JP5273786B2 - サーマルヘッド、プリンタおよびサーマルヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、表面に凹部を有する基板と、該基板の前記表面に接合された蓄熱層と、該蓄熱層上の前記基板の前記凹部に対向する領域に設けられた複数の発熱抵抗体とを備え、前記凹部が、前記複数の発熱抵抗体が対向する大きさを有し、前記凹部により前記基板と前記蓄熱層との間に形成された空洞部の内部に、前記発熱抵抗体が所定以上の荷重によって加圧されたときに前記蓄熱層に接触して該蓄熱層のたわみを制限するたわみ制限部が設けられているサーマルヘッドを提供する。
また、発熱抵抗体に過度の荷重が作用した場合には、たわみ制限部が蓄熱層に接触することにより蓄熱層のたわみを制限する。これにより、蓄熱層の破損を防ぐことができる。
このように構成することで、凹部の開口を塞ぐ蓄熱層に外部荷重がかかってたわみが生じた場合に、基板表面の凹部周辺において蓄熱層にかかる応力集中を緩和することができる。
このように構成することで、蓄熱層の破損を防止するサーマルヘッドを製造することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るプリンタ10およびサーマルヘッド1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ10は、図1に示すように、本体フレーム11と、水平配置されるプラテンローラ13と、プラテンローラ13の外周面に対向配置されるサーマルヘッド1と、サーマルヘッド1を支持している放熱板15と(図3参照)、プラテンローラ13とサーマルヘッド1との間に感熱紙12等の印刷対象物を送り出す紙送り機構17と、サーマルヘッド1を感熱紙12に対して所定の押圧力で押し付ける加圧機構19とを備えている。
放熱板15は、例えば、アルミ等の金属、樹脂、セラミックスまたはガラス等からなる板状部材であり、サーマルヘッド1の固定および放熱を目的とするものである。
凹部2には、図4(図2(a)のC−C矢視断面図)に示すように、底面の略中央付近に開口部に向かって突出する柱状の突出部(制限部)2Aが設けられている。突出部2Aの先端は略平坦な形状に形成されている。
まず、図6(a)に示すように、支持基板3の表面において、発熱抵抗体7を形成する領域に対向するように、凹部2と凹部2の底面から開口部に向かって突出する突出部2Aとを形成する。
支持基板3にサンドブラストによる加工を施す場合には、支持基板3の一面にフォトレジスト材を被服し、フォトレジスト材を所定パターンのフォトマスクを用いて露光して、凹部2を形成する領域以外の部分を固化させる。
また、中空断熱層4の内部には、突出部2Aと蓄熱層5との間に隙間Gが形成される。
感熱紙12と接触する発熱抵抗体7上の保護膜9の表面(図示略、以下「ヘッド面」という。)には、プラテンローラ13の押圧力により、ほぼ一様な面荷重が加わる。この面荷重によって中空断熱層4上の蓄熱層5にたわみが生じる。蓄熱層5のたわみ量(沈み込む変位)は、保護膜9側から見て、中空断熱層4の中央付近で最大となる。
また、サーマルヘッド1の発熱効率が高いので、感熱紙12への印字時の消費電力を低減させることができる。また、また、ヘッド面が極端な凹形状になることもなく、感熱紙12とヘッド面との当りを良くすることができる。したがって、少ない電力で印字品質に優れた印刷を行うことができる。
例えば、本実施形態においては、中空断熱層4の内部に1本の柱形状の突出部2Aを設けることとしたが、第1の変形例に係るサーマルヘッド101は、図8(a),(b)に示すように、複数の突出部102Aを各発熱部7A間にそれぞれ配置することとしてもよい。
以下、本発明の第2の実施形態に係るサーマルヘッド301について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るサーマルヘッド301は、図12(a)〜図14に示すように、支持基板3の表面における凹部2の周縁(以下、「周縁部302B」という。)が、角が取れてなだらかな湾曲形状となっている点で第1の実施形態と異なる。
以下、本実施形態の説明において、第1の実施形態に係るサーマルヘッド1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
凹部形成工程の後(図16(a)参照)、図16(b)に示すように、隙間形成工程により突出部2Aの高さを低くするとともに、凹部2の周縁の角を取り、なだらかに湾曲する曲面形状の周縁部302Bを形成する(周縁部形成工程)。曲面加工方法としては、琢磨やウエットエッグなどを用いることができる。なお、凹部形成工程、接合工程および薄板化工程については上記製造方法Aと同様であるので説明を省略する。
製造方法Cは、上記の隙間形成工程および接合工程に代えて、仮接合工程および本接合工程(接合工程)を備える点で、製造方法A,Bと異なる。以下、製造方法A,Bと共通する工程については詳細な説明を省略する。
なお、サーマルヘッド201においても、図18(a)〜図20に示すように、製造方法Cにより、壁形状の突出部202Aと凹部2の周縁部302Bとを簡易な工程により形成することができる。
2 凹部
2A,202A,302A 突出部(たわみ制御部)
3 支持基板(基板)
4 中空断熱層(空洞部)
5 蓄熱層
7 発熱抵抗体
10 サーマルプリンタ(プリンタ)
Claims (8)
- 表面に凹部を有する基板と、
該基板の前記表面に接合された蓄熱層と、
該蓄熱層上の前記基板の前記凹部に対向する領域に設けられた複数の発熱抵抗体とを備え、
前記凹部が、前記複数の発熱抵抗体が対向する大きさを有し、
前記凹部により前記基板と前記蓄熱層との間に形成された空洞部の内部に、前記発熱抵抗体が所定以上の荷重によって加圧されたときに前記蓄熱層に接触して該蓄熱層のたわみを制限するたわみ制限部が設けられているサーマルヘッド。 - 前記たわみ制限部が、前記空洞部の底面から前記蓄熱層に向かって突出する形状に形成され、該蓄熱層との間に該蓄熱層が弾性変形の範囲内で接触可能な範囲内の隙間を有する請求項1に記載のサーマルヘッド。
- 前記たわみ制御部と前記蓄熱層との間の前記隙間が約0.1μm以上約1μm以下であり、前記凹部の開口を塞ぐ前記蓄熱層の厚さが約10μm以下である請求項2に記載のサーマルヘッド。
- 前記基板の前記表面における前記凹部の周縁が該凹部の内方に向かって前記蓄熱層から漸次離れる方向に湾曲する曲面形状を有している請求項1から請求項3のいずれかに記載のサーマルヘッド。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドの前記発熱抵抗体に印刷対象物を押し付ける加圧機構と
を備えるプリンタ。 - 基板の表面に、底面に突出部を有し、複数の発熱抵抗体を対向させる大きさの凹部を形成する凹部形成工程と、
該凹部形成工程により前記凹部が形成された前記基板の表面に蓄熱層を熱融着する接合工程と、
前記蓄熱層上に前記凹部に対向して複数の発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程と
を備え、
前記接合工程が、前記熱融着時に前記凹部内のガスの膨張と前記基板および前記蓄熱層の軟化とを利用して、前記突出部と前記蓄熱層との間に隙間を形成するサーマルヘッドの製造方法。 - 前記接合工程が、前記蓄熱層の弾性変形の範囲内で前記蓄熱層が前記突出部に接触するように前記隙間を形成する請求項6に記載のサーマルヘッドの製造方法。
- 前記接合工程が、前記基板の前記表面における前記凹部の周辺を該凹部の内方に向かって前記蓄熱層から漸次離れる方向に湾曲する曲面形状を形成する請求項6または請求項7に記載のサーマルヘッドの製造方法。
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