行し、無線処理を開始する信号「XON」や現在の接続を切断する切断通知などをアプリ機能部400に出力する(ステップS125)。こうすることで、アプリ機能部400のACPUや無線機能部210のCCPU等が再起動され、更新プログラムが反映される。
[エアダウンロード解析部における処理の流れ]
次に、図6を用いて、エアダウンロード解析部223fが実施する処理の流れを説明する。図6は、エアダウンロード解析部223fが実施する処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、エアダウンロード解析部223fは、デジタル処理部211およびレイヤ2プログラム223aによって受信されて、IPパケットバッファ223dに格納されたIPパケットを読み出す(ステップS201)。続いて、エアダウンロード解析部223fは、読み出したIPパケットのIPヘッダからベンダーIDと宛先IPアドレスとを抽出する(ステップS202)。
エアダウンロード解析部223fは、抽出した宛先IPアドレスが無線通信装置200のアドレスであるか否かを判定する(ステップS203)。そして、エアダウンロード解析部223fは、無線通信装置200のアドレスであると判定すると(ステップS203肯定)、抽出したベンダーIDが無線通信装置200のベンダーと同じであるか否かを判定する(ステップS204)。
続いて、エアダウンロード解析部223fは、抽出したベンダーIDが無線通信装置200のベンダーと同じである場合(ステップS204肯定)、当該ベンダーIDが付与されているIPパケットのTCPヘッダからポート番号を抽出する(ステップS205)。
そして、エアダウンロード解析部223fは、抽出したポート番号がエアダウンロード用のポート番号である場合(ステップS206肯定)、当該IPパケットのデータ領域からエアダウンロード専用ヘッダを抽出する(ステップS207)。続いて、エアダウンロード解析部223fは、抽出したエアダウンロード専用ヘッダを用いて、パケットを組み立てる(ステップS208)。
その後、エアダウンロード解析部223fは、抽出したエアダウンロード専用ヘッダから、上記処理を実施した処理対象のIPパケットが最終パケット、言い換えると、更新情報の最後のパケットであるか否かを判定する(ステップS209)。
そして、エアダウンロード解析部223fは、上記処理を実施した処理対象のIPパケットが最終パケットでないと判定した場合(ステップS209否定)、上記ステップS201からステップS209の処理を繰り返す。
一方、エアダウンロード解析部223fは、上記処理を実施した処理対象のIPパケットが最終パケットであると判定した場合(ステップS209肯定)、ハッシュ関数を用いてダイジェスト値を算出し、コード認証を実施する(ステップS210)。
そして、エアダウンロード解析部223fは、コード認証が許可されると(ステップS211肯定)、ターミナル適応機能部221との間で、無線処理機能停止を示すXOFF通知を実行する(ステップS212)。続いて、エアダウンロード解析部223fは、リソースコントロール機能部222との間で、LTEを停止して電源OFF直後の状態にする「LTE IDLE」要求応答を実行する(ステップS213)。
このように、エアダウンロード解析部223fは、ターミナル適応機能部221とリソースコントロール機能部222とのそれぞれに対して無線処理機能を停止する応答処理を行うことで、無線通信装置200の無線機能を停止させる。すると、エアダウンロード解析部223fは、ランデブプログラム213aの先頭アドレスを分岐先、すなわち、SDRAMメモリ212内の分岐先を格納する領域(アドレス)に格納し、起動機能部225に割り込み要求を送信する(ステップS214)。
一方、抽出した宛先IPアドレスが無線通信装置200のアドレスでない場合(ステップS203否定)、エアダウンロード解析部223fは、受信したパケットが更新情報のパケットではないと判断し、通常のパケット処理を実施する(ステップS215)。通常のパケット処理とは、例えば、音声データやメールなどを受信した場合に実行する処理である。また、エアダウンロード解析部223fは、抽出したベンダーIDが無線通信装置200のベンダーと同じでない場合(ステップS204否定)もステップS215を実施する。また、エアダウンロード解析部223fは、抽出したポート番号がエアダウンロード用のポート番号でない場合(ステップS206否定)もステップS215を実施する。
また、エアダウンロード解析部223fは、ステップS211において、コード認証が拒否された場合(ステップS211否定)、認証が拒否されたコードを破棄して(ステップS216)、ステップS201以降の処理を実行する。
[ランデブプログラムにおける処理の流れ]
次に、図7を用いて、ランデブプログラム225bが実施する処理の流れを説明する。図7は、ランデブプログラム225bが実施する処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、割り込み要求を受信した起動機能部225は、不揮発性メモリ213からランデブプログラム213aを読み出し、エアダウンロード解析部223fから更新プログラムの情報を取得したか否かを判定する(ステップS301)。このとき、読み出されたランデブプログラム213aは、ランデブプログラム225bとして実行される。
ランデブプログラム225bは、更新プログラムの情報を取得すると(ステップS301肯定)、取得した情報に従って、更新プログラム格納バッファ223eから無線機能更新プログラム等を読み出し、チェックサムを確認する(ステップS302)。
そして、ランデブプログラム225bは、読み出した無線機能更新プログラム等のチェックサムにより誤りがないことを確認する(ステップS302肯定)。すると、ランデブプログラム225bは、読み出した無線機能更新プログラム等を実行し、不揮発性メモリ213への更新データ書き込みを実施する(ステップS303)。
続いて、ランデブプログラム225bは、不揮発性メモリ213への書き込みが終了すると(ステップS304肯定)、読み出したプログラムを実行し、SDRAMメモリ212への更新データ書き込みを実施する(ステップS305)。
その後、ランデブプログラム225bは、SDRAMメモリ212への書き込みが終了すると(ステップS306肯定)、更新処理が終了したことを示すADLフラグを1にして、エアダウンロード(アップロード)処理を終了する(ステップS307)。なお、ADLフラグとは、更新プログラムの実行が完了したか否かを示す識別子であり、図6の処理が開始されて終了するまでは、0に設定されている。例えば、更新プログラムが電源停止や予期せぬトラブルで実行途中に強制的に終了された場合に、ADLフラグが0であれば再実行し、ADLフラグが1であれば再実行の必要性はないことがわかる。また、図6や図7に示した各ステップごとにADLフラグに1を加算していくようにしてもよい。そうすると、更新プログラムが強制的に終了された場合に、ADLフラグを参照することで、どこから再実行すればよいかを判断することもできる。
[実施例2による効果]
このように、実施例2によれば、無線通信装置200は、無線機能部210を更新する更新情報を受信した場合であっても、当該更新情報をアプリ機能部400に送信する必要がない。その結果、アプリ機能部400に頼ることなく、無線機能の更新にかかる時間を短縮することが可能であり、無線機能の高速なアップデートを実現することができる。
具体的には、図8に示すように更新情報を提供する管理サーバは、レイヤ1のプロトコルを定義する物理層(PHY)と、イーサネット(登録商標)などのレイヤ2のプロトコルを定義するデータリンク層とを制御可能な通信処理機能を有する。また、管理サーバは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)やインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)などのプロトコルを定義するネットワーク層を制御可能な通信処理機能を有する。さらに、管理サーバは、UDP/TCPなどのプロトコルを定義するトランスポート層を制御可能な通信処理機能を有する。そして、管理サーバは、トランスポート層よりも上位のアプリケーション層に、無線機能の更新情報を配信するエアダウンロード配信アプリ1と、アプリ機能の更新情報を配信するエアダウンロード配信アプリ2を保持する。すなわち、管理サーバは、UDP/TCPよりも上位であるアプリケーション層のプロトコルを用いて、更新情報としてエアダウンロードを配信する。
これに対して、基地局は、図8に示すように、レイヤ1のプロトコルを定義する物理層(PHY)と、PDCP・RLC・MACなどが処理するレイヤ2のプロトコルを定義するデータリンク層とを制御可能な通信処理機能を有する。また、基地局は、TCP/IPパケットの送受信を行うIPルーティングを実施するネットワーク層を制御可能な通信処理機能を有する。なお、基地局は、UDP/TCPなどのトランスポート層より上位層を処理できる機能を有していない。
そして、無線通信装置200は、図8に示すように、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層のそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なレイヤ2機能部223を有する。具体的には、レイヤ2機能部223は、バスインタフェースなど物理層(PHY)を制御可能な通信処理機能を有する。また、レイヤ2機能部223は、共有メモリインタフェースやPDCP・RLC・MACなどデータリンク層を制御可能な通信処理機能を有する。また、レイヤ2機能部223は、RoHCが実施できるトランスポート層を制御可能な通信処理機能を有する。さらに、レイヤ2機能部223は、UDP/TCPなどのプロトコルを定義するトランスポート層を制御可能な通信処理機能を有し、更新情報を受信して実行するエアダウンロード処理アプリAを保持する。例えば、レイヤ2機能部223は、エアダウンロード処理アプリAとして、エアダウンロード解析部223fやランデブプログラム225bを有する。その結果、レイヤ2機能部223は、UDP/TCPよりも上位であるアプリケーション層上で、CCPU等の無線機能の更新情報を示すエアダウンロードを受信して実行することができる。
また、無線通信装置200は、図8に示すように、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層のそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なターミナル適応機能部221およびリソースコントロール機能部222を有する。具体的には、ターミナル適応機能部221およびリソースコントロール機能部222は、USB(Universal Serial Bus)通信などを制御可能な通信処理機能を有する。また、ターミナル適応機能部221およびリソースコントロール機能部222は、PPP(Point-to-Point Protocol)のサーバ機能や共有メモリインタフェースなどを制御可能な通信処理機能を有する。また、ターミナル適応機能部221およびリソースコントロール機能部222は、TCP/IPパケットの送受信を行うIPルーティングを制御可能な通信処理機能を有する。
さらに、無線通信装置200は、図8に示すように、物理層(PHY)と、データリンク層と、ネットワーク層と、トランスポート層と、アプリケーション層とのそれぞれで定義されるプロトコルを制御可能なアプリ機能部400を有する。具体的には、アプリ機能部400は、USB通信などの物理層(PHY)、PPPのクライアント機能などのデータリンク層、IPv4やIPv6などのネットワーク層、UDP/TCPなどのトランスポート層などを制御可能な通信処理機能を有する。さらに、アプリ機能部400は、トランスポート層よりも上位のアプリケーション層に、更新情報を受信して実行するエアダウンロード処理アプリBを保持する。すなわち、アプリ機能部40は、UDP/TCPよりも上位であるアプリケーション層上で、ACPU等のアプリ用の更新情報を示すエアダウンロードを受信して実行することができる。
したがって、無線通信装置200は、管理サーバが送信されたアプリ機能部400を更新するプログラムについては、アプリ機能部400のみで処理することができる。また、無線通信装置200は、管理サーバが送信された無線機能部210やCCPUの機能等を更新するプログラムについては、無線機能部210のレイヤ2機能部223やランデブプログラム225bで処理することができる。つまり、無線通信装置200は、無線機能部210やCCPUの機能等を更新するプログラムを処理する場合に、従来のように、アプリ機能部400で処理する必要ない。したがって、無線機能部210の更新にかかる時間を短縮することが可能である。図8は、アプリ機能部400と無線機能部210それぞれがエアダウンロード処理を実施することを説明するための図である。
また、実施例2によれば、無線機能の更新処理を実行するのに際して、無線機能部210やCCPUの機能を停止するとともに、アプリ機能部400に対して、アプリ機能部400の機能を停止する停止要求を送信する。そして、アプリ機能部400の機能が停止された後で、更新処理を実行し、無線機能部210やCCPUの機能を更新する。その結果、無線機能部210、CCPU、アプリ機能部400、ACPUのそれぞれが処理を中断した上で、更新処理を実行できる。したがって、更新処理による不具合が、無線機能部210、CCPU、アプリ機能部400、ACPU上で発生することを極力抑止することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(エアダウンロード対象)
上述した実施例では、エアダウンロード対象として、更新プログラムや更新データを例にして説明したが、これらの更新プログラムや更新データはどのようなレイヤで実行されるものであってもよい。例えば、エアダウンロード対象となる更新プログラムや更新データは、レイヤ1〜レイヤ3のファームウエアやソフトウエアなどとすることができる。
(データカード)
上述した実施例では、無線通信などのネットワークを介してエアダウンロードを実行する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アップロードデータを保持するデータカードを用いてもよい。
具体的には、無線通信装置200の無線機能部210は、アップロードデータを保持するデータカードを受け付けた場合に、データカードからアップロードデータを取得する。そして、無線機能部210は、取得したアップロードデータに付与されているIDなどから、無線機能部210やCCPUの機能等のアップロードデータである判断した場合には、当該データを用いたアップロード処理(エアダウンロード処理)を実行する。一方、無線機能部210は、アップロードデータがアプリ機能部400のデータである判断した場合には、当該データをアプリ機能部400に送信する。このようにすることで、データカードを用いた場合であっても、上述した実施例と同様に処理することができ、無線機能部210の更新にかかる時間を短縮することが可能である。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、更新情報のダウンロード処理や無線機能等の停止処理など)の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、データカードの挿入処理など)の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順(例えば、図4〜図6など)、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、無線処理部220とデジタル処理部211とを統合したり、無線処理部220を複数の機能部に分割するなどして構成することができる。
(プログラム)
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
図9は、無線通信処理プログラムを実行するコンピュータシステム500を示す図である。図9に示すように、コンピュータシステム500は、RAM501と、HDD502と、ROM503と、CPU504とから構成される。ここで、ROM503には、上の実施例と同様の機能を発揮するプログラムが予め記憶されている。つまり、図9に示すように、無線処理プログラム503a、アプリ処理プログラム503b、更新検知プログラム503c、更新処理プログラム503dがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU504には、これらのプログラム503a〜503dを読み出して実行することで各種プロセスを実行する。つまり、図9に示すように、無線処理プロセス504a、アプリ処理プロセス504b、更新検知プロセス504c、更新処理プロセス504dを実行する。なお、無線処理プロセス504aは、図3に示した、無線処理部220に対応し、アプリ処理プロセス504bは、アプリ機能部400に対応する。また、更新検知プロセス504cや更新処理プロセス504dは、エアダウンロード解析部223fやランデブプログラム225bに対応する。
また、HDD502は、上記したプロセス504a〜504dによって使用される各種データなどを記憶し、例えば、図3に示したランデブプログラム213aなどを記憶する。
ところで、上記したプログラム503a〜503dは、必ずしもROM93に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータシステム500に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム500の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらに、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータシステム500に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておき、コンピュータシステム500がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
すなわち、この他の実施例でいうプログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム500は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで上記した実施例と同様の機能を実現する。なお、この他の実施例でいうプログラムは、コンピュータシステム500によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステムまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)無線による通信を行う無線処理部と、
アプリケーションを実行するアプリ処理部とを有し、
前記無線処理部は、
当該無線通信装置の各機能を更新する更新情報を受信した場合に、前記無線処理部の機能を更新する無線機能更新情報の受信を検知する更新検知部と、
前記更新検知部により無線機能更新情報の受信が検知された場合に、前記アプリ処理部を介さずに、前記無線機能更新情報によって特定される更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理部と、
を有することを特徴とする無線通信装置。
(付記2)前記更新処理部は、前記更新処理を実行するのに際して、前記無線処理部の機能を停止するとともに、前記アプリ処理部に対して前記アプリ処理部の機能を停止する停止要求を送信し、前記アプリ処理部の機能が停止された後で、前記更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新することを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)前記更新検知部と前記更新処理部は、パケットデータコンバージェンスプロトコルを実行するレイヤ2処理部によって実行されることを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記4)当該無線通信装置の各機能を更新する更新情報を受信した場合に、無線による通信を行う無線処理部の機能を更新する無線機能更新情報の受信を検知する更新検知ステップと、
前記更新検知ステップにより無線機能更新情報の受信が検知された場合に、アプリケーションを実行するアプリ処理部を介さずに、前記無線機能更新情報によって特定される更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理ステップと、
を含んだことを特徴とする無線通信方法。
(付記5)前記更新処理ステップは、前記更新処理を実行するのに際して、前記無線処理部の機能を停止するとともに、前記アプリ処理部に対して前記アプリ処理部の機能を停止する停止要求を送信し、前記アプリ処理部の機能が停止された後で、前記更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新することを特徴とする付記4に記載の無線通信方法。
(付記6)前記更新検知ステップと前記更新処理ステップは、パケットデータコンバージェンスプロトコルを実行するレイヤ2処理部によって実行されることを特徴とする付記4に記載の無線通信方法。
(付記7)当該無線通信装置の各機能を更新する更新情報を受信した場合に、無線による通信を行う無線処理部の機能を更新する無線機能更新情報の受信を検知する更新検知手順と、
前記更新検知手順により無線機能更新情報の受信が検知された場合に、アプリケーションを実行するアプリ処理部を介さずに、前記無線機能更新情報によって特定される更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理部と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする無線通信プログラム。
(付記8)前記更新処理手順は、前記更新処理を実行するのに際して、前記無線処理部の機能を停止するとともに、前記アプリ処理部に対して前記アプリ処理部の機能を停止する停止要求を送信し、前記アプリ処理部の機能が停止された後で、前記更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新することを特徴とする付記7に記載の無線通信プログラム。
(付記9)前記更新検知手順と前記更新処理手順は、パケットデータコンバージェンスプロトコルを実行するレイヤ2処理部によって実行されることを特徴とする付記7に記載の線通信プログラム。
100 無線通信装置
110 無線通信I/F部
120 アプリ機能部
121 アプリ更新部
130 無線機能部
131 更新検知部
132 更新データ生成部
133 更新処理部
200 無線通信装置
201 アンテナ
210 無線機能部
211 デジタル処理部
211a レイヤ1用データ転送プログラム
211b レイヤ1用無線制御プログラム
212 SDRAMメモリ
213 不揮発性メモリ
213a ランデブプログラム
220 無線処理部
221 ターミナル適応機能部
221a レイヤ2側インタフェース
221b 外部インタフェース
222 リソースコントロール機能部
223 レイヤ2機能部
223a レイヤ2プログラム
223b レイヤ1側インタフェース
223c レイヤ2側インタフェース
223d IPパケットバッファ
223e 更新プログラム格納バッファ
223f エアダウンロード解析部
224 リアルタイムOS
225 起動機能部
225a IPL
225b ランデブプログラム
400 アプリ機能部

Claims (6)

  1. 物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、アプリケーション層を有するプロトコルスタックのうち、前記物理層、前記データリンク層、前記ネットワーク層のプロトコルを制御して、無線による通信を行う無線処理部を有し、
    前記無線処理部は、
    前記トランスポート層以上の上位層のプロトコルを用いて送信され受信された無線信号から前記物理層、前記データリンク層の制御を経て組み立てられたIPパケットを取得し、前記IPパケットのヘッダ情報が予め保持された所定のパターンに該当する場合に、前記無線処理部の機能を更新する更新処理を定義するプログラム及び/又はデータを含む無線機能更新情報の受信を検知する更新検知部と、
    前記更新検知部により無線機能更新情報の受信が検知された複数の前記IPパケットを組み立てて無線機能更新情報を生成し、当該生成された無線機能更新情報に基づく更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理部と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記更新検知部は、前記受信したIPパケットのヘッダ情報と前記予め保持された所定のパターンとの照合において、前記受信したIPパケットのヘッダ情報が前記無線機能更新情報のIPパケットであることを示す第一のパターンに該当する場合に、前記無線機能更新情報の妥当性の検証に用いられる第二のパターンと前記受信されたIPパケットに付与されているヘッダ情報とを照合し、前記IPパケットのヘッダ情報が前記第二のパターンに該当するとき、前記無線機能更新情報の受信を検知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記更新検知部は、前記IPパケットのヘッダ情報と前記第二のパターンとの照合において、前記IPパケットに付与されている前記トランスポート層のポート番号を参照し、当該参照したポート番号が前記無線機能更新情報の伝送に用いられるポート番号として予め保持されたパターンに該当するとき、前記無線機能更新情報の受信を検知する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記更新検知部は、前記IPパケットのヘッダ情報と前記第二のパターンとの照合において、前記IPパケットに付与されているベンダーIDを参照し、当該参照したベンダーIDが当該無線通信装置の製造業者及び/又は供給業者を示すものとして予め保持されたパターンに該当するとき、前記無線機能更新情報の受信を検知する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信装置
  5. 物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、アプリケーション層を有するプロトコルスタックのうち、前記物理層、前記データリンク層、前記ネットワーク層のプロトコルを制御して、無線による通信を行う無線通信装置の無線処理部において実行される方法であって、
    受信された無線信号から前記物理層、前記データリンク層の制御を経て組み立てられたIPパケットを取得し、前記IPパケットのヘッダ情報が予め保持された所定のパターンに該当する場合に、前記無線処理部の機能を更新する更新処理を定義するプログラム及び/又はデータを含む無線機能更新情報の受信を検知する更新検知ステップと、
    前記更新検知ステップにより無線機能更新情報の受信が検知された複数の前記IPパケットを組み立てて無線機能更新情報を生成し、当該生成された無線機能更新情報に基づく更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理ステップと、
    を含んだことを特徴とする無線通信方法。
  6. 物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、アプリケーション層を有するプロトコルスタックのうち、前記物理層、前記データリンク層、前記ネットワーク層のプロトコルを制御して、無線による通信を行う無線通信装置の無線処理部において実行されるプログラムであって、
    受信された無線信号から前記物理層、前記データリンク層の制御を経て組み立てられたIPパケットを取得し、前記IPパケットのヘッダ情報が予め保持された所定のパターンに該当する場合に、前記無線処理部の機能を更新する更新処理を定義するプログラム及び/又はデータを含む無線機能更新情報の受信を検知する更新検知部と、
    前記更新検知部により無線機能更新情報の受信が検知された複数の前記IPパケットを組み立てて無線機能更新情報を生成し、当該生成された無線機能更新情報に基づく更新処理を実行し、前記無線処理部の機能を更新する更新処理部、
    として前記無線処理部が有するコンピュータを機能させることを特徴とする無線通信プログラム。
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