JP5276469B2 - 過電圧保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同期機が発生する無負荷誘起電圧による過電圧から同期機を駆動する電力変換装置を保護する過電圧保護装置に関する。
同期機としての高速PMモータを直流母線に接続されたコンデンサ及びこのコンデンサに接続された電力変換器(インバータ)を有する電力変換装置により高速にて駆動中に、停電や保護装置の動作などで電力変換器が停止した場合、直流母線電圧よりも同期機の無負荷誘起電圧が大きくなり回生エネルギーが電力変換器に流れ込み、直流母線電圧が上昇して電力変換器やコンデンサの耐圧限界を超えて、電力変換器やコンデンサを破壊する可能性がある。同様に、誘導機において、地絡や短絡事故が発生すると、誘導機の2次巻線に過大な過電圧が発生するので、この過電圧を抑制し保護する過電圧保護装置として、二次巻線の過電圧が所定のレベルを超えるとサイリスタを点弧して導通させ、二次巻線を短絡し過電圧を抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−111730(段落番号0004及び図5)
上記のような従来の誘導機における過電圧保護装置においては、誘導機に地絡や短絡事故が発生したときについてのみ想定されている。ところが、同期機の場合、地絡や短絡事故以外にも電力変換器が停止すると直流母線電圧より同期機の無負荷誘起電圧が大きくなり、回生エネルギーが電力変換器に流れ込み、直流母線電圧が上昇して電力変換器やコンデンサの耐圧限界を超えて、電力変換器やコンデンサを破壊するおそれがある。そのため、同期機に適用する場合には、電力変換器の停止を検知し、電圧に応じて回生エネルギーを素早く抑制しなければならない。一方、電力変換器が停止から短時間に復帰するすなわち運転を再開することができるように、迅速に同期機の発生電圧を低下させるとともに、発電機の電圧の低下に合わせてコンデンサの電圧を所定の値まで低下させ、短時間に電力変換器が再起動できるようにすることが望まれている。これに対して、従来の上記のような誘導機の過電圧保護装置においては、地絡や短絡事故を想定しているが、電力変換器が復帰して再起動する場合に如何にして短時間に復帰するかについては述べられていない。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電力変換器が停止したときの過電圧を抑制できるとともに迅速に電力変換器の運転を再開できる過電圧保護装置を得ることを目的とする。
この発明に係る過電圧保護装置においては、回生エネルギー放出手段とコンデンサ放電手段と電圧検出手段と過電圧制御手段とを有し、直流電源に接続されるコンデンサに接続され直流電源の電力を交流に変換して同期電動機の電機子巻線に供給して同期電動機を駆動する電力変換器を有する電力変換装置における過電圧を抑制する過電圧保護装置であって、
電圧検出手段は、電力変換器が停止したときに同期電動機の電機子巻線の電圧を検出するものであり、
回生エネルギー放出手段は非自己消弧型サイリスタを備え、
コンデンサ放電手段は自己消弧型スイッチング素子を備え、
過電圧制御手段は、電機子巻線の電圧が第1の所定値を超えたとき回生エネルギー放出手段の非自己消弧型サイリスタを制御して電機子巻線間を短絡して同期電動機の回転エネルギーを放出させることにより電機子巻線の電圧を低下させ、電機子巻線の電圧が第1の所定値よりも小さい第2の所定値にまで低下したときに回生エネルギー放出手段による電機子巻線間の短絡を解除し、電機子巻線の電圧が第1の所定値よりも小さい第3の所定値に低下したときにコンデンサ放電手段の自己消弧型スイッチング素子を制御してコンデンサの電荷を放電させるものである。
この発明は、回生エネルギー放出手段とコンデンサ放電手段と電圧検出手段と過電圧制御手段とを有し、直流電源に接続されるコンデンサに接続され直流電源の電力を交流に変換して同期電動機の電機子巻線に供給して同期電動機を駆動する電力変換器を有する電力変換装置における過電圧を抑制する過電圧保護装置であって、
電圧検出手段は、電力変換器が停止したときに同期電動機の電機子巻線の電圧を検出するものであり、
回生エネルギー放出手段は非自己消弧型サイリスタを備え、
コンデンサ放電手段は自己消弧型スイッチング素子を備え、
過電圧制御手段は、電機子巻線の電圧が第1の所定値を超えたとき回生エネルギー放出手段の非自己消弧型サイリスタを制御して電機子巻線間を短絡して同期電動機の回転エネルギーを放出させることにより電機子巻線の電圧を低下させ、電機子巻線の電圧が第1の所定値よりも小さい第2の所定値にまで低下したときに回生エネルギー放出手段による電機子巻線間の短絡を解除し、電機子巻線の電圧が第1の所定値よりも小さい第3の所定値に低下したときにコンデンサ放電手段の自己消弧型スイッチング素子を制御してコンデンサの電荷を放電させるものであるので、
コンデンサの電圧が所定の電圧まで迅速に低下し、過電圧を抑制できるとともに迅速に電力変換器の運転を再開できる。
この発明の実施の形態1である過電圧保護装置を示す構成図である。 同期機の回転数と電圧との関係の一例を示す図である。 図1の短絡制御手段の詳細構成を示す構成図である。 図1の過電圧保護装置の動作を説明するための動作説明図である。 図1の過電圧保護装置の動作のシミュレーション結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2である過電圧保護装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3である過電圧保護装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4である過電圧保護装置を示す構成図である。 図8の短絡制御手段の詳細構成を示す構成図である。 図8の過電圧保護装置の動作を説明するための動作説明図である。
実施の形態1.
図1〜図5はこの発明の実施の形態1を示すものであり、図1は過電圧保護装置を示す構成図、図2は同期機の回転数と電圧との関係の一例を示す図である。図3は短絡制御手段の詳細構成を示す構成図、図4は過電圧保護装置の動作を説明するための動作説明図、図5は過電圧保護装置の動作のシミュレーション結果を示す説明図である。図1において、同期機の電力変換装置50は、直流電源4に放電手段9(後述)を介して接続されたコンデンサ3と、コンデンサ3に接続され直流を三相交流に変換する電力変換器2とを有し、その交流側は交流接続線(U,V,W相)19を介して同期電動機としての同期機1の図示しない三相の電機子巻線に接続されている。
過電圧保護装置100は、回生エネルギー放出手段としての回生電力放出装置5とコンデンサ放電手段としての放電手段9とを有する。回生電力放出装置5は、短絡手段6と電圧検出手段7と短絡制御手段8とを有する。短絡手段6は、二つのスイッチング素子(この実施の形態ではサイリスタ素子)6a,6b、すなわち同期機1のU相巻線とV相巻線との間に接続されたスイッチング素子6aと、V相巻線とW相巻線との間に接続されたスイッチング素子6bを有する。
電圧検出手段7は、整流手段7aと分圧手段7bと有する。整流手段7aは、全波整流を行うため、6個のダイオードが三相ブリッジ接続されて構成されている。整流手段7aは、無負荷誘起電圧のピーク値を検出することができ、つまり、整流手段7aの出力電圧Vc1は、無負荷誘起電圧のピーク値と一致する。分圧手段7bは、図1の構成では、抵抗分圧を行うものであり、短絡制御手段8(後述)の入力側が接続される抵抗R2の抵抗値は、短絡制御手段8が必要とする入力電圧レベルに合わせて設定する。例えば、短絡制御手段8をマイコンで構成する場合、通常の入力電圧レベルは、5Vを超えないように設計する必要がある。
そのため、整流手段7aの出力電圧Vc1が800Vになったときに抵抗R2の両端が4Vになるように、R1、R2を選択する。具体的には、抵抗R1と抵抗R2との抵抗比は、199:1になるように選択する。これにより出力電圧Vc1が800Vになったときに抵抗R2の両端の電圧が4Vになる。なお、分圧手段7bは、この実施の形態では抵抗により分圧するものを示しているが、変圧器や電圧センサ、電圧プローブなどの他の手段によって電圧を降圧して短絡制御手段8に入力してもよい。短絡制御手段8は、比較手段8a、論理和手段8b、論理和手段8c、比較手段8d、比較手段8e、NOT手段8f、ラッチ手段8g、NOT手段8hを有する。
詳細は後述するが、まず各構成の概略の機能を説明する。回生電力放出装置5は、交流接続線19に接続され、同期機1が発生する回生エネルギー(電力)を消費する。電圧検出手段7は、同期機1の線間電圧を検出する。短絡制御手段8は、電圧検出手段7によって検出された同期機1の線間電圧すなわち無負荷誘起電圧がコンデンサ3の定格耐用電圧以下の第1の所定値である800Vを超えたときに、短絡手段6の2つのスイッチング素子6a,6bを導通させて交流接続線19間を短絡し、同期機1の発生電圧を低下させる。短絡手段6により同期機1の線間が短絡された後、電圧検出手段7によって検出された無負荷誘起電圧が第2の所定値である700V以下になったときに、短絡制御手段8により放電手段9のスイッチング素子9aが導通され、放電抵抗9bによりコンデンサ3に蓄積されたエネルギーを消費しコンデンサ3の電圧を降下させる。
ところで、図1における同期機1は、図示しないが回転子に取り付けられた永久磁石により界磁を作る永久磁石同期機としている。永久磁石同期機の場合、永久磁石による磁束が一定であるため、同期機単体の特性としては、磁束密度と同期機1の回転速度との積に比例した誘起電圧を発生する。これは無負荷誘起電圧と称され、図2に点線で示すような無負荷誘起電圧Vfが発生する。これに対して、電力変換器2は、入力の直流電源4の直流電圧以上の電圧を発生することはできないことから、無負荷誘起電圧Vfが電力変換器2の最大出力電圧Vmaxを超える区域Bでは、同期機の電圧Vmを一定値とし、永久磁石による磁束を打ち消すような磁束を電機子巻線で発生させるように、電力変換器2でいわゆる弱め界磁制御を行なって、高速までの運転を可能としている。なお、この実施の形態では、直流電源4の電圧は一例として定常時は約600V、同期機の定格電圧は400Vとしている。
しかし、電力変換器2の動作が停止した場合は、同期機1を制御することができなくなるので、無負荷誘起電圧は直流電源4の電圧より大きくなり、同期機1からコンデンサ3に電流が流れることになり、コンデンサ3の電圧が無負荷誘起電圧に対応する値に上昇する。これにより、コンデンサ3や電力変換器2には大きな電圧が印加されることになり、コンデンサ3と電力変換器2の定格耐用電圧を超えることになり、コンデンサ3や電力変換器2を破壊する可能性がある。このため、同期機1と電力変換器2の間の交流接続線(U相、V相、W相)19に接続された回生電力放出装置5は、電圧検出手段7が検出した出力電圧Vc1が所定値を超えると、交流接続線19のU相V相の線間をスイッチング素子6aにより短絡し、V相W相の線間をスイッチング素子6bにより短絡し、同期機1の回転エネルギーを消費するようにし、急速に交流接続線19の線間電圧を低下させる。交流接続線19の線間電圧が700Vまで低下すると、交流接続線19のU相V相の線間の短絡が開放され、同時にコンデンサ3の放電が開始される。交流接続線19の600Vまで低下すると、コンデンサ3の放電が停止される。
次に、図3及び図4により詳細に動作を説明する。
短絡制御手段8は、抵抗R2の端子間に発生する電圧Vc2を入力とし、短絡手段6及び放電手段9を制御する。同期機1が600Vで駆動されており、時間t1において電力変換器2の動作が停止したとすると(図4(a))、同期機1から電力変換器2を構成するスイッチング素子のダイオードを介してコンデンサ3に回生エネルギーが流れ込むことによりコンデンサ3の電圧Vcが上昇する(図4(b))。それに合わせて電圧検出手段7の整流手段7aの出力電圧Vc1もコンデンサ3の電圧Vcと同じ値で上昇する(図4(c))。まず、出力電圧Vc1が600Vを超えると、比較手段8eからの出力信号S1はハイ(H)(ハイレベル)となる(図4(f))。
さらに電圧が上昇し、時間t2において700Vを超えると、比較手段8dからの出力信号S3がハイとなる(図4(e))。時間t3において交流接続線19の線間電圧が800V(入力される電圧Vc2の4Vに相当)を超えると、比較手段8aから出力信号OSはハイとなり(図4(d))、出力された出力信号OSはハイ状態でラッチ手段8gにより保持される。また、比較手段8dと比較手段8aからの出力信号S3,OSは、論理和手段8bに入力され、時間t3において、出力信号S3,OSがともにハイになるので、論理和手段8bからの短絡制御信号SCSがハイとなる(図4(g))。この短絡制御信号SCSはハイとなると短絡手段6を構成する2つのスイッチング素子6a,6bがオンされて、交流接続線19(同期機1)のU相V相間、V相W相間が短絡される。
交流接続線19の線間が短絡されると、ブレーキトルクが発生し、同期機1は減速を行うことにより速度に比例する無負荷誘起電圧は小さくなり、整流手段7aの出力電圧Vc1は低下する。電圧が低下し、時間t4において700Vまで低下すると比較手段8dからの出力信号S3がロー(L)となり(図4(e))、これにともない論理和手段8bからの短絡制御信号SCSがローとなり(図4(g))、短絡手段6のスイッチング素子6a,6bがオフする。すなわち、図4(g)に示すように、出力電圧Vc1が800Vを超える時間t3から出力電圧Vc1が700Vに低下する時間t4までの間、短絡制御信号SCSがハイとなり、短絡手段6が動作することになる。
また、同期機1の電圧が第3の所定値(この実施の形態においては第2の所定値と同じ)700Vに低下した時間t4において、比較手段8aからの信号がNOT手段8hにより反転された反転信号S4はハイとなり、論理和手段8cに入力される。このとき、同期機1の電圧は未だ600Vまで低下していないので比較手段8eからの出力信号S1はハイのままであるので、論理和手段8cから出力される放電制御信号GSがハイとなり(図4(h))、放電手段9のスイッチング素子9aがオンされてコンデンサ3に蓄積されたエネルギーを放電抵抗9bにより放電させる。これによりコンデンサ3の電圧Vc、整流手段7aの出力電圧Vc1が低下し、時間t5で同期機1の電圧が600Vになったときに比較手段8eからの出力信号S1がローとなるので、論理和手段8cからの放電制御信号GSがローとなり放電を完了するとともに、開閉手段9cが閉路し、コンデンサ3と直流電源4との経路が接続される。
また、時間t5で同期機1の電圧が600VになったときにNOT手段8fによる比較手段8eからの出力信号S1の反転信号S2がハイとなり、この反転信号S2によりラッチ手段8gによる比較手段8aからの出力信号OSのハイ状態の保持が解除されるので、論理和手段8bからの短絡制御信号SCSがローとなり、短絡手段6のスイッチング素子6a,6bをオフする。以上により、コンデンサ3の電圧を電力変換器2が起動できる定常的な電圧である600Vまで放電することができる。このようにスイッチング素子6a,6bのオンオフ動作にヒステリシスを持たせることにより、短絡手段6が頻繁にオン、オフを繰り返したりすることがなく安定に動作することが可能となる。
図5に、この過電圧保護装置の動作を11kWの同期機を用いてシミュレーションで確認した結果を示す。図5によれば、800Vよりコンデンサ3の電圧が上昇しないことが分かる。なお、図5は、時間t1〜t3と回生エネルギー放出期間である時間t3〜t4間の一部の時間についてのシミュレーション結果である。電力変換器2が停止から素早く復帰すなわち再起動することができるように、同期機1(交流接続線19)の線間電圧がコンデンサ3の定格耐用電圧以下の所定の値例えば700V以下になるとスイッチング素子9aを導通させコンデンサ3の電荷を放電抵抗9bにより放電させ、線間電圧が所定の値例えば600Vになると短絡を停止して、コンデンサ3の電圧を所定の値まで放電する。
以上のように、この実施の形態によれば、電力変換器2を直ちに再起動することができる。すなわち、電力変換器が停止したときの過電圧を抑制できるとともに迅速に運転を再開できる。また、同期機1の電機子巻線間を2つのスイッチング素子6a,6bで短絡することができ、3つのスイッチング素子を使用して三相の線間を短絡する場合に比し部品点数を少なくすることができ、低コスト化を図ることができる。また、コンデンサ3の電圧を検出する手段を設けなくても、コンデンサ3の電荷の放電を開始することができるので、この点からも低コスト化が実現できる。
なお、上記実施の形態では電圧の第1の所定値を800V、第2及び第3の所定値を同じ値である700Vとしたので、短絡制御手段8の構成が簡易となるが、これに限られるものではなく、例えば第3の所定値を720Vに設定してもよい。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2である過電圧保護装置の構成図である。図6において、過電圧保護装置200は、次のように構成されている。回生電力放出装置15は、短絡手段6、短絡制御手段8、電圧検出手段10を有する。電圧検出手段10は、整流手段10a及び分圧手段10bを有する。整流手段10aは、3つのダイオードで構成された三相半波整流回路にて構成されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
このように、電圧検出手段10を3つのダイオードで構成することにより、さらに低コスト化を実現することができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3である過電圧保護装置の構成図である。図7において、過電圧保護装置300は、次のように構成されている。回生電力放出装置25は、短絡手段6、短絡制御手段8、電圧検出手段11を有する。電圧検出手段11は、速度検出手段12と電圧演算手段13とを有する。速度検出手段12は、同期機1の速度を検出し、電圧検出手段11は速度検出手段12が検出した同期機1の速度情報に同期機1の磁石磁束を乗じて、電圧情報としての出力電圧Vc1を出力する。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
電圧検出手段11は、マイコンで同期機1の速度情報と磁石磁束の乗算を行うことにより実現する。このため、交流接続線19の電圧を検出することを要せず、図1における電圧検出手段7が不要となり、構成が簡易となり、部品点数を少なくすることができ、低コスト化が実現する。
実施の形態4.
図8〜図10は、実施の形態4を示すものであり、図8は過電圧保護装置の構成図、図9は短絡制御手段の詳細構成を示す構成図、図10は過電圧保護装置の動作を説明するための動作説明図である。図8において、過電圧保護装置400は、次のように構成されている。回生電力放出装置35は、短絡手段6、短絡制御手段28を有する。短絡制御手段28は、図9に示すように、比較手段8a、論理和手段8b、論理和手段8c、比較手段8d、比較手段8e、ラッチ手段8g、NOT手段8h、タイマー28a、比較手段28bを有する。なお、タイマー28a及び比較手段28bがこの発明における電力変換器2の再起動を禁止する再起動禁止手段である。この実施の形態4では図9に示すようにラッチ手段8gによる短絡制御手段28の比較手段8aの出力信号OSのハイ状態の保持を、タイマー28aにより解除する点が実施の形態1と異なる。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に、動作を図9及び図10により説明する。短絡制御手段28は、抵抗R2の端子間に発生する電圧Vc2を入力とし、短絡手段6及び放電手段9を制御する。同期機1が600Vで駆動されており、時間t1において電力変換器2の動作が停止したとすると(図10(a))、同期機1から電力変換器2を構成するスイッチング素子のダイオードを介してコンデンサ3に回生エネルギーが流れ込むことによりコンデンサ3の電圧Vcが上昇する(図10(b))。それに合わせて電圧検出手段7の整流手段7aの出力電圧Vc1もコンデンサ3の電圧Vcと同じ値で上昇する(図10(c))。
また、出力電圧Vc1が600Vを超えると、比較手段8eからの出力信号S1はハイ(H)(ハイレベル)となる(図10(f))。さらに電圧が上昇し、時間t2において700Vを超えると、比較手段8dからの出力信号S3がハイとなる(図10(e))。時間t3において交流接続線19の線間電圧が800V(入力される電圧Vc2の4Vに相当)を超えると、比較手段8aから出力信号OSはハイとなり(図10(d))、出力された出力信号OSはハイ状態でラッチ手段8gにより保持される。また、比較手段8dと比較手段8aからの出力信号S3,OSは論理和手段8bに入力され、時間t3において、出力信号S3,OSがともにハイになるので、論理和手段8bからの短絡制御信号SCSがハイとなる(図10(j))。
この短絡制御信号SCSがハイとなると短絡手段6を構成する2つのスイッチング素子6a,6bがオンされて、交流接続線19のU相V相間、V相W相間が短絡される。交流接続線19の線間が短絡されると、ブレーキトルクが発生し、同期機1は減速を行うことにより速度に比例する無負荷誘起電圧は小さくなり、整流手段7aの出力電圧Vc1は低下する。電圧が低下し、時間t4において700Vまで低下すると比較手段8dの出力信号S3がロー(L)となり(図10(e))、これにともない論理和手段8bからの短絡制御信号SCSがローとなり(図10(j))、短絡手段6のスイッチング素子6a,6bがオフする。すなわち、図10(j)に示すように、出力電圧Vc1が800Vを超える時間t3から出力電圧Vc1が700Vに低下する時間t4までの間、短絡制御信号SCSがハイとなり、短絡手段6が動作する。
また、同期機1の電圧が700Vに低下した時間t4において、比較手段8aからの出力信号S3がNOT手段8hにより反転された反転信号S4はハイとなり、論理和手段8cに入力される。このとき、同期機1の電圧は未だ600Vまで低下していないので比較手段8eからの出力信号S1はハイのままであるので、論理和手段8cから出力される放電制御信号GSがハイとなり(図10(k))、放電手段9のスイッチング素子9aがオンされてコンデンサ3に蓄積されたエネルギーを放電抵抗9bにより放電させる。これによりコンデンサ3の電圧Vc、整流手段7aの出力電圧Vc1が低下し、時間t5で同期機1の電圧が600Vになったときに比較手段8eからの出力信号S1がローとなるので、論理和手段8cからの放電制御信号GSがローとなり(図10(k))放電を完了するとともに、開閉手段9cが閉路し、コンデンサ3と直流電源4とが接続される。以上により、コンデンサ3の電圧を電力変換器2が起動できる定常的な電圧である600Vまで迅速に放電することができる。
以上のように、時間t4において短絡制御信号SCSがローとなり短絡手段6による同期機1の電機子巻線の短絡を解除し、時間t5において同期機1の電圧が600Vになったときに論理和手段8cの放電制御信号GSがローとなってコンデンサ3の放電が停止する。しかし、このとき、この実施の形態においては、比較手段8aからの出力信号OSをラッチ手段8gによりハイに保持したままとし、出力信号OSをハイに保持し続けて、開閉手段9cを開路したままにする。従って、電力変換器2は停止したままになり、再起動を行うことができない。タイマー28aは、比較手段8aの出力信号OSがハイになった時間t3からカウントを開始し、タイマー28aの出力信号(計数信号)S6が増加していく(図10(g))。時間t6でタイマー28aの出力信号S6が所定の停止設定時間STを超えると、比較手段28bの出力信号S7がハイとなり、ラッチ手段8gによるハイ状態の出力信号OSの保持が解除される。以上によりコンデンサ3の電荷が放出されて電圧が所定の電圧まで迅速に低下するので、電力変換器2を再起動できる状態となる。
短絡手段6が一度動作すると、交流接続線19の線間を短絡するスイッチング素子6a,6bの温度が上昇する。短時間にこのような短絡動作を繰り返すと、短絡手段6のスイッチング素子6a,6bの温度上昇を軽減するために大きな容量のものにしなければならない。しかし、この実施の形態で示したように、タイマー28a及び比較手段28bを用いてラッチ手段8gによる保持を解除するようにして、短絡手段6が動作後、電力変換器2の動作を所定の時間再開できないようにすることにより、短絡手段6のスイッチング素子6a,6bの容量を小さくすることができ、低コストが実現できる。
1 同期機、2 電力変換器、3 コンデンサ、4 直流電源、
5,15,25,35 回生電力放出装置、6 短絡手段、7 電圧検出手段、
7a 整流手段、7b 分圧手段、8 短絡制御手段、8a 比較手段、
8b 論理和手段、8c 論理和手段、8d 比較手段、8e 比較手段、
8f NOT手段、8g ラッチ手段、9 放電手段、9a スイッチング素子、
9b 放電抵抗、9c 開閉手段、10 電圧検出手段、10a 整流手段、
10b 分圧手段、11 電圧検出手段、12 速度検出手段、13 電圧演算手段、
28 短絡制御手段、28a タイマー、28b 比較手段、50 電力変換装置、
100,200,300,400 過電圧保護装置。

Claims (5)

  1. 回生エネルギー放出手段とコンデンサ放電手段と電圧検出手段と過電圧制御手段とを有し、直流電源に接続されるコンデンサに接続され上記直流電源の電力を交流に変換して同期電動機の電機子巻線に供給して上記同期電動機を駆動する電力変換器を有する電力変換装置における過電圧を抑制する過電圧保護装置であって、
    上記電圧検出手段は、上記電力変換器が停止したときに上記同期電動機の電機子巻線の電圧を検出するものであり、
    上記回生エネルギー放出手段は非自己消弧型サイリスタを備え、
    上記コンデンサ放電手段は自己消弧型スイッチング素子を備え、
    上記過電圧制御手段は、上記電機子巻線の電圧が第1の所定値を越えたとき上記回生エネルギー放出手段の上記非自己消弧型サイリスタを制御して上記電機子巻線間を短絡して上記同期電動機の回転エネルギーを放出させることにより上記電機子巻線の電圧を低下させ、上記電機子巻線の電圧が上記第1の所定値よりも小さい第2の所定値にまで低下したときに上記回生エネルギー放出手段による上記電機子巻線間の短絡を解除し、上記電機子巻線の電圧が上記第1の所定値よりも小さい第3の所定値に低下したときに上記コンデンサ放電手段の上記自己消弧型スイッチング素子を制御して上記コンデンサの電荷を放電させるものである
    過電圧保護装置。
  2. 上記第3の所定値は上記第2の所定値と同じ値であることを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護装置。
  3. 上記電圧検出手段は、上記同期電動機の回転速度に基づいて上記電機子巻線の電圧を求めるものであることを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護装置。
  4. 上記同期電動機は三相同期電動機であり、上記過電圧制御手段は上記三相同期電動機の上記電機子巻線のうちの二つの巻線間を短絡するものであることを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護装置。
  5. 上記回生エネルギー放出手段による上記電機子巻線間の短絡から所定値時間が経過するまで上記電力変換装置の再起動を禁止する再起動禁止手段が設けられたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の過電圧保護装置。
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