JP5277930B2 - 脱臭ユニット - Google Patents

脱臭ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5277930B2
JP5277930B2 JP2008318992A JP2008318992A JP5277930B2 JP 5277930 B2 JP5277930 B2 JP 5277930B2 JP 2008318992 A JP2008318992 A JP 2008318992A JP 2008318992 A JP2008318992 A JP 2008318992A JP 5277930 B2 JP5277930 B2 JP 5277930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
guide
main body
deodorizing
body casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008318992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010137018A (ja
Inventor
一裕 塩山
智雄 桝田
義孝 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008318992A priority Critical patent/JP5277930B2/ja
Publication of JP2010137018A publication Critical patent/JP2010137018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5277930B2 publication Critical patent/JP5277930B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明は、活性種を生成して、臭気分子や有害ガス成分などを分解する活性種生成装置を有する脱臭ユニットに関する。
従来、特許文献1の技術のように、ストリーマ放電などの放電を行うことによって、イオンまたはオゾンなどの活性種を生成して、通過する空気を殺菌、脱臭、有害物質除去などの浄化処理を行う装置がある。
そして、特許文献2の技術のように、空気清浄機単体に特許文献1の技術を利用しているものがある。
特開2004−350890号公報 特開2008−36466号公報
室内の空気を浄化する手段として、特許文献2のように室内に空気清浄機を導入するだけでなく、例えば、ダクトに特許文献1の装置をビルトインで設置することにより、室内に導入される空気を浄化することも考えられる。しかしながら、ダクトから室内への給気に対する浄化処理に関しては、なんら提案されておらず、さらに、このようなビルトインで設置される脱臭ユニットにおいて、活性種を生成する活性種生成部のメンテナンスや集塵フィルタのメンテナンスの方法についても、なんら提案されていない。
本発明の課題は、活性種を生成して、室内への給気を浄化するビルトインの脱臭ユニットにおいて、容易にメンテナンスすることが可能な脱臭ユニットを提供することにある。
第1発明に係る脱臭ユニットは、空気清浄エレメントを保持する保持部材の着脱が可能な脱臭ユニットであって、2つの第1ガイド部材と、先端掛止部と、拘束部とを備える。2つの第1ガイド部材は、保持部材の上部および下部をスライドさせることができ、少なくとも一方の断面形状がL字状である。先端掛止部は、第1ガイド部材の先端まで達した保持部材の先端部を、第1ガイド部材の先端側から押さえる。拘束部は、先端掛止部に押さえられた部位を中心として回動して第1ガイド部材に沿う状態となった保持部材の後端部を拘束可能である。
本発明の脱臭ユニットでは、空気清浄エレメントを保持する保持部材を、第1ガイド部材に沿わせるように配置した状態で、先端掛止部と拘束部とにより挟み込むことにより固定している。このときに、保持部材は、その先端を第1ガイド部材の先端側から先端掛止部により押さえられて掛止されており、先端掛止部を中心に回動しないように保持部材の後端部を拘束部により固定されている。
したがって、保持部材を、第1ガイド部材にスライドさせて、その先端を先端掛止部まで移動させて先端掛止部に掛止させて、先端掛止部を中心に保持部材の後端部を拘束部まで回動させて拘束部に固定させることにより、固定することができる。また、その逆の手順により、保持部材を離脱させることができる。
第2発明に係る脱臭ユニットは、第1発明に係る脱臭ユニットであって、2つの第1ガイド部材の一方は、保持部材の上部をスライドさせることができる上部ガイドである。2つの第1ガイド部材の他方は、保持部材の下部をスライドさせることができる下部ガイドである。そして、上部ガイドは、断面形状がL字状であり、保持部材の上部の側面および上面をスライドさせることができる。また、下部ガイドは、断面形状がL字状であり、保持部材の下部の側面および下面をスライドさせることができる。
したがって、本発明の脱臭ユニットでは、上部ガイドと下部ガイドとが、保持部材の上端と保持部材の下端と保持部材の一方の側面とを摺動自在な状態にしており、保持部材の先端を容易に先端掛止部に導くことができる。
第3発明に係る脱臭ユニットは、第1発明に係る脱臭ユニットであって、2つの第1ガイド部材の一方は、保持部材の上部をスライドさせることができる上部ガイドである。2つの第1ガイド部材の他方は、保持部材の下部をスライドさせることができる下部ガイドである。そして、上部ガイドは、断面形状がI字状であり、保持部材の上部の側面をスライドさせることができる。また、下部ガイドは、断面形状がL字状であり、保持部材の下部の側面および下面をスライドさせることができる。
したがって、本発明の脱臭ユニットでは、保持部材の下端を下部ガイドが摺動可能な状態に、保持部材の一方の側面を上部ガイドと下部ガイドとが摺動可能な状態にしており、保持部材の先端を容易に先端掛止部に導くことができる。
第4発明に係る脱臭ユニットは、第1発明から第3発明のいずれかに係る脱臭ユニットであって、本体ケーシングをさらに備える。本体ケーシングは、第1ガイド部材と先端掛止部と拘束部とを内部に有し、略直方体形状である。2つの第1ガイド部材は、本体ケーシングの上面および下面に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置される。
本発明の脱臭ユニットでは、本体ケーシングの内部に第1ガイド部材と先端掛止部と拘束部とを有している。このため、保持部材は、本体ケーシングの内部に固定されることになる。また、2つの第1ガイド部材は、本体ケーシングの上面および下面に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置される。したがって、保持部材は、2つの第1ガイド部材に沿うような形状となるため、本体ケーシングの上面および下面に対して垂直な面(垂直面とする)を有することになる。そして、保持部材の垂直面を2つの第1ガイド部材に対して沿わせるように挿入することにより、保持部材を2つの第1ガイド部材に沿わせるように配置することができる。
また、2つの第1ガイド部材は、本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置されているため、保持部材も本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置されることになる。そして、保持部材を本体ケーシングに配置する際には、保持部材の先端(垂直面側の先端)が常に傾斜している2つの第1ガイド部材に対して接した状態で、保持部材の先端を本体ケーシングの奥に挿入させると、本発明のように2つの第1ガイド部材が斜めに配置されている場合であっても、本体ケーシングに対して真っ直ぐ(本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に平行)になるような方向の力を保持部材にかけるのみで保持部材を本体ケーシングの内部に挿入させることにより2つのガイド部材に沿うように保持部材を配置することができる。このため、保持部材を本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置させる場合であっても、容易に保持部材を配置させることができる。このように、保持部材を容易に配置させることができることは、天井裏に設置されるなどであって、光が十分に届かずに本体ケーシングの内部を十分に視認することが難しい状況である場合に、特に有効である。
発明に係る脱臭ユニットは、第4発明に係る脱臭ユニットであって、脱臭/集塵フィルタをさらに備える。脱臭/集塵フィルタは、本体ケーシングの内部に配置され、臭気分子、塵、および埃の少なくとも1つを吸着可能である。
本発明に係る脱臭ユニットでは、本体ケーシングに流れ込んでくる気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを、一旦、脱臭/集塵フィルタに吸着させている。そして、脱臭/集塵フィルタに吸着させた臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つに対して、活性種生成部から放出される活性種をふれさせている。
したがって、本体ケーシングに流れ込んでくる気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つに対して活性種を付与して分解または不活化させるだけでなく、脱臭/集塵フィルタに一旦吸着させた臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つに対しても活性種の効果を及ぼすことができる。このように、脱臭/集塵フィルタに臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着させることにより、気流に直接活性種を放出する場合よりも、活性種と臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つとを長い間ふれさせることができる。このため、より効果的に気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
発明に係る脱臭ユニットは、第発明に係る脱臭ユニットであって、2つの第2ガイド部材をさらに備える。2つの第2ガイド部材は、脱臭/集塵フィルタの上端および下端をスライドさせることができる断面形状が略コの字状である。2つの第2ガイド部材は、本体ケーシングの上面および下面に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、所定の2つの対向する側面に対して略平行に配置される。
本発明に係る脱臭ニットでは、脱臭/集塵フィルタを本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して略平行に導くことができる第2ガイド部材をさらに備えている。
このため、脱臭/集塵フィルタを容易に、本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して略平行な状態に設置することができる。
発明に係る脱臭ユニットは、第5発明または第6発明に係る脱臭ユニットであって、本体ケーシングは、気体導入口と、気体排出口とを有する。気体導入口は、所定の2つの対向する側面のうちで一方の側面に開口され内部に空気を導入できる。気体排出口は、所定の2つの対向する側面のうちで他方の側面に開口され内部の空気を排出できる。脱臭/集塵フィルタは、空気清浄エレメントの気体導入口から気体排出口への気流の流れ方向下流側に、配置される。
本発明に係る脱臭ユニットでは、略直方体形状の本体ケーシングの向かい合わせになっている任意の2つの面それぞれに、本体ケーシング内に気体を導入できる気体導入口と、本体ケーシング内の気体を排出できる気体排出口とが形成されている。そして、気体導入口(の中心)と気体排出口(の中心)とを結ぶ直線が、気体導入口または気体排出口が形成される面に略垂直な面に対して傾斜するように気体導入口と気体排出口とが形成されている。また、本体ケーシングの内部には、臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化する活性種を生成する活性種生成部が、気体導入口または気体排出口が形成される面に対して傾斜して配置されている。
したがって、本体ケーシングに対して傾斜した方向に気流を起こすことができ、気流が通過する流路断面積を大きくとることができる。そして、活性種生成部を気体導入口または気体排出口が形成される面に対して傾斜して配置することにより、大きくなった気流の流路断面積に対して活性種生成部を気流の流路断面積に適した大きさに大きくした状態で配置することができる。これにより、本体ケーシングを通過する気流に対してより多くの活性種を付与することができ、より効率的に気流に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
発明に係る脱臭ユニットは、第1発明から第発明のいずれかに係る脱臭ユニットであって、空気清浄エレメントは、臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化する活性種を生成する活性種生成部である。
本発明の脱臭ユニットでは、活性種生成部が本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置されることになる。
したがって、本体ケーシングを通過する気流に対してより多くの活性種を付与することができ、より効率的に気流に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる
第1発明に係る脱臭ユニットでは、保持部材を、第1ガイド部材にスライドさせて、その先端を先端掛止部まで移動させて先端掛止部に掛止させて、先端掛止部を中心に保持部材の後端部を拘束部まで回動させて拘束部に固定させることにより、固定することができる。また、その逆の手順により、保持部材を離脱させることができる。
第2発明に係る脱臭ユニットでは、上部ガイドと下部ガイドとが、保持部材の上端と保持部材の下端と保持部材の一方の側面とを摺動自在な状態にしており、保持部材の先端を容易に先端掛止部に導くことができる。
第3発明に係る脱臭ユニットでは、保持部材の下端を下部ガイドが摺動可能な状態に、保持部材の一方の側面を上部ガイドと下部ガイドとが摺動可能な状態にしており、保持部材の先端を容易に先端掛止部に導くことができる。
第4発明に係る脱臭ユニットでは、保持部材を本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して傾斜して配置させる場合であっても、容易に保持部材を配置させることができる。このように、保持部材を容易に配置させることができることは、天井裏に設置されるなどであって、光が十分に届かずに本体ケーシングの内部を十分に視認することが難しい状況である場合に、特に有効である。
発明に係る脱臭ユニットでは、本体ケーシングに流れ込んでくる気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つに対して活性種を付与して分解または不活化させるだけでなく、脱臭/集塵フィルタに一旦吸着させた臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つに対しても活性種の効果を及ぼすことができる。このように、脱臭/集塵フィルタに臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着させることにより、気流に直接活性種を放出する場合よりも、活性種と臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つとを長い間ふれさせることができる。このため、より効果的に気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
発明に係る脱臭ユニットでは、脱臭/集塵フィルタを容易に、本体ケーシングの所定の2つの対向する側面に対して略平行な状態に設置することができる。
発明に係る脱臭ユニットでは、本体ケーシングに対して傾斜した方向に気流を起こすことができ、気流が通過する流路断面積を大きくとることができる。そして、活性種生成部を気体導入口または気体排出口が形成される面に対して傾斜して配置することにより、大きくなった気流の流路断面積に対して活性種生成部を気流の流路断面積に適した大きさに大きくした状態で配置することができる。これにより、本体ケーシングを通過する気流に対してより多くの活性種を付与することができ、より効率的に気流に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
発明に係る脱臭ユニットでは、本体ケーシングを通過する気流に対してより多くの活性種を付与することができ、より効率的に気流に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
以下図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<脱臭ユニット>
本発明の第一実施形態に係る脱臭ユニット1は、室内の天井裏に設置される給気ユニットの給気側にダクトを介して設置され、給気ユニットから送られる空気の脱臭、浄化を行う。脱臭ユニット1は、主に、本体ケーシング10と、臭気分子、塵、および埃を吸着する光触媒フィルタ2と、ストリーマ放電ユニット3とを備える。
(本体ケーシング)
図1は、本発明の脱臭ユニット1の正面側から視た本体ケーシング10の外観斜視図である。本体ケーシング10は、天板11、底板12、正面側パネル13、背面側パネル14、右側面パネル15、および左側面パネル16によって略直方体形状に形成されている。
正面側パネル13には、脱臭ユニット1に備えられる光触媒フィルタ2と、ストリーマ放電ユニット3とを取り出したり、挿入したりすることができるメンテナンス開口13aが開けられている。そして、正面側パネル13には、メンテナンス開口13aを塞ぐメンテナンスカバー13bが設けられる。メンテナンスカバー13bは、メンテナンス開口13aを完全に覆い塞ぐことができ、正面側パネル13のメンテナンス開口13a左側に設けられた金具にその左端を引っかけて、右端をビス留めされることにより固定されている。したがって、メンテナンス作業者などのユーザは、脱臭ユニット1をメンテナンスする際に、メンテナンスカバー13bの右端のビスを外すことにより、メンテナンスカバー13bを外すことができ、メンテナンス開口13aから光触媒フィルタ2やストリーマ放電ユニット3を取り出してメンテナンスすることができる。
右側面パネル15は、給気ユニットとダクトを介して接続可能な吸込開口15aを有している。吸込開口15aは、接続される給気ユニットから送られる空気を本体ケーシング10に取り入れることが可能である。そして、吸込開口15aは、右側面パネル15の正面視において中心よりも左側に開口されている。
左側面パネル16は、本体ケーシング10内部を通過した空気を、吐き出す吐出開口16aを有している。吐出開口16aは、ダクトを介して室内の天井に設けられる天井吹出口に接続されている。すなわち、給気ユニットから送られて脱臭ユニット1により脱臭および浄化された空気は、吐出開口16aに接続されたダクトを介して天井吹出口から室内へ吹き出されることになる。そして、吐出開口16aは、左側面パネル16の正面視において中心よりも左側に開口されている。
このように、右側面パネル15に開けられている吸込開口15aが右側面パネル15の正面視において中心よりも左側に開口されており、左側面パネル16に開けられている吐出開口16aが左側面パネル16の正面視において中心よりも左側に開口されているため、本体ケーシング10の内部を通過する空気の流路は、図4の破線の矢印ように、正面側パネル13および背面側パネル14に対して傾斜して、本体ケーシング10の上面視において吸込開口15aの中心と吐出開口16aの中心とを結ぶ線L1に沿うようになる。
(光触媒フィルタ)
光触媒フィルタ2は、気流の流れ方向の厚みが約150mmの直方体形状でハニカム形状に形成されており、左側面パネル16の内側に左側面パネルに沿うように配置されている(図2参照)。光触媒フィルタ2は、臭気分子や塵埃などを吸着する。光触媒フィルタ2は、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、後述するストリーマ放電ユニット3から供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
また、光触媒フィルタ2は、本体ケーシング10に対して、メンテナンス開口13aから真っ直ぐに挿入することが可能なように、断面形状がコの字型のガイド部材23、24が天板11および底板12の左側面パネル16側に配置されている。なお、ガイド部材23、24は、天板11に配置される上部ガイド23と、底板12に配置される下部ガイド24とに分けられ、互いに対向するように配置される。すなわち、上部ガイド23は、コの字の面がない部位を下向きに、下部ガイド24はコの字の面がない部位を上向きに配置される。
(ストリーマ放電ユニット)
ストリーマ放電ユニット3は、略直方体形状であって、放電ユニット取付枠17の上部と下部とに2つ取り付けられる。放電ユニット取付枠17は、水平方向に延びる直方体形状の枠上部17aおよび枠下部17bと、枠上部17aと枠下部17bとを所定間隔を上下方向に開けて接続する枠側部17c、17dとにより構成されている(図2参照)。背面側パネル14側に配置される枠側部17cには、後述する放電ユニット設置部材19に掛止されるための掛止孔17eが設けられている。
そして、2つのストリーマ放電ユニット3は、1つが放電ユニット取付枠17の上部であって枠上部17aよりも下方に枠上部17aに沿って取り付けられ、もう1つが放電ユニット取付枠17の下部であって枠下部17bよりも上方に枠下部17bに沿って取り付けられる。なお、ストリーマ放電ユニット3は、水平方向における端部を枠側部17c、17dにビス留めされることにより固定される。そして、放電ユニット取付枠17は、本体ケーシング10の上面視において右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置される。すなわち、ストリーマ放電ユニット3は、の上面視において右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置されることになる。また、放電ユニット取付枠17は、本体ケーシング10内部に固定されている放電ユニット設置部材19(後述参照)に着脱自在な状態で設置される。なお、ストリーマ放電ユニット3は、光触媒フィルタ2の空気の流れ方向上流側に配置される。
また、ストリーマ放電ユニット3は、図3に示すように、放電ユニットケーシング31と、放電部32と、を有しており、ストリーマ放電を生起させることにより、光触媒フィルタ2に供給する活性種を生成して本体ケーシング10内部に形成される空気の流路に放出する。
放電ユニットケーシング31には、放電部32が取り付けられる。放電ユニットケーシング31は、樹脂から形成された箱状の部材である。放電ユニットケーシング31は、空気流路の下流側の面に活性種を放出するための放出孔31aが開けられている。
放電部32は、ストリーマ放電を生起させる主要部であり、ストリーマ放電電極32aと、アース板32bとを有する。
ストリーマ放電電極32aは、金属板4を切り起こした部分に取り付けられた端子で構成されており、放電電圧が印可されることによってアース板32bとの間にストリーマ放電を生じさせる。
アース板32bは、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極32aの金属板4よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板32bは、ストリーマ放電電極32aに対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極32aの近くに離れて配置されている。アース板32bは、放電ユニットケーシング31の下流側の面に接しており、放電ユニットケーシングの下流側の面の放出孔31aと同様の位置に放出孔32cが開けられている。これにより、ストリーマ放電電極32aからアース板32bに向けて放出されたストリーマ放電によって生成された活性種が、アース板32bの放出孔32cおよび放電ユニットケーシング31の下流側の面の放出孔31aを通過して、本体ケーシング10に形成される空気流路に放出されることになる。なお、これらの放出孔31aおよび放出孔32cは、ストリーマ放電電極32aの先端の水平方向における位置に一致する位置に集中的に複数(本実施形態においては、ストリーマ放電電極32aの先端1つにつき8つの放出孔31a、32c)設けられている。これにより、放電部32から放出される活性種を、効率よく本体ケーシング10の内部に形成される空気流路に放出することができる。
以上のようにして、ストリーマ放電電極32aから発生される活性種は、本体ケーシング10の内部を流れる空気流に対して放出される。そして、脱臭ユニット1では、この活性種により、光触媒フィルタ2に吸着された臭気分子、塵、および埃を分解および不活化している。
また、ストリーマ放電ユニット3は、左側面パネル16に対して、本体ケーシング10の上面視において右回転方向(図4の矢印A1参照)に鋭角の角度で傾斜している。なお、図4では、ストリーマ放電ユニット3は、左側面パネル16に対しての右回転方向の矢印A1を表記しているが、これに限らず右側面パネル15に対しての右回転方向の矢印を表記しても良い。
さらに、直線L1(すなわち、空気流路)は、背面側パネル14に対して、本体ケーシング10の上面視において右回転方向(図4の矢印A2参照)に鋭角の角度で傾斜している。なお、図4では、直線L1は、背面側パネル14対しての右回転方向の矢印A2を表記しているが、これに限らず正面側パネル13に対しての右回転方向の矢印を表記しても良い。
このように、ストリーマ放電ユニット3の左側面パネル16に対する傾斜の回転方向と、直線L1の背面側パネル14に対する傾斜の回転方向とは、ともに右回転方向で一致している。したがって、ストリーマ放電ユニット3と直線L1とは、垂直に近い状態で交わることになる。このため、ストリーマ放電ユニット3は、本体ケーシング10を通過する空気に対して、効率よく活性種を放出することができる。また、ストリーマ放電ユニット3は、左側面パネル16に対して傾斜して設置しているために、傾斜しない場合と比べて長手方向に長くすることができる。このため、本体ケーシング10の大きさに対する、ストリーマ放電ユニット3から放出できる活性種の数を増やすことができ、より効果的に本体ケーシング10の内部を通過する空気を脱臭および浄化することができる。
(電装品ケーシング)
本体ケーシング10の正面側パネル13には、ストリーマ放電ユニット3に電力の供給や制御を行うための電装品が収められた電装品ケーシング18が設けられている(図1参照)。電装品ケーシング18には、正面側に電装品のメンテナンスが可能なメンテナンス開口18aが開けられており、メンテナンス開口18aにはメンテナンスカバー18bが備えられる。電装品ケーシングは正面側パネル13に取り付けられることになるため、本体ケーシング10のメンテナンス開口と同じ側に電装品ケーシングのメンテナンス開口が存在することになる。したがって、メンテナンス作業者などのユーザは、本体ケーシング10に対して正面側から、光触媒フィルタ2およびストリーマ放電ユニット3のメンテナンスや電装品のメンテナンスを行うことができる。このため、メンテナンス作業者の負担を軽減することができる。
<放電ユニット取付枠の脱着>
放電ユニット取付枠17は、本体ケーシング10内部の放電ユニット設置部材19と放電ユニット設置部材19の上下に配置されるガイド部材21、22に設置されている。図5は、本体ケーシング10内部の放電ユニット設置部材19近傍の詳細斜視図である。
(放電ユニット設置部材)
放電ユニット設置部材19は、主に、天板11に設置される上部支持部材19aと、底板12に設置される下部支持部材19bと、背面側パネル14に設置される先端取付部材19cと、正面側パネル13に設置される後端取付部材19dと、放電ユニット取付枠17を係止する係止部材19eとにより構成される。
上部支持部材19aおよび下部支持部材19bは、本体ケーシング10の上面視において右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置される。そして、上部支持部材19aは、後述する上部ガイド21を天板11に固定している。また、下部支持部材19bは、後述する下部ガイド22を底板12に固定している。
先端取付部材19cは、断面形状がL字状の部材であり、天板11および底板12に対して垂直に取り付けられる。先端取付部材19cは、背面側パネル14にL字状の角の部分が接して配置されている。先端取付部材19cは、その二面あるL字状の一方の面(以下、第1面19caとする)が上部支持部材19aおよび下部支持部材19bに固定されている。また、先端取付部材19cは、先端取付部材19cの二面あるL字状の他方の面(以下、第2面19cbとする)の第1面19caとは反対側の先端に、放電ユニット取付枠17の枠側部17cの掛止孔17eを掛止するための爪部19ccを有する。これにより、放電ユニット取付枠17の枠側部17cを先端取付部材19cに掛止することが可能になっている。また、先端取付部材19cは、第2面19cbが第1面19caよりも右側面パネル15側になるように配置されている。
後端取付部材19dは、断面形状がL字状の部材であり、天板11および底板12に対して垂直に取り付けられる。後端取付部材19dは、正面側パネル13のメンテナンス開口13aの水平方向の中心付近に配置されている。後端取付部材19dは、その二面あるL字状の一方の面(以下、第1面19daとする)が上部支持部材19aおよび下部支持部材19bに固定されている。また、後端取付部材19dは、後端取付部材19dの二面あるL字状の他方の面(以下、第2面19dbとする)が正面側パネル13に略平行になるように、かつ、第1面19daが第2面19dbよりも右側面パネル15側になるように配置される。
係止部材19eは、後端取付部材19dの第2面19dbに固定され、断面形状がL字状の係止支持部材19eaと、放電ユニット取付枠17を係止する係止作用部材19ebとにより構成される。係止作用部材19ebは、係止支持部材19eaに2つ配置され、係止支持部材19eaに対して90°回転可能である(図7参照)。このように係止作用部材19ebを、回転させて水平状態(図7の実線の状態)にすることにより、放電ユニット取付枠17の枠側部17dを後端取付部材19dの第1面19daと係止作用部材19ebとで挟み込むことにより固定することができる。また、このときに放電ユニット取付枠17は、先端取付部材19cの第2面19cbと係止支持部材19eaにより挟み込まれることにより、枠上部17aおよび枠下部17bの長手方向に移動できないように固定されることになる。なお、図7は、図5の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図であり、係止部材19eによって放電ユニット取付枠17を係止した状態の図である。
(ガイド部材)
ガイド部材21、22には、上部支持部材19aに支持される上部ガイド21と、下部支持部材19bに支持される下部ガイド22がある。図6は、図5において面VIで切った部分の概略断面図である。
上部ガイド21は、断面形状がL字状の部材であり(図6参照)、本体ケーシング10の上面視において右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置される。そして、上部ガイド21は、二面あるL字状の一方の面(以下、第1面21aとする)が天板11および底板12に対して平行に、かつ、二面あるL字状の他方の面(以下、第2面21bとする)が天板11および底板12に対して垂直に、かつ、第1面21aが第2面21bよりも上側に、かつ、第1面21aが第2面21bよりも右側面パネル15側に、なるように第1面21aが上部支持部材19aにより支持され、天板11に固定される。
また、下部ガイド22も上部ガイド21と同様に、断面形状がL字状の部材であり(図6参照)、本体ケーシング10の上面視において右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置される。下部ガイド22は、二面あるL字状の一方の面(以下、第1面22aとする)が天板11および底板12に対して平行に、かつ、二面あるL字状の他方の面(以下、第2面22bとする)が天板11および底板12に対して垂直に、かつ、第1面22aが第2面22bよりも下側に、第1面22aが第2面22bよりも右側面パネル15側に、なるように第1面22aが下部支持部材19bに支持され、底板12に固定される。
(ストリーマ放電ユニットのメンテナンス)
ストリーマ放電ユニット3をメンテナンスする際には、ストリーマ放電ユニット3が取り付けられた状態の放電ユニット取付枠17を放電ユニット設置部材19から取り外すことにより、本体ケーシング10のメンテナンス開口13aから取り出すことが可能となっている。また、逆に、放電ユニット取付枠17は、本体ケーシング10のメンテナンス開口13aから本体ケーシング10内部に入れることが可能となっている。以下、放電ユニット取付枠17の着脱に関して説明するが、これについては、ストリーマ放電ユニット3が取り付けられた状態の放電ユニット取付枠17について説明しているものとする。図8は、本体ケーシング10の平面図であり、放電ユニット取付枠17および光触媒フィルタ2を着脱する際の動線を表した概略図である。
−放電ユニット取付枠の外し方−
放電ユニット取付枠17をメンテナンス開口13aから本体ケーシング10内部から取り外す際には、メンテナンスカバー13bを本体ケーシング10から外す。
次に、放電ユニット取付枠17の枠側部17dを係止している係止作用部材19ebを水平状態(図7の実線の状態)から垂直状態(図7の破線の状態)に90°回転させて、枠側部17dの係止を解く。
そして、放電ユニット取付枠17を、先端取付部材19cの爪部19ccに掛止されている枠側部17cを中心に右側面パネル15側に回転させて、枠側部17dが係止部材19eよりも右側面パネル15側になるように移動させる(図8の破線の状態を参照)。これにより、放電ユニット取付枠17は、ガイド部材21、22の方向に沿って移動できるようになる。
最後に、放電ユニット取付枠17を、ガイド部材21、22沿うように移動させることにより、メンテナンス開口13aから引き出す(図8の一点鎖線の状態を参照)。これにより、本体ケーシング10の内部から放電ユニット取付枠17を取り出すことができる。
−放電ユニット取付枠の設置の仕方−
メンテナンスカバー13bを本体ケーシング10から外して、メンテナンス開口13aが開口されている状態にする。
放電ユニット取付枠17をメンテナンス開口13aから挿入する(図8の二点鎖線の状態を参照)。このとき放電ユニット取付枠17の枠側部17cとガイド部材21、22とが点P1により接するようにする。
放電ユニット取付枠17の点P1で接していた部分をガイド部材21、22に沿って本体ケーシング10の内部に移動させる(図8の一点鎖線の状態を参照)。このとき放電ユニット取付枠17の枠側部17cは、ガイド部材21、22の点P2により接している。
放電ユニット取付枠17の枠側部17cが先端取付部材19cに接するまで移動させる(図8の破線の状態を参照)。このとき放電ユニット取付枠17の枠側部17cは、ガイド部材21、22の点P3により接しており、枠側部17cにも受けられた掛止孔17eに先端取付部材19cの爪部19ccが挿入されて、先端取付部材19cに掛止された状態になっている。
放電ユニット取付枠17を先端取付部材19cの爪部19ccに掛止されている枠側部17cを中心に左側面パネル16側に回転させて、放電ユニット取付枠17の枠上部17aおよび枠下部17bがガイド部材21、22に沿うように移動させる(図8の実線の状態を参照)。これにより、放電ユニット取付枠17は、ガイド部材21、22の方向に沿って移動できないように、先端取付部材19cの第2面19cbと係止支持部材19eaにより挟み込まれて固定される。
最後に、放電ユニット取付枠17の枠側部17dを垂直状態(図7の破線の状態)蜷手いる係止作用部材19ebを水平状態(図7の実線の状態)に90°回転させて、枠側部17dを係止する。これにより、放電ユニット取付枠17の枠側部17dを後端取付部材19dの第1面19daと係止作用部材19ebとで挟み込んだ状態となっており、放電ユニット取付枠17が放電ユニット設置部材19に固定されることになる。
<特徴>
(1)
本発明の脱臭ユニット1では、ストリーマ放電ユニット3を保持する放電ユニット取付枠17を、ガイド部材21、22に沿わせるように配置した状態で、先端取付部材19cと後端取付部材19dとにより挟み込むことにより本体ケーシング10内部に固定している。このときに、放電ユニット取付枠17は、その先端である枠側部17cをガイド部材21、22の先端側(すなわち、本体ケーシング10の背面側パネル14側から先端取付部材19cの爪部19ccにより押さえられて掛止されており、爪部19ccを中心に回動しないように放電ユニット取付枠17の枠側部17dを後端取付部材19dに配置される掛止部材19eにより固定されている。このように、放電ユニット取付枠17は、本体ケーシング10の内部に固定されることになる。また、ガイド部材21、22は、本体ケーシング10の天板11および底板12に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、本体ケーシング10の右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置される。すなわち、放電ユニット取付枠17は、右側面パネル15または左側面パネル16に対して傾斜して配置される。そして、放電ユニット取付枠17(図8の点P1〜点P3を参照)をガイド部材21、22に対して沿わせるように挿入することにより、放電ユニット取付枠17をガイド部材21、22に沿わせるように配置することができる。
したがって、放電ユニット取付枠17を、ガイド部材21、22にスライドさせて、その先端である枠側部17cを先端取付部材19cの爪部19ccまで移動させて爪部19ccに掛止させて、爪部19ccを中心に放電ユニット取付枠17の枠側部17dを後端取付部材19dまで回動させて係止作用部材19ebに係止させることにより、固定することができる。また、その逆の手順により、放電ユニット取付枠17を離脱させることができる。また、ガイド部材21、22は、本体ケーシング10の右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置されているため、放電ユニット取付枠17も本体ケーシング10の右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置されることになる。そして、放電ユニット取付枠17を本体ケーシング10に配置する際には、放電ユニット取付枠17の枠側部17cが傾斜している2つのガイド部材21、22に対して常に接した状態で、放電ユニット取付枠17の枠側部17cを本体ケーシングの奥に挿入させると、本発明のようにガイド部材21、22が斜めに配置されている場合であっても、本体ケーシング10に対して真っ直ぐ(本体ケーシング10の右側面パネル15および左側面パネル16に平行)になるような方向の力を放電ユニット取付枠17にかけるのみで放電ユニット取付枠17を本体ケーシング10の内部に挿入させることによりガイド部材21、22に沿うように放電ユニット取付枠17を配置することができる。このため、放電ユニット取付枠17を本体ケーシングの右側面パネル15および左側面パネル16に対して傾斜して配置させる場合であっても、容易に放電ユニット取付枠17を配置させることができる。このように、放電ユニット取付枠17を容易に配置させることができることは、天井裏に設置されるなどであって、光が十分に届かずに本体ケーシングの内部を十分に視認することが難しい状況である場合に、特に有効である。
(2)
本実施形態に係る脱臭ユニット1では、略直方体形状の本体ケーシング10の向かい合わせになっている右側面パネル15と左側面パネル16とのそれぞれに、本体ケーシング内に気体を導入できる吸込開口15aと、本体ケーシング内の気体を排出できる吐出開口16aとが形成されている。そして、吸込開口15aの中心と吐出開口16aの中心とを結ぶ直線L1が正面パネル13または背面パネル14に対して傾斜するように、吸込開口15aと吐出開口16aとが配置されている。また、本体ケーシング10の内部には、臭気分子および有害ガス成分を分解または不活化する活性種を生成するストリーマ放電ユニット3が、右側面パネル15または左側面パネル16に対して傾斜して配置されている。
したがって、本体ケーシング10に対して傾斜した方向に空気流路を生成することができ、空気が通過する流路断面積を大きくとることができる。そして、ストリーマ放電ユニット3を、右側面パネル15または左側面パネル16に対して傾斜して配置することにより、大きくなった上記流路断面積に対してストリーマ放電ユニット3を気流の流路断面積に適した大きさで配置することができる。これにより、本体ケーシング10の内部を通過する気流に対してより多くの活性種を付与することができ、より効率的に気流に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化させることができる。
さらに、ストリーマ放電ユニット3の左側面パネル16に対する傾斜の回転方向と、直線L1の背面側パネル14に対する傾斜の回転方向とは、ともに右回転方向で一致している。
したがって、ストリーマ放電ユニット3と直線L1とは、垂直に近い状態で交わることになる。このため、ストリーマ放電ユニット3は、本体ケーシング10を通過する空気に対して、効率よく活性種を放出することができる。また、ストリーマ放電ユニット3は、左側面パネル16に対して傾斜して設置しているために、傾斜しない場合と比べて長手方向に長くすることができる。このため、本体ケーシング10の大きさに対する、ストリーマ放電ユニット3から放出できる活性種の数を増やすことができ、より効果的に本体ケーシング10の内部を通過する空気を脱臭および浄化することができる。
(3)
本実施形態に係る脱臭ユニット1では、本体ケーシング10に流れ込んでくる気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを、一旦、光触媒フィルタ2に吸着させている。そして、光触媒フィルタ2に吸着させた臭気分子および有害ガス成分に対して、ストリーマ放電ユニット3から放出される活性種をふれさせている。
したがって、本体ケーシング10に流れ込んでくる気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分に対して活性種を付与して分解または不活化させるだけでなく、光触媒フィルタ2に一旦吸着させた臭気分子および有害ガス成分に対しても活性種の効果を及ぼすことができる。このように、脱臭/集塵フィルタに臭気分子および有害ガス成分を吸着させることにより、気流に直接活性種を放出する場合よりも、活性種と臭気分子および有害ガス成分を長い間ふれさせることができる。このため、より効果的に気体に含まれる臭気分子および有害ガス成分を分解または不活化させることができる。
(4)
本実施形態に係る脱臭ユニット1では、ストリーマ放電ユニット3が光触媒フィルタ2に対して傾斜して配置されており、かつ、メンテナンス開口18aに光触媒フィルタ2の一端とストリーマ放電ユニット3の一端とが隣り合わせになるように配置されている。
このため、メンテナンス開口18aから光触媒フィルタ2およびストリーマ放電ユニット3を本体ケーシング10内部から取り出すことが可能である。したがって、本体ケーシング10にメンテナンス開口18aを1つ設けるのみで、光触媒フィルタ2およびストリーマ放電ユニット3のメンテナンスを行うことができる。これにより、光触媒フィルタ2とストリーマ放電ユニット3とにそれぞれメンテナンス開口がある場合と比べて、メンテナンスを行う負担を軽減することができる。また、本体ケーシングにかかる生産コストを抑えることができる。
(5)
本実施形態に係る脱臭ユニット1では、電装品ケーシング18が本体ケーシング10のメンテナンス開口13aと同じ側に配置されているため、天井裏に設置される脱臭ユニット1の電装品ケーシング18に対するメンテナンスと光触媒フィルタ2およびストリーマ放電ユニット3に対するメンテナンスとを同時に行う必要がある場合に、同一の天井点検口からそれぞれのメンテナンスを行うことができる。したがって、メンテナンスにかかる負担を軽減することができる。
<変形例>
本実施形態に係る脱臭ユニット1では、上部ガイド21と下部ガイド22とがともにその断面形状がL字状の部材で構成されているが、これに限らずに、上部ガイド21の断面形状はI字状の部材であっても構わない。これは、放電ユニット取付枠17の上端をスライドさせる機構が特に無くとも、下端および側面のみをスライドできれば、本発明のポイントである本体ケーシングに対して傾斜した状態にストリーマ放電ユニット3を容易に設置できるという効果は、言えるからである。
本発明によれば、寒冷地向け空気調和装置に有用である。
第一実施形態に係る正面側から視た脱臭ユニットの本体ケーシングの外観斜視図。 脱臭ユニットの本体ケーシング内部の外観斜視図。 ストリーマ放電ユニットの分解斜視図。 脱臭ユニットの本体ケーシング内部の平面図および空気流路。 本体ケーシング内部の放電ユニット設置部材近傍の詳細斜視図。 図5において面VIで切った部分の概略断面図。 図5の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図であって、係止部材によって放電ユニット取付枠を係止した状態の図。 本体ケーシングの平面図であって、放電ユニット取付枠および光触媒フィルタを着脱する際の動線を表した概略図である。
1 脱臭ユニット
2 光触媒フィルタ(脱臭/集塵フィルタ)
3 ストリーマ放電ユニット(活性種生成部)
15 右側面パネル(面)
15a 吸込開口(気体導入口)
16 左側面パネル(面)
16a 吐出開口(気体排出口)
17c 枠側部(保持部材の先端)
17d 枠側部(保持部材の後端)
17e 掛止孔(先端掛止部に押さえられた部位)
19c 先端取付部材(先端掛止部)
19eb 係止作用部材(拘束部)
21 上部ガイド(第1ガイド部材)
22 下部ガイド(第1ガイド部材)
23 上部ガイド(第2ガイド部材)
24 下部ガイド(第2ガイド部材)

Claims (8)

  1. 空気清浄エレメント(3)を保持する保持部(17)の着脱が可能な脱臭ユニット(1)であって、
    前記保持部材の上部および下部をスライドさせることができる少なくとも一方の断面形状がL字状の2つの第1ガイド部材(21、22)と、
    前記第1ガイド部材の先端まで達した前記保持部材の先端部(17c)を、前記第1ガイド部材の先端側から押さえる先端掛止部(19c)と、
    前記先端掛止部に押さえられた部位(17e)を中心として回動して前記第1ガイド部材に沿う状態となった前記保持部材の後端部(17d)を拘束可能な拘束部(19eb)と、
    を備えた脱臭ユニット(1)。
  2. 前記2つの第1ガイド部材の一方は、前記保持部材の上部をスライドさせることができる上部ガイドであり、
    前記2つの第1ガイド部材の他方は、前記保持部材の下部をスライドさせることができる下部ガイドであり、
    前記上部ガイドは、断面形状がL字状であり、前記保持部材の上部の側面および上面をスライドさせることができ、
    前記下部ガイドは、断面形状がL字状であり、前記保持部材の下部の側面および下面をスライドさせることができる、
    請求項1に記載の脱臭ユニット(1)。
  3. 前記2つの第1ガイド部材の一方は、前記保持部材の上部をスライドさせることができる上部ガイドであり、
    前記2つの第1ガイド部材の他方は、前記保持部材の下部をスライドさせることができる下部ガイドであり、
    前記上部ガイドは、断面形状がI字状であり、前記保持部材の上部の側面をスライドさせることができ、
    前記下部ガイドは、断面形状がL字状であり、前記保持部材の下部の側面および下面をスライドさせることができる、
    請求項1に記載の脱臭ユニット(1)。
  4. 前記第1ガイド部材と前記先端掛止部と前記拘束部とを内部に有する略直方体形状の本体ケーシング(10)をさらに備え、
    2つの前記第1ガイド部材は、前記本体ケーシングの上面(11)および下面(12)に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、前記本体ケーシングの所定の2つの対向する側面(15、16)に対して傾斜して配置される、
    請求項1から3のいずれかに記載の脱臭ユニット(1)。
  5. 前記本体ケーシングの内部に配置され、臭気分子、塵、および埃の少なくとも1つを吸着可能な脱臭/集塵フィルタ(2)をさらに備える、
    請求項のいずれかに記載の脱臭ユニット(1)。
  6. 前記脱臭/集塵フィルタの上端および下端をスライドさせることができる断面形状が略コの字状の2つの第2ガイド部材(23、24)をさらに備え、
    2つの前記第2ガイド部材は、前記本体ケーシングの上面および下面に沿って配置され、互いに略平行に、かつ、前記所定の2つの対向する側面に対して略平行に配置される、
    請求項に記載の脱臭ユニット(1)。
  7. 前記本体ケーシングは、前記所定の2つの対向する側面のうちで一方の側面(15)に開口され内部に空気を導入できる気体導入口(15a)と、前記所定の2つの対向する側面のうちで他方の側面(16)に開口され内部の空気を排出できる気体排出口(16a)とを有し、
    前記脱臭/集塵フィルタは、前記空気清浄エレメントの前記気体導入口から前記気体排出口への気流の流れ方向下流側に、配置される、
    請求項5または6に記載の脱臭ユニット(1)。
  8. 前記空気清浄エレメントは、臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化する活性種を生成する活性種生成部(3)である、
    請求項1からのいずれかに記載の脱臭ユニット(1)。
JP2008318992A 2008-12-15 2008-12-15 脱臭ユニット Active JP5277930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008318992A JP5277930B2 (ja) 2008-12-15 2008-12-15 脱臭ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008318992A JP5277930B2 (ja) 2008-12-15 2008-12-15 脱臭ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010137018A JP2010137018A (ja) 2010-06-24
JP5277930B2 true JP5277930B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42347643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008318992A Active JP5277930B2 (ja) 2008-12-15 2008-12-15 脱臭ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5277930B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113350943B (zh) * 2021-06-07 2022-05-31 湖北理工学院 除尘组件及除尘装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030000A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Daikin Ind Ltd 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010137018A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3742863B2 (ja) 空気浄化装置
KR100959634B1 (ko) 유해가스 중화 및 제거장치
KR20080059959A (ko) 공기 살균장치
KR20170090209A (ko) 공기 살균 유닛 및 이를 포함하는 공기 청정기
KR101463216B1 (ko) 효율이 향상된 악취제거장치
JP5277930B2 (ja) 脱臭ユニット
JP2007021099A (ja) 空気清浄機
JP3390429B1 (ja) 空気清浄フィルタ装置
KR20160063138A (ko) 광촉매 공기청정기
JP2014112030A (ja) 空気清浄機
KR102463115B1 (ko) 살균모듈을 이용한 공기청정기
KR101806404B1 (ko) 공기정화 및 악취제거 시스템
KR20180124821A (ko) 공기 청정화 모듈을 포함하는 공기 청정화 장치
KR100654734B1 (ko) 자외선 램프를 구비하는 공기 청정기 내부 배치구조
JP3230455B2 (ja) 空気清浄装置
JP2018089568A (ja) 空気清浄装置
JPH0360720A (ja) 空気清浄機
KR20180076960A (ko) 수분 제거기를 구비하는 전기 집진장치
CN111750443A (zh) 送风装置
JP2006320467A (ja) 浄化フィルタユニットおよび該浄化フィルタユニットを用いる空気浄化装置
JP2008067745A (ja) ファンフィルターユニット
JPH11337135A (ja) 空気浄化・調和方法およびその機構
JP5469686B2 (ja) 空気清浄機
KR200364179Y1 (ko) 공기청정기
JPH11319631A (ja) 空気清浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5277930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151