JP5272209B2 - 手指保護装具 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘバーデン結節或いはリウマチ等のような手指の変形性関節症による指節間関節部の疼痛及び腫張を治療するために指節間関節部の安静および保護による除痛を目的とした手指保護装具に関する。
手指の変形性関節症、例えばヘバーデン結節は、人間の加齢現象に伴う手指の指節間関節部の軟骨障害の発生を起点として、かかる関節軟骨の退行性変化に伴う骨棘形成が増殖変化する疾患である。
そして、ヘバーデン結節は、通常40歳頃から緩徐に進行し、加齢とともに増加する傾向にあり、現段階においては原因不明であるが、発症初期の急性期の段階では、手指の指節間関節部(第1関節部(遠位指節間関節)又は第2関節部(近位指節間関節))の背部側の腫張及び疼痛・発赤が認められ、その後進行して、指節間関節部の背部側に骨棘による骨性***が明らかとなり、硬い結節が形成される。更に進行すると、指節間関節部に屈曲変形を来たし、関節軟骨破壊が進行して関節が不安定になれば、手指の側方への偏位や亜脱臼を来たすことや、指節間関節部の背部側の皮膚が菲薄化して粘液嚢腫という水疱が形成される場合があり、かかる時期においては、手指の使用時に運動痛を起こしたりすることや指節間関節部の背部側に少しでも物が触れたりすると、手指には激しい疼痛が走ることになる。
ヘバーデン結節が寛解期に入ると、指節間関節部の屈曲変形の進行は治まり、急性期のような炎症症状が消失するとともに、疼痛も軽快することになる。
かかることから、ヘバーデン結節疾患は、自然寛解的疾患と解されて、積極的に治療を顧みられない傾向にあった。
しかしながら、ヘバーデン結節疾患は、その急性期においては激しい疼痛に襲われることから、ヘバーデン結節を疾患した患者は、かかる激しい疼痛に耐え切れなくなって、疼痛愁訴のために医療機関の診察を受けることになる。
かかる医療機関におけるヘバーデン結節疾患に対する現行の治療方法としては、主として疼痛に対する対症療法が一般的であり、消炎鎮痛処置としての内服薬や外用薬(塗り薬或いは貼り薬等)を使用することが行われている。しかし、かかる治療方法は、局所の疼痛に対してはさほどの効果が無いようであり、また、手指の使用時の運動痛や指節間関節部の背部側に物などが触れたりぶつかったりした時の疼痛対策などにはあまり有効ではないといえる。
そこで、かかる疼痛対策としては、現段階においては、手指の指節間関節部の安静固定を行うことが有効であるとされており、かかる手指の指節間関節部の固定方法として、従来から、指節間関節部への手術療法および手指の外側固定法が採用されていた。
特表2008−545490号公報
http://www.chrisofix.ch/
そのうち、指節間関節部への手術療法は、指節間関節部の変形に伴い強い疼痛が残存する場合や手指に障害を来たす場合などに、整容的な目的或いは変形の強制と除痛によって手指機能を回復することを目的として、指節間関節部を固定する手術を施す療法であり、指節間関節部の亜脱臼や側方偏位などの変形が高度に進んだ場合に、有効な治療方法であるといえる。
しかしながら、かかる手術療法においては、指節間関節部を固定する手術を行うことによって疼痛除去の目的は達成されるものの、時の経過によるヘバーデン結節疾患の治癒後において指節間関節部が永久に動かなくなってしまうことに逡巡する症例が多く発生しており、また、手術後にヘバーデン結節疾患が再発して粘液嚢腫が発生した場合やかかる粘液嚢腫により指節間関節部の背部側の皮膚が菲薄化するような場合には、粘液嚢腫の切除や皮膚の再生を目的とした手術が新たに施す必要が出てきてしまう。
かかることから、手術療法に代わる疼痛対策のための治療方法として、いわゆる手指の外固定方法が注目されることになる。
当該外固定方法は、指節間関節部を外側から包囲することにより安静固定を行う方法であり、かかる外固定方法として、手指にテーピングを巻回することによって指節間関節部を固定する方法や不織繊維製のフレキシブルな医療材料上に反応性樹脂材料をコーティングしておきかかる反応性樹脂材料を水中に浸したりして活性硬化させて不織副木(特許文献1参照)その他のシーネを巻回する方法などが採用されている。
しかしながら、かかる外固定方法は、ヘバーデン結節疾患の進行中における指節間関節部の偏位や亜脱臼を伴う手指の使用時の負担軽減に対して有効な手段であるとはいいえず、特に、疼痛の症状が強い時期においては、指節間関節部の変形・破壊の進行が多い場合には、特に有効な手段となり得ないおそれがあるところである。
そこで、外固定方法の一種として、樹脂成形体からなる医療用ギブス或いはプラスティックキャストともいうべき手指保護装具を手指に挿着する方法が知られている(非特許文献1参照)。
かかる手指保護装具は、単に手指に挿着するだけで指節間関節部の固定治療が行え、脱着も容易であることから、にわかに注目されるようになってきており、指節間関節部周辺を巻回するように構成した帯状倦回部と、かかる帯状倦回部に連設して指先端部に当接する湾曲状のストッパー部とを有して構成するものであり、ストッパー部を指先端部に当接した状態で、帯状巻回部を指節間関節部周辺に巻回した後、接着テープにより帯状巻回部の巻回形状を保持するようにしたものである。
したがって、かかる手指保護装具は、帯状巻回部の両端部が互いに重ね合わされた状態で接着テープを巻回することから、手指に装着した状態において非常に厚手となってしまい、また、ヘバーデン結節疾患を起こしている指節間関節部周辺の形状に十分適合し難く、指節間関節部の固定機能が充分に発揮し得ないおそれがある。
何となれば、ヘバーデン結節疾患を起こした手指が、指節間関節部が背部側に突出する傾向が強いことも因となって、単にストッパー部を指先端部に当接させた状態で指節間関節部に巻回した帯状巻回部を接着テープによって固定したとしても、かかる指節間関節部を挟んだ両隣に存する指節部(末節部、中節部或いは基節部)が指節間関節部に比較して細くなっていることから、かかる手指保護装具の帯状巻回部を手指の形状にしっくりとフィットせずどうしても手指との間に大きな隙間ができてしまい、指節間関節部の固定が不十分となってしまうおそれがある。
しかも、手指保護装具は、使用中に手指の長手方向に非常に動きやすくしかも脱落しやすく、更には、装着違和感があり、長時間使用する場合に決して快適であるとは言い得ず、また、使用者個人が自由に脱着することが困難であるといえる。
また、かかる手指保護装具は、特に帯状巻回部の両端部が互いに重ね合わさった状態で手指に巻回するというものであることから、非常に厚手となって、装着した手指に隣接する他の手指同士間で干渉し合ってしまい、隣接する手指同士の隙間が大きくなってしまって挿着フィーリングが悪く、しかも、ストッパー部により指先端部が覆われていることから、手指が物等にふれた場合の感覚が掴み難くなってしまう。
そこで、本発明は、ヘバーデン結節疾患或いはリウマチ等のような手指の変形性関節症に対する患者の手指に簡単に挿着して、指節間関節部を外部から固定することができる外固定方法を改良して、手指の形状への適合性を向上させると共に、一旦挿着した後に手指を使用したような場合に濫りに移動できないようにして指節間関節部の固定を確実に行うことができ、しかも、使用中に容易に手指より脱落し得ず、しかも挿着感を向上させた手指保護装具を提供することを目的としている。
本発明に係る手指保護装具は、手指への挿着を可能にするために基本形を断面略円形となし且つ両端が互いに開口端部となった樹脂成形体から筒状挿着体を構成し、該筒状挿着体は、前記手指における一の指節間関節部を中央にして、前記両端開口端のうち一端側開口端部の端面が前記指節間関節部の先端側に存する指節部に対向位置すると共に他端側開口端部の端面が基節骨側に存する指節部に対向位置するまでの長さ寸法を有し、且つ、前記筒状挿着体の前記一の指節間関節部の背部側における骨棘***部に対向する部位の少なくとも内壁に、前記骨棘***部が近接又は当接した状態で包み込まれる凹状包み込み部を形成し、更に、前記筒状挿着体の前記一端側開口端部および前記他端側開口端部の少なくとも一方の内壁に、前記手指の側部に弾接する狭窄保持部を形成して、前記筒状挿着体が前記手指に挿着された状態を保持されるように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成を有する本発明によれば、手指における指節間関節部の背部における骨棘***部に凹状包み込み部が近接又は当接した状態で包み込まれており、しかも、手指の側部を狭窄保持部により弾接保持していることから、手指の所定位置に位置決めされた状態で指節間関節部を確実に挿着固定することができ、かかる結果、挿着した状態で手指の使用等によって濫りに移動せず、骨棘***部が常時凹状包み込み部内において所定の位置で安定的に包み込まれて、手指の形状に適合した状態で指節間関節部の固定が堅固に行うことができることになり、しかも、使用中には手指の側部が狭窄保持部によって弾接保持されていることから容易に手指より脱落し得ないことになり、普段の生活における手指の使用において非常に自由さおよび便利さを認めることができる。また、手指への筒状挿着体の脱着が容易であるために、患者自身が日常の生活上何度も筒状挿着体の脱着を繰り返すことが可能となり、疾患処置を極めて簡便に行うことができる。
また、筒状挿着体は、疾患中の手指を形とって製作した石膏型を用いて成形した樹脂成形体として製作することができることから、指節間関節部の固定機能を果たし得る最小限の肉厚を有すればよいことから非常に薄手に形成でき、相隣り合う手指との間に大きな隙間が形成されないことになって挿着フィーリングを格段に向上させることができる。
更に、筒状挿着体は、一端側開口端部の端面が指節間関節部の先端側に存する指節部に対向位置すると共に他端側開口端部の端面が基節骨側に存する指節部に対向位置するまでの長さ寸法を有することから、手指の先端部は外部に露出していることになって、物が触れた場合の感覚が掴み易いと共に、疾患を起こしていない他の指節間関節部も露出させることができて、当該他の指節間関節部の運動機能に影響を及ぼすことがない。
又、本発明は、前記筒状挿着体における前記手指の腹部側に対向する掌側部位に、平面状部を形成して構成するようにしてもよい。
かかる構成により、掌側部位には、物などに強く押し当てたとしても、平面状部が形成されているために、かかる押圧力が凹状包み込み部を外方に押し拡げるような分力として働き得ないことになって、使用中に凹状包み込み部が骨棘***部から大きく離間することを防止でき、筒状挿着体の内壁が常に指節間関節部に近接或いは当接して指節間関節部の固定機能を更に向上させることができる。
また、本発明は、前記筒状挿着体の前記一端側開口端部における前記指節部の前記腹部側および背部側に対向する部位に、前記筒状挿着体の前記他端側開口端部側に凹弓状となった第1の凹弓状切欠き部をそれぞれ形成して構成するようにしてもよい。
かかる構成により、筒状挿着体を手指に装着したままかかる手指を使用したとしても、一端側開口端部が存する指節部の指先側の掌部或いは背部が、第1の凹弓状切欠き部の存在により確実に露出していることになって、手指に物等が触れた場合の感覚がより掴み易く、挿着感覚を払拭させることができ、しかも、第1の凹弓状切欠き部は凹弓状であるが故に、一端側開口端部側に形成した狭窄保持部による手指の側部への弾接保持機能に影響を及ぼさず、指節間関節部の固定機能を劣化させることはない。
また、本発明は、前記筒状挿着体の前記他端側開口端部における前記指節部の腹部側及び背部側に対向する部位に、前記筒状挿着体の前記一端側開口部側に凹弓状となる第2の凹状切欠き部をそれぞれ形成するようにしてもよい。
かかる構成により、筒状挿着体を手指に装着したままかかる手指を使用したとしても、他端側開口端部が存する指節部の指先側の掌部或いは背部が、第2の凹弓状切欠き部の存在により確実に露出していることになって、手指に物等が触れた場合の感覚がより掴み易く、挿着感覚を払拭させることができ、しかも、第2の凹弓状切欠き部は凹弓状であるが故に、他端側開口端部側に形成した狭窄保持部による手指の側部への弾接保持機能に影響を及ぼさず、指節間関節部の固定機能を劣化させることはない。
また、本発明は、前記筒状挿着体に、前記一対の第2の凹弓状切欠き部のうち前記背部側に存する第2の凹弓状切欠き部に交差して外端側が開口するスリット部が形成されているとともに、該スリット部の内端側に連通して前記スリット部の割止めを施す割り止め孔が形成されている構成するようにしてもよい。
かかる構成により、筒状挿着体を手指に装着する際、スリット部が拡開して、筒状挿着体を手指に容易に挿入することができ、また、装着後はスリット部が第2の凹弓状切欠き部に交差する外端側に開口形成されているために、狭窄保持部による手指の側部への弾接機能に影響を及ぼさずに、筒状挿着体の指節間関節部の固定力を弱めるようには働き得ず、しかもスリット部の内端側に連通する割り止め孔が存することにより、筒状挿着体の手指への脱着操作を度重なり行っても、スリット部が更に引き裂かれてしまうことを防止できる。
また、本発明は、前記筒状挿着体の側壁に、該筒状挿着体の内外部を連通する通気細孔を形成して構成してもよい。
かかる構成により、筒状挿着体の内壁と手指の外周部とは通気細孔を通じて大気との間で常時呼吸していることになり、手指の筒状挿着体の挿着によりふやけることやこれが進んでかぶれるようなことを防止できて、筒状挿着体を装着したままでの水仕事などが安心して行うことができることから、長期間に亘って使用し続けいても挿着違和感が無く常に快適さをそのまま保持することができ、しかも、通気細孔が細径の孔形状であるために、凹状包み込み部による指節間関節部の固定力を弱めることはない。
上記のように構成する本発明は、手指における指節間関節部の背部における骨棘***部に凹状包み込み部が近接又は当接した状態で包み込まれており、しかも、手指の側部を狭窄保持部により弾接保持していることから、手指の所定位置に位置決めされた状態で指節間関節部に確実に挿着固定することができ、かかる結果、手指への挿着後の手指の使用等によって濫りに移動せず、骨棘***部が常時凹状包み込み部内において所定の位置で安定的に包み込まれて、手指の形状に適合した状態で指節間関節部の固定が堅固に行うことができることになり、しかも、使用中には手指の側部が狭窄保持部によって弾接保持されていることから容易に手指より脱落し得ないことになる。
また、筒状挿着体は、疾患中の手指を形とって製作した石膏型を用いて成形した樹脂成形体として製作していることから、指節間関節部の固定機能を果たし得る最小限の肉厚を有するだけでよいことから非常に薄手に形成でき、相隣り合う手指との間に大きな隙間が形成されないことになって挿着フィーリングを格段に向上させることができる。
更に、筒状挿着体は、一端側開口端部の端面が指節間関節部の先端側に存する指節部に対向位置すると共に他端側開口端部の端面が基節骨側に存する指節部に対向位置するまでの長さ寸法を有することから、手指の先端部は外部に露出していることになって物が触れた場合の感覚が掴み易いと共に、疾患を起こしていない他の指節間関節部も露出させることができて、当該他の指節間関節部の運動機能に影響を及ぼすことがない。
手指の変形性関節症の一つであるヘバーデン結節を疾患した人の背部側(甲部側)を描画した斜視図である。 本発明に係る実施例を採用した手指保護装具の斜視図である。 図1における手指保護装具を長手方向中心部より垂直に切断して描画した断面図である。 図1における手指保護装具を長手方向中心部より水平に切断して描画した断面図である。 図2に示す手指保護装具を手指に挿着した状態を描画した斜視図である。 図5における手指のうち、示指を背部側から描画した拡大斜視図である。 図5における手指のうち、示指を側部側から描画した拡大斜視図である。 図6における手指保護装具をその長手方向中心部より水平に切断して描画した断面図である。 図6における手指保護装具をその長手方向中心部より垂直に切断して描画した断面図である。
手指の変形性関節症の一つであるヘバーデン結節は、図1に示すように、手指1である母指1a、示指1b、中指1c、冠指1dおよび小指1eの全て或いはその一部における指節間関節部(示指1b、中指1c、冠指1dおよび小指1eの場合には、第1関節部2aおよび第2関節部2bのどちらか一方又は両方を総称しており、また、母指1aの場合には第1関節部2aのみとなる)2の背部側に、腫張および疼痛・発赤が起こって骨性***による骨棘***部3が発症し、硬い結節が形成され、進行すると指節間関節部2が屈曲変形を来たして関節が不安定となって、図示する如く、手指1の側方への偏位や亜脱臼を来たし、指節間関節部2の背部側の皮膚が菲薄化して粘液嚢腫が形成されることになり、かかる時期において、手指1の使用時の運動痛や指節間関節部2の背部側に少しでも物が触れたりすると、手指1には激しい疼痛が走ることになる。
かかる疼痛から手指1を保護するためには、外固定方法のひとつである手指1に着脱可能な手指保護装具を挿着して、指節間関節部2を安静固定することが有効であるとされている。
そこで、本発明の実施例に係る手指保護装具は、患者の手指1に簡単に挿着して、指節間関節部2を外部から固定する場合において、手指1の形状への適合性を向上させると共に、一旦挿着した後に手指1を使用したような場合に濫りに移動しないようにして指節間関節部2の固定を確実に行うことができ、しかも、使用中に容易に手指1より脱落し得ないように構成している。
次に、図2乃至図9を用いて、本発明に係る実施例について説明する。
すなわち、本発明の実施例に係る手指保護装具10は、図2乃至図4に示すように、手指1を構成する母指1a、示指1b、中指1c、冠指1dおよび小指1eのそれぞれ全周に亘って連続して囲繞した状態で装着可能とすべく、基本形を断面略円形をなし、且つ両端が互いにそれぞれ一端側開口端部11a及び他端側開口端部11bとなった樹脂成形体からなる筒状挿着体11を有して構成している。筒状挿着体11を構成する樹脂成形体は、例えば、PPにシリコンを含有してなる軟性ポリプロピレン(商品名:トレラック或いはエルコフレックス等)又は軟性ポリエステル等、物が触れた場合やぶつかった場合に受ける所定の力に対して変形しにくい程度の硬度を有するも、かかる所定の力以上の変形力が加えられた場合には弾性変形可能な材料を使用して成形したもので、透明色にすると、挿着状態において患部の状況を容易に把握することができるが、肌色等の色彩を有する半透明色にすると、ファッション性にも富ませることができることになる。
筒状挿着体11には、手指1に挿着した状態で指節間関節部2の背部2−1における骨棘***部3に対向する部位の内壁に、骨棘***部3が近接又は当接した状態で包み込まれる凹状包み込み部13が形成されており、凹状包み込み部13の形成によってこれに対向する外壁は凸状になっている。
そして、筒状挿着体11は、例えば第1関節部2aにヘバーデン疾患が発生した場合には、手指1に装着された状態で、凹状包み込み部13すなわち指節間関節部2の背部側を中央にして、両開口端部11a、11bのうち、一端側開口端部11aの端面11a−1が指節間関節部2のうち手指1の先端側に存する指節部である末節部2cに対向位置すると共に、他端側開口端部11bの端面11b−1が基節骨2f側に存する指節部である中節部2dに対向するまでの長さ寸法を有して構成されている。
また、ヘバーデン疾患が例えば第2関節部2bに発生した場合には、図示しないが、筒状挿着体11の一端側開口端部11aの端面11a−1は、中節部2dに対向位置すると共に、他端側開口端部11bの端面11b−1は、基節部2eに対向位置することになる。
筒状挿着体11の一端側開口端部11a、他端側開口端部11bの何れか一方または両方の内壁には、手指1の両側部1−1に弾接する狭窄保持部14が形成されている。
狭窄保持部14は、本実施例では、一端側開口端部11a或いは他端側開口端部11bにおける手指1の互いに対向する両側部1−1に弾接するように一対形成しているが、両側部1−1のうち一方のみに弾接するようにどちらか一方のみに形成して、他方側に押付けることによって手指1への筒状挿着体11の保持機能を果させるようにしてもよい。
筒状挿着体11は、手指1の腹部側に対向する掌側部位11cにおいて、平面状部15が形成されている。
平面状部15は、本実施例では、筒状挿着体11の内外壁に表出しているが、これに限定されるものではなく、内壁のみ平面状に形成して構成するようにしてもよい。
筒状挿着体11は、例えば第1関節部2aにヘバーデン疾患が発生した場合には、一端側開口端部11aにおける手指1の先端側に存する末節部2cの腹部側および背部側に対向する部位に、他端側開口端部11b側に凹弓状となった第1の凹弓状切欠き部16がそれぞれ形成されており、同様に、他端側開口端部11bにおける手指1の先端側に存する中節部2d(ヘバーデン疾患が母指1aに表れた場合には、基節部2eとなる)の腹部側および背部側に対向する部位に、一端側開口端部11a側に凹弓状となった第2の凹弓状切欠き部17がそれぞれ形成されている。
なお、図示しないが、例えばヘバーデン疾患が第2関節部2bに発生した場合には、第1の凹弓状切欠き部16は、中節部2dの腹部側および背部側に対向する部位に形成されており、第2の凹弓状切欠き部17は、基節部2eの腹部側および背部側に対向する部位に形成されていることになる。
一対の第2の凹弓状切欠き部17のうち、手指1の背部側に存する第2の凹弓状切欠き部17に交差するように、筒状挿着体11には、外端側が開口するスリット部18が形成されていると共に、スリット部18の内端側に連通してスリット部18の割止めを施す割止め孔19が形成されている。
更に、筒状挿着体11の側壁には、その内外部を連通させるための通気細孔12が適宜離間した状態で複数個形成されている。
次に、上記したように構成する筒状挿着体11の製作方法について説明する。
先ず、予め、筒状挿着体11を形成するための円筒形素材を、PPにシリコンを含有させた軟性ポリプロピレン(商品名:トレラックス或いはエルフレックス等)或いは軟性ポリエステル等の樹脂材を用いて、所定の長さを有するように製作しておく。
これと共に、疾患した手指1に石膏材を被覆しその後固化することによって、手指1の雌型原型を作製し、次に、かかる雌型原型内に他の石膏材を投入して、疾患した手指1と同径の雄成形型を作製しておく。
かかる作成後の雄側成形型は、手指1の両側部1−1に狭窄保持部14がしっかりと弾接するようにする等のために、適宜成形面の形状修正を行っておく。
次に、予め製作しておいた円筒形素材を所定の温度に加熱した状態で、雄側成形型に嵌合し、かかる状態を保持した状態で、真空成形機を用いて円筒形素材を吸引して、雄側成形型の成形面に適合した形状を有する筒状挿着体11を製作することになる。
このように、筒状挿着体11は、樹脂材料の成形体により構成することから、樹脂素材の削り出しによる手指への形状整合性作業を必要とせず、一定した形状・品質の物を量産することができることになる。
このように構成する本発明に係る実施例において、筒状挿着体11をヘバーデン疾患のある手指1に装着するには、当該手指1の先端側から、他端側開口端部11b、凹状包み込み部13、そして一端側開口端部11aの順序で手指1に挿入していくことになる。かかる挿入過程において、狭窄保持部14は、手指1の諸部位の形状に合わせながら適宜弾性的に拡開しながら、手指1に挿入され、手指1の末節部2c(あるいは中節部2d)と中節部2d(あるいは基節部2e)の側部所定位置に到達した段階で、拡開変形を解き、当該側部に弾接し、凹状包み込み部13が手指1の第1関節部2a(或いは第2関節部2b)に到達し、骨棘***部3を当接或いは近接しながら包み込み、第1関節部2a(或いは第2関節部2b)を固定することになる。
したがって、上記した本発明に係る実施例においては、手指1における指節間関節部2の背部2−1における骨棘***部3に凹状包み込み部13が近接又は当接した状態で包み込まれており、しかも、手指1の側部を狭窄保持部14により弾接保持していることから、手指1の所定位置に位置決めされた状態で指節間関節部2を確実に挿着固定することができ、かかる結果、挿着した状態で手指1の使用等によって濫りに移動せず、骨棘***部3が常時凹状包み込み部13内において所定の位置で安定的に包み込まれて、手指1の形状に適合した状態で指節間関節部2の固定が堅固に行うことができることになり、しかも、使用中には手指1の側部が狭窄保持部14によって弾接保持されていることから容易に手指1より脱落し得ないことになり、普段の生活における手指の使用において非常に自由さおよび便利さを認めることができる。また、手指1への筒状挿着体11の脱着が容易であるために、患者自身が日常の生活上何度も筒状挿着体11の脱着を繰り返すことが可能となり、疾患処置を極めて簡便に行うことができる。
また、筒状挿着体11は、疾患中の手指1を形とって製作した石膏型を用いて成形した樹脂成形体として構成することができることから、指節間関節部2の固定機能を果たし得る最小限の肉厚を有すればよいことから非常に薄手に形成でき、相隣り合う手指1との間に大きな隙間が形成されないことになって挿着フィーリングを格段に向上させることができる。
更に、筒状挿着体11は、一端側開口端部11aの端面11a−1が指節間関節部2の先端側に存する指節部である末節部2c(或いは中節部2d)に対向位置すると共に他端側開口端部11bの端面11b−1が基節骨2f側に存する指節部である中節部2d(或いは基節部2e)に対向位置するまでの長さ寸法を有することから、手指1の先端部は外部に露出していることになって物が触れた場合の感覚が掴み易いと共に、疾患を起こしていない他の指節間関節部2も露出させることができて、当該他の指節間関節部2の運動機能に影響を及ぼすことがない。
又、手指1の掌部2−2には、物などに強く押し当てたとしても、平面状部15が形成されているために、かかる押圧力が凹状包み込み部13を外方に押し拡げるような分力として働き得ないことになって、使用中に凹状包み込み部13が骨棘***部3から大きく離間することを防止でき、筒状挿着体11の内壁が常に指節間関節部2に近接或いは当接して指節間関節部2の固定機能を更に向上させることができる。
また、かかる構成により、筒状挿着体を手指に装着したままかかる手指を使用したとしても、一端側開口端部が存する指節部の指先側の掌部或いは背部が、第1の凹弓状切欠き部の存在により確実に露出していることになって、手指に物等が触れた場合の感覚がより掴み易く、挿着感覚を払拭させることができ、しかも、第1の凹弓状切欠き部は凹弓状であるが故に、一端側開口端部側に形成した狭窄保持部による手指の側部への弾接保持機能に影響を及ぼさず、指節間関節部の固定機能を劣化させることはない。
また、かかる構成により、筒状挿着体を手指に装着したままかかる手指を使用したとしても、他端側開口端部が存する指節部の指先側の掌部或いは背部が、第2の凹弓状切欠き部の存在により確実に露出していることになって、手指に物等が触れた場合の感覚がより掴み易く、挿着感覚を払拭させることができ、しかも、第2の凹弓状切欠き部は凹弓状であるが故に、他端側開口端部側に形成した狭窄保持部による手指の側部への弾接保持機能に影響を及ぼさず、指節間関節部の固定機能を劣化させることはない。
また、かかる構成により、筒状挿着体11を手指1に装着する際、スリット部18が拡開して、筒状挿着体11を手指1に容易に挿入することができ、また、装着後はスリット部18が第2の凹弓状切欠き部17に交差する外端側に開口形成されているために、狭窄保持部14による手指1の側部への弾接機能に影響を及ぼさずに、筒状挿着体11の指節間関節部2の固定力を弱めるようには働き得ず、しかもスリット部18の内端側に連通する割止め孔19が存することにより、筒状挿着体11の手指1への脱着操作を度重なり行っても、スリット部18が更に切離してしまうことを防止できる。
また、かかる構成により、筒状挿着体11の内壁と手指1の外周部とは通気細孔12を通じて大気との間で常時呼吸していることになり、手指1の筒状挿着体11の挿着によりふやけることやこれが進んでかぶれるようなことを防止できて、筒状挿着体11を装着したままでの水仕事などが安心して行うことができ、しかも、通気細孔12が細径の孔形状であるために、凹状包み込み部13による指節間関節部2の固定力を弱めることはない。
なお、上記実施例においては、本発明に係る手指保護装具は、ヘバーデン結節の治療用装具として説明したが、これに限定されることはなく、例えばリウマチその他の手指の変形性関節症の治療用装具としても使用することができるものである。
以上説明したように、本発明は、患者の手指に簡単に挿着して、指節間関節部を外部から固定することができる外固定方法を改良して、手指の形状への適合性を向上させると共に、一旦挿着した後に手指を使用したような場合に濫りに移動できないようにして指節間関節部の固定を確実に行うことができ、しかも、使用中に容易に手指より脱落し得ないことから、ヘバーデン結節或いはリウマチ等のような手指の変形性関節症による指節間関節部の疼痛及び腫張を治療するために指節間関節部の安静および保護による除痛を目的とした手指保護装具等に好適である。
1 手指
2 指節間関節部
2−1 背部
2−2 掌部
3 骨棘***部
10 手指保護装具
11 筒状挿着体
11a 一端側開口端部
11b 他端側開口端部
11c 掌側部位
12 通気細孔
13 凹状包み込み部
14 狭窄保持部
15 平面状部
16 第1の凹弓状切欠き部
17 第2の凹弓状切欠き部
18 スリット部
19 割止め孔

Claims (6)

  1. 手指への挿着を可能にするために基本形を断面略円形となし且つ両端が互いに開口端部となった樹脂成形体から筒状挿着体を構成し、該筒状挿着体は、前記手指における一の指節間関節部を中央にして、前記両端開口端のうち一端側開口端部の端面が前記指節間関節部の先端側に存する指節部に対向位置すると共に他端側開口端部の端面が基節骨側に存する指節部に対向位置するまでの長さ寸法を有し、且つ、前記筒状挿着体の前記一の指節間関節部の背部側における骨棘***部に対向する部位の少なくとも内壁に、前記骨棘***部が近接又は当接した状態で包み込まれる凹状包み込み部を形成し、更に、前記筒状挿着体の前記一端側開口端部および前記他端側開口端部の少なくとも一方の内壁に、前記手指の側部に弾接する狭窄保持部を形成して、前記筒状挿着体が前記手指に挿着された状態を保持されるように構成したことを特徴とする手指保護装具。
  2. 前記筒状挿着体における前記手指の腹部側に対向する掌側部位に、平面状部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の手指保護装具。
  3. 前記筒状挿着体の前記一端側開口端部における前記指節部の前記腹部側および背部側に対向する部位に、前記筒状挿着体の前記他端側開口端部側に凹弓状となった第1の凹弓状切欠き部をそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手指保護装具。
  4. 前記筒状挿着体の前記他端側開口端部における前記指節部の腹部側及び背部側に対向する部位に、前記筒状挿着体の前記一端側開口部側に凹弓状となる第2の凹状切欠き部をそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の手指保護装具。
  5. 前記筒状挿着体には、前記一対の第2の凹弓状切欠き部のうち前記背部側に存する第2の凹弓状切欠き部に交差して外端側が開口するスリット部が形成されているとともに、該スリット部の内端側に連通して前記スリット部の割止めを施す割り止め孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の手指保護装具。
  6. 前記筒状挿着体の側壁には、該筒状挿着体の内外部を連通する通気細孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の手指保護装具。
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