JP5278123B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5278123B2
JP5278123B2 JP2009092208A JP2009092208A JP5278123B2 JP 5278123 B2 JP5278123 B2 JP 5278123B2 JP 2009092208 A JP2009092208 A JP 2009092208A JP 2009092208 A JP2009092208 A JP 2009092208A JP 5278123 B2 JP5278123 B2 JP 5278123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus detection
imaging
pixels
pixel
types
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009092208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010243772A (ja
Inventor
洋介 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009092208A priority Critical patent/JP5278123B2/ja
Publication of JP2010243772A publication Critical patent/JP2010243772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278123B2 publication Critical patent/JP5278123B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像画素と焦点検出画素を混載する撮像素子を備えた撮像装置に関する。
撮像画素と焦点検出画素を混載する撮像素子を備えた撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような撮像装置においては撮像画像の画質劣化を防止するために、焦点検出画素位置の画像出力を焦点検出画素の出力に基づいて補間している。
特開2000−305010号公報
しかしながら、上述した従来の撮像装置においては、1つの焦点検出画素の中に一対の光電変換部を収容し、一対の光電変換部を分離するために必ず有限幅の光感度を持たない分離帯が必要となる。そのため、焦点検出画素の出力に基づく補間によると、撮像画素の光電変換部の出力と比べ、画像品質の劣化が発生しうる。特に撮影光学系の絞り開口径が小さくなった場合には、光電変換部に入射する受光光束の領域が狭まるため、上記分離帯の影響が大きくなり、画素補間精度がさらに悪化する。
請求項1に記載の発明による撮像装置は、所定の色配列規則に基づいた分光感度を有する複数種類の撮像画素と複数種類の焦点検出画素とが2次元的に配列され、複数種類の焦点検出画素は、複数種類の撮像画素が受光する撮影光束に対して互いに相補的な焦点検出光束を受光する相補的な2種類の焦点検出画素を含み、該相補的な2種類の焦点検出画素が交互に直線状に配置される撮像素子と、相補的な2種類の焦点検出画素の出力に基づき撮像素子上に形成された像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、相補的な2種類の焦点検出画素のうちの一方の焦点検出画素位置のうち、1つの焦点検出画素位置における撮像信号を、該1つの焦点検出画素位置における焦点検出信号と、相補的な2種類の焦点検出画素のうちの他方の焦点検出画素位置のうち、該1つの焦点検出画素位置を挟む2つの焦点検出画素位置における焦点検出信号とに基づく演算値により補間する補間手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像画素と焦点検出画素を混載する撮像素子を備えた撮像装置において画素補間精度を向上させることができる。
第1の実施の形態のデジタルスチルカメラの構成を示す横断面図である。 交換レンズの撮影画面上における焦点検出位置を示す図である。 撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 撮像画素と焦点検出画素のマイクロレンズの形状を示す図である。 撮像画素の正面図である。 焦点検出画素の正面図である。 緑画素、赤画素および青画素の分光特性を示す図である。 撮像画素の断面図である。 焦点検出画素の断面図である。 撮像画素が受光する撮影光束の様子を説明するための図である。 焦点検出画素が受光する撮影光束の様子を説明するための図である。 デジタルスチルカメラの撮像動作を示すフローチャートである。 一対のデータのシフト量kに対する相関量C(k)の関係を示す図である。 撮像素子上に右上がり斜め45度方向に焦点検出画素を配置した4画素×4画素の領域を示した図である。 第2の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 第2の実施形態の撮像素子上に右上がり斜め45度方向に焦点検出画素を配置した8画素×8画素の領域を示した図である。 第3の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 第3の実施形態の撮像素子上に右上がり斜め45度方向に焦点検出画素を配置した8画素×8画素の領域を示した図である。 第4の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 焦点検出画素の正面図である。 第5の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 第6の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 第7の実施形態の撮像素子の詳細な構成を示す正面図である。 焦点検出画素の正面図である。 焦点検出画素および撮像画素の正面図である。 焦点検出画素および撮像画素の正面図である。
−−−第1の実施の形態−−−
第1の実施の形態の撮像素子および撮像装置として、レンズ交換式のデジタルスチルカメラを例に挙げて説明する。図1は第1の実施の形態のデジタルスチルカメラの構成を示す横断面図である。第1の実施の形態のデジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、交換レンズ202がマウント部204を介してカメラボディ203に装着される。カメラボディ203にはマウント部204を介して種々の撮影光学系を有する交換レンズ202が装着可能である。
交換レンズ202はレンズ209、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210、絞り211、レンズ駆動制御装置206などを備えている。レンズ駆動制御装置206は不図示のマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、フォーカシング用レンズ210の焦点調節と絞り211の開口径調節のための駆動制御や、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210および絞り211の状態検出などを行う他、後述するボディ駆動制御装置214との通信によりレンズ情報の送信とカメラ情報の受信を行う。絞り211は、光量およびボケ量調整のために光軸中心に開口径が可変な開口を形成する。
カメラボディ203は撮像素子212、ボディ駆動制御装置214、液晶表示素子駆動回路215、液晶表示素子216、接眼レンズ217、メモリカード219などを備えている。撮像素子212には、撮像画素が二次元状に配置されるとともに、焦点検出位置(焦点検出エリア)に対応した部分に焦点検出画素が組み込まれている。この撮像素子212については詳細を後述する。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、撮像素子212の駆動制御と画像信号および焦点検出信号の読み出しと、焦点検出信号に基づく焦点検出演算と交換レンズ202の焦点調節を繰り返し行うとともに、画像信号の処理と記録、カメラの動作制御などを行う。また、ボディ駆動制御装置214は電気接点213を介してレンズ駆動制御装置206と通信を行い、レンズ情報の受信とカメラ情報(デフォーカス量や絞り値など)の送信を行う。
液晶表示素子216は電気的なビューファインダー(EVF:Electronic View Finder)として機能する。液晶表示素子駆動回路215は撮像素子212によるスルー画像を液晶表示素子216に表示し、撮影者は接眼レンズ217を介してスルー画像を観察することができる。メモリカード219は、撮像素子212により撮像された画像を記憶する画像ストレージである。
交換レンズ202を通過した光束により、撮像素子212の受光面上に被写体像が形成される。この被写体像は撮像素子212により光電変換され、画像信号と焦点検出信号がボディ駆動制御装置214へ送られる。
ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212の焦点検出画素からの焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212からの画像信号を処理して画像を生成し、メモリカード219に格納するとともに、撮像素子212からのスルー画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、スルー画像を液晶表示素子216に表示させる。さらに、ボディ駆動制御装置214は、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送って絞り211の開口制御を行う。
レンズ駆動制御装置206は、フォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じてレンズ情報を更新する。具体的には、ズーミング用レンズ208とフォーカシング用レンズ210の位置と絞り211の絞り値を検出し、これらのレンズ位置と絞り値に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからレンズ位置と絞り値に応じたレンズ情報を選択する。
レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、レンズ駆動量に応じてフォーカシング用レンズ210を合焦位置へ駆動する。また、レンズ駆動制御装置206は受信した絞り値に応じて絞り211を駆動する。
図2は、交換レンズ202の撮影画面上における焦点検出位置を示す図であり、後述する撮像素子212上の焦点検出画素列が焦点検出の際に撮影画面上で像をサンプリングする領域(焦点検出エリア、焦点検出位置)の一例を示す。この例では、矩形の撮影画面100上の中央および左右の3箇所に焦点検出エリア101〜103が配置される。長方形で示す焦点検出エリアの長手方向に、焦点検出画素が右上がり斜め45度方向に直線的に配列される。
図3は撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、撮像素子212上の焦点検出エリア101の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310が二次元正方格子状に稠密に配列される。撮像画素310は赤画素(R)、緑画素(G)、青画素(B)からなり、ベイヤー配列の配置規則によって配置されている。焦点検出エリア101に対応する位置には撮像画素と同一の画素サイズを有し、緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素313と314が、交互に本来緑画素が連続的に配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列される。
図4は撮像画素と焦点検出画素のマイクロレンズ10の形状を示す図であって、元々画素サイズより大きな円形のマイクロレンズ9から画素サイズに対応した正方形の形状で切り出した形状をしており、マイクロレンズ10の光軸を通る対角線の方向の断面とマイクロレンズ10の光軸を通る水平線の方向の断面とはそれぞれ図4に(a)、(b)で示す形状になっている。なお、図示を省略するが、焦点検出エリア102、103の近傍の構成も図3に示す構成と同様である。
撮像画素310は、図5に示すように矩形のマイクロレンズ10、後述の遮光マスクで受光領域を正方形に制限された光電変換部11、および色フィルター(不図示)から構成される。色フィルターは赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類からなり、それぞれの分光感度は図7に示す特性になっている。撮像素子212には、各色フィルターを備えた撮像画素310がベイヤー配列されている。
焦点検出画素313は、正面図を図6(a)に示すように矩形のマイクロレンズ10と後述の遮光マスクで受光領域を正方形の半分(正方形を左上がり45度方向の対角線で2等分した場合の右上半分)に制限された光電変換部13、および色フィルター(不図示。分光感度は図7のG)とから構成される。
また、焦点検出画素314は、正面図を図6(b)に示すように矩形のマイクロレンズ10と後述の遮光マスクで受光領域を正方形の半分(正方形を左上がり45度方向の対角線で2等分した場合の左下半分)に制限された光電変換部14、および色フィルター(不図示。分光感度は図7のG)とから構成される。焦点検出画素313の正面図と焦点検出画素314の正面図とをマイクロレンズ10を基準に重ね合わせて表示すると、遮光マスクで受光領域を制限された光電変換部13と14が右上がり斜め45度方向に並んでいる。また図6(a)、(b)において正方形を半分にした残りの部分(破線)と受光領域を加えると、撮像画素の受光領域と同じサイズの正方形となる。
図8は右上がり斜め45度方向の直線で撮像画素配列の断面をとった場合の撮像画素310の断面図である。撮像画素310では撮像用の光電変換部11の上に近接して遮光マスク30が形成され、遮光マスク30の開口部30aを通過した光を光線変換部11は受光する。遮光マスク30の上には平坦化層31が形成され、その上に色フィルター38が形成される。色フィルター38の上には平坦化層32が形成され、その上にマイクロレンズ10が形成される。マイクロレンズ10により開口部30aの形状が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。
図9は右上がり斜め45度方向の直線で焦点検出画素配列の断面をとった場合の焦点検出画素313、314の断面図である。焦点検出画素313、314では焦点検出用の光電変換部13,14の上に近接して遮光マスク30が形成され、遮光マスク30の開口部30b、30cを通過した光を光線変換部13,14は受光する。遮光マスク30の上には平坦化層31が形成され、その上に色フィルター34が形成される。色フィルター34の上には平坦化層32が形成され、その上にマイクロレンズ10が形成される。マイクロレンズ10により開口部30b、30cの形状が前方に投影される。光電変換部13,14は半導体回路基板29上に形成される。
図10は、図3、図8に示す撮像画素310が受光する撮影光束の様子を説明するための図であって、右上がり斜め45度方向の直線で撮像画素配列の断面をとっている。撮像素子上に配列された全ての撮像画素の光電変換部11は光電変換部11に近接して配置された前記遮光マスク開口30aを通過した光束を受光する。遮光マスク開口30aの形状は各撮像画素のマイクロレンズ10によりマイクロレンズ10から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上の全撮像画素共通な領域95に投影される。従って各撮像画素の光電変換部11は、領域95と各撮像画素のマイクロレンズ10を通過する光束71を受光し、領域95を通過して各撮像画素のマイクロレンズ10へ向う光束71によって各マイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
図11は、図3、図9に示す焦点検出画素313,314が受光する撮影光束の様子を図10と比較して説明するための図であって、右上がり斜め45度方向の直線で焦点検出画素配列の断面をとっている。撮像素子上に配列された全ての焦点検出画素の光電変換部13,14は光電変換部13,14に近接して配置された前記遮光マスク開口30b、30cを通過した光束を受光する。遮光マスク開口30bの形状は各焦点検出画素313のマイクロレンズ10によりマイクロレンズ10から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上の焦点検出画素313に全てに共通した領域93に投影される。同じく遮光マスク開口30cの形状は各焦点検出画素314のマイクロレンズ10によりマイクロレンズ10から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上の焦点検出画素314に全てに共通した領域94に投影される。一対の領域93,94を測距瞳と呼ぶ。
従って各焦点検出画素313の光電変換部13は、領域93と各撮像画素のマイクロレンズ10を通過する光束73を受光し、領域93を通過して各撮像画素のマイクロレンズ10へ向う光束73によって各マイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また各焦点検出画素314の光電変換部14は、領域94と各撮像画素のマイクロレンズ10を通過する光束74を受光し、領域94を通過して各撮像画素のマイクロレンズ10へ向う光束74によって各マイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
一対の焦点検出画素313,314が受光する光束73,74が通過する射出瞳90上の領域93と94を統合した領域は、撮像画素310が受光する光束71が通過する射出瞳90上の領域95と一致し、射出瞳90上において光束73,74は光束71に対して相補的な関係になっている。ある焦点検出画素の位置に仮想的な撮像画素があると仮定した場合には、該仮想的な撮像画素が受光する光束71に対してその焦点検出画素が受光する光束73(または光束74)とその焦点検出画素に隣接する焦点検出画素が受光する光束74(または光束73)は相補的な関係となる。
すなわち、撮像画素と焦点検出画素の構成を同一にするとともに、撮像画素の光電変換部の受光領域に対して、一対の焦点検出画素の光電変換部の受光領域を相補的にすることにより、隣接した一対の焦点検出画素の出力を加算した出力と仮想的な撮像画素の出力とは対等な関係となり、隣接した一対の焦点検出画素の出力を加算することで仮想的な撮像画素の出力を高精度に再現することができることになる。
図11において、一対の焦点検出画素313,314が受光する光束73,74が通過する射出瞳90上の領域93と94とは必ずしも隣接していなくても良い。光電変換部13,14は、上述した場合と比して小さい場合がこれに該当する。光電変換部13,14が、従来技術にあるような分離帯の制約を受けた有限幅よりも広ければ、上述した仮想的な撮像画素の出力の精度が従来よりも向上する。
上述した一対の焦点検出画素を交互にかつ直線状に多数配置し、各焦点検出画素の光電変換部の出力を測距瞳93および測距瞳94に対応した一対の出力グループにまとめることによって、測距瞳93と測距瞳94をそれぞれ通過する一対の光束が焦点検出画素配列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔と測距瞳距離の比例関係に応じた変換演算を行うことによって、予定結像面(マイクロレンズアレイの位置)に対する現在の結像面(撮影画面100上で定められる焦点検出位置における実際の結像面)の偏差(デフォーカス量)が算出される。
図12は、一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置214は、ステップS100でカメラの電源がオンされると、ステップS110以降の撮像動作を開始する。ステップS110において撮像画素のデータを間引き読み出しし、電子ビューファインダーに表示させる。続くステップS120では焦点検出画素配列から一対の像に対応した一対の像データを読み出す。なお、焦点検出エリアは、撮影者が焦点検出エリア選択部材(不図示)を用いて焦点検出エリア101〜103の内のいずれかを予め選択しているものとする。
ステップS130では読み出された一対の像データに基づいて後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行い、像ズレ量を演算してデフォーカス量に変換する。ステップS140で合焦近傍か否か、すなわち算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか否かを調べる。合焦近傍でないと判定された場合はステップS150へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を合焦位置に駆動させる。その後、ステップS110へ戻って上述した動作を繰り返す。
なお、焦点検出不能な場合もこのステップに分岐し、レンズ駆動制御装置206へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を無限から至近までの間でスキャン駆動させる。その後、ステップS110へ戻って上述した動作を繰り返す。
ステップS140で合焦近傍であると判定された場合はステップS160へ進み、シャッターボタン(不図示)の操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判別する。シャッターレリーズがなされていないと判定された場合はステップS110へ戻り、上述した動作を繰り返す。一方、シャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップS170へ進み、レンズ駆動制御装置206へ絞り調整命令を送信し、交換レンズ202の絞り値を制御F値(撮影者または自動により設定されたF値)にする。絞り制御が終了した時点で、撮像素子212に撮像動作を行わせ、撮像素子212の撮像画素310および全ての焦点検出画素313,314から画像データを読み出す。
ステップS180において、焦点検出画素列の各画素位置の画素データを焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータと焦点検出画素のデータに基づいて画素補間する。なおこの補間処理については後述する。続くステップS190では、撮像画素のデータおよび補間されたデータからなる画像データをメモリカード219に記憶し、ステップS110へ戻って上述した動作を繰り返す。
図12のステップS130における像ズレ検出演算処理(相関演算処理)の詳細について以下説明する。焦点検出画素が検出する一対の像は、測距瞳がレンズの絞り開口によりけられて光量バランスが崩れている可能性があるので、光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算を施す。焦点検出画素列から読み出された一対のデータ列(A1〜A1、A2〜A2:Mはデータ数)に対し、特開2007−333720号公報に開示されている相関演算の式(1)を行い、相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|A1・A2n+1+k−A2n+k・A1n+1| (1)
式(1)において、Σ演算はnについて累積されるが、nのとる範囲は、像ずらし量kに応じてA1、A1n+1、A2n+k、A2n+1+kのデータが存在する範囲に限定される。像ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
式(1)の演算結果は、図13(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図13(a)ではk=k=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。式(2)〜(5)による3点内挿の手法を用いて連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=k+D/SLOP (2)
C(x)= C(k)−|D| (3)
D={C(k−1)−C(k+1)}/2 (4)
SLOP=MAX{C(k+1)−C(k),C(k−1)−C(k)} (5)
式(2)で算出されたシフト量xの信頼性があるかどうかは、以下のようにして判定される。図13(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定の閾値以上の場合は算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。
図13(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
算出されたシフト量xの信頼性があると判定された場合は、式(6)により像ズレ量shftに換算される。式(6)において、PYは焦点検出画素の右上がり斜め45度方向の画素ピッチの2倍(検出ピッチ)である。
shft=PY・x (6)
式(6)で算出された像ズレ量に所定の変換係数Kを乗じてデフォーカス量defへ変換する。なお変換係数Kは測距瞳距離dを一対の測距瞳93,94の重心間隔で除算した値である。
def=K・shft (7)
図12のステップS180における画素補間処理の詳細について以下説明する。図14は撮像素子212上に右上がり斜め45度方向に焦点検出画素を配置した4画素×4画素の領域を示した図であって、各焦点検出画素の出力を図のようにA41、A32、A23、A14で示している。
前述したように一対の焦点検出画素が受光する一対の光束は、撮像画素が受光する光束に対して相補的な関係にあるので、焦点検出画素位置にある仮想的な撮像画素の出力は、その位置にある焦点検出画素の出力とそれと一対となる隣接した焦点検出画素の出力を加算することにより得られるが、隣接する同等な焦点検出画素が2つあるので、この2つの焦点検出画素の出力を平均して隣接する焦点検出画素の出力とする。
図14において出力A23を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に緑画素が配置されているとした場合の出力をG23とすれば、以下のようにして求められる。
G23=A23+(A14+A32)/2 (8)
同じく出力A32を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に緑画素が配置されているとした場合の出力をG32とすれば、以下のようにして求められる。
G32=A32+(A23+A41)/2 (9)
上記実施形態のように複数色の撮像画素が所定の色配列規則に従って2次元的に配列されている撮像素子において、焦点検出画素が撮像画素と同一の光学的構成かつ撮像画素と同一の分光感度を備え、さらに撮像画素と同色の焦点検出画素は同色の撮像画素が配置される色配列規則に従って配列されるとともに、一対の焦点検出画素が受光する光束は撮像画素が受光する光束に対して相補的になっているため、一対の焦点検出画素の出力を加算するのみで高精度の画素補間性能が得られ、従来のように画素補間のために焦点検出画素の周囲に存在する撮像画素の出力を用いた複雑な画素補間演算を行う必要がなくなる。
特に、撮影光学系の絞り開口径が小さくなり、従来技術によれば分離帯の影響が大きくなるような場合においても、画素補間の精度を維持することができるという利点がある。また撮像画素と同じ構造かつ同じ分光感度を備えた焦点検出画素を撮像画素と同じ色配列規則に従って配置しているので、焦点検出画素用の遮光マスクの変更を除いて撮像素子の製造上において特別な工程が不要となる。さらに、焦点検出画素は撮像画素と同様に1つの画素に1つの光電変換部を備えた構成となっているので、撮像画素のみで構成される撮像素子と同一の回路構成、信号線の配線を適用でき、撮像素子の製造上において特別な工程が不要となる。
−−−他の実施の形態−−−
第1の実施形態の撮像素子においては、緑の分光感度を備えた一対の焦点検出画素313、314をベイヤー配列された撮像画素配列の緑画素の位置に右上がり斜め45度方向に配列しているが、これ以外のパターンで焦点検出画素を配列するようにしても構わない。
図15は第2の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、撮像素子212上の焦点検出エリアの近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310が二次元正方格子状に稠密に配列される。焦点検出エリアに対応する位置には撮像画素と同一の画素サイズを有し、緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素313と314が、交互に本来緑画素が連続的に配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列されるとともに、赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素413と414のペアと、青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素513と514のペアが、図に示すように緑の分光感度を備えた焦点検出画素313と314の配列に隣接して本来赤画素および青画素が配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列される。
図16は第2の実施形態の撮像素子212上の8画素×8画素の領域を示した図であって、赤色の分光感度を有する焦点検出画素の出力をA81、A63、A45、A27で示し、青色の分光感度を有する焦点検出画素の出力をA72、A54、A36、A18で示している。出力A63、A45を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に赤画素が配置されているとした場合の出力をR63、R45とすれば、以下のようにして求められる。
R63=A63+(A81+A45)/2 (10)
R45=A45+(A63+A27)/2 (11)
同じく出力A54、A36を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に青画素が配置されているとした場合の出力をB54、B36とすれば、以下のようにして求められる。
B54=A54+(A72+A36)/2 (12)
B36=A36+(A54+A18)/2 (13)
第2の実施形態においては複数色の焦点検出画素を用いて焦点検出を行うので、1色の焦点検出画素を用いて焦点検出を行う場合と比較して、焦点検出性能向上する。例えば緑の分光感度を有する焦点検出画素のみで焦点検出を行った場合には、緑色の変化がない像(赤と青のストライプなど)に対しては焦点検出不能となるが、本実施形態のように赤、緑、青の分光感度を有する3種類の焦点検出画素を備えていれば、どのような色の組み合わせの像に対しても焦点検出が可能となる。また焦点検出画素が白色の分光感度を備えている場合には、輝度の変化がない像に対しては焦点検出不能となるが、本実施形態のように赤、緑、青の分光感度を有する3種類の焦点検出画素を備えていれば、輝度の変化がなくても色の変化があれば焦点検出が可能となる。
また従来のように画素補間のために焦点検出画素の周囲に存在する撮像画素の出力を用いた複雑な画素補間演算を行わなくても高精度な画素補間が可能になるので、複数の焦点検出画素配列(上記実施形態においては焦点検出画素313,314からなる配列と焦点検出画素413,414および焦点検出画素513,514からなる配列)を密接して配置でき、複数の焦点検出画素配列間の位置的な差を最小にできるので、同一像に対して焦点検出を行うことを保証することができる。
図17は第3の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、図15で示す撮像素子における焦点検出画素の配列の変形である。図15と異なる点は、赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素413と414のペアが独立して、緑の分光感度を備えた焦点検出画素313と314の配列に隣接(上側)して本来赤画素および青画素が配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列されるとともに、青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素513と514のペアが独立して、緑の分光感度を備えた焦点検出画素313と314の配列に隣接(下側)して本来赤画素および青画素が配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列される点である。
図18は第3の実施形態の8画素×8画素の領域を示した図であって、赤色の分光感度を有する焦点検出画素の出力をA71、A62、A53、A44、A35、A26、A17で示し、青色の分光感度を有する焦点検出画素の出力をA82、A73、A64、A55、A46、A37、A28で示している。出力A53、A55を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に赤画素が配置されているとした場合の出力をR53、R55とすれば、以下のようにして求められる。
R53=A53+(A62+A44)/2 (14)
R55=(2*A44+A35+A53+R75+R57)/4 (15)
同じく出力A64、A44を生成する焦点検出画素の位置に仮想的に青画素が配置されているとした場合の出力をB64、B44とすれば、以下のようにして求められる。
B64=A64+(A73+A55)/2 (16)
B44=(2*A55+A46+A64+B42+B24)/4 (17)
第3の実施形態においては、焦点検出画素の色配列が撮像画素の色配列と一部異なってしまうが、赤色の分光感度を有する焦点検出画素配列および赤色の分光感度を有する焦点検出画素配列による像のサンプリングピッチが緑色の分光感度を有する焦点検出画素配列による像のサンプリングピッチと同じとなって短縮されるので、赤色、青色の像に対しても高精度な焦点検出を行うことができる。
図19は第4の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であって、焦点検出画素配列の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310が二次元正方格子状に稠密に配列される。撮像画素の色配列規則はRGB順次ストライプ配列となっており、赤、緑、青の撮像画素がこの順に列方向に配列している。撮像画素と同一の画素サイズを備えた緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素323と324、赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素423と424、青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素523と524が、緑、赤、青の撮像画素が配列されるべき列に直線上に連続して交互に配列される。
焦点検出画素323は、正面図を図20(a)に示すように矩形のマイクロレンズ10と後述の遮光マスクで受光領域を正方形の半分(正方形を水平線で2等分した場合の上半分)に制限された光電変換部23、および色フィルター(不図示、分光感度は図7のG)とから構成される。また、焦点検出画素324は、正面図を図20(b)に示すように矩形のマイクロレンズ10と後述の遮光マスクで受光領域を正方形の半分(正方形を水平線で2等分した場合の下半分)に制限された光電変換部24、および色フィルター(不図示、分光感度は図7のG)とから構成される。焦点検出画素323の正面図と焦点検出画素324の正面図とをマイクロレンズ10を基準に重ね合わせて表示すると、遮光マスクで受光領域を制限された光電変換部23と24が垂直方向に並んでいる。また図20(a)、(b)において正方形を半分にした残りの部分(破線)と受光領域を加えると、撮像画素の受光領域と同じサイズの正方形となる。焦点検出画素433、434、焦点検出画素533、534も色フィルターの分光感度が異なるだけで同様な構成になっている。第4の実施形態においては、各色の焦点検出画素が最も密に配列されるので、緑色、赤色、青色の像に対して高精度な焦点検出を行うことができる。
図21は第5の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であって、焦点検出画素配列の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310が二次元正方格子状に稠密に配列される。撮像画素の色配列規則はGストライプRB市松配列となっている。撮像画素と同一の画素サイズを備えた緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素323と324、赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素423と424、青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素523と524が、緑、赤、青の撮像画素の配列されるべき位置に直線上に連続して一対のペアとなって交互に配列される。
図22は第6の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、焦点検出画素配列の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310がベイヤー配列で二次元正方格子状に稠密に配列される。撮像画素と同一の画素サイズを有し、緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素333と334が、水平方向の隣接する2行の本来緑画素が配置されるべき位置に1画素おきかつ交互かつ直線上に配列される。同様に赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素433と434が、水平方向の行の本来赤画素が配置されるべき位置に1画素おきかつ交互かつ直線上に配列される。同様に青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素533と534が、水平方向の行の本来青画素が配置されるべき位置に1画素おきかつ交互かつ直線上に配列される。焦点検出画素333、334、焦点検出画素433、434、焦点検出画素533、534の構成は基本的に図21の構成を90度回転した構成になっている。第6の実施形態においては、3色の焦点検出画素が近接して同一方向に配列されるので、緑色、赤色、青色の像に対して同一の性能で焦点検出を行うことができる。
図23は第7の実施形態の撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、焦点検出画素配列の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310がベイヤー配列で二次元正方格子状に稠密に配列される。緑画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素313と314が、交互に本来緑画素が連続的に配置されるべき斜め右上がり45度方向の直線上に連続して配列される。撮像画素と同一の画素サイズを有し、赤画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素433と434が、水平方向の行の本来赤画素が配置されるべき位置に1画素おきかつ交互かつ直線上に配列される。撮像画素と同一の画素サイズを有し、青画素と同じ分光感度を備えた焦点検出用の焦点検出画素433と434が、垂直方向の列の本来青画素が配置されるべき位置に1画素おきかつ交互かつ直線上に配列される。上記実施形態においては、3色の焦点検出画素が近接して異なる方向に配列されるので、緑色、赤色、青色の像に対して焦点検出を行うことができるとともに、同一の焦点検出エリアにおいて垂直方向、水平方向、斜め方向の3つの方向で焦点検出を行うことができるので、像パターンの方向性によらず確実に焦点検出を行うことができる。
図19、図20に示す第4の実施形態においては、焦点検出画素323、324の光電変換部の受光領域23、24は、撮像画素の受光領域を水平線で2等分した領域となっているが、必ずしも正確に2等分する必要はなく、図24(a)、(b)に示すように2等分線が上下に少しずれていても構わない。これは式(1)に示す相関演算が2つのデータ列のゲイン差を吸収できる演算となっているからである。図24(a)、(b)に示すような受光領域23、24で焦点検出画素323、324の光電変換部が受光する光束は互いに相補的であり、これに基づく相関演算は、たとえば、撮像素子212の中心から離れた位置に配列された焦点検出画素323、324において、有効である。
また撮像画素310の光電変換部の受光領域は必ずしも正方形である必要はない。例えば撮像画素310の光電変換部の受光領域の形状が図25(c)に示すように縦長の矩形である場合にも本発明を適用することはできる。このような場合に、例えば焦点検出画素323、324の光電変換部の受光領域23、24は、図25(a)、(b)に示すように撮像画素の受光領域11を水平線で2等分した矩形領域とすることができる。
また例えば撮像画素310の光電変換部の受光領域の形状が図26(c)に示すように円形である場合には、焦点検出画素333、334の光電変換部の受光領域33、34は、図26(a)、(b)に示すように撮像画素の受光領域11を垂直線で2等分した半円領域とすることができる。撮像画素310の光電変換部の受光領域の形状を円形とした場合には、その方向に分割した場合でも焦点検出画素の光電変換部の受光領域の形状は同じ半円形状となるので、受光領域の形状の相違に起因する焦点検出性能の相違がないという利点がある。
上述した実施形態における撮像素子では、焦点検出画素が撮像画素と同一の光学的構成かつ撮像画素と同一の分光感度を備え、画素補間のために焦点検出画素の周囲に存在する同色かつ相補的な複数の焦点検出画素の出力を用いた。しかし、予め特定される色成分比によって補正することとするならば、画素補間のために異なる分光感度を有する複数の焦点検出画素の出力を用いても、本発明を適用することができる。
上述した実施形態における撮像素子では撮像画素がベイヤー配列の色フィルターを備えた例を示したが、色フィルターの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルター(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)の配列やベイヤー配列以外の配列にも本発明を適用することができる。
上述した実施形態においては撮像素子としてCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどを適用することができる。
上述した実施形態においては撮像素子と光学系の間に光学要素を何も配置していないが、適宜必要な光学要素を挿入することが可能である。例えば赤外カットフィルタや光学的ローパスフィルタやハーフミラーなどを設置してもよい。
なお、撮像装置としては、上述したようなカメラボディに交換レンズが装着される構成のデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラに限定されない。例えばレンズ一体型のデジタルスチルカメラ、フィルムスチルカメラ、あるいはビデオカメラにも本発明を適用することができる。さらには、携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュール、監視カメラやロボット用の視覚認識装置、車載カメラなどにも適用できる。
10、19 マイクロレンズ、11、13、14、15、23、24、33、34 光電変換部、29 半導体回路基板、30、31、32 平坦化層、33、34 色フィルター、35 インナーレンズ、36 上層レンズ、40 遮光マスク、43、44 開口部、50、59、60 マイクロレンズ、51、53、54、63、64 光電変換部、71 撮影光束、73、74、83、84 焦点検出用光束、90 射出瞳、91 交換レンズの光軸、92 測距瞳に略外接する領域、93、94 測距瞳、100 撮影画面、101〜103、焦点検出エリア、110 撮像面、111 焦点検出画素、112 マイクロレンズ、113、114 光電変換部、120 測距瞳面、123、124 測距瞳、133、134 測距瞳分布、135 重畳部、201 デジタルスチルカメラ、202 交換レンズ、203 カメラボディ、204 マウント部、206 レンズ駆動制御装置、208 ズーミング用レンズ、209 レンズ、210 フォーカシング用レンズ、211 絞り、212 撮像素子、213 電気接点、214 ボディ駆動制御装置、215 液晶表示素子駆動回路、216 液晶表示素子、217 接眼レンズ、219 メモリカード、310 撮像画素、311、311a、311b、313、314、323、324、333、334、413、414、423、424、433、434、513、514、523、524、533、534 焦点検出画素

Claims (9)

  1. 所定の色配列規則に基づいた分光感度を有する複数種類の撮像画素と複数種類の焦点検出画素とが2次元的に配列され、前記複数種類の焦点検出画素は、前記複数種類の撮像画素が受光する撮影光束に対して互いに相補的な焦点検出光束を受光する対をなした2種類の焦点検出画素を含み、該対をなした2種類の焦点検出画素が交互に直線状に配置される撮像素子と、
    前記対をなした2種類の焦点検出画素の出力に基づき撮像素子上に形成された像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記対をなした2種類の焦点検出画素のうちの一方の焦点検出画素位置のうち、1つの焦点検出画素位置における撮像信号を、該1つの焦点検出画素位置における焦点検出信号と、前記対をなした2種類の焦点検出画素のうちの他方の焦点検出画素位置のうち、該1つの焦点検出画素位置を挟む2つの焦点検出画素位置における焦点検出信号とに基づく演算値により補間する補間手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記演算値は、該1つの焦点検出画素位置における焦点検出信号と、該2つの焦点検出画素位置における焦点検出信号との加算平均であることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記複数種類の撮像画素の各々は、前記撮影光束を受光して前記撮像信号を出力する撮像用光電変換部と撮像用マイクロレンズと撮像用色フィルターとを有し、
    前記複数種類の焦点検出画素の各々は、前記焦点検出光束を受光して前記焦点検出信号を出力する焦点検出用光電変換部と焦点検出用マイクロレンズと焦点検出用色フィルターとを有し、
    前記焦点検出用マイクロレンズと前記撮像用マイクロレンズとは同一であり、
    前記焦点検出用色フィルターと前記撮像用色フィルターとは同一であることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出用光電変換部は遮光部材の開口を通過した前記焦点検出用光束を受光し、
    前記対をなした2種類の焦点検出画素のうちの一方の焦点検出画素および他方の焦点検出画素の各々に対応する前記開口の形状及び大きさは、前記焦点検出用光電変換部の受光面に関して互いに相補的であることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記複数種類の焦点検出画素は、前記複数種類の撮像画素が有する相異なる分光感度と実質的に同一の分光感度を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記複数種類の焦点検出画素は、前記複数種類の焦点検出画素の各々が有する分光感度に応じた配列方向に沿って前記撮像素子上に配置されることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記所定の色配列は赤色、緑色、および青色のベイヤー配列であることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記複数種類の焦点検出画素のうちの一部の焦点検出画素は、緑に対応する分光感度を有し、前記ベイヤー配列における単位正方格子の底辺に対して斜め45度の直線方向に配置されることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項8に記載の撮像装置において、
    前記複数種類の焦点検出画素のうちの残部の焦点検出画素の各々は、赤または青に対応する分光感度を有し、前記ベイヤー配列と異なる配列に従って配置されることを特徴とする撮像装置。

JP2009092208A 2009-04-06 2009-04-06 撮像装置 Expired - Fee Related JP5278123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009092208A JP5278123B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009092208A JP5278123B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010243772A JP2010243772A (ja) 2010-10-28
JP5278123B2 true JP5278123B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43096853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009092208A Expired - Fee Related JP5278123B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278123B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5655543B2 (ja) * 2010-12-20 2015-01-21 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム。
CN104221149B (zh) * 2012-03-28 2016-08-24 富士胶片株式会社 摄像元件以及摄像装置
WO2014046037A1 (ja) 2012-09-19 2014-03-27 富士フイルム株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP6630058B2 (ja) 2014-06-16 2020-01-15 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラム
JP2019057948A (ja) * 2018-12-28 2019-04-11 株式会社ニコン 撮像装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3592147B2 (ja) * 1998-08-20 2004-11-24 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP4935161B2 (ja) * 2006-04-11 2012-05-23 株式会社ニコン 撮像装置、カメラおよび画像処理方法
JP5133533B2 (ja) * 2006-08-04 2013-01-30 株式会社ニコン 撮像装置
WO2008032820A1 (fr) * 2006-09-14 2008-03-20 Nikon Corporation Élément et dispositif d'imagerie

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010243772A (ja) 2010-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012495B2 (ja) 撮像素子、焦点検出装置、焦点調節装置および撮像装置
JP5942697B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP4952060B2 (ja) 撮像装置
JP5159700B2 (ja) 光学装置及び焦点検出方法
JP5454223B2 (ja) カメラ
JP4992481B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP2009141390A (ja) 撮像素子および撮像装置
JP4858529B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP5278123B2 (ja) 撮像装置
JP5381472B2 (ja) 撮像装置
JP5609098B2 (ja) 撮像装置
JP2009145527A (ja) 撮像素子、焦点検出装置および撮像装置
JP2009271523A (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5228777B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5338112B2 (ja) 相関演算装置、焦点検出装置および撮像装置
JP5804105B2 (ja) 撮像装置
JP5962830B2 (ja) 焦点検出装置
JP5316324B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP5407314B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5804104B2 (ja) 焦点調節装置
JP5685892B2 (ja) 焦点検出装置、焦点調節装置および撮像装置
JP5614227B2 (ja) 焦点検出装置及び撮像装置
JP6477597B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP6760424B2 (ja) 焦点調節装置
JP6699768B2 (ja) 焦点検出装置およびカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5278123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees