JP5277934B2 - オートローダー装置および媒体の記録再生装置 - Google Patents

オートローダー装置および媒体の記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明はオートローダー装置および媒体の記録再生装置に係り、更に詳しくは、複数個の磁気カートリッジ等の媒体を着脱自在に収納するマガジンと、このマガジンから取り出した媒体を記録再生機構に搬送する搬送機構と、この搬送機構が移動する搬送路にも媒体を収納する媒体収納機構を配設したオートローダー装置および媒体の記録再生装置に関する。
従来、複数個の磁気カートリッジ等の媒体を着脱自在に収納するマガジンと、このマガジンとは別に設けられマガジンから取り出した媒体を記録再生する記録再生機構と、マガジン内の媒体を記録再生機構に搬送する搬送機構とを備えたオートローダー装置が知られている。
このオートローダー装置の一例として、例えば図21に示すような構成のものが挙げられる。
すなわち、オートローダー装置100は箱状の枠体111を備え、この枠体111には、内部に複数個の磁気カートリッジ等の媒体130が着脱自在に収容されるマガジン112と、当該マガジン112から供給された媒体130に対してデータの記録/再生を行う記録再生機構114と、搬送路113に沿って移動可能に設けられマガジン112との間で媒体130の遣り取りを実行すると共に、当該媒体130を記録再生機構114側に搬送し、かつ当該記録再生機構114との間で媒体130の遣り取りを実行する搬送機構115とが設けられている。
搬送機構115は、矢印Aで示すように、Y軸方向に移動自在に構成されている。
また、マガジン112の各収納室112A内には、X軸方向に例えば2個の媒体130が収納可能となっている。そして、このような収納室112AがY軸方向に5連配設されている。
以上のようなオートローダー装置に対して、搬送路自体を媒体の収納スペースとすることで収納性向上を図る収納装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
これらの特許文献1,2に開示された収納装置では、媒体を収納、搬送するための支持手段が複数配設され、それぞれの支持手段が媒体を収納した状態で個々に可動する機構となっている。
特願2006−329838号公報 特願2006−329839号公報
ところで、着脱式マガジンを使用したオートローダー装置においては、装置の小型・薄型化と媒体の高収納性が要求されている。
特に小型・薄型のオートローダー装置においては、装置サイズに対して搬送機構および搬送機構の移動領域の占める割合が大きくなるため、装置の小型・薄型化と媒体収納性の向上は、両立させるのが困難であった。
しかしながら、図21に示すような従来の着脱式マガジン構造を備えたオートローダー装置110では、媒体130がマガジン112内にのみ収納されており、搬送路113は搬送機構115が移動する領域であるため、当該搬送路113は、媒体130を収納することができないデッドスペースとなっている。その結果、媒体の収納性を向上させることができないものであった。
また、前記特許文献1,2に開示された収納装置は、媒体を収納する複数の支持手段が個々に可動する機構となっており、つまり、搬送路自体を媒体の収納スペースとすることで収納性の向上を図っているが、これらの特許を用いた場合、オートローダー装置で一般的である着脱式マガジン構造とすることが極めて困難となり、着脱式マガジンを利用できず利便性が失われるという問題があった。
このため、本発明では、前記従来例の不都合を改善し、着脱式マガジンの利便性を損なうことなく媒体の収納性を向上させることができるオートローダー装置および媒体の記録再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るオートローダー装置は、枠体と、この枠体に設けられ内部に媒体が着脱自在に収納されるマガジンと、このマガジンに隣接して設けられた記録再生機構への前記媒体の移送を案内すると共に一方向に沿って設けられた搬送路と、この搬送路上を往復移動しかつ前記マガジンおよび前記記録再生機構に対して前記媒体を出し入れする搬送機構と、を備えたオートローダー装置において、前記搬送機構の移動方向に沿うと共に前記マガジンと対向して配設され前記媒体を収納可能とする媒体収納機構を前記搬送路上に配設しかつ当該媒体収納機構上に収納された前記媒体を前記搬送機構により搬送可能とし、前記媒体収納機構が前記媒体を保持しかつ送り出す媒体保持送出し機能を有することを特徴とする。
本発明は、以上のように構成されているので、マガジンに複数個の媒体が着脱自在に収納可能とされると共に、搬送機構の搬送路上に配設され、当該搬送機構の移動方向に沿いかつマガジンと対向して配設された媒体収納機構にも複数個の媒体が収納可能とされている。媒体収納機構には媒体保持送出し機能が備わっており、その媒体収納機構上の媒体も、マガジンの媒体と同様に搬送機構で搬送できるので、着脱式マガジンの利便性を損なうことなく、また、マガジンと媒体収納機構とに媒体を収納できるので、媒体の収納性が向上する。
以下、図1〜図9に基づいて、本発明のオートローダー装置の第1実施形態を説明する。
図1は上記第1実施形態のオートローダー装置10の全体平面図、図2はオートローダー装置10の部分詳細平面図、図3は図2におけるIII矢視図、図4〜図9はオートローダー装置10の各部分の詳細図である。
図1に示すように、オートローダー装置10は、平面矩形形状かつ薄型箱状の枠体11を備えて構成されている。
この枠体11の幅方向一方側には、枠体11の長手方向、つまりY軸方向に沿って複数巻の媒体30が収納されるマガジン12が設けられ、幅方向他方側には、マガジン12と対向しかつY軸方向に沿った搬送路13が設けられている。
枠体11の長手方向においてマガジン12の隣接位置には、媒体30に対してデータの記録/再生を行う記録再生機構であるドライブ14が配設され、本実施形態では、このドライブ14はオートローダー装置10に組み込まれている。
また、前記搬送路13にはマガジン12内の媒体30をドライブ14に搬送する搬送機構であるアクセッサ15が、矢印Aで示すようにY軸方向に移動自在に配設されている。
さらに、枠体11の幅方向一方の端部にはマガジン12に隣接して、アクセッサ15の所定位置での停止指令や搬送路13内の移動指令等を発信する等、各種の制御を行う制御部16が配設されている。
なお、媒体30としては、例えば磁気テープカートリッジが適用される。また、図1においては、枠体11の上カバーは省略された状態である。
マガジン12は、媒体30を複数巻収納できる着脱式マガジン12となっており、本実施形態では、図1に示すように、媒体30をX軸方向に2巻縦列収納可能とし、かつY軸方向に5列連結配置された構成となっている。ここで、縦列収納とは、媒体30をその長手方向に並列して収納した状態をいう。
このマガジン12には、Y軸方向に並列状態に5つの収納室12Aが設けられ、それぞれの収納室12AにX軸方向に2巻ずつの媒体30が収納されるようになっている。また、マガジン12の各収納室12Aには、公知の定荷重バネを用いて媒体30をX軸方向に2巻縦列収納可能となっている。そのため、収納室12Aにおいて、例えば搬送路13側に収納されている媒体30を取り出すと、その隣に収納されている他の媒体30がバネによって押され、取り出された媒体30が配置されていた場所に収納されるようになっている。また、これとは逆に、収納室12Aにおいて搬送路13側の媒体30の隣が空いていた場合、他の媒体30で搬送路13側の媒体30を押すことで、空いていた部位に、押された媒体30が移動するようになっている。
前記ドライブ14は、アクセッサ15により搬送された媒体30が取込まれた後、前述のように、その媒体30のデータの記録/再生を行う。
なお、このドライブ14は、本実施形態では前述のようにオートローダー装置10に組み込まれている。
アクセッサ15は、媒体収納機構20と、マガジン12と、ドライブ14とのそれぞれの間で媒体30を搬送できるように構成され、制御部16の指示により動作する。
アクセッサ15は、図3に示すように、媒体30や媒体保持部材21を跨いでY軸方向に移動可能なブリッジ形状に形成されている。
アクセッサ15において前記マガジン12とは反対側の端部側の下部にギヤ(図略)が回転自在に設けられており、このギヤは、図2に示すように、搬送路13の長手方向に沿って配設されたラック17と噛合している。ギヤはアクセッサ15に設けられた駆動源(図略)により回転され、その回転によりラック17に沿って移動するため、結果的にアクセッサ15が搬送路13内を自走することになる。
アクセッサ15は、図2、図3に示すように、媒体着脱具であるピッカ18を備えており、このピッカ18は、媒体30を掴む掴持部18Aを有し、その掴持部18Aで媒体30を掴んだ状態、または離した状態でX軸方向に移動することができると共に、アクセッサ15がY軸方向に移動するとき、ピッカ18は、当該ピッカ18が媒体30を掴んでいない場合は、媒体収納機構20上の媒体30に接触しない位置までX軸方向に退避するようになっている。
この際、まず、ピッカ18がX軸方向に前進して、マガジン12あるいはドライブ14から媒体30を掴んだ後、今度は、媒体30を完全に引き出した状態となるようにX軸方向に後退し、上述と同様にピッカ18が媒体30を掴んでいない場合は、そこからさらに上記したように、ピッカ18は媒体収納機構20上の媒体30に接触しない位置まで退避する。
ピッカ18は、ピッカ移動機構19によりX軸方向に移動自在とされ、このピッカ移動機構19は、ピッカ18が連結されたピニオン19Aと、このピニオン19Aと噛合するラック19Bとで構成されている。
前記制御部16はオペレータやホスト装置の要求に応じて、アクセッサ15の移動を含めたオートローダー装置10全体の動作を制御するように構成されている。
前記搬送路13上には、複数個の媒体30を収納可能とする前記媒体収納機構20が配設されている。
この媒体収納機構20は、搬送路13上に固着されると共に上面に媒体30を載置する媒体保持部材21と、この媒体保持部材21に設けられた媒体ズレ防止部材22(図6参照)を備えて構成されている。
媒体保持部材21は、所定厚さのプレート部材で形成され、図1に示すように搬送路13の略全長にわたって延設されている。また、媒体保持部材21は、図4に詳細を示すように、幅方向両側に突出部を有すると共に内部には長手方向全長にわたってトンネル状に内部空き間21Aが形成されている。
媒体保持部材21には、当該媒体保持部材21上に載置される媒体30の外周を囲み、その媒体30の位置ズレを防止する複数の前記媒体ズレ防止部材22が上下移動自在に設けられている。
図6に詳細を示すように、媒体ズレ防止部材22は、その表面が媒体保持部材21の上記内部空き間21Aの上面、つまり媒体保持部材21の上面の裏面に当接可能な平坦部22Aと、この平坦部22Aの表面かつ外周4箇所に当該平坦部22Aから立上って形成され媒体30の外周を囲う立上り部22Bと、平坦部22Aの裏面に当該裏面から外方に突出して形成された2条の係合突起部22Cとを有する形状に形成されている。
なお、立上り部22Bの幅は平坦部22Aの幅より小さく形成されている。
媒体ズレ防止部材22は、図1に示すように、媒体保持部材21の長手方向に等間隔で配設され、かつ前記マガジン12の長手方向に並列状態で形成されている前記収納室12Aにそれぞれ対応して配設されている。
それぞれの媒体ズレ防止部材22は、媒体保持部材21に対して出没自在となっている。すなわち、図7(A)、図8(A)に示すように、媒体ズレ防止部材22は、その立上り部22Bの上端部が媒体保持部材21の上面から突出した状態と、図7(B)、図8(B)に示すように、媒体ズレ防止部材22の立上り部22Bの上端部が媒体保持部材21の上面から下降して没した状態との2態様に維持されるようになっている。
媒体ズレ防止部材22は、当該媒体ズレ防止部材22が上昇したときその平坦部22Aが媒体保持部材21の裏面と当接し、立上り部22Bのみが媒体保持部材21の上面より高くなるようになっている。そのため、媒体保持部材21の上面には、特に図4に詳細を示すように、互いに対向する2個ずつ、つまり4個の立上り部22Bが上下動、つまり出没動作するための貫通孔21Bが形成されている。
そして、図4に示すように、媒体保持部材21の上面において上記媒体ズレ防止部材22の各立上り部22Bで囲まれた部位が、媒体30を載置するための媒体載置部21Cとなっている。
媒体ズレ防止部材22の前記係合突起部22Cは、図8に示すように、媒体保持部材21の長手方向と直交する方向(X軸方向)において前後の2箇所に設けられ、それぞれの係合突起部22Cの形状は、断面三角形形状に形成されている。
そして、それぞれの係合突起部22Cは、マガジン12側の面、つまりスライド方向先側の面が傾斜面とされ、スライド方向後側の面が略垂直面となっている。
媒体保持部材21には、媒体ズレ防止部材22を昇降させるためのズレ防止部材昇降駆動機構25が設けられている。
このズレ防止部材昇降駆動機構25は、前記アクセッサ15が移動し所定の媒体ズレ防止部材22の位置に達したとき、前述のように媒体ズレ防止部材22を下降させてその立上り部22Bを媒体保持部材21の上面から下げさせる機能と、アクセッサ15が媒体ズレ防止部材22の位置から離れたときその媒体ズレ防止部材22を上昇させてその立上り部22Bを媒体保持部材21の上面から突出させる機能と、を有している。
すなわち、ズレ防止部材昇降駆動機構25は、媒体保持部材21の内部空き間21Aで媒体ズレ防止部材22に係合すると共に、図8(B)に矢印Bで示すように前記X軸方向にスライドし、媒体ズレ防止部材22を上下移動させる板状のスライド部材26と、このスライド部材26をスライド方向に沿い、かつマガジン12とは反対側に常時付勢する原位置復帰用のバネ部材27とを備えて構成されている。
スライド部材26は、図9に示すように平面矩形形状に形成されており、また、図8に示すように、媒体保持部材21の内部空き間21Aにおいて媒体ズレ防止部材22の下方に配置されている。
図9に示すように、スライド部材26は仮想線で示す媒体ズレ防止部材22より幅寸法が大きく形成され、スライド方向前側と後側との2箇所には、断面略三角形状の係合溝26Cが形成されている。各係合溝26Cは、スライド部材26の幅方向において媒体ズレ防止部材22の幅寸法よりわずかに広い寸法に形成されおり、かつスライド部材26の板厚方向に貫通して形成されている。
スライド部材26の各係合溝26Cは、図8に示すようにマガジン12側の面が傾斜面に形成され、スライド方向後側が略垂直面に形成されており、これにより、媒体ズレ防止部材22の各係合突起部22Cと係合可能となっている。
以上に説明したように、スライド部材26の各係合溝26Cは、媒体ズレ防止部材22の各係合突起部22Cを上下動させる機能を備えており、係合突起部22Cを介して媒体ズレ防止部材22を上下動させることができる。
また、前述のように、媒体ズレ防止部材22の各係合突起部22Cのスライド方向先側の面が傾斜面とされ、スライド部材26の各係合溝26Cも係合突起部22Cに対応してスライド方向先側の面が傾斜面となっているので、スライド部材26のスライド時に、係合溝26Cと係合突起部22Cとが容易に係合する。その結果、スライド移動がスムーズとなる。
さらに、媒体ズレ防止部材22の各係合突起部22Cの突出寸法は、スライド部材26の各係合溝26Cの深さ、つまりスライド部材26の厚さ寸法よりも小さく設定されている。そのため、図8(B)の矢印Cで示すように、係合突起部22Cが係合溝26C内に嵌まり込んだとき、媒体ズレ防止部材22の裏面とスライド部材26の上面とが重なり合うようになっている。
スライド部材26は、前述のようにバネ部材27によりマガジン12とは反対側に常時付勢されている。すなわち、バネ部材27は、スライド部材26の幅方向の両側に配設され、その一端部が前記媒体保持部材21に係止され、他端部がスライド部材26のスライド側先端面と係止されている。
また、スライド部材26のスライド方向後側の端部は、その板厚が、係合溝26Cが形成されている部分の板厚より薄く形成されており、薄くなった部位が媒体保持部材21の側面から外側に突出した突出部26Bとなっている。そして、スライド部材26の通常時(スライドしないとき)には、図8(A)等に示すように、板厚の段差部が、媒体保持部材21の内側面に当接し、スライド部材26がそれ以上は外側に突出しないようにするストッパ部26Dとなっている。
さらに、スライド部材26の上記端部の突出した突出部26BのY軸方向両端部は、図9に示すように、スライド部材26の幅方向両端が例えば45度に切欠かれた切欠き部となっている。この切欠き部は、スライド部材26をスライドさせるために、当該スライド部材26を押圧する押圧部26Aとなっている。
すなわち、この押圧部26Aは、前記アクセッサ15が移動して媒体ズレ防止部材22の位置に到達した際、アクセッサ15の下端に形成された突起部15Aと係合すると共に、アクセッサ15の移動に連れて突起部15Aに押圧される。これにより、スライド部材26がバネ部材27の付勢力に抗して図8(B)に矢印Bで示す方向にスライドし、スライド部材26の2箇所の係合溝26Cに媒体ズレ防止部材22の各係合突起部22Cが嵌り込み、媒体ズレ防止部材22が自重により下降する。その結果、媒体ズレ防止部材22の4箇所の立上り部22Bが媒体保持部材21の上面から没するため、アクセッサ15のスムーズな移動が可能となる。
ここで、押圧部26Aは、アクセッサ15が移動しその突起部15Aが押圧部26Aに係合し始め、押圧部26Aに沿って突起部15A、つまりアクセッサ15が移動する際には、媒体ズレ防止部材22の4箇所の立上り部22Bは、まだ媒体保持部材21の上面から突出しているが、アクセッサ15の突起部15Aが押圧部26Aを越えて端面に当接し始めると同時に、4箇所の立上り部22Bが媒体保持部材21の上面から没するように、押圧部26Aの始点位置が設定されている。
また、これとは逆に、アクセッサ15の移動により突起部15Aと押圧部26Aの端面との当接がなくなり、移動方向先側の押圧部26Aとが当接し始めると、再び媒体ズレ防止部材22の4箇所の立上り部22Bが上方に突出するようになる。
図9に示すように、媒体保持部材21の長手方向に沿って隣り合うスライド部材26の間には、それぞれのスライド部材26の幅方向に沿った押圧部材28が設けられ、この押圧部材28にガイドされてスライド部材26がスライドするようになっている。
以上に説明したように、媒体ズレ防止部材22はアクセッサ15の移動と連動して上下動作し、アクセッサ15が接近すると媒体30およびピッカ18の移動を妨げない位置まで下がり、アクセッサ15が離れると媒体保持部材21上の媒体30の外周を囲う可能な高さまでせりあがる動作を行う。
そして、ここにおいて、前記媒体ズレ防止部材22の係合突起部22C、スライド部材26および当該スライド部材26の係合溝26Cと押圧部26Aを含み、前記ズレ防止部材昇降駆動機構25が構成されている。そして、スライド部材26は、アクセッサ15の突起部15Aを押圧部26Aに押し当てることでスライド駆動されるようになっている。
次に、以上のような構成のオートローダー装置10において、アクセッサ15により媒体30をドライブ14に搬送する際の動作を説明する。アクセッサ15は前述のように制御部16の指示により動作する。
本実施形態のオートローダー装置10では、媒体30を搬送する際に、媒体収納機構20上に他の媒体30が存在して直接搬送することができない場合に、媒体収納機構20上に存在する媒体30をマガジン12または媒体収納機構20の空いている箇所に退避させることで、任意の媒体30を前記ドライブ14に搬送することを可能としている。
マガジン12または媒体収納機構20での媒体30の収納可能な空き情報、どの箇所から媒体30を取り出すか、等の情報を前記制御部16が常時把握しており、その制御部16からの指令に従って前述のようにアクセッサ15が動作する。
まず、マガジン12内の媒体30を媒体収納機構20の媒体他ベース部材21上に載置する際は、図2、図3に示すように、アクセッサ15をマガジン12の所定位置にY軸方向に沿って移動させた後、ピッカ18をX軸方向に沿ってマガジン12側に接近させると共に、ピッカ18の掴持部18Aでマガジン12内の媒体30を掴持する。
次いで、ピッカ18をX軸方向に沿ってマガジン12から離れる方向に所定位置まで移動させ、これにより、マガジン12内から媒体30を取り出す。
図2の状態では、Y軸方向に隣接する他の媒体載置部21Cに他の媒体30が配設されているので、今取り出した媒体30をドライブ14に搬送することはできない。そのため、前述のように、既に存在している上記他の媒体30をマガジン12の空いている箇所、または媒体収納機構20の空いている媒体載置部21Cに退避させることが必要である。
そのためには、アクセッサ15を、今取り出した媒体30を把持しない状態、すなわち、ピッカ18が取り出した媒体30に接触しない位置まで後退させておいて、まず、隣接する他の媒体30をマガジン12または媒体収納機構20の空いている箇所に退避させる動作を行う。
図2に示す媒体収納機構20の媒体載置部21C上の媒体30を移動させるには、アクセッサ15を矢印A方向に沿ってY軸方向に移動させる。
アクセッサ15が移動し上記媒体載置部21C上の媒体30に接近すると、アクセッサ15の下部の突起部15Aとスライド部材26の押圧部26Aとの係合が始まり、スライド部材26がマガジン12側に移動し始める。
アクセッサ15がさらに移動して、突起部15Aが押圧部26Aを乗り越えた時点でスライド部材26の移動が完了する。このとき、ズレ防止部材22の係合突起部22Cがスライド部材26の係合溝26Cに係合するので、ズレ防止部材22が下降しそれに連れて立上り部22Bも下降し、媒体保持部材21の上面まで下がる。
その状態になったら、媒体30を搬送するのに支障がないので、アクセッサ15のピッカ18を前進させてその掴持部18Aで当該媒体30を把持した状態でわずかに持ち上げ、アクセッサ15をラック17とピニオンとの噛合によりY軸方向に移動させ、例えば、ドライブ14まで搬送する。
なお、前述のように記録再生機構14はオートローダー装置10内に組み込まれているが、以上のような構成のオートローダー装置10と、このオートローダー装置10により送り込まれた上記記録再生機構14と、により媒体の記録再生装置70(図1参照)が構成されている。
なお、本第1実施形態のオートローダー装置10における媒体30の最大収納巻数は下記算出式で求められる。
前記最大収納数をA、マガジン内の前記媒体の数をB、媒体収納機構20内の前記媒体の数をC、マガジン内の縦列収納巻数をD、定数を2、とそれぞれ仮定したとき、次の数式により求められる。
「A=B+C−D−2」
なお、マガジン内の縦列収納巻数が1巻しか収納しない一般的なマガジン12では、Dが1であり、縦列に2巻収納可能なマガジン12ではDが2となる。
ここで、第1実施形態のオートローダー装置10においては、マガジン12では、X軸方向に縦列2巻収納でY軸方向に5連配置可能とされ、媒体収納機構20では、X軸方向に1巻収納でY軸方向に6連配置可能とされていることから、全体では、マガジン12に10巻、媒体収納機構20に6巻、の合計16巻の媒体30を収納することができるようになっている。
ところが、前述のように、第1実施形態のオートローダー装置10においては、任意の媒体30を搬送する際に、媒体収納機構20上に他の媒体30が存在して直接搬送することができない場合に、媒体収納機構20上に存在する媒体30をマガジン12または媒体収納機構20の空いている箇所に退避させることで、全ての媒体30を任意の場所に搬送することを可能としている。
そのため、マガジン12と媒体収納機構20とに合計16巻の媒体30を収納した場合には、任意の媒体30を移動することができないので、上述のように、マガジン12または媒体収納機構20に空いている箇所が必要となる。収納数の数により空き数も異なることになり、必要となる空き数を求めるためには、結局、マガジン12および媒体収納機構20に収納できる最大数がわかればよい。
以上から、第1実施形態のオートローダー装置10において収納できる媒体30の最大数Aは、上記「A=B+C−D−2」式から、Bが2×5=10で、Cが6で、Dが2なので、A=10+6−2−2=12となり、最大12巻の媒体30が収納可能となっており、収納効率の大幅な向上が図られている。逆に言えば、マガジン12と媒体収納機構20とに、16−12=4と、4箇所の空き部分を設ければ、任意の位置に収納されている媒体30をドライブ14に搬送することができるようになる。
これに対して、図21に示すように縦列に2巻収納可能なマガジン112(5列収納)で構成された従来のオートローダー装置100の場合は、任意の媒体30をドライブ114に搬送するために媒体30の入れ替えが必要となるので、そのための空き部分が必要となる。その結果、最大収納可能数は2×5=10となり10巻であるが、入れ替え用の空き部分を減じた最大収納数は9巻となっている。
また、図示はしないが、マガジンに1巻ずつ5連配置すると共に媒体収納機構20に6個収容可能な構造のオートローダー装置の場合には、全体で11巻の媒体30を収納可能であるが、最大収容可能な数Aは、Bが1×5=5で、Cが6で、Dが1なので、A=5+6−1−2=8となり、最大8巻の媒体30が収納可能となっている。その結果、マガジン12と媒体収納機構20とに、11−8=3と、3箇所の空き部分を設ければ、任意の位置に収納されている媒体30をドライブ14に搬送することができるようになる。
これに対して、図示はしないが、一般的なマガジン(5巻収納)で構成された従来のオートローダー装置の場合には、最大5巻の媒体30を収納できるのみである。
次に、図11の座標図を参照しながら、図10に示す搬送フローチャートに基づいて、本実施形態のオートローダー装置10により任意の媒体30をドライブ14に搬送する手順を説明する。
図11は、マガジン12に、X軸方向に2巻縦列収納すると共にY軸方向に5連配設し、媒体収納機構20上に2巻の合計12巻収納した状態(前述した最大限収納状態)で、マガジン12と媒体収納機構20上の各媒体30の座標位置を示す。
図11において、マガジン12内の各媒体30の座標を、X軸がX1、X2、Y軸がY1、Y2、Y3、Y4、Y5とする。また、媒体収納機構20の各媒体30の座標を、X軸がX3、Y軸がY1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6とする。
そして、上記座標に最大限収納された媒体30a〜30iを当てはめて説明する。
まず、座標をX軸から表現するとして、マガジン12の媒体30a〜30jは、媒体30aが座標(1,5)、媒体30bが座標(2,5)、媒体30cが座標(1,4)、媒体30dが座標(2,4)、媒体30eが座標(1,3)、媒体30fが座標(2,3)、媒体30gが座標(1,2)、媒体30hが座標(2,2)、媒体30iが座標(1,1)、媒体30jが座標(2,1)と設定される。
また、媒体収納機構20の媒体30kと30lは、媒体30kが座標(3,1)、媒体30lが座標(3,2)と設定される。
次に、図10に示す搬送制御フローに基づいて、移動させたい任意の媒体30つまりターゲット媒体として座標(1,1)の媒体30iを設定し、この媒体30iをドライブ14に搬送する際の手順を説明する。以下、所定の位置にある媒体30iのY座標をTYとして説明する。
この座標(1,1)の媒体30iは、ドライブ14に最も搬送し難いものである。
まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するか否かを確認する(第1の工程;S1)。
ここで、媒体30iの搬送経路は、マガジン12のY座標のY1においてX座標のX1からX2を経由して搬送路13の媒体収納機構20におけるX3に至り、そのX3から媒体収納機構20の媒体保持部材21の長手方向、つまりアクセッサ15がドライブ14まで移動する経路である。
上記第1の工程;S1で確認した結果、搬送経路上に他の媒体30j、媒体30k、媒体30lが存在しているので、次の工程に移行し、Y座標がTY以外のマガジン12に空きが存在するか否かを判断する(第2の工程;S2)。
Y座標がTY以外のマガジン12に空きが存在していた場合に、搬送経路上の媒体をY座標がTY以外のマガジンの空き部分に移動させた後、Y座標がTY以外のマガジンに空きが存在しなくなるまで繰り返す(第3の工程;S3)。
上記第2の工程;S2で、Y座標がTY以外のマガジン12に空きが存在していない場合に、TYより小さいY座標の媒体収納機構20上に空きが存在するか否かを判断する(第4の工程;S4)。
TYより小さいY座標の媒体収納機構20上に空きが存在していた場合に、その媒体収納機構20上の媒体を座標(3,1)から座標(3,TY−1)までの範囲で、座標(3,1)から順に詰めて移動させる(第5の工程;S5)。
ここで、TY−1とは、所定位置にある媒体30iの座標TYから、Y座標が一つ下にある座標のことをいう。
上記S4で、TYより小さいY座標の媒体収納機構20上に空きが存在しない場合に、その媒体収納機構20上の媒体を座標(3,6)から座標(3,TY+3)までの範囲で、座標(3,6)から順に詰めて移動させる(第6の工程;S6)。
ここで、媒体を座標(3,6)から座標(3,TY+3)まで詰めて移動するとは、上記と同様に、まず座標(3,6)に優先的に移動した後、その隣の位置の座標(3,TY+3)に移動する、ということを意味している。また、TY+3とは、所定位置にある媒体30iの座標TYから、Y座標が3つ上にある座標のことをいう。
次いで、座標(2,TY+1)の媒体を、座標(3,TY+2)へ移動する(第7の工程;S7)。
その後、ターゲットの媒体、つまり媒体30iを座標(2,TY+1)へ移動した後、前記第2の工程;S2に移行する(第8の工程;S8)。
前記各工程を繰り返し、搬送経路上に媒体が存在しないと判断された場合に、ターゲットの媒体30iをドライブ14にマウントする(第9の工程;S9)。
次に、前記図11の座標を参照にしながら、図12〜16に基づいて、媒体30を最大巻数(12巻)収納した状態で、最もドライブ14にマウントすることが困難な位置にある媒体30iをターゲット媒体として、ドライブ14にマウントする実際の動作例を説明する。
この実施例では、図12(A)の初期配置状態を基準にして、マウントを完了させるまでに、図12(B)の第1動作から、図16(B)の第13動作までの13動作を要する。なお、以下の動作説明中の(S1)〜(S9)は、前述した図10のフローの対応箇所を示している。
図12(A)の初期配置状態において、まず、ターゲット媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認の結果、媒体30iの搬送経路上には、媒体30j、30k、30lの3巻が存在するため次の工程に移行し、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(第2の工程;S2)。
確認の結果、マガジン12に空きがないため、次の工程に移行し、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20の空き状態を確認する(第4の工程;S4)。
確認の結果、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20に空きがないため、次の第6の工程;S6に移行する。
図12(B)に示す第1動作では、アクセッサ15の移動により媒体30lを座標(3,2)から座標(3,6)に移動する。
次いで、図12(C)に示す第2動作では、アクセッサ15の移動により媒体30kを座標(3,1)から座標(3,5)に移動する。
その後、図13(A)に示す第3動作では、アクセッサ15のピッカ18により媒体30jをマガジン12から取り出すと共に、その媒体30jをアクセッサ15により、座標(3,4)に移動する。
このとき、座標(1,1)のターゲット媒体30iは、定荷重バネによって自動的に座標(2,1)にスライドする。
ここまでの第1〜3動作は、前述した媒体30の搬送フローの第6の工程(S6)に相当する。
次に、図13(B)に示す第4動作では、座標(2,2)の媒体30hを、アクセッサ15のピッカ18によりマガジン12から取り出すと共に、その媒体30hをアクセッサ15の移動により、座標(3,3)に移動する。
この第4動作は、前述した媒体30の搬送フローの第7の工程(S7)である。
そして、このとき、座標(1,2)の媒体30gは、定荷重バネによって自動的に座標(2,2)にスライドする。
その後、図13(C)に示す第5動作では、アクセッサ15により、座標(2,1)に移動している媒体30iを座標(2,2)に移動する。
この第5動作は、前述した媒体30の搬送フローの第8の工程(S8)である。
そして、このとき、座標(2,2)にあった媒体30gは、媒体30iに押されて座標(1,2)にスライドする。
図14(A)に示す第6動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
この場合、図13(C)に示すように、媒体収納機構20上に、媒体30h、30j、30k、30lの4巻が存在するため、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12の座標(1,1)、(2,1)に空きがあるため、アクセッサ15により、媒体30hを座標(3,3)から座標(2,1)に移動する(前記第3の工程;S3)。
図14(B)に示す第7動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図14(A)に示すように、媒体収納機構20上に、媒体30j、30k、30lの3巻が存在するため、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12の座標(1,1)に空きがあるため、アクセッサ15により、媒体30jを座標(3,4)から座標(2,1)に移動する(前記第3の工程;S3)。
そして、このとき、座標(2,1)にあった媒体30hは、媒体30jに押されて座標(1,1)にスライドする。
図14(C)に示す第8動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図14(B)に示すように、媒体収納機構20上に、媒体30k、30lの2巻が存在するため、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12に空きがないため、次の工程に移行し、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20の空き状態を確認する(前記第4の工程;S4)。
確認した結果、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20の座標(3,1)に空きがあるため、アクセッサ15により、媒体30kを座標(3,5)から座標(3,1)に移動する(前記第5の工程;S5)。
図15(A)に示す第9動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図14(C)に示すように、媒体収納機構20上に、媒体30lが存在するため、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12に空きがないため、次の工程に移行し、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20の空き状態を確認する(前記第4の工程;S4)。
確認した結果、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20に空きがないため、次の工程に移行する(前記第6の工程;S6)。
しかし、搬送経路上の媒体収納機構20上の座標(3,6)に媒体30lが既に存在するため、次の工程に移行し、アクセッサ15により、座標(2,3)の媒体30fを、座標(3,4)に移動する(前記第7の工程;S7)。
そして、このとき、座標(1,3)にあった媒体30eは、定荷重バネによって自動的に座標(2,3)にスライドする。
図15(B)に示す第10動作では、座標(2,2)にあった媒体30iを、アクセッサ15のピッカ18によりマガジン12から取り出すと共に、その媒体30iをアクセッサ15の移動により、座標(2,3)に移動する(前記第8の工程;S8)。
そして、このとき、座標(1,2)にあった媒体30eは、媒体30iに押されて座標(1,3)にスライドする。
図15(C)に示す第11動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図15(B)に示すように、媒体収納機構20上の座標(3,4)に媒体30f、座標(3,6)に30lの2巻が存在するため、次の工程に移行し、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12の座標(2,1)に空きがあるため、アクセッサ15により、媒体30fを座標(3,4)から座標(2,2)に移動する(前記第3の工程;S3)。
そして、このとき、座標(2,2)にあった媒体30gは、媒体30fに押されて座標(1,2)にスライドする。
図16(A)に示す第12動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図15(C)に示すように、媒体収納機構20上の座標(3,6)に媒体30lが存在するため、次の工程に移行し、媒体30iのY座標以外のマガジン12の空き状態を確認する(前記第2の工程;S2)。
確認した結果、マガジン12に空きがないため、次の工程に移行し、媒体30iよりY座標が小さい媒体収納機構20の空き状態を確認する(前記第4の工程;S4)。
確認した結果、マガジン12の座標(3,2)に空きがあるため、アクセッサ15により、媒体30lを座標(3,6)から座標(3,2)に移動する(前記第5の工程;S5)。
図16(B)に示す第13動作では、まず、媒体30iの搬送経路上に他の媒体が存在するかを確認する(前記第1の工程;S1)。
確認した結果、図16(A)に示すように、他の媒体が存在しないため、次の工程に移行し、媒体30iをドライブ14にマウントする(前記第9の工程;S9)。
そして、このとき、座標(1,3)にあった媒体30eは、定荷重バネによって自動的に座標(2,3)にスライドする。
以上で、初期配置状態で座標(1,1)にあったターゲット媒体30iのドライブ14へのマウント動作が完了する。
通常、ドライブ14内に媒体30iが投入されたら、ドライブ14にて媒体30iに対してデータの記録/再生を行う。記録/再生動作が完了したら、媒体30iはドライブ14から排出され、マガジン12に空きがあればその空いた部位に戻し、マガジン12に空きがない場合は、媒体収納機構20の座標(3,1)または座標(3,2)に戻す。
本第1実施形態のオートローダー装置10は、以上のように構成されているので、次のような効果を得ることができる。
(1)マガジン12に複数個の媒体30が収納可能とされると共に、媒体搬送路13に配設された媒体収納機構20にも複数個の媒体30が収納可能とされている。媒体収納機構20には媒体保持送出し機能が備わっており、その媒体収納機構上20の媒体30も、マガジン12の媒体30と同様にアクセッサ15で搬送できるので、着脱式マガジンの利便性を損なうことなく、また、マガジン12と媒体収納機構20とに媒体30を収納できるので、媒体30の収納性が向上する。
(2)搬送路13に配設された媒体収納機構20は、マガジン12の収納部12Aに対応すると共に、マガジン12に隣接されたドライブ14に対応する位置まで延設しており、その部位にも媒体30を収納できるので、より多くの媒体30を収納することができ、媒体収納効率の向上を図れる。
(3)媒体保持部材21にはマガジン12の収納室12Aに対応して配置され、かつ上下移動する媒体ズレ防止部材22が設けられ、この媒体ズレ防止部材22が上昇したとき、当該媒体ズレ防止部材22の4箇所の立上り部22Bが媒体保持部材21上に載置される媒体30の外周を囲うことができる。そのため、媒体保持部材21上の媒体30のズレを防止することができる。
(4)媒体ズレ防止部材22は、媒体保持部材21に対して上下移動でき、媒体ズレ防止部材22が上昇したときその4箇所の立上り部22Bが媒体保持部材21上に載置される媒体30の外周を囲うことができるが、アクセッサ15により媒体30を搬送する際には、4箇所の立上り部22Bが媒体保持部材21上の上面から没するようになっているため、立上り部22Bが搬送の邪魔となることはなく、スムーズな搬送が可能となる。
(5)媒体ズレ防止部材22の裏面にはスライド方向前後に係合突起部22Cが形成され、これに対して、スライド部材26には、係合突起部22Cと係合する係合溝26Cが形成されており、係合突起部22Cと係合溝26Cとは、スライド部材26がマガジン12側にスライドしたとき係合しあって、媒体ズレ防止部材22が下降し、スライド部材26を初期位置に戻せば媒体ズレ防止部材22が上昇する。スライド部材26をスライドさせあるいは戻すだけで、媒体ズレ防止部材22を上下移動させることができるので、ズレ防止部材昇降駆動機構25を簡単な構成とすることができる。
(6)スライド部材26をスライド移動させるには、スライド部材26に形成されている押圧部26Aを、アクセッサ15の移動時にアクセッサ15の底部に形成されている突起部15Aで押圧することで行なえるので、スライド部材26を押圧するために別個の駆動手段を設けなくてよく、装置の簡略化を図ることができる。
(7)マガジン12にX軸方向に2巻縦列収納、Y軸方向に5連配置で構成された従来のオートローダー装置の場合は、任意の媒体30をドライブ114に搬送するために媒体30の入れ替えが必要で、そのための空き部分が必要となる。その結果、最大収納数は9巻となっている。これに対して、マガジン12構造が上記従来と同じ場合、媒体収納機構20にも6巻収納できるので、全体で16巻収納可能であるが、任意の位置の媒体30をドライブ14に搬送するために4箇所の空き部分が設けられており、12巻の媒体30を収納することができる。その結果、従来と同じような着脱式マガジンを備えたオートローダー装置10において、3巻も多くの媒体30を収納することができ、これにより、収納効率の向上を図ることができる。
(8)本第1実施形態の装置10における媒体30の最大収納巻数は、前述の「A=B+C−D−2」の式により求められるので、媒体30のマガジン内の配列と媒体収納機構20における媒体30の配列とが、異なった形態となった場合でも、最大収納巻数の媒体30が容易にわかる。その結果、いかなる配列形態の装置であっても、式によって求めた最大収納巻数以内の収納巻数であれば、任意の媒体をドライブに搬送することができる。
次に、図17(A)、(B)に基づいて本発明のオートローダー装置40の第2実施形態を説明する。
第2実施形態を示す図17(A)、(B)において、前記第1実施形態と同一構造、同一部材には同一符号を付してある。
本第2実施形態では、前記第1実施形態のアクセッサ15の動作を利用して媒体ズレ防止部材22を上下させる構成ではなく、図17(A)、(B)に示すように、媒体収納機構41がズレ防止部材昇降駆動機構45を備えた構成となっている。そして、ズレ防止部材昇降駆動機構45が、電磁石46等の電磁駆動手段を備えており、電磁石46を利用して媒体ズレ防止部材42を上下動させる構造としたものである。
すなわち、第2実施形態のオートローダー装置40では、ズレ防止部材昇降駆動機構45が、前記媒体保持部材21の内部空き間21Aにおいて媒体ズレ防止部材42の下方位置に配置された電磁石46を備えている。この電磁石46は、媒体ズレ防止部材42の中央主要部を吸着できる大きさに形成されている。また、電磁石46の制御は前記制御部16により行われる。
媒体ズレ防止部材42の裏面には、前記搬送路13の底面との間にわたってバネ部材47が配置されている。このバネ部材47は、媒体ズレ防止部材42の略四隅に配置されている。
そして、このバネ部材47により媒体ズレ防止部材42は常時上方に付勢され、媒体ズレ防止部材42の立上り部42Bが媒体保持部材21の上面から突出しており、その状態が図17(A)に示されている。
これに対して、アクセッサ15が媒体ズレ防止部材42の位置に接近してきた場合は、予め設定された位置で、制御部16により電磁石46に通電される。
そうすると、図17(B)に示すように、電磁石46に媒体ズレ防止部材42が引き寄せられ、矢印Cで示すように、媒体ズレ防止部材42が下降してその立上り部42Bが媒体保持部材21の上面からわずかに没する。これにより、アクセッサ15の前記ピッカ18による媒体30の移動を妨げないようになる。
アクセッサ15が媒体ズレ防止部材42の位置から離れている時は、電磁石46への通電を止めることにより、前述のように、バネ部材47の付勢力によって媒体ズレ防止部材42が持ち上げられ、媒体ズレ防止部材42の立上り部42Bが媒体30の外周を囲むようになっている。
なお、第2実施形態を示す図17では、ズレ防止部材昇降駆動機構45を含む媒体収納機構41近傍のみが図示されているが、マガジン12やドライブ14等、全体構造は、前記第1実施形態を示す図1と同様である。
本第2実施形態のオートローダー装置40は、以上のように構成されているので、前記第1実施形態の(1)〜(4)、(7)、(8)と略同様の効果の他、次のような効果を得ることができる。
(9)ズレ防止部材42が立上り部42Bのみが形成された形状とされているので、係合突起部22Cを有する第1実施形態のズレ防止部材22に比べて簡単な形状となり、製作が用意である。
(10)媒体ズレ防止部材42と、電磁石46と、バネ部材47とでズレ防止部材昇降駆動機構45を構成できるので、第1実施形態のように係合突起部22Cと係合する係合溝26Cや、押圧部26Aが形成されたスライド部材26が不要となり、また、スライド部材26をガイドする押圧部材28も不要となる。その結果、ズレ防止部材昇降駆動機構45を簡単な構成とすることができる。
次に、図18〜図20に基づいて本発明のオートローダー装置の第3実施形態を説明する。
第3実施形態を示す図18〜図20において、前記第1実施形態、第2実施形態と同一構造、同一部材には同一符号を付してある。
本第3実施形態のオートローダー装置50では、前記各実施形態のように媒体保持部材21に媒体30を載置するのではなく、上下動自在な構成となった媒体保持プレート53上に媒体30を載置し、上記媒体保持プレート53を、開口部材52の開口部52A内を下降させてその開口部52Aの縁部で媒体30のズレを防止すると共に、媒体保持プレート53を上昇させることで媒体30を搬送可能な状態とするように構成したものである。
すなわち、本第3実施形態のオートローダー装置50の媒体収納機構51は、前記媒体保持部材21と略同様の形状の開口部材52を備えて構成されている。この開口部材52の内部には図19に詳細を示すように内部空き間52Aが形成されている。
また、開口部材52には、上記内部空き間52Aに連通する前記開口部52Bが形成されている。この開口部52Bは、図18(A)、図20に示すように、前記媒体30の外周より大きな寸法に形成され、媒体保持プレート53の上下移動を案内できるようになっている。また、開口部52Bの大きさは媒体30の外周より大きな寸法に形成されているので、媒体保持プレート53が下降したとき、開口部52Bの開口縁が媒体保持プレート53に載置された媒体30の外周を囲うようになっている。すなわち、開口部52Bは、媒体30の位置ズレを防止する媒体ズレ防止部を構成している。
上記媒体保持プレート53は、前記第1実施形態のズレ防止部材22において外周4箇所の立上り部22Bがない形状と略同じ形状に形成され、載置部材昇降駆動機構55の作用により、開口部52Bおよび内部空き間52A内を上下移動できるようになっている。
載置部材昇降駆動機構55は、開口部材52の内部空き間52Aで媒体保持プレート53に係合すると共に、開口部材52のX軸方向にスライドし、媒体保持プレート53を上下移動させる板状のスライド部材56と、このスライド部材56をスライド方向に沿い、かつマガジン12とは反対側に常時付勢する付勢手段である前記バネ部材27とを備えて構成されている。
媒体保持プレート53は、媒体30を載置する板状平坦部と、この板状平坦部の裏面に設けられた係合突起部53Cとを有する形状とされ、この係合突起部53Cは、前記第1実施形態のズレ防止部材22の裏面に形成されている係合突起部22Cと略同様の形状となった断面三角形形状に形成されている。
ただし、本実施形態の係合突起部53Cは、X軸方向の前後に2条形成されているが、第1実施形態のズレ防止部材22の係合突起部22Cとは三角形形状の向きが異なっており、マガジン12とは反対側の面が斜面となっている。
前記スライド部材56は、図20に平面形状を示すように、前記第1実施形態のズレ防止部材22と略同様の形状に形成され、その表面には、前記媒体保持プレート53の各係合突起部53Cと係合する係合溝56Cが形成されている。
また、スライド部材56のスライド方向後側(マガジン12とは反対側)の端部は、その板厚が、係合溝56Cが形成されている部分の板厚より薄く形成されており、薄くなった部位が開口部材52の側面から外側に突出した突出部56Bとなっている。そして、スライド部材56の通常時(スライドしないとき)には、図18(A)等に示すように、板厚の段差部が、開口部材52の内側面に当接し、スライド部材56がそれ以上は外側に突出しないようにするストッパ部56Dとなっている。
さらに、スライド部材56のマガジン12とは反対側の端部には、図20に示すように、アクセッサ15の突起部15Aと係合し、アクセッサ15の移動に連れスライド部材56をマガジン12側にスライド移動させる押圧部56Aが形成されている。
なお、スライド部材56の押圧部56Aとアクセッサ15の突起部15Aとの相互作用は、前記第1実施形態のスライド部材26の押圧部26Aとアクセッサ15の突起部15Aとにおける作用と略同様である。
以上に説明したように、本第3実施形態の媒体保持プレート53とスライド部材56との作用は、前記第1実施形態のズレ防止部材22とスライド部材26との作用と逆になる。
すなわち、図18(A)に示すように、スライド部材56がバネ部材27の付勢力によりマガジン12とは反対側に押されているときは、媒体保持プレート53の係合突起部53Cがスライド部材56の係合溝56Cに係合しており、媒体保持プレート53とスライド部材56とが重なり合っている。
これに対して、スライド部材56が、矢印Bで示すように、マガジン12側に押圧されたときは、図18(B)に示すように、媒体保持プレート53の係合突起部53Cとスライド部材56の係合溝56Cとの係合が外れ、矢印Cで示すように、スライド部材56がスライド部材56の上面に載り上がった状態となる。そして、このとき、媒体保持プレート53の上面が開口部材52の上面高さと同一高さとなり、媒体30の搬送が可能となる。
本第3実施形態のオートローダー装置10は、以上のように構成されているので、前記第1実施形態と略同様の作用と、(1)〜(8)と同様の効果の他、次のような効果を得ることができる。
(11)開口部材52に媒体保持プレート53を昇降させるための開口部52Bは、矩形形状に形成すればよいので、前記各実施形態におけるズレ防止部材22,42の立上り部22B,42B用の貫通孔21B等を形成する場合に比べて、加工が容易であり、製作の手間が少なくてすむ。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態のオートローダー装置10,40,50では、X軸方向に2巻縦列収納可能なマガジン12をY軸方向に5列連結させて構成しているが、これに限らない。連結数は装置サイズ等に応じて適宜増減しても構わないものである。
また、前記各実施形態のオートローダー装置10,40,50では、媒体30の収納効率を上げるために、媒体30をX軸方向に2巻縦列収納可能なマガジン12をY軸方向に5列連結させて構成しているが、X軸方向に1巻しか収納しない一般的なマガジンで構成しても構わない。
本発明のオートローダー装置および媒体再生装置は、着脱式マガジン内に収納された媒体を搬送機構によってドライブに搬送する際に利用することができる。
本発明のオートローダー装置の第1実施形態を示す全体平面図である。 前記実施形態のオートローダー装置の部分詳細を示す平面図である。 図2におけるIII矢視図である。 前記実施形態のオートローダー装置における媒体保持プレートの一部詳細を示す斜視視図である。 図2におけるV矢視図である。 前記実施形態のオートローダー装置における媒体ズレ防止部材の詳細を示す斜視視図である。 図1におけるVII矢視図であり、図7(A)は媒体ズレ防止部材で媒体が囲まれた状態、図7(B)はアクセッサが媒体の位置に移動してきた状態を示す。 図2におけるVIII−VIII線に沿った縦断面図であり、図8(A)は媒体ズレ防止部材が上昇した状態、図8(B)は媒体ズレ防止部材が下降した状態を示す。 図8におけるIX−IX線に沿った平断面図である。 前記実施形態のオートローダー装置においてマガジン内の任意の媒体をドライブにマウントする際のフローチャートである。 前記実施形態のオートローダー装置においてマガジンと媒体収納機構とに最大限収納された格媒体の座標軸を示す図である。 前記実施形態のオートローダー装置においてマガジン内で最も搬送が困難な媒体をドライブに搬送する手順であり、図12(A)は初期配置状態、図12(B)、(C)はそれぞれ第1動作、第2動作を示す図である。 図12(B)、(C)に続く動作手順であり、図13(A)〜(C)はそれぞれ第3〜第5動作を示す図である。 図13(A)〜(C)に続く動作手順であり、図14(A)〜(C)はそれぞれ第6〜第8動作を示す図である。 図14(A)〜(C)に続く動作手順であり、図15(A)〜(C)はそれぞれ第9〜第11動作を示す図である。 図15(A)〜(C)に続く動作手順であり、図16(A)、(B)はそれぞれ第12動作、第13動作を示す図である。 本発明のオートローダー装置における第2実施形態の媒体収納機構を示す縦断面図であり、図17(A)は媒体ズレ防止部材が上昇した状態、図17(B)は媒体ズレ防止部材が下降した状態である。 本発明のオートローダー装置における第3実施形態の媒体収納機構を示す縦断面図であり、図18(A)は媒体載置部材が下降した状態、図18(B)は媒体載置部材が上昇した状態である。 前記第3実施形態における媒体収納機構の媒体保持プレートの一部詳細を示す斜視視図である。 図18におけるXX−XX線に沿った平断面図である。 従来のオートローダー装置を示す全体平面図である。
符号の説明
10 オートローダー装置(第1実施形態)
11 枠体
12 マガジン
13 搬送路
14 記録再生機構であるドライブ
15 搬送機構であるアクセッサ
18 媒体着脱具であるピッカ
20 媒体収納機構
21 媒体保持プレート
21A 内部空き間
21B 立上り部用貫通孔
22 媒体ズレ防止部材
22B 立上り部
22C 係合突起部
25 ズレ防止部材昇降駆動機構
26 スライド部材
26C 係合孔
27 付勢手段であるバネ部材
30 媒体
40 オートローダー装置(第2実施形態)
41 媒体収納機構
42 媒体ズレ防止部材
45 ズレ防止部材昇降駆動機構
46 電磁駆動手段である電磁石
47 付勢手段であるバネ部材
50 オートローダー装置(第3実施形態)
51 媒体収納機構
52 媒体ズレ防止部材
53 媒体載置部材
55 載置部材昇降駆動機構
70 記録再生装置

Claims (11)

  1. 枠体と、この枠体に設けられ内部に媒体が着脱自在に収納されるマガジンと、このマガジンに隣接して設けられた記録再生機構への前記媒体の移送を案内すると共に一方向に沿って設けられた搬送路と、この搬送路上を往復移動しかつ前記マガジンおよび前記記録再生機構に対して前記媒体を出し入れする搬送機構と、を備えたオートローダー装置において、
    前記搬送機構の移動方向に沿うと共に前記マガジンと対向して配設され前記媒体を収納可能とする媒体収納機構を前記搬送路上に配設しかつ当該媒体収納機構上に収納された前記媒体を前記搬送機構により搬送可能とし、
    前記媒体収納機構が前記媒体を保持しかつ送り出す媒体保持送出し機能を有することを特徴とするオートローダー装置。
  2. 前記請求項1に記載のオートローダー装置において、
    前記マガジンを、前記媒体をそれぞれ収納する複数個の収納室を備えた形状とすると共に、これらの収納室を前記搬送機構の移動方向と直交する方向に並列状に複数個配列し、かつ当該並列状の前記収納室を前記搬送機構の移動方向に沿って複数列設けた形状に形成し、
    前記媒体収納機構を、前記媒体を載置して保持する媒体保持部材と、この媒体保持部材に設けられ前記媒体を載置する媒体載置部とを有する形状とし、
    前記媒体載置部を前記マガジンの前記複数列の収納室に対応させて配設したことを特徴とするオートローダー装置。
  3. 前記請求項2に記載のオートローダー装置において、
    前記媒体収納機構の前記各媒体載置部に、当該媒体載置部上に載置される前記媒体の外周を囲みその媒体のズレを防止する媒体ズレ防止部材を設け、
    前記媒体ズレ防止部材の上端面が前記媒体載置部の上面から突出可能な構成としたことを特徴とするオートローダー装置。
  4. 前記請求項3に記載のオートローダー装置において、
    前記媒体保持部材を下方が開放された断面コ字状に形成すると共に当該媒体保持部材の保持領域の周囲に貫通孔を形成し、かつ当該貫通孔を介して前記媒体ズレ防止部材を上下動可能に設け、前記媒体収納機構が前記媒体ズレ防止部材の動作を付勢するズレ防止部材昇降駆動機構を装備し、前記搬送機構が前記ズレ防止部材昇降駆動機構の動作を付勢する機能を有することを特徴とするオートローダー装置。
  5. 前記請求項4に記載のオートローダー装置において、
    前記媒体ズレ防止部材を、
    前記貫通孔を上下動する立上り部と、この立上り部を保持する板状平坦部と、この板状平坦部の裏面に形成された突状の係合突起部と、を有する形状に形成し、
    前記ズレ防止部材昇降駆動機構を、
    前記媒体保持部材の内部空き間で前記媒体ズレ防止部材に係合するスライド部材と、このスライド部材を前記マガジンから離れる方向に常時付勢する原位置復帰用のバネ部材と、を備えた構成とし、
    前記スライド部材を、前記媒体ズレ防止部材の前記係合突起部を上下動させる機能を備えた係合孔を有する形状としたことを特徴とするオートローダー装置。
  6. 前記請求項5に記載のオートローダー装置において、
    前記スライド部材の前記マガジン側とは反対側の端面に、前記搬送機構に付勢されたとき前記バネ部材の付勢力に抗してスライドする押圧部を設けたことを特徴とするオートローダー装置。
  7. 前記請求項4に記載のオートローダー装置において、
    前記媒体ズレ防止部材を、前記貫通孔を上下動する立上り部と、この立上り部を保持する板状平坦部とを有する形状に形成し、
    前記ズレ防止部材昇降駆動機構を、前記媒体ズレ防止部材を常時上方に付勢するバネ部材と、このバネ部材の付勢力に抗して前記媒体ズレ防止部材を下降させる電磁駆動手段と、を備えた構成としたことを特徴とするオートローダー装置。
  8. 前記請求項2に記載のオートローダー装置において、
    前記媒体収納機構を、前記媒体を載置して保持する媒体保持プレートと、前記搬送路上に固着されると共に前記媒体保持プレートの上下動を案内しかつ前記媒体の位置ズレを防止する開口部を備えた開口部材と、前記媒体保持プレートの下方に設けられ当該媒体保持プレートの上下動を付勢する媒体保持プレート昇降駆動機構と、を備えた構成としたことを特徴とするオートローダー装置。
  9. 前記請求項8に記載のオートローダー装置において、
    前記開口部材を下方が開放された断面コ字状に形成すると共に、前記開口部を前記コ字状部に連通しかつ前記媒体の外周より大きな寸法に形成し、
    前記媒体保持プレートを、前記媒体を載置する板状平坦部と、この板状平坦部の裏面に形成された突状の係合突起部とを有する形状に形成し、
    前記媒体保持プレート昇降駆動機構を、
    前記板状平坦部に沿ってかつ前記マガジン方向に向けてスライドするスライド部材と、このスライド部材を前記マガジンから離れる方向に常時付勢する原位置復帰用のバネ部材と、を備えた構成とし、
    前記スライド部材を、前記媒体保持プレートの前記係合突起部を上下動させる機能を備えた係合孔を有する形状としたことを特徴とするオートローダー装置。
  10. 前記請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載のオートローダー装置において、
    前記マガジンと前記媒体収納機構とのそれぞれに収納される前記媒体のうち任意の媒体を前記記録再生機構に搬送可能とするために、前記マガジンおよび前記媒体収納機構に収納される前記媒体の最大収納数を、
    前記最大収納数をA、前記マガジン内の前記媒体の数をB、前記媒体収納機構内の前記媒体の数をC、前記マガジン内の前記複数個の収納室のうちの1つの収納室に収納される媒体の数をD、定数を2、とそれぞれ仮定したとき、
    「A=B+C−D−2」で求めた収納数とすることを特徴とするオートローダー装置。
  11. 前記請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載のオートローダー装置と、このオートローダー装置により送り込まれた前記媒体のデータの記録/再生を行う前記記録再生機構と、により構成されたことを特徴とする媒体の記録再生装置。
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