JP5272231B1 - 案内情報提供システム、携帯端末、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】公共交通機関の運行情報を蓄積した運行情報DB132及び公共交通機関の駅に関連付けられた案内情報を蓄積した案内情報DB131データベースと、ディスプレイを有する携帯端末から取得した当該携帯端末を所持しているユーザが乗車している公共交通機関を特定するための公共交通機関特定用情報を、取得時点以降にユーザが下車可能な駅を運行情報DB132に蓄積された運行情報より特定し、特定した駅を表す駅画像と当該駅に関連付けられた案内情報のリンク画像とを生成するとともに、生成した駅画像およびリンク画像を、ユーザが乗車している公共交通機関が当該駅に到着するまでディスプレイに表示させる情報提供ツール110と、有する。
【選択図】図1
Description
近年は、携帯端末の高性能化やインターネット関連技術の発達により、ネットワークを介して携帯端末から出発地及び目的地の入力を受け付けて経路探索を行い、最適な経路案内を行うサービスが多数提供されている。また、単に経路探索の結果をユーザに提供するのみではなく、出発駅や目的駅の周辺情報の提供も行われている。
公共交通機関特定用情報には、GPSによる位置情報、時刻、あるいは、手動入力による利用路線、駅、乗車時刻等を用いることができる。
図1は、第1実施形態の案内情報提供システムの構成図である。この案内情報提供システムでは、鉄道等の公共交通機関を利用するユーザが所持する携帯端末20と、携帯端末20に案内情報を提供する案内情報提供サーバ10とが、インターネット等のディジタルネットワークNを介して通信可能に接続される。
公共交通機関特定用情報は、通信制御機能により、ディジタルネットワークNを介して案内情報提供サーバ10に送信される。
運行情報DB132は、経路探索用の運行情報、例えばダイヤ情報(路線、時刻表を含む)と、必要に応じて、駅周辺の地図等が蓄積されている。
経路探索エンジン120は、出発地から目的地に向かって各ノード(駅等)に順次リンクを張ることを繰り返すことにより、1又は複数の経路候補を探索し、経路探索条件に最も適合するものを最適経路候補とする。
経路探索エンジン120は、公知の推論エンジンも搭載しており、経路探索途中で、つまり各ノードにリンクを張り付けていく過程で、所要時間が現実的でなくなる経路となることが判明した場合、例えば予めメモリに記憶された閾値と比べて大きくなった場合は、その時点でその経路候補についての次のノード以降の探索を止める。なお、経路探索エンジン120の基本機能部分は、本出願人が提供している経路探索ソフトウェア「駅すぱあと」(登録商標)を使用することができる。
案内情報提供サーバ10は、データ通信用インタフェース100により携帯端末20から公共交通機関特定用情報及び経路探索条件を取得する(S10)。経路探索条件は、経路探索エンジン120に送られる。経路探索エンジン120は、経路探索条件に基づき、運行情報DB132を参照して経路探索を行う。経路探索結果は、データ通信用インタフェース100を介して当該携帯端末20に送信されるとともに、情報提供ツール110に送られる。公共交通機関特定用情報は、情報提供ツール110に送られる。
情報提供ツール110は、経路探索結果及び公共交通機関特定用情報から、当該携帯端末20を所持しているユーザが乗車する公共交通機関(例えば乗車する路線および列車)を特定する(S11)。公共交通機関特定用情報が現在時刻及びそのときの携帯端末20の位置を表す情報である場合、情報提供ツール110は、携帯端末20の位置及び経路探索結果から使用している路線を特定し、現在時刻から乗車する列車を特定する。公共交通機関特定用情報が入力インタフェースによりユーザが直接入力した、利用中の路線や駅名、乗車時刻等の場合、情報提供ツール110は、入力結果からそのまま路線及び列車を特定する。
下車可能駅の特定後に、情報提供ツール110は、現在位置から次に到着する下車可能駅に関する駅画像及びリンク画像を案内情報DB131を参照して生成し、データ通信用インタフェース100を介して携帯端末20に提供することで、当該携帯端末20のディスプレイに、案内情報を表示させる(S13、S14)。
公共交通機関特定用情報として現在時刻及びそのときの携帯端末20の位置を表す情報を取得する場合、案内情報提供サーバ10は、公共交通機関特定用情報を所定時間間隔(例えば1分)で取得する。これにより、所定時間間隔でユーザが乗車する列車の位置が把握できる。把握した列車の位置と下車可能駅の位置とから、下車可能駅を通過したか否かを判断できる。公共交通機関特定用情報が入力インタフェースによりユーザが直接入力した情報の場合、案内情報提供サーバ10は、公共交通機関特定用情報を取得してから所定時間経過したかを判断して、これにより下車可能駅を通過したか否かを判断する。
図3は、第2実施形態の案内情報提供システムの構成図である。この案内情報提供システムでは、第1実施形態のサーバ本体で実現した機能を携帯端末20内に実現して案内情報をユーザに提供する。携帯端末20は、ディジタルネットワークNを介して直接データベース30にアクセスする。このようなデータベース30は、例えば、クラウド型のデータベースにより実現してもよい。データベース30に設けられる案内情報DB131及び運行情報DB132は、第1実施形態の案内情報DB131及び運行情報DB132と同じ内容であるので説明を省略する。
登録部22には、登録情報として、ユーザが利用する公共交通機関の通勤・通学定期区間または乗り降りフリー区間が登録される。登録情報は、ユーザの乗降可能区間を表す。
特定用情報生成部23は、現在位置検出部21で検出した現在位置、登録部22に登録された登録情報、及び現在時刻から公共交通機関特定用情報を生成する。生成した公共交通機関特定用情報は、情報取得部24に送られる。現在時刻は、例えば携帯端末20が有する時計機能により取得可能である。
画像生成部26は、案内情報DB131に蓄積されている駅に関する情報から、駅を表す駅画像および案内情報のリンク画像を生成する。
表示制御部27は、画像生成部26で生成された駅画像およびリンク画像を、ディスプレイ28に表示する。また、各種画像をディスプレイ28に表示することで、ユーザに対して情報を提供する。ディスプレイ28に表示する画像は、階層ページ画面であり、ユーザの選択により、各種案内情報が表示される。
携帯端末20の特定用情報生成部23は、現在位置検出部21で検出した現在位置、登録部22の登録情報及び現在時刻により公共交通機関特定用情報を生成する(S20)。生成した公共交通機関特定用情報は、情報取得部24に送られる。情報取得部24は、ディジタルネットワークNを介してデータベース30と通信して運行情報DB132を参照し、公共交通機関特定用情報から、ユーザが乗車する路線及び列車を特定する(S21)。路線及び列車の特定後に、情報取得部24は、運行情報DB132から公共交通機関特定用情報の入力時点以降にユーザが下車可能な駅を特定する(S22)。また、案内情報DB131から、特定した下車可能駅に関連付けられた案内情報を取得する。案内情報は、画像生成部26に送られる。
第1、第2実施形態の案内情報システムのいずれでも、時間の経過に伴って下車可能駅を通過し、案内情報の表示が切り替わる。案内情報の切り替えには、携帯端末20の現在位置により切り替える場合と、運行情報に合わせて切り替える場合とがある。案内情報の表示の切り替え処理は、図2のS15や図4のS25で、下車可能駅を通過して、当該下車可能駅の案内情報が表示終了するときに実行される。以下の説明では、第2実施形態の案内情報システムを例にするが、第1実施形態の案内情報システムでも同様の処理が可能である。
図5は、携帯端末20の現在位置に応じて、案内情報を切り替える処理の処理手順を表すフローチャートである。
現在位置検出部21により特定される現在位置に基づき(S30)、情報取得部24は、データベース30にアクセスして、現在地の最寄り駅を特定する(S31)。情報取得部24は、運行情報DB132により、特定した最寄り駅に停車する路線の下車可能駅を抽出する(S32)。情報取得部24は、下車可能駅の位置(緯度、経度)を案内情報DB131により確認して、現在位置検出部21により取得される現在位置に最も近い2駅を特定する(S33)。
情報取得部24は、決定した駅の案内情報を案内情報DB131から読み出して、画像生成部26に送る。その後、画像生成部26は、駅画像・リンク画像を生成する。生成された駅画像・リンク画像がディスプレイ28に表示されて、ユーザに当該駅の案内情報の提供が行われる(S36)。
第1実施形態では、上記の処理を情報提供ツール110が行うことになる。
図6は、現在時刻に応じて、案内情報を切り替える処理の処理手順を表すフローチャートである。
情報取得部24は、現在時刻を取得し(S40)、運行情報DB132を参照して、図4のS21で特定した路線、列車における下車可能駅の到着時刻を確認する(S41)。情報取得部24は、現在時刻と下車可能駅の到着時刻とから、到着時刻が現在時刻より後で、直近の駅を特定し、この駅を次に案内情報を提供する駅に決定する(S42、S43)。情報取得部24は、決定した駅の案内情報を案内情報DB131から読み出して、画像生成部26に送る。その後、画像生成部26は、駅画像・リンク画像を生成する。生成された駅画像・リンク画像がディスプレイ28に表示されて、ユーザに当該駅の案内情報の提供が行われる(S44)。
第1実施形態では、上記の処理を情報提供ツール110が行うことになる。
図7は、第1、第2実施形態により、携帯端末20のディスプレイ28に表示される案内情報の例示図である。図7では、携帯端末20を所持するユーザが、「高円寺駅」を出発して「新宿駅」、「渋谷駅」を経由し、「外苑前駅」に至る経路を移動中である。この経路は、第1実施形態であれば、経路探索エンジン120で探索された経路であり、第2実施形態であれば、登録部22に登録される経路である。携帯端末20の現在位置は、「高円寺駅」から「中野駅」への経路の途中であり、案内情報を表示する駅として、次の停車駅である「中野駅」が特定されている。
これらの他に、取得条件に、ユーザのプロファイル(趣味、趣向、過去に立ち寄ったことのある場所等)を加えてもよい。ユーザのプロファイルは、例えば、携帯端末20の登録部22に記録されてもよいが、携帯端末20内にプロファイルを記録するための記録装置を用意してもよい。また、列車が故障や事故で運行を中止しているとき等は、これを取得条件に加えて、現在の駅に関する案内情報を提供するようにしてもよい。
なお、環状の案内情報は、路線図上に表示せず、駅がタップ等で選択されたときに、図7に表示が切り替わって表示するようにしてもよい。例えば図7の経路画像の選択により図13の路線図に切り替わり、図13の路線図の駅を選択することで図7の画像に切り替わる。図7の表示と相互に切り替え可能として、ユーザに路線図と情報案内の画面とを容易に選択可能とする。
携帯端末20は、地図の表示機能を備えており、まず、ディスプレイ28に地図を表示する。携帯端末20は、その地図に重ねて、経路を表示する(S50)。経路の表示後に、下車可能駅を表示する(S51)。図15は、地図上に、経路及び下車可能駅を表示した場合の例示図である。
案内情報を表示する駅は、天候やユーザの乗車位置、現在時刻、乗換駅、ユーザプロファイル等の取得条件により、下車可能駅の中から決められる。
携帯端末20は、S53で決めた駅の案内情報を表示する(S54)。図13の例では、項目数が6で、「新宿駅」、「原宿駅」、及び「渋谷駅」に案内情報が表示される。案内情報が表示される駅の駅名は、色を変えたり、太字にする等により強調表示する。案内情報は、項目がユーザにより選択されることで、当該項目の具体的な情報を表示する。また、携帯端末20は、現在位置を地図上に表示する。図13では、電車のアイコンで表している。
携帯端末20は、下車可能な駅が残っていない場合には、処理を終了する(S56:N)。
この場合、複数種類の案内情報のうち、ユーザが予め指定した種類のものを選択的に表示させるようにすることで、指定した種類の案内画像の取得がより容易となる。
ユーザが公共交通機関特定用情報の入力時点以降に下車可能で、かつユーザが乗車している公共交通機関が次に到着する駅および当該駅に関連付けられた案内情報を取得する構成にすれば、ユーザが指定しなくとも、次に到着する駅の案内情報を自動的にディスプレイに表示することができ、ユーザに注意を喚起することができる。
Claims (8)
- 公共交通機関の運行情報および前記公共交通機関の駅に関連付けられた案内情報を蓄積したデータベースと、
ディスプレイを有する携帯端末から、当該携帯端末を所持しているユーザが乗車している公共交通機関を特定するための公共交通機関特定用情報を所定時間間隔で取得する公共交通機関特定用情報取得手段と、
取得した前記公共交通機関特定用情報と前記運行情報とから、前記ユーザが乗車している公共交通機関と、この公共交通機関が前記公共交通機関特定用情報の取得時点以降に到着する前記ユーザが下車可能な複数の駅とを特定し、特定した複数の駅及び各駅に向かってその位置が変化する前記公共交通機関を表す画像を含む経路画像と、当該公共交通機関が次に到着する駅を表す駅画像と、前記駅画像に関連付けられた案内情報をその内容に応じた表示形態で表すリンク画像とを生成するとともに、生成した駅画像およびリンク画像を、前記公共交通機関が当該駅に到着するまで前記ディスプレイに表示させ、前記ユーザが当該駅で下車しなかったことが新たな前記公共交通機関特定用情報の取得により判明したときは、当該駅の次の下車可能な駅について前記駅画像および前記リンク画像の生成を行う制御手段と、
を有する携帯端末向けの案内情報提供システム。 - 公共交通機関に乗車するユーザに所持される携帯端末であって、
ディスプレイと、
前記ユーザが乗車している公共交通機関を特定するための公共交通機関特定用情報を所定時間間隔で取得する第1情報取得手段と、
前記公共交通機関の運行情報および当該公共交通機関の駅に関連付けられた案内情報を蓄積したデータベースにアクセスして、前記取得した公共交通機関特定用情報と前記運行情報とから前記ユーザが乗車している公共交通機関と、この公共交通機関が前記公共交通機関特定用情報の取得時点以降に到着する前記ユーザが下車可能な複数の駅とを特定し、特定した複数の駅及び当該公共交通機関が次に到着する駅に関する情報と、各駅に関連付けられた案内情報とを取得する第2情報取得手段と、
この第2情報取得手段で取得した情報に基づいて複数の駅及び各駅に向かってその位置が変化する前記公共交通機関を表す画像を含む経路画像と、当該公共交通機関が次に到着する駅を表す駅画像と、前記駅画像に関連付けられた案内情報をその内容に応じた表示形態で表すリンク画像とを生成する画像生成手段と、
生成した駅画像およびリンク画像を、前記ユーザが乗車している公共交通機関が当該駅に到着するまで前記ディスプレイに表示させ、前記ユーザが当該駅で下車しなかったことが新たな前記公共交通機関特定用情報の取得により判明したときは、当該駅の次の下車可能な駅について前記駅画像および前記リンク画像の生成を行う表示制御手段と、
を有する携帯端末。 - 前記第1情報取得手段は、自己の現在位置を検出する現在位置検出手段とを含み、
前記ユーザの前記公共交通機関の通勤・通学定期区間または乗り降りフリー区間を登録する登録手段をさらに有し、
前記表示制御手段は、
登録された通勤・通学定期区間または乗り降りフリー区間における現在位置の相対位置関係を表す俯瞰画像を生成し、生成した俯瞰画像を、前記駅画像および前記リンク画像と共に前記ディスプレイに表示させる、
請求項2記載の携帯端末。 - 前記案内情報は複数種類に分類されており、
前記表示制御手段は、前記駅画像を前記ディスプレイの略中央部に表示させ、前記リンク画像を前記案内情報の分類毎に異なる表示形態で、当該駅画像の周辺に環状に配列する、
請求項2又は3記載の携帯端末。 - 前記表示制御手段は、複数種類の案内情報のうち、前記ユーザが予め指定した種類のものを選択的に表示させる、
請求項4記載の携帯端末。 - 前記第2情報取得手段は、前記ユーザが乗車している公共交通機関が前記次に到着する駅に到着する前に、前記ユーザから、当該駅の案内情報をスライド操作により切り替える指示があれば、この指示に応じた駅および当該駅に関連付けられた案内情報を取得し、
前記表示制御手段は、前記指示に応じた駅の駅画像およびリンク画像を、前記スライド操作で指示された方向に移動させながら前記ディスプレイに表示させる、
請求項2ないし5のいずれかの項記載の携帯端末。 - 前記第2情報取得手段は、前記ユーザが前記公共交通機関特定用情報の取得時点以降に下車可能で、かつ所定の条件を満たす1以上の駅および当該駅に関連付けられた案内情報を取得し、
前記画像生成手段は、前記1以上の駅を表す駅画像および前記1以上の駅のそれぞれの前記案内情報のリンク画像を生成する、
請求項2ないし6のいずれかの項記載の携帯端末。 - ディスプレイを有する携帯コンピュータを、公共交通機関に乗車するユーザに所持される、案内情報提供用の携帯端末として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
前記携帯コンピュータを、
前記ユーザが乗車している公共交通機関を特定するための公共交通機関特定用情報を所定時間間隔で取得する第1情報取得手段、
前記公共交通機関の運行情報および当該公共交通機関の駅に関連付けられた案内情報を蓄積したデータベースにアクセスして、前記取得した公共交通機関特定用情報と前記運行情報とから前記ユーザが乗車している公共交通機関と、この公共交通機関が前記公共交通機関特定用情報の取得時点以降に到着する前記ユーザが下車可能な複数の駅とを特定し、特定した複数の駅及び当該公共交通機関が次に到着する駅に関する情報と、各駅に関連付けられた案内情報とを取得する第2情報取得手段、
この第2情報取得手段で取得した情報に基づいて複数の駅及び各駅に向かってその位置が変化する前記公共交通機関を表す画像を含む経路画像と、当該公共交通機関が次に到着する駅を表す駅画像と、前記駅画像に関連付けられた案内情報をその内容に応じた表示形態で表すリンク画像とを生成する画像生成手段、
生成した駅画像およびリンク画像を、前記ユーザが乗車している公共交通機関が当該駅に到着するまで前記ディスプレイに表示させ、前記ユーザが当該駅で下車しなかったことが新たな前記公共交通機関特定用情報の取得により判明したときは、当該駅の次の下車可能な駅について前記駅画像および前記リンク画像の生成を行う表示制御手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
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