JP5277973B2 - クロック制限回路及び信号入力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、クロック制限回路及び信号入力回路に関し、特に信号が入力
される側のクロックの制限に関する。
従来、集積回路における消費電力の低減のために、ゲーテッドクロック設計が利用されている。図7に、ゲーテッドクロックが用いられる対象となる回路構成の例を示す。図7において、FF0、FF1、・・・FF15はフリップフロップである。各フリップフロップのクロックポート(CK)には、クロック信号CLKが入力されており、このCLKの立ち上がり毎に各データポート(D)の論理がフリップフリップに書き込まれる。
一般的に、このようなフリップフロップにおいてクロックの立ち上がりおよび立下りでの動作時に最も電力が消費される。各フリップフロップFF0〜FF15のデータポートにはマルチプレクサMUX0〜MUX15の出力が接続されている。各マルチプレクサの入力の一方はデータ信号DATA0〜15であり、もう一方は各フリップフロップの出力がフィードバックされている。
各マルチプレクサの入力の切り替えはイネーブル信号ENABLEにより行われる。ENABLEが“High”の場合、データ信号が選択され、各マルチプレクサは入力されているデータ信号を出力する。他方、イネーブル信号が“Low”の場合、フリップフロップのフィードバック出力が選択される。
ここで、CLKはデータ信号の値にかかわらず、常に一定のタイミング(周期)でフリップフロップに入力されているのに対して、ENABLEが“Low”の場合、フリップフロップは同じ値を自らにフィードバックしているに過ぎない。
従って、ENABLEが“Low”のときにフリップフロップのクロックを止めることができれば、フリップフロップはクロックの立ち上がり時以外はその値を保持するのだから、回路の論理を崩すことなく各フリップフロップによる消費電力を削減することができる。
図8は図7の回路構成に対してクロックゲーティングを行った回路構成である。各フリップフロップのクロックポート(CK)には、クロックゲーティングセル(CG0)の出力GCLKが接続されており、このクロックゲーティングセルの入力ポート(E)には前述のイネーブル信号ENABLEが入力され、クロック入力ポートにはCLKが入力されている。このクロックゲーティングセルは入力ポート(E)が“High”のときのみ、CLKを出力ポート(GCK))へ出力する統合化クロックゲーティングセルである。
この統合化クロックゲーティングセルは、一般には図9に示すように、ゲーテッドされるクロックの逆相(反転信号)で駆動されるラッチLATと論理積回路ANDで構成された回路と論理的に等価である。
このときの図8中FF0の回路動作におけるタイミングチャートを図10に示す。図10に示すように、データ信号DATAをフリップフロップへ書き込むとき以外はイネーブル信号ENABLEを“Low”にしておくことで各フリップフロップでのクロックによる消費される無駄な電力を削減することができる。
このようなゲーテッドクロック設計において、信号受信側フリップフロップ(図7、8におけるFF0〜FF15)に入力されている信号と出力されている信号との排他的論理和により、上述したENABLE信号を生成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているようにENABLE信号を生成することにより、信号が変化する場合にのみ後段の回路に信号をラッチさせ、入力信号の論理を損なうことなく後段の回路に信号を入力することが可能となる。
また、入力側と出力側との信号が非同期の場合に、レベルセンシティブ動作を行うラッチを用いてクロックゲーティングを行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に開示されているように、レベルセンシティブ動作を行うラッチを用いることにより、非同期のインタフェースにおいても好適にクロックゲーティングを行うことができる。
しかしながら、特許文献2に開示された方法の場合、お互いに非同期な信号ASYNCとSYNCを排他的論理和の回路に入力しているため、メタ・ステーブル状態が発生する可能性がある。これにより、出力されるクロック出力が不安定な状態となる可能性がある。
また、特許文献1及び特許文献2の方法においては、後段の回路に入力された信号を排他的論理和に入力する必要があるため、後段の回路がチップ化されている等の理由により信号を取り出すことが出来ない場合は、適用することができない。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、対象となる回路の制約を受けずに適用可能なゲーテッドクロック回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力される信号をラッチするラッチ回路への動作クロックの入力を制限するクロック制限回路であって、前記ラッチ回路に入力される入力信号と次クロックにおいて前記ラッチ回路に入力される次入力信号との排他的論理和の信号を出力する排他的論理和出力部と、前記排他的論理和の信号を、前記ラッチ回路を制御するためのクロック信号である入力クロック信号に応じてクロック制御信号として出力するクロック制御信号出力部と、前記入力クロック信号と前記クロック制御信号の論理積である制限クロック信号を、前記ラッチ回路の動作クロックとして出力する制限クロック出力部とを含む。
また前記排他的論理和出力部は、前記ラッチ回路に入力されている信号を前記入力信号とし、次クロックにおいて前記ラッチ回路に入力される信号を前記次入力信号として前記排他的論理和の信号を出力し、前記クロック制御信号出力部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいて前記排他的論理和の信号を前記クロック制御信号の前段階の信号として出力するクロック制御信号生成部と、前記クロック制御信号生成回路が生成したクロック制御信号を、前記入力クロック信号の反転信号に基づいて1クロック遅らせて出力するクロック制御信号遅延部と、を含み、前記制限クロック出力部は、前記クロック制御信号遅延回路が出力するクロック制御信号と前記クロック信号との論理積を前記制限クロック信号として出力することを特徴とする。
また前記クロック制御信号生成部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいてレベルセンシティブ動作を行うラッチ回路であり、前記クロック制御信号遅延部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいてエッジセンシティブ動作を行うラッチ回路であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のクロック制限回路において、前記排他的論理和出力部に入力される前記入力信号を遅延させる入力信号遅延部を更に含むことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のクロック制限回路において、前記制限クロック出力部における前記クロック制御信号の入力と前記排他的論理和出力部の出力との間に設けられ、前記ラッチ回路への動作クロックの入力の制限を行うか否かを選択する選択信号と前記排他的論理和出力部側から入力される信号の論理和を出力する論理和出力部を更に有することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のクロック制限回路において、前記選択信号は、前記ラッチ回路の保持している信号をリセットする信号であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至いずれかに記載のクロック制限回路において、前記入力信号を出力する出力回路の動作を制御する出力クロック信号と前記入力クロック信号とが非同期の信号であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のクロック制限回路において、前記制限クロック信号を前記入力クロック信号の1クロック分遅らせて出力する制限クロック遅延部を更に有し、前記制限クロック遅延部が出力する信号は、前記出力クロック信号と前記入力クロック信号との非同期を吸収するために前記ラッチ回路の後段に接続された回路を制御するためのクロック信号として用いられることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、信号入力回路であって、請求項1に記載のクロック制限回路と、前記入力される信号をラッチする前記ラッチ回路とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、対象となる回路の制約を受けずに適用可能なゲーテッドクロック回路を提供することができる。
本発明の実施形態に係るゲーテッドクロック回路を含む入出力回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るゲーテッドクロック回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係るゲーテッドクロック回路の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るゲーテッドクロック回路を含む入出力回路の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るゲーテッドクロック回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係るゲーテッドクロック回路の構成を示す図である。 従来技術に係る入出力回路の構成を示す図である。 従来技術に係るゲーテッドクロック回路を含む入出力回路の構成を示す図である。 従来技術に係るゲーテッドクロック回路の構成を示す図である。 従来技術に係るゲーテッドクロック回路の動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10を含む入出力回路1の回路構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る入出力回路1は、ゲーテッドクロック回路10、出力回路20及び入力回路30を含む。
出力回路20は、本実施形態において入力回路30に入力すべき信号を出力する回路であり、図1に示すように、フロップフロップ回路(以降、FFとする)21を含む。FF21は、情報出力側のクロックである出力側クロックCLK1に応じて、出力すべき信号DATAをラッチして非同期信号ASYNCとして出力する。また、出力回路20は、DATAをそのまま出力する機能を有する。
入力回路30は、非同期吸収回路構成を有し、出力回路20が出力する信号が入力される回路であり、図1に示すように、FF31及びFF32を含む。このような構成により、入力回路30は、ゲーテッドクロック回路10が出力するゲーテッドクロックGCLK及びディレイゲーテッドクロックDGCLKに応じて、出力回路20が出力するASYNCをラッチして入力する。FF31及びFF32による非同期吸収回路構成については、公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
ゲーテッドクロック回路10は、入力回路30の動作を制御する信号を出力する回路であり、図1に示すように、排他的論理和回路(以降、XORとする)101、ラッチ回路(以降、LATとする)102、クロックゲーティングFF(以降、CGFFとする)103、論理積回路(以降、ANDとする)104及び遅延回路105を含む。
このような構成により、ゲーテッドクロック回路10は、出力回路20が出力するDATA及びASYNCに応じてCLK2の出力を制限し、入力回路30の動作を制御するGCLK及びDGCLKを出力する。入力回路30に入力するクロック信号を制限すること、即ち、クロックゲーティングを行うことにより、入力回路30に含まれるFF31、FF32の動作を制限し、消費電力を低減することが本実施形態に係る要旨の1つである。
次に、図2のタイミングチャートを参照して、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10の動作を詳細に説明する。図2は、図1に示す各部の信号状態の遷移を示すタイミングチャートである。本実施形態に係る入出力回路1は、CLK1に基づいて動作する部分とCLK2に基づいて動作する部分とを含むため、CLK1に基づいて動作する部分を上段に、CLK2に基づいて動作する部分を下段に示す。
図2の例においては、CLK1のクロック周波数がCLK2のクロック周波数よりも低い場合を例とする。また、図2の例においては、DATAが“High”、“Low”、“Low”、“Low”、“High”、“High”、“Low”の順番である場合を例として説明する。
また、図2の例においては、CLK1のクロック毎の期間をT11〜T18とし、CLK2のクロック毎の期間をT20〜T29とする。図2に示すように、出力回路20は、CLK1に応じてDATAをラッチし、ASYNCを出力する。その結果、ASYNCは、DATAをCLK1の1クロック分遅らせた信号となる。
XOR101には、DATA及びASYNCが入力され、DATAとASYNCとの信号状態が異なる場合に“High”を出力する。即ち、XOR101は、出力回路20が出力しているASYNCと次クロックにおいて出力回路20がASYNCとして出力する信号、即ち前信号であるDATAの信号状態が異なる場合に、“High”を出力し、LAT102に入力する。図2において、XOR101の出力はLAT/Dで示され、T11、T12、T15及びT17においてXOR101の出力が“High”となる。
本実施形態に係るXOR101の機能について更に説明する。現在のASYNC(以降、現信号とする)と次クロックのASYNC(以降、次信号とする)、即ちDATAとが同一である場合、FF31は、次クロックにおいて次信号をラッチして出力するのではなく、現信号を出力し続けても出力される信号は同一である。この場合に、FF31へのクロックの入力を停止することにより消費電力を低減することがクロックゲーティングの原理である。即ち、本実施形態においては、ASYNCが現信号として用いられ、DATAが次信号として用いられる。
他方、現信号と次信号が異なる場合、FF31は、次クロックにおいて次信号をラッチして出力する必要がある。即ち、XOR101は、現信号と次信号とを比較した結果両信号が異なる場合、次クロックにおいてFF31がラッチを行う必要があることを示す信号として“High”を出力する。
LAT102は、レベルセンシティブ動作を行う回路であり、CLK2の反転信号に応じて、XOR101の出力を通過させる。具体的に、LAT102は、CLK2の反転信号が“High”の場合、即ち、CLK2が“Low”の場合、XOR101の出力をそのまま出力する。また、LAT102は、CLK2の反転信号の立ち下がりタイミング、即ち、CLK2の立ち上がりタイミングにおけるXOR101の出力を保持し、CLK2が“High”の期間、その出力を維持する。
具体的には、CLK2の立ち上がりタイミングにおいてXOR101の出力が“High”であった場合、その後のCLK2が“High”の期間においてXOR101の出力が“Low”に遷移したとしても、LAT102は、“High”の出力を維持する。
このような動作の結果、LAT102の出力信号のタイミングは、図2においてLAT/Qとして示すようなタイミングになる。LAT102は、クロックゲーティングを行うための判断基準となる信号であるXOR101の出力信号を、CLK2に同期した信号とするための前段階の処理(同期前処理)を行う。LAT102により、クロックゲーティングを行うための基となる信号が生成される。即ち、LAT102がクロック制御信号生成部として機能する。LAT102が担う機能の具体的な効果については、後に詳述する。
CGFF103は、CLK2の反転信号に応じてLAT102の出力、即ちLAT/Qをラッチして出力する。CGFF103の出力は、図2においてCGFF/Qで示されている。従って、CGFF103は、LAT102が出力した信号、即ち、上述した同期前処理が施された信号を、CLK2に同期させる。
また、LAT102とCGFF103とは同一のCLK2に基づいて動作するため、CGFF103の出力は、LAT102の出力よりも遅れた信号となる。XOR101が判断するのは、次クロックにおけるFF31の信号のラッチ要否であるため、CGFF103が信号を遅らせることにより、次クロックの動作タイミングに合わせられる。即ち、CGFF103が、クロック制御信号遅延部として機能する。
AND104は、CLK2とCGFF103の出力との論理積を出力する。即ち、AND104は、XOR101からLAT102及びCGFF103を経て出力される信号(以降、クロックゲーティング信号とする)に応じてCLK2を出力する。具体的に、AND104は、クロックゲーティング信号が“High”である場合に、CLK2を通過させ、クロックゲーティング信号が“Low”の場合、CLK2の出力を停止する。即ち、AND104が出力する信号は、制限されたCLK2の信号(以降、制限クロック信号)、即ち、ゲーテッドクロックGCLKであり、AND104が、制限クロック出力部として機能する。
AND104が出力する制限クロック信号は、図2においてGCLKで示されている。図2にGCLKとして示すように、GCLKは、CGFF/Qが“High”の場合にのみCLK2が出力された結果、CLK2の立ち上がりのうち、破線で示す立ち上がりが省略されたタイミングとなっている。この省略された立ち上がり分、消費電力が低減されることとなる。
このように出力されたGCLKに基づいて、FF31がASYNCをラッチする。FF31がASYNCをラッチして出力する信号は、図2においてFF31/Qで示されている。図2に示すように、FF31がGCLKの立ち上がりに基づいてラッチして出力するFF31/Qは、ASYNCに準じたタイミングとなっており、入力回路30において好適にASYNCが入力されていることが確認できる。
次に、LAT102としてレベルセンシティブ動作を行う回路を用いた効果について説明する。LAT102としてレベルセンシティブ動作を行う回路を用いた効果は、T27、T28に現れている。LAT102としてレベルセンシティブではなくエッジセンシティブ動作を行う回路を用いた場合、T27においてLAT/Dが立ち上がるタイミングは、CLK2の立ち下がりタイミングよりも後であるため、LAT/Qは、すぐには “High”にならず、T28におけるCLK2の立ち下がりタイミングにおいて“High”となる。
この場合、CGFF/Qが、T28におけるCLK2の立ち下がりタイミングにおいて、“High”とならず、T29におけるCLK2の立ち下がりタイミングにおいて“High”となる。その結果、T29のGCLKは“Low”となってしまい、T29のFF31/Qが“High”となる。結果的に、入力回路30において好適にASYNCが入力されなくなってしまう。
これに対して、LAT102としてレベルセンシティブ動作を行う回路を用いることにより、XOR101の出力であるLAT/Dを即座にLAT/Qとして反映させることができるため、上記のような問題は生じない。このように、LAT102としてレベルセンシティブ動作を行う回路を用いることにより、CLK1とCLK2との非同期タイミングによる動作不良を緩和することができる。
また、遅延回路105は、CLK2の1クロック分の遅延値を有する。即ち、遅延回路105は、GCLKを1クロック分だけ遅延させて出力する制限クロック遅延部として機能する。FF32はFF31が出力する信号をラッチすることにより非同期を吸収するため、FF32がGCLKよりも1クロック以上遅れたDGCLKに基づいて動作することにより、FF31が出力する信号のタイミングを損なわずに信号をラッチすることができる。これに限らず、想定されるメタ・ステーブル状態の持続時間より長い遅延時間後にDGCLKが伝播されることにより非同期が吸収されるため、遅延回路105の遅延地は、想定されるメタ・ステーブル状態の持続時間以上とすることが好ましい。
尚、遅延回路105を設けずにAND104の出力であるGCLKをFF31及びFF32に直接接続した場合、AND104からFF32までの配線の長さが、FF31までの配線の長さよりも長くなることが考えられる。その場合、配線の負荷により、FF32に入力されるGCLKのタイミングがFF31に入力されるGCLKのタイミングよりも遅くなり、CLK2の1クロック分遅れることが考えられる。即ち、配線負荷による遅延によってGCLKとDGCLKとの1クロック分のずれが実現できる場合、遅延回路105を省略することができる。
また、少なくともFF31に入力するクロックをGCLKとすれば、FF31における消費電力を低減することは可能である。従って、GCLKを入力するのはFF31のみとし、FF32にはCLK2を入力するようにしても良い。これにより、遅延回路105を設けない場合において、非同期吸収機能を損なうことなくクロックゲーティングを行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10を用いることにより、非同期インタフェースや、受信側の信号を取り出すことが出来ない等、対象となる回路の制約を受けずに適用可能なゲーテッドクロック回路を提供することが可能となる。これにより、ASYNCの信号タイミングに影響を与えることなく、入力回路30に入力されるクロック信号を低減し、結果として入力回路30の消費電力を低減することができる。また、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10において、XOR101に入力される信号はいずれもCLK1に同期した信号である。従って、従来技術のように非同期の信号を入力することによる不具合を回避することができる。
尚、上記実施形態においては、入出力回路1がゲーテッドクロック回路10、出力回路20及び入力回路30を含む場合が例として説明されている。この他、出力回路20及びゲーテッドクロック回路10を含む回路を1チップとして構成し、ゲーテッドクロック機能を含む信号出力回路として提供しても良い。また、入力回路30及びゲーテッドクロック回路10を含む回路を1チップとして構成し、ゲーテッドクロック機能を含む信号入力回路して提供しても良い。
上記実施形態においては、出力回路20と入力回路30とが非同期のクロックに基づいて動作する場合を例として説明した。このような非同期インタフェースの例としては、例えば電源オン/オフや、何らかの状態の検知/非検知等、フラグを示す信号のインタフェースが考えられる。このようなフラグを示す信号は、“High”/“Low”の遷移頻度が低いため、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10を適用することにより、大きな省電力効果を得ることができる。尚、フラグを示す信号に限らず、データ信号のインタフェースにも用いることが可能である。
実施の形態2.
本実施形態においては、入力回路30が同期リセットを持つ場合において、ゲーテッドクロック回路10によるクロックゲーティング動作の有無を切り換え可能な場合を説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については、同一または相当部を示すものとし、説明を省略する。
図3は、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10の構成を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10は、実施の形態1の構成に加えて、論理和回路(以降、ORとする)106を含む。また、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10は、実施の形態1の構成に加えて、同期リセット信号SRESETが入力される。
SRESETは、入力回路30の同期リセット信号である。より具体的には、SRESETは、入力回路30が保持している信号をリセットするための信号であり、入力回路30の保持している信号をリセットする場合に“High”となる。また、SRESETは、ゲーテッドクロック回路10においては、クロックゲーティング動作を実行させるか否かを指示するための選択信号であり、クロックゲーティング動作を実行させる場合は“Low”、クロックゲーティング動作を実行させない場合は“High”となる。
図3に示すように、OR106は、LAT102とCGFF103との間に接続されており、LAT102の出力とSRESETとの論理和をCGFF103に出力する論理和出力回路として機能する。これにより、CGFF103の出力は、SRESETが“High”の場合は常に“High”となる。その場合、XOR101の出力に関わらず、AND104は、CLK2と同一の信号を出力するため、クロックゲーティング動作が行われなくなる。
他方、SRESETが“Low”の場合、OR106の出力はLAT102の出力と同一となり、ゲーテッドクロック回路10全体の動作は実施の形態1と同一となる。即ち、SRESETが“Low”の場合、ゲーテッドクロック回路10がクロックゲーティング動作を行う。このように、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10は、クロックゲーティング動作の有無を切り換えることができる。その結果、入力回路30が同期リセットを持つ場合においても、好適にクロックゲーティングを行うことが可能になる。
尚、本実施形態においては、PR106を図3の位置に設ける場合を例としたが、SRESETが“High”である場合に、AND104の片方の出力が常に“High”となれば目的を達成することが可能である。従って、OR106は、XOR101の出力とAND104の入力との間のどこかに設ければ良い。この場合において、SRESETが“High”となるタイミングとAND104の片方の入力が常に“High”となるタイミングとを考慮すると、OR106は、LAT102の出力とCGFF103の入力との間に設けられることが好ましい。例えばSRESETがCLK2の1サイクル分のみ“High”になるような場合、OR106は、CGFF103の直前に設ける必要がある。また、他の位置に設けた上で遅延回路等によりタイミングを調整しても良い。
実施の形態3.
本実施形態においては、入出力回路1において異なる位置にゲーテッドクロック回路10を接続する場合を例として説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については、同一または相当部を示す説明を省略する。
図4は、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10の接続態様の例を示す図である。図4に示すように、本実施形態においては、入力回路30がクロックゲーティング動作無しでCLK2に基づいてASYNCをラッチし、同期信号SYNCを出力した後の段階にゲーテッドクロック回路10を接続する。これにより、入力回路30の後段に接続される論理回路40に含まれるFF41、FF42の消費電力を低減することができる。
図4に示すように、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10は、実施の形態1と異なり、FF103が省略されている。また、XOR101の前段にCLK2に基づいて動作するFF107が接続されており、入力回路30が出力するSYNCをCLK2の1クロック分遅らせてディレイ同期信号DSYNCを出力する。即ち、FF107が前クロックにおけるSYNCを保持して現クロックにおいて出力する入力信号保持部として機能する。
また、XOR101に入力されるのは、入力回路30が出力するSYNCと、FF107が出力するDSYNCである。即ち、本実施形態に係るXOR101は、論理回路40に入力されているSYNCと前クロックにおいて論理回路40に入力された信号との不一致を検出して“High”を出力する。換言すると、本実施形態においては、SYNCが次入力信号として用いられ、DSYNCが入力信号として用いられる。
実施の形態1においては、現信号と次信号とが一致するか否かに基づいてクロックゲーティングを行い、次信号をラッチするか否かを判断するため、FF103において1クロック遅らせたクロックゲーティング信号を用いる必要があった。これに対して、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10は、現信号と前クロックにおいて論理回路40に入力された信号とが一致するか否かに基づいてクロックゲーティングを行い、現信号をラッチするか否かを判断する。従って、本実施形態においては、FF103における遅延処理が不要となる点が、実施の形態1と異なる。
図5は、図4に示す各部の信号状態の遷移を示すタイミングチャートである。XOR101、LAT102及びAND104が実施の形態1と同様に動作することにより、実施の形態1と同様にクロックゲーティング動作が実行され、図5のGCLKにおいて破線で示すようにCLK2が制限され、消費電力を低減することができる。また、図5にFF41/Q、FF42/Qで示すように、FF41、FF42がSYNCを好適にラッチする。
以上、説明したように、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10においては、実施の形態1の態様と異なり、FF107を設け、ラッチすべき信号(本実施形態に係るSYNC)を1クロック遅らせて排他的論理和を取る。これにより、現在入力されている信号が前クロックの信号と異なるか否かを判断し、ラッチすべきか否かを決定する。これにより、次段の回路の消費電力を低減することができる。
本実施形態に係る態様は、例えば、出力側の回路がチップ化されており、実施の形態1のDATAのように次信号を取り出すことが出来ない場合であっても用いることが可能である。即ち、本実施形態に係るゲーテッドクロック回路10を、実施の形態1と同様に出力回路20と入力回路30との間に用いることも可能である。
また、本実施形態においては、論理回路40がFF41、FF42を含む場合を例としたが、その他のロジックを含んでも良い。論理回路40においてFF41、FF42よりも前段にロジックが含まれる場合、そのロジックにおける信号の遅延に応じてGCLKを遅延させる必要がある。この場合、実施の形態1と同様に遅延回路105を設けることにより、実現可能である。
その他の実施形態.
図6は、ゲーテッドクロック回路10の他の実施形態の構成を示す図である。図6の例は、実施の形態1に係るゲーテッドクロック回路10に、更に遅延回路108が追加されている。遅延回路108は、XOR101へのASYNCの入力に追加されている。これにより、XOR101は、次信号であるDATAと、ASYNCの遅延信号との排他的論理和を出力する。即ち、遅延回路108が入力信号遅延回路として機能する。
上述したように、CLK1とCLK2とは非同期の信号である。実施の形態1乃至3においては、CLK1の周波数がCLK2の周波数よりも低い場合を例として説明したが、その逆、つまり、CLK1の周波数がCLK2の周波数よりも高い場合もあり得る。この場合、AND104がCLK2を通過させる期間、即ち、CGFF103の出力が“High”となる期間が、CLK2の周波数に対して不足し、結果として入力回路30に対して、ASYNCを正しくラッチできるようにGCLKが供給されない可能性がある。
図6に示すように、XOR101のASYNCの入力に遅延回路108を設けることにより、CGFF103の出力が“High”となる期間が十分となり、入力回路30に対して正しくGCLKが供給される。また、図6の例は、CLK1の周波数がCLK2の周波数より低い場合においても、出力回路20のFF21におけるDATAポートでのセットアップタイミングのマージンが少ないような場合においても有効である。
1 入出力回路
10 ゲーテッドクロック回路
20 出力回路
21 FF
30 入力回路
31、32 FF
40 論理回路
41、42 FF
101 XOR
102 LAT
103 CGFF
104 AND
105 遅延回路
106 OR
107 FF
108 遅延回路
特開2008−176440号公報 特開2008−134926号公報

Claims (7)

  1. 入力される信号をラッチするラッチ回路への動作クロックの入力を制限するクロック制限回路であって、
    前記ラッチ回路に入力される入力信号と次クロックにおいて前記ラッチ回路に入力される次入力信号との排他的論理和の信号を出力する排他的論理和出力部と、
    前記排他的論理和の信号を、前記ラッチ回路を制御するためのクロック信号である入力クロック信号に応じてクロック制御信号として出力するクロック制御信号出力部と、
    前記入力クロック信号と前記クロック制御信号の論理積である制限クロック信号を、前記ラッチ回路の動作クロックとして出力する制限クロック出力部とを有し、
    前記排他的論理和出力部は、前記ラッチ回路に入力されている信号を前記入力信号とし、次クロックにおいて前記ラッチ回路に入力される信号を前記次入力信号として前記排他的論理和の信号を出力し、
    前記クロック制御信号出力部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいて前記排他的論理和の信号を前記クロック制御信号の前段階の信号として出力するクロック制御信号生成部と、前記クロック制御信号生成回路が生成したクロック制御信号を、前記入力クロック信号の反転信号に基づいて1クロック遅らせて出力するクロック制御信号遅延部とを含み、前記制限クロック出力部は、前記クロック制御信号遅延回路が出力するクロック制御信号と前記クロック信号との論理積を前記制限クロック信号として出力し、
    前記クロック制御信号生成部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいてレベルセンシティブ動作を行うラッチ回路であり、前記クロック制御信号遅延部は、前記入力クロック信号の反転信号に基づいてエッジセンシティブ動作を行うラッチ回路であることを特徴とするクロック制限回路。
  2. 前記排他的論理和出力部に入力される前記入力信号を遅延させる入力信号遅延部を更に含むことを特徴とする請求項に記載のクロック制限回路。
  3. 前記制限クロック出力部における前記クロック制御信号の入力と前記排他的論理和出力部の出力との間に設けられ、前記ラッチ回路への動作クロックの入力の制限を行うか否かを選択する選択信号と前記排他的論理和出力部側から入力される信号の論理和を出力する論理和出力部を更に有することを特徴とする、請求項1または2に記載のクロック制限回路。
  4. 前記選択信号は、前記ラッチ回路の保持している信号をリセットする信号であることを特徴とする、請求項に記載のクロック制限回路。
  5. 前記入力信号を出力する出力回路の動作を制御する出力クロック信号と前記入力クロック信号とが非同期の信号であることを特徴とする、請求項1乃至いずれかに記載のクロック制限回路。
  6. 前記制限クロック信号を前記入力クロック信号の1クロック分遅らせて出力する制限クロック遅延部を更に有し、
    前記制限クロック遅延部が出力する信号は、前記出力クロック信号と前記入力クロック信号との非同期を吸収するために前記ラッチ回路の後段に接続された回路を制御するためのクロック信号として用いられることを特徴とする、請求項に記載のクロック制限回路。
  7. 請求項1に記載のクロック制限回路と、
    前記入力される信号をラッチする前記ラッチ回路と、を含むことを特徴とする信号入力回路。
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